JPH09107476A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09107476A
JPH09107476A JP7286861A JP28686195A JPH09107476A JP H09107476 A JPH09107476 A JP H09107476A JP 7286861 A JP7286861 A JP 7286861A JP 28686195 A JP28686195 A JP 28686195A JP H09107476 A JPH09107476 A JP H09107476A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高画像濃度部の階調を確保し、且つ低画像濃
度部の再現性を目標とする画像濃度とする画像形成装置
を得る。 【解決手段】 実際に出力できるプリンター部の最高画
像濃度に応じて、参照データに対する補正を行うことに
より、プリンターで出力できる最高画像濃度が、参照デ
ータによって与えられる目標画像濃度に達しない場合に
も、階調のつぶれが生じないように、YMCK階調補正
テーブルを作成する。このYMCK階調補正テーブルの
作成手順は以下による。全体の湾曲度を選択後(S
1)、低画像濃度部の湾曲度を選択する(S2)。次
に、光画像濃度部の湾曲度を選択し(S3)、画像濃度
が所望の値になるように全体に係数を掛ける(S4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、特に、デジタル方式の複写機、プリンター、FAX
等の色調整を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル方式の画像形成装置にお
いて、プリンタなどの出力装置(画像形成手段)の出力
特性を補正するためや、特定の濃度領域を協調するため
に、画像信号変換テーブル(以下LUTという)が使わ
れてきた。
【0003】画像形成装置は、一般に、画像読み取り手
段、画像処理手段、画像書込み手段、画像処理手段など
によって形成されており、前述のLUTは、画像処理手
段に内装されていて、画像読み取り手段から画像処理手
段に入力される入力画像信号を変換して出力画像信号と
して画像書込み手段に出力する。
【0004】LUTは、プリンタ(画像形成部)の画像
濃度についての出力特性を反映してつくられるため、画
像形成手段などの”劣化や汚れ”などで、プリンタの出
力特性が変化した場合、補正が不十分となる。
【0005】これを補正するために、画像形成装置内部
で行われるプロセス・コントロールと呼ばれる制御の1
つとして、感光体や転写体などの像担持体上に、画像濃
度の異なる複数のパターンを形成し、このパターンを光
学センサーにより、その反射光、ないしは透過光を検知
し、帯電電位、現像バイアス、レーザーの露光量を変更
したり、また、階調補正テーブルを変更したりすること
が行われる。
【0006】上記の補正方法は、装置内で自動で補正を
することができ、人の手を煩わせなくて良いというメリ
ットがあるが、光学センサーの特性上、トナーの付着量
が多い高濃度側において感度が無いため、トナーの付着
量が少ない、低濃度から中間濃度部へかけての補正とな
る。また、転写部の転写能力の経時変化による転写され
るトナー量の変動、または、定着部における定着性の変
化による画像濃度の変動を補正できない欠点がある。
【0007】これに対し、像担持体上に形成したパター
ン像を転写材に転写、定着したものをスキャナーで読み
取り、その読み取ったデータに基づいて階調補正テーブ
ルの選択・作成を行ったり、色変換係数、RGB-YMCK色変
換テーブルの作成が行われる。この方法は、前述した光
学センサーを用いた補正方法に比べて、排出された転写
材を、人の手によって原稿台に載置するなどのオペレー
ターによる処理が必要となるが、トナーの付着量が多
い、高画像濃度部の補正が可能であり、また、転写部の
経時変化、定着部における定着性の変化による画像濃度
の変化を補正できるというメリットがある。
【0008】関連する従来技術例に、特開平5−114
962号「画像形成装置」がある。本従来例は、装置内
部に内装した検査パターンを自身の画像形成手段等によ
って一旦出力して画像パターンを形成し、これを自身の
画像読み取り手段で読み取り、この入力画像信号を基に
画像信号変換テーブルを補正する。この補正によりその
時点での画像形成手段等の劣化等に起因する特性変化を
反映させることができるので、画像形成手段等の特性が
変化しても、画像信号変換テーブルを常に最適な状態に
維持することができ、出力画像の安定した光画質を保つ
ことができる、としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例では、階調補正テーブルを作成する際には、RO
MまたはRAM中に記憶された参照データを用いる。こ
の参照データは、調整目標データと考えてもよく、階調
補正テーブルへの入力値と、所定のレーザー出力で感光
体上に形成された静電潜像を現像し、転写材に転写し、
定着されたトナー像を原稿読み取り手段であるスキャナ
ーで読み込んだ値に対する目標値との組によって作成さ
れる。
【0010】初期剤(開封したばかりの現像剤)や、あ
るいは低湿度の環境下で使用される現像剤は、トナーの
帯電量が高いために、潜像担持体である感光体にトナー
を付着する量が十分ではない場合がある。そのような場
合、転写材に定着された画像濃度(特に最高濃度)も、
参照データの指示する目標画像濃度に達していない。
【0011】この場合、作成された階調補正テーブルも
高濃度部がつぶれたテーブルとなり、プリンターが出す
ことができる最高画像濃度までは、目標画像濃度に忠実
に再現されるが、それより高い目標画像濃度に対して
は、一定の画像濃度になり、階調情報あるいは画像の細
部の情報が失われるという不具合が生じる。
【0012】これを図21を用いて説明すると、図の第
1象限は、前述した参照データA[i]を表し、図の横軸
は、YMCK諧調変換テーブルへの入力値n、縦軸は、
RGBγ変換後のスキャナーの読み取り値を表す。図の
第2象限は、RGBγ変換を表し、横軸は、RGBγ変
換前の入力値、縦軸は、RGBγ変換後の出力値を表
す。なお、この図では、RGBγ変換を行っていない
(スルー)。
【0013】第3象限の縦軸は、レーザー(LD)の書
込み値で、横軸は、予め定められたレーザ出力LDで形
成されたトナー・パターンを転写材に記録し、スキャナ
ーで読み取った値を表す。この図は、プリンター部の特
性を表す。RGBγ変換を行わない場合には、このグラ
フは、パターンのスキャナーの読み取り値であるa[LD]
と一致する。
【0014】第4象限のグラフは、YMCK諧調変換テ
ーブルLD[i]で、このテーブルを求めることが目的であ
る。第3象限に示すように、画像濃度が充分な場合b を
破線で表し、画像濃度が不充分な場合c を実線で表す。
同一な参照データA[n](第1象限)の場合には、最終的に
得られた階調変換テーブルは、b の場合には、d におい
て階調が得られているが、c の場合には、階調が得られ
なくなる。
【0015】これに対して、プリンターが出力可能な最
高濃度と、参照データで指定された最大画像濃度の目標
値との比に応じて、階調を圧縮するなどの処理を行うと
(図21のe)、低画像濃度部が、目標とする画像濃度よ
りも更に低く(明るく)なってしまうため(同f)、低画
像濃度部が画像として再現されなくなる不具合が生じる
場合がある。
【0016】本発明は、高画像濃度部の階調を確保し、
且つ低画像濃度部の再現性を目標とする画像濃度とする
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を解
決するために、請求項1の発明は、読み取り位置に配置
した原稿画像を光学的に走査して読み取る画像読み取り
手段と、画像読み取り手段からの入力画像信号を変換し
出力画像信号として出力する画像処理手段と、出力画像
信号に応じて像担持体上に情報を書き込む画像書込み手
段と、像担持体に現像剤にて転写材上に画像を形成する
画像形成手段と、画像処理手段または画像書込み手段
に、複数のパターンを形成する画像信号発生装置と、画
像処理手段に内装されて入力画像信号を出力画像信号に
変換する画像信号変換テーブルとを備え、画像信号変換
テーブルを、画像信号発生装置のパターンに基づいて画
像書込み手段、画像形成手段にて形成した画像パターン
を画像読み取り手段が読み込んで出力した読み取り信号
によって、参照データを用いて補正する画像形成装置で
あり、参照データは、画像読み取り装置の読み取り画像
信号、画像信号変換テーブルへの入力値からなり、参照
データを、検知パターンの読み取り値に応じて補正する
ことを特徴とする。
【0018】請求項2の発明は、読み取り位置に配置し
た原稿画像を光学的に走査して読み取る画像読み取り手
段と、画像読み取り手段からの入力画像信号を変換し出
力画像信号として出力する画像処理手段と、出力画像信
号に応じて像担持体上に情報を書き込む画像書込み手段
と、像担持体に現像剤にて転写材上に画像を形成する画
像形成手段と、画像処理手段または画像書込み手段に、
複数のパターンを形成する画像信号発生装置と、画像処
理手段に内装されて入力画像信号を出力画像信号に変換
する画像信号変換テーブルとを備え、画像信号変換テー
ブルを、画像信号発生装置のパターンに基づいて画像書
込み手段、画像形成手段にて形成した画像パターンを画
像読み取り手段が読み込んで出力した読み取り信号によ
って、参照データを用いて補正する画像形成装置であ
り、参照データは、画像読み取り装置の読み取り画像信
号、画像信号変換テーブルへの入力値を有し、参照デー
タに対して、検知パターンの読み取り値に応じて補正す
る領域と、補正しない領域とを指定する手段を有するこ
とを特徴とする。
【0019】請求項3の発明は、補正を行う参照データ
と、補正を行う参照データに対して、画像読み取り手段
の読み取り値の低画像濃度側と、高画像濃度側とに補正
を行わない参照データとを有し、参照データの補正を行
わない領域の、画像読み取り手段の読み取り値の低画像
濃度側の参照データと、参照データの補正を行わない領
域の、高画像濃度領域側の参照データとの差と、参照デ
ータの補正を行わない領域の低画像濃度側の参照データ
と、検知パターンの読み取り値との差との比に基づい
て、補正を行う画像濃度領域の目標濃度を求めることを
特徴とする。
【0020】請求項4の発明は、補正を行う参照データ
と、補正を行う参照データに対する補正量の上限値を設
定する手段と、参照データの補正を行わない領域の、画
像読み取り手段の読み取り値の低画像濃度側の参照デー
タと、参照データの補正を行わない領域の、高画像濃度
領域側の参照データとの差と、参照データの補正を行わ
ない領域の低画像濃度側の参照データと、検知パターン
の読み取り値との差、との比と補正を行う参照データに
対する補正量の上限値とに基づいて、補正を行う画像濃
度領域の目標濃度を求めることを特徴とする。
【0021】請求項5の発明は、補正を行う参照データ
の補正量の上限値を連続的あるいは段階的に指定する手
段を有することを特徴とする。
【0022】請求項8の発明は、補正を行う参照データ
は、画像読み取り装置の読み取り画像信号、画像信号変
換テーブルへの入力値からなり、読み取り画像信号ある
いは画像信号変換テーブルへの入力値のいずれか一方、
または両方のデータに対し補正を行うことを特徴とす
る。
【0023】請求項6の発明は、参照データの補正を実
行/非実行の選択手段を設けたことを特徴とする。
【0024】請求項7の発明は、出力可能な画像濃度を
予測する手段を有することを特徴とする。
【0025】
【作用】請求項1の発明は、実際に出力できるプリンタ
ー部の最高画像濃度に応じて、参照データに対する補正
を行うことにより、プリンターで出力できる最高画像濃
度が、参照データによって与えられる目標画像濃度に達
しない場合にも、階調のつぶれが生じないように、YM
CK階調補正テーブルを作成する。
【0026】請求項2の発明は、検知パターンのスキャ
ナーの読み取りデータから、YMCK階調補正テーブル
を作成する際に、プリンターの出力可能な最大画像濃度
に応じて補正を行う参照データの領域あるいは個別デー
タと、補正を行わない参照データの領域、あるいは個別
データとの指定を行う。
【0027】請求項3の発明は、参照データに対し、プ
リンターの出力濃度に応じて、低画像濃度側の補正を行
わない領域と、高画像濃度側の補正を行わない領域との
間に、補正を行う領域を設けることにより、プリンター
の出力画像濃度が、目標とする画像濃度に満たないこと
により生じる参照データに対するずれと、低画像濃度側
の濃度を参照データにあわせることによるずれとを、吸
収するように補正を行う。
【0028】請求項4の発明は、請求項3の発明におけ
る作用である、参照データに対し、プリンターの出力濃
度に応じて、低画像濃度側の補正を行わない領域と、高
画像濃度側の補正を行わない領域との間に、補正を行う
領域を設けることにより、プリンターの出力画像濃度
が、目標とする画像濃度に満たないことにより生じる参
照データに対するずれと、低画像濃度側の濃度を参照デ
ータにあわせることによるずれとを、吸収するように補
正を行う際に、補正を行わない参照データの低画像濃度
領域内の最高画像濃度、あるいは参照データの値と、補
正を行わない参照データの高画像濃度領域内の最低画像
濃度、あるいは参照データの値との差と、補正を行わな
い参照データの低画像濃度領域内の最高画像濃度、ある
いは参照データの値と、補正を行わない参照データの高
画像濃度領域内の最低画像濃度に対応する実際のプリン
ターが出力可能な画像濃度(に対するスキャナーの読み
取り値)の値との差との比に基づいて、参照データの補
正を行う。補正を行う際に、補正量の上限値を設けるこ
とにより、目標濃度からのずれを制限する。
【0029】請求項5の発明は、階調性を重視するべく
参照データを補正する画像濃度領域と、画像濃度を目標
濃度に合わせることを重視するべく参照データを補正を
行うか、もしくは補正を行わない画像濃度領域とを、参
照データの補正量に制限を行わない、あるいは、参照デ
ータの補正量に制限を設ける場合に、その制限値を所定
の関数式、あるいはテーブルにより、段階的に、あるい
は連続的に指定する。
【0030】請求項8の発明は、参照データを、YMC
K階調変換テーブルへの入力値とプリンター部で転写材
上に作成した階調パターンのスキャナーの読み取り値と
から作成し、この参照データを実際にプリンター部で出
力できる画像濃度に応じて補正を行う際に、YMCK階
調変換テーブルへの入力値とプリンター部で転写材上に
作成した階調パターンのスキャナーの読み取り値のいず
れか一方、または両方の補正を行う。
【0031】請求項6の発明は、参照データの補正の実
行/非実行の選択手段により、選択を行い、それに応じ
て補正の実行/非実行を行う。
【0032】請求項7の発明は、出力可能な画像濃度を
予測する手段により、出力可能画像濃度を予測し、その
結果に基づいて、参照データの補正を行う。
【0033】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明による画像形
成装置の実施例を詳細に説明する。図1〜図20を参照
すると本発明の画像形成装置の実施例が示されている。
尚、以下の実施例は本発明の画像形成装置を、電子写真
複写機(以下、単に複写機と言う)に適用した場合にお
いて説明する。
【0034】図1に示す機構図において実施例の、複写
機本体101の機構の概略を説明する。複写機本体10
1のほぼ中央部に配置された像担持体としてのφ120[m
m]の有機感光体(OPC)ドラム102の周囲には、感
光体ドラム102の表面を帯電する帯電チャージャー1
03、一様に帯電された感光体ドラム102の表面上に
半導体レーザ光を照射して静電潜像を形成するレーザ光
学系104、静電潜像に各色トナーを供給して現像し、
各色毎にトナー像を得る黒現像装置105及びイエロー
Y、マゼンタM、シアンCの3つのカラー現像装置10
6、107、108、感光体ドラム102上に形成され
た各色毎のトナー像を順次転写する中間転写ベルト10
9、上記中間転写ベルト109に転写電圧を印加するバ
イアスローラ110、転写後の感光体ドラム102の表
面に残留するトナーを除去するクリーニング装置11
1、転写後の感光体ドラム102の表面に残留する電荷
を除去する除電部112などが順次配列されている。
【0035】また、上記中間転写ベルト109には、転
写されたトナー像を転写材に転写する電圧を印加するた
めの転写バイアスローラ113及び転写材に転写後に残
留したトナー像をクリーニングするためのベルトクリー
ニング装置114が配設されている。中間転写ベルト1
09から剥離された転写材を搬送する搬送ベルト115
の出口側端部には、トナー像を加熱及び加圧して定着さ
せる定着装置116が配置されているとともに、この定
着装置116の出口部には、排紙トレイ117が取り付
けられている。
【0036】レーザ光学系104の上部には、複写機本
体101の上部に配置された原稿載置台としてのコンタ
クトガラス118、このコンタクトガラス118上の原
稿に走査光を照射する露光ランプ119、原稿からの反
射光を反射ミラー121によって結像レンズ122に導
き、光電変換素子であるCCD(Charge Coupled Devic
e)のイメージセンサアレイ123に入光させる。CC
Dのイメージセンサアレイ123で電気信号に変換され
た画像信号は図示しない画像処理装置を経て、レーザ光
学系104中の半導体レーザのレーザ発振を制御する。
【0037】次に、上記複写機に内蔵される制御系を説
明する。図2に示したように制御系は、メイン制御部
(CPU)130を備え、このメイン制御部130に対
して所定のROM131及びRAM132が付設されて
いるとともに、上記メイン制御部130には、インター
フェースのI/O133を介してレーザ光学系制御部1
34、電源回路135、光学センサー136、トナー濃
度センサー137、環境センサー138、感光体表面電
位センサー139、トナー補給回路140、中間転写ベ
ルト駆動部141、操作部142、がそれぞれ接続され
ている。上記のレーザ光学系制御部134は、レーザ光
学系104のレーザ出力を調整するものであり、また上
記の電源回路135は、帯電チャージャー113に対し
て所定の帯電用放電電圧を与えると共に、現像装置10
5、106、107、108に対して所定電圧の現像バ
イアスを与え、かつバイアスローラ110および転写バ
イアスローラ113に対して所定の転写電圧を与えるも
のである。
【0038】光学センサー136は、感光体ドラム10
2の転写後の領域に近接配置される発光ダイオードなど
の発光素子とフォトセンサーなどの受光素子とからな
り、感光体ドラム102上に形成される検知パターン潜
像のトナー像におけるトナー付着量及び地肌部における
トナー付着量が各色毎にそれぞれ検知されるとともに、
感光体除電後のいわゆる残留電位が検知される。
【0039】この光電センサー136からの検知出力信
号は、図示を省略した光電センサー制御部に印加されて
いる。光電センサー制御部は、検知パターントナー像に
於けるトナー付着量と地肌部におけるトナー付着量との
比率を求め、その比率値を基準値と比較して画像濃度の
変動を検知し、トナー濃度センサー137の制御値の補
正を行なう。
【0040】更に、トナー濃度センサー137は、現像
装置105から108には、現像装置105から108
内に存在する現像剤の透磁率変化に基づいてトナー濃度
を検知する。トナー濃度センサー137は、検知された
トナー濃度値と基準値とを比較し、トナー濃度が一定値
を下回ってトナー不足状態になった場合に、その不足分
に対応した大きさのトナー補給信号をトナー補給回路1
40に印加する機能を備えている。
【0041】電位センサー139は、像担持体である感
光体102の表面電位を検知し、中間転写ベルト駆動部
141は、中間転写ベルトの駆動を制御する。
【0042】黒現像器105内に黒トナーとキャリアを
含む現像剤が収容されていて、これは、現像剤攪拌部材
202の回転によって攪拌され、現像スリーブ201上
で、現像剤規制部材202によってスリーブ上に汲み上
げられる現像剤量を調整する。この供給された現像剤
は、現像スリーブ201上に磁気的に担持されつつ、磁
気ブラシとして現像スリーブ201の回転方向に回転す
る。
【0043】次に、図3のブロック図に基づいて、画像
処理部を説明する。図3において、401はスキャナ、
402はシェーディング補正回路、403はRGBγ補
正回路、404は画像分離回路、405はMTF補正回
路、406は色変換−UCR処理回路、407は変倍回
路、408は画像加工(クリエイト)回路、409はM
TFフィルター、410はγ補正回路、411は階調処
理回路、412はプリンターである。
【0044】複写すべき原稿は、カラースキャナ401
によりR、G、Bに色分解されて読み取られる。シェー
ディング補正回路402では、撮像素子のムラ、光源の
照明ムラなどが補正される。RGBγ補正回路403で
は、スキャナからの読み取り信号が反射率データから明
度データに変換される。画像分離回路404では、文字
部と写真部の判定、及び有彩色、無彩色判定が行われ
る。MTF補正回路405では、入力系の、特に高周波
領域でのMTF特性の劣化を補正する。色変換−UCR
処理回路406は、入力系の色分解特性と出力系の色材
の分光特性の違いを補正し、忠実な色再現に必要な色材
YMCの量を計算する色補正処理部と、YMCの3色が
重なる部分をBk(ブラック)に置き換えるためのUC
R処理部とからなる。色補正処理は下式のようなマトリ
クス演算することにより実現できる。
【0045】
【数1】
【0046】ここで、<R>、<G>、<B>は、それぞれ
R、G、Bの補数を示す。マトリクス係数aijは入力
系と出力系(色材)の分光特性によって決まる。ここで
は、1次マスキング方程式を例に挙げたが、<B>2、<B
G>のような2次項、あるいはさらに高次の項を用いる
ことにより、より精度良く色補正することができる。ま
た、色相によって演算式を変えたり、ノイゲバウアー方
程式を用いるようにしても良い。何れの方法にしても、
Y、M、Cは<B>、<G>、<R>(またはB、G、Rでも
よい)の値から求めることができる。
【0047】色相判定回路422で、RGB画像信号
が、RGBCMYのどの色相の信号であるかを判定し、
各色相に応じた色変換係数を選択する。一方、UCR処
理は次式を用いて演算することにより行うことができ
る。
【0048】 Y’ = Y− α・min(Y,M,C) M’ = M− α・min(Y,M,C) C’ = C− α・min(Y,M,C) Bk = α・min(Y,M,C)
【0049】上式において、αはUCRの量を決める係
数で、α=1の時100%UCR処理となる。αは一定
値でも良い。例えば、高濃度部では、αは1に近く、ハ
イライト部では、0に近くすることにより、ハイライト
部での画像を滑らかにすることができる。
【0050】変倍回路407は、縦横変倍が行われ、画
像加工(クリエイト)回路408は、リピート処理など
が行われる。MTFフィルター409では、シャープな
画像やソフトな画像など、使用者の好みに応じてエッジ
強調や平滑化等、画像信号の周波数特性を変更する処理
が行われる。
【0051】γ補正回路410で、プリンターの特性に
応じて、画像信号の補正が行われる。また、地肌飛ばし
なども同時に行うこともできる。階調処理回路411で
ディザ処理またはパターン処理が行われる。また、スキ
ャナー401で読み込んだ画像データを外部の画像処理
装置などで、処理したり、外部の画像処理装置からの画
像データをプリンタ412で出力するためのインターフ
ェースI/F413、414が備えられている。
【0052】以上の画像処理回路を制御するためのCP
U415及びROM416、RAM417とはBUS4
18で接続されている。CPU415はシリアルI/F
を通じて、システムコントローラ419と接続されてお
り、図示しない操作部などからのコマンドが送信され
る。
【0053】レーザー変調回路のブロック図を図4に示
す。書き込み周波数は、18.6[MHZ]であり、1画素の走
査時間は、53.8[nsec]である。8ビットの画像データは
ルックアップテーブル(LUT)451でγ変換を行う
ことができる。パルス幅変調回路(PWM)452で8
ビットの画像信号の上位3ビットの信号に基づいて8値
のパルス幅に変換され、パワー変調回路(PM)453
で下位5ビットで64値のパワー変調が行われ、レーザ
ーダイオード(LD)454が変調された信号に基づい
て発光する。フォトディテクタ(PD)455で発光強
度をモニターし、1ドット毎に補正を行う。
【0054】レーザー光の強度の最大値は、画像信号と
は独立に、8ビット(256段階)に可変できる。1画
素の大きさに対し、主走査方向のビーム径(これは、静
止時のビームの強度が最大値に対し、1/e2に減衰すると
きの幅として定義される)は、90[%]以下、望ましくは8
0[%]である。400DPI、1画素63.5[μm]では、望ましい
ビーム径は50[μm]以下である。
【0055】γ変換処理部410で行われる階調変換テ
ーブル(LUT)の作成方法について図5のフローチャ
ートに基づいて説明する。階調変換テーブルを作成する
手順は、下記からなる。 (ステップS1) 全体の湾曲度を選択する。 (ステップS2) 低画像濃度(ハイライト)部の湾曲
度を選択する。 (ステップS3) 高画像濃度(シャドー)部の湾曲度
を選択する。 (ステップS4) 画像濃度が所望の値になるように、
全体に係数を掛ける。
【0056】はじめに、ステップS1の処理について図
6に基づいて説明する。基準となる階調曲線Aに対し、
全体の湾曲度を変える階調変換をBとし、ハイライト領
域(低濃度領域)の湾曲度を変える階調変換をCH、シ
ャドー領域(高濃度領域)の湾曲度を変える階調変換を
CSとする。階調曲線Aを階調変換Bにより、階調変換
を行った階調曲線をEとし、これをE=B(A)と表記
する。
【0057】これは、具体的には、プログラム言語Cの
書式を用いて概略を表記すると、下記のように表すこと
ができる。 <リスト1> typedefint Table[256]; Table A,E; int B(intA,intcurvature) { int value; /*curvatureの大きさに応じて湾曲度を変える演算*/ … return value; } /*full():全体の湾曲度を変える処理、 */ Table full(intcurvature) { /*curvatureは、湾曲の度合い */ int i; for(i=0;1<=255;i++) E[i]=B(A[i],m); return E; ここで、Bは、Aの湾曲度を変えるための関数である。
【0058】この関数の一例としては、8ビット画像信
号の場合、0=B(0,n),255=B(255,n)(nは任意
の整数)を満たす2次のベジエ関数を用いることができ
る(図7)。上記の条件を満たすベジエ関数は、始点P
0(0、0)と終点P1(255,255)とを結ぶ直線P0P1
と直線P0P1を交わる直線Lと、その直線L上に存在
し、直線P0P1と直線Lとの交点からの距離dをパラ
メータとする制御点P2とから2次のベジエ曲線として
表される。
【0059】上記の関数では、関数Bの引数である整数
curvatureに応じて距離dを比例させることにより、湾
曲度を変えることができる。例として、直線P0P1と直交
する直線L1に対する場合と、図の縦軸に平行な直線L2に
対する例について述べる。
【0060】第1の例における制御点を、両端点P0,P1
の作る線分P0P1の中心点PC=(P0+P1)/2=(127.5,127.5)
または、(127,127)or(128,128)に対し、この点に対する
距離dをパラメータとしたとき、制御点P2は、 P2(d)=PC+(-d/√2,d/√2)=(127.5−d/√2,127.5+d/√2) で与えられる。これにより、階調変換曲線P(d,t)は、 P(d,t)=PO・t2+2・P2(d)・t・(1-t)+P1・(1-t)2 … で与えられる。
【0061】但し、tは、0≦t≦1の媒介変数であ
る。P(d,t)は、階調変換曲線への入力xと出力yの組
(x、y)として与えられるので、関数B()への引数と
して与えられた整数Aからx=Aとして、式からtを
求め、求められたtを再度式に代入し、出力値yを求
める。
【0062】実際には、上記のような計算を毎回行う代
わりに、予め(x、y)の全ての組(0≦x≦255)につ
いて求め、それをテーブルとして、ROM中に記憶させ
ておくことにより、計算時間を省略することができる。
この階調補正テーブルを湾曲度を変えて数組(あるいは
数10組)をROM中に保持する。湾曲度は、前述した
関数B()への引数curvatureで与えられる。
【0063】これにより、<リスト1>は、次のように
書き換えられる。 <リスト2> const table_max=9; typedefint Table[256]; Table A, E, B[table_max]; /*full():全体の湾曲度を変える処理、 */ Table full(intcurvature) { /*curvatureは、湾曲度を指定する。 */ int i; for(i=0;i<=255;i++) E[i]=B[curvature][A[i]]; return E; } main() { /*mは、湾曲度(湾曲の度合い) /* int m=1; E=full(m); }
【0064】なお、上記の例では、table_max=9とし
ているが、これは、湾曲度が異なるテーブルの本数が9
本であることを意味している(一例である)。なお、上
記の例では、ベジエ曲線を用いたが、他にも、必要に応
じてスプライン関数、高次関数やスキャナー信号用の場
合などには、べき関数、指数・対数関数なども用いるこ
ともできる。
【0065】次に、ステップS2及びステップS3の処理
について説明する。上記と同様にして、低画像濃度(ハ
イライト)領域、高画像濃度(シャドー)領域の湾曲度を
変えることができる。
【0066】<リスト2>をより一般的な形に書き直す
と次のようになる。 <リスト3> const table_max=9; typedefint Table[256]; Table A, E, B[table_max]; /*Transform():湾曲度を変える処理、 */ Table Transform(TableTransformer,TableOriginal) { /* この関数は、Originalという階調変換曲線を * * Transformerという階調変換曲線を用いて湾曲度を * * 変える処理を行う */ int i; for(i=0;1<=255;1++) E[i]=Transformer[Original[i]]; return E; } main() { /*mは、湾曲度(湾曲の度合い) */ int m=1; E=Transform(B[m],A); /* 階調変換曲線Aを階調変換曲線B[m]を用いて * * 湾曲度を変える */ }
【0067】ハイライト変換曲線CH[h]、シャドー変換
曲線CS[s]の変換を実行すると、下記のように表すこと
もできる。 <リスト4> const table_max=9; typedefint Table[256]; Table A,B[table_max],E, CH[table_max],CS[table_max]; /*Transform():湾曲度を変える処理、 */ Table Transform(TableTransformer,TableOriginal); main() { int m,h,s; /* m,h,sの数値を変えることにより、 曲線の湾曲度を変える */ /*全体の湾曲度を変える */ E=Tranform(B[m,A); /*低画像濃度(ハイライト)部の湾曲度を変える */ E=Tranform(CH[h],E); /*高画像濃度(シャドー)部の湾曲度を変える */ E=Tranform(CS[s],E); }
【0068】この中で、m,h,sは、それぞれ全体、ハイ
ライト、シャドー部の湾曲度を決める値である。なお、
ハイライト部と、シャドー部の湾曲は、互いに独立に作
成されている。
【0069】ハイライト領域、およびシャドー領域のよ
うに、特定の濃度領域の湾曲度を変えるための階調変換
曲線を次のように生成する。始点P0と終点P1とを結
ぶ直線P0P1と直線P0P1を交わる直線Lと、その
直線L上に存在し、直線P0P1と直線Lとの交点から
の距離dをパラメータとする制御点P2とから3次のべ
ジエ曲線を用いて階調変換曲線を生成する。
【0070】ここでは、一例として、直線P0P1と直交す
る直線L1に対する場合と、図の縦軸に平行な直線L2に対
する実施例について述べる。ハイライト領域の階調特性
を変える変換曲線は、図8に示す様に、一例として次の
ように生成する。始点P0、終点P1をそれぞれP0=(0,0),P
1=(255,255)とし、第1の制御点P2をP2=(32,32)とす
る。
【0071】第1の例における制御点P3は、直線P0P1と
直線L1との交点からの距離dをパラメータとして、P3(d)
=(16,16)+(-d/√2,d/√2)とする。第2の例における制
御点P3は、直線P0P1と直線L2との交点からの距離dをパ
ラメータとして、P3(d)=(16,16)+(0,d)とする。以上のP
0〜P3を用いて、階調変換曲線P(d,t)は、下記で与え
る。 P(d,t)=P0・t3+3・P2・t2・(1-t)+3・P3(d)・t・(1-t)2+P1・(1-t)3
【0072】ここでは、終点として、P1=(255,255)とし
たが、終点P1をP1=(64,64)など、線分m:(0,0)-(255,25
5)上の点とする。このとき、線分m上で線分P0P1に含ま
れない全部は階調変換としてそのまま恒等変換として用
い、それ以外の領域が、ハイライト領域、およびシャド
ー領域のように、特定の濃度領域の湾曲度を変えるため
の階調変換曲線として作用する。
【0073】画像濃度(階調性)の自動補正(AIC:
Auto Image Correction)の動作を図9のフローチャート
に基づいて説明する。操作部(図10)の液晶画面にお
いて、AICメニュー呼び出すと、図11の画面が表示
される。自動地肌補正の実行を選択すると、図12の画
図が表示される。
【0074】ここで、印刷スタートキーを選択すると、
図13に示すような、YMCK各色、及び文字、写真の
各画質モードに対応した、複数の濃度階調パターンを転
写材上に形成する(S11)。この濃度階調パターンは、あ
らかじめIPUのROM中に記憶・設定がなされてい
る。パターンの書込み値は、16進数表示で、00h,11h,
22h,…,EEh,FFhの16パターンで(図では、地肌部を除
いて5階調分のパッチを表示しているが、00h-FFhの8
ビット信号の内、任意の値を選択することができる。文
字モードでは、パターン処理などのディザ処理を行わ
ず、1ドツト256階調でパターンが形成され、写真モー
ドでは、主走査方向に隣接した2画素ずつの書込み値の
和を配分してレーザーの書込み値が形成される。すなわ
ち、1画素目の画素の書込み値がn1,、2画素目の書込
み値がn2である場合のパターン処理は、例えば下記のよ
うに配分する。 n1+n2≦255の場合、 1画素目の書込み値:n1+n2、 2画素目の書込み値:
0 n1+n2>255 の場合、 1画素目の書込み値: 255、2画素目の書込み値:n1+
n2-255 または、 n1+n2≦128 の場合、 1画素目の書込み値:n1+n2、2画素目の書込み値:0 128<n1+n2≦256の場合、 1画素目の書込み値:128、2画素目の書込み値:n1+n2
-128 256<n1+n2≦383の場合、 1画素目の書込み値:n1+n2-128、2画素目の書込み
値:128 383<n1+n2の場合、 1画素目の書込み値:255、2画素目の書込み値:n1+n2
-255. これ以外にも、実際に画像形成時に使用しているパター
ン処理を用いる。
【0075】転写材にパターンが出力された後、転写材
を原稿台118上に載置するように、操作画面上には、
図14の画面が表示される。パターンが形成された転写
材の原稿台に載置し(S12)、読み取りスタートを選択
すると、スキャナーが走行し、YMCK濃度パターンの
RGBデータを読み取る(S13)。この際、パターン部
のデータと転写材の地肌部のデータを読み取る。
【0076】地肌データを用いた処理を行うと選択され
た場合(S14)には、読み取りデータに対する地肌デー
タ処理を行い(S15)、参照データの補正を行う場合
(S16)には、参照データに対する高画像濃度部の処理
(S17)を行った後、YMCK階調補正テーブルの作成・
選択を行う(S18)。
【0077】上記の処理をYMCKの各色(S19)、及び
写真、文字の各画質モード毎に行う(S20)。処理中に
は、操作画面には図15の画面が表示される。処理終了
後のYMCK階調補正テーブルで画像形成を行った結果
が、望ましくない場合には、処理前のYMCK階調補正
テーブルを選択することができるように、図11の画面
中に表示されている。画面中で、地肌の補正は、前述し
た地肌の補正のON/OFFの選択スイツチを行う。
【0078】地肌の補正の処理の目的として2つある。
1つは、AIC時に使用される転写材の白色度を補正す
ることである。これは、同一の機会に、同じ時に画像を
形成しても、使用する転写材の白色度によって、スキャ
ナーで読み取られる値が異なるためである。これは補正
しない場合のデメリットとしては、例えば、白色度が低
い、再生紙などをこのAICに用いた場合、再生紙は一
般にイエロー成分が多いために、イエローの階調補正テ
ーブルを作成した場合に、イエロー成分が少なくなるよ
うに補正する。この状態で、次に、白色度が高いアート
紙などでコピーをした場合に、イエロー成分が少ない画
像となって望ましい色再現が得られない場合がある。
【0079】もう一つの理由としては、AIC時に用い
た転写紙の厚さ(紙厚)が薄い場合には、転写材を押さ
えつける圧板など色が透けてスキャナーに読み取られて
しまう。例えば、圧板の代わりにADF(Auto Documen
t Feeder)と呼ばれる原稿自動送り装置を装着している
場合には、原稿の搬送用にベルトを用いているが、これ
が使用しているゴム系の材質により、白色度が低く、若
干の灰色味がある。そのため、読み取られた画像信号
も、見かけ上、全体に高くなった画像信号として読み取
られるために、YMCK階調補正テーブルを作成する際
に、その分薄くなるように作成する。この状態で、今度
は紙厚が厚く、透過性が悪い転写紙を用いた場合には、
全体の濃度が薄い画像として再現されるため、必ずしも
望ましい画像が得られない。
【0080】上記のような不具合を防ぐために、紙の地
肌部の読みとり画像信号から紙の地肌部の画像信号によ
り、パターン部の読みとり画像信号の補正を行ってい
る。しかし、上記の補正を行わない場合にもメリットが
あり、常に再生紙のように、イエロー成分が多い転写紙
を用いる場合には、補正をしない方がイエロー成分が入
った色に対しては色再現が良くなる場合ができる。ま
た、常に、紙厚が、薄い転写紙のみしか用いない場合に
は、薄い紙に合わせた状態に階調補正テーブルが作成さ
れるというメリットがある。
【0081】上記のように、使用者の状況と好みとに応
じて、地肌部の補正をON/OFFを行うことができ
る。感光体上に形成した階調パターンの書込み値をLD
[i](i=1,2,…,10)、形成されパターンのスキャナーでの
読み取り値をv[i]≡(r[i],g[i],b[e])(i=1,2,…,10)と
する。明度、彩度、色相角(L* c* h*,明度、赤み、青
み(L* a* b*などで処理を行うこともできる。
【0082】v[i]≡(r[i],g[i],r[i]として表した場合
には、YMCトナーの各補色の画像信号がそれぞれb
[i],g[i],r[i]であるので、簡単には、それぞれの補色
の画像信号のみ(a[i],i=1,2,…,10とする)を用いて階調
変換テーブルを作成することができる。
【0083】参照データは、スキャナーの読み取り値v0
[i]≡(r0[i],g0[i],b0[i])及び対応するレーザーの書込
み値LD[i](i=1,2,…,10)の組によって与えられる。a0[c
ol][ni](0≦ni≦255,i=1,2,…,10,col=Y,M,C)を参照デ
ータv0[i]の補色画像信号とする。
【0084】AIC実行時における、γ変換処理部41
0で用いられる階調変換テーブル(LUT)の生成方法
について説明する。YMCK階調変換テーブルは、前述
したa[LD]とROM416中に記憶されている参照デー
タA[n]とを比較することによって得られる。ここで、n
は、YMCK階調変換テーブルへの入力値で、参照デー
タA[n]は、入力値nをYMCK階調変換した後のレーザ
ー書込み値LD[i]で出力したYMCトナー・パターン
を、スキャナーで読み取った読み取り画像信号の目標値
である。ここで、参照データは、プリンターの出力可能
な画像濃度に応じて補正を行う参照データA[n]と補正を
行わない参照データA[n]とがある。補正を行うかどうか
の判断は、予めROMまたはRAM中に記憶されている
後述する判断用のデータにより判断される。この補正に
ついては後述する。
【0085】前述したa[LD]から、A[n]に対応するLDを
求めることにより、YMCK階調変換テーブルへの入力
値nに対応するレーザー出力値LD[n]を求める。これを、
入力値i=0,1,…,255(8bit信号の場合)に対して求めるこ
とにより、階調変換テーブルを求めることができる。
【0086】その際、YMCK階調変換テーブルに対す
る入力値n=00h,01h…,FFh(16進数)に対するすべての値
に対して、上記の処理を行う代わりに、ni=0,11h,22h,
…,FFhのようなとびとびの値について上記の処理を行
い、それ以外の点については、スプライン関数などで補
間を行うか、あるいは、予めROM416中に記憶され
ているYMCKγ補正テーブルの内、上記の処理で求め
た(0,LD[0]),(11h,LD[11h]),(22h,LD[22h],…,(FFh,LD
[FFh]))の組を通る、最も近いテーブルを選択する。
【0087】上記の処理を図16に基づいて説明する
と、図の第1象限は、前述した参照データA[i]を表し、
図の横軸は、YMCK階調変換テーブルへの入力値n、
縦軸は、RGBγ変換後のスキャナーの読み取り値を表
す。図の第2象限は、RGBγ変換を表し、横軸は、R
GBγ変換前の入力値、縦軸は、RGBγ変換後の出力
値を表す。なお、この図では、RGBγ変換を行ってい
ない(スルー)。
【0088】第3象限の縦軸は、レーザー(LD)の書
込み値で、横軸は、予め定められたレーザ出力LDで形
成されたトナー・パターンを転写材に記録し、スキャナ
ーで読み取った値を表す。この図は、プリンター部の特
性を表す。RGBγ変換を行わない場合には、このグラ
フは、a[LD]と一致する。また、実際に形成するパター
ンのLDの書込み値は、00H(地肌),11H,22H,…,EEH,FFH
の16点であり、飛び飛びの値を示すが、ここでは、検
知点の間を補間し、連続的なグラフとして表している。
【0089】第4象限のグラフは、YMCK階調変換テ
ーブルLD[i]で、このテーブルを求めることが目的であ
る。ある入力値iに対して参照データA[i]が求められ、A
[i]を得るためのLD出力が図中の矢印aに沿って求めら
れる。
【0090】演算手順を図17に基づいて説明する。 (ステップS31) YMCKγ補正テーブルを求めるため
に必要な入力値を決める。ここでは、n[i]=11(H)×i(i=
0,1,…,imax=15)とした。 (ステップS32) 参照データA[n]を、プリンターの出力
可能な画像濃度に応じて補正を行う。プリンター部で作
成可能な最大画像濃度を得られるレーザーの書込み値
を、FFh(16進数表示)であるとし、この時のパターンの
読み取り値m[FFh]をmmaxとする。低画像濃度側から中間
画像濃度側にかけて補正を行わない参照データA[i](i=
0,1,…,il)、高画像濃度側の補正を行わない参照データ
A[i](i=i2+1,…,imax-1)(i2≧il,i2≦imax-1)、補正を
行う参照データA[i](i=il+1,…,i2)とする。
【0091】以下では、RGB-γ変換を行わない、原稿反
射率に比例した画像信号として仮定して、具体的な計算
方法を述べる。補正を行わない参照データの内、高画像
濃度部の最も画像濃度が低い参照データA[i2+1]と、低
画像濃度部の最も画像濃度が低い参照データA[il]とか
ら、そのデータの差Δrefを求める。すなわち、
【0092】 Δref=A[il]-A[i2+1] …
【0093】ここで、反転処理であるRGBγ変換を行わ
ない場合には、Δref>0である。一方、プリンター部
で作成可能な最大画像濃度を得られるパターンの読み取
り値mmaxから、同様に差Δdetを求める。すなわち、
【0094】 Δdet=A[il]-mmax … とする。
【0095】これにより、、から、補正を行う参照
データA[i](i=il+1,…,i2)に対し、 A[i]=A[i1]+(A[i]-A[i1])×( Δ det/ Δ ref) (i=i1+1,i1+2,…,i2-1, i2) … とする。
【0096】(ステップS33) ステップS31で求めた
n[i]に対応するスキャナーの読取画像信号m[i]を参照デ
ータA[n]から求める。実際には、飛び飛びのn[j]に対応
する参照データA[n[j]](0≦n[j]≦255,j=0,1,…,jmax,n
[j]≦n[k]forj≦k)を次のようにする:
【0097】n[j]≦n[i]<n[j+1]となるj(0≦j≦jmax)
を求める。8bit画像信号の場合、n[0]=0,n[jmax]=255、
n[jmax+1]=n[jmax]+1、A[jmax+1]=A[jmax]として参照デ
ータを求めておくと計算が簡単になる。また、参照デー
タの間隔は、n[j]はできるだけ小さい間隔である方が、
最終的に求めるγ補正テーブルの精度が高くなる。上記
のようにして求めたjから、m[i]を次式から求める: m[i]=A[j]+(A[j+1]-A[i])・(n[i]-n[j])/(n[j+1]-n[j]) …
【0098】ここでは、一次式により補間したが、高次
関数やスプライン関数などで補間を行っても良い。その
場合には、 m[i]=f(n[i]) とする。k次関数の場合には、数2のようにする。
【0099】
【数2】
【0100】(ステップS34) ステップS33で求めら
れたm[i]を得るためのLDの書込み値LD[i]を(S33)と
同様な手順によって求める。RGBγ変換を行っていな
い画像信号データを処理する場合には、LDの値が大きく
なるに応じて、a[LD]が小さくなる。すなわち、 LD[k]<LD[k+1]に対して、a[LD[k]]≧a[LD[k+1]] となる。
【0101】ここで、パターン形成時の値をLD[k]=00h,
11h,22h,…,66h,88h,AAh,FFh,(k=0,1,…,9)の10値と
した。これは、トナー付着量が少ない画像濃度では、ト
ナー付着量に対するスキャナーの読み取り値の変化が大
きいため、パターンの書込み値LD[k]の間隔を密にし、
トナー付着量が多い画像濃度では、トナー付着量に対す
るスキャナーの読み取り値の変化が少さいために、間隔
を広げて読み込む。
【0102】これによるメリットとしては、LD[k]=00h,
11h,22h,…,EEh,FFh(計16点)などとパターンの数を増や
す場合に比べて、トナー消費を抑えられること、また、
高画像濃度領域では、LD書込み値に対する変化が少な
いこと、感光体上の電位ムラ、トナーの付着ムラ、定着
ムラ、電位ムラなどの影響で、読み取り値が逆転しやす
い為、LD書込み値の間隔を狭めても必ずしも精度の向
上に有効ではないことなどから、上記のようなLD書込
み値でパターンを形成した。a[LD[k]]≧m[i]>a[LD[k+
1]] となるLD[k]に対して、 LD[i]=LD[k]+(LD[k+1]-LD[k]・(m[i]-a[LD[k])/(a[LD[k
+1]]-a[LD[k]]) とする。0≦k≦kmax (kmax>0)としたとき、a[LD[km
ax]]>m[i]の場合(参照データから求めた目標値の画像
濃度が高い場合)には、 LD[i]=LD[k]+(LD[kmax]-LD[kmax-1])・(m[i]-a[LD[kmax
-1]])/(a[ LD[kmax]]-a[ LD[kmax-1]]) として、1次式で外挿を行うことによって予測する。
【0103】これにより、YMCKγ補正テーブルへの
入力値n[i]と出力値LD[i]の組(n[i],LD[i])(i=0,1,…,1
5)が求められる。 (ステップS35) 求められた(n[i],LD[i])(i=0,1,…,1
5)を元に、スプライン関数などで内挿を行うか、あるい
は、ROM中に有しているγ補正テーブルを選択する。
【0104】以下では、前述した補正階調曲線作成に関
して、ROM中に記憶されているγ補正テーブルの選択
方法について図18に基づいて説明する。 (ステップS41) γ補正テーブル全体にかける係数IDM
AX[%]を求める。n[imax]=FFhの場合には、IDMAX=LD[ima
x]/FFh×100[%]とする。ここでは、LD'[i]=LD[i]×100/
IDMAXとして、YMCKγ補正テーブルへの出力値LD[i]
を置き換える。これにより、γ補正テーブルの選択に際
して、IDMAXを考慮せずに済む。
【0105】次に、全体、ハイライト部、シャドー部の
湾曲部の指標であるm,h,s を選択する。はじめに、全
体の湾曲度mを選択する(S42)。基本的な考え方は、最
終的に求められた階調変換曲線E[j](0≦j≦255)と、Y
MCKγ補正テーブルへの入力値n[i]と出力値LD[i]の
組(n[i],LD[i])(0≦i≦15)の誤差の自乗和error= Σwi
・(LD[i]−E[n[i]])2(以後、誤差と呼ぶ)を最も小さく
するようにmを選択する。ここで、wiは、i番目のYM
CKγ補正テーブルへの入力値に対する重みである。
【0106】この時、ハイライト部の誤差が大きいと、
望ましい結果が得られないので、特にハイライト部の重
みwiを大きくし、できるだけ誤差を小さくするようにす
る。同様に、誤差を最小とするハイライト部の湾曲度h
を求め(S43)、次に、誤差を最小とするシャドー部の湾
曲度sを求める(S44)。上記のようにして求めた、(h,m,
s)及びIDMAXを新たな補正階調曲線の湾曲度として用い
る。
【0107】請求項4に対応する実施例を述べる。図1
7のステップS32を次のように実施する。、から、
補正を行う参照データA[i](i=i1+1,…,i2)に対し、それ
ぞれ補正量の上限値a[i]あるいは、補正後の参照データ
の値の上限値A0[i]が決められている。ここで、A[i]とa
[i]及びA0[i]の関係は、 a[i]=A0[i]/A[i] である。画像濃度のつぶれを防止するためには、画像濃
度を薄くする方向に参照データを変更し、スキャナーの
読み取り値は、原稿からの反射光量に比例するために、
A0[i]≧A[i]すなわち、a[i]≧1となる(等号は、補正を
行わない場合と同じである)。式において、変更後の
参照データをA1[i]、最終的な参照データをA2[i]とし
て、
【0108】
【数3】
【0109】とする。(図19)。
【0110】請求項5に対する実施例を説明する。上記
の上限値の指定では、参照データに対して1:1に対応
する設定方法であったが、以下のように、連続的に設定
することができる。前述したA[i1],A[i2+1] の値を用
いて、YMCK階調変換テーブルへの入力値nに対する
参照データの補正量の上限値A0[n]を表し、A[i1],A[i2+
1]に対するnの値は、それぞれn[il],n[i2+1]と表す。
【0111】
【数4】
【0112】とする。ここで、n1 は、n[il]と n[i2+
1]の間の点である。この上限値nは、n1 に近づくにつ
れて、補正量(許容幅)が大きくなり、n1 から離れ、n
[il],n[i2+1]に近づくにつれて補正量への上限値(許容
幅)が0に近づく。これは、1次関数で上限値を表した
例であるが、2次以上の高次関数やその他の関数(スプ
ライン関数、対数関数など)を用いても良い。
【0113】検知パターンの読み取り値に応じて、参照
データの補正を行う領域と補正を行わない領域とを指定
する方法として以下の方法がある。各参照データA[i]毎
に、補正を行う場合に、1(または、0)とし、補正を
行わない場合には、0(または1)と設定してROMまた
は、RAM中に記憶する。
【0114】また、上述した例のように補正量の上限値
A0[i]をA0[i]=A[i]とするか、あるいは、補正量の割合
の上限値a[i]を、a[i]=1とした場合には、補正を行わ
ないこと参照データを指定したことと同一になる。それ
以外の領域であるA0[i]≠A[i]、a[i]≠1と設定した参照
データは、補正を行う領域となる。
【0115】補正を行う方法として、上記の例で、プリ
ンター部で作成可能な最大画像濃度を得られるレーザー
の書込み値を、FFh(16進数表示)であるとし、この時の
パターンの読み取り値m[FFh]をmmaxとして、この値を
並びに式で用いたが、これは、必ずしも最大画像濃度
でなくてもよく、LDの書込み値が変化しても視覚的に
濃度差を感じなくなる程度の画像濃度でよい。また、L
Dの書込み値も、同様な理由から、8ビット信号での最
大の書込み値FFhでなくても、例えば、F0Hなどでもよ
い。
【0116】他の方法としては、LD[i](i=0,1,…,imax
−1)に対するスキャナーの読み取り値の結果から、対数
関数あるいは指数関数を用いてLD=FFh時の読み取り濃
度を簡易的に予測することができる。
【0117】図20は、0-1023を最大とする(4画素分
の読み取り値の和と考えても良い)シアントナーのスキ
ャナーでの読み取りデータを処理した例である。図の縦
軸yは、読み取り値の常用対数で、 y= log 10{(Cyan トナーの読み取り信号の Red 成分) − min }…(12) である。横軸は、パターン形成時のLDの書込み値であ
る。横軸は、本来は感光体上のLD光量であることが望
ましいが、LD光量と、LD書込み値とが比例している
場合には、LDの書込み値を代用することができる。
【0118】図中のa),b),c)は、それぞれminを0,30,50
とした場合(1023が最大値)のグラフで、min=30が実際の
LD=225時のパターンの読み取り値である。実際のパ
ターンの読み取り値であるmin=30とした場合には、LD=8
0〜152値(50h-98h)の直線性が最も良くなる。従って、m
inの値を変化させて、LD=80〜150値近辺(一例である)
の直線性が最も良くなる値をLD=255値で形成されたパタ
ーンの読み取り信号であると予測することができる。
【0119】この直線性の程度は、読み取り点とパター
ン形成時のLDの書込み値とを最小自乗法により、処理
した場合に、相関係数が最も1に近い値を得ることがで
きるminを選ぶことにより出力可能な最大濃度を求める
ことができる。
【0120】同様に、イエロートナーは、Blue成分、マ
ゼンタトナーは、Green成分と補色信号を用いることに
より精度の良い予測値を得ることができる。ブラツクト
ナーに対しては、RGBいずれの成分でも良いが、最もS/N
比が良い信号を用いると良い。
【0121】図17のステップS32の処理に相当するス
テップS53の前処理として、前述した方法によってステ
ップS52において、パターンを読み取って得られた検知
データを元にプリンターが出力可能な画像濃度を予測す
る。ステップS53において、参照データA[n]を出力可能
濃度に応じて補正を行う。
【0122】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例であるが、これに限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能
である。
【0123】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、各請求項
の発明により下記の効果を得ることができる。請求項1
によれば、プリンター部で出力できる最高濃度が、初期
剤であったり、あるいは周囲の環境の理由から、予め設
定されている参照データの指示する濃度に達しない場合
にも、高濃度部の階調が失われないように、階調補正テ
ーブルを作成することができる。
【0124】請求項2によれば、参照データに対し、補
正をプリンター部で出力できる最高濃度に応じて補正を
行う画像濃度領域と、補正を行わない画像濃度領域とを
指定することにより、低画像濃度側や高画像濃度側で、
画像濃度を目標画像濃度にあわせたい領域、階調を重視
する領域とを任意に指定を行うことができ、それに応じ
た階調補正テーブルが作成させることができる。
【0125】請求項3乃至請求項5によれば、補正を行
わない領域として、低画像濃度領域を指定することによ
り、プリンターの出力可能な濃度が目標とする画像濃度
よりも低い場合にも、単純にプリンターが出力可能濃度
と目標とする最大の画像濃度との比に応じて階調を圧縮
することにより発生する、低画像濃度を必要以上に低下
させてしまう不具合を防ぐことができる。
【0126】また、補正を行わない領域として、高画像
濃度領域を指定することにより、階調性が確保できなく
ても、画像濃度を参照データの示す目標画像濃度にでき
るだけ近い画像濃度を確保するような階調補正テーブル
を作成することができる。参照データに対し、プリンタ
ーの出力濃度に応じて、低画像濃度側の補正を行わない
領域と、高画像濃度側の補正を行わない領域との間に、
補正を行う領域を設けることにより、プリンターの出力
画像濃度が、参照データの目標とする画像濃度に満たな
いというずれと、低画像濃度側の濃度を参照データに合
わせるという、相対する要求とを、両立させるように階
調補正テーブルの選択、作成を行うことができる。
【0127】請求項3では、簡単な演算により上記の補
正を実現することができる。
【0128】請求項4では、補正を行う画像濃度領域
と、補正を行わない画像濃度領域とを連続的に指定する
ことができる。これにより、階調性を確保すると同時
に、濃度も目標濃度に近づけること、あるいは、階調性
はやや得られなくても、画像濃度を目標濃度になるべく
近づけたい、といった要求を満たした階調補正テーブル
を自動で作成することができる。
【0129】請求項5によれば、階調性を重視する画像
濃度領域と、画像濃度を目標濃度に合わせることを重視
する画像濃度領域とを簡単な方法で段階的に、あるいは
連続的に指定することができる。これにより、参照デー
タのそれぞれについて、補正の上限値を設定する手間を
省き、簡略化することができる。
【0130】請求項6によれば、参照データの補正の実
行/非実行の選択を行うことができる。これにより、階
調再現性を重視する場合には、参照データの補正を行
い、画像濃度の再現性を重視する場合には、参照データ
の補正を行わないという、使い分けをすることができ
る。
【0131】請求項7によれば、画像形成装置の出力可
能な画像濃度を予測することができるので、テストパタ
ーン形成時に、必ずしも出力可能濃度を出すめの量のト
ナー(などの色材)を消費する必要が無くなる。これに
より、テストパターン作成による、トナー消費を抑制・
節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の実施例の機構を示す縦
断面図である。
【図2】図1の制御系を示すブロック構成図である。
【図3】図2の回路構成ブロック図である。
【図4】レーザー変調回路のブロック図である。
【図5】階調変換曲線の作成手順例のフローチャートで
ある。
【図6】湾曲度の選択例を概念的に表した図である。
【図7】ペジエ関数を表した図である。
【図8】ハイライト領域の階調特性を変える変換曲線の
一例である。
【図9】画像濃度の自動補正の動作を示すフローチャー
トである。
【図10】操作部の正面図である。
【図11】図10の表示画面例1である。
【図12】図10の表示画面例2である。
【図13】YMCK各色、及び文字、写真の各画質モー
ドに対応した、複数の濃度階調パターン例である。
【図14】図10の表示画面例3である。
【図15】図10の表示画面例4である。
【図16】YMCKγ補正テーブルの一例である。
【図17】演算手順を示すフローチャートである。
【図18】補正テーブルの選択手順例を示すフローチャ
ートである。
【図19】YMCKγ補正テーブルの一例である。
【図20】シアントナーのスキャナーでの読み取りデー
タを処理した例である。
【図21】従来のYMCKγ補正テーブルの一例である
【符号の説明】
101 複写機本体 102 有機感光体(OPC)ドラム 103 帯電チャージャー 104 レーザ光学系 105 黒現像装置 106、107、108 カラー現像装置 109 中間転写ベルト 110 バイアスローラ 111 クリーニング装置 112 除電部 113 転写バイアスローラ 114 ベルトクリーニング装置 115 搬送ベルト 116 定着装置 117 排紙トレイ 118 コンタクトガラス 119 露光ランプ 121 反射ミラー 122 結像レンズ 123 イメージセンサアレイ 130 CPU 131 ROM 132 RAM 133 I/O 134 レーザ光学系制御部 135 電源回路 136 光学センサー 137 トナー濃度センサー 138 環境センサー 139 感光体表面電位センサー 140 トナー補給回路 141 中間転写ベルト駆動部 201 現像スリーブ 202 現像剤規制部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図22
【補正方法】追加
【補正内容】
【図22】従来のYMCKγ補正テーブルの一例であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/00 G06F 15/68 310A 1/46 H04N 1/46 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取り位置に配置した原稿画像を光学
    的に走査して読み取る画像読み取り手段と、 前記画像読み取り手段からの入力画像信号を変換し出力
    画像信号として出力する画像処理手段と、 前記出力画像信号に応じて像担持体上に情報を書き込む
    画像書込み手段と、 前記像担持体に現像剤にて転写材上に画像を形成する画
    像形成手段と、 前記画像処理手段または画像書込み手段に、複数のパタ
    ーンを形成する画像信号発生装置と、前記画像処理手段
    に内装されて前記入力画像信号を出力画像信号に変換す
    る画像信号変換テーブルとを備え、 前記画像信号変換テーブルを、前記画像信号発生装置の
    パターンに基づいて前記画像書込み手段、画像形成手段
    にて形成した画像パターンを前記画像読み取り手段が読
    み込んで出力した読み取り信号によって、参照データを
    用いて補正する画像形成装置において、 前記参照データは、前記画像読み取り手段の読み取り画
    像信号、前記画像信号変換テーブルへの入力値からな
    り、前記参照データを、検知パターンの読み取り値に応
    じて補正することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 読み取り位置に配置した原稿画像を光学
    的に走査して読み取る画像読み取り手段と、 前記画像読み取り手段からの入力画像信号を変換し出力
    画像信号として出力する画像処理手段と、 前記出力画像信号に応じて像担持体上に情報を書き込む
    画像書込み手段と、 前記像担持体に現像剤にて転写材上に画像を形成する画
    像形成手段と、 前記画像処理手段または画像書込み手段に、複数のパタ
    ーンを形成する画像信号発生装置と、前記画像処理手段
    に内装されて前記入力画像信号を出力画像信号に変換す
    る画像信号変換テーブルとを備え、 前記画像信号変換テーブルを、前記画像信号発生装置の
    パターンに基づいて前記画像書込み手段、画像形成手段
    にて形成した画像パターンを前記画像読み取り手段が読
    み込んで出力した読み取り信号によって、参照データを
    用いて補正する画像形成装置において、 前記参照データは、前記画像読み取り手段の読み取り画
    像信号、前記画像信号変換テーブルへの入力値を有し、
    前記参照データに対して、検知パターンの読み取り値に
    応じて補正する領域と、補正しない領域とを指定する手
    段を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 補正を行う参照データと、 前記補正を行う参照データに対して、画像読み取り手段
    の読み取り値の低画像濃度側と、高画像濃度側とに補正
    を行わない参照データとを有し、 前記参照データの補正を行わない領域の、前記画像読み
    取り手段の読み取り値の低画像濃度側の参照データと、
    前記参照データの補正を行わない領域の、高画像濃度領
    域側の参照データとの差と、 前記参照データの補正を行わない領域の低画像濃度側の
    参照データと、前記検知パターンの読み取り値との差と
    の比に基づいて、前記補正を行う画像濃度領域の目標濃
    度を求めることを特徴とする請求項1または2に記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 補正を行う参照データと、 補正を行う参照データに対する補正量の上限値を設定す
    る手段と、 前記参照データの補正を行わない領域の、前記画像読み
    取り手段の読み取り値の低画像濃度側の参照データと、
    前記参照データの補正を行わない領域の、高画像濃度領
    域側の参照データとの差と、 前記参照データの補正を行わない領域の低画像濃度側の
    参照データと、前記検知パターンの読み取り値との差と
    の比と前記補正を行う参照データに対する補正量の上限
    値とに基づいて、前記補正を行う画像濃度領域の目標濃
    度を求めることを特徴とする請求項1または2に記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 補正を行う参照データの補正量の上限値
    を連続的あるいは段階的に指定する手段を有することを
    特徴とする請求項1から4の何れかに記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記参照データの補正の実行/非実行の
    選択手段を設けたことを特徴とする請求項1から5の何
    れかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 出力可能な画像濃度を予測する手段を有
    することを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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