JP2778116B2 - 感光性組成物 - Google Patents

感光性組成物

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JP2778116B2 JP1142914A JP14291489A JP2778116B2 JP 2778116 B2 JP2778116 B2 JP 2778116B2 JP 1142914 A JP1142914 A JP 1142914A JP 14291489 A JP14291489 A JP 14291489A JP 2778116 B2 JP2778116 B2 JP 2778116B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なアルカリ可溶性樹脂とo−キノンジ
アジド化合物とを含有するポジ型感光性組成物に関する
ものであり、更に詳細には、平版印刷版、感光性フィル
ムあるいはフォトレジスト材料の製造に適する感光性組
成物に関するものである。
〔従来の技術〕
o−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル、o−
ナフトキノンジアジドスルホンアミド等のo−キノンジ
アジド化合物とノボラック型フェノール樹脂、ノボラッ
ク型クレゾール樹脂等のアルカリ可溶性樹脂からなる感
光性組成物は、感光性平版印刷版の感光層や、プリント
配線基板製造用のフォトレジスト等として工業的に用い
られている。
o−キノンジアジド化合物は、活性光線の作用により
分解してカルボン酸基を有する化合物を生成し、アルカ
リ可溶性となる。この性質を利用して、o−キノンジア
ジド化合物を含有する感光性組成物を適当な支持体上に
設層した感光材料に画像露光し、アルカリ水溶液で現像
することにより、画像部が溶解除去され、原画に対して
ポジ型のレリーフ像を得ることができる。
o−キノンジアジド化合物は、それ自身では皮膜形成
性が不良で、また結晶析出性を有し、かつ平版印刷版と
して利用する場合の耐刷性として要求される耐摩耗性が
弱いため、実用性のある感光性組成物とはならない。こ
のため一般に、o−キノンジアジド化合物と共に、アル
カリ可溶性樹脂、例えばノボラック型フェノール樹脂、
ノボラック型クレゾール樹脂等のノボラック樹脂が用い
られてきた。
しかしながら、ノボラック樹脂の性質上、支持体に対
する密着性が劣ること、皮膜がもろいこと、化学抵抗性
が小さいこと、塗膜性が劣ること、耐摩耗性が不十分で
平版印刷版として使用した時、十分な耐刷性が得にく
い、等の問題点があった。
このような問題点を解決するため、種々のアルカリ可
溶性樹脂が提案されている。例えば、特公昭52−41050
号公報に記載されているポリヒドロキシスチレン又はヒ
ドロキシスチレン共重合体;特公昭52−28401号公報及
び特開昭51−33620号公報に記載されている側鎖にヒド
ロキシフェニル基を有する(メタ)アクリルアミドの単
独重合体又はその共重合体;特開昭51−34711号公報及
び特開昭51−36129号公報に記載されている側鎖にヒド
ロキシフェニル基を有する(メタ)アクリル酸エステル
の単独重合体又はその共重合体;特開昭58−203433号公
報に記載されている様なスチレン単独重合体又はその共
重合体の側鎖にエステル基を介してヒドロキシフェニル
基を導入したものなどが挙げられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらのアルカリ可溶性樹脂を用いる
ことによって、支持体に対する密着性、皮膜のもろさ、
塗膜性は、ある程度改良されたものの、依然として耐摩
耗性は不十分で、また適当な現像条件の範囲が狭いとい
う問題点があり、その改良が望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、支持体に対する密
着性が良好で、可焼性のある耐摩耗性の良好な皮膜を与
え、しかも適当な現像条件の範囲の広い新規な感光性組
成物を提供することにある。
本発明が解決しようとする他の課題は、感光性平版印
刷版の感光層に好適に使用しうる感光性組成物を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記課題を解決するために、(A)フェノー
ル性水酸基を有するポリエステル又は変性ポリエステル
と、(B)感光剤としてのo−キノンジアジド化合物を
含有する感光性組成物を提供する。
本発明で使用するフェノール性水酸基を有するポリエ
ステル又は変性ポリエステルとしては、例えば (A)フェノール性水酸基を有するジカルボン酸又はそ
の誘導体を含有するポリカルボン酸成分と、多価アルコ
ール成分から誘導されるフェノール性水酸基を有するポ
リエステル、 (B)フェノール性水酸基を有するジカルボン酸又はそ
の誘導体を含有するポリカルボン酸成分と、多価アルコ
ール成分を反応させて得られるアルコール性水酸基を有
するポリエステルを製造し、このポリエステルにフェノ
ール性水酸基よりアルコール性水酸基に対して高い反応
性を有する官能基を分子中に2個以上有する化合物〔以
下、鎖伸長剤と言う。〕を反応させて得られるフェノー
ル性水酸基を有する変性ポリエステル 等が挙げることができる。
このフェノール性水酸基を有するポリエステル又は変
性ポリエステルは、必要に応じてポリエステル鎖中に、
フェノール性水酸基と反応しない他の結合、例えばウレ
タン、アミド、ウレイド、エーテル結合などを有してい
てもよい。
フェノール性水酸基を有するジカルボン酸としては、
例えば、下記一般式(1)〜(5)で表わされるジカル
ボン酸を挙げることができる。
(一般式中(1)〜(5)中、R1は水素原子、炭素原子
数1〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4のアルコキシ
ル基、ハロゲン原子又はニトロ基を表わし、R2及びR3
独立的に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基又はシアノ
基を表わし、Xは炭素原子数1〜6のアルキレン基、酸
素原子、イオウ原子、 を表わし、iは1〜5の整数を表わし、jは(5−i)
の整数を表わし、h及びh′は独立的に1〜4の整数を
表わし、fはO又は1を表わし、gは(4−h)の整数
を表わし、g′は(4−h′)の整数を表わす。) 上記のようなフェノール性水酸基を有するジカルボン
酸及びその誘導体としては、例えば、4−ヒドロキシベ
ンジリデンマロン酸、3−ヒドロキシベンジリデンマロ
ン酸、3,4−ジヒドロキシベンジリデンマロン酸、4−
ヒドロキシ−3−メトキシベンジリデンマロン酸、3−
ヒドロキシ−4−メトキシベンジリデンマロン酸、4−
ヒドロキシ−3−ニトロベンジリデンマロン酸、4−ヒ
ドロキシシンナミリデンマロン酸、3−ヒドロキシシン
ナミリデンマロン酸、4−ヒドロキシ−3−メトキシシ
ンナミリデンマロン酸、4−ヒドロキシ−3−ニトロシ
ンナミリデンマロン酸等のヒドロキシマロン酸類;3−ヒ
ドロキシフタル酸、4−ヒドロキシフタル酸、4−ヒド
ロキシイソフタル酸、5−ヒドロキシイソフタル酸、ヒ
ドロキシテレフタル酸、3,6−ジヒドロキシフタル酸、
2,5−ジヒドロキシイソフタル酸、4,5−ジヒドロキシイ
ソフタル酸、2,3−ジヒドロキシテレフタル酸、2,5−ジ
ヒドロキシテレフタル酸、2,4,6−トリヒドロキシイソ
フタル酸、4,5,6−トリヒドロキシイソフタル酸、4−
ヒドロキシ−5−ニトロイソフタル酸、4−ヒドロキシ
−5−クロロイソフタル酸、3−ヒドロキシ−6−メト
キシフタル酸、2,4−ジヒドロキシ−6−メチルイソフ
タル酸等のヒドロキシフタル酸類;3,3′−メチレンビス
(4−ヒドロキシ安息香酸)、4,6′−ジヒドロキシ−
3,3′−ビフェニルジカルボン酸、6,6′−ジヒドロキシ
−5,5′−ジメトキシ−3,3′−ビフェニルジカルボン
酸、4,5−ジヒドロキシ−2,4′−オキシジ安息香酸等の
ヒドロキシビフェニルジカルボン酸類;2−ヒドロキシ−
p−ベンゼン二酢酸、2,5−ジヒドロキシ−p−ベンゼ
ン二酢酸、α,α′−ジシアノ−2,5−ジヒドロキシ−
p−ベンゼン二酢酸、α,α′−ジニトロ−2,5−ジヒ
ドロキシ−p−ベンゼン二酢酸、α,α′−ジクロロ−
2,5−ジヒドロキシ−p−ベンゼン二酢酸、5−ヒドロ
キシ−m−フェニレンジ(オキシ酢酸)等のヒドロキシ
ベンゼン二酢酸類;前記ジカルボン酸のジメチルエステ
ル、ジエチルエステルの如きジアルキルエステル;前記
ジカルボン酸のジ(エチレングリコール)エステル、ジ
(プロピレングリコール)エステルの如きジ(アルキレ
ングリコール)エステル等を挙げることができる。
ポリエステルの製造に際して、上記のフェノール性水
酸基を有するジカルボン酸又はその誘導体と共に、他の
多価カルボン酸又はその誘導体を併用することができ、
このような化合物として、例えば、コハク酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバチン酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒド
ロフタル酸、テトラブロムフタル酸、テトラクロルフタ
ル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、カルボキシノルボルナン酢
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、トリメリット
酸、ハイミック酸等の多価カルボン酸、又はその無水物
又はそのエステル誘導体等を挙げることができる。
一方、多価アルコール成分としては、特に制限なく各
種のものを使用でき、例えば、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、1,3−ブチレングリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、2,2,4−トリ
メチル−1,3−ペンタンジオール等の脂肪族鎖式ジオー
ル;1,4−ビス−β−ヒドロキシエトキシシクロヘキサ
ン、シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジ
メタノール、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノー
ルF、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体、
ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加体、ビス
フェノールFのエチレンオキサイド付加体、ビスフェノ
ールFのプロピレンオキサイド付加体、水添ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加体、水添ビスフェノー
ルAのプロピレンオキサイド付加体、トリシクロデカン
ジメタノールのエチレンオキサイド付加体、トリシクロ
デカンジメタノールのプロピレンオキサイド付加体、5
−ノルボルネン−2,3−ジメタノール、5−ノルボルネ
ン−2,2−ジメタノール等の脂肪族及び芳香族環式ジオ
ール;トリメチロールプロパンの如きトリオール;ペン
タエリスリトールの如きテトラオール等を挙げることが
できる。
ポリエステルの合成は、通常、この分野で知られてい
る手段、例えば、成書、“講座 重合反応論9、重縮
合”緒方著、化学同人社発行、あるいは、特開昭60−16
5646号公報、米国特許3,622,320号公報に記載されてい
る方法により側鎖にフェノール性水酸基を有するポリエ
ステルを容易に製造できる。
前記(B)法で使用される鎖伸長剤としては、例え
ば、ジアリールオギザレート化合物、ジアリールフタレ
ート化合物、ジアリールカーボネート化合物、テトラカ
ルボン酸二無水物等が挙げられる。
ジアリールオギザレート化合物としては、下記一般式
(6)で表わされる化合物、ジアリールフタレート化合
物としては、下記一般式(7)で表わされる化合物、ジ
アリールカーボネート化合物としては、下記一般式
(8)で表わされる化合物をそれぞれ挙げることができ
る。
(上記一般式(6)〜(8)中、R1及びR2はそれぞれ独
立的に置換基を有してもよい芳香族炭化水素基を表わ
す。) 上記各一般式中のR1及びR2の具体例として、 (nは1〜10の整数)、 (Xはハロゲン原子)、 等を挙げることができる。
テトラカルボン酸二無水物としては、下記一般式
(9)で表わされる化合物を挙げることができる。
(上記一般式(9)中、Rは少なくとも2個の炭素原子
を含有する4価の有機基を表わす。) テトラカルボン酸二無水物としては、例えば、ピロメ
リット酸二無水物、3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物、3,3′,4,4′−ジフェニルテト
ラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカ
ルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボ
ン酸二無水物、4,4′−スルホニルジフタル酸二無水
物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン
二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテ
ル二無水物、4,4′−〔3,3′−(アルキルホスホリルジ
フェニレン)−ビス(イミノカルボニル)〕ジフタル酸
二無水物、ヒドロキノンジアセテートとトリメリット酸
無水物の付加体、ジアセチルジアミンとトリメリット酸
無水物の付加体などの芳香族テトラカルボン酸二無水
物;5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メ
チル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物
(大日本インキ化学工業KK製、商品名『エピクロンB−
4400』)、ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水
物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物などの脂
肪族テトラカルボン酸二無水物等を挙げることができ
る。
前記ポリエステルと鎖伸長剤との反応によるフェノー
ル性水酸基を有する変性ポリエステルの合成は、例え
ば、特開昭60−221748号公報に記載されている方法によ
り、容易に製造することができる。
この際、多価カルボン酸成分、多価アルコール成分及
び鎖伸長剤の選択、合成条件を種々に変えることによ
り、(変性)ポリエステルの構造及び分子量を広範囲に
わたり任意の値を取ることができるが、本発明の目的と
する用途に供するためには、重量平均分子量が1000〜10
万のものが好ましく、更に、ポリエステル又は変性ポリ
エステル1000g中に、一般式(1)〜(5)で表わされ
る構造単位を0.5モル以上含有することが好ましい。
本発明で使用するo−キノンジアジド化合物は、少な
くとも1つのo−キノンジアジド基を有する化合物で、
活性光線によりアルカリ水溶液に対する溶解性を増すも
のであり、種々の構造のものが知られており、例えば、
J.KOSAR著「Light−Sensitive Systems」(John Wiley
& Sons,Inc,1965年発行)P336〜P352に詳細に記載され
ている。特に種々のヒドロキシル化合物とo−ベンゾキ
ノンジアジドあるいはo−ナフトキノンジアジドのスル
ホン酸エステルが好適である。
上記のようなo−キノンジアジド化合物としては、例
えば、1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホ
ニルクロライドとフェノール・ホルムアルデヒド樹脂又
はクレゾール・ホルムアルデヒド樹脂とのエステル;米
国特許第3635709号明細書に記載されている1,2−ナフト
キノン−2−ジアジド−5−スルホニルクロライドとピ
ロガロール・アセトン樹脂とのエステル;特公昭63−13
528号公報に記載されている1,2−ナフトキノン−2−ジ
アジド−5−スルホニルクロライドとレゾルシン−ベン
ズアルデヒド樹脂とのエステル;特公昭62−44257号公
報に記載されている1,2−ナフトキノン−2−ジアジド
−5−スルホニルクロライドとレゾルシン−ピロガロー
ル・アセトン共縮合樹脂とのエステル;特公昭56−4512
7号公報に記載されている末端にヒドロキシル基を有す
るポリエステルに1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−
5−スルホニルクロライドをエスステル化させたもの;
特公昭50−24641号公報に記載されているN−(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタクリルアミドのホモポリマー又
は他の共重合しうるモノマーとの共重合体に1,2−ナフ
トキノン−2−ジアジド−5−スルホニルクロライドを
エスステル化させたもの;特公昭54−29922号公報に記
載されている1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−
スルホニルクロライドとビスフェノール・ホルムアルデ
ヒド樹脂とのエステル;特公昭52−36043号公報に記載
されているp−ヒドロキシスチレンのホモポリマー又は
他の共重合いうるモノマーとの共重合体に1,2−ナフト
キノン−2−ジアジド−5−スルホニルクロライドをエ
ステル化させたもの;1,2−ナフトキノン−2−ジアジド
−5−スルホニルクロライドとポリヒドロキシベンゾフ
ェノンとのエステルがある。その他本発明に使用できる
公知のo−キノンジアジド化合物としては、特開昭63−
80254号、特開昭58−5737号、特開昭57−111530号、特
開昭57−111531号、特開昭57−114138号、特開昭57−14
2635号、特開昭51−36129号、特公昭62−3411号、特公
昭62−51459号、特公昭51−483号などの各明細書中に記
載されているもの等を挙げることができる。また、本発
明のフェノール性水酸基を有する(変性)ポリエステル
に1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホニル
クロライドをエステル化させたものも使用しうる。
前記のo−キノンジアジド化合物の含有量は、感光性
組成物の全固形分に対して5〜60重量%で、より好まし
くは10〜40重量%である。
本発明の組成物中には、本発明におけるフェノール性
水酸基を有するポリエステル又は変性ポリエステルの他
に、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール・
ホルムアルデヒド樹脂、フェノール・クレゾール・ホル
ムアルデヒド共縮合樹脂、フェノール変性キシレン樹
脂、ポリヒドロキシスチレン、ポリハロゲン化ヒドロキ
シスチレン、N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリ
ルアミドの共重合体、ハイドロキノンモノメタクリレー
ト共重合体等、公知のアルカリ可溶性樹脂を含有させる
ことができる。かかるアルカリ可溶性樹脂は全組成物の
70重量%以下の添加量で用いられる。
本発明の組成物中には、更に必要に応じて、感度を高
めるために環状酸無水物、露光後直ちに可視像を得るた
めの焼き出し剤、画像着色剤としての染料、その他のフ
ィラーなどを加えることができる。
環状酸無水物としては、例えば無水コハク酸、無水グ
ルタル酸、無水イタコン酸、無水フタル酸、テトラヒド
ロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水マレ
イン酸、クロル無水マレイン酸、無水ピロメリット酸等
を挙げることができる。これらの環状酸無水物は、全組
成物の1〜15重量%含有させることができる。
露光後、直ちに可視像を得るための焼き出し剤として
は、露光によって酸を放出する感光性化合物と、酸と塩
を形成して色調を変える有機染料との組合せを挙げるこ
とができる。
露光によって酸を放出する感光性化合物としては、例
えば、特開昭50−36209号公報に記載されているo−ナ
フトキノンジアジド−4−スルホン酸ハロゲニド;特開
昭53−36223号公報に記載されているトリハロメチル−
2−ピロンやトリハロメチル−s−トリアジン;特開昭
55−62444号公報に記載されている種々のo−ナフトキ
ノンジアジド化合物;特開昭55−77742号公報に記載さ
れている2−トリハロメチル−5−アリール−1,3,4−
オキサジアゾール化合物;ジアゾニウム塩等を挙げるこ
とができる。これらの化合物は、単独又は混合して使用
することができ、その添加量は、全組成物に対し、0.3
〜15重量%の範囲が好ましい。
塩を形成しうる有機染料としては、例えば、トリフェ
ニルメタン系染料、シアニン染料、ジアゾ染料、スチリ
ル染料等が挙げられ、具体例としては、クリスタルバイ
オレット、エチルバイオレット、メチルバイオレット、
メチレンブルー、ビクトリア・ブルーBH、ビクトリア・
ピュア・ブルーBOH、オイルブルー#603、マラカイトグ
リーン、オイルグリーンBG、ブリリアントグリーン、フ
クシン、エオシン、ローダミンB、オイルピンク#31
2、オイルレッド5B、オイルブラックBS、オイルイエロ
ー#101、フェノールフタレイン、クレゾールレッド、
オーラミン、ロイコクリスタルバイオレット、ロイコマ
ラカイトグリーン等を挙げることができる。その添加量
は、全組成物に対して0.3〜15重量%の範囲が好まし
い。
その他本発明の組成物中には、画像のインキ着肉性を
向上させるための、疎水基を有する各種樹脂、例えばオ
クチルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、t−ブチル
フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、t−ブチルフェノ
ール・ベンズアルデヒド樹脂、ロジン変性ノボラック樹
脂、及びこれら変性ノボラック樹脂のo−ナフトキノン
ジアジドスルホン酸エステル等;塗布性を改良するため
の添加剤、例えばセルロースアルキルエーテル類、エチ
レンオキサイド系界面活性剤、フッ素系界面活性剤(例
えば、大日本インキ化学工業(株)製「メガファックF
−177」);塗膜の可焼性を改良するための可塑剤、例
えばフタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、ブチルグ
リコレート、リン酸トリクレジル、アジピン酸ジオクチ
ル等、種々の目的に応じて各種添加剤を加えることがで
きる。これらの添加量は全組成物に対して0.01〜30重量
%の範囲が好ましい。
さらにこれらの組成物中には、皮膜の耐摩耗性を更に
向上させるための公知の樹脂を添加できる。これらの樹
脂としてはポリビニルアセタール樹脂、ポリウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ナイロン、ポリエ
ステル樹脂、アクリル樹脂等があり、単独または混合し
て使用することができる。添加量は全組成物に対して、
2〜40重量%の範囲が好ましい。
本発明の組成物は、上記各成分を溶解する溶媒に溶か
して支持体上に塗布する。ここで使用する溶媒として
は、例えば、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メ
チルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテー
ト、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、
酢酸ブチル、アセトン、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、シクロヘキサノン、γ−ブチロラクトン、トルエ
ン、エチレンジクロライド、テトラクロロエタン、ジメ
チルホルムアミド等を挙げることができる。これらの溶
媒は単独又は混合して使用することができる。そして、
上記成分中の固形分濃度は、2〜50重量%の範囲が好ま
しい。
以上のようにして溶媒に溶解された本発明の感光性組
成物は、ディップ塗布、カーテン塗布、ロール塗布、ス
プレー塗布、ホワラー塗布、スピナー塗布、エアナイフ
塗布、ドクターナイフ塗布等周知の塗布方法によって、
支持体に塗布される。
支持体としては、例えば、アルミニウム、亜鉛、銅、
ステンレス、鉄等の金属板;ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリエ
チレン等のプラスチックフィルム;合成樹脂を溶融塗布
あるいは合成樹脂溶液を塗布した紙、プラスチックフィ
ルムに金属層を真空蒸着、ラミネートなどの技術により
設けた複合材料;その他印刷版の支持体として使用され
ている各種の材料が挙げられる。また、金属、特にアル
ミニウムの表面を有する支持体の場合は、砂目立て処
理、陽極酸化処理、親水化処理などの表面処理がなされ
ていることが好ましい。塗布量としては、乾燥重量で通
常約0.5〜約5g/m2である。
塗布後、周知の方法により、乾燥して、支持体上に感
光層を設けた感光性平版印刷版が得られる。
この感光性平版印刷版の感光層にポジ画像による像露
光を行なった後、アルカリ現像液で現像して露光部分を
溶解除去すれば、支持体上に対応する画像が形成された
平版印刷版が得られる。
露光に使用される適当な光源としては、例えば、カー
ボンアーク灯、水銀灯、メタルハライド灯、キセノン
灯、ケミカルランプ、レーザー等が挙げることができ
る。
アルカリ現像液としては、水を主成分として、珪酸ナ
トリウム、珪酸カリウム、メタ珪酸ナトリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナ
トリウム、重炭酸ナトリウム、第三リン酸ナトリウム、
第二リン酸ナトリウム、第三リン酸アンモニウム、第二
リン酸アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン等のアルカリ剤を添
加したものが適当であり、それらの濃度は0.1〜10重量
%の範囲が好ましく、0.5〜5重量%の範囲が特に好ま
しい。
また、該アルカリ現像液には、必要に応じてアルカリ
性緩衝液、界面活性剤、アルコール類などを加えること
ができる。
本発明の感光性組成物は、平版印刷版用感光性組成物
として極めて有用なものであるが、必ずしもこの用途に
限定されるものではなく、フォトレジスト、感光性フィ
ルム等の画像形成材料の用途に使用しうるものである。
以下、本発明を実施例により、具体的に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定
されるものではない。
〔実施例〕
[1](変性)ポリエステルの合成例 1段法…第1表に記載した配合組成をもつ各混合物を
触媒(ジブチル錫オキサイド3.0g)と共に撹拌装置、窒
素ガス導入管、温度計及び留出管を備えた反応器に仕込
み、窒素ガス雰囲気下で撹拌しつつ190℃に加熱して反
応を開始した。
その後3時間に亘って加熱、撹拌を続け反応により生
成するアルコールの留出が止まった後、同温度で反応器
内の圧力を徐々に減じて1mmHgとした。更に同減圧下
で、約3時間に亘って更に加熱撹拌を続け、留出物を留
去した後、反応器内の圧力を窒素ガスで常圧まで戻し、
生成した樹脂を取り出した。
2段法−1…上記1段法で合成した樹脂(100g)を18
0℃に加温し、撹拌しながら第1表に記載した鎖伸長剤
を仕込み、再び反応器内の圧力を1mmHgとし、180℃2時
間に亘って撹拌を続け、副生するフェノールを留出した
後、常圧まで戻して、生成した樹脂を取り出した。
2段法−2…上記1段法で合成した樹脂(100g)を14
0℃に加温し、撹拌しながら第1表に記載した鎖伸長剤
を仕込み、常圧のまま140℃4時間に亘って撹拌を続け
て反応させ、その後生成した樹脂を取り出した。
[2]感光性平版印刷の作成 厚さ0.30mm厚のアルミニウム板をナイロンブラシと40
0メッシュのパミストンの水懸濁液を用い、その表面を
砂目立てし、次いで20%硫酸電解液中、電流密度2A/dm2
で陽極酸化処理して、2.7g/m2の酸化皮膜を形成し、水
洗乾燥して支持体を得た。
この支持体に下記感光液をロールコーターで塗布し、
100℃2分間乾燥して感光性平版印刷版を得た。この
時、乾燥塗膜重量は、2.5g/m2であった。
[3]平版印刷の作成 [2]で得られた感光性平版印刷版に網点ポジ画像の
フィルム及び、段差0.15ステップウェッジを密着させ、
これより1m離れた位置に設けた出力1kWのメタルハライ
ドランプ(岩崎電気(株)社製「アイドルフィン100
0」)を用いて露光した。
その後、市販の現像液「DH−4」(富士写真フィルム
(株)製)の8倍希釈水溶液で25℃1分間現像して、平
版印刷版を得た。
[4]現像許容性及び耐刷性(耐摩耗性)の評価 現像許容性:[2]で作成した感光性平版印刷版を、
[3]と同様の露光条件で露光し、引き続いて前記と同
様の現像方法で4分間現像し、ステップウエッジのクリ
ヤー段数を測定し、1分間現像時のクリヤー段数と比較
し、その段差でもって示した。クリヤー段数の差の小さ
いほど現像許容性が良好であることを表わす。
耐刷性:[3]で作成した平版印刷版をローランドファ
ボリット印刷機に取り付け、市販の平版印刷用インキを
用いて印刷を行ない、7万枚印刷した時点で印刷物の版
とび、かすれ等の有無を評価した。
〔発明の効果〕 本発明の感光性組成物は、感光性平版印刷版に用いた
時、耐摩耗性が良好であり、しかも、現像許容性も良好
である。
従って、本発明の感光性組成物は、平版印刷版用感光
性組成物として有用である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/004 - 7/115

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)フェノール性水酸基を有するポリエ
    ステル又は変性ポリエステルと、(B)o−キノンジア
    ジド化合物とを含有することを特徴するポジ型感光性組
    成物。
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