JPH09110823A - トリス(ハイドロフルオロカーボンスルホン酸)希土類元素塩 - Google Patents

トリス(ハイドロフルオロカーボンスルホン酸)希土類元素塩

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JPH09110823A
JPH09110823A JP29732195A JP29732195A JPH09110823A JP H09110823 A JPH09110823 A JP H09110823A JP 29732195 A JP29732195 A JP 29732195A JP 29732195 A JP29732195 A JP 29732195A JP H09110823 A JPH09110823 A JP H09110823A
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rare earth
tris
acid
earth element
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Masahiko Furuya
方彦 古谷
Fumihiko Yamamoto
文彦 山元
Hitoshi Nakajima
齊 中嶋
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Noguchi Institute
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Noguchi Institute
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規なトリス(ハイドロフルオロカーボンス
ルホン酸)希土類元素塩を提供する。本化合物は触媒と
して有用である。 【解決手段】 新規な化合物、次式で示されるハイドロ
カーボンスルホン酸希土類元素塩および該化合物の触媒
用途を見いだした。(下式においてRはフッ素あるいは
1 からC6 のパーフルオロアルキル基、Mは希土類元
素を示す。) 【化1】(RHCFCF2 SO3 3

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術的分野】本発明は新規なトリス(ハ
イドロフルオロカーボンスルホン酸)希土類元素塩に関
する。詳細には次式で示されるトリス(ハイドロフルオ
ロカーボンスルホン酸)希土類元素の塩に関する。本化
合物は酸触媒として有用である。
【0002】
【化3】(RHCFCF2 SO3 3 M 但しRはフッ素あるいはC1 からC6 のパーフルオロア
ルキル基を示す。Mは希土類元素を示す。
【0003】
【従来の技術】従来フルオロアルキルスルホン酸の金属
塩としてはトリフルオロメタンスルホン酸のアルカリ金
属塩、アルカリ土類金属塩、あるいは希土類金属塩等は
知られているが、アルキル基が部分的にフッ素化された
ハイドロフルオロカーボンスルホン酸については希土類
元素の塩は知られてない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は酸触媒
機能を有する新規な化合物、すなわち次式で示されるト
リス(ハイドロフルオロカーボンスルホン酸)希土類元
素塩を提供することである。
【0005】
【化4】(RHCFCF2 SO3 3 M 但しRはフッ素あるいはC1 からC6 のパーフルオロア
ルキル基を示す。Mは希土類元素を示す。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討の
結果、次式で示される、トリス(ハイドロフルオロカー
ボンスルホン酸)希土類元素塩の合成法を見いだし、か
つ該化合物が酸触媒として有効であることを見いだし本
発明を完成した。
【0007】
【化5】(RHCFCF2 SO3 3 M 但しRはフッ素あるいはC1 からC6 のパーフルオロア
ルキル基を示す。Mは希土類元素を示す。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
化合物、トリス(ハイドロフルオロカーボンスルホン
酸)希土類元素塩((RHCFCF2 SO3 3 M、但
しRはフッ素原子あるいは炭素数1〜6のパーフルオロ
カーボン基でMは希土類元素を表す)は新規化合物であ
る。
【0009】本発明の希土類塩元素とはスカンジウム、
イットリウム、ならびにランタン、セリウム、プラセオ
ジウム、ネオジウム、プロメシウム、サマリウム、ユー
ロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウ
ム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウ
ム、ルテチウムである。
【0010】本発明の化合物のハイドロフルオロカーボ
ン基としては、1,1,2,2−テトラフルオロエタ
ン、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン、1,1,2,3,3,4,4,4−オクタフルオロ
ブタン、1,1,2,3,3,4,4,5,5,5−デ
カフルオロペンタン、1,1,2,3,3,4,4,
5,5,6,6,6−ドデカフルオロヘキサン、1,
1,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7
−テトラデカフルオロヘプタン、1,1,2,3,3,
4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ヘキサ
デカフルオロオクタンが挙げられる。
【0011】本化合物の合成法を以下に述べるがこれに
限定されるものではない。本発明化合物の前駆体である
ハイドロフルオロカーボンスルホン酸は、末端に二重結
合を有するパーフルオロアルケンと亜硫酸水素ナトリウ
ムの付加反応(1)によって合成されるハイドロフルオ
ロカーボンスルホン酸ナトリウムを硫酸で処理(2)す
ることにより得られる。ついで該スルホン酸を希土類酸
化物と反応(3)させることで本発明の化合物は合成さ
れる。
【0012】具体的な反応条件としては、(1)反応は
通常パーフルオロアルケンを亜硫酸水素ナトリウムに対
して1〜1.5倍の過剰モル用い、反応温度80℃〜1
60℃、反応時間20〜300時間反応し、(2)反応
は通常スルホン酸塩に対して硫酸を1.0〜10倍の過
剰モル用い、反応温度0℃〜100℃、反応時間0.5
〜10時間反応する。この反応系に水が存在すると通常
該スルホン酸水和物が生成するが、水和物の状態で次の
反応(希土類塩合成反応)に用いることができる。次
に、(3)反応は通常該スルホン酸に対して希土類金属
酸化物を理論反応量の1.1〜1.5倍の過剰モル用
い、通常還流条件下、2〜20時間反応することで合成
することができる。
【0013】
【化6】 Rはフッ素原子あるいは炭素数1〜6のパーフルオロカ
ーボン基Mは希土類元素を表す。
【0014】本発明の化合物の用途としては有機合成反
応の触媒等を挙げる事ができる。触媒として適用する反
応は酸性物質が触媒として有効であることが知られてい
る反応である。例えばフリーデル・クラフツ反応、ディ
ールス・アルダー反応、異性化、不均化、オレフィンな
どの水和反応、アルコールなどの脱水反応、O−グリコ
シド化などの脱水縮合反応、重縮合反応等が挙げられ
る。フリーデル・クラフツ反応にはアルキル化、アシル
化、トランスアルキル化、ハロアルキル化、シクロアル
キル化、ガッターマンのアルデヒド合成反応、ニトロ
化、スルホン化、スルホニル化、ハロゲン化などが挙げ
られる。重縮合反応には、オレフィン類の重合、ジアシ
ルハライドを用いるポリケトン合成、ポリオキシメチレ
ン合成反応などが挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。実施例中調製した触媒の赤外スペクトルはパーキ
ンエルマー製1600型赤外分光光度計を、NMRは日
本電子製JNN−EX400型核磁気共鳴装置を用い測
定した。また、ガスクロマトグラフは島津製作所製GC
−7Aを用い、FID検出、充填カラムはシリコンDC
−550、初期温度60℃、6℃/min昇温、最終温
度240℃の条件で測定した。
【0016】
【実施例】
実施例1 トリス(1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホ
ン酸)ランタンの合成 亜硫酸水素ナトリウムとテトラフルオロエチレンの付
加反応 500mlのオートクレーブに、亜硫酸水素ナトリウム
(NaHSO3 )80g、四ホウ酸ナトリウム10水和
物(Na2 4 7 ・10H2 O)36.5g、純水1
60mlを仕込み、テトラフルオロエチレンを5kg/
cm2 G圧力で充填(反応中常に充填圧を維持)し、9
00rpmの撹拌下、120℃で160時間反応させ
た。反応終了後、反応液を濾過し、濾液をロータリーエ
パポレータによりドライアップ(40〜70℃/15m
mHg)し、ついで120℃で真空乾燥後エタノール5
00mlを添加し、78℃で1時間撹拌処理した後ろ過
した。濾液をドライアップし、更に120℃,6時間真
空乾燥することにより156gの白色粉末状の1,1,
2,2−テトラフルオロエタンスルホン酸ナトリウムを
得た。収率は99mol%であった。
【0017】1,1,2,2−テトラフルオロエタン
スルホン酸ナトリウムの加水分解 300mlの3つ口フラスコにで合成した1,1,
2,2−テトラフルオロエタンスルホン酸ナトリウム2
7.8gと35%硫酸30mlを入れ、20℃で1.5
時間撹拌した後ろ過した。濾液からジエチルエーテルを
各30ml用い3回抽出し、ついでエーテル相をロータ
リーエバポレータ(〜85℃/30mmHg)を用い溶
媒等を除去することにより淡オレンジ色液状の1,1,
2,2−テトラフルオロエタンスルホン酸一水和物2
6.6gを得た。収率は97.6mol%であった。
【0018】トリス(1,1,2,2−テトラフルオ
ロエタンスルホン酸)ランタンの合成 で合成した1,1,2,2−テトラフルオロエタンス
ルホン酸一水和物16gと、純水12.ml及び酸化ラ
ンタン5.56gを冷却管を取り付けた50mlフラス
コに入れ、オイルバスで昇温し、2.5時間還流条件下
で反応させた。反応終了後、未反応の酸化ランタンをろ
過により除き、反応水溶液から溶媒をロータリーエバポ
レーター(45℃、20mmHg)を用い除去すること
で白色固体を得た。更に真空乾燥(180℃、2mmH
g、2.5時間)し、白色粉末状のトリス(1,1,
2,2−テトラフルオロエタンスルホン酸)のランタン
塩10gを得た。収率は55mol%であった。本化合
物は吸湿性を有していた。
【0019】トリス(1,1,2,2−テトラフルオロ
エタンスルホン酸)ランタンの赤外吸収スペクトルを図
1に示す。スルホン酸基に起因する吸収ピークが162
8cm-1,1244cm-1近辺にあり、C−F基に起因
する吸収ピークが1151cm-1近辺に見られる。ま
た、19F−NMRスペクトル(CF3 COOH基準)か
ら−125.0ppm(CF2 −,s)、−137.9
ppm(−CF2 −,s)にフッ素の吸収ピークが見ら
れる。1 H−NMRスペクトル(TMS基準)では6.
4ppm(CF2 H−,t,J=52Hz)にHの吸収
ピークが見られる。
【0020】元素分析(括弧内は理論値)の結果は以下
の通り。 La=19.4(20.4)% C=10.1(10.6)% H=0.8(0.5)% O=23.5(21.1)% F=32.6(33.4)% S13.4=(14.1)%
【0021】実施例2 トリス(1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホ
ン酸)サマリウムの合成 実施例1同様に合成した1,1,2,2,−テトラフル
オロエタンスルホン酸一水和物8gを用い酸化ランタン
に替えて酸化サマリウム2.8gを用いたほかは、実施
例1の同様に反応処理し、トリス(1,1,2,2−
テトラフルオロエタンスルホン酸)サマリウムの白色粉
末5.7gを得た。収率は62mol%であった。
【0022】元素分析の結果は以下の通り。(括弧内は
理論値) Sm=22.5(21.7)% C=9.8(10.4)% H=0.9(0.4)% O=21.6(20.8)% F=32.1(32.9)% S=13.1(13.8)%
【0023】実施例3 トリス(1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホ
ン酸)イッテルビウムの合成 実施例1同様に合成した1,1,2,2−テトラフルオ
ロエタンスルホン酸一水和物8gを用い、酸化ランタン
に替えて酸化イッテルビウム3.1gを用いたほかは、
実施例1の同様に反応処理し、トリス(1,1,2,
2−テトラフルオロエタンスルホン酸)イッテルビウム
の白色粉末7.1gを得た。収率は75mol%であっ
た。本化合物は吸湿性を有する。
【0024】元素分析の結果は以下の通り。(括弧内は
理論値) Yb=25.2(24.2)% C=9.8(10.1)% H=1.1(0.4)% O=22.0(20.8)% F=28.7(29.8)% S=13.2(13.4)% 赤外吸収スペクトルを図2に示す。
【0025】実施例4 トリス(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n
−プロパンスルホン酸)ランタンの合成 亜硫酸水素ナトリウムとヘキサフルオロプロピレンの
付加反応 500mlのオートクレーブに、亜硫酸水素ナトリウム
(NaHSO3 )40g、四ホウ酸ナトリウム10水和
物(Na2 4 7 ・10H2 O)18.4g、純水8
0ml及びヘキサフルオロプロピレン60gを加え、2
00rpmの撹拌下、120℃で110時間反応した。
反応終了後、反応液を濾過し、減圧下で脱水後、エタノ
ール150mlを加え3時間還流し、生成した不溶固体
を濾過した。ついで溶液から減圧下溶媒を除去すること
により、白色粉末状の1,1,2,3,3,3−ヘキサ
フルオロ−n−プロパンスルホン酸ナトリウム19.6
gを得た。収率は20mol%であった。
【0026】1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオ
ロ−n−プロパンスルホン酸ナトリウムの加水分解 300mlの3つ口フラスコにで合成した1,1,
2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロパンスルホ
ン酸ナトリウム18gと35%硫酸40mlを入れ、1
5℃で2時間撹拌した後、純水80mlを加え希釈し
た。ついで各100mlのジエチルエーテルで3回抽出
した。エーテル相から脱溶媒して15.0gの薄黄色液
状の1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プ
ロパンスルホン酸一水和物(CF3 CHFCF2 SO3
H・H2 O)を得た。次に該一水和物に塩化チオニルS
OCl2 を15.5ml加え、撹拌下室温から40℃ま
で昇温し、脱水を行った後、減圧蒸留を行い、2mmH
gで70〜72℃の留分の脱水生成物4.8gを得た。
収率は約30%であった。
【0027】トリス(1,1,2,3,3,3−ヘキ
サフルオロ−n−プロパンスルホン酸)ランタンの合成 1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオローn−プロパ
ンスルホン酸一水和物16gと純水12.2ml及び酸
化ランタン4.16gを冷却管を取り付けた50mlフ
ラスコに入れ、オイルバスで昇温し、3時間還流条件下
で反応させた。反応終了後、未反応の酸化ランタンを遠
心分離により除き、反応水溶液から溶媒をロータリーエ
バポレーターを用い除去することで白色固体を得た。更
に真空乾燥(150℃,2mmHg,3時間)し、白色
粉末状のトリス(1,1,2,3,3,3−ヘキサフル
オロ−n−プロパンスルホン酸)のランタン塩12.2
gを得た。収率は69mol%であった。本化合物は吸
湿性を有していた。
【0028】トリス(1,1,2,3,3,3−ヘキサ
フルオロ−n−プロパンスルホン酸)ランタンの赤外吸
収スペクトルを図3に示す。19F−NMRスペクトル
(CF3 COOH基準)から−76.4ppm(C
3 ,s))、−212.6ppm(−CFH−,
s)、−119.1ppm(−CF2 −,d))に各フ
ッ素に帰属されるピークが認められた。
【0029】元素分析の結果は以下の通り。(括弧内は
理論値) La=16.2(16.7)% C=12.8(13.0)% H=0.8(0.4)% O=18.5(17.3)% F=39.5(41.1)% S=12.2(11.5)%
【0030】実施例5 トリス(1,1,2,2,3,3,−ヘキサフルオロ−
n−プロパンスルホン酸)イッテルビウムの合成 実施例1同様に合成した1,1,2,3,3,3−ヘキ
サフルオロ−n−プロパンスルホン酸一水和物8gを用
い、酸化ランタンに替えて酸化イッテルビウム2.5g
を用いたほかは、実施例1の同様に反応処理し、トリ
ス(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プ
ロパンスルホン酸)イッテルビウムの白色粉末5.6g
を得た。収率は60mol%であった。
【0031】元素分析の結果は以下の通り。(括弧内は
理論値) Yb=19.7(20.0)% C=11.7(12.5)% H=0.9(0.4)% O=19.3(16.6)% F=38.0(39.5)% S=10.4(11.1)%19 F−NMRスペクトル(CF3 COOH基準)は実施
例4のランタン塩と同様なフッ素に帰属される吸収ピー
クが認められた。
【0032】実施例6 アシル化反応 実施例1で合成したトリス(1,1,2,2,−テトラ
フルオロエタンスルホン酸)ランタンを触媒に用いアニ
ソールの無水酢酸によるアセチル化反応を行った。冷却
管を取り付けた50mlの三口フラスコにアニソール
2.16g,無水酢酸4.12g、溶媒としてアセトニ
トリルを20ml加えスターラー付きオイルバスに設置
した。オイルバスを加熱し、所定温度(70℃)に達し
た時点で、触媒をアニソールの20モル%を添加し、ア
セチル化反応を行った。反応温度70℃、2時間反応時
の反応液をガスクロマトグラフを用い分析した。結果は
アニソールの転化率15%でメトキシアセトフェノンの
選択率はほぼ100%(アニソール基準)であった。
【0033】実施例7 アシル化反応 触媒としてランタン塩に替えて実施例3で合成したトリ
ス(1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホン
酸)イッテルビウムを用いた。実施例6同様の反応条件
での結果はアニソールの転化率45%,選択率99%で
あった。
【0034】実施例8 アシル化反応 実施例4で合成したトリス(1,1,1,2,3,3,
3,−ヘキサフルオロプロパンスルホン酸)ランタンを
触媒に用い実施例6同様にアニソールの無水酢酸による
アセチル化反応を行った。触媒量はアニソールに対して
20モル%を添加し、70℃、2時間反応時の反応液を
ガスクロマトグラフを用い分析した。結果はアニソール
の転化率20%でメトキシアセトフェノンの選択率はほ
ぼ100%(アニソール基準)であった。
【0035】実施例9 アシル化反応 触媒としてランタン塩に替えて実施例5で合成したトリ
ス(1,1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロ
パンスルホン酸)イッテルビウムを用いた。実施例8同
様の反応条件での結果はアニソールの転化率55%,選
択率99%であった。
【0036】
【発明の効果】本発明により、酸触媒として有用である
新規な化合物、すなわち次式で示されるトリス(ハイド
ロフルオロカーボンスルホン酸)希土類元素塩が提供で
きる。
【0037】
【化7】(RHCFCF2 SO3 3 M 但しRはフッ素あるいはC1 からC6 のパーフルオロア
ルキル基を示す。Mは希土類元素を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】トリス(1,1,2,2−テトラフルオロエタ
ンスルホン酸)ランタンの赤外吸収スペクトルである。
【図2】トリス(1,1,2,2−テトラフルオロエタ
ンスルホン酸)イッテルビウムの赤外吸収スペクトルで
ある。
【図3】トリス(1,1,2,3,3,3−ヘキサフル
オロプロパンスルホン酸)ランタンの赤外吸収スペクト
ルである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式で示されるトリス(ハイドロフルオ
    ロカーボンスルホン酸)希土類元素塩。 【化1】(RHCFCF2 SO3 3 M 但しRはフッ素あるいはC1 からC6 のパーフルオロア
    ルキル基を示す。Mは希土類元素を示す。
  2. 【請求項2】 有機化合物の酸触媒転化反応に用いる次
    式で示されるトリス(ハイドロフルオロカーボンスルホ
    ン酸)希土類元素塩触媒。 【化2】(RHCFCF2 SO3 3 M 但しRはフッ素あるいはC1 からC6 のパーフルオロア
    ルキル基を示す。Mは希土類元素を示す。
  3. 【請求項3】 酸触媒転化反応がフリーデル・クラフツ
    反応である請求項2記載のトリス(ハイドロフルオロカ
    ーボンスルホン酸)希土類元素塩触媒。
JP29732195A 1995-10-23 1995-10-23 トリス(ハイドロフルオロカーボンスルホン酸)希土類元素塩 Withdrawn JPH09110823A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008545790A (ja) * 2005-06-07 2008-12-18 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー ヒドロフルオロアルカンスルホン酸の製造
JP2014505654A (ja) * 2010-09-10 2014-03-06 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー フルオロアルカンスルホン酸塩の精製

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