JPH10173842A - ディジタル複写装置 - Google Patents

ディジタル複写装置

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JPH10173842A
JPH10173842A JP8353111A JP35311196A JPH10173842A JP H10173842 A JPH10173842 A JP H10173842A JP 8353111 A JP8353111 A JP 8353111A JP 35311196 A JP35311196 A JP 35311196A JP H10173842 A JPH10173842 A JP H10173842A
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Japan
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image
personal computer
image forming
digital copying
copying machine
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JP8353111A
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Inventor
Hideo Nakagawa
日出男 中川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータの負担なしに、装置各部の画像形
成動作を把握し、必要時に自動階調補正を行なうディジ
タル画像形成装置を提供する。 【解決手段】 スキャナにより原稿を読取り、感光体ド
ラム102に黒現像装置105及びカラー現像装置10
6〜108により原稿のトナー像が形成され、該トナー
像が記録紙に転写され、原稿の画像形成が行なわれるデ
ィジタル複写装置のメインCPU130に、インタフェ
ース133を介してパソコン321が接続され、画像形
成動作がパソコン321のディスプレイに表示され、パ
ソコン321により、ディジタル複写装置の動作が制御
され、監視指令手段が、画像形成部の動作を監視し、画
像形成部にキャリブレーションが必要と判定すると、パ
ソコン321にキャリブレーション指令信号が出力さ
れ、画像形成部のキャリブレーションが行なわれるの
で、オペレータの操作上の負担を低減して、常に最適な
画像形成を行なうことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル方式の
複写機、プリンタ、ファクシミリなどのディジタル画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル方式の複写機、プリンタ、フ
ァクシミリなどのディジタル画像形成装置では、被形成
画像の静電潜像が露光されてトナー像が形成される感光
体の画像形成特性の経時劣化、感光体に被形成画像で変
調されたレーザ光を照射する固体レーザの発光特性の劣
化、及び感光体にトナー像を形成する現像剤のトナー濃
度の低下が、形成される画像の品質を低下させる主要な
要因となっている。このために、感光体の画像形成領域
外に基準パターンを作成し、作成された基準パターンを
センサで検出して、感光体の画像形成特性を検出監視す
ることが行なわれている。また、固体レーザの発光特性
については、基準画像を光学的に読み取って、フォトダ
イオードから出力される基準画像に対応する電気信号で
固体レーザを発光させ、出力光を検出することにより、
固体レーザの発光特性を検出監視している。さらに、ト
ナー濃度については、トナー濃度センサを設けて、現像
剤中のトナー濃度を検出することにより、トナー濃度の
監視を行なっている。
【0003】そして、ディジタル画像形成装置では、常
に高品質の画像形成を行なうためには、画像形成動作時
に、前述した感光体の画像形成特性、固体レーザの発光
特性、或いはトナー濃度特性が、予め設定された基準値
を下回って、形成画像の品質上で問題が生じた場合に
は、画像濃度の階調補正を行なうことにより、高品質の
画像形成動作を維持する自動階調補正(ACC)の処理
が取られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のACCの処理
は、オペレータの判断で行なわれ、ACC処理が必要と
判断されると、キャリブレーション用の出力画像パター
ンに基づき、オペレータの操作により行なわれていた。
本発明は、前述したようなディジタル画像形成装置の自
動階調補正の現状に鑑みてなされたものであり、その目
的は、オペレータの負担なしに、ディジタル画像形成装
置各部の画像形成動作を把握し、必要時に自動階調補正
を行なうディジタル画像形成装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、メインCPUの制御によっ
て、スキャナにより原稿を読取り、画像形成部によっ
て、感光体に原稿画像のトナー像を形成し、さらに該ト
ナー像を記録紙に転写することにより、前記原稿のコピ
ーを作成するディジタル複写装置において、前記メイン
CPUに接続され、前記ディジタル複写装置での原稿画
像の形成動作の画像をディスプレイに表示し、前記ディ
ジタル複写装置の動作を制御するパーソナルコンピュー
タと、前記画像形成部の動作に監視し、キャリブレーシ
ョンが必要と判定すると、前記パーソナルコンピュータ
に、キャリブレーション指令信号を出力する監視指令手
段とを有することを特徴とするものである。
【0006】同様に前記目的を達成するために、請求項
2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記監
視指令手段が、前記感光体の許容限度を越えた劣化を検
知して、前記キャリブレーション指令信号を出力するこ
とを特徴とするものである。
【0007】同様に前記目的を達成するために、請求項
3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記監
視指令手段が、前記画像形成部の前記原稿画像で変調さ
れた発光を行なう固体レーザの許容限度を越えた劣化を
検知して、前記キャリブレーション指令信号を出力する
ことを特徴とするものである。
【0008】同様に前記目的を達成するために、請求項
4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記監
視指令手段が、前記画像形成部のトナー濃度の許容限度
を越えた低下を検知して、前記キャリブレーション指令
信号を出力することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態
を、図1ないし図25を参照して説明する。図1は本実
施の形態の全体構成を示す斜視図であり、本実施の形態
では、複写機本体101にケーブル331を介してパー
ソナルコンピュータ(パソコン)321が接続され、複
写機本体101の上面にはコンタクトガラス118が配
設され、このコンタクトガラス118上に、複写される
原稿324が配置され、また、複写機本体101の側部
には、原稿324が複写された記録紙311が排出され
る排紙トレイ117が取り付けられている。
【0010】図7はパソコン321の構成を示すブロッ
ク図であり、パソコン321では、コンピュータ本体3
51とフレームメモリボード(FMボード)352とが
内部バス353で接続されており、FMボード352
は、メモリ360、コントローラ361及びインタフェ
イス362を備え、インタフェース362に複写機本体
101と接続されるケーブル331が接続されており、
FMボード352は着脱自在に構成されている。
【0011】図8は図7のFMボード352の構成を示
すブロック図であり、FMボード352には、内部バス
353に接続される内部バスコントローラ366と、ケ
ーブル331に接続されるインタフェース362とが設
けられ、内部バスコントローラ366とインタフェース
362間に、データバス367を介してシリパラ変換器
365が接続され、シリパラ変換器365に並列に、γ
補正回路363及び速度変換回路364の直列接続回路
が接続され、データバス367にメモリ360が接続さ
れている。また、FMボード352には、コントローラ
361が設けられ、コントローラ361は、インタフェ
ース362、γ補正回路363、速度変換回路364及
びメモリ360に接続され、コントローラ361とメモ
リ360とには内部バスコントローラ366が接続され
ている。
【0012】FMボード352に接続されるケーブル3
31の中身の信号線は、画像信号(8ビット)、複写機
本体101からパソコン321への主走査同期信号、副
走査同期信号、画像クロックと、パソコン321から複
写機本体101への主走査同期信号、副走査同期信号、
画像クロックとの同期信号(3bit×2)、シリアル
通信信号(2bit;送信、受信)に対応して設けられ
ている。
【0013】図2は複写機本体の構成を示す説明図であ
り、複写機本体101のほぼ中央部には、直径120m
mの有機系の感光体ドラム102が配設され、この感光
体ドラム102の周面に対向して、感光体ドラム102
の表面を帯電する帯電チャージャ103、一様に帯電さ
れた感光体ドラム102にレーザ光を照射して静電潜像
を形成するレーザ光学系104、静電潜像に各色トナー
を供給してトナー像を形成する黒色の黒現像装置10
5、Y(イェロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)そ
れぞれのカラー現像装置106、107、108が配設
されている。同様に、感光体ドラム102の周面に対向
して、感光体ドラム102に形成された各色のトナー像
を、順次転写する中間転写ベルト109、中間転写ベル
ト109に転写電圧を印加するバイアスローラ110、
転写後の感光体ドラム102の表面に残留するトナーを
除去するクリーニング装置111、転写後の残留電荷を
除去する除電部112が配設されている。
【0014】さらに、中間転写ベルト109には、中間
転写ベルト109に転写されたトナー像を、転写材に転
写する電圧を印加する転写バイアスローラ113、及び
転写材に転写後に残留するトナー像をクリーニングする
ベルトクリーニング装置114が配設されている。ま
た、中間ベルト109から剥離された転写材を搬送する
搬送ベルト115の出口側端部には、トナー像を加熱及
び加圧して定着させる定着装置116が配設され、定着
装置116の出口部には排紙トレイ117が取り付けら
れている。
【0015】複写機本体101の上面には、原稿載置台
としてコンタクトガラス118が配置され、コンタクト
ガラス118の下方には、スキャナが配設されており、
このスキャナは、コンタクトガラス118上の原稿32
4に、露光ランプ119の走査光を照射し、原稿324
からの反射光を、反射ミラー121によって結像レンズ
122に導き、CCDからなるイメージセンサアレイ1
23に受光させ、光電変換された画像信号により、レー
ザ光学系104の半導体レーザのレーザ発振を制御する
機能を備えている。
【0016】図4は本実施の形態の複写機本体の制御系
の構成を示す説明図であり、この制御系にはメイン制御
部130が設けられ、このメイン制御部130には、R
OM131とRAM132が接続され、メイン制御部1
30には、インタフェース133を介して、レーザ光学
系制御部134、電源回路135、光学センサ136、
トナー濃度センサ137、環境センサ138、感光体表
面電位センサ139、トナー供給回路140、中間転写
ベルト駆動部141、操作部142がそれぞれ接続さ
れ、さらに、メイン制御部130には、インタフェース
133を介して、パソコン321が接続されている。
【0017】前記レーザ光学系制御部134は、前記レ
ーザ光学系104のレーザ出力を調整する機能を有し、
前記電源回路135は、帯電チャージャ113に所定の
帯電用の放電電圧を印加し、黒現像装置105、カラー
現像装置106〜108に所定の現像バイアスを印加
し、バイアスローラ110及び転写バイアスローラ11
3に所定の転写電圧を印加する機能を有している。な
お、図4では、簡単のためにカラー現像装置107のみ
が示されている。
【0018】図3は本実施の形態の画像処理部の構成を
示すブロック図であり、原稿の光学的な読取を行なうス
キャナ401に、撮像素子むらと照明むらを補正するシ
ェーディング補正回路402が接続され、シェーディン
グ補正回路402には、セレクタ423と、反射率デー
タを明度データに変換するRGBγ補正回路403とが
並列に接続され、セレクタ423の出力端子がRGBγ
補正回路403の入力端子に接続されている。RGBγ
補正回路405には、文字・写真の判定、有彩色・無彩
色の判定を行なう画像分離回路404と、MTF特性の
劣化を補正するMTF補正回路405とが並列に接続さ
れ、画像分離回路404の出力端子がMTF補正回路4
05の入力端子に接続されている。
【0019】MTF補正回路405には、忠実な色再現
に必要な色補正を行なう色変換UCR処理回路406
と、色相判定を行なう色相判定回路422とが並列に接
続され、色相判定回路422の出力端子が色変換UCR
処理回路406に接続されている。
【0020】そして、色変換UCR処理回路406と、
プリント動作を行なうプリンタ412間に、縦横変倍を
行なう変倍回路407、外部装置とのインタフェース動
作を行なうインタフェース414、リピート処理を行な
う画像加工回路408、エッジ強調や平滑化の処理を行
なうMTFフィルタ409、プリンタ特性に対応する補
正を行なうγ補正回路410、及びディザ処理を行なう
階調処理回路411が互いに直列に接続されている。
【0021】また、画像処理部はROM416とRAM
417を備え、全体の動作を制御するCPU415が設
けられ、CPU415がバス418を介して、セレクタ
423、RGBγ補正回路403、画像分離回路40
4、MTF補正回路405、色変換UCR処理回路40
6、変倍回路407、インタフェース414、画像加工
回路408、MTFフィルタ409、γ補正回路41
0、階調処理回路411及びプリンタ412に接続さ
れ、CPU415は、シリアルインタフェースを通じて
システムコントローラ419に接続されている。なお、
スキャナ401の読取速度は180mm/sec、解像
度は400dipに設定され、スキャナ401から階調
処理回路411までは15MHzで作動し、プリンタ4
12は18/6MHzで作動するように設定されてい
る。
【0022】このような構成の本実施の形態について、
先ず、複写機本体101の単独動作を説明する。
【0023】光電センサ136は、LEDなどの発光素
子とPDなどの受光素子からなり、感光体ドラム102
に形成される検知パターンのトナー像のトナー付着量
と、地肌部のトナー付着量とを各色ごとに検知する。光
電センサ136の検知信号は、図示せぬ光電センサ制御
部に入力され、光電センサ制御部は、この検知信号に基
づいて、検知パターンのトナー像と地肌部とのトナー付
着量の比率値を演算し、得られた比率値を基準値と比較
することにより、画像濃度の変動を検知してトナー補給
回路140の制御値が補正される。
【0024】トナー濃度センサ137は、黒現像装置1
05、カラー現像装置106〜108にそれぞれ収容さ
れている現像剤の透磁率変化に基づいて、各現像装置の
トナー濃度を検知し、検知されたトナー濃度値と基準値
とが比較され、この比較値が所定値を下回ってトナー不
足となると、対応するトナー補給信号がトナー補給回路
140に入力され、トナー不足の現像装置に対してトナ
ー補給が行なわれる。電位センサ139は、像担持体で
ある感光体ドラム102の表面電位を検出し、その検出
値に基づいて感光体ドラム102の経時劣化の検知を行
なう。
【0025】黒現像器105には、黒トナーとキャリア
を含む現像剤が収容され、現像剤は剤撹拌部材202の
回転によって撹拌され、現像剤規制部材により現像スリ
ーブ201B上に汲み上げられる現像剤量が調整され、
現像スリーブ301Bに磁気的に担持されつつ、磁気ブ
ラシとして現像スリーブ201Bの回転方向に回転し
て、感光体ドラム102上の静電潜像の黒色トナーによ
る現像が行なわれる。カラー現像装置106〜108に
ついても、黒色トナーの場合と同様にして、各色のトナ
ーによる現像が行なわれる。
【0026】複写機本体101の画像処理動作に際して
は、スキャナ401によって、原稿がR、G、Bに色分
解されて読み取られ、シェーディング補正回路402
で、撮像素子のむらと光源の照明むらが補正され、RG
Bγ補正回路403によって、読取信号が反射率データ
から明度データに変換される。画像分離回路404によ
つて、文字部と写真部の判定、有彩色と無彩色の判定が
行なわれ、MTF補正回路405によって、入力系の高
周波領域でのMTF特性の劣化が補正される。
【0027】色変換−UCR処理回路406には、入力
系の色分解特性と出力系の色材の分光特性との差を補正
し、忠実な色再現に必要な色材YMCの量を演算する色
補正処理部と、YMCの3色が重なる部分をBkに置換
するUCR処理部とが設けられていて、色補正処理は下
記〔数1〕のようなマトリクス演算により行なわれる。
【0028】
【数1】
【0029】上マトリクスにおいて、マトリクス係数a
ijは入力系と出力系(色材)の分光特性によって定ま
る。ここでは1次マスキング方程式を例に上げたが、B
2、BGのような2次項、或いはさらに高次項を使用し
て、より精度のよい色補正をすることができる。また、
色相によって演算式を変えたり、ノイゲバウァー方程式
を用いてもよい。何れの方法を取るにしても、Y、M、
CはB、G、Rの値から求めることができる。この場
合、色相判定回路422で、RGB画像信号が、R、
G、B、C、M、Yのどの色相の信号であるかを判定
し、各色相に応じた色変換係数を選択する。
【0030】一方、UCR処理は次式を演算することに
より行なわれる。 Y’=Y−α’min(Y、M、C) M’=M−α’min(Y、M、C) C’=C−α’min(Y、M、C) Bk= α’min(Y、M、C)
【0031】上式において、αはUCRの量を定める係
数で、α=1の時100%のUCR処理となる。αは一
定値でもよく、例えば高濃度部ではαは1に近く、ハイ
ライト部では0に近くすることにより、ハイライト部で
の画像を滑らかにすることができる。
【0032】変倍回路407では縦横変倍が行なわれ、
画像加工回路408ではリピート処理が行なわれ、MT
Fフィルタ409では、使用者の好みに応じたシャープ
な画像やソフトな画像を得るために、エッジ強調や平滑
化など画像信号の周波数特性を変更する処理が行なわ
れ、γ補正回路410では、プリンタの特性に応じて画
像信号の補正が行なわれ、階調処理回路411ではディ
ザ処理が行なわれる。
【0033】図5は本実施の形態のレーザ変調回路の構
成を示すブロック図であり、本実施の形態での書込周波
数は、前述のように18.6MHzで、1画素の走査時
間は53.8nsecとなっており、8ビットの画像デ
ータは、ルックアップテーブル451でγ変換され、パ
ルス幅変調回路452で、8ビットの画像信号の上位3
ビットの信号に基づいて8値のパルス幅に変換され、パ
ワー変調回路453で下位5ビットで32値のパワー変
調が行なわれ、レーザダイオード454が変調された信
号に基づいて発光する。そして、フォトディテクタ45
5で、レーザダイオード454の発光強度がモニタさ
れ、1ドットごとに補正が行なわれる。この場合、レー
ザダイオード454の発光強度の最大値は、画像信号と
は独立して、8ビット(256段階)で可変設定され
る。
【0034】1画素の大きさに対して、主走査方向のビ
ーム径(静止時のビームの強度が最大値に対して、1/
e2 に減衰する時の幅として定義される)は、90%以
下望ましくは80%であり、400DPI、1画素6
3.5μmでは50μm以下となる。
【0035】ここで、γ変換処理部410で使用される
階調変換テーブル(LUT)の作成手順を説明する。図
9は本実施の形態のγ変換処理部の階調変換テーブル作
成の説明図であり、同図(a)、(b)、(c)、
(d)に示す入出力データが、ROM416にテーブル
として格納されている。同図(a)は基準となる階調曲
線、同図(b)は画像濃度領域全体の湾曲度を変えるた
めの階調曲線、同図(c)、(d)は、それぞれ低画像
濃度(ハイライト)部、高画像濃度(シャドー)部の湾
曲度を変えるための階調曲線である。なお、同図
(b)、(c)、(d)の場合、それぞれ10本ずつ階
調曲線があり、10本ずつγテーブルが用意されてい
る。
【0036】先ず、全体の湾曲度(B0〜B9)を選択
し、次いで低画像濃度(ハイライト)部の湾曲度(C1
0〜C19)及び高画像濃度(シャドー)部の湾曲度
(C20〜C29)を選択する。そして、図9(a)の
基準曲線Aをそれぞれ選択された湾曲度(γ変換テーブ
ル)で変換した結果の階調曲線(図9(e))が求めら
れる。例えば、B5、C19、C29が選択され、入力
値が80の場合、図9(a)で基準曲線Aは60とな
る。同図(b)で60を入力すると出力は60となり、
同図(c)で60を入力すると出力は90となり、同図
(d)で90を入力すると出力は90になる。
【0037】このようにして、入力が0〜255まで求
めた階調曲線に、画像濃度が所望の値になるように、全
体に係数IDMAXを掛けることにより、階調曲線、つ
まりγ変換処理部410で使用されるLUTが得られ
る。
【0038】図19は本実施の形態の画像処理部の自動
階調補正動作を示すフローチャートであり、ここで、本
実施の形態の画像濃度(階調性)の自動階調補正(AC
C;Auto Color Calibration)
の動作を、図19に基づき、さらに図6、図10ないし
図14を参照して説明する。図6は図4の操作部の構成
を示す説明図、図10は操作部の自動階調補正の読出時
の表示画面の説明図、図11は操作部の自動階調補正の
実行選択時の表示画面の説明図、図12は印刷スタート
キー選択時の転写紙上の濃度階調パターンの説明図、図
13は操作部の転写紙にパターン出力後の表示画面の説
明図、図14は操作部の自動階調補正処理中の表示画面
の説明図である。
【0039】図6の液晶画面において、ACCメニュー
を呼び出すと、図10の画面が表示され、ここで「実
行」を選択すると図11の画面が表示される。ここで、
印刷スタートキーを選択すると、図12に示すように、
YMCKの各色及び文字、写真の各画質モードに対応し
た複数の濃度階調パターンが、図19のフローチャート
のステップS1で、γ補正回路410に内蔵されている
パターン発生回路から出力され、転写材上にこの濃度階
調パターンが形成される。図12では、パターンの書込
値が5階調分のハッチ表示で示されているが、00h−
FFhの8ビット信号の内の任意の値を選択することが
できる。この場合、文字モードでは、パターン処理など
のディザ処理を行なわず、1ドット256階調でパター
ンが形成され、写真モードでは、主走査方向に隣接した
2画素ずつの書込値の和を配分してレーザの書込値が形
成される。
【0040】即ち、1画素目の画素の書込値がn1、2
画素目の書込値がn2であると、パターン処理は、 n1+n2≦255の場合 1画素目の書込値;n1+n2 2画素目の書込値;0 n1+n2>255の場合 1画素目の書込値;255 2画素目の書込値;n
1+n2−255 n1+n2≦128の場合 1画素目の書込値;n1+n2 2画素目の書込値;0 128<n1+n2≦256の場合 1画素目の書込値;128 2画素目の書込値;n
1+n2−128 356<n1+n2≦383の場合 1画素目の書込値;n1+n2−128 2画素目の書
込値;128 383<n1+n2の場合 1画素目の書込値;255 2画素目の書込値;n
1+n2−255 と配分が行なわれる。
【0041】転写材にパターンが出力された後に、操作
画面上には、転写材をコンタクトガラス118に載置す
るように、図13に示す画面が表示される。そこで、図
19のフローチャートのステップS2で、パターンが形
成された転写材をコンタクトガラス118に載置し、読
取りスタートを選択すると、ステップS3に進んで、ス
キャナが走行され、YMCK濃度パターンのRGBデー
タが読み取られ、ステップS4に進んで、YMCK階調
補正テーブルの選択が行なわれる。
【0042】次いで、ステップS5でYMCKの各色に
ついて、YMCK階調補正テーブルの選択が行なわれか
否かが判定され、ステップS5の判定がYESである
と、ステップS6に進んで、写真及び文字の各画質モー
ドについて、YMCK階調補正テーブルの選択が行なわ
れか否かが判定される。ステップS5或いはステップS
6の判定がNOであると、ステップS4に戻って同一の
処理が繰り返され、ステップS6の判定がYESである
と処理が終了する。なお、処理終了後のYMCK階調補
正テーブルで画像形成を行なった結果が、望ましくない
場合には、処理前のYMCK補正テーブルが選択できる
ように、図13にキャンセルキー305が設けられてい
る。
【0043】次に、ACC実行時におけるγ変換処理部
410で行なわれる階調変換のテーブル(LUT)選択
方法について説明する。階調パターンのγ変換処理部4
10の入力値をn[i](0≦n[i]≦255、i=
0、1・・・10)、このパターンのスキャナ401で
の読取値の参照データを、Ar[t][n〔i〕]、A
g[t][n〔i〕]、Ab[t][n〔i〕](t=
Y、M、C、K)とする。YMC各色トナーの補色の画
像信号は、それぞれブルー、グリーン、レッドであるの
で゛、処理を簡単にするために、上記の参照データAr
[t][n〔i〕]、Ag[t][n〔i〕]、Ab
[t][n〔i〕]の内、各トナーに対するそれぞれの
補色の参照データAb[Y][n〔i〕]、Ag[M]
[n〔i〕]、Ar[C][n〔i〕]を用いる。
【0044】なお、ブラックトナーについては、RGB
の何れの画像信号を用いても充分な精度が得られるが、
ここでは、G成分Ag[K][n〔i〕]を用いる。後
の記載を簡単にするために、或る色のトナーt(t=
C、M、Y、K)に対する参照データと読取値とを、以
下ではA[i]とa[i]と略して表記することにす
る。
【0045】YMCK階調変換テーブルは、スキャナ4
01での読取値a(i)からプリンタ特性を求め、参照
データA[i]と上記プリンタ特性から求める。そし
て、求めたYMCK階調変換テーブルに最も近いテーブ
ルを予めROM416中に記憶されているYMCKγ補
正テーブルから選択する。
【0046】図23は自動階調による階調変換テーブル
作成動作のフローチャートであり、図23に基づいて、
階調変換テーブル作成動作を具体的に説明する。
【0047】ステップS11で、図12に示す濃度階調
パターン311を形成するために必要なγ変換処理部4
10への入力値n〔i〕を定める。ここでは、n〔i〕
=25×i(i=0、1・・・9)、n〔10〕=25
5の11個とした場合について説明する。次いで、ステ
ップS12で、出力された濃度階調パターンを読取値a
〔i〕を読み取る。この時のγ変換処理部410には、
入力=出力となるテーブルを設定して置く。
【0048】ステップS13では、参照データA[i]
を、プリンタ412の出力可能な画像濃度に応じて補正
する。ここで、プリンタ412で作成可能な最大画像濃
度が得られるレーザの書込値を255、つまりn〔1
0〕であるとし、この時のパターンの読取値a[10]
をmmaxとする。
【0049】図20は参照データ補正の特性図であり、
低画像濃度側から中間画像濃度側にかけて補正を行なわ
ない参照データA[i](i=0、1、・・・k)、中
間画像濃度側から高画像濃度側にかけて補正を行なう参
照データA[i](i=k+1、・・・10)とする。
ここで、0<k≦10とする。補正を行なわない参照デ
ータの内で、画像濃度が最も高い参照データA[k]
と、画像濃度が最も低い参照データA[10]との差△
refを次式で求める。
【0050】 △ref=A[k]−A[10] (1)
【0051】(1)式において、反転処理であるRGB
γ変換を行なわない反射率リニア、或いは明度リニアの
場合には△ref>0である。
【0052】一方、プリンタ部で作成可能な最大画像濃
度が得られるパターンの読取値mmaxから、同様に差
△detを次式で求める。
【0053】 △det=A[k]−mmax (2)
【0054】(1)、(2)式から高濃度部の補正を行
なった参照データA[i](i=k+1、・・・10)
を次式で求める。
【0055】 A[i]=A[k]+(A[i]−A[k])×(△det/△ref) (i=k+1、k+2、・・・10) (3)
【0056】図21はプリンタ特性算出の説明図、図2
2はプリンタ特性と参照データからのγ変換処理部の入
力データとレーザ書込値算出の説明図である。図23の
フローチャートのステップS14で、γ変換処理部41
0の入力データn〔i〕に対応した読取値a[i]から
プリンタ特性a[j](0≦j≦255)を求める。こ
の場合、図21に示すように、各データ間には直線補間
を適用する。
【0057】図21の第1象限(a)の横軸は、YMC
K階調変換テーブルへの入力値n〔i〕、縦軸はスキャ
ナ401の読取値a[i]で、参照データA[i]を示
す。第2象限(b)の横軸は、縦軸と同じくスキャナ4
01の読取値a[i]を示し、第3象限(c)の縦軸は
レーザの書込値LD[i]を示し、このデータa[j]
はプリンタの出力特性を示す。第4象限(d)はYMC
K階調変換テーブルを表す。
【0058】ステップS15では、ステップS14で求
めたプリンタ特性a[j]と参照データA[i]から、
γ変換処理部410の入力データn〔i〕とレーザ書込
値LD[i]の組が求められる。図22の第4象限
(d)の●点データが求められたLD[i]である。ス
テップS16では、ステップS15で求めた入力データ
n〔i〕とレーザ書込値LD〔i〕の組を通る階調曲線
に最も近いγ補正テーブルをROM416の中から選択
する。
【0059】次に、ROM416に記憶されているγ補
正テーブルの選択方法について、図24を参照して説明
する。図24はγテーブルの選択動作のフローチャート
である。
【0060】ステップS21で、γ補正テーブル全体に
掛ける係数IDMAX(%)が、n〔10〕=255の
場合のIDMAXを、IDMAX=(LD[10]/2
55)×100(%)として求められる。ここでは、L
D[i]=LD[i]×100/IDMAXとして、Y
MCKγ補正テーブルからの出力値LD[i]を置換す
ることにより、γ補正テーブルの選択に際してIDMA
Xを考慮せずに済むようにしている。
【0061】ステップS22で、全体、ハイライト部、
シャドウ部の湾曲部の指標であるm、h、sの選択が行
なわれる。最初に、全体の湾曲度mを選択する。基本的
な考え方は、最終的に求められた階調変換曲線E[j]
(0≦j≦255)と、YMCKγ補正補正テーブルへ
の入力値n〔i〕と、出力値LD[i]の組(n
〔i〕、LD[i])(0≦i≦10)の誤差の自乗和
error=Σwi(LD[i]−E[n〔i〕])・
(LD[i]−E[n〔i〕])とを最も小さくするよ
うにmを選択する。ここで、wiはi番目のYMCKγ
補正テーブルへの入力値に対する重みであり、以下で
は、簡単のために前述の誤差自乗和を誤差と呼ぶことに
する。
【0062】この時、ハイライト部の誤差が大きいと、
望ましい結果が得られないので、特にハイライト部の重
みwiを大きくし、できるだけ誤差を小さくする。そし
て、ステップS23では、同様にして、誤差を最小とす
るハイライト部の湾曲度hを求め、ステップS24で
は、誤差を最小とするシャドー部の湾曲度sを求め、以
上のようにして求めた(h−min、m−min、s−
min)及びIDMAXを新たな補正階調曲線の湾曲度
として用いる。
【0063】次に、本実施の形態のパーソナルコンピュ
ータの制御による動作について説明する。
【0064】バソコン321からの読取り指令に従っ
て、コンタクトガラス118にセットされた原稿324
が読み取られ、読み取られた画像データ(RGB)は、
インタフェース414、ケーブル331、インタフェー
ス362を介してパソコン321に取込まれ、必要に応
じてパソコン321のモニタに表示される。また、パソ
コン321で作成したデータ(画像、グラフィック、テ
キスト)は、印刷指令に従って、インタフェース36
2、ケーブル331、インタフェース414を介して複
写機本体101に転送され印刷される。
【0065】先ず、パソコン321の読取指令によっ
て、読取コマンドが内部バス353を通り、内部バスコ
ントローラ366によって、データバス367に出力さ
れる。そして、シリパラ変換器365によつて、パラレ
ルデータ(コマンド)がシリアルデータに変換され、こ
のシリアルデータが、インタフェース362を介してケ
ーブル331に出力され、複写機本体101のシステム
コントローラ419によってデータが受信される。
【0066】複写機本体101は、一連の読取動作を行
い、読み取った画像データ(反射率リニアなRGBデー
タ)をインタフェース414、ケーブル331を介し
て、パソコン321に出力する。この画像データは、イ
ンタフェース362を介してγ補正回路363に入力さ
れる。γ補正回路363には、プリンタ用ACCの実行
時には、入力=出力となるγ変換テーブルがセットされ
ており、通常の読取時には、パソコン321のモニタの
γ特性を補正するγテーブルがセットされている。
【0067】γ補正回路363から出力された画像デー
タは、速度変換回路364に入力される。ここまでは、
複写機本体101のタイミング(複写機本体101から
出力される主走査同期信号、副走査同期信号、画像クロ
ック(15MHz)に同期して画像データが送られる)
で動作する。速度変換回路364からの出力以降は、メ
モリ360に書込めるタイミングに速度変換して動作が
行なわれ、速度変換回路364から出力される画像デー
タは、メモリ360に書込まれる。ここまでの動作はコ
ントローラ361によつて制御される。
【0068】パソコン321に、FMボード352のメ
モリ360に格納されている画像データを取込む場合に
は、メモリ360に格納されている画像データが、内部
バスコントローラ366の制御によって、データバス3
67を介して内部バス353に出力される。内部バス3
53に出力されたデータは、パソコン321の指令によ
って、コンピュータ本体351内部のメモリに格納され
る。
【0069】一方、コンピュータ本体351のデータ
(画像、グラフィック、テキスト)を複写機本体101
で印刷する場合は、パソコン321の指令に従って、コ
ンピュータ本体351のメモリから読み出されたデータ
が、内部バス353を介して内部バスコントローラ36
6に入力され、その出力がバス367を介してメモリ3
60に格納される。ここで、上記データがRGBデータ
なら、パソコン351でCMYKに変換される。
【0070】メモリ360への格納が終了すると、コナ
ピュータ本体351から複写機本体101に印刷するた
めの準備を促すコマンドが転送される。このコマンド
は、内部バス353を介して、内部バスコントローラ3
66に入力され、その出力がバス367を介してシリパ
ラ変換機365に入力される。ここで、パラレルデータ
はシリアルデータに変換され、インタフェース362、
ケーブル331を介して、複写機本体101のシステム
コントローラ419に入力される。システムコントロー
ラ419は、印刷準備のコマンドを受信すると、一連の
動作を行なって、印刷ができるように準備を行い、準備
が終了すると、印刷準備が終了したことをコンピュータ
本体351に通報する。
【0071】コンピュータ本体351が、複写機本体1
01から印刷準備終了信号を受信すると、メモリ360
に格納されているデータが、速度変換回路364、γ補
正回路363、インタフェース362を介して、複写機
本体101に出力される。この場合、γ補正回路363
には、コンピュータ本体351で選択されたγ変換テー
ブルが設定される。また、読取時と同様に、速度変換回
路364まではメモリ360から読み出せるタイミング
で動作し、速度変換回路364の出力以降は、複写機本
体101の動作速度に変換される。即ち、コントローラ
361で、複写機本体101からの同期信号から、位相
のみがずれている同等の同期信号を作成し、この同期信
号に同期してデータは複写機本体101に出力され、複
写機本体101によつて、データと同期信号に基づき印
刷シーケンスが実行される。
【0072】次に、本実施の形態のACC動作を、図1
5ないし図18と図25を参照して説明する。図15は
パーソナルコンピュータのモニタのプリンタの設定表示
画面の説明図、図16は図15から選択されたオプショ
ン画面の説明図、図17は図16から選択された自動階
調補正画面の説明図、図18は図17から選択された自
動階調補正オプション画面の説明図、図25はパーソナ
ルコンピュータの制御による自動階調補正動作のフロー
チャートである。
【0073】図25のフローチャートのステップS31
で、パソコン321のモニタ画面に、図15に示すプリ
ンタの詳細設定画面501が呼び出され、プリンタの詳
細設定画面501のオプション511が選択されると、
図16に示すオプション画面521が表示される。この
オプション画面521の自動階調補正531が選択され
ると、図17に示す自動階調補正画面541が表示さ
れ、ステップS32で、自動階調補正画面541の階調
パターン出力の実行551を選択すると、前述の複写機
本体101の複写用ACCの場合と同様に、図12に示
すような濃度階調パターンが印刷される。
【0074】具体的に説明すると、階調パターン出力の
実行551が選択されると、複写機本体101のシステ
ムコントローラ419に、階調パターン出力のための準
備が促され、印刷可能な状態が設定される。この時、プ
リンタγ補正回路410には、入力=出力となるテーブ
ルが設定される。複写機本体101側の準備が終了する
と、パソコン321に準備終了信号が転送される。
【0075】パソコン321は、複写機本体191から
の準備終了信号を受信すると、予めコンピュータ本体3
21のメモリに記憶して置いた例えば図12に示す階調
パターンデータを、FMボード352のメモリ360に
書込む。この書込が終了すると、階調パターンデータが
複写機本体101に出力され、転写材上にYMCK各色
及び文字、写真の各画質モードに対応した複数の濃度階
調パターンが形成される。そして、複写機本体101か
らパソコン321に、階調パターンの印刷終了の通報が
行なわれる。
【0076】また、階調パターン出力のキャンセル55
2が選択されると、ACCの実行は行なわれず処理が終
了する。ステップS32の処理が終了した時点で、複写
機本体101はパソコン321から開放される。
【0077】図25のフローチャートのステップS33
で、階調パターンが形成された転写材が複写機本体10
1のコンタクトガラス118上に載置され、ステップS
34に進んで、自動階調補正画面541において、階調
パターン読み込みの実行553が選択される。この場
合、キャンセル554が選択されると、ACCは実行さ
れず処理は終了する。ステップS34で、自動階調補正
画面541の階調パターン読み込みの実行553が選択
されると、ステップS35に進んで、図18に示す自動
階調補正オプション画面561が表示される。ここで、
高濃度部の補正を行なうか(571)行なわないか(5
72)の選択が行なわれる。
【0078】次いで、ステップS36に進んで、階調パ
ターンの読取りが開始され、先ず、パソコン321によ
り、複写機本体101のシステムコントローラ419に
階調パターン読取りの指令が発せられ、複写機本体10
1が階調パターンの読取りを行い、読み取られた階調パ
ターンデータがパソコン321に転送される。パソコン
321は受信したデータをFMボード352のメモリ3
60に格納し、格納が終了すると、複写機本体101を
開放状態にする。
【0079】ステップS37では、このようにしてメモ
リ360に格納された階調パターンと、ステップS35
で予めコンピュータ本体351のメモリに格納された高
濃度部の補正の有無のデータとに基づいて、コンピュー
タ本体351のメモリに格納されているγテーブルから
最適なγテーブルが、すでに説明した複写機本体101
の複写用γテーブルの選択と同様にして選択される。こ
のようにして、選択されたプリンタ用γテーブル(文字
/写真各256byte×4色)はコンピュータ本体3
51のメモリに格納される。そして、このプリンタ用γ
テーブルは、パソコン321が複写機本体101に印刷
指示のコマンドを転送する時に、印刷指示のコマンドと
共に転送される。
【0080】ここで、プリンタの詳細設定のオプション
画面521について説明する。ここで、色補正532及
びガンマ係数533は、FMボード352のガンマ補正
回路363に設定されるγテーブルを定めるものであ
る。具体的には、色補正532によって、色ごとにγ=
1、0での傾斜が設定される。ここで傾斜は(選択値
%)/100%で設定され、ガンマ係数533でγ係数
が選択される。この傾斜とγ係数とからγテーブルの演
算が行なわれる。
【0081】カラーモード534は、フルカラーで印刷
するか、モノクロで印刷するかの選択を行なう。ディザ
モード534は、複写機本体101の階調処理411で
処理するモードを選択する。変換モード536は、コン
ピュータ本体351で、すでに説明した複写機本体10
1と同様に、データの種類に適合した色変換する色変換
係数を選択する。また、OK537を押すと設定した内
容が更新され、プリンタの詳細設定画面501に戻り、
キャンセル538を押すと、オプション画面521で設
定された内容は無効となり、プリンタの詳細設定画面5
01に戻る。
【0082】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、スキャナ
により原稿を読取り、画像形成部によって、感光体に原
稿画像のトナー像を形成し、さらに該トナー像を記録紙
に転写することにより、原稿のコピーを作成するディジ
タル複写装置のメインCPUにパソコンが接続され、原
稿画像の形成動作の画像がパソコンのディスプレイに表
示され、パソコンによって、ディジタル複写装置の動作
が制御され、監視指令手段が、画像形成部の動作を監視
し、画像形成部にキャリブレーションが必要と判定する
と、パソコンにキャリブレーション指令信号が出力さ
れ、画像形成部のキャリブレーションが行なわれるの
で、オペレータの操作上の負担を低減して、常に最適な
画像形成を行なうことが可能になる。
【0083】請求項2記載の発明によると、スキャナに
より原稿を読取り、画像形成部によって、感光体に原稿
画像のトナー像を形成し、さらに該トナー像を記録紙に
転写することにより、原稿のコピーを作成するディジタ
ル複写装置のメインCPUにパソコンが接続され、原稿
画像の形成動作の画像がパソコンのディスプレイに表示
され、パソコンによって、ディジタル複写装置の動作が
制御され、監視指令手段が、感光体の許容限度を越えた
劣化を検出すると、パソコンにキャリブレーション指令
信号が出力され、感光体のキャリブレーションが行なわ
れるので、オペレータの操作上の負担を低減して、常に
最適な画像形成を行なうことが可能になる。
【0084】請求項3記載の発明によると、スキャナに
より原稿を読取り、画像形成部によって、感光体に原稿
画像のトナー像を形成し、さらに該トナー像を記録紙に
転写することにより、原稿のコピーを作成するディジタ
ル複写装置のメインCPUにパソコンが接続され、原稿
画像の形成動作の画像がパソコンのディスプレイに表示
され、パソコンによって、ディジタル複写装置の動作が
制御され、監視指令手段が、画像形成部の原稿画像で変
調された発光を行なう固体レーザの許容限度を越えた劣
化を検出すると、パソコンにキャリブレーション指令信
号が出力され、固体レーザのキャリブレーションが行な
われるので、オペレータの操作上の負担を低減して、常
に最適な画像形成を行なうことが可能になる。
【0085】請求項4記載の発明によると、スキャナに
より原稿を読取り、画像形成部によって、感光体に原稿
画像のトナー像を形成し、さらに該トナー像を記録紙に
転写することにより、原稿のコピーを作成するディジタ
ル複写装置のメインCPUにパソコンが接続され、原稿
画像の形成動作の画像がパソコンのディスプレイに表示
され、パソコンによって、ディジタル複写装置の動作が
制御され、監視指令手段が、画像形成部のトナー濃度の
許容限度を越えた低下を検知すると、パソコンにキャリ
ブレーション指令信号が出力され、トナー濃度のキャリ
ブレーションが行なわれるので、オペレータの操作上の
負担を低減して、常に最適な画像形成を行なうことが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の全体構成を示す斜視図
である。
【図2】■図1の複写機本体の構成を示す説明図であ
る。
【図3】本実施の形態の画像処理部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図2の制御系の構成を示す説明図である。
【図5】本実施の形態のレーザ変調回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】図4の操作部の構成を示す説明図である。
【図7】図1のパーソナルコンピュータの構成を示すブ
ロック図である。
【図8】図7のフレームメモリボードの構成を示すブロ
ック図である。
【図9】本実施の形態のγ変換処理部の階調変換テーブ
ル作成の説明図である。
【図10】操作部の自動階調補正の読出時の表示画面の
説明図である。
【図11】操作部の自動階調補正の実行選択時の表示画
面の説明図である。
【図12】印刷スタートキー選択時の転写紙上の濃度階
調パターンの説明図である。
【図13】操作部の転写紙にパターン出力後の表示画面
の説明図である。
【図14】操作部の自動階調補正処理中の表示画面の説
明図である。
【図15】パーソナルコンピュータのモニタのプリンタ
の設定表示画面の説明図である。
【図16】図15から選択されたオプション画面の説明
図である。
【図17】図16から選択された自動階調補正画面の説
明図である。
【図18】図17から選択された自動階調補正オプショ
ン画面の説明図である。
【図19】本実施の形態の画像処理部の自動階調補正動
作を示すフローチャートである。
【図20】参照データ補正の特性図である。
【図21】プリンタ特性算出の説明図である。
【図22】プリンタ特性と参照データからのγ変換処理
部の入力データとレーザ書込値算出の説明図である。
【図23】自動階調補正による階調変換テーブル作成動
作のフローチャートである。
【図24】γ補正テーブルの選択動作のフローチャート
である。
【図25】パーソナルコンピュータの制御による自動階
調補正動作のフローチャートである。
【符号の説明】
101 複写機本体 102 感光体ドラム 104 レーザ光学系 105 黒現像器 106〜108 カラー現像器 109 中間転写ベルト 116 定着装置 118 コンタクトガラス 130 メインCPU 131 ROM 132 RAM 136 光電センサ 137 トナー濃度センサ 137 電位センサ 321 パーソナルコンピュータ 351 コンピュータ本体 352 フレームメモリボード 360 メモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインCPUの制御によって、スキャナ
    により原稿を読取り、画像形成部によって、感光体に原
    稿画像のトナー像を形成し、さらに該トナー像を記録紙
    に転写することにより、前記原稿のコピーを作成するデ
    ィジタル複写装置において、 前記メインCPUに接続され、前記ディジタル複写装置
    での原稿画像の形成動作の画像をディスプレイに表示
    し、前記ディジタル複写装置の動作を制御するパーソナ
    ルコンピュータと、 前記画像形成部の動作に監視し、キャリブレーションが
    必要と判定すると、前記パーソナルコンピュータに、キ
    ャリブレーション指令信号を出力する監視指令手段とを
    有することを特徴とするディジタル複写装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディジタル複写装置にお
    いて、前記監視指令手段が、前記感光体の許容限度を越
    えた劣化を検知して、前記キャリブレーション指令信号
    を出力することを特徴とするディジタル複写装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のディジタル複写装置にお
    いて、前記監視指令手段が、前記画像形成部の前記原稿
    画像で変調された発光を行なう固体レーザの許容限度を
    越えた劣化を検知して、前記キャリブレーション指令信
    号を出力することを特徴とするディジタル複写装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のディジタル複写装置にお
    いて、前記監視指令手段が、前記画像形成部のトナー濃
    度の許容限度を越えた低下を検知して、前記キャリブレ
    ーション指令信号を出力することを特徴とするディジタ
    ル複写装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6891639B1 (en) 1999-08-27 2005-05-10 Minolta Co., Ltd. Apparatus, method and system for image processing with a color correction device
US7965407B2 (en) 2007-03-26 2011-06-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing apparatus and method for controlling a printing process

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