JPH09104382A - 自動二輪車用ブレーキ装置 - Google Patents

自動二輪車用ブレーキ装置

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JPH09104382A
JPH09104382A JP26284295A JP26284295A JPH09104382A JP H09104382 A JPH09104382 A JP H09104382A JP 26284295 A JP26284295 A JP 26284295A JP 26284295 A JP26284295 A JP 26284295A JP H09104382 A JPH09104382 A JP H09104382A
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JP
Japan
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brake
wheel brake
motorcycle
rear wheel
lever
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JP26284295A
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English (en)
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Genichi Hatagoshi
弦一 波多腰
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車が急な登坂路で停止した場合に、
ブレーキレバーの操作にて、荷重移動の大きな車体後部
側の後輪ブレーキを作動できるようにする。 【解決手段】 前輪ブレーキ13に用いたディスクブレ
ーキのキャリパボディ19を、キャリパブラケット20
にてディスクロータ17の回転方向へ移動可能に支持す
る。キャリパブラケット20と後輪ブレーキ14のキャ
リパボディ23とを、リンク機構31と液圧マスタシリ
ンダ32と液圧配管33とでつなぐ。自動二輪車が、車
体後部側へ荷重が大きく移動する急な登坂路で一時停止
する場合に、ライダーがブレーキレバー15を握り操作
すると、前輪ブレーキ13のキャリパボディ19が車両
後退方向Bへ共回りして、前輪ブレーキ13と共に後輪
ブレーキ14が作動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車等の車両に
用いるブレーキ装置に係り、特に車両が上り坂で停止し
た際に、前・後輪用双方のブレーキを簡便に作動できる
ようにした自動二輪車用ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の前輪ブレーキと後輪ブレー
キとを同時に作動できるようにした連動式のブレーキ装
置として、例えば特開平6−321162号公報に開示
されるものがある。このブレーキ装置は、前輪ブレーキ
にディスクブレーキを、後輪ブレーキに機械式のドラム
ブレーキをそれぞれ適用し、ディスクブレーキのキャリ
パボディを支持するキャリパブラケットの内周側をフロ
ントアクスルに枢支し、該キャリパブラケットの外周側
とフロントフォークとをダンパ装置で連結して、キャリ
パボディをフロントアクスルを中心とする円周方向へ移
動可能に支持すると共に、キャリパブラケットとドラム
ブレーキの回動レバーとをブレーキワイヤにて連結した
構造となっている。
【0003】そして、前輪ブレーキ用のブレーキレバー
を握り操作して、ディスクブレーキのキャリパボディを
液圧作動すると、キャリパボディとキャリパブラケット
とがディスクロータの外周に沿って車体前進方向へ一体
に共回りし、この共回りによってキャリパブラケットが
ブレーキケーブルを牽引して、後輪用のドラムブレーキ
が作動するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動二輪車
が登坂路で一時停止した場合に、車体重量や搭乗者の体
重が車体後部へ移動して、前輪ブレーキにかかる車体前
部荷重が軽く、後輪ブレーキにかかる車体後部荷重が重
くなるため、登坂路での停止には、特に後輪ブレーキに
よって有効な制動力が得られることがよく知られてい
る。このため、登坂路では、図4に示すように、ブレー
キレバー1を握り操作して前輪ブレーキ2を作動すると
同時に、車体右側のブレーキペダル3を右足で踏み操作
して後輪ブレーキ4を作動させ、左足を着地して一時停
止している。
【0005】しかしながら、このような一時停止状態か
らいわゆる坂道発進をする際に、トランスミッションの
ギアを低速にシフトすることが必要な場合には、図5に
示す如く、車体左側のチェンジレバー5を左足で操作す
るために右足を一旦着地することから、車体の制動はブ
レーキレバー1の握り操作で行なうことになるが、前掲
の連動ブレーキ装置は、通常走行時に前・後輪ブレーキ
が連動するだけで、登坂路での一時停止に後輪ブレーキ
4を作動するものではなかった。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、ライダーが登坂路
での停止時に左右の足を踏み換えることがあっても、前
輪ブレーキ用のブレーキレバーにて前・後輪双方のブレ
ーキを作動することのできる自動二輪車用ブレーキ装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的に従って、第
1発明では、ブレーキレバーの握り操作にて作動する前
輪ブレーキと、ブレーキペダルの踏み操作にて作動する
後輪ブレーキとを備えた自動二輪車のブレーキ装置にお
いて、前記前輪ブレーキをディスクブレーキとし、該デ
ィスクブレーキのキャリパボディを、フロントアクスル
に枢支されるディスクロータの回転方向へ移動可能に支
持すると共に、該キャリパボディが車両後退方向へ回動
した際に、前記ブレーキレバーの握り操作にて前記後輪
ブレーキを作動するよう、キャリパボディと後輪ブレー
キとを液圧配管やブレーキケーブル,ロッド等の連繋手
段にて連結している。
【0008】また第2発明として、ブレーキレバーの握
り操作にて作動する前輪ブレーキと、ブレーキペダルの
踏み操作にて作動する後輪ブレーキとを備えた自動二輪
車のブレーキ装置において、前記前輪ブレーキをドラム
ブレーキとし、該ドラムブレーキのバックプレートを、
フロントアクスルを支点とする円周方向へ移動可能に支
持すると共に、該バックプレートが車両後退方向へ回動
した際に、前記ブレーキレバーの握り操作にて前記後輪
ブレーキを作動するよう、バックプレートと前記後輪ブ
レーキとを、液圧配管やブレーキケーブル,ロッド等の
連繋手段にて連結する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各形態例を図面に
基づいて説明する。尚、各形態例に共通な構成には同一
符号を使用し、後者の形態例では詳細な説明を省略す
る。図1の第1形態例に示す自動二輪車用のブレーキ装
置10は、フロントフォーク11とリヤフォーク12に
前輪ブレーキ13と後輪ブレーキ14を配設し、これら
ブレーキ13,14をブレーキレバー15の握り操作ま
たはブレーキペダル16の踏み操作にて作動する液圧式
のディスクブレーキで、フロントフォーク11の下端に
は、前輪ブレーキ13のディスクロータ17がフロント
アクスル18にて枢支され、該ディスクロータ17の外
周側にキャリパボディ19がキャリパブラケット20を
用いて支持されると共に、リヤフォーク12の後端に
は、後輪ブレーキ14のディスクロータ21がリヤアク
スル22にて枢支され、該ディスクロータ21の外周側
にキャリパボディ23が配設されている。
【0010】ブレーキレバー15は、操向用のハンドル
バー24のアクセルグリップ25に近接して設けた液圧
マスタシリンダ26に枢支され、液圧マスタシリンダ2
6と前輪ブレーキ13のキャリパボディ19とが液圧配
管27にて接続されており、ブレーキレバー15の握り
操作で液圧マスタシリンダ26に発生した圧液をキャリ
パボディ19へ供給し、車両前進方向Aへ回転するディ
スクロータ17を、キャリパボディ19内部の図示しな
い一対の摩擦パッドで挟圧して制動作用が行なわれる。
【0011】ブレーキペダル16の後端には後輪ブレー
キ用の縦型液圧マスタシリンダ28との間に設けたプッ
シュロッド29が連結され、更に液圧マスタシリンダ2
8の上端と後輪ブレーキ14のキャリパボディ23とが
液圧配管30にて接続されており、ブレーキペダル16
の踏み操作で液圧マスタシリンダ28に発生した圧液を
キャリパボディ23へ供給し、車両前進方向Aへ回転す
るディスクロータ21を、キャリパボディ23内部の図
示しない一対の摩擦パッドで挟圧して制動作用が行なわ
れる。
【0012】フロントフォーク11の車体後部側には、
前述のキャリパブラケット20と、リンク機構31と液
圧マスタシリンダ32とが設けられ、更に液圧マスタシ
リンダ32と後輪ブレーキ用のキャリパボディ23とが
液圧配管33にて接続されており、自動二輪車が登坂路
で一時停止した際には、ブレーキレバー15の握り操作
によって、前輪ブレーキ13と後輪ブレーキ14の双方
を作動できるようにしている。
【0013】このうち、キャリパブラケット20は、内
端側をフロントフォーク11に支軸34を用いて枢支さ
れ、ディスクロータ外周位置にキャリパボディ19が一
対のスライドピン35,36にて支持されていて、キャ
リパボディ19が、支軸34を支点にディスクロータ1
7の周方向へ移動できるようにしている。ディスクロー
タ17から外方へ突出するキャリパブラケット20の外
端には、リンク機構31の第2リンク38が支軸39に
て枢支され、またキャリパボディ20とフロントフォー
ク11との間にはリターンスプリング40が縮設されて
おり、キャリパボディ19とキャリパブラケット20と
を、リターンスプリング40にてフロントフォーク方向
へ付勢して、キャリパブラケット20をフロントフォー
ク11から突設するダンパ41に当接させている(図1
の状態)。
【0014】ディスクロータ17が車両前進方向Aへ回
転する自動二輪車の走行時や前輪ブレーキ13の作動時
には、図1に示すキャリパブラケット20とダンパ41
との当接状態が保持され、また前輪ブレーキ13を作動
しながらディスクロータ17が車両後退方向Bへ回動し
た場合には、ディスクロータ17を挟着するキャリパボ
ディ19内の摩擦パッドによって、キャリパボディ19
とキャリパブラケット20がリターンスプリング40の
付勢力に抗して車両後退方向Bへ共回りするようになっ
ている。
【0015】前記リンク機構31は、フロントフォーク
11に支軸42にて枢支される第1リンク37と、該第
1リンク37の下側に支軸43にて枢支される上述の第
2リンク38とからなっている。第1リンク37の先端
には、液圧マスタシリンダ32のプッシュロッド44が
支軸45にて連結されており、キャリパブラケット20
が車両後退方向Bへ回動した場合には、キャリパブラケ
ット20が第2リンク38を下方へ牽引して、第1リン
ク37を支軸42を支点に図1の時計方向へ回動し、プ
ッシュロッド44を液圧マスタシリンダ32の内部へ押
動して、液圧マスタシリンダ32内に発生させた圧液を
液圧配管33から後輪ブレーキ14のキャリパボディ2
3へ供給し、ブレーキペダル16の踏み操作と同様に、
車両前進方向Aへ回転するディスクロータ21を、キャ
リパボディ23内部の図示しない一対の摩擦パッドで挟
圧して制動作用が行なわれる。
【0016】本形態例のブレーキ装置10は、以上のよ
うに構成されており、前輪ブレーキ13と後輪ブレーキ
14は、それぞれブレーキレバー15とブレーキペダル
16にて操作され、前輪ブレーキ13のキャリパブラケ
ット20はダンパ41と当接状態にあって、キャリパボ
ディ19は車両前進方向Aへの回動が規制されているた
め、走行中にブレーキレバー15を操作した場合には、
前輪ブレーキ13のみが作動して、後輪ブレーキ14は
連動しない。
【0017】また、自動二輪車が登坂路で一時停止した
場合に、ブレーキレバー15を握り操作すると、前輪ブ
レーキ13が上述のように作動するが、急坂等で車体後
部側への荷重移動が大きい場合には、ディスクロータ1
7が車両後退方向Bへやや回動すると同時に、キャリパ
ボディ19とキャリパブラケット20とが同方向へ共回
りし、リンク機構31と液圧マスタシリンダ32とを作
動して、後輪ブレーキ14を連動する。
【0018】本形態例はこのように、自動二輪車を登坂
路で一時停止した際に、勾配が緩やかな場合には、ブレ
ーキレバー15の操作によって前輪ブレーキ13のみで
停止し、また勾配が急な場合には、ブレーキレバー15
の操作によって前輪ブレーキ13と後輪ブレーキ14の
双方が同時に作動するので、車体や搭乗者の荷重が車体
後部に大きく移動することがあっても自動二輪車を停止
させるだけの充分な制動力を得ることができる。従っ
て、一時停止状態でトランスミッションのギアを低速に
シフトすることが必要な場合に、ブレーキペダル16の
踏み操作を解除して右足を着地しても何等差し支えな
く、左右両足を同時に接地することも可能である。
【0019】図2の第2形態例に示す自動二輪車のブレ
ーキ装置50は、前輪ブレーキ51に2リーディング型
の機械式ドラムブレーキを、後輪ブレーキ52に、リー
ディング&トレーリング型の機械式ドラムブレーキをそ
れぞれ用いている。前輪ブレーキ51は、フロントフォ
ーク11の下端に、バックプレート53がフロントアク
スル54と同心状に枢着されており、バックプレート5
3はフロントアクスル54を支点とする円周方向へ移動
可能に支持されている。バックプレート53の外面に
は、フロントアクスル54を挟んで一対のカム軸55,
56が突出し、フロントアクスル54と上部側のカム軸
56との間には、バックプレート53から突片53a
が、またフロントフォーク11からは、突片53aと当
接係合する回動規制片11aが、それぞれ突設されてい
る。
【0020】上記カム軸55,56には長短の作動レバ
ー57,58が固着され、これら作動レバー57,58
に連結ロッド59が支軸60,61にて枢着されてお
り、下部側の長い作動レバー57の先端には、ハンドル
バー24のブレーキレバー15につながれたブレーキケ
ーブル62が、バックプレート53と一体のガイド片5
3bを通して連結されている。
【0021】前記後輪ブレーキ52は、リヤフォーク1
2の後端に固着されるバックプレート63の内部に、弓
形のリーディングブレーキシュー64とトレーリングブ
レーキシュー65とが、両端間にカム軸66とアンカー
ピン67とを挟んで対向配置されている。バックプレー
ト63の外面へ突出するカム軸66には作動レバー68
が固着され、該作動レバー68の先端に、ブレーキベダ
ル16につながれたブレーキケーブル69と、前輪ブレ
ーキ用バックプレート53のガイド片53bにつながれ
たブレーキケーブル70とが、それぞれバックプレート
63と一体のガイド片63aを通して連結されている。
【0022】前輪ブレーキ51では、ブレーキレバー1
5を握り操作してブレーキケーブル62が牽引される
と、該ブレーキケーブル62に連結された下部側の作動
レバー57が、カム軸55を支点に図2の時計方向へ回
動し、更に連結ロッド59を介して、上部側の作動レバ
ー58がカム軸56を支点に同じく図2の時計方向へ回
動し、カム軸55,56のそれぞれを図2の時計方向へ
回動して制動作用が行なわれる。
【0023】また後輪ブレーキ52では、ブレーキペダ
ル16を踏み操作するとブレーキケーブル69が牽引さ
れ、作動レバー68がカム軸66を支点に図2の反時計
方向へ回動して、カム軸66を図2の反時計方向へ回動
し、双方のブレーキシュー64,65をアンカーピン6
7を支点に拡開して制動作用が行なわれる。そして、ブ
レーキペダル16の踏み操作が解除されると、拡開状態
のブレーキシュー64,65がリターンスプリング7
1,72の牽引力によって、端部間に挟んだカム軸66
を図2の時計方向へ回動しながら縮径して行き、同時に
作動レバー68を図2の時計方向へ回動して非作動状態
に復帰する。
【0024】前輪ブレーキ51と後輪ブレーキ52とを
つなぐブレーキケーブル70は、後輪ブレーキ52のリ
ターンスプリング71,72によって非作動方向に付勢
される作動レバー68によって後輪ブレーキ方向へ引張
され、フロントアクスル54を支点とする円周方向へ移
動可能な前輪ブレーキ51のバックプレート53を図2
の時計方向、即ち車両前進方向Aへ付勢し、回動規制片
11aをフロントフォーク11の突片53aに当接させ
て回動を規制されている。
【0025】突片53aと回動規制片11aとは常時当
接関係にあって、自動二輪車の走行中にブレーキレバー
15を操作した時にも、前輪ブレーキ51のバックプレ
ート53は車両前進方向Aの回動を規制されていて、前
輪ブレーキ51のみが作動し、後輪ブレーキ52は連動
しない。そして、自動二輪車が登坂路でブレーキレバー
15を握って一時停止した際に、勾配が緩く、車体後部
側への荷重移動が小さい場合には前輪ブレーキ51のみ
が作動し、また登坂路の勾配が急で、車体後部側への荷
重移動が大きい場合には、バックプレート53が車両後
退方向Bへ共回りし、ブレーキケーブル70を前輪ブレ
ーキ方向へ牽引して、後輪ブレーキ52を連動する。
【0026】図3は本発明の第3形態例を示すもので、
本形態例の自動二輪車用ブレーキ装置80は、前輪ブレ
ーキ81と後輪ブレーキ82に、第2形態例と同様の2
リーディング型とリーディング&トレーリング型の機械
式ドラムブレーキをそれぞれ用いている。フロントフォ
ーク11の車体前部側には、リンク83の中間部が支軸
84にて枢着されており、リンク83の一端はバックプ
レート53に支軸85にて枢支され、該リンク83の他
端に、後輪ブレーキ用の作動レバー68につながれたブ
レーキケーブル86が連結されている。ブレーキケーブ
ル86は、フロントフォーク11に固着された円筒状の
ホルダ87に挿通され、該ホルダ87とリンク83の他
端間にリターンスプリング88が張設されており、フロ
ントアクスル54を支点とする円周方向へ移動可能な前
輪ブレーキ81のバックプレート53は、リターンスプ
リング88の引張力によって図3の時計方向、即ち車両
前進方向Aへ付勢され、回動規制片11aをフロントフ
ォーク11の突片53aに当接させて回動を規制されて
いる。
【0027】そして、自動二輪車が登坂路でブレーキレ
バー15を握って一時停止した際に、勾配が緩い場合に
は前輪ブレーキ51のみが作動し、勾配が急で車体後部
側への荷重移動が大きい場合には、バックプレート53
が車両後退方向Bへ共回りして、リンク83が支軸84
を支点に図3の時計方向へ回動し、ブレーキケーブル8
6を前輪ブレーキ方向へ牽引して、後輪ブレーキ53を
連動する。
【0028】尚、本発明の前輪ブレーキと後輪ブレーキ
とをつなぐ連繋手段として、液圧配管やブレーキケーブ
ル,ロッドを単独また組合わせして用いることができ、
また前輪ブレーキと後輪ブレーキには、液圧式と機械式
のディスクブレーキとドラムブレーキのいずれも自由に
用いることができる。更に、後輪ブレーキにつないだ連
繋手段を、前輪ブレーキのキャリパボディやバックプレ
ートに直接接続することも可能である。また、前輪ブレ
ーキが第1形態例の如きディスクブレーキの場合に、キ
ャリパボディをディスクロータの回転方向へ移動できる
ようにすればよく、キャリパボディの回動支点は、フロ
ントアクスルまたは第1形態例のようにフロントアクス
ルから外れた位置にあってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動二輪
車用連動ブレーキ装置によれば、自動二輪車が登坂路で
一時停止する際に、勾配が緩やかな場合には、ブレーキ
レバーの操作によって前輪ブレーキのみで停止し、また
登坂路の勾配が急な場合には、同じブレーキレバーの操
作によって前輪ブレーキと後輪ブレーキの双方が同時に
作動するので、車体や搭乗者の荷重が車体後部に大きく
移動することがあっても自動二輪車を停止させるだけの
充分な制動力を得ることができる。従って、一時停止状
態でトランスミッションのギアを低速にシフトすること
が必要な場合に、ブレーキペダルの踏み操作を解除して
右足を着地しても何等差し支えなく、左右両足を同時に
接地することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1形態例を示す連動ブレーキ装置の
概略図
【図2】本発明の第2形態例を示す連動ブレーキ装置の
概略図
【図3】本発明の第2形態例を示す連動ブレーキ装置の
概略図
【図4】自動二輪車が上り坂で停止した状態を示す右側
面図
【図5】自動二輪車が上り坂で停止した状態を示す左側
面図
【符号の説明】
10,50,80…連動ブレーキ装置 11…フロントフォーク 11a…フロントフォーク11の回動規制片 12…リヤフォーク 13,51,81…前輪ブレーキ 14,52,82…後輪ブレーキ 15…ブレーキレバー 16…ブレーキペダル 17,21…前輪ブレーキ13のディスクロータ 18,54…フロントアクスル 19,23…キャリパボディ 20…キャリパブラケット 22…リヤアクスル 24…操向用のハンドルバー 25…アクセルグリップ 26,28,32…液圧マスタシリンダ 27,30,33…液圧配管 31…リンク機構 35,36…スライドピン 40…リターンスプリング 44…プッシュロッド 53,63…バックプレート 53a…突片 53b,63a…ガイド片 55,56…カム軸 57,58,68…作動レバー 59…連結ロッド 62…ブレーキケーブル 64…リーディングブレーキシュー 65…トレーリングブレーキシュー 66…カム軸 67…アンカーピン 69,70,86…ブレーキケーブル 83…リンク 87…ホルダ 88…リターンスプリング A…車両前進方向 B…車両後退方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキレバーの握り操作にて作動する
    前輪ブレーキと、ブレーキペダルの踏み操作にて作動す
    る後輪ブレーキとを備えた自動二輪車のブレーキ装置に
    おいて、前記前輪ブレーキをディスクブレーキとし、該
    ディスクブレーキのキャリパボディを、フロントアクス
    ルに枢支されるディスクロータの回転方向へ移動可能に
    支持すると共に、該キャリパボディが車両後退方向へ回
    動した際に、前記ブレーキレバーの握り操作にて前記後
    輪ブレーキを作動するよう、キャリパボディと後輪ブレ
    ーキとを液圧配管やブレーキケーブル,ロッド等の連繋
    手段にて連結したことを特徴とする自動二輪車用ブレー
    キ装置。
  2. 【請求項2】 ブレーキレバーの握り操作にて作動する
    前輪ブレーキと、ブレーキペダルの踏み操作にて作動す
    る後輪ブレーキとを備えた自動二輪車のブレーキ装置に
    おいて、前記前輪ブレーキをドラムブレーキとし、該ド
    ラムブレーキのバックプレートを、フロントアクスルを
    支点とする円周方向へ移動可能に支持すると共に、該バ
    ックプレートが車両後退方向へ回動した際に、前記ブレ
    ーキレバーの握り操作にて前記後輪ブレーキを作動する
    よう、バックプレートと前記後輪ブレーキとを、液圧配
    管やブレーキケーブル,ロッド等の連繋手段にて連結し
    たことを特徴とする自動二輪車用ブレーキ装置。
JP26284295A 1995-10-11 1995-10-11 自動二輪車用ブレーキ装置 Pending JPH09104382A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006062559A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Honda Motor Co Ltd 車両の連動ブレーキ装置
CN102336184A (zh) * 2010-07-23 2012-02-01 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 自行车安全刹车装置及方法

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