JPH09111153A - 多層塗膜 - Google Patents

多層塗膜

Info

Publication number
JPH09111153A
JPH09111153A JP8211211A JP21121196A JPH09111153A JP H09111153 A JPH09111153 A JP H09111153A JP 8211211 A JP8211211 A JP 8211211A JP 21121196 A JP21121196 A JP 21121196A JP H09111153 A JPH09111153 A JP H09111153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acid
acrylate
coating film
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8211211A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Iwamoto
暁生 岩本
Takeshi Kato
武 加藤
Shinobu Fujie
忍 藤江
Kazuhiko Hotta
一彦 堀田
Kunio Iwase
国男 岩瀬
Hiroshi Takeuchi
浩史 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to CA002228628A priority Critical patent/CA2228628C/en
Priority claimed from CA002228628A external-priority patent/CA2228628C/en
Priority claimed from PCT/JP1995/001604 external-priority patent/WO1997006216A1/ja
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP8211211A priority patent/JPH09111153A/ja
Publication of JPH09111153A publication Critical patent/JPH09111153A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクリル系熱硬化性樹脂が持つ光沢性、塗膜
性能および美粧性を損なわず、耐酸性およびウェットオ
ンウェット性に優れた多層塗膜を提供する。 【解決手段】 ベースコート塗料が、N−アルコキシア
ルキル置換アミド基を有するα,β−不飽和ビニルモノ
マー(a)5〜50重量%および(a)と共重合可能な
他のα,β−不飽和ビニルモノマー(b)50〜95重
量%とを共重合して得られるアクリル系共重合体(A)
を50〜100重量%含有する熱硬化性樹脂組成物から
なり、クリヤーコート塗料が、カルボキシル基および/
または二塩基酸無水物基を有する化合物(B)およびエ
ポキシ基を有する化合物(C)の2成分を含有する熱硬
化性樹脂組成物からなる、2コート1ベーク塗装方法に
より形成された多層塗膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の塗膜のよ
うな美粧性および長期の耐候性を要求される多層塗膜に
関する。さらに詳しくは、本発明は、メタリック粉末、
マイカ等の光輝材および/または着色顔料等の着色剤を
配合したベースコート塗料とクリヤーコート塗料とを用
いる2コート1ベーク方式の塗装で得られる多層塗膜に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体等のトップコートとしては、
一液型で塗装作業性に優れ、かつ、得られる塗膜の耐候
性および美粧性に優れ、コストパフォーマンスも高いこ
とから、水酸基含有アクリル樹脂をメラミン樹脂で架橋
させるアクリル−メラミン系塗料が工業的に広く用いら
れてきた。しかし、近年酸性雨が社会問題となり、クリ
ヤーコート塗料において、従来のアクリル−メラミン系
塗料ではメラミンの架橋部位の耐酸性が悪いため、酸性
雨により雨ジミが発生し、外観が低下するという問題が
あった。
【0003】この問題を解決するために、メラミンに代
わる新規な架橋系を有するクリヤーコート塗料が求めら
れており、酸基とエポキシ基の架橋反応を利用した硬化
系の検討が盛んに行われている。例えば、特開平1−1
39653号公報に開示されているような酸基を有する
アクリル系共重合体とエポキシ基を有するアクリル系共
重合体からなる熱硬化性溶剤型塗料組成物や、特開平2
−45577号公報に開示されているような酸基として
の二塩基酸無水物基をハーフエステル化した共重合体
と、ヒドロキシ化合物およびエポキシ化合物とを含有す
る熱硬化性組成物や、特開平3−287650号公報や
特開平4−363374号公報に開示されているよう
な、酸基としての二塩基酸無水物基をハーフエステル化
した共重合体と、エポキシ基および水酸基を有する化合
物とを含有する熱硬化性組成物が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな酸基−エポキシ基架橋系クリヤーコート塗料は、耐
酸性は良好であるが、樹脂中に酸基、エポキシ基等の官
能基を多量に含むために塗料の極性が高く、従来のアク
リル−メラミン系ベースコート塗料上にウェットオンウ
ェット方式で塗装するとベースコートとクリヤーコート
とが界面で混層してしまい、光沢や発色性といった仕上
がり外観が低下するという問題点を有している。
【0005】本発明の目的は、アクリル系熱硬化性樹脂
が本来持つ光沢性、塗膜性能およびメタリック粉末、マ
イカ等の光輝材や着色顔料等の着色剤を含有する場合の
美粧性を損なうことなく、耐酸性およびウェットオンウ
ェット性に優れた多層塗膜を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の問題点に鑑み、メタリック粉末、マイカ等の光輝
材および/または着色顔料等の着色剤を配合したベース
コート塗料とクリヤーコート塗料とを用いる2コート1
ベーク方式の塗装による多層塗膜について鋭意検討した
結果、本発明に至ったものである。
【0007】すなわち、本発明の多層塗膜は、メタリッ
ク粉末、マイカ等の光輝材および/または着色剤を配合
したベースコート塗料を塗装し、加熱硬化させることな
しにクリヤーコート塗料を重ね塗りした後、同時に加熱
硬化させて塗膜を得る2コート1ベーク塗装方法により
形成された多層塗膜であって、(1)ベースコート塗料
が、N−アルコキシアルキル置換アミド基を有するα,
β−不飽和ビニルモノマー(a)5〜50重量%および
(a)と共重合可能な他のα,β−不飽和ビニルモノマ
ー(b)50〜95重量%とを共重合して得られるアク
リル系共重合体(A)を50〜100重量%含有する熱
硬化性樹脂組成物からなり、(2)クリヤーコート塗料
が、カルボキシル基および/または二塩基酸無水物基を
有する化合物(B)およびエポキシ基を有する化合物
(C)の2成分を含有する熱硬化性樹脂組成物からな
る、多層塗膜である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においてベースコート塗料
に使用されるアクリル系共重合体(A)は、N−アルコ
キシアルキル置換アミド基を有するα,β−不飽和ビニ
ルモノマー(a)5〜50重量%、および、(a)と共
重合可能な他のα,β−不飽和ビニルモノマー(b)5
0〜95重量%とを共重合して得られるものである。
【0009】このN−アルコキシアルキル置換アミド基
を有するα,β−不飽和ビニルモノマー(a)は、熱硬
化性組成物としての架橋反応座席であるとともに、2コ
ート1ベーク方式のウェットオンウェット性の向上に著
しい効果を発揮する成分である。このN−アルコキシア
ルキル置換アミド基を有するα,β−不飽和ビニルモノ
マー(a)は、5〜50重量%の範囲で使用される。こ
れは、N−アルコキシアルキル置換アミド基を有する
α,β−不飽和ビニルモノマー(a)が5重量%未満で
は熱硬化性樹脂としての硬化性が不足して耐水性や耐候
性が不足するためであり、50重量%を越えると樹脂溶
液の粘度が高くなるため塗料固形分が低くなるととも
に、顔料等を含むベースコート塗料の貯蔵安定性が低下
するためであり、より好ましくは15〜40重量%の範
囲である。
【0010】N−アルコキシアルキル置換アミド基を有
するα,β−不飽和ビニルモノマー(a)の具体例とし
ては、例えば、N−メトキシメチルアクリルアミド、N
−メトキシメチルメタクリルアミド、N−エトキシメチ
ルアクリルアミド、N−プロポキシメチルアクリルアミ
ド、N−ブトキシメチルアクリルアミド等が挙げられ
る。これらは、必要に応じて単独であるいは2種以上を
併用して使用することができるが、中でもN−メトキシ
メチルアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルア
ミドが好ましい。
【0011】本発明においてベースコート塗料のアクリ
ル系共重合体(A)に使用される(a)と共重合可能な
他のα,β−不飽和ビニルモノマー(b)は、本発明の
多層塗膜の主たる用途である自動車用塗料における品質
性能、例えば、耐候性、美粧性、耐水性、可とう性、付
着性等に影響を与えるため、これらの性能を損なわない
範囲で適宜選択して使用される。
【0012】この(a)と共重合可能な他のα,β−不
飽和ビニルモノマー(b)の具体例としては、例えば、
(I)酸基を有するものとして、メタクリル酸、アクリ
ル酸、クロトン酸、ビニル安息香酸、フマール酸、イタ
コン酸、マレイン酸、シトラコン酸等の一塩基酸または
二塩基酸ビニルモノマー類、β−カルボキシエチル(メ
タ)アクリレート、β−カルボキシプロピル(メタ)ア
クリレート、β−(メタ)アクリロキシエチルアシッド
サクシネート、β−(メタ)アクリロキシエチルアシッ
ドマレエート、β−(メタ)アクリロキシエチルアシッ
ドフタレート、β−(メタ)アクリロキシエチルアシッ
ドヘキサヒドロフタレート、β−(メタ)アクリロキシ
エチルアシッドメチルヘキサヒドロフタレート、γ−
(メタ)アクリロキシプロピルアシッドサクシネート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートへのε−カ
プロラクトンまたはγ−ブチロラクトンの開環付加物
(例えば、ダイセル化学(株)製プラクセルF単量体、
UCC社製トーンM単量体)の末端水酸基を無水コハク
酸、無水フタル酸、あるいは無水ヘキサヒドロフタル酸
でエステル化して末端にカルボキシル基を導入したコハ
ク酸モノエステル、フタル酸モノエステル、あるいは無
水ヘキサヒドロフタル酸モノエステル等のカプロラクト
ン変性水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルと二塩基
酸無水物のモノエステル反応生成物等の長鎖カルボキシ
ル基含有ビニルモノマー類、マレイン酸モノメチル、マ
レイン酸モノエチル、マレイン酸モノブチル、マレイン
酸モノオクチル、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モ
ノエチル、イタコン酸モノブチル、イタコン酸モノオク
チル、イタコン酸モノ2−エチルヘキシル、フマール酸
モノメチル、フマール酸モノエチル、フマール酸モノブ
チル、フマール酸モノオクチル、シトラコン酸モノエチ
ル等の二塩基酸または二塩基酸無水物ビニルモノマーの
モノエステル化物類等が挙げられ、(II)水酸基を有す
るものとして、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル
(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル基を有す
る(メタ)アクリル酸エステル類、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレートへのγ−ブチロラクトン開環付加物、
2−ヒドロキシエチルアクリレートへのε−カプロラク
トン開環付加物、メタクリル酸へのエチレンオキシドの
開環付加物、メタクリル酸へのプロピレンオキシドの開
環付加物、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
または2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートの
2量体や3量体等の末端に水酸基を有する(メタ)アク
リル酸エステル類、4−ヒドロキシブチルビニルエーテ
ル、p−ヒドロキシスチレン等の他の水酸基含有ビニル
モノマー類等が挙げられ、また、(III)その他のものと
して、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アク
リレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、Sec−
ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)ア
クリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリ
レート、トリデシル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベ
ンジル(メタ)アクリレート等の炭化水素置換基を有す
る(メタ)アクリル酸エステル類、スチレン、ビニルト
ルエン、α−メチルスチレン等のスチレン誘導体類、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル等のエチレン性不
飽和ニトリル類、酢酸ビニル等のビニルエステル類、グ
リシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メ
タ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル等のエポ
キシ基含有ビニルモノマー類、ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート等のエチレン性不飽和塩基性ビニルモノマ
ー類等が挙げられる。これらは、必要に応じて単独であ
るいは2種以上を併用して用いることができる。
【0013】これらの(a)と共重合可能な他のα,β
−不飽和ビニルモノマー(b)のうちで特に好ましいも
のを例示すると、(I)酸基を有するものとしては、フ
マール酸、イタコン酸、マレイン酸等の一塩基酸または
二塩基酸ビニルモノマー類、マレイン酸モノメチル、マ
レイン酸モノエチル、マレイン酸モノブチル、イタコン
酸モノメチル、イタコン酸モノエチル、イタコン酸モノ
ブチル、フマール酸モノメチル、フマール酸モノエチ
ル、フマール酸モノブチル等の二塩基酸または二塩基酸
無水物ビニルモノマーのモノエステル化類等が挙げら
れ、(II)水酸基を有するものとしては、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート等のヒドロキシアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸エステル類、2−ヒドロキシエチル
メタクリレートへのγ−ブチロラクトン開環付加物、2
−ヒドロキシエチルアクリレートへのε−カプロラクト
ン開環付加物等の末端に水酸基を有する(メタ)アクリ
ル酸エステル類等が挙げられ、また、(III)その他のも
のとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
t−ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ス
テアリル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート等の炭化水素置換基を有する(メ
タ)アクリル酸エステル類、スチレン、ビニルトルエン
等のスチレン誘導体類、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル等のエチレン性不飽和ニトリル類、酢酸ビニル
等のビニルエステル類、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、メチルグリシジル(メタ)アクリレート等のエポキ
シ基含有ビニルモノマー類等が挙げられる。
【0014】本発明においてベースコート塗料として使
用されるアクリル系共重合体(A)は、重量平均分子量
が、3,000〜200,000の範囲であることが好
ましい。これは、アクリル系共重合体(A)の重量平均
分子量が3,000未満であると耐溶剤性および耐候性
が低下する傾向にあり、200,000を越えると樹脂
溶液の粘度が高くなるため塗料固形分が低くなるととも
に塗膜の外観が低下する傾向にあるためであり、より好
ましくは8,000〜150,000、さらにより好ま
しくは10,000〜100,000の範囲である。
【0015】また、このアクリル系共重合体(A)は、
酸価(アクリル系共重合体1gを中和するのに要する水
酸化カリウムのmg数)が、1〜50mgKOH /gの範囲で
あることが好ましい。これは、アクリル系共重合体
(A)の酸価が1mgKOH /g未満では硬化性が不足し、
塗膜の耐候性が低下する傾向にあり、50mgKOH /gを
越えると塗膜の耐水性が低下する傾向にあるためであ
り、より好ましくは5〜40mgKOH /gの範囲である。
【0016】また、このアクリル系共重合体(A)は、
水酸基価(アクリル系共重合体1gに含まれる水酸基と
同モルの水酸化カリウムのmg数)が、5〜100mgKOH
/gの範囲であることが好ましい。これは、アクリル系
共重合体(A)の水酸基価が5mgKOH /g未満では硬化
性が不足し、塗膜の耐候性が低下する傾向にあり、10
0mgKOH /gを越えると塗膜の耐水性が低下する傾向に
あるためであり、より好ましくは10〜80mgKOH /g
の範囲である。
【0017】本発明に用いられるアクリル系共重合体
(A)は、溶液重合法、塊状重合法、乳化重合法等の既
知の重合法により製造することができるが、溶液重合法
により製造するのが好ましい。溶液重合法により上記ア
クリル系共重合体を製造する場合には、有機溶剤および
重合開始剤の存在下にα,β−不飽和ビニルモノマー混
合物を共重合させる。有機溶剤としては、トルエン、キ
シレンのような芳香族系炭化水素類、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類、酢酸エ
チル、酢酸n−ブチルのようなエステル類、イソプロパ
ノール、n−ブタノールのようなアルコール類等の一般
的なものを選択できる。重合開始剤としては、2,2−
アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)、2,2−アゾビス(2
−メチルブチロニトリル)、過酸化ベンゾイル、クメン
ヒドロペルオキシド、ラウリルパーオキシド、ジ−t−
ブチルパーオキシド等の通常用いられる重合開始剤から
選択できる。また、必要に応じて、2−メルカプトエタ
ノール、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメル
カプタン、α−メチルスチレンダイマー等の連鎖移動剤
を使用することができる。
【0018】溶液重合法で(メタ)アクリル系共重合体
を製造する場合、一般的には、分子量をコントロールす
るため、70〜160℃の範囲で重合を行うことが好ま
しく、より好ましくは80〜140℃の範囲である。本
発明においてベースコート塗料に使用される熱硬化性樹
脂組成物は、アクリル系共重合体(A)を50〜100
重量%の範囲で含有する。これは、アクリル系共重合体
(A)が50重量%未満では、2コート1ベーク方式の
ウェットオンウェット性の向上に充分な効果が得られな
いためである。
【0019】ベースコート塗料に使用される熱硬化性樹
脂組成物には、アクリル系共重合体(A)の他に、顔料
分散性や中塗り塗料との密着性等を改良する目的で従来
公知のアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂
を使用することができる。これらの樹脂の使用量は、上
記熱硬化性樹脂に対し、50重量%未満の範囲であるの
がよい。50重量%以上であると、本発明の目的とする
クリヤー塗料とのウェットオンウェット性が低下するた
め好ましくない。
【0020】また、ベースコート塗料に使用される熱硬
化性樹脂組成物には、アクリル系共重合体(A)の他
に、熱硬化性樹脂の架橋密度を向上させる目的でアミノ
樹脂、ポリイソシアネート樹脂等の硬化剤を使用するこ
とができる。これらの樹脂の使用量は、上記熱硬化性樹
脂に対し、30重量%以下の範囲であるのがよい。30
重量%を超えると、本発明の目的とするクリヤー塗料と
のウェットオンウェット性が低下するため好ましくな
い。上記アミノ樹脂としては、アミノトリアジン、尿
素、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン等のアミノ化
合物とホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等のアルデ
ヒド化合物との縮合生成物を、さらに炭素数1〜6のア
ルカノールによってアルキルエーテル化して得られるア
ミノ樹脂類が挙げられ、特にアミノトリアジンから得ら
れるメチルエーテル化メラミン樹脂、ブチルエーテル化
メラミン樹脂等が好ましい。また、上記ポリイソシアネ
ート化合物の具体例としては、テトラメチレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート等の脂肪族もしくは脂環族ジイソシ
アネート類、あるいはこれらのポリイソシアネートへの
エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチ
ロールプロパン等の多価アルコール付加物が挙げられ、
さらに、アルコール類、アミド類、イミド類、オキシム
類等の公知のブロック剤でイソシアネート基をブロック
したものが挙げられる。
【0021】なお、本発明におけるベースコート塗料に
は、塗料化に際し、従来公知である、揮発性の有機溶剤
からなる希釈剤、アルミニウムペースト、マイカ、りん
片状酸化鉄等の光輝剤、酸化チタン、カーボンブラッ
ク、キナクドリン、シアニンブルー等の無機顔料および
有機顔料、繊維素樹脂等の添加樹脂、パラトルエンスル
ホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸またはそれらのア
ミン中和物、リン酸化合物やそれらのブロック化物等の
外部触媒、表面調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔
料沈降防止剤、揺変性付与剤等の添加剤を、必要に応じ
て公知の手段を用いて、適宜配合することができる。
【0022】本発明においてクリヤーコート塗料に使用
されるカルボキシル基および/または二塩基酸無水物基
を有する化合物(B)としては、例えば、アジピン酸、
セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、1,10−
デカンジカルボン酸等の二塩基酸化合物、無水フタル
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、無水ハイミック酸、無水トリメリット酸、無水ピ
ロメリット酸等の二塩基酸無水物基含有化合物あるいは
これらにメタノール、エタノール、n−ブタノール等の
アルカノールを付加させた、例えば、ヘキサヒドロフタ
ル酸モノメチルエステル等のモノエステル基含有化合
物、カルボキシル基および/または二塩基酸無水物基を
有するアクリル系共重合体(Ba)等が挙げられ、これ
らは必要に応じて単独であるいは2種以上を併用して使
用することができるが、中でもカルボキシル基および/
または二塩基酸無水物基を有するアクリル系共重合体
(Ba)が好ましい。
【0023】上記のカルボキシル基および/または二塩
基酸無水物基を有するアクリル系共重合体(Ba)は、
カルボキシル基および/または二塩基酸無水物基を有す
るα,β−不飽和ビニルモノマーを含む重合性ビニルモ
ノマーを重合させて得られるか、二塩基酸無水物基を有
するα,β−不飽和ビニルモノマーを含む重合性ビニル
モノマーを重合後、酸無水物基をアルカノールでモノエ
ステル化させて得られるものであり、酸価(アクリル系
共重合体1gを中和するのに要する水酸化カリウムのmg
数)が、30〜200mgKOH /gの範囲であることが好
ましい。これは、アクリル系共重合体(Ba)の酸価が
30mgKOH /g未満であると硬化性が不足し、塗膜の硬
度や耐溶剤性が低下する傾向にあり、200mgKOH /g
を越えると樹脂溶液の粘度が著しく上昇したり、塗膜の
耐水性が低下する傾向にあるためである。より好ましく
は50〜170mgKOH /g、さらに好ましくは80〜1
50mgKOH /gの範囲である。
【0024】カルボキシル基および/または二塩基酸無
水物基を有するアクリル系共重合体(Ba)に使用され
るカルボキシル基および/または二塩基酸無水物基を有
するα,β−不飽和ビニルモノマーとしては、例えば、
メタクリル酸、アクリル酸、クロトン酸、ビニル安息香
酸、フマール酸、イタコン酸、マレイン酸、シトラコン
酸等の一塩基酸または二塩基酸ビニルモノマー類、β−
カルボキシエチル(メタ)アクリレート、β−カルボキ
シプロピル(メタ)アクリレート、β−(メタ)アクリ
ロキシエチルアシッドサクシネート、β−(メタ)アク
リロキシエチルアシッドマレエート、β−(メタ)アク
リロキシエチルアシッドフタレート、β−(メタ)アク
リロキシエチルアシッドヘキサヒドロフタレート、β−
(メタ)アクリロキシエチルアシッドメチルヘキサヒド
ロフタレート、γ−(メタ)アクリロキシプロピルアシ
ッドサクシネート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレートへのε−カプロラクトンまたはγ−ブチロラク
トンの開環付加物(例えば、ダイセル化学(株)製プラ
クセルF単量体、UCC社製トーンM単量体)の末端水
酸基を無水コハク酸、無水フタル酸、あるいは無水ヘキ
サヒドロフタル酸でエステル化して末端にカルボキシル
基を導入したコハク酸モノエステル、フタル酸モノエス
テル、あるいは無水ヘキサヒドロフタル酸モノエステル
等のカプロラクトン変性水酸基含有(メタ)アクリル酸
エステルと二塩基酸無水物のモノエステル反応生成物等
の長鎖カルボキシル基含有ビニルモノマー類、無水イタ
コン酸、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、2,3−
ジメチル無水マレイン酸等の二塩基酸無水物基含有ビニ
ルモノマー、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエ
チル、マレイン酸モノブチル、マレイン酸モノオクチ
ル、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノエチル、イ
タコン酸モノブチル、イタコン酸モノオクチル、イタコ
ン酸モノ2−エチルヘキシル、フマール酸モノメチル、
フマール酸モノエチル、フマール酸モノブチル、フマー
ル酸モノオクチル、シトラコン酸モノエチル等の二塩基
酸または二塩基酸無水物ビニルモノマーのモノエステル
化物類等が挙げられる。これらは必要に応じて単独であ
るいは2種以上を併用して使用することができるが、本
発明のクリヤーコート塗料の貯蔵安定性、反応性を考慮
すると、マレイン酸モノメチル等の二塩基酸または二塩
基酸無水物ビニルモノマーのモノエステル化物類が好ま
しい。
【0025】また、二塩基酸無水物基を有するα,β−
不飽和ビニルモノマーを含む重合性ビニルモノマーを重
合後、酸無水物基をアルカノールでモノエステル化させ
ることによりカルボキシル基、または、カルボキシル基
および二塩基酸無水物基を有するアクリル系共重合体
(Ba)を得ることができる。この場合に用いられるア
ルカノールとしては、例えば、メタノール、エタノー
ル、i−プロパノール、t−ブタノール、i−ブタノー
ル、n−ブタノール、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエタ
ノール、アセトール、プロパルギルアルコール、アリル
アルコール等が挙げられる。モノエステル化は、通常の
方法により、必要に応じテトラブチルアンモニウムブロ
マイド等の第4級アンモニウム塩類やトリエチルアミン
等の第3級アミン類等の反応触媒を併用して行うことが
できる。
【0026】カルボキシル基および/または二塩基酸無
水物基を有するアクリル系共重合体(Ba)に使用され
るその他の重合性ビニルモノマーとしては、例えば、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メ
タ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、
Sec−ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)ア
クリレート等の炭化水素置換基を有する(メタ)アクリ
ル酸エステル類、スチレン、ビニルトルエン等のスチレ
ン誘導体類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等
のエチレン性不飽和ニトリル類、N−メトキシメチルア
クリルアミド、N−メトキシメチルメタクリルアミド、
N−エトキシメチルアクリルアミド、N−プロポキシメ
チルアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミ
ド等のN−アルコキシアルキル置換アミド基を有するビ
ニルモノマー類、酢酸ビニル等のビニルエステル類、ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和
塩基性ビニルモノマー類等が挙げられ、これらは、必要
に応じて単独であるいは2種以上を併用して使用するこ
とができる。
【0027】また、二塩基酸無水物基を有するα,β−
不飽和ビニルモノマーを含まない重合性ビニルモノマー
混合物を重合させることにより上記カルボキシル基およ
び/または二塩基酸無水物基を有するアクリル系共重合
体(Ba)を得ることができ、この場合には2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等
のヒドロキシアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エ
ステル類、2−ヒドロキシエチルメタクリレートへのγ
−ブチロラクトン開環付加物、2−ヒドロキシエチルア
クリレートへのε−カプロラクトン開環付加物、メタク
リル酸へのエチレンオキシドの開環付加物、メタクリル
酸へのプロピレンオキシドの開環付加物、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレートまたは2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレートの2量体や3量体等の末端
に水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステル類、4−
ヒドロキシブチルビニルエーテル、p−ヒドロキシスチ
レン等の他の水酸基含有ビニルモノマー類等の水酸基を
有するビニルモノマーを併用することもできる。これら
は、必要に応じて単独であるいは2種以上を併用して使
用することができる。
【0028】カルボキシル基および/または二塩基酸無
水物基を有するアクリル系共重合体(Ba)は、重量平
均分子量が、3,000〜50,000の範囲であるこ
とが好ましい。これは、アクリル系共重合体(Ba)の
重量平均分子量が3,000未満であると耐溶剤性およ
び耐候性が低下する傾向にあり、50,000を越える
と樹脂溶液の粘度が高くなるため塗料固形分が低くなる
とともに塗膜の外観が低下する傾向にあるためである。
より好ましくは、3,500〜30,000、さらに好
ましくは4,000〜20,000の範囲である。
【0029】本発明においてクリヤーコート塗料に使用
されるエポキシ基を有する化合物(C)としては、例え
ば、ジグリシジルヘキサヒドロフタレート、ジグリシジ
ルテトラヒドロフタレート等のグリシジルエステル系エ
ポキシ化合物、ソルビトールポリグリシジルエーテル、
ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、トリメ
チロールプロパンポリグリシジルエーテル、1,6−ヘ
キサンジオールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチ
レングリコールグリシジルエーテル等のグリシジルエー
テル系エポキシ化合物、ビス(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)アジペート等の環状脂肪族エポキシ化合物、
またはエポキシ基を有するアクリル系共重合体(Ca)
等が挙げられ、これらは必要に応じて単独であるいは2
種以上を併用して使用することができるが、中でもエポ
キシ基を有するアクリル系共重合体(Ca)が好まし
い。
【0030】上記のエポキシ基を有するアクリル系共重
合体(Ca)は、エポキシ基を有するα,β−不飽和ビ
ニルモノマーを含む重合性ビニルモノマーを重合させて
得られるものであり、そのエポキシ当量が200〜15
00g/eqの範囲であることが好ましい。これは、アク
リル系共重合体(Ca)のエポキシ当量が1500g/
eqを越えると硬化性が不足するために塗膜の硬度や耐溶
剤性が低下し、200g/eq未満では被覆組成物が増粘
したり、ゲル化しやすくなるためである。好ましくは2
50〜700g/eq、さらに好ましくは280〜600
g/eqの範囲である。
【0031】エポキシ基を有するアクリル系共重合体
(Ca)に使用されるエポキシ基を有するα,β−不飽
和ビニルモノマーとしては、例えば、グリシジル(メ
タ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレ
ート、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、アリルグリシジルエーテル等が挙げられ、これ
らは、必要に応じて単独であるいは2種以上を併用して
使用することができる。これらのエポキシ基含有単量体
の使用量は、アクリル系共重合体(Ca)のエポキシ当
量が200〜1500g/eqの範囲となるように、例え
ば、10〜60重量%の範囲であることが好ましい。こ
れは、エポキシ基含有単量体の使用量が10重量%未満
では硬化性が不足するために塗膜の硬度や耐溶剤性が低
下し、60重量%を越えると被覆組成物が増粘したり、
ゲル化しやすくなるためである。
【0032】エポキシ基を有するアクリル系共重合体
(Ca)に使用されるその他の重合性ビニルモノマーと
しては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メ
タ)アクリレート、Sec−ブチル(メタ)アクリレー
ト、n−オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート等の炭化水素置換基を有する
(メタ)アクリル酸エステル類、スチレン、ビニルトル
エン等のスチレン誘導体類、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル等のエチレン性不飽和ニトリル類、N−メ
トキシメチルアクリルアミド、N−メトキシメチルメタ
クリルアミド、N−エトキシメチルアクリルアミド、N
−プロポキシメチルアクリルアミド、N−ブトキシメチ
ルアクリルアミド等のN−アルコキシアルキル置換アミ
ド基を有するビニルモノマー類、酢酸ビニル等のビニル
エステル類、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のエ
チレン性不飽和塩基性ビニルモノマー類、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等の
ヒドロキシアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エス
テル類、2−ヒドロキシエチルメタクリレートへのγ−
ブチロラクトン開環付加物、2−ヒドロキシエチルアク
リレートへのε−カプロラクトン開環付加物、メタクリ
ル酸へのエチレンオキシドの開環付加物、メタクリル酸
へのプロピレンオキシドの開環付加物、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレートまたは2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレートの2量体や3量体等の末端に
水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステル類、4−ヒ
ドロキシブチルビニルエーテル、p−ヒドロキシスチレ
ン等の他の水酸基含有ビニルモノマー類等の水酸基を有
するビニルモノマー類等が挙げられる。これらは、必要
に応じて単独であるいは2種以上を併用して使用するこ
とができる。
【0033】エポキシ基を有するアクリル系共重合体
(Ca)は、重量平均分子量が1,000〜50,00
0の範囲であることが好ましい。これは、アクリル系共
重合体(Ca)の重量平均分子量が1,000未満であ
ると耐溶剤性および耐候性が低下する傾向にあり、5
0,000を越えると樹脂溶液の粘度が高くなるため塗
料固形分が低くなるとともに塗膜の外観が低下する傾向
にあるためである。好ましくは3,000〜30,00
0、さらに好ましくは4,000〜20,000の範囲
である。
【0034】また、(メタ)アクリル系共重合体(C
a)は、上記に例示した水酸基を有するビニルモノマー
を併用して、水酸基価(アクリル系共重合体1gに含ま
れる水酸基と同モルの水酸化カリウムのmg数)が、20
〜150mgKOH /gの範囲であることが好ましい。これ
は、アクリル系共重合体(Ca)の水酸基価が20mgKO
H /g未満であると塗膜のノンサンドリコート性が低下
し、150mgKOH /gを越えると塗膜の耐水性が低下す
る傾向にあるためである。好ましくは40〜140mgKO
H /g、さらに好ましくは45〜130mgKOH /gの範
囲である。
【0035】上記のアクリル系共重合体(Ba)および
(Ca)は、溶液重合法、塊状重合法、乳化重合法等の
既知の重合法により製造することができるが、溶液重合
法により製造するのが好ましい。溶液重合法により上記
アクリル系共重合体を製造する場合には、有機溶剤およ
び重合開始剤の存在下にα,β−不飽和ビニルモノマー
混合物を共重合させる。有機溶剤としては、トルエン、
キシレンのような芳香族系炭化水素類、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類、酢酸
エチル、酢酸n−ブチルのようなエステル類、イソプロ
パノール、n−ブタノールのようなアルコール類等の一
般的なものを選択できる。重合開始剤としては、2,2
−アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2−アゾビ
ス(2−メチルブチロニトリル)、過酸化ベンゾイル、
クメンヒドロペルオキシド、ラウリルパーオキシド、ジ
−t−ブチルパーオキシド等の通常用いられる重合開始
剤から選択できる。また、必要に応じて2−メルカプト
エタノール、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシル
メルカプタン、α−メチルスチレンダイマー等の連鎖移
動剤を使用することができる。溶液重合法で(メタ)ア
クリル系共重合体を製造する場合、一般的には、分子量
をコントロールするため、70〜160℃の範囲で重合
を行うことが好ましく、より好ましくは80〜140℃
の範囲である。
【0036】本発明においてクリヤーコート塗料に使用
される熱硬化性樹脂組成物は、カルボキシル基および/
または二塩基酸無水物基を有する化合物(B)を10〜
90重量%およびエポキシ基を有する化合物(C)を1
0〜90重量%の範囲で含有し、また化合物(B)およ
び化合物(C)の合計量を50〜100重量%の範囲で
含有するものである。これは、化合物(B)および化合
物(C)の合計量が50重量%未満ではクリヤーコート
塗料の耐酸性が低下したり、架橋密度が低下して塗膜の
耐候性、耐水性等が低下する傾向にあるためである。ま
た、熱硬化性樹脂組成物中のカルボキシル基および/ま
たは二塩基酸無水物基を有する化合物(B)とエポキシ
基を有する化合物(C)の配合比率は、化合物(C)中
のエポキシ基1モルに対して、化合物(B)中のカルボ
キシル基および二塩基酸無水物基の合計が0.2〜5モ
ルの範囲になるような比率で配合するのが好ましい。こ
れは、この範囲以外では、未反応の官能基により塗膜の
耐水性、耐候性等が低下する傾向にあるためである。
【0037】クリヤーコート塗料に使用される熱硬化性
被覆組成物には、硬化促進のために触媒を含有させるこ
とができる。硬化触媒としては、酸基とエポキシ基のエ
ステル化反応に用いられる公知のものであってよく、有
機アミン、有機金属化合物、金属キレート、4級アンモ
ニウム塩類、4級ホスホニウム塩類等を挙げることがで
きる。
【0038】また、塗料の安定性を向上させるために、
必要に応じて、パラトルエンスルホン酸、ドデシルベン
ゼンスルホン酸等のスルホン酸系化合物や、モノアルキ
ルリン酸、ジアルキルリン酸等のリン酸系化合物に代表
される酸性化合物を添加することができる。クリヤーコ
ート塗料に使用される熱硬化性樹脂組成物中には、塗膜
外観や架橋密度の向上のために、必要に応じて、一般の
塗料組成物に用いられるアクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂など
を1種以上混合できる。これらは、被覆組成物の貯蔵安
定性や塗膜性能を損なわない程度に適量添加することが
できるが、添加量としては化合物(B)および化合物
(C)の合計量に対して20重量%以下が好ましい。こ
れは、添加量が20重量%を超えると塗膜の耐酸性が低
下したり、塗膜が黄変しやすくなる傾向にあるためであ
る。
【0039】さらに、クリヤーコート塗料に使用される
熱硬化性被覆組成物には、必要に応じて、有機ベントナ
イト、架橋重合体粒子、ミクロゲル、ワックス等のよう
なレオロジー調整剤、表面調整剤、紫外線吸収剤、光安
定化剤、酸化防止剤、着色顔料、メタリック顔料、体質
顔料等を公知の手段を用いて適宜配合することができ
る。
【0040】本発明の多層塗膜は、上記した各成分を公
知の方法により配合したベースコート塗料およびクリヤ
ーコート塗料を2コート1ベーク方式により重ね塗り
し、加熱硬化させることにより形成される。代表的な形
成方法としては、次のような方法が例示できる。リン酸
亜鉛処理された鋼板に自動車用カチオン電着塗料を塗装
し、140〜220℃の温度範囲で10〜60分間焼き
付け、さらにアミノアルキッド樹脂系の中塗り塗料を塗
装し、120〜200℃の温度範囲で10〜60分間焼
き付けた後、塗膜を水研し、乾燥させる。この塗膜上
に、まず20℃での粘度がフォードカップNo.4で10
〜20秒の範囲内となるように調整したベースコート塗
料を乾燥膜厚が10〜30μmとなるように塗装し、室
温で1〜30分間放置した後、20℃での粘度がフォー
ドカップNo.4で15〜40秒の範囲内となるように調
整したクリヤーコート塗料を乾燥膜厚が10〜60μm
となるようにウェットオンウェット方式で重ね塗りす
る。未乾燥の重ね塗り塗膜を室温で1〜60分間放置
後、100〜180℃の範囲で10〜60分間焼き付け
る。このようにして、耐酸性およびウェットオンウェッ
ト性に優れた2コート1ベーク方式による多層塗膜を形
成することができる。
【0041】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。例中の部および%は、全て重量基準である。な
お、例中で用いる共重合体の物性の定義は以下のとおり
である。 不揮発分 :1gのレジンをアルミ皿上にサンプリングし、150℃ で1時間乾燥させたときの不揮発分の比率 アミド当量 :1グラム当量のアミド基を含む樹脂のグラム数 酸価 :樹脂1gを中和するのに要する水酸化カリウムのmg数 水酸基価 :樹脂1gに含まれる水酸基と同モルの水酸化カリウムの mg数 酸当量 :1グラム当量の酸基を含む樹脂のグラム数 エポキシ当量 :1グラム当量のエポキシ基を含む樹脂のグラム数 重量平均分子量 :ポリスチレンを基準としてゲルパーミュエーションクロ マトグラフィーで測定 また、塗膜性能の定義は以下のとおりである。
【0042】 目視外観 :ツヤ感、平滑性を中心に目視判定 光沢 :スガ試験機(株)製のデジタル変角光沢計UGV−5D を用いて測定(60°G) 硬度 :三菱鉛筆ユニ使用(45°の角度で塗膜を引っかいて硬 度を測定) 耐酸性 :10重量%硫酸水溶液0.3ccを塗面にスポットし、5 0℃で1時間放置後水洗し、スポット跡を目視判定 耐水性 :40℃の温水に10日間浸漬後、外観を目視判定 耐溶剤性 :日石レギュラーガソリンに室温で24時間浸漬後、外観 を目視判定 耐候性 :スガ試験機(株)製のサンシャインウェザーメーターで 2000時間曝露した後の塗膜の外観を目視判定 上記目視判定の基準は以下によった。
【0043】 ◎:非常に良好、優れた塗膜性能を維持していると判定 ○:良好、実用性能を十分有していると判定 △:不良、実用上問題があると判定 ×:極めて不良、実用上使用不可能と判定 ベース塗料の貯蔵安定性:酢酸エチル/トルエン/ソル
ベッソ#150(エッソ社製、芳香族炭化水素)=40
/30/30(重量%)からなる混合溶剤で希釈し、フ
ォードカップNo.4で13秒(20℃)に調整した塗料
を30℃で72時間処理し、目視判定した。
【0044】クリヤー塗料の貯蔵安定性:ソルベッソ#
100(エッソ社製、芳香族炭化水素)/セロソルブア
セテート=50/50(重量%)からなる混合溶剤で希
釈し、フォードカップNo. 4で30秒(20℃)に調整
した塗料を30℃で72時間処理し、目視判定した。上
記貯蔵安定性の目視判定の基準は以下によった。
【0045】 ◎:変化無し。 ○:僅かに増粘。実用上問題なし。 △:増粘。実用上問題あり。 ×:著しく増粘、またはゲル化。 (1)ベースコート塗料用アクリル系共重合体A−1〜
A−8の合成例 攪拌機、温度制御装置およびコンデンサーを備えた容器
に表1に記載の溶剤を加え、撹拌しながら90℃に加熱
した。その後、表1記載の組成のビニルモノマーおよび
重合開始剤の混合物を溶剤中に4時間にわたって滴下
し、さらに同温度で保持し、樹脂への転化率を十分に高
めたところで反応を終了させ、ベースコート用アクリル
系共重合体A−1〜A−8を合成した。得られたアクリ
ル系共重合体A−1〜A−8の樹脂溶液の特性値を表1
に示した。 (2)ベースコート塗料用アクリル系共重合体M−1の
合成例 攪拌機、温度制御装置およびコンデンサーを備えた容器
に表1に記載の溶剤を加え、撹拌しながら110℃に加
熱した。その後、表1記載の組成のビニルモノマーおよ
び重合開始剤の混合物を溶剤中に4時間にわたって滴下
し、さらに同温度で保持し、樹脂への転化率を十分に高
めたところで反応を終了させ、ベースコート用アクリル
系共重合体M−1を合成した。得られたアクリル系共重
合体M−1の樹脂溶液の特性値を表1に示した。
【0046】
【表1】
【0047】(表中に記載の溶剤、ビニルモノマーおよ
び重合開始剤の数字はすべて重量基準である。) (3)クリヤーコート塗料用アクリル系共重合体Ba−
1の合成 攪拌機、温度制御装置、コンデンサーおよび窒素導入管
を備えた容器に窒素を吹き込みながら表2に記載の溶剤
を加え、撹拌しながら120℃に加熱した。その後、表
2記載の組成の溶剤、ビニルモノマーおよび重合開始剤
の混合物を溶剤中に4時間にわたって滴下し、さらに容
器の内温を100℃に保持し、樹脂への転化率を充分に
高めたところで反応を終了させ、アクリル系共重合体B
a−1を合成した。得られたアクリル系共重合体Ba−
1の樹脂溶液の特性値を表2に示した。 (4)クリヤーコート塗料用アクリル系共重合体Ba−
2の合成 攪拌機、温度制御装置、コンデンサーおよび窒素導入管
を備えた容器に窒素を吹き込みながら表2に記載の溶剤
を加え、撹拌しながら120℃に加熱した。その後、表
2記載の組成の溶剤、ビニルモノマーおよび重合開始剤
の混合物を溶剤中に4時間にわたって滴下し、さらに容
器の内温を100℃に保持し、樹脂への転化率を充分に
高めた。その後容器の内温を80℃に低下させ、さらに
表2記載のメタノールとトリエチルアミンの混合物を加
え、80℃で7時間反応させて、酸無水物基の消失をI
Rで確認して反応を終了させ、アクリル系共重合体Ba
−2を合成した。得られたアクリル系共重合体Ba−2
の樹脂溶液の特性値を表2に示した。 (5)クリヤーコート塗料用アクリル系共重合体N−1
の合成 攪拌機、温度制御装置、コンデンサーおよび窒素導入管
を備えた容器に窒素を吹き込みながら表2に記載の溶剤
を加え、撹拌しながら120℃に加熱した。その後、表
2記載の組成の溶剤、ビニルモノマーおよび重合開始剤
の混合物を溶剤中に4時間にわたって滴下し、さらに容
器の内温を100℃に保持し、樹脂への転化率を充分に
高めたところで反応を終了させ、アクリル系共重合体N
−1を合成した。得られたアクリル系共重合体N−1の
樹脂溶液の特性値を表2に示した。
【0048】
【表2】
【0049】(表中に記載の溶剤、ビニルモノマーおよ
び重合開始剤の数字はすべて重量基準である。) *1)エッソ社製、芳香族炭化水素 (6)クリヤーコート塗料用アクリル系共重合体Ca−
1の合成 攪拌機、温度制御装置、コンデンサーおよび窒素導入管
を備えた容器に窒素を吹き込みながら表3に記載の溶剤
を加え、撹拌しながら120℃に加熱した。その後、表
3記載の組成のビニルモノマーおよび重合開始剤の混合
物を溶剤中に4時間にわたって滴下し、さらに容器の内
温を100℃で保持し樹脂への転化率を充分に高めたと
ころで反応を終了させ、アクリル系共重合体Ca−1を
合成した。得られたアクリル系共重合体Ca−1の樹脂
溶液の特性値を表3に示した。
【0050】
【表3】
【0051】(表中に記載の溶剤、ビニルモノマーおよ
び重合開始剤の数字はすべて重量基準である。) *1)エッソ社製、芳香族炭化水素 (7)ベースコート塗料PB−1〜PB−12の調製 表1に記載のアクリル系共重合体を表4に記載のように
配合し、撹拌混合後、酢酸エチル/トルエン/ソルベッ
ソ#150(エッソ社製、芳香族炭化水素)=40/3
0/30(重量%)からなる混合溶剤で希釈し、ベース
コート塗料組成物の粘度をフォードカップNo.4で13
秒(20℃)となるように調整し、ベースコート塗料P
B−1〜PB−12を得た。
【0052】
【表4】
【0053】(表中記載の数字はすべて固形分基準であ
る。) *1)KING社製、酸触媒(有効成分50%) *2)東洋アルミニウム(株)製、アルミニウムペース
ト(不揮発分65%) *3)三井東圧化学(株)製、ブチル化メラミン樹脂
(不揮発分60%) (8)クリヤーコート塗料PC−1〜PC−5の調製 表2および表3に記載のアクリル系共重合体を表5に記
載の割合で配合し、撹拌混合後、ソルベッソ#100/
セロソルブアセテート=50/50(重量%)からなる
混合溶剤で希釈し、クリヤーコート塗料組成物の粘度を
フォードカップNo.4で25秒(測定温度20℃)とな
るように調整し、クリヤーコート塗料PC−1〜PC−
5を得た。
【0054】
【表5】
【0055】(表中に記載の数字はすべて固形分基準で
ある。) *1)ナガセ化成(株)製、脂肪族エポキシ樹脂(固形
分100%) *2)硬化触媒:ベンジルトリブチルアンモニウムクロ
リド *3)チバガイギー社製、紫外線吸収剤 *4)三共(株)製、光安定化剤 *5)モンサント社製、アクリル系表面調整剤 *6)三井東圧化学(株)製、ブチル化メラミン樹脂
(不揮発分60%) 実施例1〜8および比較例1〜9 リン酸亜鉛処理された鋼板(30cm×45cm)に自動車
用カチオン電着塗料を塗装し、180℃で30分間焼き
付けた。さらに、アミノアルキッド樹脂系の中塗り塗料
を塗装し、160℃で30分間焼き付けた後、塗膜を水
研し、乾燥させた。この塗膜上に、表6および表7に記
載の組み合わせで、まずベースコート塗料を乾燥膜厚が
15μmとなるように塗装し、15分間放置した後、ク
リヤーコート用塗料を乾燥膜厚が30μmとなるように
ウェットオンウェット方式で重ね塗りした。未乾燥の重
ね塗り塗膜を常温で15分間放置後、140℃の熱風乾
燥機で30分間焼き付けて、2コート1ベーク方式によ
る多層塗膜を形成した。得られた多層塗膜の塗膜性能を
表6および表7に示した。
【0056】
【表6】
【0057】
【表7】
【0058】本発明の実施例1〜8の多層塗膜は、優れ
たウェットオンウェット性に起因する良好な光沢、塗膜
外観および優れた耐酸性を有し、その他の塗膜性能も優
れていた。これに対して、本発明が規定する条件を満た
さない比較例1〜9の多層塗膜は耐酸性、ウェットオン
ウェット性等が低位なものであった。
【0059】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明によれば、光沢性、塗膜性能および美粧性を損なう
ことなく、耐酸性およびウェットオンウェット性に優れ
た多層塗膜の提供が可能であり、工業上非常に有益なも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀田 一彦 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 岩瀬 国男 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 竹内 浩史 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタリック粉末、マイカ等の光輝材およ
    び/または着色剤を配合したベースコート塗料を塗装
    し、加熱硬化させることなしにクリヤーコート塗料を重
    ね塗りした後、同時に加熱硬化させて塗膜を得る2コー
    ト1ベーク塗装方法により形成された多層塗膜であっ
    て、(1)ベースコート塗料が、N−アルコキシアルキ
    ル置換アミド基を有するα,β−不飽和ビニルモノマー
    (a)5〜50重量%および(a)と共重合可能な他の
    α,β−不飽和ビニルモノマー(b)50〜95重量%
    とを共重合して得られるアクリル系共重合体(A)を5
    0〜100重量%含有する熱硬化性樹脂組成物からな
    り、(2)クリヤーコート塗料が、カルボキシル基およ
    び/または二塩基酸無水物基を有する化合物(B)およ
    びエポキシ基を有する化合物(C)の2成分を含有する
    熱硬化性樹脂組成物からなる、多層塗膜。
JP8211211A 1995-08-10 1996-08-09 多層塗膜 Pending JPH09111153A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CA002228628A CA2228628C (en) 1995-08-10 1995-08-10 Thermosetting coating composition
JP8211211A JPH09111153A (ja) 1995-08-10 1996-08-09 多層塗膜

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CA002228628A CA2228628C (en) 1995-08-10 1995-08-10 Thermosetting coating composition
US95/01604 1995-08-10
PCT/JP1995/001604 WO1997006216A1 (fr) 1995-08-10 1995-08-10 Composition de revetement durcissable a chaud
JP8211211A JPH09111153A (ja) 1995-08-10 1996-08-09 多層塗膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09111153A true JPH09111153A (ja) 1997-04-28

Family

ID=27170619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8211211A Pending JPH09111153A (ja) 1995-08-10 1996-08-09 多層塗膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09111153A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160138394A (ko) 2014-03-25 2016-12-05 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 중합성기와 가교성기를 갖는 화합물 및 그 제조방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160138394A (ko) 2014-03-25 2016-12-05 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 중합성기와 가교성기를 갖는 화합물 및 그 제조방법
US9862677B2 (en) 2014-03-25 2018-01-09 Nissan Chemical Industries, Ltd. Compound having polymerizable group and crosslinkable group and method for producing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5508352A (en) Carboxyl and carboxylate polymer with hydroxyl and epoxy polymer
US6037416A (en) Thermosetting coating composition
JP3415246B2 (ja) 熱硬化性被覆組成物
JP2793878B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物
JP2741379B2 (ja) クリヤーコート用塗料
JPH09111153A (ja) 多層塗膜
JPH09131563A (ja) 多層塗膜
JP3457767B2 (ja) 熱硬化性被覆組成物
JP3524613B2 (ja) 熱硬化性被覆組成物
JPH07228825A (ja) アクリル系共重合体およびこれを用いた熱硬化性被覆組成物
JP2654120B2 (ja) 熱硬化型被覆組成物
JP3467145B2 (ja) アクリル系樹脂組成物および多層塗膜
JP4299495B2 (ja) 熱硬化性被覆用組成物、及び該組成物を用いてなる塗料
JPH04371265A (ja) 熱硬化被覆組成物
US5932658A (en) Coating of carboxyl-containing acrylic copolymer and epoxy-containing acrylic copolymer
EP0844285B1 (en) Thermosetting covering composition
JP3415245B2 (ja) 熱硬化性被覆組成物
JPH07228823A (ja) アクリル系共重合体およびこれを用いた熱硬化性被覆組成物
JP2002179992A (ja) 熱硬化性被覆組成物
JPH01223169A (ja) 塗膜の形成方法
JPH07228827A (ja) アクリル系共重合体およびこれを用いた熱硬化性被覆組成物
JPH09509696A (ja) 塗料組成物、塗膜形成方法および塗装物
JP2652159B2 (ja) 熱硬化被覆組成物
JP2622964B2 (ja) 積層塗膜の形成方法
JPH0994522A (ja) 多層塗膜