JPH09110595A - GaAs単結晶インゴットの熱処理方法 - Google Patents

GaAs単結晶インゴットの熱処理方法

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JPH09110595A
JPH09110595A JP26709195A JP26709195A JPH09110595A JP H09110595 A JPH09110595 A JP H09110595A JP 26709195 A JP26709195 A JP 26709195A JP 26709195 A JP26709195 A JP 26709195A JP H09110595 A JPH09110595 A JP H09110595A
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JP
Japan
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ingot
single crystal
crystal ingot
gaas single
insulating material
Prior art date
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Application number
JP26709195A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kamogawa
弘幸 鴨川
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大直径のGaAs単結晶インゴットでも均一
にアニールを行うことができるGaAs単結晶インゴッ
トの熱処理方法を提供する。 【解決手段】 GaAs単結晶インゴット15が保温材
14で覆われることにより径方向の体積が増加するの
で、GaAs単結晶インゴット15の中心から周辺にわ
たって温度勾配が緩和される。このためアニール後の冷
却時にGaAs単結晶インゴット15周辺部での放熱に
よる急激な温度勾配緩和され、GaAs単結晶インゴッ
ト15をウェハに加工した際のウェハ面内での比抵抗の
バラツキが低減し、特にウェハエッジ部での低抵抗化抑
制に寄与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GaAs単結晶イ
ンゴットの熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6はGaAs単結晶インゴットの熱処
理方法の従来例を示す図である。
【0003】同図に示すように、円筒状に整形されたG
aAs単結晶インゴット1をアニール炉2内に配置し、
石英管3とヒータ4とで構成されたアニール炉5内を真
空(不活性ガス或いはAs圧雰囲気)に保ち、その内側
に装備した石英管3内で何も巻かずにそのままアニール
を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のGa
As単結晶インゴットの熱処理(以下「アニール」とい
う。)は、その大部分が直径4インチのインゴットまで
適用されているが、結晶の大直径化、特に6インチ化に
伴い、それまでの4インチの単結晶インゴットまでのサ
イズのアニールに比べて径方向での均一なアニールが難
しくなる。これは、インゴット周辺からインゴット中心
にわたって温度勾配が大きくなることによって引き起こ
されていると考えられる。特に周辺部では中心部に比べ
て温度勾配が大きくなる。
【0005】この径方向のアニールの不均一性により図
7に示すようにウェハ面内での比抵抗のバラツキ、特に
ウェハエッジ部での低抵抗化を引き起こすという問題が
あった。尚、図7は6インチGaAsウェハ中心からの
距離と比抵抗との関係を示す図である。同図において横
軸はウェハ中心からの距離であり、縦軸は比抵抗であ
る。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、大直径のGaAs単結晶インゴットでも均一にアニ
ールを行うことができるGaAs単結晶インゴットの熱
処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、GaAs単結晶インゴットの熱処理方法に
おいて、GaAs単結晶インゴットを保温材で覆ってア
ニールを行うものである。
【0008】上記構成に加え本発明は、保温材を、フェ
ルト状のカーボングラファイトで筒状に形成してもよ
い。
【0009】上記構成に加え本発明は、保温材を、二重
のPBN筒と、両筒間に挿入されたGaAs粉末とで形
成してもよい。
【0010】上記構成に加え本発明は、保温材を、Ga
As単結晶インゴットを覆う二重のPBN筒と、両PB
N筒間に挿入されたGaAs粉末と、二重のPBN筒の
内筒の内側に配置したフェルト状のカーボングラファイ
トとで形成してもよい。
【0011】上記構成によって、GaAs単結晶インゴ
ットが保温材で覆われることにより径方向の体積が増加
するので、インゴットの中心から周辺にわたって温度勾
配が緩和される。このため、アニール後の冷却時にイン
ゴット周辺部での放熱による急激な温度勾配緩和され、
インゴットをウェハに加工した際のウェハ面内での比抵
抗のバラツキが低減し、特にウェハエッジ部での低抵抗
化抑制に寄与する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0013】図1は本発明のGaAs単結晶インゴット
の熱処理方法の一実施の形態を示す概念図である。
【0014】同図に示す内筒10と外筒11との間にG
aAs粉末12が挿入された二重のPBN筒13からな
る保温材14の中に、GaAs単結晶インゴット15を
挿入し、PBNキャップ16で蓋をした後アニールを行
うものである。
【0015】GaAs単結晶インゴット15の直径が6
インチの場合には図7に示すように、低抵抗化が顕著に
現れるのが周辺10mmであることを考慮し、10mm
以上の厚さが必要である。PBN筒も同様にGaAs粉
末層の厚さが10mm以上の厚さが必要である(GaA
s粉末層の厚さについては、エッジ部の低抵抗化を考慮
し、GaAs単結晶インゴット15に合わせて変更する
必要がある)。また、PBNについては、その純度とし
て次の各元素が1ppm以下であることが必要である
(Ca,Co,Fe,Mn,Ni,Zn,Na≦1pp
m)。
【0016】このように構成したことで、GaAs単結
晶インゴット15が保温材14で覆われてその径方向の
体積が増加するので、GaAs単結晶インゴット15の
中心から周辺にわたって温度勾配が緩和される。このた
めアニール後の冷却時にインゴット周辺部での放熱によ
る急激な温度勾配緩和され、GaAs単結晶インゴット
5をウェハに加工した際のウェハ面内での比抵抗のバラ
ツキが低減し、特にウェハエッジ部での低抵抗化抑制に
寄与する。
【0017】図2は本発明のGaAs単結晶インゴット
の熱処理方法の他の実施の形態を示す概念図である。
【0018】図1に示した実施の形態との相違点は、保
温材としてPBN筒の代わりに、フェルト状のカーボン
グラファイトを用いて筒状に形成した保温材17を用い
た点である。このような保温材17の中にGaAs単結
晶インゴット15を挿入した後アニールを行うのであ
る。この場合にも同様に均一なアニールを行うことがで
きた。
【0019】図3は本発明のGaAs単結晶インゴット
の熱処理方法のさらに他の実施の形態を示す概念図であ
る。
【0020】図1に示した実施の形態と図2に示した実
施の形態とを併用したものである。
【0021】図3に示す保温材18は、GaAs単結晶
インゴット15を覆う二重のPBN筒10,11と、両
PBN筒10,11間に挿入されたGaAs粉末12
と、二重のPBN筒10,11の内筒10の内側に配置
したフェルト状のカーボングラファイトからなる保温材
17とで形成したものである。
【0022】このような保温材18の中にGaAs単結
晶インゴット15を挿入し、PBNキャップ16で蓋を
した後でアニールを行うものである。
【0023】図4は図3に示した保温材を用いてGaA
s単結晶インゴットのアニールを行った場合のインゴッ
トのウェハ面内での比抵抗分布を示す図であり、横軸は
6インチGaAsウェハ中心からの距離を示し、縦軸は
比抵抗を示す。
【0024】同図よりエッジ部での低抵抗化が抑制され
ているのが分かる。従来のインゴットアニール方法で得
られたインゴットのウェハ面内比抵抗分布と比べてバラ
ツキが低減されているのが確認できた。
【0025】図5に同一のインゴットを分割し、従来の
インゴットアニールとフェルト状のカーボングラファイ
トとPBN筒で覆った後アニールを行ったインゴットア
ニールの各インゴットから切り出したウェハ面内比抵抗
分布の比較結果を示す。同図において、「●」は従来の
インゴットアニールを行ったインゴットから切り出した
ウェハの面内比抵抗(15点測定)の平均値を示し、
「○」はフェルト状カーボングラファイトとPBN筒を
巻いてアニールを行ったインゴットから切出したウェハ
の面内比抵抗(15点測定)の平均値をそれぞれ示す。
横軸は固化率を示し、縦軸は比抵抗を示す。
【0026】従来のインゴットアニールによって得られ
たウェハの面内比抵抗分布に比べて、保温材(フェルト
状のカーボングラファイトとPBN筒)で覆うことによ
って得られたインゴットのウェハ面比抵抗分布は小さく
なっていることが分かる。
【0027】以上において、本実施の形態によれば、 (1) 大直径のGaAsインゴットアニール、特に6イン
チサイズ以上のインゴットアニールにおいて、径方向で
の均一なアニールが可能になる。これにより6インチG
aAsウェハ面内での電気特性、特に比抵抗のバラツ
キ、特にエッジ部での低抵抗化を抑制することができ
る。
【0028】(2) アニールによるインゴット表面の粗面
化が防止できる。
【0029】(3) アニール炉体からの重金属汚染が防止
できる。
【0030】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0031】GaAs単結晶インゴットを保温材で覆っ
てアニールを行うので、大直径のGaAs単結晶インゴ
ットでも均一にアニールを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のGaAs単結晶インゴットの熱処理方
法の一実施の形態を示す概念図である。
【図2】本発明のGaAs単結晶インゴットの熱処理方
法の他の実施の形態を示す概念図である。
【図3】本発明のGaAs単結晶インゴットの熱処理方
法のさらに他の実施の形態を示す概念図である。
【図4】図3に示した保温材を用いてGaAs単結晶イ
ンゴットのアニールを行った場合のインゴットのウェハ
面内での比抵抗分布を示す図である。
【図5】従来のインゴットアニールと本発明のアニール
によって得られたインゴットアニールウェハの面内比抵
抗分布比較図である。
【図6】GaAs単結晶インゴットの熱処理方法の従来
例を示す図である。
【図7】6インチGaAsウェハ中心からの距離と比抵
抗との関係を示す図である。
【符号の説明】
14,17,18 保温材 15 GaAs単結晶インゴット 16 PBNキャップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaAs単結晶インゴットの熱処理方法
    において、GaAs単結晶インゴットを保温材で覆って
    アニールを行うことを特徴とするGaAs単結晶インゴ
    ットの熱処理方法。
  2. 【請求項2】 上記保温材を、フェルト状のカーボング
    ラファイトで筒状に形成した請求項1記載のGaAs単
    結晶インゴットの熱処理方法。
  3. 【請求項3】 上記保温材を、二重のPBN筒と、両筒
    間に挿入されたGaAs粉末とで形成した請求項1記載
    のGaAs単結晶インゴットの熱処理方法。
  4. 【請求項4】 上記保温材を、GaAs単結晶インゴッ
    トを覆う二重のPBN筒と、両PBN筒間に挿入された
    GaAs粉末と、上記二重のPBN筒の内筒の内側に配
    置したフェルト状のカーボングラファイトとで形成した
    請求項1記載のGaAs単結晶インゴットの熱処理方
    法。
JP26709195A 1995-10-16 1995-10-16 GaAs単結晶インゴットの熱処理方法 Pending JPH09110595A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6776841B2 (en) 2001-10-30 2004-08-17 Hynix Semiconductor Inc. Method for fabricating a semiconductor epitaxial wafer having doped carbon and a semiconductor epitaxial wafer
JP2012126644A (ja) * 2001-07-05 2012-07-05 Axt Inc 炭素ドーピング、抵抗率制御、温度勾配制御を伴う、剛性サポートを備える半導体結晶を成長させるための方法および装置
WO2016068555A1 (ko) * 2014-10-27 2016-05-06 오씨아이 주식회사 탄화규소 잉곳의 열처리 방법

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