JPH09103976A - カルコ - Google Patents

カルコ

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JPH09103976A
JPH09103976A JP25752895A JP25752895A JPH09103976A JP H09103976 A JPH09103976 A JP H09103976A JP 25752895 A JP25752895 A JP 25752895A JP 25752895 A JP25752895 A JP 25752895A JP H09103976 A JPH09103976 A JP H09103976A
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JP
Japan
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needle
case
calco
movable body
chalco
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Application number
JP25752895A
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English (en)
Inventor
Yutaka Sakanishi
豊 阪西
Yoshinori Akazawa
慶典 赤澤
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Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カルコの取り扱いの容易化によって作業性の
向上を図る。 【解決手段】 カルコ本体9に対して止針10を突出状
態と格納状態とに切替自在に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、墨壺から導出され
た糸の先端側に止着される止針付きのカルコの改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のカルコでは、木製又は合成樹脂製
のカルコ本体に、金属製の止針を突出状態で固着してい
た(例えば、実開平4−57386号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のカルコでは、止
針がカルコ本体から常時突出しているため、墨壺のリー
ルから糸を導出するとき、或いは、墨打ち作業終了時に
導出された糸を墨壺のリールに巻き取るとき、把持した
カルコが抜け落ちたり、カルコが周囲に飛び出すことの
ないように慎重に取り扱わなければならず、しかも、墨
壺のリールから糸を導出したまま暫く放置するときに
は、カルコが不注意で踏みつけられないように、カルコ
の仮置き位置にも細心の注意を配る必要があるため、作
業能率の低下を招来する要因になっていた。。本発明
は、上述の実情に鑑みて為されたものであって、その目
的は、カルコの取り扱いの容易化によって作業性の向上
を図る点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のカルコの特徴構成は、カル
コ本体に対して止針を突出状態と格納状態とに切替自在
に設けた点にある。そして、上記特徴構成によれば、墨
壺のリールから糸を導出するとき、或いは、墨打ち作業
終了時に導出された糸を墨壺のリールに巻き取るとき、
若しくは、墨壺のリールから糸を導出したまま暫く放置
するときには、前記カルコ本体に対して止針を突出状態
から格納状態に切り替えることにより、カルコをラフに
取り扱うことができる。それ故に、従来のようにカルコ
を細心の注意を払いなから慎重に取り扱う必要がなく、
取り扱いの容易化によって作業性の向上を図ることがで
きる。
【0005】本発明の請求項2記載のカルコの特徴構成
は、前記カルコ本体が、止針を備えた可動体を針軸芯方
向に沿って摺動自在に収納する収納室と、該収納室に収
納された可動体の止針が外部に突出可能な針挿通孔とを
備えたケースから構成されているとともに、前記可動体
を針突出位置と針格納位置とに切り替え操作する操作摘
みが、前記ケースの外面側に突出状態で設けられている
点にある。そして、上記特徴構成によれば、ケースの外
面側に突出する操作摘みを針軸芯方向に移動させるだけ
で、ケース内に収納した可動体を針突出位置と針格納位
置とに切り替えることができる。それ故に、例えば、止
針を備えた可動体をケースに対して移動自在に螺合して
ある場合に比して、止針の突出状態と格納状態との切り
替えを迅速に行うことができる。
【0006】本発明の請求項3記載のカルコの特徴構成
は、前記カルコ本体が、止針を備えた可動体を針軸芯方
向に沿って移動自在に螺合するネジ孔を備えた筒状のケ
ースから構成されている点にある。そして、上記特徴構
成によれば、ケースに対する可動体の螺合位置を調節す
ることによって、ケースから突出する止針の突出量を変
更することができるとともに、止針に作用する突き刺し
反力を、ケースのネジ部と可動体のネジ部との係合面で
受け止めることができるから、可動体をケースに係止す
るための特別な係止機構が不要である。それ故に、止針
を突出状態と格納状態とに切り替えることができるばか
りでなく、ケースに対する可動体の係止構造の簡素化を
図りながら、墨打ち作業内容や墨打ち作業条件等に応じ
て止針の突出量を自由に調節することができる。
【0007】本発明の請求項4記載のカルコの特徴構成
は、前記ケースに、前記可動体に設けた操作摘みを針突
出操作位置と針格納操作位置とに亘って移動案内する操
作ガイド孔と、この操作ガイド孔の針突出操作位置での
操作摘みの針軸周りでの回動操作により該操作摘みを針
軸芯方向での移動が不能な状態で係止保持する第1係止
孔、及び、前記操作ガイド孔の針格納操作位置での操作
摘みの針軸周りでの回動操作により該操作摘みを針軸芯
方向での移動が不能な状態で係止保持する第2係止孔と
が連通形成されている点にある。そして、上記特徴構成
によれば、可動体に設けた操作摘みを操作ガイド孔の針
突出操作位置又は針格納操作位置で第1係止孔又は第2
係止孔に入り込み操作するだけで、可動体を針突出位置
又は針格納位置で確実に係止保持することができる。そ
れ故に、カルコの取り扱い時に、針突出位置又は針格納
位置に操作された可動体がずれ動くことを抑制して、カ
ルコの取り扱いの容易化をより促進することができる。
【0008】本発明の請求項5記載のカルコの特徴構成
は、前記ケースが、前記収納室及び針挿通孔を形成する
溝部を備えた一対の開閉自在な分割ケース部から構成さ
れている点にある。そして、上記特徴構成によれば、両
分割ケースを開くことによって、収納室内の可動体をそ
のまま取り出すことができるから、止針の折損や変形等
によって可動体を他の可動体に取り替える必要が生じた
際、可動体の脱着を迅速に行うことができる。
【0009】本発明の請求項6記載のカルコの特徴構成
は、前記分割ケース部の外面の先端側部位に、該両分割
ケース部を閉止姿勢で結合したときに一連の糸止着用環
状溝を現出する溝部が形成されている点にある。そし
て、上記特徴構成によれば、両分割ケース部を閉止姿勢
で結合して、その先端側に形成されている溝部に、墨壺
から導出された糸を巻き止めることにより、該糸をもっ
て両分割ケース部を閉止姿勢で緊縛することができる。
それ故に、両分割ケース部を閉止姿勢に保持するための
固定構造の簡素化を図ることができる。
【0010】本発明の請求項7記載のカルコの特徴構成
は、前記分割ケース部のうち、前記針挿通孔の存在側と
は反対側に、ケース内において糸を着脱自在に保持する
糸保持部と、該糸保持部に保持された糸をケース外に導
出する糸導出口とが形成されている点にある。そして、
上記特徴構成によれば、カルコ使用時に止針が必要であ
れば、糸を針挿通孔に挿通してケース外に導出するとと
もに、分割ケース部の内面に沿って可動体を針格納位置
から針突出位置に切り替えることにより、突き刺し形態
での使用が可能となる。また、墨打ち対象部材がコンク
リートや金属の場合であって、前記止針があると、却っ
て止針10が滑るなどして取り扱い難い場合には、前記
糸保持部に保持された糸を針挿通孔とは反対側の糸導出
口からケース外に導出して、該糸導出口の周縁を墨打ち
対象部材の所定位置に押え付けて墨打ち作業を行う。従
って、墨打ち対象部材の種類に応じて最も取り扱い易い
形態で能率良く墨打ち作業を行うことができる。
【0011】本発明の請求項8記載のカルコの特徴構成
は、前記カルコ本体に、墨壺のカルコ収納部に設けた突
起又は溝に対して着脱自在に針軸芯方向から圧入状態で
嵌合する嵌合溝又は嵌合突起が形成されている点にあ
る。そして、上記特徴構成によれば、墨壺のカルコ収納
部にカルコ本体を差し込んだとき、該カルコ本体の嵌合
溝又は嵌合突起がカルコ収納部の突起又は溝に圧入状態
で嵌合するから、カルコ本体がカルコ収納部内でがた付
くことがない又は少ない。それ故に、墨壺に振動等が作
用しても、カルコ本体がカルコ収納部の内面に衝突して
騒音を発生することを抑制することができる。
【0012】本発明の請求項9記載のカルコの特徴構成
は、前記カルコ本体に、墨壺のカルコ収納部に設けた磁
石又は磁性体に対して磁力で吸着される磁性体又は磁石
が付設されている点にある。そして、上記特徴構成によ
れば、墨壺のカルコ収納部にカルコ本体を差し込んだと
き、該カルコ本体の磁性体又は磁石がカルコ収納部に設
けた磁石又は磁性体に磁力で吸着されるから、カルコ本
体がカルコ収納部内でがた付くことがない又は少ない。
それ故に、墨壺に振動等が作用しても、カルコ本体がカ
ルコ収納部の内面に衝突して騒音を発生することを抑制
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕図1に示す墨壺Bは、ケーシング1の
長手方向一端側に、墨糸2を巻き取ってある回転自在な
リール3と、該リール3を墨糸巻き取り方向に付勢する
渦巻き状のゼンマイバネ4と、該ゼンマイバネ4の付勢
力を調整する付勢力調節摘み5と、該付勢力調節摘み5
の墨糸巻取方向、つまり、ゼンマイバネ4を巻き締める
方向への回転のみを許容する一方向回転クラッチ6とを
組付けるとともに、前記ケーシング1の長手方向他端部
には、リール3から導出された墨糸2の先端側に止着さ
れるカルコAを着脱自在に収納するための漏斗状のカル
コ収納部7を形成し、更に、前記ケーシング1内の長手
方向中間部には、リール3から導出された墨糸2に墨汁
を供給するタンク8を着脱自在に取付けてある。
【0014】図2〜図4に示すように、前記カルコA
は、ポリアセタール(以下、POMと称する。)製のカ
ルコ本体9と、墨打ち対象部材である木材に突き刺して
墨糸2による墨打ち範囲の一端を固定するためのステン
レス製の止針10とから構成されているとともに、前記
止針10は、カルコ本体9に対して突出状態と格納状態
とに切替自在に構成されている。前記カルコ本体9は、
止針10を備えた円柱状のPOM製の可動体11を針軸
芯方向に沿って摺動自在に収納する円筒状の収納室12
と、該収納室12に収納された可動体11の止針10が
外部に突出可能な針挿通孔13とを備えたケースから構
成されているとともに、前記可動体11には、該可動体
11を針突出位置と針格納位置とに切り替え操作する操
作摘み14が、前記ケース9の外面側に突出する状態で
一体形成されている。前記ケース9は、前記収納室12
及び針挿通孔13を形成する半円筒状の溝部9a,9b
を備えた一対の分割ケース部9A,9Bからなり、これ
ら分割ケース部9A,9Bは、それらの長手方向の一端
部同士を繋ぐ屈曲自在な薄肉の連結部分9Cを支点とし
て揺動開閉自在に構成されているとともに、前記分割ケ
ース部9A,9Bの相対向する接合面の4箇所の各々に
は、両分割ケース部9A,9Bを閉止した時に嵌合して
該両分割ケース部9A,9Bを閉止姿勢に保持する嵌合
突起9d及び嵌合孔9eが形成され、更に、前記両分割
ケース部9A,9Bの外面の先端側部位には、該両分割
ケース部9A,9Bを閉止姿勢で結合したときに一連の
糸止着用環状溝15を現出する溝部9f,9gが形成さ
れている。前記ケース9の一方の分割ケース部9Aに
は、前記可動体11に設けた操作摘み14を針突出操作
位置と針格納操作位置とに亘って移動案内する操作ガイ
ド孔16aと、この操作ガイド孔16aの針突出操作位
置での操作摘み14の針軸周りでの回動操作により該操
作摘み14を針軸芯方向での移動が不能な状態で係止保
持する第1係止孔16b、及び、前記操作ガイド孔16
aの針格納操作位置での操作摘み14の針軸周りでの回
動操作により該操作摘み14を針軸芯方向での移動が不
能な状態で係止保持する第2係止孔16cとがほぼZ字
状に連通する状態で形成されている。また、前記第1係
止孔16b及び第2係止孔16cに係入した操作摘み1
4の操作ガイド孔16a側への抜け出し移動に抵抗を付
与する小突起17が、前記第1係止孔16b及び第2係
止孔16cに臨む分割ケース部9Aの端面に形成されて
いて、ケース9に作用する振動等では、第1係止孔16
b及び第2係止孔16cに係入した操作摘み14がずれ
移動しないように構成されている。
【0015】前記タンク8は有底円筒状に形成されたP
OM製のタンク本体8Aと、当該タンク本体8Aの開口
部側外周面に形成されている雄ネジ部に着脱自在に螺合
されるPOM製の蓋体8Bとから構成されていて、前記
タンク本体8A内には、墨汁を吸蔵するウレタン製のス
ポンジからなる吸蔵体20が収納されているとともに、
タンク本体8Aの側壁の相対向する2箇所には、蓋体8
Bを取り外した状態でタンク本体8Aをケーシング1に
取付けたとき、糸導出経路に導出された墨糸2が、吸蔵
体20と接触する状態で、当該吸蔵体20に形成された
スリット20aを通して吸蔵体20の内部に入り込む位
置まで、当該墨糸2の入り込みを許容する切欠き部21
が、タンク本体8Aの開口周縁から側壁の高さ方向ほぼ
中心位置に亘って形成されている。前記蓋体8Bには、
タンク本体8A内に収納された吸蔵体20を圧縮操作自
在な押圧操作体22が出退移動自在に保持されていて、
当該押圧操作体22のタンク8内に位置する一端には、
押圧操作体22の押込み操作により吸蔵体20を圧縮す
る円板状の押圧体23が接当保持されている。
【0016】前記墨糸2はナイロン製の縒り糸から構成
されていて、カルコAの糸止着用環状溝15に結び付け
られている。
【0017】〔第2実施形態〕図5の(イ)及び(ロ)
に示すカルコAは、前記ケース9の一方の分割ケース部
9Aのうち、第1係止孔16b及び第2係止孔16cに
臨む端面で、かつ、針軸芯方向で相対向する端面9h,
9iを、第1係止孔16bの幅及び第2係止孔16cの
幅の各々が奥側ほど順次狭くなるように、針軸芯方向に
対して直交する線分aに対して設定角度θだけ傾斜さ
せ、前記操作摘み14を、第1係止孔16b及び第2係
止孔16cに圧入状態で係入保持させるように構成して
ある。そのため、ケース9に作用する振動等では、第1
係止孔16b及び第2係止孔16cに係入した操作摘み
14がずれ移動することがない。その他の構成は、前記
第1実施形態と同一であり、同一構成には同一番号を付
記してそれの説明を省略する。
【0018】〔第3実施形態〕図6及び図7の(イ)、
(ロ)に示すカルコAは、前記止針10を備えた円柱状
の可動体11の外周面に雄ネジ11aを形成するととも
に、前記カルコ本体9を、可動体11の雄ネジ11aに
螺合する雌ネジ9jを内周面に形成してある円筒状のケ
ースから構成して、該ケース9のネジ孔9kに、前記可
動体11を針軸芯方向に沿って移動自在に螺合してあ
る。また、前記可動体11の後端面には、ドライバー等
で回転操作可能な操作溝25を形成するとともに、前記
ケース9には、墨壺Bのリール3から導出された墨糸2
を結び付けるための糸止着用環状溝15と、ケース9に
螺合された可動体11をケース9外から手指操作にて回
転操作するための操作孔26とが形成されている。この
第3実施形態では、前記ケース9のネジ孔9kの一端側
の開口を通して、前記可動体11の止針10が突出す
る。その他の構成は、前記第1実施形態と同一である。
【0019】〔第4実施形態〕図8及び図9に示すカル
コAは、前記止針10を備えた円柱状の可動体11の外
周面に雄ネジ11aを形成するとともに、前記カルコ本
体9を、可動体11の雄ネジ11aに螺合する雌ネジ9
jを内周面に形成してある円筒状のケースから構成し、
更に、前記ケース9を、針軸芯を通る平面で分離自在な
一対の分割ケース部9D,9Eから構成してある。そし
て、止針10を突出状態と格納状態とに切り替えたり、
或いは、止針10の突出量を調整する場合、第3実施形
態のように、ケース9に対する可動体11の螺合操作に
よっても行うことができるが、この螺合操作に時間を要
する場合には、前記両分割ケース部9D,9Eを分離し
て、これら両分割ケース部9D,9Eに収納されている
可動体11を指で把持してその螺合位置を針軸芯方向に
変更するとよい。前記分割ケース部9D,9Eの相対向
する接合面の4箇所の各々には、両分割ケース部9D,
9Eを閉止したときに互いに嵌合して両分割ケース部9
D,9Eを閉止姿勢に保持する嵌合突起9d及び嵌合孔
9eが形成され、更に、前記両分割ケース部9D,9E
の外面の先端側部位には、該両分割ケース部9D,9E
を閉止姿勢で結合したときに一連の糸止着用環状溝15
を現出する溝部9f,9gが形成されている。その他の
構成は、前記第3実施形態と同一であり、同一構成には
同一番号を付記してそれの説明を省略する。尚、当該第
4実施形態では、前記両分割ケース部9D,9Eを分離
自在に構成したが、この構成に限定されるものではな
く、例えば、前記両分割ケース部9D,9Eを、第1実
施形態と同様に、それらの長手方向の一端部同士を繋ぐ
屈曲自在な薄肉の連結部分を介して揺動開閉自在に一体
成形してもよく、また、それらの長手方向の一端部同士
を枢支ピン等で揺動開閉自在に枢支連結してもよい。
【0020】〔第5実施形態〕図10の(イ)、(ロ)
に示すカルコAは、第1実施形態と同一構成のカルコ本
体9の両側面、つまり、両分割ケース部9A,9Bの接
合箇所の両側面の各々に、墨壺Bのカルコ収納部7の内
周面に設けたテーパー状の突起28に対して着脱自在に
針軸芯方向から圧入状態で嵌合するテーパー状の嵌合溝
29を形成してある。その他の構成は、前記第1実施形
態と同一であり、同一構成には同一番号を付記してそれ
の説明を省略する。尚、当該第5実施形態とは逆に、前
記両分割ケース部9A,9Bの接合箇所の両側面の各々
に、墨壺Bのカルコ収納部7の内周面に設けたテーパー
状の嵌合溝に対して着脱自在に針軸芯方向から圧入状態
で嵌合するテーパー状の嵌合突起を形成して実施しても
よい。
【0021】〔第6実施形態〕図11の(イ)、(ロ)
に示すカルコAは、第1実施形態と同一構成のカルコ本
体9の先端側、つまり、両分割ケース部9A,9Bの外
面の先端側部位に形成した溝部の各々に、墨壺Bのカル
コ収納部7に設けた磁石30に対して磁力で吸着される
金属等の磁性体31を付設してある。その他の構成は、
前記第1実施形態と同一であり、同一構成には同一番号
を付記してそれの説明を省略する。尚、当該第6実施形
態とは逆に、前記両分割ケース部9A,9Bの外面の先
端側部位に形成した溝部の各々に、墨壺Bのカルコ収納
部7に設けた磁性体(又は磁石でも良い)に対して磁力
で吸着される磁石を付設して実施してもよい。
【0022】〔第7実施形態〕図12、図13、図14
(イ)、(ロ)に示すカルコAは、前記カルコ本体9
を、止針10を一端側に備えた円柱状のPOM製の可動
体11を針軸芯方向に沿って摺動自在に収納する円筒状
の収納室12と、該収納室12に収納された可動体11
の止針10が外部に突出可能な針挿通孔13とを備えた
ケースから構成し、このケース9の収納室12で、か
つ、前記針挿通孔13の周縁部分と可動体11の先端部
分との間には、該可動体11をそれの止針10がケース
9内に引退する格納姿勢に移動付勢するコイルスプリン
グ32を設けてある。また、前記可動体11の他端部
を、前記ケース9の他端部に形成した貫通孔33を通し
て外方に突出させ、この可動体11の突出端部に、コイ
ルスプリング32の弾性付勢力に抗して格納位置にある
止針10を突出位置に押し出し作動させるための操作体
34を形成するとともに、前記可動体11には、該可動
体11が格納位置に引退移動したときに貫通孔33の周
縁部分と接当する抜け止め用突起35が突出形成されて
いる。前記ケース9は、前記収納室12と針挿通孔13
及び貫通孔33を形成する半円筒状の一対の分割ケース
部9A,9Bと、これら両分割ケース部9A,9Bの一
方の長辺側同士を開閉揺動自在に繋ぐ屈曲自在な薄肉の
連結部分9Cとから構成されているとともに、前記分割
ケース部9A,9Bの相対向する接合面の2箇所の各々
には、両分割ケース部9A,9Bを閉止した時に係合し
て該両分割ケース部9A,9Bを閉止姿勢に保持する係
合突起9m及び係合孔9nが形成されている。更に、前
記可動体11には、墨壺Bから導出された墨糸2の先端
側を結び付けるための糸止着用環状溝15が形成されて
いて、この糸止着用環状溝15に結び止めされた墨糸2
は、ケース9の針挿通孔13に挿通される。この第7実
施形態においては、前記コイルスプリング32の弾性付
勢力で止針10が常時格納状態に付勢保持されているか
ら、墨打ち作業時にカルコAを誤って手放しても、その
瞬間に止針10が突出状態から格納状態に切り替えられ
ることになり、止針10が突出したままカルコAが周囲
に飛翔することがない。また、前記止針10を墨打ち対
象部材である木材に突き刺した状態では、コイルスプリ
ング32の弾性復元力によって止針10がケース9内に
引退しないように、該コイルスプリング32の弾性復元
力が、木材に対して止針10が所定深さ突き刺されたと
きにおける該止針10の引抜力よりも小に構成されてい
る。尚、当該実施形態では、コイルスプリング32の弾
性復元力で止針10を格納状態に付勢保持したが、皿バ
ネ等の他の弾性体で止針10を格納状態に付勢保持する
ように構成してもよい。
【0023】〔第8実施形態〕前記の第7実施形態で
は、前記可動体11の突出端部に設けた操作体34の押
し込み操作によって、格納位置にある止針10をコイル
スプリング32の弾性復元力に抗して突出位置に押し出
し作動させるように構成したが、図15、図16
(イ)、(ロ)に示すように、前記可動体11の軸芯方
向中央部に、一方の分割ケース部9Aに形成した操作ガ
イド孔37から外方に突出する操作体38を一体形成し
て、該操作体38を操作ガイド孔37に沿って針軸芯方
向に移動操作することにより、格納位置にある止針10
をコイルスプリング32の弾性復元力に抗して突出位置
に押し出し作動させるように構成してもよい。その他の
構成は、前記第7実施形態と同一であり、同一構成には
同一番号を付記してそれの説明を省略する。
【0024】〔第9実施形態〕図17、図18(イ)、
(ロ)に示すカルコAは、前記カルコ本体9を、止針1
0の先端側に向かって開口する有底筒状で、かつ、収納
された止針10の先端側が露出可能な状態まで針軸芯方
向で縮小操作自在なシリコンゴム等の軟質合成樹脂製の
伸縮ケースから構成するとともに、前記伸縮ケース9内
の底部に一体成形によって突出形成された取付け筒部4
0には、前記止針10を固定保持させてある。そして、
前記止針10を墨打ち対象部材である木材に突き刺す場
合には、前記伸縮ケース9の開口側端縁を人指し指及び
中指で支えた状態で、該伸縮ケース9の底部側の外面を
親指で押すと、伸縮ケース9の開口側が収縮し、前記止
針10の先端側が外部に露出することになる。また、前
記止針10の固定保持方法としては、伸縮ケース9の取
付け筒部40に止針10を圧入したり、或いは、この止
針10を取付け筒部40に接着剤等で固着したり、若し
くは、インサート成形によって伸縮ケース9の成形と同
時に止針10を固着する方法を挙げることができる。更
に、前記取付け筒部40の外周面には、墨壺Bから導出
された墨糸2の先端側を結び付けるための糸止着用環状
突起(環状溝でもよい)41を一体形成してある。尚、
当該実施形態においては、伸縮ケース9に対して針軸芯
方向での圧縮操作力を加えたとき、該伸縮ケース9の開
口側部分を針軸芯方向に収縮させるように構成したが、
伸縮ケース9の底部側部分を針軸芯方向に収縮させるよ
うに構成してもよく、また、伸縮ケース9全体を収縮さ
せるように構成してもよい。
【0025】〔第10実施形態〕前記の第7実施形態で
は、前記止針10を合成樹脂製の可動体11に固着した
が、図19、図20(イ)、(ロ)、図21に示すよう
に、前記可動体11に、前記止針10を着脱自在に挾持
保持する挾持溝45と、前記止針10の基端部に連設さ
れた合成樹脂製の摘み部46が係入する係入凹部47と
を形成するとともに、前記可動体11の先端側部分を、
前記針挿通孔13を通してケース9外に突出移動可能に
構成し、更に、ケース9の収納室12で、かつ、前記針
挿通孔13の周縁部分と可動体11の中間部分に突出形
成した鍔部48との間には、該可動体11をそれの止針
10がケース9内に引退する格納姿勢に移動付勢するコ
イルスプリング32を設けてある。そして、墨打ち対象
部材が木材である場合には、コイルスプリング32の弾
性付勢力に抗して止針10を突出状態に切り替え、止針
10を木材に突き刺すのであるが、墨打ち対象部材がコ
ンクリートや金属の場合は、前記止針10があると、却
って該止針10が滑るなどして取り扱い難いため、図2
1に示すように、前記可動体11から止針10を取り外
し、前記針挿通孔13を通してケース9外に突出移動し
た可動体11の先端部で墨糸2の先端側を押さえながら
墨打ち作業を行う。また、前記可動体11の外周面で、
かつ、前記係入凹部47よりも操作体34側に偏位した
部位には、止針10に1回又は複数回巻き付けられた墨
糸2の先端側を結び付けるための糸止着用環状溝49を
形成してある。その他の構成は、前記第7実施形態と同
一であり、同一構成には同一番号を付記してそれの説明
を省略する。
【0026】〔第11実施形態〕前記の第10実施形態
では、前記可動体11の挾持溝45から取り外した止針
10を紛失しないように一時的に保管する必要がある
が、図22、図23(イ)、(ロ)、(ハ)に示すよう
に、前記可動体11に、止針10を収納する針収納室5
0、及び、止針10の基端側の摘み部46に形成された
雄ネジ51に螺合する雌ネジ52を形成した場合には、
前記可動体11の雌ネジ52から取り外した止針10を
反転して、その止針10が可動体11の針収納室50内
に挿入される状態で該止針10の摘み部46を可動体1
1の雌ネジ52に螺合操作することにより、止針10の
保管を容易に行うことができる。また、コンクリートや
金属などの硬質部材に対して墨打ち作業を行う場合、前
記の第10実施形態では、前記針挿通孔13を通してケ
ース9外に突出移動した可動体11の先端部又はこの先
端部に螺合した前記止針10の摘み部46で墨糸2の先
端側を押さえながら墨打ち作業を行うように構成した
が、該第11実施形態においては、ケース9の先端部
に、止針10の突出側ほど小径となるテーパー状の軟質
樹脂(合成ゴムやシリコンゴム等)製の弾性押え体53
が付設されていため、このケース9先端の弾性押え体5
3で墨糸2の先端側を押さえながら墨打ち作業を行うこ
とができる。その他の構成は、前記第10実施形態と同
一であり、同一構成には同一番号を付記してそれの説明
を省略する。
【0027】〔第12実施形態〕図24、図25、図2
6に示すカルコAは、前記カルコ本体9を、止針10を
格納可能な長さの針収納室50を備えた筒状で、かつ、
その針収納室50の両開口部の各々に雌ネジ51a,5
1bを形成してある合成樹脂製のケースから構成すると
ともに、前記止針10の基端部には、前記筒状ケース9
の雌ネジ51a,51bに対して選択的に螺合自在な雄
ネジ52aを備えた合成樹脂製の取付け部52を固着
し、更に、前記筒状ケース9の外周面の針軸芯方向の両
端部の各々には、墨壺Bから導出された墨糸2の先端側
を結び付けるための糸止着用環状溝53を形成してあ
る。この実施形態では、前記止針10の取付け部52を
針先が外方に向かって突出する状態で筒状ケース9の雌
ネジ51a,51bのいずれかに螺合させた突出状態
と、前記止針10の取付け部52を針先が針収納室50
内に位置する状態で筒状ケース9の雌ネジ51a,51
bのいずれかに螺合させた格納状態とに切り替えること
ができる。つまり、当該実施形態では、前記カルコ本体
9に対する止針10の脱着及び差し替え操作によって、
止針10を突出状態と格納状態とに切替自在に構成した
ものである。そのため、カルコ本体9に対する止針10
の脱着手段は、前記の螺合手段に限定されるものではな
く、脱着自在な嵌合手段であってもよい。また、仮想線
で示すように、前記筒状ケース9の雌ネジ51a,51
bのいずれか一方に予備の止針10を装着するように構
成してもよい。
【0028】〔第13実施形態〕図27、図28、図2
9に示すカルコAは、前記カルコ本体9を、止針10を
一端側に備えた円柱状のPOM製の可動体11を針軸芯
方向に沿って摺動自在に収納する円筒状の収納室12
と、該収納室12に収納された可動体11の止針10が
外部に突出可能な針挿通孔13とを備えたケースから構
成し、このケース9の収納室12で、かつ、前記針挿通
孔13の周縁部分と可動体11の先端部分との間には、
該可動体11をそれの止針10がケース9内に引退する
格納姿勢に移動付勢するコイルスプリング32を設けて
ある。前記ケース9は、前記収納室12と針挿通孔13
を形成する半円筒状の一対の分割ケース部9A,9B
と、これら両分割ケース部9A,9Bの一方の長辺側同
士を開閉揺動自在に繋ぐ屈曲自在な薄肉の連結部分9C
とから構成されているとともに、前記分割ケース部9
A,9Bの相対向する接合面の2箇所の各々には、両分
割ケース部9A,9Bを閉止した時に係合して該両分割
ケース部9A,9Bを閉止姿勢に保持する係合突起9m
及び係合孔9nが形成されている。前記分割ケース部9
A,9Bのうち、前記針挿通孔13の存在側とは反対側
に、墨糸2を着脱自在に保持する糸保持部60と、該糸
保持部60に保持された墨糸2をケース9外に導出する
糸導出口61とを形成してある。前記糸保持部60を構
成するに、一方の分割ケース部9Aの内面に、瘤状に止
め結びされた墨糸2を着脱自在に係止保持するためのス
リット60aを形成してある糸保持板60Aを突出形成
するとともに、該糸保持板60Aと糸導出口61との間
に位置する両分割ケース部9A,9Bの相対向する内面
には、前記糸保持板60Aのスリット60aに保持さ
れ、かつ、糸導出口61からケース9外に導出される墨
糸2の途中部分を押さえるためのほぼV字状の糸押さえ
面60bを備えた複数の糸押さえ板60Bを突出形成し
てある。前記糸押さえ板60Bは、両分割ケース部9
A,9Bの閉止時に互いに入り込む位置齟齬状態で、か
つ、互いに入り込んだ糸押さえ板60Bの隣接間で墨糸
2の途中部分を挟持可能な取付け間隔に形成されてい
る。また、前記可動体11には、一方の分割ケース部9
Aに形成した操作ガイド孔62からケース9外に突出し
て、コイルスプリング32の弾性付勢力に抗して格納位
置にある止針10を突出位置に押し出し作動させるため
の操作体63を形成してある。更に、前記可動体11に
は、墨壺Bから導出された墨糸2の先端側を結び付ける
ための糸止着用環状溝15が形成されていて、前記糸保
持部60から取り外した墨糸2を、前記糸止着用環状溝
15に結び止めるようにしてある。この糸止着用環状溝
15に結び止めされた墨糸2は、前記針挿通孔13を通
してケース9外に導出する。
【0029】〔その他の実施形態〕 前記各実施形態では、止針10を備えた可動体11
をカルコ本体9に対して針軸芯方向に移動させるか、又
は、カルコ本体9に対して止針10を脱着及び差し替え
操作することによって、止針10を突出状態と格納状態
とに切り替えるように構成したが、前記のような可動体
11を有さない止針10自体をカルコ本体9に対して針
軸芯方向に移動させることによって、該止針10を突出
状態と格納状態とに切り替えるように構成してもよい。
また、前記止針10又は該止針10を備えた可動体11
を、カルコ本体9に対して針軸芯方向とほぼ直交する軸
芯周りで揺動させることによって、止針10を突出状態
と格納状態とに切り替えるように構成してもよい。 前記各実施形態では、墨糸2をゼンマイバネ4の巻
取り付勢力によりリール3に巻き取るように構成した
が、リール3の回転操作のみで墨糸2をリール3に巻き
取るように構成してもよい。要するに、墨壺Bとして
は、墨糸2を巻き取るリール3と、カルコAを着脱自在
に収納するカルコ収納部7とを備えたものであればよ
い。 前記墨糸2を綿糸から構成してもよい。 前記吸蔵体20を綿又はフェルトから構成してもよ
い。
【0030】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示すカルコ及び墨壺の縦断面図
【図2】カルコの分解斜視図
【図3】針突出状態のカルコの斜視図
【図4】(イ)は針格納状態のカルコの平面図 (ロ)は針突出状態のカルコの平面図
【図5】(イ)は第2実施形態を示す針格納状態のカル
コの平面図 (ロ)は針突出状態のカルコの平面図
【図6】第3実施形態を示すカルコの分解斜視図
【図7】(イ)は針格納状態のカルコの平面図 (ロ)は針突出状態のカルコの平面図
【図8】第4実施形態を示すカルコの分解斜視図
【図9】針突出状態のカルコの斜視図
【図10】(イ)は第5実施形態を示すカルコ収納前の
要部の縦断面図 (ロ)はカルコ収納時の要部の縦断面図
【図11】(イ)は第6実施形態を示すカルコ収納前の
要部の縦断面図 (ロ)はカルコ収納時の要部の縦断面図
【図12】第7実施形態を示すカルコの分解斜視図
【図13】カルコのケース係合部の拡大断面図図
【図14】(イ)は針格納状態のカルコの断面図 (ロ)は針突出状態のカルコの断面図
【図15】第8実施形態を示すカルコの分解斜視図
【図16】(イ)は針格納状態のカルコの断面図 (ロ)は針突出状態のカルコの断面図
【図17】第9実施形態を示すカルコの斜視図
【図18】(イ)は針格納状態のカルコの断面図 (ロ)は針突出状態のカルコの断面図
【図19】第10実施形態を示すカルコの分解斜視図
【図20】(イ)は針格納状態のカルコの断面図 (ロ)は針突出状態のカルコの断面図
【図21】針取り外し時の突出状態を示す断面図
【図22】第11実施形態を示すカルコの分解斜視図
【図23】(イ)は針格納状態のカルコの断面図 (ロ)は針突出状態のカルコの断面図 (ハ)は針取り外し時の突出状態を示す断面図
【図24】第12実施形態を示すカルコの分解斜視図
【図25】針突出状態のカルコの断面図
【図26】針格納状態のカルコの断面図
【図27】カルコの分解斜視図
【図28】第13実施形態を示すカルコの開き時の平面
【図29】カルコの断面図
【符号の説明】
A カルコ B 墨壺 7 カルコ収納部 9 カルコ本体(ケース) 9A 分割ケース部 9B 分割ケース部 9a 溝部 9b 溝部 9f 溝部 9g 溝部 9k ネジ孔 10 止針 11 可動体 12 収納室 13 針挿通孔 14 操作摘み 15 糸止着用環状溝 16a 操作ガイド孔 16b 第1係止孔 16c 第2係止孔 28 突起 29 嵌合溝 30 磁石 31 磁性体 60 糸保持部 61 糸導出口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルコ本体(9)に対して止針(10)
    を突出状態と格納状態とに切替自在に設けてあるカル
    コ。
  2. 【請求項2】 前記カルコ本体(9)が、止針(10)
    を備えた可動体(11)を針軸芯方向に沿って摺動自在
    に収納する収納室(12)と、該収納室(12)に収納
    された可動体(11)の止針(10)が外部に突出可能
    な針挿通孔(13)とを備えたケースから構成されてい
    るとともに、前記可動体(11)を針突出位置と針格納
    位置とに切り替え操作する操作摘み(14)が、前記ケ
    ース(9)の外面側に突出状態で設けられている請求項
    1記載のカルコ。
  3. 【請求項3】 前記カルコ本体(9)が、止針(10)
    を備えた可動体(11)を針軸芯方向に沿って移動自在
    に螺合するネジ孔(9k)を備えた筒状のケースから構
    成されている請求項1記載のカルコ。
  4. 【請求項4】 前記ケース(9)には、前記可動体(1
    1)に設けた操作摘み(14)を針突出操作位置と針格
    納操作位置とに亘って移動案内する操作ガイド孔(16
    a)と、この操作ガイド孔(16a)の針突出操作位置
    での操作摘み(14)の針軸周りでの回動操作により該
    操作摘み(14)を針軸芯方向での移動が不能な状態で
    係止保持する第1係止孔(16b)、及び、前記操作ガ
    イド孔(16a)の針格納操作位置での操作摘み(1
    4)の針軸周りでの回動操作により該操作摘み(14)
    を針軸芯方向での移動が不能な状態で係止保持する第2
    係止孔(16c)とが連通形成されている請求項2記載
    のカルコ。
  5. 【請求項5】 前記ケース(9)が、前記収納室(1
    2)及び針挿通孔(13)を形成する溝部(9a,9
    b)を備えた一対の開閉自在な分割ケース部(9A,9
    B)から構成されている請求項2又は4記載のカルコ。
  6. 【請求項6】 前記分割ケース部(9A,9B)の外面
    の先端側部位に、該両分割ケース部(9A,9B)を閉
    止姿勢で結合したときに一連の糸止着用環状溝(15)
    を現出する溝部(9f,9g)が形成されている請求項
    5記載のカルコ。
  7. 【請求項7】 前記分割ケース部(9A,9B)のう
    ち、前記針挿通孔(13)の存在側とは反対側に、ケー
    ス(9)内において糸(2)を着脱自在に保持する糸保
    持部(60)と、該糸保持部(60)に保持された糸
    (2)をケース(9)外に導出する糸導出口(61)と
    を形成してある請求項5又は6記載のカルコ。
  8. 【請求項8】 前記カルコ本体(9)には、墨壺(B)
    のカルコ収納部(7)に設けた突起(28)又は溝に対
    して着脱自在に針軸芯方向から圧入状態で嵌合する嵌合
    溝(29)又は嵌合突起が形成されている請求項1〜7
    のいずれか1項に記載のカルコ。
  9. 【請求項9】 前記カルコ本体(9)には、墨壺(B)
    のカルコ収納部(7)に設けた磁石(30)又は磁性体
    に対して磁力で吸着される磁性体(31)又は磁石が付
    設されている請求項1〜7のいずれか1項に記載のカル
    コ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001162568A (ja) * 1999-12-07 2001-06-19 Tajima Tool Corp かるこ
JP2006212721A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Tjm Design Corp カルコ

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