JPH10164304A - 画像形成システム - Google Patents

画像形成システム

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JPH10164304A
JPH10164304A JP8314026A JP31402696A JPH10164304A JP H10164304 A JPH10164304 A JP H10164304A JP 8314026 A JP8314026 A JP 8314026A JP 31402696 A JP31402696 A JP 31402696A JP H10164304 A JPH10164304 A JP H10164304A
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JP
Japan
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image
computer
acc
gradation
copying machine
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JP8314026A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kitayama
政博 北山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ACCが一旦開始された後は、エンジン特性
が変化しないような画像形成システムを提供する。 【解決手段】 画像形成装置(デジタル複写機101)
とこの画像形成装置外に設けられるコンピュータ321
などの画像処理装置とを接続して構成される画像形成シ
ステムにおいて、コンピュータ321はデジタル複写機
101に対してACC用画像を出力した後、当該ACC
用画像のカラースキャナによる読み込みが終了するまで
の間、当該デジタル複写機101の使用権を解放しない
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル方式の複
写機とパーソナルコンピュータなどの外部画像処理装置
を接続した画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル方式の画像形成装置にお
いて、プリンタなどの出力装置(画像形成手段)の出力
特性を補正したり、特定の濃度領域を強調するために、
画像信号変換テーブル(Look Up Table:
以下、「LUT」と称する)が使用されている。この画
像形成装置は、一般に、画像読取手段、画像処理手段、
画像書込手段、画像形成手段などによって形成されてお
り、上述のLUTは、画像処理手段に内装されていて、
画像読取手段から画像処理手段に入力される入力画像信
号を変換して出力画像信号として画像書込手段に出力す
る。
【0003】一方、LUTは、プリンタのような画像形
成手段の画像濃度についての出力特性を反映して作られ
ているため、画像形成手段などの劣化や汚れなどでプリ
ンタの出力特性が変化してしまった場合、補正の役割を
果たさないことになる。
【0004】これを補正するために、画像形成装置内部
で行われるプロセス・コントロールと呼ばれる制御の1
つとして、感光体や転写体などの像担持体上に画像濃度
の異なる複数のパターンを形成し、これらパターンを光
学センサにより、その反射光ないし透過光により検知
し、検知結果に基づいて帯電電位、現像バイアスあるい
はレーザの露光量を変更したり、または画像データの階
調変換のための階調補正テーブルを変更することが行わ
れている。
【0005】この補正方法は、装置内で自動で補正する
ことができ、人の手を煩わせなくて良いというメリット
があるが、光学センサの特性上、トナーの付着量が多い
高濃度側において感度が無いため、トナーの付着量が少
ない低濃度から中間濃度へかけての補正となっていた。
また、転写部の転写能力の経時変化によって変動するト
ナー量の補正や、定着部における定着性の変化による画
像濃度の変動を補正できない欠点があった。
【0006】これに対し、像担持体上に形成したパター
ン像を転写材に転写、定着したものをスキャナで読み取
り、その読み取ったデータに基づいて階調補正テーブル
の選択・作成を行ったり、色変換係数、RGB−YMC
K色変換テーブルの作成を行う補正方法も提案されてい
る。この方法は、上述した光学センサを用いた補正方法
に比べて、排出された転写材を人の手によって原稿台に
載置するなどのオペレータによる処理が必要となるが、
トナーの付着量が多い高画像濃度部の補正が可能であ
り、転写部の経時変化、定着部における定着性の変化に
よる画像濃度の変化を補正できるというメリットがあ
る。
【0007】一方、カラー複写機のような画像形成装置
において使用されるスキャナにおいては、スキャナを構
成するCCD(Charge Coupled Dev
ice)のRGBフィルタの分光特性の経時変化や、画
像形成装置毎のばらつきにより、同じカラーパッチ・パ
ターンあるいは階調パターンを読み取っても、使用する
装置によりスキャナの読取り値が異なることがある。こ
れをCCDのB(ブルー)フィルタの分光透過特性のば
らつきを示す図26により更に説明する。
【0008】図26において、(a)はCCDのBフィ
ルタ1の分光透過率、(b)はCCDのBフィルタ2の
分光透過率、(c)はイエロー(Y)トナーの分光反射
率、(d)は付着量が少ない場合のブラック(K)トナ
ーの分光反射率である。横軸は波長で、縦軸はCCDの
分光透過率あるいは分光反射率を表している。図中で
(a),(b)はBフィルタの分光透過率のばらつきの
一例である。ここでは、(a),(b)の分光特性は、
(h)の分シフトしたものと仮定するが、このような仮
定をしない場合についても同様に考察することができ
る。
【0009】すなわち、付着量が少ない場合のブラック
トナーの分光反射率(d)に対して、(a)のBフィル
タ1を透過した光と、(b)のBフィルタ2を透過した
光とを比較すると、領域(e)の分(a)を透過した光
が多く、領域(f)と(g)を透過した光の分少ない。
ここでは、(a),(b)の分光特性は、(h)の分シ
フトしたものであるので、(a)のBフィルタ1に対
し、(e)で透過した光量と、(f),(g)の遮光さ
れた光量とが等しくなり、ブラックトナーについてはブ
ルー信号に対する(a),(b)のフィルタの差は小さ
い。
【0010】上記の差を、厳密に比較するためには、光
源の分光特性とCCDの感度の波長依存性とを考慮する
必要があるが、スキャナのシェーディング補正の際に、
グレーなどの分光反射率の可視光領域に対する波長依存
性が少ない無彩色の反射板を使用することにより、
(a),(b)の差は補正される。
【0011】しかしながら、イエロー(Y)トナーに対
しては、(a),(b)のフィルタの差は領域(g)の
透過/遮断光量の差として表れ、明らかにブラックトナ
ーに対する差より大きくなる。また、この差は、無彩色
の反射板を利用したシェーディング補正によっては補正
されない。このようなCCDのフィルタの分光透過率の
ばらつきは、白やグレーなどの無彩色に対してはRGB
データが揃うように、シェーディング補正で補正される
が、分光特性に波長依存性を有する原稿に対しては十分
に補正されず、出力されるRGBの値が装置毎に異なる
場合がある。
【0012】このような差は、YMCK各色の階調パタ
ーン、またはカラーパッチを記録した転写紙をスキャナ
で読み取り、この読取り値からプリンタ部の階調特性を
補正する階調補正テーブル(γ補正テーブル)を作成す
る(自動階調補正−Auto Color Calibration:以下、A
CCと称する)際に影響し、理想的な状態からのずれが
生じる原因となっている。また、スキャナのCCDの経
時変化により、分光透過特性が変化した場合や、使用す
るYMCKトナーの分光反射特性が変化した場合には、
YMCKトナーの読取り値のRGB比が変化してしま
う。このようにYMCKトナーに対するスキャナの読取
り値のRGB比が変化した後に、変化する前のRGB比
で補正した場合には、かえって適正な値からのずれが大
きくなってしまう。
【0013】そこで、本出願人は、特願平8−1167
23号として、スキャナのCCDの分光特性のばらつき
によりACC実行後に設定されたトナーの濃度が装置毎
にばらつかず、良好な階調を得ることができるように補
正することができる画像形成装置、あるいは、画装置毎
に異なるCCDの分光感度のばらつきを補正するための
データを外部の手段で設定し、この外部手段を接続する
ことにより上記のばらつきを補正することができる画像
形成装置を提案した。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この提案も含め、従来
では、コピー用ACC、プリンタ用ACCにかかわら
ず、ACCは画像形成装置側で行われており、かつ、ユ
ーザの判断でACCは実行されていた。
【0015】このACCの実行に際しては、ACC用の
画像の出力が終了してからその画像のスキャナでの読み
込みを開始するまでの間は、画像形成装置は実際には何
も動作しておらず、他の印刷動作を行える状態にある
が、ここで他の印刷を実行されてしまうと、ACC用の
画像を出力したときのエンジン特性から変化してしまう
ことになる。
【0016】また、コンピュータのOSがWindow
sのようなマルチタスクである場合、あるタスクがAC
Cを実行中でも別のタスクから印刷を実行することがで
きるが、ここでACCが完了していない、言い換えれば
補正係数が更新されていない状態で印刷を実行してしま
うと、補正される前のデータで画像が作られてしまうこ
とになる。
【0017】本発明はこのような背景に鑑みてなされた
もので、その第1の目的は、ACCが一旦開始された後
は、エンジン特性が変化しないようにすることにある。
また、第2の目的は、ACCの実行中は、ACCが終了
してから印刷を開始させることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、第1の手段は、原稿画像を光学的に走査して読
み取る手段と、この読み取る手段からの入力画像信号を
出力画像信号に変換して出力する手段と、前記出力画像
信号に応じて像担持体上に画像情報を書き込む手段と、
前記像担持体上の画像を転写紙上に転写して画像を形成
する手段とを備えた画像形成装置と、この画像形成装置
外に設けられ、装置外から当該画像形成装置を制御して
画像処理を実行可能な画像処理装置とを接続して構成さ
れた画像形成システムにおいて、前記画像処理装置は、
前記画像形成装置に対してACC用画像を出力した後、
当該ACC用画像が前記読み取る手段による読み込みが
終了するまでの間、当該画像形成装置の使用権を解放し
ないことを特徴とする。
【0019】前記第2の目的を達成するため、第2の手
段は、第1の手段における画像処理装置は、ACCを開
始したときには、ACC処理が終了するまで、他の印刷
要求を開始することなく、キューに保留しておくことを
特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の画
像形成装置を電子写真複写機(以下、単に複写機と称す
る)に適用した場合を例にとった実施の形態について説
明する。
【0021】最初に、図2に示す機構図によって複写機
本体の機構の概略を説明する。
【0022】図2において、複写機本体101の略中央
に配置された像担持体としての直径が120mmの有機
感光体(OPC)ドラム102の周囲には、この感光体
ドラムの表面を帯電する帯電チャージャ103、一様に
帯電された感光体ドラム102の表面上に半導体レーザ
光を照射して静電潜像を形成するレーザ光学系104、
静電潜像に各色トナーを供給して現像し、各色毎にトナ
ー像を得る黒現像装置105、イエローY、マゼンタ
M、シアンCの3つのカラー現像装置106,107,
108、感光体ドラム102上に形成された各色毎のト
ナー像を順次転写する中間転写ベルト109、この中間
転写ベルト109に転写電圧を印加するバイアスローラ
110、転写後の感光体ドラム102の表面に残留する
トナーを除去するクリーニング装置111、転写後の感
光体ドラム102の表面に残留する電荷を除去する除電
部112が順次配列されている。また、中間転写ベルト
109に沿って転写されたトナー像を転写紙に転写する
電圧を印加するための転写バイアスローラ113および
転写紙に転写後に中間転写ベルト109に残留したトナ
ー像をクリーニングするためのベルトクリーニング装置
114が配設されている。
【0023】中間転写ベルト109のトナー像を転写し
た後、中間転写ベルト109から剥離された転写紙を搬
送する搬送ベルト115の出口側端部には、トナー像を
加熱および加圧して定着させる定着装置116が配置さ
れているとともに、この定着装置116の出口部には、
排紙トレイ117が取り付けられている。
【0024】レーザ光学系104の上部には、複写機本
体101の上部に配置された原稿載置台としてのコンタ
クトガラス118、このコンタクトガラス118上の原
稿に走査光を照射する露光ランプ119とを備え、原稿
からの反射光を反射ミラー121によって結像レンズ1
22に導き、光電変換素子であるCCDのイメージセン
サアレイ123に入光させる。CCDのイメージセンサ
アレイ123で電気信号に変換された画像信号は、図示
しない画像処理装置を経て、レーザ光学系104中の半
導体レーザのレーザ発振を制御する。
【0025】次に、上記の複写機に内蔵される制御系
を、図3により説明する。図3は図2の複写機本体の制
御系を説明するための図である。
【0026】図3に示すように、制御系はメイン制御部
(CPU)130を備え、このメイン制御部130に対
してROM131およびRAM132が付設されてい
る。メイン制御部130にはまた、インターフェイスI
/O133を介してレーザ光学系制御部134、電源回
路135、光学センサ136、トナー濃度センサ13
7、環境センサ138、感光体表面電位センサ139、
トナー補給回路140、中間転写ベルト駆動部141、
操作部142がそれぞれ接続されている。レーザ光学系
制御部134は、レーザ光学系104のレーザ出力を調
整するものであり、また電源回路135は、帯電チャー
ジャ103に対して所定の帯電用放電電圧を与えるとと
に、現像装置105,106,107,108に対して
所定電圧の現像バイアスを与え、かつバイアスローラ1
10および転写バイアスローラ113に対して所定の転
写電圧を与えるものである。
【0027】光学センサ136は、感光体ドラム102
の転写後の領域に近接配置される発光ダイオードなどの
発光素子とフォトセンサなどの受光素子とからなり、感
光体ドラム102上に形成される検知パターン潜像のト
ナー像におけるトナー付着量および地肌部におけるトナ
ー付着量が各色毎にそれぞれ検知されるとともに、感光
体除電後のいわゆる残留電位が検知されるようになって
いる。
【0028】この光電センサ136からの検知出力信号
は、図示を省略した光電センサ制御部に印加される。光
電センサ制御部は、検知パターントナー像におけるトナ
ー付着量と地肌部におけるトナー付着量との比率を求
め、その比率値を基準値と比較して画像濃度の変動を検
知し、トナー濃度センサ137の制御値の補正を行って
いる。
【0029】更に、トナー濃度センサ137は、各現像
装置105〜108内に存在する現像剤の透磁率変化に
基づいてトナー濃度を検知する。トナー濃度センサ13
7は、検知されたトナー濃度値と基準値とを比較し、ト
ナー濃度が一定値を下回ってトナー不足状態になった場
合に、その不足分に対応した大きさのトナー補給信号を
トナー補給回路140に印加する機能を備えている。電
位センサ139は、像担持体である感光体102の表面
電位を検知し、中間転写ベルト駆動部141は、中間転
写ベルト109の駆動を制御する。
【0030】例えば黒現像装置105内には黒トナーと
キャリアを含む現像剤が収容されていて、現像剤攪拌部
材202の回転によって攪拌され、現像スリーブ201
B上で、現像剤規制部材によってスリーブ201B上に
汲み上げられる現像剤を調整する。この供給された現像
剤は、現像スリーブ201B上に磁気的に担持されつ
つ、磁気ブラシとして現像スリーブ201Bの回転方向
に回転する。なお、Y,M,Cの各色についても同様で
ある。
【0031】次に、画像処理部の電気的な構成を図1の
ブロック図に基づいて説明する。
【0032】図1において、401はカラースキャナ、
402はシェーディング補正回路、403はRGBγ補
正回路、404は画像分離回路、405はMTF補正回
路、406は色変換−UCR処理回路、407は変倍回
路、408は画像加工(クリエイト)回路、409はM
TFフィルタ、410はγ補正回路、411は階調処理
回路、412はプリンタである。
【0033】なお、スキャナ401の読み取り速度を1
80mm/sとし、解像度を400dpiとする。この
場合、スキャナ401から階調処理回路411までは1
5MHzで動作し、プリンタ412は18.6MHzで
動作する。
【0034】複写すべき原稿は、カラースキャナ401
よりR,G,Bに色分解されて読み取られる。シェーデ
ィング補正回路402では、撮像素子のムラや光源の照
明ムラなどが補正される。RGBγ補正回路403で
は、カラースキャナ401からの読取信号が反射率デー
タから明度データに変換される。画像分離回路404で
は、文字部と写真部の判定、および有彩色、無彩色の判
定が行われる。MTF補正回路405では、入力系の、
特に高周波領域でのMTF特性の劣化を補正する。色変
換−UCR処理回路406は、入力系の色分解特性と出
力系の色材の分光特性の違いを補正し、忠実な色再現に
必要な色材YMCの量を計算する色補正処理部と、YM
Cの3色が重なる部分をBk(ブラック)に置き換える
ためのUCR(下地除去)処理とからなる。色補正処理
部における色補正処理は下記のようなマトリクス演算を
行うことにより実現できる。
【0035】
【数1】
【0036】ここで、R゛,G゛,B゛は、R,G,B
の補数を示す。マトリクス係数ajiは入力系と出力系
(色材)の分光特性によって決まる。ここでは、1次マ
スキング方程式を例に挙げたが、B゛2,B゛G゛のよ
うな2次項、あるいは更に高次の項を用いることによ
り、より精度良く色補正することができる。また、色相
によって演算式を変えたり、ノイゲバウアー方程式を用
いるようにしても良い。いずれの方法にしても、Y,
M,CはB゛,G゛,R゛(またはB,G,Rでもよ
い)の値から求めることができる。
【0037】一方、UCR処理は、各色毎に以下の式を
用いて演算することにより行うことができる。
【0038】 Y′=Y−α・min(Y,M,C) ・・・(2) M′=M−α・min(Y,M,C) ・・・(3) C′=C−α・min(Y,M,C) ・・・(4) Bk= α・min(Y,M,C) ・・・(5) これら(2)ないし(5)式において、αはUCRの量
を決める係数で、α=1のとき100%UCR処理とな
る。このαは一定値でも良く、また例えば、高濃度部で
は、αは1に近く、ハイライト部では、αを0に近くす
ることにより、ハイライト部での画像を滑らかにするこ
とができる。
【0039】変倍回路407は縦横変倍が行われ、画像
加工(クリエイト)回路408はリピート処理などが行
われる。MTFフィルタ409では、シャープな画像や
ソフトな画像など、使用者の好みに応じてエッジ強調や
平滑化など、画像信号の周波数特性を変更する処理が行
われる。γ補正回路410ではプリンタ412の特性に
応じて、画像信号の補正が行われる、また、γ補正回路
410では、地肌飛ばしなどの処理も同時に行うことが
できる。階調処理回路411では、ディザ処理またはパ
ターン処理が行われる。
【0040】また、スキャナ401で読み込んだ画像デ
ータを外部の画像処理装置などで処理したり、外部の画
像処理装置からの画像データをプリンタ412に出力す
るためのインターフェイスI/F413,414が備え
られている。
【0041】以上の画像処理回路を制御するためのCP
U415、ROM416、およびRAM417はBUS
418で接続されている。CPU415は、シリアルI
/Fを通じてシステムコントローラ419と接続されて
おり、図示しない操作部などからのコマンドが送信され
る。なお、特に説明はしないが、図1において421は
パターン発生回路、422は色相判定回路、423はセ
レクタであり、前記システムコントローラ419および
/またはCPU415には後述の外部画像処理装置とし
てコントローラ321が接続されている。
【0042】次に、レーザ変調回路を図4に示すブロッ
ク図に基づいて説明する。なお、前述したように書込周
波数は18.6MHzであり、1画素の走査時間は5
3.8nsecであるとする。8ビットの画像データ
は、ルックアップテーブル(LUT)451でγ変換を
行うことができる。パルス幅変調回路(PWM)452
で8ビットの画像信号上位3ビットの信号に基づいて8
値のパルス幅に変換され、パワー変調回路(PM)45
3で下位5ビットの信号に基づいて32値のパワー変調
が行われ、レーザダイオード(LD)454が変調され
た信号に基づいて発光する。フォトディテクタ(PD)
455で発光強度をモニタし、1ドット毎に補正を行
う。
【0043】なお、レーザ光の強度の最大値は、画像信
号とは独立に8ビット(256段階)に変えることがで
きる。また、1画素の大きさに対し、主走査方向のビー
ム径(このビーム径は、静止時のビーム強度が最大値に
対して1/e2 に減衰するときの幅として定義され
る。)は90%以下、望ましくは80%である。400
DPI、1画素63.5μmでは、望ましいビーム径は
50μm以下である。
【0044】γ補正回路410で行われる階調変換テー
ブル(LUT)の作成手順について図5を参照して説明
する。
【0045】あらかじめ図5の(a),(b),(c)
および(d)に示す入出力特性をテーブルとしてROM
416に記憶させておく。図5の(a)は基準となる階
調曲線である。図5の(b)は、画像濃度領域全体の湾
曲度を変えるための階調曲線である。同様に図5の
(b),(c)はそれぞれ低画像濃度(ハイライト)
部、高画像濃度(シャドー)部の湾曲後を変えるための
階調曲線である。なお、図5の(b),(c)および
(d)の場合、それぞれ10本づつ階調曲線がある。す
なわち、それぞれ10本づつγテーブルが用意されてい
る。
【0046】この作成手順では、まず、全体の湾曲度
(B0〜B9)を選択し、次いで、低画像濃度(ハイライ
ト)部の湾曲度(C10〜C19)および高画像濃度(シャ
ドー)部の湾曲度(C20〜C29)を選択する。そして、
図5の基準曲線Aをそれぞれ選択された湾曲度(γ変換
テーブル)で変換を行った結果の階調曲線(図5の
(e))を求める。例えば,B5,C19,C29が選択さ
れ、入力が80の場合、図5(a)で基準曲線Aは60
になる。図6(b)でその60を入力とすると出力は6
0になる。同様に図5(c)でその60を入力とすると
出力は90になり、図6(d)でその90を入力とする
と出力は90になる。このようにして入力0〜255に
対して求めた階調曲線に画像濃度が所望の値になるよう
に全体に係数IDMAXを掛けることによって階調曲
線、すなわち、γ変換処理部40で使われるγテーブル
(LUT)が得られる。
【0047】次に、画像濃度(階調性)の自動階調補正
(ACC)の動作について説明する。図6は画像濃度の
自動階調補正の動作を示すフローチャート、図7は操作
部を示す平面図、図8はACCメニューを呼び出した時
の操作部の液晶表示画面を示す平面図、図9はプリンタ
使用時用の自動階調補正の実行を選択した時の操作部の
液晶表示画面を示す平面図、図10は印刷スタートキー
を選択した時の転写紙上の濃度階調パターンを示す平面
図、図11は転写紙にパターンが出力された後の操作部
の液晶表示画面を示す平面図、図12は自動階調補正処
理中の操作部の液晶表示画面を示す平面図である。
【0048】複写機本体101の上部には、図7に示す
ように、前記コンタクトガラス118の手前側に、スタ
ートボタン301、クリア/ストップボタン302、複
写枚数などを設定するテンキー303などとともに、余
熱/モードクリア、メモリコール、割込み操作、カラー
調整/登録、プログラム、オプション、そしてエリア加
工などの各種の操作を行うための複数の操作ボタン30
4が配設されている。また、これらボタンに囲まれるよ
うに液晶表示装置の表示画面305が配設されている。
表示画面305は、表示個所を押圧し、または表示箇所
に接触することにより信号を出力するタブレット機能を
有している。
【0049】図7に示す操作部142の液晶画面305
で、ACCメニューを呼び出すと、液晶画面305は図
8に示すようにその表示が切り替わる。コピー使用時、
あるいはプリンタ使用時用の自動階調補正の[実行]を
選択すると、液晶画面305の表示は図9に示すように
切り替わる。コピー使用時を選択した場合には、コピー
使用時に使用する階調補正テーブルが、プリンタ使用時
を選択するとプリンタ使用時の階調補正テーブルが参照
データに基づいて変更される。
【0050】ここで、図9の表示画面305において印
刷スタートを選択すると、図10に示すように、YMC
K各色および文字と写真の各画質モードに対応した複数
の濃度階調パターン311を転写紙310上に形成する
(図6におけるステップ2001)。なお、312は位
置指定マークである。この濃度階調パターンは、予め図
1のコンピュータ321のROM中に記憶・設定がなさ
れている。パターンの書込み値は、16進数表示で、0
0h,11h,22h,・・・EEh,FFhの16パ
ターンである。図10では、地肌部を除いて5階調分の
パッチを表示しているが、00h−FFhの8ビット信
号の内、任意の値を選択することができる。文字モード
では、パターン処理などのディザ処理を行わず、1ドッ
ト256階調でパターンが形成され、写真モードでは主
走査方向に隣接した2画素づつの書込み値の和を配分し
てレーザの書込み値が形成される。
【0051】すなわち、1画素目の画素の書込み値がn
1、2画素目の画素の書込み値がn2である場合のパタ
ーンの処理は、n1+n2≦255の場合、 1画素目の書込み値:n1+n2 2画素目の書込み値:0 n1+n2>255の場合、 1画素目の書込み値:255 2画素目の書込み値:n1+n2−255 または、n1+n2≦128の場合、 1画素目の書込み値:n1+n2 2画素目の書込み値:0 128<n1+n2≦256の場合、 1画素目の書込み値:128 2画素目の書込み値:n1+n2−128 256<n1+n2≦383の場合、 1画素目の書込み値:n1+n2−128 2画素目の書込み値:128 383<n1+n2の場合、 1画素目の書込み値:255 2画素目の書込み値:n1+n2−255 などと配分する。これ以外にも実際に画像形成時に使用
しているパターン処理を用いる。
【0052】転写材にパターンが出力された後、転写材
をコンタクトガラス(原稿台)118上に載置するよう
に操作画面上に図11の画面が表示される。
【0053】パターンが形成された転写材をコンタクト
ガラス(原稿台)118上に載置し(ステップ200
2)、読取スタートを選択すると、スキャナが走行し、
YMCK濃度パターンのRGBデータを読み取る(ステ
ップ2003)。次いでYMCK階調補正テーブルを選
択する(ステップ2004)。そして、この処理をYM
CKの各色(ステップ2005)および写真、文字の各
画質モード毎に行う(ステップ2006)。これらの処
理を実行している間、操作画面には図12の画面が表示
される。
【0054】処理終了後のYMCK階調補正テーブルで
画像形成を行った結果が望ましくない場合には、処理前
のYMCK階調補正テーブルを選択することができるよ
うに〔元に戻す〕キーが図11の画面中に表示されてい
る。
【0055】ACC実行時におけるγ変換処理部410
で行われる階調変換テーブル(LUT)の選択方法は次
のようになる。
【0056】階調パターンのγ変換処理部410の入力
値をn〔i〕(0≦n〔i〕≦255,i=0,1,・
・・,10),このパターンのスキャナ401での読取
値の参照データをAr〔t〕〔n〔i〕〕,Ag〔t〕
〔n〔i〕〕,Ab〔t〕〔n〔i〕〕(t=Y,M,
C,K)とする。YMC各トナーの補色の画像信号は、
それぞれブルー、グリーン、レッドなので、処理を簡単
にするために上記の参照データAr〔t〕〔n
〔i〕〕,Ag〔t〕〔n〔i〕〕,Ab〔t〕〔n
〔i〕〕のうち、各トナーに対するそれぞれの補色の参
照データAb〔Y〕〔n〔i〕〕,Ag〔M〕〔n
〔i〕〕,Ar〔C〕〔n〔i〕〕を用いる。なお、ブ
ラックトナーについては、RGBのいずれの画像信号を
用いても十分な精度が得られるが、ここではG(グリー
ン)成分Ag〔K〕〔n〔i〕〕を用いる。
【0057】なお、後の記載を簡単にするためにある色
のトナーt(t=C,M,Y,K)に対する参照データ
と読取値とを以下A〔i〕とa〔i〕と略記する。
【0058】YMCK階調変換テーブルは、スキャナ4
01での読取値a〔i〕からプリンタ特性を求め、参照
テーブルに最も近いテーブルを予めROM416中に記
載されているYMCKγ補正テーブルから選択する。
【0059】具体的に図16のフローチャートに基づい
て説明する。
【0060】まず、濃度階調パターン(図10の31
1)を形成するために必要なγ変換処理部410への入
力値n〔i〕を決める(ステップ3001)。ここで
は、n〔i〕=25×i(i=0,1,・・・,9)、
n〔10〕=255の11個の濃度階調パターンとした
場合について述べる。次に、ステップ3001で出力さ
れた濃度階調パターンを読み取って読取値a〔i〕を得
る(ステップ3002)。この時のγ変換処理部410
には入力=出力となるテーブルを設定しておく。参照デ
ータA〔i〕をプリンタ412の出力可能な画像濃度に
応じて修正する(ステップ3003)。ここでプリンタ
412で作成可能な最大画像濃度を得られるレーザの書
込値を255、つまりn〔10〕であるとし、このとき
のパターンの読取値a〔10〕をmaxとする。図13
に示すように低画像濃度側から中間画像濃度側にかけて
補正を行わない参照データA〔i〕(i=0,1,・・
・,10)、中間画像濃度側から高画像濃度側にかけて
補正を行う参照データA〔i〕(i=k+1,・・・,
10)とする。ここで、0<k≦10とする。
【0061】補正を行わない参照データのうち、最も画
像濃度が高い参照データA〔k〕と、画像濃度が最も高
い参照データA〔10〕とから、そのデータの差Δre
fをもとめる。この差は、 Δref=A〔k〕−A〔10〕 ・・・(6) となる。ここで、RGBγ変換回路403には反射率ニ
リアあるいは明度リニアとなるγテーブルを設定してお
く。
【0062】一方、プリンタ部で作成可能な最大画像濃
度を得られるパターンの読取値mmaxから同様にして
差Δdetを求める。すなわち、 Δdet=A〔k〕−mmax ・・・(7) とすると、(1)および(2)から高濃度の補正を行っ
た参照データA〔i〕(i=k+1,・・・,10)
を、 A〔i〕=A〔k〕+(A〔i〕−A〔k〕)×(Δdet/Δref) (i=k+1,k+2,・・・,10) ・・・(8) とする。
【0063】γ変換処理部410の入力データn〔i〕
に対応した読取値a〔i〕からプリンタ特性a〔j〕
(0≦j≦255)を求める。図14に示すように各デ
ータ間は直線補間でもとめる。図14の第1象限(a)
の横軸はYMCK階調変換テーブルへの入力値n
〔i〕、縦軸はスキャナ401の読取値a〔i〕で、参
照データA〔i〕を表す。第2象限(b)の横軸は縦軸
と同じくスキャナ401の読取値a〔i〕を表す。第3
象限(c)の縦軸はレーザの書込値LD〔i〕を表す。
このデータa〔j〕はプリンタの出力特性を表す。第4
象限(d)はYMCK階調変換テーブルを表す(ステッ
プ3004)。
【0064】ステップ3004で求めたプリンタ特性a
〔j〕と参照データA〔i〕からγ変換処理部410の
入力データn〔i〕とレーザ書込値LD〔i〕の組が求
められる。図15の第4象限(d)の黒丸で示す位置が
求められたLD〔i〕である(ステップ3005)。
【0065】ステップ3005で求めた入力データn
〔i〕とレーザ書込値LD〔i〕の組を通る階調曲線に
最も近いγ補正テーブルをROM416中から選択する
(ステップ3006)。
【0066】ここでROM416中に記憶されているγ
補正テーブルの選択処理について図17のフローチャー
トを参照して説明する。
【0067】この選択処理では、まず、γ補正テーブル
全体にかける計数IDMAX〔%〕を求める(ステップ
4001)。n〔10〕=255の場合のIDMAX=
LD〔10〕/255×100〔%〕とする。
【0068】ここでは,LD〔i〕=LD〔i〕×10
0/IDMAXとして、YMCKγ補正テーブルからの
出力値LD〔i〕を置き換える。これにより、γ補正テ
ーブルの選択に際してIDMAXを考慮せずに済む。次
いで、全体、ハイライト部、シャドー部の湾曲度の指標
であるm,h,sを選択する。始めに全体の湾曲度mを
選択する。基本的な考え方は、最終的に求められた階調
変換曲線E〔j〕(0≦j≦255)と、YMCKγ補
正テーブルへの入力値n〔i〕と出力値LD〔i〕の組
(n〔i〕,LD〔i〕)(0≦i≦10)の誤差の自
乗和 error=Σwi・(LD〔i〕−E〔n〔i〕〕2 (以後、誤差と呼ぶ)を最も小さくするようにmを選択
する。ここでwiはi番目のYMCKγ補正テーブルへ
の入力値に対する重みである。このとき、ハイライト部
の誤差が大きいと、望ましい結果が得られないので、特
にハイライト部の重みwiを大きくし、できるだけ誤差
を小さくするようにする(ステップ4002)。どうよ
うにして、誤差を最小とするハイライト部の湾曲度hを
求める(ステップ4003)。次いで、誤差を最小とす
るシャドー部の湾曲度sを求める(ステップ400
4)。そして、上記のようにして求めたh min,m
min,s minおよびIDMAXを新たな補正階
調曲線の湾曲度として用いる。
【0069】次に、パーソナルコンピュータで構成され
る外部の画像処理装置(以下、単に「コンピュータ」と
称する。)と今まで説明した複写機101とを接続した
システムについて説明する。図18にその概略構成を示
す。ケーブル331は、複写機101側は図1のI/F
部414に接続され、コンピュータ321側は後で説明
するI/F部362に接続される。
【0070】このシステムは複写機101の原稿台11
8にセットされた原稿324をコンピュータ321から
読取指示に従って読み取る。読み取った画像データ(R
GB)はI/F部414、ケーブル331、I/F部3
62を通ってコンピュータ321に取り込まれる。取り
込んだ画像データは必要に応じてコンピュータ321の
モニタ332に表示することができる。また、コンピュ
ータ321で作成したデータ(画像、グラフィック、テ
キストなど)は印刷指示にしたがってI/F部362、
ケーブル331を介して複写機101のI/F部414
に送られて印刷され、印刷物311として出力される。
【0071】図19はコンピュータ321の構成を示す
ブロック図である。同図において、コンピュータ本体3
51とフレームメモリボード(以下、単に「FMボー
ド」と称する。)352はコンピュータ321の内部バ
ス353を介して接続されている。FMボード352は
脱着可能で、図18のシステムを構成する場合に、コン
ピュータ321に取り付ける。なお、FMボード352
のI/F部362に複写機101と接続するケーブル3
31が繋がる。FMボード352は大きく3つのブロッ
クに別れる。これらの3つのブロックとは、メモリ部3
60、コントロール部361、およびI/F部362で
ある。
【0072】図20はFMボード352の構成を示すブ
ロック図である。ケーブル331の中身(信号線)は画
像信号(8bit)、同期信号(3bit×2:複写機
101からコンピュータ321への主走査同期信号、副
走査同期信号、画像クロックとコンピュータ321から
複写機101への主走査同期信号、副走査同期信号、画
像クロック)、シリアル通信(2bit:送信、受信)
で構成されている。
【0073】まず、コンピュータ321から読取を指示
すると、読取のコマンドが内部バス353を介して内部
バスコントローラ366によってデータバス367に出
力される。そして、シリアル−パラレル変換器365に
よってパラレルデータをシリアルデータに変換し、この
シリアルデータがI/F362を介してケーブル331
に出力される。すると、特に図示してはいないが、複写
機101のシステムコントローラ419がそのデータを
受信する。
【0074】複写機101は一連の読取動作を行って読
み取った画像データ(反射率リニアなRGBデータ)を
I/F414、ケーブル331を介してコンピュータ3
21に出力する。この画像データはI/F362を介し
てγ補正回路363に入る。γ補正回路363には後述
するプリンタ用ACC実行時には、入力=出力となるγ
変換テーブルがセットされている。通常の読み取り時に
は、コンピュータ321のモニタのγ特性を補正するた
めのγ変換テーブルがセットされている。
【0075】γ補正回路363から出力された画像デー
タはFIFO364に入力される。ここまでは複写機1
01のタイミング(複写機101から出力される主走査
同期信号、副走査同期信号、画像クロック(15MH
z)に同期して画像データが送られる。)で動作する。
FIFO364からの出力以降は、メモリ360に書き
込めるタイミングに速度変換して動作する。つまり、F
IFO364から出力される画像データはメモリ360
に書き込まれる。ここまでは、コントローラ361によ
って制御される。なお、符号368は内部バスコントロ
ーラ366から出力されるアドレスである。
【0076】コンピュータ本体351にメモリ360に
格納されている画像データを取り込みたい場合は、メモ
リ360に格納されている画像データがデータバス36
7を介し、内部バズコントローラ366によって内部バ
ス353に出力されるように構成されている。内部バス
353に出力された画像データはコンピュータ本体35
1の指示にしたがってコンピュータ本体351の内部の
メモリに格納される。
【0077】一方、コンピュータ本体351のデータ
(画像、グラフィック、テキストなど)を複写機101
で印刷する場合は、コンピュータ本体351の指示にし
たがって内部バス353を介して内部バスコントローラ
366に入力され、そのデータ367を介してメモリ3
60に格納する。ここで、上記データがRGBデータな
らコンピュータ本体351でCMYKに変換する。変換
方法は複写機101について説明した方法と同様であ
る。
【0078】メモリ360への格納が終了すると、コン
ピュータ本体351から複写機101に印刷するための
準備を促すコマンドを送る。このコマンドは内部バス3
53を介し、内部バスコントーラ366に入力され、そ
の出力がバス367を介してシリアル−パラレル変換器
365に入力される。ここで、パラレルデータをシリア
ルデータに変換してI/F362、ケーブル331を介
して複写機101のシステムコントローラ419に送ら
れる。システムコントローラ419は印刷準備のコマン
ドを受信すると、一連の動作を行って印刷ができるよう
に準備する。準備が終了すると、印刷準備が終了したこ
とをコンピュータ本体351に知らせる。
【0079】この知らせをコンピュータ本体351が受
け取ると、メモリ360に格納されているデータをFI
FO364、γ補正回路363、I/F362を介して
複写機101に出力する。この場合のγ補正回路363
にはコンピュータ本体351で決定された後述のγ変換
テーブルが設定される。また、読み取り時と同様に、F
IFO364まではメモリ360から読み出せるタイミ
ングで動作し、FIFO362の出力以降は複写機10
1の動作速度になる。すなわち、コントロール部361
で複写機101からの同期信号からこれと同等の同期信
号(位相がずれているだけ)を作り、この同期信号に同
期して複写機101に出力する(データとコントロール
部361で作られた同期信号)。複写機101は、この
データと同期信号にしたがって印刷シーケンスを実行す
る。
【0080】引き続き、図18に示したシステム用、す
なわち、プリンタ用のACCの動作を図21のフローチ
ャートに基づいて説明する。
【0081】この動作では、まず、コンピュータ321
のモニタ画面332にプリンタの詳細設定画面(図22
の501)を呼び出す(ステップ5001)。次いで、
図22のオプション511を選択すると、オプション画
面(図23の521)が表示される。図23の自動階調
補正(ACC)531を選択すると、自動階調補正画面
(図24の541)が表示される。
【0082】自動階調補正画面541において、階調パ
ターン出力の実行を選択すると、前述した複写機101
のコピー用ACCと同様に、図10に示すような濃度階
調パターンが印刷される。具体的に説明すると、階調パ
ターン出力の実行551が選択されると、複写機101
のシステムコントローラ419に階調パターン出力のた
めの準備を促す。すなわち、印刷できる状態にする。こ
のとき、プリンタγ補正回路410には、入力=出力と
なるテーブルを設定しておく。準備が終了すると、コン
ピュータ321に準備完了を知らせる。この知らせを受
けて、コンピュータ321はあらかじめコンピュータ本
体351のメモリに格納させておいた階調パターンデー
タ(例えば図10)をFMボード352のメモリ360
に書き込む。書込が終了すると、複写機101に出力さ
れ、転写材上にYMCK各色、および文字、写真の各画
質モードに対応した複数の濃度階調パターンが形成され
る。複写機101はコンピュータ321に階調パターン
が印刷されたことを知らせる(ステップ5002)。
【0083】一方、階調パターン出力のキャンセル55
2を選択すると、そこでACCは実行されず、終了す
る。ここで、ステップ5002の処理が終了したとして
も、複写機101はコンピュータ321から開放されな
いようにすることによって複写機101で他の印刷処理
が実行されるのを防止する。このように制御するため
に、コンピュータ321は、ACCを開始したときに
は、ACC処理が終了するまで、他の印刷要求を開始す
ることなく、キューに保留しておく。
【0084】ステップ5002の処理を終えるとステッ
プ5003で階調パターンが形成された転写材を複写機
101のコンタクトガラス118(原稿台)上に載置す
る。次いで、ステップ5004で、自動階調補正画面5
41において、階調パターン読み込みの実行553を選
択する。一方、キャンセル554を選択すると、そこで
ACCは実行されずに終了する。もし、階調パターン読
込の実行553が選択されると、図25の自動階調補正
−オプション画面561が表示される。ここで、高濃度
の補正を行うか行わないか(571、572)のいずれ
かを選択する(ステップ5005)。
【0085】この選択が終了すると、ステップ5006
でコンタクトガラス(原稿台)118の階調パターンを
読み取る(ステップ5006)。具体的に説明すると、
コンピュータ321は複写機101のシステムコントロ
ーラ419に階調パターンを読み取るように指示する。
すると、複写機101は読み取りを開始し、読み取った
階調パターンデータをコンピュータ321に送る。コン
ピュータ321は送られてきたデータをFMボード35
2のメモリ360に格納する。格納が終了すると、複写
機101を開放する。
【0086】ステップ5007では、メモリ360に格
納されている階調パターン、高濃度の補正する/しない
(ステップ5005)、プリンタ用参照データ(階調パ
ターンと同様にコンピュータ本体351のメモリに格納
しておく)から、最適なγテーブルを選択する(選択用
γテーブルも階調パターンを同じように、コンピュータ
本体351のメモリに格納しておく)。γテーブルの選
択方法は、複写機101のコピー用γテーブルの選択で
説明したことと同様なので、説明は省略する。
【0087】ここで、選択したプリンタ用γテーブル
(文字/写真 各256byte×4色)はコンピュー
タ本体351のメモリに格納しておく。
【0088】なお、上記プリンタ用γテーブルはコンピ
ュータ321が複写機101に印刷指示のコマンドを出
力するときに同時に送る。また、上記プリンタ用γテー
ブルで印刷を行った結果が望ましくない場合には、自動
階調補正画面541において、目標更新の実行555を
選択することなく、目標更新の元の値に戻す556を選
択し、これまでのプリンタ用γテーブルを選択すること
ができる。
【0089】ここで、プリンタの詳細設定のオプション
画面521について説明する。色補正532およびγ係
数533はFMボード352のγ補正回路363に設定
されるγテーブルを決めるためのもので、具体的は、色
補正532では色毎にγ=1.0のときの傾きを設定す
る。
【0090】すなわち、 傾き=(0%≦選択値%≦200%)/100% となる。また、ガンマ係数533でγ係数を選択する。
この傾きと、γ係数とからγテーブルを計算する。
【0091】カラーモード534はフルカラーで印刷す
るのか、モノクロで印刷するのかを選択する。ディザモ
ード535は複写機101の階調処理411で処理する
ディザモードを選択する。
【0092】変換モード536はコンピュータ本体35
1で色変換する色変換係数を選択する。これによってデ
ータの種類にあった色変換を行うことができる。
【0093】OK537を押すと、設定した内容が更新
され、プリンタの詳細設定画面501に戻る。キャンセ
ル538を押すと、オプション画面521で設定された
ないような無効となりプリンタの詳細設定画面501に
戻る。
【0094】
【発明の効果】これまでの説明から明らかなように、請
求項1記載の発明によれば、ACC用画像を出力してか
ら、再度スキャナでの読み込みが終了するまで、その画
像形成装置の他の使用を認めないので、エンジン特性が
変化してしまわないようにすることができる。
【0095】また、請求項2記載の発明によれば、AC
C処理を開始した外部画像処理装置では他のタスクから
の印刷要求を実行しないでキューにためておき、ACC
終了後、印刷を開始するので、常に良好な画像を出力す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における画像処理部の電気
的な構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態における複写機本体の機構の概略
を示す概略構成図である。
【図3】図2の複写機本体の制御系を示す説明図であ
る。
【図4】本実施の形態における複写機のレーザ変調回路
を示すブロック図である。
【図5】全体の湾曲度の選択を説明するための図であ
る。
【図6】画像濃度の自動階調補正の動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】操作部の表示状態を示す複写機の平面図であ
る。
【図8】ACCメニュー呼出し時の操作部の液晶表示画
面を示す図である。
【図9】プリンタ使用時用の自動階調補正の実行を選択
した時の操作部の液晶表示画面を示す図である。
【図10】印刷スタートキーを選択した時の転写紙上の
濃度階調パターンを示す平面図である。
【図11】転写紙にパターンが出力された後の操作部の
液晶表示画面を示す図である。
【図12】自動階調補正処理中の操作部の液晶表示画面
を示す図である。
【図13】補正を行わない参照データと補正を行う参照
データとの関係を示す図である。
【図14】γ変換処理部の入力データに対応した読み取
り値からプリンタ特性を求める際のこれらの関係を示す
図である。
【図15】求められたプリンタ特性と参照データとから
γ変換処理部の入力データとレーザ書き込み値の組みを
求めるときのこれらの関係を示す図である。
【図16】ACC実行時の階調変換テーブルの作成手順
を示すフローチャートである。
【図17】ACC実行時の階調変換テーブルの選択手順
を示すフローチャートである。
【図18】コンピュータと複写機とを接続したシステム
の概略構成を示す図である。
【図19】図18におけるコンピュータの概略構成を示
すブロック図である。
【図20】フレームメモリ(FM)ボードの構成を示す
ブロック図である。
【図21】プリンタ用のACCの動作手順を示すフロー
チャートである。
【図22】コンピュータのモニタ画面に表示されるプリ
ンタの詳細設定画面を示す図である。
【図23】コンピュータのモニタ画面に表示されるプリ
ンタのオプション画面を示す図である。
【図24】コンピュータのモニタ画面に表示されるプリ
ンタの自動階調補正画面を示す図である。
【図25】コンピュータのモニタ画面に表示されるプリ
ンタの自動階調補正−オプション画面を示す図である。
【図26】従来のCCDのブルーフィルタにおける分光
透過特性のバラツキを示す説明図である。
【符号の説明】
101 複写機本体 102 感光体ドラム 103 帯電チャージャ 104 レーザ光学系 130 メイン制御部 321 コンピュータ 401 カラースキャナ 412 プリンタ 415 CPU 416 ROM 417 RAM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を光学的に走査して読み取る手
    段と、この読み取る手段からの入力画像信号を出力画像
    信号に変換して出力する手段と、前記出力画像信号に応
    じて像担持体上に画像情報を書き込む手段と、前記像担
    持体上の画像を転写紙上に転写して画像を形成する手段
    とを備えた画像形成装置と、この画像形成装置外に設け
    られ、装置外から当該画像形成装置を制御して画像処理
    を実行可能な画像処理装置とを接続して構成された画像
    形成システムにおいて、 前記画像処理装置は、前記画像形成装置に対してACC
    用画像を出力した後、当該ACC用画像が前記読み取る
    手段による読み込みが終了するまでの間、当該画像形成
    装置の使用権を解放しないことを特徴とする画像形成シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記画像処理装置は、ACCを開始した
    ときには、ACC処理が終了するまで、他の印刷要求を
    開始することなく、キューに保留しておくことを特徴と
    する請求項1記載の画像形成システム。
JP8314026A 1996-11-25 1996-11-25 画像形成システム Pending JPH10164304A (ja)

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JP8314026A Pending JPH10164304A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 画像形成システム

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0960766A2 (en) 1998-05-28 1999-12-01 Ikeda Bussan Co., Ltd. Automotive seat with electrically actuated leg-rest
JP2008219952A (ja) * 2008-06-18 2008-09-18 Canon Inc 画像処理装置およびその方法
JP2009096007A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Canon Inc 印刷装置、ジョブ処理方法、プログラム、並びに記憶媒体

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