JPH09104983A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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Publication number
JPH09104983A
JPH09104983A JP8223176A JP22317696A JPH09104983A JP H09104983 A JPH09104983 A JP H09104983A JP 8223176 A JP8223176 A JP 8223176A JP 22317696 A JP22317696 A JP 22317696A JP H09104983 A JPH09104983 A JP H09104983A
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JP
Japan
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substrate
chamber
transfer chamber
cassette
wafer
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Pending
Application number
JP8223176A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Yonemitsu
修司 米満
Riichi Kano
利一 狩野
Hisashi Yoshida
久志 吉田
Shinichiro Watabiki
真一郎 綿引
Yuji Yoshida
祐治 吉田
Hideo Shimura
日出男 志村
Takeshi Sugimoto
毅 杉本
Yukinori Yuya
幸則 油谷
Kazuto Ikeda
和人 池田
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】専有面積の小さい基板処理装置を提供する。 【解決手段】ウェーハ搬送室50のウェーハ搬送室壁5
3に複数の反応室70を積み重ねて設け、ウェーハ搬送
室50のウェーハ搬送室壁54にウェーハ受け渡し室3
0を設ける。ウェーハ受け渡し室50内には石英製のウ
ェーハ保持具40を設ける。ウェーハ搬送室50、複数
の反応室70およびウェーハ受け渡し室30をそれぞれ
独立して減圧可能とする。ウェーハ搬送室50の内部に
ウェーハ搬送真空ロボット60を設ける。半導体ウェハ
処理装置1全体を筺体900に収容し、筺体900の内
部にはカセット10を載置するカセット棚11を設け
る。ウェーハ受け渡し室30とカセット棚11との間に
カセット搬送兼ウェーハ搬送機20を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板処理装置に関
し、特に半導体ウェーハ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は従来の半導体ウェーハ処理装置
を説明するための斜視図であり、図15は従来の半導体
ウェーハ処理装置を説明するための断面図である。
【0003】この従来の半導体ウェーハ処理装置は、上
から見て六角形の形状のウェーハ搬送室150と、ウェ
ーハ搬送室150の側面に設けられたカセット室13
1、132と、ウェーハ冷却室141、142と、反応
室171、172とを備えている。ウェーハ搬送室15
0はウェーハ搬送ロボット160を備え、ウェーハ搬送
ロボット160のアーム166がウェーハ搬送室150
内に設けられている。カセット室131(132)はカ
セット昇降機129を備え、この昇降機129によって
カセット室131(132)内に設けられたカセット1
10を昇降させる。カセット110内には複数のウェー
ハ105が鉛直方向に積層されて搭載されている。反応
室171(172)とウェーハ搬送室150との間には
ゲートバルブ193が設けられ、ウェーハ搬送室150
とカセット室131(132)との間にはゲートバルブ
192が設けられ、カセット室131(132)にはさ
らにカセット搬入/搬出用のフロントドアバルブ191
が設けられている。
【0004】この従来の半導体ウェーハ処理装置におい
ては、複数のウェーハ105を搭載したカセット110
をフロントドアバルブ191を介してカセット室131
(132)に搬入し、カセット室131(132)内で
カセット昇降機129によりカセット110を昇降させ
て所定の高さにした後、ウェーハ搬送ロボット160の
アーム166によって、ウェーハ105をカセット室1
31(132)内のカセット110から、反応室171
(172)に移載し、反応室171(172)内で加熱
した状態で成膜等の所定の処理を行った後、ウェーハ搬
送ロボット160のアーム166によって、ウェーハ1
05をウェーハ冷却室141(142)に移載し、ウェ
ーハ冷却室141(142)内で所定の温度にまで冷却
した後に、ウェーハ搬送ロボット160のアーム166
によって、ウェーハをカセット110に移載している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の半
導体ウェーハ処理装置においては、カセット110に高
温のウェーハ105を搭載できないので、反応室171
(172)で処理が終わったウェーハを一旦ウェーハ冷
却室141(142)に移載し、ウェーハ冷却室141
(142)内で所定の温度にまで冷却した後に、カセッ
ト110に移載しているから、カセット室131(13
2)に加えてウェーハ冷却室141(142)を設ける
必要があった。
【0006】しかしながら、このようにウェーハ冷却室
141(142)を設けると、その分半導体ウェーハ処
理装置によるクリーンルームの専有面積が増大し、さら
にウェーハ冷却室141(142)を設けると、その分
ウェーハ搬送室150の辺数も増加し、ウェーハ搬送室
150による専有面積が大きくなり、その結果、半導体
ウェーハ処理装置によるクリーンルームの専有面積が増
大して、ランニングコストが増大するという問題があっ
た。
【0007】従って、本発明の目的は、専有面積の小さ
い基板処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、減圧可
能な基板搬送室と、基板を処理する基板処理室であって
前記基板搬送室の第1の側壁に設けられた基板処理室
と、前記基板搬送室の第2の側壁に設けられた基板受け
渡し室であって前記基板搬送室とは独立して減圧可能な
基板受け渡し室と、前記基板を保持する第1の基板保持
手段であって、前記基板受け渡し室内に設けられた第1
の基板保持手段と、前記基板を保持する第2の基板保持
手段であって、前記基板処理室内に設けられた第2の基
板保持手段と、前記基板搬送室内に設けられ、前記基板
処理室と前記基板受け渡し室との間で前記基板を搬送可
能な第1の基板搬送手段と、前記基板処理室と前記基板
搬送室との間に設けられた第1のバルブであって、閉じ
た場合には前記基板処理室と前記基板搬送室との間を真
空的に気密にすることができ、開いた場合には前記基板
がその内部を通って移動可能な第1のバルブと、前記基
板搬送室と前記基板受け渡し室との間に設けられた第2
のバルブであって、閉じた場合には前記基板搬送室と前
記基板受け渡し室との間を真空的に気密にすることがで
き、開いた場合には前記基板がその内部を通って移動可
能な第2のバルブと、前記基板受け渡し室の前記基板搬
送室が設けられた側とは異なる側に配置された大気圧部
と、前記基板受け渡し室と前記大気圧部との間に設けら
れた第3のバルブであって、閉じた場合には前記基板受
け渡し室と前記大気圧部との間を真空的に気密にするこ
とができ、開いた場合には前記基板がその内部を通って
移動可能な第3のバルブと、前記大気圧部に設けられた
カセット保持手段と、前記大気圧部に設けられた第2の
基板搬送手段であって、前記カセット保持部に保持され
るカセットと前記基板受け渡し室との間で前記基板を搬
送可能な第2の基板搬送手段と、を備えることを特徴と
する基板処理装置が提供される。
【0009】本発明においては、基板受け渡し室を、基
板搬送室の側壁に設けているから、この基板受け渡し室
内に設けられる第1の基板保持手段を耐熱性の基板保持
具等とすることにより、この基板受け渡し室を、基板処
理室で処理が終わった高温の基板を冷却する基板冷却室
として使用できる。
【0010】さらに、この基板受け渡し室はカセットか
ら基板処理室への基板を一時収容するか、基板処理室か
らカセットへの基板を一時収容するか、またはカセット
から基板処理室への基板を一時収容すると共に基板処理
室からカセットへの基板を一時収容する室として使用で
きるので、カセット室を基板搬送室の側壁に設ける必要
はなくなる。その結果、基板搬送室の側壁に設ける室数
が減少して、その分基板処理装置によるクリーンルーム
の専有面積を減少させることができ、また、基板搬送室
の辺数も減少させて基板搬送室を小さくしてその専有面
積を減少させることができて、基板処理装置によるクリ
ーンルームの専有面積を減少させることができる。
【0011】また、このように、基板搬送室の辺数を減
少させると、基板搬送室の製作コストも減少させること
ができる。また、辺数が多いと、その分、多方向のメン
テナンス領域が必要となるが、本発明によれば、基板搬
送室の辺数を減少させることができるので、その分、多
方向のメンテナンス領域も減少させることができる。さ
らに、基板搬送室の辺数を減少させることができれば、
基板搬送室を他の基板搬送室等と接続する距離も短くで
き、その結果、その接続部に基板搬送機を設けなくても
基板搬送室と他の基板搬送室等との間で基板を移載でき
るようになり、基板処理装置が、その分、簡単な構造と
なり、安価に製造できるようになる。
【0012】また、基板搬送室を減圧可能とし、基板受
け渡し室も減圧可能としているから、酸素濃度を極限ま
で減少できて、基板搬送室や基板受け渡し室で基板が酸
化されるのを抑制できる。
【0013】そして、基板搬送室と基板受け渡し室との
間に、閉じた場合には基板搬送室と基板受け渡し室との
間を真空的に気密にすることができ、開いた場合には基
板がその内部を通って移動可能な第2のバルブを設けて
いるから、基板搬送室と基板受け渡し室とを独立に真空
的に気密に保つことができ、しかも、基板搬送室と基板
受け渡し室との間を基板が移動できる。このようなバル
ブとしては、ゲートバルブが好ましく用いられる。
【0014】さらに、基板受け渡し室と大気圧部との間
に、閉じた場合には基板受け渡し室と大気圧部との間を
真空的に気密にすることができ、開いた場合には基板が
その内部を通って移動可能な第3のバルブを設けている
から、基板受け渡し室を独立に真空的に気密に保つこと
ができると共に、基板受け渡し室と大気圧部との間を基
板が移動できる。
【0015】このような第2のバルブおよび第3のバル
ブを基板受け渡し室に設け、しかも、基板受け渡し室は
基板搬送室と独立して減圧可能としているから、この基
板受け渡し室は、大気圧部と減圧下の基板搬送室との間
で基板を搬入/搬出する際の真空予備室であるロードロ
ック室として機能することができる。
【0016】このように、基板受け渡し室を、基板冷却
室およびロードロック室として使用できるので、基板冷
却室およびカセット室を基板搬送室の側壁に設ける必要
がなくなる。また、カセットを大気圧部に配置すること
ができる。
【0017】そして、基板搬送室と基板受け渡し室との
間に第2のバルブを設けているから基板搬送室を減圧状
態に保ったままで基板受け渡し室を大気圧に戻すことが
でき、基板受け渡し室内を大気圧に戻している間に基板
が自然冷却し、基板受け渡し室を出る段階で基板の温度
が下がっているようにすることができる。従って、その
後大気圧中に取り出しても、大気圧雰囲気により基板が
汚染されることが防止される。このようにして基板受け
渡し室で大気圧に戻す工程と基板を冷却する工程を同時
に行い、冷却された基板を大気圧下でカセットまで搬送
し、基板を収容したカセットを基板処理装置外に搬送す
ることができる。
【0018】また、従来においてはカセット室と冷却室
とを基板搬送室の側面に設けていたので、カセット室と
冷却室との間の基板の受け渡しも基板搬送室内の第1の
基板搬送手段で行う必要があったが、本発明においては
その必要はなく、基板受け渡し室とカセットとの間の基
板の受け渡しは基板搬送室内の第1の基板搬送手段とは
別の第2の基板搬送手段で行うことができるので、基板
搬送時間を短くすることができる。そして、本発明にお
いては、カセット保持手段と、カセット保持手段に保持
されるカセットと基板受け渡し室との間で基板を搬送可
能な第2の基板搬送手段とを大気圧部に配置しているか
ら、カセット保持手段の構造や第2の基板搬送手段の構
造をこれらが真空中にある場合に比べて簡単なものとす
ることができる。
【0019】なお、カセットは、好ましくは、基板処理
装置に基板を搬入および/または基板処理装置から基板
を搬出するためのカセットである。
【0020】さらに、基板処理室と基板搬送室との間
に、閉じた場合には基板処理室と基板搬送室との間を真
空的に気密にすることができ、開いた場合には基板がそ
の内部を通って移動可能な第1のバルブを設けているか
ら、基板処理室と基板搬送室とを独立に真空的に気密に
保つことができ、しかも、基板処理室と基板搬送室との
間を基板が移動できる。このようなバルブとしては、ゲ
ートバルブが好ましく用いられる。
【0021】なお、基板としては、好ましくは半導体ウ
ェーハが用いられ、その場合には、基板処理装置は半導
体ウェーハ処理装置として機能する。
【0022】また、基板としては、液晶表示素子用のガ
ラス基板等を使用することもできる。
【0023】基板処理室においては、好ましくは、プラ
ズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法、ホット
ウォールCVD法、光CVD法等の各種CVD法等によ
る絶縁膜、配線用金属膜、ポリシリコン、アモルファス
シリコン等の成膜や、エッチング、アニール等の熱処
理、エピタキシャル成長、拡散等が行われる。
【0024】基板受け渡し室内に耐熱性の基板保持手段
を設けることが好ましく、このようにすれば、基板受け
渡し室を、基板処理室で処理が終わった高温の基板を冷
却する基板冷却室として使用できる。
【0025】基板受け渡し室内に、石英、ガラス、セラ
ミックスまたは金属からなり耐熱性の基板保持具を設け
ることが好ましく、このようにすれば、基板受け渡し室
を、基板処理室で処理が終わった高温の基板を冷却する
基板冷却室として使用でき、また、基板受け渡し室を真
空にしても、基板保持具からアウトガス等の不純物が発
生することはないので、基板受け渡し室の雰囲気を清浄
に保つことができる。なお、セラミックスとしては、焼
結させたSiCや焼結させたSiCの表面にSiO2
等をCVDコートしたものが好ましく用いられる。
【0026】また、好ましくは、基板処理室、基板搬送
室および基板受け渡し室がそれぞれ独立して減圧可能で
ある。このようにすれば、基板搬送室や基板受け渡し室
で基板が酸化されるのを防止でき、また、基板受け渡し
室をロードロック室として使用できるだけでなく、基板
処理室を減圧下で処理を行う基板処理室とすることもで
き、また、基板処理室内を一度減圧にした後に所定の雰
囲気ガスに置換することもでき、純度の高いガス雰囲気
にすることもできる。
【0027】好ましくは、基板処理室が減圧下で処理を
行う基板処理室である。
【0028】また、基板処理室を常圧下で処理を行う基
板処理室とすることもできる。
【0029】基板搬送室の第1の側壁に基板をそれぞれ
処理する複数の基板処理室を鉛直方向に積み重ねて設け
ることが好ましい。このようにすれば、基板処理室によ
るクリーンルームの専有面積を減少させることができ、
また、基板搬送室の辺数も減少させて基板搬送室を小さ
くしてその専有面積を減少させることができて、基板処
理装置によるクリーンルームの専有面積を減少させるこ
とができる。
【0030】また、基板搬送室の辺数を減少させると、
基板搬送室の製作コストも減少させることができ、多方
向のメンテナンス領域も減少させることができる。さら
に、基板搬送室を他の基板搬送室等と接続する距離も短
くできて、その接続部に基板搬送機を設けなくても基板
搬送室と他の基板搬送室等との間で基板を移載できるよ
うになり、基板処理装置が、その分、簡単な構造とな
り、安価に製造できるようになる。
【0031】そして、これら複数の基板処理室を全て減
圧下で処理を行う基板処理室とすることも好ましく、ま
たこれら複数の基板処理室のうち少なくとも一つの基板
処理室を常圧下で基板の処理を行う基板処理室とし、こ
れら複数の基板処理室のうちの他の残りの基板処理室を
減圧下で処理を行う基板処理室とすることも好ましい。
【0032】第1の基板搬送手段は、基板を水平方向に
搬送する基板搬送機であることが好ましく、多関節ロボ
ットであることがより好ましい。
【0033】また、第1の基板搬送手段を昇降できる昇
降機を設けることが好ましく、この昇降機を、基板搬送
室外に設けると基板搬送室内の雰囲気を汚染しないので
より好ましい。
【0034】また、好ましくは、第2の基板保持手段が
複数枚の基板を保持可能であり、第1の基板保持手段が
複数枚の基板を保持可能であり、第1の基板保持手段に
保持される基板間のピッチが第2の基板保持手段で保持
される基板間のピッチと実質的に同じである。
【0035】このように、基板処理室内に設けられる第
2の基板保持手段を複数枚の基板を保持可能な構造とす
ることにより、基板処理室内での基板処理の効率を高め
ることができる。
【0036】そして、この場合に、基板受け渡し室内の
第1の基板保持手段も複数枚の基板を保持可能な構造と
し、第1の基板保持手段に保持される基板間のピッチを
第2の基板保持手段で保持される基板間のピッチと実質
的に同じとすることによって、減圧可能な基板搬送室内
の第1の基板搬送手段の構造を簡単にすることができ
る。なお、好ましくは、この第1の基板搬送手段が、減
圧下で複数枚の前記基板を同時に搬送可能であるように
する。
【0037】第1の基板保持手段に保持される基板間の
ピッチと第2の基板保持手段で保持される基板間のピッ
チとを実質的に同じとすれば、第1の基板搬送手段の構
造を、減圧下で複数枚の基板を同時に搬送可能であるよ
うな構造としても、搬送中に基板間のピッチを変える必
要はない。その結果、第1の基板搬送手段の構造が簡単
なものとなり、また、真空の汚染も防止できる。そして
複数の基板を同時に搬送できるので、基板搬送の効率も
高くなる。
【0038】これに対して、減圧下で基板間のピッチを
可変にしようとすれば、搬送手段の構造が複雑となり、
大気圧下での場合と比較して倍以上のコストとスペース
を必要とし、しかも、機構が増加することにより駆動軸
等から発生する汚染物質が飛散し易くなり、真空度が保
たれないばかりでなく、パーティクルの問題も生じやす
くなり、基板への汚染も生じやすくなる。そして、この
パーティクルが生じる箇所は基板処理室の直前の基板搬
送室であるので、その影響は特に大きくなる。また、こ
のような問題を避けるために、基板を一枚ずつ第1の基
板保持手段と第2の基板保持手段との間で移載しようと
すれば、スループットが悪くなってしまう。スループッ
トを向上させようとして基板搬送ロボットの移載スピー
ドを上げると、単位時間当たりの基板搬送ロボットの動
作回数が増え、その結果、装置寿命の低下やパーティク
ル問題を招くことになってしまう。
【0039】基板処理室内で複数枚の基板を同時に処理
するためには、例えば、成膜等を行う場合にあっては、
複数枚の基板の間隔をカセット溝間隔ではなくて、基板
処理室内でのガスの流れ等を考慮して膜厚均一性等を維
持することができる間隔にする必要がある。そのため
に、いずれかの場所で基板間のピッチをカセット溝間隔
から変換することが好ましい。
【0040】本発明においては、好ましくは、第2の基
板搬送手段の構造を、複数枚の基板を同時に搬送可能で
あって、複数枚の基板間のピッチを可変であるようにす
る。この第2の基板搬送手段は大気圧下で用いるので、
基板間のピッチを可変にしても、真空下での場合と比較
すれば構造が簡単であり、安価に製造でき、また、パー
ティクルの発生を抑えることができる。
【0041】上記のように、大気圧下で基板間のピッチ
を可変とし減圧下では基板間のピッチを固定して、複数
枚の基板を同時に搬送するようにすれば、搬送装置の製
造コストを低減でき、搬送装置の大型化が抑制され、し
かもパーティクルの発生が抑制されて基板をクリーンな
環境で搬送することができる。さらに、複数枚の基板を
同時に搬送するので、スループットが向上し、基板間の
ピッチが可変であるので、基板処理室内において高精度
で基板処理が行える基板間のピッチに変換できる。
【0042】基板搬送室の側壁に複数の基板受け渡し室
を設けてもよい。このようにすれば、ある基板受け渡し
室で基板を冷却している間に他の基板受け渡し室を利用
して基板を基板処理室に搬入できる等、時間を節約でき
る。
【0043】複数の基板受け渡し室を、基板搬送室の第
2の側壁に鉛直方向に積み重ねて設けることが好まし
い。このようにすれば、基板受け渡し室によるクリーン
ルームの専有面積を減少させることができ、また、基板
搬送室の辺数も減少させて基板搬送室を小さくしてその
専有面積を減少させることができて、基板処理装置によ
るクリーンルームの専有面積を減少させることができ
る。
【0044】また、基板搬送室の辺数を減少させると、
基板搬送室の製作コストも減少させることができ、多方
向のメンテナンス領域も減少させることができる。さら
に、基板処理装置を複数台配置する場合には、基板搬送
室を他の基板搬送室等と接続する距離も短くできて、そ
の接続部に基板搬送機を設けなくても基板搬送室と他の
基板搬送室等との間で基板を移載できるようになり、基
板処理装置が、その分、簡単な構造となり、安価に製造
できるようになり、また、基板処理装置同士のメンテナ
ンススペースが干渉せず、効率的に複数の基板処理装置
を配置できる。
【0045】搬入用、搬出用の2種類の基板受け渡し室
を別々に設けてもよい。このようにすれば、搬入用、搬
出用の2種類の基板受け渡し室を交互に使用でき、時間
の節約となる。
【0046】第1の基板保持手段が、基板処理室のそれ
ぞれにおいて一度に処理される基板の枚数の少なくとも
2倍以上の枚数の基板を保持可能であることが好まし
い。
【0047】また、第1の基板保持手段が、第2の基板
保持手段よりも少なくとも2倍以上の枚数の基板を保持
可能であることが好ましく、基板処理室において一度に
処理される基板の枚数の少なくとも2倍以上の枚数の基
板を保持可能となる。
【0048】このようにすれば、基板処理室とカセット
との間で効率的に基板を搬送することができ、スループ
ットが向上する。
【0049】また、基板搬送室の第1の側壁と第2の側
壁とが互いに対向しており、基板処理室と、基板搬送室
と、基板受け渡し室とが実質的に一直線上に配置されて
いることが好ましく、このようにすれば、基板搬送室の
辺数を最小限の、例えば矩形状とできる。
【0050】基板搬送室は好ましくは平面図的には矩形
状であり、矩形状であると、基板搬送室を小さくしてそ
の専有面積を減少させることができて、基板処理装置に
よるクリーンルームの専有面積を減少させることができ
る。また、矩形状であると、基板搬送室の製作コストも
減少させることができる。メンテナンス領域も減少させ
ることができる。さらに、基板搬送室を他の基板搬送室
等と接続する距離もより短くできて、その接続部に基板
搬送機を設けなくても基板搬送室と他の基板搬送室等と
の間で基板を容易に移載できるようになり、基板処理装
置が、その分、簡単な構造となり、安価に製造できるよ
うになる。また、基板処理室と、基板搬送室と、基板受
け渡し室とをほぼ一直線上に配置すれば、このような構
成の基板処理装置ユニットを複数容易に平行に配置し
て、専有面積を小さくできる。
【0051】カセット保持手段は、基板受け渡し室に対
して基板搬送室とは反対側に配置されていることが好ま
しい。
【0052】好ましくは、第2の基板搬送手段が基板受
け渡し室とカセット保持手段との間に設けられており、
第2の基板搬送手段が、カセット保持部に保持されるカ
セットと基板受け渡し室との間で基板を搬送可能である
と共にカセットをカセット保持手段に搬送できカセット
保持手段からカセットを搬送できるカセット搬送兼基板
搬送手段であることが好ましい。
【0053】第1の基板保持手段に第1の基板保持手段
の前後の方向に開放した基板載置用の溝を設け、基板を
基板保持手段の前後から基板保持手段に搬入できると共
に基板を基板保持手段から基板保持手段の前後に搬出で
きるようにすることが好ましい。
【0054】基板処理室と、基板搬送室と、基板受け渡
し室と、第2の基板搬送手段と、カセット保持手段とを
収容する筺体をさらに備えることが好ましく、筺体内に
第2の基板搬送手段とカセット保持手段とを設けること
によって、カセットに搭載されている基板の表面や第2
の基板搬送手段によって搬送されている基板の表面を清
浄に保つことができる。
【0055】筺体にカセットを搬入後に筺体内でカセッ
トを保持するか、筺体からカセットを搬出する前にカセ
ットを保持するか、または筺体にカセットを搬入後に筺
体内でカセットを保持すると共に筺体からカセットを搬
出する前にカセットを保持するカセットステージを、カ
セット保持手段の下の筺体内に設けることが好ましく、
このようにすれば、カセットステージにカセットを搬送
する際に筺体外部から流れ込んでくるパーティクルや、
カセットステージにカセットを搬入するために筺体に設
けるカセット投入口等を介して筺体外部から流れ込んで
くるパーティクルが、カセット保持手段に保持されたカ
セット内の基板に及ぼす影響を小さくできる。
【0056】好ましくは、上下昇降機にカセット搬送兼
基板搬送機を設け、カセットステージとカセット保持手
段との間でカセットを搬送可能にする。
【0057】基板処理室と、基板搬送室と、第1の基板
搬送手段と、基板受け渡し室とをそれぞれ備える基板処
理装置ユニットを複数備え、複数の基板処理装置ユニッ
ト間を基板搬送室間に設けられた第2の基板受け渡し室
を介して接続することが好ましい。
【0058】基板搬送室が平面図的には矩形状であり、
複数の基板処理装置ユニット間を基板搬送室間に第2の
基板受け渡し室を介して接続することが好ましく、この
場合には、基板搬送室間の距離を短くできるので、第2
の基板受け渡し室には搬送機を設ける必要はない。
【0059】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0060】図1は、本発明の第1の実施の形態の半導
体ウェーハ処理装置を説明するための平面図である。図
2は、図1のXX線断面図である。
【0061】本実施の形態の半導体ウェーハ処理装置1
は、プロセス部700と、トランスファ部500と、フ
ロント部100とを備えている。
【0062】プロセス部700は複数のプロセスモジュ
ール701を備え、各プロセスモジュール701は反応
室70とゲートバルブ93とを備えている。トランスフ
ァ部500はトランスファモジュール501を備え、ト
ランスファモジュール501はウェーハ搬送室50とウ
ェーハ搬送真空ロボット60とを備えている。フロント
部100は複数のロードロックモジュール300と大気
圧部200とを備えている。ロードロックモジュール3
00はウェーハ受け渡し室30とゲートバルブ92とフ
ロントドアバルブ91とを備えている。大気圧部にはカ
セット10を載置するカセット棚11と、カセット搬送
兼ウェーハ搬送機20が設けられている。
【0063】複数の反応室70は鉛直方向に積み重ねら
れてウェーハ搬送室50のウェーハ搬送室壁53に設け
られている。各反応室70とウェーハ搬送室50との間
にはそれぞれゲートバルブ93が設けられている。各反
応室70は、排気配管82を介して独立して真空引きで
きるように構成されている。反応室70内には複数枚
(本実施の形態では2枚)の半導体ウェーハ5を搭載で
きるウェーハボート75が載置されており、複数枚のウ
ェーハ5の処理を同時に行うことができ、ウェーハ処理
の効率を高めることができる。また、ウェーハボート7
5に搭載されるウェーハ5間のピッチは、反応室70内
でのガスの流れ等を考慮して、例えば成膜が行われるの
ならば、膜厚の均一性が所定の範囲内に維持されるよう
に決定されている。
【0064】反応室70内においては、例えば、プラズ
マCVD、ホットウォールCVD、光CVD等の各種C
VD等による絶縁膜、配線用金属膜、ポリシリコン、ア
モルファスシリコン等の形成や、エッチング、アニール
等の熱処理、エピタキシャル成長、拡散等が行われる。
【0065】複数の反応室70を鉛直方向に積み重ねて
ウェーハ搬送室50のウェーハ搬送室壁53に設けてい
るから、反応室70室によるクリーンルームの専有面積
を減少させることができ、また、ウェーハ搬送室50の
辺数も減少させてウェーハ搬送室50を小さくしてその
専有面積を減少させることができて、半導体ウェーハ処
理装置1によるクリーンルームの専有面積を減少させる
ことができる。
【0066】また、ウェーハ搬送室50の辺数を減少さ
せると、ウェーハ搬送室50の製作コストも減少させる
ことができ、多方向のメンテナンス領域も減少させるこ
とができる。さらに、ウェーハ搬送室50を他のウェー
ハ搬送室等と接続する距離も短くできて、その接続部に
ウェーハ搬送機を設けなくてもウェーハ搬送室50と他
のウェーハ搬送室等との間でウェーハを移載できるよう
になり、半導体ウェーハ処理装置1が、その分、簡単な
構造となり、安価に製造できるようになる。
【0067】複数のウェーハ受け渡し室30は鉛直方向
に積み重ねられてウェーハ搬送室50のウェーハ搬送室
壁54に設けられている。各ウェーハ受け渡し室30と
ウェーハ搬送室50との間にはそれぞれゲートバルブ9
2が設けられている。各ウェーハ受け渡し室30の右側
と大気圧部200との間にはそれぞれフロントドアバル
ブ91が設けられている。各ウェーハ受け渡し室30
は、排気配管83、81を介して独立して真空引きでき
るように構成されている。
【0068】ウェーハ受け渡し室30内にはウェーハ保
持具40が載置されている。図3はこのウェーハ保持具
40を説明するための概略斜視図である。ウェーハ保持
具40は、上下に設けられた円柱状の2枚の支柱支持板
41、42と、この支柱支持板41、42の間に設けら
れた2つの角柱状の支柱43、44とを備え、この支柱
43、44の内側に複数のウェーハ載置用溝45が互い
に対向してそれぞれ設けられている。このウェーハ載置
用溝45の両端は開放されているので、ウェーハ保持具
40の両側からウェーハをそれぞれ搬入でき、両側にそ
れぞれ搬出できる。ウェーハ保持具40は石英から成っ
ている。
【0069】ウェーハ保持具40のウェーハ載置用溝4
5間のピッチ、すなわち、ウェーハ保持具40に保持さ
れるウェーハ5間のピッチを、反応室70内のウェーハ
ボート75に搭載されるウェーハ5間のピッチと同じと
している。なお、ウェーハ保持具40のウェーハ載置用
溝45間のピッチはカセット10内のウェーハ載置用溝
間のピッチよりも大きい。
【0070】また、ウェーハ保持具40のウェーハ載置
用溝45の数、すなわち、ウェーハ保持具40が保持可
能なウェーハ5の枚数を、反応室70内のウェーハボー
ト75が搭載可能なウェーハ5の枚数の2倍以上とし、
反応室70内において一度に処理可能なウェーハ5の枚
数の2倍以上としている。このようにすれば、反応室7
0とカセット10との間で効率的に基板を搬送すること
ができ、スループットが向上する。
【0071】ウェーハ保持具40は石英から成っている
ので、ウェーハ受け渡し室30内を真空にしても、ウェ
ーハ保持具40からアウトガス等の不純物が発生するこ
とはないので、ウェーハ受け渡し室30の雰囲気を清浄
に保つことができる。
【0072】また、このウェーハ保持具40は石英から
成っており、耐熱性に優れているので、反応室70で処
理が終わった高温のウェーハをこのウェーハ保持具40
で保持した状態で冷却することができる。このように、
ウェーハ保持具40はウェーハ冷却用に使用できるの
で、ウェーハ受け渡し室30はウェーハ冷却室として機
能する。従って、反応室70で処理が終わった高温のウ
ェーハを冷却するための冷却室をウェーハ搬送室50の
側壁に別に設ける必要はなく、その分、半導体ウェーハ
処理装置1によるクリーンルームの専有面積を減少させ
ることができ、また、ウェーハ搬送室50の辺数も減少
させてウェーハ搬送室50を小さくしてその専有面積を
減少させることができて、半導体ウェーハ処理装置1に
よるクリーンルームの専有面積を減少させることができ
る。さらに、ウェーハ搬送室50の製作コストも減少さ
せることができる。
【0073】そして、このウェーハ保持具40は、カセ
ット10からウェーハ処理室70へのウェーハ5を一時
収容するか、ウェーハ処理室70からカセット10への
ウェーハ5を一時収容するか、またはカセット10から
ウェーハ処理室70へのウェーハ5を一時収容すると共
にウェーハ処理室70からカセット10へのウェーハ5
を一時収容するウェーハ保持具であるので、カセット1
0を収容するカセット室をウェーハ搬送室50の側壁に
設ける必要はなくなる。その結果、ウェーハ搬送室50
の側壁に設ける室数が減少して、その分、半導体ウェー
ハ処理装置1によるクリーンルームの専有面積を減少さ
せることができ、また、ウェーハ搬送室50の辺数も減
少させてウェーハ搬送室50を小さくしてその専有面積
を減少させることができて、半導体ウェーハ処理装置1
によるクリーンルームの専有面積を減少させることがで
きる。さらに、ウェーハ搬送室50の製作コストも減少
させることができる。
【0074】本実施の形態では、ウェーハ搬送室50の
ウェーハ搬送室壁54に複数のウェーハ受け渡し室30
を設けているから、あるウェーハ受け渡し室30でウェ
ーハを冷却している間に他のウェーハ受け渡し室30を
利用してウェーハを反応室70に搬入できる等、時間を
節約できる。また、搬入用、搬出用の2種類のウェーハ
受け渡し室30を別々に設けてもよい。このようにすれ
ば、搬入用、搬出用の2種類のウェーハ受け渡し室30
を交互に使用でき、時間の節約となる。さらに、あるウ
ェーハ受け渡し室30をモニタウェーハ用とし、他のウ
ェーハ受け渡し室30を実際の製品となるプロセスウェ
ーハ用として利用することもできる。
【0075】また、複数のウェーハ受け渡し室30を、
ウェーハ搬送室50のウェーハ搬送室壁54に鉛直方向
に積み重ねて設けているから、ウェーハ受け渡し室30
によるクリーンルームの専有面積を減少させることがで
き、また、ウェーハ搬送室50の辺数も減少させてウェ
ーハ搬送室50を小さくしてその専有面積を減少させる
ことができて、半導体ウェーハ処理装置1によるクリー
ンルームの専有面積を減少させることができる。さら
に、ウェーハ搬送室50の製作コストも減少させること
ができる。
【0076】ウェーハ搬送室50とウェーハ受け渡し室
30との間にゲートバルブ92を設けているからウェー
ハ搬送室50を減圧状態に保ったままでウェーハ受け渡
し室30を大気圧に戻すことができ、ウェーハ受け渡し
室30内を大気圧に戻している間にウェーハ5が自然冷
却し、ウェーハ受け渡し室30を出る段階でウェーハ5
の温度が下がっているようにすることができる。従っ
て、その後大気圧中に取り出しても、大気圧雰囲気によ
りウェーハ5が汚染されることが防止される。このよう
にしてウェーハ受け渡し室30で大気圧に戻す工程とウ
ェーハ5を冷却する工程を同時に行い、冷却されたウェ
ーハ5を大気圧下でカセット10まで搬送し、ウェーハ
5を収容したカセット10を半導体ウェーハ処理装置1
外に搬送することができる。
【0077】また、図14、図15に示した従来技術に
おいてはカセット室131、132と冷却室141、1
42とをウェーハ搬送室150の側面に設けていたの
で、カセット室131、132と冷却室141、142
との間のウェーハの受け渡しもウェーハ搬送室150内
のウェーハ搬送ロボット160で行う必要があったが、
本実施の形態においてはその必要はなく、ウェーハ受け
渡し室30とカセット10との間のウェーハ5の受け渡
しはウェーハ搬送室50内のウェーハ搬送真空ロボット
60とは異なるカセット搬送兼ウェーハ搬送機20で行
うことができるので、ウェーハ搬送時間を短くすること
ができる。そして、本実施の形態においては、カセット
搬送兼ウェーハ搬送機20を大気圧部200に配置して
いるから、カセット搬送兼ウェーハ搬送機20の構造を
真空中にある場合に比べて簡単なものとすることができ
る。
【0078】ウェーハ搬送室50は排気配管84、81
を介して真空引きできるように構成されている。そし
て、複数の反応室70、ウェーハ搬送室50および複数
のウェーハ受け渡し室30は、それぞれ独立して真空引
きできるように構成されている。
【0079】ウェーハ搬送室50を減圧可能とし、ウェ
ーハ受け渡し室30も減圧可能としているから、酸素濃
度を極限まで減少できて、ウェーハ搬送室50やウェー
ハ受け渡し室30でウェーハ5が酸化されるのを抑制で
きる。
【0080】また、反応室70を独立して真空引きでき
るので、反応室70を減圧下で処理を行う反応室とする
こともでき、また、反応室70内を一度減圧にした後に
所定の雰囲気ガスに置換することもでき、純度の高いガ
ス雰囲気にすることもできる。
【0081】本実施の形態では、複数の反応室70を全
て減圧下で処理を行う反応室としたが、複数の反応室7
0全てを常圧下で処理を行う反応室とすることもでき、
またこれら複数の反応室70のうち少なくとも一つの反
応室70を常圧下でウェーハの処理を行う反応室とし、
これら複数の反応室70のうちの他の残りの反応室70
を減圧下で処理を行う反応室とすることもできる。
【0082】ウェーハ搬送室50の内部にはウェーハ搬
送真空ロボット60が設けられている。図4はウェーハ
搬送真空ロボット60を説明するための概略斜視図であ
る。ウェーハ搬送真空ロボット60は、多関節ロボット
であり、水平面内を回転移動するアーム63、65、6
7と、それぞれのアームを回転可能にする回転軸62、
64、66と、回転軸62に回転を与える2軸の駆動部
69と、回転軸62の回転を回転軸64、66に伝達す
る歯車機構(図示せず)と、この駆動部69を収容する
駆動部収容部61とを備えている。なお、アーム67の
先はウェーハを搭載するためのウェーハ搭載アーム68
として機能する。回転軸62が回転すると、アーム6
3、65、67が水平方向に回転移動し、それによっ
て、ウェーハを水平方向に移動させることができる。
【0083】アーム67およびウェーハ搭載アーム68
は2本設けられておりウェーハ搭載アーム68間のピッ
チはウェーハ保持具40のウェーハ載置用溝45間のピ
ッチおよび反応室70内のウェーハボート75に搭載さ
れるウェーハ5間のピッチと同じとしている。従って、
ウェーハ搭載アーム68が2本設けられているので、ウ
ェーハ搬送真空ロボット60によって2枚のウェーハを
同時に搬送可能であるが、搬送中にウェーハ5間のピッ
チを変える必要がないので、ウェーハ搬送真空ロボット
60の構造が簡単なものとなり、また、真空の汚染も防
止できる。そして2枚のウェーハを同時に搬送できるの
で、ウェーハ搬送の効率も高くなる。
【0084】駆動部収容部61は気密構造であり、駆動
部69がこの気密性の駆動部収容部61内に収容されて
いるから、ウェーハ搬送室50内の雰囲気を清浄に保つ
ことができる。
【0085】ウェーハ搬送室50の底面56に駆動部収
容部61の外形に合わせた凸部52を設けている。従っ
て、この凸部52内に駆動部収容部61を収容でき、こ
のようにすれば、ウェーハ搬送室50全体を大きくせず
に、ウェーハ搬送真空ロボット60の駆動部収容部61
を収容する凸部52のみをウェーハ搬送室50から突出
させればよいから、ウェーハ搬送室50の空間を小さく
でき、真空引き等の時間を短くできる。
【0086】ウェーハ搬送室50の底面56には貫通孔
57が設けられている。ウェーハ搬送室50の外部の下
側にはねじ軸561が鉛直方向に設けられている。ねじ
軸561の上部にはモータ566が設けられており、ね
じ軸561はモータ566により回転する。ねじ軸56
1と共にボールねじを構成するナット565が設けら
れ、ナット565には昇降台564が固定されている。
昇降台564にはウェーハ搬送真空ロボット支持棒56
3の一端が固定されており、支持棒563が鉛直に昇降
台564に取り付けられている。ウェーハ搬送真空ロボ
ット支持棒563の他端はウェーハ搬送真空ロボット6
0の駆動部収容部61の上端部に固定されている。ウェ
ーハ搬送真空ロボット支持棒563はステンレス鋼から
成っている。ウェーハ搬送室50の底面56の貫通孔5
7の周囲の底面56には、ベロー562の一端が気密に
固定されており、ベロー562の他端は昇降台564の
上面に気密に固定されている。ベロー562は金属製で
あり、ウェーハ搬送真空ロボット支持棒563を覆って
取り付けられている。
【0087】モーター566によってねじ軸561を回
転させると、ナット565が昇降し、それによって、ナ
ット565に固定された昇降台564が昇降する。昇降
台564が昇降すれば、それに鉛直に取り付けられたウ
ェーハ搬送真空ロボット支持棒563も昇降して、それ
に取り付けられたウェーハ搬送真空ロボット60も昇降
する。
【0088】本実施の形態では、ねじ軸561とナット
565とから構成されるボールねじ560を使用してい
るから、摩擦を小さくし、機械効率を高くできる。そし
て、このボールねじ560をウェーハ搬送室50の外部
に設けているから、ウェーハ搬送室50の内部が汚染さ
れることを防止でき、その結果、ウェーハ5が汚染され
ることが防止される。また、ボールネジ560をウェー
ハ搬送室50の底面56の下側に設けているから、ベロ
ー562から発生するパーティクルによってウェーハ搬
送室50内が汚染されるのを防止できる。
【0089】また、剛体のステンレス鋼からなるウェー
ハ搬送真空ロボット支持棒563によってウェーハ搬送
真空ロボット60を昇降台564と機械的に接続してい
るから、昇降台564の昇降に応じてウェーハ搬送真空
ロボット60が確実に昇降する。
【0090】さらに、ウェーハ搬送真空ロボット支持棒
563がベロー562によって覆われており、ベロー5
62の一端がウェーハ搬送室50の底面56の貫通孔5
7の周囲の底面56に気密に固定されており、ベロー5
62の他端が昇降台564の上面に気密に固定されてい
るから、ベロー562によって気密が保たれるので、気
密が確実になってウェーハ搬送室50内を真空にするこ
とができるとともに、ウェーハ搬送真空ロボット支持棒
563の移動も気密の維持の問題とは切り放せるので、
ウェーハ搬送真空ロボット支持棒563の移動もスムー
ズで確実なものとなる。
【0091】さらに、また、ウェーハ搬送真空ロボット
支持棒563の先端をウェーハ搬送真空ロボット60の
駆動部収容部61の上端部に固定しているから、ウェー
ハ搬送室50の高さを低くでき、ひいては、半導体ウェ
ーハ処理装置1全体の高さを低くできる。
【0092】半導体ウェーハ処理装置1全体が筺体90
0に収容されている。フロント部100の筺体900の
天井面にはフィルタ(図示せず)とファン(図示せず)
とが設けられており、筺体900内をダウンフローでき
るようになっている。筺体900の内部にはカセット1
0を載置するカセット棚11が筺体900に取り付けら
れている。カセット棚11は、ウェーハ受け渡し室30
に対してウェーハ搬送室50とはほぼ反対側に配置され
ている。カセット棚11は平面方向には3つの位置に配
置されており、垂直方向には、2段に縦積みされてい
る。筺体900内にカセット棚11を設けることによっ
て、カセット10に搭載されているウェーハ表面を清浄
に保つことができる。また、このように複数のカセット
棚11を設けることにより、複数の処理に合わせて、処
理の種類毎にカセットをそれぞれ配置することができ
る。また、モニタ用ウェーハやダミー用ウェーハが収容
されたカセットを配置することもできる。
【0093】筺体900の装置正面901の下部にはカ
セット投入口13が設けられ、筺体900の内部であっ
て、カセット投入口13とほぼ同じ高さにカセットステ
ージ12が設けられている。カセットステージ12は、
カセット投入口13から半導体ウェーハ処理装置1の筺
体900内に投入されたカセット10を最初に一時的に
保持し、また、半導体ウェーハ処理装置1によって処理
が終わり、筺体900からカセット10を搬出する前に
カセットを一時的に保持するために使用される。
【0094】カセットステージ12はカセット棚11の
下部に設けられており、カセットステージ12にカセッ
トを投入する際に筺体900の外部からカセット投入口
13を通って流れ込んでくるパーティクル等が、カセッ
ト棚11に載置されたカセット10内のウェーハ5に及
ぼす影響を小さくできる。
【0095】ウェーハ受け渡し室30とカセット棚11
との間に、カセット10をカセット棚11に搬入できカ
セット棚11からカセット10を搬出できると共に、ウ
ェーハ5をカセット10とウェーハ受け渡し室30との
間で搬送できるカセット搬送兼ウェーハ搬送機20が設
けられている。このカセット搬送兼ウェーハ搬送機20
は、垂直に設けられたねじ軸29とボールねじを構成す
るナット(図示せず)とを備えており、ねじ軸29を回
転することで、カセット搬送兼ウェーハ搬送機20を昇
降させることができる。カセット搬送兼ウェーハ搬送機
20も筺体900内に設けられているので、カセット搬
送兼ウェーハ搬送機20によって搬送されているウェー
ハ5の表面を清浄に保つことができる。
【0096】図5は、このカセット搬送兼ウェーハ搬送
機20を説明するための概略斜視図である。
【0097】ベース25、26上にカセット搬送機21
とウェーハ搬送機23が設けられており、カセット搬送
機21とウェーハ搬送機23とは、独立に矢印の方向に
平行移動することができる。カセット搬送機21はカセ
ット搬送アーム22を備えており、カセット搬送アーム
22の先に取り付けられたカセットホルダー27上にカ
セット10を載置してカセット10を搬送する。ウェー
ハ搬送機23は複数のツィーザ24を備えており、この
ツィーザ24上にウェーハ5をそれぞれ搭載してウェー
ハ5を搬送する。
【0098】図6は、カセット搬送兼ウェーハ搬送機の
ピッチ変換機構を説明するための図であり、図6Aは側
面図、図6Bは、図6AのY−Y線より見た背面図であ
る。
【0099】本実施の形態では、ウェーハ搬送機23
は、5枚のツィーザ241乃至245を備えている。ツ
ィーザ241はブロック260と一体化されている。ツ
ィーザ242、243、244、245にはナット23
2、233、234、235がそれぞれ固着されてい
る。ナット232とナット234はねじ軸210と噛み
合わせられておりナット232とナット234はねじ軸
210とそれぞれボールねじを構成している。ナット2
33とナット235はねじ軸211と噛み合わせられて
おりナット233とナット235はねじ軸211とそれ
ぞれボールねじを構成している。ねじ軸210の上端お
よびねじ軸211の上端はモータ220と歯車機構(図
示せず。)を介して接続されており、ねじ軸210の下
端およびねじ軸211の下端は、ブロック250に回転
自在に取り付けられている。ブロック250とブロック
260にはナット270が取り付けられており、ナット
270はねじ軸280と噛み合って設けられており、ナ
ット270とねじ軸280とによりボールねじを構成し
ている。ねじ軸280が回転すると、ナット270が左
右に動いてツイーザ241乃至245を左右に移動させ
る。
【0100】ナット232と噛み合っているねじ軸21
0の領域212には1倍ピッチのねじが形成されてお
り、ナット233と噛み合っているねじ軸211の領域
213には2倍ピッチのねじが形成されており、ナット
234と噛み合っているねじ軸210の領域214には
3倍ピッチのねじが形成されており、ナット235と噛
み合っているねじ軸211の領域215には4倍ピッチ
のねじが形成されている。また、ブロック250とブロ
ック260との間の上下方向の相対位置は変化しない。
モータ220によってねじ軸210とねじ軸211を回
転させると、ブロック250とブロック260とは昇降
せず、ナット232は所定の距離昇降し、ナット233
はナット232の2倍の距離昇降し、ナット234はナ
ット232の3倍の距離昇降し、ナット235はナット
232の4倍の距離昇降する。従って、ツィザー241
は昇降せず、ツィーザ242は所定の距離昇降し、ツィ
ーザ243はツィーザ242の2倍の距離昇降し、ツィ
ーザ244はツィーザ242の3倍の距離昇降し、ツィ
ーザ245はツィーザ242の4倍の距離昇降する。そ
の結果、ツィーザ241乃至245間のピッチを均等に
保ったまま、ツィーザ241乃至245間のピッチを変
換できる。
【0101】図7は、半導体ウェーハ処理装置1におけ
るウェーハ5の搬送操作を説明するための概略断面図で
あり、図1乃至図7を参照してウェーハ5の搬送および
処理方法を説明する。
【0102】カセット投入口13から半導体ウェーハ処
理装置1の筺体900内に投入されたカセット10は、
まず、カセットステージ12に置かれる。次に、カセッ
ト搬送兼ウェーハ搬送機20のカセット搬送アーム22
の先に取り付けられたカセットホルダー27上に載置さ
れて、筺体900の上部まで運ばれ、その後カセット棚
11上に載置される。次に、カセット搬送機21が左に
移動し、代わって、ウェーハ搬送機23が右に移動し
て、カセット10内のウェーハ5をツィーザ24上に搭
載する。この時、ツイーザ24間のピッチはカセット1
0の溝間の間隔とされている。その後、ウェーハ搬送機
23が一度後退し、方向を180度変え、その後、ツィ
ーザ24間のピッチを変換して、ウェーハ保持具40の
ウェーハ載置用溝45間のピッチとする。その後、ツィ
ーザ24を左に移動してウェーハ受け渡し室30内のウ
ェーハ保持具40にウェーハ5を搭載する。本実施の形
態では、5枚のウェーハ5を一度にカセット10からウ
ェーハ保持具40までカセット搬送兼ウェーハ搬送機2
0により搬送する。なお、カセット搬送兼ウェーハ搬送
機20によってウェーハ5をウェーハ受け渡し室30内
に搬送する際には、ゲートバルブ92は閉じておき、フ
ロントドアバルブ91は開けておく。
【0103】ウェーハ受け渡し室30内のウェーハ保持
具40にウェーハ5を搭載した後、フロントドアバルブ
91を閉じ、ウェーハ受け渡し室30内を真空引きす
る。
【0104】真空引き後、ゲートバルブ92を開ける。
なお、ウェーハ搬送室50は予め真空引きされている。
【0105】その後、ウェーハ5は、真空中で、ウェー
ハ搬送室50内のウェーハ搬送真空ロボット60のウェ
ーハ搭載アーム68上に搭載されてウェーハ受け渡し室
30内のウェーハ保持具40から反応室70内のウェー
ハボート75に搬送される。なお、この際には、ゲート
バルブ93は開けられており、反応室70も真空引きさ
れている。ウェーハ保持具40のウェーハ載置用溝45
間のピッチはウェーハボート75に搭載されるウェーハ
5間のピッチと同じだから、ウェーハ搬送真空ロボット
60のウェーハ搭載アーム68間のピッチは変換せず、
一定のままである。本実施の形態においては、2枚のウ
ェーハを一度にウェーハ保持具40からウェーハボート
75までウェーハ搬送真空ロボット60により搬送す
る。
【0106】搬送後、ゲートバルブ93を閉じ、反応室
70を所定の雰囲気として反応室70のウェーハボート
75に搭載された2枚のウェーハ5に成膜等の所定の処
理を同時に行う。
【0107】所定の処理が行われた後は、反応室70を
真空引きし、その後ゲートバルブ93を開ける。ウェー
ハ5は、真空中で、ウェーハ搬送真空ロボット60によ
りウェーハ受け渡し室30内のウェーハ保持具40に移
載される。この際には、ウェーハ搬送真空ロボット60
のウェーハ搭載アーム68間のピッチは変換せず一定の
ままである。また、2枚のウェーハを一度に搬送する。
【0108】その後、ゲートバルブ92を閉じ、ウェー
ハ受け渡し室30内を窒素等で大気圧にし、ここでウェ
ーハ5を所定の温度になるまで冷却する。
【0109】その後、フロントドアバルブ91を開け、
カセット搬送兼ウェーハ搬送機20のウェーハ搬送機2
3によってウェーハ5はカセット10内に移載される。
この際、ウェーハ保持具40のウェーハ載置用溝45間
のピッチから、カセット10の溝間のピッチとなるよう
にツィーザ24間のピッチを変換する。
【0110】所定枚数のウェーハ5がカセット10内に
搬入されると、カセット搬送兼ウェーハ搬送機20のカ
セット搬送機21によってカセット10がカセットステ
ージ12に移載され、その後、カセット投入口13から
搬出される。
【0111】このように、反応室70内で2枚のウェー
ハを同時に処理するからウェーハ処理の効率が高くな
る。また、ウェーハ保持具40のウェーハ載置用溝45
間のピッチはウェーハボート75に搭載されるウェーハ
5間のピッチと同じであり、ウェーハ搬送真空ロボット
60のウェーハ搭載アーム68間のピッチは変換しない
から、ウェーハ搬送真空ロボット60の構造が簡単とな
り、真空の汚染も防止できる。そして2枚のウェーハ5
を同時に搬送できるので、ウェーハ搬送の効率も高くな
る。
【0112】そして、カセット搬送兼ウェーハ搬送機2
0によってウェーハ5間のピッチを可変としているが、
このカセット搬送兼ウェーハ搬送機20は大気圧下で用
いるので、ウェーハ5間のピッチを可変にしても、真空
下での場合と比較すれば構造が簡単であり、安価に製造
でき、また、パーティクルの発生を抑えることができ
る。
【0113】上記のように、大気圧下でウェーハ5間の
ピッチを可変とし減圧下ではウェーハ5間のピッチを固
定して、複数枚のウェーハ5を同時に搬送するようにす
れば、搬送装置の製造コストを低減でき、搬送装置の大
型化が抑制され、しかもパーティクルの発生が抑制され
てウェーハ5をクリーンな環境で搬送することができ
る。さらに、複数枚のウェーハ5を同時に搬送するの
で、スループットが向上し、ウェーハ5間のピッチが可
変であるので、反応室70内において高精度でウェーハ
処理が行えるウェーハ5間のピッチに変換できる。
【0114】なお、本実施の形態においては、ウェーハ
搬送室50のウェーハ搬送室壁53とウェーハ搬送室壁
54とを互いに対向させて、反応室70と、ウェーハ搬
送室50と、ウェーハ受け渡し室30とをほぼ一直線上
に配置し、ウェーハ搬送室50を平面図的には矩形状と
している。ウェーハ搬送室50が矩形状であると、ウェ
ーハ搬送室50を小さくしてその専有面積を減少させる
ことができて、半導体ウェーハ処理装置1によるクリー
ンルームの専有面積を減少させることができる。また、
矩形状であると、ウェーハ搬送室50の製作コストも減
少させることができる。メンテナンス領域も減少させる
ことができる。さらに、ウェーハ搬送室50を他のウェ
ーハ搬送室等と接続する距離もより短くできて、その接
続部にウェーハ搬送機を設けなくてもウェーハ搬送室5
0と他のウェーハ搬送室等との間でウェーハ5を容易に
移載できるようになり、半導体ウェーハ処理装置1が、
その分、簡単な構造となり、安価に製造できるようにな
る。また、反応室70と、ウェーハ搬送室50と、ウェ
ーハ受け渡し室30とをほぼ一直線上に配置しているか
ら、このような構成の半導体ウェーハ処理装置ユニット
を複数容易に平行に配置して、専有面積を小さくでき
る。
【0115】図8は本発明の第2の実施の形態の半導体
ウェーハ処理装置を説明するための断面図である。
【0116】本実施の形態の半導体ウェーハ処理装置1
は、反応室70、ウェーハ搬送室50、ウェーハ受け渡
し室30を筺体900の下方に設け、ウェーハ搬送真空
ロボット60、このウェーハ搬送真空ロボット60を昇
降させるねじ軸561等を筺体900の上方に設けた点
が第一の実施の形態の半導体ウェーハ処理装置と異なる
が、他の点は同様である。
【0117】図9は、本発明の第3の実施の形態の半導
体ウェーハ処理装置を説明するための断面図である。
【0118】本実施の形態では、6個の反応室70をウ
ェーハ搬送室50のウェーハ搬送室壁53に鉛直方向に
積層し、4個のウェーハ受け渡し室30をウェーハ搬送
室50のウェーハ搬送室壁54に鉛直方向に積層してい
る。このように、反応室70、ウェーハ受け渡し室30
の数が増加しているので、ウェーハ搬送室50の高さも
高くなっている。このように多数の反応室70やウェー
ハ受け渡し室30を筺体900内に設けるために、本実
施の形態においては、ウェーハ搬送室50の凸部52、
ねじ軸561、ベロー562、ウェーハ搬送真空ロボッ
ト支持棒563の一部を筺体900から突出させてい
る。これらを筺体900から突出させて設けることによ
り、これらをクリーンルームの床面から下側に突出させ
ることが可能になり、その結果、ウェーハ搬送室50の
高さを高くできて、より多くの反応室70を鉛直方向に
積層でき、また、より多くのウェーハ受け渡し室30も
鉛直方向に積層できて、より多くのウェーハを少ない専
有面積で処理できるようになる。
【0119】図10は、本発明の第4の実施の形態の半
導体ウェーハ処理装置を説明するための平面図である。
【0120】本実施の形態においては、反応室70(7
0’)と、ウェーハ搬送室50(50’)と、ウェーハ
受け渡し室30(30’)と、カセット搬送兼ウェーハ
搬送機20(20’)と、カセット棚11(11’)と
をほぼ一直線上に配置した構成の半導体ウェーハ処理装
置ユニット2(2’)を平行に配置している。反応室7
0(70’)と、ウェーハ搬送室50(50’)と、ウ
ェーハ受け渡し室30(30’)と、カセット搬送兼ウ
ェーハ搬送機20(20’)と、カセット棚11(1
1’)とをほぼ一直線上に配置しているから、このよう
な構成の半導体ウェーハ処理装置ユニット2、2’を容
易に平行に配置して、装置全体の専有面積を小さくでき
る。
【0121】また、ウェーハ搬送室50(50’)を平
面図的には矩形状としている。ウェーハ搬送室50(5
0’)が矩形状であると、ウェーハ搬送室50とウェー
ハ搬送室50’とを接続する距離も短くできて、その接
続部に設けたウェーハ受け渡し室90にはウェーハ搬送
機を設けなくてもウェーハ搬送室50と他のウェーハ搬
送室50’との間でウェーハを容易に移載できる。従っ
て、半導体ウェーハ処理装置1が、その分、簡単な構造
となり、安価に製造できるようになる。このウェーハ受
け渡し室90は、ウェーハを冷却する冷却室、またはウ
ェーハを予備加熱する予備加熱室としても使用可能であ
る。
【0122】また、反応室70と反応室70’との間の
空間も大きくとれ、半導体ウェーハ処理装置ユニット
2、2’の共有のメンテナンス領域3として使用でき
る。
【0123】図11は、本発明の第5の実施の形態の半
導体ウェーハ処理装置を説明するための平面図である。
【0124】本実施の形態においては、反応室70と、
ウェーハ搬送室50と、ウェーハ受け渡し室30と、カ
セット搬送兼ウェーハ搬送機20と、カセット棚11と
をほぼ一直線上に配置した構成の本発明に係る半導体ウ
ェーハ処理装置ユニット6と、上から見て六角形の形状
のウェーハ搬送室150と、ウェーハ搬送室150の側
壁に設けられたカセット室131、132と、反応室1
71、172と、ウェーハ冷却室142とを備えた半導
体ウェーハ処理装置ユニット7とを連結している。
【0125】このように、ウェーハ搬送室50は矩形状
をしているので、そのウェーハ搬送室壁51を介して他
の形態の半導体ウェーハ処理装置ユニットと容易に連結
できる。
【0126】本実施の形態においても、ウェーハ搬送室
50とウェーハ搬送室150とを接続する距離も短くで
きて、その接続部に設けたウェーハ受け渡し室90には
ウェーハ搬送機を設けなくてもウェーハ搬送室50とウ
ェーハ搬送室150との間でウェーハを容易に移載でき
る。従って、半導体ウェーハ処理装置全体が、その分、
簡単な構造となり、安価に製造できるようになる。この
ウェーハ受け渡し室90は、ウェーハを冷却する冷却
室、またはウェーハを予備加熱する予備加熱室としても
使用可能である。
【0127】図12は、本発明の第6の実施の形態の半
導体ウェーハ処理装置を説明するための平面図である。
【0128】本実施の形態では、ウェーハ搬送室55を
平面的に8角形とし、その7つの各辺に反応室70をそ
れぞれ多段に積層して設けている。
【0129】図13は、本発明の第7の実施の形態の半
導体ウェーハ処理装置を説明するための平面図である。
【0130】本実施の形態では、図12の反応室70a
を取り外したものと、図12の反応室70bを取り外し
たものとをウェーハ受け渡し室90により連結してい
る。このウェーハ受け渡し室90は、ウェーハを冷却す
る冷却室、またはウェーハを予備加熱する予備加熱室と
しても使用可能である。
【0131】
【発明の効果】本発明においては、基板受け渡し室を、
基板搬送室の側壁に設けているから、この基板受け渡し
室内に設けられる第1の基板保持手段を耐熱性の基板保
持具等とすることにより、この基板受け渡し室を、基板
処理室で処理が終わった高温の基板を冷却する基板冷却
室として使用できる。
【0132】さらに、この基板受け渡し室はカセットか
ら基板処理室への基板を一時収容するか、基板処理室か
らカセットへの基板を一時収容するか、またはカセット
から基板処理室への基板を一時収容すると共に基板処理
室からカセットへの基板を一時収容する室として使用で
きるので、カセット室を基板搬送室の側壁に設ける必要
はなくなる。その結果、基板搬送室の側壁に設ける室数
が減少して、その分基板処理装置によるクリーンルーム
の専有面積を減少させることができ、また、基板搬送室
の辺数も減少させて基板搬送室を小さくしてその専有面
積を減少させることができて、基板処理装置によるクリ
ーンルームの専有面積を減少させることができる。
【0133】また、このように、基板搬送室の辺数を減
少させると、基板搬送室の製作コストも減少させること
ができる。また、辺数が多いと、その分、多方向のメン
テナンス領域が必要となるが、本発明によれば、基板搬
送室の辺数を減少させることができるので、その分、多
方向のメンテナンス領域も減少させることができる。さ
らに、基板搬送室の辺数を減少させることができれば、
基板搬送室を他の基板搬送室等と接続する距離も短くで
き、その結果、その接続部に基板搬送機を設けなくても
基板搬送室と他の基板搬送室等との間で基板を移載でき
るようになり、基板処理装置が、その分、簡単な構造と
なり、安価に製造できるようになる。
【0134】また、基板搬送室を減圧可能とし、基板受
け渡し室も減圧可能としているから、酸素濃度を極限ま
で減少できて、基板搬送室や基板受け渡し室で基板が酸
化されるのを抑制できる。
【0135】そして、基板搬送室と基板受け渡し室との
間に、閉じた場合には基板搬送室と基板受け渡し室との
間を真空的に気密にすることができ、開いた場合には基
板がその内部を通って移動可能な第2のバルブを設けて
いるから、基板搬送室と基板受け渡し室とを独立に真空
的に気密に保つことができ、しかも、基板搬送室と基板
受け渡し室との間を基板が移動できる。
【0136】さらに、基板受け渡し室と大気圧部との間
に、閉じた場合には基板受け渡し室と大気圧部との間を
真空的に気密にすることができ、開いた場合には基板が
その内部を通って移動可能な第3のバルブを設けている
から、基板受け渡し室を独立に真空的に気密に保つこと
ができると共に、基板受け渡し室と大気圧部との間を基
板が移動できる。
【0137】このような第2のバルブおよび第3のバル
ブを基板受け渡し室に設け、しかも、基板受け渡し室は
基板搬送室と独立して減圧可能としているから、この基
板受け渡し室は、大気圧部と減圧下の基板搬送室との間
で基板を搬入/搬出する際の真空予備室であるロードロ
ック室として機能することができ、その結果、基板冷却
室およびカセット室を基板搬送室の側壁に設ける必要が
なくなる。また、カセットを大気圧部に配置することが
できる。
【0138】そして、基板搬送室と基板受け渡し室との
間に第2のバルブを設けているから基板搬送室を減圧状
態に保ったままで基板受け渡し室を大気圧に戻すことが
でき、基板受け渡し室内を大気圧に戻している間に基板
が自然冷却し、基板受け渡し室を出る段階で基板の温度
が下がっているようにすることができる。従って、その
後大気圧中に取り出しても、大気圧雰囲気により基板が
汚染されることが防止される。このようにして基板受け
渡し室で大気圧に戻す工程と基板を冷却する工程を同時
に行い、冷却された基板を大気圧下でカセットまで搬送
し、基板を収容したカセットを基板処理装置外に搬送す
ることができる。
【0139】また、基板受け渡し室とカセットとの間の
基板の受け渡しは基板搬送室内の第1の基板搬送手段と
は別の第2の基板搬送手段で行うことができるので、基
板搬送時間を短くすることができる。そして、本発明に
おいては、カセット保持手段と、カセット保持手段に保
持されるカセットと基板受け渡し室との間で基板を搬送
可能な第2の基板搬送手段とを大気圧部に配置している
から、カセット保持手段の構造や第2の基板搬送手段の
構造をこれらが真空中にある場合に比べて簡単なものと
することができる。
【0140】さらに、基板処理室と基板搬送室との間
に、閉じた場合には基板処理室と基板搬送室との間を真
空的に気密にすることができ、開いた場合には基板がそ
の内部を通って移動可能な第1のバルブを設けているか
ら、基板処理室と基板搬送室とを独立に真空的に気密に
保つことができ、しかも、基板処理室と基板搬送室との
間を基板が移動できる。
【0141】基板受け渡し室内に耐熱性の基板保持手段
を設けることにより、基板受け渡し室を、基板処理室で
処理が終わった高温の基板を冷却する基板冷却室として
使用できる。
【0142】基板受け渡し室内に、石英、ガラス、セラ
ミックスまたは金属からなり耐熱性の基板保持具を設け
ることにより、基板受け渡し室を、基板処理室で処理が
終わった高温の基板を冷却する基板冷却室として使用で
き、また、基板受け渡し室を真空にしても、基板保持具
からアウトガス等の不純物が発生することはないので、
基板受け渡し室の雰囲気を清浄に保つことができる。
【0143】また、基板処理室、基板搬送室および基板
受け渡し室をそれぞれ独立して減圧可能であるようにす
れば、基板搬送室や基板受け渡し室で基板が酸化される
のを防止でき、また、基板受け渡し室をロードロック室
として使用できるだけでなく、基板処理室を減圧下で処
理を行う基板処理室とすることもでき、また、基板処理
室内を一度減圧にした後に所定の雰囲気ガスに置換する
こともでき、純度の高いガス雰囲気にすることもでき
る。
【0144】基板搬送室の第1の側壁に基板をそれぞれ
処理する複数の基板処理室を鉛直方向に積み重ねて設け
ることにより、基板処理室によるクリーンルームの専有
面積を減少させることができ、また、基板搬送室の辺数
も減少させて基板搬送室を小さくしてその専有面積を減
少させることができて、基板処理装置によるクリーンル
ームの専有面積を減少させることができる。基板搬送室
の辺数を減少させると、基板搬送室の製作コストも減少
させることができ、多方向のメンテナンス領域も減少さ
せることができる。さらに、基板搬送室を他の基板搬送
室等と接続する距離も短くできて、その接続部に基板搬
送機を設けなくても基板搬送室と他の基板搬送室等との
間で基板を移載できるようになり、基板処理装置が、そ
の分、簡単な構造となり、安価に製造できるようにな
る。
【0145】また、基板処理室内に設けられる第2の基
板保持手段を複数枚の基板を保持可能な構造とすること
により、基板処理室内での基板処理の効率を高めること
ができる。
【0146】そして、この場合に、基板受け渡し室内の
第1の基板保持手段も複数枚の基板を保持可能な構造と
し、第1の基板保持手段に保持される基板間のピッチを
第2の基板保持手段で保持される基板間のピッチと実質
的に同じとすることによって、減圧可能な基板搬送室内
の第1の基板搬送手段の構造を簡単にすることができ
る。
【0147】第1の基板保持手段に保持される基板間の
ピッチと第2の基板保持手段で保持される基板間のピッ
チとを実質的に同じとすれば、第1の基板搬送手段の構
造を、減圧下で複数枚の基板を同時に搬送可能であるよ
うな構造としても、搬送中に基板間のピッチを変える必
要はなく、その結果、第1の基板搬送手段の構造が簡単
なものとなり、また、真空の汚染も防止できる。そして
複数の基板を同時に搬送できるので、基板搬送の効率も
高くなる。
【0148】第2の基板搬送手段の構造を、複数枚の基
板を同時に搬送可能であって、複数枚の基板間のピッチ
を可変であるようにすることによって、この第2の基板
搬送手段は大気圧下で用いるので、真空下での場合と比
較すれば簡単な構造で基板間のピッチを可変にでき、し
かも安価に製造でき、また、パーティクルの発生を抑え
ることができる。
【0149】このように、大気圧下で基板間のピッチを
可変とし減圧下では基板間のピッチを固定して、複数枚
の基板を同時に搬送するようにすれば、搬送装置の製造
コストを低減でき、搬送装置の大型化が抑制され、しか
もパーティクルの発生が抑制されて基板をクリーンな環
境で搬送することができる。さらに、複数枚の基板を同
時に搬送するので、スループットが向上し、基板間のピ
ッチが可変であるので、基板処理室内において高精度で
基板処理が行える基板間のピッチに変換できる。
【0150】基板搬送室の側壁に複数の基板受け渡し室
を設けることにより、ある基板受け渡し室で基板を冷却
している間に他の基板受け渡し室を利用して基板を基板
処理室に搬入できる等、時間を節約できる。
【0151】そしてこれら複数の基板受け渡し室を、基
板搬送室の第2の側壁に鉛直方向に積み重ねて設けるこ
とにより、基板受け渡し室によるクリーンルームの専有
面積を減少させることができ、また、基板搬送室の辺数
も減少させて基板搬送室を小さくしてその専有面積を減
少させることができて、基板処理装置によるクリーンル
ームの専有面積を減少させることができる。基板搬送室
の辺数を減少させると、基板搬送室の製作コストも減少
させることができ、多方向のメンテナンス領域も減少さ
せることができる。さらに、基板処理装置を複数台配置
する場合には、基板搬送室を他の基板搬送室等と接続す
る距離も短くできて、その接続部に基板搬送機を設けな
くても基板搬送室と他の基板搬送室等との間で基板を移
載できるようになり、基板処理装置が、その分、簡単な
構造となり、安価に製造できるようになり、また、基板
処理装置同士のメンテナンススペースが干渉せず、効率
的に複数の基板処理装置を配置できる。
【0152】搬入用、搬出用の2種類の基板受け渡し室
を別々に設けることにより、搬入用、搬出用の2種類の
基板受け渡し室を交互に使用でき、時間の節約となる。
【0153】第1の基板保持手段が、基板処理室のそれ
ぞれにおいて一度に処理される基板の枚数の少なくとも
2倍以上の枚数の基板を保持可能であるようにし、ま
た、第1の基板保持手段が、第2の基板保持手段よりも
少なくとも2倍以上の枚数の基板を保持可能であるよう
にすれば、基板処理室とカセットとの間で効率的に基板
を搬送することができ、スループットが向上する。
【0154】また、基板搬送室の第1の側壁と第2の側
壁とが互いに対向しており、基板処理室と、基板搬送室
と、基板受け渡し室とが実質的に一直線上に配置されて
いるようにすれば、基板搬送室の辺数を最小限の、例え
ば矩形状とできる。
【0155】基板搬送室を平面図的に矩形状とすれば、
基板搬送室を小さくしてその専有面積を減少させること
ができて、基板処理装置によるクリーンルームの専有面
積を減少させることができる。また、矩形状であると、
基板搬送室の製作コストも減少させることができる。メ
ンテナンス領域も減少させることができる。さらに、基
板搬送室を他の基板搬送室等と接続する距離もより短く
できて、その接続部に基板搬送機を設けなくても基板搬
送室と他の基板搬送室等との間で基板を容易に移載でき
るようになり、基板処理装置が、その分、簡単な構造と
なり、安価に製造できるようになる。また、基板処理室
と、基板搬送室と、基板受け渡し室とをほぼ一直線上に
配置すれば、このような構成の基板処理装置ユニットを
複数容易に平行に配置して、専有面積を小さくできる。
【0156】基板処理室と、基板搬送室と、基板受け渡
し室と、第2の基板搬送手段と、カセット保持手段とを
収容する筺体をさらに備えることによって、カセットに
搭載されている基板の表面や第2の基板搬送手段によっ
て搬送されている基板の表面を清浄に保つことができ
る。
【0157】筺体にカセットを搬入後に筺体内でカセッ
トを保持するか、筺体からカセットを搬出する前にカセ
ットを保持するか、または筺体にカセットを搬入後に筺
体内でカセットを保持すると共に筺体からカセットを搬
出する前にカセットを保持するカセットステージを、カ
セット保持手段の下の筺体内に設けることにより、カセ
ットステージにカセットを搬送する際に筺体外部から流
れ込んでくるパーティクルや、カセットステージにカセ
ットを搬入するために筺体に設けるカセット投入口等を
介して筺体外部から流れ込んでくるパーティクルが、カ
セット保持手段に保持されたカセット内の基板に及ぼす
影響を小さくできる。
【0158】基板搬送室を平面図的に矩形状とし、複数
の基板処理装置ユニット間を基板搬送室間に第2の基板
受け渡し室を介して接続することにより、基板搬送室間
の距離を短くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の半導体ウェーハ処
理装置を説明するための平面図である。
【図2】図1のXX線断面図である。
【図3】本発明の第1乃至第7の実施の形態において使
用するウェーハ保持具を説明するための概略斜視図であ
る。
【図4】本発明の第1乃至第7の実施の形態において使
用するウェーハ搬送真空ロボットを説明するための概略
斜視図である。
【図5】本発明の第1乃至第7の実施の形態において使
用するカセット搬送兼ウェーハ搬送機を説明するための
概略斜視図である。
【図6】本発明の第1乃至第7の実施の形態において使
用するカセット搬送兼ウェーハ搬送機のピッチ変換機構
を説明するための図であり、図6Aは側面図、図6B
は、図6AのY−Y線より見た背面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の半導体ウェーハ処
理装置におけるウェーハの搬送操作を説明するための概
略断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の半導体ウェーハ処
理装置を説明するための断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の半導体ウェーハ処
理装置を説明するための断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態の半導体ウェーハ
処理装置を説明するための平面図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態の半導体ウェーハ
処理装置を説明するための平面図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態の半導体ウェーハ
処理装置を説明するための平面図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態の半導体ウェーハ
処理装置を説明するための平面図である。
【図14】従来の半導体ウェーハ処理装置を説明するた
めの斜視図である。
【図15】従来の半導体ウェーハ処理装置を説明するた
めの断面図である。
【符号の説明】
1…半導体ウェーハ処理装置 2、2’、6、7…半導体ウェーハ処理装置ユニット 3…メンテナンス領域 5…ウェーハ 10、10’…カセット 11…カセット棚 12…カセットステージ 13…カセット投入口 20、20’…カセット搬送兼ウェーハ搬送機 21…カセット搬送機 22…カセット搬送アーム 23…ウェーハ搬送機 24、241〜245…ツイーザ 27…カセットホルダー 29、210、211、280、561…ねじ軸 30、30’…ウェーハ受け渡し室 40、40’…ウェーハ保持具 41、42…支柱支持板 43、44…支柱 45…ウェーハ載置用溝 50、50’、55、55’…ウェーハ搬送室 52…凸部 51、51’、53、54…ウェーハ搬送室壁 60、60’…ウェーハ搬送真空ロボット 61…駆動部収容部 62、64、66…回転軸 68…ウェーハ搭載用アーム 69…駆動部 70、70’、70a、70b…反応室 75、75’…ウェーハボート 81、82、83、84…排気配管 90…ウェーハ受け渡し室 91、191…フロントドアバルブ 92、93、94、94’、192、193…ゲートバ
ルブ 100…フロント部 200…大気圧部 220、566…モータ 232〜235、270、565…ナット 250、260…ブロック 300…ロードロックモジュール 500…トランスファ部 501…トランスファモジュール 560…ボールネジ 562…ベロー 563…ウェーハ搬送真空ロボット支持棒 564…昇降台 700…プロセス部 701…プロセスモジュール 900…筺体 901…装置正面 902…装置背面 910…筺体底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綿引 真一郎 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 吉田 祐治 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 志村 日出男 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 杉本 毅 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 油谷 幸則 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 池田 和人 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】減圧可能な基板搬送室と、 基板を処理する基板処理室であって前記基板搬送室の第
    1の側壁に設けられた基板処理室と、 前記基板搬送室の第2の側壁に設けられた基板受け渡し
    室であって前記基板搬送室とは独立して減圧可能な基板
    受け渡し室と、 前記基板を保持する第1の基板保持手段であって、前記
    基板受け渡し室内に設けられた第1の基板保持手段と、 前記基板を保持する第2の基板保持手段であって、前記
    基板処理室内に設けられた第2の基板保持手段と、 前記基板搬送室内に設けられ、前記基板処理室と前記基
    板受け渡し室との間で前記基板を搬送可能な第1の基板
    搬送手段と、 前記基板処理室と前記基板搬送室との間に設けられた第
    1のバルブであって、閉じた場合には前記基板処理室と
    前記基板搬送室との間を真空的に気密にすることがで
    き、開いた場合には前記基板がその内部を通って移動可
    能な第1のバルブと、 前記基板搬送室と前記基板受け渡し室との間に設けられ
    た第2のバルブであって、閉じた場合には前記基板搬送
    室と前記基板受け渡し室との間を真空的に気密にするこ
    とができ、開いた場合には前記基板がその内部を通って
    移動可能な第2のバルブと、 前記基板受け渡し室の前記基板搬送室が設けられた側と
    は異なる側に配置された大気圧部と、 前記基板受け渡し室と前記大気圧部との間に設けられた
    第3のバルブであって、閉じた場合には前記基板受け渡
    し室と前記大気圧部との間を真空的に気密にすることが
    でき、開いた場合には前記基板がその内部を通って移動
    可能な第3のバルブと、 前記大気圧部に設けられたカセット保持手段と、 前記大気圧部に設けられた第2の基板搬送手段であっ
    て、前記カセット保持手段に保持されるカセットと前記
    基板受け渡し室との間で前記基板を搬送可能な第2の基
    板搬送手段と、 を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】前記第1の基板保持手段が耐熱性の基板保
    持手段であることを特徴とする請求項1記載の基板処理
    装置。
  3. 【請求項3】前記第1の基板保持手段が、石英、ガラ
    ス、セラミックスおよび金属からなる群より選ばれるい
    ずれかの材料からなっていることを特徴とする請求項2
    記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】前記基板処理室、前記基板搬送室および前
    記基板受け渡し室がそれぞれ独立して減圧可能であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板
    処理装置。
  5. 【請求項5】前記基板処理室が減圧下で処理を行う基板
    処理室であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】前記基板処理室が常圧下で処理を行う基板
    処理室であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】前記基板搬送室の前記第1の側壁に基板を
    それぞれ処理する複数の基板処理室を鉛直方向に積み重
    ねて設けたことを特徴とする請求項1乃至6記載の基板
    処理装置。
  8. 【請求項8】前記複数の基板処理室のうち少なくとも一
    つの基板処理室が、常圧下で処理を行う基板処理室であ
    り、前記複数の基板処理室のうちの他の基板処理室が、
    減圧下で処理を行う基板処理室であることを特徴とする
    請求項7記載の基板処理装置。
  9. 【請求項9】前記第2の基板保持手段が複数枚の基板を
    保持可能であり、前記第1の基板保持手段が複数枚の基
    板を保持可能であり、前記第1の基板保持手段に保持さ
    れる基板間のピッチが前記第2の基板保持手段で保持さ
    れる基板間のピッチと実質的に同じであることを特徴と
    する請求項1乃至8のいずれかに記載の基板処理装置。
  10. 【請求項10】前記第1の基板搬送手段が、減圧下で複
    数枚の前記基板を同時に搬送可能であることを特徴とす
    る請求項9記載の基板処理装置。
  11. 【請求項11】前記第2の基板搬送手段が、複数枚の前
    記基板を同時に搬送可能であって、前記複数枚の基板間
    のピッチを可変であることを特徴とする請求項9または
    10記載の基板処理装置。
  12. 【請求項12】前記基板搬送室の前記第2の側壁に複数
    の基板受け渡し室を鉛直方向に積み重ねて設けたことを
    特徴とする請求項1乃至11記載のいずれかに記載の基
    板処理装置。
  13. 【請求項13】搬入用、搬出用の2種類の基板受け渡し
    室を別々に設けることを特徴とする請求項12記載の基
    板処理装置。
  14. 【請求項14】前記第1の基板保持手段が、前記基板処
    理室のそれぞれにおいて一度に処理される前記基板の枚
    数の少なくとも2倍以上の枚数の基板を保持可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の
    基板処理装置。
  15. 【請求項15】前記第1の基板保持手段が、前記第2の
    基板保持手段よりも少なくとも2倍以上の枚数の基板を
    保持可能であることを特徴とする請求項1乃至13のい
    ずれかに記載の基板処理装置。
  16. 【請求項16】前記基板搬送室の前記第1の側壁と前記
    第2の側壁とが互いに対向しており、前記基板処理室
    と、前記基板搬送室と、前記基板受け渡し室とが実質的
    に一直線上に配置されていることを特徴とする請求項1
    乃至15のいずれかに記載の基板処理装置。
  17. 【請求項17】前記基板搬送室が平面図的には矩形状で
    ある請求項16記載の基板処理装置。
  18. 【請求項18】前記カセット保持手段が前記基板受け渡
    し室に対して前記基板搬送室とは反対側に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載
    の基板処理装置。
  19. 【請求項19】前記第2の基板搬送手段が前記基板受け
    渡し室と前記カセット保持手段との間に設けられてお
    り、前記第2の基板搬送手段が、前記カセット保持手段
    に保持される前記カセットと前記基板受け渡し室との間
    で前記基板を搬送可能であると共に前記カセットを前記
    カセット保持手段に搬送でき前記カセット保持手段から
    前記カセットを搬送できるカセット搬送兼基板搬送手段
    であることを特徴とする請求項1乃至18のいずれかに
    記載の基板処理装置。
  20. 【請求項20】前記第1の基板保持手段に前記第1の基
    板保持手段の前後の方向に開放した基板載置用の溝を設
    け、前記基板を前記基板保持手段の前後から前記基板保
    持手段に搬入できると共に前記基板を前記基板保持手段
    から前記基板保持手段の前後に搬出できるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載の基
    板処理装置。
  21. 【請求項21】前記基板処理室と、前記基板搬送室と、
    前記基板受け渡し室と、前記第2の基板搬送手段と、前
    記カセット保持手段とを収容する筺体をさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項1乃至20のいずれかに記載の基
    板処理装置。
  22. 【請求項22】前記筺体に前記カセットを搬入後に前記
    筺体内で前記カセットを保持するか、前記筺体から前記
    カセットを搬出する前に前記カセットを保持するか、ま
    たは前記筺体に前記カセットを搬入後に前記筺体内で前
    記カセットを保持すると共に前記筺体から前記カセット
    を搬出する前に前記カセットを保持するカセットステー
    ジを、前記カセット保持手段の下の前記筺体内に設ける
    ことを特徴とする請求項21記載の基板処理装置。
  23. 【請求項23】上下昇降機に前記カセット搬送兼基板搬
    送手段を設け、前記カセットステージと前記カセット保
    持手段との間で前記カセットを搬送可能にしたことを特
    徴とする請求項22記載の基板処理装置。
  24. 【請求項24】前記基板処理室と、前記基板搬送室と、
    前記第1の基板搬送手段と、前記基板受け渡し室とをそ
    れぞれ備える基板処理装置ユニットを複数備え、 前記複数の基板処理装置ユニット間を前記基板搬送室間
    に設けられた第2の基板受け渡し室を介して接続するこ
    とを特徴とする請求項1乃至23記載の基板処理装置。
  25. 【請求項25】前記基板搬送室が平面図的には矩形状で
    あり、前記複数の基板処理装置ユニット間を基板搬送室
    間に前記第2の基板受け渡し室を介して接続することを
    特徴とする請求項24記載の基板処理装置。
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