JPH09105373A - 車両用動力機構制御装置 - Google Patents

車両用動力機構制御装置

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JPH09105373A
JPH09105373A JP26131195A JP26131195A JPH09105373A JP H09105373 A JPH09105373 A JP H09105373A JP 26131195 A JP26131195 A JP 26131195A JP 26131195 A JP26131195 A JP 26131195A JP H09105373 A JPH09105373 A JP H09105373A
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JP
Japan
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power mechanism
engine
vehicle
remote
signal
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JP26131195A
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English (en)
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Yoshikazu Nagashima
良和 長嶋
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンが駆動状態である無人車両におい
て、車両自身が異常を来した場合、これを検出し事故を
未然に防ぐことができる車両用動力機構制御装置を提供
する。 【解決手段】 送信機40からの制御信号により、車両10
に配設された走行用動力機構30の始動操作を車両外部か
ら行う遠隔始動操作手段S1と、前記遠隔始動操作手段S1
により前記動力機構30が始動され遠隔駆動状態となった
場合に、所定操作の実行により遠隔駆動状態を解除し、
前記動力機構30を通常駆動状態にする遠隔駆動解除手段
S2とを有する車両用動力機構制御装置において、前記車
両10の遠隔駆動対象となる構成機器についての異常の有
無を検出し、異常情報として出力する異常情報出力手段
51aと、前記動力機構30の遠隔駆動状態において前記異
常情報出力手段51aからの異常情報が検出された場合、
前記動力機構30を駆動状態から停止状態とする動力機構
停止手段51bとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
に用いられ、その動力機構としてのエンジンの始動など
を遠隔操作により行う車両用動力機構制御装置に係り、
より詳細には、エンジンの始動を遠隔操作により行った
場合において、無人状態の車両に対する事故を防止する
機構に関するものである。
【0002】従来、この種の車両用動力機構制御装置と
しては、例えば、特開昭63−11460号公報に記載
された装置(以下、従来装置という)があった。この従
来装置は、自動車に代表される車両において、ドアの施
錠及びエンジンの始動をイグニッションキー(以下単に
IGキーという)を使用して行う通常のドア施錠機構及
びエンジン始動機構の他に、このドアの施錠及びエンジ
ンの始動を送信機からの遠隔操作により行ういわゆるキ
ーレスエントリ機構及びその付属機構を有した装置とし
て構成されている。
【0003】以下、この従来装置に関して説明する。こ
の従来装置は、赤外線発生機構あるいは電磁波発生機構
を備えた送信機としてのIGキーと、赤外線受信機とし
ての赤外線センサあるいは電磁波受信機としてのアンテ
ナ線を有し、IGキーは運転者などにより携行され、赤
外線センサ及びアンテナ線は車両の所定位置(ドアハン
ドル、後部ガラス等)に配設される。そして、上記IG
キーが運転者などにより操作されると、このIGキーは
暗号化された赤外線あるいは電磁波信号(以下、操作信
号という)を送出する。この送出された操作信号は、赤
外線センサ及びアンテナ線により受信され、データ処理
部に入力される。
【0004】データ処理部では、入力された暗号信号の
符号化を行い、この暗号信号が示す制御命令を認識する
とともにこの制御命令に基づく制御信号を生成する。例
えばドアの施錠及び開錠、エンジンの始動、シートの移
動といった動作を行うための制御信号を生成する。この
制御信号は実際に制御を行う各制御機構に送出され、そ
して各制御機構は指定された制御動作を実行する。
【0005】そして、このような従来装置において、上
述した遠隔操作によりエンジンの始動を行った場合は、
遠隔操作によるエンジンの始動時点から規定時間内にI
Gキーによる始動操作、すなわちIGキーをキーシリン
ダに挿入するとともに挿入したIGキーの回転操作がな
されることにより正常なエンジン始動動作と判定し、エ
ンジンの駆動状態すなわち回転状態を継続する。また、
規定時間内にIGキーによる始動操作が行われなかった
場合には、異常と判定してエンジンを駆動状態から停止
状態とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
遠隔操作によるエンジンの始動は、エンジンを円滑に走
行させる暖気運転を予め終了させ、運転者が車内に乗り
込んだ時点において直ちに走行できるようにすることを
目的として行われるものである。従って、上述した遠隔
操作における規定時間は、エンジンの暖気運転時間に応
じた概ね数分程度の比較的長時間に規定される。また、
このように遠隔操作によりエンジンが始動され、暖気運
転を行っている場合には、上述した目的より、その車両
は無人状態である確率が極めて高い。以上から、この遠
隔操作によるエンジンの始動及び暖気運転時において
は、エンジンが駆動状態でありながらも車両内が無人で
ある状態が数分間続くことになる。
【0007】そして、この従来装置においては、エンジ
ン始動時から運転者が車両に乗り込むまでの期間内に車
両自身についての異常、例えばエンジンの高回転駆動、
エンジンの異常加熱、またバッテリを充電するための発
電機(オルタネータ)の動作異常についての対策が講じ
られておらず、異常をそのまま放置した状態が継続され
る構成となっていた。本発明はこのような事情に鑑みて
なされたものであり、エンジンが駆動状態である無人車
両において、車両自身が異常を来した場合、これを検出
し事故を未然に防ぐことができる車両用動力機構制御装
置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明によりなされた車両用動力機構制御装置は、
図1の基本構成図に示すように、送信機(40)からの
制御信号により、車両(10)に配設された走行用動力
機構(30)の始動操作を車両外部から行う遠隔始動操
作手段(S1)と、前記遠隔始動操作手段(S1)によ
り前記動力機構(30)が始動され遠隔駆動状態となっ
た場合に、所定操作の実行により遠隔駆動状態を解除
し、前記動力機構を通常駆動状態にする遠隔駆動解除手
段(S2)とを有する車両用動力機構制御装置におい
て、前記車両(10)の遠隔駆動対象となる構成機器に
ついての異常の有無を検出し、異常情報として出力する
異常情報出力手段(51a)と、前記動力機構(30)
の遠隔駆動状態において前記異常情報出力手段(51
a)からの異常情報が検出された場合に、前記動力機構
(30)を駆動状態から停止状態とする動力機構停止手
段(51b)とを有することを特徴としている。
【0009】また、前記動力機構(30)は、点火装置
(31b)からの火花により動力を取得するエンジン
(31a)であり、前記動力機構停止手段(51b)
は、前記点火装置(31b)の動作を停止させる点火カ
ット手段(51c)であることを特徴としている。
【0010】また、前記動力機構(30)は、燃料供給
装置(35)から供給された燃料により動力を取得する
エンジン(31a)であり、前記動力機構停止手段(5
1b)は、前記燃料供給装置(35)の動作を停止させ
る燃料供給カット手段(51d)であることを特徴とし
ている。
【0011】また、前記異常情報出力手段(51a)
は、前記動力機構(30)としてのエンジン(31a)
の回転数を監視するエンジン回転数監視手段(51
e)、前記エンジン(31a)の温度を一定範囲に維持
する冷却水の温度あるいは前記エンジン(31a)の潤
滑媒体としてのエンジンオイルの温度を監視する水温/
油温監視手段(51f)、前記エンジンオイルの循環圧
力を監視する油圧監視手段(51g)、車両(10)の
電気エネルギを発生する電気エネルギ発生手段からの電
気エネルギを監視する電気エネルギ監視手段(51h)
の中の少なくとも1つの手段からの出力情報に基づき、
異常情報を出力することを特徴としている。
【0012】上記構成において、前記遠隔始動操作手段
(S1)は動力機構(30)の始動を車両外部からの遠
隔操作により行い、異常情報出力手段(51a)は車両
(10)に配された遠隔駆動対象となる構成機器につい
ての異常の有無を検出し、異常情報として出力する。動
力機構停止手段(51b)は、前記遠隔始動操作手段
(S1)により動力機構(30)が始動された場合、前
記異常情報出力手段(51a)は異常情報を監視し、こ
の異常情報が検出されると前記動力機構(30)を駆動
状態から停止状態とする。
【0013】すなわち、車両の遠隔駆動対象となる構成
機器に対する異常情報を出力する異常情報出力手段を設
け、遠隔操作による動力機構の始動が行われた場合、動
力機構の動作開始時点から車両内部の始動操作機構が操
作されるまでの期間内において、遠隔駆動対象となる構
成機器についての「異常有り」を示す情報が異常情報出
力手段から出力された場合に車両の動力機構を停止する
構成としたので、無人状態おける車両に異常が生じた場
合、動力機構を停止することができ、事故を防ぐことが
できる。
【0014】また、前記動力機構停止手段(51b)
は、前記動力機構(30)としてのエンジン(31a)
に対する点火カット手段(51c)あるいは燃料供給カ
ット手段(51d)であるので、車両の異常が検出され
た場合において確実にエンジンを停止させ、動力機構
(30)の異常加熱といった事故を防ぐことができる。
【0015】また、前記異常情報出力手段(51a)
は、前記動力機構(30)としてのエンジン(31a)
の回転数を監視するエンジン回転数監視手段(51
e)、前記エンジン(31a)の温度を一定範囲に維持
する冷却水の温度あるいは前記エンジン(31a)の潤
滑媒体としてのエンジンオイルの温度を監視する水温/
油温監視手段(51f)、前記エンジンオイルの循環圧
力を監視する油圧監視手段(51g)、車両(10)の
電気エネルギを発生する電気エネルギ発生手段(33
a)からの電気エネルギを監視する電気エネルギ監視手
段(51h)の中の少なくとも1つの手段からの出力情
報に基づき、異常情報を出力する。
【0016】すなわち、遠隔始動操作が行われた場合に
おいて、この遠隔駆動状態が解除されるまでの期間、車
両における遠隔駆動対象となる構成機器の異常を監視
し、異常が検出された場合に車両の動力機構を停止する
ように構成したので、無人状態での車両に対する異常を
容易に検出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図面を参照して説明する。まず、図2乃至図5を参
照して、具体例の構成について説明する。図2を参照す
る。同図は、遠隔始動操作手段の構成、より詳細には車
両外部より制御信号を送出する送信機と、この送信機か
らの制御信号を受信する受信機の構成を示すブロック図
である。同図において、10は車両本体、11はアンテ
ナ、12は分配器、13は受信機である。
【0018】車両本体10はいわゆる乗用車として構成
され、その後部には後部ガラス10aが設けられてい
る。そして、この後部ガラス10aの表面には線状のア
ンテナ11がつづら折れ状に貼設されている。このアン
テナ11は、所定周波数帯域の電波の受信を行うもの
で、送信機として機能するイグニッションキー(以下I
Gキーという)40からの操作情報の電磁波SG1、あ
るいはラジオなどの音声情報の電磁波SG2を受信す
る。
【0019】なお、このIGキー40は図示しない電磁
波発生手段を有しており、操作者による操作が行われた
際に、暗号化された操作情報に相当する高周波の電磁波
SG1を送出する。なお、このIGキー40の電磁波発
生手段は、エンジン始動、ドアロック解除といった操作
内容に応じた複数の操作情報(コード)を出力するよう
に構成されている。
【0020】また、アンテナ11の端部には分配器12
が接続されている。この分配器12は、IGキー40か
ら送出された電磁波(高周波信号)SG1と、ラジオな
どの音声情報の電磁波(低周波信号)SG2とを分離す
るもので、この分配器12にて分配されたIGキー40
からの電磁波SG1は受信機13に送出され、また音声
情報の電磁波SG2は車両本体10内に配設されたラジ
オ(図示せず)に送出される。そして、受信機13は、
アンプ13aと、検波回路13bと、波形整形回路13
cとを有し、分配器12からの電磁波信号SG1すなわ
ち高周波信号は、まずアンプ13aにより増幅され、次
いで検波回路13bに送出される。
【0021】この検波回路13bにおいて、増幅信号中
の変調信号成分の抽出すなわちIGキー40が送出した
操作情報に相当する信号成分が抽出される。さらに、こ
の検波回路13bからの変調信号成分の信号は、波形整
形回路13cにて波形整形が施されることによりコード
信号SG3に変換される。このコード信号SG3は、デ
ータ処理部(後述)に送出され、動力機構として機能す
るエンジン(後述)に対する制御に用いられる。また、
この波形整形回路13cは、後述するイグニッションコ
ントローラ(以下IGコントローラという)に対する制
御信号すなわち車両の構成機構の電源をオンオフ制御す
るIG制御信号SG4を出力する。従って、これらの分
配器12及び受信機13は、通常は受信待機状態とされ
ている。そして、この受信待機状態においては、これら
の分配器12及び受信機13は、車両の主電源(後述す
るバッテリ)とは別系統の電池により駆動されている。
【0022】次に、図3を参照して、車両内部の機構に
ついて説明する。同図は車両(乗用車)の内部構成を示
した図で、20は車両内部、21は操舵機構としてのス
テアリング機構、22はエンジン始動機構としてのイグ
ニッション機構、23は車両の速度制御用の操作機構と
しての加減速機構、24は運転者あるいは同乗者が乗降
するドア部、25は後述する変速機構に運転者からの操
作情報を与えるための変速操作機構、26は運転者など
が着座するシート、27は車両を長時間停車させる場合
などに使用するパーキングブレーキに関するパーキング
ブレーキ操作機構、28は後述する動作制限処理の動作
を指定する制御選択スイッチ(SW)である。
【0023】ステアリング機構21は通常のステアリン
グ21aとして構成されており、運転者がシート26に
着座した際における適宜位置に配設されている。そし
て、このステアリング21aには、ステアリング21a
の操作すなわち回転を検出するステアリング検出センサ
21bが付設されている。そして、このステアリング検
出センサ21bはステアリング21aが操作された場合
にステアリング操作信号SG5を出力する。
【0024】イグニッション機構22は、キーシリンダ
22a、キースイッチ22b、キーポジションスイッチ
22c及びイグニッションコントローラ(IGコントロ
ーラ)22dとから構成されている。キーシリンダ22
aは、IGキー40の挿入部として構成され、例えばス
テアリング21aの下方側の所定位置に配設されてい
る。キースイッチ22bは、IGキー40がキーシリン
ダ22aへ挿入されたことを検出するスイッチで、IG
キー40が挿入された際にキー検出信号SG6を出力す
る。
【0025】キーポジションスイッチ22cは、IGキ
ー40のキーシリンダ22aへの挿入状態におけるIG
キー40の操作情報を出力するもので、その回転角度に
応じて、例えばエンジンスタート、イグニッションO
N、イグニッションOFF、ハンドルロックといった情
報をキーポジション情報SG7として出力する。IGコ
ントローラ22dは、このキーポジション情報SG7に
基づき、車両電源をオン状態にする制御信号あるいはエ
ンジンをスタートさせる制御信号をイグニッション情報
(IG情報)SG8として出力する。また、このIGコ
ントローラ22dには後述するデータ処理部から強制オ
フ情報SG9が入力され、この強制オフ情報SG9が入
力された場合、このIGコントローラ22dはIG情報
SG8として車両電源をオフ状態とする情報を出力す
る。
【0026】加減速機構23は、アクセルペダル23a
と、アクセル検出センサ23bと、ブレーキペダル23
cと、ブレーキ検出センサ23dとから構成されてい
る。アクセルペダル23a及びブレーキペダル23c
は、運転者の脚部により操作されるもので、運転者はア
クセルペダル23aの操作によりエンジン回転数の増減
制御を行い、ブレーキペダル23cの操作により車両の
制動を行う。アクセル検出センサ23bは、アクセルペ
ダル23aの操作状態を検出するもので、アクセルペダ
ル23aの操作量が所定量以上である場合に、アクセル
検出信号SG10を出力する。また、ブレーキ検出セン
サ23dは、ブレーキペダル23cの操作状態を検出す
るもので、ブレーキペダル23cの操作量が所定量以上
である場合に、ブレーキ検出信号SG11を出力する。
【0027】ドア部24は、ドア24Aと、このドア2
4Aに開閉可能に設けられた窓24Bを有している。そ
して、このドア部24には、ドア24Aを開く場合に操
作するドアハンドル24aと、このドアハンドル24a
の操作の有無すなわち人為的にドア開放操作が行われた
か否かを検出し、この検出結果をドアハンドル操作信号
SG12として出力するドアハンドル検出センサ24b
と、ドア24A自身の開閉状態を検出し、この開閉状態
をドア開閉信号SG13として出力するカーテシスイッ
チ(SW)24cと、窓24Bを開閉する際に操作する
パワーウインド操作スイッチ(SW)24dと、このパ
ワーウインド操作スイッチ24dからの操作信号に基づ
き窓24Bを開閉駆動するパワーウインドモータ24e
と、窓24Bに付設されこの窓24Bの開閉状態をウイ
ンド開閉信号SG14として出力するウインド開閉検出
センサ24fとが設けられている。
【0028】また、このドア部24には、ドア24Aを
ロック状態にする際に操作されロック信号を出力するド
アロックスイッチ(SW)24gと、ロック状態にある
ドア24Aのロックを解除する際に操作されアンロック
信号を出力するドアアンロックスイッチ(SW)24h
と、ドア24Aがロック状態であるか否かを検出し、こ
の検出結果をドアロック検出信号SG15として出力す
るドアロック検出センサ24iと、ドアのロック及びロ
ック解除を行う機構として構成され、ドアロックスイッ
チ24gからのロック信号、ドアアンロックスイッチ2
4hからのアンロック信号あるいは後述するデータ処理
部からのドアロック制御信号SG21に応じてドアのロ
ック及びロック解除を行うドアロックアクチュエータ2
4jが設けられている。
【0029】変速操作機構25は、セレクタレバー25
aと、伝達プレート25bと、シフトポジションスイッ
チ25cと、シフトロックアーム25dと、シフトロッ
クソレノイド25fとから構成されている。セレクタレ
バー25aは、後述する変速機構のシフトポジション、
例えばP(パーキング)、R(リバース,後退)、N
(ニュートラル)、D(ドライブ)、2(セカンド)、
L(ロー)といったシフトポジションを指定する操作機
構として構成されている。上述したシフトポジションに
おいて、Pポジションは車両を長時間停車させる際に選
択するポジションで、このPポジションが選択されると
エンジンとタイヤとの動力伝達系が固定され、車両は走
行できない状態となる。
【0030】伝達プレート25bは、上記セレクタレバ
ー25aとシフトポジションスイッチ25cとの間に配
設され、セレクタレバー25aのシフト位置すなわち操
作情報をシフトポジションスイッチ25cに伝達する。
そして、シフトポジションスイッチ25cは、セレクタ
レバー25aのシフト位置に応じたシフト情報をシフト
ポジション情報SG16として出力する。
【0031】シフトロックアーム25dは、上記伝達プ
レート25bに係合することにより伝達プレート25b
の動きを固定する固定片として構成されている。すなわ
ち、このシフトロックアーム25dは支軸25eに軸支
されるとともにシフトロックソレノイド25fによりこ
の支軸25eを中心として回転する。なお、このシフト
ロックソレノイド25fはデータ処理部(後述)からの
シフトロック制御信号SG17により制御されている。
そして、このシフトロックアーム25dが回転し伝達プ
レート25bに係合した場合(図中実線の状態)には、
上記セレクタレバー25aはPポジションに固定され
る。また、シフトロックアーム25dと伝達プレート2
5bとの係合が解除された場合には、セレクタレバー2
5aによる操作が可能な状態となる。
【0032】シート26は、背面部26aと座面部26
bとから構成され、この座面部26b内には着座センサ
26cが設けられている。この着座センサ26cはいわ
ゆる感圧センサとして構成されており、所定の圧力が加
えられると電圧信号を出力する。そして、この具体例に
おける着座センサ26cは、人間がシート26に座った
場合に着座検出信号SG18を出力する。パーキングブ
レーキ操作機構27は、パーキングブレーキレバー27
aと、パーキングブレーキスイッチ(SW)27bとを
有している。そして運転者などによりパーキングブレー
キレバー27aが操作されるとパーキングブレーキスイ
ッチ27bは、パーキングブレーキ操作信号SG19を
出力する。制御選択スイッチ28は、上述したように動
作制限処理の動作を指定するスイッチとして構成され、
運転者等によって操作可能とされている。そして、この
具体例では、点火カットによるエンジン停止、燃料カッ
トによるエンジン停止あるいはシフトロックのいずれか
を選択し、その選択状態を選択信号SG20として出力
する。
【0033】次に、図4を参照して、車両の動力機構と
してのエンジン周辺部について説明する。同図は、エン
ジン周辺部30の構成を示した図で、31は動力源とな
るエンジンユニット、32はバッテリユニット、33は
発電ユニット、34は変速機構としてのトランスミッシ
ョン、35は燃料供給装置、36はタイヤである。エン
ジンユニット31は、エンジン31aと、イグニッショ
ンコイル(IGコイル)31bと、スタータ31cと、
スタータリレー31dと、水温/油温計31eと、油圧
計31fとを有している。
【0034】上記エンジン31aは、ガソリンなどの燃
料を燃焼させることにより動力すなわち回転力を得る機
構で、シリンダ内を往復するピストン、ピストンにより
圧縮されたシリンダ内の燃焼ガス(前記燃料が混合した
空気)に点火を行う点火プラグ、ピストンによる往復運
動を回転力に変換するクランク機構、エンジン自身の温
度を一定範囲に維持するための水冷機構(いずれも図示
せず)などを有し、後述するデータ処理部からのエンジ
ン制御信号SG24に基づいて動作するエンジンコント
ロールユニット31gにより制御されている。
【0035】そして、IGコイル31bの一次側端子す
なわちエンジンコントロールユニット31gからIGコ
イル31bへ送出される制御信号より、エンジン31a
の回転状態を示す回転検出信号SG25を取得する。ま
た、IGコイル31bは、前記ピストンの位置に応じて
発生する点火タイミング信号のタイミングで、エンジン
31aの点火プラグ(図示せず)に対して高電圧を供給
する。
【0036】スタータ31cは、上記エンジン31aの
クランク機構を回転駆動する機構として構成され、付設
されたスタータリレー31dにデータ処理部(後述)か
らのスタータ信号SG22が入力されると、このスター
タ31cがクランク機構を回転駆動する。そして、この
クランク機構の回転に伴い、ピストンがシリンダ内を移
動するとともに点火プラグによる点火動作が行われ、こ
れによりエンジンが始動し、駆動状態となる。また、水
温/油温計31eは、上記水冷機構における冷媒として
のクーラント(冷却水)の温度、及び、エンジン31a
の潤滑剤としてのエンジンオイルの温度を検出して水温
/油温情報SG23として出力し、油圧計31fは、前
記エンジンオイルの循環圧力を検出して油圧情報SG2
9として出力する。
【0037】バッテリユニット32は、バッテリ32a
と電源スイッチ32bを有している。このバッテリ32
aには電気エネルギが蓄えられており、このバッテリ3
2aに接続された電源スイッチ32bに対し、受信機1
3あるいはデータ処理部(後述)からのIG制御信号S
G4が入力されると、この電源スイッチ32bがオン状
態となり車両各部に配設された各構成機構中の所定の構
成機構に対し、バッテリ32aに蓄えられた電気エネル
ギすなわち電圧が印加される。
【0038】発電ユニット33は、オルタネータ33a
と、プーリ33bと、ベルト33cと、整流回路33d
を有している。オルタネータ33aは、いわゆる交流式
の発電器として構成されており、自らの回転により交流
の電気信号を生成し、生成した電気信号を整流回路33
dに送出する。プーリ33bは、エンジン31aのクラ
ンク機構の回転に伴って回転するように構成され、また
ベルト33cはこのプーリ33bとオルタネータ33a
の双方に架設されている。
【0039】整流回路33dは、交流信号を直流信号に
変換する回路で、この整流回路33dによりオルタネー
タ33aからの交流の電気信号は、直流12Vの電気信
号に変換される。そして、この直流の電気信号はバッテ
リ32aに供給され、バッテリ32aを充電する。従っ
て、この構成では、エンジン31aが始動されて駆動状
態にあるときは、プーリ33b及びオルタネータ33a
が回転して交流信号を生成する。そして、この交流信号
によりバッテリ32aが充電される。また、オルタネー
タ33aが生成した交流信号に基づき、このオルタネー
タ33aが生成した電圧値を取得する。すなわち、オル
タネータ33aが生成した交流信号を電圧信号SG26
として取得する。
【0040】トランスミッション34は、エンジン31
aが発生した回転力を適宜減速してタイヤ36に伝達す
る変速機構として構成され、エンジン31aとタイヤ
(駆動輪)36との間に配設されている。そして、この
トランスミッション34は、データ処理部(後述)から
の変速情報SG27により制御され、この変速情報SG
27により指示された減速比にてエンジン31aの回転
力をタイヤ36に伝達する。この変速情報SG27は、
上述した変速操作機構25からのシフトポジション情報
SG16に応じた制御信号とされる。すなわち、この変
速情報SG27は、上述した「P」〜「L」のシフトポ
ジションを示す信号となっている。また、タイヤ36に
はブレーキ機構36aが付設されている。このブレーキ
機構36aは、上述したブレーキペダル23cの操作量
に応じてタイヤ36の回転を制限する制動機構として構
成される。
【0041】燃料供給装置35は、上述したエンジン3
1aが使用する燃料例えばガソリンなどの供給を制御す
るもので、上述した燃料を蓄えるフューエルタンク35
aと、このフューエルタンク35a内に蓄えられた燃料
をエンジン31aに供給するフューエルポンプ35bと
を有している。そして、このフューエルポンプ35bは
燃料制御信号SG28により動作を制御され、この燃料
制御信号SG28に応じて燃料の供給/非供給を行うと
ともにその供給量も制御される。
【0042】以上説明した各構成機構から送出される信
号あるいは情報、また各構成機構に対して送出する信号
あるいは情報は、データ処理部を介してその送受が行わ
れる。すなわち、図5のブロック図に示すように、デー
タ処理部50は、CPU51と、CPU51の動作プロ
グラムが格納されたROM52と、CPU51による演
算動作実行時における情報を一時的に蓄えるRAM53
と、外部の構成機構からの信号あるいは情報をCPU5
1に入力する入力側のI/F54aと、CPU51から
の信号あるいは情報を外部の構成機構に出力する出力側
のI/F54bとから構成されている。
【0043】そして同図に示すように、入力側のI/F
54aには、受信機13(コード信号SG3、IG制御
信号SG4)、ステアリング検出センサ21b(ステア
リング操作信号SG5)、キースイッチ22b(キー検
出信号SG6)、IGコントローラ22d(イグニッシ
ョン情報SG8)、アクセル検出センサ23b(アクセ
ル検出信号SG10)、ブレーキ検出センサ23d(ブ
レーキ検出信号SG11)、ドアハンドル検出センサ2
4b(ドアハンドル操作信号SG12)、カーテシスイ
ッチ24c(ドア開閉信号SG13)、ウインド開閉検
出センサ24f(ウインド開閉信号SG14)、ドアロ
ック検出センサ24i(ドアロック検出信号SG1
5)、シフトポジションスイッチ25c(シフトポジシ
ョン情報SG16)、着座センサ26c(着座検出信号
SG18)、パーキングブレーキスイッチ27b(パー
キングブレーキ操作信号SG19)、制御選択スイッチ
28(選択信号SG20)、IGコイル31b(回転検
出信号SG25)、水温/油温計31e(水温/油温情
報SG23)、油圧計31f(油圧情報SG29)、オ
ルタネータ33a(電圧信号SG26)が接続され、各
構成機構から送出された信号あるいは情報が入力され
る。
【0044】一方、出力側のI/F54bには、電源ス
イッチ32b(IG制御信号SG4)、IGコントロー
ラ22d(強制オフ情報SG9)、ドアロックアクチュ
エータ24j(ドアロック制御信号SG21)、シフト
ロックソレノイド25f(シフトロック制御信号SG1
7)、スタータリレー31d(スタータ信号SG2
2)、トランスミッション34(変速情報SG27)及
びフューエルポンプ35b(燃料制御信号SG28)が
接続され、各構成機構に対し必要な信号あるいは情報を
出力する。
【0045】次に、図6〜図10のフローチャートを参
照して、具体例の動作について説明する。この具体例に
おいては、まず図6のフローチャートにおけるステップ
S110にて遠隔操作情報の取得を行う。この遠隔操作
情報の取得処理は、図2で説明した電磁波発信及び受信
動作に基づいてなされる。
【0046】より詳細には、このステップS110で
は、操作者(運転者など)の操作によりIGキー40か
ら送出された電磁波(操作情報SG1)を車両10に配
設されたアンテナ11により受信すること、分配器12
にて、このアンテナ11により受信された電磁波から操
作情報SG1に相当する電磁波を抽出すること、受信機
13にて、操作情報SG1の電磁波からコード信号SG
3を生成することがなされる。そして、このステップS
110の処理が終了すると、ステップS120に移行す
る。
【0047】ステップS120では遠隔始動条件判定処
理を行う。このステップS120の遠隔始動条件判定処
理は、遠隔操作によるエンジン始動を行うにあたり、そ
の始動条件を判定する処理で、具体的には図8のフロー
チャートによりなされる。以下、図8のフローチャート
を参照し、この遠隔始動条件判定処理を説明する。
【0048】この遠隔始動条件判定処理では、まず、ス
テップS300にて受信機13からのコード信号SG3
に基づき、このコード信号SG3がエンジン始動を示す
信号か、それ以外の信号かを判定する。なお、この具体
例では、説明を簡単にするため、前記コード信号SG3
はエンジン始動を示すコードと、ドアロックを解除する
コードの2種類であるとする。
【0049】従って、このステップS300では、デー
タ処理部50(CPU51)はI/F54aを介して入
力されたコード信号SG3から、操作者が指示する操作
内容の認識を行うとともに、その操作内容に応じた処理
を選択する。そして、その操作内容がエンジン始動であ
った場合には、ステップS301に移行し、ドアロック
解除であった場合にはステップS390に移行する。
【0050】このステップS390では、ドアロック解
除動作を行う。このドアロック解除動作では、データ処
理部50からドアロック制御信号SG13をドアロック
アクチュエータ24gに送出し、ドアロックアクチュエ
ータ24gを作動させてドアロック解除を行わせる。な
お、このステップS390のドアロック解除動作が行わ
れた場合、このドアロック解除動作の実行後、一連の処
理を終了する。
【0051】一方、ステップS301では判定対象機構
の電源をオンにする処理を行う。このステップS301
の処理では、受信機13(図2参照)からのIG制御信
号SG4が電源スイッチ32b(図4参照)に入力さ
れ、バッテリ32aに蓄えられた電気エネルギが車両の
各構成機構中の条件判定対象となる関連機構に対して供
給され、この機構が動作可能な状態となる。そして、こ
のステップS301の処理が終了するとステップS31
0に移行し、ドア開閉判定を行う。
【0052】このステップS310のドア開閉判定は、
ドアハンドル検出センサ24bからのドアハンドル操作
信号SG12に基づいてなされる。すなわち、このドア
ハンドル操作信号SG12の出力が無い場合にドアは閉
状態であると判定し、出力があった場合にドアが開状態
であると判定する。そして、ドアが開状態であった場合
にはステップS380に移行して、条件非充足と判定
し、ドアが閉状態であった場合にはステップS320に
移行する。
【0053】ステップS320では、IGキーの挿入を
検出する処理を行う。このステップS320のIGキー
挿入検出処理は、キースイッチ22bからのキー検出信
号SG6に基づいてなされ、このキー検出信号SG6が
出力されていない場合にはIGキー非挿入と判定して引
き続くステップS330に移行し、キー検出信号SG6
が出力されている場合にはキー挿入と判定してステップ
S380に移行する。
【0054】ステップS330では、ドアロック判定処
理を行う。このドアロック判定処理はドアロック検出セ
ンサ24i(図3参照)が出力するドアロック検出信号
SG15に基づいて行われる。すなわち、このステップ
S330では、上記ステップS310と同様な判定処理
がなされ、ドアロック検出信号SG15の出力があった
場合にドアは施錠(ロック)状態であると判定し、ドア
ロック検出信号SG15の出力がない場合にドアが開放
(アンロック)状態であると判定する。そして、ドアが
ロック状態であった場合にはステップS340に移行
し、ドアがアンロック状態であった場合にはステップS
380に移行して条件非充足と判定する。
【0055】ステップS340では、シフトポジション
判定処理を行う。このシフトポジション判定処理はシフ
トポジションスイッチ25c(図3参照)が出力するシ
フトポジション情報SG16に基づいて行われ、このシ
フトポジション情報SG16が「P」すなわちパーキン
グポジションを示す情報であった場合には、ステップS
350に移行し、「P」以外の場合にはステップS38
0に移行して条件非充足と判定する。
【0056】ステップS350では、パーキングブレー
キ判定処理を行う。このパーキングブレーキ判定処理
は、パーキングブレーキスイッチ27b(図3参照)が
出力するパーキングブレーキ操作信号SG19に基づい
て行われる。すなわち、パーキングブレーキレバー27
aが操作されることによりパーキングブレーキスイッチ
27bからパーキングブレーキ操作信号SG19として
オン状態を示す操作信号が出力された場合にパーキング
ブレーキ作動と判定してステップS360に移行し、ま
たパーキングブレーキスイッチ27bからパーキングブ
レーキ操作信号SG19がオフ状態の信号であった場合
にはパーキングブレーキ非作動と判定してステップS3
80に移行して条件非充足と判定する。
【0057】ステップS360では、シート着座判定処
理を行う。このシート着座判定処理は、シート26の座
面部26b内に配設された着座センサ26c(図3参
照)が出力する着座検出信号SG18に基づいてなされ
る。この着座センサ26cは上述したように、いわゆる
感圧センサとして構成され、所定の圧力が印加された場
合に着座検出信号SG18を出力する。従って、このス
テップS360では、着座検出信号SG18が出力され
ている場合に「着座」と判定しステップS380に移行
して条件非充足と判定する。また、着座検出信号SG1
8が出力されていない場合にはステップS370に移行
し、遠隔始動条件を充足したと判定する。そして、この
ステップS370及びS380にて、条件の充足/非充
足を判定すると、この遠隔始動条件取得処理を終了す
る。
【0058】すなわち、この遠隔始動条件判定処理で
は、ドアが閉状態であること(S310)、IGキーが
非挿入状態であること(S320)、ドアがロック状態
であること(S330)、シフトポジションが「P」で
あること(S340)、パーキングブレーキが作動状態
であること(S350)、運転席(シート)に人間が着
座していないこと(S360)の各条件を満足した場合
に条件充足(S370)と判定し、また上述した条件の
1つでも欠落した場合には条件非充足(S380)と判
定する。
【0059】要するに、この遠隔始動条件判定処理で
は、車両が遠隔始動操作に適した状態であること、すな
わちドアが閉じ且つロックされた状態であること、シフ
トポジションがパーキング状態であること、パーキング
ブレーキが作動状態にあること、運転席が無人であるこ
とを確認し、全ての条件が満たされた場合に遠隔始動可
と判定している。なお、以上の各ステップで列挙した各
条件項目及びその確認順序は、必ずしもこれに限定され
るものではない。例えば、ドア開閉状態の確認動作(S
310)をドアロック状態の確認動作(S330)にて
兼用するようにしてもよく、またシート着座の確認動作
(S360)を最初に行うようにしてもよい。
【0060】そして、この遠隔始動条件取得処理が終了
すると、図6のフローチャートのステップS121に移
行する。このステップS121では、上記ステップS1
20の遠隔始動条件判定処理の判定結果に基づき、遠隔
始動条件を充足しているか否か、換言すれば車両が遠隔
始動操作に適した状態になっているか否かを判定する。
そして条件充足(Y)の場合にはステップS122に移
行し、条件非充足(N)の場合には、車両内が遠隔操作
に適していない状態で、エンジン始動用の操作情報SG
1を受信した場合と考えられるので、エンジンの始動を
行わずに処理を終了させる。
【0061】ステップS122では、始動関連機構の電
源をオンにする。すなわち、このステップS122で
は、データ処理部50からのIG制御信号SG4が電源
スイッチ32bに入力され、バッテリ32aに蓄えられ
た電気エネルギが車両の各構成機構中のエンジン始動時
に動作する機構、例えばスタータリレー31d、IGコ
ントローラ22dなどに対して供給され、この機構が動
作可能な状態となる。引き続くステップS123では、
シフトロックの解除を禁止する処理を行う。すなわち、
このステップS123では、エンジン始動を行うにあた
りその前処理として、シフトロック状態を解除できない
ようにする禁止処理を行う。そして、このステップS1
23の処理が終了すると、ステップS130に移行す
る。
【0062】ステップS130では、遠隔始動条件が充
足されていることに基づき、エンジンの始動を行う。詳
細には、このステップS130では、次の動作を実行す
る。すなわち、データ処理部50はスタータ信号SG2
2をスタータリレー31dに出力し、スタータリレー3
1dはスタータ31cに始動命令を出力する。そしてス
タータ31cはエンジン31aのクランク機構を回転さ
せエンジン31aを始動させる。そして、このステップ
S130にてエンジンの始動が行われると、図7のフロ
ーチャートにおけるステップS210に移行する。
【0063】次に、図7のフローチャートを参照し、エ
ンジンが遠隔操作により始動され遠隔始動状態となった
場合の処理について説明する。まず、ステップS210
では、車両に関する異常取得処理を行う。このステップ
S210の異常取得処理は、具体的には、図9のフロー
チャートによりなされる。以下、図9のフローチャート
を参照して、異常取得処理を説明する。
【0064】この異常取得処理では、まずステップS4
10にて、エンジン回転数が規定回転数以内であるかを
判定する。このエンジン回転数は、例えば、イグニッシ
ョンコイル31bの一次側端子(−側)からの回転検出
信号SG25により判定され、データ処理部50は、こ
の回転検出信号SG25の周波数を検出することによ
り、エンジン回転数を把握する。そして、このステップ
S410では、エンジン回転数が規定回転数例えば25
00rpm以内であれば正常と判定し、この規定回転数
を越えていた場合には異常と判定する。そして、規定回
転数以内であった場合には引き続くステップS420に
移行し、また規定回転数を越えていた場合にはステップ
S460に移行し、車両に関する異常有りと判定する。
【0065】ステップS420では、水温及び油温につ
いての判定を行う。すなわちこのステップS420で
は、エンジン31aが異常加熱した場合の変化を冷却水
の温度(水温)、エンジンオイルの温度(油温)を検出
することにより車両の異常を検出する。そして、このス
テップS420で水温及び油温の双方とも規定温度以下
であった場合(正常時)にはステップS430に移行
し、また、水温あるいは油温の少なくとも一方が規定温
度を越えていた場合(異常時)にはステップS460に
移行し、車両に関する異常有りと判定する。
【0066】ステップS430では、油圧計31fに基
づき検出されるエンジンオイル循環圧力(油圧情報SG
29)が規定圧力範囲内であるか否かを、油圧計31f
からの油圧情報SG29に基づいて判定する。そして、
このステップS430でエンジンオイル循環圧力が規定
圧力範囲内であった場合(正常時)にはステップS44
0に移行し、また、エンジンオイル循環圧力が規定圧力
を越えていた場合(異常時)にはステップS460に移
行して車両に関する異常有りと判定する。
【0067】ステップS440では、オルタネータ33
aが生成する電圧値(オルタネータ電圧値)が規定電圧
範囲内であるか否かを、オルタネータのL端子からの電
圧信号SG26に基づいて判定する。そして、このステ
ップS440でオルタネータ電圧値が規定電圧値範囲内
であった場合(正常時)にはステップS450に移行
し、このステップS450にて車両に対する異常なしと
する。また、オルタネータ電圧値が規定電圧値を越えて
いた場合(異常時)にはステップS460に移行し、車
両に関する異常有りと判定する。そして、ステップS4
50及びステップS460にて、車両に関する異常の有
無を判定すると、この異常取得処理を終了して、図7の
フローチャートのステップS211に移行する。
【0068】すなわち、この異常取得処理では、エンジ
ン回転数が規定回転数以下であること(S410)、水
温及び油温が規定温度以下であること(S420)、油
圧が規定圧力範囲内にあること(S430)、オルタネ
ータ電圧が規定電圧値範囲内であること(S440)の
各条件を満足した場合に車両に対する異常なし(S45
0)とし、また上述した条件の1つでも欠落した場合に
は異常有り(S460)とする。
【0069】要するに、この異常情報取得処理では、エ
ンジンの動作時において異常があった場合にその異常が
反映される検出因子、例えば、上述したエンジン回転
数、冷却水の水温、エンジンオイルの油温、バッテリの
電圧値といった検出因子の状態を参照し、これらの検出
因子が正常時と異なる状態と認められた場合に、異常有
りと判定する。このように、この具体例においては、車
両における遠隔駆動対象となる構成機器の異常を監視
し、異常が検出された場合に車両の動力機構を停止する
ように構成したので、無人状態での車両に対する異常を
容易に検出することができる。
【0070】このステップS211では、上記ステップ
S210の異常取得処理にて取得した車両に関する異常
情報に基づき、車両について異常があるか否かを判定す
る。このステップS211において、車両についての異
常が認められた場合には、ステップS230に移行して
車両に対する動作制限処理を実行し、異常が無かった場
合にはステップS220に移行する。ここでは、まず、
ステップS220以降の処理について説明する。
【0071】ステップS220では、ドアハンドル24
aに対する操作の有無をこのドアハンドル24aに付設
されたドアハンドル検出センサ24bからのドアハンド
ル操作信号SG12に基づいて判定する。すなわち、こ
のステップS220では、ドアハンドル検出センサ24
bからのドアハンドル操作信号SG12が出力されてい
る場合にドアハンドル24aに対する操作有りと判定し
てステップS230の動作制限処理に移行し、ドアハン
ドル操作信号SG12が出力されていない場合には操作
無しと判定してステップS221に移行する。
【0072】ステップS221では、ドアロック解除操
作の有無を判定する。このドアロック解除操作の判定
は、ドアロック検出センサ24iからのドアロック検出
信号SG15に基づいてなされる。そして、このステッ
プS221において、ドアロック検出信号SG15がロ
ック解除を示す信号すなわち出力無しであった場合には
解除操作「有」と判定し、ステップS240に移行す
る。また、ドアロック検出信号SG15がロック状態を
示す信号すなわち出力有りであった場合には解除操作
「無」と判定して、ステップS222に移行する。
【0073】要するに、このステップS221では、ド
アのロックがIGキー40あるいは遠隔操作といった所
定の解除手段により解除されたか否かを判定し、所定の
解除手段により解除された場合にステップS240に移
行し、不当な解除手段で解除された場合あるいは非解除
の場合にステップS222に移行する。なお、このステ
ップ221において不当な解除手段により解除された場
合、例えば、本来無人状態であるにも関わらず、車両内
部に配されたドアロックレバー24bが操作されてロッ
クが解除された場合には、警報を発すると同時に以後の
処理を不能とするようにしてもよい。
【0074】ステップS222では、エンジン始動から
の経過時間が第1の所定時間以上となったか否かを判定
する。そして、このステップS222において、第1の
所定時間を経過していない場合にはNと判定して上記ス
テップS210に移行し、第1の所定時間を経過した場
合にはYと判定してステップS250に移行する。な
お、このステップS222における第1の所定時間は、
エンジンの暖気時間として与えられ、数分程度の時間に
設定されている。
【0075】ステップS250では、エンジンの停止処
理を行う。すなわち、このステップS250では、IG
コントローラ22dに強制オフ情報SG9を送出する。
これによりIGコントローラ22dはイグニッションオ
フの情報を出力する。これにより、IGコイル31bの
点火動作も停止し、エンジンが停止状態となる。そし
て、ステップS251では、電源スイッチ32bに対す
る電源オフを示すIG制御信号SG4が出力され、電源
スイッチ32bをオフ状態すなわち各構成機構に対する
電源が非供給状態となる。
【0076】次に、上記ステップS221にてドアロッ
クが解除された場合について説明する。この場合、上述
したように、ステップS240に移行する。ステップS
240では、運転者の着座判定を行う。この着座判定
は、シート26の着座センサ26cからの着座検出信号
SG18により行われる。すなわち、このステップS2
40では着座検出信号SG18の状態に基づき、運転者
が運転席(シート26)に着座したか否かを判定する。
そして、このステップS240にて運転者が着座してい
ると判定した場合には引き続くステップS241に移行
し、また着座していないと判定した場合にはステップS
243に移行する。
【0077】ステップS241では、車内操作部に対す
る操作判定処理を行う。このステップS241の操作判
定処理は、具体的には、図10のフローチャートにより
なされる。この車内操作部に対する操作判定処理では、
まずステップS510でステアリングに対する操作の有
無を判定する。このステアリング操作の判定は、ステア
リング21aに付設されたステアリング検出センサ21
bが出力するステアリング操作信号SG5によりに基づ
いてなされる。そして、このステアリング操作信号SG
5が操作を示す信号であった場合にはステップS560
に移行して操作有りと判定し、操作無しを示す信号であ
った場合にはステップS520に移行する。
【0078】ステップS520では、パワーウインド機
構に対する操作の有無を判定する。このステップS52
0の操作判定は、パワーウインド検出センサ24fから
のウインド開閉信号SG14に基づいてなされ、このウ
インド開閉信号SG14が出力されている場合にはステ
ップS560に移行して操作有りと判定し、信号が出力
されていない場合にはステップS530に移行する。
【0079】ステップS530では、アクセルペダル2
3aに対する操作の有無を判定する。このステップS5
30の操作判定は、アクセル検出センサ23bからのア
クセル検出信号SG10に基づいてなされ、このアクセ
ル検出信号SG10が出力されている場合にはステップ
S560に移行してアクセルペダル23aの操作有りと
判定し、信号が出力されていない場合にはステップS5
40に移行する。ステップS540では、ブレーキペダ
ル23cに対する操作の有無を判定する。このステップ
S540の操作判定は、ブレーキ検出センサ23dから
のブレーキ検出信号SG11に基づいてなされ、このブ
レーキ検出信号SG11が出力されている場合にはステ
ップS560に移行してブレーキペダル23cの操作有
りと判定し、信号が出力されていない場合にはステップ
S550に移行して、各機構に対する操作無しと判定す
る。
【0080】このようにして、上記ステップS550あ
るいはステップS560にて車内操作部に対する操作の
有無判定後、図7のフローチャートにおけるステップS
242に移行する。そして、ステップS242では、上
記ステップS241において取得した車内操作部に対す
る操作の有無情報を参照し、以後の処理を選択する。す
なわち、車内操作部に対する操作が無かった場合(S5
50)にはステップS243に移行し、操作があった場
合(S560)にはステップS230の動作制限処理に
移行する。
【0081】ステップS243では、イグニッション
(IG)の状態すなわちキーシリンダ22aにIGキー
40が挿入されるとともにこのIGキー40の操作によ
りIGがオン状態となったかを判定する。このステップ
S243の判定処理は、キースイッチ22bからのキー
検出信号SG6及びキーポジションスイッチ22からの
キーポジション情報SG7によりなされる。そして、キ
ー検出信号SG6がキー挿入を示し、キーポジション情
報SG7がイグニッションオンを示す場合には、運転者
によりIGキー40を使用した正常な始動動作がなされ
ているとみなしてステップS260に移行する。一方、
キー検出信号SG6及びキーポジション情報SG7のい
ずれかが上述した以外状態であった場合にはステップS
244に移行する。
【0082】ステップS244では、ロック解除からの
経過時間が第2の所定時間以上となったか否かを判定す
る。そして、このステップS244において、第2の所
定時間を経過していない場合にはNと判定して上記ステ
ップS240に移行し、上述した一連の処理を再度実行
する。一方、第2の所定時間を経過した場合にはYと判
定してステップS250に移行する。なお、このステッ
プS244における第2の所定時間は、運転者によるI
Gキー40の挿入に要する操作時間として与えられ、2
〜5分程度の時間に設定されている。
【0083】そして、上記ステップS243にてIGコ
ントローラがオン状態と判定されステップS260に移
行した場合には、このステップS260にてシフトロッ
クの解除を禁止するシフトロック解除禁止状態が解除さ
れ、シフトロックの解除が可能な状態となる。そして、
引き続くステップS261にて、エンジンの駆動状態を
継続すると判定し、他の構成機構に対する電源をオン状
態にした後、一連の処理を終了する。
【0084】以上説明したステップS210からステッ
プS261の処理は、遠隔操作によりエンジンの始動が
行われた場合の処理を示している。すなわち、エンジン
始動時点から第1の所定時間内にドアのロックが正常な
手段で解除されたかを判定し、解除された場合には、こ
の解除時点から第2の所定時間内にIGコントローラが
IGキーによりオン状態とされたかを判定する。そし
て、上記第2の所定時間内にIGキーによるIGオン操
作がなされた場合には正常の始動操作がおこなわれたも
のと判定してエンジンの駆動状態を継続する。また、上
記第1の所定時間内にドアロック解除されなかった場合
及び上記第2の所定時間内にIGコントローラがオン状
態とされなかった場合には、エンジンを停止させる処理
を行う。
【0085】次に、上記ステップS211、ステップS
220及びステップS242にて「異常有」と判定され
た場合の処理すなわちステップS230の車両に対する
動作制限処理について説明する。このステップS230
の動作制限処理は、具体的には図11のフローチャート
によりなされる。以下、この図11のフローチャートを
参照し、動作制限処理について説明する。
【0086】この動作制限処理においては、まずステッ
プS610にて、動作制限処理の種類を選択する。すな
わち、このステップS610では、動作制限処理の種類
について、点火カットによるエンジン停止処理、燃料カ
ットによるエンジン停止処理、シフトロック処理のいず
れかであるかを選択する。このステップS610の動作
選択処理は車両内部に設けられた制御選択スイッチ28
によりなされ、データ処理部50は、制御選択スイッチ
28からの選択信号SG20により実行する処理を指定
する。なお、この選択処理に関し、いずれの処理を選択
するかをデータ処理部50のROM52に保持された動
作プログラム内に予め保持させておき、この選択情報に
基づいて処理の選択を行うように構成してもよい。
【0087】そして、点火カットによるエンジン停止処
理が選択された場合にはステップS620に移行し、燃
料カットによるエンジン停止処理が選択された場合には
ステップS630に移行する。また、シフトロック処理
が選択された場合には現状態すなわちシフトロック解除
禁止状態を維持してこの動作制限処理を終了する。以
下、点火カットによるエンジン停止処理について説明す
る。
【0088】この点火カットによるエンジン停止処理で
は、まずステップS620にて強制オフ信号の出力がな
される。すなわち、このステップS620においては、
データ処理部50は、IGコントローラ22dに強制オ
フ情報SG9を出力する。これによりIGコントローラ
22dはイグニッションオフの状態になる。引き続くス
テップS621では、IGコイル31bに対する電源の
供給が停止状態とされる。これにより、ステップS62
2にてIGコイル31bの点火動作が停止し、エンジン
31aが停止状態となる。そして、ステップS623に
て、電源スイッチ32bにする電源オフを示すIG制御
信号SG4が出力され、電源スイッチ32bをオフ状態
すなわち各構成機構に対する電源が非供給状態となる。
【0089】次に、燃料カットによるエンジン停止処理
が選択された場合について説明する。この燃料カットに
よるエンジン停止処理では、ステップS630にてフュ
ーエルポンプに対する駆動停止信号が出力される。すな
わち、このステップS630では、フューエルポンプ3
5bに燃料供給停止を示す燃料制御信号SG28を出力
する。引き続くステップS631では、燃料供給停止を
示す燃料制御信号SG28に基づき、フューエルポンプ
35bによるエンジン31bへの燃料供給が停止され
る。これにより、ステップS632にてエンジン31b
が停止状態となる。そして、ステップS632にて、電
源スイッチ32bに対する電源オフを示すIG制御信号
SG4が出力され、電源スイッチ32bをオフ状態すな
わち各構成機構に対する電源が非供給状態となる。
【0090】上述したステップS623及びステップS
633の処理の終了により動作制限処理が終了すると同
時に一連の処理も終了する。そして、この一連の動作制
限処理が実行された場合、この動作制限処理が実行され
たことを示すフラグをデータ処理部50のRAM53に
格納する。このフラグはIGキー40による通常の始動
操作の実行時に参照され、この始動操作が行われた直後
に車両のインストルメントパネルなどに配設されたワー
ニングランプ(警告灯)あるいは警報ブザーといった警
報手段により運転者に対し車両に異常があった旨を知ら
せる。
【0091】このように、車両の遠隔駆動対象となる構
成機器に対する異常情報を出力する異常情報出力手段
(S210)を設け、遠隔操作による動力機構の始動が
行われた場合、動力機構の動作開始時点から車両内部の
始動操作機構が操作されるまでの期間内において、遠隔
駆動対象となる構成機器についての「異常有り」を示す
情報が異常情報出力手段から出力された場合に車両の動
力機構を停止する(S230)構成としたので、無人状
態おける車両に異常が生じた場合、動力機構を停止する
ことができ、事故を防ぐことができる。
【0092】以上の説明から明らかなように、具体例の
フローチャートと本発明の基本構成とは次の対応関係を
有している。すなわち、本発明の基本構成における操作
情報出力手段51aは図7のフローチャートにおけるス
テップS210(図9のフローチャートにおけるステッ
プS410〜S460)に対応し、動力機構停止手段5
1bは図11のフローチャートにおけるステップS62
0〜S623(点火カット手段51c)及びステップS
630〜S633(燃料供給カット手段51d)に対応
している。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による車両
用動力機構制御装置では次の効果を奏する。車両の遠隔
駆動対象となる構成機器に対する異常情報を出力する異
常情報出力手段を設け、遠隔操作による動力機構の始動
が行われた場合、動力機構の動作開始時点から車両内部
の始動操作機構が操作されるまでの期間内において、遠
隔駆動対象となる構成機器についての「異常有り」を示
す情報が異常情報出力手段から出力された場合に車両の
動力機構を停止する構成としたので、無人状態おける車
両に異常が生じた場合、動力機構を停止することがで
き、事故を防ぐことができる。
【0094】また、前記動力機構停止手段は、前記動力
機構としてのエンジンに対する点火カット手段あるいは
燃料供給カット手段であるので、車両の異常が検出され
た場合において確実にエンジンを停止させ、動力機構の
異常加熱といった事故を防ぐことができる。
【0095】また、遠隔始動操作が行われた場合におい
て、この遠隔駆動状態が解除されるまでの期間、車両に
おける遠隔駆動対象となる構成機器の異常を監視し、異
常が検出された場合に車両の動力機構を停止するように
構成したので、無人状態での車両に対する異常を容易に
検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を説明する図である。
【図2】具体例における発信及び受信機構を示すブロッ
ク図である。
【図3】具体例における車両内部の構成を示すブロック
図である。
【図4】具体例における動力機構の構成を示すブロック
図である。
【図5】具体例における電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図6】具体例における主動作を説明するフローチャー
トである。
【図7】具体例における主動作を説明するフローチャー
トである。
【図8】具体例における遠隔始動条件判定処理を説明す
るフローチャートである。
【図9】具体例における異常取得処理を説明するフロー
チャートである。
【図10】具体例における車内操作部に対する操作判定
処理を説明するフローチャートである。
【図11】具体例における動作制限処理を説明するフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 車両本体 11 アンテナ 13 受信機 20 車両内部 22 イグニッション機構 23 加減速機構 24 ドア部 25 変速操作機構 26 シート 27 パーキングブレーキ操作機構 28 制御選択スイッチ 30 エンジン周辺部 31 エンジンユニット 32 バッテリユニット 33 発電ユニット 34 トランスミッション 35 燃料供給装置 40 イグニッション(IG)キー 50 データ処理部 51 CPU 52 ROM 53 RAM
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 28/00 F02D 28/00 B 29/02 29/02 H 45/00 360 45/00 360D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信機からの制御信号により、車両に配
    設された走行用の動力機構の始動操作を車両外部から行
    う遠隔始動操作手段と、 前記遠隔始動操作手段により前記動力機構が始動され遠
    隔駆動状態となった場合に、所定操作の実行により遠隔
    駆動状態を解除し、前記動力機構を通常駆動状態にする
    遠隔駆動解除手段とを有する車両用動力機構制御装置に
    おいて、 前記車両の遠隔駆動対象となる構成機器についての異常
    の有無を検出し、異常情報として出力する異常情報出力
    手段と、 前記動力機構の遠隔駆動状態において前記異常情報出力
    手段からの異常情報が検出された場合に、前記動力機構
    を駆動状態から停止状態とする動力機構停止手段とを有
    ることを特徴とする車両用動力機構制御装置。
  2. 【請求項2】 前記動力機構は、点火装置からの火花に
    より動力を取得するエンジンであり、 前記動力機構停止手段は、前記点火装置の動作を停止さ
    せる点火カット手段であることを特徴とする請求項1記
    載の車両用動力機構制御装置。
  3. 【請求項3】 前記動力機構は、燃料供給装置から供給
    された燃料により動力を取得するエンジンであり、 前記動力機構停止手段は、前記燃料供給装置の動作を停
    止させる燃料供給カット手段であることを特徴とする請
    求項1記載の車両用動力機構制御装置。
  4. 【請求項4】 前記異常情報出力手段は、前記動力機構
    としてのエンジンの回転数を監視するエンジン回転数監
    視手段、前記エンジンの温度を一定範囲に維持する冷却
    水の温度あるいは前記エンジンの潤滑媒体としてのエン
    ジンオイルの温度を監視する水温/油温監視手段、前記
    エンジンオイルの循環圧力を監視する油圧監視手段、車
    両の電気エネルギを発生する電気エネルギ発生手段から
    の電気エネルギを監視する電気エネルギ監視手段の中の
    少なくとも1つの手段からの出力情報に基づき、異常情
    報を出力することを特徴とする請求項1、2または3記
    載の車両用動力機構制御装置。
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