JPH10107124A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH10107124A
JPH10107124A JP9212551A JP21255197A JPH10107124A JP H10107124 A JPH10107124 A JP H10107124A JP 9212551 A JP9212551 A JP 9212551A JP 21255197 A JP21255197 A JP 21255197A JP H10107124 A JPH10107124 A JP H10107124A
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JP
Japan
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substrate
chamber
substrate processing
intermediate chamber
transfer
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Application number
JP9212551A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Toyoda
一行 豊田
Atsuhiko Suda
敦彦 須田
Kazumasa Makiguchi
一誠 巻口
Tsutomu Tanaka
田中  勉
Sadayuki Suzuki
貞之 鈴木
Shinichi Nomura
慎一 野村
Mitsunori Takeshita
光徳 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】占有面積が小さくしかも稼働効率が高い基板処
理装置を提供する。 【解決手段】カセットローダ室10に連結モジュール3
00を取り外し可能に取り付ける。連結モジュール30
0を互いに離間して鉛直方向に積み重ねる。各連結モジ
ュール300では、外ゲートバルブ62、ロードロック
室52、ゲートバルブ64、搬送室54、ゲートバルブ
66及び反応処理室56をカセットローダ室10からこ
の順に連結配置する。複数の連結モジュール300を鉛
直方向に積み重ねて設けているから、占有面積を増加さ
せない。複数の連結モジュール300を、互いに離間し
て、それぞれが取り外し可能に取り付けられているか
ら、あるモジュールをメンテナンスのために容易に取り
外すことができ、その間他の連結モジュール300を稼
働させることができ、装置1の稼働効率が大幅に向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板処理装置に関
し、特に半導体ウェーハ処理装置に関し、そのなかでも
特に、プラズマエッチング装置、プラズマCVD(Chem
ical Vapor Deposition )装置、プラズマアッシング装
置等、プラズマを利用して半導体ウェーハを処理する半
導体ウェーハ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図20は、従来のプラズマを利用した半
導体ウェーハ処理装置のうち、プラズマCVD装置50
0の一例を示したものである。
【0003】搬送ロボット570を内蔵したロードロッ
ク室510の周辺にゲート弁562、564、566、
542をそれぞれ介して反応室552、554、冷却室
556、カセット室520の各ユニットが設けられてい
る。それぞれのユニットは気密構造になっている。ロー
ドロック室510にはカセット530を出し入れするた
めの外ゲート弁544が別に設けられている。このプラ
ズマCVD装置500では、反応室552、554が2
個設けられているが、これは時間当たりのウェハ処理枚
数つまりスループットを大きくするためである。
【0004】図中ハッチングしてある部分は、反応室5
52、554等のメンテナンススペース580である。
【0005】次に動作を説明する。
【0006】ロードロック室510、反応室552、5
54、冷却室556は図示しない排気ポンプで排気し、
常時減圧状態に保たれている。
【0007】カセット室520が大気圧状態の時に外ゲ
ート弁544を開き、ウェーハ5が複数枚セットされた
カセット530をセットし、外ゲート弁544を閉じた
後、図示しない排気ポンプで排気する。
【0008】カセット室520とロードロック室510
の圧力がほぼ同圧力になった時点で、ロードロック室5
10と反応室552(554)間のゲート弁562(5
64)を開き、ロードロック室510内の搬送ロボット
570でカセット530内のウェーハ5を反応室552
または554に搬送してウェーハ5を処理する。
【0009】反応室552または554における処理が
終了した後、ウェーハ5は搬送ロボット570を用いて
カセット室520のカセット530に戻すが、プラズマ
CVDの場合は、通常反応室552(554)の中で3
00℃前後に昇温してウェーハ5を処理するため、カセ
ット530の材質によってはウェーハ5をそのままカセ
ット530に収納することができない場合が多い。この
ため、処理が終わったウェーハ5を冷却室556に挿入
して、その温度を下げる必要がある。
【0010】冷却室556内のウェーハ5の温度がカセ
ット530へのウェーハ5の収納に支障がない温度以下
になったら、搬送ロボット570を用いてウェーハ5を
カセット室520のカセット530に戻す。
【0011】これら一連の動作を繰り返してカセット5
30のウェーハ5を順次処理する。
【0012】図20に示した装置構成では冷却室1個、
カセット室1個の他に反応室2個を設けることができ
る。スループットをさらに高くするためには、ロードロ
ック室510の角数を増やして反応室552、554の
数を増やす必要がある。
【0013】この場合、ロードロック室510が大きく
なり、反応室552、554が増加した分と、それらの
メンテナンススペースを含めて、装置の占有面積が増大
する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】クリーンルームを必要
とする半導体製造工場の設備には莫大な費用がかかる。
生産設備として導入する装置の大きさに応じて工場の床
面積が決まるが、各装置が占有する床面積が小さければ
工場の設備費用も小さくできるため、占有面積の小さな
装置が求められている。また、このように占有面積を小
さくした場合においても、装置の稼働効率を高くするこ
とが求められている。
【0015】従って、本発明の目的は、占有面積が小さ
くしかも稼働効率が高い基板処理装置を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基板搬
送部と、前記基板搬送部にそれぞれが取り外し可能に取
り付けられた複数のモジュールと、前記基板搬送部内に
設けられた第1の基板搬送手段であって、基板を前記複
数のモジュールに搬送可能な第1の基板搬送手段と、を
備える基板処理装置であって、前記複数のモジュール
が、互いに離間して実質的に鉛直方向に積み重ねられ、
前記複数のモジュールのそれぞれが、前記基板を処理す
る気密構造の基板処理室と、前記基板処理室と前記基板
搬送部との間に設けられた気密構造の中間室と、前記基
板処理室と前記中間室との間に設けられた第1のバルブ
であって閉じた場合には前記基板処理室と前記中間室と
の間を気密にすることができ、開いた場合には前記基板
がその内部を通って移動可能な第1のバルブと、前記中
間室と前記基板搬送部との間に設けられた第2のバルブ
であって閉じた場合には前記中間室と前記基板搬送部と
の間を気密にすることができ、開いた場合には前記基板
がその内部を通って移動可能な第2のバルブとを備え、
前記中間室には前記基板を前記基板処理室に搬送可能な
第2の基板搬送手段が設けられていることを特徴とする
第1の基板処理装置が提供される。
【0017】本発明のこの第1の基板処理装置において
は、複数のモジュールを実質的に鉛直方向に積み重ねて
設けているから、モジュールを複数使用して基板の処理
効率を高くしても、基板処理装置によるクリーンルーム
の占有面積を増加させることがなく、また、装置のメン
テナンス領域も増加させることがない。
【0018】さらに、本発明の第1の基板処理装置にお
いては、このように鉛直方向に積み重ねられた複数のモ
ジュールが、互いに離間して、それぞれが取り外し可能
に基板搬送部に取り付けられているから、いずれかのモ
ジュールにメンテナンスが必要となった場合に、メンテ
ナンスが必要なモジュールのみを容易に取り外すことが
でき、そのモジュールのメンテナンスを行っている際に
も他のモジュールを稼働させることができ、その結果、
基板処理装置の稼働効率が大幅に向上する。さらに、本
発明の第1の基板処理装置においては、このように鉛直
方向に積み重ねられた複数のモジュールが、互いに離間
して、それぞれが取り外し可能に基板搬送部に取り付け
られているから、いずれかのモジュールにメンテナンス
が必要となった場合に、メンテナンスが必要なモジュー
ルのみを取り外し、そのモジュールのメンテナンスを行
い、メンテナンスが終了すると、そのモジュール内にお
いて基板処理室と第2の基板搬送手段との間で基板搬送
が可能なように、第2の基板搬送手段と基板処理室との
間における平行度や高さ方向の調整等を予め行ってお
き、調整後に、そのモジュールを基板搬送部に再び取り
付けることができる。このように、モジュール内で基板
処理室と第2の基板搬送手段との間での基板搬送に関す
る調整を予め行っておくことができるので、その調整作
業が容易かつ正確に行える。そして、その後、メンテナ
ンスを行ったモジュールを基板搬送部に取り付けた場合
には、もはや、そのモジュール内における基板処理室と
第2の基板搬送手段との間の基板搬送に関する調整を行
う必要がなくなるから、基板処理装置の稼働効率を大幅
に向上させることができる。
【0019】また、複数のモジュールが、互いに離間し
て、それぞれが取り外し可能に基板搬送部に取り付けら
れているから、基板搬送部に取り付けるモジュールの数
を、時間当たりの必要処理枚数や処理の種類に応じて適
宜選択できる。
【0020】さらに、複数のモジュールのそれぞれが、
基板を処理する気密構造の基板処理室と、基板処理室と
基板搬送部との間に設けられた気密構造の中間室と、基
板処理室と中間室との間に設けられた第1のバルブであ
って、閉じた場合には基板処理室と中間室との間を気密
にすることができ、開いた場合には基板がその内部を通
って移動可能な第1のバルブと、中間室と基板搬送部と
の間に設けられた第2のバルブであって閉じた場合には
中間室と基板搬送部との間を気密にすることができ、開
いた場合には基板がその内部を通って移動可能な第2の
バルブとを備えているから、各モジュールの中間室と基
板処理室とをそれぞれ独立して気密に保つことができ
て、各モジュール内および各モジュール間において中間
室と基板処理室とを独立して所定のガス雰囲気や真空雰
囲気にすることができ、しかも、基板処理室と中間室と
の間および中間室と基板搬送部との間をそれぞれ基板が
移動できる。そして、このように中間室と基板処理室と
を独立して気密に保つことができるので、中間室はロー
ドロック室として機能させることができる。なお、この
ような第1のバルブとしては、好ましくはゲートバルブ
が用いられる。
【0021】さらに、各モジュールの中間室には基板を
基板処理室に搬送可能な第2の基板搬送手段が設けられ
ているので、他のモジュールの基板処理室における処理
状態とは無関係に基板処理室に基板を搬入でき基板処理
室から基板を搬出できる。基板として、例えば半導体ウ
ェーハを使用する場合には、基板処理室内における基板
の加熱時間は、半導体ウェーハ内の不純物の分布状態等
に影響を与え、それがひいては半導体デバイスの特性に
影響を与えるので、一定にする必要があるが、本発明に
おいては、各モジュールに基板処理室と基板搬送手段と
がそれぞれ設けられているから、他の基板処理室での処
理状態とは無関係に基板を搬出でき、その結果、各モジ
ュールにおいて基板が加熱される時間をそれぞれ一定に
保つことができる。
【0022】好ましくは、前記複数のモジュールのそれ
ぞれが、前記基板を処理する前記基板処理室であって真
空的に気密な構造の前記基板処理室と、前記基板処理室
と前記基板搬送部との間に設けられた中間室であって真
空的に気密な構造の中間室と、前記基板処理室と前記中
間室との間に設けられた前記第1のバルブであって閉じ
た場合には前記基板処理室と前記中間室との間を真空的
に気密にすることができ、開いた場合には前記基板がそ
の内部を通って移動可能な前記第1のバルブと、前記中
間室と前記基板搬送部との間に設けられた前記第2のバ
ルブであって閉じた場合には前記中間室と前記基板搬送
部との間を真空的に気密にすることができ、開いた場合
には前記基板がその内部を通って移動可能な前記第2の
バルブとを備える。
【0023】このようにすれば、各モジュールの中間室
と基板処理室とをそれぞれ独立して真空的に気密に保つ
ことができて、各モジュール内および各モジュール間に
おいて中間室と基板処理室とを独立して所定の真空雰囲
気にすることができ、しかも、基板処理室と中間室との
間および中間室と基板搬送部との間をそれぞれ基板が移
動できる。そして、このように中間室と基板処理室とを
独立して真空的に気密に保つことができるので、中間室
を真空用のロードロック室として機能させることができ
る。
【0024】そして、このような真空的に気密な構造の
中間室には基板を基板処理室に搬送可能な第2の基板搬
送手段が設けられているので、鉛直方向に積み重ねられ
た各モジュールへの基板の搬送は基板搬送部に設けられ
た第1の基板搬送手段によって大気圧下で行い、真空中
での基板の搬送は各モジュールの中間室に設けられた第
2の基板搬送手段で行うようにすることができる。従っ
て、基板を搬送する機構を設ける領域を全て真空的に気
密な構造とする必要がなくなり、各モジュールに基板を
搬送する基板搬送部は大気圧下で搬送を行う領域とする
ことができ、真空的に気密な構造の領域は各モジュール
の中間室に分割することができる。その結果、基板搬送
部の構造や第1の基板搬送手段の構造を簡単なものとす
ることができ、安価に製作できるようになる。また、各
モジュールの中間室のそれぞれの容積も小さくなり、そ
の壁の厚みを薄くしても強度が保てるようになり、その
結果、安価に製作できるようになる。さらに、中間室に
設けられた第2の基板搬送手段においても、その鉛直方
向の昇降動作を必要最小限に抑えることができるので、
その制作費も安価なものとなり、また、真空的に気密な
構造の中間室内において第2の基板搬送手段の駆動部か
ら発生する可能性のあるパーティクルも最小限に抑える
ことができる。
【0025】また、このように基板処理室と中間室が共
に真空的に気密な構造であるので、基板処理室と中間室
とが減圧可能であることが好ましいが、その場合には、
さらに好ましくは、基板処理室と中間室とを互いに独立
して減圧可能とする。
【0026】また、好ましくは、前記複数のモジュール
のそれぞれの前記中間室には、前記基板を保持可能な基
板保持手段がさらに設けられ、前記基板保持手段が前記
第2の基板搬送手段よりも前記基板搬送部側に位置して
いる。
【0027】このように、第2の基板搬送手段に加えて
基板保持手段をさらに設けることにより、基板の保持機
能と搬送機能とを分離することができるようになり、例
えば、ある基板を基板保持手段で保持して冷却等を行っ
ている間に他の基板を基板搬送手段で基板処理室に搬送
することができるようになり、より効率的に基板の処理
を行うことができるようになる。
【0028】そして、基板保持手段が第2の基板搬送手
段よりも基板搬送部側に位置しているので、基板搬送部
の第1の基板搬送手段と中間室の第2の基板搬送手段と
の間にこの基板保持手段が位置することになり、この基
板保持手段を介して、第1の基板搬送手段と第2の基板
搬送手段との間で効率的に基板の受け渡しができるよう
になる。このように、モジュール内の中間室に基板保持
手段がさらに設けられている場合においても、このよう
な複数のモジュールが、互いに離間して、それぞれが取
り外し可能に鉛直方向に積み重ねられて基板搬送部に取
り付けられているから、いずれかのモジュールにメンテ
ナンスが必要となった場合に、メンテナンスが必要なモ
ジュールのみを取り外し、そのモジュールのメンテナン
スを行い、メンテナンスが終了すると、そのモジュール
内において基板処理室と第2の基板搬送手段と基板保持
手段との間で基板搬送が可能なように、第2の基板搬送
手段と基板処理室との間や第2の基板搬送手段と基板保
持手段との間における平行度や高さ方向の調整等を予め
行っておき、調整後に、そのモジュールを基板搬送部に
再び取り付けることができる。このように、モジュール
内で基板処理室と第2の基板搬送手段と基板保持手段と
の間での基板搬送に関する調整を予め行っておくことが
できるので、その調整作業が容易かつ正確に行える。そ
して、その後、メンテナンスを行ったモジュールを基板
搬送部に取り付けた場合には、もはや、そのモジュール
内における基板処理室と第2の基板搬送手段と基板保持
手段との間の基板搬送に関する調整を行う必要がなくな
るから、基板処理装置の稼働効率を大幅に向上させるこ
とができる。
【0029】また、本発明によれば、基板搬送部と、前
記基板搬送部にそれぞれが取り外し可能に取り付けられ
た複数のモジュールと、前記基板搬送部内に設けられた
第1の基板搬送手段であって、基板を前記複数のモジュ
ールに搬送可能な第1の基板搬送手段と、を備える基板
処理装置であって、前記複数のモジュールが、互いに離
間して実質的に鉛直方向に積み重ねられ、前記複数のモ
ジュールのそれぞれが、前記基板を処理する気密構造の
基板処理室と、前記基板処理室と前記基板搬送部との間
に設けられた気密構造の第1および第2の中間室であっ
て、前記基板処理室側の前記第1の中間室と、前記基板
搬送部側の前記第2の中間室と、前記基板処理室と前記
第1の中間室との間に設けられた第1のバルブであって
閉じた場合には前記基板処理室と前記第1の中間室との
間を気密にすることができ、開いた場合には前記基板が
その内部を通って移動可能な第1のバルブと、前記第1
の中間室と前記第2の中間室との間に設けられた第2の
バルブであって閉じた場合には前記第1の中間室と前記
第2の中間室との間を気密にすることができ、開いた場
合には前記基板がその内部を通って移動可能な第2のバ
ルブと、前記第2の中間室と前記基板搬送部との間に設
けられた第3のバルブであって閉じた場合には前記第2
の中間室と前記基板搬送部との間を気密にすることがで
き、開いた場合には前記基板がその内部を通って移動可
能な第3のバルブとを備え、前記第2の中間室には、前
記基板を保持可能な基板保持手段が設けられ、前記第1
の中間室には、前記基板を前記基板保持手段と前記基板
処理室との間で搬送可能な第2の基板搬送手段が設けら
れていることを特徴とする第2の基板処理装置が提供さ
れる。
【0030】本発明のこの第2の基板処理装置において
は、複数のモジュールを実質的に鉛直方向に積み重ねて
設けているから、モジュールを複数使用して基板の処理
効率を高くしても、基板処理装置によるクリーンルーム
の占有面積を増加させることがなく、また、装置のメン
テナンス領域も増加させることがない。
【0031】さらに、本発明の第2の基板処理装置にお
いては、このように鉛直方向に積み重ねられた複数のモ
ジュールが、互いに離間して、それぞれが取り外し可能
に基板搬送部に取り付けられているから、いずれかのモ
ジュールにメンテナンスが必要となった場合に、メンテ
ナンスが必要なモジュールのみを容易に取り外すことが
でき、そのモジュールのメンテナンスを行っている際に
も他のモジュールを稼働させることができ、その結果、
基板処理装置の稼働効率が大幅に向上する。さらに、本
発明の第2の基板処理装置においては、このように鉛直
方向に積み重ねられた複数のモジュールが、互いに離間
して、それぞれが取り外し可能に基板搬送部に取り付け
られているから、いずれかのモジュールにメンテナンス
が必要となった場合に、メンテナンスが必要なモジュー
ルのみを取り外し、そのモジュールのメンテナンスを行
い、メンテナンスが終了すると、そのモジュール内にお
いて基板処理室と第2の基板搬送手段と基板保持手段と
の間で基板搬送が可能なように、第2の基板搬送手段と
基板処理室との間や第2の基板搬送手段と基板保持手段
との間における平行度や高さ方向の調整等を予め行って
おき、調整後に、そのモジュールを基板搬送部に再び取
り付けることができる。このように、モジュール内で基
板処理室と第2の基板搬送手段と基板保持手段との間で
の基板搬送に関する調整を予め行っておくことができる
ので、その調整作業が容易かつ正確に行える。そして、
その後、メンテナンスを行ったモジュールを基板搬送部
に取り付けた場合には、もはや、そのモジュール内にお
ける基板処理室と第2の基板搬送手段と基板保持手段と
の間の基板搬送に関する調整を行う必要がなくなるか
ら、基板処理装置の稼働効率を大幅に向上させることが
できる。
【0032】また、複数のモジュールが、互いに離間し
て、それぞれが取り外し可能に基板搬送部に取り付けら
れているから、基板搬送部に取り付けるモジュールの数
を、時間当たりの必要処理枚数や処理の種類に応じて適
宜選択できる。
【0033】さらに、複数のモジュールのそれぞれが、
基板を処理する気密構造の基板処理室と、基板処理室と
基板搬送部との間に設けられた気密構造の第1および第
2の中間室であって、基板処理室側の第1の中間室と、
基板搬送部側の第2の中間室と、基板処理室と第1の中
間室との間に設けられた第1のバルブであって閉じた場
合には基板処理室と第1の中間室との間を気密にするこ
とができ、開いた場合には基板がその内部を通って移動
可能な第1のバルブと、第1の中間室と第2の中間室と
の間に設けられた第2のバルブであって閉じた場合には
第1の中間室と第2の中間室との間を気密にすることが
でき、開いた場合には基板がその内部を通って移動可能
な第2のバルブと、第2の中間室と基板搬送部との間に
設けられた第3のバルブであって閉じた場合には第2の
中間室と基板搬送部との間を気密にすることができ、開
いた場合には基板がその内部を通って移動可能な第3の
バルブとを備えているから、各モジュールの第1の中間
室と第2の中間室と基板処理室とをそれぞれ独立して気
密に保つことができて、各モジュール内および各モジュ
ール間において第1の中間室と第2の中間室と基板処理
室とを独立して所定のガス雰囲気や真空雰囲気にするこ
とができ、しかも、基板処理室と第1の中間室との間、
第1の中間室と第2の中間室との間および第2の中間室
と基板搬送部との間をそれぞれ基板が移動できる。そし
て、このように第1および第2の中間室と基板処理室と
を独立して気密に保つことができるので、第2の中間室
はロードロック室として機能させることができる。な
お、このような第1および第2のバルブとしては、好ま
しくはゲートバルブが用いられる。
【0034】さらに、各モジュールの第1の中間室には
基板を基板保持手段と基板処理室との間で搬送可能な第
2の基板搬送手段が設けられているので、他のモジュー
ルの基板処理室における処理状態とは無関係に基板処理
室に基板を搬入でき基板処理室から基板を搬出できる。
このように、各モジュールに基板処理室と基板搬送手段
とがそれぞれ設けられているから、他の基板処理室での
処理状態とは無関係に基板を搬出でき、その結果、各モ
ジュールにおいて基板が加熱される時間をそれぞれ一定
に保つことができる。
【0035】また、第2の中間室には、基板を保持可能
な基板保持手段が設けられているので、基板の保持機能
と搬送機能とを分離することができるようになり、例え
ば、ある基板を基板保持手段で保持して冷却等を行って
いる間に他の基板を第2の基板搬送手段で基板処理室に
搬送することができるようになり、より効率的に基板の
処理を行うことができるようになる。
【0036】そして、この第2の基板処理装置において
は、第2の中間室には基板保持手段は設けるが、第2の
基板搬送手段は設けないので、第2の中間室の容積を小
さくすることができ、その結果、この第2の中間室の雰
囲気の置換時間、例えば大気圧状態と減圧状態の状態移
行時間を短縮することができる。
【0037】この第2の基板処理装置において、好まし
くは、前記複数のモジュールのそれぞれが、前記基板を
処理する前記基板処理室であって真空的に気密な構造の
前記基板処理室と、前記基板処理室と前記基板搬送部と
の間に設けられ、真空的に気密な構造の前記第1および
第2の中間室であって、前記基板処理室側の前記第1の
中間室と、前記基板搬送部側の前記第2の中間室と、前
記基板処理室と前記第1の中間室との間に設けられた前
記第1のバルブであって閉じた場合には前記基板処理室
と前記第1の中間室との間を真空的に気密にすることが
でき、開いた場合には前記基板がその内部を通って移動
可能な前記第1のバルブと、前記第1の中間室と前記第
2の中間室との間に設けられた前記第2のバルブであっ
て閉じた場合には前記第1の中間室と前記第2の中間室
との間を真空的に気密にすることができ、開いた場合に
は前記基板がその内部を通って移動可能な前記第2のバ
ルブと、前記第2の中間室と前記基板搬送部との間に設
けられた前記第3のバルブであって閉じた場合には前記
第2の中間室と前記基板搬送部との間を真空的に気密に
することができ、開いた場合には前記基板がその内部を
通って移動可能な前記第3のバルブとを備える。
【0038】このようにすれば、各モジュールの第1の
中間室と第2の中間室と基板処理室とをそれぞれ独立し
て真空的に気密に保つことができて、各モジュール内お
よび各モジュール間において第1の中間室と第2の中間
室と基板処理室とを独立して所定の真空雰囲気にするこ
とができ、しかも、基板処理室と第1の中間室との間、
第1の中間室と第2の中間室との間および第2の中間室
と基板搬送部との間をそれぞれ基板が移動できる。そし
て、このように第1、第2の中間室と基板処理室とを独
立して真空的に気密に保つことができるので、第2の中
間室を真空用のロードロック室として機能させることが
できる。
【0039】そして、このような真空的に気密な構造の
第1の中間室には基板を基板保持手段と基板処理室との
間で搬送可能な第2の基板搬送手段が設けられているの
で、鉛直方向に積み重ねられた各モジュールへの基板の
搬送は基板搬送部に設けられた第1の基板搬送手段によ
って大気圧下で行い、真空中での基板の搬送は各モジュ
ールの第1の中間室に設けられた第2の基板搬送手段で
行うようにすることができる。従って、基板を搬送する
機構を設ける領域を全て真空的に気密な構造とする必要
がなくなり、各モジュールに基板を搬送する基板搬送部
は大気圧下で搬送を行う領域とすることができ、真空的
に気密な構造の領域は各モジュールの第1の中間室に分
割することができる。その結果、基板搬送部の構造や第
1の基板搬送手段の構造を簡単なものとすることがで
き、安価に製作できるようになる。また、各モジュール
の第1の中間室のそれぞれの容積も小さくなり、その壁
の厚みを薄くしても強度が保てるようになり、その結
果、安価に製作できるようになる。さらに、第1の中間
室に設けられた第2の基板搬送手段においても、その鉛
直方向の昇降動作を必要最小限に抑えることができるの
で、その制作費も安価なものとなり、また、真空的に気
密な構造の第1の中間室内において第2の基板搬送手段
の駆動部から発生する可能性のあるパーティクルも最小
限に抑えることができる。
【0040】なお、同じく真空的に気密な構造である第
2の中間室も各モジュールにそれぞれ設けられているの
で、それぞれの容積も小さくなり、その壁の厚みも薄く
しても強度が保てるようになり、その結果、安価に製作
できるようになる。
【0041】また、本発明の第2の基板処理装置におい
ては、基板処理室と第1の中間室と第2の中間室が共に
真空的に気密な構造である場合には、基板処理室と第1
の中間室と第2の中間室とが減圧可能であることが好ま
しいが、その場合には、さらに好ましくは、基板処理室
と第1の中間室と第2の中間室とを互いに独立して減圧
可能とする。
【0042】本発明の第1および第2の基板処理装置
は、前記基板搬送部が大気圧下で前記基板を搬送する基
板搬送部である場合に好適に使用される。
【0043】基板搬送部が大気圧下で基板を搬送する基
板搬送部であると、基板搬送部に設けられる第1の基板
搬送手段の構造が簡単なものとなり、安価に製造できる
ようになる。加えて、基板搬送部も気密構造のチャンバ
ーの中に設ける必要がなく、筺体で覆えばよくなるの
で、構造が簡単となり、製造費も低減することができ
る。
【0044】そして、本発明の第1および第2の基板処
理装置は、前記基板搬送部が大気圧下で前記基板を搬送
する基板搬送部であって、前記基板処理室が減圧下で前
記基板の処理を行う基板処理室である場合に、特に有効
に機能する。
【0045】本発明の第1および第2の基板処理装置に
おいては、好ましくは、前記基板保持手段が耐熱性の基
板保持手段である。
【0046】このようにすれば、本発明の第1の基板処
理装置における中間室、第2の基板処理装置における第
1の中間室をそれぞれ、基板処理室で処理が終わった高
温の基板を冷却する基板冷却室として使用できる。
【0047】なお、耐熱性の基板保持手段は、石英、ガ
ラス、セラミックスまたは金属からなることが好まし
く、このような材料から構成すれば、中間室や第1の中
間室を真空にしても、基板保持手段からアウトガス等の
不純物が発生することはないので、中間室や第1の中間
室の雰囲気を清浄に保つことができる。なお、セラミッ
クスとしては、焼結させたSiCや焼結させたSiCの
表面にSiO2 膜等をCVDコートしたものやアルミナ
等が好ましく用いられる。
【0048】また、本発明の第1および第2の基板処理
装置においては、好ましくは、複数の前記基板を収容可
能なカセットを保持するカセット保持手段が前記基板搬
送部にさらに設けられ、前記第1の基板搬送手段が前記
カセット保持手段に保持される前記カセットと前記複数
のモジュールとの間で前記基板を搬送可能である。
【0049】この場合に、好ましくは、前記第1の基板
搬送手段が前記カセットを搬送可能な構造を有してい
る。
【0050】このようにすれば、第1の基板搬送手段で
基板搬送手段とカセット搬送手段を兼ねることができる
ので、基板搬送手段の昇降手段とカセット搬送手段の昇
降手段とを共通化することができ、昇降装置の制作費が
低減でき、また、基板搬送部の占有床面積を小さくで
き、ひいては基板処理装置の占有面積を小さくできる。
【0051】また、本発明の第1および第2の基板処理
装置においては、好ましくは、前記第1の基板搬送手段
を昇降可能な昇降機をさらに前記基板搬送部に備えるこ
とによって、各モジュールに第1の基板搬送手段が対応
可能とする。
【0052】また、本発明の第1および第2の基板処理
装置においては、好ましくは、前記基板搬送部が、前記
カセット保持手段と異なる所定の高さに設けられたカセ
ット投入部であって、前記カセットを前記基板搬送部内
に投入および/または前記基板搬送部外に前記カセット
を搬出する前記カセット投入部をさらに備える。
【0053】半導体製造工場においては、自動搬送ロボ
ットに対応するために、各装置においては、カセットの
投入高さが決められている場合が多い。本発明の基板処
理装置においては、これに対応できるように、上記のよ
うに、カセット投入部を所定の高さに設けている。この
場合に、カセット投入部に投入されたカセットから各モ
ジュール内に基板を搬送する必要が生じるが、本発明に
おいては、第1の基板搬送手段にカセットを搬送可能な
構造を設け、第1の基板搬送手段を昇降可能な昇降機を
基板搬送部に備え、また、カセットを保持するカセット
保持手段を基板搬送部に設けることにより、まず、複数
の基板を収容するカセットを所定のカセット保持手段ま
で昇降機と第1の基板搬送手段によって搬送し、その
後、第1の基板搬送手段によってカセットから各モジュ
ールまで基板をそれぞれ搬送できるので、カセット投入
部と各モジュールとの間の基板の搬送効率が高くなる。
【0054】また、本発明の第1および第2の基板処理
装置においては、好ましくは、前記基板処理装置が、複
数の前記基板を同時に処理可能であり、前記第2の基板
搬送手段が前記基板処理装置で同時に処理される前記複
数の基板と同一枚数の前記基板を同時に搬送可能であ
る。このようにすれば、基板の処理効率が向上する。
【0055】また、本発明の第1および第2の基板処理
装置の基板処理室においては、好ましくは、プラズマC
VD法、ホットウォールCVD法、光CVD法等の各種
CVD法等による絶縁膜、配線用金属膜、ポリシリコ
ン、アモルファスシリコン等の成膜や、エッチング、ア
ニール等の熱処理、エピタキシャル成長、拡散等が行わ
れるが、特に好ましくは、プラズマエッチング、プラズ
マCVD、プラズマアッシング等、プラズマを利用して
基板を処理するプラズマ処理が行われ、この場合には、
好ましくは、前記基板処理装置が複数の前記基板を横に
並べて保持可能な第2の基板保持手段を備え、前記基板
搬送手段が前記複数の基板を横に並べて同時に搬送可能
である。
【0056】このようにすれば、プラズマ処理装置の電
極との距離が複数の基板間でほぼ等しくでき、その結
果、複数の基板がさらされるプラズマの密度が基板間で
均一となり、基板間でプラズマ処理が均一に行えるよう
になる。
【0057】また、本発明の第1および第2の基板処理
装置の基板処理室においては、好ましくは、前記基板処
理装置が、複数の前記基板を同時に処理可能であり、前
記第2の基板搬送手段が前記基板処理装置で同時に処理
される前記複数の基板のそれぞれの処理位置に前記基板
を1枚ずつ搬送可能である。
【0058】このようにすれば、基板処理装置において
同時に処理可能な基板の枚数に応じて第2の基板搬送手
段の構造を変える必要がなくなり、第2の基板搬送手段
の汎用性が増す。
【0059】なお、本発明において処理される基板とし
ては、好ましくは半導体ウェーハが用いられ、その場合
には、基板処理装置は半導体ウェーハ処理装置として機
能する。
【0060】また、基板としては、液晶表示素子用のガ
ラス基板等を使用することもできる。
【0061】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0062】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態の半導体ウェーハ処理装置を説明するた
めの図であり、図1Aは平面図、図1Bは断面図であ
り、図2、図3は、本発明の本発明の第1の実施の形態
の半導体ウェーハ処理装置を説明するための断面図であ
り、図4、図5は、本発明の本発明の第1の実施の形態
の半導体ウェーハ処理装置を説明するための平面図であ
る。図6、図8は、本発明の本発明の第1の実施の形態
の半導体ウェーハ処理装置におけるロードロック室を説
明するための平面図であり、図7、図9は、本発明の本
発明の第1の実施の形態の半導体ウェーハ処理装置にお
けるロードロック室を説明するための断面図である。
【0063】この半導体ウェーハ処理装置1として、プ
ラズマCVD装置を例として説明する。
【0064】半導体ウェーハ処理装置1は、カセットロ
ーダユニット100と、2つの連結モジュール300と
を備えている。
【0065】カセットローダユニット100は、カセッ
トローダ室10を備え、カセットローダ室10の室壁1
2に、2つの連結モジュール300がそれぞれ取り外し
可能に取り付けられている。また、2つの連結モジュー
ル300は、互いに離間して鉛直方向に積み重ねられて
いる。
【0066】このように、複数の連結モジュール300
を鉛直方向に積み重ねて設けているから、連結モジュー
ル300を複数使用してウェーハ5の処理効率を高くし
ても、半導体ウェーハ処理装置1によるクリーンルーム
の占有面積を増加させることがない。
【0067】また、半導体ウェーハ処理装置1のメンテ
ナンス領域は、カセットローダユニット100側のメン
テナンス領域112と反応処理室56側のメンテナンス
領域114のみであるので、連結モジュール300を複
数使用してウェーハ5の処理効率を高くしても、半導体
ウェーハ処理装置1のメンテナンス領域を増加させるこ
とがない。
【0068】さらに、このように鉛直方向に積み重ねら
れた複数の連結モジュール300が、互いに離間して、
それぞれが取り外し可能にカセットローダ室10の室壁
12に取り付けられているから、いずれかの連結モジュ
ール300にメンテナンスが必要となった場合に、メン
テナンスが必要な連結モジュール300のみを容易に取
り外すことができ、その連結モジュール300のメンテ
ナンスを行っている際にも他の連結モジュール300を
稼働させることができ、その結果、半導体ウェーハ処理
装置1の稼働効率が大幅に向上する。また、このように
鉛直方向に積み重ねられた複数の連結モジュール300
が、互いに離間して、それぞれが取り外し可能にカセッ
トローダ室10の室壁12に取り付けられているから、
いずれかの連結モジュール300にメンテナンスが必要
となった場合に、メンテナンスが必要な連結モジュール
300のみを取り外し、その連結モジュール300のメ
ンテナンスを行い、メンテナンスが終了すると、その連
結モジュール300内において反応処理室56内のサセ
プタ90とウェーハ搬送ロボット80とウェーハボート
70との間でウェーハ5の搬送が可能なように、ウェー
ハ搬送ロボット80と反応処理室56内のサセプタ90
との間やウェーハ搬送ロボット80とウェーハボート7
0との間における平行度や高さ方向の調整等を予め行っ
ておき、調整後に、連結モジュール300をカセットロ
ーダ室10の室壁12に再び取り付けることができる。
このように、連結モジュール300内で反応処理室56
内のサセプタ90とウェーハ搬送ロボット80とウェー
ハボート70との間でのウェーハ5の搬送に関する調整
を予め行っておくことができるので、その調整作業が容
易かつ正確に行える。そして、その後、メンテナンスを
行った連結モジュール300をカセットローダ室10の
室壁12に取り付けた場合には、もはや、その連結モジ
ュール300内における反応処理室56内のサセプタ9
0とウェーハ搬送ロボット80とウェーハボート70と
の間のウェーハ5の搬送に関する調整を行う必要がなく
なるから、半導体ウェーハ処理装置1の稼働効率を大幅
に向上させることができる。なお、連結モジュール30
0のメンテナンスとしては、例えば、反応処理室56を
取り外して反応処理室56の洗浄を行いその後反応処理
室56を再び取り付けたり、ウェーハ搬送ロボット80
が故障等した際にウェーハ搬送ロボット80を修理また
は取り替えたりすることが行われるが、このようなメン
テナンスを行った後には、ウェーハ搬送ロボット80と
反応処理室56内のサセプタ90との間やウェーハ搬送
ロボット80とウェーハボート70との間における平行
度や高さ方向の調整等が必要となる。本実施の形態にお
いては、上述のように、予め連結モジュール300単位
でこれらの間の調整を行っておくことができるので、そ
の調整作業が容易かつ正確に行え、また、半導体ウェー
ハ処理装置1の稼働効率を大幅に向上させることができ
る。
【0069】また、複数の連結モジュール300が、互
いに離間して、それぞれが取り外し可能にカセットロー
ダ室10の室壁12に取り付けられているから、カセッ
トローダ室10の室壁12に取り付けるモジュールの数
を、時間当たりの必要処理枚数や処理の種類に応じて適
宜選択でき、例えば、図2に示すように1段の構成や図
3に示すように3段の構成とすることもできる。
【0070】それぞれの連結モジュール300において
は、外ゲートバルブ62、ロードロック室52、ゲート
バルブ64、搬送室54、ゲートバルブ66および反応
処理室56がカセットローダ室10から離れるに従って
この順に連結配置されている。
【0071】ロードロック室52、搬送室54および反
応処理室56はそれぞれ真空的に気密な構造であって、
それぞれ独立して所定の真空雰囲気にすることができ
る。
【0072】反応処理室56にはサセプタ90が設けら
れている。反応処理室56においてはプラズマCVDが
行われる。サセプタ90は、図4に示すように、2枚の
半導体ウェーハ5を横に並べて保持する構造である。
【0073】このように2枚の半導体ウェーハ5を横に
並べて保持するようにすれば、プラズマ処理装置の電極
との距離が2枚のウェーハ5間でほぼ等しくでき、その
結果、2枚のウェーハ5がさらされるプラズマの密度が
基板間で均一となり、ウェーハ5間でプラズマ処理が均
一に行えるようになる。
【0074】また、反応処理室56においては2枚同時
に処理するのでウェーハ5の処理効率が向上するが、反
応処理室56において同時に処理するウェーハ5の枚数
はウェーハ5のサイズや処理形態によって適宜選択可能
であり、例えば、図5に示すように3枚のウェーハ5を
横に並べて3枚同時処理とすることもできる。
【0075】搬送室54には、ウェーハ搬送ロボット8
0と、ウェーハ搬送ロボット80を駆動する駆動部55
とが設けられている。このウェーハ搬送ロボット80は
ウェーハ5をウェーハボート70とサセプタ90との間
で搬送可能である。
【0076】このように、各連結モジュール300の搬
送室54にウェーハ5をウェーハボート70とサセプタ
90との間で搬送可能なウェーハ搬送ロボット80が設
けられているので、他の連結モジュール300の反応処
理室56における処理状態とは無関係に反応処理室56
にウェーハ5を搬入でき反応処理室56からウェーハ5
を搬出できる。このように、各連結モジュール300に
反応処理室56とウェーハ搬送ロボット80とがそれぞ
れ設けられているから、他の反応処理室56での処理状
態とは無関係にウェーハ5を搬出でき、その結果、各連
結モジュール300においてウェーハが加熱される時間
をそれぞれ一定に保つことができる。
【0077】ロードロック室52には、ウェーハボート
70と、このウェーハボート70を昇降する昇降機53
が設けられている。ウェーハボート70には図6乃至8
に示すように4つのスロットが設けられている。このス
ロットは、上側の2つが反応処理前のウェーハ用であ
り、下側の2つが反応処理後のウェーハ用である。この
ように、ウェーハボート70には、搬送方向に対応した
スロットの位置が割り当てられている。ウェーハボート
70は、反応処理室56で同時に処理されるウェーハの
枚数の2倍の枚数のウェーハ保持可能である。図6、図
7は、反応処理前の2枚のウェーハ5が上側の2つのス
ロットに保持され、反応処理後の2枚のウェーハ5が下
側の2つのスロットに保持されている様子を示してい
る。図8、図9は上側の2枚のウェーハ5が反応処理室
56に搬送される途中の状態を示している。
【0078】このように、ロードロック室52に設けら
れるウェーハボート70が反応処理室56で同時に処理
されるウェーハ5の枚数の2倍の枚数のウェーハ5を保
持可能であるので、反応処理室56でウェーハ5を処理
している間に予めロードロック室52のウェーハボート
70の上側の2つのスロットに次に処理すべきウェーハ
5を保持しておくことができ、反応処理室56からウェ
ーハボート70の下側の2つのスロットに処理後のウェ
ーハ5を取り出した後、すぐに次の処理のためのウェー
ハ5を反応処理室56に供給できる。その結果、ウェー
ハ5を効率よく処理することができ、スループットを高
くすることができる。
【0079】ウェーハ搬送ロボット80は、2枚のウェ
ーハ5をウェーハボート70とサセプタ90との間で同
時に搬送可能である。従って、反応処理室で同時に処理
されるウェーハ5の枚数と同じ枚数のウェーハ5を同時
に搬送可能である。このようにウェーハ搬送ロボット8
0は複数のウェーハ5を同時に搬送可能であり、そして
反応処理室で同時に処理されるウェーハ5の枚数と同じ
枚数のウェーハ5を同時に搬送可能であるので、ウェー
ハ5の搬送効率が向上し、スループットが向上する。
【0080】ロードロック室52には、ウェーハボート
70を昇降する昇降機53が設けられているので、ウェ
ーハ搬送ロボット80には昇降機能を設けなくとも、ウ
ェーハボート70の所定のスロットにウェーハ5を搬送
でき、その結果、ウェーハ搬送ロボット80の構造が簡
単となり、安価に製造できるようになる。
【0081】また、ロードロック室52にはウェーハボ
ート70を設け、搬送室54にはウェーハ搬送ロボット
80を設けているから、ウェーハ5の保持機能と搬送機
能とを分離することができるようになり、例えば、ある
ウェーハ5をウェーハボート70で保持して冷却等を行
っている間に他のウェーハ5をウェーハ搬送ロボット8
0で反応処理室56に搬送することができるようにな
り、より効率的にウェーハ5の処理を行うことができる
ようになる。
【0082】また、ウェーハボート70は耐熱性であ
り、反応処理室56で処理が終わった高温のウェーハ5
をウェーハボート70に保持して冷却することができ
る。
【0083】なお、ウェーハボート70は、石英、ガラ
ス、セラミックスまたは金属からなることが好ましく、
このような材料から構成すれば、真空中においても、ウ
ェーハボート70からアウトガス等の不純物が発生する
ことはないので、雰囲気を清浄に保つことができる。な
お、セラミックスとしては、焼結させたSiCや焼結さ
せたSiCの表面にSiO2 膜等をCVDコートしたも
のやアルミナ等が好ましく用いられる。
【0084】カセットローダ室10の内部には、カセッ
トを保持するカセット棚が複数設けられており、複数の
カセット40を保持可能である。カセットローダ室10
の外部下方にはカセットローダ44が設置され、カセッ
トローダ44は半導体ウェーハ処理装置1の外部との間
でカセット40の授受が可能な機構を有する。カセット
40はカセットローダ44によってカセットローダ室1
0に設けた所定の投入口(図示せず。)から投入され
る。また、このカセットローダ44には必要に応じ、カ
セット40に収納されたウェーハ5のオリエンテーショ
ンフラットを合わせる機構部を内蔵することが可能であ
る。
【0085】カセットローダ室10の内部には、さら
に、カセット搬送兼ウェーハ搬送ロボット20と、この
カセット搬送兼ウェーハ搬送ロボット20を昇降させる
エレベータ30が設けられている。エレベータ30は、
ねじ軸32と昇降部34とを備え、昇降部34内のナッ
ト(図示せず。)とねじ軸32とによってボールねじを
構成している。ねじ軸32を回転させると、昇降部34
が昇降し、それに応じて昇降部34に取り付けられたカ
セット搬送兼ウェーハ搬送ロボット20が、カセット投
入口および2つの連結モジュール300にアクセス可能
になるように昇降する。カセット搬送兼ウェーハ搬送ロ
ボット20は、後に図6を参照して説明するように、カ
セット搬送機21とウェーハ搬送機23とを備えてい
る。
【0086】このように、カセットローダ室10の内部
にカセット搬送兼ウェーハ搬送ロボット20を設け、2
つの連結モジュール300にウェーハ5を搬送可能と
し、連結モジュール300の搬送室54にウェーハ搬送
ロボット80を設け、反応処理室56へウェーハ5を搬
送可能としているから、各連結モジュール300へのウ
ェーハ5の搬送と、各モジュール300内でのウェーハ
5の搬送とを独立したものとすることができ、その結
果、ウェーハの搬送を効率よく行えるようにできる。
【0087】そして、このように、真空的に気密な構造
の搬送室54にはウェーハ搬送ロボット80を設け、ま
た、カセットローダ室10の内部にはカセット搬送兼ウ
ェーハ搬送ロボット20を設けているので、各連結モジ
ュール300へのウェーハ5の搬送はカセットローダ室
10のカセット搬送兼ウェーハ搬送ロボット20によっ
て大気圧下で行い、真空中でのウェーハ5の搬送は各連
結モジュール300のウェーハ搬送ロボットで行うよう
にすることができる。従って、ウェーハ5を搬送する機
構を設ける領域を全て真空的に気密な構造とする必要が
なくなり、各連結モジュール300に基板を搬送するカ
セット搬送兼ウェーハ搬送ロボット20が設けられてい
るカセットローダ室10は大気圧下で搬送を行う領域と
することができ、真空的に気密な構造の領域は各連結モ
ジュール300に分割することができる。その結果、カ
セットローダ室10やカセット搬送兼ウェーハ搬送ロボ
ット20の構造を簡単なものとすることができ、安価に
製作できるようになる。また、各連結モジュール300
のロードロック室52や搬送室54のそれぞれの容積も
小さくなり、その壁の厚みを薄くしても強度が保てるよ
うになり、その結果、安価に製作できるようになる。さ
らに、搬送室54に設けられたウェーハ搬送ロボット8
0においても、その鉛直方向の昇降動作を必要最小限に
抑えることができるので、その制作費も安価なものとな
り、また、真空的に気密な構造の搬送室54においてウ
ェーハ搬送ロボット80の駆動部から発生する可能性の
あるパーティクルも最小限に抑えることができる。
【0088】次に、ウェーハ5の搬送および処理方法を
説明する。
【0089】カセットローダ44によってカセットロー
ダ室10に投入されたカセット40は、カセット搬送兼
ウェーハ搬送ロボット20上に載置されて、エレベータ
30によって上側に運ばれ、その後カセット棚42上に
載置される。次に、カセット搬送兼ウェーハ搬送ロボッ
ト20によりロードロック室52のウェーハボート70
にウェーハ5を搭載する。本実施の形態では、2枚のウ
ェーハを一度にカセット40からウェーハボート70の
上側2つのスロットにカセット搬送兼ウェーハ搬送ロボ
ット20により搬送する。なお、カセット搬送兼ウェー
ハ搬送機20によってウェーハ5をロードロック室52
内に搬送する際には、ゲートバルブ64は閉じておき、
外ゲートバルブ62は開けておく。
【0090】ロードロック室52内のウェーハボート7
0にウェーハ5を搭載した後、外ゲートバルブ62を閉
じ、ロードロック室52内を真空引きする。
【0091】真空引き後、ゲートバルブ64を開ける。
なお、搬送室54は予め真空引きされている。
【0092】その後、2枚のウェーハ5は、真空中で、
搬送室54内のウェーハ搬送ロボット80によりロード
ロック室52内のウェーハボート70から反応処理室5
6内のサセプタ90に搬送される。なお、この際には、
ゲートバルブ66は開けられており、反応処理室56も
真空引きされている。
【0093】搬送後、ゲートバルブ66を閉じ、反応処
理室56を所定の雰囲気として反応処理室56のサセプ
タ90に搭載された2枚のウェーハ5にプラズマCVD
により成膜処理を同時に行う。
【0094】このプラズマCVDにより成膜処理を行っ
ている間に、上記と同様にして、ロードロック室52内
のウェーハボート70の上側2つのスロットに未処理の
ウェーハ5を搭載しておく。
【0095】所定の成膜が行われた後は、反応処理室5
6を真空引きし、その後ゲートバルブ66を開ける。2
枚のウェーハ5は、真空中で、ウェーハ搬送ロボット8
0によりロードロック室52内のウェーハボート70の
下側の2つのスロットに移載される。このとき、ウェー
ハボート70の上側2つのスロットには未処理のウェー
ハ5が搭載されているので、2枚の未処理のウェーハ5
は、ウェーハ搬送室54内のウェーハ搬送ロボット80
により反応処理室56内のサセプタ90にすぐに搬送さ
れる。
【0096】このようにして、予め、未処理のウェーハ
5をロードロック室52に供給して、真空雰囲気に保持
しておくことにより、未処理のウェーハ5の搬送時間が
短縮できる。
【0097】その後、ゲートバルブ64を閉じ、ロード
ロック室52内を窒素等で大気圧にし、ここでウェーハ
5を所定の温度になるまで冷却する。
【0098】その後、外ゲートバルブ62を開け、カセ
ット搬送兼ウェーハ搬送機20のウェーハ搬送機23に
よってウェーハ5はカセット40内に移載される。
【0099】所定枚数のウェーハ5がカセット40内に
搬入されると、カセット搬送兼ウェーハ搬送機20のカ
セット搬送機21によってカセット10が下側に運ば
れ、その後、カセットローダ室10から搬出される。
【0100】図10は、本発明の本発明の第1乃至第2
の実施の形態において使用するカセット搬送兼ウェーハ
搬送ロボット20を説明するための概略斜視図である。
【0101】ベース25、26上にカセット搬送機21
とウェーハ搬送機23が設けられており、カセット搬送
機21とウェーハ搬送機23とは、独立に矢印の方向に
平行移動することができる。カセット搬送機21はカセ
ット搬送アーム22を備えており、カセット搬送アーム
22の先に取り付けられたカセットホルダー27上にカ
セット10を載置してカセット10を搬送する。ウェー
ハ搬送機23は複数のツィーザ24を備えており、この
ツィーザ24上にウェーハ5をそれぞれ搭載してウェー
ハ5を搬送する。
【0102】図11は、本発明の本発明の第1乃至第2
の実施の形態において使用するカセット搬送兼ウェーハ
搬送ロボット20のピッチ変換機構を説明するための図
であり、図11Aは側面図、図11Bは図11AのY−
Y線より見た背面図である。
【0103】本実施の形態では、ウェーハ搬送機23
は、5枚のツィーザ241乃至245を備えている。ツ
ィーザ241はブロック260と一体化されている。ツ
ィーザ242、243、244、245にはナット23
2、233、234、235がそれぞれ固着されてい
る。ナット232とナット234はねじ軸210と噛み
合わせられておりナット232とナット234はねじ軸
210とそれぞれボールねじを構成している。ナット2
33とナット235はねじ軸211と噛み合わせられて
おりナット233とナット235はねじ軸211とそれ
ぞれボールねじを構成している。ねじ軸210の上端お
よびねじ軸211の上端はモータ220と歯車機構(図
示せず。)を介して接続されており、ねじ軸210の下
端およびねじ軸211の下端は、ブロック250に回転
自在に取り付けられている。ブロック250とブロック
260にはナット270が取り付けられており、ナット
270はねじ軸280と噛み合って設けられており、ナ
ット270とねじ軸280とによりボールねじを構成し
ている。ねじ軸280が回転すると、ナット270が左
右に動いてツイーザ241乃至245を左右に移動させ
る。
【0104】ナット232と噛み合っているねじ軸21
0の領域212には1倍ピッチのねじが形成されてお
り、ナット233と噛み合っているねじ軸211の領域
213には2倍ピッチのねじが形成されており、ナット
234と噛み合っているねじ軸210の領域214には
3倍ピッチのねじが形成されており、ナット235と噛
み合っているねじ軸211の領域215には4倍ピッチ
のねじが形成されている。また、ブロック250とブロ
ック260との間の上下方向の相対位置は変化しない。
モータ220によってねじ軸210とねじ軸211を回
転させると、ブロック250とブロック260とは昇降
せず、ナット232は所定の距離昇降し、ナット233
はナット232の2倍の距離昇降し、ナット234はナ
ット232の3倍の距離昇降し、ナット235はナット
232の4倍の距離昇降する。従って、ツィザー241
は昇降せず、ツィーザ242は所定の距離昇降し、ツィ
ーザ243はツィーザ242の2倍の距離昇降し、ツィ
ーザ244はツィーザ242の3倍の距離昇降し、ツィ
ーザ245はツィーザ242の4倍の距離昇降する。そ
の結果、ツィーザ241乃至245間のピッチを均等に
保ったまま、ツィーザ241乃至245間のピッチを変
換できる。
【0105】反応処理室56において、例えば、プラズ
マを利用せずに成膜等を行う場合にあっては、占有床面
積を小さくするためにウェーハ5を積層してウェーハ5
の処理を行うことが行われるが、この場合には、複数枚
のウェーハ5の間隔を反応処理室56内でのガスの流れ
等を考慮して膜厚均一性等を維持することができる間隔
にする必要がある。一方、工場内においてウェーハ5を
搬送する場合には、カセット等が用いられることが多い
が、通常は、このカセットの溝間隔は上記膜厚均一性等
を維持することができる間隔とは異なっている。そのた
めに、いずれかの場所でウェーハ5間のピッチを変換す
ることが必要となる。
【0106】従って、上述のように、カセット搬送兼ウ
ェーハ搬送ロボット20がピッチ変換機構を備えるよう
にすれば、大気圧下でピッチを可変とでき、真空下での
場合と比較すれば構造が簡単であり、安価に製造でき、
また、パーティクルの発生を抑えることができる。そし
て、このようにカセット搬送兼ウェーハ搬送ロボット2
0でウェーハ5間のピッチを変換できるので、ウェーハ
搬送ロボットはピッチ可変な構造とする必要がなくな
り、その構造が簡単となり、安価に製造できる。なお、
この場合には、ロードロック室52のウェーハボート7
0に保持されるウェーハ5間の間隔を反応処理室56内
でのウェーハ5間の間隔と実質的に等しくしておくこと
が好ましい。
【0107】(第2の実施の形態)図12は、本発明の
第2の実施の形態の半導体ウェーハ処理装置を説明する
ための図であり、図12Aは平面図、図12Bは断面図
である。
【0108】上述した第1の実施の形態においては、ロ
ードロック室52と搬送室54との間にゲートバルブ6
4を設けたが、本実施の形態においては、そのようなゲ
ートバルブを設けず、ウェーハボート70とウェーハ搬
送ロボット80を同一のロードロック兼搬送室58に設
けた点が第1の実施の形態と異なるが他の点は同様であ
る。
【0109】(第3の実施の形態)本実施の形態におい
ては、半導体ウェーハ処理装置2として、ウェーハに窒
化膜や酸化膜を成膜するプラズマCVD装置を例にして
説明する。
【0110】図13は、本発明の第3の実施の形態の半
導体ウェーハ処理装置を説明するための図であり、図1
3Aは平面図、図13Bは断面図である。図14、図1
5は本発明の本発明の第3の実施の形態の半導体ウェー
ハ処理装置を説明するための断面図である。図16乃至
図19は、本発明の本発明の第3の実施の形態の半導体
ウェーハ処理装置を説明するための平面図である。
【0111】半導体ウェーハ処理装置2は、ウェーハ5
を上下左右に搬送可能なカセット搬送兼ウェーハ搬送ロ
ボット20およびエレベータ30を内蔵するカセットロ
ーダユニット100と、各連結モジュール400のゲー
トを開閉するためのゲートバルブ462、464と、ウ
ェーハ搬送用のウェーハ搬送ロボット480を内蔵し、
反応処理室454の圧力を変えずにカセットローダユニ
ット100と反応処理室454間のウェーハ搬送を可能
とするためのロードロック兼搬送室452と、ウェーハ
5を処理する反応処理室454で構成され、各連結モジ
ュール400が気密に連結されている。
【0112】以下、連結されたゲートバルブ462、ロ
ードロック兼搬送室452、ゲートバルブ464、反応
処理室454を連結モジュール400と呼ぶ。
【0113】連結モジュール400は多段に配設され、
反応処理室454の数を増やしても、装置の占有面積を
小さくするように構成されている。
【0114】また装置のメンテナンススペース116、
118を、装置の前後、ここでは装置の左右にのみ設け
ることにより、さらに占有面積を小さくすることができ
る。
【0115】次に、カセットローダユニット100を説
明する。
【0116】カセットローダユニット100にはカセッ
トローダ46が設けられ、装置本体外部とのカセット4
0の授受が可能となっている。必要に応じてカセット4
0内収納されたウェーハ5のオリエンテーションフラッ
トを合わせる機構部を内蔵している。
【0117】カセットローダ46の上部には複数のカセ
ット棚42が設けられ、複数のカセット40を収納する
ことが可能になっている。
【0118】カセットローダユニット100の片隅に
は、ウェーハ5及びカセット40を搬送するためのカセ
ット搬送兼ウェーハ搬送ロボット20を昇降する、エレ
ベータ30が設けられている。
【0119】カセット搬送兼ウェーハ搬送ロボット20
はウェーハ搬送機構部とカセット搬送機構部で構成され
ている。
【0120】次に、ロードロック兼搬送室452を説明
する。
【0121】ロードロック兼搬送室452には、ウェー
ハ5を載置して反応処理室454に対してウェーハ5の
搬出入を行うフィンガ470とその駆動部484で構成
される一軸のウェーハ搬送ロボット480が内蔵されて
いる。フィンガ470の動作方向を図中の矢印で示して
ある。
【0122】ロードロック兼搬送室452に内蔵するウ
ェーハ搬送ロボット480は、図19の矢印で示すよう
に、フィンガ470の動作が回転と前進及び後退できる
ロボットでも良い。
【0123】図13では連結モジュール400が2段構
成であるが、スループットを上げるために図14に示す
ように3段構成にしても良い。段数を増やしても、装置
の占有面積は変わらないのが本実施の形態の特徴であ
る。
【0124】図15には連結モジュール400が1段構
成が示してあるが、これは図13に示した2段構成の装
置から上部の連結モジュール400を取り去った状態で
ある。
【0125】要求される処理能力に応じて、連結モジュ
ール400の段数は決定し、図示しない装置の筐体に設
けられた連結モジュール取付け機構により、容易に着脱
を可能とすることにより、最適のシステム構成が可能と
なっている。
【0126】反応処理室454で1度に処理するウェー
ハ5の枚数は図16に示すように1枚の場合、図17に
示すように2枚の場合、図18に示すように3枚にする
ことが可能であり、その枚数はウェーハ5の大きさや、
要求されるプロセス条件に応じて、適宜決定する。
【0127】ウェーハ径が8インチの場合は、1枚また
は2枚が適切である。
【0128】反応処理室454で1度に処理するウェー
ハ5の枚数によって、ロードロック兼搬送室452のウ
ェーハ搬送ロボット480の構成も変わる。
【0129】反応処理室454で一度に処理するウェー
ハ5の枚数が1枚の場合、図16に示すようにフィンガ
472に載置するウェーハ5の枚数は1枚であるが、図
17に示すように反応処理室454で一度に処理するウ
ェーハ5の枚数が2枚の場合は、図17に示すようにフ
ィンガ474に載置するウェーハ5の枚数は、搬送時間
を短くするために2枚が最適である。
【0130】同様に、反応処理室454で一度に処理す
るウェーハ5の枚数が3枚の場合は、フィンガ476に
載置するウェーハ5の枚数は図18に示すように、3枚
が最適である。
【0131】ロードロック兼搬送室452に内蔵したウ
ェーハ搬送ロボット480のフィンガ478の動作が図
19に示すように、回転と前進及び後退が可能ならば、
反応処理室454で一度に処理するウェーハ5の枚数が
2枚の場合でも3枚の場合でも、フィンガ478に載置
するウェーハ5の枚数が1枚で対応可能である。
【0132】ロードロック兼搬送室452に内蔵するウ
ェーハ搬送ロボット480の共通化を図るには、図19
に示すような1枚載置型が良い。
【0133】以下、動作を説明する。
【0134】装置外部より、手動あるいは自動カセット
搬送機構により、ウェーハ5を収納したカセット40を
カセットローダユニット100内部のカセットローダ4
6に載置し、カセット40の位置を合わせる。
【0135】ウェーハ5のオリエンテーションフラット
を合わせる場合は、図示しないオリエンテーションフラ
ットアライメント機構部を動作させ、オリエンテーショ
ンフラットを合わせる。
【0136】カセットローダ46に載置されたカセット
40の位置合わせが終了したら、カセット搬送兼ウェー
ハ搬送ロボット20とエレベータ30とを利用して、カ
セットローダ46上のカセット40を上部のカセット棚
42に移載する。
【0137】カセット棚42が複数設けられているの
で、カセット40を複数個収納できるが、最大6個あれ
ば十分と考えられ、その数は必要に応じて適宜決定す
る。生産ラインの能力に応じて、装置稼働時のカセット
40の収納数はばらつくが、通常、装置稼働時は処理済
と処理前のカセット40が混在した状態で収納される。
【0138】カセット棚42上のカセット40に収納さ
れている未処理のウェーハ5は、カセット搬送兼ウェー
ハ搬送ロボット20とエレベータ30の協働により、ロ
ードロック兼搬送室452内のウェーハ搬送ロボット4
80のフィンガ470上に搬送される。
【0139】このときロードロック兼搬送室452は大
気圧状態で、カセットローダユニット100とロードロ
ック兼搬送室452間のゲートバルブ462は開いた状
態になっており、カセットローダユニット100のカセ
ット搬送兼ウェーハ搬送ロボット20によってロードロ
ック兼搬送室452に対してウェーハ5の搬出入が可能
となっている。
【0140】ロードロック兼搬送室452内のウェーハ
搬送ロボット480のフィンガ470上にウェーハ5の
載置が終了したら、カセットローダユニット100とロ
ードロック兼搬送室452間のゲートバルブ462を閉
じて、ロードロック兼搬送室462を反応処理室454
とほぼ同圧になるまで図示しないポンプで排気する。
【0141】ロードロック兼搬送室452の排気が完了
したら、ロードロック兼搬送室452と反応処理室45
4間のゲートバルブ464を開き、フィンガ470を反
応処理室454側に移動して反応処理室454内のサセ
プタ490上にウェーハ5を載置する。サセプタ490
上にウェーハ5を載置する方法は種々あるが、通常サセ
プタ5に設けられたウェーハ授受用ピン491とフィン
ガ470との協働で行われるのが一般的である。
【0142】サセプタ490上にウェーハ5が載置され
たらロードロック兼搬送室452と反応処理室454間
のゲートバルブ464を閉じ、反応処理室454内にプ
ロセスガスを供給し、所定の圧力にした後、高周波電力
によりプラズマを生成してウェーハ5を処理する。
【0143】ウェーハ5の処理が完了したら、ロードロ
ック兼搬送室452と反応処理室454間のゲートバル
ブ464を開きロードロック兼搬送室452内のウェー
ハ搬送ロボット480のフィンガ470と反応処理室4
54内のサセプタ490に設けられたウェーハ授受用ピ
ン491の協働によってウェーハ5をフィンガ470上
に受け取り、フィンガ470をロードロック兼搬送室4
52へ戻す。
【0144】その後ロードロック兼搬送室452と反応
処理室454間のゲートバルブ464を閉じ、ロードロ
ック兼搬送室452には通常窒素を導入して大気圧にす
る。この間、反応処理室454では反応処理室454内
部をプラズマを用いてクリーニングを実施する。
【0145】ロードロック兼搬送室452が大気圧にな
ったら、カセットローダユニット100とロードロック
兼搬送室452間のゲートバルブ462を開き、フィン
ガ470上のウェーハ5をカセットローダユニット10
0のカセット搬送兼ウェーハ搬送ロボット20を用い
て、カセット棚42上の所定のカセット40の所定のス
リットに収納する。
【0146】これら一連の動作を繰り返して、カセット
棚42上のカセット40に収納されたウェーハ5を処理
する。
【0147】以上説明したように、本実施の形態では、
スループットを高める為に、反応処理室を含む連結モジ
ュールの数を増やしても、装置の占有床面積が大きくな
らない。また装置のメンテナンススペースを装置の対向
する前後方向に設けることにより、装置の占有床面積を
さらに小さくできる。
【0148】また、本実施の形態では、反応処理室で一
度に処理するウェーハ枚数を2枚以上にする事により、
スループットを高めることができる。
【0149】さらに、本実施の形態では、ロードロック
兼搬送室に内蔵したロボットが一度に搬送するウェーハ
等の被処理基板の数を、反応処理室で一度に処理する被
処理基板の数と同一にすることにより、ロードロック兼
搬送室と反応処理室間のウェーハ搬送時間を短縮でき
る。したがってスループットを向上できる。さらに、こ
のように鉛直方向に積み重ねられた複数の連結モジュー
ル400が、互いに離間して、それぞれが取り外し可能
にカセットローダユニット100のカセットローダ室1
0の室壁12に取り付けられているから、いずれかの連
結モジュール400にメンテナンスが必要となった場合
に、メンテナンスが必要な連結モジュール400のみを
容易に取り外すことができ、その連結モジュール400
のメンテナンスを行っている際にも他の連結モジュール
400を稼働させることができ、その結果、半導体ウェ
ーハ処理装置2の稼働効率が大幅に向上する。また、こ
のように鉛直方向に積み重ねられた複数の連結モジュー
ル400が、互いに離間して、それぞれが取り外し可能
にカセットローダ室10の室壁12に取り付けられてい
るから、いずれかの連結モジュール400にメンテナン
スが必要となった場合に、メンテナンスが必要な連結モ
ジュール400のみを取り外し、その連結モジュール4
00のメンテナンスを行い、メンテナンスが終了する
と、その連結モジュール400内において反応処理室4
54内のサセプタ490とウェーハ搬送ロボット480
との間でウェーハ5の搬送が可能なように、ウェーハ搬
送ロボット480と反応処理室454内のサセプタ49
0との間における平行度や高さ方向の調整等を予め行っ
ておき、調整後に、連結モジュール400をカセットロ
ーダ室10の室壁12に再び取り付けることができる。
このように、連結モジュール400内で反応処理室45
4内のサセプタ490とウェーハ搬送ロボット480と
の間でのウェーハ5の搬送に関する調整を予め行ってお
くことができるので、その調整作業が容易かつ正確に行
える。そして、その後、メンテナンスを行った連結モジ
ュール400をカセットローダ室10の室壁12に取り
付けた場合には、もはや、その連結モジュール400内
における反応処理室454内のサセプタ490とウェー
ハ搬送ロボット480との間のウェーハ5の搬送に関す
る調整を行う必要がなくなるから、半導体ウェーハ処理
装置2の稼働効率を大幅に向上させることができる。な
お、連結モジュール400のメンテナンスとしては、例
えば、反応処理室454を取り外して反応処理室454
の洗浄を行いその後反応処理室454を再び取り付けた
り、ウェーハ搬送ロボット480が故障等した際にウェ
ーハ搬送ロボット480を修理または取り替えたりする
ことが行われるが、このようなメンテナンスを行った後
には、ウェーハ搬送ロボット480と反応処理室454
内のサセプタ490との間における平行度や高さ方向の
調整等が必要となる。本実施の形態においては、上述の
ように、予め連結モジュール400単位でこれらの間の
調整を行っておくことができるので、その調整作業が容
易かつ正確に行え、また、半導体ウェーハ処理装置2の
稼働効率を大幅に向上させることができる。
【0150】
【発明の効果】本発明によれば、基板の処理効率が高
く、装置の稼働効率も高く、しかも、占有面積が小さ
く、メンテナンス領域も小さい基板処理装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の半導体ウェーハ処
理装置を説明するための図であり、図1Aは平面図、図
1Bは断面図である。
【図2】本発明の本発明の第1の実施の形態の半導体ウ
ェーハ処理装置を説明するための断面図である。
【図3】本発明の本発明の第1の実施の形態の半導体ウ
ェーハ処理装置を説明するための断面図である。
【図4】本発明の本発明の第1の実施の形態の半導体ウ
ェーハ処理装置を説明するための平面図である。
【図5】本発明の本発明の第1の実施の形態の半導体ウ
ェーハ処理装置を説明するための平面図である。
【図6】本発明の本発明の第1の実施の形態の半導体ウ
ェーハ処理装置におけるロードロック室を説明するため
の平面図である。
【図7】本発明の本発明の第1の実施の形態の半導体ウ
ェーハ処理装置におけるロードロック室を説明するため
の断面図である。
【図8】本発明の本発明の第1の実施の形態の半導体ウ
ェーハ処理装置におけるロードロック室を説明するため
の平面図である。
【図9】本発明の本発明の第1の実施の形態の半導体ウ
ェーハ処理装置におけるロードロック室を説明するため
の断面図である。
【図10】本発明の本発明の第1乃至第3の実施の形態
において使用するカセット搬送兼ウェーハ搬送ロボット
を説明するための概略斜視図である。
【図11】本発明の本発明の第1乃至第3の実施の形態
において使用するカセット搬送兼ウェーハ搬送ロボット
のピッチ変換機構を説明するための図であり、図11A
は側面図、図11Bは図11AのY−Y線より見た背面
図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態の半導体ウェーハ
処理装置を説明するための図であり、図12Aは平面
図、図12Bは断面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態の半導体ウェーハ
処理装置を説明するための図であり、図13Aは平面
図、図13Bは断面図である。
【図14】本発明の本発明の第3の実施の形態の半導体
ウェーハ処理装置を説明するための断面図である。
【図15】本発明の本発明の第3の実施の形態の半導体
ウェーハ処理装置を説明するための断面図である。
【図16】本発明の本発明の第3の実施の形態の半導体
ウェーハ処理装置を説明するための平面図である。
【図17】本発明の本発明の第3の実施の形態の半導体
ウェーハ処理装置を説明するための平面図である。
【図18】本発明の本発明の第3の実施の形態の半導体
ウェーハ処理装置を説明するための平面図である。
【図19】本発明の本発明の第3の実施の形態の半導体
ウェーハ処理装置を説明するための平面図である。
【図20】従来の半導体ウェーハ処理装置を説明するた
めの平面図である。
【符号の説明】
1、2…半導体ウェーハ処理装置 5…ウェーハ 10…カセットローダ室 12…室壁 20…カセット搬送兼ウェーハ搬送ロボット 21…カセット搬送機 22…カセット搬送アーム 23…ウェーハ搬送機 24…ツィーザ 27…カセットホルダー 30…エレベータ 40…カセット 42…カセット棚 44、46…カセットローダ 52…ロードロック室 54…搬送室 56、454…反応処理室 58…ロードロック兼搬送室 62、64、66、462、464…ゲートバルブ 70…ウェーハボート 80…ウェーハ搬送ロボット 90、92、94、490、492、494、496…
サセプタ 100…カセットローダユニット 112、114、116、118…メンテナンス領域 300、400…連結モジュール 452…ロードロック兼搬送室 470、472、474、476、478…フィンガ 480…ウェーハ搬送ロボット 482…駆動部 491…ウェーハ授受用ピン
フロントページの続き (72)発明者 田中 勉 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 鈴木 貞之 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 野村 慎一 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 竹下 光徳 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板搬送部と、 前記基板搬送部にそれぞれが取り外し可能に取り付けら
    れた複数のモジュールと、 前記基板搬送部内に設けられた第1の基板搬送手段であ
    って、基板を前記複数のモジュールに搬送可能な第1の
    基板搬送手段と、を備える基板処理装置であって、 前記複数のモジュールが、互いに離間して実質的に鉛直
    方向に積み重ねられ、 前記複数のモジュールのそれぞれが、 前記基板を処理する気密構造の基板処理室と、 前記基板処理室と前記基板搬送部との間に設けられた気
    密構造の中間室と、 前記基板処理室と前記中間室との間に設けられた第1の
    バルブであって閉じた場合には前記基板処理室と前記中
    間室との間を気密にすることができ、開いた場合には前
    記基板がその内部を通って移動可能な第1のバルブと、 前記中間室と前記基板搬送部との間に設けられた第2の
    バルブであって閉じた場合には前記中間室と前記基板搬
    送部との間を気密にすることができ、開いた場合には前
    記基板がその内部を通って移動可能な第2のバルブとを
    備え、 前記中間室には前記基板を前記基板処理室に搬送可能な
    第2の基板搬送手段が設けられていることを特徴とする
    基板処理装置。
  2. 【請求項2】前記複数のモジュールのそれぞれが、 前記基板を処理する前記基板処理室であって真空的に気
    密な構造の前記基板処理室と、 前記基板処理室と前記基板搬送部との間に設けられた中
    間室であって真空的に気密な構造の中間室と、 前記基板処理室と前記中間室との間に設けられた前記第
    1のバルブであって閉じた場合には前記基板処理室と前
    記中間室との間を真空的に気密にすることができ、開い
    た場合には前記基板がその内部を通って移動可能な前記
    第1のバルブと、 前記中間室と前記基板搬送部との間に設けられた前記第
    2のバルブであって閉じた場合には前記中間室と前記基
    板搬送部との間を真空的に気密にすることができ、開い
    た場合には前記基板がその内部を通って移動可能な前記
    第2のバルブとを備えることを特徴とする請求項1記載
    の基板処理装置。
  3. 【請求項3】前記基板処理室と前記中間室とが互いに独
    立して減圧可能であることを特徴とする請求項2記載の
    基板処理装置。
  4. 【請求項4】前記複数のモジュールのそれぞれの前記中
    間室には、前記基板を保持可能な基板保持手段がさらに
    設けられ、前記基板保持手段が前記第2の基板搬送手段
    よりも前記基板搬送部側に位置していることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】基板搬送部と、 前記基板搬送部にそれぞれが取り外し可能に取り付けら
    れた複数のモジュールと、 前記基板搬送部内に設けられた第1の基板搬送手段であ
    って、基板を前記複数のモジュールに搬送可能な第1の
    基板搬送手段と、を備える基板処理装置であって、 前記複数のモジュールが、互いに離間して実質的に鉛直
    方向に積み重ねられ、前記複数のモジュールのそれぞれ
    が、 前記基板を処理する気密構造の基板処理室と、 前記基板処理室と前記基板搬送部との間に設けられた気
    密構造の第1および第2の中間室であって、前記基板処
    理室側の前記第1の中間室と、前記基板搬送部側の前記
    第2の中間室と、 前記基板処理室と前記第1の中間室との間に設けられた
    第1のバルブであって閉じた場合には前記基板処理室と
    前記第1の中間室との間を気密にすることができ、開い
    た場合には前記基板がその内部を通って移動可能な第1
    のバルブと、 前記第1の中間室と前記第2の中間室との間に設けられ
    た第2のバルブであって閉じた場合には前記第1の中間
    室と前記第2の中間室との間を気密にすることができ、
    開いた場合には前記基板がその内部を通って移動可能な
    第2のバルブと、 前記第2の中間室と前記基板搬送部との間に設けられた
    第3のバルブであって閉じた場合には前記第2の中間室
    と前記基板搬送部との間を気密にすることができ、開い
    た場合には前記基板がその内部を通って移動可能な第3
    のバルブとを備え、 前記第2の中間室には、前記基板を保持可能な基板保持
    手段が設けられ、 前記第1の中間室には、前記基板を前記基板保持手段と
    前記基板処理室との間で搬送可能な第2の基板搬送手段
    が設けられていることを特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】前記複数のモジュールのそれぞれが、 前記基板を処理する前記基板処理室であって真空的に気
    密な構造の前記基板処理室と、 前記基板処理室と前記基板搬送部との間に設けられ、真
    空的に気密な構造の前記第1および第2の中間室であっ
    て、前記基板処理室側の前記第1の中間室と、前記基板
    搬送部側の前記第2の中間室と、 前記基板処理室と前記第1の中間室との間に設けられた
    前記第1のバルブであって閉じた場合には前記基板処理
    室と前記第1の中間室との間を真空的に気密にすること
    ができ、開いた場合には前記基板がその内部を通って移
    動可能な前記第1のバルブと、 前記第1の中間室と前記第2の中間室との間に設けられ
    た前記第2のバルブであって閉じた場合には前記第1の
    中間室と前記第2の中間室との間を真空的に気密にする
    ことができ、開いた場合には前記基板がその内部を通っ
    て移動可能な前記第2のバルブと、 前記第2の中間室と前記基板搬送部との間に設けられた
    前記第3のバルブであって閉じた場合には前記第2の中
    間室と前記基板搬送部との間を真空的に気密にすること
    ができ、開いた場合には前記基板がその内部を通って移
    動可能な前記第3のバルブとを備えることを特徴とする
    請求項5記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】前記基板処理室、前記第1の中間室および
    前記第2の中間室が互いに独立して減圧可能であること
    を特徴とする請求項6記載の基板処理装置。
  8. 【請求項8】前記基板搬送部が大気圧下で前記基板を搬
    送する基板搬送部であることを特徴とする請求項1乃至
    7のいずれかに記載の基板処理装置。
  9. 【請求項9】前記基板処理室が減圧下で前記基板の処理
    を行う基板処理室であることを特徴とする請求項8記載
    の基板処理装置。
  10. 【請求項10】前記基板保持手段が耐熱性の基板保持手
    段であることを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに
    記載の基板処理装置。
  11. 【請求項11】複数の前記基板を収容可能なカセットを
    保持するカセット保持手段が前記基板搬送部にさらに設
    けられ、前記第1の基板搬送手段が前記カセット保持手
    段に保持される前記カセットと前記複数のモジュールと
    の間で前記基板を搬送可能であることを特徴とする請求
    項1乃至10のいずれかに記載の基板処理装置。
  12. 【請求項12】前記第1の基板搬送手段が前記カセット
    を搬送可能な構造を有していることを特徴とする請求項
    11記載の基板処理装置。
  13. 【請求項13】前記第1の基板搬送手段を昇降可能な昇
    降機をさらに前記基板搬送部に備えることを特徴とする
    請求項1乃至12のいずれかに記載の基板処理装置。
  14. 【請求項14】前記基板搬送部が、前記カセット保持手
    段と異なる所定の高さに設けられたカセット投入部であ
    って、前記カセットを前記基板搬送部内に投入および/
    または前記基板搬送部外に前記カセットを搬出する前記
    カセット投入部をさらに備えることを特徴とする請求項
    13記載の基板処理装置。
  15. 【請求項15】前記基板処理装置が、複数の前記基板を
    同時に処理可能であり、前記第2の基板搬送手段が前記
    基板処理装置で同時に処理される前記複数の基板と同一
    枚数の前記基板を同時に搬送可能であることを特徴とす
    る請求項1乃至14のいずれかに記載の基板処理装置。
  16. 【請求項16】前記基板処理装置が、プラズマを利用し
    て前記基板の処理を行うプラズマ処理装置であり、前記
    基板処理装置が複数の前記基板を横に並べて保持可能な
    第2の基板保持手段を備え、前記基板搬送手段が前記複
    数の基板を横に並べて同時に搬送可能であることを特徴
    とする請求項15記載の基板処理装置
  17. 【請求項17】前記基板処理装置が、複数の前記基板を
    同時に処理可能であり、前記第2の基板搬送手段が前記
    基板処理装置で同時に処理される前記複数の基板のそれ
    ぞれの処理位置に前記基板を1枚ずつ搬送可能であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の基
    板処理装置。
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