JP2006173799A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 二つの特色が重なった色(特色合成色)を計算する手法は確立されていない。
【解決手段】 分光反射率計算部101は、二つの特色データ(名称および濃度値などの情報から構成される)を入力し、特色データベース(DB) 102から適合する分光反射率データを取得して、二つの特色の合成色の分光反射率を計算する。色値計算部103は、分光反射率計算部101から入力される合成色の分光データを、CIE Labなどデバイスに依存しない色空間上の色値へ変換し、色値を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像処理装置およびその方法に関し、例えば、特色およびそれらの混色領域を色再現する画像処理に関する。
一般に印刷、出版における作業では、本印刷の前に、校正印刷機、電子写真方式またはインクジェット方式のカラープリンタ、あるいは、パーソナルコンピュータ(PC)などのモニタにより色校正を行う。その際に必要な技術は、本印刷で用いる印刷機の色を正確に再現するカラーシミュレーションに関する技術である。
印刷機は、一般にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の四色の色材による減法混色で色を表現し、この四色をプロセスカラーと呼ぶ。カラーシミュレーションを行うプリンタなどは、印刷機のプロセスカラーによる混色をカラーマネージメント技術により再現することができる。すなわち、デバイスの特性を記述したデータベースであるプロファイルを用いて、デバイス間の色再現性の違いを吸収し、さらに、例えばデバイスAで他のデバイスBの特性をシミュレートすることができる。印刷の色校正に当て嵌めると、デバイスAがシミュレーション用のプリンタやモニタ、デバイスBが印刷機に相当する。
しかし、印刷機はプロセスカラーのほかに特色インクと呼ばれるプロセスカラー以外の色材を用いることがある。これは、プロセスカラーの合成では再現が難しい色を使いたい場合や、コストを抑えるためである。この特色をプリンタなどでシミュレートするには、まず特色の名前に基づき、特色をL*a*b*などのデバイスに依存しない色空間(DIC空間)の色値(Lab値)で表現し、そのLab値をCMYK値などデバイスに依存する色空間の値へ変換する。
二つの特色が重なった(合成された)色(以下「特色合成色」と呼ぶ)を計算する手法は確立されていないが、例えば、特色合成色を再現する方法として、DIC空間上で二つの特色の色値から一つの色値を何らかの方法で計算する方法が考えられる。しかし、この計算は近似的には正しい値を与えるかもしれないが、正確な計算手法とはいえない。例えば、ある特色をCMYK値へ変換したときのシアン値が90%、また別の特色をCMYK値へ変換したときのシアン値が80%であったとすると、これら二つの特色を合成したときのシアン値は単純に濃度を足し算すれば170%になるが、濃度値の上限は100%であり、矛盾が生じる。
また、DIC空間の場合でも、カラーマネージメントでよく扱われるL*a*b*やXYZなどの色空間は非線形であるため、和算や乗算などで色の合成を計算することは原理上できない。
特開平4-362869号公報 特開2001-136401公報
本発明は、任意の特色およびそれらの合成色に対応する描画色を正確に求めることを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる画像処理装置は、特色の分光データを格納するメモリと、画像データに含まれる、特色が指定されたオブジェクトのタイプおよび特色データを抽出する抽出手段と、前記特色データに対応する分光データを前記メモリから取得し、前記オブジェクトのタイプに対応する色変換処理により、前記分光データから描画色を計算する特色処理手段と、前記画像データおよび前記特色処理手段によって計算される描画色に基づき出力画像データを描画する描画手段とを有することを特徴とする。
本発明にかかる画像処理方法は、画像データに含まれる、特色が指定されたオブジェクトのタイプおよび特色データを抽出し、前記特色データに対応する分光データを取得し、前記オブジェクトのタイプに対応する色変換処理により、前記分光データから描画色を計算し、前記画像データおよび前記描画色に基づき出力画像データを描画することを特徴とする。
本発明によれば、任意の特色およびそれらの合成色に対応する描画色を正確に求めることができる。
以下、本発明にかかる実施形態の画像処理を図面を参照して詳細に説明する。
[特色合成色の計算]
図1は実施例の処理の概要を説明する図で、二つの特色の合成色の色値を得る処理を説明する図である。
まず、二つの特色データ(例えばオレンジ色、グリーン色、レッド色などの名称や、マンセル記号、PANTONE(R)名などのの特色名、および、その濃度などの情報から構成される)を分光反射率計算部101に入力する。分光反射率計算部101は、入力情報に基づき、特色データベース(DB) 102から適合する分光反射率データ(以下「分光データ」と呼ぶ)を取得し、二つの特色の合成色の分光反射率を計算する。色値計算部103は、分光反射率計算部101から入力される合成色の分光データを、CIE Labなどデバイスに依存しない色空間上の色値へ変換し、色値を出力する。その際、観察光源の光源情報(D50、D65など)を入力する。勿論、分光反射率計算部101へ一つの特色データを入力すれば、色値計算部103から一つの特色データに対応する色値が出力される。
なお、分光データからLab値などへの変換は色彩工学辞典などに記載されているが、分光データに等色関数を掛けた三つの色知覚刺激特性をそれぞれ積分してXYZ値に変換し、XYZ値をLab値に変換すればよい。
また、分光データの取得は、特色の濃度を段階的に変化させたパッチから構成されるサンプルチャートを印刷し、可視域で測色すればよい。パッチ間の濃度に対応する分光データは、それら二つのパッチの分光データから線形補間によって計算することができる。従って、特色として、おおよそ数千色程度が利用されてるが、主に利用されている特色のサンプルチャートを作成し、その測色結果のテーブルデータを特色DB 102に登録しておく。
図2は二つの色の分光反射率データから、それら二色を合成した合成色の分光データを計算する様子を示す図である。
分光反射率とは、波長ごとの物体の光の反射率であるから、ある波長λにおける、ある物体Aの光の反射率がRA(λ)であれば、波長λの光が物体Aに入射する際の反射光のエネルギはRA(λ)倍になる。印刷など減法混色による色の合成は、例えば物体A(分光反射率RA(λ))に反射された光が、さらに物体B(分光反射率RB(λ))に反射される場合を考えればよく、物体A(の色)によりRA(λ)倍になった光のエネルギが、物体B(の色)によりさらにRB(λ)倍になると考える。すなわち、二つの色の合成色の分光反射率R(λ)はRA(λ)×RB(λ)になる。
[プリンティングサーバの構成]
図3は実施例1のプリンティングサーバの構成例を示すブロック図である。
プリンティングサーバ120は、例えば、CPU、RAM、ROMを有するコンピュータ機器に後述する処理を実行するソフトウェアを供給することで実現することができるが、勿論、後述する各機能ブロックをハードウェアで構成し、それら機能ブロックを組み合わせることでも実現可能である。
プリンティングサーバ120は、ネットワークインタフェイスカード(NIC) 127を介してネットワーク101に接続し、クライアントPC 100から特色の情報を含むページ(またはバンド)記述言語で記述されたデータ(以下「PDLデータ」と呼ぶ)を受信し、PDLデータをレンダリングしたCMYK値の出力データをプリンタ102に送り、印刷を実行する。なお、プリンティングサーバ120は、プリンタ102により色校正を行う場合はCMYK値のデータを出力するが、モニタにより色校正を行う場合はRGB値のデータを出力する。
プリンティングサーバ120の印刷応答処理部121は、ネットワーク101から入力されるクライアントPC 100の印刷要求に応答し、クライアントPC 100が送信するPDLデータの受信処理を行う。スプーリング処理部122は、印刷応答処理部121が受信したPDLデータを、プリンティングサーバ120内のRAMやハードディスクなどのメモリに割り当てたスプール領域に、一時的に格納する。印刷処理部123は、詳細は後述するが、スプール領域からPDLデータを読み出し、解析し、レンダリングする。
特色処理部124は、印刷処理部123からPDLデータに含まれる特色データが入力されると、特色DB 102を参照して、その特色データに対応する色値(例えばLab値)を出力する。入力が二つの特色データの場合はそれら特色の合成色の色値を出力する。つまり、特色処理部129は、図1に示した特色合成色の計算処理を行う部分である。なお、特色DB 102は、プリンティングサーバ120のハードディスクなどのメモリに格納されている。
制御部126は、システムバス128を介して、上記各部の処理を統括的に制御するとともに、図4に示すユーザインタフェイスをプリンティングサーバ120またはクライアントPC 100の操作画面に表示して特色処理部124の動作や処理条件などを制御する。
[ユーザインタフェイス]
制御部126は、図4に示すユーザインタフェイスにより、ユーザが「特色処理をしない」を選択した場合は、印刷処理部123に特色データを特色処理部124に供給して色値を得ることを許可しない。この場合、印刷処理部123は、プリンティングサーバ120のハードディスクなどのメモリに格納されている特色-デバイスCMYK値変換テーブルなどを参照して特色データに対応するデバイスCMYK値などを得る。
一方、ユーザが「特色処理をする」を選択した場合、制御部126は、印刷処理部123に特色データを特色処理部124に供給して色値を得ることを許可するが、この場合、ユーザは、図5に示すユーザインタフェイスを使用して、さらに詳細な設定を行うことができる。
図5は、図4に示すユーザインタフェイスの「詳細設定」ボタンが押された場合に表示する詳細設定画面、並びに、「重なり色の設定」ボタンが押された場合に表示する重なり色の設定画面の一例を示す図である。
詳細設定画面の「特色のカラー設定を優先する」チェックボックスをチェックすると、特色が指定されている各オブジェクトの種類(イメージ、グラフィクス、文字)に対して、独立にカラー設定を行うことができる。各オブジェクトに設定可能なカラー設定(カラーマッチング方法)は色変換処理の種類(色み優先、色差最小、鮮やかさ優先)である。つまり、印刷処理部123は、デバイスプロファイルを参照して、特色処理部124から入力される色値をデバイスCMYK値などに変換するが、その際、オブジェクトの種類に応じて設定されたカラー設定に応じたカラーマチング方法を採用する。なお、「特色のカラー設定を優先する」チェックボックスのチェックを外すと、システムがもつデフォルトのカラー設定が選択される。
さらに、詳細設定画面の「重なり色の設定」ボタンを押すと表示される重なり色の設定画面において、「高精度処理をする」チェックボックスをチェックすると、図1、2で説明した分光反射率データに基づく特色の合成色計算が実行される。
また、オブジェクトが重畳する領域の色を決定するには、対応するカラーマッチング方法を決定する必要があるが、重なるオブジェクトの種類が異なる場合は、どのカラーマッチング方法を優先的に使用するかを予め定義しておく必要がある。この定義は、オブジェクト別のカラー処理を行う上で重要であるが、本実施例においては、重なり色の設定画面において、オブジェクトの種類の優先順位を設定することができる。図5に示す例では、優先順位はグラフィクス、文字、イメージの順になっている。この場合、例えば、文字とグラフィクスが重なった場合、重畳領域の色値を計算した後、優先順位が高いグラフィクスのカラーマッチング方法(図5に示す例では「色差最小」)を適用し、デバイスCMYK値に変換する。同様に、イメージと文字が重なった場合は、重畳領域の色値を計算した後、文字のカラーマッチング方法(図5に示す例では「鮮やかさ優先」)を適用して、デバイスCMYK値に変換する。
勿論、重なるオブジェクトの種類が同じ場合は、カラーマッチング方法は優先順位の設定に依存せず、使用するカラーマッチング方法を一意に決定することができる。例えば、イメージとイメージが重なった場合は、重畳領域の色を計算した後、イメージのカラーマッチング方法(図5の例では「色み優先」)を適用して、デバイスCMYK値に変換する。
[特色処理部]
図6は特色処理部124の処理構成を示すブロック図である。
特色処理部124は、印刷処理部123から二つのオブジェクトの情報201a、202a、および、それらオブジェクトの特色データ(名称および濃度)201b、202bを入力して、描画色を計算する。特色データは、文字列などで構成されるが、二つの特色データの文字列に対応する分光データ203、204を特色DB 102から取得し、取得した分光データ203、204を合成して合成分光データ205を得る。なお、分光データの合成方法は、図2で説明した方法を適応すればよい。また、特色DB 102に格納されたデータの刻み値に一致しない濃度の場合は、補間演算により、当該濃度の分光データを取得する。
次に、特色処理部124は、合成分光データから色値(例えばLab値)206を計算する。ここで得られる色値206は、印刷インク上の色であり、カラーシミュレーションを行うプルーフ用プリンタにおける色再現範囲内の色であるという保証がされていないため、当該色値を適切な色値に変換する必要がある。そのため、本実施例では、色値206に色変換処理を施す。色変換処理は、オブジェクトのタイプにより切り替える必要があるため、オブジェクトの情報201a、202aに含まれるオブジェクトタイプに基づき適宜切り替える(207)。
本実施例では、上述したように三つの異なる色変換処理を用意し、特色処理部124は、オブジェクトのタイプにより色み優先の色変換処理208、色差最小の色変換処理209、および、鮮やかさ優先の色変換処理210が選択的に適用し、色変換処理後の色値を描画色211として、印刷処理部123へ出力する。
なお、特色データが一つの場合、特色処理部124は、その分光データ203を取得し、色値206に変換し、オブジェクトのタイプに応じた色変換処理を施して描画色211を出力する。
このように、一つの特色、または、任意の二つの特色の組み合わせに対して、その特色の描画色または合成色の描画色を計算によって正確に求めることができる。
以下、本発明にかかる実施例2の画像処理を説明する。なお、実施例2において、実施例1と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
[プリンティングサーバの構成]
図7は実施例2のプリンティングサーバの構成例を示すブロック図である。
印刷処理部123は、読み込んだPDLデータを解析し、中間コードに変換し、必要な処理、例えば、並べ替え、面付け処理等が施した後、描画処理してCMYK値などの出力データとして出力する。その際、中間コードの文字、線画、図形、表などのオブジェクトを調べ、オブジェクトが重なる部分(重複領域)は重複領域処理部125に処理させる。
重複領域処理部125は、重複領域においてRGBデータ(またはCMYKデータ)と特色データが重なる部分について、中間コードを参照してRGBデータおよび特色データを特色処理部124に指示し、詳細は後述するが、特色DB 102に格納された分光データに基づき合成色の描画色(例えばLab値)を取得する。
[重複領域の分割]
図8はレンダリング処理を説明する概念図である。
中間データに含まれる図形データは、図形の透明属性により適用する処理が異なる。不透明な図形の場合は、重複領域を特定する必要はない。例えば、図8に示す青色の四角形Aを描画した後、その上に、赤色の四角形Bを重ねて描画する場合、両四角形の重畳領域は、四角形Bの赤色で上書きされるため、重畳領域の色を処理する必要はない。言い換えれば、不透明な図形に関しては、重複領域を特定し分割する必要はない。
一方、透明な図形の場合は、重複領域は、重なる色(合成色)で描画する必要があり、その領域を特定し分割する必要がある。例えば、図8に示す赤色の三角形Cに、青色の三角形Dを重ねた場合は、重複領域C+Dの色は紫色になるので、重復領域C+Dは紫色で描画する必要があり、重複領域C+Dを特定し分割する。
[重複領域処理部]
図9は重複領域処理部125の処理を説明する図で、処理対象の図形データリストから、重複領域を抽出する処理を示す概略図である。なお、本システムにおいて図形データは、リスト構造体の形態でプリンティングサーバ120のメモリなどに保持され、適宜、各処理部によって処理されるように構成されている。
まず、図9に示すように、図形データ(S1、S2、…、Sn)は重複領域処理部125によって、非重複領域のオブジェクトリスト(P1、P2、…、Pn)と、重複領域のオブジェクトリスト(L1、L2、…、Ln)に分離される。ここで非重複領域のオブジェクトとは、描画の際に、他のオブジェクトと重複する領域をもたないオブジェクトのことである。一方、重複領域のオブジェクトとは、オブジェクト同士が重なる部分(例えば、図8に示す三角形CとDが重なった四角形の領域)を指す。
図形データ(S1、S2、…、Sn)それぞれは、色空間(例えばRGB色空間、CMYK色空間または特色カラー空間等)と、そのカラー値(例えば(255, 0, 0)などの数値や、特色を示す文字列「RED」等)が指定されている。非重複領域のオブジェクトの場合は、図形データ(S1、S2、…、Sn)における指定色を継承し、オブジェクトリストを構成する。一方、重複領域のオブジェクトの場合は、重複領域の色(合成色)を新たに計算する必要があり、オブジェクトリスト(L1、L2、…、Ln)を構成した時点で描画色は決定していない。この描画色を決定するために、この後の処理により、当該オブジェクトの色(合成色値)を計算する。なお、合成色を計算するために、重複図形を構成する元の図形の色値を保持する必要がある。
例えば、図8に示すように、三角形CとDが重なる場合を考える。三角形Cの図形データは、図形リスト上のオブジェクトS1である。オブジェクトS1の色指定は、色空間として「特色カラー空間」が指定され、描画色として文字列の「RED」が指定されている。また、三角形Dの図形データは、図形リスト上のオブジェクトS2である。オブジェクトS2の色指定は、色空間として「特色カラー空間」が指定され、描画色として文字列の「BLUE」が指定されている。
この二つの図形が重なった重複図形がオブジェクトL1である場合、「RED」と「BLUE」という二つのカラー情報がオブジェクトL1のカラー情報として登録される。つまり、重複図形に登録されるカラー情報は、図形データ(S1、S2)それぞれのオブジェクトの色空間(この例では特色カラー空間)と、その色値(この例では色を表す文字列「RED」と「BLUE」)になる。
本実施例では、合成色を計算する際、各色空間別に合成色計算処理を適宜切り替えるよう構成する。すなわち、カラー情報が、RGB値である場合はRGBカラーの混色計算処理、CMYK値である場合はCMYKカラーの混色計算処理、特色である場合は特色の合成色計算処理が適用される。
図10は重複領域処理部125の処理を説明するフローチャートである。
まず、処理対象の図形データリストを取得し(S510)、非重複領域のオブジェクトリストと重複流域のオブジェクトリストの二つを含むデータリスト(DESTリスト)を初期化し(S511)、図形データリストの中から、最初の図形をDESTリストへコピーし(S512)、ループ処理を開始するためにループ条件を初期化し(S513)、ループ処理が終了か否かを判定する(S514)。
ループ処理が終了と判定した場合は重複領域を抽出する処理を終了するが、未了の場合は、図形データリストの中から、次の図形をDESTリストへコピーし(S515)、DESTリストのリスト情報や登録済みのオブジェクト数などを確認し(S516)、DESTリストに登録済みの図形群と、ステップS515でDESTリストにコピーした図形を比較するために、図形属性(透過属性)の判断や位置情報の比較を行い(S517)、比較の結果、図形分割が必要か否かを判定する(S518)。
図形分割が必要な場合は、各図形を形成する線情報等から、図形の分割領域を求める処理を行い、ステップS515でDESTリストにコピーした図形に対して分割処理を行い(S519)、分割処理の結果に基づき、非重複領域および重複領域部の図形(オブジェクト)を作成する(S520)。そして、ステップS515でコピーした図形、または、ステップS520で作成した図形をDESTリストへ登録し(S521)、処理をステップS514へ戻す。
なお、ステップS514は、直前のステップS515で取得した図形が図形データリスト上の最後の図形である場合、ループ処理を終了と判定するように構成する。
[特色処理部]
図11は特色処理部124の処理を示すフローチャートである。
まず、重複領域処理部125から一つ(非重複領域)または二つ(重複領域)のオブジェクトの情報および当該オブジェクトの特色データを受信し(S201)、それら特色データに対応する分光データを特色DB 102から取得する(S202)。その際、特色データは、特色の名前および濃度値に対応する分光データを取得する。なお、特色DB 102に格納されたデータの刻み値に一致しない濃度値の場合は、補間演算により、当該濃度値の分光データを取得する。
次に、取得した分光データから合成色の分光データを上述した手法により計算し(S203)、合成色の分光データを色値(例えばLab値)に変換する(S204)。そして、オブジェクトの情報に含まれるオブジェクトタイプに応じて選択的に色変換処理を施し(S205-S208)、色変換処理後の色値を描画色として重複領域処理部125に出力する(S209)。
このように、重複領域の合成色の描画色を計算によって正確に求めることができる。
[変形例]
上記では、印刷用のデバイスを前提に説明したが、勿論、出力デバイスにより効果が限定されることはなく、他の出力デバイスなども同様の効果を得ることができる。例えば、印刷系のメディアの場合は、減法混色が基本的に適用されるが、出力デバイスが加法混色モデルのディスプレイなどでも構わない。その場合は、混色のモデルが異なるがシステムを構成する目的が、カラーシミュレーションということで合致していれば、上記の実施例と同様の効果を得ることが可能である。
[他の実施例]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
実施例の処理の概要(二つの特色の合成色の色値を得る処理)を説明する図、 二つの色の分光反射率データから合成色の分光データを計算する様子を示す図、 実施例1のプリンティングサーバの構成例を示すブロック図、 制御部が提供するユーザインタフェイスの一例を示す図、 図4に示すユーザインタフェイスの「詳細設定」ボタンが押された場合に表示する詳細設定画面、並びに、「重なり色の設定」ボタンが押された場合に表示する重なり色の設定画面の一例を示す図、 特色処理部の処理構成を示すブロック図、 実施例2のプリンティングサーバの構成例を示すブロック図、 レンダリング処理を説明する概念図、 重複領域処理部の処理を説明する図、 重複領域処理部の処理を説明するフローチャート、 特色処理部の処理を示すフローチャートである。

Claims (10)

  1. 特色の分光データを格納するメモリと、
    画像データに含まれる、特色が指定されたオブジェクトのタイプおよび特色データを抽出する抽出手段と、
    前記特色データに対応する分光データを前記メモリから取得し、前記オブジェクトのタイプに対応する色変換処理により、前記分光データから描画色を計算する特色処理手段と、
    前記画像データおよび前記特色処理手段によって計算される描画色に基づき出力画像データを描画する描画手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記抽出手段は、前記オブジェクトが重複する場合、それらオブジェクトのタイプおよび特色データを抽出し、前記特色処理手段は、前記重複するオブジェクトの特色データに対応する複数の分光データを取得し、それら分光データを合成した合成分光データから前記描画色を計算することを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
  3. さらに、前記タイプと前記色変換処理の関係を設定する設定手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載された画像処理装置。
  4. 前記タイプにはイメージ、グラフィックスおよび文字が含まれ、前記色変換処理には色み優先、色差最小および鮮やかさ優先の色変換処理が含まれることを特徴とする請求項3に記載された画像処理装置。
  5. さらに、色校正用の画像データを入力する入力手段と、
    前記描画手段によって描画される前記出力画像データを印刷装置に出力する出力手段とを有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載された画像処理装置。
  6. 前記特色データは、プロセスカラー以外の色材に対応する色データであることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載された画像処理装置。
  7. 画像データに含まれる、特色が指定されたオブジェクトのタイプおよび特色データを抽出し、
    前記特色データに対応する分光データを取得し、
    前記オブジェクトのタイプに対応する色変換処理により、前記分光データから描画色を計算し、
    前記画像データおよび前記描画色に基づき出力画像データを描画することを特徴とする画像処理方法。
  8. 前記オブジェクトが重複する場合、それらオブジェクトのタイプおよび特色データを抽出し、前記重複するオブジェクトの特色データに対応する複数の分光データを取得し、それら分光データを合成した合成分光データから前記描画色を計算することを特徴とする請求項7に記載された画像処理方法。
  9. 画像処理装置を制御して、請求項7または請求項8に記載された画像処理を実現することを特徴とするプログラム。
  10. 請求項9に記載されたプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
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