JPH09109648A - 電気自動車用事前空調装置 - Google Patents

電気自動車用事前空調装置

Info

Publication number
JPH09109648A
JPH09109648A JP27142695A JP27142695A JPH09109648A JP H09109648 A JPH09109648 A JP H09109648A JP 27142695 A JP27142695 A JP 27142695A JP 27142695 A JP27142695 A JP 27142695A JP H09109648 A JPH09109648 A JP H09109648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air conditioning
setting
air
thermal environment
conditioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27142695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3584571B2 (ja
Inventor
Mitsuaki Hagino
光明 萩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP27142695A priority Critical patent/JP3584571B2/ja
Publication of JPH09109648A publication Critical patent/JPH09109648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3584571B2 publication Critical patent/JP3584571B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な充電量を確保しながら車室内の事前空
調を行なう。 【解決手段】 走行距離、走行時間、所要電力量などの
走行情報履歴と、走行開始時刻における車室内の熱環境
予測値と、電池の充電状態と、走行開始時刻および目標
車室内熱環境と、現在の時刻および熱環境とに基づいて
乗員が事前空調の設定を行なうための支援情報を表示
し、支援情報に対する事前空調の設定情報履歴に基づい
て事前空調優先度を判定し、事前空調優先度に基づいて
支援情報を変更するとともに空調装置の動作を補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の使用に先だ
って車室内を空調する電気自動車用事前空調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両の使用に先だって車室内を事前に空
調する電気自動車用空調装置が知られている(例えば、
実開平6−823号公報参照)。この種の装置では、電
池の充電が終了した時点から空調装置を駆動し、車室内
を事前に空調している。一般に、電気自動車の電池を充
電するには5kW程度の電力を必要とし、また、空調装
置を稼動するには最大2kW程度の電力を必要とする。
このため、一般家庭で電気自動車の電池を充電しながら
事前空調を行なうと7kW程度の電力が必要となり、1
00Vでは約70Aの大きな電流が流れる。そのため、
大きな容量の電源線を配線しなければならず、設備コス
トがかかるという問題がある。そこで、上記の装置で
は、電池の充電が完了してから空調装置を稼働するよう
にして電源容量を5kW程度に抑え、電源線などの設備
コストを抑制している。
【0003】また、空調制御特性を乗員の感覚に合わせ
て順次補正するようにした車両用空調装置が知られてい
る(例えば、特開平3−54015号公報参照)。この
種の装置では、オートエアコンの制御特性に設定されて
いる基準点に達する以前に、乗員が風量などを手動で変
更した場合には、基準点をその変更度合い応じて順次補
正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た前者の電気自動車用空調装置では、電池の充電が終了
してから空調装置を起動するために、充電を優先すれば
十分な空調が行なえず、車両を使用するまでに車室内を
所望の熱環境にすることができないという問題が発生す
る。また、空調を優先すれば電池の充電率が低くなり、
走行可能距離が減少して行動範囲が小さくなるという問
題が発生する。充電と空調のどちらを優先するかは、使
用者によっても、状況によっても変化するので、始めか
ら一義的に優先順位を決めてしまうと必要以上に長い時
間空調したり、短距離しか走行しないのに必要以上に充
電して空調時間が足りなくなることもある。
【0005】そこで、事前空調に対して後者の空調制御
を導入し、乗員の設定変更に応じて事前空調の制御パラ
メータを逐次学習させることによって、各環境条件にお
いて乗員の好みに応じた事前空調の制御特性を得ること
が考えられる。しかしながら、前者の事前空調と後者の
空調制御とを単純に組み合わせるだけでは、乗員の設定
の特徴を正確に抽出することができないという問題があ
る。なぜならば、後者の空調制御では、ある熱環境に対
する空調制御特性を、実際にその制御出力を感じ取った
乗員の変更操作をもとにして補正するが、前者の事前空
調では、乗員が車両に搭乗していないから実際の制御出
力を感じ取って判断することができないからである。し
たがって、何らかの方法で制御結果を予測し、それに対
する判断を乗員に求める必要がある。
【0006】また、電気自動車用空調装置では、走行距
離に見合うだけの十分な充電量を確保することが熱環境
に対する好みよりも優先されるため、乗員の設定の変更
が熱環境に対する好みではないことが多い。このため、
乗員の熱環境に対する好みを正確に抽出することが難し
い。さらに、日々の走行距離は使用者によって異なる
し、山岳路と市街地とでは同じ走行距離でも消費電力が
異なる。通常、短距離しか走行せず、満充電が必要でな
い使用者は、自分の好む事前空調が可能であるにも関わ
らず充電優先の設定をするので、事前空調をしないよう
な学習をしてしまう可能性がある。さらには、駐車中の
車両周囲が熱地なのか寒地なのか、屋内なのか屋外なの
かといった気候の特性は車両開発時には不明であり、充
電中の空調についての選択は使用者に任されることにな
る。ところが、使用者にエネルギー効率の最もよい空調
方法の知識がないと、充電不足が起きる可能性がある。
つまり、駐車中の周囲の熱環境特性と、走行パターンに
もとづく充電装置の使用特性と、事前空調の設定特性と
をすべて精度よく学習させる必要がある。
【0007】本発明の目的は、必要な充電量を確保しな
がら車室内の事前空調を行なう電気自動車用空調装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解するための手段】上記目的を達成するため
に、 (1) 車室内へ空調風を発生させる空調風発生手段
と、前記空調風を冷却/加熱する空調風熱交換手段と、
車室内外の熱環境を計測する熱環境計測手段と、目標車
室内熱環境に近傍するよう前記空調風発生手段と前記空
調風熱交換手段とを制御する空調制御手段とを有する空
調装置と; 車両および前記空調装置を駆動する電源と
しての電池と、前記電池を充電する充電器の電流、電
圧、電力を制御する充電制御手段と、前記充電制御手段
で使用する車両の走行開始時刻、走行予定距離などの車
両走行要件の設定と、充電期間に前記空調装置を動作さ
せるために使用する目標車室内熱環境などの事前空調要
件の設定を行うための事前乗員設定手段と、現在の時刻
を監視するための時刻監視手段と、前記充電制御手段、
前記事前乗員設定手段および前記時刻監視手段により、
前記空調装置への供給電流、電圧、電力を決定する空調
装置電力供給手段とを備えた事前空調装置に適用され
る。そして、少なくとも車両の走行距離、走行時間およ
び車両駆動に要した電力を各使用ごとに記憶する走行情
報履歴記憶手段と、前記熱環境計測手段による熱環境履
歴を記憶する熱環境履歴記憶手段と、前記熱環境履歴記
憶手段に記憶された熱環境履歴と現在の熱環境とに基づ
いて、走行開始時刻における車室内の熱環境を予測する
熱環境予測手段と、前記走行情報履歴記憶手段に記憶さ
れた走行情報履歴と、前記熱環境予測手段の熱環境予測
値と、前記充電制御手段による充電状態と、前記走行開
始時刻および前記目標車室内熱環境と、現在の時刻およ
び熱環境とに基づいて、乗員が事前空調の設定を行なう
ための支援情報を表示する事前空調設定支援手段と、前
記事前空調設定支援手段による支援情報と、前記事前乗
員設定手段の設定結果とを複数回記憶する空調設定履歴
記憶手段と、前記空調設定履歴記憶手段に記憶された前
記支援情報と前記設定情報との関係に基づいて、事前空
調優先度を判定する事前空調優先度判定手段と、前記事
前空調優先度判定手段の事前空調優先度に基づいて、前
記事前空調設定文援手段で表示する支援情報を変更する
とともに、前記空調装置の動作を補正する事前空調補正
手段とを備える。走行距離、走行時間、所要電力量など
の走行情報履歴と、走行開始時刻における車室内の熱環
境予測値と、電池の充電状態と、走行開始時刻および目
標車室内熱環境と、現在の時刻および熱環境とに基づい
て乗員が事前空調の設定を行なうための支援情報を表示
し、支援情報に対する事前空調の設定情報履歴に基づい
て事前空調優先度を判定し、事前空調優先度に基づいて
支援情報を変更するとともに空調装置の動作を補正す
る。 (2) 請求項2の電気自動車用事前空調装置の前記事
前空調設定支援手段は、前記熱環境予測手段の熱環境予
測値と前記目標車室内熱環境との差に基づいて、事前空
調の必要性を表示する事前空調必要性判定表示手段と、
前記充電制御手段による充電状態と、現在の時刻から前
記走行開始時刻までの余裕時間とに基づいて、前記走行
開始時刻における充電率を予測する充電率予測手段と、
前記充電率予測手段の充電率予測値と、前記走行情報履
歴記憶手段の走行情報履歴と、空調の設定熱環境とに基
づいて、前記走行開始時刻までに前記目標車室内熱環境
に到達可能かどうかを判定して表示する事前空調可能性
判定表示手段とを有し、前記空調設定履歴記憶手段によ
って、前記事前空調必要性判定表示手段および前記事前
空調可能性判定表示手段の表示後の乗員の設定手段の変
更項目および変更量の履歴を、表示した事前空調の必要
性および可能性の値とともに記憶するようにしたもので
ある。熱環境予測値と目標車室内熱環境との差に基づい
て事前空調の必要性を表示するとともに、走行開始時刻
における充電率予測値と走行情報履歴と空調の設定熱環
境とに基づいて事前空調の可能性を表示し、それらの表
示後の乗員の空調設定の変更項目および変更量の履歴を
事前空調の必要性および可能性とともに記憶する。 (3) 請求項3の電気自動車用事前空調装置の前記事
前空調優先度判定手段は、前記空調設定履歴記憶手段に
記憶された設定変更履歴の平均に重みを掛けた線形和に
よって事前空調優先度を算出するようにしたものであ
る。 (4) 請求項4の電気自動車用事前空調装置の前記事
前空調優先度判定手段は、前記空調設定履歴記憶手段に
記憶された設定変更履歴から、各設定変更を複数個の設
定変更範囲に分割してそれぞれの範囲に相当する頻度を
算出し、それぞれの頻度に予め算出された重みを掛けた
線形和を算出し、予め算出されている線形和と事前空調
優先度の相関関数によって事前空調優先度を算出するよ
うにしたものである。 (5) 請求項5の電気自動車用事前空調装置の前記事
前空調補正手段は、前記空調設定情報手段に記憶されて
いる走行中の設定室温平均値と、前記走行情報履歴記憶
手段に記憶されている平均走行消費電力とに基づいて、
事前空調の目標となる設定室温を補正するようにしたも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】
−第1の実施形態− 図1は第1の実施形態の構成を示す。1は空調風発生手
段としてのブロアファン、2は空調風熱交換手段として
のクーラーおよびヒーターユニット、3は熱環境計測手
段としての室温センサ、4は熱環境設定手段としての室
温設定器である。5は冷媒圧縮手段としてのコンプレッ
サであり、モータなどにより駆動される。6は冷媒圧縮
手段制御手段としてのコンプレッサ制御装置であり、コ
ンプレッサ5を制御する。冷媒圧縮手段にモータ駆動式
のコンプレッサを使用する場合には、コンプレッサ制御
装置6は主にコンプレッサの起動、停止制御と回転数制
御に用いられる。
【0010】7は空調制御手段としての空調制御アンプ
であり、室温センサ3による室温計測結果と室温設定器
4による室温設定値とに応じて、ブロアファン1、クー
ラーおよびヒーターユニット2、コンプレッサ5および
コンプレッサ制御装置6を制御する。8は電池であり、
鉛酸電池などの充電可能な電池である。9は充電制御手
段としての充電制御装置であり、電池8の充電時に充電
電圧と充電電流を制御する。一般に充電電圧を一定にし
て充電すると充電時間が短くなるので、充電電圧を一定
にしながら充電電流を電池の充電量に応じて変化させる
方法を用いることが多い。充電制御装置9はまた、充電
監視手段としての充電監視装置10へ供給可能な電力を
出力している。充電監視装置10は、コンプレッサ5や
電気ヒーターなどに対して電力を供給する際、空調制御
アンプ7および充電制御装置9と情報をやりとりしなが
ら電力量を調節する。llは時刻監視手段としての時刻
監視装置であり、現在の時刻を監視して現在の時刻と乗
員が再搭乗する時刻との時間差を充電制御装置9と充電
監視装置10へ出力する。
【0011】12は車両駆動手段としての駆動モータで
ある。13は車両駆動手段制御手段としての駆動モータ
制御装置であり、駆動モータ12の出力を制御する。1
4は充電用電源コネクタであり、例えば家庭用電源から
の送電線や家屋内のリモートコントローラからの信号線
を引き入れるためのコネクタである。15は事前乗員設
定手段としての事前乗員設定装置であり、車室内あるい
は家屋内などの充電電源付近に設置され、乗員が搭乗予
定時刻、走行予定距離、事前空調の設定など、搭乗前の
諸設定を行うためのものである。16は事前空調設定支
援手段としての事前空調設定支援装置であり、室温セン
サ3、充電制御装置9、事前乗員設定装置15、後述す
る記憶装置17からの信号により、乗員が事前空調の設
定をするための支援情報を演算し表示する。17は記憶
手段としての記憶装置であり、停車中および走行中の熱
環境の履歴や、走行距離、走行消費電力などの走行情報
の履歴、走行中あるいは充電中に乗員が行った空調設定
の履歴などを記憶し、事前空調設定支援装置16へ記憶
情報を出力して支援情報を演算する際に使用される。
【0012】なお、この実施形態では、熱環境計測手段
として室温センサ3を用いた例を示すが、熱環境計測手
段は室温センサ3に限定されず、日射量を計測する日射
センサ、外気温を計測する外気温センサなどを併用する
ようにしてもよい。そうすれば、熱環境の計測精度を向
上させることができる。また、熱環境計測手段を車両内
外に点在させて配置し、車両内外の熱環境分布を計測す
るようにしてもよい。さらに、この実施形態では熱環境
設定手段として室温設定器4を用いる例を示すが、吹出
口設定器、風量設定器、空調風導入口設定器、ステアリ
ングヒーター設定器などの各種空調関係の設定器を併用
するようにしてもよい。そうすれば、より乗員の好みの
設定が可能になり、快適性が向上する。さらにまた、事
前乗員設定装置15を車室内と家屋内などに複数個設置
してもよい。車室内にある場合には、事前空調の設定に
ついては熱環境設定手段で兼用してもよい。
【0013】図2は事前乗員設定装置15を示す。31
は表示部であり、事前空調設定支援装置16の現在の動
作モード、予定走行距離、搭乗予定時刻、事前空調設定
温度、事前空調の文援情報などを表示する。32〜36
は操作スイッチであり、32はシステムの電源スイッ
チ、33は事前空調設定支援装置16の動作モードを、
スケジュールの設定を行う設定モードと充電を実施する
実施モードとで切り換える充電/設定切換スイッチ、3
4は事前空調を手動で入、切するための事前空調スイッ
チ、35は動作モードが設定モードの時に設定する項目
を切り換えるための設定選択スイッチ、36は距離、時
刻、温度の設定パラメータを入力するための数字キー3
6a、カーソル移動キー36b、削除キー36c、確定
キー36dを含む入力キーである。電源スイッチ32、
充電/設定切換スイッチ33、事前空調スイッチ34は
それぞれ、ON/OFF伏態を表示するインジケータラ
ンプを備えている。
【0014】図3〜図6はそれぞれ、代表的な状況にお
ける事前乗員設定装置15の表示状態を示す。図3は、
全ての設定終了後、充電モードで充電を行なっている時
の表示状態を示し、各設定値を通常の文字で表示してい
る。図4は、設定モードにおいて走行距離の設定を選択
している状態を示す。設定対象になっている項目がリバ
ース表示され、設定選択スイッチ35を押すたびに順次
設定対象項目が切り換わる。また、図に示すように未確
定の数値は点滅表示され、数字キー36aによる数値の
入力後に確定キー36dが押されると設定が確定され、
図5に示すように点滅しないリバース表示に切り換わ
る。さらに、設定選択スイッチ35によって設定対象項
目を変更すると、図6に示すようにリバース表示される
設定対象項目と数値が次の設定項目と数値に切り換わ
り、数値が点滅表示される。すべての設定を終了した場
合は、確定キー36dを2度連続して押すなどの設定終
了操作を実行することによって、事前乗員設定装置15
が事前空調設定支援装置16と充電制御装置9に設定入
力終了を送信する。ところで、各項目の初期値は前回使
用時の設定数値を表示し、前回(前日)と同じ設定でよ
い場合には再設定しなくても済むようになっている。こ
れにより、使用者の操作量が減って煩わしさが解消され
る。なお、この実施形態では操作量の低減のために前回
の設定数値を用いるようにしたが、過去の設定履歴デー
タから算出される同時期の平均設定値などの代表値を用
いてもよい。
【0015】図7は一実施形態の空調処理を示すフロー
チャートである。ステップ701では、事前空調設定支
援装置16の動作モードが実施モードか設定モードかを
判別し、設定モードの場合にはステップ702へ進んで
事前空調選択処理を行い、実施モードの場合にはステッ
プ703へ進んで充電、事前空調実施処理を行う。ステ
ップ702,703における処理については後述する。
ステップ704では、車両のメインスイッチのON/O
FF状態などによって車両が使用開始されたか否かを判
別し、まだ使用開始されていない場合にはステップ70
5へ進み、使用開始された場合にはステップ708へ進
む。ステップ705では搭乗予定時刻を過ぎたか否かを
判別し、過ぎている場合にはステップ706へ進み、過
ぎていない場合にはステップ701へ戻ってステップ7
01〜704の処理を繰り返す。ステップ706では、
搭乗予定時刻から既定時間が経過したか否かを判別し、
経過していない場合にはステップ701へ戻ってステッ
プ701〜706の処理を繰り返し、既定時間が径過し
ている場合にはステップ707へ進む。ステップ707
では、事前乗員設定装置15による設定変更があるか否
かを判別し、設定変更があった場合のみステップ701
へ戻り、変更がない場合にはステップ704へ戻って無
駄な電力消費をしないように使用開始されるまで何もし
ない待ち状態とする。
【0016】車両の使用が開始された時は、ステップ7
08で走行開始時の熱環境を入力する。ステップ709
では、現在の室温と事前空調設定時の設定室温とを比較
し、その差温と、現在の充電量と目標充電量との差か
ら、事前空調結果を判定し、続くステップ710で、事
前空調結果に基づく推奨設定を教示する。ステップ71
1では、車両のメインスイッチのON/OFF状態など
によって使用(走行)が終了したか否かを判別し、使用
終了の場合にはステップ712へ進み、まだ使用中の場
合にはステップ7l3へ進む。まだ使用中の場合は、ス
テップ7l3で走行中の空調設定の履歴を熱環境ととも
に記憶し、ステップ711へ戻って使用終了まで処理を
繰り返す。一方、使用終了の場合は、ステップ712で
今回の熱環境、走行パターン、事前空調、走行中の空調
設定のそれぞれの履歴を記憶装置17に記憶し、次回使
用時以降の制御で使用する各パラメータを演算して記憶
する学習処理を実施したのち、処理を終了して始動待ち
状態とする。
【0017】次に、図8のフローチャートにより、事前
空調選択処理を説明する。ステップ801において、事
前乗員設定装置15で設定されている走行スケジュー
ル、空調設定を入力する。続くステップ802で、室温
センサ4から車室内温度を入力する。なお、熱環境計測
手段として外気温センサ、日射センサなどを併用する場
合には、それらの計測器から外気温、日射量などを入力
する。ステップ803では、充電制御装置9から現在の
充電状態を入力する。ステップ804において、入力さ
れた熱環境情報と、記憶装置17に記憶されている現在
時刻から搭乗予定時刻までの期間と同一期間の外気温や
日射量などの熱環境履歴に基づいて、空調しない状態で
停車させた場合の搭乗予定時刻における車室内温度を予
測する。なお、この実施形態では記憶装置17に記憶さ
れている熱環境履歴データに基づいて車室内温度の予測
値を求めているが、例えば電話回線を介して天気予報を
入手し、搭乗予定時刻までの外気温、日射量の変化予測
精度を上げることが可能である。この場合、記憶装置1
7に記憶されている熱環境履歴データは使用車両の駐車
位置の環境に伴う熱環境特性を表しており、後者の天気
予報は前記特性を天候の変化によって補正するために使
用する。
【0018】ステップ805において、室温設定器4で
設定されている設定室温と上記ステップで求めた予測室
温との差が所定値以上か否かを判別し、所定値以上の場
合にはステップ806へ進んで事前空調必要フラグをO
Nし、所定値を越えていない場合にはステップ807へ
進んで事前空調必要フラグをOFFする。ステップ80
8では、事前乗員設定装置15の表示部31に、設定室
温と予測室温との差に応じた事前空調必要性を表示す
る。この表示は、例えば図9に示すように表示部31に
文字”必要”で表示してもよいし、図10に示すように
設定室温と予測室温との差に応じて変化するグラフで表
示してもよい。また、図9、図10に示すように事前空
調スイッチ34のインジケータを点滅させるなど、使用
者に設定を促すような表示を行なってもよい。
【0019】ステップ809では、事前乗員設定装置1
5の事前空調スイッチ34が操作されて事前空調が選択
されたか否かを判別し、選択されている場合にはステッ
プ810へ進み、選択されていない場合にはステップ8
13へ進む。ステップ8l0では、現在の電池8の充電
状態において現設定の事前空調が可能か否かを判定す
る。具体的にはまず、設定されている予定走行距離と、
記憶装置17に記憶されている走行中の平均消費電力デ
ータとに基づいて走行に必要な電力を演算する。続い
て、走行に必要な電力から現在の充電量を差し引いて、
搭乗予定時刻までに充電しなければならない必要充電量
を演算する。さらに、現在の設定の事前空調を実施する
ために必要な消費電力を演算し、先の必要充電量と合計
した充電時必要電力量と、搭乗予定時刻までに電源側か
ら供給可能な最大供給電力量とを比較して、最大供給電
力量の方が大きいほど、現設定のままで事前空調を実施
できる可能性が大きいと判定する。そして、最大供給電
力量と充電時の必要電力量との差が所定値以下の場合に
は、事前空調不可能と判定する。
【0020】ステップ8llでは、上記ステップで事前
空調が可能と判定されたか否かを判別し、事前空調が不
可能な場合にはステップ812へ進み、可能な場合には
ステップ813へ進む。ステップ812では、使用者に
設定の変更を促すための表示を行う。この表示には、図
11に示すように表示部31に事前空調が不可能である
ことを、事前空調の可能性の大きさに応じて長さを変え
るグラフで表示し、使用者に可能性の程度が容易に分か
るようにする。また、同時に設定変更の候補を、設定表
示の隣に表示する。この候補の数値は、該当する設定項
目を単独で変更することによって事前空調を可能とする
ための設定値である。なお、候補の数値には、例えば事
前空調可能性を10%増加させるためにはどの位変更し
なければならないかという、各設定項目の変更効果率を
表示するようにしてもよい。ステップ813では、設定
モードを終了して充電および事前空調を実施する実施モ
ードへ切り換える操作が行なわれたか否かを判別し、設
定モードを終了した場合にはステップ814へ進み、終
了していない場合にはステップ816へ進む。ステップ
814では、設定変更パターン、環境条件、事前空調必
要フラグ、事前空調ON/OFF状態を図12に示すよ
うな配置で記憶装置17に事前空調設定履歴として記憶
する。そしてステップ815で、動作モードを実施モー
ドに変更して図7に示す空調処理ヘ戻る。一方、ステッ
プ816では、使用者が事前乗員設定装置15の操作を
していない時間が所定時間以上経過したか否かを判別
し、経過した場合には自動的に動作モードを実施モード
へ切り換えるためにステップ814へ進む。経過してい
ない場合には図7に示す空調処理へ戻る。
【0021】次に、図13のフローチャートにより、充
電、事前空調実施処理を説明する。ステップl301に
おいて、記億装置17に記憶されている使用者の事前空
調設定の履歴に基づいて算出された事前空調優先度を入
力する。続くステッブl302では、先に設定した走行
スケジュールの走行予定距離と、記憶装置17に記憶さ
れている単位走行距離当たりの平均使用電力から計算し
た電力消費量と、ステップl301で算出した事前空調
優先度とに基づいて、使用開始時に最低限充電しておく
べき目標充電率を算出する。すなわち、まず走行予定距
離を走行するために最低限必要な充電率を計算する。次
に、事前空調優先度に応じて予め定められている倍率を
必要充電率に乗じて目標充電率とする。この実施形態で
は、演算に用いる倍率は図14に示すように事前空調優
先度が大きいほど値が小さくなるように設定されてい
る。したがって、事前空調よりも充電を優先しがちな使
用者は、事前空調を優先する使用者より目標充電率が大
きくなり、その分、走行のために使用可能な電力を大き
くとることが可能となる。
【0022】ステップl303では、現在の充電制御装
置9から入力した充電率が目標充電率を越えたか否かを
判別し、越えている場合にはステップl304へ進んで
充電終了の表示を行う。ステップl305で事前空調が
選択されているか否かを判別し、選択されている場合に
はステップl307へ進み、選択されていない場合には
ステップl306へ進む。ステップl306では、目標
充電率を越えて充電が終了しているか否かを判別し、終
了している場合にはステップl307へ進む。この場合
は既に充電が完了しており、事前空調が選択されていな
くても事前空調するようにし、乗車時の快適性を同上さ
せる。ステップl307では室温センサ4から車室内温
度を入力する。なお、熱環境計測手段として外気温セン
サや日射センサなどの計測器を併用する場合には、それ
らの計測器から外気温、日射量などの熱環境情報を入力
する。続くステップl308では、入力した熱環境情報
を記憶装置17に記億する。ステップl309で、入力
した熱環境情報と、過去の熱環境履歴と、現在の空調ス
ケジュールから搭乗予定時刻における室温を予測する。
ステップl310で予測室温と設定室温との差を算出
し、差が大きい場合には現空調スケジュールの変更が必
要と判定し、ステップ13llで最適な空調スケジュー
ルを設定する。ただし、事前空調が選択されておらず設
定室温が入力されていない場合には、記億装置17に記
億された過去の同時期の設定室温の平均値を今回の設定
温度として用いる。ステップl312では、空調スケジ
ュールの現時刻の設定を空調制御アンプ7へ出力する。
【0023】図15のフローチャートにより、学習処理
を説明する。ステップ1501において、今回、事前乗
員設定装置15によって行った設定を記憶装置17の乗
員事前空調設定履歴領域に記憶する。ステップ1502
では、記憶装置17の乗員事前空調設定履歴領域に記憶
されている全履歴から、その使用者の事前空調優先度を
演算する。優先度の演算に際しては、図16に示すよう
な予め定められている各操作種類ごとの重みによる設定
履歴の荷重平均を用いる。ステップl503では、今回
使用した熱環境を記憶装置17の熱環境履歴領域に記憶
する。続くステップl504で、記憶装置17の熱環境
履歴領域に記憶された履歴を用いて熱環境マップを更新
する。熱環境マップは、図17に示すように、各月日、
各時問ごとの熱環境の平均値をマップ上に記憶したもの
で、次回以降の室温に使用する。ステップl505で
は、実走行距離と、走行に使用した総電力を実走行距離
で割ったlmあたりの消費電力と、予定走行距離と実走
行距離との差を走行情報として記憶装置17の走行情報
履領域に記憶する。ステップl506では、ステップl
505で更新された走行情報履歴領域に記憶されている
走行距離と、消費電力と、予定走行距離と実走行距離と
の差の3つの平均値をそれぞれ算出する。ステップl5
07で、走行中に行われた空調設定を熱環境とともに記
憶装置17の乗員設定履歴領域に記憶する。ステップl
508で、記憶装置17の乗員設定履歴領域に記憶され
ている履歴を、熱環境ごとに平均して熱環境条件ごとの
空調設定マップを作成する。空調設定マップは、図18
に示すように、外気温、日射量ごとに設定室温の設定平
均値を記憶したものである。ただし、経験していない熱
環境条件の領域では、初期値として例えば25℃といっ
た予め定められた値となる。また、隣合う領域での乗員
設定特性の差が大き過ぎないように近接した領域で平滑
化処理を行う。
【0024】次に、上述した各処理と効果を使用者の操
作手順に沿って説明する。 (1) まず使用者は、充電用電源コネクタ14を車両
から家庭用電源に接続し、事前乗員設定装置15の充電
/設定切換スイッチ33を設定モードにし、走行スケジ
ュールと事前空調の設定を入力すると、事前空調設定支
援装置16は駐車している熱環境の履歴に基づいて、事
前空調の必要性の度合いを表示する。 (2) そして、事前空調が選択された場合には、過去
の走行情報による消費電力の予測値と現在の充電率から
求めた必要な走行電力と、設定室温にするために必要な
空調電力とを合計した必要電力を算出し、搭乗予定時刻
までにこの必要電力が家庭用電源から供給可能かどうか
を判定し、結果を表示する。この時、過去の走行情報の
履歴から算出した消費電力の学習値を用いるので、車両
特性の経時変化、走行環境、使用者の運転特性などによ
って個別に変化し、開発時には予測できない消費電力の
変動代を考慮にいれた適切な情報が提供される。 (3) 次に使用者は、表示された事前空調の可能性を
見て、可能性が低い場合には、次に表示されている選択
項目の候補から適当な項目を選択して設定変更する。こ
こで、表示画面には事前空調が可能となるために各選択
項目をどれだけ変更すればよいかを表示するので、使用
者はその情報を参照して容易に変更量を決定することが
できる。 (4) 以上の設定モードによって充電中の設定を終了
し、動作モードを実施モードに切り換えると、搭乗予定
時刻までの充電および空調制御装置の動作スケジュール
を作成して、各時刻に応じた制御量を出力する。ただ
し、実施モード期間中でも、各時点での充電伏態と熱環
境の変化に応じてスケジュールを逐次見直し、最適な制
御量を算出する。また充電は、過去の走行情報履歴と事
前空調優先度から算出した目標充電率となった時点で終
了し、走行開始まで事前空調のために電力を供袷する。
この目標充電率は、走行情報の平均消費電力が大きく、
事前空調の優先度が低いほど高く設定される。したがっ
て、普段から走行のために多くの電力を消費しがちな車
両の場合には、充電が重視されることになり、走行開始
時の充電率が高く設定される。また、過去の走行情報履
歴に記憶されている予定走行距離と実走行距離の偏差が
大きい使用者の場合にも、その偏差に応じて目標充電率
を高く設定する。これにより、事前の設定と使用量との
差異の個人差に対応可能で、必要以上に多めに設定しが
ちな使用者では目標充電率を低くし、予定距離よりも長
く走行することが多い使用者の場合には目標充電率を高
くする。走行開始後には、各時点の設定を記憶装置17
の設定記憶履歴領域に逐次記億し、使用終了後に平均化
処理を行って、次回以降の事前空調設定支援と充電、事
前空調を実施する際に使用する。これにより、過去の乗
員の空調設定に応じて最適な事前空調を実施することが
可能となる。
【0025】−第2の実施形態− この第2の実施形態では、事前空調優先度を算出する際
の知識として用いる判別関数の算出にファジィ推論を用
いる。すなわち、図19に示すように、記憶装置17の
事前空調設定履歴領域に記憶されているデータを図20
のアイテムごとのカテゴリとしてファジィ平均する。図
19の数値の意味は、変更した全電力分に占める各設定
項目変更分の消費電力換算の割合である。図20のxik
(i=1,2,3、k=1,2,3)は、記憶装置17
の事前空調設定履歴領域の各設定項目の数値が各カテゴ
リの数値範囲に含まれる頻度である。そして、各カテゴ
リごとに所定の重みを掛けて総和をとった判別得点を算
出し、図21に示す判別得点と事前空調優先度との関係
を用いて事前空調優先度を算出する。図20の各カテゴ
リの重みと図21の関係は開発時に定められる。すなわ
ち、数種類の標準的な変更パターンについて事前空調優
先度を先験的に与え、一般に知られているファジィ数量
化2類理論(出展:和多田ら,行動計量学 vol.9,No.
2,(1982),pp.24-32など)を用いて、カテゴリの重みお
よび事前空調優先度を算出する判別関数を算出する。図
22の表に示す構造のデータがあるとする。Br(r=1,
…,M)はファジィ外的基準と呼ばれ、最終的に求める
べき判別式によって分離されるべき要素の集合で、本実
施形態の事前空調優先度に相当する。これらは、[0,
1]のファジィ数で表現されたM個のデータ群で、本実
施形態では空調優先タイプと充電優先タイプとの2個の
ファジィ群になる。Ai(i=1,…,K)は、数個の
アイテムの複数個のカテゴリを順にならべたもので、本
実施形態では図19に示すカテゴリに相当する。ファジ
ィ数量化2類理論の目的は、各カテゴリAiについてカ
テゴリウェイトai(i=1,…,K)を用いた線形式
【数1】y(ω)=Σa1・μ1(ω);ω=1,…,N ここで、Σはi=1〜Kの総和を示す。によって、ファ
ジィ外的基準の構造を最もよく表すように、言い換えれ
ば、外的基準のファジィ群が最もよく分離されるように
1(i-1,…,K)を決めることである。具体的には、フ
ァジィ群の分離の程度を示す次式のファジィ分散比η2
を導入し、η2を最大にするaiを決定する。
【数2】η2=B/T ここで、Bはグループ間ファジィ分散比であり、Tは全
ファジィ分散比である。aiの算出は、先の出展の文献
などに示されているように、数式2へ図21の値を代入
した関係式を変形し、行列の固有値問題に帰着させるこ
とによって行う。aiが求まると、各サンプルの線形式
(数式1)による判別得点y(ω)が算出でき、判別得
点に応じて各外的基準値を算出するための相関式が、図
23に示すような形態で得られる。この実施形態では、
事前空調優先度について得られた図19の知識を実際の
制御に用いる。本実施形態の手法を用いることにより、
各要因に対する単純な重みの線形和によって直接的に事
前空調優先度を求める方法よりも、より人間の感覚に即
した算出が可能となり、使用者の事前空調優先度を精度
よく予測可能となる。また、本実施形態では事前空調優
先度を算出する要因として使用者の実操作のみを用いた
が、例えば使用者の事前空調に対するアンケート結果を
盛り込むことも可能である。
【0026】−第3の実施形態− この第3の実施形態では、事前空調の設定温度を算出す
る際、同一時期の走行中の平均設定温度と走行消費電力
予測値に応じて、実際の設定温度を補正する。すなわ
ち、第1の実施形態の図13に示すステップl309に
おける空調スケジュール作成時に、図24に示すよう
に、記憶装置17の乗員設定履歴領域に記億された走行
中の乗員設定室温平均値と既定値との差が大きく、走行
消費電力予測値が大きいほど、事前空調の設定室温補正
量を大きくする。これにより、走行開始時の室温を冷房
時には低めに、暖房時には高めにすることができ、その
後の走行中に空調のために消費する電力を少なくするこ
とが可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、走
行距離、走行時間、所要電力量などの走行情報履歴と、
走行開始時刻における車室内の熱環境予測値と、電池の
充電状態と、走行開始時刻および目標車室内熱環境と、
現在の時刻および熱環境とに基づいて乗員が事前空調の
設定を行なうための支援情報を表示し、支援情報に対す
る事前空調の設定情報履歴に基づいて事前空調優先度を
判定し、事前空調優先度に基づいて支援情報を変更する
とともに空調装置の動作を補正するようにしたので、車
両の使用特性に合致した充電率を確保しながら、乗員の
好みの空調設定に沿った使用開始時の車室内環境を達成
することができる。また、空調設定履歴の記憶に際して
は、熱環境予測値と目標車室内熱環境との差に基づいて
事前空調の必要性を表示するとともに、走行開始時刻に
おける充電率予測値と走行情報履歴と空調の設定熱環境
とに基づいて事前空調の可能性を表示し、それらの表示
後の乗員の空調設定の変更項目および変更量の履歴を事
前空調の必要性および可能性とともに記憶するようにし
たので、乗員の事前情報の必要性と可能性に対する空調
の変更傾向を正確に把握することができ、これらの設定
履歴を次回の事前空調制御に用いることによって、必要
な充電量を確保しながら乗員の好みの事前空調を達成す
ることができる。なお、空調設定履歴記の平均に重みを
掛けた線形和によって事前空調優先度を算出すれば、よ
り正確な事前空調優先度を算出することができる。ま
た、空調設定変更履歴から、各設定変更を複数個の設定
変更範囲に分割してそれぞれの範囲に相当する頻度を算
出し、それぞれの頻度に予め算出された重みを掛けた線
形和を算出し、予め算出されている線形和と事前空調優
先度の相関関数によって事前空調優先度を算出すれば、
より人間の感覚に合った事前空調優先度を算出できる。
さらに、走行中の設定室温平均値と平均走行消費電力と
に基づいて事前空調の目標設定室温を補正するようにし
たので、走行開始時の室温を冷房時には低めに、暖房時
には高めにすることができ、その後の走行中に空調のた
めに消費する電力を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の構成を示す図。
【図2】事前乗員設定装置を示す図。
【図3】事前乗員設定装置の表示例を示す図。
【図4】事前乗員設定装置の他の表示例を示す図。
【図5】事前乗員設定装置の他の表示例を示す図。
【図6】事前乗員設定装置の他の表示例を示す図。
【図7】空調処理を示すフローチャート。
【図8】事前空調選択ルーチンを示すフローチャート。
【図9】事前乗員設定装置の他の表示例を示す図。
【図10】事前乗員設定装置の他の表示例を示す図。
【図11】事前乗員設定装置の他の表示例を示す図。
【図12】事前空調設定履歴の記憶内容を示す図。
【図13】充電、事前空調実施ルーチンを示すフローチ
ャート。
【図14】事前空調優先度に対する目標充電率の算出倍
率を示す図。
【図15】学習処理ルーチンを示すフローチャート。
【図16】各種設定項目の重みを示す図。
【図17】熱環境マップを示す図。
【図18】空調設定マップを示す図。
【図19】事前空調設定履歴の内容を示す図。
【図20】図19に示す各アイテムごとのカテゴリ、重
みおよび個人データを示す図。
【図21】判別得点に対する事前空調優先度を示す図。
【図22】データ構造の一例を示す図。
【図23】判別得点に対するファジィ外的基準値を示す
図。
【図24】室温設定平均値に対する事前空調設定室温補
正量を示す図。
【符号の説明】
1 ブロアファン(空調風発生手段) 2 クーラーおよびヒーターユニット(空調風熱交換手
段) 3 室温センサ(熱環境計測手段) 4 室温設定器(熱環境設定手段) 5 コンプレッサ(冷媒圧縮手段) 6 コンプレッサ制御装置(冷媒圧縮手段制御手段) 7 空調制御アンプ(空調制御手段) 8 電池 9 充電制御装置(充電制御手段) 10 充電監視装置(充電監視手段) 11 時刻監視装置(時刻監視手段) 12 駆動モータ(駆動手段) 13 駆動モータ制御装置(駆動手段制御手段) 14 充電用電源コネクタ 15 事前乗員設定装置(事前乗員設定手段) 16 事前空調設定支援装置(事前空調設定支援手段) 17 記憶装置(記憶手段) 31 表示部 32 電源スイッチ 33 充電/設定切換スイッチ 34 事前空調スイッチ 35 設定選択スイッチ 36 入力キー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内へ空調風を発生させる空調風発生
    手段と、 前記空調風を冷却/加熱する空調風熱交換手段と、 車室内外の熱環境を計測する熱環境計測手段と、 目標車室内熱環境に近傍するよう前記空調風発生手段と
    前記空調風熱交換手段とを制御する空調制御手段とを有
    する空調装置と;車両および前記空調装置を駆動する電
    源としての電池と、 前記電池を充電する充電器の電流、電圧、電力を制御す
    る充電制御手段と、 前記充電制御手段で使用する車両の走行開始時刻、走行
    予定距離などの車両走行要件の設定と、充電期間に前記
    空調装置を動作させるために使用する目標車室内熱環境
    などの事前空調要件の設定を行うための事前乗員設定手
    段と、 現在の時刻を監視するための時刻監視手段と、 前記充電制御手段、前記事前乗員設定手段および前記時
    刻監視手段により、前記空調装置への供給電流、電圧、
    電力を決定する空調装置電力供給手段とを備えた事前空
    調装置において、 少なくとも車両の走行距離、走行時間および車両駆動に
    要した電力を各使用ごとに記憶する走行情報履歴記憶手
    段と、 前記熱環境計測手段による熱環境履歴を記憶する熱環境
    履歴記憶手段と、 前記熱環境履歴記憶手段に記憶された熱環境履歴と現在
    の熱環境とに基づいて、走行開始時刻における車室内の
    熱環境を予測する熱環境予測手段と、 前記走行情報履歴記憶手段に記憶された走行情報履歴
    と、前記熱環境予測手段の熱環境予測値と、前記充電制
    御手段による充電状態と、前記走行開始時刻および前記
    目標車室内熱環境と、現在の時刻および熱環境とに基づ
    いて、乗員が事前空調の設定を行なうための支援情報を
    表示する事前空調設定支援手段と、 前記事前空調設定支援手段による支援情報と、前記事前
    乗員設定手段の設定結果とを複数回記憶する空調設定履
    歴記憶手段と、 前記空調設定履歴記憶手段に記憶された前記支援情報と
    前記設定情報との関係に基づいて、事前空調優先度を判
    定する事前空調優先度判定手段と、 前記事前空調優先度判定手段の事前空調優先度に基づい
    て、前記事前空調設定文援手段で表示する支援情報を変
    更するとともに、前記空調装置の動作を補正する事前空
    調補正手段とを備えることを特徴とする電気自動車用事
    前空調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気自動車用事前空調
    装置において、 前記事前空調設定支援手段は、前記熱環境予測手段の熱
    環境予測値と前記目標車室内熱環境との差に基づいて、
    事前空調の必要性を表示する事前空調必要性判定表示手
    段と、 前記充電制御手段による充電状態と、現在の時刻から前
    記走行開始時刻までの余裕時間とに基づいて、前記走行
    開始時刻における充電率を予測する充電率予測手段と、 前記充電率予測手段の充電率予測値と、前記走行情報履
    歴記憶手段の走行情報履歴と、空調の設定熱環境とに基
    づいて、前記走行開始時刻までに前記目標車室内熱環境
    に到達可能かどうかを判定して表示する事前空調可能性
    判定表示手段とを有し、 前記空調設定履歴記憶手段は、前記事前空調必要性判定
    表示手段および前記事前空調可能性判定表示手段の表示
    後の乗員の設定手段の変更項目および変更量の履歴を、
    表示した事前空調の必要性および可能性の値とともに記
    憶することを特徴とする電気自動車用事前空調装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電気自動車用事前空調
    装置において、 前記事前空調優先度判定手段は、前記空調設定履歴記憶
    手段に記憶された設定変更履歴の平均に重みを掛けた線
    形和によって事前空調優先度を算出することを特徴とす
    る電気自動車用事前空調装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電気自動車用事前空調
    装置において、 前記事前空調優先度判定手段は、前記空調設定履歴記憶
    手段に記憶された設定変更履歴から、各設定変更を複数
    個の設定変更範囲に分割してそれぞれの範囲に相当する
    頻度を算出し、それぞれの頻度に予め算出された重みを
    掛けた線形和を算出し、予め算出されている線形和と事
    前空調優先度の相関関数によって事前空調優先度を算出
    することを特徴とする電気自動車用事前空調装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の電気自動車用事前空調
    装置において、 前記事前空調補正手段は、前記空調設定情報手段に記憶
    されている走行中の設定室温平均値と、前記走行情報履
    歴記憶手段に記憶されている平均走行消費電力とに基づ
    いて、事前空調の目標となる設定室温を補正することを
    特徴とする電気自動車用事前空調装置。
JP27142695A 1995-10-19 1995-10-19 電気自動車用事前空調装置 Expired - Fee Related JP3584571B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27142695A JP3584571B2 (ja) 1995-10-19 1995-10-19 電気自動車用事前空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27142695A JP3584571B2 (ja) 1995-10-19 1995-10-19 電気自動車用事前空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09109648A true JPH09109648A (ja) 1997-04-28
JP3584571B2 JP3584571B2 (ja) 2004-11-04

Family

ID=17499875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27142695A Expired - Fee Related JP3584571B2 (ja) 1995-10-19 1995-10-19 電気自動車用事前空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3584571B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004226046A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Denso Corp 車載用冷凍装置
JP2006290245A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Toyota Motor Corp 車両用空調装置
JP2008056078A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Denso Corp 車両用空調装置
US7361084B2 (en) 2001-07-18 2008-04-22 Konami Digital Entertainment Co., Ltd. Recording medium storing game progress control program, game progress control device, game progress control method, game server device, and game progress control program
JP2008132851A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Calsonic Kansei Corp 車両用空調装置
JP2011151891A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Sony Corp 二次電池の充電方法および充電装置
JP2012076666A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Denso Corp 制御システム
JP2012076737A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 空調システムのエネルギー効率の良い制御
JP2012096757A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Nec Access Technica Ltd 自動車エアコンシステム及び自動車エアコンシステムの運転方法
JP2013023047A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Suzuki Motor Corp 車両用空調装置
JP2013039841A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Denso Corp 車両用除霜装置
US8909390B2 (en) 2010-07-01 2014-12-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Preliminary air conditioning system
JP2016005926A (ja) * 2014-06-20 2016-01-14 スズキ株式会社 空調制御装置
WO2016098331A1 (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP2017159691A (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 株式会社デンソー 車両用空調装置
CN110562005A (zh) * 2019-08-22 2019-12-13 卓尔智联(武汉)研究院有限公司 车载空调控制装置、方法及计算机可读存储介质
JP2020066301A (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 本田技研工業株式会社 空調制御装置、空調制御方法、及びプログラム
CN111660759A (zh) * 2019-03-07 2020-09-15 丰田自动车株式会社 空调控制装置
WO2021009858A1 (ja) * 2019-07-17 2021-01-21 三菱電機株式会社 日射予測装置、空調制御装置、学習装置、及び日射予測方法

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7361084B2 (en) 2001-07-18 2008-04-22 Konami Digital Entertainment Co., Ltd. Recording medium storing game progress control program, game progress control device, game progress control method, game server device, and game progress control program
JP2004226046A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Denso Corp 車載用冷凍装置
JP2006290245A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Toyota Motor Corp 車両用空調装置
JP2008056078A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Denso Corp 車両用空調装置
JP2008132851A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Calsonic Kansei Corp 車両用空調装置
JP2011151891A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Sony Corp 二次電池の充電方法および充電装置
US8909390B2 (en) 2010-07-01 2014-12-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Preliminary air conditioning system
JP2012076737A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 空調システムのエネルギー効率の良い制御
JP2012076666A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Denso Corp 制御システム
JP2012096757A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Nec Access Technica Ltd 自動車エアコンシステム及び自動車エアコンシステムの運転方法
US9114686B2 (en) 2011-07-20 2015-08-25 Suzuki Motor Corporation Air conditioning system for an electric vehicle
JP2013023047A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Suzuki Motor Corp 車両用空調装置
JP2013039841A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Denso Corp 車両用除霜装置
JP2016005926A (ja) * 2014-06-20 2016-01-14 スズキ株式会社 空調制御装置
WO2016098331A1 (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP2016117327A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP2017159691A (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 株式会社デンソー 車両用空調装置
US11267316B2 (en) 2018-10-23 2022-03-08 Honda Motor Co., Ltd. Air conditioning control device, air conditioning control method, and program
CN111086367B (zh) * 2018-10-23 2023-05-23 本田技研工业株式会社 空调控制装置、空调控制方法及存储介质
JP2020066301A (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 本田技研工業株式会社 空調制御装置、空調制御方法、及びプログラム
CN111086367A (zh) * 2018-10-23 2020-05-01 本田技研工业株式会社 空调控制装置、空调控制方法及存储介质
CN111660759A (zh) * 2019-03-07 2020-09-15 丰田自动车株式会社 空调控制装置
CN111660759B (zh) * 2019-03-07 2023-09-26 丰田自动车株式会社 空调控制装置
JPWO2021009858A1 (ja) * 2019-07-17 2021-12-09 三菱電機株式会社 日射予測装置、空調制御装置、学習装置、及び日射予測方法
WO2021009858A1 (ja) * 2019-07-17 2021-01-21 三菱電機株式会社 日射予測装置、空調制御装置、学習装置、及び日射予測方法
CN110562005A (zh) * 2019-08-22 2019-12-13 卓尔智联(武汉)研究院有限公司 车载空调控制装置、方法及计算机可读存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP3584571B2 (ja) 2004-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09109648A (ja) 電気自動車用事前空調装置
CN109733161B (zh) 一种汽车空调智能控制方法及车载系统
Amini et al. Cabin and battery thermal management of connected and automated HEVs for improved energy efficiency using hierarchical model predictive control
CN102887046B (zh) 电动车辆用空调系统
JP5858260B2 (ja) 車両用遠隔制御システム、サーバー、および、遠隔操作端末
US9776519B2 (en) System and method for controlling electric power in a plug-in vehicle from an external power source
JP7032282B2 (ja) 空調制御装置、空調制御方法、及びプログラム
CN103542493B (zh) 一种基于模糊控制的车载空调的智能控制系统及方法
JP5078937B2 (ja) 車両用空調装置及び車両用空調装置の制御方法
CN110176657A (zh) 热管理方法和装置
KR101776309B1 (ko) 전기자동차의 충전시 온도 관리 방법
US20210291619A1 (en) Thermal comfort model (tcm) based climate control strategy using equivalent temperature
KR101724728B1 (ko) 배터리 온도 제어를 통합한 전기 자동차의 난방 시스템 제어 방법
CN106080115A (zh) 车载空调系统的控制方法及车载空调系统
US10421366B2 (en) Energy management of an electrified vehicle
US10661629B2 (en) Method and system for controlling the temperature in a cabin of a vehicle while the vehicle engine is turned off
CN116542397A (zh) 一种车辆能耗的管理方法和装置
JP4320776B2 (ja) 車両の電力制御装置
CN106080116B (zh) 车载空调系统的控制方法及车载空调系统
EP3772729B1 (en) A method for preconditioning vehicles
JP3237157B2 (ja) 車両用空気調和制御装置
Liu et al. Home energy management with clothing integrated thermal comfort and ev soc concern
EP4282697A1 (en) Method for battery conditioning of vehicle
CN117634051B (zh) 基于真实道路环境的热泵空调系统仿真预测方法及系统
JP2023143088A (ja) 仮眠ポイント選出方法及び仮眠ポイント選出システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040316

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040330

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040726

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080813

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100813

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110813

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120813

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120813

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees