JPH09107472A - 画像データ変換方法及び画像データ変換装置 - Google Patents

画像データ変換方法及び画像データ変換装置

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JPH09107472A
JPH09107472A JP7261854A JP26185495A JPH09107472A JP H09107472 A JPH09107472 A JP H09107472A JP 7261854 A JP7261854 A JP 7261854A JP 26185495 A JP26185495 A JP 26185495A JP H09107472 A JPH09107472 A JP H09107472A
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JP7261854A
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Shin Aoki
青木  伸
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 疑似輪郭等の画質劣化を防止し得る画像デー
タ変換方法及び画像データ変換装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 誤差バッファから注目画素の周辺の誤差
の平均値を求める平均誤差算出手段101と,平均誤差
算出手段101により求めた誤差平均値に基づいて入力
画素値inを補正する補正手段102〜104と,補正
手段により求めた補正値sum1をM値の出力画素値に
変換する階調変換手段105と,平均誤差算出手段10
1により求めた誤差平均値と入力画素値inとを加算す
る第2演算手段106と,第2演算手段による加算結果
sum2と階調変換手段105によって求めた出力画素
値outとの差分を求め,該差分を誤差バッファの対応
する位置に保持する第3演算手段107とを有して構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,N値の入力画素値
を持つ入力画像データをM値の出力画素値を持つ出力画
像データに変換する画像データ変換方法及び画像データ
変換装置に係り,特に,より単純な処理ステップ或いは
構成要素の付加で,画像の平均的な濃度を保持しつつ入
力画素値が出力画素値に近いところでも出力画素値が一
定になることを避け,疑似輪郭等の画質劣化を防止し得
る画像データ変換方法及び画像データ変換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より,誤差拡散法による疑似中間表
現は画品質が良く,白黒2値の画素により擬似的に濃淡
を表現する手段として広く利用されている。白黒2値だ
けでなく中間レベルをも含む数階調を表現できる出力装
置に対応させるべく,この周知の誤差拡散法による2値
化処理を単純に拡張して多値出力を得るようにした,多
値誤差拡散法も提案されている。
【0003】つまり,平均誤差を最小にしようとする誤
差拡散法の考え方を,単純に多値へ拡張しようとするも
のであって,各画素毎にレベル積算値に最も近い量子化
レベルを順次割り当てるものである。この単純多値誤差
拡散法の処理により,256値の入力画像を4値に変換
する画像データ変換装置を,図5に示す。
【0004】同図において,先ず積和手段509によ
り,誤差バッファ501に記録されている周辺の既処理
画素の発生誤差err(k,l)と,誤差マスク508
に保持されている誤差拡散の重み係数(以下,拡散係数
と呼ぶ)w(k,l)との,k及びlについての加重和
を求める。次に,第2加算器506では,入力画素値i
nに対して積和演算の結果である加重和を加算する。そ
の加算結果である補正画素値sumは,次式の如くな
る。 sum=in+Σw(k,l)×err(k,l) (1)
【0005】次に,階調変換手段505では,補正画素
値sumを階調変換して出力画素値outを求める。こ
こで階調変換は,例えば図6に示すような4値への変換
である。即ち,3つのしきい値(43,128,21
0)を使って,4値(0,85,170,255)を得
る。
【0006】更に,第3加算器507では,補正画素値
sumと出力画素値outとの差を求め,その差分を発
生誤差err(k,l)として,誤差バッファ501の
対応する位置に記録する。 err(k,l)=sum−out (2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,このよ
うな従来の単純多値誤差拡散法による画像データ変換方
法及び画像データ変換装置にあっては,グラデーション
画像に対して疑似輪郭が現れるという問題があった。
【0008】図7(a)は,横方向に0から255まで
変化するグラデーション画像を,図5に示す構成の画像
データ変換装置によって,4値(0,85,170,2
55)に4値化した結果である。同図に示す如く,2種
類の画素が混在する領域と1種類の画素だけからなる領
域とが,交互に現れている。
【0009】つまり,入力画素値inが”0”の付近で
は,出力画素値outは殆ど”0”である。入力画素値
inが大きくなるにつれ,出力に”85”の画素が増え
てくる。”43”付近の入力画素値inに対しては,出
力画素値outは”0”と”85”がほぼ同数混在し,
誤差拡散独特のテキスチャを持つことになる。しかし,
入力画素値inが更に大きくなって”85”近くになる
と,出力画素値outは”85”が殆どとなり,テキス
チャも消えてしまう。即ち,入力画素値inに対する出
力画素値outの変化の様子は図7(b)に示す如くな
る。このように,特定の入力画素値inに対して出力画
素値outが一定となり,入力の濃度勾配を再現できず
に疑似輪郭を形成してしまうという問題が発生してい
た。
【0010】このような問題に対処するための方法も幾
つか提案されている。例えば,論文「越智宏,”階層化
処理による高品質多値誤差拡散法”,画像電子学会誌,
第24巻,第1号,1995」に開示されている方法で
は,先ず2値化を行って,次に各2値画素を変更するか
たちで3値化し,…,という多段階の処理により,出力
レベルの分布を均等化して図7(a)のような疑似輪郭
の発生を防止する。しかしながら,この方法は,処理が
複雑であり,実現するためのハードウェアの規模が大き
く,また処理の実行時間が大きくなってしまうという問
題がある。
【0011】また別の方法として,特開平3−1637
9号公報に開示された画像処理装置では,しきい値に周
期的またはそれ以外のノイズを加える方法も提案されて
いる。しかしながら,しきい値を周期的に変動させてし
まっては,周期構造を持たないためにモアレが発生し難
いという誤差拡散法の長所が損なわれてしまい,また,
周期的でないノイズを加える方法としたとしても,当然
ノイズの多い出力画素値を生成することとなるという問
題点があった。
【0012】本発明は,上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって,より単純な処理ステップ或いは構成
要素の付加で,画像の平均的な濃度を保持しつつ,疑似
輪郭等の画質劣化を防止し得る画像データ変換方法及び
画像データ変換装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明の第1の特徴の画像データ変換方法は,N値
の入力画素値を持つ入力画像データをM値(N及びMは
N>M>2を満たす整数)の出力画素値を持つ出力画像
データに変換する画像データ変換方法において,各画素
に対応した誤差値を保持する誤差バッファから,注目画
素の周辺の誤差の平均値を求める第1ステップと,前記
第1ステップで求めた誤差平均値に基づいて,前記入力
画素値を補正する第2ステップと,前記第2ステップで
求めた補正値をM値の出力画素値に変換する第3ステッ
プと,前記第1ステップで求めた誤差平均値と前記入力
画素値とを加算し,該加算結果と前記第3ステップで求
めた出力画素値との差を求め,該差分を前記誤差バッフ
ァの対応する位置に保持する第4ステップとを備えたも
のである。
【0014】また,第1の特徴の画像データ変換装置
は,N値の入力画素値を持つ入力画像データをM値(N
及びMはN>M>2を満たす整数)の出力画素値を持つ
出力画像データに変換する画像データ変換装置におい
て,各画素に対応した誤差値を保持する誤差バッファを
備え,前記誤差バッファから注目画素の周辺の誤差の平
均値を求める平均誤差算出手段と,前記平均誤差算出手
段により求めた誤差平均値に基づいて,前記入力画素値
を補正する補正手段と,前記補正手段により求めた補正
値をM値の出力画素値に変換する階調変換手段と,前記
平均誤差算出手段により求めた誤差平均値と前記入力画
素値とを加算する第2演算手段と,前記第2演算手段に
よる加算結果と前記階調変換手段によって求めた出力画
素値との差分を求め,該差分を前記誤差バッファの対応
する位置に保持する第3演算手段とを具備するものであ
る。
【0015】また,第2の特徴の画像データ変換装置
は,請求項2記載の画像データ変換装置において,前記
補正手段は,所定の誤差係数を生成する誤差係数生成手
段と,前記平均誤差算出手段により求めた誤差平均値に
前記誤差係数を乗じる乗算手段と,前記乗算手段により
求めた乗算結果と前記入力画素値とを加算する第1演算
手段とを備えるものである。
【0016】また,第3の特徴の画像データ変換装置
は,請求項3記載の画像データ変換装置において,前記
誤差係数生成手段は,前記誤差係数を前記入力画素値に
基づき生成するものである。
【0017】また,第4の特徴の画像データ変換装置
は,請求項3記載の画像データ変換装置において,前記
誤差係数生成手段は,前記誤差係数を前記入力画像デー
タのエッジ度に基づき生成するものである。
【0018】更に,第5の特徴の画像データ変換装置
は,請求項3記載の画像データ変換装置において,前記
誤差係数生成手段は,前記誤差係数を前記入力画素値及
び前記入力画像データのエッジ度に基づき生成するもの
である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下,本発明の画像データ変換方
法及び画像データ変換装置の概要について,並びに,本
発明の画像データ変換方法及び画像データ変換装置の実
施例について,順に図面を参照して詳細に説明する。
【0020】〔本発明の画像データ変換方法及び画像デ
ータ変換装置の概要〕本発明の第1の特徴の画像データ
変換方法及び第1の特徴の画像データ変換装置では,図
1及び図2に示す如く,先ず第1ステップS201で
は,平均誤差算出手段101において,各画素に対応し
た誤差値を保持する誤差バッファから,注目画素の周辺
の誤差の平均値を求める。次に第2ステップS202で
は,補正手段102,103及び104において,平均
誤差算出手段101によって求めた誤差平均値に基づい
て,入力画素値inを補正する。次に第3ステップS2
03では,階調変換手段105において,補正手段10
2,103及び104によって求めた補正値sum1を
M値の出力画素値outに変換する。更に第4ステップ
S204a〜S204cでは,平均誤差算出手段101
によって求めた誤差平均値と入力画素値inとを第2演
算手段106により加算し,該加算結果sum2と階調
変換手段105によって求めた出力画素値outとの差
を第3演算手段107により求め,該差分errを誤差
バッファの対応する位置に保持するようにしている。
【0021】誤差拡散処理は,注目画素周辺の既処理画
素の誤差を入力画素値inに加えることで,平均的な誤
差を最小化し,濃度を保存する処理と考えられる。しか
し別の見方をすれば,注目画素周辺の既処理画素の誤差
を乱数として扱い,それを基に入力画素値inを補正す
ることで,独特のテキスチャを生じさせているとも考え
られる。そうすると,従来の技術において問題となって
いた図7(a)に見られるような疑似輪郭は,入力画素
値inと出力画素値outとの差が小さい場合に,階調
変換処理による誤差が小さくなり,その結果,入力画素
値inに対する補正が働くなったために,テキスチャが
無くなったものと考えることができる。
【0022】そこで,本発明の第1の特徴の画像データ
変換方法及び第1の特徴の画像データ変換装置では,上
述のように,濃度を保存するための誤差平均値を求める
平均誤差算出手段101(第1ステップS201)とは
別に,該平均誤差算出手段101によって求めた誤差平
均値に基づいて,入力画素値inを補正する補正手段1
02,103及び104(第2ステップS202)を設
けることとし,入力画素値inが出力画素値outに近
い場合でも出力画像データが一定値になることを避け,
疑似輪郭等の画質劣化を防止するようにしている。
【0023】また,本発明の第2の特徴の画像データ変
換装置では,図1に示す如く,補正手段を誤差係数生成
手段102,乗算手段103及び第1演算手段104で
実現し,入力画素値inの補正を,乗算手段103によ
って,平均誤差算出手段101で求めた誤差平均値に誤
差係数生成手段102で生成した誤差係数を乗じること
により実現している。このように,誤差係数の制御によ
り当該画像データ変換装置の特性制御を容易に行うこと
ができ,より単純な処理特性の制御ステップ或いはより
簡単な構成要素の付加で,画像の平均的な濃度を保持し
つつ,疑似輪郭等の画質劣化を防止することができる。
【0024】また,本発明の第3及び第5の特徴の画像
データ変換装置では,図1に示す如く,誤差係数生成手
段において,誤差係数を入力画素値inに基づいて生成
するようにしている。
【0025】第2の特徴の画像データ変換装置におい
て,例えば,誤差係数を1より大きな値にした場合,誤
差平均値を増幅させることになるので,入力画素値in
が出力画素値outに近い場合でもテキスチャが発生し
やすくなる。しかしながら図6に示した変換処理で考え
たときに,入力画素値inが出力画素値outに近くな
い場合,例えば入力画素値inが”128”の場合に
は,出力画素値outが”85”と”170”である画
素が同じ数混在すれば良く,”1”より大きい誤差係数
は不要な出力画素値(”0”や”255”)の画素を生
じさせ,かえって画質を劣化させる恐れがある。
【0026】そのため,第3及び第5の特徴の画像デー
タ変換装置では,誤差係数を入力画素値inに基づいて
決定することとして,例えば疑似輪郭等の画質劣化が発
生しやすい場合に限り誤差係数を大きくし,それ以外の
場合には不要な出力画素値outの画素を発生させない
ようにすることにより,画質の劣化を防ぐことができ
る。
【0027】また,本発明の第4及び第5の特徴の画像
データ変換装置では,図1に示す如く,誤差係数生成手
段において,誤差係数を入力画像データのエッジ度に基
づき生成するようにしている。疑似輪郭は,平坦なエッ
ジの無い入力画像データに対して発生する。そこで,入
力画像データのエッジ度に基づいて,疑似輪郭等の画質
劣化が発生しやすい場合に限り誤差係数を大きくし,そ
れ以外の場合には不要な出力画素値outの画素を発生
させないようにすることにより,画質の劣化を防ぐこと
ができる。
【0028】〔実施例〕図1は本発明の一実施例に係る
画像データ変換装置の構成図である。同図において,本
実施例の画像データ変換装置は,各画素に対応した誤差
値を保持する誤差バッファを備え,注目画素の周辺の誤
差の平均値を求める平均誤差算出手段101と,平均誤
差算出手段101によって求めた誤差平均値に基づい
て,入力画素値inを補正する補正手段102,103
及び104と,補正手段102,103及び104によ
って求めた第1の補正画素値sum1を4値の出力画素
値outに変換する階調変換手段105と,平均誤差算
出手段101によって求めた誤差平均値と入力画素値i
nとを加算する第2加算器(第2演算手段)106と,
該加算結果(第2の補正画素値)sum2と階調変換手
段105によって求めた出力画素値outとの差を求
め,該差分を既処理画素の発生誤差errとして誤差バ
ッファの対応する位置に保持する第3加算器(第3演算
手段)107とを備えて構成されている。
【0029】ここで,平均誤差算出手段101は,例え
ば従来の技術(図5参照)で示した,誤差バッファ50
1,誤差マスク508及び積和手段509による構成で
あり,平均誤差算出手段101からは,誤差バッファ5
01に記録されている周辺の既処理画素の発生誤差er
r(k,l)と,誤差マスク508に保持されている拡
散係数w(k,l)との加重和,即ち, Σw(k,l)×err(k,l) (3) が,誤差平均値として出力される。尚,ここに拡散係数
w(k,l)は,総和が1になる重み係数である。
【0030】また,補正手段は,誤差係数生成手段10
2,乗算器(乗算手段)103及び第1加算器(第1演
算手段)104を備えて構成され,入力画素値inの補
正処理を,平均誤差算出手段101で求めた誤差平均値
に対して誤差係数生成手段102で生成した誤差係数を
乗算器103によって乗じることにより実現している。
【0031】また,階調変換手段505は,第1の補正
画素値sum1を階調変換して4階調の出力画素値ou
tを求めるもので,本実施例における階調変換も,従来
の技術と同様に図6に示すような4値変換を想定してい
る。即ち,3つのしきい値(43,128,210)を
使って,4値(0,85,170,255)を得る。
【0032】次に,本実施例の画像データ変換装置にお
いて使用する画像データ変換方法の処理の流れを,図2
に示すフローチャートを参照して説明する。先ず第1ス
テップS201では,平均誤差算出手段101におい
て,各画素に対応した誤差値を保持する誤差バッファ5
01から,注目画素の周辺の誤差の平均値を求める。即
ち,上式(3)で求められる加重和である。
【0033】次に第2ステップS202では,平均誤差
算出手段101によって求めた誤差平均値に基づいて入
力画素値inを補正する。即ち,先ず誤差係数生成手段
102で誤差係数を生成し,次に乗算手段103によっ
て,平均誤差算出手段101で求めた誤差平均値に該誤
差係数を乗じて,更に第1加算器104によって,入力
画素値inに該乗算結果を加算することにより,第1の
補正画素値sum1を生成している。
【0034】次に第3ステップS203では,階調変換
手段105において,第1の補正画素値sum1を4値
の出力画素値outに変換する。
【0035】更に第4ステップS204a〜S204c
では,先ず第2加算器106により,平均誤差算出手段
101によって求めた誤差平均値と入力画素値inとを
加算し(ステップS204a),次に第3演算手段10
7により,該加算結果である第2の補正画素値sum2
と出力画素値outとの差分を求め(ステップS204
b),更に,該差分errを誤差バッファ501の対応
する位置に保持する(ステップS204c)。
【0036】第2の補正画素値sum2は,一般の誤差
拡散法における補正画素値(即ち,図5における第2加
算器506の加算結果sum)と同じものであり,階調
処理による誤差として,第2の補正画素値sum2と出
力画素値outとの差分を取るので,一般の誤差拡散法
と同様に,平均的な濃度を保存することができる。
【0037】一方,第1の補正画素値sum1は,誤差
平均値に誤差係数を乗じた値を入力画素値inに加えた
ものである。そのため,誤差係数として1より大きな値
を与えた場合,既処理画素誤差errが増幅され,第1
の補正画素値sum1の振幅が大きくなり,結果とし
て,4値の出力画素値outは一定の値を取り難くな
る。例えば,”85”付近の入力画素値inに対して,
出力画像データとしては”85”以外に”0”と”17
0”の画素値が含まれるようになる。
【0038】そこで,本実施例の画像データ変換装置に
おいては,誤差係数生成手段102における誤差係数の
生成方法を工夫してこれに対処している。以下では,4
種の誤差係数の生成方法を説明する。
【0039】(誤差係数の第1の生成方法):一定の値
とする方法 誤差係数を常に一定の値,例えば”2”とする方法であ
る。処理若しくは構成としては最も簡単な方法である
が,上述のように不要な雑音が発生する場合がある。
【0040】(誤差係数の第2の生成方法):入力画素
値inに基づき生成する方法 入力画素値inを,例えば図3に示した関係を具現する
ルックアップテーブルに基づき変換することにより,誤
差係数を得る方法である。このような変換によって,例
えば”85”及び”170”付近の入力画素値inに対
して誤差係数が大きくなることから,階調変換手段10
5に入力される第1の補正画素値sum1の変化が大き
くなり,出力画素値outが一定値になり難くなる。ま
た同時に,入力画素値inが”0”,”128”また
は”255”付近の値を持つ場合には,誤差係数は”
1”となり,不要な雑音の無い,一般の多値誤差拡散と
同様の出力画素値outを得ることとなる。このよう
に,例えば疑似輪郭等の画質劣化が発生しやすいところ
では誤差係数を大きくし,それ以外のところでは不要な
雑音を発生させないようにすることにより,画質の劣化
を防ぐことができる。
【0041】(誤差係数の第3の生成方法):入力画像
のエッジ度に基づき生成する方法 誤差係数を入力画像データのエッジ度に基づき生成す
る。ここで,エッジ度信号は,入力画像データに対して
図4(a)に示すようなラプラシアンフィルタをかけ
て,その出力値の絶対値をとることにより求める。この
場合,エッジ度は”0”〜”1020”の値を取ること
となり,このエッジ度を図4(b)のように変換して誤
差係数とするものである。このように,入力画像のエッ
ジ度に基づき誤差係数を生成することにより,一定値を
出力しやすい平坦な(エッジの無い)入力画像データに
対しては誤差係数を大きくし誤差を大きく評価すること
で出力値が一定となり難いようにし,それ以外のエッジ
のあるところでは誤差を小さく評価することで不要なノ
イズを抑制することにより,画質の劣化を防ぐことがで
きる。
【0042】(誤差係数の第4の生成方法):入力画素
値及びエッジ度に基づき生成する方法 上記第2及び第3の生成方法を組み合わせて誤差係数を
生成する方法である。例えば,図3に示す入力画素値i
nの変換値と,図4(b)に示す入力画像データのエッ
ジ度の変換値とを乗算した結果を誤差係数とするもので
ある。この場合,入力画像値inが”85”または”1
70”付近で,且つ平坦な入力画像データであって,出
力値が一定になりやすいところで,誤差係数を特に大き
く設定することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の第1の特
徴の画像データ変換方法及び第1の特徴の画像データ変
換装置によれば,濃度を保存するための誤差平均値を求
める平均誤差算出手段または処理ステップとは別に,該
平均誤差算出手段によって求めた誤差平均値に基づい
て,入力画素値を補正する補正手段または処理ステップ
を設けることとしたので,入力画素値が出力画素値に近
い場合でも出力画像データが一定値になることを避け,
疑似輪郭等の画質劣化を防止し得る画像データ変換方法
及び画像データ変換装置を提供することができる。
【0044】また,本発明の第2の特徴の画像データ変
換装置によれば,入力画素値の補正を,乗算手段によっ
て,平均誤差算出手段で求めた誤差平均値に誤差係数生
成手段で生成した誤差係数を乗じることにより実現し,
誤差係数の制御により当該画像データ変換装置の特性制
御を容易に行うこととしたので,より単純な処理特性の
制御ステップ或いはより簡単な構成要素の付加で,画像
の平均的な濃度を保持しつつ,疑似輪郭等の画質劣化を
防止し得る画像データ変換装置を提供することができ
る。
【0045】また,本発明の第3及び第5の特徴の画像
データ変換装置によれば,誤差係数生成手段において,
誤差係数を入力画素値に基づいて生成することとし,例
えば疑似輪郭等の画質劣化が発生しやすい場合に限り誤
差係数を大きくし,それ以外の場合には不要な出力画素
値の画素を発生させないようにすることとしたので,画
質の劣化を防ぎ得る画像データ変換装置を提供すること
ができる。
【0046】また,本発明の第4及び第5の特徴の画像
データ変換装置によれば,誤差係数生成手段において,
誤差係数を入力画像データのエッジ度に基づき生成する
こととし,例えば疑似輪郭等の画質劣化が発生しやすい
場合に限り誤差係数を大きくし,それ以外の場合には不
要な出力画素値の画素を発生させないようにすることと
したので,画質の劣化を防ぎ得る画像データ変換装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像データ変換装置の
構成図である。
【図2】本発明の画像データ変換方法の処理の流れを説
明するフローチャートである。
【図3】入力画素値に対する誤差係数の関係を説明する
説明図である。
【図4】図4(a)はラプラシアンフィルタの説明図で
あり,図4(b)はエッジ度と誤差係数の関係を説明す
る説明図である。
【図5】従来の単純多値誤差拡散法に基づく画像データ
変換装置の構成図である。
【図6】階調変換手段における4値変換処理の説明図で
ある。
【図7】図7(a)はグラデーション画像を4値化した
結果として得られた画像の説明図であり,図7(b)は
入力画素値に対する出力画素値の変化の様子を説明する
図表である。
【符号の説明】
101 平均誤差算出手段 102 誤差係数生成手段(補正手段) 103 乗算器(乗算手段,補正手段) 104 第1加算器(第1演算手段,補正手段) 105 階調変換手段 106 第2加算器(第2演算手段) 107 第3加算器(第3演算手段) in 入力画素値 out 出力画素値 sum1 第1の補正画素値 sum2 第2の補正画素値 err 既処理画素の発生誤差 501 誤差バッファ 505 階調変換手段 506 第2加算器 507 第3加算器 508 誤差マスク 509 積和手段 err(k,l) 既処理画素の発生誤差 w(k,l) 拡散係数 sum 補正画素値

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N値の入力画素値を持つ入力画像データ
    をM値(N及びMはN>M>2を満たす整数)の出力画
    素値を持つ出力画像データに変換する画像データ変換方
    法において,各画素に対応した誤差値を保持する誤差バ
    ッファから,注目画素の周辺の誤差の平均値を求める第
    1ステップと,前記第1ステップで求めた誤差平均値に
    基づいて,前記入力画素値を補正する第2ステップと,
    前記第2ステップで求めた補正値をM値の出力画素値に
    変換する第3ステップと,前記第1ステップで求めた誤
    差平均値と前記入力画素値とを加算し,該加算結果と前
    記第3ステップで求めた出力画素値との差を求め,該差
    分を前記誤差バッファの対応する位置に保持する第4ス
    テップとを有することを特徴とする画像データ変換方
    法。
  2. 【請求項2】 N値の入力画素値を持つ入力画像データ
    をM値(N及びMはN>M>2を満たす整数)の出力画
    素値を持つ出力画像データに変換する画像データ変換装
    置において,各画素に対応した誤差値を保持する誤差バ
    ッファを備え,前記誤差バッファから注目画素の周辺の
    誤差の平均値を求める平均誤差算出手段と,前記平均誤
    差算出手段により求めた誤差平均値に基づいて,前記入
    力画素値を補正する補正手段と,前記補正手段により求
    めた補正値をM値の出力画素値に変換する階調変換手段
    と,前記平均誤差算出手段により求めた誤差平均値と前
    記入力画素値とを加算する第2演算手段と,前記第2演
    算手段による加算結果と前記階調変換手段によって求め
    た出力画素値との差分を求め,該差分を前記誤差バッフ
    ァの対応する位置に保持する第3演算手段とを有するこ
    とを特徴とする画像データ変換方法及び画像データ変換
    装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は,所定の誤差係数を生成
    する誤差係数生成手段と,前記平均誤差算出手段により
    求めた誤差平均値に前記誤差係数を乗じる乗算手段と,
    前記乗算手段により求めた乗算結果と前記入力画素値と
    を加算する第1演算手段とを有することを特徴とする請
    求項2記載の画像データ変換装置。
  4. 【請求項4】 前記誤差係数生成手段は,前記誤差係数
    を前記入力画素値に基づき生成することを特徴とする請
    求項3記載の画像データ変換装置。
  5. 【請求項5】 前記誤差係数生成手段は,前記誤差係数
    を前記入力画像データのエッジ度に基づき生成すること
    を特徴とする請求項3記載の画像データ変換装置。
  6. 【請求項6】 前記誤差係数生成手段は,前記誤差係数
    を前記入力画素値及び前記入力画像データのエッジ度に
    基づき生成することを特徴とする請求項3記載の画像デ
    ータ変換装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7528992B2 (en) 2001-09-18 2009-05-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image processing device and image processing method
US7760400B2 (en) 2004-10-07 2010-07-20 Ricoh Company, Limited Creating multiple threshold matrices to be used in error diffused multilevel halftoning
US8270750B2 (en) 2006-03-02 2012-09-18 Nec Corporation Image processor, display device, image processing method, and program

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