JPH09106345A - 演算処理方法及び装置 - Google Patents

演算処理方法及び装置

Info

Publication number
JPH09106345A
JPH09106345A JP22628296A JP22628296A JPH09106345A JP H09106345 A JPH09106345 A JP H09106345A JP 22628296 A JP22628296 A JP 22628296A JP 22628296 A JP22628296 A JP 22628296A JP H09106345 A JPH09106345 A JP H09106345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
instruction
condition code
condition
operation result
conditional branch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22628296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3070035B2 (ja
Inventor
Toru Hiraoka
徹 平岡
Koji Nakamura
幸二 中村
Toru Shonai
亨 庄内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Microcomputer System Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Microcomputer System Ltd
Priority to JP8226282A priority Critical patent/JP3070035B2/ja
Publication of JPH09106345A publication Critical patent/JPH09106345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3070035B2 publication Critical patent/JP3070035B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイプライン制御方法による情報処理装置に
おいて、条件付分岐命令がパイプラインに投入された場
合にも、先行制御で効率よく命令の処理を続行させる演
算処理方法を提供する。 【構成】 パイプライン制御方法により命令の演算を行
い、該演算結果を使用して該命令に後続する条件付分岐
命令の分岐判定を行う演算処理方法において、命令の演
算結果を複数格納する格納手段を予め用意し、パイプラ
イン制御方法により供給される命令の演算を行い、命令
の演算結果を前記格納手段に格納し、前記条件付分岐命
令に従って前記格納手段から前記演算結果を選択し、該
選択された演算結果に従ってその後に処理すべき内容を
決定するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、先行制御方法に関
し、特に、パイプライン制御方式の情報処理装置におい
て、条件付分岐命令がパイプラインに投入された場合に
も、先行制御で効率よく命令の処理を続行させる先行制
御方法及び演算処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、命令の処理を高速に行うため、情
報処理装置においては、パイプライン制御方式による先
行制御で命令処理が行なわれる。この場合、分岐命令の
処理では、先行制御の流れが乱れて処理性能が低下す
る。
【0003】図3は、パイプライン制御方式の情報処理
装置の要部の構成を示すブロック図である。図3におい
て、31は命令レジスタ、32はアドレス計算回路、3
3はメモリ、34は演算ユニット、35は演算結果コン
ディションコード格納レジスタ(GCC)、36は先行
制御コンディションコード生成回路、37はセレクタ、
38はコンディションコード格納レジスタ(ICC)、
39は条件比較回路、40は命令デコーダ、41は命令
制御回路である。
【0004】命令レジスタ31から供給される命令によ
って、アドレス計算回路32は、アドレス計算が必要な
命令ではアドレス計算を行ない、アドレス計算が不要な
レジスタ間演算命令ではレジスタ間の演算を行う。命令
によりメモリ33から読み出された演算データが演算ユ
ニット34に供給され、演算ユニット34により演算が
行なわれる。演算ユニット34により求められた演算結
果からのコンディションコードは、演算結果コンディシ
ョンコード格納レジスタ(GCC)35に格納される。
また、先行制御コンディションコード生成回路(CC生
成回路)36は、条件付分岐命令に必要なコンディショ
ンコードの生成を、前記コンディションコードを生成す
る命令の演算ユニット34での実行に先行して行う回路
である。すなわち、前記コンディションコードを生成す
る命令がアクセスするアドレスの値を計算することが可
能であると共に前記のアドレスに読み出すべきデータが
既に格納されており、先行制御により前記コンディショ
ンコードを求めることができる場合に、CC生成回路3
6は、アドレス計算回路32で求められた計算結果およ
びメモリ33からの読み出しデータより先行制御のコン
ディションコードを求める。求められた先行制御コンデ
ィションコードは、GCC35に格納されたコンディシ
ョンコードと共にセレクタ37に供給され、セレクタ3
7によって、いずれかのコンディションコードが選択さ
れる。セレクタ37により選択されたコンディションコ
ードは、コンディションコード格納レジスタ(ICC)
38に格納される。
【0005】一方、命令レジスタ31からの命令は、命
令デコーダ40に供給されており、命令デコーダ40
は、命令レジスタ31の命令内容を解読する。命令デコ
ーダ40で解読された命令の条件判定の制御情報は条件
比較回路39に供給され、条件比較回路39は、ICC
38に格納されたコンデションコードを制御情報により
判定し、条件付分岐命令の分岐成功/分岐不成功を判断
する。条件比較回路39で求められた分岐成功/分岐不
成功の判定信号は、命令制御回路41に送出され、命令
制御回路41は判定信号により、命令レジスタ31に格
納する次の命令を決定する。
【0006】図4は、情報処理装置の動作を説明するパ
イプライン制御フローのタイムチャートである。
【0007】図4を参照して、パイプライン制御フロー
を説明する。図において、上部の横軸はパイプラインの
実行サイクルを示しており、1〜14までの順次のサイ
クルを参照可能にするため便宜上番号付けしたサイクル
番号である。パイプライン制御による命令列の先行制御
処理は、命令1,分岐命令2,命令3,分岐命令4,命
令5,命令6,命令7,命令8,命令9,および命令1
0と続く命令列を処理するものとする。
【0008】図示の例は先行制御によりコンディション
コードを求めることのできない命令1に続いて、条件付
分岐命令2が実行され、更に先行制御によりコンディシ
ョンコードを求めることのできる命令3に続いて、条件
付分岐命令4が実行され、更に後続命令となっている命
令5,命令6,命令7,命令8,および命令9の命令
列、あるいは分岐先命令となっている命令10が実行さ
れる場合のものである。命令10は先取り命令となって
処理される。
【0009】命令1がサイクル1でパイプラインステー
ジに投入されて命令レジスタ31に命令フェッチされ、
サイクル2で命令デコーダ40により解読され、さらに
アドレス計算回路32によりアクセスするアドレスの計
算が行われ、サイクル3でメモリ33にアクセスし、サ
イクル4でメモリアクセスデータを演算ユニット34に
転送し、サイクル5で演算ユニット34により演算を実
行し、その結果によりサイクル6で、GCC35に命令
1の演算結果のコンディションコードが設定され、更に
次のサイクル7において、GCC35からICC38に
コンディションコードが設定される。
【0010】分岐命令2は命令1よりも1サイクル後の
サイクル2において、パイプラインステージに投入され
る。分岐命令2はサイクル2で分岐命令のアドレス計算
を行い、サイクル6でメモリから分岐先命令を読み出
す。続いて、サイクル7で命令1の演算で設定されたコ
ンディションコードの値を参照し、条件比較回路39に
より条件判定を行って、次に実行する命令が分岐命令2
の後続命令で良いのか、あるいは分岐先命令の先取り命
令に変更するか否かを命令制御回路41で決定する。
【0011】命令3は分岐命令2が分岐不成功の場合を
考えて、順次パイプラインステージに投入する方法がと
られているため、サイクル3においてパイプラインステ
ージに投入される。命令3はサイクル3で命令レジスタ
31に命令フェッチされ、サイクル4で命令デコーダ4
0により解読され、さらにアドレス計算回路32により
アクセスするアドレスの計算が行われ、サイクル5でメ
モリ33をアクセスする。サイクル5でCC生成回路3
6がメモリ33上の命令3のアクセスアドレスにアクセ
スすることにより、サイクル6で先行制御コンディショ
ンコードが求まるが、サイクル6においては、GCC3
5の命令1の演算結果のコンディションコードと競合す
るためICC38に設定することはできない。したがっ
て、命令3のコンディションコードはサイクル8で演算
結果のコンディションコードとして求められて、GCC
35に設定され、サイクル9でICC38に設定され
る。
【0012】また、分岐命令4はサイクル4にパイプラ
インステージに投入される。分岐命令4はサイクル9で
命令3により設定されたコンディションコードの値を参
照し、条件比較回路39により条件判定を行って、次に
実行する命令が分岐命令4の後続命令で良いのか、ある
いは分岐先の先取り命令に変更するのかどうかを命令制
御回路41で判定する。
【0013】もし、分岐が成功した場合には、先取り命
令は分岐命令4の投入から6サイクル遅れたサイクル1
0でパイプラインステージに投入される。
【0014】他方、分岐が成功しない場合については、
予じめ分岐が成功しない場合を考えて分岐命令4からの
後続命令を順次にパイプラインステージに投入しておく
方法がとられているので、特別な遅れは生じない。な
お、分岐が成功した場合、予めパイプラインステージに
投入されていたこれらの後続命令は無効化されるので不
都合は生じない。
【0015】なお、この種の先行制御方式に関連する公
知例としては、特開昭63−231672号公報が挙げ
られる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0017】前述の従来の技術のパイプライン制御方式
の情報処理装置においては、先行制御により求められる
先行制御コンディションコードが演算結果のコンディシ
ョンコードと競合したときのICCの制御方法について
の配慮がされておらず、後続命令のコンディションコー
ドのICC確定が遅れることになる。このため、条件付
分岐命令の分岐成功/不成功の判定が遅れ、ひいては分
岐先の先取り命令の解読および実行などが遅れることが
あるという問題がある。
【0018】本発明の目的は、パイプライン制御方式の
情報処理装置において、条件付分岐命令がパイプライン
に投入された場合にも、先行制御で効率よく命令の処理
を続行させる先行制御方法及び演算処理装置を提供する
ことにある。
【0019】本発明の他の目的は、先行制御により求め
られる先行制御コンディションコードが先行制御によら
ずに求められるコンディションコードと競合したときに
発生する前記先行制御コンディションコードのICC確
定の遅延を防止し、前記先行制御コンディションコード
による条件付分岐命令の分岐成功/不成功の判定が遅れ
るのを防ぐことにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0021】(1)パイプライン制御方法により命令の
演算を行い、該演算結果を使用して該命令に後続する条
件付分岐命令の分岐判定を行う演算処理方法において、
命令の演算結果を複数格納する格納手段を予め用意し、
パイプライン制御方法により供給される命令の演算を行
い、命令の演算結果を前記格納手段に格納し、前記条件
付分岐命令に従って前記格納手段から前記演算結果を選
択し、該選択された演算結果に従ってその後に処理すべ
き内容を決定するものである。
【0022】(2)パイプライン制御方法により命令の
演算を行い、該演算結果を使用して該命令に後続する条
件付分岐命令の分岐判定を行う演算処理方法において、
命令の演算結果を複数格納する格納手段を予め用意し、
パイプライン制御方法により供給される命令の演算を行
い、命令の演算結果を前記格納手段に格納し、前記条件
付分岐命令に従って前記格納手段から前記演算結果を選
択し、該選択された演算結果に従って前記条件付分岐命
令の分岐の成功/不成功を判断するものである。
【0023】(3)前記(1)又は(2)の演算処理方
法において、前記演算を行うための演算手段を少なくと
も2個以上用意し、パイプライン制御方法により供給さ
れる命令の演算を前記複数の演算手段により行うもので
ある。
【0024】(4)パイプライン制御手段により供給さ
れる命令の演算を行う演算手段と、該演算手段により求
められた演算結果を複数格納する格納手段と、前記演算
結果を格納している格納手段の1つ演算結果を前記命令
に後続する条件付分岐命令に従って選択する選択手段
と、前記選択手段によって選択された演算結果に従って
その後に処理される内容を決定する手段とにより構成さ
れる演算処理装置である。
【0025】(5)パイプライン制御手段により供給さ
れる命令の演算を行う演算手段と、該演算手段により求
められた演算結果を複数格納する格納手段と、前記演算
結果を格納している格納手段の1つ演算結果を前記命令
に後続する条件付分岐命令に従って選択する選択手段
と、前記選択手段によって選択された演算結果に従って
前記条件付分岐命令の分岐の成功/不成功を判断する条
件比較手段とにより構成される演算処理装置である。
【0026】(6)前記(4)又は(5)の演算処理装
置において、前記格納手段は、条件付分岐命令が参照す
る条件を生成する命令がデコードされる毎に格納手段の
1つが割り当てられる前記(1)又は(2)のパイプラ
イン制御方法によるものである。
【0027】(7)前記演算手段は少なくとも2つ以上
ある前記(1)又は(2)のパイプライン制御方法によ
るものである。
【0028】前述の手段によれば、先行制御により求め
た演算結果および演算ユニットにより求めた演算結果の
いづれかが選択されて格納される結果記憶回路が、複数
個設けられ、複数個の各々の結果記憶回路に先行制御に
より演算された演算結果を順次に格納し、結果記憶回路
に記憶した演算結果を順次に判定して処理すべき内容を
決定する。
【0029】すなわち、具体的には複数のICC(結果
記憶回路)と、複数のICCを選択するICC選択回路
と、ICC選択回路を制御するICC制御回路とが設け
られ、条件付分岐命令が解読される毎に、当該条件付分
岐命令に複数のICCの1つのICCを割り当て、当該
条件付分岐命令が所望するコンディションコードのIC
Cの格納を行う。例えば、第1の条件付分岐命令が解読
されると、その条件付分岐命令の必要とするコンディシ
ョンコードを格納するための第1のICCを割り当て
る。次に第2の条件付分岐命命が解読されると、同様に
第2のICCを割り当てる。第1の条件付分岐命令の必
要とするコンディションコードが確定すると、第1のI
CCに格納し、第2の条件付分岐命令が確定すると、第
2のICCに格納する。また、ICC制御回路からの制
御情報によりICC選択回路で任意のICCを選択し、
その選択されたICCの値を参照することにより、条件
比較回路で分岐成功/不成功の判定を行う。分岐成功/
不成功の判定が行なわれると、その判定により不要とな
ったICCを解放し、第3の条件付分岐命令が解読され
たときに割り当てる。
【0030】また、1つまたは複数の条件付分岐命令が
パイプラインステージに投入されていて、先行の条件付
分岐命令の分岐成功判定が行われたとき、後続命令の先
行制御によりICCがオーバランしていた場合には、先
行の条件付分岐命令に割当てられているICCを回復す
る。
【0031】このように、条件付分岐命令が解読される
毎に逐次ICCが割り当てられ、当該条件付分岐命令の
分岐成功/不成功判定が行われる毎に当該ICCは解放
される。このために特に制御が乱れることなく、誤動作
することはない。
【0032】これにより、先行制御による先行制御コン
ディションコードのICCの格納が競合することなく、
ICCへの格納が早められ、このため、当該条件付分岐
命令の分岐成功/不成功の判定が早められる。
【0033】
【発明の実施形態】以下、本発明の一実施形態(実施
例)を図面を用いて詳細に説明する。
【0034】図1は、本発明の一実施形態にかかる先行
制御方法を一態様で実施するパイプライン制御方法によ
る情報処理装置の要部の構成を示すブロック図である。
図1において、1は命令レジスタ、2はアドレス計算回
路、3はメモリ、4は演算ユニット、5は演算結果コン
ディションコード格納レジスタ、6は先行制御コンディ
ションコード生成回路である。7は第1セレクタ、8は
第2セレクタ、9は第1コンディションコード格納レジ
スタ、10は第2コンディションコード格納レジスタ、
11は第3セレクタ、12はICC制御回路、16は条
件比較回路、15は命令デコーダ、17は命令制御回路
である。
【0035】命令レジスタ1から供給される命令によっ
て、アドレス計算回路2は、アドレス計算が必要な命令
ではアドレス計算を行ない、アドレス計算が不要なレジ
スタ間演算命令ではレジスタ間の演算を行う。命令によ
りメモリ3から読み出された演算データが演算ユニット
4に供給され、演算ユニット4により演算が行なわれ
る。演算ユニット4により求められた演算結果のコンデ
ィションコードは、演算結果コンディションコード格納
レジスタ(GCC)5に格納される。また、先行制御コ
ンディションコード生成回路(CC生成回路)6は、ア
ドレス計算回路2で求められた演算結果およびメモリ3
からの読み出しデータより先行制御コンディションコー
ドを求める。求められた先行制御コンディションコード
は、GCC5に格納されたコンディションコードと共に
第1セレクタ7および第2セレクタ8に供給される。ま
た、第1セレクタ7および第2セレクタ8には、第3セ
レクタ11から出力されたコンディションコードが供給
される。第1セレクタ7および第2セレクタ8は、供給
されたコンディションコードのいずれかをそれぞれ選択
する。第1セレクタ7により選択されたコンディション
コードは、第1コンディションコード格納レジスタ(I
CC0)9に格納される。第2セレクタ8により選択さ
れたコンディションコードは、第2コンディションコー
ド格納レジスタ(ICC1)10に格納される。第1コ
ンディションコード格納レジスタ9に格納されたコンデ
ィションコードおよび第2コンディションコード格納レ
ジスタ10に格納されたコンディションコードは、第3
セレクタ11に供給され、第3セレクタ11はいずれか
のコンディションコードを選択して条件比較回路16に
送出する。
【0036】一方、命令レジスタ1からの命令は、命令
デコーダ15に供給されており、命令デコーダ15は、
命令レジスタ1の命令内容を解読する。命令デコーダ1
5から解読された命令の条件判定の制御情報は条件比較
回路16に供給され、また、第3セレクタ11に選択を
指示するICC制御回路12に供給される。条件比較回
路16は、第3セレクタ11で選択され供給されたコン
ディションコードを制御情報により判定し、条件付分岐
命令の分岐成功/分岐不成功を判断する。条件比較回路
16で求められた分岐成功/分岐不成功の判定信号は、
ICC制御回路12および命令制御回路17に送出され
る。ICC制御回路12は判定信号により次のコンディ
ションコードを選択する指示を第3セレクタ11に送出
する。また命令制御回路17は判定信号により、命令レ
ジスタ1に格納する次の命令を決定する。
【0037】図2は、本実施形態にかかる情報処理装置
の動作を説明するパイプライン制御フローのタイムチャ
ートである。
【0038】図2を参照して、パイプライン制御フロー
を説明する。図2において、上部の横軸はパイプライン
の実行サイクルを示しており、1〜14までの順次のサ
イクルを参照可能にするため便宜上番号付けしたサイク
ル番号である。パイプライン制御による命令列の先行制
御処理は、命令1,分岐命令2,命令3,分岐命令4,
命令5,命令6,命令7,命令8,および命令9と続く
命令列を処理するものとする。
【0039】図示の例は先行制御によりコンディション
コードを求めることのできない命令1に続いて、条件付
分岐命令2が実行され、更に先行制御によりコンディシ
ョンコードを求めることのできる命令3に続いて、条件
付分岐命令4が実行され、更に後続命令となっている命
令5,命令6,命令7,および命令8の命令列、あるい
は分岐先命令となっている命令9が実行される場合のも
のである。
【0040】命令1がサイクル1でパイプラインステー
ジに投入されて命令レジスタ1に命令フェッチされ、サ
イクル2で命令デコーダ15により解読され、さらにア
ドレス計算回路2によりアクセスするアドレス計算が行
われ、サイクル3でメモリ3にアクセスし、サイクル4
でメモリアクセスデータを演算ユニット4に転送し、サ
イクル5で演算ユニット4により演算を実行し、その結
果によりサイクル6で、GCC5に命令1のコンディシ
ョンコードが設定される。
【0041】分岐命令2は命令1よりも1サイクル後の
サイクル2において、パイプラインステージに投入され
る。分岐命令2が解読されると、当該分岐命令2の分岐
成功/不成功の判定に必要なコンディションコードを格
納するため、ICC0が割り当てられる。ICC0に
は、サイクル6で設定された命令1のコンディションコ
ードがサイクル7で当該ICC0に格納される。一方、
サイクル7でICC0にコンディションコードが格納さ
れると、同時にICC制御回路12からの制御信号によ
り選択されたICC0のコンディションコードと分岐命
令2の命令解読情報により条件比較回路がサイクル7で
分岐成功/不成功の判定を行い、この場合には分岐不成
功と判定する。
【0042】命令3は分岐命令2が分岐不成功の場合を
考えて、順次パイプラインステージに投入する方法がと
られているため、サイクル3にパイプラインステージに
投入される。命令3はサイクル3で命令レジスタ1に命
令フェッチされ、サイクル4で命令デコーダ15により
解読され、さらにアドレス計算回路2によりアクセスす
るアドレスの計算が行われ、サイクル5でメモリ3をア
クセスする。サイクル5でCC生成回路6がメモリ3上
の命令3のアクセスアドレスにアクセスすることによ
り、サイクル6で先行制御コンディションコードが求ま
り、サイクル7で演算を実行し、その結果により、サイ
クル8でGCC5にコンディションコードが設定され
る。
【0043】また、分岐命令4はサイクル4にパイプラ
インステージに投入される。分岐命令4が解読される
と、当該分岐命令の分岐成功/不成功の判定に必要なコ
ンディションコードを格納するため、ICC1が割り当
てられる。ICC1には、サイクル6で設定された命令
3のコンディションコードがサイクル7で当該ICC1
に格納される。このとき、命令1のGCC5と命令3の
先行制御CC(CC制御回路により先行演算されたコン
ディションコード)は競合するが、それぞれ格納先レジ
スタがICC0,ICC1と異なっているため、問題は
ない。一方、ICC制御回路12からの制御信号により
選択されたICC1のコンディションコードと分岐命令
4の命令解読情報より、サイクル8で分岐判定を行う。
このとき、分岐命令4の先取り命令(命令9)は分岐命
令4の投入から5サイクル遅れたサイクル9にパイプラ
インステージに投入される。
【0044】以上に説明したように、本実施形態(実施
例)によれば、複数のICC(ICC0,ICC1)
と、複数のICCを選択するICC選択回路と、複数の
ICCの選択制御を行うICC制御回路を備えることに
より、条件付分岐命令が解読される毎に、当該条件付分
岐命令の1つにICCを割り当て、当該条件付分岐命令
での先行制御で必要とするコンディションコードのIC
Cへの格納を行う。
【0045】これにより、先行制御により求められた先
行制御コンディションコードが競合することなく、IC
Cに格納され、ICCへの格納が早められる。このた
め、結果的に当該条件付分岐命令の分岐成功/不成功の
判定が早められる。
【0046】また、この実施形態においては、条件比較
回路は1つしか設けていないが、複数のICCに対応し
て複数の条件比較回路を設けることにより、同時に複数
の条件付分岐命令の分岐成功/不成功の判定を行うよう
にできる。これにより、例えば、前述の動作例におい
て、分岐命令4の先取り命令は分岐命令4の投入から4
サイクル遅れたサイクル8において、パイプラインステ
ージに投入できることになり、更に早められる。
【0047】また、サイクル7で分岐命令2の分岐成功
判定が行なわれた場合は、ICC1にICC0を回復
し、予じめパイプラインステージに投入されていた後続
命令を無効化する。
【0048】このように、本実施形態によれば、条件付
分岐命令の分岐成功/不成功判定を早めることが可能と
なり、さらに分岐先の先取り命令の解読,実行を早める
ことができる。このため、パイプラインの効率が向上
し、情報処理装置の処理速度が改善される。
【0049】以上、本発明を実施形態にもとづき具体的
に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変
更可能であることは言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0051】本発明の演算処理方法及び装置によれば、
条件付分岐命令の分岐成功/不成功判定を早めることが
できるので、分岐先の先取り命令の解読、実行を早める
効果がある。また、このため、パイプラインの効率が向
上し、情報処理装置の処理速度が改善される効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(実施例)の先行制御方法
を一態様で実施するパイプライン制御方法による情報処
理装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態にかかる情報処理装置の動作を説明
するためのパイプライン制御フローのタイムチャートで
ある。
【図3】パイプライン制御方法による情報処理装置の要
部の構成を示すブロック図である。
【図4】情報処理装置の動作を説明するためのパイプラ
イン制御フローのタイムチャートである。
【符号の説明】
1…命令レジスタ、2…アドレス計算回路、3…メモ
リ、4…演算ユニット、5…演算結果コンディションコ
ード格納レジスタ、6…先行制御コンディションコード
生成回路、7…第1セレクタ、8…第2セレクタ、9…
第1コンディションコード格納レジスタ、10…第2コ
ンディションコード格納レジスタ、11…第3セレク
タ、12…ICC制御回路、16…条件比較回路、15
…命令デコーダ、17…命令制御回路、31…命令レジ
スタ、32…アドレス計算回路、33…メモリ、34…
演算ユニット、35…演算結果コンディションコード格
納レジスタ(GCC)、36…先行制御コンディション
コード生成回路、37…セレクタ、38…コンディショ
ンコード格納レジスタ(ICC)、39…条件比較回
路、40…命令デコーダ、41…命令制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 庄内 亨 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプライン制御方法により命令の演算
    を行い、該演算結果を使用して該命令に後続する条件付
    分岐命令の分岐判定を行う演算処理方法において、命令
    の演算結果を複数格納する格納手段を予め用意し、パイ
    プライン制御方法により供給される命令の演算を行い、
    命令の演算結果を前記格納手段に格納し、前記条件付分
    岐命令に従って前記格納手段から前記演算結果を選択
    し、該選択された演算結果に従ってその後に処理すべき
    内容を決定することを特徴とする演算処理方法。
  2. 【請求項2】 パイプライン制御方法により命令の演算
    を行い、該演算結果を使用して該命令に後続する条件付
    分岐命令の分岐判定を行う演算処理方法において、命令
    の演算結果を複数格納する格納手段を予め用意し、パイ
    プライン制御方法により供給される命令の演算を行い、
    命令の演算結果を前記格納手段に格納し、前記条件付分
    岐命令に従って前記格納手段から前記演算結果を選択
    し、該選択された演算結果に従って前記条件付分岐命令
    の分岐の成功/不成功を判断することを特徴とする演算
    処理方法。
  3. 【請求項3】 前記演算を行うための演算手段を少なく
    とも2個以上用意し、パイプライン制御方法により供給
    される命令の演算を前記複数の演算手段により行うこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載される演算処理方
    法。
  4. 【請求項4】 パイプライン制御手段により供給される
    命令の演算を行う演算手段と、該演算手段により求めら
    れた演算結果を複数格納する格納手段と、前記演算結果
    を格納している格納手段の1つ演算結果を前記命令に後
    続する条件付分岐命令に従って選択する選択手段と、前
    記選択手段によって選択された演算結果に従ってその後
    に処理される内容を決定する手段とにより構成されるこ
    とを特徴とする演算処理装置。
  5. 【請求項5】 パイプライン制御手段により供給される
    命令の演算を行う演算手段と、該演算手段により求めら
    れた演算結果を複数格納する格納手段と、前記演算結果
    を格納している格納手段の1つ演算結果を前記命令に後
    続する条件付分岐命令に従って選択する選択手段と、前
    記選択手段によって選択された演算結果に従って前記条
    件付分岐命令の分岐の成功/不成功を判断する条件比較
    手段とにより構成されることを特徴とする演算処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記格納手段は、条件付分岐命令が参照
    する条件を生成する命令がデコードされる毎に格納手段
    の1つが割り当てられる請求項1又は2のパイプライン
    制御方法によることを特徴とする請求項4又は5に記載
    される演算処理装置。
  7. 【請求項7】 前記演算手段は少なくとも2つ以上ある
    請求項1又は2のパイプライン制御方法によることを特
    徴とする請求項6に記載される演算処理装置。
JP8226282A 1996-08-28 1996-08-28 演算処理方法 Expired - Lifetime JP3070035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8226282A JP3070035B2 (ja) 1996-08-28 1996-08-28 演算処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8226282A JP3070035B2 (ja) 1996-08-28 1996-08-28 演算処理方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2326499A Division JP2596639B2 (ja) 1990-06-29 1990-11-28 先行制御方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09106345A true JPH09106345A (ja) 1997-04-22
JP3070035B2 JP3070035B2 (ja) 2000-07-24

Family

ID=16842776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8226282A Expired - Lifetime JP3070035B2 (ja) 1996-08-28 1996-08-28 演算処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3070035B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5896345A (ja) * 1981-12-02 1983-06-08 Hitachi Ltd 階層型演算方式
JPH01199233A (ja) * 1988-02-03 1989-08-10 Fujitsu Ltd パイプライン処理における条件分岐制御方式

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5896345A (ja) * 1981-12-02 1983-06-08 Hitachi Ltd 階層型演算方式
JPH01199233A (ja) * 1988-02-03 1989-08-10 Fujitsu Ltd パイプライン処理における条件分岐制御方式

Also Published As

Publication number Publication date
JP3070035B2 (ja) 2000-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2603626B2 (ja) データ処理装置
US20020029333A1 (en) Methods and apparatus for branch prediction using hybrid history with index sharing
JPH1124929A (ja) 演算処理装置およびその方法
JPH0650465B2 (ja) 分岐制御回路
US5317703A (en) Information processing apparatus using an advanced pipeline control method
US6182211B1 (en) Conditional branch control method
KR920006770B1 (ko) 명령을 페치(fetch)하기 위한 제어 시스템
JPH09106345A (ja) 演算処理方法及び装置
JP2596639B2 (ja) 先行制御方式
US20100082946A1 (en) Microcomputer and its instruction execution method
JP2006053830A (ja) 分岐予測装置および分岐予測方法
JP2000181707A (ja) 命令制御装置及びその方法
JPH06131180A (ja) 命令処理方式および命令処理装置
JPH09274566A (ja) 情報処理装置
KR0172910B1 (ko) 디지탈 신호 처리장치 및 방법
JP3431503B2 (ja) 情報処理装置およびプログラム制御方法
JP3017866B2 (ja) 割込み処理方式
JPS6116334A (ja) デ−タ処理装置
JP3558481B2 (ja) データ処理装置
JPH0338726A (ja) 分岐命令処理装置
JP2636192B2 (ja) 情報処理装置
JP3074790B2 (ja) マイクロプロセッサ
JPH0991139A (ja) 情報処理装置
JPH0619705A (ja) パイプライン制御方式
JPH03263222A (ja) マイクロプログラム分岐処理方式

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980421

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080526

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11