JP2000165667A - 画像形成装置 - Google Patents
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- JP2000165667A JP2000165667A JP10336212A JP33621298A JP2000165667A JP 2000165667 A JP2000165667 A JP 2000165667A JP 10336212 A JP10336212 A JP 10336212A JP 33621298 A JP33621298 A JP 33621298A JP 2000165667 A JP2000165667 A JP 2000165667A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ユーザを煩わすことなく自動的に原稿種を正
確に判定する画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 原稿を光学的に走査して読み取る画像読
取手段としてのスキャナ部と、スキャナ部で読み取った
画像信号に所定の画像処理を施して出力画像信号を出力
する画像処理手段としてのIPU部と、IPU部から出
力画像信号を入力して記録紙に出力する画像出力手段と
してのプリンタ部と、からなる複写機において、原稿を
照射する照射光の分光特性を変更する分光特性変更手段
(ここでは、露光ランプ等)と、分光特性変更前後にC
CD123が出力する画像信号を比較することにより原
稿種を判定する原稿種判定手段とを備え、原稿種の判定
結果に応じて、IPU部の画像処理用プリンタγ補正回
路409等の画像処理を変更する。
確に判定する画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 原稿を光学的に走査して読み取る画像読
取手段としてのスキャナ部と、スキャナ部で読み取った
画像信号に所定の画像処理を施して出力画像信号を出力
する画像処理手段としてのIPU部と、IPU部から出
力画像信号を入力して記録紙に出力する画像出力手段と
してのプリンタ部と、からなる複写機において、原稿を
照射する照射光の分光特性を変更する分光特性変更手段
(ここでは、露光ランプ等)と、分光特性変更前後にC
CD123が出力する画像信号を比較することにより原
稿種を判定する原稿種判定手段とを備え、原稿種の判定
結果に応じて、IPU部の画像処理用プリンタγ補正回
路409等の画像処理を変更する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル方式の電
子写真複写機(以後、電子写真複写機を単に複写機と称
する)、プリンタ装置、ファクシミリ装置などの画像形
成装置に関する。その中でも特に複写すべき原稿の種類
に応じて適切な処理を施すように構成された画像形成装
置に関する。
子写真複写機(以後、電子写真複写機を単に複写機と称
する)、プリンタ装置、ファクシミリ装置などの画像形
成装置に関する。その中でも特に複写すべき原稿の種類
に応じて適切な処理を施すように構成された画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機、特にカラー複写機におい
ては、原稿の種類(以後、適宜原稿種と称する)に応じ
て画像処理を切り替える仕組みを有するものがある。例
えば、複写機が4つ(文字/写真、文字、写真、地図)
の複写モードを有していて、複写しようとする原稿種に
応じてユーザが複写モードを切り替える。このような切
り替えが必要なのは、肉眼では同じ色調に見える原稿で
あっても原稿種によりコピー結果が異なった色調に見え
ることがあるためである。この現象は網点写真原稿(以
後、網点印刷した原稿を網点写真原稿と称する)と銀塩
写真原稿との種別を間違えてコピーを行った場合に生じ
ることが多い。特にカラー原稿では白黒原稿に比べて色
味・明度・彩度が複雑に絡まりあっているので、これら
が少しずつ違っていても原稿とコピーとでは随分異なっ
た印象を受けてしまう。
ては、原稿の種類(以後、適宜原稿種と称する)に応じ
て画像処理を切り替える仕組みを有するものがある。例
えば、複写機が4つ(文字/写真、文字、写真、地図)
の複写モードを有していて、複写しようとする原稿種に
応じてユーザが複写モードを切り替える。このような切
り替えが必要なのは、肉眼では同じ色調に見える原稿で
あっても原稿種によりコピー結果が異なった色調に見え
ることがあるためである。この現象は網点写真原稿(以
後、網点印刷した原稿を網点写真原稿と称する)と銀塩
写真原稿との種別を間違えてコピーを行った場合に生じ
ることが多い。特にカラー原稿では白黒原稿に比べて色
味・明度・彩度が複雑に絡まりあっているので、これら
が少しずつ違っていても原稿とコピーとでは随分異なっ
た印象を受けてしまう。
【0003】この様な色調の違いを起こさないために、
従来ではユーザが原稿種を判定して複写モードを選択
し、これにより階調変換テーブルが切り替わり、ディザ
等の画像処理が行われて原稿と同様の色調のコピーが得
られていた。
従来ではユーザが原稿種を判定して複写モードを選択
し、これにより階調変換テーブルが切り替わり、ディザ
等の画像処理が行われて原稿と同様の色調のコピーが得
られていた。
【0004】一方、特開平6−295340号公報の
「色補正処理装置」は、以下の手法により網点写真原稿
と銀塩写真原稿の判定を行い、原稿種を自動的に判定す
る装置を開示する。
「色補正処理装置」は、以下の手法により網点写真原稿
と銀塩写真原稿の判定を行い、原稿種を自動的に判定す
る装置を開示する。
【0005】すなわち、注目ブロックの中心画素の濃度
レベルが周囲の画素の濃度レベルより高いか低いかで
「ピーク画素」を検出し、その個数で対象原稿が網点写
真原稿であるか否かを判定する。一方、銀塩写真原稿は
中間レベルをとる画素が多く、これらの画素はある程度
の塊を持っているという特性がある。そこで、この特性
を利用して「写真原稿画素」を検出し、その個数で対象
原稿が銀塩写真原稿であるか否かを判定する。
レベルが周囲の画素の濃度レベルより高いか低いかで
「ピーク画素」を検出し、その個数で対象原稿が網点写
真原稿であるか否かを判定する。一方、銀塩写真原稿は
中間レベルをとる画素が多く、これらの画素はある程度
の塊を持っているという特性がある。そこで、この特性
を利用して「写真原稿画素」を検出し、その個数で対象
原稿が銀塩写真原稿であるか否かを判定する。
【0006】これらの判定手法により、色調の不一致が
特に起こりやすい網点写真原稿と銀塩写真原稿とを自動
的に判定できる。そしてこの結果に基づいて適正な画像
処理が行われることによりユーザは原稿と同様な色調を
持つコピー結果を得る。
特に起こりやすい網点写真原稿と銀塩写真原稿とを自動
的に判定できる。そしてこの結果に基づいて適正な画像
処理が行われることによりユーザは原稿と同様な色調を
持つコピー結果を得る。
【0007】一方、特開平7−177368号公報の
「カラー画像形成装置」は、蛍光色を含んだ原稿の識別
とその再現における色処理パラメータの変換手段を開示
する。すなわち、原稿に使用されている色が蛍光色であ
るか否かを、予め設定されたしきい値に応じて画素毎に
判定し、その結果に応じて画素毎に色処理パラメータを
切り替える。従ってこのカラー画像形成装置によれば、
蛍光ペンによって書かれたポスターや蛍光色を多数使用
しているパンフレット等を再現よくコピーできる。
「カラー画像形成装置」は、蛍光色を含んだ原稿の識別
とその再現における色処理パラメータの変換手段を開示
する。すなわち、原稿に使用されている色が蛍光色であ
るか否かを、予め設定されたしきい値に応じて画素毎に
判定し、その結果に応じて画素毎に色処理パラメータを
切り替える。従ってこのカラー画像形成装置によれば、
蛍光ペンによって書かれたポスターや蛍光色を多数使用
しているパンフレット等を再現よくコピーできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザ
が原稿種を判定する画像形成装置においては、ユーザが
一回一回原稿種を判定し、それに応じて複写モードを選
択する作業が必要となり不便であるという問題点があっ
た。特に、原稿枚数が多い場合にユーザの負担が大きく
なる。
が原稿種を判定する画像形成装置においては、ユーザが
一回一回原稿種を判定し、それに応じて複写モードを選
択する作業が必要となり不便であるという問題点があっ
た。特に、原稿枚数が多い場合にユーザの負担が大きく
なる。
【0009】また、ドットが緻密な網点写真原稿や特殊
インキで印刷された原稿である場合は、原稿種の判定と
複写モードの選択をユーザが的確に行うことが困難であ
るという問題点があった。
インキで印刷された原稿である場合は、原稿種の判定と
複写モードの選択をユーザが的確に行うことが困難であ
るという問題点があった。
【0010】一方、特開平6−295340号公報の
「色補正処理装置」は、原稿種を自動的に判定し、ユー
ザ負担を軽減するものではあるが、網点を持たない特殊
印刷原稿や特殊インキで印刷された原稿を銀塩写真原稿
と判定するおそれもあり、原稿と異なった色調のコピー
を出力するという問題点があった。
「色補正処理装置」は、原稿種を自動的に判定し、ユー
ザ負担を軽減するものではあるが、網点を持たない特殊
印刷原稿や特殊インキで印刷された原稿を銀塩写真原稿
と判定するおそれもあり、原稿と異なった色調のコピー
を出力するという問題点があった。
【0011】また、特開平7−177368号公報の
「カラー画像形成装置」は、蛍光色を含む原稿であるか
否かを自動的に判定するものであり、蛍光色部分の色再
現には優れているが、必ずしも様々な原稿種を判定する
ことを目的とした装置ではない。
「カラー画像形成装置」は、蛍光色を含む原稿であるか
否かを自動的に判定するものであり、蛍光色部分の色再
現には優れているが、必ずしも様々な原稿種を判定する
ことを目的とした装置ではない。
【0012】一方、原稿種を自動的に判定する手段とし
てパターンマッチングを用いるアプローチもある。すな
わち、原稿を光学的に走査して読み取り、その色情報を
色空間毎に分類して予め記憶されている原稿種の特徴量
と比較するという手法を用いる、というものがある。
てパターンマッチングを用いるアプローチもある。すな
わち、原稿を光学的に走査して読み取り、その色情報を
色空間毎に分類して予め記憶されている原稿種の特徴量
と比較するという手法を用いる、というものがある。
【0013】具体的には、地図原稿は原稿中の色数が少
ないという特徴があり、蛍光ペンで書かれた原稿は濃度
及び色相のヒストグラムに特徴がある。また、色数が多
い原稿は写真原稿と判定でき、このうち銀塩写真原稿は
網点写真原稿に比べ彩度が高く読み取られるという特徴
があるのでこれにより原稿種が区別できる。さらに、原
稿種の特徴量を記憶させれば新規の原稿種も判定可能と
なる。
ないという特徴があり、蛍光ペンで書かれた原稿は濃度
及び色相のヒストグラムに特徴がある。また、色数が多
い原稿は写真原稿と判定でき、このうち銀塩写真原稿は
網点写真原稿に比べ彩度が高く読み取られるという特徴
があるのでこれにより原稿種が区別できる。さらに、原
稿種の特徴量を記憶させれば新規の原稿種も判定可能と
なる。
【0014】しかしながらあらゆる原稿を有限のパター
ンで識別するのには一定の限界があり、彩度の高い網点
写真原稿を銀塩写真原稿と判定してしまう虞がある。
ンで識別するのには一定の限界があり、彩度の高い網点
写真原稿を銀塩写真原稿と判定してしまう虞がある。
【0015】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、ユーザを煩わすことなく自動的に原稿種を正確に判
定する画像形成装置を提供することを目的とする。特
に、網点を持たない特殊印刷原稿や特殊インキで印刷さ
れた原稿の判定、さらには彩度の高い網点写真原稿の判
定をも正確に行い、原稿と同様の色調を有するコピーを
出力可能とする画像形成装置を提供することを目的とす
る。
て、ユーザを煩わすことなく自動的に原稿種を正確に判
定する画像形成装置を提供することを目的とする。特
に、網点を持たない特殊印刷原稿や特殊インキで印刷さ
れた原稿の判定、さらには彩度の高い網点写真原稿の判
定をも正確に行い、原稿と同様の色調を有するコピーを
出力可能とする画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる画像形成装置は、読取位置に配
置した原稿を光学的に走査して読み取る画像読取手段
と、前記画像読取手段で読み取った画像信号に所定の画
像処理を施して出力画像信号として出力する画像処理手
段と、前記画像処理手段から出力画像信号を入力して記
録紙に出力する画像出力手段と、を有する画像形成装置
において、前記画像読取手段で原稿を読み取る際に使用
する照射光の分光特性または前記画像読取手段で原稿を
読み取る際の原稿からの反射光の分光特性を変更する分
光特性変更手段と、前記分光特性変更手段を用いて照射
光または反射光の分光特性を変更する前に前記画像読取
手段で読み取った変更前画像信号と、前記分光特性変更
手段を用いて照射光または反射光の分光特性を変更した
後に前記画像読取手段で読み取った変更後画像信号とを
比較して、前記原稿の原稿種を判定する原稿種判定手段
とを備え、前記画像処理手段は、前記原稿種判定手段の
判定結果に応じて、前記画像信号に対する画像処理を変
更するものである。
めに、請求項1にかかる画像形成装置は、読取位置に配
置した原稿を光学的に走査して読み取る画像読取手段
と、前記画像読取手段で読み取った画像信号に所定の画
像処理を施して出力画像信号として出力する画像処理手
段と、前記画像処理手段から出力画像信号を入力して記
録紙に出力する画像出力手段と、を有する画像形成装置
において、前記画像読取手段で原稿を読み取る際に使用
する照射光の分光特性または前記画像読取手段で原稿を
読み取る際の原稿からの反射光の分光特性を変更する分
光特性変更手段と、前記分光特性変更手段を用いて照射
光または反射光の分光特性を変更する前に前記画像読取
手段で読み取った変更前画像信号と、前記分光特性変更
手段を用いて照射光または反射光の分光特性を変更した
後に前記画像読取手段で読み取った変更後画像信号とを
比較して、前記原稿の原稿種を判定する原稿種判定手段
とを備え、前記画像処理手段は、前記原稿種判定手段の
判定結果に応じて、前記画像信号に対する画像処理を変
更するものである。
【0017】すなわち、請求項1にかかる発明は、画像
読取手段は読取位置に配置した原稿を光学的に走査して
読み取り、画像処理手段は前記画像読取手段で読み取っ
た画像信号を所定の画像処理を施した出力画像信号とし
て出力し、画像出力手段は前記画像処理手段から出力画
像信号を入力して記録紙に出力し、分光特性変更手段は
前記画像読取手段で原稿を読みとる際に使用する照射光
の分光特性または前記画像読取手段で原稿を読みとる際
の原稿からの反射光の分光特性を変更し、原稿種判定手
段は前記分光特性変更手段を用いて照射光または反射光
の分光特性を変更する前に前記画像読取手段で読み取っ
た変更前画像信号と、前記分光特性変更手段を用いて照
射光または反射光の分光特性を変更した後に前記画像読
取手段で読み取った変更後画像信号とを比較して、前記
原稿の原稿種を判定する。
読取手段は読取位置に配置した原稿を光学的に走査して
読み取り、画像処理手段は前記画像読取手段で読み取っ
た画像信号を所定の画像処理を施した出力画像信号とし
て出力し、画像出力手段は前記画像処理手段から出力画
像信号を入力して記録紙に出力し、分光特性変更手段は
前記画像読取手段で原稿を読みとる際に使用する照射光
の分光特性または前記画像読取手段で原稿を読みとる際
の原稿からの反射光の分光特性を変更し、原稿種判定手
段は前記分光特性変更手段を用いて照射光または反射光
の分光特性を変更する前に前記画像読取手段で読み取っ
た変更前画像信号と、前記分光特性変更手段を用いて照
射光または反射光の分光特性を変更した後に前記画像読
取手段で読み取った変更後画像信号とを比較して、前記
原稿の原稿種を判定する。
【0018】また、請求項2にかかる画像形成装置の画
像処理手段は、請求項1記載の画像形成装置において、
原稿種判定手段の判定結果に応じて画像信号を処理する
ための画像処理パラメータを変更する。
像処理手段は、請求項1記載の画像形成装置において、
原稿種判定手段の判定結果に応じて画像信号を処理する
ための画像処理パラメータを変更する。
【0019】また、請求項3にかかる画像形成装置の分
光特性変更手段は、請求項1または2に記載の画像形成
装置において、照射光の色温度を変更することにより照
射光または反射光の分光特性を変更する。
光特性変更手段は、請求項1または2に記載の画像形成
装置において、照射光の色温度を変更することにより照
射光または反射光の分光特性を変更する。
【0020】また、請求項4にかかる画像形成装置の分
光特性変更手段は、請求項1〜3に記載のいずれか一つ
の画像形成装置において、照明光源に印加する印加電圧
を変更することにより照明光または反射光の分光特性を
変更する。
光特性変更手段は、請求項1〜3に記載のいずれか一つ
の画像形成装置において、照明光源に印加する印加電圧
を変更することにより照明光または反射光の分光特性を
変更する。
【0021】また、請求項5にかかる画像形成装置の画
像読取手段は、請求項1〜4いずれかに記載の画像形成
装置において、それぞれ色温度の異なる複数の照射光源
を備えた画像読取手段の複数の照射光源を切り替えるこ
とにより照射光または反射光の分光特性を変更する。
像読取手段は、請求項1〜4いずれかに記載の画像形成
装置において、それぞれ色温度の異なる複数の照射光源
を備えた画像読取手段の複数の照射光源を切り替えるこ
とにより照射光または反射光の分光特性を変更する。
【0022】また、請求項6にかかる画像形成装置の分
光特性変更手段は、請求項1〜5いずれかに記載の画像
形成装置において、色温度変換用フィルタを切り替える
ことにより照射光または反射光の分光特性を変更する。
光特性変更手段は、請求項1〜5いずれかに記載の画像
形成装置において、色温度変換用フィルタを切り替える
ことにより照射光または反射光の分光特性を変更する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置を複
写機に適用した場合を例として、添付の図面やフローチ
ャート等を参照しながら詳細に説明する。
写機に適用した場合を例として、添付の図面やフローチ
ャート等を参照しながら詳細に説明する。
【0024】〔実施の形態1〕図1は、実施の形態1に
おける複写機の機構の概略を示した図である。図におい
て、複写機101のほぼ中央部に配置された像担持体と
してのφ120〔mm〕の有機感光体(OPC)ドラム
102の周囲には、該感光体ドラム102の表面を帯電
する帯電チャージャ103と、一様帯電された感光体ド
ラム102の表面上に半導体レーザ光を照射して静電潜
像を形成するレーザ光学系104と、静電潜像からトナ
ー像を現像する黒現像装置105と、イエローY、マゼ
ンタM、シアンCの3つのカラー現像装置106、10
7、108と、感光体ドラム102上に形成された各色
毎のトナー像を順次転写するための中間転写ベルト10
9と、該中間転写ベルト109に転写電圧を印加するバ
イアスローラ110と、転写後の感光体ドラム102の
表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置11
1と、転写後の感光体ドラム102の表面に残留する電
荷を除去する除電部112と、が順次配列されている。
おける複写機の機構の概略を示した図である。図におい
て、複写機101のほぼ中央部に配置された像担持体と
してのφ120〔mm〕の有機感光体(OPC)ドラム
102の周囲には、該感光体ドラム102の表面を帯電
する帯電チャージャ103と、一様帯電された感光体ド
ラム102の表面上に半導体レーザ光を照射して静電潜
像を形成するレーザ光学系104と、静電潜像からトナ
ー像を現像する黒現像装置105と、イエローY、マゼ
ンタM、シアンCの3つのカラー現像装置106、10
7、108と、感光体ドラム102上に形成された各色
毎のトナー像を順次転写するための中間転写ベルト10
9と、該中間転写ベルト109に転写電圧を印加するバ
イアスローラ110と、転写後の感光体ドラム102の
表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置11
1と、転写後の感光体ドラム102の表面に残留する電
荷を除去する除電部112と、が順次配列されている。
【0025】また、中間転写ベルト109には、転写さ
れたトナー像を記録紙に転写する電圧を印加するための
転写バイアスローラ113及び記録紙に転写後に残留し
たトナー像をクリーニングするためのベルトクリーニン
グ装置114が配設されている。
れたトナー像を記録紙に転写する電圧を印加するための
転写バイアスローラ113及び記録紙に転写後に残留し
たトナー像をクリーニングするためのベルトクリーニン
グ装置114が配設されている。
【0026】中間転写ベルト109から剥離された記録
紙を搬送する搬送ベルト115の出口側端部には、トナ
ー像を加熱及び加圧して定着させる定着装置116が配
置されているとともに、この定着装置116の出口部に
は、排紙トレイ117が取り付けられている。
紙を搬送する搬送ベルト115の出口側端部には、トナ
ー像を加熱及び加圧して定着させる定着装置116が配
置されているとともに、この定着装置116の出口部に
は、排紙トレイ117が取り付けられている。
【0027】さらに、レーザ光学系104の上部には、
複写機101の上部に配置された原稿載置台としてのコ
ンタクトガラス118、このコンタクトガラス118上
の原稿に照射光を照射する露光ランプ119が設けら
れ、原稿からの反射光を反射ミラー121によって結像
レンズ122に導き、光電変換素子であるCCD(Ch
arge Coupled Device)123のイ
メージセンサアレイに入光させる。CCD123のイメ
ージセンサアレイで電気信号に変換された画像信号はス
キャナ部、IPU部(図3参照)を経て、レーザ光学系
104中の半導体レーザのレーザ発振を制御する。ま
た、不要な赤外光をカットするため結像レンズ122後
に赤外線カットフィルタ124を設ける。
複写機101の上部に配置された原稿載置台としてのコ
ンタクトガラス118、このコンタクトガラス118上
の原稿に照射光を照射する露光ランプ119が設けら
れ、原稿からの反射光を反射ミラー121によって結像
レンズ122に導き、光電変換素子であるCCD(Ch
arge Coupled Device)123のイ
メージセンサアレイに入光させる。CCD123のイメ
ージセンサアレイで電気信号に変換された画像信号はス
キャナ部、IPU部(図3参照)を経て、レーザ光学系
104中の半導体レーザのレーザ発振を制御する。ま
た、不要な赤外光をカットするため結像レンズ122後
に赤外線カットフィルタ124を設ける。
【0028】次に、複写機101に内蔵される制御系を
説明する。図2は、複写機101に内蔵される制御系の
説明図である。図示の如く、複写機101の制御系は、
メイン制御部(CPU)130を備え、このメイン制御
部130に対して所定のROM131及びRAM132
が付設されているとともに、上記メイン制御部130に
は、インターフェースI/O133を介してレーザ光学
系制御部134、電源回路135、光学センサ136、
トナー濃度センサ137、環境センサ138、感光体表
面電位センサ139、トナー補給回路140、中間転写
ベルト駆動部141、操作部142、電流検知回路14
3がそれぞれ接続されている。
説明する。図2は、複写機101に内蔵される制御系の
説明図である。図示の如く、複写機101の制御系は、
メイン制御部(CPU)130を備え、このメイン制御
部130に対して所定のROM131及びRAM132
が付設されているとともに、上記メイン制御部130に
は、インターフェースI/O133を介してレーザ光学
系制御部134、電源回路135、光学センサ136、
トナー濃度センサ137、環境センサ138、感光体表
面電位センサ139、トナー補給回路140、中間転写
ベルト駆動部141、操作部142、電流検知回路14
3がそれぞれ接続されている。
【0029】ここで、レーザ光学系制御部134は、前
記レーザ光学系104のレーザ出力を調整するものであ
り、電源回路135は、前記帯電チャージャ103に対
して所定の帯電用放電電圧を与えるとともに、現像装置
105、106、107、108に対して所定電圧の現
像バイアスを与え、かつバイアスローラ110及び転写
バイアスローラ113に対して所定の転写電圧を与える
ものである。
記レーザ光学系104のレーザ出力を調整するものであ
り、電源回路135は、前記帯電チャージャ103に対
して所定の帯電用放電電圧を与えるとともに、現像装置
105、106、107、108に対して所定電圧の現
像バイアスを与え、かつバイアスローラ110及び転写
バイアスローラ113に対して所定の転写電圧を与える
ものである。
【0030】また、光学センサ136は、感光体ドラム
102の転写後の領域に近接配置される発光ダイオード
などの発光素子とフォトセンサなどの受光素子とからな
り、感光体ドラム102上に形成される検知パターン潜
像のトナー像におけるトナー付着量及び地肌部における
トナー付着量が各色毎にそれぞれ検知されるとともに、
感光体除電後のいわゆる残留電位が検知されるようにな
っている。
102の転写後の領域に近接配置される発光ダイオード
などの発光素子とフォトセンサなどの受光素子とからな
り、感光体ドラム102上に形成される検知パターン潜
像のトナー像におけるトナー付着量及び地肌部における
トナー付着量が各色毎にそれぞれ検知されるとともに、
感光体除電後のいわゆる残留電位が検知されるようにな
っている。
【0031】この光学センサ136からの検知出力信号
は、図示を省略した光電センサ制御部に印加されてい
る。光電センサ制御部は、検知パターントナー像におけ
るトナー付着量と地肌部におけるトナー付着量との比率
を求め、その比率値を基準値と比較して画像濃度の変動
を検知し、トナー濃度センサ137の制御値の補正を行
っている。
は、図示を省略した光電センサ制御部に印加されてい
る。光電センサ制御部は、検知パターントナー像におけ
るトナー付着量と地肌部におけるトナー付着量との比率
を求め、その比率値を基準値と比較して画像濃度の変動
を検知し、トナー濃度センサ137の制御値の補正を行
っている。
【0032】さらに、トナー濃度センサ137は、現像
装置105〜108において、現像装置105〜108
内に存在する現像剤の透磁率変化に基づいてトナー濃度
を検知し、検知されたトナー濃度値と基準値と比較し、
トナー濃度が一定値を下回ってトナー不足状態になった
場合に、その不足分に対応した大きさのトナー補給信号
をトナー補給回路140に印加する機能を備えている。
装置105〜108において、現像装置105〜108
内に存在する現像剤の透磁率変化に基づいてトナー濃度
を検知し、検知されたトナー濃度値と基準値と比較し、
トナー濃度が一定値を下回ってトナー不足状態になった
場合に、その不足分に対応した大きさのトナー補給信号
をトナー補給回路140に印加する機能を備えている。
【0033】電位センサ139は、像担持体である感光
体102の表面電位を検知し、中間転写ベルト駆動部1
41は、中間転写ベルト109の駆動を制御する。
体102の表面電位を検知し、中間転写ベルト駆動部1
41は、中間転写ベルト109の駆動を制御する。
【0034】現像装置105〜108(但し、図2では
現像装置107のみを示す)内にはそれぞれ黒トナーま
たは対応するカラートナーとキャリアを含む現像剤が収
容されており、これは、現像剤撹拌部材202の回転に
よって撹拌され、現像スリーブ201上で、現像剤撹拌
部材202によってスリーブ上に汲み上げられる現像剤
量を調整する。この供給された現像剤は、現像スリーブ
201上に磁気的に担持されつつ、磁気ブラシとして現
像スリーブ201の回転方向に回転する。
現像装置107のみを示す)内にはそれぞれ黒トナーま
たは対応するカラートナーとキャリアを含む現像剤が収
容されており、これは、現像剤撹拌部材202の回転に
よって撹拌され、現像スリーブ201上で、現像剤撹拌
部材202によってスリーブ上に汲み上げられる現像剤
量を調整する。この供給された現像剤は、現像スリーブ
201上に磁気的に担持されつつ、磁気ブラシとして現
像スリーブ201の回転方向に回転する。
【0035】次に、複写機101のスキャナ部(本発明
の画像読取手段を実現する部位に相当する)、IPU部
(本発明の画像処理手段を実現する部位に相当する)及
びプリンタ部(本発明の画像出力手段を実現する部位に
相当する)の画像信号の流れについて説明する。
の画像読取手段を実現する部位に相当する)、IPU部
(本発明の画像処理手段を実現する部位に相当する)及
びプリンタ部(本発明の画像出力手段を実現する部位に
相当する)の画像信号の流れについて説明する。
【0036】図3は複写機のスキャナ部、IPU部及び
プリンタ部のブロック構成図である。図において、42
5は増幅回路、426はサンプルホールド(S/H)回
路、427はA/D変換回路、428は黒補正回路、4
29はCCDドライバ、430はパルスジェネレータ、
431はクロックジェネレータ、401はシェーディン
グ補正回路、402はスキャナγ変換回路、403は画
像メモリ、404は画像分離回路、405はMTFフィ
ルタ、406は色変換UCR処理回路、407は変倍回
路、408は画像加工(クリエイト)回路、409は画
像処理用プリンタγ補正回路、410は階調処理回路、
411、423はインターフェースI/F・セレクタ、
412は画像形成用プリンタγ(プロコンγ)変換回
路、413はプリンタ、417はシステムコントロー
ラ、421、422はそれぞれパターン生成回路、42
4はエリア処理回路である。なお、図において、418
は複写機を介して画像データを出力する外部装置として
のホストコンピュータを示し、419はホストコンピュ
ータ418から画像データを入力し、入力した画像デー
タに画像処理を施すとともに、複写機のプリンタ部を制
御して記録紙に画像形成する印刷制御装置としてのプリ
ンタコントローラを示す。
プリンタ部のブロック構成図である。図において、42
5は増幅回路、426はサンプルホールド(S/H)回
路、427はA/D変換回路、428は黒補正回路、4
29はCCDドライバ、430はパルスジェネレータ、
431はクロックジェネレータ、401はシェーディン
グ補正回路、402はスキャナγ変換回路、403は画
像メモリ、404は画像分離回路、405はMTFフィ
ルタ、406は色変換UCR処理回路、407は変倍回
路、408は画像加工(クリエイト)回路、409は画
像処理用プリンタγ補正回路、410は階調処理回路、
411、423はインターフェースI/F・セレクタ、
412は画像形成用プリンタγ(プロコンγ)変換回
路、413はプリンタ、417はシステムコントロー
ラ、421、422はそれぞれパターン生成回路、42
4はエリア処理回路である。なお、図において、418
は複写機を介して画像データを出力する外部装置として
のホストコンピュータを示し、419はホストコンピュ
ータ418から画像データを入力し、入力した画像デー
タに画像処理を施すとともに、複写機のプリンタ部を制
御して記録紙に画像形成する印刷制御装置としてのプリ
ンタコントローラを示す。
【0037】そして、CCD123、増幅回路425、
サンプルホールド(S/H)回路426、A/D変換回
路427、黒補正回路428、CCDドライバ429、
パルスジェネレータ430、クロックジェネレータ43
1によってスキャナ部が形成され、シェーディング補正
回路401、エリア処理回路424、インターフェース
I/F・セレクタ423、スキャナγ変換回路402、
画像メモリ403、画像分離回路404、MTFフィル
タ405、色変換UCR処理回路406、パターン生成
回路421、変倍回路407、画像加工(クリエイト)
回路408、画像処理用プリンタγ補正回路409、階
調処理回路410、CPU130、ROM131、RA
M132によってIPU部が形成され、画像形成用プリ
ンタγ補正回路412、プリンタ413、I/F・セレ
クタ411、システムコントローラ417、パターン生
成回路422によってプリンタ部が形成される。
サンプルホールド(S/H)回路426、A/D変換回
路427、黒補正回路428、CCDドライバ429、
パルスジェネレータ430、クロックジェネレータ43
1によってスキャナ部が形成され、シェーディング補正
回路401、エリア処理回路424、インターフェース
I/F・セレクタ423、スキャナγ変換回路402、
画像メモリ403、画像分離回路404、MTFフィル
タ405、色変換UCR処理回路406、パターン生成
回路421、変倍回路407、画像加工(クリエイト)
回路408、画像処理用プリンタγ補正回路409、階
調処理回路410、CPU130、ROM131、RA
M132によってIPU部が形成され、画像形成用プリ
ンタγ補正回路412、プリンタ413、I/F・セレ
クタ411、システムコントローラ417、パターン生
成回路422によってプリンタ部が形成される。
【0038】露光ランプ119は複写すべき原稿を照射
し、この反射光は反射ミラー121、結像レンズ122
等を経てCCD123に入光する。CCD123のRG
Bフィルタはこの反射光をRed、Green、Blu
eの3色に分解し、増幅回路425はこのアナログ信号
を所定の大きさに増幅する。
し、この反射光は反射ミラー121、結像レンズ122
等を経てCCD123に入光する。CCD123のRG
Bフィルタはこの反射光をRed、Green、Blu
eの3色に分解し、増幅回路425はこのアナログ信号
を所定の大きさに増幅する。
【0039】続いて、アナログ信号をデジタル信号に変
換するためS/H回路426は一定のタイミング毎にこ
の増幅された信号をサンプルホールドする。このときの
値をA/D変換回路427が例えば8ビット信号値で表
したデジタル信号に変換する。
換するためS/H回路426は一定のタイミング毎にこ
の増幅された信号をサンプルホールドする。このときの
値をA/D変換回路427が例えば8ビット信号値で表
したデジタル信号に変換する。
【0040】増幅回路425の増幅率は、デジタル信号
がこのビット値の範囲に収まるように増幅する。すなわ
ち増幅回路425の増幅率は、ある特定の原稿濃度を読
み取った後のA/D変換回路427の出力値が所望の値
となるように決定される。例えば通常のコピー時に原稿
濃度が0.05(反射率で0.891)であるものを8
ビット信号値で240値として得られる様に増幅する。
がこのビット値の範囲に収まるように増幅する。すなわ
ち増幅回路425の増幅率は、ある特定の原稿濃度を読
み取った後のA/D変換回路427の出力値が所望の値
となるように決定される。例えば通常のコピー時に原稿
濃度が0.05(反射率で0.891)であるものを8
ビット信号値で240値として得られる様に増幅する。
【0041】黒補正回路428は、CCD123のチッ
プ間、画素間の黒レベル(光量が少ない場合の電気信
号)のばらつきを低減し、画像の黒部にスジやムラを生
じることを防ぐ。
プ間、画素間の黒レベル(光量が少ない場合の電気信
号)のばらつきを低減し、画像の黒部にスジやムラを生
じることを防ぐ。
【0042】シェーディング補正回路401は、白レベ
ル(光量が多い場合の電気信号)を補正する。これは、
露光ランプ119を白色基準板(図示せず)に移動させ
て照射光を照射することにより行い、反射光が反射ミラ
ー121や結像レンズ122等を通過する際に生じる白
色データのばらつきやCCD123の感度のばらつき等
を補正する。
ル(光量が多い場合の電気信号)を補正する。これは、
露光ランプ119を白色基準板(図示せず)に移動させ
て照射光を照射することにより行い、反射光が反射ミラ
ー121や結像レンズ122等を通過する際に生じる白
色データのばらつきやCCD123の感度のばらつき等
を補正する。
【0043】図4は黒レベルと白レベルの補正の概念図
である。図では黒レベルは全体的にムラがあり、白レベ
ルは主走査方向の両端部のレベルが中心部のレベルより
若干小さい。これらの値を黒補正回路428及びシェー
ディング補正回路401で一定の補正値となるように補
正し、これによってむらのない画像信号を得ることがで
きる。
である。図では黒レベルは全体的にムラがあり、白レベ
ルは主走査方向の両端部のレベルが中心部のレベルより
若干小さい。これらの値を黒補正回路428及びシェー
ディング補正回路401で一定の補正値となるように補
正し、これによってむらのない画像信号を得ることがで
きる。
【0044】図5は、シェーディング補正時において、
増幅回路425で増幅された白色基準板の読み取り信号
がS/H回路426でサンプルホールドされる様子を表
す模式図である。横軸は、アナログ画像信号がS/H回
路426を通過する時間を表し、縦軸はアナログ信号の
大きさを表す。
増幅回路425で増幅された白色基準板の読み取り信号
がS/H回路426でサンプルホールドされる様子を表
す模式図である。横軸は、アナログ画像信号がS/H回
路426を通過する時間を表し、縦軸はアナログ信号の
大きさを表す。
【0045】図では増幅回路425は、通常の増幅率で
あればA/D変換後の値が例えば240値となる信号
を、シェーディング補正時においては増幅率を下げ、A
/D変換後のデジタル信号値を例えば180値と小さく
出力する。これはシェーディング補正の感度を上げるた
めに行うものである。その理由は、通常のコピー時の増
幅率によりシェーディング補正を行うと、反射光が多い
場合には、A/D変換後の8ビット信号が最大値255
値に飽和する部分が生じてしまい、シェーディング補正
に誤差が生じるからである。
あればA/D変換後の値が例えば240値となる信号
を、シェーディング補正時においては増幅率を下げ、A
/D変換後のデジタル信号値を例えば180値と小さく
出力する。これはシェーディング補正の感度を上げるた
めに行うものである。その理由は、通常のコピー時の増
幅率によりシェーディング補正を行うと、反射光が多い
場合には、A/D変換後の8ビット信号が最大値255
値に飽和する部分が生じてしまい、シェーディング補正
に誤差が生じるからである。
【0046】ここで、CCDドライバ429は、CCD
123を駆動するためのパルス信号を供給する。パルス
ジェネレータ430は、CCDドライバ429を駆動す
る必要なパルス源を供給し、またCCD123からの信
号をS/H回路426がサンプルホールドするための必
要なタイミングを供給する。クロックジェネレータ43
1は、水晶発振子などからなり、上記パルスジェネレー
タ430に基準となる発振信号を供給する。
123を駆動するためのパルス信号を供給する。パルス
ジェネレータ430は、CCDドライバ429を駆動す
る必要なパルス源を供給し、またCCD123からの信
号をS/H回路426がサンプルホールドするための必
要なタイミングを供給する。クロックジェネレータ43
1は、水晶発振子などからなり、上記パルスジェネレー
タ430に基準となる発振信号を供給する。
【0047】エリア処理回路424では、現在処理を行
っている画像データが原稿内のどの領域に属するかを区
別するための領域信号(エリア信号)を発生させる。こ
の回路から出力された領域信号により、後段の各処理部
で用いるパラメータを切り替える。これらの領域は、指
定領域毎に、文字原稿、銀塩写真原稿、網点写真原稿、
インクジェット、蛍光ペン、地図、熱転写原稿など、そ
れぞれの原稿に最適な色補正係数、空間フィルタ、階調
変換テーブルなどの画像処理パラメータをそれぞれ画像
領域に応じて複数の階調変換テーブル設定の中から選択
することができる。
っている画像データが原稿内のどの領域に属するかを区
別するための領域信号(エリア信号)を発生させる。こ
の回路から出力された領域信号により、後段の各処理部
で用いるパラメータを切り替える。これらの領域は、指
定領域毎に、文字原稿、銀塩写真原稿、網点写真原稿、
インクジェット、蛍光ペン、地図、熱転写原稿など、そ
れぞれの原稿に最適な色補正係数、空間フィルタ、階調
変換テーブルなどの画像処理パラメータをそれぞれ画像
領域に応じて複数の階調変換テーブル設定の中から選択
することができる。
【0048】インターフェースI/F・セレクタ423
は、スキャナ部で読み取った画像を外部に出力する際に
使用する。また複写機のようにプリンタ部とスキャナ・
IPU部(スキャナ部、IPU部)として使用する場合
には、プリンタ部のI/F・セレクタ411から外部装
置(プリンタコントローラ(印刷制御装置)419)に
読み取った画像データを取り出すことができる。
は、スキャナ部で読み取った画像を外部に出力する際に
使用する。また複写機のようにプリンタ部とスキャナ・
IPU部(スキャナ部、IPU部)として使用する場合
には、プリンタ部のI/F・セレクタ411から外部装
置(プリンタコントローラ(印刷制御装置)419)に
読み取った画像データを取り出すことができる。
【0049】また、スキャナγ変換回路402では、ス
キャナ部からの読み取り信号が反射率データから明度デ
ータに変換される。画像分離回路404では、文字部と
写真部の判定、及び有彩色・無彩色判定が行われる。M
TFフィルタ405では、シャープな画像やソフトな画
像など、使用者の好みに応じてエッジ強調や平滑化等、
画像信号の周波数特性を変更する処理が行われる。
キャナ部からの読み取り信号が反射率データから明度デ
ータに変換される。画像分離回路404では、文字部と
写真部の判定、及び有彩色・無彩色判定が行われる。M
TFフィルタ405では、シャープな画像やソフトな画
像など、使用者の好みに応じてエッジ強調や平滑化等、
画像信号の周波数特性を変更する処理が行われる。
【0050】また、色変換UCR処理回路406では、
入力系の色分解特性と出力系の色材の分光特性の違いを
補正し、忠実な色再現に必要な色材YMCの量を計算す
る色補正処理部と、YMCの3色が重なる部分をBk
(ブラック)に置き換えるためのUCR処理部からな
る。すなわち、色補正処理は下式のようなマトリクス演
算をすることにより実現できる。
入力系の色分解特性と出力系の色材の分光特性の違いを
補正し、忠実な色再現に必要な色材YMCの量を計算す
る色補正処理部と、YMCの3色が重なる部分をBk
(ブラック)に置き換えるためのUCR処理部からな
る。すなわち、色補正処理は下式のようなマトリクス演
算をすることにより実現できる。
【0051】
【数1】
【0052】ここで、バーR、バーG、バーBは、R、
G、Bの補数を示す。マトリクス係数aijは入力系と
出力系(色材)の分光特性によって決まる。ここでは、
1次マスキング方程式を例に挙げたが、B2 、バーBG
のような2次項、あるいはさらに高次の項を用いること
により、より精度良く色補正することができる。また、
色相によって演算式を変えたり、ノイゲバウアー方程式
を用いるようにしてもよい。何れの方法にしても、Y、
M、CはバーR、バーG,バーB(またはB、G、Rで
もよい)の値から求めることができる。
G、Bの補数を示す。マトリクス係数aijは入力系と
出力系(色材)の分光特性によって決まる。ここでは、
1次マスキング方程式を例に挙げたが、B2 、バーBG
のような2次項、あるいはさらに高次の項を用いること
により、より精度良く色補正することができる。また、
色相によって演算式を変えたり、ノイゲバウアー方程式
を用いるようにしてもよい。何れの方法にしても、Y、
M、CはバーR、バーG,バーB(またはB、G、Rで
もよい)の値から求めることができる。
【0053】一方、UCR処理は次式を用いて演算する
ことにより行うことができる。 Y' = Y− α・min (Y,M,C) M' = M− α・min (Y,M,C) C' = C− α・min (Y,M,C) Bk = α・min (Y,M,C) 上式において、αはUCRの量を決める係数で、α=1
の時100%UCR処理となる。αは一定値でもよい。
例えば、高濃度部では、αは1に近く、ハイライト部
(低画像濃度部)では、0に近くすることにより、ハイ
ライト部での画像を滑らかにすることができる。
ことにより行うことができる。 Y' = Y− α・min (Y,M,C) M' = M− α・min (Y,M,C) C' = C− α・min (Y,M,C) Bk = α・min (Y,M,C) 上式において、αはUCRの量を決める係数で、α=1
の時100%UCR処理となる。αは一定値でもよい。
例えば、高濃度部では、αは1に近く、ハイライト部
(低画像濃度部)では、0に近くすることにより、ハイ
ライト部での画像を滑らかにすることができる。
【0054】変倍回路407は、縦横変倍が行われ、画
像加工(クリエイト)回路408は、リピート処理など
が行われる。
像加工(クリエイト)回路408は、リピート処理など
が行われる。
【0055】画像処理用プリンタγ補正回路409で、
文字、写真などの画質モードに応じて、画像信号の補正
が行われる。また、地肌飛ばしなども同時に行うことも
できる。プリンタγ補正回路409は、前述したエリア
処理回路424が発生した領域信号に対応して切り替え
可能な複数本(一例として10本)の階調変換テーブル
を有する。この階調変換テーブルは、文字原稿、銀塩写
真原稿、網点写真原稿、インクジェット、蛍光ペン、地
図、熱転写原稿など、それぞれの原稿に最適な階調変換
テーブルを複数の画像処理パラメータの中から選択する
ことができる。
文字、写真などの画質モードに応じて、画像信号の補正
が行われる。また、地肌飛ばしなども同時に行うことも
できる。プリンタγ補正回路409は、前述したエリア
処理回路424が発生した領域信号に対応して切り替え
可能な複数本(一例として10本)の階調変換テーブル
を有する。この階調変換テーブルは、文字原稿、銀塩写
真原稿、網点写真原稿、インクジェット、蛍光ペン、地
図、熱転写原稿など、それぞれの原稿に最適な階調変換
テーブルを複数の画像処理パラメータの中から選択する
ことができる。
【0056】次に、階調処理回路410でディザ処理ま
たはパターン処理が行われる。階調処理回路410の出
力は、画素周波数を1/2に下げるため、2画素分のデ
ータを同時にプリンタ部に転送することができるよう
に、画像データバスは、16ビットの幅(8ビットの画
像データの2本分)を有する。
たはパターン処理が行われる。階調処理回路410の出
力は、画素周波数を1/2に下げるため、2画素分のデ
ータを同時にプリンタ部に転送することができるよう
に、画像データバスは、16ビットの幅(8ビットの画
像データの2本分)を有する。
【0057】I/F・セレクタ411は、スキャナ部で
読み込んだ画像データをホストコンピュータ418など
の外部装置で処理するために、出力したり、外部のホス
トコンピュータ418または他の画像形成装置からの画
像データをプリンタ413で出力するための切り替え機
能を有する。
読み込んだ画像データをホストコンピュータ418など
の外部装置で処理するために、出力したり、外部のホス
トコンピュータ418または他の画像形成装置からの画
像データをプリンタ413で出力するための切り替え機
能を有する。
【0058】画像形成用プリンタγ(プロコンγ)補正
回路412は、I/F・セレクタ411からの画像信号
を階調変換テーブルで変換し、後述するレーザ変調回路
に出力する。
回路412は、I/F・セレクタ411からの画像信号
を階調変換テーブルで変換し、後述するレーザ変調回路
に出力する。
【0059】前述したように実施の形態1では、I/F
・セレクタ411、画像形成用プリンタγ補正回路41
2、プリンタ413及びシステムコントローラ417で
プリンタ部は構成されており、スキャナ・IPU部とは
独立しても使用可能である。従って、プリンタ部は、ホ
ストコンピュータ418からの画像信号はプリンタコン
トローラ419を通してI/F・セレクタ411に入力
し、画像形成用プリンタγ補正回路412により階調変
換し、プリンタ413により画像形成を行うことによ
り、プリンタ機能(プリンタ)として使用できる。
・セレクタ411、画像形成用プリンタγ補正回路41
2、プリンタ413及びシステムコントローラ417で
プリンタ部は構成されており、スキャナ・IPU部とは
独立しても使用可能である。従って、プリンタ部は、ホ
ストコンピュータ418からの画像信号はプリンタコン
トローラ419を通してI/F・セレクタ411に入力
し、画像形成用プリンタγ補正回路412により階調変
換し、プリンタ413により画像形成を行うことによ
り、プリンタ機能(プリンタ)として使用できる。
【0060】以上のスキャナ部とIPU部はCPU13
0により制御される。すなわち、CPU130は、スキ
ャナ・IPU部の各部とBUS432で接続されてお
り、またROM131とRAM132との間で制御に必
要なデータの読み出し書き込みを行う。またCPU13
0は、図示しないスキャナ駆動装置を制御し、スキャナ
部の駆動制御を行う。さらに、CPU130はシリアル
I/Fを通じて、システムコントローラ417と接続さ
れており、操作部142(図2参照)などからのコマン
ドが、システムコントローラ417を通じて送信され
る。送信された画質モード、濃度情報及び領域情報等に
基づいて上述したそれぞれの画像処理回路に各種パラメ
ータが設定される。パターン生成回路421、422は
それぞれIPU部、プリンタ部で使用する階調パターン
を発生する。
0により制御される。すなわち、CPU130は、スキ
ャナ・IPU部の各部とBUS432で接続されてお
り、またROM131とRAM132との間で制御に必
要なデータの読み出し書き込みを行う。またCPU13
0は、図示しないスキャナ駆動装置を制御し、スキャナ
部の駆動制御を行う。さらに、CPU130はシリアル
I/Fを通じて、システムコントローラ417と接続さ
れており、操作部142(図2参照)などからのコマン
ドが、システムコントローラ417を通じて送信され
る。送信された画質モード、濃度情報及び領域情報等に
基づいて上述したそれぞれの画像処理回路に各種パラメ
ータが設定される。パターン生成回路421、422は
それぞれIPU部、プリンタ部で使用する階調パターン
を発生する。
【0061】すなわち、原稿上の指定されたエリア情報
と画像読み取り時の読取位置情報とを比較し、エリア処
理回路424からエリア信号が発生される。
と画像読み取り時の読取位置情報とを比較し、エリア処
理回路424からエリア信号が発生される。
【0062】図6は、階調変換テーブルの切り替え動作
の説明図である。エリア信号に基づいて、スキャナγ変
換回路402、MTFフィルタ回路405、色変換UC
R回路406、画像加工(クリエイト)回路408、画
像処理用プリンタγ補正回路409、階調処理回路41
0で使用するパラメータを変更する。ここでは、特に、
画像処理用プリンタγ補正回路409、階調処理回路4
10を詳しく図示する。
の説明図である。エリア信号に基づいて、スキャナγ変
換回路402、MTFフィルタ回路405、色変換UC
R回路406、画像加工(クリエイト)回路408、画
像処理用プリンタγ補正回路409、階調処理回路41
0で使用するパラメータを変更する。ここでは、特に、
画像処理用プリンタγ補正回路409、階調処理回路4
10を詳しく図示する。
【0063】画像処理用プリンタγ補正回路409内で
は、エリア処理回路424からのエリア信号をデコーダ
1でデコードし、セレクタ1により、文字、インクジェ
ットなどの複数の階調変換テーブルの中から選択する。
図6に示す原稿の例では、文字の領域0と、銀塩写真の
領域1と、網点写真の領域2が存在する例を図示してい
る。文字の領域0に対しては、文字用の階調変換テーブ
ル1、銀塩写真の領域1に対しては、銀塩写真用の階調
変換テーブル3、網点写真の領域2に対しては、網点写
真原稿用の階調変換テーブル4がそれぞれ一例として選
択される。
は、エリア処理回路424からのエリア信号をデコーダ
1でデコードし、セレクタ1により、文字、インクジェ
ットなどの複数の階調変換テーブルの中から選択する。
図6に示す原稿の例では、文字の領域0と、銀塩写真の
領域1と、網点写真の領域2が存在する例を図示してい
る。文字の領域0に対しては、文字用の階調変換テーブ
ル1、銀塩写真の領域1に対しては、銀塩写真用の階調
変換テーブル3、網点写真の領域2に対しては、網点写
真原稿用の階調変換テーブル4がそれぞれ一例として選
択される。
【0064】画像処理用プリンタγ補正回路409で階
調変換された画像信号(画像データ)は、階調処理回路
410の中で再びエリア信号に対応させてデコーダ2に
よってデコードされた信号に基づいて、セレクタ2によ
り、使用する階調処理が切り替えられる。使用可能な階
調処理としては、ディザを使用しない処理、ディザを行
った処理、誤差拡散処理などを行う。誤差拡散処理は、
インクジェット原稿に対して行う。
調変換された画像信号(画像データ)は、階調処理回路
410の中で再びエリア信号に対応させてデコーダ2に
よってデコードされた信号に基づいて、セレクタ2によ
り、使用する階調処理が切り替えられる。使用可能な階
調処理としては、ディザを使用しない処理、ディザを行
った処理、誤差拡散処理などを行う。誤差拡散処理は、
インクジェット原稿に対して行う。
【0065】階調処理後の画像信号は、デコーダ3によ
り、読取位置情報に基づいてライン1であるか、または
ライン2であるかが選択される。ライン1及びライン2
は副走査方向に1画素異なる毎に切り替えられる。ライ
ン1のデータはセレクタ3の下流に位置するFIFO
(First In First Out)メモリに一
時的に蓄えられ、ライン1とライン2のデータが出力さ
れる。これにより、画素周波数を1/2に下げてインタ
ーフェースI/F・セレクタ411に入力させることが
できる。
り、読取位置情報に基づいてライン1であるか、または
ライン2であるかが選択される。ライン1及びライン2
は副走査方向に1画素異なる毎に切り替えられる。ライ
ン1のデータはセレクタ3の下流に位置するFIFO
(First In First Out)メモリに一
時的に蓄えられ、ライン1とライン2のデータが出力さ
れる。これにより、画素周波数を1/2に下げてインタ
ーフェースI/F・セレクタ411に入力させることが
できる。
【0066】次に、ライン1、ライン2の画像データの
それぞれに対応して用意されたレーザ変調回路について
説明する。図7はレーザ変調回路の構成図を示し、図に
おいて、書き込み周波数は、18.6〔MHz〕であ
り、1画素の走査時間は、53.8〔nsec〕である
とする。また、8ビットの画像データはルックアップテ
ーブル(LUT)451でγ変換を行うことができる。
それぞれに対応して用意されたレーザ変調回路について
説明する。図7はレーザ変調回路の構成図を示し、図に
おいて、書き込み周波数は、18.6〔MHz〕であ
り、1画素の走査時間は、53.8〔nsec〕である
とする。また、8ビットの画像データはルックアップテ
ーブル(LUT)451でγ変換を行うことができる。
【0067】パルス幅変調回路(PWM)452で8ビ
ットの画像信号の上位3ビットの信号に基づいて8値の
パルス幅に変換され、パワー変調回路(PM)453に
おいて下位5ビットで32値のパワー変調が行われ、レ
ーザーダイオード(LD)454が変調された信号に基
づいて発光する。フォトディテクタ(PD)455で発
光強度をモニタリングし、1ドット毎に補正を行う。レ
ーザ光の強度の最大値は、画像信号とは独立に、8ビッ
ト(256段階)に可変できる。
ットの画像信号の上位3ビットの信号に基づいて8値の
パルス幅に変換され、パワー変調回路(PM)453に
おいて下位5ビットで32値のパワー変調が行われ、レ
ーザーダイオード(LD)454が変調された信号に基
づいて発光する。フォトディテクタ(PD)455で発
光強度をモニタリングし、1ドット毎に補正を行う。レ
ーザ光の強度の最大値は、画像信号とは独立に、8ビッ
ト(256段階)に可変できる。
【0068】また、1画素の大きさに対し、主走査方向
のビーム径(これは、静止時のビームの強度が最大値に
対し、1/e2 に減衰するときの幅として定義される)
は、90%以下、望ましくは80%である。600DP
I、1画素42.3〔μm〕では、ビーム径は主走査方
向50〔μm〕、副走査方向60〔μm〕が使用され
る。
のビーム径(これは、静止時のビームの強度が最大値に
対し、1/e2 に減衰するときの幅として定義される)
は、90%以下、望ましくは80%である。600DP
I、1画素42.3〔μm〕では、ビーム径は主走査方
向50〔μm〕、副走査方向60〔μm〕が使用され
る。
【0069】なお、図6のライン1、ライン2の画像デ
ータのそれぞれに対応して、図7に示したレーザ変調回
路が用意されている。ここでは、ライン1及びライン2
の画像データは同期しており、感光体上を主走査方向に
平行して走査する。
ータのそれぞれに対応して、図7に示したレーザ変調回
路が用意されている。ここでは、ライン1及びライン2
の画像データは同期しており、感光体上を主走査方向に
平行して走査する。
【0070】次に、図8のフローチャートを参照して、
原稿の読み取り、分光特性の変更、原稿種の判定、画像
処理の変更の流れについて説明する。なお、図9は原稿
を載置するコンタクトガラス118及び操作部142を
含む複写機101の上面を表し、図10は操作部142
のうちの液晶画面を表す。この液晶画面は、情報の表示
のみでなく、タッチパネルや音声認識等の機構を備えて
いてもよい。
原稿の読み取り、分光特性の変更、原稿種の判定、画像
処理の変更の流れについて説明する。なお、図9は原稿
を載置するコンタクトガラス118及び操作部142を
含む複写機101の上面を表し、図10は操作部142
のうちの液晶画面を表す。この液晶画面は、情報の表示
のみでなく、タッチパネルや音声認識等の機構を備えて
いてもよい。
【0071】始めにユーザが原稿を原稿台に載置する
(ステップS501)。次にユーザは操作部142の液
晶画面において、原稿種判定モードを選択する(ステッ
プS502)。この原稿種判定モードを選択することに
よりユーザは原稿種を一回一回判定しなくて済み、ユー
ザの負担が軽減されることとなる。また、原稿種判定モ
ードをデフォルトで設定しておけば、マニュアル操作す
る場合にのみ各モード、例えば、「写真モード」を選択
すればよい。「特殊原稿」モードは、新規原稿種やユー
ザが好む色調を記憶でき、またこれらを読み出す機構を
備えるモードである。
(ステップS501)。次にユーザは操作部142の液
晶画面において、原稿種判定モードを選択する(ステッ
プS502)。この原稿種判定モードを選択することに
よりユーザは原稿種を一回一回判定しなくて済み、ユー
ザの負担が軽減されることとなる。また、原稿種判定モ
ードをデフォルトで設定しておけば、マニュアル操作す
る場合にのみ各モード、例えば、「写真モード」を選択
すればよい。「特殊原稿」モードは、新規原稿種やユー
ザが好む色調を記憶でき、またこれらを読み出す機構を
備えるモードである。
【0072】次にユーザが操作部142のコピースター
トキーを押下すると(ステップS503)、露光ランプ
119が点灯し、図示しない白色基準板を照射し1回目
のシェーディング補正を行う(ステップS504)。
トキーを押下すると(ステップS503)、露光ランプ
119が点灯し、図示しない白色基準板を照射し1回目
のシェーディング補正を行う(ステップS504)。
【0073】続いて露光ランプ119を用いて原稿を走
査し(ステップS505)その反射光がデジタル化され
たRGBデータとして画像メモリ403に記憶される
(ステップS506)。露光ランプ119は原稿を照射
し終えるとホームポジションに戻る(ステップS50
7)。
査し(ステップS505)その反射光がデジタル化され
たRGBデータとして画像メモリ403に記憶される
(ステップS506)。露光ランプ119は原稿を照射
し終えるとホームポジションに戻る(ステップS50
7)。
【0074】続いて露光ランプ119に印加する電圧設
定を変更し、照射光もしくは反射光の分光特性を変更す
る(ステップS508)。分光特性の変更後、露光ラン
プ119が点灯し、図示しない白色基準板を再び照射し
2回目のシェーディング補正を行う(ステップS50
9)。ステップS504及びステップS509のシェー
ディング補正は、それぞれのステップにおける照射光の
分光特性に応じて、シェーディングの基準値を変更す
る。
定を変更し、照射光もしくは反射光の分光特性を変更す
る(ステップS508)。分光特性の変更後、露光ラン
プ119が点灯し、図示しない白色基準板を再び照射し
2回目のシェーディング補正を行う(ステップS50
9)。ステップS504及びステップS509のシェー
ディング補正は、それぞれのステップにおける照射光の
分光特性に応じて、シェーディングの基準値を変更す
る。
【0075】続いて露光ランプ119を用いて再び原稿
を走査し(ステップS510)その反射光がデジタル化
されたRGBデータとして画像メモリ403に記憶され
る(ステップS511)。露光ランプ119は原稿を照
射し終えるとホームポジションに戻る(ステップS51
2)。
を走査し(ステップS510)その反射光がデジタル化
されたRGBデータとして画像メモリ403に記憶され
る(ステップS511)。露光ランプ119は原稿を照
射し終えるとホームポジションに戻る(ステップS51
2)。
【0076】ステップS506及びステップS511の
結果から画像信号の変化量を求める(ステップS51
3)。この変化量をもとに、後述する手法を用いて原稿
種を判定する(ステップS514)。判定した原稿種に
適した画像処理パラメータを適宜設定し、(ステップS
515)、コピー動作を実行する(ステップS51
6)。
結果から画像信号の変化量を求める(ステップS51
3)。この変化量をもとに、後述する手法を用いて原稿
種を判定する(ステップS514)。判定した原稿種に
適した画像処理パラメータを適宜設定し、(ステップS
515)、コピー動作を実行する(ステップS51
6)。
【0077】次に原稿種を判定する方法について説明す
る。まず、スキャナ部の分光特性について説明し、続い
て反射光のRGB画像信号の大きについて説明し、次に
肉眼に見える色とCCD123が読み取るRGB値との
関係について説明する。
る。まず、スキャナ部の分光特性について説明し、続い
て反射光のRGB画像信号の大きについて説明し、次に
肉眼に見える色とCCD123が読み取るRGB値との
関係について説明する。
【0078】図11は、スキャナ部の光学系の分光特性
を表したものである。特性aはCCD123のBlue
フィルタの分光透過率を、特性bはGreenフィルタ
の分光透過率を表し、特性cはRedフィルタの分光透
過率を表し、特性dは後述する赤外線カットフィルタ1
の分光透過率を表し、特性eは後述する赤外線カットフ
ィルタ2の分光透過率を表し、特性fは露光ランプ11
9によって照射される照射光の規格化された分光放射エ
ネルギー1を表し、特性gは露光ランプ119によって
照射される照射光の規格化された分光放射エネルギー2
を表す。特性f及びgは上述したように露光ランプ11
9に印加する電圧を変更したことによる分光放射エネル
ギーの違いである。
を表したものである。特性aはCCD123のBlue
フィルタの分光透過率を、特性bはGreenフィルタ
の分光透過率を表し、特性cはRedフィルタの分光透
過率を表し、特性dは後述する赤外線カットフィルタ1
の分光透過率を表し、特性eは後述する赤外線カットフ
ィルタ2の分光透過率を表し、特性fは露光ランプ11
9によって照射される照射光の規格化された分光放射エ
ネルギー1を表し、特性gは露光ランプ119によって
照射される照射光の規格化された分光放射エネルギー2
を表す。特性f及びgは上述したように露光ランプ11
9に印加する電圧を変更したことによる分光放射エネル
ギーの違いである。
【0079】特性f及びgについての規格化は次のよう
にして行う。すなわち規格化は、露光ランプ119を点
灯して白色基準板を照射し、CCD123のGreen
信号の出力値がほぼ同じ値(最大値が255値に対して
一例として180値)となるように、増幅回路425の
増幅率を調整して行う。
にして行う。すなわち規格化は、露光ランプ119を点
灯して白色基準板を照射し、CCD123のGreen
信号の出力値がほぼ同じ値(最大値が255値に対して
一例として180値)となるように、増幅回路425の
増幅率を調整して行う。
【0080】規格化された照射光を見ると、特性fを有
する照射光の方が特性gを有する照射光よりも550−
750nm付近の長波長成分が多く逆に350−550
nmの短波長成分が少ない。従って図示した350−7
50nmの可視光領域だけで判断すると特性fの方が特
性gよりも色温度が低い特性を有するということができ
る。しかし、上記の規格化を行わなければその限りでは
なく、むしろ、特性fを有する照射光の方が色温度が高
いという場合もある。
する照射光の方が特性gを有する照射光よりも550−
750nm付近の長波長成分が多く逆に350−550
nmの短波長成分が少ない。従って図示した350−7
50nmの可視光領域だけで判断すると特性fの方が特
性gよりも色温度が低い特性を有するということができ
る。しかし、上記の規格化を行わなければその限りでは
なく、むしろ、特性fを有する照射光の方が色温度が高
いという場合もある。
【0081】特性fと特性gに対する、露光ランプ11
9に印加する電圧は、Red、Green、Blueの
各CCD123の出力信号に対し、白色基準板を読み取
り、同じ増幅率としたときの、Red信号/Green
信号あるいはBlue信号/Green信号の比が所定
の値になるように制御する。すなわち、一例として、
(特性fについてのRed信号/Green信号):
(特性gについてのRed信号/Green信号)=
2:3となるように露光ランプ119の電圧を制御す
る。
9に印加する電圧は、Red、Green、Blueの
各CCD123の出力信号に対し、白色基準板を読み取
り、同じ増幅率としたときの、Red信号/Green
信号あるいはBlue信号/Green信号の比が所定
の値になるように制御する。すなわち、一例として、
(特性fについてのRed信号/Green信号):
(特性gについてのRed信号/Green信号)=
2:3となるように露光ランプ119の電圧を制御す
る。
【0082】続いてCCD123において出力される反
射光のRGB画像信号の大きについて説明する。図12
は、複写機101のスキャナ部における光学系を表す模
式図である。図1では省略したが、図12に示すように
スキャナ部には原稿フィーダ150及び搬送ベルト15
1が備わっており、これらは原稿送りを行う。
射光のRGB画像信号の大きについて説明する。図12
は、複写機101のスキャナ部における光学系を表す模
式図である。図1では省略したが、図12に示すように
スキャナ部には原稿フィーダ150及び搬送ベルト15
1が備わっており、これらは原稿送りを行う。
【0083】原稿で反射された反射光は、反射ミラー1
21や結像レンズ122などの各光学系及び赤外線カッ
トフィルタ124を通過した後、CCD123で光電変
換される。CCD123が出力するRed、Gree
n、Blueそれぞれの信号は、照射光が原稿表面の色
味や反射特性に応じて反射する際の反射光の大きさとし
て検知される。
21や結像レンズ122などの各光学系及び赤外線カッ
トフィルタ124を通過した後、CCD123で光電変
換される。CCD123が出力するRed、Gree
n、Blueそれぞれの信号は、照射光が原稿表面の色
味や反射特性に応じて反射する際の反射光の大きさとし
て検知される。
【0084】従って、反射光がCCD123においてR
ed、Green、Blueフィルタを通過して分光さ
れ、その強度を分光強度Pi(O,λ)(i=Red、
Green、Blue)とすると、これは以下のように
算出される。 Pi(O,λ) = E(λ)・ρ(O,λ)・M(λ)・Fr(λ)・Si(λ) (但し、i=Red、Green、Blue) すなわち、波長λ〔nm〕における分光強度Pi(O,
λ)は、露光ランプ119によって照射される照射光の
分光放射エネルギーE(λ)と、原稿表面の分光反射率
ρ(O,λ)と、反射ミラー121や結像レンズ122
などの光学系の分光反射率M(λ)と、赤外線カットフ
ィルタ124の分光反射率Fr(λ)と、CCDのRe
d、Green,Blueフィルタの分光感度Si
(λ)との積で表される。
ed、Green、Blueフィルタを通過して分光さ
れ、その強度を分光強度Pi(O,λ)(i=Red、
Green、Blue)とすると、これは以下のように
算出される。 Pi(O,λ) = E(λ)・ρ(O,λ)・M(λ)・Fr(λ)・Si(λ) (但し、i=Red、Green、Blue) すなわち、波長λ〔nm〕における分光強度Pi(O,
λ)は、露光ランプ119によって照射される照射光の
分光放射エネルギーE(λ)と、原稿表面の分光反射率
ρ(O,λ)と、反射ミラー121や結像レンズ122
などの光学系の分光反射率M(λ)と、赤外線カットフ
ィルタ124の分光反射率Fr(λ)と、CCDのRe
d、Green,Blueフィルタの分光感度Si
(λ)との積で表される。
【0085】CCDが光電変換した出力信号の大きさP
i(O)(i=Red、Green、Blue)は上記
の分光強度Pi(λ)を全波長領域に対して積分した値
に比例する。βは比例係数である。 Pi(O)=β∫Pi(O,λ)dλ (0≦λ≦∞) なお、計算を行う場合には、分光反射率や透過率がほぼ
0である波長領域の寄与は無視できるので、λは近赤外
から近紫外の波長領域での計算を行ってもよい。このP
i(O)がCCDの出力する画像信号大きさであり、こ
の信号値の比較により以下に示す原稿種の判定を行うこ
とができる。
i(O)(i=Red、Green、Blue)は上記
の分光強度Pi(λ)を全波長領域に対して積分した値
に比例する。βは比例係数である。 Pi(O)=β∫Pi(O,λ)dλ (0≦λ≦∞) なお、計算を行う場合には、分光反射率や透過率がほぼ
0である波長領域の寄与は無視できるので、λは近赤外
から近紫外の波長領域での計算を行ってもよい。このP
i(O)がCCDの出力する画像信号大きさであり、こ
の信号値の比較により以下に示す原稿種の判定を行うこ
とができる。
【0086】ここでは、まず、肉眼で見える原稿の色
と、この原稿をCCD123が読み取るRGB値との関
係について説明し、続いて原稿種の判定について述べ
る。図13は、銀塩写真原稿用の画像処理パラメータと
網点写真原稿用の画像処理パラメータとを用いて、銀塩
写真原稿を複写した際のコピー(複写物)の分光反射特
性を表す。
と、この原稿をCCD123が読み取るRGB値との関
係について説明し、続いて原稿種の判定について述べ
る。図13は、銀塩写真原稿用の画像処理パラメータと
網点写真原稿用の画像処理パラメータとを用いて、銀塩
写真原稿を複写した際のコピー(複写物)の分光反射特
性を表す。
【0087】特性hは肉眼で見たときに緑色に見える銀
塩写真のカラーパッチの分光反射特性を表している。特
性iは特性hのカラーパッチを網点写真原稿用の画像処
理パラメータで処理して得られたコピーの分光反射特性
を表している。特性jは特性hのカラーパッチを銀塩写
真用の画像処理パラメータで処理して得られたコピーの
分光反射特性を表している。
塩写真のカラーパッチの分光反射特性を表している。特
性iは特性hのカラーパッチを網点写真原稿用の画像処
理パラメータで処理して得られたコピーの分光反射特性
を表している。特性jは特性hのカラーパッチを銀塩写
真用の画像処理パラメータで処理して得られたコピーの
分光反射特性を表している。
【0088】特性hと特性jとは肉眼で見たときに近い
色に感じられる。しかし、特性iは特性h(または特性
j)とはかなり異なった色に感じられ、特性hまたはj
に比してかなり彩度が高く鮮やかに感じられる。
色に感じられる。しかし、特性iは特性h(または特性
j)とはかなり異なった色に感じられ、特性hまたはj
に比してかなり彩度が高く鮮やかに感じられる。
【0089】この原因は網点写真印刷に使用される色材
と銀塩写真に使用される色材との分光反射特性の違いに
よるものである。すなわち、複写機で使用されるYMC
K(イエロー、マゼンタ、シアン、黒)4色のトナー
は、特色を使用しない、通常の網点写真印刷で使用され
るYMCKの4色のプロセスインクの色材と近似した分
光反射特性を有するものが使用されている。従ってプロ
セスインクにより得られた網点写真原稿と、トナーによ
り得られたコピー画像とは、肉眼で見たときの色調がか
なり近似したものとなる。
と銀塩写真に使用される色材との分光反射特性の違いに
よるものである。すなわち、複写機で使用されるYMC
K(イエロー、マゼンタ、シアン、黒)4色のトナー
は、特色を使用しない、通常の網点写真印刷で使用され
るYMCKの4色のプロセスインクの色材と近似した分
光反射特性を有するものが使用されている。従ってプロ
セスインクにより得られた網点写真原稿と、トナーによ
り得られたコピー画像とは、肉眼で見たときの色調がか
なり近似したものとなる。
【0090】一方、銀塩写真で使用される色材は、複写
機のトナーもしくは網点写真印刷のプロセスインクの分
光反射特性と異なった分光反射特性を有するものが使用
されている。従って銀塩写真原稿を網点写真原稿用の画
像処理パラメータで処理して得られたコピーは原稿と比
して肉眼で見たときの色調がかなり異なったものとなる
場合が生じる。
機のトナーもしくは網点写真印刷のプロセスインクの分
光反射特性と異なった分光反射特性を有するものが使用
されている。従って銀塩写真原稿を網点写真原稿用の画
像処理パラメータで処理して得られたコピーは原稿と比
して肉眼で見たときの色調がかなり異なったものとなる
場合が生じる。
【0091】さて、複写機で使用するYMCKトナーの
分光反射特性と網点写真印刷に使用するYMCKプロセ
スインクとの分光反射特性が同一であるとし、特性hを
有するカラーパッチと特性jを有するカラーパッチとが
肉眼では同じ色に見えるとすると、特性jは網点写真原
稿として特性hを有する銀塩写真原稿と肉眼では同一の
色に見えるカラーパッチであるということができる。
分光反射特性と網点写真印刷に使用するYMCKプロセ
スインクとの分光反射特性が同一であるとし、特性hを
有するカラーパッチと特性jを有するカラーパッチとが
肉眼では同じ色に見えるとすると、特性jは網点写真原
稿として特性hを有する銀塩写真原稿と肉眼では同一の
色に見えるカラーパッチであるということができる。
【0092】しかしながら、CCD123で出力する画
像信号大きさは、特性hを有する銀塩写真のカラーパッ
チと特性jを有する網点写真印刷によるカラーパッチと
でそれぞれ異なるのが通常である。図14は、特性h、
i、jを有するカラーパッチを読み取り、CCD123
から出力した画像信号値の例である。この信号値は、特
性g(図11参照)を有する照射光によって得られた値
であるとし、またCCD123の各フィルタの分光透過
特性がそれぞれa、b、cであるとして得られた値であ
るとする。
像信号大きさは、特性hを有する銀塩写真のカラーパッ
チと特性jを有する網点写真印刷によるカラーパッチと
でそれぞれ異なるのが通常である。図14は、特性h、
i、jを有するカラーパッチを読み取り、CCD123
から出力した画像信号値の例である。この信号値は、特
性g(図11参照)を有する照射光によって得られた値
であるとし、またCCD123の各フィルタの分光透過
特性がそれぞれa、b、cであるとして得られた値であ
るとする。
【0093】図の信号値からわかるように、肉眼では同
一の色調に見える特性hと特性iとを有するカラーパッ
チであってもRGB信号の出力値は異なる。反対に、肉
眼で見たときは異なった色調に見える特性hと特性iと
を有するカラーパッチであってもRGB信号の出力値は
同一である。
一の色調に見える特性hと特性iとを有するカラーパッ
チであってもRGB信号の出力値は異なる。反対に、肉
眼で見たときは異なった色調に見える特性hと特性iと
を有するカラーパッチであってもRGB信号の出力値は
同一である。
【0094】このことは、複写機101は特性hを有す
る銀塩写真のカラーパッチを、特性iを有する網点写真
印刷のカラーパッチと同一視していることを示してい
る。従って、その後に原稿種に応じた処理、例えば画像
処理用プリンタγ補正回路409内において適正な階調
変換テーブルを選択する等の処理を行わなければ肉眼で
見て銀塩写真原稿と同様の色調のコピーを得ることがで
きない。
る銀塩写真のカラーパッチを、特性iを有する網点写真
印刷のカラーパッチと同一視していることを示してい
る。従って、その後に原稿種に応じた処理、例えば画像
処理用プリンタγ補正回路409内において適正な階調
変換テーブルを選択する等の処理を行わなければ肉眼で
見て銀塩写真原稿と同様の色調のコピーを得ることがで
きない。
【0095】複写機101は、照射光がCCD123に
入光するまでの光学系の分光特性を変化させることによ
りCCD123の出力値を変化させる。そしてこの変化
量から原稿種が判定できる。以下に原稿種の判定の具体
的な手法を述べる。
入光するまでの光学系の分光特性を変化させることによ
りCCD123の出力値を変化させる。そしてこの変化
量から原稿種が判定できる。以下に原稿種の判定の具体
的な手法を述べる。
【0096】図8のフローを用いた動作説明において
は、露光ランプ119に印加する印加電圧を変更するこ
とにより電圧量を調整し、これによって分光特性を変化
させた。ここでは、話を単純にするために露光ランプ1
19が照射する照射光の特性をgからfに変更した場合
の変更前後における、CCD123が出力するカラーパ
ッチの画像信号値の変化について考える。
は、露光ランプ119に印加する印加電圧を変更するこ
とにより電圧量を調整し、これによって分光特性を変化
させた。ここでは、話を単純にするために露光ランプ1
19が照射する照射光の特性をgからfに変更した場合
の変更前後における、CCD123が出力するカラーパ
ッチの画像信号値の変化について考える。
【0097】図15は、特性fを有する照明光を用いて
特性h、i、jを有するカラーパッチを照射した場合に
おける、CCD123から出力された画像信号値の例で
ある。
特性h、i、jを有するカラーパッチを照射した場合に
おける、CCD123から出力された画像信号値の例で
ある。
【0098】図14と図15とを参照にしてわかるよう
に、特性gを有する照射光ではCCDのRGB出力値が
同一となるカラーパッチであっても、特性fを有する照
明光を用いることによりCCDからのRGB出力値は異
なるものとなる。従って照明光を特性gから特性fを有
するものに変更することにより、複写機101は特性h
を有するカラーパッチと特性iを有するカラーパッチと
を色調が異なるものであると認識したといえる。
に、特性gを有する照射光ではCCDのRGB出力値が
同一となるカラーパッチであっても、特性fを有する照
明光を用いることによりCCDからのRGB出力値は異
なるものとなる。従って照明光を特性gから特性fを有
するものに変更することにより、複写機101は特性h
を有するカラーパッチと特性iを有するカラーパッチと
を色調が異なるものであると認識したといえる。
【0099】図16は、照明光の特性をgからfに変化
させる前後において特性h、i、jを有するカラーパッ
チの画像信号が変化する変化量を表したものである。前
述したように、照明光の特性をgからfへの変更するこ
とにより、RGB信号値が変化し、それぞれの原稿につ
いて変化量が異なっている。この例ではGreen信号
の変化が+側に変化する原稿種は、銀塩写真原稿であ
り、−側に変化する原稿種は網点写真原稿であると判定
することができる。この照明光の特性の変化と、原稿種
によるCCD123の出力値の変化との関係付けが原稿
種を判定する原理である。
させる前後において特性h、i、jを有するカラーパッ
チの画像信号が変化する変化量を表したものである。前
述したように、照明光の特性をgからfへの変更するこ
とにより、RGB信号値が変化し、それぞれの原稿につ
いて変化量が異なっている。この例ではGreen信号
の変化が+側に変化する原稿種は、銀塩写真原稿であ
り、−側に変化する原稿種は網点写真原稿であると判定
することができる。この照明光の特性の変化と、原稿種
によるCCD123の出力値の変化との関係付けが原稿
種を判定する原理である。
【0100】この原稿種を判定する処理は図3でいう画
像メモリ403や画像分離回路404等において行うこ
とができる。また、判定された原稿種に応じて画像処理
用プリンタγ補正回路409(図6参照)等において適
正な処理を行うことができ、原稿と同様の色調を持った
コピーを得ることができる。
像メモリ403や画像分離回路404等において行うこ
とができる。また、判定された原稿種に応じて画像処理
用プリンタγ補正回路409(図6参照)等において適
正な処理を行うことができ、原稿と同様の色調を持った
コピーを得ることができる。
【0101】以上説明したように、本実施の形態におけ
る複写機は原稿種を正確に判定するものである。また、
分光特性変更手段が露光ランプ119に対する印加電圧
を変更することであるので、原稿種の判定を行うことの
できる複写機をきわめて簡便に提供でき、また、コスト
アップを図らずに済む。
る複写機は原稿種を正確に判定するものである。また、
分光特性変更手段が露光ランプ119に対する印加電圧
を変更することであるので、原稿種の判定を行うことの
できる複写機をきわめて簡便に提供でき、また、コスト
アップを図らずに済む。
【0102】〔実施の形態2〕実施の形態1においては
分光特性の変更は、露光ランプ119に印加する印加電
圧を変化させることにより行ったが、ここでは分光特性
の変更を色温度の異なる複数の露光ランプ119の切り
替えるにより行う複写機101について説明する。
分光特性の変更は、露光ランプ119に印加する印加電
圧を変化させることにより行ったが、ここでは分光特性
の変更を色温度の異なる複数の露光ランプ119の切り
替えるにより行う複写機101について説明する。
【0103】図17は複数の露光ランプ119(119
a、119b)を有する複写機101のスキャナ部を表
したものである。図18はこの複写機101における、
原稿の読み取りと、分光特性の変更と、原稿種の判定
と、画像処理の変更とを表すフローチャートである。
a、119b)を有する複写機101のスキャナ部を表
したものである。図18はこの複写機101における、
原稿の読み取りと、分光特性の変更と、原稿種の判定
と、画像処理の変更とを表すフローチャートである。
【0104】ユーザが原稿を原稿台に載置する(ステッ
プS601)。続いてユーザは操作部142(図9参
照)の液晶画面において、原稿種判定モードを選択する
(ステップS602)。
プS601)。続いてユーザは操作部142(図9参
照)の液晶画面において、原稿種判定モードを選択する
(ステップS602)。
【0105】次にユーザがコピースタートキーを押下す
ると(ステップS603)、露光ランプ119として、
図11の特性fを有する露光ランプ119a(図17参
照)が点灯し(ステップS604)、1回目のシェーデ
ィング補正を行う(ステップS605)。
ると(ステップS603)、露光ランプ119として、
図11の特性fを有する露光ランプ119a(図17参
照)が点灯し(ステップS604)、1回目のシェーデ
ィング補正を行う(ステップS605)。
【0106】続いて露光ランプ119aを用いて原稿を
走査し(ステップS606)、その反射光がデジタル化
されたRGBデータとして画像メモリ403に記憶され
る(ステップS607)。続いて露光ランプ119aが
消灯し、ホームポジションに戻る(ステップS60
8)。
走査し(ステップS606)、その反射光がデジタル化
されたRGBデータとして画像メモリ403に記憶され
る(ステップS607)。続いて露光ランプ119aが
消灯し、ホームポジションに戻る(ステップS60
8)。
【0107】次に、図11の特性gを有する露光ランプ
119b(図17参照)が点灯し(ステップS60
9)、2回目のシェーディング補正を行う(ステップS
610)。ステップS605及びステップS610のシ
ェーディング補正は、それぞれのステップにおける照射
光の分光特性f、gに応じてシェーディングの基準値を
変更する。
119b(図17参照)が点灯し(ステップS60
9)、2回目のシェーディング補正を行う(ステップS
610)。ステップS605及びステップS610のシ
ェーディング補正は、それぞれのステップにおける照射
光の分光特性f、gに応じてシェーディングの基準値を
変更する。
【0108】続いて、露光ランプ119bを用いて再び
原稿を走査し(ステップS611)その反射光がデジタ
ル化されたRGBデータとして画像メモリ403に記憶
される(ステップS612)。露光ランプ119bは原
稿を照射し終えるとホームポジションに戻る(ステップ
S613)。
原稿を走査し(ステップS611)その反射光がデジタ
ル化されたRGBデータとして画像メモリ403に記憶
される(ステップS612)。露光ランプ119bは原
稿を照射し終えるとホームポジションに戻る(ステップ
S613)。
【0109】ステップS607及びステップS612の
結果から画像信号の変化量を求める(ステップS61
4)。この変化量をもとに原稿種を判定する(ステップ
S615)。原稿種判定は実施の形態1と同様の手法で
行われる。判定した原稿種に基づいて、原稿に行う画像
処理パラメータを適宜設定し(ステップS616)、コ
ピー動作を実行する(ステップS617)。
結果から画像信号の変化量を求める(ステップS61
4)。この変化量をもとに原稿種を判定する(ステップ
S615)。原稿種判定は実施の形態1と同様の手法で
行われる。判定した原稿種に基づいて、原稿に行う画像
処理パラメータを適宜設定し(ステップS616)、コ
ピー動作を実行する(ステップS617)。
【0110】以上説明したように、実施の形態2におけ
る複写機は実施の形態1の複写機に比し、分光特性の変
化をより大きくすることができ、安定した色温度を得る
ことができるという利点がある。
る複写機は実施の形態1の複写機に比し、分光特性の変
化をより大きくすることができ、安定した色温度を得る
ことができるという利点がある。
【0111】〔実施の形態3〕また分光特性の変更は、
複数のフィルタ(例えば赤外線カットフィルタ)を適宜
配することにより行ってもよい。ここでは分光特性の変
更を特性d及び特性eを有する赤外線カットフィルタ1
及び2(図11参照)の切り替えにより行う複写機10
1について説明する。
複数のフィルタ(例えば赤外線カットフィルタ)を適宜
配することにより行ってもよい。ここでは分光特性の変
更を特性d及び特性eを有する赤外線カットフィルタ1
及び2(図11参照)の切り替えにより行う複写機10
1について説明する。
【0112】図19は2つの赤外線カットフィルタを有
する複写機101のスキャナ部を表したものである。図
20はこの複写機101における、原稿の読み取りと、
分光特性の変更と、原稿種の判定と、画像処理の変更と
を表すフローチャートである。
する複写機101のスキャナ部を表したものである。図
20はこの複写機101における、原稿の読み取りと、
分光特性の変更と、原稿種の判定と、画像処理の変更と
を表すフローチャートである。
【0113】ユーザが原稿を原稿台に載置する(ステッ
プS701)。続いてユーザは操作部142(図9参
照)の液晶画面において、原稿種判定モードを選択する
(ステップS702)。
プS701)。続いてユーザは操作部142(図9参
照)の液晶画面において、原稿種判定モードを選択する
(ステップS702)。
【0114】次にユーザがコピースタートキーを押下す
ると(ステップS703)、まず図11の特性dを有す
る赤外線カットフィルタ1を使用して(ステップS70
4)、露光ランプ119が点灯し、図示しない白色基準
板を照射し1回目のシェーディング補正を行う(ステッ
プS705)。
ると(ステップS703)、まず図11の特性dを有す
る赤外線カットフィルタ1を使用して(ステップS70
4)、露光ランプ119が点灯し、図示しない白色基準
板を照射し1回目のシェーディング補正を行う(ステッ
プS705)。
【0115】続いて露光ランプ119を用いて原稿を走
査し(ステップS706)その反射光がデジタル化され
たRGBデータとして画像メモリ403に記憶される
(ステップS707)。その後、露光ランプ119は原
稿を照射し終えるとホームポジションに戻る(ステップ
S708)。
査し(ステップS706)その反射光がデジタル化され
たRGBデータとして画像メモリ403に記憶される
(ステップS707)。その後、露光ランプ119は原
稿を照射し終えるとホームポジションに戻る(ステップ
S708)。
【0116】続いて赤外線カットフィルタ1を図11の
特性eを有する赤外線カットフィルタ2に変更する(ス
テップS709)。変更の仕方は例えば図19において
フィルタを矢印の方向に移動させるなどして実現でき
る。
特性eを有する赤外線カットフィルタ2に変更する(ス
テップS709)。変更の仕方は例えば図19において
フィルタを矢印の方向に移動させるなどして実現でき
る。
【0117】変更後露光ランプ119が点灯し、図示し
ない白色基準板を再び照射し2回目のシェーディング補
正を行う(ステップS710)。ステップS705及び
ステップS710のシェーディング補正は、それぞれの
ステップにおける照射光の分光特性に応じて、シェーデ
ィングの基準値を変更する。
ない白色基準板を再び照射し2回目のシェーディング補
正を行う(ステップS710)。ステップS705及び
ステップS710のシェーディング補正は、それぞれの
ステップにおける照射光の分光特性に応じて、シェーデ
ィングの基準値を変更する。
【0118】続いて露光ランプ119を用いて再び原稿
を走査し(ステップS711)、その反射光がデジタル
化されたRGBデータを画像メモリ403に記憶される
(ステップS712)。その後、露光ランプ119は原
稿を照射し終えるとホームポジションに戻る(ステップ
S713)。
を走査し(ステップS711)、その反射光がデジタル
化されたRGBデータを画像メモリ403に記憶される
(ステップS712)。その後、露光ランプ119は原
稿を照射し終えるとホームポジションに戻る(ステップ
S713)。
【0119】ステップS707及びステップS712の
結果から画像信号の変化量を求める(ステップS71
4)。この変化量をもとに原稿種を判定する(ステップ
S715)。原稿種判定は実施の形態1と同様の手法で
行われる。判定した原稿種に適した画像処理パラメータ
を適宜選択し(ステップS716)、コピー動作を実行
する(ステップS717)。
結果から画像信号の変化量を求める(ステップS71
4)。この変化量をもとに原稿種を判定する(ステップ
S715)。原稿種判定は実施の形態1と同様の手法で
行われる。判定した原稿種に適した画像処理パラメータ
を適宜選択し(ステップS716)、コピー動作を実行
する(ステップS717)。
【0120】以上説明したように、実施の形態3におけ
る複写機は実施の形態1または2の複写機に比し、分光
特性の変化をより大きくし、原稿種判定の精度を上げる
ことができるという利点がある。
る複写機は実施の形態1または2の複写機に比し、分光
特性の変化をより大きくし、原稿種判定の精度を上げる
ことができるという利点がある。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置(請求項1)は、画像読取手段が読取位置に配置し
た原稿を光学的に走査して読み取り、画像処理手段が前
記画像読取手段で読み取った画像信号を所定の画像処理
を施した出力画像信号として出力し、画像出力手段が前
記画像処理手段から出力画像信号を入力して記録紙に出
力し、分光特性変更手段が前記画像読取手段で原稿を読
み取る際に使用する照射光の分光特性または前記画像読
取手段で原稿を読み取る際の原稿からの反射光の分光特
性を変更し、原稿種判定手段が前記分光特性変更手段を
用いて照射光または反射光の分光特性を変更する前に前
記画像読取手段で読み取った変更前画像信号と、前記分
光特性変更手段を用いて照射光または反射光の分光特性
を変更した後に前記画像読取手段で読み取った変更後画
像信号とを比較し、前記画像処理手段は、前記原稿種判
定手段の判定結果に応じて、前記画像信号に対する画像
処理を変更するため、ユーザを煩わすことなく自動的に
原稿種を正確に判定することができる。特に、網点を持
たない特殊印刷原稿や特殊インキで印刷された原稿の判
定、さらには彩度の高い網点写真原稿の判定をも正確に
行え、原稿と同様の色調を有するコピーを出力可能とす
る画像形成装置を提供することができる。
装置(請求項1)は、画像読取手段が読取位置に配置し
た原稿を光学的に走査して読み取り、画像処理手段が前
記画像読取手段で読み取った画像信号を所定の画像処理
を施した出力画像信号として出力し、画像出力手段が前
記画像処理手段から出力画像信号を入力して記録紙に出
力し、分光特性変更手段が前記画像読取手段で原稿を読
み取る際に使用する照射光の分光特性または前記画像読
取手段で原稿を読み取る際の原稿からの反射光の分光特
性を変更し、原稿種判定手段が前記分光特性変更手段を
用いて照射光または反射光の分光特性を変更する前に前
記画像読取手段で読み取った変更前画像信号と、前記分
光特性変更手段を用いて照射光または反射光の分光特性
を変更した後に前記画像読取手段で読み取った変更後画
像信号とを比較し、前記画像処理手段は、前記原稿種判
定手段の判定結果に応じて、前記画像信号に対する画像
処理を変更するため、ユーザを煩わすことなく自動的に
原稿種を正確に判定することができる。特に、網点を持
たない特殊印刷原稿や特殊インキで印刷された原稿の判
定、さらには彩度の高い網点写真原稿の判定をも正確に
行え、原稿と同様の色調を有するコピーを出力可能とす
る画像形成装置を提供することができる。
【0122】また、画像形成装置(請求項2)の画像処
理手段は、請求項1記載の画像形成装置において、原稿
種判定手段の判定結果に応じて画像信号を処理する画像
処理パラメータを変更するため、原稿種に応じた望まし
い色再現性を有するコピーを出力することができる。
理手段は、請求項1記載の画像形成装置において、原稿
種判定手段の判定結果に応じて画像信号を処理する画像
処理パラメータを変更するため、原稿種に応じた望まし
い色再現性を有するコピーを出力することができる。
【0123】また、画像形成装置(請求項3)の分光特
性変更手段は、請求項1または2に記載の画像形成装置
において、照射光の色温度を変更することにより照射光
または反射光の分光特性を変更するため、簡便な方法で
原稿種を判定できる画像形成装置の提供が可能となる。
性変更手段は、請求項1または2に記載の画像形成装置
において、照射光の色温度を変更することにより照射光
または反射光の分光特性を変更するため、簡便な方法で
原稿種を判定できる画像形成装置の提供が可能となる。
【0124】また、画像形成装置(請求項4)の分光特
性変更手段は、請求項1〜3に記載のいずれか一つの画
像形成装置において、照射光に印加する印加電圧を変更
することにより照射光または反射光の分光特性を変更す
るため、簡単な方法でコストアップをさせない画像形成
装置の提供が可能となる。
性変更手段は、請求項1〜3に記載のいずれか一つの画
像形成装置において、照射光に印加する印加電圧を変更
することにより照射光または反射光の分光特性を変更す
るため、簡単な方法でコストアップをさせない画像形成
装置の提供が可能となる。
【0125】また、画像形成装置(請求項5)の画像読
取手段は、請求項1または2に記載の画像形成装置にお
いて、それぞれ色温度の異なる複数の照射光源を備えた
画像読取手段の複数の照射光源を切り替えることにより
照射光または反射光の分光特性を変更するため、印加電
圧を変更するよりも安定した色温度変化を呈する画像形
成装置の提供が可能となる。
取手段は、請求項1または2に記載の画像形成装置にお
いて、それぞれ色温度の異なる複数の照射光源を備えた
画像読取手段の複数の照射光源を切り替えることにより
照射光または反射光の分光特性を変更するため、印加電
圧を変更するよりも安定した色温度変化を呈する画像形
成装置の提供が可能となる。
【0126】また、画像形成装置(請求項6)の分光特
性変更手段は、請求項1または2に記載の画像形成装置
において、色温度変換用フィルタを切り替えることによ
り照射光または反射光の分光特性を変更するため、色温
度の変化量を大きくし原稿種判定の精度を上げることが
できる。
性変更手段は、請求項1または2に記載の画像形成装置
において、色温度変換用フィルタを切り替えることによ
り照射光または反射光の分光特性を変更するため、色温
度の変化量を大きくし原稿種判定の精度を上げることが
できる。
【図1】本発明の画像形成装置を複写機に適用した場合
の機構の概略を示した図である。
の機構の概略を示した図である。
【図2】複写機に内蔵される制御系を説明した図であ
る。
る。
【図3】複写機のスキャナ部、IPU部及びプリンタ部
のブロック構成を表した図である。
のブロック構成を表した図である。
【図4】複写機の画像処理において黒レベルと白レベル
の補正の概念を表した図である。
の補正の概念を表した図である。
【図5】複写機のシェーディング補正時において、増幅
回路で増幅された白色基準板の読み取り信号がS/H回
路でサンプルホールドされる様子を表す模式図である。
回路で増幅された白色基準板の読み取り信号がS/H回
路でサンプルホールドされる様子を表す模式図である。
【図6】複写機の階調変換テーブルの切り替え動作の説
明図である。
明図である。
【図7】複写機のレーザ変調回路の構成を表した図であ
る。
る。
【図8】実施の形態1における複写機の原稿の読み取
り、分光特性の変更、原稿種の判定、画像処理の変更の
流れを説明するフローチャートである。
り、分光特性の変更、原稿種の判定、画像処理の変更の
流れを説明するフローチャートである。
【図9】原稿を載置するコンタクトガラス及び操作部を
含む複写機の上面を表した図である。
含む複写機の上面を表した図である。
【図10】操作部のうち液晶画面を表した図である。
【図11】スキャナ部の光学系の分光特性を表した図で
ある。
ある。
【図12】複写機のスキャナ部光学系を表す模式図であ
る。
る。
【図13】銀塩写真原稿を銀塩写真原稿用の画像処理パ
ラメータと網点写真原稿用の画像処理パラメータで処理
して得られたコピーの分光反射特性を表した図である。
ラメータと網点写真原稿用の画像処理パラメータで処理
して得られたコピーの分光反射特性を表した図である。
【図14】特性h、i、jを有するそれぞれのカラーパ
ッチを読み取り、CCDから出力された画像信号値の例
である。
ッチを読み取り、CCDから出力された画像信号値の例
である。
【図15】特性fを有する照明光を用いて特性h、i、
jを有するカラーパッチを照射した場合における、CC
Dから出力された画像信号値の例である。
jを有するカラーパッチを照射した場合における、CC
Dから出力された画像信号値の例である。
【図16】照明光の特性をgからfに変化させる前後に
おいてi、jを有するカラーパッチの画像信号が変化す
る変化量を表した図である。
おいてi、jを有するカラーパッチの画像信号が変化す
る変化量を表した図である。
【図17】複数の露光ランプを有する複写機のスキャナ
部を表した図である。
部を表した図である。
【図18】実施の形態2における複写機の原稿の読み取
り、分光特性の変更、原稿種の判定、画像処理の変更の
流れを説明するフローチャートである。
り、分光特性の変更、原稿種の判定、画像処理の変更の
流れを説明するフローチャートである。
【図19】2つの赤外線カットフィルタを有する複写機
のスキャナ部を表した図である。
のスキャナ部を表した図である。
【図20】実施の形態3における複写機の原稿の読み取
り、分光特性の変更、原稿種の判定、画像処理の変更の
流れを説明するフローチャートである。
り、分光特性の変更、原稿種の判定、画像処理の変更の
流れを説明するフローチャートである。
101 複写機 102 有機感光体(OPC)ドラム 105 黒現像装置 106 イエローYカラー現像装置 107 マゼンタMカラー現像装置 108 シアンCカラー現像装置 118 コンタクトガラス 119 露光ランプ 121 反射ミラー 122 結像レンズ 123 CCD 130 CPU 142 操作部 401 シェーディング補正回路 402 スキャナγ変換回路 403 画像メモリ 404 画像分離回路 405 MTFフィルタ 406 色変換UCR処理回路 407 変倍回路 408 画像加工(クリエイト)回路 409 画像処理用プリンタγ補正回路 410 階調処理回路 412 画像形成用プリンタγ変換回路 413 プリンタ 424 エリア処理回路 425 増幅回路 426 サンプルホールド(S/H)回路 427 A/D変換回路 428 黒補正回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA01 AB04 BC07 BC11 CA17 CA19 CB04 CB22 DC06 5C072 AA01 BA19 CA11 CA12 CA18 DA09 QA06 QA11 RA01 WA04 XA01 5C077 LL19 MM20 MP08 NP08 PP27 PP28 PP43 PQ08 PQ20 SS04 TT06
Claims (6)
- 【請求項1】 読取位置に配置した原稿を光学的に走査
して読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段で読み
取った画像信号に所定の画像処理を施して出力画像信号
として出力する画像処理手段と、前記画像処理手段から
出力画像信号を入力して記録紙に出力する画像出力手段
と、を有する画像形成装置において、 前記画像読取手段で原稿を読み取る際に使用する照射光
の分光特性または前記画像読取手段で原稿を読み取る際
の原稿からの反射光の分光特性を変更する分光特性変更
手段と、 前記分光特性変更手段を用いて照射光または反射光の分
光特性を変更する前に前記画像読取手段で読み取った変
更前画像信号と、前記分光特性変更手段を用いて照射光
または反射光の分光特性を変更した後に前記画像読取手
段で読み取った変更後画像信号とを比較して、前記原稿
の原稿種を判定する原稿種判定手段と、を備え、 前記画像処理手段は、前記原稿種判定手段の判定結果に
応じて、前記画像信号に対する画像処理を変更すること
を特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記画像処理手段は、前記原稿種判定手
段の判定結果に応じて、前記画像信号を処理するための
画像処理パラメータを変更することを特徴とする請求項
1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記分光特性変更手段は、照射光の色温
度を変更することにより前記照射光または反射光の分光
特性を変更することを特徴とする請求項1または2に記
載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記分光特性変更手段は、照明光源に印
加する印加電圧を変更することにより前記照明光または
反射光の分光特性を変更することを特徴とする請求項1
〜3に記載のいずれか一つの画像形成装置。 - 【請求項5】 前記画像読取手段は、それぞれ色温度の
異なる複数の照射光源を備え、 前記分光特性変更手段は、前記画像読取手段の複数の照
射光源を切り替えることにより、前記照射光または反射
光の分光特性を変更することを特徴とする請求項1また
は2に記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記分光特性変更手段は、色温度変換用
フィルタを切り替えることにより、前記照射光または反
射光の分光特性を変更することを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10336212A JP2000165667A (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10336212A JP2000165667A (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000165667A true JP2000165667A (ja) | 2000-06-16 |
Family
ID=18296803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10336212A Pending JP2000165667A (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000165667A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006173799A (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Canon Inc | 画像処理装置およびその方法 |
US7692831B2 (en) | 2004-12-13 | 2010-04-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and method thereof |
JP2012065149A (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像読み取り装置 |
-
1998
- 1998-11-26 JP JP10336212A patent/JP2000165667A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006173799A (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Canon Inc | 画像処理装置およびその方法 |
US7692831B2 (en) | 2004-12-13 | 2010-04-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and method thereof |
JP4498117B2 (ja) * | 2004-12-13 | 2010-07-07 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置およびその方法 |
JP2012065149A (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像読み取り装置 |
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