JPH09106291A - 音響用デジタル信号処理装置 - Google Patents

音響用デジタル信号処理装置

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Publication number
JPH09106291A
JPH09106291A JP7286576A JP28657695A JPH09106291A JP H09106291 A JPH09106291 A JP H09106291A JP 7286576 A JP7286576 A JP 7286576A JP 28657695 A JP28657695 A JP 28657695A JP H09106291 A JPH09106291 A JP H09106291A
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noise
digital
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sound
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Application number
JP7286576A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kondo
弘之 近藤
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 [課題] 音源が如何なるものであっても人の耳に優し
い音に変換させること。 [解決手段] 騒音源2に取り付けられた検出器5の出
力は増巾器6で増巾され、この増巾された出力が1次の
ローパスフィルタ又は積分器で成る補正フィルタ31に
供給され1/f特性の周波数特性を有する音波に変換さ
れ、これが第2のスピーカ27に供給され人の耳には自
然のゆらぎを表す1/f特性の音波を発し耳あたりが良
く快感を覚えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音響用デジタル信号処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図14は従来例のアクテ
ィブ・ノイズ・コントロール(ANC)の構成例を示す
が、これは、例えば騒音源2として空調機やコンプレッ
サなどから放射される騒音を低減するために構成された
ものであるが、このような騒音に対し、優れた消音効果
を得るため騒音源2を1つの開口部1aを有する管状の
カバー1で覆い、この騒音の伝播を一次元化することが
よく行なわれている。
【0003】すなわち、管1の断面に比べ2倍以上の波
長を有する低周波は、管1内を1次元的に(断面を見た
時、どの部分も音圧が均一になっていること)伝播され
ることが知られており、この音がANCの有効な消音対
象となる。
【0004】空調機が発生するダクト騒音を低減する場
合は、もともとダクトという管が付随した設備であるた
め、騒音伝播の1次元化は容易に行なうことができる。
【0005】上記条件を満たさないような波長の短い
中、高周波音については、1次元的な伝播が行なわれ
ず、ANCによる消音はできないが、このような帯域の
音はグラスウールなどのパッシブな消音対策により十分
な消音効果を得ることができる。
【0006】ダクト管1内に騒音源2があり、この騒音
源2から、ダクト出口1a側に向って所定の距離をおい
て消音スピーカ3が配設されている。この消音スピーカ
3からダクト出口1a側に向って所定の距離をおいて、
更に消音偏差検出マイク4が設置されている。
【0007】騒音源2には近接して騒音検出器5が設け
られており、これは騒音源2が、例えば振動ドラムシェ
ーカであれば、このドラム本体に取り付けられた振動ピ
ックアップでもよく、又、これに近接して配設されたマ
イクでもよい。この検出出力は増巾器6、A/D変換器
7を介してアダプティブ・フィルタ8及びデジタルフィ
ルタ10に供給される。又、消音偏差検出マイク4の出
力は増巾器13、A/D変換器14を介してLMS、す
なわち係数演算器9に供給される。アダプティブ・フィ
ルタ8は、N個の乗算器を有し、その係数が更新可能な
デジタルフィルタであり、N個の乗算器、すなわちN個
のタップを有し、これに対しLMS9の出力によりその
係数が更新される。デジタルフィルタ10はアダプティ
ブ・フィルタ8の出力端子yから消音偏差検出マイク4
が検出した消音誤差信号eまでの(1点鎖線で示す経路
に相当する)伝達特性を有しており、これは予め計測又
は同定されて備えられたものである。
【0008】LMS9はアダプティブ・フィルタ8(以
下、ADFと略称する)に与える最適係数を逐次算出す
るための適応アルゴリズムであり、この演算器の構成に
はオンライン処理が容易であるように、このLMS形が
用いられている。勿論、他の係数演算器も適用可能であ
る。
【0009】従来例のANCは以上のように構成される
が、次にこの作用について説明する。
【0010】騒音検出器5で検出され、増巾されたアナ
ログの騒音信号NSは、A/D変換器7でデジタルに変
換され、騒音信号xを得る。この騒音信号xはアダプテ
ィブ・フィルタ8に入力され、S点において騒音と振幅
が等しく、かつ逆位相となるような消音信号が算出され
る。すなわち、この端子yにおける出力がD/A変換器
11及び増巾器12を介して消音スピーカ3に供給され
る。
【0011】消音スピーカ3からの消音音波と管1内の
騒音が合成され、管1内の騒音が低減されるのである
が、一次的には消音誤差を生ずる。これが消音偏差検出
マイク4により検出され、この増巾値がA/D変換され
て消音誤差信号eを得る。LMS9がそのアルゴリズム
に基づいて、デジタルフィルタ10の出力である参照信
号rとこの消音誤差信号eに基づいて誤差e→0となる
ようにADF8のフィルタ係数を算出する機能をもって
いる。
【0012】従って、消音誤差信号eが0になるように
ADF8の係数更新を繰り返し行なうことにより、次第
にeは0になり、S点の騒音が低減される。
【0013】然るに、管1内の音は1次元的な伝播が行
なわれるため、S点で騒音が低減されれば、S点以後
(図において右方)の空間においても同等であり、結果
的には管1の開口部1aから外部に放出される騒音が低
減されることになる。
【0014】又、LMS9が消音誤差信号eが0になる
ような最適係数を算出するには、消音誤差信号eと同時
刻の騒音信号xを用いなければならないが、信号eは信
号xに比べ、yの、すなわちADF8の出力端子から消
音誤差信号eまでの伝播経路(図中で1点鎖線で示すよ
うな)に相当する遅れを含んででいる。
【0015】従って、騒音信号xについてこの遅れと同
等の伝達関数を備えたデジタルフィルタ10を通すこと
により、騒音信号xを消音誤差信号eと同時刻まで遅ら
せた参照信号rを計算し、これをLMS9に入力してい
る。
【0016】従来例のANCは以上のように構成され、
かつ作用を行なうのであるが、以下のような欠点を有す
る。すなわち、この構成によってANCが有効な消音帯
域において、どの周波数においてもほぼ同等の消音効果
を得ることができる。その結果、数値上は最も優れた消
音効果が得られるのであるが、環境工学上、あまり望ま
しくない。すなわち、図15は直径200mmの正方形
の直管を用いて、図14に示す構成により消音実験を行
なった結果である。なお、この騒音は白色ノイズ、すな
わち、ある周波数領域の全域にわたって音圧レベルがほ
ぼ一定であるような信号を騒音源としてのスピーカより
発生した。図15のカーブAは消音していない時の騒音
レベルであり、カーブBは消音した結果である。これら
から明らかなように約30Hz〜約300Hzの帯域で
消音効果は得られているが、カーブBは山谷の差が少な
く、フラットに近いものとなっている。すなわち、約3
0〜300Hzの帯域で白色ノイズに近くなっている。
然しこのような消音結果は数値上は申し分ないが、周波
数特性上フラットな連続音は自然界に存在しないもので
あり、このような音は聴感上極めて異質な印象を受ける
という欠点がある。
【0017】図16は第2の従来例のアクティブノイズ
コントロール装置を示す。これは図17に示す自動車の
運転席内に適用される。すなわち、前側の両座席の下部
に音波発生器としてのスピーカS0 、S1 がそれぞれ埋
設されており、エンジンEには第1の従来例と同様に振
動検出器(図示せず)が取り付けられており、これによ
り検知された騒音信号NSが消音装置Qに供給される。
この消音装置Qのブロック図が図16に示されている。
これからの消音信号はそれぞれスピーカS0 、S1 に供
給され、これから消音用の音波が発生するのであるが、
座席の上部に配設されたマイクロフォンM0 、M1 によ
り消音偏差が検出され、これが消音装置Qに供給されて
第1の従来例で述べたように消音偏差信号eをゼロとす
るように制御される。
【0018】図17においてエンジンEに取り付けられ
た振動検出器からの騒音信号NSが増巾器6’に供給さ
れ、これがアナログ/デジタル変換器7によりデジタル
変換されて、この出力xがアダプティブフィルタADF
0 に供給され、これからの消音信号y0 がデジタル/ア
ナログ変換器11a’、更に増巾器12a’に供給され
て上述のスピーカS0 に供給され、これを駆動して消音
用の音波を発生する。他方、同アナログ/デジタル変換
器7’の出力xはアダプティブフィルタADF1 にも供
給され、この消音信号y1 は第2のデジタル/アナログ
変換器11b’に供給され、更にその出力は増巾器12
b’で増巾されて、他方のスピーカS1に供給される。
これらスピーカS0 、S1 から発生する音波が消音作用
を行なうのであるが、消音偏差検出用のマイクロフォン
0 、M1 によって、消音偏差が検出され、それぞれ増
巾器13a’、13b’に供給され、この増巾出力はア
ナログ/デジタル変換器14a’、14b’に供給さ
れ、この出力は消音偏差信号e0 、e1 であり、係数演
算器9a’、9b’にそれぞれ供給される。又、アナロ
グ/デジタル変換器7’の出力は遅延器D00、D01、D
10、D11に供給され、これらの出力r00、r01,r10
11がそれぞれ係数演算器9a’及び9b’に供給され
る。そしてこれら係数演算器9a’、9b’の出力がア
ダプティブフィルタADF0 及びADF1 に供給され、
消音偏差信号e0 、e1 をそれぞれゼロとするように係
数の更新演算がおこなわれ、出力y0 、y1 を出力し、
これがD/A変換器11a’、11b’に供給される。
更に増巾器12a’、12b’で増巾されて、スピーカ
0 、S1 から消音信号を発生する。なお、遅延器D00
はアダプティブフィルタADF0 の出力端子(消音信号
0 を発生する)からD/A変換器11a’、増巾器1
2a’、スピーカS0 、マイクロフォンM0 、増巾器1
3a’、A/D変換器14a’までの信号の伝達遅れ特
性を有する遅延器であり、予めこの装置の作動開始時に
は同定化されている。同様に遅延器D01、はアダプティ
ブフィルタADF0 の出力端子からD/A変換器11
a’、増巾器12a’、スピーカS0 、マイクロフォン
1 、増巾器13b’及びA/D変換器14b’の出力
端子までの伝達路の伝達遅れ特性を有する。遅延器D10
は、アダプティブフィルタADF1 の出力端子からD/
A変換器11b’、増巾器12b’、スピーカS1 、マ
イクロフォンM0 、増巾器13a’、A/D変換器14
a’の出力端子までの伝達路の伝達遅れ特性を有する。
又、遅延器D11はアダプティブフィルタADF1 の出力
端子からD/A変換器11b’、増巾器12b’、スピ
ーカS1 、マイクロフォンM1 、増巾器13b’、A/
D変換器14b’の出力端子までの伝達路に沿う伝達遅
れ特性を有する。
【0019】ADFや係数演算器の基本動作は、上記従
来例と同じであるから、詳細な説明は省略する。まず、
検知器であるマイクロフォンM0 の検出出力に着目して
係数演算器0(9a’)はr00とe0 との入力に基づい
て、係数を算出してアダプティブフィルタADF0 の係
数を更新する。また、係数演算器1(9b’)はr10
0 との入力に基づいて、係数を算出してアダプティブ
フィルタADF1 の係数を更新する。
【0020】次に他の検知器であるマイクロフォンM1
の検出出力に着目して係数演算器0(9a’)はr01
1 との入力に基づいて、係数を算出してアダプティブ
フィルタADF0 の係数を更新する。また、係数演算器
1(9b’)はr11とe1 との入力に基づいて、係数を
算出し、アダプティブフィルタADF1 の係数を更新す
る。以上を繰り返すことにより、消音偏差信号e0 、e
1 が共に最小となるようにアダプティブフィルタADF
0 、ADF1 の係数更新が行なわれ、結果的に車内の騒
音が低減される。
【0021】第2の従来例のANCは以上のように構成
され、かつ作用を行なうのであるが、やはり以下のよう
な欠点を有する。すなわち、この構成によってANCが
有効な消音帯域において、どの周波数においてもほぼ同
等の消音効果を得ることができる。その結果、数値上は
最も優れた消音効果が得られるのであるが、環境工学
上、あまり望ましくない。
【0022】図18Aはエンジンから発生する騒音の消
音前の音圧レベルの周波数分布を示すが、このエンジン
の音はその回転数で決まる基本波と高調波とから成って
いる。このような周波数分布の騒音を図16のアクティ
ブノイズコントロール装置により、消音を行なうと、図
18(B)に示すような周波数分布の音圧レベルが得ら
れる。こらから明らかなように、エンジンの騒音そのも
のの固有の音色は失われ、白色的な分布になる。すなわ
ち、何れの周波数においても等しい音圧レベルとなる。
このような消音効果は数値上申し分ないが、音色上の特
色が失われて白色的な、このような音は自然界には存在
しない音であり、人間の感覚から言えば次のような問題
点がある。
【0023】すなわち、却って聴覚上、不快感や違和感
が生ずる。又、エンジンが異常音を発したとしても、そ
の特長のある音を消音してしまうので、異常を検知しに
くくなる。又、スポーツカーやオートバイなど趣味性の
ある車両について言えば、これらの車両にとってエンジ
ンの音は走りのフィーリングを構成する上で重要な音で
あるが、図18(B)で示すような白色的な音色にすれ
ば面白みに欠け、そのフィーリングを堪能するのに重大
な支障をもたらす。
【0024】図19は室内を示すが、この室内にいす
Tが配設されているが、室を構成する壁Wには消音偏
差検出マイクPが取り付けられており、この出力は上述
の消音装置Qと同様の構成を有する消音装置Q’がいす
Tに近接して配設され、又、いすTに座っている人の耳
の近傍に位置して上述のマイクロフォンM0及びM1に
相当するマイクロフォンM0’及びM1’が取り付けら
れており、更に、このいすTの近傍に、やはり上述の消
音音波を発生するスピーカS0、S1に対応するスピー
カS0’、及びS1’が設けられている。この室の外
方には何らかの騒音源があり、これからの騒音が壁Wを
介して室内に伝達するのを防止するために図示するよ
うな消音装置が設けられているのであるが、本例におい
ても、騒音源の騒音を上述と同様に白色ノイズのレベル
を全領域において低下させる場合には却って人の耳に不
快感を与えるものである。
【0025】図20は更に従来例を示すものであるが、
同様に室R’内にはこれを形成する壁W’に騒音検出マ
イクP’が取り付けられており、外方の鎖線で示す騒音
源Gからの騒音を検出する。この検出信号は図示せずと
も消音装置に供給され、又、これからの消音信号はベッ
ドBからの人の頭部hの近傍に配設されたスピーカS
0”及びS1”に供給するようにしており、又、この内
方にはやはり頭部hに近接して消音偏差検出マイクM
0”及びM1”が配設されている。人NはベッドB上で
図示するように寝ている場合に外部の騒音源Gからの騒
音は消音されて確かに静かであるのだが、やはり上記例
と同様に気圧の変動に似た圧迫感や不快感を与えるもの
である。
【0026】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、騒音源からの耳障りな騒音は消音する
が、なお人の耳に心地良い音色を与えることの出来る音
響用デジタル処理装置、あるいは一般に人の耳に心地良
い音を提供することの出来る音響用デジタル処理装置を
提供することを目的とする。
【0027】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、騒音源
の近傍に配設された音波発生手段と、前記騒音源に近接
して配設された騒音検出手段と、少なくとも前記騒音検
出手段の検出出力を受け、該検出出力をデジタル処理し
て前記音波発生手段を駆動する消音信号生成装置とを備
えた音響用デジタル信号処理装置において、前記騒音検
出手段の検出出力を受け、音色を変換させるべく前記検
出出力をデジタル処理する音色変換器と、該音色変換器
の出力を受け、変換音波を放出させる第2の音源発生手
段を設けたことを特徴とする音響用デジタル信号処理装
置、によって達成される。
【0028】又、以上の目的は、デジタル音響機器のア
ナログまたはデジタルの音声信号ラインに音色を変換さ
せる音色変換デジタルフィルタを1つまたは複数を直列
に挿入したことを特徴とする音響用デジタル信号処理装
置、によって達成される。
【0029】
【作用】請求項1の発明によれば、周波数スペクトルが
1/fn 特性のデジタルフィルタにより自然の揺らぎを
もった音を人の耳に与え、これは川のせせらぎや木漏れ
日のように変化する心地良い音である。
【0030】又、請求項11の発明によれば、デジタル
音響機器として、例えばコンパクトディスク(CD)プ
レーヤがあり、これは公知のようにデジタル的に記録さ
れた音を再生するのであるが現在の再生方式では20k
Hz以上の音を正確に再生することは困難であり、従っ
て繊細な音を録音したとしてもこれを忠実に再生するこ
とが出来ず、高度なオーディオファンにとっては不満で
ある。このような場合に、そのデジタル出力はその出力
を音色変換器に供給することにより人の耳に快適な音に
変換して出力することが出来る。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0032】図1は本発明による音響用デジタル信号処
理装置の基本原理を示すが、図において全体として21
で示され回路はQ0と22とから成るが、Q0は従来例
の消音信号発生装置の回路と同一であり、これに音色変
換回路22が付加されている。すなわち、音色変換回路
22はA/D変換器23、音色変換器24、D/A変換
器25及び増巾器26及びこの出力に接続される第2の
スピーカ27から成っている。このスピーカ27は環状
のカバーもしくはダクト1の開口端1aの近傍に配設さ
れている。
【0033】騒音源2に取り付けられている騒音検出器
5の出力は上述したように増巾器6に接続されるが、こ
の出力信号NSがA/D変換器23に供給され、デジタ
ル変換されて以下に示すような種々の態様を取る音色変
換器24に供給される。この音色変換出力y’はD/A
変換器25でアナログに変換されて増巾器26で増巾さ
れた後、第2のスピーカ27に供給される。
【0034】図2は本発明の第1実施例による音色変換
回路22における音色変換器24の具体例を示すもの
で、本実施例では、変換器24Aは補正フィルタ31か
ら成っており、この入力端子には図1から明らかなよう
に、A/D変換器23の出力NSが供給され(以下、音
色変換器への入力はすべてA/D変換器23でA/D変
換されたデジタル騒音信号とする)、本実施例による補
正フィルタ31はデジタルフィルタであって、その周波
数特性は騒音信号を入力した時の出力が結果的に1/f
特性(−20dB/dec)となるよう、決定されてい
る。今、騒音源2の周波数スペクトルが低周波から高周
波まで一様に、ほゞ同じレベルであれば、すなわち、白
色ノイズであれば20Hz乃至100Hz程度のカット
オフ周波数を有する一次のローパスフィルタか一次の積
分器で構成されるデジタルフィルタである。又、低周波
成分が少なく高周波成分が多い場合には低周波を増加し
高周波を減衰させる周波数スペクトルを有するデジタル
フィルタが用いられる。公知のように、1/fn 特性は
自然界の揺らぎとして知られており、nは大体1〜2、
までの範囲を取り、特にn=1の時には人間にとって心
地良い快適感を与えると言われ、本実施例においては最
も好ましい効果が得られるn=1とされている。又、n
=2とされる場合には2次の積分器又はローパスフィル
タが用いられる。
【0035】消音装置Q0は従来と同じ動作をおこない
騒音を低減する。第2のスピーカ27から1/f特性の
音波が出力され、管1の出口において合成される。管の
出口において音圧レベルは上昇してしまうが、耳にやさ
しい音波が放出されることになる。すなわち、騒音信号
NSは、その音色の特性に応じた音色変換が行われ、管
1の出口近傍に配置されたスピーカ27により変換後の
音波を発生する。管1を伝播してくる騒音は、消音装置
Q0により消音され、管1からはその消音有効帯域の音
波は放出されないが、消音帯域外の高周波の騒音はその
まま残留する。従って、管1からは消音装置Q0による
残留音と、音色変換機24の出力が合成され、外部に放
出される。この場合、音色変換器24は、消音装置Q0
による残留音を考慮に入れ、合成結果として好ましい音
色を生成するように構成されることはいうまでもない。
【0036】図3は本発明の第2実施例による音色変換
器24Bの回路図を示すが、騒音入力はフィルタ32−
1、32−2、32−3・・・・・32−nに供給され
る。これらフィルタはそれぞれFIRデジタルフィルタ
であって、インパルスリスポンスにより好ましい音を発
生するように定められている。すなわち、楽器などに使
用される良い響きを発生するとされる素材、例えばチー
ク、マホガニー、ウォールナット、メイプルの木材又は
金属やガラスなどの音響素材、あるいは楽器そのもの
に、ステップ状の打撃を瞬間的に与えて、この時の振動
や音のリスポンスを各デジタルフィルタ32−1、32
−2、32−3・・・・・32−nに記録−させてい
る。各デジタルフィルタ32−1、32−2、32−3
・・・・・32−nの出力は、それぞれ遅延デジタルフ
ィルタ33−1、33−2、33−3、・・・・・33
−n、に供給され、これにより所定時間、遅延されたデ
ジタル出力を増巾器34−1、34−2、34−3・・
・・・34−nに供給され、これにより、各フィルタの
影響度合をきめる重み付けがなされた出力が加算器35
−1、35−2、35−3・・・・・35−nに供給さ
れ、これらの合成結果が加算器36に供給される。これ
には更に騒音源2の騒音が入力される。他方、騒音源2
からの騒音は消音回路Q0によりそのレベル全体が低下
させられ静かにした上で、音色変換回路22により好ま
しい響きを付与して第2のスピーカ27から伝播され
る。すなわち、あたかも各種音響素材で成る材料を用い
て騒音のダクトもしくはケーシングを仮想的に形成した
と同様な美しい余韻や深みや厚みといった音色的要素を
付与する。よって騒音源の近傍にいるにも拘わらず人の
耳には快い音が伝達されることになる。
【0037】図4は本発明の第3実施例による音色変換
器24Cの具体例の回路図を示すが、本実施例において
はFIRデジタルフィルタ38−1、38−2、38−
3・・・・・38−nが直列に接続され、この最終のF
IRデジタルフィルタ38−nの出力が遅延器39に供
給され、この出力は増巾器40で増巾されて上記実施例
と同様に加算器41に供給され好ましい音色とされるの
であるが、最終段のFIRフィルタ38−nの出力端子
に遅延器39を接続させる代わりにFIRフィルタ38
−1、38−2、38−3・・・・・・38−n内でデ
ジタル値をそれぞれ所定値遅らせるようにしても良い。
この実施例においても、FIRフィルタ38−1、38
−2、38−3・・・・・38−nはインパルス応答
で、例えばチーク、マホガニー、ウォールナット、メイ
プルの木材などの音響素材や楽器にパルス的に打撃を与
え、この時、消滅していく振動や音波を記録したものと
しても良い。
【0038】また増巾器40は効果の度合いを総合的に
決めるための増巾器であり、各フィルタ38−1、38
−2、・・・・・38−nに対しては、上記実施例と異
なり、各フィルタの影響度合いを決めるための増巾器が
省略されているが、これは各フィルタの特性に織り込ま
れて表現されているものとする。例えば、FIR型のデ
ジタルフィルタでは、インパルス応答データ列の絶対レ
ベルの大きさにより、その影響度が表現される。この構
成によれば、各種音響素材で成る複合材料を用いて騒音
源のダクトもしくはケーシングを仮想的に形成したと同
様な効果を奏するものである。又、複数のFIRデジタ
ルフィルタの直列結合及び並列結合のハイブリッドな構
成も考えられるが、この場合には双方の複合効果が得ら
れる。
【0039】又、上述した響きの付与によっても、音色
的にカバーしきれないような特有の不快な音が騒音源に
含まれる場合には、本実施例及び上記実施例のフィルタ
38−1、38−2、・・・・・38−n、及び、32
−1、32−2、・・・・・32−nの各一部をその特
有の不快成分を減衰、低減するためのフィルタとしても
良く、以上のように遅延器や増巾器はフィルタの中に織
り込むことが可能であり、この場合には図3、図4で示
される遅延器33−1、33−2、・・・・・33−
n、39や増巾器34−1、34−2、・・・・・34
−n、40は省略することが出来る。
【0040】図5は本発明の第4実施例によるデジタル
処理装置における音色変換器24Dを示し、本実施例に
おいては白色ノイズ発生器42と1/fゆらぎ変換器4
3及びゲイン調節器44とから成っている。白色ノイズ
発生器42は全周波数領域においてそのレベルがほゞ一
定のレベルの周波数特性の音波を発生し、これが1/f
ゆらぎ変換器43に供給され、これは公知のように、一
次のローパスフィルタ又は積分器から成るが、この出力
がゲイン調節器44に供給され、その出力に応じてこれ
に入力される騒音のレベルを調節し、その出力は1/f
特性の周波数特性を有する音波となっており、これを第
2のスピーカ17から伝播させ、第1実施例と同様な効
果を奏するものである。
【0041】図6は本発明の第5実施例によるデジタル
処理装置における音色変換器24Eを示すが、これは本
実施例においては、白色ノイズ発生器42、1/fゆら
ぎ変換器43及び加算器45とから成っており、1/f
ゆらぎ変換器43の出力は1/f特性の周波数スペクト
ルを有する音波であり、これが騒音と加算器45で加算
されてこの出力が第2のスピーカ27に供給される。他
方、騒音源2の騒音は消音回路Q0により、その全体の
レベルは低くされた上で騒音の周波数スペクトルを1/
f周波数スペクトルに変換し、第2のスピーカ27から
伝播させるようにしているので全体として騒音レベルは
低下しており、仮に同レベルであったとしても1/f特
性の音波に変換しているので人の耳には非常に優しい。
すなわち、騒音源の騒音に不足している帯域の信号成分
を補って、環境騒音を形成し、よって不自然な過度の静
寂管が低減される。また、同一のインパルスリスポンス
を複数のデジタルフィルタに与え、遅延時間をずらせば
エコー成分を創生することが可能である。
【0042】図7は本発明の第6実施例によるデジタル
処理装置における音色変換器を示し、全体として24F
で示されるが、本実施例では第1のサンプラ47、バッ
ファメモリ48、第2のサンプラ49、加算器46及び
上述と同符号を付して示すが、白色ノイズ発生器42及
び1/fゆらぎ変換器43から成っている。第1のサン
プラ47においては一定の周期T1で騒音入力をサンプ
リングし、これをバッファメモリ48に供給し、ここで
所定の数だけサンプルされた信号をメモリしておく。第
2のサンプラ49は出力サンプラとして用いられる。白
色ノイズ発生器42の出力を1/fゆらぎ変換器43で
変換し、その出力は加算器46に供給されるのである
が、第2のサンプラ49のサンプリングの基本周期はT
2と定められており、これが基本となるのであるが、こ
の基本的な周期T2に1/fゆらぎ変換器43により微
小なゆらぎ成分であるΔtが加算され、その出力が第2
のサンプラ49に供給される。これにより、T2+Δt
を出力サンプラとしての第2のサンプラ49からこの周
期で出力し、一定間隔のT1でサンプリングされた入力
信号は1/f特性に従って、時にはゆっくり、時には速
やかに出力されることにより自然の音程のゆらぎを付与
した音波を発生させる。なお、第1のサンプラ47に対
する周期T1が第2のサンプラ49の基本周期のT2よ
りはるかに大きい場合には入力データの間引きによる出
力を1/f特性でゆるがせることが出来る。この間引き
回数を1/fに従ってゆるがせることにより上述と同様
な効果を奏することも出来る。
【0043】図8は本発明の第7実施例によるデジタル
処理装置における音色変換器を示し、全体として24G
で示されるが、上記実施例と同様に白色ノイズ発生器4
2及び1/fゆらぎ変換器43を利用し、この変換器4
3の出力は遅延回路50に供給され、これには騒音が入
力され遅延回路50は1/fゆらぎ変換器43の出力を
受け、その遅延時間が1/f特性で変化させられる。こ
れによりこの出力が第2のスピーカ17に供給される
が、これにより単調な騒音のリズムが音響的リズムに変
換され、耳には優しい音として伝播されることになる。
【0044】図9は本発明の第8実施例によるデジタル
処理装置における音色変換器を示し、全体として24H
で示されているが、本実施例においては消音回路Q0
スピーカ3を共有している。すなわち、騒音源2に取り
付けられた騒音検出器5の出力は増巾器6に供給され、
これがA/D変換器7でデジタル変換されてその出力が
本発明に係る音色変換器本体51に供給され、このデジ
タル出力y’が第1の加算器52に供給され、これは他
方、本来の消音回路Q0 のアダプティブ・フィルタ8の
デジタル出力yに加算されてD/A変換器11に供給さ
れ、これが増巾器12で増巾されてスピーカ3から消音
音波を発生させるのであるが、この中には音色変換器本
体51の出力y’が加えられているので、消音動作を確
実とし、音色変換器51の出力を消音しないためと、消
音偏差検出マイク4の出口から音色変換器の出力y’を
取り除く必要がある。すなわち、消音偏差検出マイク4
の出力が増巾器13及びA/D変換器14を介して減算
器54に供給されるが、他方、音色変換器本体51のデ
ジタル出力y’が遅延器53に加えられ、この遅延され
た出力が減算器54に供給されている。この遅延器53
の特性は、係数演算器9の入力側に接続されているデジ
タル遅延器10と同じ遅延特性を有する。すなわち、D
/A変換器11の入力部から消音誤差信号eまでの伝達
遅れ特性を有するものである。これにより、確実に音色
変換器本体51の出力y’成分は消去された上で、偏差
eが係数演算器9において騒音源から同じ伝達特性で遅
らせた参照信号rと比較されてアダプティブ・フィルタ
8のタップの係数を変更させてこの消音偏差eが0とな
るように調整される。本実施例においても音色変換器本
体51は、上述の第1実施例乃至第8実施例の何れの構
成をとってもよい。これにより、1次のローパスフィル
タ、又は積分器でこれを構成した場合には、1/f特性
の音波をダクト1の開口端1aから外方に発して伝播さ
せることにより人の耳には優しい音波となる。
【0045】図10は本発明の第9実施例によるデジタ
ル信号処理装置を示すが、その中の音色変換器は全体と
して24Iで示され、本実施例は従来例の図17、図1
9及び図20で示すように、立体的に騒音を消音する場
合であり、図16の回路に対応する部分については同一
の符号を付しその詳細な説明は省略する。すなわち、本
実施例においても騒音信号NSは増巾器26により増巾
されるのであるが、これがA/D変換器55によりデジ
タル変換されて、音色変換器本体56に供給され、この
デジタル出力y’がD/A変換器57でアナログ変換さ
れて、これが増巾器58で増巾されて、加算器59に供
給される。この加算器59には、騒音信号を受けてデジ
タル変換し、アダプティブ・フィルタADF0及びD/
A変換器11a’を通ってこのデジタル出力が供給され
るのであるが、この加算結果が増巾器12a’に供給さ
れ、これがスピーカS0 に供給され、これから音色変換
音波を含む消音音波が発生する。上記実施例と同様に、
音色変換器56のデジタル出力y’は、消音回路部Qの
遅延器D00、D01、D10、D11と同じ遅延特性
を有する遅延器61、62、63及び64に供給され、
これらの出力が消音偏差検出マイクM0、M1の、増巾
器13a’、13b’及びA/D変換器14a’、14
b’を介しての出力から減算器65、66及び67、6
8で減算されて上記実施例と同様に音色変換器56の出
力分を消去した上で偏差e0 、e1 が0とすべく係数演
算器9a’、9b’で演算してアダプティブ・フィルタ
ADF0及びADF1のタップの係数を偏差e0 、e1
が0となるべく調節する。本実施例においても上記実施
例と同様の効果を奏することは明らかである。勿論、音
色変換器本体56は上記第1実施例乃至第6実施例の何
れの変換器を用いても良い。
【0046】図11は本発明の第10実施例によるデジ
タル処理装置を示し、全体として30Aで示されるが、
本実施例では上述の騒音源に代わってCDプレーヤ70
が適用されている。CDプレーヤ70は公知のように構
成されており、その右側のアナログ出力yR及び左側の
アナログ出力yLをそれぞれA/D変換器71R及び7
1Lに供給し、これらのデジタル出力が音色変換器72
R及び72Lに供給される。これらの変換器72R、7
2Lは上述の実施例の何れであっても良く、例えば第1
実施例と同様に1/f特性を有する音色変換器であって
も良く、あるいは第2実施例により各種木材でシュミレ
ートされたメモリ特性を有するデジタルフィルタでなっ
ていても良く、その音色変換デジタル出力がD/A変換
器73R,73Lにより変換されて出力yR’、yL’
で右側用スピーカ、左側スピーカを駆動するものであ
る。CDプレーヤ70は、公知のようにその再生方式に
より20kHz以上の音波を忠実に再生することは難し
く、従って高度なオーディオファンには不満である。こ
れを音色変換器72R、72Lにより確信し、同じCD
プレーヤ70からの音をより好ましい音に変換して出力
するようにしてもよい。
【0047】図12は本発明の第11実施例によるデジ
タル処理装置を示し、全体として図30Bで示される
が、本実施例のCDプレーヤ74はデジタル出力yD
発生させるが、このyD は入力側信号変換器75で、右
成分yRDと左成分yLDとのパラレルデータとされ、
これらはそれぞれ音色変換器76R、76Lに供給さ
れ、上記実施例と同様に好ましい音色に変換した後、出
力側信号変換器77に供給してCDプレーヤ74のデジ
タル出力yDを好ましい音にシリアルに変換されたy
D’として出力され、これが1組のスピーカに供給さ
れ、デジタル音響機器において、とげとげしい、無機
質、静寂すぎるなどの、デジタル処理特有の好ましくな
い音色を、聴感上好ましいアナログ的な音色に変換し、
音楽鑑賞における感動を高めることができる。
【0048】なお、以上の実施例において、該騒音の入
力側に配設されているA/D変換器23の前段に、及
び、スピーカ27へのアナログ出力を供給するD/A変
換器26の後段に、それぞれ必要に応じて、AAF(ア
ンチ・エリアシング・フィルタ)及び、SMF(スムー
ジング・フィルタ)を挿入するようにしても良い。な
お、図7の入力サンプラ47の前段にも必要に応じてA
AFを挿入するようにしても良い。
【0049】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の
技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0050】例えば以上の実施例では、補正フィルタ3
1は1/f特性としたが、一般に1/fn としてnを1
と2との間で変更するようにしても良く、又、上記実施
例においてCDプレーヤ70、74の代わりに一般のデ
ジタル音響機器に本発明を適用しても良い。例えば、D
AT録音再生機や音声信号がデジタルである衛星放送受
信機にも本発明は適用可能である。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の音響用デジ
タル信号処理装置によれば、音源が如何なるものであろ
うと人の耳には優しい、耳あたりの良い音として優しい
環境を作ることが出来る。騒音や不快な音色を、聴感上
好ましい快適な音色に変換する効果がある。すなわち、
騒音を基にして、適度な環境騒音やゆらぎなどの自然界
の特性や、好ましい響きを付与することにより、聴感上
好ましい音場空間を創成することができる。ANC装置
(消音装置Q、Q0 )特有の、気圧の変動に似た圧迫感
や、過度な静寂などの、聴感上の違和感を生ずることが
ない。又、騒音源の音の特長が保存され、騒音源となる
装置に異常が発生しても、それを容易に感知することが
できる。また、デジタル音響機器において、とげとげし
い、無機質、静寂すぎるなどの、デジタル処理特有の好
ましくない音色を、聴感上好ましいアナログ的な音色に
変換し、音楽鑑賞における感動を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本原理を示す音響用デジタル信号処
理回路の回路図である。
【図2】本発明の第1実施例によるデジタル信号処理装
置の回路図である。
【図3】本発明の第2実施例による音響用デジタル信号
処理装置の回路図である。
【図4】本発明の第3実施例によるデジタル信号処理装
置の回路図である。
【図5】本発明の第4実施例によるデジタル信号処理装
置の回路図である。
【図6】本発明の第5実施例による音響用デジタル信号
処理装置の回路図である。
【図7】本発明の第6実施例による音響用デジタル信号
処理装置の回路図である。
【図8】本発明の第7実施例による音響用デジタル信号
処理装置の回路図である。
【図9】本発明の第8実施例による音響用デジタル信号
処理装置の回路図である。
【図10】本発明の第9実施例による音響用デジタル信
号処理装置の回路図である。
【図11】本発明の第10実施例による音響用デジタル
信号処理装置の回路図である。
【図12】本発明の第11実施例による音響用デジタル
信号処理装置の回路図である。
【図13】本発明の第1実施例の作用を示す周波数特性
のチャートである。
【図14】本発明の従来例の消音装置の回路図である。
【図15】同作用を示す周波数特性のチャートである。
【図16】第2の従来例の消音装置の回路図である。
【図17】図16の消音装置が適用される自動車内の座
席部の斜視図である。
【図18】同作用を示す周波数特性のチャートで、Aは
消音前の周波数特性を示すチャートであり、Bは消音後
の周波数特性を示すチャートである。
【図19】第2従来例が適用される他例で、室内の座椅
子示す斜視図である。
【図20】更に他例を示す室内のベッドの斜視図であ
る。
【符号の説明】
21 音響用デジタル信号処理装置 24 音色変換器 24a 音響用デジタル信号処理回路 24b 音響用デジタル信号処理回路 24c 音響用デジタル信号処理回路 24d 音響用デジタル信号処理回路 24a 音響用デジタル信号処理回路 24e 音響用デジタル信号処理回路 24f 音響用デジタル信号処理回路 24g 音響用デジタル信号処理回路 24h 音響用デジタル信号処理回路 24i 音響用デジタル信号処理回路 27 第2のスピーカ 30a 音響用デジタル信号処理回路 30b 音響用デジタル信号処理回路 31 補正フィルタ 32−1 デジタルフィルタ 32−2 デジタルフィルタ 32−3 デジタルフィルタ 32−n デジタルフィルタ 38−1 デジタルフィルタ 38−2 デジタルフィルタ 38−3 デジタルフィルタ 38−n デジタルフィルタ 42 白色ノイズ発生器 43 1/fゆらぎ変換器 44 ゲイン調節器 45 加算器 46 加算器 47 第1のサンプラ 48 バッファメモリ 49 第2のサンプラ 50 遅延回路 51 音色変換器 52 加算器 56 音色変換器 61 遅延器 62 遅延器 63 遅延器 64 遅延器 70 CDプレーヤ 72R 音色変換器 72L 音色変換器 74 CDプレーヤ 75R 音色変換器 75L 音色変換器 76R 音色変換器 76L 音色変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 21/00 G10K 11/16 B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音源の近傍に配設された音波発生手段
    と、前記騒音源に近接して配設された騒音検出手段と、
    少なくとも前記騒音検出手段の検出出力を受け、該検出
    出力をデジタル処理して前記音波発生手段を駆動する消
    音信号生成装置とを備えた音響用デジタル信号処理装置
    において、前記騒音検出手段の検出出力を受け、音色を
    変換させるべく前記検出出力をデジタル処理する音色変
    換器と、該音色変換器の出力を受け、変換音波を放出さ
    せる第2の音源発生手段を設けたことを特徴とする音響
    用デジタル信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記音色変換器は周波数スペクトルもし
    くは音圧の変動が1/fn (fは周波数)特性となる出
    力を発生させるデジタルフィルタで成る請求項1に記載
    の音響用デジタル信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記音色変換器は、前記騒音検出手段に
    対し接続された一つの、又は並列に接続された複数の、
    音響的に好ましい響きの周波数特性を有する複数のデジ
    タルフィルタと、これらフィルタの出力を加算する加算
    手段とから成り、該加算手段の加算結果に前記騒音検出
    手段の検出出力を加算して、この加算結果を前記第2の
    音波発生手段に供給するようにした請求項1に記載の音
    響用デジタル信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記音色変換器は、前記騒音検出手段に
    対し直列に接続された複数の、音響的に好ましい響きの
    周波数特性を有する複数のデジタルフィルタから成り、
    これらデジタルフィルタの最終的な出力に前記騒音検出
    手段の検出出力を加算して、この加算結果を前記第2の
    音波発生手段に供給するようにした請求項1に記載の音
    響用デジタル信号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記音色変換器は、白色ノイズ発生器
    と、該発生器の出力を受け、周波数スペクトルもしくは
    音圧の変動が1/fn 特性となる出力を発生させるデジ
    タルフィルタと、該デジタルフィルタの出力を受け、ゲ
    インを調節するゲイン調節器とから成り、該ゲイン調節
    器に前記騒音検出手段の検出出力を供給して、前記デジ
    タルフィルタの出力に応じてゲインを調節され、該ゲイ
    ン調節器の出力を前記第2の音波発生器に供給するよう
    にした請求項1に記載の音響用デジタル信号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記音色変換器は、白色ノイズ発生器
    と、該発生器の出力を受け、周波数スペクトルもしくは
    音圧の変動が1/fn 特性となる出力を発生させるデジ
    タルフィルタとから成り、該デジタルフィルタの出力と
    前記騒音検出手段の出力を加算して、その加算結果を前
    記第2の音波発生手段に供給するようにした請求項1に
    記載の音響用デジタル信号処理装置。
  7. 【請求項7】 前記音色変換器は、前記騒音検出手段の
    出力を入力し、該入力信号を一定周期でサンプリングす
    るサンプラと、該サンプラでサンプリングした信号を記
    憶しておくバッファメモリと、周波数スペクトルもしく
    は音圧の変数が1/fn 特性を有するデジタルフィルタ
    と前記バッファメモリの内容をサンプルし、出力するた
    めの出力サンプラ、該出力サンプラに接続されるサンプ
    ル周期調節手段とを備え、前記出力サンプラの出力周期
    が前記サンプル周期調節手段の出力を受け、これに連動
    してその周期を可変させるようにし、前記出力サンプラ
    の出力を前記第2の音波発生器に供給するようにした請
    求項1に記載の音響用デジタル信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記音波発生器は、白色ノイズ発生器
    と、周波数スペクトルもしくは音圧の周波数特性が1/
    n 特性であるデジタルフィルタと遅延器とから成り、
    前記デジタルフィルタの出力を受けて、前記遅延器の遅
    延時間を可変とするようにし、該遅延器が前記騒音検出
    手段の出力を遅延させて前記第2の音波発生手段に供給
    するようにした請求項1に記載の音響用デジタル信号処
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記1/fn のnが1である請求項1、
    2又は5〜8の何れかに記載の音響用デジタル信号処理
    装置。
  10. 【請求項10】 前記デジタルフィルタはローパスフィ
    ルタ又は積分器から成る請求項1〜9の何れかに記載の
    音響用デジタル信号処理装置。
  11. 【請求項11】 デジタル音響機器のアナログまたはデ
    ジタルの音声信号ラインに音色を変換させる音色変換デ
    ジタルフィルタを1つまたは複数を直列に挿入したこと
    を特徴とする音響用デジタル信号処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100486458B1 (ko) * 2002-07-16 2005-05-03 주식회사 현대오토넷 차량용 오디오 시스템의 음성처리회로
WO2011052088A1 (ja) * 2009-11-02 2011-05-05 三菱電機株式会社 騒音制御システム、並びに、それを搭載したファン構造体及び空気調和機の室外機

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