JP3658461B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機等の画像形成装置にかかり、詳しくは、記録媒体上に画像を出力する画像出力手段によって複数の階調からなる階調パターンを出力し、該階調パターンを光学的に読み取った読み取り値と記憶手段に記憶された複数の階調に対応した読み取り値の目標データとに基づいて、入力される画像信号を画像出力手段への出力画像信号に変換する画像信号変換テーブルを補正する画像形成装に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタル複写機等の画像形成装置において、入力画像データに対する出力画像データの特性を補正したり、特定の濃度領域を強調したりするために、画像信号変換テーブルが使用されてきた。この画像信号変換テーブルは、通常、画像形成装置の画像処理部内に設けられている。そして、画像読み取り手段から画像処理手段に入力される入力画像信号を画像出力手段(例えば、レーザダイオードを使用した画像出力手段)に供給する出力画像信号に変換する。
かかる画像信号変換テーブルは、画像形成装置の出力特性を反映して作られ、画像形成装置の製造段階で、画像形成装置内部に組み込まれるものである。ところが、画像形成装置の出力特性は、画像形成装置の経時劣化等によって変化してしまう。従って、画像形成装置が経時劣化した後に、画像形成装置の製造段階で組み込まれた画像信号変換テーブルを使用して入力画像信号を出力画像信号に変換しても、その変換がもはや適正なものとならず、画像劣化を引き起こす。
【0003】
そこで、かかる経時劣化等の影響による画像劣化を防止すべく、従来種々の方策が講じられてきた。そのうちの代表的なものとしては次のものがある。
まず、第1には、画像形成装置内部のプロセス制御として行われるものがある。これは、感光体や転写体等の像担持体表面に複数の画像濃度を持った画像パターンを形成し、この画像パターンの反射光又は透過光を光学センサによって検出し、該検出結果に基づいて、帯電電位、現像バイアス及び露光光量等を変更するものである。
第2には、上記画像信号変換テーブル自体を補正するものがある。これは、特定の画像パターンを記録紙上に画像形成し、この画像形成後の記録紙を画像読み取り手段に載置して読み取り、読み取った画像データに基づいて、画像信号変換テーブルを補正するものである(例えば、特開平5−114962号)。
上記第1の方法によれば、画像形成装置内部で、人手を介さずに自動的に行うことができるという利点がある。しかし、上記光学センサは、一般的に、トナーの付着量が多い高濃度部についての感度が小さい。従って、上記第1の方策では、必然的に上記高濃度部を除いた領域についての補正となってしまうという大きな欠点がある。その他、転写部の経時劣化や、定着部の経時劣化には対応できないという欠点もある。
一方、上記第2の方策によれば、画像形成された記録紙を画像読み取り手段に載置する等、第1の方策に比べ、人手による処理が必要となるが、全画像濃度領域についての補正が可能であり、また、転写部、定着部の経時劣化にも対応が可能となるという大きな利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記画像信号変換テーブルの補正を概念的に簡単に説明すると、図29に示すようなフィードバック制御に例えることができる。
即ち、画像信号変換テーブルの補正は、画像形成手段の特性が経時劣化により変化して、画像形成手段の出力データが予め与えられた目標データと異なるものとなった場合に、画像信号変換テーブルを補正することによって、出力データと目標データとの差がなくなるようするものであるといえる。
しかし、従来の画像信号変換テーブルの補正においては、上記目標データが固定であった。従って、この目標データが適当なものでない場合には、画像信号変換テーブルの補正もまた常に不適当なものとなり、種々の問題を生じた。より具体的には、上記目標データは、通常画像形成装置の製造段階で、画像形成装置の特性に基づいて作成され、画像形成装置内のROMやRAM等の記憶手段に記憶されるものであるが、画像装置を構成する部品のばらつき等に起因して生ずる画像形成装置の特性のばらつきによって、最善のものとして作成されたはずの目標データが不適なものとなって、当初予定していた画像が得られないという問題が生じた。また、上記目標データは、画像形成装置を製造する側で一方的に作成するものである。従って、目標データを設定した者と画像形成装置を使用する者との間に、画像に対する認識(好み)が異なり、前記固定された目標データに従って補正された画像信号変換テーブルによって画像を形成した場合に、使用者の好みに沿わない場合があるという問題が生じた。
【0005】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、画像形成装置ごとの特性のばらつきに関わらず予定していた画像が得られる画像形成装置を提供すること、また、使用者の好みにあった画像の形成が可能な画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1の画像形成装置は、記録媒体上に画像を形成する画像出力手段によって複数の階調からなる階調パターンを出力し、該階調パターンを光学的に読み取った読み取り値と記憶手段に記憶された前記複数の階調に対応した読み取り値の目標データとに基づいて、入力される画像信号を画像出力手段への出力画像信号に変換する画像信号変換テーブルを補正する画像形成装置において、前記複数の階調に対応した読み取り値の目標データのうち中間画像濃度部の補正を行う目標データをA[i](i=i1+1、i1+2、・・・i2−1、i2)とし、前記階調パターンの最大画像濃度を光学的に読み取った読み取り値と、補正を行わない低画像濃度部中の最も画像濃度が高い目標データA[i1]との差(Δdet)と、補正を行わない高画像濃度部中の最も画像濃度が低い目標データA[i2+1]と低画像濃度部中の最も画像濃度が高い目標データA[i1]との差(Δref)としたとき、A[i]=A[i1]+(A[i]−A[i1])×(Δdet/Δref)を満たす新たな目標データを算出し、または、前記階調パターンの画像信号を前記画像出力手段へ出力するときの出力値と該階調パターンを光学的に読み取った読み取り値との関係で表現される出力特性と、利用者の好みに応じて変更された画像信号変換テーブルとを用いて、該階調パターンの該画像出力手段へ出力するときの出力値LD[k]に対応した画像信号変換テーブルへ入力される画像信号と、該出力特性の読み取り値とから新たな目標データを算出する算出手段と、前記画像信号変更テーブルの補正に用いる前記目標データを、前記算出手段で算出した2種類の新たな目標データのいずれかに変更する変更手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2画像形成装置は、請求項1の画像形成装置において、前記変更手段による変更を指示する指示手段を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項3の画像形成装置においては、請求項1又は2の画像形成装置において、前記変更手段は、低画像濃度から高画像濃度まで連続して存在する前記目標データを部分的に変更することを特徴とするものである。
【0009】
請求項4の画像処理システムは、記録媒体上に画像を出力する画像出力手段によって複数の階調からなる階調パターンを出力し、該階調パターンを光学的に読み取った読み取り値と記憶手段に記憶された複数の階調に対応した読み取り値の目標データとに基づいて、入力される画像信号を画像出力手段への出力画像信号に変換する画像信号変換テーブルを補正する画像形成装置と、該画像形成装置と通信を行う外部装置とを備えた画像処理システムにおいて、該画像形成装置は情報を処理する該外部装置に有線又は無線によって接続可能であり、前記画像信号変更テーブルの補正に用いる前記記憶手段に記憶された目標データは、前記複数の階調に対応した読み取り値の目標データのうち中間画像濃度部の補正を行う目標データをA[i](i=i1+1、i1+2、・・・i2−1、i2)とし、前記階調パターンの最大画像濃度を光学的に読み取った読み取り値と、補正を行わない低画像濃度部中の最も画像濃度が高い目標データA[i1]との差(Δdet)と、補正を行わない高画像濃度部中の最も画像濃度が低い目標データA[i2+1]と低画像濃度部中の最も画像濃度が高い目標データA[i1]との差(Δref)としたとき、A[i]=A[i1]+(A[i]−A[i1])×(Δdet/Δref)を満たすように前記外部装置で作成された目標データ、または、前記階調パターンの画像信号を前記画像出力手段へ出力するときの出力値と該階調パターンを光学的に読み取った読み取り値との関係で表現される出力特性と、利用者の好みに応じて変更された画像信号変換テーブルとを用いて、該階調パターンの該画像出力手段へ出力するときの出力値LD[k]に対応した画像信号変換テーブルへ入力される画像信号と、該出力特性の読み取り値とから前記外部装置で作成された目標データであることを特徴とするものである。
【0010】
請求項1の画像形成装置においては、変更手段による目標データの変更を繰り返し行う。この変更は、例えば、請求項3に記載のように、部分的な変更であってもよい。
そして、この変更された目標データと、階調パターンを光学的に読み取った読み取り値とに基づいて、以降の変換テーブルの補正を行う。
例えば、画像形成装置にて形成された画像が、画像形成装置のばらつきによって当初予定した画像にならない場合、又は、使用者の好みに合致していないような場合には、請求項2の指示手段を用いて、変更手段に目標データをどのように変更するかを指示する。そして、かかる指示手段からの指示に応じて、変更手段による目標データの変更を行う。その後、階調パターンの出力を行い、階調パターンを光学的に読み取った読み取り値と変更後の目標データとに基づいて、変換テーブルを補正する。この補正された変換テーブルによって得られる出力画像信号を用いて画像形成を行った結果が、未だ当初予定していた画像でない場合や使用者の好みに合致した画像で場合は、再び上記指示手段から上記変更手段への目標データの変更の指示を行う。このような目標データの変更、当該変更後の目標データによる変換テーブルの補正、及びこの変換テーブルを用いての画像形成という動作を当初予定していた画像又は使用者の好みの画像が得られるまで繰り返し行う。
【0011】
請求項4の画像形成装置においては、画像形成装置自身が変更手段を有さず、画像形成装置に有線又は無線によって接続されている外部装置によって新たに作成された目標データを受信して、この目標データを記憶手段に記憶する。そして、記録媒体上に画像を出力する画像出力手段によって複数の階調からなる階調パターンを出力し、該階調パターンを光学的に読み取った読み取り値と記憶手段に記憶された前記外部装置から受信した目標データとに基づいて、変換テーブルを補正する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を画像形成装置としての電子写真複写機(以下、単に「複写機」という)に適用した実施形態について説明する。
{複写機200の概略構成、動作}
まず、複写機200の概略構成図である図2を用いて、本実施形態にかかる複写機の構成、動作につき説明する。
本実施形態における複写機200は、大きくは、画像読み取り手段としてのスキャナ101と画像出力手段としてのプリンタ201とからなる。
上記スキャナ101は、原稿画像を光学的に読み取るためのものであり、原稿載置台としてのコンタクトガラス209、露光ランプ210、反射ミラー211、結像レンズ212、及びCCDイメージセンサ213等からなる。上記露光ランプ210としては、ハロゲンランプが使用されるのが一般的である。このスキャナ101による原稿画像の読み取りは次のようにして行われる。
【0013】
上記コンタクトガラス209上に載置された原稿を露光ランプ210によって光照射し、原稿からの反射光を反射ミラー211等により結像レンズ212に導く。この結像レンズ212にて上記反射光をCCDイメージセンサ213上に結像させる。該CCDイメージセンサ213は、上記反射光を原稿画像に対応したデジタル電気信号に変換する。このCCDイメージセンサ213は、フルカラーイメージセンサであり、与えられ光信号を、例えば、R(レッド)、G(グリーン)及びB(ブルー)の各色に色分解し、各色に対応したデジタル電気信号を出力する。また、上記CCDイメージセンサ213は、図面に対して垂直方向(この方向を主走査方向ともいう。)に列状に配置されている。
上記CCDイメージセンサ213の出力であるデジタル電気信号は、後述する画像処理部にて、色変換処理等の画像処理がなされ、シアン(Cyan:以下、Cという)、マゼンタ( Magenta:以下、Mという)、イエロー(Yellow:以下、Yという)及び黒(以下、Kという)のカラー画像データとなる。
上記カラー画像データを、次に述べるプリンタ112にて、C、M、Y、Kのトナーにより顕像化を行い、得られたトナー像を重ねあわせてフルカラーの画像を形成する。
【0014】
上記プリンタ112の略中央部には、像担持体としての感光体215が配置されている。該感光体215は、有機感光体(OPC)ドラムであり、その外径は、120mm程度である。上記感光体の周囲には、感光体表面を一様に帯電する帯電装置207、K現像ユニット202、C現像ユニット203、M現像ユニット204、Y現像ユニット205、中間転写ベルト206、及びクリーニング装置等が配置されている。
また、上記感光体の上方であって、上記スキャナ101の下方には、前述したカラー画像データに基づいて光ビームを発生して、一様帯電された上記感光体215表面を光走査するレーザ光学系208が設けられている。このレーザ光学系208は、光ビームを発生するレーザダイオード、該光ビームを偏向するポリゴンミラー等からなる。
【0015】
かかる構成によって行われるプリンタ112における画像形成動作を、K画像データに基づく場合を例にして説明すれば次のとおりである。
上記レーザ光学系208からのK画像データに基づく光ビームにより感光体215表面上に形成された潜像は、これに対応するK現像ユニット202によって現像され、、Kトナー像となる。このトナー像は、上記中間転写ベルト206に転写される。以下、この感光体215から中間転写ベルト206へのトナー像の転写をベルト転写という。
以上のような、潜像の形成、現像、及びベルト転写という一連の動作が、CMYKの4色について行われ、中間転写ベルト206上には4色重ねトナー像が形成される。この4色重ねトナー像を、給紙ユニット216から給送されてきた記録媒体、例えば記録紙上に、転写バイアスローラ217によって、一括して転写する。
上記4色重ねトナー像が形成された記録媒体は、搬送ベルト218によって定着装置219に搬送される。上記定着装置219は、加熱及び加圧によって4色重ねのトナー像を溶融し、記録媒体上に定着する。定着が完了した記録媒体は、排紙トレイ220上に、排出される。
一方、感光体215の表面に残留したトナーは、クリーニング装置214によって回収され、感光体215表面のクリーニングが行われる。クリーニング後の感光体215表面は、除電装置221によって除電される。
また、4色重ね画像を中間転写ベルト206から記録媒体上に転写した後に、上記中間転写ベルト206上に残留したトナーは、ベルトクリーニング装置222によって回収され、中間転写ベルト206表面のクリーニングが行われる。
【0016】
{複写機200の制御系}
次に、複写機200の制御系につき、図3に基づいて説明する。
図3は、複写機200の制御系を説明するための説明図である。
複写機200は、メイン制御部145を備えている。このメイン制御部145は、制御手段としてのメインCPU130、該CPU130で実行する制御用プログラム等を格納するROM131、上記CPU130で使用するデータを格納したり、上記CPUの作業領域として使用したりするためのRAM132、及び、CPUと各種センサとのインターフェース等を行う入出力インターフェース133を備えている。
【0017】
上記入出力インターフェース133に接続されている各種センサ等としては、具体的には、レーザ光学系制御部134、電源回路135、光電センサ136、トナー濃度センサ137、環境センサ138、感光体表面電位センサ139、トナー補給回路140、及び中間転写ベルト駆動部141等がある。
上記レーザ光学系制御部134は、前述したレーザ光学系208のレーザダイオードの出力を制御するものである。上記電源回路135は、前述の帯電装置207に帯電用放電電圧を供給し、また、現像ユニット202〜205に現像バイアス電圧を供給し、さらに、前述のバイアスローラ221や転写バイアスローラ217に対して転写電圧を供給する。
【0018】
上記光電センサ136は、発光ダイオード等の発光素子、フォトセンサ等の受光素子等からなり、感光体回転方向において、バイアスローラ221の手前に位置する。そして、この位置にて、感光体表面に形成された検知パターン部分のトナー付着量や感光体表面地肌部分のトナー付着量を検知する。また、感光体除電後の感光体表面の残留電位も検知する。この光電センサ136の検知出力信号は、図示しない光電センサ制御部に印加される。上記光電センサ制御部は、上記検知パターンのトナー付着量と地肌部におけるトナー付着量との比率を求め、その比率を基準値と比較して、画像濃度の変動を検知し、トナー濃度センサ137の制御値の補正を行う。
上記トナー濃度センサは、現像ユニット202〜205内に存在する現像剤の透磁率変化に基づいて、トナー濃度を検知する。トナー濃度センサ137は、検知されたトナー濃度値と、基準値とを比較しトナー濃度が一定値を下回っている場合、即ち、トナー不足となっている場合は、その不足分に対応した大きさのトナー補給信号をトナー補給回路140に印可する。
【0019】
電位センサ139は、感光体の表面電位を検知する。中間転写ベルト駆動部141は、中間転写ベルトの駆動を制御する。
図3中符号204はM現像ユニットであり、この現像ユニット内には、Mトナーとキャリアを含む現像剤が収容されており、剤撹拌部材204bの回転によって現像剤が撹拌される。現像スリーブ204aの近傍には、現像剤規制部材(図示せず)が配置されており、現像スリーブに供給される現像剤の量を調整する。現像スリーブに供給された現像剤は現像スリーブ204a上に磁気的に保持されつつ、磁気ブラシとして、現像スリーブ204aの回転方向に回転する。
ここでは、M現像ユニットとのみを取り上げて説明したが、他のK現像ユニット202、C現像ユニット203、及びY現像ユニット205もほぼ同様の構成となっている。
【0020】
{画像処理部}
次に、図1に基づいて複写機200の画像処理部について説明する。
図1は画像処理部の概略構成を示すブロック図である。
スキャナ101からのR、G、及びBの3色に色分解されたデジタル信号は、まず、シェーディング補正回路102に入力される。このシェーディング補正回路102は、CCDイメージセンサ213の各素子の特性のばらつきや露光ランプ210の照度むら等による影響を補正するためのものである。シェディング補正回路102からの出力はRGBγ補正回路103に入力される。このRGBγ補正回路103によって、スキャナ101からのデジタル信号を反射率データから明度データに変換する。
(以下、余白)
【0021】
RGBγ補正回路103の出力は、画像分離回路104及びMTF(Modulation Transfer Function)補正回路105に入力される。上記画像分離回路104は、原稿画像における文字部と絵柄部との判定及び原稿画像における有彩色と無彩色との判定を行い、その結果を出力する。この画像分離回路104の出力は、後述するMTF補正回路105、色変換−UCR処理回路106、変倍回路107、インターフェース114、画像加工回路108、MTFフィルタ109、γ補正回路110、及び、階調処理回路111に入力され、各回路等における処理に利用される。
【0022】
上記MTF補正回路105は、スキャナ101等の入力系の周波数特性を補正するものであり、特に高周波領域における周波数特性の劣化を補正する。上記MTF補正が終了した信号は、色相判定回路122及び色変換−UCR回路106に入力される。上記色判定回路122は、MTF補正回路105からの出力信号が、R、G、B、C、M、又はYのいずれの色相の信号であるのかを判定して、上記色変換−UCR処理回路106で色変換のために使用される色変換係数を選択する。上記色変換−UCR処理回路106は、色変換部とUCR(UnderColor Removal)処理部とからなる。該色変換部は、スキャナ等の入力系の色分解特性とプリンタで使用される色材(色トナー)の分光特性の違いを補正して、忠実な色再現に必要なY、M及びCそれぞれの色材の量を計算する部分である。この色変換部での色変換処理は次式に示すような、1次のマスキング方程式のマトリクス演算により実現できる。
【数1】
Figure 0003658461
ここで、上式のR’、G’及びB’は、それぞれR、G及びBの補数を表す。マトリクス係数aij(i=1〜3、j=1〜3)は色変換係数であり、上述のごとく入力系の色分解特性と、出力系(プリンタ)の分光特性によって決定されるものである。上式では、1次のマスキング方程式を用いたが、これに換えて、B’G’等の2次項あるいはさらに高次の項を用いるようにすれば、より精度よく色変換を行うことができる。また、色相によって演算式を変えたり、ノイゲハウアー方程式を用いるようにしてもよい。いずれにしても、Y、M及びCの値は、B’、G’及びR’(又は、B、G及びR)の値から求めることができる。
【0023】
上記UCR処理部は、Y、M及びCの3色が重なる部分(共通濃度部分)を、Kに置き換えるためのUCR処理を行う。これは、C、M及びYの3色を重ねると、理論的には黒になるはずであるが、実際は完全な黒とならず若干グレーバランスがくずれて再現されることを防止するためである。
このUCR処理は、次式を用いた演算により行うことができる。
【数2】
Y’=Y−α・min(Y,M,C)
M’=M−α・min(Y,M,C)
C’=C−α・min(Y,M,C)
K = α・min(Y,M,C)
ここで、数式2におけるαは、UCRの量を決める係数であり、α=1のとき100%UCR処理となる。上記αは、一定値でも良いが、例えば、高濃度部では、αを1に近くし、ハイライト部では、αを0に近くすることにより、高濃度部での黒再現性をよくし、かつハイライト部での画像を滑らかにすることができる。
【0024】
上記色変換−UCR処理回路106の出力は、変倍回路107に入力される。この変倍回路107は、画像の縦横変倍を行う回路である。変倍回路107の出力は、インターフェース114を介して画像加工回路108に入力される。この画像加工回路108は、画像のリピート処理等の特定の画像加工を行う回路である。この画像加工回路108からの出力は、MTFフィルタ109に入力される。該MTFフィルタ109は、使用者の好みに応じて、画像の解像度を優先させるためのエッジ強調処理や、画像の階調性を優先させるための平滑化処理等の入力された信号の周波数特性を変更する処理を行う。
【0025】
MTFフィルタ109の出力信号は、入力画像信号としてγ補正回路110に入力される。このγ補正回路110は、γ補正(γ変換ともいう)を行う回路である。具体的には、プリンタ112の特性に応じて、画像信号変換テーブルを用いることによって、上記入力画像信号を出力画像信号に変換するための回路である。また、いわゆる地肌飛ばし等の処理も行うことができる。γ補正回路110からの出力画像信号は、階調処理回路111に入力される。この階調処理回路111は、ディザマトリクスを使ったディザ処理等を行い、入力された信号の階調を調整する。例えば、プリンタ112の階調表現力がスキャナ101の階調表現力よりも低い場合には、上記ディザマトリクスを使って、量子化処理を行う。
【0026】
このようにして、スキャナ101からのデジタル信号は、シェーディング補正から階調処理までの一連の画像処理によって、画像データとなり、プリンタ112に出力される。 ここで図1におけるインターフェース113、114は、スキャナ101で読み込んだ原稿画像を外部の画像処理装置での処理のために当該外部の画像処理装置に送出したり、外部の画像処理装置から送られてきた画像データを受信し、プリンタで出力したりするためのものである。
以上の様な画像処理部を構成する各回路の制御を行うために、ROM116、RAM117及びCPU115が、バスライン118によって接続されている。また、上記CPU115は、シリアルインターフェースを介してシステムコントローラ119に接続されている。これにより、複写機の操作部から入力され、システムコントローラ119が受け取った使用者の指示を、コマンドとして、CPU115に送信することができる。
【0027】
プリンタ112に送られた画像データは、前述したレーザ光学系208におけるレーザダイオードの発光を制御するためのレーザ変調回路400に入力される。
上記レーザ変調回路400について図4に基づいて説明する。
図4は、レーザ変調回路400の回路ブロック図である。
入力される画像データは、1画素8ビットからなる。この画像データは、ルックアップテーブル401を使用してγ変化された後、パルス幅変調回路402に入力される。このパルス幅変調回路402は、8ビットの画像データのうちの上位3ビットの信号に基づいてパルス幅を決定する。このパルス幅は、3ビットの信号で表現できる8の状態(8値)のうちから選択される。パルス幅が決定されると、パルス幅変調回路402の後段に設けられたパワー変調回路によって、パワー変調、即ち発光強度(発光量)の変調が行われる。このパワー変調回路403によるパワー変調は、上記画像データの下位5ビットの信号に基づいて行われ、5ビットの信号で表現できる32の状態(32値)のなかから1つの状態が選択される。
【0028】
こうして、パルス幅変調及びパワー変調を経た後の画像データに基づいて、レーザダイオード404が発光する。このレーザダイオードの発光強度を、フォトディテクタ405によってモニターし、該フォトディテクタ405の出力をパワー変調回路にフィードバックすることによって、1画素ごとの発光強度の補正を行う。
尚、実施形態にかかるプリンタの書き込み周波数は、18.6MHzであり、1画素の走査時間は、53・8nsecである。
また、1画素の大きさに対して、主走査方向のビーム径(このビーム径は、静止時のビームの強度が最大値に対して1/(eの2乗)に減衰するときの幅として定義される)は、90%以下、望ましくは80%が良い。例えば、400DPI(ドット/インチ)、1画素63.5μmで画像出力するようなプリンタでは、上記ビーム径は、50μm以下が良い。
【0029】
{変換テーブルの作成手順}
ここで、上述のγ補正回路110でのγ補正に使用される画像信号変換テーブル(以下、単に「変換テーブル」という。)の一般的な作成方法について説明する。尚、以下の説明における「階調変換曲線」とは、上記変換テーブルの数値を結んで求められる曲線をいう。
図5は、変換テーブルの作成手順を示すフローチャートである。
変換テーブルの作成手順は、大きく
(1)全体の湾曲度を選択する(501)。
(2)低画像濃度部(ハイライト部)の湾曲度を選択する(502)。
(3)高画像濃度部(シャドー部)の湾曲度を選択する(503)。
(4)画像濃度を所望の値になるように、全体に係数を掛ける(504)。
という4つのステップからなる。
【0030】
まず、上記ステップ501について、図6に基づいて説明する。
前提として、基準となる階調変換曲線Aに対し、全体の湾曲度を変える階調変換をBとする。また、低画像濃度部(ハイライト部)の湾曲度を変える階調変換をCHとし、高画像濃度部(シャドー部)の湾曲度を変える階調変換をCSとする。
この前提のもとで、例えば、階調変換曲線Aを階調変換Bにより変換した場合の階調変換曲線をEとした場合を、E=B(A)と表記する。
ステップ1における処理を、プログラム言語であるC言語を用いて記述すると、次のリスト1で示したものとなる。
【0031】
Figure 0003658461
【0032】
ここで、Bは前述したように、Aの湾曲度を変えるための関数である。
この関数の一例としては、8ビット画像データの場合、0=B(0、n)、255=B(255、n)(nは任意の整数)を満たす2次のベジエ関数を用いることができる。
上記の条件を見た満たすベジエ関数は、始点P0(0、0)と終点P1(255、255)とを結ぶ直線P0P1と、直線P0P1と交わる直線Lと、その直線L上に存在し、上記直線P0P1と直線Lとの好転からの距離dをパラメータとする制御点P2とから、2次のベジエ曲線として表される。
上記の関数においては、関数Bの引数である整数curvatureに応じて距離dを比例させることにより、湾曲度を変えることができる。
【0033】
具体例として、直線P0P1と直交する直線L1に対する場合について図7を用いて説明する。
直線P0P1の中心点Pc=(P0+P1)/2=(127.5,127.5)又は、(127,127)若しくは(128,128)に対する距離dをパラメータとしたとき、制御点P2は、次式で与えられる。
【数3】
Figure 0003658461
これより、階調変換曲線P(d,t)は、次の式で与えられる。
【数4】
Figure 0003658461
但し、tは0≦t≦1の媒介変数である。
【0034】
上記P(d,t)は、図6に示したように階調変換曲線への入力xと出力yの組(x,y)として与えられるので、関数B()への引数として与えられた整数Aからx=Aとして、数式4からtを求め、得られたtを再度数式4に代入して、出力yを求める。
これによって、入力xに対して、yを出力するγ補正が可能となる。
上述のようなγ補正のための計算を、画像データが入力されるたびに毎回行う代わりに、予め、(x、y)のすべての組(0≦x≦255)について求めておき、これをテーブルとして、ROM116中に記憶させておくことにより、入力xにたいする出力yを求める計算時間を短縮することができる。
尚、湾曲度を変えた数組又は数十組の変換テーブルをROM116中に保持することも可能である。上記、湾曲度は、上記リスト1中の関数B()への引数curvatureで与えられる。従って、湾曲度を変えた変換テーブルを複数得る場合を考慮して上記のリスト1を変形すると、次のようになる。
【0035】
Figure 0003658461
【0036】
上記リスト2の例では、Table_max=9としているため、湾曲度が異なるテーブルの本数を9本に設定している。
上述の例では、階調変換曲線を得るのにベジエ関数を用いたが、その他必要に応じて、高次関数、指数関数、及び対数関数等を用いることも可能である。
【0037】
次に、上述のステップ502及びステップ503の処理について説明する。
低画像濃度部(ハイライト部)及び高画像濃度部(シャドー部)における階調変換曲線の湾曲度を変える処理も、上述したステップ1と同様の処理により可能である。
まず、上記リスト2を、低画像濃度部(ハイライト部)及び高画像濃度部(シャドー部)の湾曲度の変更にも対応し得るよう、一般的な形に書き直すと次のようになる。
【0038】
Figure 0003658461
【0039】
上記リスト3にハイライト変換曲線CH[h]、シャドー変換曲線CS[s]を導入すると、上記リスト3は、次のように表すこともできる。
Figure 0003658461
【0040】
上記リスト中で、curvature、 h、sは、それぞれ、全体、ハイライト部、シャドー部の湾曲度を決める値である。尚、低画像濃度部と、シャドー部の湾曲は互いに独立に作成されている。
次に、ハイライト部やシャドー部のごとく部分的に湾曲度を変えた階調変換曲線の作成について、ハイライト部の湾曲度を変える場合を例示した図8に基づいて説明する。
図8に示すように、ハイライト部の階調変換曲線は、始点P0と終点P1とを結ぶ直線P0P1、直線P0P1と直交する直線L1、直線P0P1上に存在する第1の制御点P2、及び、直線L1上に存在し直線P0P1と直線L1との交点からの距離dをパラメータとする第2の制御点P3により、3次のベジエ曲線として求めることができる。
ここでは、一例として、始点P0をP0=(0,0)とし、終点P1を(255,255)とする。また、第1の制御点P2をP2=(32,32)とする。
【0041】
この条件の下で、第2の制御点P3は、次式で表すことができる。
【数5】
P3(d)=(16,16)+(−d/√2,d/√2)
これらのP0からP3を用いて、階調変換曲線P(d,t)は次の式で求めることができる。
【数6】
Figure 0003658461
ここでは、直線P0P1と直交する直線L1上の制御点をP3として、として求めたが、例えば、図8の縦軸に平行な直線をL2として、この直線上に存在する制御点をP3としても良い。この場合には、制御点P3は、直線P0P1と直線L2との交点からの距離dをパラメータとして、次式で表すことができる。
【数7】
P3(d)=(16,16)+(0,d)
(以下、余白)
【0042】
以上、ハイライト部の階調変換曲線の求め方について説明してきたが、シャドー部の階調変換曲線についても、P0及びP1を適宜選択することで、これと同様の方法で求めることができる。
また、ここでは、終点P1として(255,255)を選択したが、例えば、(64,64)等であってもよい。即ち、点(0、0)と点(255,255)を結ぶ線分を線分mとすれば、終点P1は、この線分m上に、任意にとることができる。尚、線分m上で線分P0P1に含まれない部分については、階調変換の際、恒等変換として作用し、それ以外の部分がハイライト部又はシャドー部のごとく特定の画像濃度領域の湾曲度を変えるための階調変換曲線として作用する。
【0043】
{自動階調補正}
次に、本実施形態における自動階調補正(以下、ACC(Auto Color Calibration)という。)について、図9に基づいて説明する。上記自動階調補正とは、変換テーブルを補正するすることによって、プリンタから出力される画像の階調を調整するものである。
図9は、ACCの動作を説明するフローチャートである。
本実施形態における複写機は、図10に示すような操作部250を有し、使用者はこの操作部250から複写機で実行される各種の機能を選択することができる。図10の符号251はタッチパネルとなっている液晶画面251であり、表示装置としてのみならず、入力装置としての機能も有している。
【0044】
かかる液晶画面251(タッチパネル)251から、ACCメニューを呼び出すと、図11のごとき画面が表示される。この画面にて、コピー使用時の「実行」を指定すると、コピー使用時における自動階調補正が行われ、プリンタ使用時の「実行」を指定すると、プリンタ使用時の自動階調補正が行われる。ここで、「コピー使用時」とは、原画像をスキャナ101で読み取って記録媒体上に画像を形成する場合をいい、「プリンタ使用時」とは、コンピュータ120から送られてくる画像データに基づいて記録媒体上に画像形成する場合を意味している。
【0045】
以下、コピー使用時の「実行」を指定した場合を例に説明する。
図11の液晶画面251にて、コピー使用時の「実行」を指定すると、液晶画面251の表示は、図12の如く切り替わる。この画面で印刷スタートキーが押されると、複写機201は、図9のステップ901の動作を行う。即ち、図13に示すような。YMCK各色、並びに文字及び写真モードに対応した複数の濃度階調パターンを転写材上に形成する。
この階調パターンは、予め画像処理部のROM116中に格納されている。
【0046】
上記階調パターンの階調の種類は、16進数表示で、00h、11h、22h・・・、EEh、FFhの16種類がある。
図13は、一例として、上記16種類の階調の中から任意の5つの種類の階調を選択して、記録紙上に階調パターンを形成した場合を図示したものである。図示の例では、上記5つの種類の階調による画像形成を、文字及び写真モード用の各モード用のYMCK4色について行い、結局、記録紙上に40個の階調パターンを形成している。
【0047】
ここで、本実施形態においては、文字モード用のパターンと写真モード用のパターンでは、各画素のレーザ書き込み値の決定の仕方を異ならせている。具体的には、文字モード用については、ディザ処理等を行わずに、1画素256階調の中から選択された値でそのままレーザ書き込みを行う。
一方、写真モード用については、書き込み主走査方向に隣接した2画素分づつの書き込み値の和を該2画素に配分して、新たに、レーザ書き込み値を決定する。
【0048】
即ち、1画素目の画素の書き込み値をn1とし、2画素目の書き込み値をn2とすると、これから、以下のようにして、新たな1画素目の書き込み値n1’と新たな2画素目の書き込み値n2’とを決定する。
n1+n2≦255 の場合
n1’=n1+n2, n2’=0
n1+n2>255 の場合
n1’=255, n2’=n1+n2−255
又は、
n1+n2≦128 の場合
n1’=n1+n2, n2’=0
128<n1+n2≦256 の場合
n1’=128, n2’=n1+n2−128
256<n1+n2≦383 の場合
n1’=n1+n2−128, n2’=128
383<n1+n2 の場合
n1’=255, n2’=n1+n2−255
【0049】
上述のようにして、上記階調パターンが記録紙上に画像形成され、複写機から出力されると、上記液晶部251の表示は図14の如く切り替わる。そして、使用者に上記階調パターンが形成された記録紙(テストパターン)をスキャナ101のコンタクトガラス209上に載置するように促す。使用者がこれに従い、上記テストパターンをコンタクトガラス上に載置して、読み取りスタートを指定すると(902)、スキャナ101の読み取り動作が開始し、YMCKで形成された上記階調パターン及び該階調パターンが形成されている記録紙の地肌部分を読み取り、RGBのデジタル信号として出力する(903)。
次に、上述した図11の液晶画面251にて、地肌補正を行うよう指示されている否かを判定し(904)、地肌補正を行うよう指示されている場合は、後述する所定の地肌補正を行う(905)。
【0050】
その後、変換テーブルの目標の補正を行うよう指示されているか否か、即ち、図11の液晶画面251にて、「目標更新」の実行が指示されているか否かを判定する(906)。上記目標更新の指示がある場合には、後述する所定の目標更新(目標変更)を行う(907)。
上記「目標」は、ACC実行時における変換テーブルの補正の目標データであり、当該補正の目標として参照されるものであるところから、一般に参照データと呼ばれている。以降の説明においては、上記目標、即ち、目標データを「参照データ」という。
【0051】
ステップ907にて更新された参照データに基づいて、γ補正回路110で使用される変換テーブルの補正を行う(908)。上記ステップ904〜ステップ908までの処理を、YMCKの各色について行う(909)とともに、文字及び写真の各画像モードについて行う(910)。
上記ステップ904〜ステップ910までの処理動作の最中は、上述の液晶画面251には、図15で示したような表示が行われる。
【0052】
ここで、図11における{「目標更新」(コピー時)}のキーは、コピー使用時に使用する変換テーブルを補正する際に用いる参照データを変更するためのものである。一方、{「目標更新」(プリンタ時)}は、プリンタ機能実行時に使用する変換テーブルを補正する際に用いる参照データを変更するためのものである。
ここでは、コピー用とプリンタ用で目標更新を別々に設定するようにしているが、同時に設定できるようにして、それぞれ別に目標更新を行う手間を省いても良い。
【0053】
尚、本実施形態においては、補正前の変換テーブルを該変換テーブルの補正後も記憶しておき、補正後の変換テーブルを使用して形成された画像が、使用者の望むところでないような場合には、使用者の意思によって補正前の変換テーブルに戻すことができるようになっている。この補正前の変換テーブルに戻す指示は、図11の符号Aで示す部分を押すことにより行う。
また、参照データについても、同様に、補正前の参照データに戻すことができる。この指示は、図11の符号Bで示す部分を押すことによって行う。
【0054】
本実施形態においては、上述のとおり、ACCの中で地肌補正の有無を選択できるようになっている。ここで、地肌補正の意義について説明する。
地肌補正を行うことの目的は2つある。その1つは、ACC時に使用される階調パターンが形成された記録紙の白色度によらず適切な変換テーブルの補正を可能とすることである。
これは、同じ画像データに基づいて階調パターンを記録紙上に形成しても、該階調パターンが形成される記録紙の白色度に応じて、この階調パターンをスキャナ101で読み取って得られるRGBデジタル信号に相違が生じることを考慮したものである。
【0055】
例えば、白色度の低い再生紙に階調パターンを形成してACCを行う場合を想定する。上記再生紙の地肌色は、一般に白色度が低く、イエロー成分が多い。このため、上記ACCにてイエローの変換テーブルを補正する場合に、該変換テーブルに対する入力に対して、イエロー成分が少なくなる出力がされるように上記変換テーブルを補正してしまう。このようにして補正された変換テーブルを使用して、次に白色度の高い例えばアート紙などに画像形成をした場合には、形成された画像のイエロー成分が少なくなって、望ましい色再現をすることができない。
【0056】
地肌補正を行うもう1つの理由は、ACC時に使用される階調パターンが形成された記録紙の紙厚によらず適切な変換テーブルの補正を可能とすることである。
これは、階調パターンを形成した記録紙が薄い場合には、コンタクトガラス209の上方にて、上記記録紙をコンタクトガラスに密接させるための圧板等の色が透けて、階調パターンと加色された状態となって、スキャナ101によって読み取られてしまうことを考慮したものである。
【0057】
例えば、上記記録紙を押さえる圧板等が、灰色味を帯びている場合には、読み取た画像信号は、本来よりも画像濃度の高いものとなってしまう。このため、上記ACCにて変換テーブルを補正する場合に、該変換テーブルに対する入力に対して、画像濃度の低い出力がされるように上記変換テーブルを補正してしまう。このようにして補正された変換テーブルを使用して、次に、厚板等によって原稿を押さえずに、上記鉛管テーブルを使用して記録紙に画像形成した場合には、形成された画像の濃度が薄くなってしまう。
【0058】
かかる目的を達成するために、本実施形態の複写機は、記録紙の階調パターンが形成されていない部分(地肌部分)の画像読み取り信号と階調パターンの読み取り信号とから、上記階調パターンの読み取り信号を補正して、地肌補正を行うようにしている。
一方、地肌補正を行う必要のない場合もある。
例えば、常にイエロー成分の多い再生紙を使うような場合には、イエロー成分が低くなるように階調補正しうる変換テーブルの方が望ましく、地肌補正の必要はない。
そこで、本実施形態における複写機においては、使用者の使用状況、好み等によって、地肌補正の有無を切り替えられるようにしているのである。
【0059】
{ACC実行時における変換テーブルの補正}
ACC実行時におけるγ補正回路110の変換テーブルの補正について説明する。
まず、本実施形態における階調パターンの書き込み値と、スキャナ読み取り値との関係について説明しておく。
本実施形態においては、感光体上に形成した階調パターンの書き込み値をLD[i](i=1,2,・・・,10)とした場合、このLD[i]で形成されたパターンのスキャナ101での読み取り値を(r[i],g[i],b[i])(i=1,2,・・・,10)とする。
上記のように、本実施形態におけるスキャナの読み取り値は、いわゆるRGB表現としているが、明度、彩度及び色相角(L*,c*,h*)、明度、赤み、及び青み(L*,a*,b*)等で表現することも可能である。
スキャナの読み取り値を(r[i],g[i],b[i])で表現した場合の利点は、YMCのそれぞれに対応した補色の画像信号が、それぞれb[i]、g[i]、r[i]となるので、上記他の表現方法に比較して、簡単にそれぞれの補色の画像信号のみ(a[i],i=1,2,・・・,10)を用いて変換テーブルを求めることができる点である。
参照データは、階調パターンをスキャナ101の読み取り値で読み取ったときの目標であるから、上記参照データは、レーザの書き込み値LD[i](i=1,2,・・・,10)と目標読み取り値(r0[i],g0[i],b0[i])との組として表現することが可能である。尚、a0[col][ni](0≦ni≦255、i=1,2,・・・,10、col=Y,M,C)を参照データ(r0[i],g0[i],b0[i])の補色画像信号とする。
以降の説明では、説明の簡単のため、上記スキャナ読み取り値、参照データ等をより一般的な簡単な形で定義して説明を行う。
【0060】
上記変換テーブルは、階調パターンをスキャナで読み取った読み取り値a[LD]とROM116中に記憶されている参照データA[n]とを比較することによって得られる。ここでnは、上記変換テーブルへの入力値である。
上記参照データA[n]は、前述したように、新たに生成される変換テーブルの目標値(目標データ)である。詳しくは、入力値nを変換テーブルで階調変換して得られたレーザ書き込み値LD[i]で階調パターンを形成し、この階調パターンをスキャナ101で読み取って得られる読み取り値a[LD]の目標データである。
この参照データは、プリンタの出力可能な画像濃度の範囲に応じて補正を行う部分と補正を行わない部分とに分かれる。当該補正を行う部分か否かの判断は、予めROM又はRAM中に記憶されている後述する判断用のデータに基づいて行われる。上記参照データの補正については、後述する。
【0061】
前述した階調パターンの読み取り値a[LD]から、参照データA[n]に対するLDを求め、また、変換テーブルへの入力値nに対応するレーザ出力値LD[n]を求める。
これを、入力値i=0、1、・・・255(但し、1画素が8ビット信号で表される場合)に対して行うことにより、変換テーブルを求めることができる。
その際、変換テーブルに対する入力値n=00h、01h、・・・FFh(16進数表示)に対するすべての値に対して、上記の処理を行う代わりに、例えば、ni=00h、11h、22h・・・FFhのようなとびとびの値について上記の処理を行い、それ以外の点については、スプライン関数などで補完を行うか、あるいは、予めROM116中に記憶されている変換テーブルのうち、上記とびとびの点について求めた(00h,LD[00h])、(11h,LD[11h])、(22h,LD[22h])、・・・(FFh,LD[FFh])の組を通る、最も近いテーブルを選択して変換テーブルとしてもよい。
【0062】
ACC実行時における変換テーブルの補正の様子を図32に基づいてより具体的に説明する。
図32は、ACC実行の変換テーブルの補正を説明する説明図である。
図32の第1象現(a)のグラフは、参照データA[n]を示す。
第1象現(a)の横軸は、変換テーブルへの入力値nであって、縦軸は、スキャナの読み取り値である。このスキャナの読み取り値は、階調パターンをスキャナで読み取った値に対してRBGγ変換、階調パターン内の数カ所の読み取りデータの平均処理及び加算処理後の値である。ここでは、演算精度向上のために、ここでは12ビットデータ信号として処理している。尚、図16中の「(処理後)」とは、上記処理の後であることを示している。
図16の第2象現(b)の横軸は、縦軸と同じく、スキャナの読み取り値を表す。従って、この象現は、縦軸及び横軸のいずれもスキャナの読み取り値となり、無変換を表す。
【0063】
第3象現(c)のグラフは、階調パターンを読み取った読み取り値a[LD]を示す。
第3象現(c)の縦軸は、感光体上に潜像を書き込む際のレーザダイオード(LD)の書き込み値を表す。また、横軸はスキャナの読み取り値である。上記a[LD]は、所定の書き込み値で階調パターンを形成して、この階調パターンをスキャナで読み取った値との関係を示すものであり、プリンタ112の出力特性を表しているといえる。
実際に形成するパターンのLDの書き込み値は、00h(地肌)、11h、22h、・・・、EEh、FFh(16進表示)の16点であり、とびとびの値を示すが、ここでは、検知点の間を補完し、連続的なグラフとしている。
第4象現(d)のグラフは、変換テーブルLD[n]を示す。第4象現(d)の縦軸は、感光体上に潜像を書き込む際のレーザダイオード(LD)の書き込み値であり、横軸は、変換テーブルへの入力値nである。
【0064】
図中(f)のグラフ(g)は、上記階調パターン形成時の書き込み値を出力するテーブルを示す。上記(f)の縦軸及び横軸は、それぞれ、上記第4象現(d)の縦軸及び横軸と同じである。
図中(e)のグラフ(h)は、階調パターン出力時のLDの書き込み値と階調パターンのスキャナの読み取り値とを関係づける便宜上の線形変換を示す。上記(e)の縦軸及び横軸は、それぞれ、第3象現(c)の縦軸及び横軸と同じである。
このような図32に示した関係に基づきACC実行時に、変換テーブルを補正するのである。
【0065】
例えば、画像形成装置の経時劣化により、図32の第3象現(c)に示された、画像形成装置の出力特性が、点線のa[LD]から、実線のal[LD]に変わってしまった場合には、LDの書き込み値とスキャナの読み取りとの関係で表現される上記出力特性と、スキャナの読み取り値と変換テーブルへの入力値との関数で表現される上記参照データに基づいて、変換テーブルへの入力値とLD書き込み値で表現される新たな変換テーブルを求めるのである。即ち、図中矢印mに沿って順次演算を実行することで、新たな変換テーブルを求めるのである。
この新たな変換テーブルの演算自体は、前述した画像処理部121のCPU115がROM116に記憶されている制御プログラムに従って行うものである。
こうして補正された新たな変換テーブルを用いて画像形成することによって、上記出力特性の経時劣化を補償した画像を得ることが可能となる。
【0066】
変換テーブルを求める演算手順の概略を、図17に基づいて説明する。
まず、変換テーブルを求めるために必要な入力値を求める(1701)。ここでは、n[i]=11(h)×i(i=0,1,・・・,imax=15)とした。
次に、参照データA[n]を、プリンタの出力可能な画像濃度に応じて変更する(1702)。この参照データの変更については、後述する。
そして、上記ステップ1701で求めたn[i]に対応するスキャナの読み取り値m[i]を変更後の参照データA[n]から求める。
実際には、とびとびのn[j]に対する参照データA[n[j]](0≦n[j]≦255,j=0,1,・・・jmax、n[j]≦n[k] for j≦k)を、n[j]≦n[i]<n[j+1]、j(0≦j≦jmax)の条件下で求めている。
変換テーブルへの入力値、即ち、入力画像信号が8ビットの信号の場合、n[0]=0、n[jmax]=255、n[jmax+1]=n[jmax]+1、A[jmax+1]=A[jmax]として参照データを求めておくと演算を簡単にすることができる。また、参照データの間隔n[i]は、できるだけ小さい間隔であるほうが、最終的に求める変換テーブルの精度が高くなる。
上記のようにして求めたjから、m[i]を次式によって求める。
【数8】
m[i]=A[j]+(A[j+1]−A[i])・(n[i]−n[j])/(n[j+1]−n[j])
(以下、余白)
【0067】
ここでは、一次式により補完したが、高次関数やスプライン関数等によって補完してもよい。
その場合には、m[i]=f(n[i])として、k次関数の場合には、上記fを次式のようにすればよい。
【数9】
Figure 0003658461
次に、ステップ1703で求たm[i]を得るためのLDの書き込み値LD[i]をステップ1703と同様な手順によって求める(1704)。
RGBγ変換を行っていないスキャナ読み取り値を処理する場合には、LDの値が大きくなるに従って、a[LD]が小さくなる。即ち、LD[k]<LD[k+1]に対して、a[LD[k]]≧a[LD[k+1]]となる。
【0068】
本実施形態においては、階調パターン形成時の書き込み値をLD[k]=00h、11h、22h、・・・66h、88h、AAh、FFh(k=0、1・・・9)の10値とした。これは、トナー付着量が少ない画像濃度領域では、トナー付着量に対するスキャナの読み取り値の変化が大きいため、階調パターンの書き込み値LD[k]の間隔を密にしたものである。また、トナー付着量が多い画像濃度領域では、トナー付着量に対するスキャナの読み取り値の変化が小さいために、トナーの付着ムラ、定着ムラ等の影響で、読み取り値が、隣接した書き込み値の間で逆転しやすく、LD書き込み値の間隔を狭めても必ずしも精度の向上に有効ではないことに鑑み、階調パターンの書き込み値LD[k]の間隔を粗くしたのである。
【0069】
上記のように階調パターンの書き込み値LD[k]の間隔を設定することによる利点としては、LD[k]=00h、11h、22h、・・・EEh、FFh(計16点)などとパターンの数を増やす場合に比べて、トナー消費量を抑えられるということがある。
以上のように階調パターンの書き込み値LD[k]を設定し、a[LD[k]]≧m[i]>a[LD[k+1]]となるLD[k]に対して、次式のごとき一次式で外挿を行うことによって、最終的にLD[i]を決定する。
【数10】
LD[i]=LD[k]+(LD[k+1]−LD[k])・(m[i]−a[LD[k]])/(a[LD[kmax]]−a[LD[kmax−1]])
これによって変換テーブルへの入力値n[i]と出力値LD[i]の組(n[i],LD[i])(i=0、1、・・・15)が求められる。
求められた(n[i],LD[i])(i=0、1、・・・15)を元に、スプライン関数などで内挿を行い、変換テーブルを求める(1705)。
【0070】
尚、直接変換テーブルを求めるのではなく、予めROM116中に記憶されている複数の変換テーブルの中から、上記(n[i],LD[i])の組に最も近似した変換テーブルを選択してもよい。
以降の説明では、上記ROM116中に記憶されている変換テーブルの選択方法について、図18に基づいて説明する。
図18は変換テーブルの選択動作を説明するフローチャートである。
まず、変換テーブル全体に掛ける係数IDMAX(単位は、%である)を求める(1801)。n[imax]=FFhの場合には、IDMAX=LD[imax]/FFh×100とする。本実施形態では、LD'[i]=LD[i]×100/IDMAX として、変換テーブルへの出力値LD[i]を置き換える。これにより、変換テーブルの選択に際して、IDMAXを考慮しなくて済む。
次に、全体、ハイライト部、シャドー部の湾曲度の指標であるm、h、sを選択する。はじめに、全体の湾曲度mを選択する(1802)。尚、この湾曲度mは、前述のリスト4では、curvatureとして表現している。
【0071】
基本的には、最終的に求められた階調変換曲線E[j](0≦j≦255)と、変換テーブルへの入力値n[i]と出力値LD[i]の組(n[i],LD[i])(0≦i≦15)の差の自乗和であり、次式で与えられるerror(以下、誤差と呼ぶ)を最も小さくするようにmを選択する。次式におけるWiは、変換テーブルのi番目の入力値に対する重みである。
【数11】
error= Σ Wi・(LD[i]−E[n[i]])2
このとき、ハイライト部の誤差が大きいと、望ましい結果が得られないので、特にハイライト部の重みWiを大きくし、できるだけ誤差を小さくするようにする。
同様にして、誤差を最小にするハイライト部の湾曲度hを求め(1803)、誤差を最小にするシャドー部の湾曲度sを求める(1804)。
上記のようにして求めた、誤差を最小にするh、m、s及びIDMAXを新たな階調変換曲線の湾曲度として用いる。
【0072】
{参照データの変更}
次に本実施形態で行われる参照データの変更について説明する。
本実施形態における参照データの変更は大きく二つにわけることができる。1つは、上述の図9のステップ907(又は図17のステップ1702)で行われる参照データの変更である。これは、上記ACCの一連の課程の中で、自動的に行われるものである。もう一つは、ACCとは、独立して行われる者であり、ACCによって変換テーブルを補正しても、望みの画像が得られないような場合に行われるものである。以降二つに分けて説明する
【0073】
<図9のステップ907で行われる参照データの変更>
図9のステップ907で行われる参照データの変更は、画像形成装置の入出力特性を検出して、自動的に行うものである。これは、画像処理部121のCPU115が、ROM116内の参照データ変更用プログラムに従って行うものである。従って、このCPU115は、変換テーブルを補正する際の目標データである参照データを変更する変更手段としての機能を有している。
【0074】
具体的には、次のようにして図9におけるステップ907の参照データの変更が行われる。
プリンタ112で出力可能な最大画像濃度を得られるレーザダイオードの書き込み値(LD書き込み値という)を、FFh(16進数表示)であるとし、このときの階調パターンの読み取り値m[FFh]をmmaxとする。
低画像濃度側から中間画像濃度側にかけて補正を行なわない参照データA[i](i=0、1、2・・・i1)、高画像濃度側の補正を行わない参照データA[i](i=i2+1、・・・imax−1)(i2≧i1、i2≦imax−1)、補正を行う参照データをA[i](i=i1+1、・・・、i2)とする。
【0075】
以下では、RGBγ変換の処理を行わないスキャナ読み取り値、即ち、原稿反射率に比例したスキャナ読み取り値を例に具体的な演算手順を述べる。
まず、上記補正を行わない参照データのうち、高画像濃度部中の最も画像濃度が低い参照データA[i2+1]と、低画像濃度部中の最も画像濃度が高い参照データA[i1]とから、そのデータの差Δrefを求める。即ちΔrefは、次の式で求められる。
【数12】
Δref=A[i1]−A[i2+1]
ここで、反射率データを明度データに反転処理するRGBγ変換を行わない反射率リニアあるいは明度リニアの場合には、Δref>0となる。
一方で、上記プリンタ112で出力可能な最大画像濃度を読み取った読み取り値mmaxから、次式によって、差Δdetを求める。
【0076】
【数13】
Δdet=A[i1]−mmaxとする。
上記の数式8及び数式9より、高画像濃度部の補正を行った変更後の参照データA[i](i=i1+1、・・・、i2)を、次式により求める。
【数14】
A[i]=A[i1]+(A[i]−A[i1])×(Δdet/Δref)
(i=i1+1、i1+2、・・・i2−1、i2)
以上のような、参照データの変更を行うことによって、プリンタの入出力特性を補償して、ACCにおける変換テーブルの補正が可能となる。その結果、補正された変換テーブルを使用して形成された画像が良好なものとなる。
【0077】
<ACCと独立して行われる参照データの変更>
ACCと独立して行われる参照データの変更について図19に基づいて説明する。
まず、ACCを実行する。即ち、すでに記憶手段に記憶されている参照データを使用して、変換テーブルを現在の画像形成装置の出力特性を補償する新たな変換テーブルに補正する(1901)。
このとき使用された参照データを(n[i],A[i])と表すものとする。
ここで、現在の出力特性に合致した変換テーブルを使用しても、好みの画像が得られない場合には、変換テーブルの補正の目標である参照データが適当なものでないということが言える。もし、このまま参照データを変更しない場合には、ACCを実行するたびに、適当でない参照データに基づく変換テーブルの補正が行われ、常に使用者の好みに合致しない画像が出力されてしまう。そこで、参照データ自体を、変更する必要がある。
本実施形態においては、上記参照データの変更に際して、参照データを直接変更するのではなく、変換テーブルを変更することにより、変換テーブルを介して間接的に参照データを変更している。以下、詳細に説明する。
【0078】
今、ステップ1901で行ったACCによって補正された補正後の変換テーブルを、変換テーブルB:(n[j],LD[j])(0≦j≦255)とする。
これを複写機201のタッチパネル251からマニュアル操作によって変更する。参照データを変更する場合におけるタッチパネル251の画面を図33に例示する。図示のようなタッチパネル251の画面上から、符号(イ)で示す指定ボタンを操作して、例えば、イエローの高画像濃度部の画像の仕上がりを変えたいのであれば、図中符号(ロ)の設定ボタンを操作して、変換テーブルを変更する(ステップ1902)。
こうして変換テーブルBを変更して得られた新たな変換テーブルを変換テーブルC:(k,LD1[k])(0≦k≦255)とする。
【0079】
この状態で、前述した図11の液晶画面において、コピー用(あるいはプリンタ用)「目標更新」を押下する(1903)。これによって、画像処理部121のCPU115がROM116に格納された参照データ変換プログラムに従い、以下に述べるような演算手順で、変換テーブルCに基づく参照データの変更を行い、変更後の新たな参照データをRAM117に記憶する(ステップ1904、1905)。従って、画像処理部121のCPU115は、変換テーブルを補正する場合の目標データである参照データを変更するための変更手段としての機能も有している。また、前述のごとく、上記タッチパネル251上の操作によって参照データをどのように変更するかが指示されるので、上記タッチパネル251は、参照データの変更を指示する指示手段としての機能も有している。
【0080】
新たな参照データの演算手順を図16を用いて説明する。
図16は、参照データを変換する場合の演算手順を説明する説明図である。
図16の縦軸及び横軸は、前述した図32の縦軸及び横軸と同じである。
前述のように、変換前の参照データは(n[i],A[n[i]])である。図中ではこれを実線で示している。また、この参照データを使用してACCを実行して求めた変換テーブルBは、前述したように(n[j],LD[j])(0≦j≦255)である。
今、ACCを実行した直後であるため、画像形成装置の出力特性の経時劣化はないものとして考えられる。従って、該出力特性は、図16(C)で示すように一義的に決まる。
【0081】
そこで、変換テーブルへの入力値とLD書き込み値の関係で表される変換後の変換テーブルC(図中(d)の破線で表示したもの)と、上記LDの書き込み値とスキャナ読み取り値との関係で表される出力特性とを用いて、矢印(m)に沿って順次演算をすることで、スキャナ読み取り値と変換テーブルへの入力値との関係で表される新たな参照データを求める。
即ち、変更前の参照データ(n[i],A[n[i]])に対し、変更後の参照データは、同じ入力値n[i]に対する新たなスキャナ読み取り値Al[n[i]]とによって、(n[i],Al[n[i]])と表される。
こうして、求めた新たな参照データ(n[i],Al[n[i]])をRAM117に記憶するのである。
【0082】
以上のようにして、新たな参照データに変更された後に実行されるACCにおいては、新たな参照データに基づいて、変換テーブルの補正が行われることとなる。
上記指示手段であるタッチパネル251からの1度の操作にて、未だ希望する好みの画像が得られない場合には、タッチパネル251からの指示を少しずつ変えながら、図19で示したフローチャートの行程を繰り返し行うことによって、最終的には、好みの画像が得られるような参照データに変更していくことが可能となる。
尚、上述の例では、参照データの変換の指示はタッチパネル251から行っているが、画像形成装置にホスト装置が接続されている場合には、オンライン操作にて、ホスト装置上から、上記変更の指示を行うことも可能である。
【0083】
これまで説明してきた実施形態においては、ACC実行時の階調パターンを形成する場合には、図16(g)や図32(g)で示す特別のテーブルによって特定のLD書き込み値を得て、この書き込み値にて画像形成した階調パターンを形成していた。そして、この階調パターンをスキャナで読み取って、ACCを実行していた。
この場合、形成される階調パターンの読み取り値は、LD書き込み値(図16第3象現(d)の縦軸)と、スキャナの読み取り値(図16第3象現(d)の横軸)との関係である入出力特性、即ち、第3象現(c)の特性として表される。これに対して、ACC実行時の階調パターン形成時に、変換テーブルを使用することも可能である。
【0084】
この点を図20に基づき説明する。
階調パターン形成時の書き込み値を得るために、図20の第4象現(d)に示す変換テーブルを使用した場合は、階調パターンの読み取り値は、結局、図20における変換テーブルの入力値(第1象現(a)の横軸)と、スキャナの読み取り値(第1象現(a)の縦軸)との関係になる。従って、もし、階調パターン形成時の変換テーブルが、そのときの参照データを反映しているものなら、階調パターンを作成するために変換テーブルに入力した入力値と、これを変換テーブルによってLD書き込み値にし、この書き込み値で階調パターンを形成して、形成した階調パターンを読み取った読み取り値との関係は、そのときの参照データそのものとなる。
【0085】
階調パターン形成時に、変換テーブルを使用した場合の参照データの作成手順を図21のフローチャートに基づいて説明する。
まず、図19を用いて上述したような手順で、ACCの実行によって補正して得られた変換テーブルBに対し、マニュアル操作又はオンライン操作によって、変換テーブルCへの変換を行う(1201)。変換テーブルCを(i,LD[i])とする。
この後、あらためて、変換テーブルC(i,LD[i])を用いて階調パターンを出力する(2102)。出力した階調パターンをスキャナで読み取る(2103)。ここで、上記階調パターンを読み取った読み取り値をa[i]とする。即ち、変換テーブルCのLD書き込み値LD[i]に対するスキャナ読み取り値をa[i]とする。
ここでi=1,2,・・・,nであり、nは階調パターンの階調ごとの数である。本実施形態では、n=10である。
【0086】
今、変更前の参照データを図20の第1象現における横軸n[i]に対する縦軸A[i]の関係として(n[i],A[i])で表す。すると、変換テーブルCへの入力値n[i]によって得られるLD書き込み値は、LD[n[i]]となる。なぜなら、上記のように変換テーブルCは、(i、LD[i])であり、入力iに対しLD書き込み値LD[i]を出力する関数として表現されるからである。
図20の第1象現では、変更前の参照データ(実線)と変更後の参照データ(破線)の横軸(入力値)を揃えて記載してある。このように変更前後の入力値を揃えると、変更後の参照データを(n'[j],A'[j])とするものとすれば、結局、n'[j]=n[i]、A'[j]=a[i]となり、変更後の参照データは、入力値n[i]に対する前述の読み取り値a[i]との関係として(n[i],a[i])で表現することができる。こうして求めた変更後の参照データ(n'[j],A'[j])をRAM117に記憶する(2104、2105)。
【0087】
上記の場合は、変換テーブルCを用いて階調パターンを作成し、この階調パターンの読み取った場合の読み取り値a[i]について、その読み取り値を得た場合の入力値n[i]と変更前の参照データの横軸(入力)を揃えた場合の変更後の参照データを示した。
次に、変更後の参照データの読み取り値A'[j](=a[i])と変更前の参照データ(n[i],A[n[i]])の読み取り値A[n[i]]を揃えた場合、即ち参照データの縦軸を揃えた場合の変更後の参照データの決定の仕方について説明する。このように縦軸を揃えた場合には、変更後の参照データの入力値と変更前の参照データの入力値が異なることになる。
(以下、余白)
A'[i]=A[i]として、スキャナで読み取った階調パターンの読み取り値(LD[i],a[i])のa[i](i=1,2,・・・,10)間を補間し、このa[i]を得るに必要なLDの書き込み値LD'[i]を求める。
例えば、以下のように線形補間によってLD'[i]を求める。
a[k]≦A[i]<a[k+1]なるk(k=1,2,・・・,n)
に対して
Figure 0003658461
とする。
次に、変換テーブルC(i,LD[i])(i=0,1,2,・・・,255)に対し、LD'[i]=LD[j]となる新たな入力値jを求め、それをn[i]=jとする。
上記のようにして求めた(n[j],A[i])を変更後の参照データとすればよい。変更前の参照データと比べると、入力値n[i]がn[j]に変化している点に留意すべきである。
【0088】
参照データの低画像濃度領域を部分的に変更した場合を図22に図示する。
図22の縦軸、横軸は、図16及び図20と同じである。
図22に示したような参照データの部分的な変更は、上記指示手段から部分的な変更の指示を行うことによって可能である。例えば、イエローについては、図33に図示した符号(ロ)のみを操作すれば良い。
【0089】
本実施形態においては、参照データの変更は、変換テーブルを変更することによって、間接的に行っているので、前述した図5及び図6で例示したように、階調変換曲線(変換テーブル内のデータによって表現される曲線)の湾曲度を部分的に変更して、これを参照データに反映させれば良い。
尚、図22は、低画像濃度領域のみについて部分的に補正する場合を示しているが、必要に応じて、高画像濃度領域のみ、又は低画像濃度領域及び高画像濃度領域の双方について行うこともできる。さらに低画像濃度領域と高画像濃度領域との間の中間画像濃度領域について補正することも可能である。
【0090】
{地肌補正}
以下では、地肌補正について述べる。
地肌補正を行うことの意義については、前述したが、ここでもう一度、コンタクトガラス上に載置された原稿押さえ部材の相違によって生ずるスキャナ読み取り値の相違について図23を用いて、説明する。
スキャナの露光ランプ210、具体的にはハロゲンランプの光は、原稿面で反射され、第1〜第3ミラーを介してCCDイメージセンサに読み込まれる光と、記録紙を透過して原稿を押さえる部材の表面で反射して、第1〜第3ミラーを介してCCDイメージセンサで読み込まれるものとがある。原稿を押さえる部材の表面反射率が大きい場合には、CCDイメージセンサで読み込まれる光量が多くなり、上記部材の反射率が小さい場合には、CCDイメージセンサで読み込まれる光量が少なくなる。そして、上記光量が多い場合には、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像濃度が低いと判断され、上記光量が少ない場合は、画像濃度が高いと判断される。
一般に、原稿押さえ部材の一つである厚板は、プラスチックやビニールコートされた板である。一方、原稿自動送り装置をとりつけた場合は、原稿を搬送するための搬送ベルトを、原稿押さえ部材に兼用することが行われる。上記原稿押さえ部材と上記搬送ベルトの素材を比較すると、両者には相違があり、従って、その表面反射率も異なる。その結果、上記の理由から、階調パターンを記録した記録紙をスキャナで読み取る際にも、読み取り値に相違が生ずる。
【0091】
本来、同じ階調パターンを形成した記録紙の画像を読み取るのであれば、自動原稿送り装置を用いても、厚板を用いても、同じ濃度として読み込まれ、そのデータを元に作成された変換テーブルも同じものとなるべきである。しかし、上記のように、転写材の上方にある原稿抑え部材の表面反射率の違いから、読み取られた画像濃度に違いが生じ、結果として異なった変換テーブルが作成され、又は選択される。これに起因し上記変換テーブルを使用して記録紙に出力される画像の階調性が場合によって異なってしまう。
この現象は、コンピュータで作成した画像を画像形成装置で出力する場合には、特に問題となる。コンピュータで作成した画像の場合には、自動原稿送り装置を使用している機械についても、厚板を使用している機械についても、常に、同じ画像データが供給され、従って、この画像データに基づいて形成された画像は、同じ階調性で再現する必要があるのに対して、前述のように、記録紙に記録された階調パターンをスキャナで読み込む際に、記録紙の上方に存在する記録紙押さえ部材の表面反射率の違いにより、補正後の階調性の結果が異なることになるためである。
【0092】
このような問題は、使用する転写材が、厚紙であるか、薄紙であるか、又は再生紙であるか、白色度の高い紙であるかによっても、同様に生ずることは前述したとおりである。 このような問題を解決するために階調パターンを形成した記録紙の面上において、上記階調パターンが形成されていない部分、即ち地肌部分の画像データを読み取り、地肌部分の読み取り値に応じて、階調パターン部分の読み取り値の補正を行う。
これにより、原稿押さえ部材が、厚板であるか原稿自動送り装置の搬送ベルトであるかによって、また、転写材が再生紙であるか厚紙であるか等によって、参照データが不適当となることを防止し、変換テーブルの補正が適切なものとなるようにする。
上述の地肌部分の読み取り値による階調パターンの読み取り値の補正(地肌補正)について、以下、具体的に説明する。
【0093】
図30は、階調パターンが記録された記録紙の階調パターン形成面と逆の面(以下、背後という)に白紙を載置した場合及び黒紙を載置した場合について、階調パターンを形成したレーザダイオードの書き込み値と該階調パターンの読み取り値との関係を示す図である。尚、この図30の縦軸である読み取り値は、RGBγ補正回路103によるγ補正を行わない値を示している。
図30における黒丸(●)が、階調パターンを形成した記録紙の背後に黒紙を載置した場合の読み取り値をプロットしたものであり、白丸(○)が、白紙を載置した場合の読み取り値をプロットしたものである。この図30に図示したように、スキャナ101上の記録紙の背後の部材の表面反射率によって、主として、レーザ書き込み値が低い領域、即ち、トナー付着量が少なく画像濃度が低い領域ほど、読み取り値に差異が生ずる。
記録紙の背後に白紙を載置した場合、及び黒紙を載置した場合のそれぞれ読み取り値の差を、レーザの書き込み値0の値、即ち、地肌データの差を100[%]として、黒紙を載置した場合の読み取り値に対してプロットしたものが、図31である。
【0094】
記録紙に、レーザ書き込み値LDで形成したパターンを、該記録紙の背後に黒紙を載置した場合の読み取り値をak[LD]とし、白紙を載置した場合の読み取り値をaw[LD]とすると、図31の横軸及び縦軸は、次の式で表される。
【数15】
横軸:ak[LD](≡x[LD])
縦軸:(aw[LD]−ak[LD])/(aw[0]−ak[0])×100(≡y[LD]) [%]
従って、上記縦軸は、読み取り値に含まれる記録紙の背後に存在する黒紙の寄与率を表している。図31からも明らかなように、プロットした結果は、読み取り値に比例した直線として現れる。この直線の傾きをbとし、切片cとすれば、y[LD]は、次式で表現される。
【数16】
y[LD][%]=b・x[LD]+c
以上の前提にたって、階調パターンを記録した記録紙の地肌をスキャナで読み取った値をa[0] 、レーザダイオードの書き込み値LDで記録した階調パターンを読み取った読み取り値をa[LD]、及び、階調パターンを形成する記録紙として白紙を使用した場合の当該白紙の地肌部の読み取り値aw[0]を定数dとすると、上記数式15及び数式16より以下の数式17を導くことができる。
【0095】
【数17】
(aw[LD]−a[LD])/(d−a[0])×100=b・a[LD]+c
実際に、変換テーブルを作成する際に用いるデータであるaw[LD]は、数式17より、以下の数式18により求めることができる。
【数18】
aw[LD]=(b・a[LD]+c)・(d−a[0])/100+a[LD]
上記の定数b,c及びdをROM116等に記憶しておくことによって、ACC実行時に、圧板又は自動原稿送り装置を用いた場合でも、記録紙の地肌部分の読み取り値a[0]と階調パターン部分の読み取り値a[LD]とから、aw[LD]を得ることができる。
そして、求めたaw[LD]を用いて、変換テーブルの作成及び参照データの作成を行うことにより、地肌データの寄与を除外した参照データとすることができる。
【0096】
{外部装置による参照データの作成}
次に、外部装置300によって参照データを作成し、又は補正して、この参照データを画像形成装置である複写機201のRAM中に記憶させる場合について説明する。
図24に示すように、画像形成装置と、外部装置である画像濃度調整装置とが相互に通信可能なように、有線(あるいは無線)通信手段によって接続されている画像処理システム309の外観図を示す。
また、図25は、上記画像処理システム309の構成ブロック図を示したものである。
かかる画像処理システム309において、画像濃度調整装置300は、濃度測定器303及びデータ処理と濃度測定器303の制御の両方を行う外部コンピュータ302とからなる。これらの濃度測定器303と外部コンピュータ302とも、相互に通信可能なように接続されている。
前述した参照データを画像濃度調整装置300により作成し、画像形成装置201に転送して、画像形成装置内の不揮発性RAM306中に保持する。不揮発性RAM306中に記憶された参照データは、画像形成装置201本体の電源投入直後に、画像処理部121に転送され、画像処理部121内のRAM117中に保持される。画像処理部121内のRAM117中に保持された参照データは、ACC実行時に使用される。上記画像濃度測定器としては、すでに一般に知られている周知のもを適宜採用することができる。
【0097】
図26は、画像処理システムの他の具体例を示すものである。図26の画像処理システムは、前述の図25の画像処理システムにおける画像濃度測定器303の代わりに、測色装置304と駆動装置305とを設けたものである。上記駆動装置305は、測色装置又は階調パターンが形成された記録紙のいずれか一方又は両方を駆動する装置である。この駆動装置305は、測定者が自ら測色装置を動かすことによって、階調パターンの測定を行う手間を省くためのものであり、必ずしも必要不可欠な装置ではない。
上記測色装置305は、原稿反射率を濃度に換算するような濃度計測装置であることが望ましいが、L*a*b*、XYZなどの表色系で得られた測定結果から濃度値を算出するものであってもよい。但し、その場合には、画像形成装置で形成される変換テーブルの濃度の変化を検知するに十分なS/N比を有することが必要である。
図27は、濃度測定器の代わりに、外部スキャナ307を使用した場合の画像処理システム300の構成ブロック図である。このように外部スキャナ307を使用する場合には、外部スキャナの他に画像データを記憶するためのメモリが必要となる。このメモリとしては、図27に示すように外部RAM308を用いても良いし、コンピュータ302に内蔵されたメモリを使用しても良い。
【0098】
上述のごとき画像処理システムによって、階調パターンが記録された記録紙を読み取って得られた濃度データに基づき、前述した画像形成装置内部で行われると同様の参照データの補正を画像濃度調整装置側で行い、得られた参照データに基づいて、新たな変換テーブルを求める。そして、求めた変換テーブルを、画像形成装置側の画像処理部121のRAM117に格納する。
上記外部スキャナ307を使用する代わりに、画像形成装置に設けられているスキャナを使用することも可能である。この場合には、階調パターンを画像形成装置側のスキャナ101で読み取り、その読み取り値を画像濃度調整装置にダウンロードする。かかる場合の動作を図28に基づいて説明する。
図28は、ACC実行時に、画像形成装置のスキャナ101と画像濃度調整装置によって参照データを補正し、この補正された参照データ基づいて変換テーブルを作成する場合の動作を説明するフローチャートである。
【0099】
まずACC階調パターンを画像形成装置で出力する(2801)。出力した階調パターンを画像形成装置のスキャナ101で読み取る(2802)。上記スキャナ101で読み取った階調パターンの読み取り値を外部装置としての濃度調整装置内にダウンロードする(2803)。また、階調パターンの参照データを外部調整装置内の記憶装置から読み出すか(2804)、若しくは、上記読み取り値同様、該参照データを画像形成装置からダウンロードする(2805)。上記のようにして得られた参照データに基づいて、コンピュータ302が変換テーブルを演算する(2806)。演算した変換テーブルを画像形成装置201にアップロードする(2807)。この変換テーブルを使用して、画像形成装置で、スキャナ101から読み込んだテスト画像又はコンピュータ302から画像形成装置にアップロードされた画像データに基づく画像を出力する(2808)。出力されたテスト画像を濃度上述の濃度測定装置等を用いて測定する(2809)。上記ステップ2806〜2809を適正な参照データに基づく、変換テーブルによって、適正が画像が得られるまで繰り返す(2810)。そして、最終的な補正が完了した参照データを画像形成装置にアップロードする(2812)。
【0100】
上述のように画像濃度調整装置を用いると、画像形成装置内部で参照データや変換テーブルを補正する場合に比べて、高速かつ高精度な処理を行うことが可能である。
これは、画像形成装置内部のCPUと画像濃度調整装置のCPUとの性能の相違に基づくものである。即ち、画像形成装置内部で使用されるCPUは、画像形成装置のコストダウン及び制御基盤の省スペース化による画像形成装置の小型化のために、データバス幅の少ないCPU(16ビットバス幅のCPUが使用されるのが通例)が使用されることが多いのに対し、画像濃度調整装置内のコンピュータのCPUは、画像形成装置の小型化等を考慮する必要が無いため、32ビットや64ビットのバス幅を持ち、さらには、縮小命令セットをもち(RISC型CPU)、スーパーパイプライン処理やスーパースカラー処理等の並列処理によって高速処理を可能としたCPUを採用することが可能となる。従って、画像濃度調整装置のCPUの方が、画像形成装置のCPUよりも、演算処理における有効桁数が大きくかつ、高速な演算ができるからである。
【0101】
【発明の効果】
請求項1乃至4の画像形成装置によれば、変換テーブルを補正する場合に使用される目標データを繰り返し変更することができて、この変更された目標データを使用して変換テーブルを補正するので、画像形成装置ごとの特性のばらつきに関わらず、当初予定していた画像を得ることが可能となるという優れた効果を有する。また、使用者の好みにあった画像を得ることが可能となるという優れた効果を有する。
【0102】
特に、請求項3の画像形成装置によれば、低画像濃度から高画像濃度まで連続して存在する前記目標データを部分的に変更するので、きめ細かい目標データの変更が可能となるという優れた効果を有する。
【0103】
請求項4の画像処理システムによれば、画像信号変換テーブルを補正に必要な目標値を外部装置から受け取るので、画像形成装置内に目標値を作成する手段が不要となる。よって、請求項1、2、又はの画像形成装置に比較し、画像形成装置の構成が簡略化され、画像形成装置の生産コストを低くすることが可能となるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、画像処理部の概略構成を示すブロック図。
【図2】図2は、複写機の概略構成図。
【図3】図3は、複写機の制御系を説明するための説明図。
【図4】図4は、レーザ変調回路の回路ブロック図。
【図5】図5は、変換テーブルの作成手順を示すフローチャート。
【図6】図6は、図5のステップ1を説明するための説明図。
【図7】図7は、全体の階調変換曲線の求め方を説明する説明図。
【図8】図8は、ハイライト部の階調変換曲線の求め方を説明する説明図。
【図9】図9は、自動階調補正の動作を説明するフローチャート。
【図10】図10は、複写機の操作部の概要を説明する説明図。
【図11】図11は、自動階調補正を行う場合の液晶画面の表示例を示す図。
【図12】図12は、自動階調補正の実行を指示した場合の液晶画面の表示例を示す図。
【図13】図13は、階調パターンを記録紙上に形成した一例を示す図。
【図14】図14は、階調パターンを記録紙上に形成して複写機から出力したときの液晶画面の表示例を示す図。
【図15】図15は、図9のフローチャートにおけるステップ904〜ステップ910までの処理動作の最中の液晶表示画面の表示例を示す図。
【図16】図16は、参照データを変換する場合の演算手順を説明する説明図。
【図17】図17は、変換テーブルを求める演算手順を示すフローチャート。
【図18】図18は、変換テーブルの選択動作を説明するフローチャート。
【図19】図19は、ACC実行後に参照データを変更する処理を説明する説明図。
【図20】図20は、階調パターン形成時に変換テーブルを使用した場合の参照データ、変換テーブル及び階調パターンの読み取り値の関係を説明する説明図。
【図21】図21は、階調パターン形成時に変換テーブルを使用した場合の参照データの作成手順を説明するフローチャート。
【図22】図22は、参照データの低画像濃度領域を部分的に補正した場合を説明する説明図。
【図23】図23は、原稿押さえ部材の相違がスキャナ読み取り値に与える影響を説明する説明図。
【図24】図24は、画像形成装置である複写機に濃度測定器とコンピュータからなる外部装置が接続されたシステムの様子を示す外観図。
【図25】図25は、図24に示したシステムの構成ブロック図。
【図26】図26は、測色装置を使用した場合の画像処理システムの構成ブロック図。
【図27】図27は、外部スキャナを使用した場合の画像処理システムの構成ブロック図。
【図28】図28は、ACC実行時に外部装置によって参照データを補正し、新たな変換テーブルを求める場合の動作を説明するフローチャート。
【図29】図29は、画像信号変換テーブルの補正の概念を説明する説明図。
【図30】図30は、階調パターンを形成したレーザダイオードの書き込み値と該階調パターンの読み取り値との関係を示す図。
【図31】図31は、画像信号変換テーブルの補正の概念を説明する説明図。
【図32】図32は、ACC実行持の変換テーブルの補正を説明する説明図。
【図33】図33は、参照データを変更する場合の指示手段としての操作部を説明する説明図。
【符号の説明】
101 スキャナ
102 シェーディング補正回路
103 RGBγ補正回路
104 画像分離回路
105 MTF補正回路
106 色変換−UCR処理回路
107 変倍回路
108 画像加工回路
109 MTFフィルタ
110 γ補正回路
111 階調処理回路
112 プリンタ
113、114 インターフェース
115 CPU
116 ROM
117 RAM
118 バスライン
119 システムコントローラ
120 コンピュータ
121 画像処理部
130 メイン制御部内CPU
131 メイン制御部内ROM
132 メイン制御部内RAM
133 入出力インターフェース
134 レーザ光学系制御部
135 電源回路
136 光電センサ
137 トナー濃度センサ
138 環境センサ
139 電位センサ
140 トナー補給回路
141 中間転写ベルト駆動部
142 電流検知回路
145 メイン制御部
201 複写機
202 黒現像ユニット
203 シアン現像ユニット
204 マゼンタ現像ユニット
204a 現像スリーブ
204b 剤撹拌部材
205 イエロー現像ユニット
206 中間転写ベルト
207 帯電装置
208 レーザ光学系
209 コンタクトガラス
210 露光ランプ(ハロゲンランプ)
211 反射ミラー
212 結像レンズ
213 CCDイメージセンサ
214 クリーニング装置
215 感光体
216 給紙ユニット
217 転写バイアスローラ
218 搬送ベルト
219 定着装置
220 排紙トレイ
221 バイアスローラ
222 ベルトクリーニング装置
250 操作部
251 液晶画面
300 外部装置(画像濃度調整装置)
301 記憶装置
302 コンピュータ
303 濃度測定器
304 測色装置
305 駆動装置
306 不揮発性RAM
307 外部スキャナ
308 外部RAM
309 画像処理システム

Claims (4)

  1. 記録媒体上に画像を形成する画像出力手段によって複数の階調からなる階調パターンを出力し、
    該階調パターンを光学的に読み取った読み取り値と記憶手段に記憶された前記複数の階調に対応した読み取り値の目標データとに基づいて、入力される画像信号を画像出力手段への出力画像信号に変換する画像信号変換テーブルを補正する画像形成装置において、
    前記複数の階調に対応した読み取り値の目標データのうち中間画像濃度部の補正を行う目標データをA[i](i=i1+1、i1+2、・・・i2−1、i2)とし、前記階調パターンの最大画像濃度を光学的に読み取った読み取り値と、補正を行わない低画像濃度部中の最も画像濃度が高い目標データA[i1]との差(Δdet)と、補正を行わない高画像濃度部中の最も画像濃度が低い目標データA[i2+1]と低画像濃度部中の最も画像濃度が高い目標データA[i1]との差(Δref)としたとき、A[i]=A[i1]+(A[i]−A[i1])×(Δdet/Δref)を満たす新たな目標データを算出し、
    または、前記階調パターンの画像信号を前記画像出力手段へ出力するときの出力値と該階調パターンを光学的に読み取った読み取り値との関係で表現される出力特性と、利用者の好みに応じて変更された画像信号変換テーブルとを用いて、該階調パターンの該画像出力手段へ出力するときの出力値LD[k]に対応した画像信号変換テーブルへ入力される画像信号と、該出力特性の読み取り値とから新たな目標データを算出する算出手段と、
    前記画像信号変更テーブルの補正に用いる前記目標データを、前記算出手段で算出した2種類の新たな目標データのいずれかに変更する変更手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記変更手段による変更を指示する指示手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、前記変更手段は、低画像濃度から高画像濃度まで連続して存在する前記目標データを部分的に変更することを特徴とする画像形成装置。
  4. 記録媒体上に画像を出力する画像出力手段によって複数の階調からなる階調パターンを出力し、
    該階調パターンを光学的に読み取った読み取り値と記憶手段に記憶された複数の階調に対応した読み取り値の目標データとに基づいて、入力される画像信号を画像出力手段への出力画像信号に変換する画像信号変換テーブルを補正する画像形成装置と、該画像形成装置と通信を行う外部装置とを備えた画像処理システムにおいて、
    該画像形成装置は情報を処理する該外部装置に有線又は無線によって接続可能であり、
    前記画像信号変更テーブルの補正に用いる前記記憶手段に記憶された目標データは、
    前記複数の階調に対応した読み取り値の目標データのうち中間画像濃度部の補正を行う目標データをA[i](i=i1+1、i1+2、・・・i2−1、i2)とし、前記階調パターンの最大画像濃度を光学的に読み取った読み取り値と、補正を行わない低画像濃度部中の最も画像濃度が高い目標データA[i1]との差(Δdet)と、補正を行わない高画像濃度部中の最も画像濃度が低い目標データA[i2+1]と低画像濃度部中の最も画像濃度が高い目標データA[i1]との差(Δref)としたとき、A[i]=A[i1]+(A[i]−A[i1])×(Δdet/Δref)を満たすように前記外部装置で作成された目標データ、
    または、前記階調パターンの画像信号を前記画像出力手段へ出力するときの出力値と該階調パターンを光学的に読み取った読み取り値との関係で表現される出力特性と、利用者の好みに応じて変更された画像信号変換テーブルとを用いて、該階調パターンの該画像出力手段へ出力するときの出力値LD[k]に対応した画像信号変換テーブルへ入力される画像信号と、該出力特性の読み取り値とから前記外部装置で作成された目標データであることを特徴とする画像処理システム。
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