JPH09106551A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH09106551A
JPH09106551A JP8210393A JP21039396A JPH09106551A JP H09106551 A JPH09106551 A JP H09106551A JP 8210393 A JP8210393 A JP 8210393A JP 21039396 A JP21039396 A JP 21039396A JP H09106551 A JPH09106551 A JP H09106551A
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signal
optical disk
track
disk device
area
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康人 相馬
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    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
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    • G11B7/08517Methods for track change, selection or preliminary positioning by moving the head with tracking pull-in only
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    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期設定時間が短く、かつ、安定した動作が
得られる光ディスク装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 光ディスク上に光ビームを照射する光ヘ
ッドと、その反射光を受ける光検出器を備えた光ディス
ク装置であって、更にプリアンプが光検出器に接続さ
れ、トラッキング誤差信号およびピットを表わすRF信
号を出力する。トラッキング誤差信号は、フリップフロ
ップにおいてクロック信号として用いられ、RF信号
は、初期設定信号として用いられる。したがって、フリ
ップフロップからは、光ヘッドがピット領域にあること
を示す信号が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピットにより記録
が行われるピット領域と、物理的表面変化、たとえばカ
ー効果(Kerr Effect)変化により記録が行われるグ
ルーブ領域を有する光ディスクに記録再生する記録再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】グルーブを有する光ディスクは、たとえ
ばUSP4,999,825号公報に提案され、その一例
が図7(A)に示されている。図7(A)に示されるよう
に、提案された光ディスクには、ピットPで構成される
トラックを有するピット領域101Aと、グルーブGに
よりトラックが形成され、カー効果変化のような表面変
化のマーキングが加えられ、コンパクトディスクなどで
用いられるEFM符号化情報が記録されるグルーブ領域
101Bが設けられている。
【0003】ディスクの最も内周部に管理領域を設け、
そこに管理情報を記録することは知られている。管理情
報は、凹凸状のピットを所定位置(たとえば最内周)に
形成することにより記録される。管理情報は通常、ピッ
ト領域101Aに記録される。管理領域の他に、ユーザ
ーによる記録が可能な記録領域も設けられている。この
記録領域は通常、グルーブ領域101Bに設けられてい
る。管理領域における情報としては、記録領域の開始点
を示すアドレス、ユーザデータの目次情報であるUTO
C(User Table Of Contents)を記録する領域(以
下、UTOC領域という)の開始点を示すアドレス、ユ
ーザーデータを記録する領域の先頭を示すアドレス、記
録時の推奨光強度などが含まれている。
【0004】ここで、ピットの幅をトラックピッチの1
/2より狭く、グルーブの幅をトラックピッチの1/2
より広く設定した場合、図7(B)に示すように、ピット
が存在するピット領域とグルーブが存在するグルーブ領
域とでトラッキング誤差信号の極性が反転する。ピット
領域101Aの場合、ビームスポットがディスクの外側
に向かってトラックから外れているときは、トラッキン
グ誤差信号TEは、0より大きい正の値を保持し、また
ビームスポットがディスクの内側に向かってトラックか
ら外れているときは、トラッキング誤差信号TEは、0
より小さい負の値を保持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ピット
領域101Bの場合、ビームスポットがディスクの外側
に向かってトラックから外れているときは、トラッキン
グ誤差信号TEは、0より小さい負の値を保持し、ま
た、ビームスポットがディスクの内側に向かってトラッ
クから外れているときは、トラッキング誤差信号TE
は、0より大きい正の値を保持する。
【0006】上述のような誤差信号の極性の反転は、サ
ーボ制御が不正確となる。そこで、この問題を解決する
ため、従来の光ディスク装置は、たとえば、アドレスデ
ータを読み取ることにより、2つの領域(ピット領域と
グルーブ領域)のどちらにビームスポットが照射されて
いるかを検出することにより、検出した領域にしたがっ
てトラッキング誤差信号の極性を決定するようになって
いる。しかし、このような光ディスク装置の構成では、
アドレスデータは常に素早く読み出すことができないの
で、問題が生じていた。たとえば、アドレスが直ちに読
み取られなくても、次の2つの状態を区別する必要が生
ずる場合がある。第1の状態は、トラッキングサーボが
正しく行われない場合であり(この場合は、トラッキン
グ誤差信号の極性を反転する必要がある)、第2の状態
は、ディスク上に傷や汚れが付いていたりする場合であ
る(この場合は、トラッキング誤差信号の極性を反転す
る必要がない)。
【0007】上述の問題は、ディスク全体の管理情報を
記録するピット領域とUTOC領域が、それぞれ光ディ
スクの最内周部の近傍と、ピット領域に接近したディス
クの内周部に配置された場合に、特に認められるもので
ある。光ディスク装置は、その起動時に、ディスク全体
の管理情報と、UTOCの内容を読み取り、使用者によ
る操作の準備をする。したがって、装置は、管理情報の
読み取り後、UTOCを読むため、以下に述べる手順に
従う必要がある。1)管理情報が記録されているディス
クの内周部の領域に光ヘッドを移動させる。2)管理情
報を読み取る。3)管理情報内のUTOC領域の先頭の
アドレスにしたがって、グルーブ領域に光ヘッドを動か
す。4)トラッキング誤差信号の極性を反転する。5)
トラッキングサーボを実行し、アドレスを読み取る。
6)UTOC領域の先頭にアクセスする。光ヘッドが、
確実にグルーブ領域に移動され、その位置に配置されな
い限り、トラッキングサーボは正しく実行されないの
で、従来の光ディスク装置は管理情報内のUTOC領域
の先頭のアドレスが示す位置よりも外側に少し余裕をも
って光ヘッドを移動させるように設定されている。した
がって、上記手段3)と6)における光ヘッドの移動距
離は、従来の装置では減ずることができず、装置を起動
するのに時間がかかっていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
トラッキングサーボを開始する前に、光ディスクのピッ
ト領域とグルーブ領域とを確実に判断することができる
光ディスク装置を提供することを目的とする。上記の目
的を達成するために、本発明によれば、ピットによって
トラックに沿って情報が記録されたピット領域と、情報
を記録するためのグルーブがトラックに沿って刻まれた
グルーブ領域とを有する光ディスクに対して記録再生を
行う光ディスク装置であって、該光ディスクに対して光
ビームを照射し、光ディスクからの反射光を電気信号に
変換して出力する光ヘッド手段と、該電気信号に基づい
て該ピットを表わすRF信号を発生する第1の発生手段
と、該電気信号に基づいて各波形がトラックの横断を表
わす波形信号であるトラッキング誤差信号を発生する第
2の発生手段と、該波形信号を用いてクロック信号を発
生するクロック生成手段と、上記RF信号を検出し、R
F信号の存在を示すRF検出信号を発生する検出手段
と、上記クロック信号とRF検出信号を受け、上記光ヘ
ッド手段が所定本数のトラックを横断したときに、ピッ
ト領域検出信号を発生する領域検出手段とより構成した
ことを特徴とする光ディスク装置が提供される。本発明
の上記光ディスク装置によってピット領域とグルーブ領
域との間の判断は、光ビームがトラックを横断中でさえ
も安定して行うことができる。ピット領域とグルーブ領
域とを有する光ディスクが、光ディスク装置で記録また
は再生されると、上記のピット領域とグルーブ領域との
間の安定した区別により、領域にしたがって、最適なト
ラッキングサーボを行うことができる。更に、2種類の
領域の境界の近傍へのアクセスは、高速でしかも安定し
て行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る光ディスク装置の第
1の実施の形態について図1〜図4を参照しながら説明
する。
【0010】図1は、第1の実施の形態に係る光ディス
ク装置のブロック図である。図7(A)に示すように、光
ディスク101には内周よりピット領域101Aとグル
ーブ領域101Bを有する。UTOC領域は、グルーブ
領域101Bの最内周付近に配置されている。モータ駆
動回路103により駆動回転されるスピンドルモータ1
02は、光ディスク101を回転する。光ヘッド104
は、光ビームを集光するレンズ118と、光ヘッド10
4内において半径方向にレンズを移動させて微調整を行
なうトラッキングアクチュエータ117と、光ディスク
の反射光を電気信号に変換する光検出器119で構成さ
れる。光ヘッド104は、トラバース機構105により
半径方向に移動される。プリアンプ107は、光ヘッド
104内にある光検出器119からの電気信号を加算あ
るいは減算し、トラッキング誤差信号TE(C)やRF信
号(A)を出力する。
【0011】図2は、光検出器119およびプリアンプ
107の詳細を示す。光検出器119は、8個の光検出
素子P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8
を有する。光検出素子P1,P2は、トラック方向に沿
ってそれぞれ前方後方に配置され、光検出素子P3,P
4は、トラック方向の両側に配置されている。他の光検
出素子P5,P6,P7,P8は、光検出器119の中
央に配置されている。プリアンプ107は、加算器10
7aと減算器107bで構成される。ディスクからは3
本の光ビームが反射され、光検出器119に入射され
る。加算器107aは、光検出素子P3とP4からの信
号を加算し、和信号P3+P4を出力し、この和信号は
RF信号(A)として用いられる。減算器107bは、光
検出素子P1の信号から光検出素子P2の信号を引算
し、差信号P1−P2を出力し、この差信号はトラッキ
ング誤差信号(C)として用いられる。
【0012】図1において、トラッキング誤差信号は、
TE反転回路108により反転、すなわち−1で掛算さ
れる。TE切換回路109は、反転トラッキング誤差信
号を受けるための実線で示した位置と、非反転トラッキ
ング誤差信号を受けるための点線で示した位置のいずれ
かに切り換えられ、その出力はトラッキングループフィ
ルタ110に加えられる。トラッキングループフィルタ
に加えられた信号は、以下に説明するように、位相補正
に用いられる。
【0013】トラッキングループフィルタ110に加え
られた信号が正(+)の場合、ループフィルタ110
は、トラッキングアクチュエータ117に正の駆動信号
を与え、光ヘッド104内のレンズ118をディスクの
中心方向にシフトする。
【0014】他方、トラッキングループフィルタ110
に加えられた信号が負(−)の場合、ループフィルタ1
10は、トラッキングアクチュエータ117に負の駆動
信号を与え、光ヘッド104内のレンズ118をディス
クの外周方向にシフトする。ここでシフトされる量は、
駆動信号、すなわちトラッキング誤差信号の振幅に比例
する。
【0015】光ヘッド104がピット領域101Aに存
在するときは、切換回路109は、点線で示す位置に切
り換えられ、他方、光ヘッド104がグルーブ領域10
1Bに存在するときは、切換回路109は、実線で示す
位置に切り換えられる。この動きについて更に説明す
る。
【0016】光ヘッドがピット領域101Aにある場合
は、切換回路109は、点線で示す位置に切り換えられ
る。図7(C)に示すように、光ヘッド104がディスク
の外側に向かってトラックからそれたとき(外側オフト
ラック状態)、トラッキング誤差信号は0レベルから+
レベルに変化する。この場合、切換回路109は点線で
示す位置にあるので、トラッキングループフィルタ11
0は、正の駆動信号を出力し、これにより、トラッキン
グアクチュエータ117は、光ヘッド104内にあるレ
ンズ118をディスクの中心方向に移動する。したがっ
て、光ヘッド104は、トラックの中心位置に戻される
(オントラック状態)。光ヘッド104がディスクの内
側に向かってトラックからそれて内側オフトラック状態
になったとき、トラッキング誤差信号は0レベルから−
レベルに変化する。したがって、トラッキングループフ
ィルタ110は、負の駆動信号を出力し、これにより、
トラッキングアクチュエータ117は、光ヘッド104
内にあるレンズ118をディスクの外周方向に移動す
る。したがって、光ヘッド104は、オントラック状態
に戻される。
【0017】他方、グルーブ領域101Bにある場合
は、切換回路109は、実線で示す位置に切り換えられ
る。図7(C)に示すように、光ヘッド104が外側オフ
トラック状態になったとき、トラッキングエラー信号は
0レベルから−レベルに変化するが、これは、インバー
タ108により+レベルに反転される。したがって、ト
ラッキングループフィルタ110は、正の駆動信号を出
力し、これにより、トラッキングアクチュエータ117
は、光ヘッド104内にあるレンズ118をディスクの
中心方向に移動する。したがって、光ヘッド104は、
オントラック状態に戻される。逆に、光ヘッド104が
内側オフトラック状態になったとき、トラッキング誤差
信号は、0レベルから+レベルに変化するが、これは、
インバータ108により−レベルに反転される。したが
って、トラッキングループフィルタ110は、負の駆動
信号を出力し、これにより、トラッキングアクチュエー
タ117は、光ヘッド104内にあるレンズ118をデ
ィスクの外側に移動する。したがって、光ヘッド104
は、再びオントラック状態に戻される。
【0018】切換回路109は、システムコントローラ
112により切り換えられ、このシステムコントローラ
112は、光ヘッド104がピット領域101Aにある
か、またはグルーブ領域101Bにあるかを検出するこ
とができる。
【0019】スイッチ116は、トラッキングループフ
ィルタ110の出力に接続される。スイッチ116が実
線で示す位置に切り換えられれば、トラッキングループ
フィルタ110の出力がトラッキングアクチュエータ1
17に接続される。スイッチ116が点線で示す位置に
切り換えられれば、トラッキングループフィルタ110
とトラッキングアクチュエータ117との接続が遮断さ
れると共に、トラッキングアクチュエータ117の入力
は接地される。光ヘッド104がトラックの追従を行っ
ているとき(たとえば再生または記録モードのとき)、
スイッチ116は、実線で示す位置に切り換えられ、光
ヘッド104がトラックを横断しているとき(たとえば
検索モードにあるとき)、スイッチ116は、点線で示
す位置に切り換えられる。
【0020】トラッキング誤差信号(C)やRF信号(A)
は、ピット検出信号(F)を出力するピット領域検出回路
111に加えられる。システムコントローラ112は、
ピット検出信号(F)を受け、TE切換回路109、スイ
ッチ116、トラバース駆動回路106、スピンドルモ
ータ駆動回路103等を制御する。
【0021】図2において、ピット領域検出回路111
の詳細が示されている。ピット領域検出回路111は、
RF検出回路201、比較器202、分周器203、フ
リップフロップ204,205を有する。ピット領域検
出回路111は、光ヘッド104がトラックの追従を行
っていないとき、すなわち、トラバース駆動回路106
や、後で図5,6で説明する強制トラッキング駆動回路
501によりトラックを横断しているときに動作する。
【0022】RF検出回路201は、ハイパスフィルタ
201a、エンベロップ検出器201b、比較器201
cを有する。ハイパスフィルタ201aは、RF信号
(A)(図3(A))を受け、その低周波成分を除去する。
光ヘッド104がトラックを横断する際、光ヘッド10
4がピット領域101Aにある場合は、高周波成分がサ
イン波形的にゆっくり変化する信号が出力される一方、
光ヘッド104がグルーブ領域101Bにある場合に
は、低周波のサイン波形の信号が出力される。
【0023】すなわち、RF信号の振幅は、図3(A)の
ように変化する。これは、トラッキングサーボが行われ
ておらず、トラックと光ビームの相対位置がまだ決定さ
れない状態、たとえばアクセス時などに起こる状態のと
きに相当する。ピット領域101AにおけるRF信号
は、ピットによる高周波成分を含んでおり、光ビームが
オントラックしているとき大きい振幅を示す一方、光ビ
ームがピットにオフトラックしているとき小さい振幅を
示す。他方、ピットが存在しないグルーブ領域101B
においては、RF信号は、高周波成分を含まず、1本の
トラックを横切るたびに、信号は大きくなって小さくな
る。
【0024】ハイパスフィルタ201aは、低周波成分
を遮断し、エンベロップ検出器201bは、高周波成分
の包絡線を検出する。また、比較器201cは、包絡線
を所定の閾値と比較し、図3(B)に示すように、ピット
領域においてはパルスを出力する一方、グルーブ領域に
おいてはパルスを出力しない。図3(B)に示す信号は、
RF検出信号である。光ヘッド104がピット領域10
1Aにあるトラックを横切る際、RF検出信号は、ハイ
となる。比較器202は、図3(C)に示すトラッキング
誤差信号を受ける。ここで、光ヘッド104は、トラッ
クを横切っているので、トラッキング誤差信号は、サイ
ン波形になっている。比較器202は、トラッキング誤
差信号を所定の閾値と比較し、各トラックに対応してパ
ルス(図3(D))を出力する。ここで、ヒステリシス特
性をとる閾値を用いれば、チャッタリングを防止するこ
とができる。図3(D)に示す信号は、トラッククロス信
号である。分周器203は、トラッククロス信号の周波
数を1/2の周波数に分周する。
【0025】フリップフロップ204は、RF検出信号
を受けるセット端子を有する。セット端子における信号
がハイであれば、フリップフロップ204のQ出力は、
たとえクロック端子CKにクロック信号が与えられてい
ても、常にハイレベルの信号を出力する。セット端子に
おける信号がローであれば、Q出力は、それまでの信号
を保持するが、クロック端子CKに加えられるクロック
信号の立ち上がりエッジに応答して、データ入力Dに加
えられる信号、この場合はローレベル信号、に変えられ
る。分周器203からの出力信号がクロック信号として
用いられる。したがって、図3(F)に示すように、フリ
ップフロップ204のQ出力は、光ヘッド104がピッ
ト領域にある場合はハイを出力し、グルーブ領域に入る
と、最初のクロック信号(図3(E))の立ち上がりに応
答してローに変化する。
【0026】フリップフロップ205は、フリップフロ
ップ204のQ出力を受けるデータ入力Dと、分周器2
03からの出力を受けるクロック端子CKを有する。Q
出力からの信号は、クロック信号の立ち上がりエッジに
応じてデータ入力の信号に変えられる。したがって、図
3(G)に示すように、フリップフロップ205のQ出力
は、フリップフロップ204のQ出力がハイを出力して
いる間はハイを出力し、グルーブ領域に入った後、クロ
ック信号(図3(E))の2番目の立ち上がりエッジに応
答してローに変化する。
【0027】光ヘッド104は、光ヘッド手段を構成
し、比較器202、分周器203は横切ったトラック本
数に関連したクロック信号を出力するクロック出力手段
を構成し、プリアンプ107は、RF信号生成手段を構
成し、RF検出回路201は、RF検出手段を構成し、
Dフリップフロップ204,205からなる回路は、ピ
ット領域検出手段を構成する。
【0028】図4は、第1の実施の形態におけるシステ
ムコントローラ112により実行される動作のフローチ
ャートを示す。
【0029】まず、切換回路109が点線で示す位置に
切り換えられ、スイッチ116が点線で示す位置に切り
換えられる(ステップ400)。次いで、スピンドルモ
ータ駆動回路103が光ディスク101を回転させると
ともに、光ヘッド104は、トラバース駆動回路106
により光ディスクの内周方向に移動させられ(ステップ
401)、検出スイッチ115がオンにされる(ステッ
プ402)と停止する。検出スイッチ115は、光ヘッ
ドが管理情報を読むことができる位置に達した時点でス
イッチオンするよう予め調整されている。次いで、スイ
ッチ116は、実線で示す位置に切り換えられ(ステッ
プ403a)、トラック制御が可能となる。
【0030】スピンドルモータ駆動回路103がスピン
ドルモータ102を駆動し、その結果、光ディスク10
1は所定の回転数で回転され、システムコントローラ1
12は、フォーカス/トラッキングのサーボ制御を開始
し、ピット領域101Aに記録されている管理情報の読
み出しを開始する(ステップ403b)。管理情報の読
み出しを終えると、スイッチ116は点線で示す位置に
切り換えられ、トラッキングサーボを外す。次いで、光
ヘッド104は、ピット検出信号(図3(G))がローに
変化するまで、トラバース駆動回路106によりディス
クの外周方向に移動される(ステップ404)。
【0031】上述したように、ピット検出信号は、ピッ
ト領域101Aにおいてはハイを示し、光ヘッド104
がグルーブ領域101Bに入れば、ローに変化する。し
たがって、ピット検出信号がハイからローへ変化した時
点で、光ヘッド104を止めたとすれば、光ヘッド10
4を、ピット領域101Aとグルーブ領域101Bの境
界近傍、すなわちUTOC領域の近傍に位置させること
ができる。光ヘッド104が止まれば、切換回路109
は実線に示す位置に切り換えられ(ステップ406)、
トラッキング誤差信号の極性を反転させると共に、スイ
ッチ116も実線で示す位置に切り換えられ(ステップ
406)、トラッキングサーボを開始する。次に、UT
OC領域にアクセスし、UTOCを読み込む(ステップ
407)。
【0032】本発明においては、UTOC領域にアクセ
スするためには、光ヘッド104を外周方向へ向かって
必要以上に移動させる必要がないため、UTOC領域へ
の短時間でのアクセスが可能となる。したがって、起動
開始から起動完了までの時間を短くすることができ、ユ
ーザーを長い間待たせることなく、ディスク装置を起動
することが可能となる。
【0033】また、トラッキングサーボが行われていな
くても、ピット検出信号は、安定して得ることができ、
光ディスク装置の動作を安定化させることができる。更
に、分周器203が除かれれば、ピット検出信号は、ト
ラックごとに得ることができる。この場合、UTOC領
域にアクセスするためには、光ヘッドが2本のトラック
を横切る必要性はなくなる。したがって、初期設定時間
は更に短くすることができ、光ディスク装置はより早く
操作することが可能となる。
【0034】次に、トラックを横切ってピット領域を検
出する際の光ビームのトラック横断スピードについて説
明する。上述したピット領域検出回路111は、トラッ
ククロス信号を用いて横切ったトラックの本数を知るこ
とができ、それにより、ピット領域を検出することがで
きる。トラッククロス信号は、トラッキング誤差信号を
2値化した信号であり、トラックを横断する速度が遅く
なるとチャッタリングにより、0クロス付近でコンパレ
ータの出力に髭状のノイズが入りやすい。たとえば、第
1の実施の形態において述べたように、トラバース機構
105を用いて光ヘッド104を半径方向に移動させ、
この間にピット検出信号を送り込む場合は問題がない
が、光ヘッドが停止した状態でのピット領域/グルーブ
領域の判断には注意を要する。図5はこの問題を解消す
るための工夫を施した光ディスク装置のブロック図であ
る。
【0035】以下、第2の実施の形態について、図5,
図6を参照しながら説明する。図1において説明した第
1の実施の形態と比べ、図5に示す第2の実施の形態
は、以下の点で異なる。強制トラッキング駆動回路50
1は、定電圧源で構成され、+Vcまたは−Vcを出力す
る。スイッチ502は、次の3つの位置のいずれか一つ
をとることができる。実線で示す位置においては、トラ
ッキングループフィルタ110と接続され、点線で示す
位置においては、接地され、一点鎖線で示す位置におい
ては、強制トラッキング駆動回路501と接続される。
スイッチ502の出力は、トラッキングアクチュエータ
117に接続されている。
【0036】スイッチ502が一点鎖線の位置にある場
合、定電圧+Vcがトラッキングアクチュエータ117
に加えられ、レンズ118を、電圧+Vcで決定される
スピードでディスクの中央に向かってシフトさせる。し
たがって、光ビームはトラックを強制的に横切ることに
より、ピット領域検出器111により領域検出を行うこ
とができる。強制トラッキング駆動回路501が定電圧
+Vcのかわりに−Vcを出力すれば、トラッキングアク
チュエータ117は、レンズ118をディスクの外周方
向に向かってシフトさせ、上述と同様な結果を得ること
ができる。
【0037】システムコントローラ503は、トラバー
ス駆動回路106、切換回路109およびトラッキング
駆動信号切換回路502を制御する。図6は、第2の実
施の形態の光ディスク装置の動作を示すフローチャート
である。なお、光ヘッド104の対物レンズは、光集光
手段、光ヘッド内のトラッキングアクチュエータは、ト
ラッキングアクチュエータ手段、強制トラバース駆動回
路105は、強制トラバース駆動手段、システムコント
ローラ503は、制御手段と呼ぶ。
【0038】ピット検出信号を取り入れる前に、システ
ムコントローラ503は、スイッチ回路502を一点鎖
線で示す位置に切り換え(ステップ601)、強制トラ
ッキング駆動回路501をトラッキングアクチュエータ
117と接続する。強制トラッキング駆動回路501か
ら出力された強制駆動信号、たとえば+Vcは、光ヘッ
ド104内のトラッキングアクチュエータ117に加え
られ、対物レンズを、比較的早い速度(たとえば、トラ
ック横断周波数5kHz)で半径方向に移動する。次に、
対物レンズが移動している間、ピット領域検出器111
は、ピット検出信号を出力する(ステップ602)。そ
して、スイッチ502は、実線で示す位置に切り換えら
れ、トラッキングループフィルタ110は、トラッキン
グアクチュエータ117と接続される。
【0039】このように、ピット検出信号を取り込む際
に、対物レンズを強制的に半径方向に移動させることに
より、トラッククロス信号のゼロクロス付近でのノイズ
の影響をなくした状態で、ピット領域検出をすることが
可能となる。
【0040】強制トラッキング駆動回路501から出力
された強制駆動信号は、±Vcの変わりに、トラッキン
グアクチュエータの一次共振周波数以下のサイン波形信
号を用いることも可能である。このような信号を加える
ことにより、強制駆動信号を与えた後に生ずるレンズの
振動を防ぐことができる。そして、その後の動作を迅速
かつ安定にすることができる。もちろん、パルス状の電
圧を加えてもよい。
【0041】第1の実施の形態においては、トラック横
断本数2本ごとに検出を行ったが、分周器の分周比は予
想される偏心量に応じた数にすることが望ましい。たと
えば、トラックピッチ1.6μmで偏心量100μmが
予想される場合、分周比を63以上(100/1.6=
62.5)にする。これにより、ピット検出信号を読み
込んでからトラッキングサーボをかけ終わるまでの間
に、偏心によって光ビームがグルーブ領域101Bから
ピット領域101Aに移動してしまうことを防止するこ
とができる。
【0042】なお、第1,第2の実施の形態において
は、トラック移動本数を検出するためにトラッククロス
信号を用いたが、たとえばRF信号のエンベロップ信号
を2値化した信号など、光ビームのトラック横断本数が
わかるような信号であれば、どのような信号を用いても
かまわない。
【0043】また、第1,第2の実施の形態において
は、トラック横断2本ごとにピット領域101Aの検出
を行う場合について説明したが、何本ごとに検出を行っ
てもかまわない。また、この本数は、固定値を用いるの
ではなく、RF検出信号やトラッククロス信号の品質な
どに応じて変化させてもよい。たとえば、ピット領域1
01Aにおいて光ヘッド104を半径方向に移動させ、
このときのRF検出信号とトラッククロス信号をモニタ
し、RF検出信号がトラック横断に応じて変化する頻度
を求め、これに基づいて何本ごとに検出するかを決めた
り、あるいは、トラック移動速度に応じて、移動速度が
早ければ本数を減らし、RF信号の振幅が小さければ本
数を多くするなどの方法により、調整を行うことができ
る。
【0044】また、第1,第2の実施の形態において
は、RF検出信号の生成方法として、RF信号から高周
波成分のみを抜き出し、この振幅が大きいかどうかを判
断していたが、他の方法を用いてもよい。また、第1,
第2の実施の形態においては、ピット検出信号がハイの
ときにピット検出としたが、ピット領域検出回路の構成
により、ローのときにピット検出としてもよい。また、
第1,第2の実施の形態においては、内周部にピット領
域、外周部にグルーブ領域を有する光ディスクを例に挙
げて説明したが、たとえば外周部にピット領域、内周部
にグルーブ領域を有するような光ディスク、あるいは、
複数のピット領域やグルーブ領域を有する光ディスクに
対しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0045】また、第1の実施の形態でピット領域検出
回路の一例について説明したが、光ビームがトラックを
横断する本数に応じてRF信号中の高周波成分の有無を
判断する回路であれば他の構成でもかまわない。たとえ
ば、RF検出信号をトラッククロス信号の立ち上がりエ
ッジでラッチし、ラッチ結果がハイであればピット検出
信号をハイとする構成や、RF信号のトラッククロス信
号によるラッチを所定回数行い、ラッチ結果がハイにな
った回数に応じてピット領域の検出を行う構成などで
も、同様の結果が得られる。
【0046】また、第2の実施の形態においては、ピッ
ト検出信号を取り込んだ後、トラッキング駆動信号切換
回路502をトラッキングループフィルタ110側に切
り換えたが、トラッキング駆動信号切換回路502を駆
動信号なしなど第3の状態も選択できるようにし、ピッ
ト検出信号を取り込んだ後、第3の状態にしても、本発
明によって得られる効果は変わりない。
【0047】
【発明の効果】ピット領域とグルーブ領域が存在する光
ディスクに、記録再生を行う場合、確実にピット領域と
グルーブ領域の判断ができ、これにより、安定にトラッ
キングサーボを行い、また、UTOC領域のアクセスな
ど動作が高速である光ディスク装置を実現することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における光ディス
ク装置のブロック図。
【図2】 図1に示すプリアンプおよびピット領域検出
回路の詳細なブロック図。
【図3】 (A),(B),(C),(D),(E),(F),(G)は、図
1および図2に示す回路の種々の点における信号波形
図。
【図4】 図1に示すシステムコントロールによって行
われる動作を示すフローチャート。
【図5】 本発明の第2の実施の形態における光ディス
ク装置のブロック図。
【図6】 図5に示すシステムコントロールによって行
われる動作を示すフローチャート。
【図7】 (A),(B),(C)は、ピット領域およびグルー
ブ領域の構成を示す説明図。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピットによってトラックに沿って情報が
    記録されたピット領域と情報を記録するためのグルーブ
    がトラックに沿って刻まれたグルーブ領域とを有する光
    ディスクに対して記録再生を行う光ディスク装置であっ
    て、 前記光ディスクに対して光ビームを照射し、光ディスク
    からの反射光を電気信号に変換して出力する光ヘッド手
    段(104)と、 該電気信号に基づいて、該ピットを表わすRF信号を発
    生する第1の発生手段(107a)と、 該電気信号に基づいて、各波形がトラックの横断を表わ
    す波形信号を発生する第2の発生手段(107b)と、 該波形信号を用いてクロック信号を発生するクロック生
    成手段(202,203)と、 上記RF信号を検出し、RF信号の存在を示すRF検出
    信号を発生する検出手段(201)と、 上記クロック信号とRF検出信号を受け、上記光ヘッド
    手段(104)が所定本数のトラックを横断した時に、ピ
    ット領域検出信号を発生する領域検出手段(204,20
    5)とより構成したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ディスク装置であっ
    て、前記光ヘッドが、光ビームの光源を半径方向に動か
    すトラッキングアクチュエータ(117)を備えることを
    特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光ディスク装置であっ
    て、更に、前記波形信号をトラッキング誤差信号として
    受け、トラッキングアクチュエータを作動させる作動信
    号を発生するループフィルタ(110)を設け、それによ
    り前記光源ビームをトラック上に維持することを特徴と
    する光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光ディスク装置であっ
    て、前記ピット領域検出信号は、ピット領域内のトラッ
    キング誤差信号と、グルーブ領域内のトラッキング誤差
    信号との間で、該トラッキング誤差信号の極性を変える
    為に用いられることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の光ディスク装置であっ
    て、更に、光源ビームがトラックを横断する時に、トラ
    ッキングアクチュエータ(117)をループフィルタ(1
    10)から遮断する遮断手段(116)を設けたことを特
    徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の光ディスク装置であっ
    て、更に、トラッキングアクチュエータ(117)に強制
    的信号を発生する強制トラッキング駆動手段(501)を
    設け、光源ビームが強制的にトラックを横断することを
    特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の光ディスク装置であっ
    て、前記トラックの所定本数は、光ディスクの偏心量に
    より包含されるトラック本数より多いことを特徴とする
    光ディスク装置。
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