JPH11239273A - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置

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JPH11239273A
JPH11239273A JP10041646A JP4164698A JPH11239273A JP H11239273 A JPH11239273 A JP H11239273A JP 10041646 A JP10041646 A JP 10041646A JP 4164698 A JP4164698 A JP 4164698A JP H11239273 A JPH11239273 A JP H11239273A
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JP
Japan
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data
image data
dither matrix
error
density
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Application number
JP10041646A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Morimatsu
啓幸 森松
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH11239273A publication Critical patent/JPH11239273A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 疑似輪郭を改善して階調の再現性を向上させ
るための画像処理方法および画像処理装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 多値画像データを入力し、誤差拡散法に
より2値化画像データまたは多値化画像データを生成す
る画像階調変調のための画像処理方法であって、入力多
値画像データの2値化または多値化の処理のための初期
しきい値に対してディザマトリクスのデータを付加す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、スキャ
ナ、複写機、ファクシミリ等に適用され、多値画像デー
タを2値化画像データまたは多値化画像データとして再
現する画像処理方法および画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多値画像データを2値化画像デー
タに変換する方法の1つとして、誤差拡散法がある。図
9は従来の画像処理装置を示すブロック図であり、誤差
拡散法を説明するためのものである。図9において、1
00は画像メモリ、101はγ補正ROM、102は加
算器、103は誤差メモリ、104は比較器、105は
重み付け誤差演算器、106は減算器、107Aは誤差
拡散処理部である。
【0003】このような構成の画像処理装置について、
その動作を説明する。画像メモリ100から2値化処理
を行う注目画素の多値画像データDが読み込まれ、γ補
正ROM101に格納されている補正データを参照して
プリンタ等の出力機器の印字特性に応じた多値画像デー
タD´へとγ補正される。γ補正された多値画像データ
D´は誤差拡散処理部107Aの加算器102により、
上記注目画素における誤差データEが加算され、F=D
´+Eが出力される。
【0004】次に、比較器104において、誤差データ
Eを付加された注目画素のデータFは、2値化閾値(し
きい値)Thと比較され、F≧Thの際には2値化信号
B=「1」が出力され、F<Thの際には2値化信号B
=「0」が出力される。この出力結果から、2値化処理
時の2値化誤差E´が減算器106によりE´=F−B
´として算出される。ここで、B´は入力多値画像デー
タが256階調(0〜255)である場合、B´=B×
255となる。したがって、例えば、入力多値画像デー
タがD=230、2値化の閾値がTh=128である場
合、2値化後の出力データはB=1であり、2値化誤差
Eは、E=D−B×255=230−1×255=−2
5となる。この2値化誤差Eは重み付け誤差演算器10
5において、所定の誤差マトリクスMxyにより、これ
以降処理される入力多値画像データの画素データに対し
て分配するために、誤差メモリ103に格納され、次画
素の多値画像データに加算器102により加算され、誤
差データの伝播が行われる。すなわち、例では入力多値
画像データがD=230であるのに対して、2値化閾値
Th=128との比較結果、2値化後の出力データは
「1」であり、256階調での255となるため、入力
多値画像データD=230に対して25の誤差が生じ
る。したがって、入力D=230に対する誤差25を2
値化誤差とし、この誤差を重み付け誤差演算器105
で、誤差マトリクスを用いて、未処理の画素の誤差メモ
リ103へ誤差分配し、以降の画素での2値化処理に反
映させる。
【0005】図10は従来の誤差拡散法において用いら
れる誤差マトリクスを示すデータ図である。図10にお
いて、*で示した画素が現在の注目画素であり、この画
素に対して2値化処理を行う。この注目画素を2値化し
た際に生じる誤差を、同図に示した重み付け係数(7,
1,5,3)で、未処理の次画素に対して誤差を配分す
る。そして、*で示された注目画素の2値化処理を行う
際は誤差メモリ103に格納された誤差配分値を読み出
し、この誤差配分値を用いて画像メモリ100から読み
出された次の入力値に対して補正を行う。
【0006】このように誤差拡散法は、或る画素の2値
化処理の際に生じる2値化誤差を、以降に2値化処理す
る画素データに対して分配し、2値化後に出力画像デー
タと元の多値画像データとの誤差を最小に押さえようと
する方法である。
【0007】ところで、誤差拡散法により階調処理を行
った画像においては、誤差を周辺画素へ伝播していく過
程で、誤差が消失する領域が存在する。これは、2値化
あるいは多値化後の出力画像データの濃度と原画像であ
る入力多値画像データの濃度とがほぼ一致する濃度領域
においてであり、2値化時であれば、濃度0%及び濃度
100%近辺の濃度領域である。これらの濃度領域にお
いては、誤差データが消失するために誤差拡散後の画像
に見られる粒状感が消失し、疑似輪郭が発生する。この
疑似輪郭が階調再現性の低下要因となる。
【0008】この課題の解決のための従来の画像処理方
法として、誤差データに乱数を加算して処理を行うこと
で疑似輪郭の発生を抑制するといった方法がとられてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像処理方法は、誤差データに乱数を加算して処理を行
って疑似輪郭の発生を抑制するものであり、これによれ
ば、再現画像において乱数データによるノイズが発生
し、画質が劣化されるという問題点を有していた。
【0010】この画像処理方法および画像処理装置で
は、疑似輪郭を改善して階調の再現性の向上を図ること
が要求されている。
【0011】本発明は、疑似輪郭を改善して階調の再現
性を向上させるための画像処理方法および疑似輪郭を改
善して階調の再現性を向上させることができる画像処理
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の画像処理方法は、多値画像データを入力し、
誤差拡散法により2値化画像データまたは多値化画像デ
ータを生成する画像階調変調のための画像処理方法であ
って、入力多値画像データの2値化または多値化の処理
のための初期しきい値に対してディザマトリクスのデー
タを付加する構成を備えている。
【0013】これにより、疑似輪郭を改善して階調の再
現性を向上させるための画像処理方法が得られる。
【0014】この課題を解決するための本発明の画像処
理装置は、多値画像データを入力し、誤差拡散法により
2値化画像データまたは多値化画像データを生成する画
像階調変調のための画像処理装置であって、入力多値画
像データの2値化または多値化を行う比較器と、比較器
における比較のための初期しきい値に対してディザマト
リクスのデータを付加するディザマトリクスデータ出力
部とを有する構成を備えている。これにより、疑似輪郭
を改善して階調の再現性を向上させることができる画像
処理装置が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、多値画像データを入力し、誤差拡散法により2値化
画像データまたは多値化画像データを生成する画像階調
変調のための画像処理方法であって、入力多値画像デー
タの2値化または多値化の処理のための初期しきい値に
対してディザマトリクスのデータを付加することとした
ものであり、多値画像データを入力し、誤差拡散法によ
る2値化、多値化処理を行う際に、入力多値画像データ
の濃度と出力画像データの濃度とが一致する濃度領域で
のしきい値にディザマトリクスデータを付加することと
すれば、しきい値に振幅変化を生じさせて誤差データの
消失が防止されるという作用を有する。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ディザマトリクスは入力多値画像デー
タの濃度に応じて変化させることとしたものであり、階
調再現性が向上するという作用を有する。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ディザマトリクスは出力される2値化
画像データまたは多値化画像データの濃度と入力多値画
像データの濃度とが一致する近辺の濃度領域においてし
きい値への付加データが最大となることとしたものであ
り、入出力画像データの一致濃度領域の中央において最
大の振幅を持たせることが可能になるという作用を有す
る。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ディザマトリクスの各データに乱数デ
ータが付加されることとしたものであり、ディザパター
ンの発生が防止されるという作用を有する。
【0019】請求項5に記載の発明は、多値画像データ
を入力し、誤差拡散法により2値化画像データまたは多
値化画像データを生成する画像階調変調のための画像処
理装置であって、入力多値画像データの2値化または多
値化を行う比較器と、比較器における比較のための初期
しきい値に対してディザマトリクスのデータを付加する
ディザマトリクスデータ出力部とを有することとしたも
のであり、多値画像データを入力し、誤差拡散法による
2値化、多値化処理を行う際に、入力多値画像データの
濃度と出力画像データの濃度とが一致する濃度領域での
しきい値にディザマトリクスデータを付加することとす
れば、しきい値に振幅変化を生じさせて誤差データの消
失が防止されるという作用を有する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図8を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1による
画像処理装置を示すブロック図である。
【0021】図1において、画像メモリ100、γ補正
ROM101、第1の加算器102、誤差メモリ10
3、比較器104、重み付け誤差演算器105、減算器
106は図9のものと同様であり、同一符号を付し、説
明は省略する。107は誤差拡散処理部、108aは第
2の加算器、108bは第3の加算器、109は初期し
きい値ROM、110はディザマトリクスのデータを出
力するディザマトリクスデータ出力部、111は乱数発
生器である。
【0022】このような構成の画像処理装置について、
その機能等を説明する。多値画像データを格納した画像
メモリ100から読み出された多値画像データDは、γ
補正ROM101に格納されているガンマ補正データと
参照され、出力デバイスに適したデータD´へと変換さ
れる。誤差拡散処理については図9と同様に加算器10
2、誤差メモリ103、比較器104、重み付け誤差演
算器105、減算器106を有しているが、この図1で
はさらに初期しきい値ROM109を設けており、この
ROM109には2値化及び多値化の際に使用するしき
い値Thの初期設定値を格納する。また、ディザマトリ
クスデータを生成するためのディザマトリクスデータ出
力部110が設けてあり、これは誤差拡散処理時に用い
られるしきい値Thに対して付加するディザマトリクス
データを生成するためのものである。また乱数データを
発生するための乱数発生器111も設けてあるが、これ
は誤差拡散2値化、多値化時に用いられるしきい値Th
に対して乱数データを付加するためのものである。
【0023】次に、図1の画像処理装置について、その
動作を説明する。画像メモリ100より取り込まれた注
目画素における画像の濃度データはγ補正ROM101
により、印字等のデバイスに応じた印字特性用のデータ
へと補正される。この補正後のデータD´がディザマト
リクスを付加すべき領域に含まれ得る場合、つまり、粒
状感の不連続による疑似輪郭を生成する領域に含まれる
場合、初期しきい値ROM109からの初期しきい値に
対して、ディザマトリクスデータ出力部110により出
力されたデータが第2の加算器108aにより付加され
る。
【0024】図2は本実施の形態1で用いるディザマト
リクスの一例を示すデータ図である。
【0025】このディザマトリクスは処理の対象となる
画像データに反復して適用され、ディザマトリクス出力
部110により出力され、注目画素において対応するデ
ィザマトリクスデータが初期しきい値に対して加算器1
08aにより加算される。重み付け誤差演算器105に
より周囲の画素での誤差を重み付けし、誤差メモリ10
3に格納された誤差データEをγ補正ROM101より
出力される注目画素での入力多値画像データD´に加算
器102で加算して得られた多値画像データFとしきい
値Thとを比較器104で比較し、比較器104は2値
化画像データまたは多値化画像データを出力する。
【0026】この結果を図3に示す。図3は入力多値画
像データの濃度に対するしきい値Thを示すグラフであ
る。図3に示すように、粒状感の不連続領域において、
初期しきい値にディザマトリクスを付加することで、こ
の領域内においてしきい値Thが振幅変化するために、
誤差拡散処理における2値化または多値化時に生じる誤
差データの消失領域を無くすことができる。つまり、し
きい値Thを振幅変化させることで、誤差が消失してい
た領域に誤差データを発生させることが可能となり、結
果として誤差拡散の画質劣化要因のひとつである疑似輪
郭の発生を抑制することが可能となる。
【0027】次に、ディザマトリクスを入力多値画像デ
ータの濃度に応じて変化させる場合について図2、図4
を用いて説明する。図4はディザマトリクスの他の例を
示すデータ図である。
【0028】ディザマトリクスデータ出力部110から
出力されるディザマトリクスデータとして、図2に示す
ディザマトリクスデータに加えて、図4に示すようなサ
イズ、パラメータ共に異なるディザマトリクスデータを
適用することで、1つのディザマトリクスにより発生す
るディザパターンを消去することが可能となる。1つの
方法として、画像メモリ100より入力される画像デー
タDをγ補正ROM101で補正した画像入力データD
´の濃度毎に、ディザマトリクスデータ出力部110か
ら出力されるディザマトリクスを、図2に示すディザマ
トリクス、図4に示すディザマトリクス、あるいはその
他のディザマトリクスによるデータをディザマトリクス
データ出力部110より出力し、そのディザマトリクス
のデータを加算器108aにより初期しきい値に加算す
ることで、それぞれのディザパターンが現れるのを防止
することが可能である。
【0029】次に、出力される2値化画像データまたは
多値化画像データの濃度と入力多値画像データの濃度と
が一致する近辺の濃度領域においてしきい値へ付加され
るディザマトリクスデータが最大となる場合について図
5を用いて説明する。図5は入力多値画像データの濃度
に対するしきい値Thを示すグラフである。
【0030】図3に示したディザマトリクスを付加した
しきい値での振幅では、粒状感の不連続領域外との境界
において、しきい値Thが連続した値を取っていない。
この結果、誤差拡散処理後の画像において、階調の再現
性の低下要因となる。そこで、図5に示すようにしきい
値Thの振幅が粒状感の不連続領域中央において最大と
なるようにディザマトリクスのデータをすることで、不
連続領域外のしきい値との境界でのしきい値Thの値の
連続性を保つこととなり、階調の再現性を向上し、なお
かつ、疑似輪郭の改善効果についても効果を得ることが
できる。
【0031】次に、ディザマトリクスの各データに乱数
データを付加する場合について図1を参照して説明す
る。
【0032】画像メモリ100により読み込まれ、γ補
正ROMで濃度補正された入力多値画像データD´は、
重み付け誤差演算器105により周囲の画素の誤差デー
タを重み付けした後に誤差メモリ103に格納された誤
差データを加算器102により加算され、多値画像デー
タFとなる。その後、多値画像データFは、比較器10
4により、初期しきい値にディザマトリクスデータが加
算されたしきい値Thと比較され、比較器104は2値
化画像データまたは多値化画像データを出力するが、デ
ィザマトリクスデータ出力部110から出力されるディ
ザマトリクスのデータに、乱数発生器111により生成
される乱数データを第3の加算器108bにより加算す
ることで、ディザマトリクスを加算したしきい値による
比較後の画像データで生じるディザパターンの発生を抑
制することができる。
【0033】次に、図1の画像処理装置について、その
動作を詳細に図6を用いて説明する。図6は図1の画像
処理装置の動作を示すフローチャートである。
【0034】図6において、まず、2値化処理を行う画
像の多値データの1ライン分を画像メモリ100に格納
し(S1)、次にこのラインの画素に対して分配される
誤差データを誤差メモリ103に格納する(S2)。1
ライン分のデータから2値化を行う画素のデータを読み
出し、この画素での重み付け誤差を加算器102により
加算し、注目画素データDを取得するとともに、γ補正
ROM101においてこの画素データに対応する補正デ
ータD´への変換を行う(S3)。この補正された入力
多値画像データD´が粒状感の不連続濃度領域に含まれ
るかどうかを判定し(S4)、領域内でなければ、しき
い値をたとえば2値化であれば、128に設定する(S
7)。不連続領域内であれば、初期しきい値に加算する
ディザマトリクスのデータの取得を行う。ディザマトリ
クスは、画像濃度に応じて複数のマトリクスを設定して
いる場合には、注目画素での入力濃度を参照し、設定さ
れたマトリクスの対応するデータの取得を行う。またデ
ィザマトリクスデータは粒状感の不連続領域中央で最大
の値を取るように設定しており、入力濃度に対応する値
を算出する(S5)。次に、ディザマトリクスデータの
初期しきい値への付加によるディザパターンの発生を防
止するために、ディザマトリクスデータを付加したしき
い値に対してさらに乱数データを算出する(S6)。次
に、算出された注目画素でのディザマトリクスデータと
乱数データとを初期しきい値に加算し、2値化あるいは
多値化処理のしきい値Thとする(S8)。
【0035】閾値(しきい値)Thの設定後、この注目
画素における誤差拡散による2値化または多値化処理を
行い(S9)、この画素での処理を終了する。そして、
現在のライン全ての画素の処理を終了したかを判定し
(S10)、終了していなければ次の注目画素データD
を取得し(S12)、S3からの処理を繰り返し行い、
終了していれば、全ラインの処理を終了したかの判定を
行う(S11)。全ラインの処理が終了していなければ
次のラインへ移行し(S13)、全処理を終えるまで以
上の処理を繰り返す。
【0036】以上のように本実施の形態によれば、入力
多値画像データの2値化または多値化を行う比較器10
4と、比較器104における比較のための初期しきい値
に対してディザマトリクスのデータを付加するディザマ
トリクスデータ出力部110とを備えたことにより、多
値画像データを入力し、誤差拡散法による2値化、多値
化処理を行う際に、入力多値画像データDの濃度と出力
画像データの濃度とが一致する濃度領域でのしきい値に
ディザマトリクスデータを付加することとすれば、しき
い値Thに振幅変化を生じさせて誤差データの消失を防
止することができる。また、ディザマトリクスを入力多
値画像データの濃度に応じて変化させるようにしたの
で、階調再現性を向上することができる。さらに、出力
される2値化画像データまたは多値化画像データの濃度
と入力多値画像データの濃度とが一致する近辺の濃度領
域においてしきい値へ付加されるディザマトリクスデー
タが最大となるようにしたので、入出力画像データの一
致濃度領域の中央において最大の振幅を持たせることが
可能になる。さらに、ディザマトリクスの各データに乱
数データを付加するようにしたので、ディザパターンの
発生を防止することができる。
【0037】参考として図7に従来例における疑似輪郭
の発生を示す疑似輪郭発生図、図8に本発明の実施の形
態1における疑似輪郭改善結果を示す疑似輪郭発生図を
示す。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
画像処理方法によれば、多値画像データを入力し、誤差
拡散法により2値化画像データまたは多値化画像データ
を生成する画像階調変調のための画像処理方法であっ
て、入力多値画像データの2値化または多値化の処理の
ための初期しきい値に対してディザマトリクスのデータ
を付加することにより、多値画像データを入力し、誤差
拡散法による2値化、多値化処理を行う際に、入力多値
画像データの濃度と出力画像データの濃度とが一致する
濃度領域でのしきい値にディザマトリクスデータを付加
することとすれば、しきい値に振幅変化を生じさせて誤
差データの消失を防止することができるという有利な効
果が得られる。
【0039】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、ディザマトリクスは入力多値画
像データの濃度に応じて変化させることにより、変化す
るディザマトリクスデータに応じた階調再現性が得られ
るので、階調再現性を向上させることができるという有
利な効果が得られる。
【0040】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、ディザマトリクスは出力される
2値化画像データまたは多値化画像データの濃度と入力
多値画像データの濃度とが一致する近辺の濃度領域にお
いてしきい値への付加データが最大となることにより、
入出力画像データの一致濃度領域の中央において最大の
振幅を持たせることが可能になるという有利な効果が得
られる。
【0041】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、ディザマトリクスの各データに
乱数データが付加されることにより、ディザパターンの
発生を防止することができるという有利な効果が得られ
る。
【0042】本発明の請求項5に記載の画像処理装置に
よれば、多値画像データを入力し、誤差拡散法により2
値化画像データまたは多値化画像データを生成する画像
階調変調のための画像処理装置であって、入力多値画像
データの2値化または多値化を行う比較器と、比較器に
おける比較のための初期しきい値に対してディザマトリ
クスのデータを付加するディザマトリクスデータ出力部
とを有することにより、多値画像データを入力し、誤差
拡散法による2値化、多値化処理を行う際に、入力多値
画像データの濃度と出力画像データの濃度とが一致する
濃度領域でのしきい値にディザマトリクスデータを付加
することとすれば、しきい値に振幅変化を生じさせて誤
差データの消失を防止することができるという有利な効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像処理装置を示
すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1で用いるディザマトリク
スの一例を示すデータ図
【図3】入力多値画像データの濃度に対するしきい値を
示すグラフ
【図4】ディザマトリクスの他の例を示すデータ図
【図5】入力多値画像データの濃度に対するしきい値を
示すグラフ
【図6】図1の画像処理装置の動作を示すフローチャー
【図7】従来例における疑似輪郭の発生を示す疑似輪郭
発生図
【図8】本発明の実施の形態1における疑似輪郭改善結
果を示す疑似輪郭発生図
【図9】従来の画像処理装置を示すブロック図
【図10】従来の誤差拡散法において用いられる誤差マ
トリクスを示すデータ図
【符号の説明】
100 画像メモリ 101 γ補正ROM 102 第1の加算器 103 誤差メモリ 104 比較器 105 重み付け誤差演算器 106 減算器 107 誤差拡散処理部 108a 第2の加算器 108b 第3の加算器 109 初期しきい値ROM 110 ディザマトリクスデータ出力部 111 乱数発生器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多値画像データを入力し、誤差拡散法によ
    り2値化画像データまたは多値化画像データを生成する
    画像階調変調のための画像処理方法であって、前記入力
    多値画像データの2値化または多値化の処理のための初
    期しきい値に対してディザマトリクスのデータを付加す
    ることを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】前記ディザマトリクスは前記入力多値画像
    データの濃度に応じて変化させることを特徴とする請求
    項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】前記ディザマトリクスは出力される2値化
    画像データまたは多値化画像データの濃度と入力多値画
    像データの濃度とが一致する近辺の濃度領域において前
    記しきい値への付加データが最大となることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】前記ディザマトリクスの各データに乱数デ
    ータが付加されることを特徴とする請求項1に記載の画
    像処理方法。
  5. 【請求項5】多値画像データを入力し、誤差拡散法によ
    り2値化画像データまたは多値化画像データを生成する
    画像階調変調のための画像処理装置であって、前記入力
    多値画像データの2値化または多値化を行う比較器と、
    前記比較器における比較のための初期しきい値に対して
    ディザマトリクスのデータを付加するディザマトリクス
    データ出力部とを有することを特徴とする画像処理装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006191457A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、画像形成装置、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US7528992B2 (en) 2001-09-18 2009-05-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image processing device and image processing method

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US7528992B2 (en) 2001-09-18 2009-05-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image processing device and image processing method
JP2006191457A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、画像形成装置、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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