JPH09247450A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09247450A
JPH09247450A JP8056372A JP5637296A JPH09247450A JP H09247450 A JPH09247450 A JP H09247450A JP 8056372 A JP8056372 A JP 8056372A JP 5637296 A JP5637296 A JP 5637296A JP H09247450 A JPH09247450 A JP H09247450A
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JP
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pixel
binarization
interest
diffusion
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Application number
JP8056372A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Hamada
和之 浜田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Publication of JPH09247450A publication Critical patent/JPH09247450A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理画像における全ての画素に対して適応化
処理を行うことによって、誤差拡散法特有の“テクスチ
ャ”や“worm”の発生が無く、しかも、解像度を低
下させること無く階調再現性の良い、高品位の再生画像
を得ることができる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 入力された多値画像データを誤差拡散法
を用いた再現する2値化処理手段1を備える。2値化処
理手段1は、2値化処理を行うべき注目画素及びその周
辺画素における特徴量に基づいて、該注目画素に対する
2値化閾値を設定する閾値設定手段3、および上記注目
画素及びその周辺画素に対する誤差の拡散範囲と拡散係
数とを決定し該注目画素に対する誤差拡散処理を行う誤
差拡散手段5とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルプリン
タや、ディジタル複写機等に備えられた入力された多階
調画像データを2値画像データに変換して出力する画像
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力された多階調画像データ
を2値画像データに変換して出力する画像処理装置で
は、多階調画像を2値画像に変換する方法として、例え
ば誤差拡散法が用いられている。この誤差拡散法は、注
目画素の階調値と、この階調値を2値化処理するための
固定の2値化閾値との2値化の量子化誤差が、注目画素
の近傍画素の階調値に拡散され、これら各階調値を逐次
的に2値化する方法である。この誤差拡散法について
は、例えば、『Proceeding of the S.I.D. vol 17/2,19
76,R.Floyd and L.Steinberg"An Adaptive Algorithm f
or Spatial Greyscale"p.75-76』に述べられている。
【0003】ところが、誤差拡散法を利用した2値化方
法では、その画一的な処理方法の特質として、誤差拡散
処理特有の、一般的に“テクスチャ”や“worm”と
呼ばれる縞模様が再生画像に発生し、画像によっては視
覚的印象に悪影響を与える虞がある。
【0004】そこで、例えば特開平7−38754号公
報には、修正階調値を2値化閾値で2値化した2値画像
と修正階調値とに基づいて得られる2値化の量子化誤差
を、修正階調値計算手段に帰還する一方、修正階調値か
ら注目画素の近傍画素における量子化誤差の相関値を求
め、この相関値から2値化閾値の修正量を算出する方法
が開示されている。
【0005】上記公報によれば、2値化閾値が量子化誤
差の相関値によって修正されるので、2値化に伴う量子
化誤差が無相関化される。これにより、量子化誤差の相
関に起因する“テクスチャ”や“worm”と呼ばれる
縞模様の発生を無くすことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
方法では、修正階調値から注目画素の近傍画素における
量子化誤差を計算し、この量子化誤差から上記修正階調
値に対するフィードバック処理が行われているだけであ
り、原画像の情報に拡散誤差(量子化誤差)が加味され
且つ、画素毎に、上記拡散誤差から2値化閾値処理及び
誤差拡散処理に対するフィードバック処理が行われてい
ないので、処理画素毎に適応化処理が完全に行われない
という欠点を有している。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、処理画像における全ての
画素に対して適応化処理を行うことによって、誤差拡散
法特有の“テクスチャ”や“worm”の発生が無く、
しかも、解像度を低下させること無く階調再現性の良
い、高品位の再生画像を得ることができる画像処理装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像処理装置
は、上記の課題を解決するために、入力された多値画像
データを誤差拡散法を用いた2値化処理手段によって再
現する画像処理装置において、上記2値化処理手段は、
2値化処理を行うべき注目画素及びその周辺画素におけ
る2値化誤差を予め算出する誤差算出手段と、この算出
された2値化誤差から、上記注目画素及びその周辺画素
における特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、この特徴
量に基づいて、該注目画素に対する2値化閾値を設定す
る閾値設定手段および上記注目画素及びその周辺画素に
対する誤差の拡散範囲と拡散係数とを決定し、該注目画
素に対する誤差拡散処理を行う誤差拡散手段とを有して
いることを特徴としている。
【0009】上記の構成によれば、2値化処理手段が、
2値化処理を行うべき注目画素およびその周辺画素の特
徴量に基づいて、該注目画素に対する2値化閾値を設定
すると共に、該注目画素およびその周辺画素に対する誤
差の拡散範囲および拡散係数を設定するようになるの
で、処理対象となる画素毎に周辺画素にマッチした適応
化処理(誤差拡散処理)を行うことができる。これによ
り、誤差拡散法特有の“テクスチャ”や“worm”の
発生が無く、しかも、解像度を低下させること無く階調
再現性の良い、高品位の再生画像を得ることができる。
【0010】請求項2の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項1の構成に加えて、誤差算出手
段は、2値化処理を行うべき注目画素の周辺画素とし
て、該注目画素の直前に2値化処理された画素を用いて
2値化誤差を算出することを特徴としている。
【0011】上記の構成によれば、請求項1の構成によ
る作用に加えて、注目画素とその直前に2値化処理され
た画素との2つの画素のみで注目画素に対する閾値と誤
差の拡散範囲および拡散係数を決定するようになってい
るので、注目画素の2値化処理にかかる時間を短縮する
ことができる。これにより、原画像の各画素毎に対して
適応的且つ、短時間で2値化処理を行うことができる。
【0012】請求項3の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項1の構成に加えて、誤差算出手
段は、2値化処理を行うべき注目画素の周辺画素とし
て、該注目画素の所定範囲内の近傍の画素を用いて2値
化誤差を算出することを特徴としている。
【0013】上記の構成によれば、請求項1の作用に加
えて、注目画素とその近傍画素の予測誤差の相互関係に
基づいて、誤差拡散処理が行われている場合、上記請求
項2のように注目画素とその直前に2値化処理された画
素との関係から誤差拡散処理を行う場合よりも、注目画
素の2値化処理は、さらに近傍画素にマッチして行うこ
とができる。
【0014】請求項4の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項2または3の構成に加えて、特
徴量抽出手段は、人間の視覚系に基づくフィルタを用い
て、誤差算出手段から算出された2値化誤差から注目画
素とその近傍画素の特徴量を抽出することを特徴として
いる。
【0015】上記の構成によれば、請求項2または3に
よる作用に加えて、特徴量抽出手段は、人間の視覚系に
基づくフィルタを用いて、注目画素とその近傍画素の特
徴量を抽出するようになっているので、2値化処理され
た画像は人間の視覚特性に近いものとすることができ
る。
【0016】請求項5の画像処理装置は、上記の課題を
解決するために、請求項2または3の構成に加えて、特
徴量抽出手段は、ニューラルネットワークを用いて、誤
差算出手段から算出された2値化誤差から注目画素とそ
の近傍画素の特徴量を抽出することを特徴としている。
【0017】上記の構成によれば、請求項2または3に
よる作用に加えて、特徴量抽出手段は、ニューラルネッ
トワークを用いて、注目画素とその近傍画素の特徴量を
抽出するようになっているので、画素の特徴を精度良く
抽出することができ、この結果、各画素に対する適応化
処理を高精度に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0019】〔実施の形態1〕本実施の形態に係る画像
処理装置は、図1に示すように、多階調の入力画像に対
して2値化処理を行い、2値の出力画像として再現する
2値化処理手段1を備えている。
【0020】2値化処理手段1は、一般に固定閾値ある
いは変動閾値の何れかを用いることによって多階調画像
の2値化処理を行うようになっている。固定閾値を用い
た場合には、閾値は、多階調画像の中央値に設定するの
が一般的であるが、その他の値に設定することも可能で
ある。また、変動閾値を使用する場合には、ランダム閾
値、あるいは、正弦波ライクな関数等により、閾値に適
宜擾乱を与えることが可能である。尚、本実施の形態で
は、2値化閾値として固定閾値を用いた場合について説
明するが、変動閾値を用いた場合も本実施の形態と同様
の処理で2値化を行うことが可能である。
【0021】また、2値化処理手段1は、特徴量抽出手
段2、閾値設定手段3、誤差算出手段4、誤差拡散手段
5を有している。
【0022】閾値設定手段3は、処理対象となる画素
(以下、注目画素と称する)に対する2値化処理のため
の2値化閾値を設定する手段であり、この2値化閾値は
特徴量抽出手段2からの信号に基づいて設定される。一
般に、初期の2値化閾値は多階調画像の中央値に設定さ
れる。
【0023】誤差算出手段4は、連続階調値を有する画
像の2値化処理に伴い発生する量子化誤差(以下、説明
の便宜上、予測誤差と称する)を算出するものであり、
この予測誤差は以下のようにして求められる。
【0024】例えば、256階調を有する画像(0〜2
55の256段階で表され、0が黒:バイナリ値0、2
55が白:バイナリ値1で表されていると想定する)
を、例えば閾値127で2値化する場合、注目画素の階
調値が200であれば、予測バイナリ値1であるので、
予測誤差は−55となる。
【0025】即ち、この予測誤差は、以下の式(1)で
与えられる。
【0026】 (予測誤差)=(注目画素の階調値)−(予測バイナリ値)・・(1) 但し、予測バイナリ値は、実際にはバイナイリ値0の時
0を、バイナリ値1の時255を用いるものとする。
【0027】上記のようにして誤差算出手段4にて算出
された予測誤差は、特徴量抽出手段2に与えられると共
に、誤差拡散手段5に与えられる。
【0028】誤差拡散手段5は、誤差算出手段4で算出
された予測誤差の拡散範囲を規定すると共に、拡散範囲
内の各画素に対する誤差の重みを示す拡散係数を決定す
る手段であり、上記の誤差算出手段4からの予測誤差
と、特徴量抽出手段2からの信号とに基づいて決定され
る。
【0029】特徴量抽出手段2は、誤差算出手段4にて
算出された予測誤差から、注目画素とその周辺画素の特
徴量を抽出し、この特徴量から、閾値設定手段3におい
て生成される閾値の大きさを制御する信号を出力すると
共に、誤差拡散手段5において決定される拡散範囲と拡
散係数との大きさを制御する信号を出力するようになっ
ている。
【0030】上記構成の画像処理装置は、注目画素とそ
の周辺画素における誤差算出手段4で算出した予測誤差
を利用して、該注目画素を2値化処理に使用する際の、
閾値設定手段3における2値化閾値と誤差算出手段4に
おける誤差の拡散範囲および拡散係数とを決定するもの
である。即ち、上記の画像処理装置では、2値化閾値お
よび誤差の拡散範囲と拡散係数に対してフィードバック
処理を施すようになっている。これにより、入力画像の
各画素毎に適応的に2値化処理を行うものである。
【0031】以下に、本画像処理装置による各画素に対
する適応化処理について具体的に説明する。
【0032】始めに、特徴量抽出手段2が、誤差算出手
段4にて算出された注目画素及びその直前に2値化処理
された画素の2値化誤差から、注目画素及びその直前に
2値化処理された画素の2値化誤差の特徴量を抽出し、
この特徴量から、閾値設定手段3および誤差算出手段4
を制御する処理の流れについて、図3に示すフローチャ
ートを参照しながら以下に説明する。
【0033】先ず、閾値設定手段3では、注目画素およ
びその周辺画素の画像情報から、該注目画素およびその
周辺画素の予測誤差を求めるための予測誤差用の閾値が
設定される(S1)。
【0034】次に、誤差算出手段4では、上記閾値設定
手段3にて設定された閾値から注目画素とその周辺画素
の必要な領域の予測誤差を求める(S2)。
【0035】そして、上記特徴量抽出手段2は、誤差算
出手段4にて算出された注目画素およびその周辺画素の
予測誤差のそれぞれの大きさ及び各予測誤差の和や差等
の特徴量を求める(S3)。但し、各予測誤差の特徴量
は、上記の和や差に限定するものではなく、数学的に得
られるものであれば良い。
【0036】次いで、特徴量抽出手段2は、上記の予測
誤差の大きさ及び各予測誤差の特徴量に応じて、閾値設
定手段3への閾値の大きさを決定するための信号および
誤差拡散手段5への拡散の範囲および拡散係数の決定の
ための信号の各内容を決定する。即ち、特徴量抽出手段
2は、上記予測誤差の特徴量から、閾値設定手段3の閾
値を設定し(S4)、誤差拡散手段5の誤差の拡散範囲
と拡散係数とを設定する(S5)。
【0037】上記特徴量抽出手段2は、例えば、各予測
誤差の絶対値が小さく、且つ特徴量としての両者の予測
誤差の差が小さい場合には、閾値へのフィードバック量
を小さく、即ち閾値の大きさの変化量を小さく、且つ拡
散範囲を狭く、拡散係数を小さくする等の処理が行える
ような信号を閾値設定手段3および誤差拡散手段5に出
力するようになっている。
【0038】即ち、注目画素の予測誤差の絶対値が1
0、注目画素の直前の画素の予測誤差の絶対値が15で
ある時には、閾値設定手段3では、2値化閾値thを以
下の式(2)にて決定する。
【0039】 th=127+(10+15)×α ・・・・・・・・・(2) 但し、α=0.2とし、式(2)中の127は、閾値設
定手段3において最初に設定されている閾値であり、α
の値および2値化閾値の決定方法については、構築され
るシステム全体の特性を考慮して決定されるものであ
り、それぞれを適宜変更することは可能である。
【0040】このようにして2値化閾値thを決定した
後、誤差算出手段4にて、この2値化閾値thからバイ
ナリ値および2値化誤差を算出し、2値化誤差が12で
あれば、誤差拡散手段5では、例えば、拡散範囲および
拡散係数を、図2のように設定し、誤差拡散処理を行う
(S6)。
【0041】図2において、主走査方向は矢印jで示
し、副走査方向は矢印iで示すものとする。即ち、注目
画素の座標を(i、j)とすれば、誤差算出手段4にて
決定された拡散範囲は、画素(i、j+1)、(i+
1、j−1)、(i+1、j)、(i+1、j+1)と
なり、それぞれの拡散係数は、1/2、1/8、1/
4、1/8となる。
【0042】上記のS1〜S6までの処理は、原画像の
予定領域の2値化処理が終了するまで、適宜必要なだけ
繰り返される(S7)。
【0043】したがって、上記の構成によれば、注目画
素とその直前の画素の予測誤差の大きさおよび両者の予
測誤差の特徴量から、注目画素の2値化閾値が決定さ
れ、この2値化閾値による2値化処理時に発生する2値
化誤差に基づいて、拡散範囲および拡散係数が決定され
るので、注目画素の2値化処理は、該注目画素の周辺画
素にマッチして行われる。
【0044】これにより、入力された画像の各画素毎
に、周辺画素にマッチした適応化処理を行うことが可能
となり、誤差拡散処理特有の“テクスチャ”や“wor
m”の発生が無く、しかも、解像度を低下させること無
く階調再現性の良い、高品位の再生画像を得ることがで
きる。
【0045】以上の説明では、誤差算出手段4が、2値
化処理を行うべき注目画素の周辺画素として、該注目画
素の直前に2値化処理された画素を用いて予測誤差を算
出していたが、以下の実施の形態2では、誤差算出手段
4が、2値化処理を行うべき注目画素の周辺画素とし
て、該注目画素の所定範囲内の近傍の画素を用いて予測
誤差を算出する場合について説明する。
【0046】〔実施の形態2〕本実施の形態では、図1
に示す画像処理装置において、誤差算出手段4が、予め
注目画素とその近傍画素の予測誤差を算出し、この算出
された予測誤差から特徴量抽出手段2は、先ず、注目画
素の近傍画素として、例えば、図4に示すように、注目
画素の周辺2画素ずつを参照範囲とした場合、参照画素
全体に対する予測誤差の大きさの和を求める。尚、図4
において、主走査方向は矢印jで示し、副走査方向は矢
印iで示す。また、本実施の形態では、画像処理装置の
ブロック図として、前記実施の形態1で使用した画像処
理装置のブロック図を使用する。
【0047】次に、主走査方向、副走査方向それぞれの
予測誤差の関係を求め、この関係に応じて、閾値設定手
段3への閾値の大きさを決定するための信号および誤差
拡散手段5への拡散の範囲および拡散係数の決定のため
の信号の各内容を決定する。
【0048】例えば、特徴量抽出手段2は、主走査方
向、副走査方向とも、予測誤差の大きさの和および差が
小さいと判断した場合には、2値化閾値へのフィードバ
ック量を小さくするための信号、および図2に示すよう
に拡散範囲を狭く、拡散係数を小さくするための信号を
閾値設定手段3および誤差拡散手段5に出力する。そし
て、閾値設定手段3では、上記の式(2)により新たに
閾値が決定され、誤差拡散手段5では、拡散範囲および
拡散係数が決定され、注目画素(i、j)に対して決定
された拡散範囲および拡散係数に応じた誤差拡散処理が
行われる。以下、この処理が適宜行われる。
【0049】上記注目画素及び近傍画素の予測誤差の相
互関係は、例えばフィルタリングを利用して求められ
る。このフィルタリングに使用されるフィルタとして
は、例えば、米国特許5051844号に引用されてい
るような人間の視覚特性に基づくローパスフィルタ(図
5)がある。このようなローパスフィルタを主走査方向
および副走査方向に適用し、この結果と、例えば周辺画
素の2値化誤差の平均値の相関をとるようになってい
る。そして、特徴量抽出手段2は、上記のフィルタリン
グの結果が最小の拡散手段を選択した場合、即ち主走査
方向、副走査方向とも、予測誤差の大きさの和および差
が小さいと判断した場合、2値化閾値へのフィードバッ
ク量を小さく、且つ図2に示すように、拡散範囲を狭
く、拡散係数を小さくする等の処理を行う。
【0050】したがって、上記の構成によれば、注目画
素とその近傍画素から2値化予測誤差を参照し、注目画
素と近傍画素の誤差の相互関係から、注目画素の2値化
閾値が決定され、この2値化閾値による2値化処理時に
発生する2値化誤差に基づいて、拡散範囲および拡散係
数が決定されるので、注目画素の2値化処理は、周辺画
素にマッチして行われる。しかも、この場合、注目画素
とその周辺画素の予測誤差が人間の視覚特性に基づくロ
ーパスフィルタを用いて算出されているので、違和感の
無い2値画像に再現できる。
【0051】これにより、入力された画像の各画素毎
に、さらに周辺画素にマッチした適応化処理を行うこと
が可能となり、誤差拡散処理特有の“テクスチャ”や
“worm”の発生が無く、しかも、解像度を低下させ
ること無く階調再現性の良い、高品位の再生画像を得る
ことができる。
【0052】次いで、上記の注目画素及び周辺画素の予
測誤差の相互関係(特徴量)を、上記のようにフィルタ
リングによるものではなく、ニューラルネットワークを
用いて求める方法につて以下の実施の形態3にて説明す
る。
【0053】〔実施の形態3〕本実施の形態では、図1
に示す画像処理装置において、誤差算出手段4は、実施
の形態2と同様に、2値化処理を行うべき注目画素の周
辺画素として、該注目画素の所定範囲内の近傍の画素を
用いて予測誤差を算出するものとする。そして、特徴量
抽出手段2は、誤差算出手段4からの注目画素及び周辺
画素の予測誤差の関係から、ニューラルネットワークに
よってその予測誤差の特徴量を抽出し、この特徴量か
ら、予測誤差の大きさを判断し、閾値設定手段3への閾
値の大きさを決定するための信号および誤差拡散手段5
への拡散の範囲および拡散係数の決定のための信号の各
内容を決定するようなフィードバック処理を行うように
なっている。尚、本実施の形態では、画像処理装置のブ
ロック図として、前記実施の形態1で使用した画像処理
装置のブロック図を使用する。
【0054】具体的に説明すると、特徴量抽出手段2
は、例えば、図4に示すように、注目画素の周辺2画素
づつを参照範囲とした場合、予測誤差から得られる例え
ば符号の変化の頻度、繰り返しの有無、同符号の連続
性、誤差の大きさの推移等の特徴量からニューラルネッ
トワークを用いて、注目画素が文字画素、またはある画
像のエッジであるか否か、写真画像あるいは網点画像で
ある否かといった判断を行い、この判断結果に基づい
て、閾値設定手段3への閾値の大きさを決定するための
信号および誤差拡散手段5への拡散の範囲および拡散係
数の決定のための信号の各内容を決定するようなフィー
ドバック処理を行うようになっている。
【0055】つまり、特徴量抽出手段2は、例えば注目
画素が文字画像のエッジであり、且つニューラルネット
ワークの出力が最小の拡散手段を選択した場合には、閾
値設定手段3に対する閾値へのフィードバック量を減少
させ、且つ誤差拡散手段5に対しては、誤差の拡散の範
囲、誤差の拡散量を最小にする等の処理を行うことで、
注目画素及び2値化未処理画素に対し適応的にフィード
バック処理を行うようになっている。
【0056】上記のフィードバック処理を行う際には、
誤差の拡散範囲および拡散係数の値等を予め設定した図
2や図4に示すような誤差拡散処理に必要な複数個のパ
ラメータを幾つか用意しておき、その中から最適なパラ
メータを選択し、フィードバック処理を行うようになっ
ている。このようにフィードバック処理を行うことで、
誤差拡散処理の処理系全体としてのプロセス量及び必要
メモリ量を増大させること無く適応的に2値化処理を行
うことができる。
【0057】また、注目画素の含有される画像領域の判
別精度を向上させるために、予測誤差の特徴量を抽出す
る為のニューラルネットワークは、予め教師データとし
て、例えば文字、写真、網点を用いて形成された各画像
データが与えられ、それを基に学習するようになってい
る。このように学習されたニューラルネットワークによ
れば、注目画素に対する最適2値化処理の精度を向上さ
せることができる。
【0058】以上のように、誤差拡散処理における注目
画素及びその周辺画素の予測誤差の特徴量を抽出する際
に、ニューラルネットワークを用いることで、予測誤差
の特徴量の抽出精度を向上させることができ、この結
果、誤差拡散処理における注目画素を高精度に且つ適応
的に2値化処理することができる。
【0059】また、上記のニューラルネットワークによ
る注目画素の特徴量は、本実施の形態のように、注目画
素及びその周辺画素の2値化誤差の特徴量から求める方
法の他に、原画像の連続階調値を用いても良い。この原
画像の連続階調値を用いた注目画素の特徴量の抽出の処
理の流れについて図6のフローチャートに基づいて以下
に説明する。
【0060】先ず、特徴量抽出手段2は、注目画素とそ
の周辺画素に対応する原画像の多階調値から誤差拡散処
理に必要な領域の特徴量を求める(S11)。
【0061】次いで、S11で領域の特徴量からニュー
ラルネットワークを用いて、2値化閾値を設定し、この
設定値に応じた信号を、閾値設定手段3に出力し(S1
2)、誤差の拡散範囲および拡散係数を設定し、これら
の設定値に応じた信号を誤差拡散手段5に出力する(S
13)。
【0062】次に、誤差拡散手段5は、特徴量抽出手段
2からの誤差の拡散範囲および拡散係数の設定値に応じ
て、注目画素の誤差の拡散を行う(S14)。
【0063】そして、誤差拡散処理の対象となっている
原画像の予定領域に対応する処理が終了したか否かが判
定され(S15)、予定領域終了でなければ、再びS1
1に移行し、該当する原画像の領域の誤差拡散処理(S
11〜S14)を繰り返し、予定領域終了であれば、誤
差拡散処理を終了する。
【0064】また、白または黒ベタに近い比較的広い領
域を有する原画像では、この領域に対して誤差拡散処理
を行った場合、誤差の蓄積によって発生する反転領域が
発生する。これを防止するために、特徴量抽出手段2で
は、注目画素の特徴量を抽出する際、注目画素の近傍の
画素の予測誤差の絶対値に於いて、約90%以上の範囲
が連続階調値に対して約6%未満の値をとる時には、強
制的に誤差拡散手段による誤差の拡散を行わないように
なっている。
【0065】
【発明の効果】請求項1の発明の画像処理装置は、以上
のように、入力された多値画像データを誤差拡散法を用
いた2値化処理手段によって再現する画像処理装置にお
いて、上記2値化処理手段は、2値化処理を行うべき注
目画素及びその周辺画素における2値化誤差を予め算出
する誤差算出手段と、この算出された2値化誤差から、
上記注目画素及びその周辺画素における特徴量を抽出す
る特徴量抽出手段と、この特徴量に基づいて、該注目画
素に対する2値化閾値を設定する閾値設定手段および上
記注目画素及びその周辺画素に対する誤差の拡散範囲と
拡散係数とを決定し、該注目画素に対する誤差拡散処理
を行う誤差拡散手段とを有している構成である。
【0066】それゆえ、画素毎に対して周辺画素にマッ
チした適応化処理を行うことができるので、誤差拡散法
特有の“テクスチャ”や“worm”の発生が無く、し
かも、解像度を低下させること無く階調再現性の良い、
高品位の再生画像を得ることができるという効果を奏す
る。
【0067】請求項2の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項1の構成に加えて、誤差算出手段は、2
値化処理を行うべき注目画素の周辺画素として、該注目
画素の直前に2値化処理された画素を用いて2値化誤差
を算出する構成である。
【0068】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、予測誤差の特徴量を抽出するための画素が注目画
素とその直前に処理された画素の2つの画素のみを使用
しているので、誤差拡散法にかかる処理時間の短縮を図
ることができるという効果を奏する。
【0069】請求項3の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項1の構成に加えて、誤差算出手段は、2
値化処理を行うべき注目画素の周辺画素として、該注目
画素の所定範囲内の近傍の画素を用いて2値化誤差を算
出する構成である。
【0070】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、注目画素とその近傍画素の予測誤差の相互関係に
基づいて、誤差拡散処理が行われている場合、注目画素
とその直前の画素との関係から誤差拡散処理を行う場合
よりも、注目画素の2値化処理は、さらに周辺画素にマ
ッチして行うことができるという効果を奏する。
【0071】請求項4の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項2または3の構成に加えて、特徴量抽出
手段は、人間の視覚系に基づくフィルタを用いて、誤差
算出手段から算出された2値化誤差から注目画素とその
近傍画素の特徴量を抽出する構成である。
【0072】それゆえ、請求項2または3の構成による
効果に加えて、2値化処理された画像は人間の視覚特性
に近いものとすることができるので、違和感の無い2値
画像に再現できるという効果を奏する。
【0073】請求項5の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項2または3の構成に加えて、特徴量抽出
手段は、ニューラルネットワークを用いて、誤差算出手
段から算出された2値化誤差から注目画素とその近傍画
素の特徴量を抽出する構成である。
【0074】それゆえ、請求項2または3の構成による
効果に加えて、画素の特徴を精度良く抽出することがで
き、この結果、各画素に対する適応化処理を高精度に行
うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の概略のブロック図であ
る。
【図2】図1に示す画像処理装置に備えられた誤差拡散
手段における誤差の拡散範囲および拡散係数を示す説明
図である。
【図3】図1に示す画像処理装置において、注目画素お
よびその周辺画素の特徴量を算出するために、これら各
画素の予測誤差を使用した場合の誤差拡散処理の流れを
説明するフローチャートである。
【図4】図1に示す画像処理装置に備えられた誤差拡散
手段における誤差の拡散範囲および拡散係数を示す説明
図である。
【図5】図1に示す画像処理装置に備えられた特徴量抽
出手段に使用されるフィルタの説明図である。
【図6】図1に示す画像処理装置において、注目画素お
よびその周辺画素の特徴量を算出するために、原画像の
多階調値を使用した場合の誤差拡散処理の流れを説明す
るフローチャートである。
【符号の説明】
1 2値化処理手段 2 特徴量抽出手段 3 閾値設定手段 4 誤差算出手段 5 誤差拡散手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された多値画像データを誤差拡散法を
    用いた2値化処理手段によって再現する画像処理装置に
    おいて、 上記2値化処理手段は、2値化処理を行うべき注目画素
    及びその周辺画素における2値化誤差を予め算出する誤
    差算出手段と、この算出された2値化誤差から、上記注
    目画素及びその周辺画素における特徴量を抽出する特徴
    量抽出手段と、この特徴量に基づいて、該注目画素に対
    する2値化閾値を設定する閾値設定手段および上記注目
    画素及びその周辺画素に対する誤差の拡散範囲と拡散係
    数とを決定し、該注目画素に対する誤差拡散処理を行う
    誤差拡散手段とを有していることを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】上記誤差算出手段は、2値化処理を行うべ
    き注目画素の周辺画素として、該注目画素の直前に2値
    化処理された画素を用いて2値化誤差を算出することを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】上記誤差算出手段は、2値化処理を行うべ
    き注目画素の周辺画素として、該注目画素の所定範囲内
    の近傍の画素を用いて2値化誤差を算出することを特徴
    とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】上記特徴量抽出手段は、人間の視覚系に基
    づくフィルタを用いて、誤差算出手段から算出された2
    値化誤差から注目画素とその周辺画素の特徴量を抽出す
    ることを特徴とする請求項2または3記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】上記特徴量抽出手段は、ニューラルネット
    ワークを用いて、誤差算出手段から算出された2値化誤
    差から注目画素とその周辺画素の特徴量を抽出すること
    を特徴とする請求項2または3記載の画像処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009100228A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Canon Inc 画像処理装置及びその制御方法
US7672525B2 (en) 2003-07-30 2010-03-02 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method, program, storage medium, and apparatus for executing a quantization process of image data by error diffusion

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US7672525B2 (en) 2003-07-30 2010-03-02 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method, program, storage medium, and apparatus for executing a quantization process of image data by error diffusion
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