JPH0924324A - 円筒状基材の分離排出把持装置及び方法 - Google Patents

円筒状基材の分離排出把持装置及び方法

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JPH0924324A
JPH0924324A JP17229995A JP17229995A JPH0924324A JP H0924324 A JPH0924324 A JP H0924324A JP 17229995 A JP17229995 A JP 17229995A JP 17229995 A JP17229995 A JP 17229995A JP H0924324 A JPH0924324 A JP H0924324A
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JP
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cylindrical
cylindrical base
gripping device
gripper
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Application number
JP17229995A
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English (en)
Inventor
Akira Ohira
晃 大平
Junji Ujihara
淳二 氏原
Hirohiko Seki
浩彦 関
Masanari Asano
真生 浅野
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の感光体ドラムに塗布液を連続塗布した
のち、分離排出する際に、感光体ドラムに傷や変形を与
えずに確実に把持分離させ、安定した排出収納を行う。 【構成】 円筒状基材1の筒軸を合わせて積み重ねられ
た円筒状基材1の外周面上に、垂直型塗布装置40によ
り塗布液を連続的に塗布、乾燥した後、把持装置により
前記塗布済円筒状基材1の内面を把持しながら分離排出
を行う分離排出把持装置において、前記把持装置は円筒
状基材1の内面と把持装置の外方が接触する把持子6
3,64を有し、把持子63,64と円筒状基材1の内
面との静止摩擦係数μが0.6〜3.0である円筒状基
材の分離排出把持装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、垂直方向に縦列して搬
送される複数の円筒状基材に連続して感光膜塗布液を塗
布し、乾燥したのち、順次該円筒状基材を分離、排出す
る連続塗布装置に関し、特に、電子写真用感光体の円筒
状基材における塗布乾燥後の分離排出把持装置及び方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】エンドレスに形成された連続面を有する
円筒状基材の外面上への薄膜で均一な塗布に関連してス
プレー塗布法、浸漬塗布法、ブレード塗布法、ロール塗
布法等の種々の方法が検討されている。特に電子写真感
光体ドラムのような薄膜で均一な塗布については生産性
の優れた塗布装置を開発すべく検討されている。しかし
ながら、従来のエンドレスに形成された連続面を有する
円筒状基材への塗布装置及び塗布方法においては、均一
な塗膜が得られなかったり、生産性が悪い等の短所があ
った。
【0003】スプレー塗布法では、スプレーガンより噴
出した塗布液滴が該エンドレスに形成された連続面を有
する円筒状基材の外周面上に到達するまでに溶媒が蒸発
するために塗布液滴の固形分濃度が上昇してしまい、そ
れにともない塗布液滴の粘度上昇が起って液滴が面に到
達したとき、液滴が面上を充分に広がらないために、或
いは乾燥固化してしまった粒子が表面に付着するため
に、塗布表面の平滑性の良いものがえられない。また、
該連続面を有する円筒状基材への液滴の到達率が100
%でなく塗布液のロスがあったり、部分的にも不均一で
あるため、膜厚コントロールが非常に困難である。更
に、高分子溶液等では糸引きを起こす事があるため、使
用する溶媒及び樹脂に制限がある。
【0004】ブレード塗布法、ロール塗布法は例えば円
筒状基材の長さ方向にブレード若しくはロールを配置
し、該円筒状基材を回転させて塗布を行い円筒状基材を
1回転させたのち、ブレード若しくはロールを後退させ
るものである。しかしながらブレード若しくはロールを
後退させる際、塗布液の粘性により、塗布膜厚の一部に
他の部分より厚い部分が生じ、均一な塗膜が得られない
欠点がある。
【0005】浸漬塗布法は、上記におけるような塗布液
表面の平滑性、塗布膜の均一性の悪い点は改良される。
【0006】しかし、塗布膜厚の制御が塗布液物性例え
ば粘度、表面張力、密度、温度等と塗布速度に支配さ
れ、塗布液物性の調整が非常に重要となる。また塗布速
度も低いし、塗布液槽を満たすためにはある一定量以上
の液量が必要である。さらに重層する場合、下層成分が
溶け出し塗布液槽が汚染されやすい等の欠点がある。
【0007】そこで特開昭58−189061号公報に
記載の如く円形量規制型塗布装置(この中にはスライド
ホッパー型塗布装置が含まれる)が開発された。このス
ライドホッパー型塗布装置はエンドレスに形成された連
続周面を有する円筒状基材を連続的にその長手方向に移
動させながら、その周囲を環状に取り囲み、円筒状基材
の外周面に対して塗布液を塗布するものであって、さら
にこの塗布装置は環状の塗布液溜まり室と、この塗布液
溜まり室内の一部に対して外部から塗布液を供給する供
給口と、前記塗布液溜まり室の内方に開口する塗布液分
配スリットとを有し、このスリットから流出した塗布液
を斜め下方に傾斜する塗布液スライド面上に流下させ、
塗布液スライド面の下端のホッパー塗布面と円筒状基材
との僅かな間隙部分にビードを形成し、円筒状基材の移
動に伴ってその外周面に塗布するものである。このスラ
イドホッパー型塗布装置を用いることにより、少ない液
量で塗布でき、塗布液が汚染されず、生産性の高い、膜
厚制御の容易な塗布が可能となった。
【0008】感光体の円筒形基材基体ドラムを連続状態
で塗布、乾燥する場合、該基体ドラムがその端面をつき
合わせて個別に載み重ねられている状態で、その表面に
塗布を行い乾燥まで行うと、重ねられた基体ドラムが、
乾燥塗布膜により連結された状態となり、容易に分離で
きない。
【0009】即ち、塗布直後に該基体ドラムを分離する
手段もあるが、このような手段を用いることは塗布液が
即乾性の場合及び早く塗布膜の流下を停止させる(以
下、セットと呼ぶ)為に乾燥器を通したい場合には不適
当である。
【0010】また、スペーサーを介して基体ドラムを載
み重ねた方式にて塗布、分離を行う技術が、特開昭61
−120662号、同61−120663号、同61−
120664号の各公報に示されているが、分離手段で
振動を発生させると連続塗布を行っている下方基体ドラ
ムを介して振動が伝わり塗布時の塗布膜偏差が増大す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、感光剤塗
布液塗布直後の基体ドラムは塗布液が流下するため、均
一に塗られた塗布膜はすぐに乾燥工程に入れ塗布膜をセ
ットする方が圧倒的に良い。
【0012】しかし、塗布膜により基体ドラムが連結さ
れてしまった場合、基体ドラム進行方向に隣接する他の
基体ドラムより、速い速度で引離す手段を用いるとその
隣接する下の基体ドラムまで引き上げてしまうような欠
点があった。
【0013】また、被分離基体ドラムに振動を与えた
り、チャックで該基体ドラムを掴んで軸方向を変えたり
する方法では、下方で塗布中の塗布膜厚に偏差を与えた
り、振動で基体ドラムがずれたり倒れたりして、安定し
た生産を行うことが難しい。
【0014】塗布直後に乾燥器を用いて塗布膜を早期に
セットする方法は前述の通り塗布膜に対しては大変有利
である。しかし塗布直後の基体ドラムを乾燥器等を用い
て積極的に乾燥を行なっても、塗布液の特性、必要膜厚
により分離設備の位置までに十分な乾燥が得られないケ
ースが発生する。指触レベルに達していない場合、ドラ
ム外側から直接保持することができず、分離回収が困難
であった。
【0015】本発明はこのような問題点を解消して連続
塗布方法を用いても連続塗布された基体ドラムを下方に
積み重ねられた状態にしても、該基体ドラムやその塗布
部分に振動、位置ずれ等を発生することなく塗布済み感
光体ドラムの安定した分離回収動作がなされるようにす
ることを課題目的にすると共に、更に、生産効果がより
向上する方法を提供することも課題目的とする。
【0016】即ち、本発明の第1の目的は、基体ドラム
に傷や変形を与えずに確実に把持分離ができ、複数の基
体ドラム間の塗膜を引き裂く力が確実に伝わり、基体ド
ラムを垂直に排出させることにより基体ドラムがパレッ
ト上に倒れることなく載置できる分離排出把持装置及び
方法を提供するものである。
【0017】本発明の第2の目的は、基体ドラムに傷や
変形を与えずに確実に把持分離ができ、複数の基体ドラ
ム間の塗膜を引き裂く力が確実に伝わり、帯電による溶
媒の放電発火が発生せず安全性に優れ、帯電による基体
ドラム上へのゴミの付着がなく、特に未乾燥の塗膜にゴ
ミが付着したときの致命的な塗膜不良発生を防止する分
離排出把持装置及び方法を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ねられた前記円筒状
基材の外周面上に、垂直型塗布装置により塗布液を連続
的に塗布、乾燥した後、把持装置により前記塗布済円筒
状基材の内面を把持しながら分離排出を行う分離排出把
持装置において、前記把持装置は前記円筒状基材内面と
把持装置の外方が接触する把持子を有し、前記把持子と
前記円筒状基材内面との静止摩擦係数が0.6〜3.0
であることを特徴とする円筒状基材の分離排出把持装置
及び方法により達成される(請求項1、4の発明)。
【0019】また、上記第1の目的は、前記把持装置は
前記円筒状基材内面と把持装置の外方が接触する把持子
を有し、前記把持子はJIS A硬度が40〜90スケ
ールであることを特徴とする円筒状基材の分離排出把持
装置及び方法により達成される(請求項9、12の発
明)。
【0020】さらに、上記第1の目的は、前記把持装置
は前記円筒状基材内面と把持装置の外方が接触する把持
子を有し、前記把持子は硬質部と軟質部の少なくとも2
つの材料よりなることを特徴とする円筒状基材の分離排
出把持装置及び方法により達成される(請求項13、1
6の発明)。
【0021】さらにまた、上記第1の目的は、前記把持
装置は前記円筒状基材内面と把持装置の外方が接触する
把持子を有し、前記把持子と前記円筒状基材との接触面
積が円筒状基材内側の全表面積の0.05〜50%であ
ることを特徴とする円筒状基材の分離排出把持装置及び
方法により達成される(請求項17、20の発明)。
【0022】本発明の第2の目的は、前記把持装置は前
記円筒状基材内面と把持装置の外方が接触する把持子を
有し、前記把持子は固有抵抗値が105Ω・cm以下であ
ることを特徴とする円筒状基材の分離排出把持装置及び
方法により達成される(請求項5、8の発明)。
【0023】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の一実施例を説明
する。図1は本発明による連続塗布装置の全体構成を示
す斜視図である。図において、10は円筒状基材1を塗
布手段の垂直下方の所定位置に供給して上方に押し上げ
る供給手段、20は供給された円筒状基材1の外周面を
把持して筒軸を合わせて積み重ね下から上へ垂直に押し
上げて搬送する搬送手段、30は前記円筒状基材1を塗
布装置の環状塗布部の中心に位置合わせする位置決め手
段、40は前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的
に塗布する塗布手段、50は円筒状基材1上に塗布され
た塗布液を乾燥させる乾燥手段、60は乾燥されて垂直
搬送されてきた積み重ね状の複数の円筒状基材からを分
離させて1個ずつ取り出し排出させる分離排出把持手段
である。
【0024】本発明の連続塗布装置は、上記の各手段を
連続して垂直中心線Z−Z上に配置した構成であり、人
手を要しない完全自動化生産が高精度で達成される。即
ち、前記供給手段10は前記円筒状基材1を載置するた
めの複数の取り付け手段11を備えた可動テーブル12
は、該可動テーブル12を回転させて前記搬送手段20
へつながる垂直ラインへ送り込む駆動手段13、前記搬
送手段20により既に上方に把持搬送されている円筒状
基材1を積み重なるように上方に押し上げる昇降手段1
4、該昇降手段14の上端に設けられた円筒状基材供給
用のハンド手段15及び前記駆動手段13による回転や
昇降手段14による押し上げのタイミングを制御する図
示しない制御手段等から構成されている。なお、前記可
動テーブル12上への円筒状基材1の供給は、ロボット
ハンドルにより行われる。
【0025】前記供給手段10の上方に設けられた搬送
手段20は、円筒状基材1の外周面に圧接離間可能で且
つ垂直上下方向に移動可能な2組の把持手段21,22
を有し、円筒状基材1を位置決めして把持し上方に搬送
する機能を有する。以下、上記各手段20,30,4
0,50,60の詳細は後述する。
【0026】図2は本発明による連続塗布装置の他の実
施例を示す斜視図である。この実施例では、前記搬送手
段20の上方の垂直中心線ZZ上には、位置決め手段3
0A、塗布手段40A、乾燥手段50Aとから成るユニ
ットA、位置決め手段30B、塗布手段40B、乾燥手
段50Bとから成るユニットB、位置決め手段30C、
塗布手段40C、乾燥手段50Cとから成るユニット
C、を複数組垂直縦列配置したものである。最上段には
前記分離排出把持手段60が配置されている。各塗布手
段40A,40B,40Cからそれぞれ吐出された塗布
液は、円筒状基材1上に多層の塗布層を逐次形成し、各
乾燥し手段50A,50B,50Cにより乾燥されたの
ち、分離排出把持手段60により最上段の円筒状基材1
Aは把持されて下方の円筒状基材1Bから分離されて、
機外のパレット上に載置される。
【0027】図3は、位置決め手段30と塗布手段40
とを示す断面図、図4は塗布手段40の斜視図である。
【0028】図3に示されるように中心線Z−Zに沿っ
て垂直状に重ね合わせた複数の円筒状基材1A,1B
(以下、円筒状基材1と称す)を連続的に矢示方向に上
昇移動させ、その周囲を取り囲み、円筒状基材1の外周
面に対しスライドホッパー型塗布装置40の塗布に直接
係わる部分(ホッパー塗布面)41により塗布液(感光
液)Lが塗布される。なお、円筒状基材1としては中空
ドラム例えばアルミニウムドラム、プラスチックドラム
のほかシームレスベルト型の基材でも良い。前記ホッパ
ー塗布面41には、円筒状基材1側に開口する塗布液流
出口42を有する幅狭の塗布液分配スリット(スリット
と略称する)43が水平方向に形成されている。このス
リット43は環状の塗布液分配室(塗布液溜り室)44
に連通し、この環状の塗布液分配室44には貯留タンク
2内の塗布液Lを圧送ポンプ3により供給管4を介して
供給するようになっている。他方、スリット43の塗布
液流出口42の下側には、連続して下方に傾斜し、円筒
状基材1の外径寸法よりやや大なる寸法で終端をなすよ
うに形成された塗布液スライド面(以下、スライド面と
称す)45が形成されている。さらに、このスライド面
45終端より下方に延びる唇状部46が形成されてい
る。かかる塗布手段(スライドホッパー型塗布装置)4
0による塗布においては、円筒状基材1を引き上げる過
程で、塗布液Lをスリット43から押し出し、スライド
面45に沿って流下させると、スライド面45の終端に
至った塗布液は、そのスライド面45の終端と円筒状基
材1の外周面との間にビードを形成した後、円筒状基材
1の表面に塗布される。スライド面45の終端と円筒状
基材1は、ある間隙を持って配置されているため円筒状
基材1を傷つける事なく、また性質の異なる層を多層形
成させる場合においても、既に塗布された層を損傷する
ことなく塗布できる。
【0029】一方、前記圧送ポンプ3の塗布液供給部よ
り最も遠い位置で、前記塗布液分配室44の一部には、
塗布液分配室44内の泡抜き用の空気抜き部材46が設
けられている。貯留タンク2内の塗布液Lが塗布液分配
室44に供給されて塗布液分配スリット43から塗布液
流出口42に供給されるとき、開閉弁47を開いて空気
抜き部材46より塗布液分配室44内の空気を排出す
る。
【0030】前記塗布手段40の下部には、円筒状基材
の円周方向を位置決めする位置決め手段30が固定され
ている。前記円筒状基材1の位置決め装置30の本体3
1には、複数の給気口32と、複数の排気口33が穿設
されている。該複数の給気口32は、図示しない給気ポ
ンプに接続され、空気等の流体が圧送される。該給気口
32の一端部で円筒状基材1の外周面に対向する側に
は、吐出口34が貫通している。該吐出口34は前記円
筒状基材1の外周面と所定の間隙を保って対向してい
る。該間隙は、30μm〜2mmである。前記吐出口3
4は直径0.05〜0.5mmの小口径のノズルであ
る。
【0031】前記本体31の内壁下部の内周面は、入り
口側が広がったテーパー面35になっている。このテー
パー面35は、例えば軸方向の長さが50mmで、片側
傾斜角が0.5mmの円錐面である。
【0032】前記給気ポンプから圧送された流体は、複
数の給気口32から本体31の内部に導入されて、複数
の吐出口34から吐出され、前記円筒状基材1A(1
B)の外周面と均一な流体膜層を形成する。吐出後の流
体は複数の排気口33から装置外に排出される。
【0033】前記吐出口34の開口直径は、例えば0.
2〜0.5mmの円形に形成されている。排気口33の
開口直径は、例えば3〜5mmの円形に形成されてい
る。
【0034】前記給気口32に供給される流体は、空
気、不活性ガス例えば窒素ガスが良い。そして該流体
は、JIS規格でクラス100以上の清浄な気体が良
い。
【0035】なお、本発明の位置決め装置に接続される
垂直塗布装置としては、スライドホッパー型、押し出し
型、リングコーター等の各種装置が用いられる。
【0036】前記塗布手段40の上方には、乾燥フード
51と乾燥器53とから成る乾燥手段50が設けられて
いる。
【0037】図5は前記塗布手段40と該塗布手段40
の上部に設けた乾燥フード51の断面図である。該乾燥
フード51は環状の壁面を有し、該壁面には多数の開口
51Aが穿設されている。前記円筒状基材1を矢示方向
に上昇させ、前記塗布手段40のホッパー塗布面(塗布
ヘッド)41で塗布液Lを塗布し、感光層5を形成す
る。円筒状基材1上に形成された感光層5は前記乾燥フ
ード51内を通過しながら徐々に乾燥される。この乾燥
は前記多数の開口51Aより塗布液Lに含まれている溶
媒を壁面外に放出することにより行われる。前記のよう
に、塗布手段40により円筒状基材1上に塗布液Lを塗
布することにより、形成された感光層5は、塗布直後に
おいて乾燥フード51により包囲されており、開口51
Aからのみ溶媒が放出されるため、塗布直後における感
光層5の乾燥速度は、前記開口51Aの開口面積にほぼ
比例する。
【0038】図6に本発明の乾燥器53の断面図を示
す。乾燥器53は吸引スリット531、吸引チャンバー
532、吸引ノズル533を有する吸引スリット部材5
34の下部に筒状部材535、上部に筒状部材536が
それぞれ同心に結合されている。
【0039】そして、複数設けられた吸引ノズル533
から吸引を行ない、周方向均一な吸引チャンバー53
2、周方向均一な吸引スリット531により周方向の均
一化がなされた吸引エアーが流れ、更に、吸引スリット
部材534、その上下の筒状部材536,535の各内
径面と塗布済みの円筒状基材1の外周面との間の空気流
の乱れをバッファー空間537で極く僅かにおさえて、
538に示す乾燥の為の均一吸引エアーの空気流を作り
出している。
【0040】この乾燥ゾーンに矢印で示す方向に塗布済
の円筒状基材1を搬送することにより、塗布膜の乾燥を
行うものである。
【0041】次に、前記連続塗布装置の工程について説
明する。
【0042】円筒状基材1は図示されていない供給ロボ
ットにより円筒状基材収納室より可動テーブル12上に
ある基体ドラム1Aの位置に置かれる。ドラム1Aは可
動テーブル12の矢印方向の回転により1Bの位置に達
する。この時、昇降手段(供給アーム)14が下方より
上方へ円筒状基材1Bを押し上げ、ハンド手段15の位
置まで供給される。好ましくは供給アーム14による押
し上げが完了する時、緩衝機構が作用し、円筒状基材1
Bとの接合時のショックを無くするのが良い。このよう
にして円筒状基材1Bが1Cの把持搬送装置のところま
で運び込まれる。
【0043】20は搬送装置を示す。把持手段(搬送ハ
ンド)21,22によりえ円筒状基材1Cと1Dとの繋
ぎ部が把持されかつ上方に搬送され、位置決め手段30
へ至る。
【0044】30は位置決め手段であり、特開平3−2
80063号公報に記載されている位置ぎめ手段の他、
特願平7−125230号明細書や特願平7−1252
31号明細書の如くリング状位置決め器が好ましく用い
られる。
【0045】このようにして正確に位置決めされたド円
筒状基材は垂直型塗布手段40へ移行され塗布される。
40は塗布手段であり、スライドホッパー型、押し
出し型、リングコーター型、スプレーコーター型等
ドラムを積み重ねて上方又は下方に相対的に移動する事
により塗布するものであれば種類を問わないが、信頼性
の高い連続安定塗布が得られる事によりのスライドホ
ッパー型コーターが好ましく、例えば特開昭58−18
9061号公報に詳しい。
【0046】このようにして塗布組成物UCL−1が
円筒状基材1上に塗布される。塗布された円筒状基材1
は乾燥手段50に移行される。乾燥手段50は図1の如
く乾燥フード51と吸引式乾燥器53を重ねて用いても
良いし、塗布液の溶媒や液膜厚に応じてフードのみでも
良いし、吸引式乾燥器のみでも良い。これらは特願平5
−216495号あるいは特願平5−99559号明細
書に記載してある。またある塗布液の場合、上記乾燥手
段を特別に設けず自然乾燥に任せても良い。
【0047】この後、分離排出把持手段60へ移行され
る。特開平7−43917号公報に詳しく述べられてい
るものが良い。別のものとしては特開昭61−1206
62号、同61−120664号公報等も良い。
【0048】以上のようにして塗布及び塗布膜乾燥が行
われた円筒状基材(基体ドラム)1A,1B,1C・・
・を分離する工程を、図7の分離過程の各プロセスの状
態図及び図8(a)の斜視図を用いて説明する。
【0049】分離排出把持手段60は、垂直移動ロボッ
トステーション61、エアーシリンダー62、上チャッ
ク(上把持子)63及び下チャック(下把持子)64に
より構成されている。
【0050】塗布済の円筒状基材1は下方より上方へ向
けて積み上げられ、上方向へ移動し図7(a)に示すよ
うに分離位置に達する。この時垂直ロボットが起動し被
分離円筒状基材1と同軸、等速度で同架された分離装置
全体を移動する。まず、図7(b)に示す位置で下把持
子64が被分離円筒状基材1Aに隣接する円筒状基材1
Bを保持する。次いで図7(c)に示す位置で上把持子
63が被分離円筒状基材1Aを保持する。エアーシリン
ダー62により上把持子63は被分離円筒状基材1Aを
保持したまま上方向へ移動して図7(d)に示す位置に
なる。この時、被分離円筒状基材1Aと隣接する円筒状
基材1Bにまたがる塗布膜が切り裂かれ図7(d)に示
すように円筒状基材1A、1Bの分離が行われる。分離
済円筒状基材1Aを排出する為に図7(e)に示すよう
に下把持子64は解放状態となり、垂直移動ロボットス
テージ61が急上昇を行い、隣接円筒状基材1Bの位置
よりはるか上方に配置された分離装置に分離済円筒状基
材1Aを置き上把持子63が解放となり工程を終了す
る。そして次なる円筒状基材1Bの分離の為、垂直移動
ロボットステージ61が下降しまたエアーシリンダー6
2が下降し、初期状態の位置の図7(a)に戻る。
【0051】その他に、被分離円筒状基材1Aと隣接す
る円筒状基材1Bの分離を行う際に被分離円筒状基材1
Aに回転を加えながら円筒状基材1Aを引き上げる方法
も有効である。これは分離される膜に引っ張り力ではな
く、剪断力を加えるものであり、ウェット状態の膜では
分離部近傍の塗布膜プロフィールが薄膜化する現象を低
減できる。また塗布膜の切断時に発生する膜の小片の飛
散が円筒状基材1内面へ引き込まれる事により低減す
る。
【0052】また、分離時に発生する振動については、
塗布膜の膜厚、膜質、乾燥の程度等により差はあるが、
機械的に剛性を高めることにより振動低減を行えるが、
塗布中の円筒状基材1が円筒状基材端部の非画像部を通
過している時間内に分離操作を行うのが良い。
【0053】分離された円筒状基材1は排出ロボットに
より収納室、乾燥室あるいは次の工程に移行される。
【0054】図8(b)は本発明による分離排出把持手
段60の他の実施例を示す斜視図である。図8(b)に
おいて、上把持子65及び下把持子66は、ほぼ同一構
造をなし、前記エアーシリンダー62のエアー圧力によ
り膨張、収縮し円筒状基材1の内周面に3点圧接、離間
する環状の弾性部材である。
【0055】図8(c)は本発明による分離排出把持手
段60のさらに他の実施例を示す斜視図である。図8
(c)において、上把持子67及び下把持子68は、ほ
ぼ同一構造をなし、前記エアーシリンダー62のエアー
圧力により揺動して傘型に起立展開及び収縮し、円筒状
基材1の内周面に圧接、離間する環状の揺動部材であ
る。
【0056】図9は、前記把持子63,64が円筒状基
材内周面に当接する接触面の各種パターンを示す展開図
である。把持子63,64の接触面は、硬質材料から成
る硬質部Hと、軟質材料から成る軟質部Sとの少なくと
も二つの材料より構成されている。図示の白色部は硬質
材料の基板部分、黒色部は弾性を有する軟質材料の埋め
込み部分である。該軟質部Sの表面は、円筒状基材内周
面に当接していないときには、硬質部Hの表面より僅か
突出している。把持子63,64が円筒状基材内周面に
所定の圧力で当接したときには、軟質部Sの表面と硬質
部Hの表面とは同一面となる。
【0057】図9(a)は複数の小円形の軟質部Sから
成る把持子表面のパターン、図9(b)は複数の横型ラ
イン状の軟質部Sから成る把持子表面のパターン、図9
(c)は複数の縦型ライン状の軟質部Sから成る把持子
表面のパターン、図9(d)は複数の長円形の軟質部S
から成る把持子表面のパターン、図9(e)は複数の円
弧形状の軟質部Sから成る把持子表面のパターン、図9
(f)は複数の特殊形状の軟質部Sから成る把持子表面
のパターン、図9(g)は複数の波形形状の軟質部Sか
ら成る把持子表面のパターン、図9(h)は複数の渦巻
き形状の軟質部Sから成る把持子表面のパターンであ
る。なお把持子表面のパターンは上記形状に限定される
ものではない。
【0058】前記円筒状基材内周面と接触する把持子の
静止摩擦係数μは、0.6〜3.0が好適である。静止
摩擦係数μが0.6より小さいと上下に隣接する円筒状
基材端面間に形成されている強固な塗膜を引き裂くこと
ができない。静止摩擦係数μが3.0より大きいとき
は、粘着性がでる場合があり、把持の解放がうまく行か
ず、解放時に下方の円筒状基材に振動が伝わり、塗布ム
ラが発生する。また円筒状基材が倒れたりして、円筒状
基材表面にキズや変形を発生する。静止摩擦係数μは、
好ましくは0.7〜2.5が良い。円筒状基材の内周面
は表面状態が不揃いであるため、上記静止摩擦係数μの
ラチチュードが必要である。
【0059】把持子の材料としては、セラミックス、金
属、ポリマー樹脂等があるが、ポリマー樹脂、特にエン
ジニアリングプラスチック、エラストマー樹脂が良い。
そのほか、ナイロン、ポリアセタール、ポリスルフォ
ン、ポリフェニレンオキサイド、天然ゴム、クロロプレ
ンゴム等も用いられる。
【0060】前記把持子の固有電気抵抗値は、105Ω
・cm以下が好まい。固有電気抵抗値が105Ω・cm
を越えると、帯電しやすくなり、溶剤による着火の恐れ
や、ゴミ付着が起きる。固有電気抵抗値が1より小さく
なると、導電材の悪い影響が出て、把持機能が悪化す
る。好ましくは固有電気抵抗値が1〜104Ω・cm
(23℃、50%RH)である。
【0061】このため好ましくはポリマー樹脂材中に、
導電材(例えばカーボンブラック、カーボン繊維、金属
粉、金属繊維等)を練り込んだものが良く、導電性カー
ボンブラックが好ましい。特にポリアミド中にカーボン
を練り込んだものが良い。またMCナイロン(ザ,ポリ
マーコーポレーション社製)も良い。
【0062】前記固有電気抵抗値の測定は、ASTM
D−257に準拠する。帯電電位の測定は、静電気測定
器STATIC VOLTMETER SV−52(日
本スタティック社製)により、3cmの距離から測定し
た。帯電物の形状や抵抗値や被着火物によって異なる
が、おおよそ帯電電位が2kv以下だと安全といわれて
いる。
【0063】前記把持子の硬度は、JIS A硬度で、
40〜90スケールが好適である。硬度の測定法は、J
IS K6301−1975に準拠する。硬度が40未
満の場合には、円筒状基材を把持したときの安定性が悪
く、円筒状基材が傾いてしまい、スタッカーに垂直に載
置することができない。硬度が90を越えると、円筒状
基材に傷や変形等の損傷を与え、塗布欠陥を生じさせ
る。好ましくは硬度50〜80である。
【0064】把持子と円筒状基材との接触面積は、円筒
状基材内周面の全表面積の0.05〜50%である。
0.05%より少ないと、接触面積が少ないため、円筒
状基材の把持が不安定になる。また接触部にかかる圧力
が高くなり、円筒状基材に傷や変形を発生し易い。50
%より大きいと、接触部面積が増すため、円筒状基材を
垂直に置きにくくなったり、装置が大型化する。また分
離解放時に振動が発生し、これが下方の円筒状基材すべ
てに伝達し、塗布ムラ、膜厚ムラが生じる。
【0065】把持子は硬質部Hと軟質部Sの少なくとも
二つの材料より構成されている。図9に示す硬質部H
は、ポリマー樹脂、特にエンジニアリングプラスチック
が良い。ポリマー樹脂としては、ナイロン、PET、ポ
リカーボネート、PBT、ポリスルフォン、ポリアクリ
レート等がある。上記硬質部の硬度は、好ましくはロッ
クウエル硬度Rスケールで90〜140が良い。軟質部
SはJIS A硬度で、40〜100のエラストマー樹
脂が良い。
【0066】把持子の接触面の全面が軟質部だと、把持
精度が悪く、垂直に把持、分離して排出し、垂直に載置
することができず、また解放時に振動が発生し下方の円
筒状基材すべてに振動が伝達し、塗布ムラ、膜厚ムラが
生じる。把持子の接触面の全面が硬質部だと、把持力を
大きくする必要があるため、円筒状基材内周面に傷を発
生し易く、結局塗膜面に傷や凹凸を発生する。硬質部H
と軟質部Sとの面積比は、90/10ないし1/99が
良く、さらには85/15ないし5/95が好ましい。
【0067】次に実施例により本発明を説明するが、こ
れに限定されるものではない。
【0068】本実施例及び比較例で使用した分離排出把
持子材料を表1に掲げた。
【0069】
【表1】
【0070】以下、請求項1〜4の実施例1,2につい
て説明する。
【0071】実施例1 導電性支持体(円筒状基材)1としては鏡面加工を施し
た直径80mm、高さ355mm、283gのアルミニ
ウムドラム支持体を用いた。又塗布液としては下記記載
のUCL−1塗布液組成物を用い、乾燥膜厚2.0μ
mになるように塗布した。
【0072】UCL−1塗布液組成物(4.0W/V
%ポリマー濃度) 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) 本実施例1では図8(a)の分離装置を用い、把持子材
料として下記表1のA、C、D、G及びHを用い、上述
の如く連続塗布、乾燥、分離を行い分離状態を観察し
た。結果を表2に示す。
【0073】
【表2】
【0074】表2に示す如く静止摩擦係数が0.6〜
3.0にあると分離把持が安定している。
【0075】また本発明の把持子を用いると、分離排出
が良好であり、下方のドラムに振動、衝撃等の悪影響を
伝達せず、ドラムが傾むくこともなく垂直状態を保持し
たまま排出できる。従って塗布ムラ、膜厚ムラ、キズ、
ゴミ、ドラム損傷等の塗膜欠陥がなく、またドラムが倒
れ傷つく事がなく、塗布性の良好な塗布ドラムが得られ
た。しかも長時間、多数本の安定な連続塗布や完全自動
化ができるため、ホコリ、ゴミ等が混入せず高品質かつ
高信頼性ある製品が可能となった。
【0076】実施例2 実施例1の分離把持子材料に変えて、下記表3の把持子
材料を用い、図2の逐次連続塗布装置で塗布、分離を行
った。即ち、鏡面加工を施した直径80mm、高さ35
5mm、283gのアルミニウムドラム支持体上に、下
記の如く各々塗布液組成物UCL−1、CGL−1
及びCTL−1を調整し、スライドホッパー型塗布装
置40A(UCL−1用)、40B(CGL−1
用)、40C(CTL−1用)にて、それぞれ乾燥膜
厚0.5μm、1.5μm及び25μmになるように3
層の逐次重層塗布、分離を行い、感光体を作成すると共
に分離状態を観察した。結果を表3に示す。
【0077】
【表3】
【0078】UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) CGL−1塗布液組成物 フルオレノン型ジスアゾ顔料(CGM−1) 250g ブチラ−ル樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 100g メチルエチルケトン 14300ml 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−2:BX−L=2:1に固定)をサンドミルを用い
て20時間分散したもの。
【0079】 CTL−1塗布液組成物 CTM−1 5kg ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 5.6kg 1,2−ジクロロエタン 28l 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定、得られた感光体をコニカ社製U
−BIX 3035(コニカ(株)製複写機)で実写し
たところ分離把持ミスに起因する濃淡ムラ、カブリムラ
や画像欠陥(黒ポチ、白ポチ、ゴミ、スジ)等がなく良
好であった。
【0080】
【化1】
【0081】
【化2】
【0082】表3に示す如く静止摩擦係数が0.6〜
3.0にあると把持が安定している。
【0083】本実施例及び比較例で使用した分離排出把
持子材料は表4に掲げた。
【0084】
【表4】
【0085】以下、請求項5〜8の実施例3,4につい
て説明する。
【0086】実施例3 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mm、283gのアルミニウムドラム支持体
を用いた。又塗布液としては下記記載のCGL−2塗
布液組成物を用い、乾燥膜厚2.5μmになるように塗
布した。
【0087】 CGL−2塗布液組成物 ペリレン顔料(CGM−2) 100g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 100g メチルエチルケトン 10000ml 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−2:BX−L=2:1に固定)をサンドミルを用い
て20時間分散したもの。
【0088】
【化3】
【0089】本実施例3では図8(b)の分離装置を用
い、把持子材料として下記表5のA、B、C、E及びG
を用い、上述の如く連続塗布、乾燥、分離を行い分離状
態を観察した。100本連続塗布分離した時点で、各々
の把持子の帯電電位を静電気測定器(STATIC V
OLTMETER SV−52、日本スタティク社製)
により3cmの距離で測定した。結果を表5に示す。
【0090】
【表5】
【0091】表5に示す如く体積固有抵抗が101〜1
5Ω・cmにある本発明の把持子を用いることによ
り、静電気火災の危険性がなく、分離排出操作が下ドラ
ムに振動、衝撃等の悪影響を伝達せず、ドラムが傾むく
こともなく垂直状態を保持したまま良好に排出でき、し
かも静電気によるゴミの付着も発生しない。従って塗布
ムラ、膜厚ムラ、キズ、ゴミ、ドラム損傷等の塗膜欠陥
がなく、またドラムが倒れ傷つく事がなく、塗布性の良
好な塗布ドラムが得られた。しかも長時間、多数本の安
全、安定な連続塗布や完全自動化ができるため、ホコ
リ、ゴミ等が混入せず高品質かつ高信頼性ある製品が可
能となった。
【0092】実施例4 実施例3の分離把持子材料に変えて、下記表6の把持子
材料を用い、図2の逐次連続塗布装置で塗布、分離を行
った。即ち、鏡面加工を施した直径80mm、高さ35
5mm、283gのアルミニウムドラム支持体上に、下
記の如く各々塗布液組成物UCL−1CGL−2及
びCTL−1を調整し、スライドホッパ−型塗布装置
40A(UCL−1用)、40B(CGL−2
用)、40C(CTL−1用)にて、それぞれ乾燥膜
厚1.0μm、2.2μm及び23μmになるように3
層の逐次重層塗布、分離を行い、感光体を作成すると共
に分離状態を観察した。結果を表6に示す。
【0093】
【表6】
【0094】UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) CGL−2塗布液組成物 ペリレン顔料(CGM−2) ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) メチルエチルケトン 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−2:BX−L=2:1に固定)をサンドミルを用い
て20時間分散したもの。
【0095】CTL−1塗布液組成物 CTM−1 ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 1,2−ジクロロエタン 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定 表6に示す如く体積固有抵抗が10〜10Ω・cm
にある本発明の把持子を用いることにより、静電気火災
の危険性がなく、分離排出操作が下ドラムに振動、衝撃
等の悪影響を伝達せず、ドラムが傾むくこともなく垂直
状態を保持したまま良好に排出でき、しかも静電気によ
るゴミの付着も発生しない。従って塗布ムラ、膜厚ム
ラ、キズ、ゴミ、ドラム損傷等の塗膜欠陥がなく、また
ドラムが倒れ傷つく事がなく、塗布性の良好な塗布ドラ
ムが得られた。しかも長時間、多数本の安全、安定な連
続塗布や完全自動化ができるため、ホコリ、ゴミ等が混
入せず高品質かつ高信頼性ある製品が可能となった。
【0096】得られた感光体をU−BIX 3035
(コニカ社製複写機)で実写したところ分離把持ミス、
ゴミ等に起因する濃淡ムラ、カブリムラや画像欠陥(黒
ポチ、白ポチ、ゴミ、スジ)等がなく良好であった。
【0097】以下、請求項9〜12の実施例5,6につ
いて説明する。
【0098】本実施例及び比較例で使用した分離排出把
持子材料を表7に掲げた。
【0099】
【表7】
【0100】実施例5 導電性支持体(円筒状基材)1としては鏡面加工を施し
た直径80mm、高さ355mm、283gのアルミニ
ウムドラム支持体を用いた。又塗布液としては下記記載
のCTL−1塗布液組成物を用い、乾燥膜厚21.0
μmになるように塗布した。
【0101】CTL−1塗布液組成物 CTM−1 ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 1,2−ジクロロエタン 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定、本実施例5では図8(a)の分
離装置を用い、把持子材料として表7のA、B、E、F
及びGを用い、上述の如く連続塗布、乾燥、分離を行い
分離状態を観察した。結果を表8に示す。
【0102】
【表8】
【0103】表8で示される如く分離把持子の硬度がJ
IS Aスケールで40〜90である時誤動作なく分離
が良好であり、下ドラムに振動、衝撃等の悪影響を伝達
せず、ドラムが傾むくこともなく垂直状態を保持したま
ま排出できる。従って塗布ムラ、膜厚ムラ、キズ、ゴ
ミ、ドラム損傷等の塗膜欠陥がなく、またドラムが倒れ
傷つく事がなく、塗布性の良好な塗布ドラムが得られ
た。しかも長時間、多数本の安定な連続塗布や完全自動
化ができるため、ホコリ、ゴミ等が混入せず高品質かつ
高信頼性ある製品が可能となった。
【0104】実施例6 実施例1の分離把持子材料に変えて、下記表9の把持子
材料を用い、図2の逐次連続塗布装置で塗布、分離を行
った。即ち鏡面加工を施した直径80mm、高さ355
mm、283gのアルミニウムドラム支持体上に、下記
の如く各々塗布液組成物UCL−1CGL−4及び
CTL−1を調整し、スライドホッパー型塗布装置4
0A(UCL−1用)、40B(CGL−4用)、
40C(CTL−1用)にて、それぞれ乾燥膜厚1.
1μm、2.7μm及び23μmになるように3層の逐
次重層塗布、分離を行い、感光体を作成すると共に分離
状態を観察した。結果を表9に示す。
【0105】UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) CGL−4塗布液組成物 臭素化アンスアンスロン顔料(CGM−4) 200g ポリカーボネート(パンライトL−1250 帝人化成社製) 100g 1,2−ジクロロエタン 18000ml 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−4:L−1250=2:1に固定)をサンドミルを
用いて25時間分散したもの。
【0106】CTL−1塗布液組成物 CTM−1 ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 1,2−ジクロロエタン 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定
【0107】
【化4】
【0108】
【表9】
【0109】表9で示される如く分離把持子の硬度がJ
ISAスケ−ルで40〜90である時誤動作なく分離が
良好であり、下ドラムに振動、衝撃等の悪影響を伝達せ
ず、ドラムが傾むくこともなく垂直状態を保持したまま
排出できる。従って塗布ムラ、膜厚ムラ、キズ、ゴミ、
ドラム損傷等の塗膜欠陥がなく、またドラムが倒れ傷つ
く事がなく、塗布性の良好な塗布ドラムが得られた。し
かも長時間、多数本の安定な連続塗布や完全自動化がで
きるため、ホコリ、ゴミ等が混入せず高品質かつ高信頼
性ある製品が可能となった。
【0110】得られた感光体をコニカ社製U−BIX
3035複写機で実写したところ分離把持ミスに起因す
る濃淡ムラ、カブリムラや画像欠陥(黒ポチ、白ポチ、
ゴミ、スジ)等がなく良好であった。
【0111】以下、請求項13〜16の実施例7,8に
ついて説明する。
【0112】本実施例及び比較例で使用した分離排出把
持子材料を表10及び11に掲げた。
【0113】
【表10】
【0114】
【表11】
【0115】実施例7 導電性支持体(円筒状基材)1としては鏡面加工を施し
た直径80mm、高さ355mm、283gのアルミニ
ウムドラム支持体を用いた。又塗布液としては下記記載
のOCL−1塗布液組成物を用い、乾燥膜厚3.5μ
mになるように塗布した。
【0116】OCL−1塗布液組成物 シリコーン系微粒子(トスパール103 東芝シリコー
ン社製) ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 1,2−ジクロロエタン 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比Z−
200:トスパール=100:1に固定)をサンドミル
にて3時間分散したもの。
【0117】本実施例7では表10及び表11の分離排
出把持装置の把持子材料を用い、表12の組み合わせで
上述の如くの連続塗布、乾燥、分離を行い分離状態を観
察した。この際使用した把持子の軟質−硬質材料のパタ
ーンは図9の(a)であり、硬質部H−軟質部Sの面積
比は45:55であった。但し比較例No.3−1の面
積比は0:100、No.3−8の面積比は100:0
である。結果を表12に示す。
【0118】
【表12】
【0119】表12で示される如く硬質材料/軟質材料
を組み合わせた分離把持子を用いた時、誤動作なく分離
が良好であり、下ドラムに振動、衝撃等の悪影響を伝達
せず、ドラムが傾むくこともなく垂直状態を保持したま
ま排出できる。従って塗布ムラ、膜厚ムラ、キズ、ゴ
ミ、ドラム損傷等の塗膜欠陥がなく、またドラムが倒れ
傷つく事がなく、塗布性の良好な塗布ドラムが得られ
た。しかも長時間、多数本の安定な連続塗布や完全自動
化ができるため、ホコリ、ゴミ等が混入せず高品質かつ
高信頼性ある製品が可能となった。
【0120】実施例8 実施例7の分離把持子材料に変えて、下記表13の把持
子材料を用い、図2の逐次連続塗布装置で塗布、分離を
行った。即ち鏡面加工を施した直径80mm、高さ35
5mm、283gのアルミニウムドラム支持体上に、下
記の如く各々塗布液組成物UCL−3、CGL−3
及びCTL−2を調整し、スライドホッパ−型塗布装
置40A(UCL−3用)、40B(CGL−3
用)、40C(CTL−2用)にて、それぞれ乾燥膜
厚0.8μm、1.2μm及び21μmになるように3
層の逐次重層塗布、分離を行い、感光体を作成すると共
に分離状態を観察した。この際使用した把持子の軟質−
硬質材料のパタ−ンは図9(b)であり、硬質−軟質部
の面積比Sを85:15〜5:95まで変化させた。な
お硬質材料はB−2、軟質材料はA−4を用いた。結果
を表13に示す。
【0121】
【表13】
【0122】 UCL−3塗布液組成物 エチレン−酢酸ビニル系共重合体 500g (エルバックス4260 三井デュポンケミカル社製) トルエン/n−ブタノール=5/1(Vol比) 20l CGL−3塗布液組成物 Y−型チタニルフタロシアニン(CGM−3) 100g シリコ−ン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 100g t−酢酸ブチル 10l 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−3:KR−5240=2:1に固定)をサンドミル
を用いて17時間分散したもの。
【0123】CTL−2塗布液組成物 CTM−2 ポリカ−ボネ−ト(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 1,2−ジクロロエタン 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定
【0124】
【化5】
【0125】
【化6】
【0126】表13で示される如く分離把持の硬質/軟
質材料の面積比Sが5:95〜85:15にある時誤動
作なく分離が良好であり、下ドラムに振動、衝撃等の悪
影響を伝達せず、ドラムが傾むくこともなく垂直状態を
保持したまま排出できる。従って塗布ムラ、膜厚ムラ、
キズ、ゴミ、ドラム損傷等の塗膜欠陥がなく、またドラ
ムが倒れ傷つく事がなく、塗布性の良好な塗布ドラムが
得られた。しかも長時間、多数本の安定な連続塗布や完
全自動化ができるため、ホコリ、ゴミ等が混入せず高品
質かつ高信頼性ある製品が可能となった。
【0127】得られた感光体をコニカ社製U−BIX
3035複写機で実写したところ分離把持ミスに起因す
る濃淡ムラ、カブリムラや画像欠陥(黒ポチ、白ポチ、
ゴミ、スジ)等がなく良好であった。
【0128】以下、請求項17〜20の実施例9,10
について説明する。
【0129】実施例9 導電性支持体(円筒状基材)1としては鏡面加工を施し
た直径80mm、高さ355mm、283gのアルミニ
ウムドラム支持体を用いた。又塗布液としては下記記載
のUCL−1塗布液組成物を用い、乾燥膜厚2.0μ
mになるように塗布した。
【0130】UCL−1塗布液組成物(4.0W/V
%ポリマ−濃度) 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) 本実施例9では分離排出把持装置の把持子材料として加
硫天然ゴムを用い、図8(a)の如くの分離把持子を有
する分離排出把持装置で、上述の如く連続塗布、乾燥、
分離を行い分離状態を観察した。この際、把持子とドラ
ムとの接触面積%(接触面積/ドラム全表面積×10
0)を表14の如く変えた。結果を表14に示す。
【0131】
【表14】
【0132】表14で示される如く分離把持子の接触面
積%が0.05〜50%にある時、誤動作なく分離が良
好、安定しており、下ドラムに振動、衝撃等の悪影響を
伝達せず、ドラムが傾むくこともなく垂直状態を保持し
たまま排出できる。従って塗布ムラ、膜厚ムラ、キズ、
ゴミ、ドラム損傷等の塗膜欠陥がなく、またドラムが倒
れ傷つく事がなく、塗布性の良好な塗布ドラムが得られ
た。しかも長時間、多数本の安定な連続塗布や完全自動
化ができるため、ホコリ、ゴミ等が混入せず高品質かつ
高信頼性ある製品が可能となった。
【0133】実施例10 実施例9の分離把持子に変えて図8(b)の把持子を用
い、クロロプレンゴム製分離把持子で下記表2に記載さ
れた如く、把持子とドラムとの接触面積%(接触面積/
ドラム全表面積×100)を変化させ、図2の逐次連続
塗布装置で塗布、分離を行った。即ち鏡面加工を施した
直径80mm、高さ355mm、283gのアルミニウ
ムドラム支持体上に、下記の如く各々塗布液組成物U
CL−1CGL−2及びCTL−1を調整し、スラ
イドホッパー型塗布装置40A(UCL−1用)、4
0B(CGL−2用)、40C(CTL−1用)に
て、それぞれ乾燥膜厚0.5μm、2.5μm及び24
μmになるように3層の逐次重層塗布、分離を行い、感
光体を作成すると共に分離状態を観察した。結果を表1
5に示す。
【0134】UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) CGL−2塗布液組成物 ペリレン顔料(CGM−2) ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社
製) メチルエチルケトン 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−2:BX−L=2:1に固定)をサンサミルを用い
て20時間分散したもの。
【0135】CTL−1塗布液組成物 CTM−1 ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 1,2−ジクロロエタン 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定
【0136】
【表15】
【0137】表15で示される如く分離把持子の接触面
積%が0.05〜50%にある時、誤動作なく分離が良
好、安定しており、下ドラムに振動、衝撃等の悪影響を
伝達せず、ドラムが傾むくこともなく垂直状態を保持し
たまま排出できる。従って塗布ムラ、膜厚ムラ、キズ、
ゴミ、ドラム損傷等の塗膜欠陥がなく、またドラムが倒
れ傷つく事がなく、塗布性の良好な塗布ドラムが得られ
た。しかも長時間、多数本の安定な連続塗布や完全自動
化ができるため、ホコリ、ゴミ等が混入せず高品質かつ
高信頼性ある製品の提供が可能となった。
【0138】得られた感光体1000本目をコニカ社製
U−BIX 3035複写機で実写したところ濃淡ム
ラ、カブリムラや画像欠陥(黒ポチ、白ポチ、ゴミ、ス
ジ、キズ)等がなく良好であった。
【0139】
【発明の効果】本発明の第1、第3、第4、第5発明
(請求項1〜4、9〜12、13〜16、17〜20)
による分離排出把持装置および方法によるときは、塗
布済みの円筒状基材に傷や変形を与えずに、確実に円筒
状基材を把持分離することができる、上下の円筒状基
材間の塗膜を引き裂く力が確実に伝わり、円筒状基材の
分離が確実である、円筒状基材を確実に排出できるか
ら、外部のパレット上に倒れることなく安定して載置す
ることができる。
【0140】また本発明の第2発明(請求項5〜8)に
よる分離排出把持装置および方法によるときは、塗布
済みの円筒状基材に傷や変形を与えずに、確実に円筒状
基材を把持分離することができる、上下の円筒状基材
間の塗膜を引き裂く力が確実に伝わり、円筒状基材の分
離が確実である、帯電による放電発火がなく、安定性
に優れる、帯電による円筒状基材面へのゴミの付着が
なく、特に塗膜が未乾の時のゴミ付着は像担持体生産上
で致命的となるが、この問題点が解決された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による連続塗布装置の全体構成を示す斜
視図。
【図2】本発明による連続塗布装置の他の実施例を示す
斜視図。
【図3】位置決め手段と塗布手段とを示す断面図。
【図4】上記塗布手段の斜視図。
【図5】上記塗布手段と乾燥フードとを示す断面図。
【図6】乾燥器の断面図。
【図7】分離排出把持手段による分離過程を示す状態
図。
【図8】分離排出把持手段の各種実施例を示す斜視図。
【図9】円筒状基材内周面に当接する把持子の接触面の
各種パターンを示す展開図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D 円筒状基材(基体ドラ
ム、導電性支持体) 10 供給手段 20 搬送手段 21,22 把持手段 30 位置決め手段 40,40A,40B,40C 塗布手段(垂直型塗布
装置、スライドホッパー型塗布装置) 41 塗布ヘッド(コーター、ホッパー塗布面) 50 乾燥手段 51,52 乾燥フード 53 乾燥器 54 排気乾燥装置 60 分離排出把持手段(分離器、分離排出把持装置) 61 垂直移動ロボットステージ 62 エアーシリンダー 63 上チャック(上把持子) 64 下チャック(下把持子) L 塗布液(感光液)
フロントページの続き (72)発明者 浅野 真生 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ねら
    れた前記円筒状基材の外周面上に、垂直型塗布装置によ
    り塗布液を連続的に塗布、乾燥した後、把持装置により
    前記塗布済円筒状基材の内面を把持しながら分離排出を
    行う円筒状基材の分離排出把持装置において、 前記把持装置は前記円筒状基材内面と把持装置の外方が
    接触する把持子を有し、前記把持子と前記円筒状基材内
    面との静止摩擦係数が0.6〜3.0であることを特徴
    とする円筒状基材の分離排出把持装置。
  2. 【請求項2】 前記把持子はポリマー樹脂材料より成る
    ことを特徴とする請求項1記載の円筒状基材の分離排出
    把持装置。
  3. 【請求項3】 前記円筒状基材はアルミニウムドラムで
    あることを特徴とする請求項1記載の円筒状基材の分離
    排出把持装置。
  4. 【請求項4】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ねら
    れた前記円筒状基材の外周面上に、垂直型塗布装置によ
    り塗布液を連続的に塗布、乾燥した後、把持装置によ
    り、前記塗布済円筒状基材の内面を把持しながら分離排
    出を行う円筒状基材の分離排出把持方法において、 前記把持装置は前記円筒状基材内面と把持装置の外方が
    接触する把持子を有し、前記把持子と前記円筒状基材内
    面との静止摩擦係数が0.6〜3.0で把持することを
    特徴とする円筒状基材の分離排出把持方法。
  5. 【請求項5】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ねら
    れた前記円筒状基材の外周面上に、垂直型塗布装置によ
    り塗布液を連続的に塗布、乾燥した後、把持装置により
    前記塗布済円筒状基材の内面を把持しながら分離排出を
    行う円筒状基材の分離排出把持装置において、 前記把持装置は前記円筒状基材内面と把持装置の外方が
    接触する把持子を有し、前記把持子は固有抵抗値が10
    5Ω・cm以下であることを特徴とする円筒状基材の分離
    排出把持装置。
  6. 【請求項6】 前記把持子はポリマー樹脂材料より成る
    ことを特徴とする請求項5記載の円筒状基材の分離排出
    把持装置。
  7. 【請求項7】 前記円筒状基材はアルミニウムドラムで
    あることを特徴とする請求項5記載の円筒状基材の分離
    排出把持装置。
  8. 【請求項8】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ねら
    れた前記円筒状基材の外周面上に、垂直型塗布装置によ
    り塗布液を連続的に塗布、乾燥した後、把持装置により
    前記塗布済円筒状基材の内面を把持しながら分離排出を
    行う円筒状基材の分離排出把持方法において、 前記把持装置は前記円筒状基材内面と把持装置の外方が
    接触する把持子を有し、前記把持子は固有抵抗値が10
    5Ω・cm以下であることを特徴とする円筒状基材の分
    離排出把持方法。
  9. 【請求項9】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ねら
    れた前記円筒状基材の外周面上に、垂直型塗布装置によ
    り塗布液を連続的に塗布、乾燥した後、把持装置により
    前記塗布済円筒状基材の内面を把持しながら分離排出を
    行う円筒状基材の分離排出把持装置において、 前記把持装置は前記円筒状基材内面と把持装置の外方が
    接触する把持子を有し、前記把持子はJIS A硬度が
    40〜90スケールであることを特徴とする円筒状基材
    の分離排出把持装置。
  10. 【請求項10】 前記把持子はポリマー樹脂材料より成
    ることを特徴とする請求項9記載の円筒状基材の分離排
    出把持装置。
  11. 【請求項11】 前記円筒状基材はアルミニウムドラム
    であることを特徴とする請求項9記載の円筒状基材の分
    離排出把持装置。
  12. 【請求項12】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね
    られた前記円筒状基材の外周面上に、垂直型塗布装置に
    より塗布液を連続的に塗布、乾燥した後、把持装置によ
    り前記塗布済円筒状基材の内面を把持しながら分離排出
    を行う円筒状基材の分離排出把持方法において、 前記把持装置は前記円筒状基材内面と把持装置の外方が
    接触する把持子を有し、前記把持子はJIS A硬度が
    40〜90スケールであることを特徴とする円筒状基材
    の分離排出把持方法。
  13. 【請求項13】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね
    られた前記円筒状基材の外周面上に、垂直型塗布装置に
    より塗布液を連続的に塗布、乾燥した後、把持装置によ
    り前記塗布済円筒状基材の内面を把持しながら分離排出
    を行う円筒状基材の分離排出把持装置において、 前記把持装置は前記円筒状基材内面と把持装置の外方が
    接触する把持子を有し、前記把持子は硬質部と軟質部の
    少なくとも2つの材料よりなることを特徴とする円筒状
    基材の分離排出把持装置。
  14. 【請求項14】 前記軟質部の把持子はポリマー樹脂材
    料より成ることを特徴とする請求項13記載の円筒状基
    材の分離排出把持装置。
  15. 【請求項15】 前記円筒状基材はアルミニウムドラム
    であることを特徴とする請求項13記載の円筒状基材の
    分離排出把持装置。
  16. 【請求項16】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね
    られた前記円筒状基材の外周面上に、垂直型塗布装置に
    より塗布液を連続的に塗布、乾燥した後、把持装置によ
    り前記塗布済円筒状基材の内面を把持しながら分離排出
    を行う円筒状基材の分離排出把持方法において、 前記把持装置は前記円筒状基材内面と把持装置の外方が
    接触する把持子を有し、前記把持子は硬質部と軟質部の
    少なくとも2つの材料よりなることを特徴とする円筒状
    基材の分離排出把持方法。
  17. 【請求項17】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね
    られた前記円筒状基材の外周面上に、垂直型塗布装置に
    より塗布液を連続的に塗布、乾燥した後、把持装置によ
    り前記塗布済円筒状基材の内面を把持しながら分離排出
    を行う円筒状基材の分離排出把持装置において、 前記把持装置は前記円筒状基材内面と把持装置の外方が
    接触する把持子を有し、前記把持子と前記円筒状基材と
    の接触面積が円筒状基材内側の全表面積の0.05〜5
    0%であることを特徴とする円筒状基材の分離排出把持
    装置。
  18. 【請求項18】 前記把持子はポリマー樹脂材料より成
    ることを特徴とする請求項17記載の円筒状基材の分離
    排出把持装置。
  19. 【請求項19】 前記円筒状基材はアルミニウムドラム
    であることを特徴とする請求項17記載の円筒状基材の
    分離排出把持装置。
  20. 【請求項20】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね
    られた前記円筒状基材の外周面上に、垂直型塗布装置に
    より塗布液を連続的に塗布、乾燥した後、把持装置によ
    り前記塗布済円筒状基材の内面を把持しながら分離排出
    を行う円筒状基材の分離排出把持方法において、 前記把持装置は前記円筒状基材内面と把持装置の外方が
    接触する把持子を有し、前記把持子と前記円筒状基材と
    の接触面積が円筒状基材内側の全表面積の0.05〜5
    0%であることを特徴とする円筒状基材の分離排出把持
    方法。
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