JPH09105132A - コンクリートブロック擁壁用型枠 - Google Patents

コンクリートブロック擁壁用型枠

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JPH09105132A
JPH09105132A JP25228296A JP25228296A JPH09105132A JP H09105132 A JPH09105132 A JP H09105132A JP 25228296 A JP25228296 A JP 25228296A JP 25228296 A JP25228296 A JP 25228296A JP H09105132 A JPH09105132 A JP H09105132A
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JP
Japan
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drainage
formwork
reinforcing
drain
taxiway
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JP25228296A
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Nobukado Matsuzuka
展門 松塚
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Matsuya Sogo Kenkyusho KK
Original Assignee
Matsuya Sogo Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗渠排水管等を補強土外に引き出すことな
く、また別途、排水設備を設けることなく、路盤等の内
部の重力水を排水できる路盤補強、盛土補強、法面等の
補強土工法等に適した型枠を提供する。 【解決手段】 補強土施工箇所の一側部に、中空有底
で、ブロック積み重ね用嵌合部とコンクリート流下部と
補強体挿入部を有し、また側面外側の一部に排水誘導路
部を有し、該排水誘導路部が補強土施工面側誘導路と、
該補強土施工面側誘導路より広路の他面側誘導路を有す
る構成からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートブロック
擁壁用型枠に係り、より詳細には、路盤補強、盛土補
強、法面補強等の補強土の施工をするに際して、暗渠排
水管等を補強土外に引き出すことなく、路盤等の内部の
重力水を排水できるコンクリートブロック擁壁用型枠に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、路盤補強、盛土補強等の補強土施
工現場における路床上に補強網(網目構造体)を敷設
し、該補強網の上に路盤材により路盤を設け、該路盤の
表面を路面とする工法が知られている。そして、この工
法によれば、補強網の網目で、その上下部位における土
粒子のインターロッキンク(アンカリンク)効果によっ
て、該補強網を路床、路盤の土とで一体化させるので、
簡単な施工でもって、路盤の強化ができる。
【0003】しかし、この補強土工法の場合、次のよう
な問題がある。すなわち、 補強網の種類によっては、一層敷設、多層敷設の場
合、該補強網の端部が補強工事中に捲れたりして、補強
網が敷設されていない路床部位の生じることがある。 マットレス施工の場合は、路盤材を覆うための工事
に多くの手数を要する。 補強網の端部を固定するための手数を要する。 路盤、盛土側部の固定に手数を要する。等の問題が
ある。
【0004】そこで、本発明者は、このような課題を解
決した補強土工法を提案した。この工法は、『補強土施
工箇所の一側部に、表面をコンクリートブロック状に形
成した中空有底で、該底部にブロック積み重ね用嵌合部
を有すると共にコンクリート流下もしくは溢出部を備
え、かつ該表面の一部に補強網、補強ロープ等の補強体
挿入部を有する型枠を、該補強体挿入部が前記補強土施
工箇所の他側部側を向くようにして設置すると共に、該
型枠の該補強体挿入部に補強体の端部を直接または間接
的に挿入した後、該型枠内に生コンクリートを注入・充
填して該補強体の端部を直接または間接的に一体化した
コンクリートブロック体とすると共に、該コンクリート
ブロック体によって該補強体を前記補強土施工箇所に定
着させる構成』よりなる。
【0005】そして、この構成の場合、路盤補強、盛土
補強、法面補強、路床補強、路体補強等の補強土の施工
をするに際して、路床上に補強網の正確な敷設・張設が
でき、かつ熟練性が要らず、施工期間を短縮でき、その
作業性を向上させることができるという利点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この補強土工
法の場合、次のような難点の生じる場合のあることが分
かった。すなわち、 左右の型枠の凹凸よりなる接続部を嵌合して連接
し、該型枠内にコンクリート充填して擁壁を形成し、該
擁壁間に補強土を施工する構成であるため、該補強土中
の重力水等の水分を外部に排水できない。 別途、排水設備を設ける必要があるので、工事が複
雑となる。すなわち、補強土施工前の段階で、排水設備
を施工する必要があるので、補強土施工の工事期間が長
くなる。 排水設備のメンテナンスが難しい。等の問題が残
る。
【0007】本発明は、上述したような問題に対処して
創作したものであって、その目的とする処は、路盤補
強、盛土補強、法面補強、路床補強、路体補強等の補強
土の施工をするに際して、暗渠排水管等を補強土外に引
き出すことなく、また別途、排水設備を設けることな
く、型枠設置工事をすることで排水設備を設置でき、路
盤等の内部の重力水を排水できるコンクリートブロック
擁壁用型枠を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして、上記課題を解決
するための手段としての本発明の請求項1のコンクリー
トブロック擁壁用型枠は、表面をコンクリートブロック
状に形成した中空有底の型枠の上部に生コンクリート注
入・充填用開口部を設け、底部にブロック積み重ね用嵌
合部とコンクリート流下もしくは溢出部を設け、側部外
面に補強土施工面側より他面側に排水を誘導する排水誘
導路部を有し、該排水誘導路部は、補強土施工面側誘導
路と、該補強土施工面側誘導路より広路の他面側誘導路
を有することを特徴とする。
【0009】請求項2のコンクリートブロック擁壁用型
枠は、請求項1の型枠において、前記補強土施工面側誘
導路と他面側誘導路の間に中間部誘導路を有し、該中間
部誘導路が、該補強土施工面側誘導路および他面側誘導
路より狭路であることを特徴とする。
【0010】請求項3のコンクリートブロック擁壁用型
枠は、請求項1または2の型枠において、前記排水誘導
路部を、型枠の側面下部に設け、かつ該排水誘導路部の
設置嵩に排水誘導方向に沿って低くなる傾斜を設けてな
ることを特徴とする。請求項4のコンクリートブロック
擁壁用型枠は、前記請求項1〜3のいずれかの型枠にお
いて、前記排水誘導路部が、複数個の凹凸または突起で
形成されていることを特徴とする。
【0011】なお、本明細書において、『生コンクリー
ト』には、通常の生コンクリートの他に、コンクリート
ミルクをも含む。また、ここで、型枠としては、合成樹
脂製、金属製、コンクリート製、板紙製等によって得る
ことができる各種のものを含む。
【0012】
【発明の効果】本発明のコンクリートブロック擁壁用型
枠によれば、内部に生コンクリートを・注入・充填する
ことで、ブロック体を得られる形態の型枠であり、生コ
ンクリートを注入充填し、これを養生することによっ
て、型枠側面に一面側より他面側に排水を誘導する補強
土施工面側誘導路と、該補強土施工面側誘導路より広路
の他面側誘導路を有する排水誘導路部が形成されている
ので、別途、排水設備を設けることなく、型枠設置と同
時に補強土中の重力水等の排水をスムーズに行うことが
可能になるという効果を有する。
【0013】更に、排水誘導路部の設置嵩に傾斜を設け
た型枠にあっては、該型枠の排水誘導路部に保持されな
がら、排水されるので、該排水誘導路が排水升の作用を
することになり、別途排水升を必要とすることなく、ス
ムーズな排水を行うことができ、また排水誘導路部を、
補強土施工面側誘導路と、中間部誘導路、および他面側
誘導路に分離し、該中間部誘導路を補強土施工面側誘導
路および他面側誘導路より狭路とした構成にあっては,
排水誘導路部において、排水のろ過作用を発揮できると
いう効果を有する。
【0014】更に、排水誘導路部の設置嵩に傾斜を設け
た型枠にあっては、該型枠の排水誘導路部に保持されな
がら、排水されるので、該排水誘導路が排水升の作用を
することになり、別途排水升を必要とすることなく、ス
ムーズな排水を行うことができる。また排水誘導路部
を、凹凸または突起部で形成した構成にあっては、スム
ーズな排水を行うことできるという効果を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明を具体化した実施形態について説明する。ここに、図
1〜図11は、本発明の一実施例を示し、図1は補強土
工法の作業工程を示す概略断面図、図2は補強土工法に
用いる型枠の正面図、図3は側面図、図4は平面図、図
5は図3の部分拡大斜視図、図6は裏面図、図7は図6
の部分拡大図、図8は施工状態を示す側面図、図9は型
枠を積み重ねた状態の斜視図、図10は型枠の拡大斜視
図と補強体挿入部に補強体を挿入した状態の拡大断面
図、図11は補強体としてタイロッド継手を用いた場合
の説明図である。
【0016】本実施形態の型枠は、路盤(路床、路体)
を補強するための補強土工法に具体化できる。そして、
この補強土工法は、概略すると、路床、路体整地工
程、型枠設置工程、補強体配設工程、生コンクリ
ート充填工程、路盤材配設工程、次工程、の六工程
よりなる。
【0017】−路床、路体整地工程− 本工程は、路床、路体1(路床1a、路体1b)を整地
する工程である。この工程は、補強土工法を実施するた
めの準備工程であって、後工程で使用する型枠2を設置
し、かつ補強体3の配設、その他工事をスムーズに施工
できるように路床、路体1を均らす工程である。
【0018】−型枠設置工程− 本工程は、路床、路体整地工程に均らされた路床、路体
1の所定箇所に型枠2を設置する工程である。すなわ
ち、型枠2,2・・を道路、鉄道をつくる左右の所定箇
所に設置すると共に、複数段(通常、二段)積み重ね・
設置する工程である。
【0019】型枠2は、図2〜図11に示すように、表
面がコンクリートブロック形状と同一に形成された中空
有底の平面矩形状の合成樹脂製、コンクリート製、金属
製その他材料よりなる型枠であって、表表面(換言すれ
ば、正面側表面)4には、コンクリートブロックと同様
に模様等が形成され、上部には開口部6が形成され、ま
た後面上部には補強体3の端部3a,3bを挿入するた
めの補強体挿入部5が形成され、更に、底面には嵌合部
を構成する凸部7が形成され、更に側面下部には排水誘
導路8が形成されている。開口部6は、積み重ねる他の
型枠2の凸部7と係合させ、また生コンクリートを注入
充填させるための充填口である。また、凸部7は、積み
重ねる他の型枠2の開口部6と係合させるための係合部
で、型枠2の周壁面9に対して小さく、かつ下向きに突
出した形状とされている。また、凸部7の表面、換言す
れば、型枠2の底面9には、1個もしくは複数個の生コ
ンクリート流下用孔(あるいは溢出孔)10が穿設され
ている。
【0020】ここで、流下用孔10は、コンクリートブ
ロック自体の形状、形態によって相違するが、通常、3
0cm間隔程度に穿設、その大きさは、3〜10cm径
程度とする。しかし、他の大きさ等を選択してもよい。
また、型枠2の側面上部には、切り込み11が設けられ
ている。切り込み11は、型枠2、2・・を横方向に繋
ぐ鉄筋12を設置するための切り込みである。ここで、
切り込み11は、V字型、U字型等他の形状としてい
る。
【0021】また、型枠2の側面下部に形成される排水
誘導路8は、図5に示すように、水抜き用凹凸部または
突起部14によって形成されている。すなわち、型枠2
の側面下部には、凹部15が形成されていて、該凹部1
5に複数個の凸状部よりなる水抜き用凹凸部14が設け
られ、排水誘導路部8が形成されている。また、排水誘
導路部8は、図6に示すように、補強土施工面側誘導路
16と、中間部誘導路17、および他面側誘導路18に
分離され、該補強土施工面側誘導路16と、中間部誘導
路17、および他面側誘導路18の間には、排水溜用の
空間部19,20が形成されている。そして、中間部誘
導路17を形成する水抜き用凹凸部間隔aを、補強土施
工面側誘導路16および他面側誘導路18を形成する水
抜き用凹凸部間隔b,cより狭間隔とし、また補強土施
工面側誘導路16を形成する水抜き用凹凸部間隔bを、
他面側誘導路18を形成する水抜き用凹凸部間隔cより
狭間隔とされている。これは、中間部誘導路17を形成
する水抜き用凹凸部間隔aを狭間隔とすることによっ
て、フィルター作用を発揮させることを考慮し、また他
面側誘導路18を形成する水抜き用凹凸部間隔cを広間
隔とすることによって、排水性能を良好にしたことによ
る。
【0022】なお、型枠2は、通常、工場で予め製作さ
れ、その材料としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリエステル樹脂(不飽和ポリエステル樹
脂)、塩化ビニル樹脂等の熱硬化性樹脂または熱可塑性
樹脂よりなる合成樹脂製のものが好ましく、この中で
も、FRP等の耐候性、強度を備えたものがより好まし
い。ところで、型枠2は、矩形状に限られることなく、
円形、三角形状、その他多角形状体等であってもよく、
通常、トラック等の輸送機関で輸送できる種々の大きさ
の範囲ものである。
【0023】そして、具体的には、型枠2a,2bを、
路床、路体1の左右位置に補強体挿入部5、5が対向す
るように設置し、かつ同様にして、該設置箇所に沿って
隣接して設置する。そして、型枠2a,2a間、型枠2
b,2b間にそれぞれに排水誘導路部8を形成し、また
該設置した下側に位置する型枠2a,2bに、更に型枠
2a′,2b′をそれぞれ凸部7と開口部6とを介して
積み重ねるようにしている。
【0024】−補強体配設工程− 本工程は、型枠2の補強体挿入部5に補強体3の端部3
a,3bを直接または間接的に挿入・配設する工程であ
る。すなわち、補強体3の両端部3a,3bを型枠3a
・・・,3b・・・の補強体挿入部5に挿入し、また併
せて、切り込み11、11・・に鉄筋12を挿入配置
し、また縦方向にも生コンクリート流下用孔10を介し
て鉄筋12を立設・配置する工程である(なお、鉄筋の
立設・配置は、前工程で行うこともある)。ここで、補
強体3としては、前述した延伸プロセスによる合成高分
子を原料とした土木用プラスチック高強度網を用い、通
常、ポリプロピレン、あるいは高密度ポリエチレンを原
料としたテンサー(三井石化産資(株)製の補強網
材)、その他の合成樹脂製網体、繊維製網体、金属製網
体を用い、該網体の端部を補強体挿入部5に挿入しやす
いように部分的に裂いた構成としている。しかし、金属
製、合成樹脂製、繊維製等のワイヤー,ロープその他の
耐引っ張り材等を用いることもある。また、必要に応じ
て、板体、不織布等を用いてもよい。なお、補強体3と
して、例えば、該テンサーを用いない場合は、通常、タ
イロッド継手、すなわち、穴開プレート、ボルト、ある
いは丸穴棒等の継手20を取り付けたアンカー21(図
12参照、なお、図12では孔開プレートよりなる継手
を用いている)を用いて、該アンカーを補強体挿入部5
に挿入し、アンカー21、継手20等よりなるタイロッ
ド継手等を介してワイヤー等の耐引っ張り材よりなる補
強体3を間接的に挿入・配設するようにしている。
【0025】−生コンクリート充填工程− 本工程は、積み重ねた型枠2a,2a′・・,型枠2
b,2b′・・内に生コンクリートを注入・充填してコ
ンクリートブロック体を形成する工程である。すなわ
ち、上側に位置する型枠2a′,2b′の開口部6より
生コンクリートを注入して、該型枠2a′,2b′の生
コンクリート流下用孔10を介して、該生コンクリート
を下側に位置する型枠2a,2b内に充填し、該生コン
クリートが上側に位置する型枠2a′,2b′の下部位
置に達した状態で充填を終え、かつ補強体3の端部3
a,3bを直接または間接的に型枠2内に一体化させる
工程である。ここで、生コンクリートの強度は、通常の
コンクリートブロックにおけるものと同等の強度のもの
を用いている。そして、型枠2、2・・内に充填したコ
ンクリートを養生させ、型枠2、2・・と一体化させる
と共に、補強体3を一体化する。また、左右方向は切り
込み11、11・・と鉄筋12を介してコンクリートが
固化・一体化される。なお、型枠2の側面の切り込み1
1の下方部位に鉄筋12とコンクリートとが十分に包む
ようにするための開口部を設け、コンクリートの充填を
確実にするようにしてもよい。
【0026】−路盤材配設工程− 本工程は、前工程でコンクリートブロック化された型枠
2a,2b間に路盤材(土)123戻し、路盤を形成す
ると共に、補強体3をジョイントする工程である。そし
て、該路盤材23と路床1とは、型枠2a,2b間で、
補強体3により一体化され、また路盤材23は、左右の
型枠2a,2bによって、その移動が保持される。な
お、本工程は、通常、前記養生工程と並行して施工する
ようにしている。
【0027】−次工程− 本工程は、前工程を繰り返して、補強体3を複層敷設す
る工程である。すなわち、前工程である型枠設置工
程、補強体配設工程、生コンクリート充填工程、
路盤材配設工程の各工程を繰り返すより、型枠2a・
・、2b・・を順次、積み重ね、かつ補強体3,3・・
を配設し、かつ該補強体3,3・・を型枠2,2・・内
に一体化し、更に路盤材を配することで、補強体3,3
・・を複層敷設し、所定の補強土を有する所定の路盤の
道路等を得る。ここで、補強体3,3のジョイントは、
一般的には、ラップさせる構成を採るが、固着する構成
としてもよく、また補強体3として、一枚物を用いても
よい。
【0028】そして、本実施形態の補強土工法を用いて
施工した結果を、排水設備が良好に作用し、かつ補強土
中の重力水がスムーズに排水誘導路部8より排水され、
別途排水設備に要する工事が不要となり、その作業性が
向上する。
【0029】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものでなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で
変形実施できるものを含む。因みに、前述した実施形態
では、型枠を路床の左右に設置し、該左右の型枠間に路
盤を形成する構成で説明したが、図11に示すように、
路床の一側にのみ型枠を設置し、他側にはアースアンカ
ー24で山等に直接固定する構成とすることもできる。
【0030】更に、前述した実施形態では、補強体挿入
部を型枠の後面上部に設けた構成で説明したが、後面中
間部、前面中間部その他の型枠表面に上向き孔部を設
け、該孔部を補強体挿入部とした構成としてもよい。ま
た、図13に示すように、法面を補強する形態として実
施することもできることは当然で、この場合は、型枠2
として、前面上部と後面上部の両方に補強体挿入部5,
5を有し、前面上部の補強体挿入部5では、法面の地盤
を補強する補強体3が挿入一体化されて、法面の地盤中
に該補強体を定着させ、また後面上部においては、前述
した実施例と同様の構成としている。更に、型枠を路盤
の上方位置まで積み重ね、該部位の型枠に防音壁等を形
成させる形態としてもよい。
【0031】また、前述した実施形態においては、補強
体挿入部を型枠の後面上部に設けた、あるいは形成した
構成で説明したが、該表面の他の箇所、例えば、上面、
左右側面、底面、あるいは角部、隅部等に設けた構成と
してもよい。更に、該挿入部は穿設孔であってもよい。
また、前述した実施例においては、型枠を合成樹脂製型
枠で説明したが、金属製、コンクリート製、板紙製等よ
りなる構成のものを用いてもよいことは当然である。
【0032】更に、上述した実施例においては、型枠を
補強土工法に用いる型枠として説明したが、一般的な擁
壁を形成するための型枠として用いることができること
は当然である。更に、法面におけるコンクリートブロッ
クとして使用することもできる。また、排水誘導部は、
型枠の両側面でなく、一側面にのみ配した構成としても
よい。更に、図14、図15に示すように突起部で排水
誘導部を形成した構成としてもよいことは当然である。
この場合においても、突起部の間隔を変えることで、フ
ィルター作用を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の補強土工法の作業工程を示す概
略断面図である。
【図2】 本補強土工法に用いる合成樹脂製型枠の正面
図である。
【図3】 側面図である。
【図4】 平面図である。
【図5】 図3の部分拡大斜視図である。
【図6】 裏面図である。
【図7】 図6の部分拡大図である。
【図8】 施工状態を示す側面図である。
【図9】 型枠を積み重ねた状態の斜視図である。
【図10】 型枠の拡大斜視図と補強体挿入部に補強体
を挿入した状態の拡大断面図である。
【図11】 補強体としてタイロッド継手を用いた場合
の説明図である。
【図12】 他の実施形態の断面図である。
【図13】 他の実施形態の断面図である。
【図14】 他の実施形態の側面図である。
【図15】 図14の部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1・・・路床、路体(1a・・・路床、1b・・・路
体) 2・・・型枠、3・・・補強体、4・・・表表面、5・
・・補強体挿入部(孔)、6・・・開口部、7・・・凸
部、8・・・排水誘導部、9・・・合成樹脂製型枠の下
面、10・・・生コンクリート流下用孔、11・・・切
り込み、12・・・鉄筋、20・・・継手、21・・・
アンカー、23・・・路盤材、24・・・タイロッド、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面をコンクリートブロック状に形成し
    た中空有底の型枠の上部に生コンクリート注入・充填用
    開口部を設け、底部にブロック積み重ね用嵌合部とコン
    クリート流下もしくは溢出部を設け、側部外面に補強土
    施工面側より他面側に排水を誘導する排水誘導路部を有
    し、該排水誘導路部は、補強土施工面側誘導路と、該補
    強土施工面側誘導路より広路の他面側誘導路を有するこ
    とを特徴とするコンクリートブロック擁壁用型枠。
  2. 【請求項2】 前記補強土施工面側誘導路と他面側誘導
    路の間に中間部誘導路を有し、該中間部誘導路が、該補
    強土施工面側誘導路および他面側誘導路より狭路である
    請求項1に記載のコンクリートブロック擁壁用型枠。
  3. 【請求項3】 前記排水誘導路部を、型枠の側面下部に
    設け、かつ該排水誘導路部の設置嵩に排水誘導方向に沿
    って低くなる傾斜を設けてなる請求項1または2に記載
    のコンクリートブロック擁壁用型枠。
  4. 【請求項4】 前記排水誘導路部が、複数個の凹凸また
    は突起で形成されている請求項1〜3のいずれかの項に
    記載のコンクリートブロック擁壁用型枠。
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JP (1) JPH09105132A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020012281A (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 公益財団法人鉄道総合技術研究所 補強盛土構造及び補強盛土の構築方法

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