JP2004226046A - 車載用冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】設定された目標時刻に合わせて庫内を予冷しておくことのできる車載用冷凍装置を提供する。
【解決手段】電気制御装置17に目標時刻を入力するタイマースイッチ21を設けると共に、電気制御装置17は、入力された目標時刻に合わせて冷凍庫2内が設定温度となるよう予冷運転を実施する。
これにより、設定された目標時刻に合わせて庫内を予冷しておくことができて使い勝手が良いうえ、エネルギーを無駄に消費することがない。
【選択図】 図2
【解決手段】電気制御装置17に目標時刻を入力するタイマースイッチ21を設けると共に、電気制御装置17は、入力された目標時刻に合わせて冷凍庫2内が設定温度となるよう予冷運転を実施する。
これにより、設定された目標時刻に合わせて庫内を予冷しておくことができて使い勝手が良いうえ、エネルギーを無駄に消費することがない。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも地上電源もしくは車載バッテリからの給電によって運転することができる車載用冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、特許文献1に示されるように、圧縮機の駆動用として、発電機、地上電源(文献中の商用電源)、車載バッテリ(文献中の蓄電池ユニット)の3種類の電源を、電気制御装置(文献中のシステム制御器)で選択して使用するものがある。
【0003】
基本的に、通常走行中(エンジン運転時)は発電機を、地上電源設備が利用可能な場合は地上電源を使用し、エンジンが停止して発電機から電源が供給できない場合および地上電源設備がなく地上電源が利用できない場合は車載バッテリを使用するようになっている。また、車載バッテリは、発電機または地上電源からの給電によって充電されるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−81823号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の車載用冷凍装置において、例えば配送を終えて基地等に到着し、翌日に再度荷物を積み込んで配送に出るような場合、車載バッテリの充電を行なっておく必要があると共に、翌日の荷物を積み込む時点では冷凍庫(もしくは冷蔵庫)を設定した温度に冷却しておく必要がある。しかし、前日より地上電源からの給電によって冷凍装置での冷却を続けておくのは、エネルギーを無駄に消費するという点で問題がある。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その第1の目的は、設定された目標時刻に合わせて庫内を予冷(設定温度までの冷却)しておくことのできる車載用冷凍装置であり、第2の目的は、その予冷と車載バッテリへの充電とを両立させることのできる車載用冷凍装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項5に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、地上電源(6)もしくは車載バッテリ(18)からの給電で電動モータ(5)を駆動する電気制御手段(17)と、電動モータ(5)によって駆動されて冷媒を圧送するコンプレッサ(4)と、コンプレッサ(4)によって冷媒が循環される冷凍サイクル(R)にて冷凍庫(2)内の冷却を行なう車載用冷凍装置において、
電気制御手段(17)に目標時刻を入力する目標時刻入力手段(21)を設けると共に、電気制御手段(17)は、入力された目標時刻に合わせて冷凍庫(2)内が設定温度となるよう予冷運転を実施することを特徴とする。
【0008】
これにより、設定された目標時刻に合わせて庫内の予冷をしておくことができ、使用者の目標時刻を目指したスイッチ操作が不要になり、使い勝手が良くなる。すなわち、予冷不足などの不具合を防止できると供に、逆に必要以上に早く予冷が完了すると庫内を保温するために運転の継続が必要となり余分なエネルギーを消費してしまうが、これを防止することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、地上電源(6)もしくは車載バッテリ(18)からの給電で電動モータ(5)を駆動すると共に、地上電源(6)からの給電によって車載バッテリ(18)の充電を行なう充電機能を有する電気制御手段(17)と、電動モータ(5)によって駆動されて冷媒を圧送するコンプレッサ(4)と、コンプレッサ(4)によって冷媒が循環される冷凍サイクル(R)にて冷凍庫(2)内の冷却を行なう車載用冷凍装置において、
電気制御手段(17)に目標時刻を入力する目標時刻入力手段(21)を設けると共に、電気制御手段(17)は、地上電源(6)からの給電によって車載バッテリ(18)への充電と冷凍庫(2)内の予冷とを行なう場合、入力された目標時刻までに車載バッテリ(18)の充電を行なうと共に、目標時刻に合わせて冷凍庫(2)内が設定温度となるよう予冷運転を実施することを特徴とする。
【0010】
これにより、設定された目標時刻に間に合わせて車載バッテリ(18)の充電と庫内の予冷とをしておくことができ、使用者の目標時刻を目指したスイッチ操作が不要になり、使い勝手が良くなる。すなわち、充電不足、予冷不足などの不具合を防止できると供に、逆に必要以上に早く予冷が完了すると庫内を保温するために運転の継続が必要となり余分なエネルギーを消費してしまうが、これを防止することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明では、電気制御手段(17)は、車載バッテリ(18)の放電状況から充電時間(Tj)と、冷凍庫(2)内の現在温度と設定温度とから予冷時間(Ty)と、現在時刻から目標時刻までの許容時間(Tk)とを算出し、充電時間(Tj)と予冷時間(Ty)との合計が許容時間(Tk)以内である場合、まず車載バッテリ(18)の充電を実施し、その後に予冷運転を実施することを特徴とする。
【0012】
これは、車載バッテリ(18)の充電と庫内の予冷とが、許容時間(Tk)内でラップさせることなく実施可能であるかを確認するものであり、ラップさせることなく実施可能であれば、まず車載バッテリ(18)の充電を実施し、その後に目標時刻に合わせて庫内の予冷運転を実施するものである。これにより、地上電源(6)からの給電に大きな負荷を掛けることなく両者を両立させることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明では、電気制御手段(17)は、目標時刻から予冷時間(Ty)分と充電時間(Tj)分だけさかのぼった時刻より車載バッテリ(18)への充電を開始することを特徴とする。これは、車載バッテリ(18)の充電と庫内の予冷とが、許容時間(Tk)内でラップさせることなく実施可能であるうえで、車載バッテリ(18)への充電開始を遅らせることにより、充電後の自然放電を僅かにでも減らすことができる。
【0014】
請求項5に記載の発明では、電気制御手段(17)は予冷優先制御として、冷凍庫(2)内の現在温度と設定温度とから予冷時間(Ty)を算出し、目標時刻から予冷時間(Ty)分だけさかのぼった時刻を予冷開始時刻とし、現在時刻から予冷開始時刻までは車載バッテリ(18)への充電を行ない、予冷開始時刻になったら充電を中止して予冷運転を実施することを特徴とする。
【0015】
これは、充電と予冷とをラップさせないという条件のもとで、充電と予冷とが両立しないとしても目標時刻に合わせての予冷運転を優先して実施するものであり、車載バッテリ(18)への充電は予冷を開始するまでの時間内で行なうという考えのものである。
【0016】
請求項6に記載の発明では、電気制御手段(17)は充電優先制御として、車載バッテリ(18)の放電状況から充電時間(Tj)を算出し、現在時刻から充電時間(Tj)だけ車載バッテリ(18)の充電を行ない、その後に予冷運転を実施することを特徴とする。これは、充電と予冷とをラップさせないという条件のもとで、充電と予冷とが両立しないとしても目標時刻までの充電を優先して実施するものであり、庫内の予冷は充電を完了した後の時間で行なうという考えのものである。
【0017】
請求項7に記載の発明では、電気制御手段(17)に地上電源(6)の許容電力量(Wk)を入力する許容電力入力手段(22)を設けると共に、電気制御手段(17)は、充電時間(Tj)と、予冷時間(Ty)と、現在時刻から目標時刻までの許容時間(Tk)と、放電状況から充電電力(Wj)と、現在温度と設定温度とから予冷電力(Wy)とを算出し、充電時間(Tj)と予冷時間(Ty)との合計が許容時間(Tk)以上で、且つ充電電力(Wj)と予冷電力(Wy)との合計が許容電力量(Wk)以上である場合、予冷優先制御もしくは充電優先制御のいずれかを実施することを特徴とする。
【0018】
これは、許容時間(Tk)内で充電と予冷とをラップさせて実施しなければならない状況において、地上電源(6)の許容電力量(Wk)を考慮し、充電と予冷とをラップさせて実施すると、その許容電力量を超えてしまう場合には上記の予冷優先制御もしくは充電優先制御のいずれかを実施するものである。これにより、許容電力量を超えて場合によっては電源遮断装置が作動してしまい充電も予冷もできていないという事態を防ぐことができる。
【0019】
請求項8に記載の発明では、電気制御手段(17)は、現在温度と設定温度とからの予冷時間(Ty)もしくは予冷電力(Wy)の算出値を、予冷運転を開始するまで所定時間毎に更新することを特徴とする。これは、予冷運転を開始するまでに環境温度によって庫内温度が変化するため、逐次現在温度を取り込み、それに対応して予冷時間(Ty)もしくは予冷電力(Wy)を逐次更新することによって最適なタイムチャートに修正が成される。
【0020】
請求項9に記載の発明では、電気制御手段(17)に、車載バッテリ(18)への充電と予冷運転とが両立しない場合、予冷優先制御と充電優先制御とのどちらを実施するかを選択できる優先制御選択手段(23)を設けたことを特徴とする。これにより、使用者の使い方によって優先順を選択することができて使い勝手が向上する。
【0021】
請求項10に記載の発明では、電気制御手段(17)は所定値充電制御として、車載バッテリ(18)の放電状況から所定充電状態までの充電時間(tj)を算出し、現在時刻から充電時間(tj)だけ車載バッテリ(18)の充電を行ない、その後に予冷運転を実施することを特徴とする。これは、使用状況からみて必ずしも車載バッテリ(18)の満充電が必要ではない場合、充電程度を所定充電状態までとすることより、充電と予冷とを両立させる確立を高くすることができる。
【0022】
ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を、図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態における車載用冷凍装置の配置を示す平面図であり、図2は図1の実施形態における車載用冷凍装置の配管・配線図である。尚、本実施形態は車載用冷凍装置としてトラック型冷凍車に適用したものである。
【0024】
1は運転キャビン、2は冷凍室(もしくは冷蔵室)、3は車両エンジンである。4は冷媒を圧送するコンプレッサであり、5の電動モータによって駆動されるが、本実施形態では車両エンジン3によっても駆動できるハイブリッドコンプレッサ20を用いて構成している。19は、そのハイブリッドコンプレッサ20においてエンジン3による駆動と電動モータ5による駆動とを切り換えるための電磁クラッチである。また、エンジン3とハイブリッドコンプレッサ20は共にエンジンルーム内に設置されている。
【0025】
7は冷媒の熱を放熱するコンデンサであり、キャビン1の上に設置されている。8は冷媒を減圧膨張させる減圧手段としての膨張弁である。また、9は冷媒を蒸発させて空気を冷却するエバポレータであり、冷凍室2内の上方に設置されている。尚、7aと9aはそれぞれコンデンサ7とエバポレータ9とに送風する送風ファンである。そして、上記コンプレッサ4と、コンデンサ7と、膨張弁8と、エバポレータ9は図2に示すように環状に接続して周知の冷凍サイクルRが構成されている。
【0026】
上記の構成により、例えば走行中等でエンジン3が稼動している時にはエンジン3にてコンプレッサ4を駆動して冷凍サイクルRを稼動させている(通常冷却運転)。また、例えば配送中の停車時等でエンジン3が短時間停止している時にはモータ用バッテリ(車載バッテリ)18から電気制御装置(電気制御手段)17を介して給電を受け、電動モータ5にてコンプレッサ4を駆動して冷凍サイクルRを稼動させている(保冷運転、アイドリングストップ運転)。
【0027】
また、例えば、荷物の配送が完了して配送センターに戻りエンジン3が長時間停止する時には、電源ケーブルで電気制御装置17を地上電源6に接続して給電を受けることにより、地上電源6からの給電にて電動モータ5でコンプレッサ4を駆動して冷凍サイクルを稼動させている(予冷運転)。そして、図示しない空調制御装置からの信号により、バッテリ18からの給電で電動モータ5を駆動したり、地上電源6からの給電で電動モータ5を駆動したりの作動が切り換えて行なわれる。
【0028】
また、電気制御装置17は、地上電源6に接続した場合、給電される交流を直流に変換するAC−DC変換機能と、これにより地上電源6からの給電でバッテリ18に充電を行なう充電機能とを有している。
【0029】
これは、上記のようにエンジン3が停止している状態で地上電源6に接続して給電を受けることにより、地上電源6からの給電にて電動モータ5でコンプレッサ4を駆動して冷凍サイクルRでの冷却を行なうのと並行して、地上電源6からの給電にてバッテリ18に充電を行なえるようになっている。これにより、車両を駐車しておく間に冷凍室2内の冷却と、次回の配送中に冷凍室2内の冷却が行なえるようバッテリ18の充電が行なわれることとなる。
【0030】
また、電気制御装置17は、エンジン3と冷凍サイクルRとを停止させた状態で地上電源6から給電を行なった場合は、バッテリ18に充電を行なうようになっている。これにより、車両を駐車しておく間地上電源6に接続しておくことにより、次回の配送中に冷凍室2内の冷却が行なえるようバッテリ18の充電が行なわれることとなる。
【0031】
次に、本実施形態での特徴について述べる。本発明の要部として、電気制御装置17に目標時刻を入力するタイマースイッチ(目標時刻入力手段)21を設けている。このタイマースイッチ21は、使用者が次回の庫内の予冷(設定温度までの冷却)を完了しておきたい目標時刻を入力するものである。そして、電気制御装置17は、入力された目標時刻に合わせて庫内が設定温度となるよう予冷運転を実施する。
【0032】
図3は本実施形態における電気制御装置17でのフローチャートであり、図4は図3のフローチャートにおけるタイムチャートである。まずステップS1で、冷凍庫2内の現在温度と設定温度とから予冷時間Tyを算出する。次にステップS2で、目標時刻から予冷時間Ty分だけさかのぼった時刻を予冷開始時刻として予冷運転を実施する。
【0033】
これにより、設定された目標時刻に合わせて庫内の予冷をしておくことができ、使用者の目標時刻を目指したスイッチ操作が不要になり、使い勝手が良くなる。すなわち、予冷不足などの不具合を防止できると供に、逆に必要以上に早く予冷が完了すると庫内を保温するために運転の継続が必要となり余分なエネルギーを消費してしまうが、これを防止することができる。
【0034】
また、電気制御装置17は、現在温度と設定温度とからの予冷時間Tyの算出値を、予冷運転を開始するまで所定時間毎に更新するようになっている。これは、予冷運転を開始するまでに環境温度によって庫内温度が変化するため、逐次現在温度を取り込み、それに対応して予冷時間Tyを逐次更新することによって最適なタイムチャートに修正が成される。
【0035】
(第2実施形態)
構成は第1実施形態と同様であるが、電気制御装置17に地上電源6の許容電力量Wkを入力する入力スイッチ(許容電力入力手段)22と、後述する予冷優先制御と充電優先制御とのどちらを実施するかを選択できる選択スイッチ(優先制御選択手段)23とを設けている点が異なる。図5は本実施形態における電気制御装置17でのフローチャートであり、図6は図5のフローチャートにおけるタイムチャートである。これら図5と図6により電気制御装置17における作動を説明する。
【0036】
まず、車載バッテリ18の放電状況から、充電に要する充電時間Tjと充電電力Wjとを算出し(ステップS11)、冷凍庫2内の現在温度と設定温度とから予冷に要する予冷時間Tyと予冷電力Wyとを算出する(ステップS12)。尚、バッテリは温度状態で放電特性が変化するため、環境温度で補正を行なっても良い。
【0037】
また、現在時刻からタイマースイッチ21で設定された目標時刻までの許容時間Tkとを算出する(ステップS13)。そして、充電と予冷にかかる時間(充電時間Tjと予冷時間Tyとの合計)が許容時間Tk以内であるか否かを判定する(ステップS14)。
【0038】
この判定結果がYESの場合、つまり、許容時間Tk内で充電と予冷とをラップさせることなく順次行なうことができる場合にはステップS15へと進み、目標時刻から予冷時間Ty分と充電時間Tj分だけさかのぼった時刻より車載バッテリ18への充電を開始する。
【0039】
そして次に、目標時刻から予冷時間Ty分だけさかのぼった時刻より庫内の予冷運転を実施する(ステップS16)。これをタイムチャートで表すと、図6のパターン1のようになる。目標時間を考慮して充電を開始し、充電が完了すると同時に予冷を開始して目標時間に完了し、以後保温を続けることとなる。
【0040】
ステップS14での判定結果がNOの場合、つまり、許容時間Tk内で充電と予冷とを一部ラップさせなければ目標時間に間に合わない場合にはステップS17へと進み、充電と予冷にかかる電力(充電電力Wjと予冷電力Wyとの合計)が入力スイッチ22で入力された許容電力量Wk以内であるか否かを判定する。
【0041】
この判定結果がYESの場合、つまり、電源容量に余裕があって充電と予冷とをラップさせて行なうことができる場合、ステップS18へと進んで早速充電を実施すると共に、目標時刻から予冷時間Ty分だけさかのぼった時刻より庫内の予冷運転を実施する(ステップS19)。これをタイムチャートで表すと、図6のパターン2のようになる。すぐさま充電を開始し、充電が完了する前に一部ラップして予冷を開始し、目標時間には完了して以後保温を続けることとなる。
【0042】
ステップS17での判定結果がNOの場合、つまり、充電と予冷とを一部ラップさせなければならないが許容電力量Wkを超えてしまう場合には充電と予冷との両立は困難とし、ステップS20へと進んで予冷を優先するか否か(充電を優先するか)の判定に入る。
【0043】
この判定結果がYESの場合、つまり、選択スイッチ23で予冷優先が選択されている場合、ステップS21へと進んで早速充電を実施すると共に、目標時刻から予冷時間Ty分だけさかのぼった時刻より充電を中止して庫内の予冷運転を実施する(ステップS22)。これをタイムチャートで表すと、図6のパターン3のようになる。すぐさま充電を開始し、目標時間に間に合う時刻に充電を中止して予冷を開始し、目標時間には完了して以後保温を続けることとなる。
【0044】
ステップS20での判定結果がNOの場合、つまり、充電優先が選択されている場合にはステップS23へと進んで満充電が必要か否か(所定充電状態までで良いか)の判定に入る。
【0045】
この判定結果がYESの場合、つまり、満充電が必要とされている場合、ステップS24へと進んで早速充電を実施し、目標時刻から予冷時間Ty分だけさかのぼった時刻より充電を中止して庫内の予冷運転を実施する(ステップS22)。これをタイムチャートで表すと、図6のパターン4のようになる。すぐさま充電を開始し、充電が完了した時点で予冷を開始し、完了したら保温を続けることとなる。
【0046】
ステップS23での判定結果がNOの場合、つまり、所定充電状態(例えば90%)までで良しとされている場合にはステップS26へと進んで早速充電を実施し、所定充電状態まで達したら充電を中止して予冷運転を実施する(ステップS27)。
【0047】
これをタイムチャートで表すと、図6のパターン5のようになる。すぐさま充電を開始し、充電程度が所定充電状態まで達した時点で充電を中止して予冷を開始し、完了したら保温を続けることとなる。尚、この充電程度の所定値は、可変設定手段を設けて入力できるようにし、使用者が状況に応じて所定値を可変して設定できるようにしても良い。
【0048】
次に、本実施形態の特徴を述べる。電気制御装置17に目標時刻を入力するタイマースイッチ21(目標時刻入力手段)を設けると共に、電気制御装置17は、地上電源6からの給電によって車載バッテリ18への充電と冷凍庫2内の予冷とを行なう場合、入力された目標時刻までに車載バッテリ18の充電を行なうと共に、目標時刻に合わせて冷凍庫2内が設定温度となるよう予冷運転を実施している。
【0049】
これにより、設定された目標時刻に間に合わせて車載バッテリ18の充電と庫内の予冷とをしておくことができ、使用者の目標時刻を目指したスイッチ操作が不要になり、使い勝手が良くなる。すなわち、充電不足、予冷不足などの不具合を防止できると供に、逆に必要以上に早く予冷が完了すると庫内を保温するために運転の継続が必要となり余分なエネルギーを消費してしまうが、これを防止することができる。
【0050】
また、電気制御装置17は、車載バッテリ18の放電状況から充電時間Tjと、冷凍庫2内の現在温度と設定温度とから予冷時間Tyと、現在時刻から目標時刻までの許容時間Tkとを算出し、充電時間Tjと予冷時間Tyとの合計が許容時間Tk以内である場合、まず車載バッテリ18の充電を実施し、その後に予冷運転を実施している。
【0051】
これは、車載バッテリ18の充電と庫内の予冷とが、許容時間Tk内でラップさせることなく実施可能であるかを確認するものであり、ラップさせることなく実施可能であれば、まず車載バッテリ18の充電を実施し、その後に目標時刻に合わせて庫内の予冷運転を実施するものである。これにより、地上電源6からの給電に大きな負荷を掛けることなく両者を両立させることができる。
【0052】
また、電気制御装置17は、目標時刻から予冷時間Ty分と充電時間Tj分だけさかのぼった時刻より車載バッテリ18への充電を開始している。これは、車載バッテリ18の充電と庫内の予冷とが、許容時間Tk内でラップさせることなく実施可能であるうえで、車載バッテリ18への充電開始を遅らせることにより、充電後の自然放電を僅かにでも減らすことができる。
【0053】
また、電気制御装置17は予冷優先制御として、冷凍庫2内の現在温度と設定温度とから予冷時間Tyを算出し、目標時刻から予冷時間Ty分だけさかのぼった時刻を予冷開始時刻とし、現在時刻から予冷開始時刻までは車載バッテリ18への充電を行ない、予冷開始時刻になったら充電を中止して予冷運転を実施している。
【0054】
これは、充電と予冷とをラップさせないという条件のもとで、充電と予冷とが両立しないとしても目標時刻に合わせての予冷運転を優先して実施するものであり、車載バッテリ18への充電は予冷を開始するまでの時間内で行なうという考えのものである。
【0055】
また、電気制御装置17は充電優先制御として、車載バッテリ18の放電状況から充電時間Tjを算出し、現在時刻から充電時間Tjだけ車載バッテリ18の充電を行ない、その後に予冷運転を実施している。これは、充電と予冷とをラップさせないという条件のもとで、充電と予冷とが両立しないとしても目標時刻までの充電を優先して実施するものであり、庫内の予冷は充電を完了した後の時間で行なうという考えのものである。
【0056】
また、電気制御装置17に地上電源6の許容電力量Wkを入力する入力スイッチ22を設けると共に、電気制御装置17は、充電時間Tjと、予冷時間Tyと、現在時刻から目標時刻までの許容時間Tkと、放電状況から充電電力Wjと、現在温度と設定温度とから予冷電力Wyとを算出し、充電時間Tjと予冷時間Tyとの合計が許容時間Tk以上で、且つ充電電力Wjと予冷電力Wyとの合計が許容電力量Wk以上である場合、予冷優先制御もしくは充電優先制御のいずれかを実施している。
【0057】
これは、許容時間Tk内で充電と予冷とをラップさせて実施しなければならない状況において、地上電源6の許容電力量Wkを考慮し、充電と予冷とをラップさせて実施すると、その許容電力量を超えてしまう場合には上記の予冷優先制御もしくは充電優先制御のいずれかを実施するものである。これにより、許容電力量を超えて場合によっては電源遮断装置が作動してしまい充電も予冷もできていないという事態を防ぐことができる。
【0058】
また、電気制御装置17は、現在温度と設定温度とからの予冷時間Tyもしくは予冷電力Wyの算出値を、予冷運転を開始するまで所定時間毎に更新している。これは、予冷運転を開始するまでに環境温度によって庫内温度が変化するため、逐次現在温度を取り込み、それに対応して予冷時間Tyもしくは予冷電力Wyを逐次更新することによって最適なタイムチャートに修正が成される。
【0059】
また、電気制御装置17に、車載バッテリ18への充電と予冷運転とが両立しない場合、予冷優先制御と充電優先制御とのどちらを実施するかを選択できる選択スイッチ23を設けている。これにより、使用者の使い方によって優先順を選択することができて使い勝手が向上する。
【0060】
また、電気制御装置17は所定値充電制御として、車載バッテリ18の放電状況から所定充電状態までの充電時間tjを算出し、現在時刻から充電時間tjだけ車載バッテリ18の充電を行ない、その後に予冷運転を実施している。これは、使用状況からみて必ずしも車載バッテリ18の満充電が必要ではない場合、充電程度を所定充電状態までとすることより、充電と予冷とを両立させる確立を高くすることができる。
【0061】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、車両エンジン3または電動モータ5のいずれかで駆動して冷媒を圧送するハイブリッドコンプレッサで構成しているが、本発明はこれに限るものではなく、電動モータ5だけで駆動して冷媒を圧送するコンプレッサ4であっても良い。また、本発明を適用する車載用冷凍装置は、車両エンジンによって駆動される発電器を有し、この発電機の出力によって電動モータを駆動して冷凍サイクルでの冷却を行なったり、車載バッテリへの充電を行なったりする構成のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車載用冷凍装置の配置を示す平面図である。
【図2】図1の実施形態における車載用冷凍装置の配管・配線図である。
【図3】本発明の第1実施形態における電気制御装置でのフローチャートである。
【図4】図3のフローチャートにおけるタイムチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態における電気制御装置でのフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートにおけるタイムチャートである。
【符号の説明】
2 冷凍庫
4 コンプレッサ
5 電動モータ
6 地上電源
17 電気制御装置(電気制御手段)
18 モータ用バッテリ(車載バッテリ)
21 タイマースイッチ(目標時刻入力手段)
22 入力スイッチ(許容電力入力手段)
23 選択スイッチ(優先制御選択手段)
R 冷凍サイクル
Tj、tj 充電時間
Tk 許容時間
Ty 予冷時間
Wj 充電電力
Wk 許容電力量
Wy 予冷電力
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも地上電源もしくは車載バッテリからの給電によって運転することができる車載用冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、特許文献1に示されるように、圧縮機の駆動用として、発電機、地上電源(文献中の商用電源)、車載バッテリ(文献中の蓄電池ユニット)の3種類の電源を、電気制御装置(文献中のシステム制御器)で選択して使用するものがある。
【0003】
基本的に、通常走行中(エンジン運転時)は発電機を、地上電源設備が利用可能な場合は地上電源を使用し、エンジンが停止して発電機から電源が供給できない場合および地上電源設備がなく地上電源が利用できない場合は車載バッテリを使用するようになっている。また、車載バッテリは、発電機または地上電源からの給電によって充電されるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−81823号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の車載用冷凍装置において、例えば配送を終えて基地等に到着し、翌日に再度荷物を積み込んで配送に出るような場合、車載バッテリの充電を行なっておく必要があると共に、翌日の荷物を積み込む時点では冷凍庫(もしくは冷蔵庫)を設定した温度に冷却しておく必要がある。しかし、前日より地上電源からの給電によって冷凍装置での冷却を続けておくのは、エネルギーを無駄に消費するという点で問題がある。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その第1の目的は、設定された目標時刻に合わせて庫内を予冷(設定温度までの冷却)しておくことのできる車載用冷凍装置であり、第2の目的は、その予冷と車載バッテリへの充電とを両立させることのできる車載用冷凍装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項5に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、地上電源(6)もしくは車載バッテリ(18)からの給電で電動モータ(5)を駆動する電気制御手段(17)と、電動モータ(5)によって駆動されて冷媒を圧送するコンプレッサ(4)と、コンプレッサ(4)によって冷媒が循環される冷凍サイクル(R)にて冷凍庫(2)内の冷却を行なう車載用冷凍装置において、
電気制御手段(17)に目標時刻を入力する目標時刻入力手段(21)を設けると共に、電気制御手段(17)は、入力された目標時刻に合わせて冷凍庫(2)内が設定温度となるよう予冷運転を実施することを特徴とする。
【0008】
これにより、設定された目標時刻に合わせて庫内の予冷をしておくことができ、使用者の目標時刻を目指したスイッチ操作が不要になり、使い勝手が良くなる。すなわち、予冷不足などの不具合を防止できると供に、逆に必要以上に早く予冷が完了すると庫内を保温するために運転の継続が必要となり余分なエネルギーを消費してしまうが、これを防止することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、地上電源(6)もしくは車載バッテリ(18)からの給電で電動モータ(5)を駆動すると共に、地上電源(6)からの給電によって車載バッテリ(18)の充電を行なう充電機能を有する電気制御手段(17)と、電動モータ(5)によって駆動されて冷媒を圧送するコンプレッサ(4)と、コンプレッサ(4)によって冷媒が循環される冷凍サイクル(R)にて冷凍庫(2)内の冷却を行なう車載用冷凍装置において、
電気制御手段(17)に目標時刻を入力する目標時刻入力手段(21)を設けると共に、電気制御手段(17)は、地上電源(6)からの給電によって車載バッテリ(18)への充電と冷凍庫(2)内の予冷とを行なう場合、入力された目標時刻までに車載バッテリ(18)の充電を行なうと共に、目標時刻に合わせて冷凍庫(2)内が設定温度となるよう予冷運転を実施することを特徴とする。
【0010】
これにより、設定された目標時刻に間に合わせて車載バッテリ(18)の充電と庫内の予冷とをしておくことができ、使用者の目標時刻を目指したスイッチ操作が不要になり、使い勝手が良くなる。すなわち、充電不足、予冷不足などの不具合を防止できると供に、逆に必要以上に早く予冷が完了すると庫内を保温するために運転の継続が必要となり余分なエネルギーを消費してしまうが、これを防止することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明では、電気制御手段(17)は、車載バッテリ(18)の放電状況から充電時間(Tj)と、冷凍庫(2)内の現在温度と設定温度とから予冷時間(Ty)と、現在時刻から目標時刻までの許容時間(Tk)とを算出し、充電時間(Tj)と予冷時間(Ty)との合計が許容時間(Tk)以内である場合、まず車載バッテリ(18)の充電を実施し、その後に予冷運転を実施することを特徴とする。
【0012】
これは、車載バッテリ(18)の充電と庫内の予冷とが、許容時間(Tk)内でラップさせることなく実施可能であるかを確認するものであり、ラップさせることなく実施可能であれば、まず車載バッテリ(18)の充電を実施し、その後に目標時刻に合わせて庫内の予冷運転を実施するものである。これにより、地上電源(6)からの給電に大きな負荷を掛けることなく両者を両立させることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明では、電気制御手段(17)は、目標時刻から予冷時間(Ty)分と充電時間(Tj)分だけさかのぼった時刻より車載バッテリ(18)への充電を開始することを特徴とする。これは、車載バッテリ(18)の充電と庫内の予冷とが、許容時間(Tk)内でラップさせることなく実施可能であるうえで、車載バッテリ(18)への充電開始を遅らせることにより、充電後の自然放電を僅かにでも減らすことができる。
【0014】
請求項5に記載の発明では、電気制御手段(17)は予冷優先制御として、冷凍庫(2)内の現在温度と設定温度とから予冷時間(Ty)を算出し、目標時刻から予冷時間(Ty)分だけさかのぼった時刻を予冷開始時刻とし、現在時刻から予冷開始時刻までは車載バッテリ(18)への充電を行ない、予冷開始時刻になったら充電を中止して予冷運転を実施することを特徴とする。
【0015】
これは、充電と予冷とをラップさせないという条件のもとで、充電と予冷とが両立しないとしても目標時刻に合わせての予冷運転を優先して実施するものであり、車載バッテリ(18)への充電は予冷を開始するまでの時間内で行なうという考えのものである。
【0016】
請求項6に記載の発明では、電気制御手段(17)は充電優先制御として、車載バッテリ(18)の放電状況から充電時間(Tj)を算出し、現在時刻から充電時間(Tj)だけ車載バッテリ(18)の充電を行ない、その後に予冷運転を実施することを特徴とする。これは、充電と予冷とをラップさせないという条件のもとで、充電と予冷とが両立しないとしても目標時刻までの充電を優先して実施するものであり、庫内の予冷は充電を完了した後の時間で行なうという考えのものである。
【0017】
請求項7に記載の発明では、電気制御手段(17)に地上電源(6)の許容電力量(Wk)を入力する許容電力入力手段(22)を設けると共に、電気制御手段(17)は、充電時間(Tj)と、予冷時間(Ty)と、現在時刻から目標時刻までの許容時間(Tk)と、放電状況から充電電力(Wj)と、現在温度と設定温度とから予冷電力(Wy)とを算出し、充電時間(Tj)と予冷時間(Ty)との合計が許容時間(Tk)以上で、且つ充電電力(Wj)と予冷電力(Wy)との合計が許容電力量(Wk)以上である場合、予冷優先制御もしくは充電優先制御のいずれかを実施することを特徴とする。
【0018】
これは、許容時間(Tk)内で充電と予冷とをラップさせて実施しなければならない状況において、地上電源(6)の許容電力量(Wk)を考慮し、充電と予冷とをラップさせて実施すると、その許容電力量を超えてしまう場合には上記の予冷優先制御もしくは充電優先制御のいずれかを実施するものである。これにより、許容電力量を超えて場合によっては電源遮断装置が作動してしまい充電も予冷もできていないという事態を防ぐことができる。
【0019】
請求項8に記載の発明では、電気制御手段(17)は、現在温度と設定温度とからの予冷時間(Ty)もしくは予冷電力(Wy)の算出値を、予冷運転を開始するまで所定時間毎に更新することを特徴とする。これは、予冷運転を開始するまでに環境温度によって庫内温度が変化するため、逐次現在温度を取り込み、それに対応して予冷時間(Ty)もしくは予冷電力(Wy)を逐次更新することによって最適なタイムチャートに修正が成される。
【0020】
請求項9に記載の発明では、電気制御手段(17)に、車載バッテリ(18)への充電と予冷運転とが両立しない場合、予冷優先制御と充電優先制御とのどちらを実施するかを選択できる優先制御選択手段(23)を設けたことを特徴とする。これにより、使用者の使い方によって優先順を選択することができて使い勝手が向上する。
【0021】
請求項10に記載の発明では、電気制御手段(17)は所定値充電制御として、車載バッテリ(18)の放電状況から所定充電状態までの充電時間(tj)を算出し、現在時刻から充電時間(tj)だけ車載バッテリ(18)の充電を行ない、その後に予冷運転を実施することを特徴とする。これは、使用状況からみて必ずしも車載バッテリ(18)の満充電が必要ではない場合、充電程度を所定充電状態までとすることより、充電と予冷とを両立させる確立を高くすることができる。
【0022】
ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を、図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態における車載用冷凍装置の配置を示す平面図であり、図2は図1の実施形態における車載用冷凍装置の配管・配線図である。尚、本実施形態は車載用冷凍装置としてトラック型冷凍車に適用したものである。
【0024】
1は運転キャビン、2は冷凍室(もしくは冷蔵室)、3は車両エンジンである。4は冷媒を圧送するコンプレッサであり、5の電動モータによって駆動されるが、本実施形態では車両エンジン3によっても駆動できるハイブリッドコンプレッサ20を用いて構成している。19は、そのハイブリッドコンプレッサ20においてエンジン3による駆動と電動モータ5による駆動とを切り換えるための電磁クラッチである。また、エンジン3とハイブリッドコンプレッサ20は共にエンジンルーム内に設置されている。
【0025】
7は冷媒の熱を放熱するコンデンサであり、キャビン1の上に設置されている。8は冷媒を減圧膨張させる減圧手段としての膨張弁である。また、9は冷媒を蒸発させて空気を冷却するエバポレータであり、冷凍室2内の上方に設置されている。尚、7aと9aはそれぞれコンデンサ7とエバポレータ9とに送風する送風ファンである。そして、上記コンプレッサ4と、コンデンサ7と、膨張弁8と、エバポレータ9は図2に示すように環状に接続して周知の冷凍サイクルRが構成されている。
【0026】
上記の構成により、例えば走行中等でエンジン3が稼動している時にはエンジン3にてコンプレッサ4を駆動して冷凍サイクルRを稼動させている(通常冷却運転)。また、例えば配送中の停車時等でエンジン3が短時間停止している時にはモータ用バッテリ(車載バッテリ)18から電気制御装置(電気制御手段)17を介して給電を受け、電動モータ5にてコンプレッサ4を駆動して冷凍サイクルRを稼動させている(保冷運転、アイドリングストップ運転)。
【0027】
また、例えば、荷物の配送が完了して配送センターに戻りエンジン3が長時間停止する時には、電源ケーブルで電気制御装置17を地上電源6に接続して給電を受けることにより、地上電源6からの給電にて電動モータ5でコンプレッサ4を駆動して冷凍サイクルを稼動させている(予冷運転)。そして、図示しない空調制御装置からの信号により、バッテリ18からの給電で電動モータ5を駆動したり、地上電源6からの給電で電動モータ5を駆動したりの作動が切り換えて行なわれる。
【0028】
また、電気制御装置17は、地上電源6に接続した場合、給電される交流を直流に変換するAC−DC変換機能と、これにより地上電源6からの給電でバッテリ18に充電を行なう充電機能とを有している。
【0029】
これは、上記のようにエンジン3が停止している状態で地上電源6に接続して給電を受けることにより、地上電源6からの給電にて電動モータ5でコンプレッサ4を駆動して冷凍サイクルRでの冷却を行なうのと並行して、地上電源6からの給電にてバッテリ18に充電を行なえるようになっている。これにより、車両を駐車しておく間に冷凍室2内の冷却と、次回の配送中に冷凍室2内の冷却が行なえるようバッテリ18の充電が行なわれることとなる。
【0030】
また、電気制御装置17は、エンジン3と冷凍サイクルRとを停止させた状態で地上電源6から給電を行なった場合は、バッテリ18に充電を行なうようになっている。これにより、車両を駐車しておく間地上電源6に接続しておくことにより、次回の配送中に冷凍室2内の冷却が行なえるようバッテリ18の充電が行なわれることとなる。
【0031】
次に、本実施形態での特徴について述べる。本発明の要部として、電気制御装置17に目標時刻を入力するタイマースイッチ(目標時刻入力手段)21を設けている。このタイマースイッチ21は、使用者が次回の庫内の予冷(設定温度までの冷却)を完了しておきたい目標時刻を入力するものである。そして、電気制御装置17は、入力された目標時刻に合わせて庫内が設定温度となるよう予冷運転を実施する。
【0032】
図3は本実施形態における電気制御装置17でのフローチャートであり、図4は図3のフローチャートにおけるタイムチャートである。まずステップS1で、冷凍庫2内の現在温度と設定温度とから予冷時間Tyを算出する。次にステップS2で、目標時刻から予冷時間Ty分だけさかのぼった時刻を予冷開始時刻として予冷運転を実施する。
【0033】
これにより、設定された目標時刻に合わせて庫内の予冷をしておくことができ、使用者の目標時刻を目指したスイッチ操作が不要になり、使い勝手が良くなる。すなわち、予冷不足などの不具合を防止できると供に、逆に必要以上に早く予冷が完了すると庫内を保温するために運転の継続が必要となり余分なエネルギーを消費してしまうが、これを防止することができる。
【0034】
また、電気制御装置17は、現在温度と設定温度とからの予冷時間Tyの算出値を、予冷運転を開始するまで所定時間毎に更新するようになっている。これは、予冷運転を開始するまでに環境温度によって庫内温度が変化するため、逐次現在温度を取り込み、それに対応して予冷時間Tyを逐次更新することによって最適なタイムチャートに修正が成される。
【0035】
(第2実施形態)
構成は第1実施形態と同様であるが、電気制御装置17に地上電源6の許容電力量Wkを入力する入力スイッチ(許容電力入力手段)22と、後述する予冷優先制御と充電優先制御とのどちらを実施するかを選択できる選択スイッチ(優先制御選択手段)23とを設けている点が異なる。図5は本実施形態における電気制御装置17でのフローチャートであり、図6は図5のフローチャートにおけるタイムチャートである。これら図5と図6により電気制御装置17における作動を説明する。
【0036】
まず、車載バッテリ18の放電状況から、充電に要する充電時間Tjと充電電力Wjとを算出し(ステップS11)、冷凍庫2内の現在温度と設定温度とから予冷に要する予冷時間Tyと予冷電力Wyとを算出する(ステップS12)。尚、バッテリは温度状態で放電特性が変化するため、環境温度で補正を行なっても良い。
【0037】
また、現在時刻からタイマースイッチ21で設定された目標時刻までの許容時間Tkとを算出する(ステップS13)。そして、充電と予冷にかかる時間(充電時間Tjと予冷時間Tyとの合計)が許容時間Tk以内であるか否かを判定する(ステップS14)。
【0038】
この判定結果がYESの場合、つまり、許容時間Tk内で充電と予冷とをラップさせることなく順次行なうことができる場合にはステップS15へと進み、目標時刻から予冷時間Ty分と充電時間Tj分だけさかのぼった時刻より車載バッテリ18への充電を開始する。
【0039】
そして次に、目標時刻から予冷時間Ty分だけさかのぼった時刻より庫内の予冷運転を実施する(ステップS16)。これをタイムチャートで表すと、図6のパターン1のようになる。目標時間を考慮して充電を開始し、充電が完了すると同時に予冷を開始して目標時間に完了し、以後保温を続けることとなる。
【0040】
ステップS14での判定結果がNOの場合、つまり、許容時間Tk内で充電と予冷とを一部ラップさせなければ目標時間に間に合わない場合にはステップS17へと進み、充電と予冷にかかる電力(充電電力Wjと予冷電力Wyとの合計)が入力スイッチ22で入力された許容電力量Wk以内であるか否かを判定する。
【0041】
この判定結果がYESの場合、つまり、電源容量に余裕があって充電と予冷とをラップさせて行なうことができる場合、ステップS18へと進んで早速充電を実施すると共に、目標時刻から予冷時間Ty分だけさかのぼった時刻より庫内の予冷運転を実施する(ステップS19)。これをタイムチャートで表すと、図6のパターン2のようになる。すぐさま充電を開始し、充電が完了する前に一部ラップして予冷を開始し、目標時間には完了して以後保温を続けることとなる。
【0042】
ステップS17での判定結果がNOの場合、つまり、充電と予冷とを一部ラップさせなければならないが許容電力量Wkを超えてしまう場合には充電と予冷との両立は困難とし、ステップS20へと進んで予冷を優先するか否か(充電を優先するか)の判定に入る。
【0043】
この判定結果がYESの場合、つまり、選択スイッチ23で予冷優先が選択されている場合、ステップS21へと進んで早速充電を実施すると共に、目標時刻から予冷時間Ty分だけさかのぼった時刻より充電を中止して庫内の予冷運転を実施する(ステップS22)。これをタイムチャートで表すと、図6のパターン3のようになる。すぐさま充電を開始し、目標時間に間に合う時刻に充電を中止して予冷を開始し、目標時間には完了して以後保温を続けることとなる。
【0044】
ステップS20での判定結果がNOの場合、つまり、充電優先が選択されている場合にはステップS23へと進んで満充電が必要か否か(所定充電状態までで良いか)の判定に入る。
【0045】
この判定結果がYESの場合、つまり、満充電が必要とされている場合、ステップS24へと進んで早速充電を実施し、目標時刻から予冷時間Ty分だけさかのぼった時刻より充電を中止して庫内の予冷運転を実施する(ステップS22)。これをタイムチャートで表すと、図6のパターン4のようになる。すぐさま充電を開始し、充電が完了した時点で予冷を開始し、完了したら保温を続けることとなる。
【0046】
ステップS23での判定結果がNOの場合、つまり、所定充電状態(例えば90%)までで良しとされている場合にはステップS26へと進んで早速充電を実施し、所定充電状態まで達したら充電を中止して予冷運転を実施する(ステップS27)。
【0047】
これをタイムチャートで表すと、図6のパターン5のようになる。すぐさま充電を開始し、充電程度が所定充電状態まで達した時点で充電を中止して予冷を開始し、完了したら保温を続けることとなる。尚、この充電程度の所定値は、可変設定手段を設けて入力できるようにし、使用者が状況に応じて所定値を可変して設定できるようにしても良い。
【0048】
次に、本実施形態の特徴を述べる。電気制御装置17に目標時刻を入力するタイマースイッチ21(目標時刻入力手段)を設けると共に、電気制御装置17は、地上電源6からの給電によって車載バッテリ18への充電と冷凍庫2内の予冷とを行なう場合、入力された目標時刻までに車載バッテリ18の充電を行なうと共に、目標時刻に合わせて冷凍庫2内が設定温度となるよう予冷運転を実施している。
【0049】
これにより、設定された目標時刻に間に合わせて車載バッテリ18の充電と庫内の予冷とをしておくことができ、使用者の目標時刻を目指したスイッチ操作が不要になり、使い勝手が良くなる。すなわち、充電不足、予冷不足などの不具合を防止できると供に、逆に必要以上に早く予冷が完了すると庫内を保温するために運転の継続が必要となり余分なエネルギーを消費してしまうが、これを防止することができる。
【0050】
また、電気制御装置17は、車載バッテリ18の放電状況から充電時間Tjと、冷凍庫2内の現在温度と設定温度とから予冷時間Tyと、現在時刻から目標時刻までの許容時間Tkとを算出し、充電時間Tjと予冷時間Tyとの合計が許容時間Tk以内である場合、まず車載バッテリ18の充電を実施し、その後に予冷運転を実施している。
【0051】
これは、車載バッテリ18の充電と庫内の予冷とが、許容時間Tk内でラップさせることなく実施可能であるかを確認するものであり、ラップさせることなく実施可能であれば、まず車載バッテリ18の充電を実施し、その後に目標時刻に合わせて庫内の予冷運転を実施するものである。これにより、地上電源6からの給電に大きな負荷を掛けることなく両者を両立させることができる。
【0052】
また、電気制御装置17は、目標時刻から予冷時間Ty分と充電時間Tj分だけさかのぼった時刻より車載バッテリ18への充電を開始している。これは、車載バッテリ18の充電と庫内の予冷とが、許容時間Tk内でラップさせることなく実施可能であるうえで、車載バッテリ18への充電開始を遅らせることにより、充電後の自然放電を僅かにでも減らすことができる。
【0053】
また、電気制御装置17は予冷優先制御として、冷凍庫2内の現在温度と設定温度とから予冷時間Tyを算出し、目標時刻から予冷時間Ty分だけさかのぼった時刻を予冷開始時刻とし、現在時刻から予冷開始時刻までは車載バッテリ18への充電を行ない、予冷開始時刻になったら充電を中止して予冷運転を実施している。
【0054】
これは、充電と予冷とをラップさせないという条件のもとで、充電と予冷とが両立しないとしても目標時刻に合わせての予冷運転を優先して実施するものであり、車載バッテリ18への充電は予冷を開始するまでの時間内で行なうという考えのものである。
【0055】
また、電気制御装置17は充電優先制御として、車載バッテリ18の放電状況から充電時間Tjを算出し、現在時刻から充電時間Tjだけ車載バッテリ18の充電を行ない、その後に予冷運転を実施している。これは、充電と予冷とをラップさせないという条件のもとで、充電と予冷とが両立しないとしても目標時刻までの充電を優先して実施するものであり、庫内の予冷は充電を完了した後の時間で行なうという考えのものである。
【0056】
また、電気制御装置17に地上電源6の許容電力量Wkを入力する入力スイッチ22を設けると共に、電気制御装置17は、充電時間Tjと、予冷時間Tyと、現在時刻から目標時刻までの許容時間Tkと、放電状況から充電電力Wjと、現在温度と設定温度とから予冷電力Wyとを算出し、充電時間Tjと予冷時間Tyとの合計が許容時間Tk以上で、且つ充電電力Wjと予冷電力Wyとの合計が許容電力量Wk以上である場合、予冷優先制御もしくは充電優先制御のいずれかを実施している。
【0057】
これは、許容時間Tk内で充電と予冷とをラップさせて実施しなければならない状況において、地上電源6の許容電力量Wkを考慮し、充電と予冷とをラップさせて実施すると、その許容電力量を超えてしまう場合には上記の予冷優先制御もしくは充電優先制御のいずれかを実施するものである。これにより、許容電力量を超えて場合によっては電源遮断装置が作動してしまい充電も予冷もできていないという事態を防ぐことができる。
【0058】
また、電気制御装置17は、現在温度と設定温度とからの予冷時間Tyもしくは予冷電力Wyの算出値を、予冷運転を開始するまで所定時間毎に更新している。これは、予冷運転を開始するまでに環境温度によって庫内温度が変化するため、逐次現在温度を取り込み、それに対応して予冷時間Tyもしくは予冷電力Wyを逐次更新することによって最適なタイムチャートに修正が成される。
【0059】
また、電気制御装置17に、車載バッテリ18への充電と予冷運転とが両立しない場合、予冷優先制御と充電優先制御とのどちらを実施するかを選択できる選択スイッチ23を設けている。これにより、使用者の使い方によって優先順を選択することができて使い勝手が向上する。
【0060】
また、電気制御装置17は所定値充電制御として、車載バッテリ18の放電状況から所定充電状態までの充電時間tjを算出し、現在時刻から充電時間tjだけ車載バッテリ18の充電を行ない、その後に予冷運転を実施している。これは、使用状況からみて必ずしも車載バッテリ18の満充電が必要ではない場合、充電程度を所定充電状態までとすることより、充電と予冷とを両立させる確立を高くすることができる。
【0061】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、車両エンジン3または電動モータ5のいずれかで駆動して冷媒を圧送するハイブリッドコンプレッサで構成しているが、本発明はこれに限るものではなく、電動モータ5だけで駆動して冷媒を圧送するコンプレッサ4であっても良い。また、本発明を適用する車載用冷凍装置は、車両エンジンによって駆動される発電器を有し、この発電機の出力によって電動モータを駆動して冷凍サイクルでの冷却を行なったり、車載バッテリへの充電を行なったりする構成のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車載用冷凍装置の配置を示す平面図である。
【図2】図1の実施形態における車載用冷凍装置の配管・配線図である。
【図3】本発明の第1実施形態における電気制御装置でのフローチャートである。
【図4】図3のフローチャートにおけるタイムチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態における電気制御装置でのフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートにおけるタイムチャートである。
【符号の説明】
2 冷凍庫
4 コンプレッサ
5 電動モータ
6 地上電源
17 電気制御装置(電気制御手段)
18 モータ用バッテリ(車載バッテリ)
21 タイマースイッチ(目標時刻入力手段)
22 入力スイッチ(許容電力入力手段)
23 選択スイッチ(優先制御選択手段)
R 冷凍サイクル
Tj、tj 充電時間
Tk 許容時間
Ty 予冷時間
Wj 充電電力
Wk 許容電力量
Wy 予冷電力
Claims (10)
- 地上電源(6)もしくは車載バッテリ(18)からの給電で電動モータ(5)を駆動する電気制御手段(17)と、
前記電動モータ(5)によって駆動されて冷媒を圧送するコンプレッサ(4)と、
前記コンプレッサ(4)によって冷媒が循環される冷凍サイクル(R)にて冷凍庫(2)内の冷却を行なう車載用冷凍装置において、
前記電気制御手段(17)に目標時刻を入力する目標時刻入力手段(21)を設けると共に、前記電気制御手段(17)は、入力された前記目標時刻に合わせて前記冷凍庫(2)内が設定温度となるよう予冷運転を実施することを特徴とする車載用冷凍装置。 - 地上電源(6)もしくは車載バッテリ(18)からの給電で電動モータ(5)を駆動すると共に、前記地上電源(6)からの給電によって前記車載バッテリ(18)の充電を行なう充電機能を有する電気制御手段(17)と、
前記電動モータ(5)によって駆動されて冷媒を圧送するコンプレッサ(4)と、
前記コンプレッサ(4)によって冷媒が循環される冷凍サイクル(R)にて冷凍庫(2)内の冷却を行なう車載用冷凍装置において、
前記電気制御手段(17)に目標時刻を入力する目標時刻入力手段(21)を設けると共に、前記電気制御手段(17)は、前記地上電源(6)からの給電によって前記車載バッテリ(18)への充電と前記冷凍庫(2)内の予冷とを行なう場合、入力された前記目標時刻までに前記車載バッテリ(18)の充電を行なうと共に、前記目標時刻に合わせて前記冷凍庫(2)内が設定温度となるよう予冷運転を実施することを特徴とする車載用冷凍装置。 - 前記電気制御手段(17)は、前記車載バッテリ(18)の放電状況から充電時間(Tj)と、前記冷凍庫(2)内の現在温度と前記設定温度とから予冷時間(Ty)と、現在時刻から前記目標時刻までの許容時間(Tk)とを算出し、前記充電時間(Tj)と前記予冷時間(Ty)との合計が前記許容時間(Tk)以内である場合、まず前記車載バッテリ(18)の充電を実施し、その後に前記予冷運転を実施することを特徴とする請求項2に記載の車載用冷凍装置。
- 前記電気制御手段(17)は、前記目標時刻から前記予冷時間(Ty)分と前記充電時間(Tj)分だけさかのぼった時刻より前記車載バッテリ(18)への充電を開始することを特徴とする請求項3に記載の車載用冷凍装置。
- 前記電気制御手段(17)は予冷優先制御として、前記冷凍庫(2)内の現在温度と前記設定温度とから予冷時間(Ty)を算出し、前記目標時刻から前記予冷時間(Ty)分だけさかのぼった時刻を予冷開始時刻とし、現在時刻から前記予冷開始時刻までは前記車載バッテリ(18)への充電を行ない、前記予冷開始時刻になったら充電を中止して前記予冷運転を実施することを特徴とする請求項2に記載の車載用冷凍装置。
- 前記電気制御手段(17)は充電優先制御として、前記車載バッテリ(18)の放電状況から充電時間(Tj)を算出し、現在時刻から前記充電時間(Tj)だけ前記車載バッテリ(18)の充電を行ない、その後に前記予冷運転を実施することを特徴とする請求項2に記載の車載用冷凍装置。
- 前記電気制御手段(17)に前記地上電源(6)の許容電力量(Wk)を入力する許容電力入力手段(22)を設けると共に、前記電気制御手段(17)は、前記充電時間(Tj)と、前記予冷時間(Ty)と、現在時刻から前記目標時刻までの許容時間(Tk)と、前記放電状況から充電電力(Wj)と、前記現在温度と前記設定温度とから予冷電力(Wy)とを算出し、前記充電時間(Tj)と前記予冷時間(Ty)との合計が前記許容時間(Tk)以上で、且つ前記充電電力(Wj)と前記予冷電力(Wy)との合計が前記許容電力量(Wk)以上である場合、前記予冷優先制御もしくは前記充電優先制御のいずれかを実施することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の車載用冷凍装置。
- 前記電気制御手段(17)は、前記現在温度と前記設定温度とからの予冷時間(Ty)もしくは予冷電力(Wy)の算出値を、前記予冷運転を開始するまで所定時間毎に更新することを特徴とする請求項3または請求項5または請求項7に記載の車載用冷凍装置。
- 前記電気制御手段(17)に、前記車載バッテリ(18)への充電と前記予冷運転とが両立しない場合、前記予冷優先制御と前記充電優先制御とのどちらを実施するかを選択できる優先制御選択手段(23)を設けたことを特徴とする請求項7に記載の車載用冷凍装置。
- 前記電気制御手段(17)は所定値充電制御として、前記車載バッテリ(18)の放電状況から所定充電状態までの充電時間(tj)を算出し、現在時刻から前記充電時間(tj)だけ前記車載バッテリ(18)の充電を行ない、その後に前記予冷運転を実施することを特徴とする請求項2に記載の車載用冷凍装置。
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