JPH0910661A - 円筒状基材塗布方法及び該装置 - Google Patents

円筒状基材塗布方法及び該装置

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JPH0910661A
JPH0910661A JP16201995A JP16201995A JPH0910661A JP H0910661 A JPH0910661 A JP H0910661A JP 16201995 A JP16201995 A JP 16201995A JP 16201995 A JP16201995 A JP 16201995A JP H0910661 A JPH0910661 A JP H0910661A
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JP
Japan
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cylindrical
coating
base material
cylindrical base
cylindrical substrate
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Application number
JP16201995A
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English (en)
Inventor
Akira Ohira
晃 大平
Junji Ujihara
淳二 氏原
Eiichi Kijima
栄一 木島
Masanari Asano
真生 浅野
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒状基材の把持が確実で、ずれの発生がな
く、把持部材の解除時に振動をあたえず、塗膜が均一
で、塗布ムラや塗膜欠陥がない円筒状基材の塗布方法、
塗布装置を提供する。 【構成】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下か
ら上へ垂直に押し上げながら塗布する円筒状基材塗布装
置において、前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続
的に塗布する際、把持子を設けた少なくとも2つのハン
ド部により前記円筒状基材の外面を外方より把持する把
持手段を備え、前記ハンド部の前記把持子と前記円筒状
基材との間の静止摩擦係数が0.5から2.5であるこ
とを特徴とする円筒状基材塗布装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は円筒状基材(ドラムとも
いう)の外面上に塗布する円筒状基材塗布方法及び装置
に係わり、さらに詳しくは垂直に押し上げながら円筒状
基材に塗布液を均一に塗布する円筒状基材塗布方法及び
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンドレスに形成された連続
面を有する円筒状基材の外面上へ薄膜を均一に塗布する
方法として、スプレー塗布法、浸漬塗布法、ブレード塗
布法、ロール塗布法、スライドホッパー型塗布法等の方
法が知られている。
【0003】スプレー塗布法はスプレーガンより塗布液
を噴出したエンドレスに形成された連続面に吹き付け
る。また、ブレード塗布法、ロール塗布法では、例えば
円筒状基材の軸方向にブレードもしくはロールを配置し
該円筒状基材を回転させて塗布を行い円筒状基材を1回
転させた後、ブレードもしくはロールを後退させるもの
である。また浸漬塗布法は円筒状基材を塗布液槽に満た
し塗布する。また、スライドホッパー型塗布法はエンド
レスに形成された連続周面を有する円筒状基材を連続的
にその軸方向に移動させながら、その周囲を環状に取り
囲み円筒状基材の外周面に対して塗布液を塗布するもの
であって、さらにこの塗布装置は環状の液分配室と、こ
の液分配室の一部に対して外部から塗布液を供給する供
給口と、前記液分配室の内方に開口する塗布液分配スリ
ットとを有し、このスリットから流出した塗布液を斜め
下方に傾斜するスライド面上に流下させ、スライド面の
下端の唇状部のスライドエッジと円筒状基材との僅かな
間隙部分にビードを形成し、円筒状基材の移動に伴って
その外周面に塗布するものである。この塗布装置を用い
ることにより、少ない液量で塗布でき、塗布液が汚染さ
れず、生産性の高い、膜厚制御の容易な塗布が可能とな
ることが知られている(特開昭58−189061号参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来よ
り知られている円筒状基材の塗布方法、塗布装置では、
下記のような問題がある。
【0005】円筒状基材の把持が不確実になる場合が
あり、また円筒状基材の繋ぎ部にずれが発生したり、ま
た把持部材の解除時に振動を起こす場合があり、さら
に、円筒状基材に傷や変形を与える場合がある。塗膜が
不均一なったり、塗布ムラや塗膜欠陥がでたりして塗布
性が悪い場合もある また、帯電により放電発火して安全性にかける場合が
あり、また帯電によりゴミが付着することがある また、円筒状基材が把持すると傾くことがあり、把持
時にズレや振動が生じることがある。塗膜が不均一にな
ったり、塗布ムラや塗膜欠陥がでたりして塗布性が悪い
場合がある。
【0006】本発明は上記の課題に鑑みなされたもの
で、第1の目的は円筒状基材の把持が確実で、ずれが発
生せず、把持部材の解除時に振動をあたえず、塗膜が均
一で、塗布ムラや塗膜欠陥がない円筒状基材の塗布方
法、塗布装置を提供する。
【0007】また、第2の目的は帯電による放電発火が
なく安全性に優れ、静電気ゴミの付着がなく、また塗膜
が均一で、塗布ムラや塗膜欠陥がない円筒状基材の塗布
方法、塗布装置を提供する。
【0008】また、第3の目的は円筒状基材を所定の硬
度の部材で傾くことなく垂直に把持し、把持時のズレや
傷がなく、塗膜が均一で塗布ムラや塗膜欠陥がない円筒
状基材の塗布方法、塗布装置を提供する。
【0009】また、第4の目的は円筒状基材を硬質部、
軟質部を有する部材で傾くことなく垂直に把持し、把持
時のズレや振動がなく、塗膜が均一で塗布ムラや塗膜欠
陥がない円筒状基材の塗布方法、塗布装置を提供する。
【0010】さらに、第5の目的は円筒状基材を所定の
把持面積で傾くことなく垂直に把持し、把持時のズレや
振動がなく、塗膜が均一で、塗布ムラや塗膜欠陥がない
円筒状基材の塗布方法、塗布装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記のよう
な手段により達成される。即ち、(1)円筒状基材の筒
軸を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げなが
ら塗布する円筒状基材塗布装置において、前記円筒状基
材の外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、把持子を
設けた少なくとも2つのハンド部により前記円筒状基材
の外面を外方より把持する把持手段を備え、前記ハンド
部の前記把持子と前記円筒状基材との間の静止摩擦係数
が0.5から2.5であることを特徴とする円筒状基材
塗布装置であり、(2)円筒状基材の筒軸を合わせて積
み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら垂直に塗布す
る円筒状基材塗布方法において、把持子と前記円筒状基
材との間の静止摩擦係数が0.5から2.5である把持
子を設けた少なくとも2つのハンド部により、前記円筒
状基材の外面を外方より把持し前記円筒状基材の外周面
上に塗布液を連続的に塗布することを特徴とする円筒状
基材塗布方法であり、(3)円筒状基材の筒軸を合わせ
て積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら塗布する
円筒状基材塗布装置において、前記円筒状基材の外周面
上に塗布液を連続的に塗布する際、把持子を設けた少な
くとも2つのハンド部により前記円筒状基材の外面を外
方より把持する把持手段を備え、前記ハンド部の前記把
持子は固有抵抗値が105Ω・cm以下であることを特
徴とする円筒状基材塗布装置であり、(4)円筒状基材
の筒軸を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げ
ながら垂直に塗布する円筒状基材塗布方法において、固
有抵抗値が105Ω・cm以下である把持子を設けた少
なくとも2つのハンド部により、前記円筒状基材の外面
を外方より把持し前記円筒状基材の外周面上に塗布液を
連続的に塗布することを特徴とする円筒状基材塗布方法
あり、(5)円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下
から上へ垂直に押し上げながら塗布する円筒状基材塗布
装置において、前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連
続的に塗布する際、把持子を設けた少なくとも2つのハ
ンド部により前記円筒状基材の外面を外方より把持する
把持手段を備え、前記ハンド部の前記把持子はロックウ
ェル硬度が80から130Rスケールであることを特徴
とする円筒状基材塗布装置であり、(6)円筒状基材の
筒軸を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げな
がら垂直に塗布する円筒状基材塗布方法において、ロッ
クウェル硬度は80から130Rスケールである把持子
を設けた少なくとも2つのハンド部により、前記円筒状
基材の外面を外方より把持し前記円筒状基材の外周面上
に塗布液を連続的に塗布することを特徴とする円筒状基
材塗布方法であり、(7)円筒状基材の筒軸を合わせて
積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら塗布する円
筒状基材塗布装置において、前記円筒状基材の外周面上
に塗布液を連続的に塗布する際、把持子を設けた少なく
とも2つのハンド部により前記円筒状基材の外面を外方
より把持する把持手段を備え、前記ハンド部の前記把持
子は硬質部と軟質部の少なくとも2つの材料よりなるこ
とを特徴とする円筒状基材塗布装置であり、(8)円筒
状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に押
し上げながら垂直に塗布する円筒状基材塗布方法におい
て、硬質部と軟質部の少なくとも2つの材料よりなる把
持子を設けた少なくとも2つのハンド部により、前記円
筒状基材の外面を外方より把持し前記円筒状基材の外周
面上に塗布液を連続的に塗布することを特徴とする円筒
状基材塗布方法であり、(9)円筒状基材の筒軸を合わ
せて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら塗布す
る円筒状基材塗布装置において、前記円筒状基材の外周
面上に塗布液を連続的に塗布する際、把持子を設けた少
なくとも2つのハンド部により前記円筒状基材の外面を
外方より把持する把持手段を備え、前記ハンド部の前記
把持子は前記円筒状基材の全表面積の0.05から25
%になる接触面積を有することを特徴とする円筒状基材
塗布装置であり、(10)円筒状基材の筒軸を合わせて
積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら垂直に塗布
する円筒状基材塗布方法において、前記円筒状基材の全
表面積の0.05から25%になる接触面積を有する把
持子を設けた少なくとも2つのハンド部により、前記円
筒状基材の外面を外方より把持し前記円筒状基材の外周
面上に塗布液を連続的に塗布することを特徴とする円筒
状基材塗布方法である。
【0012】本発明で円筒状基材塗布装置とは、スライ
ドホッパー型コーター、押し出し型コーター、リングコ
ーター、スプレイコーター等により円筒状基材(ドラ
ム)を積み重ねて上方又は下方に相対的に移動すること
により塗布する装置で、より好ましくはスライドホッパ
ー型コーターである。
【0013】
【作用】以上のように構成した作用について説明する。
【0014】請求項1は、円筒状基材の筒軸を合わせて
積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら塗布する円
筒状基材塗布装置にあって、把持手段により前記円筒状
基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、把持子
を設けた少なくとも2つのハンド部により前記円筒状基
材の外面を外方より把持する。さらに前記ハンド部の前
記把持子と前記円筒状基材との間の静止摩擦係数が0.
5から2.5である。その結果として、円筒状基材の把
持が確実で、安定していて、所定把持力で把持すること
により繋ぎ部のずれが発生しない。また、把持部材の円
筒状基材からの解除時に振動をあたえない。また、搬送
中に円筒状基材の振動がない。例えば、円筒状基材の把
持と搬送を兼ねて行う場合は構造が簡単となる。以上に
より塗膜が均一であり、塗布ムラや塗膜欠陥がなく塗布
性が良好な円筒状基材塗布装置となる。なお、静止摩擦
係数が0.5より小さいと積み重ねられた円筒状基材の
把持が不安定となり、場合により円筒状基材が滑り落ち
るおそれがある。また、静止摩擦係数が2.5より大き
いと、粘着性がある場合、把持部材の円筒状基材からの
解除時に振動を生じやすい。
【0015】請求項2は、請求項1記載の円筒状基材塗
布装置にあって、垂直に移動する円筒状基材にホッパー
状に塗布液を供給して塗布するスライドホッパー型であ
る。その結果として、塗膜が均一であり、塗布ムラや塗
膜欠陥がなく塗布性が良好な円筒状基材塗布装置とな
る。
【0016】請求項3は、請求項1記載の円筒状基材塗
布装置にあって、前記円筒状基材がアルミニウム材料の
ドラムである。その結果として、アルミニウム材料のド
ラムに塗膜が均一で、塗布ムラや塗膜欠陥がなく塗布性
が良好である。例えば、画像形成装置等に用いられる感
光体ドラムに感光層の塗布ができる。
【0017】請求項4は、請求項1記載の円筒状基材塗
布装置にあって、ハンド部の把持子はポリマー材料より
なる。その結果として、円筒状基材の把持が確実で、安
定していて、所定把持力で把持することによりん、繋ぎ
部のずれが発生しない。また、把持部材の円筒状基材か
らの解除時に振動をあたえない。なお、ハンド部の把持
子の材料として、セラミックス、金属、ポリマー等があ
るが、ポリマーで、特にエンジニアリングポリマー、エ
ラストマーが好ましい。例えば、ナイロン、ポリアセタ
ール、ポリスルフォン、ポリフェニレンオキサイド、ポ
リウレタン、天然ゴム、クロロプレンゴムが好ましい。
【0018】請求項5は、円筒状基材の筒軸を合わせて
積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら塗布によ
り、前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布
する際に用いられる円筒状基材塗布であって、円筒状基
材の外面に対して外方が接触するそれぞれ2個以上の把
持子と該把持子を保持するハンド部を有し、前記把持子
と前記円筒状基材との間の静止摩擦係数が0.5から
2.5である。その結果として、円筒状基材の把持が確
実で、安定していて、所定把持力で把持することにより
ずれが発生しない。また、把持部材の円筒状基材からの
解除時に振動をあたえない。また、搬送中に円筒状基材
の振動や円筒状基材の繋ぎ部の段差ズレがない。例え
ば、円筒状基材の把持と搬送を兼ねて行う場合は構造が
簡単となる。以上のように塗膜が均一であり、塗布ムラ
や塗膜欠陥がなく塗布性が良好な円筒状基材塗布方法と
なる。なお、静止摩擦係数が0.5より小さいと積み重
ねられた円筒状基材の把持が不安定となり、場合により
円筒状基材が滑り落ちるおそれがある。また、静止摩擦
係数が2、5より大きいと、粘着性がある場合があり把
持部材の円筒状基材からの解除時に振動を生じやすい。
【0019】請求項6は、円筒状基材の筒軸を合わせて
積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら塗布する円
筒状基材塗布装置にあって、把持手段により円筒状基材
の外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、把持子を設
けた少なくとも2つのハンド部により前記円筒状基材の
外面を外方より把持する。前記ハンド部の前記把持子は
固有抵抗値が105Ω・cm以下である。その結果とし
て、帯電による放電発火がなく安全性に優れ、静電気に
よるゴミ付着がなく、また、塗膜が均一で塗布ムラや塗
膜欠陥がなく塗布性が良好である。なお、固有抵抗値が
105Ω・cmを越えると帯電し易くなり、また固有抵
抗値が1より小さくなると導電材の悪い影響が出て把持
機能が悪化する。好ましくは固有抵抗値は1から104
Ω・cmである。
【0020】請求項7は、請求項6記載の円筒状基材塗
布装置であって、円筒状基材塗布装置が垂直に移動する
円筒状基材にホッパー状に塗布液を供給して塗布するス
ライドホッパー型である。その結果として、塗膜が均一
で塗布ムラや塗膜欠陥がなく塗布性が良好な円筒状基材
塗布装置となる。
【0021】請求項8は、請求項6記載の円筒状基材塗
布装置であって、円筒状基材はアルミニウムドラムであ
る。その結果として、帯電による放電発火がなく安全性
に優れ、塗膜が均一で塗布ムラや塗膜欠陥がなく塗布性
が良好な円筒状基材塗布装置となる。
【0022】請求項9は、請求項6記載の円筒状基材塗
布装置であって、把持子はポリマー材料より成る。その
結果として、帯電による放電発火がなく安全性に優れ、
静電気によるゴミ付着もない。なお、好ましくはポリマ
ー材料の中に導電材として、例えば、カーボンブラッ
ク、カーボン繊維金属粉、金属繊維等を練り込んだもの
が良く、導電性カーボンブラックが好ましい。特に、ポ
リアミド、ポリフェニレンエーテル中にカーボンを練り
込んだものが好ましい。さらに、MCナイロン(ザ・ポ
リマーコーポレーション社製)が好ましい。
【0023】請求項10は、円筒状基材の筒軸を合わせ
て積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら垂直に塗
布する円筒状基材塗布方法において、固有抵抗値が10
5Ω・cm以下である把持子を設けた少なくとも2つの
ハンド部により、前記円筒状基材の外面を外方より把持
し前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布す
る。その結果として、帯電による放電発火がなく安全性
に優れ、静電気によるゴミ付着もない。また、塗膜が均
一で塗布ムラや塗膜欠陥がなく塗布性が良好である。な
お、固有抵抗値が105Ω・cmを越えると帯電し易く
なり、また固有抵抗値が1より小さくなると導電材の悪
い影響が出て把持機能が悪化する。好ましくは固有抵抗
値は1から104Ω・cmである。
【0024】請求項11は、円筒状基材の筒軸を合わせ
て積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら塗布によ
り、前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布
する際に用いられる把持手段であって、前記把持手段は
円筒状基材の外面に対して外方が接触するそれぞれ2個
以上の把持子と該把持子を保持するハンド部を有し、前
記把持子のロックウェル硬度は80から130Rスケー
ルである。その結果として、円筒状基材は傾くことなく
垂直に把持でき、把持時の繋ぎ部のズレや振動がない。
また、塗膜が均一で、塗布ムラや塗膜欠陥がなく塗布性
が良好である。なお、ロックウェル硬度で80未満では
円筒状基材を把持したときの安定性が悪く、円筒状基材
が傾いてしまい、垂直に保持出来ない。また硬度が13
0を越えると円筒状基材に傷や損傷等を与え、塗布欠陥
を生じさせる。好ましくは硬度90〜125である。
【0025】請求項12は、請求項11記載の円筒状基
材塗布装置にあって、垂直に移動する円筒状基材にホッ
パー状に塗布液を供給して塗布するスライドホッパー型
である。その結果として、塗膜が均一であり、塗布ムラ
や塗膜欠陥がなく塗布性が良好となる。
【0026】請求項13は 請求項11記載の塗布装置
にあって、円筒状基材はアルミニウムドラムである。そ
の結果として、塗膜が均一で塗布ムラや塗膜欠陥がなく
塗布性が良好な円筒状基材塗布装置となる。
【0027】請求項14は、請求項11記載の塗布装置
にあって、把持子はポリマー材料より成る。その結果と
して、塗膜が均一で塗布ムラや塗膜欠陥がなく塗布性が
良好な円筒状基材塗布装置となる。なお、ポリマー材料
として、たとえば、ナイロン、PET、ポリカーボネー
ト、PET,ポリスルホン、ポリアリレート等が好まし
い。
【0028】請求項15は、円筒状基材の筒軸を合わせ
て積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら塗布によ
り、前記円筒状基材外周面上に塗布液を連続的に塗布す
る際に用いられる円筒状基材塗布方法であって、円筒状
基材の外面に対して外方が接触するそれぞれ2個以上の
把持子と該把持子を保持するハンド部を有し、前記把持
子のロックウェル硬度は80から130Rスケールであ
る。その結果として、傷は無く、塗膜が均一で塗布ムラ
や塗膜欠陥がなく塗布性が良好な円筒状基材塗布方法と
なる。
【0029】請求項16は、円筒状基材の筒軸を合わせ
て積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら塗布する
円筒状基材塗布装置において、把持手段により前記円筒
状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、把持
子を設けた少なくとも2つのハンド部により前記円筒状
基材の外面を外方より把持する、前記ハンド部の前記把
持子は硬質部と軟質部の少なくとも2つの材料よりな
る。その結果として、円筒状基材は傾くことなく垂直に
把持でき、把持時の繋ぎ部のズレや振動がなく、また、
塗膜が均一であり、塗布ムラや塗膜欠陥がなく塗布性が
良好である。なお、硬質部と軟質部の面積比は99:1
から10:90が好ましい。さらに、前記面積比は好ま
しくは95:5から20:80である。また、全面ゴム
であると把持の精度が悪く垂直に保持できず、把持した
時のゆれが発生しやすい。また全面硬質ポリマーである
と把持力を大きくする必要があるので傷が発生し易い。
【0030】請求項17は、請求項16記載の円筒状基
材塗布装置において、垂直に移動する円筒状基材にホッ
パー状に塗布液を供給して塗布するスライドホッパー型
である。その結果として、塗膜が均一であり、塗布ムラ
や塗膜欠陥がなく塗布性が良好な円筒状基材塗布装置と
なる。
【0031】請求項18は、請求項16記載の円筒状基
材塗布装置において、円筒状基材はアルミニウムドラム
である。その結果として、塗膜が均一で塗布ムラや塗膜
欠陥がなく塗布性が良好な円筒状基材塗布装置となる。
【0032】請求項19は、請求項16記載の円筒状基
材塗布装置において、把持子はポリマー材料より成る。
その結果として、塗膜が均一で塗布ムラや塗膜欠陥がな
く塗布性が良好である。なお、材料として例えば、硬質
部はポリマー、特にエンジニアリング・プラスチックが
好ましい。ポリマー材としては、ナイロン、PET、ポ
リカーボネート、PBT、ポリスルホン、ポリアリレー
ト等があり、ロックウエル硬度Rスケールで90から1
40が好ましい。軟質部はJISスケールA硬度(K6
301−1975年)で40から100のエラストマ
ー、ゴムが好ましい。
【0033】請求項20は、円筒状基材の筒軸を合わせ
て積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら垂直に塗
布する円筒状基材塗布方法において、硬質部と軟質部の
少なくとも2つの材料よりなる把持子を設けた少なくと
も2つのハンド部により、前記円筒状基材の外面を外方
より把持し前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的
に塗布する。その結果として、円筒状基材は傾くことな
く垂直に把持でき、把持時の繋ぎ部のズレや振動がな
く、また、塗膜が均一であり、塗布ムラや塗膜欠陥がな
く塗布性が良好である。なお、硬質部と軟質部の面積比
は99:1から10:90が好ましい。さらに、前記面
積比は好ましくは95:5から20:80である。ま
た、全面ゴムであると把持精度が悪く垂直に保持でき
ず、また、把持した時のゆれが発生しやすい。全面硬質
ポリマーであると把持力を大きくする必要があるので傷
が発生し易い。
【0034】請求項21は、円筒状基材の筒軸を合わせ
て積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら塗布する
円筒状基材塗布装置にあって、前記円筒状基材の外周面
上に塗布液を連続的に塗布する際、把持手段により把持
子を設けた少なくとも2つのハンド部により前記円筒状
基材の外面を外方より把持し、前記ハンド部の前記把持
子は前記円筒状基材の全表面積の0.05から25%に
なる接触面積を有する。その結果として、円筒状基材は
傾くことなく垂直に把持でき把持時のズレや振動がな
い。また繋ぎ部の非画像部を把持すると傷の発生による
塗布欠陥を避けることができ、継ぎ部の段差も修正でき
る。また、塗膜が均一で、塗布ムラや塗膜欠陥がなく塗
布性が良好である。なお、接触面積比が0.05%より
少ないと円筒状基材の把持が不安定となり、接触部にか
かる圧力が高くなり、円筒状基材の傷や変形が生じやす
い。また、接触面積比が25%より大きいと画像部への
傷の発生やゴミ、ホコリの付着が増大し、塗布欠陥が増
加する。
【0035】請求項22は、請求項21記載の円筒状基
材塗布装置にあって、垂直に移動する円筒状基材にホッ
パー状に塗布液を供給して塗布するスライドホッパー型
である。その結果として、塗膜が均一であり、塗布ムラ
や塗膜欠陥がなく塗布性が良好な円筒状基材塗布装置と
なる。
【0036】請求項23は、請求項21記載の円筒状基
材塗布装置にあって、円筒状基材はアルミニウムドラム
である。その結果として、塗膜が均一で塗布ムラや塗膜
欠陥がなく塗布性が良好な円筒状基材塗布装置となる。
【0037】請求項24は、請求項21記載の円筒状基
材塗布装置にあって、把持子の長さは5から200mm
である。その結果として、円筒状基材は傾くことなく垂
直に把持でき、把持時の繋ぎ部のズレや振動がない。
【0038】請求項25は、円筒状基材の筒軸を合わせ
て積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら垂直に塗
布する円筒状基材塗布方法において、前記円筒状基材の
全表面積の0.05から25%になる接触面積を有する
把持子を設けた少なくとも2つのハンド部により、前記
円筒状基材の外面を外方より把持し前記円筒状基材の外
周面上に塗布液を連続的に塗布する。その結果として、
円筒状基材は傾くことなく垂直に把持でき把持時のズレ
や振動がない。また繋ぎ部の非画像部を把持すると傷の
発生による塗布欠陥を避けることができしかも継ぎ部の
段差も修正出来る。また、塗膜が均一で、塗布ムラや塗
膜欠陥がなく塗布性が良好である。なお、接触面積比が
0.05%より少ないと円筒状基材の把持が不安定とな
り、接触部にかかる圧力が高くなり、円筒状基材の傷や
変形が生じやすい。また、接触面積比が25%より大き
いと画像部への傷の発生やゴミ、ホコリの付着が増大
し、塗布欠陥が増加する。
【0039】
【実施例】本発明に係わる実施例の円筒状基材塗布装置
及び方法を図面に基づいて説明する。
【0040】<実施例1>請求項1から5の発明に係わ
る実施例の円筒状基材塗布装置及び方法について説明す
る。
【0041】図1は、円筒状基材塗布装置の概略構成を
示す正面図である。供給部には昇降装置24が設けら
れ、円筒状基材は供給用ハンド33により上方に供給れ
る。図の例においては、円筒状基材は27A,27B,
27C及び27Dの順に把持手段に供給される。また、
把持手段20は円筒状基材を把持して上部へ搬送する。
把持手段は互いに対向する1組の把持本体にはそれぞれ
上下方向にボールネジ22が設けられ、各ボールネジ2
2にはそれぞれ昇降部材23がある。昇降部材23は駆
動用モータ21を駆動させることによりボールネジ22
が回転し上下する。昇降部材23には端部にハンド部材
30Aが設けられたアーム部28Aと,端部にハンド部
材30Aが設けられたアーム部28Bがそれぞれ固定さ
れている。また、ハンド部材30A、30Bには把持子
が取り付けられている。円筒状基材は把持した後に図示
しない位置決め手段で位置決めされ塗布される。塗布手
段31は塗布手段載置台32の上に載置されており、塗
布手段載置台32は図示しない保持部材により保持され
ている。塗布手段31は円筒状基材27A,27B,2
7C,27Dの上に塗布液を順次塗布する。塗布後は乾
燥されて、円筒状基材排出用ハンド25により排出され
る。
【0042】図2は、図1のハンド部材による円筒状基
材の把持状態を示す斜視図である。把持手段のアーム部
28Aにはハンド部材30Aが設けられ、ハンド部材3
0Aには把持子34が固定されている。ハンド部材30
Aの把持子34により円筒状基材を所定の静止摩擦係数
で把持している。同様にしてアーム部28Bにはハンド
部材30Bが設けられ、ハンド部材30Bには把持子3
4が固定され、ハンド部材30Bの把持子34により円
筒状基材を所定の静止摩擦係数で把持している。隣接し
て円筒状基材(ドラムとも言う)27Cと円筒状基材2
7Dは繋ぎ合わされ上下に重なっている。円筒状基材は
ハンド部材30A,30Bが交互に把持され搬送され
る。
【0043】図3は、各ハンド部材による円筒状基材の
把持状態を示す斜視図である。図3(A)はアーム部2
81にハンド部材301がV字状に固定され、各ハンド
部材に2つの把持子34が設けられている。また図3
(B)はアーム部282にハンド部材302が円弧状に
固定され、各ハンド部材に1つの把持子34が設けられ
ている。さらに図3(C)はアーム部283にハンド部
材303が固定され、一方のハンド部材に1つの把持子
34が、他のハンド部材にV字状に2つの把持子34が
設けられている。
【0044】図4は、ハンド部材の把持子の硬質部と軟
質部の形状を示す図である。図の(a)から(h)で把
持子34はハンド部材に取り付けられた部材であり、把
持子34は硬質な硬質部341と軟質な軟質部342が
ある。
【0045】なお、ハンド部材を有する把持手段が把持
と搬送を兼ねると小型になり、ゴミやホコリの発生もな
く操作性が良くなり、また円筒状基材の繋ぎ部を把持す
ると隣接する円筒状基材の間の段差がなくなる。ここ
で、本実施例で使用した把持子の材料を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】なお、表で静止摩擦係数μは重量Wの円筒
状基材(ドラム)を2つ積み重ね、下の円筒状基材に対
して水平把持外力を強め、動き始めた時の摩擦力Fをヒ
ズミゲージで測定し、F/W=μにより算出される。実
際上はFRICTORON−MODEL,ETM−3−
F型式を改良した測定器で測定される。
【0048】(実施例1−1)ここで、円筒状基材の導
電性の支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mm、283gのアルミニウムを用い、図3
(a)に示す把持子が合計4つあるハンド部材を使用
し、また把持子の材料は前記表1のB、C、D、G、H
を使用した。前記円筒状基材を図1に示す円筒状基材塗
布装置で円筒状基材10本を積み重ね、最下部の円筒状
基材を図2で示したようにして把持し、上方へ円筒状基
材を把持し搬送しテストした。その結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】テストの結果、表2に示すように、把持子
と円筒状基材との静止摩擦係数が0.5〜2.5である
と把持が安定している。
【0051】(実施例1−2)次に、円筒状基材の導電
性支持体として鏡面加工を施した直径80mm、高さ3
55mm、283gのアルミニウムを用い、図3(c)
に示す把持子が合計3つあるハンド部材を使用し、また
把持子の材料は前記表1のA、C、E,F、Hを使用し
た。前記円筒状基材を図1に示す円筒状基材塗布装置で
円筒状基材15本を積み重ね、最下部の円筒状基材を図
2で示したようにして把持し、上方へ円筒状基材を把持
し搬送してテストした。その結果を表3に示す。
【0052】
【表3】
【0053】テストの結果、表3に示すように、把持子
と円筒状基材との静止摩擦係数が0.5〜2.5である
と把持が安定している。
【0054】(実施例1−3)円筒状基材の導電性支持
体として鏡面加工を施した直径80mm、高さ355m
m、283gのアルミニウムを用い、図3(b)に示す
把持子が合計2つあるハンド部材を使用し、また把持子
の材料は前記表1のB、C、D、F、G、Hを使用し
た。前記円筒状基材を図1に示す円筒状基材塗布装置で
円筒状基材20本を積み重ね、最下部の円筒状基材を図
2で示したようにして把持し、上方へ円筒状基材を把持
し搬送してテストした。その結果を表4に示す。
【0055】
【表4】
【0056】テストの結果、表4に示す如く静止摩擦係
数が0.5〜2.5にあると把持が安定している。
【0057】(実施例1−4)次に、円筒状基材の導電
性支持体として鏡面加工を施した直径80mm、高さ3
55mm、283gのアルミニウムを用い、下記の各塗
布液組成物UCL−1(3.0W/V%ポリマー濃
度)、CGL−2、CTL−1を調製してスライド
ホッパー型の円筒状基材塗布装置にて(実施例1−1)
と同じハンド部材、把持子材料を用い、各々円筒状基材
上に塗布した。
【0058】UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) CGL−2塗布液組成物 ペリレン顔料(CGM−2) 500g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 500g メチルエチルケトン 24l 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−2:BX−L=2:1に固定)をサンドミルを用い
て20時間分散したもの。
【0059】 CTL−1塗布液組成物 CTM−1 5.0kg ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 5.6kg 1,2−ジクロロエタン 20l 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定とした。
【0060】上記で使用したCGM−2、CTM−1の
化学式を下記に示す。
【0061】
【化1】
【0062】
【化2】
【0063】その結果、本発明に係わる実施例の把持子
No.1−2、1−3、1−4を用いたときは、塗布性
は良好であったが、No.1−1の時は搬送が不安定で
ありズレが起きたため塗布ムラ、膜厚変動が大きかっ
た。またNo.1−5の時は円筒状基材の把持を解放す
る時に振動が生じ塗布ムラが発生した。
【0064】さらに、実施例1−4と同じ円筒状基材の
上に実施例1−4と同じ塗布液組成物、、をそれ
ぞれ逐次塗布し、感光体を作成し実写した。
【0065】その結果、本発明の把持子No.1−2、
1−3、1−4を用いた時、濃淡ムラ、カブリムラや画
像欠陥(黒ポチ、白ポチ、スジ、キズ)等がなく良好で
あった。
【0066】<実施例2>請求項6から10の発明に係
わる実施例の円筒状基材塗布装置、方法について説明す
る。なお、実施例1の円筒状基材塗布装置と機構的、機
能的に変わらないものについては説明を省略し、異なる
個所を説明する。この実施例で使用する把持子の材料を
表5に示す。
【0067】
【表5】
【0068】なお、表中の帯電電位の測定は、静電気測
定器(STATIC−VOLTMETER・SV−52
型式、日本スタティック社製)により3cmの距離から
測定した。帯電物の形状、帯電物の抵抗値や被着火物に
より異なるが帯電電位は2KV以下であれば安全と言わ
れている。固有抵抗値の測定はASTM規格のD−25
7に準じて測定した。
【0069】(実施例2−1)円筒状基材の導電性の支
持体としては鏡面加工を施した直径80mm、高さ35
5mm、283gのアルミニウムを用い、前記円筒状基
材を図1と同じ円筒状基材塗布装置で円筒状基材10本
を積み重ね、図3(a)に示す把持子が合計4つあるハ
ンド部材を使用し、また把持子の材料は前記表5のA、
B、C、E、Gを使用した。上方へ円筒状基材を20m
m/secの速度で把持搬送してテストした。100本
連続して把持し搬送した時点で、各々の把持子の帯電電
位を静電気測定器(STATIC VOLTMETER
SV−52、日本スタティック社製)により3cmの
距離で測定した。その結果を表6に示す。
【0070】
【表6】
【0071】表6に示すように体積固有抵抗が101
105Ω・cmにあると静電気火災等の危険性がなく把
持搬送が安定し、又ゴミ付着もない。
【0072】(実施例2−2)次に、円筒状基材の導電
性支持体として鏡面加工を施した直径80mm、高さ3
55mm、283gのアルミニウムを用い、図3(c)
に示す把持子が合計3つあるハンド部材を使用し、また
把持子の材料は前記表5のB、C、D、F、Hを使用し
た。前記円筒状基材を図1に示す円筒状基材塗布装置で
円筒状基材15本を積み重ね、最下部の円筒状基材を図
2で示したようにして把持し、上方へ円筒状基材を30
mm/secの速度で把持、搬送した。200本連続把
持搬送した時点で、各々の把持子の帯電電位を静電気測
定器(STATIC VOLTMETER SV−52、
日本スタティック社製)により3cmの距離で測定し
た。その結果を表7に示す。
【0073】
【表7】
【0074】表7に示すように、体積固有抵抗が101
〜105Ω・cmにあると静電気火災等の危険性がなく
把持搬送が安定し、ゴミ付着もない。
【0075】(実施例2−3)次に、円筒状基材の導電
性の支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、高
さ355mm、283gのアルミニウムを用い、下記の
如く各々塗布液組成物UCL−3(3.0W/V%ポ
リマー濃度)、CGL−2、CTL−1を調製し、
スライドホッパー型の円筒状基材塗布装置にて実施例2
−1と同じ装置、把持子の材料を用い、各円筒状基材上
に塗布しテストをした。その結果、本発明の把持子N
o.1−4、1−5を用いたときは塗布性は良好であ
り、静電気の悪影響は見られなかった。No.1−1、
1−2の時は静電気によると思われるゴミ故障、塗布ム
ラ等がありしかも静電火災の恐れがあった。No.1−
3の時は把持時にカーボン粒子、ポリマーの付着等によ
ると思われるゴミ故障が生じ、塗布ムラが発生した。
【0076】UCL−3塗布液組成物 エチレン−酢酸ビニル系共重合体(エルバックス426
0 三井デュポンケミカル社製) トルエン/n−ブタノール=5/1(Vol比) CGL−2塗布液組成物 ペリレン顔料(CGM−2) 500g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 500g メチルエチルケトン 24l 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−2:BX−L=2:1に固定)をサンドミルを用い
て20時間分散したもの。
【0077】CTL−1塗布液組成物 CTM−1 ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 1,2−ジクロロエタン 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定した。
【0078】さらに、実施例2−3と同じ円筒状基材の
上に実施例2−3と同じ塗布液組成物、、をそれ
ぞれ逐次塗布し、感光体を作成し実写したところ、本発
明の把持子No.1−4、1−5を用いた時、画像ムラ
やカブリがなく、画像欠陥(黒ポチ、白ポチ、スジ等ゴ
ミ故障による)等もなく良好であった。
【0079】<実施例3>次に、請求項11から15の
発明に係わる実施例の円筒状基材塗布装置、方法につい
て説明する。なお、実施例1の円筒状基材塗布装置と機
構的、機能的に変わらないものについては説明を省略
し、異なる個所を説明する。この実施例で使用する把持
子の材料を表8に示す。
【0080】
【表8】
【0081】なお、ロックウエル硬度のRスケールの測
定法はASTM規格のD−785に準じる。
【0082】(実施例3−1)円筒状基材の導電性支持
体としては鏡面加工を施した直径80mm、高さ355
mm、283gのアルミニウムを用い、前記円筒状基材
を図1と同じ円筒状基材塗布装置で10本積み重ね、図
2の把持子とハンド部材を有する把持手段で最下部の円
筒状基材を図2の如く把持し、上方へ円筒状基材を把
持、搬送しテストした。この時使用した把持子の材料は
表8のC、D、F、J、Kである。その結果を表9に示
す。
【0083】
【表9】
【0084】表9に示す如く、ロックウェル硬度が80
〜130にあると把持が安定している。
【0085】(実施例3−2)円筒状基材の導電性支持
体としては鏡面加工を施した直径80mm、高さ355
mm、283gのアルミニウムを用い、前記円筒状基材
を図1と同じ円筒状基材塗布装置で円筒状基材15本積
み重ね、実施例3−1と同様に把持し、上方へ円筒状基
材を把持、搬送した。この際使用した把持子の材料は表
8のB、D、E、J、Kである。その結果を表10に示
す。
【0086】
【表10】
【0087】表10に示す如くロックウェル硬度が80
から130にあると把持が安定している。
【0088】(実施例3−3)円筒状基材の導電性支持
体としては鏡面加工を施した直径80mm、高さ355
mm、283gのアルミニウムを用い、前記円筒状基材
を図1と同じ円筒状基材塗布装置で円筒状基材20本積
み重ね、実施例3−1と同様に把持し、上方へ円筒状基
材を把持、搬送しテストした。この際使用した把持子の
材料は表8のA、C、D、G、H、I、J、Kである。
結果を表11に示す。
【0089】
【表11】
【0090】表11に示す如くロックウェル硬度が80
〜130にあると把持が安定している。
【0091】(実施例3−4)円筒状基材の導電性支持
体としては鏡面加工を施した直径80mm、高さ355
mm、283gのアルミニウムを用い、下記の如く各々
塗布液組成物UCL−2(3.0W/V%ポリマー濃
度)、CGL−4、CTL−1を調製し、スライド
ホッパー型の円筒状基材塗布装置にて実施例3−1と同
じ装置、把持子材料を用い、各円筒状基材上に塗布し
た。本発明の把持子No.1−2、1−3、1−4を用
いたときは塗布性は良好であったが、No.1−1の時
は搬送が不安定でありズレが起きたため塗布ムラ、膜厚
変動が大であった。No.1−5の時はキズに基づく塗
布ムラが発生した。
【0092】UCL−2塗布液組成物 塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体(エスレックMF−
10 積水化学社製)アセトン/シクロヘキサノン=1
0/1(Vol比) CGL−4塗布液組成物 臭素化アンスアンスロン顔料(CGM−4) 200g ポリカーボネート(パンライトL−1250 帝人化成社製) 100g 1,2−ジクロロエタン 18l 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−4:L−1250=2:1に固定)をサンドミルを
用いて25時間分散したもの。
【0093】 CTL−1塗布液組成物 CTM−1 5kg ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 5.6kg 1,2−ジクロロエタン 28l 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定した。上記で使用したCGM−4
の化学式を下記に示す。
【0094】
【化3】
【0095】また、実施例3−4と同じ円筒状基材上に
実施例3−4と同じ塗布液組成物、、をそれぞれ
逐次塗布し、感光体を作成し実写したところ、本発明の
把持子No.1−2、1−3、1−4を用いた時、濃淡
ムラ、カブリムラや画像欠陥(黒ポチ、白ポチ、スジ、
キズ)等がなく良好であった。
【0096】<実施例4>請求項16から20の発明に
係わる実施例の円筒状基材塗布装置、方法について説明
する。なお、実施例1の円筒状基材塗布装置と機構的、
機能的に変わらないものについては説明を省略し、異な
る個所を説明する。この実施例で使用する把持子の材料
を表12、表13に示す。
【0097】
【表12】
【0098】
【表13】
【0099】(実施例4−1)円筒状基材の導電性の支
持体としては鏡面加工を施した直径80mm、高さ35
5mm、283gのアルミニウムを用い、前記円筒状基
材を図1と同じ円筒状基材塗布装置で10本積み重ね、
図2の把持子とハンド部材を有する把持手段で最下部の
円筒状基材を図2のように把持し、上方へ円筒状基材を
把持、搬送しテストした。この際使用した把持子の軟質
−硬質材料のパターンは図4の(a)であり、硬質−軟
質部の面積比Sは70:30であった。但し比較例N
o.1−1のSは0:100、No.1−6の面積比S
は100:0である。その結果を表14に示す。
【0100】
【表14】
【0101】表14に示すように、硬質材料と軟質材料
を組み合わせて用いると把持が安定する。
【0102】(実施例4−2)円筒状基材の導電性支持
体としては鏡面加工を施した直径80mm、高さ355
mm、283gのアルミニウムを用い、前記円筒状基材
を図1と同じ円筒状基材装置で円筒状基材16本を積み
重ね、図2の把持子とハンド部材を有する把持手段で最
下部の円筒状基材を図2の如く把持し、上方へ円筒状基
材を把持、搬送した。この際使用した把持子の軟質材料
と硬質材料のパターンは図4の(b)であり、硬質−軟
質部の面積比Sを95:5〜20:80まで変化させ
た。なお硬質材料はB−2、軟質材料はA−4を用い
た。その結果を表15に示す。
【0103】
【表15】
【0104】表15に示す如く硬質材料と軟質材料の面
積比Sが5:95〜20:80にあると把持が安定す
る。
【0105】(実施例4−3)円筒状基材の導電性支持
体としては鏡面加工を施した直径80mm、高さ355
mm、283gのアルミニウムを用い、前記円筒状基材
を図1と同じ円筒状基材塗布装置で20本積み重ね、図
2の把持子とハンド部材を有する把持手段で最下部の円
筒状基材を図2の如く把持し、上方へ円筒状基材を把
持、搬送した。この際使用した把持子の軟質−硬質材料
のパターンは図4の(f)であり、硬質−軟質部の面積
比Sは65:35であった。但し比較例No.3−1の
Sは0:100、No.3−8のSは100:0であ
る。その結果を表16に示す。
【0106】
【表16】
【0107】表16に示すように、硬質材料と軟質材料
を組み合わせて用いると把持が安定する。
【0108】(実施例4−4)円筒状基材の導電性支持
体としては鏡面加工を施した直径80mm、高さ355
mm、283gのアルミニウムを用い、下記の如く各々
塗布液組成物UCL−3(3.0W/V%ポリマー濃
度)、CGL−3、CTL−2を調製し、スライド
ホッパー型の円筒状基材塗布装置にて実施例1と同じ装
置、把持子材料及びパターンを用い、各円筒状基材上に
塗布した。本発明の把持子No.1−2、1−3、1−
4、1−5を用いたときは塗布性は良好であったが、N
o.1−1の時は搬送が不安定でありズレが起きたため
塗布ムラ、膜厚変動が大であった。No.1−6の時は
キズに基づく塗布ムラが発生した。
【0109】UCL−3塗布液組成物 エチレン−酢酸ビニル系共重合体(エルバックス426
0 三井デュポンケミカル社製) トルエン/n−ブタノール=5/1(Vol比) CGL−3塗布液組成物 Y−型チタニルフタロシアニン(CGM−3) 100g シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 100g t−酢酸ブチル 10l 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−3:KR−5240=2:1に固定)をサンドミル
を用いて17時間分散したもの。
【0110】 CTL−2塗布液組成物 CTM−2 5kg ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 5.6kg 1,2−ジクロロエタン 28l 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定した。
【0111】上記で使用したCGM−3とCTM−2の
化学式を下記に示す。
【0112】
【化4】
【0113】
【化5】
【0114】また、実施例4−4と同じ円筒状基材上に
実施例4−4と同じ塗布液組成物、、をそれぞれ
逐次塗布し、感光体を作成し実写したところ、本発明の
把持子No.1−2、1−3、1−4、1−5を用いた
時、濃淡ムラ、カブリムラや画像欠陥(黒ポチ、白ポ
チ、スジ、キズ)等がなく良好であった。
【0115】また、図4の(a)、(b)、(f)の他
(c)〜(e)、(g)、(h)を用いても同様な良好
な結果が得られた。
【0116】<実施例5>請求項21から25の発明に
係わる実施例の円筒状基材塗布装置、方法について説明
する。なお、実施例1の円筒状基材塗布装置と機構的、
機能的に変わらないものについては説明を省略し、異な
る個所を説明する。
【0117】(実施例5−1)円筒状基材の導電性の支
持体としては鏡面加工を施した直径80mm、高さ35
5mm、283gのアルミニウムを用い、前記円筒状基
材を図1と同じ円筒状基材塗布装置で円筒状基材10本
積み重ね、図3(a)の把持子とハンド部材を有する把
持手段で最下部の円筒状基材を図2のように把持し、上
方へ円筒状基材を把持し、搬送した。この際の把持子と
円筒状基材との接触面積%(接触面積/円筒状基材全表
面積×100)を表17の如く変え、その結果を同じく
表17に示す。
【0118】
【表17】
【0119】表17に示すように、前記接触面積%が
0.05〜25%にあると把持が安定しており、キズや
ゴミが発生しない。
【0120】(実施例5−2)円筒状基材の導電性支持
体としては鏡面加工を施した直径80mm、高さ355
mm、283gのアルミニウムを用い、前記円筒状基材
を図1と同じ円筒状基材塗布装置で円筒状基材15本積
み重ね、図3(c)の如く把持子とハンド部材を有する
把持手段で最下部の円筒状基材を図2の如く把持し、上
方へ円筒状基材を把持し搬送しテストした。この際の把
持子と円筒状基材との接触面積%(接触面積/円筒状基
材全表面積×100)を表18の如く変えた。その結果
を同じく表18に示す。
【0121】
【表18】
【0122】表18に示すように前記接触面積%が0.
05〜25%にあると把持が安定しており、しかもキズ
やゴミが発生しない。
【0123】(実施例5−3)円筒状基材の導電性支持
体としては鏡面加工を施した直径80mm、高さ355
mm、283gのアルミニウムを用い、下記の如く各塗
布液組成物UCL−1(3.0W/V%ポリマー濃
度)、CGL−1、CTL−1を調製し、スライド
ホッパー型の円筒状基材塗布装置にて実施例5−1と同
じ装置を用い、各円筒状基材上に塗布しテストした。本
発明の把持子No.1−2、1−3、1−4を用いたと
きは塗布性は良好であったが、No.1−1の時は搬送
が不安定でありズレが起きたため塗布ムラ、膜厚変動が
大であった。No.1−5の時は画像部にキズ、ゴミ欠
陥が発生した。
【0124】UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) CGL−1塗布液組成物 フルオレノン型ジスアゾ顔料(CGM−1) 250g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 100g メチルエチルケトン 14.3l 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−2:BX−L=2:1に固定)をサンサミルを用い
て20時間分散したもの。
【0125】 CTL−1塗布液組成物 CTM−1 5.0kg ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 5.6kg 1,2−ジクロロエタン 28l 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定した。
【0126】上記のCGM−1の化学式を下記に示す。
【0127】
【化6】
【0128】また、実施例5−3と同じ円筒状基材上に
実施例5−3と同じ塗布液組成物、、をそれぞれ
逐次塗布し、感光体を作成し実写したところ、本発明の
把持子No.1−2、1−3、1−4を用いた時、濃淡
ムラ、カブリムラや画像欠陥(黒ポチ、白ポチ、スジ、
キズ、ゴミ)等がなく良好であった。
【0129】
【発明の効果】以上の用に構成したので下記のような効
果を奏する。
【0130】本発明の円筒状基材の塗布方法、塗布装
置は円筒状基材の把持が確実で、ずれが発生しなく、把
持部材の解除時に振動をあたえず、塗膜が均一で、塗布
ムラや塗膜欠陥がない。
【0131】本発明の円筒状基材の塗布方法、塗布装
置は帯電による放電発火がなく安全性に優れ、静電気に
よるゴミ付着がなく、塗膜が均一で、塗布ムラや塗膜欠
陥がない。
【0132】本発明の円筒状基材の塗布方法、塗布装
置は円筒状基材を所定の硬度の部材で傾くことなく垂直
に把持し、把持時のズレや傷がなく、塗膜が均一で、塗
布ムラや塗膜欠陥がない。
【0133】本発明の円筒状基材の塗布方法、塗布装
置は円筒状基材を硬質部、軟質部を有する部材で傾くこ
となく垂直に把持し、把持時のズレや振動がなく、塗膜
が均一で、塗布ムラや塗膜欠陥がない円筒状基材の塗布
方法、塗布装置を提供する。
【0134】本発明の円筒状基材の塗布方法、塗布装
置は円筒状基材を所定の把持面積で傾くことなく垂直に
把持し、把持時のズレや振動がなく、塗膜が均一で、塗
布ムラや塗膜欠陥がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円筒状基材塗布装置の概略構成を示す
正面図である。
【図2】図1のハンド部材による円筒状基材の把持状態
を示す斜視図である。
【図3】各ハンド部材による円筒状基材の把持状態を示
す斜視図である。
【図4】ハンド部材の硬質部と軟質部の形状を示す図で
ある。
【符号の説明】
20 把持手段 21 駆動用モータ 22 ボールネジ 23 昇降部材 24 昇降装置 25 円筒状基材排出用ハンド 27,27A,27B,27C,27D 円筒状基材
(ドラム) 28A,28B アーム部 281,282,283 アーム部 30A,30B ハンド部材 301,302,303 ハンド部材 31 塗布手段 32 塗布手段載置台 33 供給用ハンド 34 把持子 341 硬質部 342 軟質部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 真生 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら塗布する円筒状基材塗
    布装置において、前記円筒状基材の外周面上に塗布液を
    連続的に塗布する際、把持子を設けた少なくとも2つの
    ハンド部により前記円筒状基材の外面を外方より把持す
    る把持手段を備え、前記ハンド部の前記把持子と前記円
    筒状基材との間の静止摩擦係数が0.5から2.5であ
    ることを特徴とする円筒状基材塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記円筒状基材塗布装置が垂直に移動す
    る円筒状基材にホッパー状に塗布液を供給して塗布する
    スライドホッパー型であることを特徴とする請求項1記
    載の円筒状基材塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記円筒状基材はアルミニウムドラムで
    あることを特徴とする請求項1記載の円筒状基材塗布装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ハンド部の把持子はポリマー材料よ
    りなることを特徴とする請求項1記載の円筒状基材塗布
    装置。
  5. 【請求項5】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら垂直に塗布する円筒状
    基材塗布方法において、把持子と前記円筒状基材との間
    の静止摩擦係数が0.5から2.5である前記把持子を
    設けた少なくとも2つのハンド部により、前記円筒状基
    材の外面を外方より把持し前記円筒状基材の外周面上に
    塗布液を連続的に塗布することを特徴とする円筒状基材
    塗布方法。
  6. 【請求項6】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら塗布する円筒状基材塗
    布装置において、前記円筒状基材の外周面上に塗布液を
    連続的に塗布する際、把持子を設けた少なくとも2つの
    ハンド部により前記円筒状基材の外面を外方より把持す
    る把持手段を備え、前記ハンド部の前記把持子は固有抵
    抗値が105Ω・cm以下であることを特徴とする円筒
    状基材塗布装置。
  7. 【請求項7】 前記円筒状基材塗布装置が垂直に移動す
    る円筒状基材にホッパー状に塗布液を供給して塗布する
    スライドホッパー型であることを特徴とする請求項6記
    載の円筒状基材塗布装置。
  8. 【請求項8】 前記円筒状基材はアルミニウムドラムで
    あることを特徴とする請求項6記載の円筒状基材塗布装
    置。
  9. 【請求項9】 前記把持子はポリマー材料より成ること
    を特徴とする請求項6記載の円筒状基材塗布装置。
  10. 【請求項10】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重
    ね、下から上へ垂直に押し上げながら垂直に塗布する円
    筒状基材塗布方法において、固有抵抗値が105Ω・c
    m以下である把持子を設けた少なくとも2つのハンド部
    により、前記円筒状基材の外面を外方より把持し前記円
    筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布することを
    特徴とする円筒状基材塗布方法。
  11. 【請求項11】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重
    ね、下から上へ垂直に押し上げながら塗布する円筒状基
    材塗布装置において、前記円筒状基材の外周面上に塗布
    液を連続的に塗布する際、把持子を設けた少なくとも2
    つのハンド部により前記円筒状基材の外面を外方より把
    持する把持手段を備え、前記ハンド部の前記把持子はロ
    ックウェル硬度が80から130Rスケールであること
    を特徴とする円筒状基材塗布装置。
  12. 【請求項12】 前記円筒状基材塗布装置が垂直に移動
    する円筒状基材にホッパー状に塗布液を供給して塗布す
    るスライドホッパー型であることを特徴とする請求項1
    1記載の円筒状基材塗布装置。
  13. 【請求項13】 前記円筒状基材はアルミニウムドラム
    であることを特徴とする請求項11記載の円筒状基材塗
    布装置。
  14. 【請求項14】 前記把持子はポリマー材料より成るこ
    とを特徴とする請求項11記載の円筒状基材塗布装置。
  15. 【請求項15】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重
    ね、下から上へ垂直に押し上げながら垂直に塗布する円
    筒状基材塗布方法において、ロックウェル硬度が80か
    ら130Rスケールである把持子を設けた少なくとも2
    つのハンド部により、前記円筒状基材の外面を外方より
    把持し前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗
    布することを特徴とする円筒状基材塗布方法。
  16. 【請求項16】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重
    ね、下から上へ垂直に押し上げながら塗布する円筒状基
    材塗布装置において、前記円筒状基材の外周面上に塗布
    液を連続的に塗布する際、把持子を設けた少なくとも2
    つのハンド部により前記円筒状基材の外面を外方より把
    持する把持手段を備え、前記ハンド部の前記把持子は硬
    質部と軟質部の少なくとも2つの材料よりなることを特
    徴とする円筒状基材塗布装置。
  17. 【請求項17】 前記円筒状基材塗布装置が垂直に移動
    する円筒状基材にホッパー状に塗布液を供給して塗布す
    るスライドホッパー型であることを特徴とする請求項1
    6記載の円筒状基材塗布装置。
  18. 【請求項18】 前記円筒状基材はアルミニウムドラム
    であることを特徴とする請求項16記載の円筒状基材塗
    布装置。
  19. 【請求項19】 前記把持子はポリマー材料より成るこ
    とを特徴とする請求項16記載の円筒状基材塗布装置。
  20. 【請求項20】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重
    ね、下から上へ垂直に押し上げながら垂直に塗布する円
    筒状基材塗布方法において、硬質部と軟質部の少なくと
    も2つの材料よりなる把持子を設けた少なくとも2つの
    ハンド部により、前記円筒状基材の外面を外方より把持
    し前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布す
    ることを特徴とする円筒状基材塗布方法。
  21. 【請求項21】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重
    ね、下から上へ垂直に押し上げながら塗布する円筒状基
    材塗布装置において、前記円筒状基材の外周面上に塗布
    液を連続的に塗布する際、把持子を設けた少なくとも2
    つのハンド部により前記円筒状基材の外面を外方より把
    持する把持手段を備え、前記ハンド部の前記把持子は前
    記円筒状基材の全表面積の0.05から25%になる接
    触面積を有することを特徴とする円筒状基材塗布装置。
  22. 【請求項22】 前記円筒状基材塗布装置が垂直に移動
    する円筒状基材にホッパー状に塗布液を供給して塗布す
    るスライドホッパー型であることを特徴とする請求項2
    1記載の円筒状基材塗布装置。
  23. 【請求項23】 前記円筒状基材はアルミニウムドラム
    であることを特徴とする請求項21記載の円筒状基材塗
    布装置。
  24. 【請求項24】 前記把持子の長さは5から200mm
    であることを特徴とする請求項21記載の円筒状基材塗
    布装置。
  25. 【請求項25】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重
    ね、下から上へ垂直に押し上げながら垂直に塗布する円
    筒状基材塗布方法において、前記円筒状基材の全表面積
    の0.05から25%になる接触面積を有する把持子を
    設けた少なくとも2つのハンド部により、前記円筒状基
    材の外面を外方より把持し前記円筒状基材の外周面上に
    塗布液を連続的に塗布することを特徴とする円筒状基材
    塗布方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108273709A (zh) * 2018-02-14 2018-07-13 安徽机电职业技术学院 一种丝杠传动的汽车配件夹持挂胶装置
CN113083615A (zh) * 2021-04-07 2021-07-09 李月红 一种卫生巾生产用上胶装置

Cited By (3)

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CN108273709A (zh) * 2018-02-14 2018-07-13 安徽机电职业技术学院 一种丝杠传动的汽车配件夹持挂胶装置
CN113083615A (zh) * 2021-04-07 2021-07-09 李月红 一种卫生巾生产用上胶装置
CN113083615B (zh) * 2021-04-07 2022-04-15 武汉茶花女卫生用品有限公司 一种卫生巾生产用上胶装置

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