JPH09109343A - 導電性フィルム及びそれを用いた感光材料 - Google Patents

導電性フィルム及びそれを用いた感光材料

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JPH09109343A
JPH09109343A JP7268534A JP26853495A JPH09109343A JP H09109343 A JPH09109343 A JP H09109343A JP 7268534 A JP7268534 A JP 7268534A JP 26853495 A JP26853495 A JP 26853495A JP H09109343 A JPH09109343 A JP H09109343A
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Japan
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acid
layer
conductive
vinyl
film
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JP7268534A
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English (en)
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Kamiyuki Sasaki
頂之 佐々木
Hidetoshi Ezure
秀敏 江連
Ikuo Kurachi
育夫 倉地
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐傷性の向上した導電性フィルム、ひび割れ
の改良された導電性フィルム、及び感光材料に支持体と
して用いたとき、現像処理後においても十分な接着性能
が得られる導電性フィルムを提供する。 【構成】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面に
導電性無機微粒子をバインダーに対して10〜70vo
l%含有する導電層を有し、かつ該導電層よりも該ポリ
エステルフィルムに対して遠い位置に表面硬度HDが1
5以上の樹脂被覆層を有する導電性フィルム。上記
において、上記導電性無機微粒子が金属酸化物である。
上記及びにおいて、上記樹脂被覆層がビニル系単
量体で変性されたポリエステルの層である。上記〜
のポリエステルフィルムの片面に感光層を有する感光
材料。上記において、感光層が導電層に対し支持体
を介して反対面にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐傷性が改良された導電
性フィルムに関し、例えば感光材料の支持体等に用いら
れる導電性フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高分子フィルムに金、白金、銀、
パラジウム、アルミニウム等の金属薄膜を形成したり、
酸化インジウム、酸化スズ、酸化カドミウム等の金属酸
化物を用いた半導体膜を蒸着によって形成せしめたりす
る導電性プラスチックフィルムが知られている。
【0003】また、上記金属酸化物等を高分子樹脂中に
分散した皮膜をプラスチックフィルムの表面に塗設によ
り形成した導電性プラスチックフィルムを得ることが知
られている。この技術は蒸着系の方法に比べてコストや
透明性等において有利ではあるが、擦り傷の劣化を伴う
ため保護層を設ける試みがなされている。しかしなが
ら、その擦り傷耐性は十分でなく、またバインダー中に
金属酸化物等のフィラーを用いることにより発生するひ
び割れの問題は解決されていなかった。また、このよう
な導電性プラスチックフィルムを感光材料等に応用した
場合は画像形成に際して現像処理を行うことが一般的で
あるが、現像処理に十分耐え得る物性を持たせることは
難しく、特に現像後の接着性能が劣化することを本発明
者等は見いだした。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
従来の技術の欠点を解決すべく鋭意検討した結果、導電
性無機微粒子をバインダーに対して10〜70vol%
含有する層を塗布し、さらにその上に表面硬度HDが1
5以上の樹脂被覆層を設けた場合に耐傷性に優れた導電
性プラスチックフィルムを得ることができることを見い
だした。更に驚くべきことに、ひび割れ改良に大きな効
果があることを見いだした。また、感光層を設けてなる
フィルム状感光材料に応用した場合における現像処理後
の接着も改良されることを見いだした。
【0005】本発明の第1の目的は、耐傷性の向上した
導電性フィルムを提供することである。
【0006】本発明の第2の目的は、ひび割れの改良さ
れた導電性フィルムを提供することである。
【0007】本発明の第3の目的は、感光材料に支持体
として用いたとき、現像処理後においても十分な接着性
能が得られる導電性フィルムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
(1)ないし(5)によって達成された。
【0009】(1)ポリエステルフィルムの少なくとも
片面に導電性無機微粒子をバインダーに対して10〜7
0vol%含有する導電層を少なくとも1層有し、かつ
該微粒子を含有する層よりも該ポリエステルフィルムに
対して遠い位置に表面硬度HDが15以上の樹脂被覆層
を少なくとも1層有することを特徴とする導電性フィル
ム。
【0010】(2)上記導電性無機微粒子が金属酸化物
であることを特徴とする(1)記載の導電性フィルム。
【0011】(3)上記樹脂被覆層がビニル系単量体で
変性されたポリエステルの層であることを特徴とする
(1)又は(2)記載の導電性フィルム。
【0012】(4)(1)、(2)又は(3)記載の導
電性フィルムの片面に少なくとも1層の感光層を有する
ことを特徴とする感光材料。
【0013】(5)感光層が導電層に対し支持体を介し
て反対面にあることを特徴とする(4)記載の感光材
料。
【0014】以下、本発明について詳述する。
【0015】本発明の導電性フィルムに使用されるポリ
エステルフィルムのポリエステルとは、ジオールとジカ
ルボン酸とから縮重合によって得られるポリマーであ
り、ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、
セバシン酸等で代表されるものであり、またジオールと
はエチレングリコール、トリメチレングリコール、テト
ラメチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール等
で代表されるものである。具体的には例えば、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレン−p−オキシベンゾ
エート、ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレート等を挙げることができる。本発明の場
合、特にポリエチレンテレフタレート及びポリエチレン
ナフタレートが好ましい。ポリエチレンテレフタレート
フィルムは耐水性、耐久性、耐薬品性等に優れているも
のである。
【0016】もちろん、これらのポリエステルはホモポ
リエステルであってもコポリエステルであっても構わな
い。共重合成分としてはジエチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、ポリアルキレングリコール等のジオ
ール成分及びアジピン酸、セバシン酸、フタル酸、2,
6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸等のジカルボン酸成分を挙げることができ
る。
【0017】本発明において、ポリエステルフィルムに
は、炭酸カルシウム、非晶質ゼオライト粒子、アナター
ゼ型の二酸化チタン、リン酸カルシウム、シリカ、カオ
リン、タルク、クレー等の微粒子を併用してもよい。こ
れらの添加量はポリエステル組成物100重量部に対し
て0.0005〜25重量部とするのが好ましい。また
このような微粒子以外にもポリエステルの重縮合反応系
で触媒残渣とリン化合物との反応により析出した微粒子
を併用することもできる。析出微粒子としては、例えば
カルシウム、リチウム及びリン化合物から成るもの又は
カルシウム、マグネシウム及びリン化合物から成るもの
等を挙げることができる。これらの粒子のポリエステル
中の含有量はポリエステル100重量部に対して0.0
5〜1.0重量部であることが好ましい。
【0018】また、ポリエステルフィルムには、公知の
各種添加剤、例えば酸化防止剤、染料等が添加されても
よい。
【0019】なお、ポリエステルフィルムの厚さは、1
0〜250μmであることが好ましい。さらに好ましく
は15〜150μmであることが望ましい。これより薄
いとフィルムとしての機械的強度が足りず、これより厚
いと走行性が悪くなり好ましくない。
【0020】ポリエステルフィルムは、巻ぐせカールを
低減させるために、特開昭51−16358号公報等に
記載があるように、ポリエステルフィルムを製膜後に、
ガラス転移温度以下の温度範囲において、0.1〜15
00時間の熱処理を行って巻ぐせカールを低減させても
よい。
【0021】ポリエステルフィルムは、必要に応じて接
着性を向上させるために公知の表面処理、薬品処理(特
公昭34−11031号、同38−22148号、同4
0−2276号、同41−16423号、同44−51
16号記載)、化学的機械的粗面化処理(特公昭47−
19068号、同55−5104号記載)、コロナ放電
処理(特公昭39−12838号、特開昭47−198
24号、同48−28067号記載)、火災処理(特公
昭40−12384号、特開昭48−85126号記
載)、紫外線処理(特公昭36−18915号、同37
−14493号、同43−2603号、同43−260
4号、同52−25726号記載)、高周波処理(特公
昭49−10687号記載)、グロー放電(特公昭37
−17682号記載)、さらには、活性プラズマ処理、
レーザー処理などを行ってもよい。これらの処理により
特公昭57−487号記載のように、支持体表面と水と
の接触角を58°以下にする事が好ましい。
【0022】またポリエステルフィルムは透明でも、不
透明でもよく、あるいは着色されていてもよい。
【0023】本発明の導電性フィルムが有する導電層に
含有させる導電性無機微粒子は、導電性を有すればよ
く、例えば酸素不足酸化物、金属過剰酸化物、金属不足
酸化物、酸素過剰酸化物等の不定比化合物を形成し易い
金属酸化物微粒子等が挙げられる。この中で本発明に最
も好ましい化合物は製造方法などが多様な方式をとるこ
とが可能な金属酸化物微粒子である。金属酸化物微粒子
としては、結晶性の金属酸化物粒子が一般的であり、例
えばZnO、TiO2、SnO2、Al23、In23
SiO2、MgO、B2O、MoO3及びこれらの複合酸
化物を挙げることができるが、これらの中でも特にZn
O、TiO2、及びSnO2が好ましく、複合酸化物とし
ては、ZnOに対してAl、In等、TiO2に対して
は、Nb、Ta等、SnO2に対してSb、Nb、ハロ
ゲン元素等の異種元素を0.01〜30mol%含むも
のが好ましく、特に0.1〜10mol%含むものが好
ましい。又、これらの導電性微粒子の体積抵抗率は10
7Ω・cm以下、特に105Ω・cm以下であることが好
ましい。結晶内に酸素欠陥を有するもの、及び前記金属
酸化物に対して所謂ドナーとなる異種原子を少量含む場
合には導電性が向上するので好ましい。この様な導電性
微粒子の製造方法についての詳細は例えば特開昭56−
143430号に記載されている。
【0024】しかし、この様な結晶性微粒子は導電性が
高くなるが、光散乱に対して粒子径と粒子/バインダー
の比などを考慮する必要があり、ヘイズの劣化があるこ
と、分散するのが難しいこと、等より水中でコロイド状
で存在する無機コロイドを使用するのが更に好ましい。
ここで言う無機コロイドとは、共立出版社化学大辞典に
定義されているものであり、粒子1個中に105〜109
個の原子を含むものである。元素により金属コロイド、
あるいは酸化物コロイド、水酸化物コロイドとして得ら
れる。金属コロイドとしては、金、パラジウム、白金、
銀、イオウなどが好ましく使用され、酸化物コロイド、
水酸化物コロイド、炭酸塩コロイド、硫酸塩コロイドと
しては、亜鉛、マグネシウム、ケイ素、カルシウム、ア
ルミニウム、ストロンチウム、バリウム、ジルコニウ
ム、チタン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、ス
ズ、インジウム、モリブデン、バナジウムなどの酸化物
コロイド、水酸化物コロイド、炭酸塩コロイド及び硫酸
塩コロイドが本発明に好ましく使用される。特にZn
O、TiO2、及びSnO2が好ましく、更にSnO2
特に好ましい。また、異種原子をドープされた例として
は、ZnOに対してはAl、In等、TiO2に対して
は、Nb、Ta等、SnO2に対してSb、Nb、ハロ
ゲン元素等が挙げられる。
【0025】無機コロイド粒子の平均粒径は好ましくは
0.001〜1μmが分散安定上好ましい。
【0026】本発明に用いる金属酸化物コロイド、特に
酸化第二錫からなるコロイド状SnO2ゾルの製造方法
に関しては、SnO2超微粒子を適当な溶媒に分散して
製造する方法、または溶媒に可溶なSn化合物の溶媒中
における分散反応から製造する方法などいずれの方法で
も良い。
【0027】SnO2超微粒子の製造方法に関しては、
特に温度条件が重要で、高温度の熱処理を伴う方法は、
一次粒子の成長や、結晶性が高くなる現象を生じるので
好ましくなく、やむをえず熱処理を行う必要があるとき
には、300℃以下好ましくは200℃以下さらに好ま
しくは150℃以下で行なうべきである。しかし、25
℃から150℃までの加温は、バインダー中への分散を
考えたときには、好適に選ばれる手段である。
【0028】また、最近粉体製造技術の進歩により、超
微粒子を製造するにあたり、湿式法により製造された化
合物を電気炉中に噴霧する方法や、有機金属化合物の高
温度熱分解法などが開発されているが、かかる方法によ
り製造された超微粒子を溶媒中に再分散するには、かな
りの困難を伴い経済的に好ましくなく、また凝集粒の発
生など写真用感材に適用する場合に重大な欠陥を引き起
こす可能性がある。このような理由から金属酸化物だけ
単離する製造プロセスの後、溶媒中へ再分散する方法
は、写真用帯電防止剤として使用する場合は採用しな
い。ただし、バインダーとSnO2ゾルの溶媒との相溶
性が悪い時には、溶媒置換の必要が生じるが、そのよう
なときには、SnO2ゾルの溶媒との相溶性または分散
安定性の良好な他の化合物を適量添加し、SnO2ゾル
からSnO2超微粒子と適量添加された化合物とを30
0℃以下、好ましくは200℃以下、さらに好ましくは
150℃以下の加温により乾燥分離後、他の溶媒中へ再
分散する。
【0029】溶媒に可溶なSn化合物の溶媒中における
分解反応から製造する方法に関して以下に述べる。溶媒
に可溶なSn化合物とは、K2SnO3・3H2Oのよう
なオキソ陰イオンを含む化合物、SnCl4のような水
溶性ハロゲン化物、R′2SnR2,R3SnX,R2Sn
2の構造を有する化合物で(ここで、R及びR′はア
ルキル基を表す)、例えば(CH33SnCl・(ピリ
ジン)、(C492Sn(O2CC252など有機金
属化合物、Sn(SO42・2H2Oなどのオキソ塩を
挙げる事ができる。これらの溶媒に可溶なSn化合物を
用いてSnO2ゾルを製造する方法としては、溶媒に溶
解後、加熱、加圧などの物理的方法、酸化、還元、加水
分解などの化学的方法、または中間体を経由後、SnO
2ゾルを製造する方法などがある。例として特公昭35
−6616号に記載されたSnO2ゾルの製造方法を述
べると、SnCl4を100倍容量の蒸留水に溶解し
て、中間体として水酸化第二錫の沈澱を作る。この水酸
化第二錫にアンモニア水を加え微アルカリ性となし溶解
する。ついでアンモニア臭の無くなるまで加温するとコ
ロイド状SnO2ゾルが得られる。なお、この例では、
溶媒として水を用いたが、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノールなどのアルコール溶媒、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル溶
媒、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族有機溶媒、ベンゼ
ン、ピリジンなどの芳香族有機溶媒などSn化合物に応
じて様々な溶媒を用いる事が可能であり、本発明は、溶
媒に関して特に制限はない。好ましくは、水、アルコー
ル類の溶媒が選ばれる。
【0030】溶媒に可溶なSn化合物の溶媒中における
分解反応から製造する方法においてはプロセスの途中で
溶媒に可溶なSn以外の元素を含む化合物の添加も可能
である。例えば溶媒に可溶な弗素含有化合物の添加や、
溶媒に可溶な3価または5価の配位数をとりうる金属の
化合物の添加である。
【0031】溶媒に可溶な弗素含有化合物とは、イオン
性弗化物または共有性弗化物のいずれでも良い。例え
ば、HF,もしくはKHF2,SbF3,MoF6などの
金属弗化物,NH4MnF3,NH4BiF4などのフルオ
ロ錯陰イオンを生成する化合物、BrF3,SF4,SF
6などの無機分子性弗化物、CF3I,CF3COOH,
P(CF33などの有機弗素化合物をあげることができ
るが、溶媒が水の場合には、CaF2と硫酸との組み合
わせのように、弗素含有化合物と不揮発性酸との組み合
わせも用いる事ができる。
【0032】溶媒に可溶な3価もしくは5価の配位数を
とりうる金属の化合物とは、Al,Ga,In,Tlな
どのIII族元素もしくはP,As,Sb,BiなどのV
族元素、3価もしくは5価の配位数をとりうるNb,
V,Ti,Cr,Mo,Fe,Co,Niなどの遷移金
属を含む化合物群である。
【0033】本発明の導電層のバインダーとしては、ゼ
ラチン、誘導体ゼラチン、コロイド状アルブミン、カゼ
イン等の蛋白質:カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ジアセチルセルロース、トリア
セチルセルロース等のセルロース化合物;寒天、アルギ
ン酸ソーダ、でんぷん誘導体等の糖誘導体;合成親水性
コロイド例えばポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニ
ルピロリドン、ポリアクリル酸共重合体、ポリアクリル
アミド又はこれらの誘導体、及び部分加水分解物、ポリ
酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸エ
ステル等のビニル重合体及びその共重合体、ロジン、シ
ェラック等の天然物及びその誘導体、その他多くの合成
樹脂類が用いられる。又、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル及びその
誘導体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−アクリル酸エス
テル共重合体、ポリオレフィン、オレフィン−酢酸ビニ
ル共重合体等のエマルジョンも使用することができる。
その他、カーボネート系、ポリエステル系、ウレタン
系、エポキシ系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、及びポリピロールの如き有機半導体を使用するこ
ともできる。これらのバインダーは、2種以上を混合し
て使用することもできる。
【0034】製造時の取り扱い容易性や製品性能の観点
から、これらのバインダーの中でも特に、ポリアクリル
酸共重合体、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリ
ル、ポリアクリル酸エステル、ポリカーボネート、ポリ
エステル、ポリ塩化ビニル及びポリ塩化ビニリデンが好
ましい。
【0035】本発明においては、導電層とポリエステル
フィルムの間の接着性を良好なものとするために、導電
層にポリエステルフィルムを膨潤させる化合物を含有せ
しめることが好ましい。
【0036】本発明で使用する、ポリエステルフィルム
を膨潤させる化合物としては、例えば、レゾルシン、ク
ロルレゾルシン、メチルレゾルシン、o−クレゾール、
m−クレゾール、p−クレゾール、フェノール、o−ク
ロルフェノール、p−クロルフェノール、ジクロルフェ
ノール、トリクロルフェノール、モノクロル酢酸、ジク
ロル酢酸、トリクロル酢酸、トリフロロ酢酸、抱水クロ
ラール等を挙げることができるが、特にレゾルシン及び
p−クロルフェノールが好ましい。
【0037】本発明における導電層の抵抗は、導電層中
の導電性粒子の体積含有率を調節することにより及び/
又は導電層の厚みを調節することにより101Ω・cm
〜1010Ω・cmの範囲に容易に調整することができ
る。しかしながら、導電層としての強度を十分に持たせ
る為には、バインダーの量は5重量%を下まわらない事
が好ましい。導電性無機微粒子の割合は体積含有率で3
0%〜90%、より好ましくは50%〜80%であり、
その使用量は0.05〜5.0g/m2、好ましくは
0.1〜2.0g/m2である。
【0038】ポリエステルフィルムを膨潤せしめる化合
物は0.01〜5.0g/m2が適当であり、好ましく
は0.05〜1.0g/m2である。
【0039】導電層の塗布に際しては、溶剤を適宜選択
して上記の組成物の分散液を調整する。溶剤の選択は当
業者であれば容易に行うことができる。塗布方法には特
別の制限はなく公知の方法の中から任意の方法を選択し
て採用することができる。又、塗布に際しては、サポニ
ン、ドデシルベンゼンスルホン酸等の、公知の塗布助剤
や硬膜剤、着色剤、紫外線吸収剤、熱線カット剤等を適
宜必要に応じて塗布液に加えることができる。又、ポリ
エステルフィルムと導電層との間の接着性を上げるため
に、両者の間に下引層を設けてもよい。
【0040】本発明の表面硬度HDが15以上の樹脂被
覆層について説明する。
【0041】表面硬度HDとは、島津製作所製、ダイナ
ミック超微小硬度計、DUH−200で測定した値であ
る。0.5μm変位した時の硬度を「HD」として表
し、値の大きい方が硬い。
【0042】本発明の樹脂被覆層は、HDが15以上を
有するものであればよく、それ以外に特に制約はない
が、樹脂被覆層を形成する樹脂として、例えば、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹
脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ポリアセタール、
ポリアリレート、ポリイミド、ポリエステル、ポリオレ
フィン若しくはこれらの誘導体の中から適宜選択した1
種又は2種以上を混合して用いることができる。これら
の中でも特にアクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂及
びポリエステル系樹脂が好ましい。
【0043】アクリル系樹脂及びポリオレフィン系樹脂
としては、例えばスチレン、スチレン誘導体、アルキル
アクリレート、アルキルメタクリレート、オレフィン誘
導体、ハロゲン化エチレン誘導体、ビニルエステル誘導
体、アクリルニトリル等の中から任意の組み合わせで選
ばれるモノマーを重合して得られる。特にスチレン誘導
体、アルキルアクリレート、アルキルメタアクリレート
が少なくとも30モル%含有されているのが好ましい。
特に50モル%以上が好ましい。
【0044】これらの樹脂はラテックスの形で塗設して
本発明の樹脂被覆層を形成することができる。
【0045】次に、樹脂被覆層に用いられる樹脂の具体
例を挙げる。
【0046】
【化1】
【0047】
【化2】
【0048】
【化3】
【0049】
【化4】
【0050】
【化5】
【0051】
【化6】
【0052】本発明の樹脂被覆層を形成する樹脂として
水性ポリエステルを用いることができる。ここで、水性
ポリエステルとは、水に溶解又は分散しているポリエス
テルをいう。かかる水性ポリエステルとして、例えば米
国特許第4,252,885号、同第4,241,16
9号、同第4,394,442号、欧州特許第29,6
20号、同第78,559号、特開昭54−43017
号公報、リサーチ・ディスクロージャー18928等に
記載の水性ポリエステルを挙げることができる。
【0053】本発明の樹脂被覆層に使用される水性ポリ
エステルについて更に説明する。水性ポリエステルとし
ては、例えば、多塩基酸又はそのエステル形成性誘導体
とポリオール又はそのエステル形成性誘導体とを重縮合
反応して得られる実質的に線状のポリマーが挙げられ
る。
【0054】上記ポリエステルの基本となる骨格として
は、多塩基酸成分としては、例えば、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、フタル酸、無水フタル酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸、ピロメ
リット酸、ダイマー酸を用いることができ、これら成分
と共にマレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽
和多塩基酸やp−ヒドロキシ安息香酸、p−(β−ヒド
ロキシエトキシ)安息香酸等のヒドロキシカルボン酸を
小割合で用いることができる。
【0055】上記の中でも多塩基酸成分としては、主た
るジカルボン酸成分としてテレフタル酸とイソフタル酸
を有するものが好ましく、更に用いるテレフタル酸とイ
ソフタル酸との割合は、モル比で30/70〜70/3
0であることがポリエステル支持体への塗布性及び水に
対する溶解性の点で特に好ましい。また、これらテレフ
タル酸成分及びイソフタル酸成分を全ジカルボン酸成分
に対し50〜80モル%含むことが好ましい。
【0056】ポリエステルに水溶性を付与するために
は、親水性基を有する成分、例えば、スルホン酸塩を有
する成分、ジエチレングリコール成分、ポリアルキレン
エーテルグリコール成分、ポリエーテルジカルボン酸成
分等をポリエステル中に共重合成分として導入するのが
有効な手段である。特に、親水性基を有する成分として
スルホン酸塩を有するジカルボン酸を用いるのが好まし
い。
【0057】上記スルホン酸塩を有するジカルボン酸と
しては、スルホン酸アルカリ金属塩の基を有するものが
特に好ましく、例えば、4−スルホイソフタル酸、5−
スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、4−スルホ
フタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン
酸、5−(4−スルホフェノキシ)イソフタル酸などの
アルカリ金属塩を挙げることができるが、その中でも5
−スルホイソフタル酸ナトリウム塩が特に好ましい。こ
れらのスルホン酸塩を有するジカルボン酸は、水溶性及
び耐水性の点から全ジカルボン酸成分に対し5〜15モ
ル%の範囲内、特に6〜10モル%の範囲内で用いるこ
とが好ましい。
【0058】また、主たるジカルボン酸成分としてテレ
フタル酸とイソフタル酸を用いた水溶性ポリエステルに
は、共重合成分として脂環族ジカルボン酸を用いるのが
好ましい。これら脂環族ジカルボン酸としては、例え
ば、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シ
クロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジ
カルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、
4,4′−ビシクロヘキシルジカルボン酸を挙げること
ができる。
【0059】更に、主たるジカルボン酸成分としてテレ
フタル酸とイソフタル酸を用いた水溶性ポリエステルに
は、上記以外のジカルボン酸を共重合成分として用いる
ことができる。これらジカルボン酸としては、例えば、
芳香族ジカルボン酸、直鎖状脂肪族ジカルボン酸が挙げ
られる。芳香族ジカルボン酸は、全ジカルボン酸成分の
30モル%以下の範囲内で用いることが好ましい。これ
ら芳香族ジカルボン酸成分としては、例えば、フタル
酸、2,5−ジメチルテレフタル酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、ビ
フェニルジカルボン酸が挙げられる。また、直鎖状脂肪
族ジカルボン酸は、全ジカルボン酸成分の15モル%以
下の範囲内で用いることが好ましい。これら直鎖状脂肪
族ジカルボン酸成分としては、例えば、アジピン酸、ピ
メリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸が挙
げられる。
【0060】ポリオール成分としては、例えば、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、ジプロピレングリ
コール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、キシリレングリコール、トリメチ
ロールプロパン、ポリ(エチレンオキシド)グリコー
ル、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールを用い
ることができる。
【0061】また、水溶性ポリエステルのグリコール成
分としては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール及びポリエチレングリコールが好ましい。
【0062】水溶性ポリエステルが、主たるジカルボン
酸成分としてテレフタル酸とイソフタル酸を用いたもの
である場合には、水溶性ポリエステルのグリコール成分
としてエチレングリコールを全グリコール成分の50モ
ル%以上有するものを使用することが、機械的性質及び
ポリエステル支持体との接着性の点から好ましい。
【0063】水溶性ポリエステルは、出発原料としてジ
カルボン酸又はそのエステル形成性誘導体及びグリコー
ル又はそのエステル形成性誘導体を用いて合成すること
ができる。合成には種々の方法を用いることができ、例
えば、エステル交換法あるいは直接エステル化法でジカ
ルボン酸とグリコールとの初期縮合物を形成し、これを
溶融重合するという公知のポリエステルの製造法によっ
て得ることができる。更に具体的に述べれば、例えば、
ジカルボン酸のエステル、例えばジカルボン酸のジメチ
ルエステルとグリコールとでエステル交換反応を行い、
メタノールを留出せしめた後、徐々に減圧し、高真空
下、重縮合を行う方法、ジカルボン酸とグリコールのエ
ステル化反応を行い、生成した水を留出せしめた後、徐
々に減圧し、高真空下、重縮合を行う方法、ジカルボン
酸のエステルとグリコールとでエステル交換反応を行
い、更に、ジカルボン酸を加えてエステル化反応を行っ
た後、高真空下、重縮合を行う方法が挙げられる。
【0064】エステル交換触媒及び重縮合触媒としては
公知のものを使用することができ、エステル交換触媒と
しては、酢酸マンガン、酢酸カルシウム、酢酸亜鉛等
を、重縮合触媒としては三酸化アンチモン、酸化ゲルマ
ニウム、ジブチル錫オキシド、チタンテトラブトキシド
等を用いることができる。しかし、重合方法、触媒等の
種々条件は上述の例に限定されるものではない。
【0065】また、本発明の樹脂被覆層の樹脂として、
水性ポリエステルとして、市販されているイーストマン
ケミカル社製のFPY6762,MPS7762,WD
3652,WTL6342,WNT9519,WMS5
113,WD SIZE,WNT,WHS(いづれも商
品名)等を用いることができる。
【0066】更に、本発明の樹脂被覆層に用いられる好
ましい樹脂としてビニル系単量体で変性されたポリエス
テルが挙げられる。
【0067】ここで、変成とは、水溶性ポリエステルの
水溶液中でビニル系単量体を分散重合させたものであ
り、分散液は、例えば、水溶性ポリエステルを熱水中に
溶解し、得られた水溶性ポリエステルの水溶液にビニル
系単量体を分散させ、乳化重合あるいは懸濁重合させる
ことにより得ることができる。重合は乳化重合によるこ
とが好ましい。
【0068】ビニル系単量体の変性には重合開始剤が用
いられる。用いることができる重合開始剤としては、例
えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナ
トリウム、過酸化ベンゾイルが挙げられる。この中で好
ましいものは過硫酸アンモニウムである。
【0069】重合は、界面活性剤を使用することなく行
うことができるが、重合安定性を改良する目的で、界面
活性剤を乳化剤として用いることも可能である。この場
合、一般のノニオン型・アニオン型いずれの界面活性剤
も使用することができる。
【0070】ビニル系単量体としては、アクリル系モノ
マー、例えば、アルキルアクリレート、アルキルメタク
リレート(アルキル基としてはメチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、シクロ
ヘキシル基、フェニル基、ベンジル基、フェニルエチル
基等);2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート
等のヒドロキシ基含有モノマー;アクリルアミド、メタ
クリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−メチ
ルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N
−メチロールメタクリルアミド、N,N−ジメチロール
アクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、
N−メトキシメチルメタクリルアミド、N−フェニルア
クリルアミド等のアミド基含有モノマー;N,N−ジエ
チルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルアミ
ノエチルメタクリレート等のアミノ基含有モノマー;グ
リシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等の
エポキシ基含有モノマー;アクリル酸、メタクリル酸及
びそれらの塩(ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウ
ム塩等)等のカルボキシル基又はその塩を含むモノマー
等が挙げられる。また、アクリル系モノマー以外のモノ
マーとしては、例えば、アリルグリシジルエーテル等の
エポキシ基含有モノマー;スチレンスルホン酸、ビニル
スルホン酸及びそれらの塩(ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩等)等のスルホン酸基又はその塩を
含有するモノマー;クロトン酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマール酸及びそれらの塩(ナトリウム塩、カリウ
ム塩、アンモニウム塩等)等のカルボキシル基又はその
塩を含有するモノマー;無水マレイン酸、無水イタコン
酸等の酸無水物を含有するモノマー;ビニルイソシアネ
ート;アリルイソシアネート;スチレン;ビニルトリス
アルコキシシラン;アルキルマレイン酸モノエステル;
アルキルフマール酸モノエステル;アクリロニトリル;
メタクリロニトリル;アルキルイタコン酸モノエステ
ル;塩化ビニリデン;酢酸ビニル;塩化ビニル等が挙げ
られる。
【0071】ビニル系単量体の使用量は、(水溶性ポリ
エステル)/(ビニル系単量体)が重量比で99/1〜
5/95の範囲にあるのが好ましく、97/3〜50/
50の範囲にあるのが更に好ましく、95/5〜80/
20の範囲にあるのが特に好ましい。
【0072】導電層との接着性の観点からは、樹脂被覆
層の樹脂には導電層に使用したバインダーと同一若しく
は相溶性の良い樹脂を選択することが好ましく、導電層
と樹脂被覆層との界面での光の反射を少なくし、透明性
を確保する観点から、導電層と略同一の屈折率のものを
選択することが好ましい。樹脂被覆層の厚みは0.01
〜10μmの範囲が好ましく、特に0.1〜3μmの範
囲が好ましい。
【0073】本発明において、導電層及び樹脂被覆層は
塗設により形成することができる。塗布方法としては、
公知の任意の塗工法が適用できる。例えば、ロールコー
ト法、グラビアコート法、ロールブラッシュ法、スプレ
ーコート、エアナイフコート、含浸法及びカーテンコー
ト法等を単独又は組み合わせて適用することができる。
【0074】また、本発明の導電層は、少なくとも導電
性微粒子とバインダーからなる塗布液を塗布、乾燥する
ことによって得られることが好ましい。
【0075】本発明の導電性フィルムは導電性を109
〜1010Ω・cmとした場合にはガラスや壁等の帯電防
止シートとして使用することができる。また、導電性を
105〜106Ω・cmとした場合には静電記録材料やタ
ッチパネルとして、また102〜103Ω・cmとした場
合には電磁バリヤーとして使用することができる。
【0076】更に、本発明の導電性フィルムは、支持体
上に形成される感光材料全てに応用することができる。
例えば、ハロゲン化銀カラー感光材料、レントゲン用感
光材料、製版用感光材料、ケミカルプルーフ用感光材料
等である。
【0077】本発明の導電性フィルムをハロゲン化銀感
光材料に用いる場合、ハロゲン化銀乳剤としては、例え
ば米国特許第2,444,607号、同第2,716,
062号、同第3,512,982号、西独国出願公告
第1,189,380号、同第2,058,626号、
同第2,118,411号、特公昭43−4133号、
米国特許第3,342,596号、特公昭47−441
7号、西独国出願公告第2,149,789号、特公昭
39−2825号、特公昭49−13566号等の各明
細書または公報に記載のようなものを用いることができ
る。また、特開平3−249640号公報に記載されて
いるハロゲン化銀乳剤及び現像処理を適用することがで
きる。
【0078】また、特に好ましい感光材料への応用とし
て、例えば、カラー印刷における色校正用のカラープル
ーフを挙げることができ、特に着色画像のみを直接被転
写材料に転写することにより、印刷物に近似した転写画
像のカラープルーフが得られる感光材料が挙げられる。
【0079】次に、本発明の導電性フィルムが有用に用
いられる感光材料として転写画像形成材料について述べ
る。
【0080】本発明の導電性フィルムが好ましく用いら
れる転写画像形成材料は、本発明のフィルムの導電層及
び樹脂被覆層の反対面に熱軟化離型層及び感光性着色記
録層をこの順に設けて形成したものである。このような
画像形成材料において、熱軟化離型層とは、熱軟化層と
して機能する層及び/または離型層として機能する層の
総称であり、支持体上に形成された着色画像が被転写材
料に転写される際に、該着色画像が容易に支持体上から
剥離する様に設けられるものを総称するものである。例
えば熱により軟化することによって該剥離を容易にする
もの(熱軟化層と称する)や、支持体表面を撥油性物質
などで離型処理することにより形成される層(離型処理
層と称する)などを含む概念である。例えば、本発明の
導電性フィルムの適用に際しては、本発明の導電性フィ
ルムの導電層の反対面に熱軟化層により離型層を設け
(更にその上に離型処理層が形成されるのが好まし
い)、この上に着色感光層が形成される構造をとること
ができる。このような熱軟化層としては、例えば酢酸ビ
ニル−エチレン共重合体などから構成できる。
【0081】離型処理層は、例えば、シリコーン樹脂、
フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンエチレン−
α−オレフィン共重合体、プロピレン−α−オレフィン
共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
プロピレン−ジエン共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー
樹脂、ワックス、ナイロン、共重合ナイロンの如きポリ
アミド樹脂等から形成することができる。
【0082】また、メラミン樹脂、ポリアクリル酸エス
テルウレタン樹脂にシリコン樹脂やフッ素樹脂を添加し
ても用いることができる。
【0083】また、ポリプロピレンフィルム及びポリエ
チレンフィルム等は、特別な離型処理を施さなくても良
好な離型性を示すので、好ましい態様としてポリエステ
ルフィルムの厚さより薄く、ポリプロピレン層またはポ
リエチレン層を設けて離型層とすることができる。
【0084】ポリエステルフィルム上にポリプロピレン
層、またはポリエチレン層を設ける方法としては、 (1)ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹
脂、ポリウレタン系樹脂、天然ゴム、合成ゴムなどを有
機溶剤に溶解した溶液を接着剤として用い、ポリエステ
ルフィルム上にこれら接着剤を塗布し、熱風または加熱
によって乾燥した後、ポリプロピレンフィルム、または
ポリエチレンフィルムを重ね合わせ、加熱下に圧着して
ラミネートする、いわゆる乾式ラミネート法; (2)エチレンと酢酸ビニルの共重合物、エチレンとア
クリル酸エステルの共重合物、ポリアミド樹脂、石油樹
脂、ロジン類、ワックス類またはこれらの混合物を接着
剤とし、これら接着剤をそのまま加熱して溶融状態に保
ちながら、ポリエステルフィルム上にドクターブレード
法、ロールコート法、グラビヤ法、リバースロール法等
で塗布した後、ただちに、ポリプロピレンフィルム、ま
たはポリエチレンフィルムを貼り合わせて、必要に応じ
て高温加熱してから冷却することによりラミネートす
る、いわゆるホットメルトラミネート法; (3)ポリプロピレン、またはポリエチレンを溶融状態
に保ち、押出機によりフィルム状に押し出し、これが溶
融状態にあるうちに、ポリエステルフィルムを圧着して
ラミネートする、いわゆる押出ラミネート法; (4)溶融押し出し法で支持体となるポリエステルフィ
ルムを成形する際、複数基の押し出し機を用い、溶融状
態のポリプロピレン、またはポリエチレンとともに、一
回の成形により、ポリエステルフィルム上にポリプロピ
レン層、またはポリエチレン層を形成する、いわゆる共
押し出し法等を挙げることができる。
【0085】離型処理層の厚さは0.01〜30μmの
範囲が適当であり、特に好ましくは0.1〜5μmの範
囲である。
【0086】熱軟化層は熱転写時の温度で軟化する性質
を有するものであり、熱可塑性樹脂により形成すること
ができる。該熱可塑性樹脂としては、軟化点が−30℃
〜150℃のものが好ましい。ここで言う軟化点温度
は、VICAT軟化点または環球法で示した値である。
本発明では、具体的には、以下のものを好ましい樹脂と
して挙げることができる。
【0087】ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリ
オレフィン。
【0088】エチレンと酢酸ビニル、エチレンとアクリ
ル酸エステル、エチレンとアクリル酸の如きエチレン共
重合体。
【0089】ポリ塩化ビニル。
【0090】塩化ビニルと酢酸ビニルの如き塩化ビニル
共重合体。
【0091】ポリ塩化ビニリデン。
【0092】塩化ビニリデン共重合体。
【0093】ポリスチレン。
【0094】スチレンと無水マレイン酸の如きスチレン
共重合体。
【0095】ポリアクリル酸エステル。
【0096】ポリエステル樹脂。
【0097】ポリウレタン樹脂。
【0098】アクリル酸エステルと酢酸ビニルの如きア
クリル酸エステル共重合体。
【0099】ポリメタアクリル酸エステル。
【0100】メタアクリル酸メチルと酢酸ビニル、メタ
アクリル酸メチルとアクリル酸の如きメタアクリル酸エ
ステル共重合体。
【0101】ポリ酢酸ビニル。
【0102】酢酸ビニル共重合体。
【0103】ビニルブチラール樹脂。
【0104】ナイロン、共重合ナイロン、N−アルコキ
シメチル化ナイロンの如きポリアミド樹脂。
【0105】合成ゴム。
【0106】石油樹脂。
【0107】塩化ゴム。
【0108】ポリエチレングリコール。
【0109】ポリビニルアルコールハイドロジンフタレ
ート。
【0110】セルロース誘導体、セルロースアセテート
フタレート、セルロースアセテートサクシネート。
【0111】シェラック。
【0112】ワックス。
【0113】熱軟化層は公知の方法を用いてポリエステ
ルフィルム支持体上に設けることができる。
【0114】熱軟化層の厚さは好ましくは1〜50μm
の範囲が適当であり、特に好ましくは5〜30μmの範
囲である。
【0115】熱軟化層上に上記した離型処理層を設ける
こともでき、この方法としては、上記離型処理層形成用
樹脂を有機溶剤に溶解した溶液、またはエマルジョン化
したものを熱軟化層上に塗布する方法と、ポリプロピレ
ンフィルム、またはポリエチレンフィルムを熱軟化層上
にラミネートする方法等が挙げられる。
【0116】次にポリエステルフィルム支持体の表面に
おいて、熱軟化離型層の上方(支持体より遠い側)に設
けられる感光性着色記録層について説明する。
【0117】感光性着色記録層は、1層でも2層以上形
成されるのでもよい。2層以上の場合、感光体を含む感
光性組成物を有する感光層と、着色剤を有する着色層と
が別々の層であってもよい。
【0118】着色記録層は、着色画像を形成するための
着色剤を含有することができ、かかる着色剤としては、
各種の染料、顔料を用いることができる。特に、色校正
に使用する場合、一般にそこに要求される常色、即ち、
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと一致した色調
の顔料、染料が必要となる。また、カラーフィルターに
使用する場合など、ブルー、グリーン、レッドの顔料、
染料が必要となることもある。その他金属粉、白色顔
料、蛍光顔料なども使うことができる。本発明の導電性
フィルムを用いた転写画像形成材料を、例えば色画像校
正用のカラープルーフ、その他の着色画像形成材料に適
用する場合、下記のような、この技術分野で公知の多く
の顔料・染料を任意に使用することができる。以下に当
該技術分野で公知の種々の顔料及び染料のうちの若干例
を示す。アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、
アントラキノン系、インジゴ系、メチン系などの有機顔
料または染料、あるいは無機顔料であり、これらの具体
例のうちの若干例を以下に記載する。
【0119】(C.I.はカラーインデックスを意味す
る)。
【0120】レモンクロームイエローM35(C.I.
77603) ミディアムクロームイエロー(C.I.77600) モリブデイトオレンジ(C.I.77605) ミロリブルー671(C.I.77510) セイカライトブルー(C.I.74200) セイカライトローズ(C.I.45160:1) セイカライトマゼンタ(C.I.45170:2) セイカライトブルー(C.I.42595:2) セイカライトバイオレットB800(C.I.4253
5:2) セイカファーストレーキレッドCZA665(C.I.
15585:1) セイカファーストレッドLR116(C.I.1563
0:1) セイカファーストカーミン6B1488(C.I.15
850:1) セイカファーストレッド8040(C.I.1586
5:1) セイカファーストイエロー10GH(C.I.1171
0) セイカファーストイエローGH(C.I.11680) セイカファーストイエロー2015(C.I.1174
1) セイカファーストイエローA−3(C.I.1173
7) セイカファーストイエロー2300(C.I.2109
0) セイカファーストイエロー2200(C.I.2109
5) セイカファーストイエロー2400(C.I.2110
5) セイカファーストイエロー2600(C.I.2110
0) セイカファーストイエロー2500(C.I.2109
6) セイカファーストイエロー2720(C.I.2110
8) セイカファーストオレンジ2900(C.I.2116
0) セイカファーストオレンジ900(C.I.2110) セイカファーストオレンジ3044(C.I.1207
5) セイカファーストレッド930(B)(C.I.211
20) セイカファーストスカーレットG conc(C.I.
12315) セイカファーストカーミン3840(C.I.1249
0) セイカファーストカーミン3870(C.I.1248
5) セイカファーストルビンRK−1(C.I.1231
7) セイカファーストバイオレットFR(C.I.1232
2) クロモファインブルー4920(C.I.74160) クロモファイングリーン2GO(C.I.74260) クロモファインイエロー5910(C.I.2003
5) クロモファインオレンジ6726(C.I.not l
isted.) クロモファインスカーレット6750(C.I.not
listed.) クロモファインレッド6820(C.I.46500) クロモファインバイオレット(C.I.51319) 以上大日本精化(株)製 シムラーファーストイエロー8GTF(C.I.211
05) シムラーファーストイエロー4186(C.I.117
67) シムラーファーストイエロー4193G(C.I.21
100) シムラーファーストイエローGHK−N4(C.I.2
1090) シムラーファーストイエローGTF230T(C.I.
not listed.) シムラーファーストイエローRF(C.I.2109
6) シムラーファーストイエロー4181(C.I.211
08) ファーストゲンスーパーイエローGRO(C.I.56
280) シムラーファーストピラゾロンオレンジG(C.I.2
1110) シムラーファーストオレンジV(C.I.21160) シムラーファーストオレンジ4183H(C.I.11
780) シムラーレーキレッドC conc130(C.I.1
5585:1) シムラーネオトールレッド2BY(C.I.1556
5:1) シムラーレッド2BS(C.I.15865:1) ファーストゲンスーパーレッド2Y(C.I.7390
5) ファーストゲンスーパーレッド7083Y(C.I.4
6500) シムラーレッド3013(C.I.15865:2) シムラーブリリアントカーミン6B246(C.I.1
5850:1) ファーストゲンスーパーマゼンタR(C.I.7391
5) ファーストゲンスーパーバイオレットRNS(C.I.
51319) ファーストゲンスーパーブルー6016(C.I.69
800) ファーストゲンブルーBSF−A(C.I.7416
0) ファーストゲンブルーTGR−L(C.I.7416
0) ファーストゲングリーンS(C.I.74260) ファーストゲングリーン2YK(C.I.74265) 以上大日本インキ(株)製 オリエンタルイエローGT(C.I.11680) ビクトリアピュアブルー(C.I.42595) リオノールレッド7B4401(C.I.15830) リオノールレッド3901(C.I.12120) リオノールレッドFB550(C.I.12490) リオノールレッドFBK(C.I.12490) No.7100リオノールイエロー(C.I.2109
6) リオノールイエローFGC−3(C.I.21127) リオノールイエローNBR(C.I.21108) リオノールイエロー1806−G(C.I.2112
7) リオノールレッド2BK(C.I.15865:4) リオノールイエローK−5G(C.I.13960) リオノールイエローK−2R(C.I.13955) リオノールイエローFGG−3(C.I.21127) リオノールブルー7210−V(C.I.74160) リオノールブルーSM(C.I.74160) リオノールブルーFG−7330(C.I.7416
0) リオノールブルーSPG−8(C.I.74160) リオノールブルーESP−S(C.I.74160) リオノールブルーES(C.I.74160) リオノールグリーンB−201(C.I.74260) リオノールグリーンY−101(C.I.74260) リオノールグリーン6Y−501(C.I.7416
0) リオノゲンイエローG−F(C.I.70600) リオノゲンイエロー3G−F(C.I.not lis
ted.) リオノゲンイエローRX−F(C.I.66280) リオノゲンオレンジR−F(C.I.11780) リオノゲンオレンジGR−F(C.I.71105) リオノゲンブラウンR−F(C.I.12510) リオノゲンレッドY−F(C.I.46500) リオノゲンレッド6B−F(C.I.46500) リオノゲンレッドGD−F(C.I.53900) リオノゲンマゼンタR−F(C.I.73915) リオノゲンバイオレットRL−F(C.I.5131
9) リオノゲンブルーR−F(C.I.69800) リオノゲンブルーR3−F(C.I.69800) 以上東洋インキ(株)製 オーラミン(C.I.41000) カロチンブリリアントフラビン(C.I.ベーシック1
3) ローダミン6GCP(C.I.45160) ローダミンB(C.I.45170) サフラニンOK70:100(C.I.50240) エリオグラウシンX(C.I.42080) ファーストブラックHB(C.I.26150) ベンジジンイエロー4T−564D(C.I.2109
5) 三菱カーボンブラックMA−100 三菱カーボンブラック#30、#40、#50 本発明の導電性フィルムを用いた転写画像形成材料にお
いて、着色感光層中における着色剤の含有率は、目標と
する光学濃度と着色感光層の現像液に対する除去性等を
考慮して定めることができる。着色剤の含有率は5〜4
0重量%の範囲とすることが好ましく、特に好ましくは
10〜30重量%の範囲である。着色剤として使用する
顔料、染料は、2種またはそれ以上を混合して用いるこ
ともできる。
【0121】次に、感光性着色記録層に感光性を付与す
るために用いることができる感光体について説明する。
感光体としては、各種の感光性物質が使用可能である。
このような感光体には、例えば活性光線の照射を受ける
と短時間のうちにその分子構造に化学的な変化をきた
し、溶媒に対し溶解性が変化し、ある種の溶媒を適用し
た場合には露光部分または非露光部分が溶解除去されて
しまうようなモノマー、プレポリマー、あるいはポリマ
ーなどの化合物全てが含まれる。
【0122】使用可能な感光体の例としては、露光部の
溶解性が低下する、いわゆるネガ・ポジタイプのものと
して、ポリビニルアルコールをケイ皮酸でエステル化し
たもので代表される光架橋型の感光性樹脂系、ジアゾニ
ウム塩やその縮合体をポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド等と混合した系、ま
た芳香族アジド化合物を光架橋剤として用い環化ゴム等
のバインダーと混合した系等があり、更に光ラジカル重
合や光イオン重合を利用した感光性樹脂も用いることが
できる。
【0123】また露光部の溶解性が増大する、いわゆる
ポジ・ポジタイプのものとしては、例えば、o−キノン
ジアジドを感光剤とする感光性組成物があり、具体的に
は、1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホニルク
ロライド、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホ
ニルクロライド、1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホニルクロライド、1,2−ナフトキノンジアジド
−6−スルホニルクロライドと水酸基及び/またはアミ
ノ基含有化合物を縮合させた化合物が好ましく用いられ
る。
【0124】上記水酸基含有化合物としては、例えばト
リヒドロキシベンゾフェノン、ヒドロキシアントラキノ
ン、ビスフェノールA、フェノールノボラック樹脂、レ
ゾルシンベンズアルデヒド縮合樹脂、ピロガロールアセ
トン縮合樹脂等がある。また、アミノ基含有化合物とし
ては、例えばアニリン、p−アミノジフェニルアミン、
p−アミノベンゾフェノン、4,4−ジアミノベンゾフ
ェノン、4,4−ジアミノジフェニルアミン等がある。
【0125】上記o−キノンジアジド化合物に関して
は、更にJ.Kosar著“Light Sensit
ive System”(Wiley & Sons,
NewYork,1965)及び松永、乾著“感光性高
分子”(講談社、1977)に従うことができる。
【0126】更にポジ・ポジタイプのものとして、 活性光線の照射により酸を発生しうる化合物、 酸により分解しうる結合を少なくとも一個有する化合
物、及び 2または3種類の異なるフェノール類を含むノボラッ
ク樹脂 を含有する感光性組成物を用いることもできる。
【0127】着色感光層中における感光体の含有量は、
例えば好ましくは5〜80重量%が適当である。
【0128】感光性着色記録層は、1層の場合でもある
いは2層以上に分かれる場合でも結合剤を含有すること
ができ、このような結合剤としては、皮膜形成性かつ溶
媒可溶性であり、好ましくはアルカリ現像液で溶解ない
し膨潤し得る高分子化合物を用いることができる。
【0129】かかる高分子化合物の具体例としては、例
えば、下記一般式(I)で表される芳香族性水酸基を有
する構造単位を分子構造中に含有する高分子化合物を挙
げることができる。
【0130】
【化7】
【0131】一般式(I)中、R11及びR12は、それぞ
れ独立に水素原子、アルキル基またはカルボン酸基を表
す。R13は水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基、
14は水素原子、アルキル基、フェニル基またはアラル
キル基を表す。Xは窒素原子と芳香族炭素原子と連結す
る2価の有機基を表す。nは0または1である。Yは置
換基を有してもよいフェニレン基または置換基を有して
もよいナフチレン基を表す。
【0132】上記一般式(I)で表される構造単位を形
成するモノマーとしては、具体的には、例えばN−(4
−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N
−(2−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミ
ド、N−(4−ヒドロキシナフチル)−(メタ)アクリ
ルアミド等の(メタ)アクリルアミド類のモノマー;o
−,m−またはp−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリ
レートモノマー;o−,m−またはp−ヒドロキシスチ
レンモノマー等が挙げられる。好ましくは、o−,m−
またはp−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレートモ
ノマー、N−(4−ヒドロキシフェニル)−(メタ)ア
クリルアミドモノマーであり、さらに好ましくは、N−
(4−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド
モノマーである。
【0133】本発明に係る転写画像形成材料において
は、結合剤として一般式(I)で表される構造を形成す
るモノマーと下記のモノマー等との共重合体を用いるこ
とが好ましい。
【0134】
【化8】
【0135】上記各式中、R15は水素原子、アルキル
基、またはハロゲン原子を表し、R16は、アルキル基、
フェニル基またはナフチル基を表す。
【0136】上記共重合体を用いる場合、該共重合体中
における一般式(I)で表される芳香族性水酸基を有す
る基の比率は1〜30モル%が好ましい。
【0137】また、上記アクリロニトリル類から形成さ
れる単位の上記共重合体中に占める割合は0〜50モル
%が好ましく、さらに現像性を考えれば5〜40モル%
が好ましい。上記アルキルアクリレート類から形成され
る構造単位の割合は、50〜95モル%であることが、
低アルカリ性水溶液による現像性の点からは好適であ
り、さらには60〜95モル%が最も好適な現像性を与
える。
【0138】上記共重合体である高分子化合物には、以
上の構造単位の他、現像性を微調節する目的から、アク
リル酸あるいはメタクリル酸等の上記したアクリル酸類
を共重合させて構造単位としてもよい。その場合のアク
リル酸類の該共重合体の該高分子化合物中に占める割合
は、現像ラチチュードを考慮すれば、0〜20モル%が
好ましく、0〜10モル%であることが最も好適であ
る。
【0139】かかる高分子化合物の重量平均分子量は、
低アルカリ性水溶液を現像液としたときの現像性、ある
いは解像性という面からは、1000〜100000で
あることが好ましく、さらには1000〜30000の
範囲のものが好適である。これらの高分子化合物は周知
の共重合法により合成することが可能である。
【0140】かかる高分子化合物の具体例としては、下
記の構造を持つ共重合体が挙げられる。
【0141】
【化9】
【0142】(重量平均分子量:1000〜3000
0) l:m:n=(1〜25):(5〜40):(50〜9
5) また、本発明に係る画像形成材料において、着色感光層
を構成するバインダーとして、下記一般式で示されるカ
ルボン酸ビニルエステル重合単位を分子構造中に有する
高分子化合物も好ましく使用できる。
【0143】RCOOCH=CH2 但し、Rは炭素数1〜17のアルキル基を表す。
【0144】上記のような構造の高分子化合物であれ
ば、任意に用いることができるが、上記一般式で示され
る重合単位を構成するためのカルボン酸ビニルエステル
モノマーとしては、下記例示のものが好ましい。各称と
化学式とを併記して示す。
【0145】 (1)酢酸ビニル CH3COOH=CH2 (2)プロピオン酸ビニル CH3CH2COOCH=CH2 (3)酪酸ビニル CH3(CH22COOCH=CH2 (4)ピバリン酸ビニル (CH33CCOOCH=CH2 (5)カプロン酸ビニル CH3(CH24COOCH=CH2 (6)カプリル酸ビニル CH3(CH26COOCH=CH2 (7)カプリン酸ビニル CH3(CH28COOCH=CH2 (8)ラウリン酸ビニル CH3(CH210COOCH=CH2 (9)ミリスチン酸ビニル CH3(CH212COOCH=CH2 (10)パルミチン酸ビニル CH3(CH214COOCH=CH2 (11)ステアリン酸ビニル CH3(CH216COOCH=CH2 (12)バーサチック酸ビニル
【0146】
【化10】
【0147】(R1,R2はアルキル基で、その炭素数の
和は7である。即ちR1+R2=C716の形になる) カルボン酸ビニルエステル単量体としては、カルボン酸
の主鎖を構成する炭素数が1〜4のものが更に好まし
い、特に、酢酸ビニルが好ましい。
【0148】なお上記Rには置換基を有するアルキル基
も含み、即ち置換カルボン酸のビニルエステルも重合単
位に包含される。
【0149】高分子化合物は、カルボン酸ビニルエステ
ルの1種を重合させたポリマーでもよく、カルボン酸ビ
ニルエステルの2種以上を共重合させたポリマーでもよ
く、またカルボン酸ビニルエステルとこれと共重合し得
る他の単量体との任意の成分比でのコポリマーであって
もよい。
【0150】上記一般式で示される重合単位と組み合わ
せて用いることができる単量体単位としては、例えば、
エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イ
ソプレン等のエチレン系不飽和オレフィン類、例えばス
チレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p
−クロロスチレン等のスチレン類、例えばアクリル酸、
メタクリル酸等のアクリル酸類、例えばイタコン酸、マ
イレン酸、無水マイレン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン
酸類、例えばマイレン酸ジエチル、マイレン酸ジブチ
ル、マイレン酸ジ−2−エチルヘキシル、フマル酸ジブ
チル、フマル酸ジ−2−エチルヘキシル等の不飽和ジカ
ルボン酸のジエステル類、例えばアクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イ
ソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−クロ
ロエチル、アクリル酸フェニル、α−クロロアクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の
α−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、例えば
アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル
類、例えばアクリルアミド等のアミド類、例えばアクリ
ルアニリド、p−クロロアクリルアニリド、m−ニトロ
アクリルアニリド、m−メトキシアクリルアニリド等の
アニリド類、例えばメチルビニルエーテル、エチルビニ
ルエーテル、イソブチルビニルエーテル、β−クロロエ
チルビニルエーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニ
ル、ビニリデンクロライド、ビニリデンシアナイド、例
えば1−メチル−1−メトキシエチレン、1,1−ジメ
トキシエチレン、1,2−ジメトキシエチレン、1,1
−ジメトキシカルボニルエチレン、1−メチル−ニトロ
エチレン等のエチレン誘導体類、例えばN−ビニルピロ
ール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドー
ル、N−ビニルピロリデン、N−ビニルピロリドン等の
N−ビニル化合物等のビニル系単量体がある。これらの
ビニル系単量体は一般に不飽和二重結合が開裂した構造
で高分子化合物中に存在することになる。
【0151】上記一般式で表される高分子化合物を使用
する場合、特に好ましいのは、酢酸ビニル重合単位を分
子構造中に有するものである。その中でも、酢酸ビニル
重合単位を40〜95wt%有するもの、数平均分子量
(Mn)が、1000〜100000のもの、重量平均
分子量(Mw)が5000〜500000のものが好ま
しい。
【0152】更に好ましくは、酢酸ビニル重合単位(特
にこれが40〜95wt%のもの)及び酢酸ビニルより
長鎖のカルボン酸ビニルエステル重合単位を有する高分
子化合物がよく、特に数平均分子量(Mn)が2000
〜60000、重量平均分子量(Mw)が10000〜
150000のものが好ましい。
【0153】この場合、酢酸ビニルと共重合して酢酸ビ
ニル重合単位を有する高分子化合物を構成するモノマー
としては、共重合体を形成し得るものであれば任意であ
り、例えば上記例示の単量体の中から任意に選ぶことが
できる。
【0154】以下に本発明において高分子化合物として
用いることができる共重合体を、そのモノマー成分を示
すことにより列記する。但し当然のことであるが、以下
の例示に限られるものではない。
【0155】(1)酢酸ビニル−アクリル酸エステル (2)酢酸ビニル−マイレン酸エステル (3)酢酸ビニル−エチレン (4)酢酸ビニル−カルボン酸ビニルエステル (5)酢酸ビニル−スチレン (6)酢酸ビニル−クロトン酸 (7)酢酸ビニル−マイレン酸 (8)酢酸ビニル−2−エチルヘキシルアクリレート (9)酢酸ビニル−ジ−2−エチルヘキシルマレエート (10)酢酸ビニル−メチルビニルエーテル (11)酢酸ビニル−塩化ビニル (12)酢酸ビニル−N−ビニルピロリドン (13)酢酸ビニル−N−プロピオン酸ビニル (14)酢酸ビニル−ピバリン酸ビニル (15)酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル (16)酢酸ビニル−ラウリン酸ビニル (17)酢酸ビニル−ステアリン酸ビニル (18)酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−エチレン (19)酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−2−エチ
ルヘキシルアクリレート (20)酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−ラウリン
酸ビニル (21)酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−クロトン
酸 (22)プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル (23)プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル−
クロトン酸 (24)ピバリン酸−ステアリン酸ビニル−マイレン酸 また、バインダーとして、ノボラック樹脂を使用するこ
ともできる。ノボラック樹脂は、一般に、少なくとも1
種類のフェノール類と活性カルボニル化合物との重縮合
により得られるものであり、このようなノボラック樹脂
の任意のものを使用することができる。
【0156】上記フェノール類は、芳香族性の環に結合
する水素原子の少なくとも1つが水酸基で置換された化
合物すべてを含み、かかるフェノール類としては具体的
には例えば、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾ
ール、p−クレゾール、3,5−キシレノール、2,4
−キシレノール、2,5−キシレノール、カルバクロー
ル、チモール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノ
ン、ピロガロール、フロログルシン、アルキル基(炭素
原子数1〜8個)置換フェノール等を挙げることができ
る。
【0157】上記活性カルボニル化合物には、例えばア
ルデヒド、ケトン等が含まれ、具体的にはホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、アクロレ
イン、フルフラール、アセトン等を挙げることができ
る。
【0158】上記ノボラック樹脂としては、フェノール
ホルムアルデヒドノボラック樹脂、m−クレゾールホル
ムアルデヒドノボラック樹脂、フェノール・m−クレゾ
ール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・
p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、m
−クレゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重
縮合体樹脂、o−クレゾール・p−クレゾール・ホルム
アルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・o−クレゾー
ル・m−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹
脂、フェノール・o−クレゾール・p−クレゾール・ホ
ルムアルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・m−クレ
ゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体
樹脂等を挙げることができる。
【0159】好ましいノボラック樹脂はフェノールホル
ムアルデヒドノボラック樹脂であり、重量平均分子量M
wが3500〜500、数平均分子量Mnが1000〜
200の範囲のものが好ましい。
【0160】上記ノボラック樹脂の分子量を含め、本明
細書においての高分子化合物の分子量の測定は、GPC
(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法)によっ
て行う。数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwの
算出は、拓植盛雄、宮林達也、田中誠之著“日本化学会
誌”800頁〜805頁(1972年)に記載の方法に
より、オリゴマー領域のピークを均す(ピークの山と谷
の中心を結ぶ)方法にて行うものとする。
【0161】また、前記ノボラック樹脂において、その
合成に用いられた異なるフェノール類の量比を確認する
方法としては、熱分解ガスクロマトグラフィー(PG
C)を用いる。熱分解ガスクロマトグラフィーについて
は、その原理、装置および実験条件が、例えば、日本化
学会編、拓殖「新実験化学講座」第19巻、高分子化学
〔I〕474頁〜485頁(丸善1978年発行)等に
記載されており、熱分解ガスクロマトグラフィーによる
ノボラック樹脂の定性分析法は、拓植盛雄、田中隆、田
中誠之著“分析化学”第18巻、47頁〜52頁(19
69年)に記載された方法に準じるものとする。
【0162】着色記録層にノボラック樹脂(成分(b)
と称する)と、前記した一般式で示されるカルボン酸ビ
ニルエステル重合単位を分子構造中に有する高分子化合
物(成分(c)と称する)とを含有させる場合には、
(b)/(c)=5/95〜80/20の重量比範囲で
含有されることが好ましい。この範囲であると、色再現
性や熱による変形(寸度ずれ)、及び耐変色性の点で好
ましい。成分(b)/(c)の特に好ましい比率は、重
量比で(b)/(c)=10/90〜60/40の範囲
である。
【0163】更に、着色記録層に用いるバインダーとし
て使用可能な他の高分子化合物としては、(メタ)アク
リル酸(共)重合体のスルホアルキルエステル、ビニル
アセタール(共)重合体、ビニルエーテル(共)重合
体、アクリルアミド(共)重合体、スチレン(共)重合
体、セルロース誘導体等をも挙げることができる。
【0164】本発明に係る転写画像形成材料における着
色記録層の膜厚は、目標とする化学濃度、着色濃度、着
色記録層に用いられる着色剤の種類やその含有率等によ
り適宜に定めることができる。許容範囲内であれば着色
感光層の膜厚はできるだけ薄い方が解像力は高くなり、
画像品質は良好である。従って、該膜厚は、好ましくは
0.1〜5g/m2の範囲で使用されるのが通常であ
る。
【0165】本発明に係る転写画像形成材料の着色記録
層は、一般に、感光体と、バインダーと、色剤(顔料)
とを含む着色感光層塗布液を支持体上に塗設することに
より形成できる。
【0166】ここで、該塗布液を構成するために溶媒と
して有機溶剤を用いることができる。本発明の実施に際
し、着色感光層塗布液として用いることができる有機溶
剤は任意であり、例えば公知の種々の有機溶剤は全て用
い得る。用いることができる有機溶剤としては、例えば
n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ペンタン、ペンゼ
ン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n
−プロピルアルコール、t−ブチルアルコール、sec
−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、n−ブチ
ルアルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、
1−ヘキサノール等のアルコール類、アセトン、シクロ
ヘキサノン、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピ
ルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチル−n−ブ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル等のジエチレングリコール類、そのほか
乳酸メチル、乳酸エチル、プロピオン酸メチル、酪酸メ
チル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル、プ
ロピオニトリル等のニトリル類、その他1,4−ジオキ
サン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
更に塩化メチレンやクロロホルム、四塩化炭素等を挙げ
ることができる。この中で好ましく用いられるものは、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類及
びケトン類、エステル類であり、特に好ましくは、シク
ロヘキサノン及びトルエン、乳酸メチルである。
【0167】本発明の導電性フィルムを用いた転写画像
形成材料において、着色記録層中には各種の有機酸や酸
無水物を含有させることができる。
【0168】用いることができる有機酸としては、公知
の種々の有機酸を挙げることができる。
【0169】このような有機酸としては、例えば化学便
覧基礎編二II(丸善1966年)第1054〜1058
頁に記載されている有機酸をすべて挙げることができ
る。このような有機酸としては、例えば安息香酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、イソフタル酸、p−トルイル
酸、o−トルイル酸、β−エチルグルタル酸、m−オキ
シ安息香酸、3,5−ジメチル安息香酸、3,4−ジメ
トキシ安息香酸、グリセリン酸、グルタコン酸、グルタ
ル酸、p−アニス酸、ケイ皮酸、コハク酸、酢酸、セバ
シン酸、β,β−ジエチルグルタル酸、1−シクロブタ
ンジカルボン酸、1,3−シクロブタンジカルボン酸、
1,1−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロ
ペンタンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカル
ボン酸、β,β−ジメチルグルタル酸、ジメチルマロン
酸、α−酒石酸、スペリン酸、テレフタル酸、ピメリン
酸、フタル酸、フマル酸、プロピオン酸、β−プロピル
グルタル酸、β−プロピルマロン酸、β,β−メチルプ
ロピルグルタル酸、マンデル酸、メソ酒石酸、メチルマ
ロン酸、β−メチルグルタル酸、リンゴ酸、1,1−シ
クロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジ
カルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、シス−4−シク
ロヘキセン−1,2,−ジカルボン酸、ステアリン酸、
エルカ酸、ウンデセン酸、ラウリン酸、酪酸、n−カプ
リン酸、ペラルゴン酸、n−ウンデカン酸等を挙げるこ
とができる。その他メルドラム酸やアスコルビン酸等の
エノール構造を有する有機酸も好ましく用いることがで
きる。
【0170】この中で好ましく用いられる有機酸は、炭
素数が1〜5の炭素差を持つカルボン酸や二塩基酸であ
り、更に好ましくは、酢酸及びグルタル酸である。
【0171】上記有機酸の感光層中に占める割合は、
0.05〜10重量%が適当であり好ましく更に好まし
くは0.1〜5重量%が適当である。
【0172】用いることができる酸無水物は任意であ
り、公知の種々の酸無水物がすべて用いられるが、好ま
しくは環状酸無水物であり、このような酸無水物として
は、例えば無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、
3,6−エンドオキシ−Δ4−テトラヒドロ無水フタル
酸、テトラクロル無水フタル酸、無水グルタル酸、無水
マレイン酸、クロル無水マイレン酸、α−フェニル無水
マレイン酸、無水コハク酸、ピロメリット酸等を挙げる
ことができる。
【0173】上記酸無水物の感光層中に占める割合は、
0.05〜10重量%が適当であり好ましく、更に好ま
しくは0.1〜5重量%が適当である。
【0174】着色記録層中には、必要に応じて更に可塑
性、塗布性向上剤等を添加することもできる。
【0175】可塑剤としては各種低分子化合物類、例え
ばフタル酸エステル類、トリフェニルホスフェート類、
マイレン酸エステル類、塗布性向上剤としては界面活性
剤、例えばフッ素系界面活性剤、エチルセルロースポリ
アルキレンエーテル等に代表されるノニオン界面活性剤
等を挙げることができる。
【0176】本発明の導電性フィルムを用いた転写画像
形成材料を構成する場合、着色記録層は着色剤とバイン
ダーよりなる着色層と、感光性組成物よりなる感光層と
の2層に分割することもできる。この場合は、どちらの
層が支持体側に配置されていてもかまわない。
【0177】本発明の導電性フィルムを用いた転写画像
形成材料は、カラープルーフとして具体化することがで
きる。
【0178】この場合の転写画像形成材料の着色感光層
は、像様露光に続く現像により画像状に除去され、着色
画像を形成するものである。
【0179】転写画像形成材料は、一般に、被転写材料
に画像を転写する形で使用する。
【0180】本発明の導電性フィルムを用いた転写画像
形成材料においては、支持体と着色記録層との間には熱
軟化離型層が存在し、該層は少なくとも1層形成されて
いればよい。この層は、上記のような場合の被転写材料
上の画像転写を効率良く行い、画像転写後の支持体の剥
離を容易にするものである。
【0181】本発明に係る転写画像形成材料は、これを
露光・現像して画像部を形成し、少なくとも該形成され
た画像部を被転写材料に転写して転写画像を得る形態で
使用することができる。
【0182】上記転写画像形成材料は、着色感光層に応
じた、特にその感光体に応じた適宜の光で露光でき、そ
の後現像して、画像を得ることができる。転写画像形成
材料を現像するために用いる現像液は、被処理材料を現
像する現像作用を有するものであれば、任意に使用する
ことができる。好ましくは、アルカリ剤とアニオン界面
活性剤を含む現像液を用いるのがよい。
【0183】使用できるアルカリ剤としては、(1)ケ
イ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム、水酸化リチウム、第二または第三リン
酸ナトリウムまたはアンモニウム塩、メタケイ酸ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、アニモニア等の無機アルカリ
剤、(2)モノ、ジ、またはトリメチルアミン、モノ、
ジ、またはトリエチルアミン、モノまたはジイソプロピ
ルアミン、n−ブチルアミン、モノ、ジ、またはトリエ
タノールアミン、モノ、ジ、またはトリイソプロパノー
ルアミン、エチレンイミン、エチレンジイミン等の有機
アミン化合物等が挙げられる。
【0184】また、使用できるアニオン界面活性剤とし
ては、 (1)高級アルコール硫酸エステル類(例えば、ラウリ
ルアルコールサルフェートのナトリウム塩、オクチルア
ルコールサルフェートのアンモニウム塩、ラウリルアル
コールサルフェートのアニモニウム塩、第二ナトリウム
アルキルサルフェート等)、 (2)脂肪族アルコールリン酸エステル塩類(例えば、
セチルアルコールリン酸エステルのナトリウム塩等) (3)アルキルアリールスルホン酸塩類(例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、イソプロピルナ
フタレンスルホン酸ナトリウム塩、ジナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム塩、メタニトロベンゼンスルホン酸ナト
リウム塩等) (4)アルキルアミドスルホン酸塩類(C1735CON
(CH3)−CH2CH2SO3Na等) (5)二塩基脂肪族エステルのスルホン酸塩類(例えば
ナトリウムスルホコハク酸ジオクチルエステル、ナトリ
ウムスルコハク酸ジヘキシルエステル等) (6)アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデ
ヒド縮合物(例えばジブチルナフタレンスルホン酸ナト
リウムのホルムアルデヒド縮合物等)が挙げられる。
【0185】アルカリ剤とアニオン界面活性剤とは、任
意に組合わせて用いることができる。
【0186】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。なお、当然のことではあるが、本発明は以下述べ
る実施例に限定されるものではない。
【0187】以下の実施例及び比較例において、樹脂被
覆層の樹脂及び導電層のバインダーとして下記を用い
た。
【0188】(C−1)ブチルアクリレート40重量
%、スチレン20重量%及びグリシジルアクリレート4
0重量%の共重合体ラテックス液(固形30%) (C−2)ブチルアクリレート10重量%、t−ブチル
アクリレート35重量%、スチレン30重量%及び2−
ヒドロキシエチルアクリレート25重量%の共重合体ラ
テックス液(固形30%) (C−3)後記ポリエステル共重合体(A)500gを
95℃の熱水3400g中で3時間攪拌し溶解して作成
したポリエステル共重合体(A)の水溶液。
【0189】(C−4)後記ポリエステル共重合体
(A)の水溶液7300gに、スチレン30g、ブチル
メタクリレート30g、グリシジルメタクリレート20
g、アクリルアミド20g及び過硫酸アンモニウム1.
0gを投入して80℃で5時間反応し、室温に冷却し、
固形分を10重量%に調整した液。
【0190】(C−3)及び(C−4)の製造に用いた
ポリエステル共重合体(A)は次ぎのようにして製造し
た。
【0191】テレフタル酸ジメチル34.02重量部、
イソフタル酸ジメチル25.52重量部、5−スルホイ
ソフタル酸ジメチルナトリウム塩12.97重量部、エ
チレングリコール47.85重量部、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール18.95重量部、酢酸カルシウム
−水塩0.065重量部、酢酸マンガン四水塩0.02
2重量部を窒素気流下において170〜220℃でメタ
ノールを留去しながらエステル交換反応を行った後、リ
ン酸トリメチル0.04重量部、重縮合触媒とし三酸化
アンチモン0.04重量部及び1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸15.08重量部を加え、220〜235
℃の反応温度でほぼ理論量の水を留去しエステル化を行
った。その後、更に反応系内を約1時間かけて減圧、昇
温し最終的に280℃、1mmHg以下で約1時間重縮
合を行い、ポリエステル重合体(A)を得た。得られた
ポリエステル重合体(A)の固有粘度は、0.35であ
った。
【0192】導電性無機微粒子の製造 塩化第二スズ水和物65gを水/エタノール混合溶液2
000mlに溶解し均一溶液を得た。次いでこれを沸騰
し共沈殿物を得た。生成した沈殿物をデカンテーション
により取り出し、蒸留水にて沈殿を何度も水洗する。沈
殿を洗浄した蒸留水中に硝酸銀を滴下し塩化イオンの反
応がないことを確認後、蒸留水1000ml添加し全量
を2000mlとする。さらに30%アンモニア水を4
0ml加え、水浴中で加温し、コロイド状ゲル分散液を
得た。このコロイド状ゲル分散液を分散液(A−1)と
する。
【0193】塩化第二スズ水和物65gと三塩化アンチ
モン1.0gを水/エタノール混合溶液2000mlに
溶解し均一溶液を得た。次いでこれを沸騰し共沈殿物を
得た。生成した沈殿物をデカンテーションにより取り出
し、蒸留水にて沈殿を何度も水洗する。沈殿を洗浄した
蒸留水中に硝酸銀を滴下し塩素イオンの反応がないこと
を確認後、蒸留水1000ml添加し全量を2000m
lとする。さらに30%アンモニア水を40g加え、水
浴中で加温し、コロイド状ゲル分散液を得た。このコロ
イド状ゲル分散液(A−2)とする。
【0194】塩化第二スズ水和物65gと三塩化アンチ
モン1.5gをエタノール1000gに溶解し均一溶液
を得た。この溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液を前記
溶液のpHが3になるまで滴下してコロイド状酸化第二
スズと酸化アンチモンの共沈殿を得た。得られた共沈殿
を50℃に24時間放置し赤褐色のコロイド状沈殿を得
た。この赤褐色のコロイド状沈殿を遠心分離により分離
した。過剰なイオンを除くため沈殿に水を加え遠心分離
によって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオン
を除去した。過剰イオンを除去したコロイド状沈殿10
0gを平均粒径0.3μの硫酸バリウム50gおよび水
1000gに混合し900℃に加熱された焼成炉中に噴
霧し青みがかった平均粒径0.1μmの酸化第二スズと
硫酸バリュウムからなる粉末混合化合物(A−3)を得
た。
【0195】実施例1 25W/m2・minの強度で、コロナ放電を施した厚
さ75μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム支持体の上に、表1に示す乾燥後の組成になるよう
に調整した導電層用塗布液と樹脂被覆層用塗布液を支持
体に近い側から順に塗布した。導電層のバインダーは全
て(C−1)80wt%と(C−2)20wt%の混合
とした。これらの各層は、乾燥後の膜厚が導電層は0.
2μm、樹脂被覆層は0.3μmになるように塗布し、
123℃で2分間乾燥した。このようにして得られた導
電性フィルム(No.1〜No.21)の各々について
下記方法で樹脂被覆層の表面硬度HD、表面比抵抗(2
0%RH)、スリ傷及びひび割れについて測定及び評価
を行った。
【0196】表面硬度HDの測定:島津製作所製、ダイ
ナミック超微笑硬度計、DUH−200にて測定した。
0.5μm変位したときの硬度を「HD」として表し
た。
【0197】表面比抵抗:川口電気(株)製テラオーム
メーターモデルVE−30を用いて23℃20%RHで
測定しlogΩで記載した。
【0198】スリ傷の評価:得られた試料を23℃相対
湿度40%RH条件下で2時間放置後、新東科学(株)
製連続荷重引掻試験機(HEIDON−18型)を用
い、直径0.25mmのサファイヤ針で0〜100gの
連続荷重で試料の表面を摩擦観測した。この値が大きい
程、スリ傷耐性がよいことになる。100gの荷重をか
けても傷がつかない場合をA、99〜80gの場合を
B、79〜50gの場合をC、49g以下の場合をDと
して評価した。
【0199】ひび割れの評価:塗布乾燥後の試料を10
0倍ルーペにより目視評価した。0を発生なし、△を発
生は見られるが実技上使用可能レベル×を実技上使用不
可レベルとした。
【0200】以上の結果を下記表1に示す。
【0201】
【表1】
【0202】実施例2 実施例1で作成した導電性フィルムNo.1〜No.2
1の各々について、導電層の反対面に厚さ25μmのエ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂層(三井−デュポンポリ
ケミカル社製EVAFLEX P−1405、酢酸ビニ
ル含有率14重量%、VICAT軟化点68℃)を押出
しラミネート法により形成し、熱軟化離型層を有する支
持体を作成した。
【0203】これらの支持体のエチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂層表面上に、下記組成の着色感光層分散液を、
ワイヤーバーを用いて、乾燥膜厚が1.5μmになるよ
うに塗布し、90℃で5分間乾燥し、各フィルムNo.
についてそれぞれ4色の着色画像を形成する感光材料を
作成した。
【0204】 着色感光層分散液 p−クレゾールノボラック樹脂とナフトキノン−1,2−ジアジド −4−スルホン酸クロライドとのエステル化物 0.616g 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル共重合体(80:20wt%、 重量平均分子量 50000、50%メタノール溶液) 8.768g 下記ブラック、シアン、マゼンタ又はイエロー顔料のい
ずれか 乳酸メチル(b.P.144,8℃) 35.2g フッ素系界面活性剤(3M社製、FC−430) 0.01g 顔料 ブラック:カーボンブラックMA−100(三菱化成製) 0.99g シアン :リオノールブルーFG−7330(東洋インキ製) 0.55g マゼンタ:リオノールレッド6BFG−4219X(東洋インキ製) 0.68g イエロー:NO.1206リオノールイエロー(東洋インキ製)0.68g 作成された感光材料に、各色の色分解網ポジフィルムを
重ね合わせ、4kWメタルハライドランプ50cmの距
離から220秒間画像露光を行い、更に下記現像液に3
2℃で30秒間浸漬することにより現像を行い、4色の
着色画像を形成し、現像処理後の接着性及び画質につい
て下記の方法で評価した。
【0205】 現像液 コニカPS版現像液SDR−1(コニカ(株)製) 40ml ペレックスNBL(花王アトラス社製) 100ml 蒸留水 400ml 現像処理後の接着性の評価 23℃、55%RHの環境下で、本発明導電層表面に、
45度の角度で切れ目をいれて、この上に粘着テープを
はりつけ180度方向にすばやく引きはがす。この方法
において、未剥離部分が90%以上の場合をA級、60
%以上をB級、それ以下をC級とした。A級でなければ
実用に耐えられない。この結果を表1に示した。
【0206】画質の総合評価 着色画像を網点再現性等について総合的に判断し、良好
の場合を○、特に問題が無い場合を△、露光時の散乱等
で実用に耐えられない場合を×とした。
【0207】以上の結果を下記表2に示す。
【0208】
【表2】
【0209】
【発明の効果】本発明により、耐傷性が向上し、ひび割
れが改良され、更に、感光材料等に用いられたとき、現
像処理後においても十分な接着性能が得られる導電性フ
ィルムを提供することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
    に導電性無機微粒子をバインダーに対して10〜70v
    ol%含有する導電層を少なくとも1層有し、かつ該微
    粒子を含有する層よりも該ポリエステルフィルムに対し
    て遠い位置に表面硬度HDが15以上の樹脂被覆層を少
    なくとも1層有することを特徴とする導電性フィルム。
  2. 【請求項2】 上記導電性無機微粒子が金属酸化物であ
    ることを特徴とする請求項1記載の導電性フィルム。
  3. 【請求項3】 上記樹脂被覆層がビニル系単量体で変性
    されたポリエステルの層であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の導電性フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の導電性フィル
    ムの片面に少なくとも1層の感光層を有することを特徴
    とする感光材料。
  5. 【請求項5】 感光層が導電層に対し支持体を介して反
    対面にあることを特徴とする請求項4記載の感光材料。
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