JPH09111161A - 紫外線量検知インキ - Google Patents
紫外線量検知インキInfo
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- JPH09111161A JPH09111161A JP27109795A JP27109795A JPH09111161A JP H09111161 A JPH09111161 A JP H09111161A JP 27109795 A JP27109795 A JP 27109795A JP 27109795 A JP27109795 A JP 27109795A JP H09111161 A JPH09111161 A JP H09111161A
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Abstract
クを提供する。 【解決手段】 マレイン酸樹脂、セルロース誘導体樹
脂、ポリビニルアルコール樹脂、アルコール性水酸基を
有するポリエステル樹脂、アルコール性水酸基を有する
ブチラール樹脂およびアルコール性水酸基を有するアク
リル樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂を主成分と
するインキビヒクルと、ロイコ染料とを混合し、紫外線
量検知インキとする。
Description
され、紫外線を含む光の照射によって色調が変化する紫
外線量検知インキに関するものである。
のに、光電変換を利用した照射量測定計等の装置や、光
量に応じて色調の変化を利用するインジケータがある。
しかし照射量測定計等の装置は高価で扱いにくいものが
多いので、紫外線検知には利用しにくい。
タの一例として、特公平7-26095号公報に、フォトクロ
ミズムを利用した紫外線インジケータが記載されてい
る。このインジケータは可逆性であり、紫外線が照射さ
れると発色し、中断されると発色した色が元の色へと戻
るものである。
ケータとしては、特開昭63-179991号公報に高分子包接
化合物を利用したもの、特開昭54-123994号公報、特開
昭62-161860号公報に有機ハロゲン化合物、芳香族アル
デヒド、ジアゾニウム塩等の光活性剤をロイコ染料に組
み合わせたものが記載されている。
インジケータに使用される感光材料は、入手や合成が困
難で、高価なものであった。しかも熱に対し不安定であ
り、ガスを発生することがある。
たもので、一旦、発色したら元に戻らない不可逆の感光
材料であり、安値でかつ容易に合成される紫外線量検知
インキを提供することを目的とする。
めになされた本発明の紫外線量検知インキは、インキビ
ヒクルと、ロイコ染料とを含むものである。
イコ染料を発色させる作用を持つアルコール性水酸基を
有する樹脂を主成分とするものである。具体的には、マ
レイン酸樹脂、セルロース誘導体樹脂、ポリビニルアル
コール樹脂、アルコール性水酸基を有するポリエステル
樹脂、アルコール性水酸基を有するブチラール樹脂、ア
ルコール性水酸基を有するアクリル樹脂から選ばれる少
なくとも1種の樹脂を溶剤で溶かし、溶液状にしたもの
である。これらの樹脂は、印刷対象物や印刷方式によっ
て適宜選択される。セルロース誘導体樹脂としては、例
えばエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ニトロセルロース、セルロースアセテートプロピオネー
トが挙げられる。
でなければならない。フェノール性水酸基を有するフェ
ノール樹脂やロジン変性フェノール樹脂は、紫外線の照
射なしでロイコ染料を発色させてしまうので好ましくな
い。
量部に対して0.1〜100重量部、特に0.5〜50
重量部が好ましい。インキビヒクルが0.1重量部より
少ない場合には、インキが印刷対象物上に定着しにくく
なる。100重量部より多い場合には、発色前後の色差
が小さくなるので、紫外線の検知を判断しにくくなる。
ブレンステッド酸、ルイス酸等の活性種の作用で発色す
る性質を有している。このロイコ染料はトリフェニルメ
タンフタリド類、フルオラン類、フェノチアジン類、イ
ンドリルフタリド類、ロイコオーラミン類、ローダミン
ラクタム類、ローダミンラクトン類、インドリン類、ト
リアリールメタン類から選ばれる少なくとも1種の化合
物が好ましい。これらの化合物は、色調や発色性能に応
じて選択される。
としては、クリスタルバイオレットラクトン、マラカイ
トグリーンラクトンが挙げられる。フルオラン類として
は、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−
ジエチルアミノベンゾ−α−フルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3,6−ジ
メトキシフルオランが挙げられる。フェノチアジン類と
しては、3,7−ビスジメチルアミノ−10−(4’−
アミノベンゾイル)フェノチアジンが挙げられる。イン
ドリルフタリド類としては、3,3−ビス(1−エチル
−2−メチルインドル−3−イル)フタリド、3,3−
ビス(1−n−ブチル−メチルインドル−3−イル)フ
タリドが挙げられる。ロイコオーラミン類としては、N
−(2,3−ジクロロフェニル)ロイコオーラミン、N
−フェニルオーラミンが挙げられる。ローダミンラクタ
ム類としては、ローダミン−β−o−クロロアミノラク
タムが挙げられる。ローダミンラクトン類としては、ロ
ーダミン−β−ラクトンが挙げられる。インドリン類と
しては、2−(フェニルイミノエタンジリデン)−3,
3’−ジメチルインドリン、p−ニトロベンジルロイコ
メチレンブルー、ベンゾイルロイコメチレンブルーが挙
げられる。トリアリールメタン類としては、ビス(4−
ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)フェニルメタ
ン、トリス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)メタンが挙げられる。
ル、ロイコ染料以外に隠ぺい剤、増量剤、色調調製剤、
紫外線吸収剤、光安定剤、光増感剤、酸化防止剤等の添
加剤を添加することができる。紫外線吸収剤、光安定
剤、光増感剤を添加することによって、発色に要する紫
外線量を任意に設定することができる。
ヒクル、ロイコ染料、光安定剤等の各種添加剤をボール
ミル、三本ロール、攪拌機、分散機、らいかい機等によ
って分散、混練して得られる。
紙、プラスチックフィルム、金属箔、ガラス、陶磁器、
繊維等の印刷対象物に適当な印刷方式(凹版印刷、凸版
印刷、平板印刷、孔版印刷)で印刷される。
キビヒクルとロイコ染料とが含まれている。インキビヒ
クルは、紫外線の照射によってロイコ染料を感度よく発
色させるアルコール性水酸基を有している。発色したロ
イコ染料は、暗所に放置しておいても色調が変わらな
い。この紫外線量検知インキは熱に対して安定であり、
紫外線照射による変色時にガスが発生することもない。
さらにインキの製造は、特殊な物質を使用しなくても容
易に行える。
等に利用することによって、紫外線の強度および照射量
を容易に測定できる。さらに色調、印刷対象、印刷方法
および紫外線量を選択することによって、本案のインキ
は多様な用途に応用できる。
オラン2重量部、ビヒクルとしてエチルセルロース(エ
トセル:ダウケミカル社製)1重量部、ブチルセロソル
ブ10重量部をらいかい機で混練して紫外線量検知イン
キとした。このインキを用いて紙にスクリーン印刷をし
て、白色の印刷物を得た。
に発色し120分ほどで桃色になった。この時ガスの発生
はなかった。印刷物に照射された紫外線の積算量を紫外
線強度計で測定し、印刷物の明度を色差計で測定した。
明度と紫外線照射量との関係を図1に示す。さらに発色
後の印刷物を100℃で24時間以上加熱したが色調に
変化はなく、熱安定性は良好であることが確認された。
照射装置にかけて、再び発色性試験を行った。印刷物は
徐々に発色し120秒で桃色になった。
ミノフルオランを使用し、その他の条件を実施例1と同
一にして印刷物を得た。得られた印刷物に太陽光線を照
射したところ、徐々に発色し、120分ほどで緑色になっ
た。この時ガスの発生はなかった。発色後の印刷物の熱
安定性を実施例1と同一の方法で試験したが、色調に変
化はなく、熱安定性は良好であった。
照射装置にかけて、再び発色試験を行った。印刷物は徐
々に発色し90秒で緑色になった。
その他の条件を実施例1と同一にして印刷物を得た。得
られた印刷物に太陽光線を照射したところ、徐々に発色
し、90分ほどで黄色になった。この時ガスの発生はなか
った。発色後の印刷物の熱安定性を実施例1と同一の方
法で試験したが、色調に変化はなく、熱安定性は良好で
あった。
照射装置にかけて、再び発色試験を行った。印刷物は徐
々に発色し60秒で黄色になった。
ムを使用し、その他の条件を実施例1と同一にして印刷
物を得た。得られた印刷物に太陽光線を照射したとこ
ろ、徐々に発色し、120分ほどで紫色になった。この時
ガスの発生はなかった。発色後の印刷物の熱安定性を実
施例1と同一の方法で試験したが、色調に変化はなく、
熱安定性は良好であった。
照射装置にかけて、再び発色試験を行った。印刷物は徐
々に発色し90秒で紫色になった。
し、その他の条件を実施例1と同一にして印刷物を得
た。得られた印刷物に太陽光線を照射したところ、徐々
に発色し、90分ほどで紺色になった。この時ガスの発生
はなかった。発色後の印刷物の熱安定性を実施例1と同
一の方法で試験したが、色調に変化はなく、熱安定性は
良好であった。
照射装置にかけて、再び発色試験を行った。印刷物は徐
々に発色し60秒で紺色になった。
し、その他の条件を実施例1と同一にして印刷物を得
た。得られた印刷物に太陽光線を照射したところ、徐々
に発色し、120分ほどで青色になった。この時ガスの発
生はなかった。発色後の印刷物の熱安定性を実施例1と
同一の方法で試験したが、色調に変化はなく、熱安定性
は良好であった。
照射装置にかけて、再び発色試験を行った。印刷物は徐
々に発色し90秒で青色になった。
ルインドル−3−イル)フタリドを使用し、その他の条
件を実施例1と同一にして印刷物を得た。得られた印刷
物に太陽光線を照射したところ、徐々に発色し、120分
ほどで赤色になった。この時ガスの発生はなかった。発
色後の印刷物の熱安定性を実施例1と同一の方法で試験
したが、色調に変化はなく、熱安定性は良好であった。
照射装置にかけて、再び発色試験を行った。印刷物は徐
々に発色し120秒で赤色になった。
B:住友化学工業社製)、印刷対象物をアルミニウムと
し、その他の条件を実施例1と同一にして印刷物を得
た。得られた印刷物に太陽光線を照射したところ、徐々
に発色し、120分ほどで緑色になった。この時ガスの発
生はなかった。発色後の印刷物の熱安定性を実施例1と
同一の方法で試験したが、色調に変化はなく、熱安定性
は良好であった。
照射装置にかけて、再び発色試験を行った。印刷物は徐
々に発色し120秒で緑色になった。
立化成ポリマー社製)、印刷対象物を布とし、その他の
条件を実施例1と同一にして印刷物を得た。得られた印
刷物に太陽光線を照射したところ、徐々に発色し、120
分ほどで桃色になった。この時ガスの発生はなかった。
発色後の印刷物の熱安定性を実施例1と同一の方法で試
験したが、色調に変化はなく、熱安定性は良好であっ
た。
照射装置にかけて、再び発色試験を行った。印刷物は徐
々に発色し120秒で桃色になった。
條加工(株)社製)、印刷対象物をポリカーボネートと
し、その他の条件を実施例1と同一にして印刷物を得
た。得られた印刷物に太陽光線を照射したところ、徐々
に発色し、120分ほどで桃色になった。この時ガスの発
生はなかった。発色後の印刷物の熱安定性を実施例1と
同一の方法で試験したが、色調に変化はなく、熱安定性
は良好であった。
照射装置にかけて、再び発色試験を行った。印刷物は徐
々に発色し120秒で桃色になった。
ム:十條加工(株)社製)、印刷対象物をテトロンフィ
ルムとし、その他の条件を実施例1と同一にして印刷物
を得た。得られた印刷物に太陽光線を照射したところ、
徐々に発色し、120分ほどで桃色になった。この時ガス
の発生はなかった。発色後の印刷物の熱安定性を実施例
1と同一の方法で試験したが、色調に変化はなく、熱安
定性は良好であった。
照射装置にかけて、再び発色試験を行った。印刷物は徐
々に発色し120秒で桃色になった。
(株)永瀬スクリーン印刷研究所製)、印刷対象物をコ
ート紙とし、その他の条件を実施例1と同一にして印刷
物を得た。得られた印刷物に太陽光線を照射したとこ
ろ、徐々に発色し、120分ほどで桃色になった。この時
ガスの発生はなかった。発色後の印刷物の熱安定性を実
施例1と同一の方法で試験したが、色調に変化はなく、
熱安定性は良好であった。
照射装置にかけて、再び発色試験を行った。印刷物は徐
々に発色し120秒で桃色になった。
32:昭和高分子(株)社製)を使用し、その他の条件を
実施例1と同一にして印刷物を得た。得られた印刷物
は、紫外線が照射される前に桃色に発色してしまった。
オラン2重量部、インキビヒクルとしてウレタン樹脂
(ハイウレタンNo2000SS白73HV:日本油脂(株)社製)
10重量部を混練して紫外線量検知インキとした。この
インキを用いて紙にスクリーン印刷をして、無色の印刷
物を得た。この印刷物に太陽光線を照射したところ、6
時間経過しても発色はみられなかった。
知インキの組成、印刷対象物、発色性、熱安定性を表1
に示す。
紫外線量検知インキは、発色性、熱安定性が共に良好で
あることが確認された。また、発色した色は元に戻るこ
とはなかった。比較例1のインキは、ビヒクルにフェノ
ール樹脂を使用しているため、紫外線照射なしでもロイ
コ染料が発色してしまう。比較例2のインキは、ビヒク
ルにウレタン樹脂を使用しているので、紫外線を照射し
てもロイコ染料が発色しない。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 マレイン酸樹脂、セルロース誘導体樹
脂、ポリビニルアルコール樹脂、アルコール性水酸基を
有するポリエステル樹脂、アルコール性水酸基を有する
ブチラール樹脂およびアルコール性水酸基を有するアク
リル樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂を主成分と
するインキビヒクルと、ロイコ染料とを含むことを特徴
とする紫外線量検知インキ。 - 【請求項2】 前記ロイコ染料1重量部に対して、前記
インキビヒクルの重量が0.1〜100重量部であることを特
徴とする請求項1に記載の紫外線量検知インキ。 - 【請求項3】 前記ロイコ染料がトリフェニルメタンフ
タリド類、フルオラン類、フェノチアジン類、インドリ
ルフタリド類、ロイコオーラミン類、ローダミンラクタ
ム類、ローダミンラクトン類、インドリン類およびトリ
アリールメタン類から選ばれる少なくとも1種の化合物
であることを特徴とする請求項1または2に記載の紫外
線量検知インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27109795A JP3787381B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 紫外線量検知インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27109795A JP3787381B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 紫外線量検知インキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09111161A true JPH09111161A (ja) | 1997-04-28 |
JP3787381B2 JP3787381B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=17495318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27109795A Expired - Lifetime JP3787381B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 紫外線量検知インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3787381B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007532707A (ja) * | 2004-04-07 | 2007-11-15 | チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド | コーティング組成物を着色する方法 |
JP2010281606A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Osaka Gas Co Ltd | 寿命評価材料及びゴム管 |
CN112724746A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-04-30 | 苏州和萃新材料有限公司 | 一种温变计时油墨及标签 |
-
1995
- 1995-10-19 JP JP27109795A patent/JP3787381B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007532707A (ja) * | 2004-04-07 | 2007-11-15 | チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド | コーティング組成物を着色する方法 |
JP2010281606A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Osaka Gas Co Ltd | 寿命評価材料及びゴム管 |
CN112724746A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-04-30 | 苏州和萃新材料有限公司 | 一种温变计时油墨及标签 |
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---|---|
JP3787381B2 (ja) | 2006-06-21 |
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