JP2006121186A - 情報処理装置、情報処理方法、ならびにプログラム、記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、ならびにプログラム、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の色を合成することにより得られる合成色を正しく色再現する。
【解決手段】 第1及び第2の色の分光反射率をそれぞれ複数の濃度ごとに保持する特色データベース113と、特色データベース113に保持された分光反射率に基づいて、前記第1及び第2の色を所定の濃度で合成した場合の合成色についての分光反射率を算出する合成色分光反射率計算部122と、前記合成色についての分光反射率を所定の色空間に変換することにより、前記合成色を特定する、該所定の色空間上での値を算出する合成色計算部123と、合成色計算部123により算出された値に基づいて、合成色を色再現する印刷装置107とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の色材の減法混色により表現される合成色を、シミュレーションデバイス上で色再現するための処理技術に関する。
印刷サービスや出版サービス等の提供において、印刷機を用いた印刷作業を行うにあたっては、印刷機による本印刷の前に、校正印刷機や電子写真式/インクジェット式のPC用プリンタ、またはPCモニタ等のシミュレーションデバイスを用いた色校正が行われるのが一般的である。
ここで、色校正は上記シミュレーションデバイスにより出力された出力結果(プリンタ出力、モニタ出力等)を参照しながら行われることから、当該出力結果において色再現される色は、本印刷で印刷機により表現される色と一致することが望ましい。このため、本印刷で用いられる印刷機において表現される様々な色を、かかるシミュレーションデバイス(シミュレーションデバイスの色空間)上で正確にシミュレーション(色再現)する技術が求められる。
一般に印刷機は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4つの色材の減法混色により様々な色を表現しており、この4色は「プロセスカラー」と呼ばれている。
色校正の際に用いられる上記シミュレーションデバイスでは、当該プロセスカラーの減法混色により表現される各色を、カラーマネージメント技術を用いることにより色再現している。すなわち、デバイスの特性を記述したデータベースであるプロファイルを用いてデバイス間(印刷機とシミュレーションデバイスとの間)の色再現特性の違いを吸収することにより、当該プロセスカラーの減法混色により表現された様々な色を、シミュレーションデバイス上でも正確に色再現することができる。
しかしながら、印刷機では上記プロセスカラーの他に、特色インクと呼ばれるプロセスカラー以外の色材を用いて色が表現されることがある。これは、第1にプロセスカラーによる減法混色では色再現が困難な色があるからであり、第2に特色インクを用いることで印刷時のコストを抑えることができる場合があるからである。
ここで、かかる特色インクをシミュレーションデバイス上で色再現すべく、上述のカラーマネージメント技術を適用した場合の処理について考える。当該技術の有するユーザインターフェースに従って、ユーザが特色インクの名称を入力すると、当該特色インクの色を特定する色空間上での値(予め格納されているものとする)が読み出され(例えば、L*a*b*等のデバイス非依存の色空間上での値が読み出され)、その後、当該読み出された値はCMYK値等のデバイス依存の色空間上の値に変換処理される。そして、変換処理された当該値がシミュレーションデバイスに出力されることで、当該特色インクについてのシミュレーションデバイス上での色再現が実現される。
また、分光反射率を用いて、再現色を予測する技術が提案されている。
特開2003−326749号公報
しかしながら、上記カラーマネージメント技術は、1つの特色インクを用いて表される色(単色)の色再現には適用可能であるが、複数の特色インクを合成することにより得られる合成色についての色再現には適用できないという問題がある。
これは、上記カラーマネージメント技術の場合、特色インクの合成色を色再現するにあたり、それぞれの特色インクの色を示す2つの値(それぞれの特色インクの色を特定する所定の色空間上でのそれぞれの値)を、デバイス依存の色空間上で何らかの計算により1つの値に変換する必要があるが、その計算結果は必ずしも合成色を正しく示すことにはならないからである。
具体例を挙げて説明する。例えば、ある特色の値(特色を特定するデバイス非依存の色空間上での値)をデバイス依存の色空間上の値であるCMYK値へ変換したときのシアン値(シアンの濃度値)が90%であり、また別の特色の値(特色を特定するデバイス非依存の色空間上での値)をデバイス依存の色空間上の値であるCMYK値へ変換したときのシアン値(シアンの濃度値)が80%であった場合、これら2つの特色を合成して得られる合成色のシアン値は、単純なシアン値どうしの足し算を行った場合170%となるが、許されるシアンの濃度値は100%までであるため、算出されたシアンの濃度値は正しい結果にならない。
このようなことが起こるのは、デバイス依存の色空間上においては、2つの濃度値(ベクトル値)の和算や乗算による算術計算では、その合成色を表現することが原理的にできないからである。
このことはデバイス非依存の色空間の場合においても同様であり、カラーマネージメントにおいて扱われるL*a*b*やXYZなどの色空間では、合成色を構成する各色の濃度値の算術計算によって合成色の値(合成色を特定するデバイス非依存の色空間上での値)を算出するのは不可能である。
以上のような背景のもと、特色の合成色の値を正しく算出することで、特色の合成色を精度良く色再現することが可能な処理技術の確立が望まれている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の色を合成することにより得られる合成色を正しく色再現するための処理技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る情報処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
第1及び第2の色の分光反射率をそれぞれ複数の濃度ごとに保持する保持手段と、
前記保持手段に保持された分光反射率に基づいて、前記第1及び第2の色を所定の濃度で合成した場合の合成色についての分光反射率を算出する合成色分光反射率算出手段と、
前記合成色についての分光反射率を所定の色空間に変換することにより、前記合成色を特定する、該所定の色空間上での値を算出する合成色算出手段と、
前記合成色算出手段により算出された値に基づいて、合成色を色再現する色再現手段とを備える。
本発明によれば、複数の色を合成することにより得られる合成色を正しく色再現することが可能となる。
以下、必要に応じて添付図面を参照しながら本発明の各実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の一実施形態にかかる情報処理装置(100)のシステム構成を示す図である。図1において、101は制御メモリ(ROM)、102は中央演算処理装置、103はメモリ(RAM)、104は外部記憶装置(例えば、ハードディスク)、105は入力装置(例えば、キーボード、マウス)、106は表示装置(例えば、モニタ)、107は印刷装置(例えばプリンタ)、108はバスである。外部記憶装置104には、合成色算出機能を実現するための制御プログラム(RIPシステム112)やその制御プログラムで用いるデータを格納したデータベース(特色データベース113)、その他のアプリケーションプログラム(DTPアプリケーション111)が記憶されている。これらの制御プログラムやデータベースならびにアプリケーションプログラムは、中央演算処理装置102の制御のもと、バス108を通じて適宜メモリ103に取り込まれ、中央演算処理装置102によって実行される。
DTPアプリケーション111は、印刷物を生成するための制御プログラムであり、印刷データがページ記述言語により表現される。RIPシステム112は、DTPアプリケーション111で生成され、ページ記述言語で記述された印刷データをビットマップとして展開する制御プログラムであり、本実施形態では、更にI/F部121と合成色分光反射率計算部122と合成色計算部123とを備える。
I/F部121は、DTPアプリケーション111にて生成された印刷データに含まれる「特色についての情報」をDTPアプリケーション111より受け取るとともに、合成色計算部123において算出された合成色の値を出力する。
合成色分光反射率計算部122は、I/F部121を介して受け取った特色についての情報に基づいて特色データベース113より呼び出された各特色の分光反射率に基づいて合成色の分光反射率を算出する。合成色計算部123は、合成色分光反射率計算部122にて算出された合成色分光反射率に基づいて合成色のデバイス非依存色空間上の値を算出する。CMYK変換部124は、印刷装置のプロファイルを用いて、デバイス非依存色空間上の値を印刷装置用のCMYK値(デバイス依存色空間上の値)に変換する。
図2は、情報処理装置100における合成色算出機能についての機能ブロック図である。2つの特色を合成することにより得られる合成色の値を算出するために、まず、合成色分光反射率計算部122には、DTPアプリケーション111にて生成された印刷データに含まれる2つの特色についての情報(特色名や、その濃度値等の情報)が与えられる。
合成色分光反射率計算部122では、入力された2つの特色についての情報を元に、特色データベース113から適合するそれぞれの分光反射率データを得るとともに、2つの特色を合成することにより得られる合成色の分光反射率を算出する。
合成色計算部123では、合成色分光反射率計算部122において算出された合成色の分光反射率を、光源情報を用いてCIE−Lab等のデバイス非依存の色空間上の値に変換することにより、合成色値を求める。光源情報は、出力画像を観察する際の光源情報であり、例えばD50等を用いる。
なお、分光反射率をデバイス非依存の色空間上の値に変換することで、当該分光反射率を有する色を特定する値を算出する方法については既知であるため、ここでは説明を省略する。
CMYK変換部124では、印刷装置のプロファイルを用いて、合成色値を印刷装置用のCMYK値に変換する。プロファイルは従来のカラーマネージメント技術で使用されているものと同じであり、例えば、ICCで定義されたプロファイルである。
図3は、2つの特色(特色A、特色B)の所定の濃度値(α、β)における分光反射率(301、302)から、当該特色を当該所定の濃度値で合成することにより得られる合成色の分光反射率(303)を算出する様子を示した図であり、合成色分光反射率計算部122における処理の流れを概念的に示したものである。
分光反射率とは、波長毎の物体の光の反射率をいう。したがって、ある物体(特色インクAが所定の濃度値αで塗布された物体)Aのある波長λの光の反射率をR(α、λ)とすると、波長λの光がその物体(特色インクAが所定の濃度値αで塗布された物体)に入射したときに反射する光のエネルギーは入射した光のエネルギーのR(α、λ)倍となる。
印刷などの減法混色による色の合成は、例えば、物体A、濃度値αの分光反射率をR(α、λ)、物体B、濃度値βの分光反射率をR(β、λ)とすると、物体A、濃度値αによりR(α、λ)倍になった光のエネルギーが、物体B、濃度値βにより、さらにR(β、λ)倍になると考えることができる。すなわち、2つの特色を所定の濃度値で合成することにより得られる合成色の分光反射率RAB(α、β、λ)は、各波長ごとにR(α、λ)×R(β、λ)を計算することにより求めることができる(303)。
図4は、上記合成色算出機能を用いて印刷装置107にプリンタ出力する場合の処理の流れを示す図である。DTPアプリケーション111が実行され、2つの特色についてのの情報を含むページ記述言語が出力されると、RIPシステム112では、DTPアプリケーション111から入力された2つの特色についての情報から、2つの特色の合成色の値を計算し、印刷装置107に対応した色空間(一般的にはCMYK色空間)上のデータに加工したのち、印刷装置107にCMYKデータを転送する。その結果、印刷装置107では、当該印刷装置特有の色空間(デバイスCMYK)の値で、特色の合成色を色再現することができる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、プロセスカラー以外の特色を複数合成することにより得られる合成色の値を算出するにあたり、各特色の分光反射率を用いて当該2つの特色の合成色の分光反射率を算出することにより、従来困難であった2つの特色インクを合成したときの合成色を、シミュレーションデバイス上で高精度に色再現することが可能となる。
また、分光反射率をデバイス非依存の値に変換し、その後にデバイス依存の値に変換しているので、分光反射率からデバイス依存の値を複雑な方法を用いることなく求めることができる。
なお、本実施形態では、2つの特色を合成することにより生成される合成色を対象に合成色の値を算出することとしたが、本発明はこれに限られず、プロセスカラー同士の合成や、特色とプロセスカラーとの合成においても適用可能であることはいうまでもない。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、DTPアプリケーションにて生成された印刷データに含まれる特色の合成色を印刷装置107にて高精度に色再現する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、例えば、ユーザインターフェースを用いて特色名及び濃度値を入力し、当該入力された特色名及び濃度値に基づいて合成した場合の合成色を表示装置106にて高精度に色再現することも可能である(かかる機能を実現する制御プログラムを「特色合成シミュレーションシステム」と称す)。
図5は特色の合成色を表示装置106上で色再現する場合のユーザインターフェースの一例を示す図である。同図に示すように、まずユーザは特色1入力欄501に特色の名称を入力するか、もしくはプルダウンリスト503から特色の名称を選択する。次に濃度値入力欄505に特色1入力欄に入力された特色の濃度値を百分率で入力する。
特色2入力欄502についても同様に特色の名称を入力するか、もしくはプルダウンリスト504から特色の名称を選択し、濃度値入力欄505に特色2入力欄に入力された特色の濃度値を入力する。
特色合成シミュレーション601では特色の合成色計算に必要な全てのデータが揃ったことを検知すると、ダイアログ上に、入力した2つの特色を合成した合成色507を表示する。
図6は、本発明の第2の実施形態にかかる情報処理装置(600)のシステム構成を示す図である。同図に示すように、外部記憶装置104には特色合成シミュレーション601と特色データベース113が格納され、特色合成シミュレーションシステム601には合成色分光反射率計算部122、合成色計算部123のほか、図5に示すUIを表示装置106上に表示するためのユーザインターフェース(UI)部611と、合成色計算部123にて算出された合成色の値を表示装置106上に表示するためのデバイスRGB変換部612とを備える。
図7は、図6に示す情報処理装置600において、ユーザインターフェースを介してユーザから入力される2つの特色に基づいて合成色の値を算出し、算出された合成色の値を表示装置106上に表示する場合の処理の流れを示した図である。同図に示すように、ユーザインターフェース500上にてユーザ701より入力装置105を介して入力された特色についての情報(特色の名称、濃度値)は、特色合成シミュレーションシステム601にて合成色の値の算出に用いられる。
特色合成シミュレーションシステム601では、上記第1の実施形態と同様に、合成色分光反射率計算部122、合成色計算部123を動作させ、合成色の値の算出を行う。合成色計算部123にて算出された合成色の値は、デバイスRGB変換部602にてRGB値に変換され、表示装置106へ出力される。表示装置106ではRGB値を受信し、表示する。これにより、ユーザは2つの特色の合成色を表示装置106上で確認することができる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、ユーザインターフェース500を介してユーザが任意に特色と濃度値を指定し、当該指定した特色を指定した濃度値で合成した場合の合成色を表示装置上で確認することが可能となる。
[第3の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態に示したように、合成色の値の計算は、合成色分光反射率計算部に入力された特色名及び濃度値に対応する、特色データベース内の分光反射率を用いることにより実現される。このため、合成色を高精度に色再現するためには、分光反射率を正確に求めておくことが重要である。そこで、本実施形態では、特色データベースの生成方法について説明する。
図8は図2の特色データベース202を生成するための手順と、当該生成された特色データベースを用いて、特色名及び濃度値に基づいて分光反射率を抽出する手順とを示したものである。
特色データベース202を生成するには、まず特色データベース202に登録したい特色インクを用いてパッチ画像801を印刷する。このパッチ画像801は、その特色インクで濃度値0%から100%までのすべてのパッチを並べたものである。つまり、濃度の制御が8bitの精度で行われる場合は、パッチの数は256個ということになる。
次に印刷したパッチ画像801を分光反射率の測定できる測色機で測色し、パッチごとに得られた分光反射率802を特色データベース113に保存する。その際、特色名及び濃度値をインデックス値として同時に保存する。特色データベース113の精度を上げるためには、この作業を複数回行い、それらの平均値等により信頼性の高いデータを特色データベース113に登録することで達成することが可能である。
特色データベース113から分光反射率を得るには、特色データベース113に対して特色名と濃度値を入力する一方、特色データベース113では当該入力された特色名と濃度値に相当する分光反射率を出力する。
なお、ここではパッチ画像において、全ての濃度値のパッチを配置することとしたが、特にこれに限定されるものではなく、間隔をおいて配置するようにしてもよい。
例えば、0%から始まり、10%間隔の濃度のパッチを配置するなどが考えられる。こうして得られた印刷結果を測色機で測色すると、当然10%間隔の分光反射率しか得られないが、その間の濃度値に対応する分光反射率は、波長毎に補間(例:線形補間)処理を行うことで得ることが可能である。
図9はある特色Aのある濃度値αのときの分光反射率R(α,λ)と、同じ特色Aで濃度値βのときの分光反射率R(β,λ)とから、β<γ<αなる濃度値γの分光反射率R(γ,λ)を求める様子を示している。図9で、ある波長λ1の位置に注目すると、λ1における濃度値γのときの分光反射率R(γ,λ1)は、λ1における濃度値αのときの分光反射率R(α,λ1)と、λ1における濃度値βのときの分光反射率R(β,λ1)から、例えば線形補間、
Figure 2006121186
のような補間計算で求めることができる。こうして得られた分光反射率を、特色A、濃度値γにおける分光反射率として特色データベース113に保存することで特色データベースが生成される。
[第4の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態では、合成色の分光反射率を算出するにあたり、合成色を構成する特色A、Bのそれぞれの分光反射率をかけあわせることにより求めた。しかし、特色A、Bの各分光反射率には、特色A、Bが印刷された紙(記録媒体)の分光反射率がそれぞれ含まれている。このため、両者をかけあわせて算出された合成色の分光反射率には、紙の分光反射率が重複して含まれることとなる。そこで、本実施形態では、合成色の分光反射率を求めるにあたり、紙の分光反射率が重複して含まれることを回避することにより、より精度の高い色再現を実現する。
図10は2つの特色インクが、印刷機によってそれぞれ所定の紙の上に印刷された様子(1001、1011)と、その2つの特色インクが同じ紙の上に印刷された様子(1021)とを示している。同図に示すように、1つ目の特色(「特色A」とする)が、濃度値αで紙に印刷されたときの分光反射率をR(α、λ)、同様に2つ目の特色(「特色B」とする)が同じ紙に濃度値βで印刷されたときの分光反射率をR(β、λ)とする。
求めたい特色A、および特色Bが同時に紙1002に印刷されたときの合成色分光反射率をRAB(α、β、λ)は、上記第1の実施形態のようにR(α、λ)×R(β、λ)によりおおよその計算は可能だが、R(α、λ)、R(β、λ)が共に紙1002自身による光のエネルギーの減衰を含んでいるため、この計算では紙1002自身の分光反射率が重複して掛け合わされていることになる。
そのため、計算を厳密に行うためには、紙1002による減衰を考慮に入れなければならない。紙1002の分光反射率を考慮にいれた計算を行うためには、特色データベース202が紙1002自身の分光反射率を持つ必要がある。ここで得られる紙1002の分光反射率をR(λ)とすると、合成色分光反射率RAB(α、β、λ)は、重複して掛けられている紙の分光反射率を相殺するように
Figure 2006121186
とすればよい。こうして得られたRAB(α、β、λ)は、さらに計算によりCIE−Lab等のデバイス非依存の色空間値へ変換され、さらに出力デバイスに応じたデバイス依存の色空間値へ変換されることにより、各種デバイスでより正確に特色の合成色を色再現できるようになる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態にかかる情報処理装置では、合成色分光反射率を求めるにあたり、紙の分光反射率を考慮することにより、特色の合成色をより高精度に色再現することが可能となる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態にかかる情報処理装置のシステム構成を示す図である。 情報処理装置における合成色計算機能についての機能ブロック図である。 2つの特色の分光反射率から、当該特色を合成したときの合成色の分光反射率を算出する様子を示した図である。 合成色計算機能を用いてプリンタ出力する場合の処理の流れを示す図である。 特色の合成色をPC用モニタ上で色再現する場合のユーザインターフェースの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる情報処理装置のシステム構成を示す図である。 ユーザインターフェースを介してユーザから入力される2つの特色についての情報に基づいて合成色を計算し、計算された合成色を表示装置上に表示する場合の処理の流れを示した図である。 特色データベースを生成するための手順と、当該生成された特色データベースと特色についての情報とに基づいて分光反射率を算出する手順とを示した図である。 特色Aのある濃度値αのときの分光反射率R(α,λ)と、同じ特色Aで濃度値βのときの分光反射率R(β,λ)とから、β<γ<αなる濃度値γの分光反射率R(γ,λ)を求める様子を示した図である。 2つの特色インクが、印刷機によってそれぞれ別々にある紙の上に印刷された様子と、その2つの特色インクが共に同じ紙の上に印刷された様子とをそれぞれ示した図である。
符号の説明
111 DTPアプリケーション
112 RIPシステム
113 特色データベース
121 I/F部
122 合成色分光反射率計算部
123 合成色計算部
124 CMYK変換部
601 特色合成シミュレーションシステム
611 ユーザインターフェース部
612 デバイスRGB変換部

Claims (12)

  1. 第1及び第2の色の分光反射率をそれぞれ複数の濃度ごとに保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された分光反射率に基づいて、前記第1及び第2の色を所定の濃度で合成した場合の合成色についての分光反射率を算出する合成色分光反射率算出手段と、
    前記合成色についての分光反射率を所定の色空間に変換することにより、前記合成色を特定する、該所定の色空間上での値を算出する合成色算出手段と、
    前記合成色算出手段により算出された値に基づいて、合成色を色再現する色再現手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記保持手段に保持される分光反射率は、
    前記第1または第2の色について濃度を変化させた複数の濃度のパッチが配されたパッチ画像をそれぞれ測色することにより得られたパッチごとの分光反射率であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記保持手段に保持される分光反射率は、
    濃度の異なる2つの分光反射率を補間処理することにより算出された分光反射率であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記合成色分光反射率算出手段は、
    各波長ごとに、前記第1の色の分光反射率と前記第2の色の分光反射率とを積算することにより前記合成色についての分光反射率を算出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記合成色分光反射率算出手段は、
    前記第1の色の分光反射率と前記第2の色の分光反射率との積算値に、該合成色が印刷される記録媒体の分光反射率を除算することにより、前記合成色についての分光反射率を算出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 第1及び第2の色の分光反射率をそれぞれ複数の濃度ごとに保持する保持工程と、
    前記保持工程に保持された分光反射率に基づいて、前記第1及び第2の色を所定の濃度で合成した場合の合成色についての分光反射率を算出する合成色分光反射率算出工程と、
    前記合成色についての分光反射率を所定の色空間に変換することにより、前記合成色を特定する、該所定の色空間上での値を算出する合成色算出工程と、
    前記合成色算出工程により算出された値に基づいて、合成色を色再現する色再現工程と
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  7. 前記保持工程により保持される分光反射率は、
    前記第1または第2の色について濃度を変化させた複数の濃度のパッチが配されたパッチ画像をそれぞれ測色することにより得られたパッチごとの分光反射率であることを特徴とする請求項6に記載の情報処理方法。
  8. 前記保持工程により保持される分光反射率は、
    濃度の異なる2つの分光反射率を補間処理することにより算出された分光反射率であることを特徴とする請求項6に記載の情報処理方法。
  9. 前記合成色分光反射率算出工程は、
    各波長ごとに、前記第1の色の分光反射率と前記第2の色の分光反射率とを積算することにより前記合成色についての分光反射率を算出することを特徴とする請求項6に記載の情報処理方法。
  10. 前記合成色分光反射率算出工程は、
    前記第1の色の分光反射率と前記第2の色の分光反射率との積算値に、該合成色が印刷される記録媒体の分光反射率を除算することにより、前記合成色についての分光反射率を算出することを特徴とする請求項6に記載の情報処理方法。
  11. 請求項6乃至10のいずれかに記載の情報処理方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
  12. 請求項6乃至10のいずれかに記載の情報処理方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
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