JPH09103120A - 作物苗の箱詰め装置 - Google Patents

作物苗の箱詰め装置

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JPH09103120A
JPH09103120A JP22794196A JP22794196A JPH09103120A JP H09103120 A JPH09103120 A JP H09103120A JP 22794196 A JP22794196 A JP 22794196A JP 22794196 A JP22794196 A JP 22794196A JP H09103120 A JPH09103120 A JP H09103120A
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seedlings
seedling storage
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Takeo Kuboshita
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作物苗の箱詰め装置において、作物苗を苗収
納箱に根部を下にした立ち姿勢で均一な密度で詰め込ん
でいけるように構成する。 【構成】 根部を下にした立ち姿勢で作物苗を苗収納箱
1に送り込む送り込み機構13a、作物苗を苗収納箱1
の所定の壁部15側に向けて押圧する押圧機構16、苗
収納箱1を移動自在に支持する支持機構2を備えて、送
り込み機構13aと押圧機構16とを連係し、根部を下
にした立ち姿勢で苗収納箱1に送り込まれた作物苗を押
圧機構16により押圧することによって、苗収納箱1を
移動させながら作物苗を苗収納箱1に詰め込んでいく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば藺草苗等の作物
苗を苗移植機に対して載置供給するための苗収納箱に箱
詰めするための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば藺草苗においては、種株か
ら成育された母株を手作業あるいは専用の株分け装置を
用いて植付け用1株毎に分離させた後、各分離苗を手作
業で苗収納箱に順次収納させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな苗株を箱詰めする作業は非常に手間が掛かり、大き
な作業労力が必要で植付け作業に当たっての前処理作業
に長い時間を要するので、このような作業の自動化が望
まれていた。又、前記苗収納箱を運搬して苗移植機にそ
のまま載置して植付け作業を行う形態の移植機も提案さ
れており、この場合には苗収納箱における苗株の積載状
態、つまり、苗株の詰め込み度合いのバラツキや根元の
揃え状態が悪いと、植付け作業時に欠株の発生や植付け
株本数のバラツキが大になる等の弊害もあり、改善が望
まれていた。本発明は上記不具合点を解消することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、株
分け装置によってほぼ一株毎に株分けされた後の苗を、
その株分け作業に連なって挟持搬送する搬送装置を備
え、その搬送装置の搬送終端部を苗収納箱の内方に斜め
姿勢で臨ませるとともに、この苗収納箱を所定の抵抗を
与えられて前進移動可能に載置装置に支持し、前記搬送
装置の搬送終端部近傍に、搬送されてきた苗を順次前記
苗収納箱の一端側の壁部に向けて押し出し作用する押し
出し具を備え、この押し出し具の押し作用によって収納
された苗を介して苗収納箱を前進抵抗に抗して徐々に前
進移送させるよう構成してある点にある。
【0005】
【作用】作物苗の母株を株分け装置により植付け用一株
毎に株分けするとともに、その株分け作業に連なって搬
送装置により挟持しながら苗収納箱に斜め姿勢で臨む状
態で配置される搬送終端部まで搬送させる。そして、搬
送終端部から送り出されてきた苗を押し出し具によって
苗収納箱の壁部に向けて押し出して、このような押し出
し作動が順次行われ、苗収納箱内の苗の量が多くなって
くると、押し出し具の押し力が収納苗を介して壁部を前
進側に押し作用することなる。そうすると、その力によ
り苗収納箱が徐々に前進移送されて行き、その移動に伴
って随時搬送されてくる苗を新たに箱内に重ねて収納し
ていくこととなる。このようにして、苗収納箱内に順次
苗を詰め込んでいくのである。
【0006】
【発明の効果】従って、母株の一株毎の分離作業から箱
詰めまでの一連の作業を自動的に連続的作業として効率
良く行えるものを提供できることとなり、作業能率の向
上とともに、作業労力の軽減を図ることができるものと
なった。しかも、苗収納箱に対する苗部の押し込み圧力
は常に一定に維持されるから、手作業による如く、苗株
の密度にバラツキが生じたり、根元の揃えが悪くなる等
の不具合の発生を阻止できて、植付け作業に際しても欠
株や植付け株本数のバラツキの生じるおそれの少ない実
用上の効果の大なる苗詰め装置が提供できたのである。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図
1、図2に藺草苗の株分け箱詰め装置を示している。こ
の装置は、種株から成育された藺草の母株を植付け用の
ほぼ一株毎に株分けした後、その植付け用株苗を苗移植
機〔図示せず〕に供給するための運搬用苗収納箱1に自
動的に詰め込むことができるよう構成してある。詳述す
ると、ベルトコンベア2〔載置装置の1例〕のほぼ水平
な載置面上に藺草苗を縦姿勢で積載収納するための苗収
納箱1をその長手方向がベルト搬送方向になる姿勢で所
定の抵抗を与えられて前進移動可能に載置支持してあ
る。つまり、ベルトコンベア2のベルト巻回用プーリ3
の回動支承部に摩擦抵抗を付与してベルトコンベア2が
自由に回動しないよう構成するとともに、苗収納箱1が
ベルトコンベア2に形成した係止突起4により相対的な
前進移動を阻止する状態でベルトコンベア2に載置して
ある。そして、このようにほぼ水平姿勢で載置支持され
る苗収納箱1に対して斜め姿勢で、株分け箱詰め装置5
を配置してある。前記株分け箱詰め装置5は、斜め姿勢
の支持台6上に、藺草苗の母株Wをほぐし処理して植付
け用一株毎にほぼ分離させる株分け装置7と、株分けさ
れた株苗を連なって挟持搬送する搬送装置8を備えてあ
る。前記株分け装置7は、左右一対の無端回動帯9a,
9bを平面視ハの字形に対向配備するとともに、各無端
回動帯9a,9bの外周面に外方に向けて突出する針状
部材10を周方向に沿って2列で多数取付けて、各無端
回動帯9a,9bを対向する面が幅広の搬入口11から
幅狭の送り出し口12側に向けて回動するよう構成して
ある。そして、この株分け装置7は搬入口11から送り
こまれた藺草の母株Wに対してその根部に前記針状部材
10が順次進入していき、搬送終端部において左右無端
回動帯9a,9bの針状部材10が円弧状に外方側に離
間する際に母株の根部を引き裂きほぐし処理してほぼ一
株毎に分離しながら送り出していくのである。 前記搬
送装置8は、一対の無端回動ベルト13a,13bによ
り株分けされた後の株苗の茎部分を挟持して搬送するよ
う構成し、その搬送始端部は平面視で株分け装置7に一
部ラップする状態で配置して、これらの間での受け渡し
を円滑に行えるよう構成してある。尚、株分け装置7と
搬送装置8とは伝動チェーン14を介して電動モータM
からの動力により回動駆動するよう構成してある。前記
搬送装置8の終端部を苗収納箱1の内部に臨ませてあ
り、苗株を載置支持する支持台6の終端側を苗収納箱1
の内部にまで入り込ませてある。そして、支持台6の終
端の下方側に、搬送されてきた苗を順次、前記苗収納箱
1の一端側の壁部15に向けて押し出し作用する押し出
し具16を備えてある。この押し出し具16は支持台6
の終端に横軸芯X周りで揺動自在に支持され、搬送装置
8の搬送始端側の駆動軸17に設けたクランクアーム1
8に押し引きロッド19を介して連動連結してある。従
って、搬送装置8の回動作動に同期して所定ピッチで横
軸芯X周りで前後揺動して、送り出されてきた苗株を壁
部15に向けて押し出し作用する。又、無端回動ベルト
13a,13bの挟持部分の搬送終端部の近くには、送
り出されてきた苗株の茎部を受け止め支持する平面視コ
の字形の受け止め具20を支持台6から延設する状態で
配備し、搬送装置8から送り出された苗株はこの受け止
め具20により茎部が受け止められながら、縦姿勢にな
るように根部が苗収納箱1の底部に入り込み案内され
る。そして、このように順次箱詰めされるに従い、箱内
の苗株の量が多くなると、苗株を介して間接的に苗収納
箱1の壁部15を押し出し具16により押し作用するこ
ととなり、この押し出し具16の押し力で苗収納箱1自
体がベルトコンベア2の前進抵抗力に抗して徐々に前進
移送されるよう構成してある。このようにして、苗収納
箱1内にほぼ均等な密度で苗株が自動的に箱詰めされて
いくのである。
【0008】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】箱詰め装置の側面図
【図2】箱詰め装置の正面図
【符号の説明】
1 苗収納箱 2 載置装置 7 株分け装置 8 搬送装置 15 壁部 16 押し出し具
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 作物苗の箱詰め装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば藺草苗等の作物
苗の運搬並びに苗移植機の苗のせ台への作物苗の移し換
えに使用する苗収納箱において、この苗収納箱に作物苗
を詰め込んでいく作物苗の箱詰め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば藺草苗においては、種株から成育
させた母株を作業者が手作業又は株分け装置を用いて植
付用の略一株の藺草苗に分離し、この後に作業者が分離
された藺草苗を手作業で苗収納箱に詰め込んでいくよう
にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように分離され
た作物苗を苗収納箱に詰め込んでいく作業は、非常に手
間が掛かり大きな労力が必要なので、植付作業の前処理
作業の効率化と言う面において、苗収納箱への作物苗の
詰め込み作業の自動化が望まれている。苗収納箱におい
て作物苗の詰め込み具合(密度)にバラツキがあると、
作物苗を苗移植機の苗のせ台に移し換えた後において
も、苗のせ台での作物苗の詰め込み具合(密度)にバラ
ツキが残り、この状態で植付作業を行うと植付作業時に
欠株が生じたり、植え付けられた作物苗の株の本数にバ
ラツキが生じたりするようなことがある。本発明は、苗
収納箱に作物苗を詰め込み具合(密度)にバラツキなく
詰め込んでいけるような作物苗の箱詰め装置を得ること
を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、次のよ
うに作物苗の箱詰め装置を構成することにある。 〔1〕根部を下にした立ち姿勢で作物苗を苗収納箱に送
り込む送り込み機構と、送り込み機構から苗収納箱に送
り込まれた作物苗を苗収納箱の所定の壁部側に向けて押
圧する押圧機構とを備えて、送り込み機構の送り込み動
作に連動して押圧機構が押圧動作を行うように、送り込
み機構と押圧機構とを連係し、押圧機構の押圧方向に沿
って苗収納箱を移動自在に支持する支持機構を備えて、
根部を下にした立ち姿勢で苗収納箱に送り込まれた作物
苗を、押圧機構により苗収納箱の所定の壁部側に向けて
押圧することによって、苗収納箱を押圧方向に沿って移
動させながら、作物苗を苗収納箱に詰め込むように構成
してある。
【0005】〔2〕根部を下にした立ち姿勢で作物苗を
苗収納箱に送り込む送り込み機構と、送り込み機構から
苗収納箱に送り込まれた作物苗を苗収納箱の所定の壁部
側に向けて押圧する押圧機構とを備えて、共通の動力源
の動力を送り込み機構及び押圧機構に伝達し、送り込み
機構の送り込み動作に連動して、押圧機構が押圧動作を
行うように構成し、押圧機構の押圧方向に沿って苗収納
箱を移動自在に支持する支持機構を備えて、根部を下に
した立ち姿勢で苗収納箱に送り込まれた作物苗を、押圧
機構により苗収納箱の所定の壁部側に向けて押圧するこ
とによって、苗収納箱を押圧方向に沿って移動させなが
ら、作物苗を苗収納箱に詰め込むように構成してある。
【0006】
【作用】 〔I〕請求項1の特徴によると、送り込み機構により作
物苗が根部を下にした立ち姿勢で苗収納箱に送り込まれ
てきて、苗収納箱に送り込まれた作物苗が押圧機構によ
って、苗収納箱の所定の壁部側に押圧されていく。これ
により、苗収納箱に最初に送り込まれた作物苗が苗収納
箱の所定の壁部に達すると、これ以後の苗収納箱への作
物苗の送り込み、及び押圧機構による作物苗の押圧によ
って、押圧機構により作物苗を介して苗収納箱の所定の
壁部が押圧されて、苗収納箱が押圧機構の押圧方向に沿
って移動していく状態となる。従って、苗収納箱の所定
の壁部と押圧機構との間において、苗収納箱の作物苗が
圧縮されて略均一な密度になっていくのであり、苗収納
箱が押圧機構の押圧方向に沿って移動していくのに伴っ
て、作物苗が苗収納箱に詰め込まれていく。
【0007】〔II〕請求項1の特徴では、送り込み機
構の送り込み動作に連動して押圧機構が押圧動作を行う
ように、送り込み機構と押圧機構とを連係しているの
で、作物苗が送り込み機構から苗収納箱に送り込まれた
際に、押圧機構は必ず押圧動作を行っていることにな
る。これにより、作物苗が送り込み機構から苗収納箱に
送り込まれた際に、送り込まれた作物苗が、押圧機構に
よって遅滞なく苗収納箱の所定の壁部側に押圧されてい
くのであり、送り込み機構の作物苗の送り出し部付近に
作物苗が滞留するようなことがない。
【0008】〔III〕例えば作物苗を横に倒した状態
で積み重ねながら苗収納箱に詰め込んでいくことも考え
られるが、作物苗において茎部よりも根部の方が大きい
点により、作物苗を高く積み重ねるのに伴って茎部が低
く根部が高くなると言うように、作物苗が傾いて積み重
ねられていくような状態になる。このような状態になる
と、運搬時の振動等により苗収納箱の作物苗が茎部側に
全体的に偏るような状態となって、作物苗の茎部が苗収
納箱の横壁部に直交する状態で押圧されて折れたり、風
通しの良い上側に積み重ねられている作物苗の根部が、
すぐに乾燥したりすることがある。この場合、根部が乾
燥すると、植付後に作物苗の活着率の低下を招くおそれ
がある。又、藺草苗のように、植付後に茎部を栄養源と
して新芽が成長するような作物の場合に茎部が折れてし
まうと、新芽の成長が阻害されるおそれがある。
【0009】これに対し請求項1の特徴によると、作物
苗が根部を下にした立ち姿勢で苗収納箱に詰め込まれて
いるので、運搬時の振動等により苗収納箱の作物苗が一
方に移動したとしても、作物苗の茎部が苗収納箱の横壁
部に直交する状態で押圧されると言うような状態が生じ
ることはなく、作物苗の茎部が折れるようなこともな
い。さらに、作物苗の根部が苗収納箱の底部に位置して
いるので、作物苗の根部が乾燥し難い。
【0010】〔IV〕請求項2の特徴によると請求項1
の場合と同様に前項〔I〕〔III〕に記載の「作用」
を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備
えている。請求項2の特徴では、共通の動力源の動力を
送り込み機構及び押圧機構に伝達し、送り込み機構の送
り込み動作に連動して、押圧機構が押圧動作を行うよう
に構成しているので、作物苗が送り込み機構から苗収納
箱に送り込まれた際に、押圧機構は必ず押圧動作を行っ
ていることになる。これにより、作物苗が送り込み機構
から苗収納箱に送り込まれた際に、送り込まれた作物苗
が、押圧機構によって遅滞なく苗収納箱の所定の壁部側
に押圧されていくのであり、送り込み機構の作物苗の送
り出し部付近に作物苗が滞留するようなことがない。こ
の場合、共通の動力源の動力を送り込み機構及び押圧機
構に伝達して、この動力源を送り込み機構及び押圧機構
の両方に兼用しているので、例えば送り込み機構の専用
の動力源、及び押圧機構の専用の動力源と言うような構
造を備える必要がない。
【0011】
【発明の効果】請求項1及び2の特徴によると、苗収納
箱に作物苗を略均一な密度で詰め込んでいける作物苗の
箱詰め装置を得ることができ、苗収納箱に作物苗が均一
な密度で詰め込まれないことによる弊害(植付作業時の
欠株の発生や、植え付けられた作物苗の株の本数のバラ
ツキ等)を未然に防止することができるようになった。
これにより、苗移植機による作物苗の植付精度を向上さ
せることができる。
【0012】請求項1及び2の作物苗の箱詰め装置で
は、根部を下にした立ち姿勢で作物苗を苗収納箱に詰め
込むように構成しており、作物苗の茎部が折れたり根部
がすぐに乾燥したりすることがないので、作物苗の茎部
が折れたり根部が乾燥することによる弊害(活着率の低
下や、新芽の成長への悪影響等)が、未然に防止される
ようになり、収穫率を向上させることができる。
【0013】請求項1の作物苗の箱詰め装置では、送り
込み機構の送り込み動作に連動して押圧機構が押圧動作
を行うように構成して、送り込まれた作物苗が滞留する
ことなく確実に苗収納箱の所定の壁部側に押圧されるよ
うに構成しているので、苗収納箱に作物苗を略均一な密
度で詰め込んでいくと言う面においてさらに有利なもの
となる。
【0014】請求項2の作物苗の箱詰め装置では、共通
の動力源の動力を送り込み機構及び押圧機構に伝達する
ことにより、送り込み機構の送り込み動作に連動して押
圧機構が押圧動作を行うように構成して、送り込まれた
作物苗が滞留することなく確実に苗収納箱の所定の壁部
側に押圧されるように構成しているので、苗収納箱に作
物苗を略均一な密度で詰め込んでいくと言う面において
さらに有利なものとなる。この場合、共通の動力源の動
力を送り込み機構及び押圧機構に伝達して、この動力源
を送り込み機構及び押圧機構の両方に兼用しているの
で、構造の簡素化と言う面でも有利なものとなる。
【0015】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
及び図2に藺草苗(作物苗に相当)の箱詰め装置を示し
ている。この箱詰め装置は、種株から成育させた藺草苗
の母株Wを植付用の略一株の藺草苗に分離した後、分離
された植付用の藺草苗を、苗移植機(図示せず)に供給
する為の運搬用の苗収納箱1に自動的に詰め込んでいく
ように構成されている。
【0016】ベルトコンベア2(支持機構に相当)の略
水平な載置面に、根部を下にした立ち姿勢で藺草苗を収
納する苗収納箱1が、苗収納箱1の長手方向が移動方向
に沿った姿勢で載置されて、所定の抵抗が与えられなが
ら苗収納箱1が移動自在に支持されている。ベルトコン
ベア2におけるベルト巻回用のプーリー3の回動支持部
に摩擦抵抗が付与されて、ベルトコンベア2が自由に回
転しないように構成され、ベルトコンベア2に形成され
た係止突起4に苗収納箱1が当て付けられて、苗収納箱
1がベルトコンベア2に対して相対的な移動が阻止され
るように載置されている。
【0017】斜め姿勢の支持台6に、藺草苗の母株Wを
ほぐし処理して植付用の略一株の藺草苗に分離する株分
け部7と、分離された藺草苗を挟持搬送する搬送部置8
とが備えられている。株分け部7は、左右一対の無端回
動帯9a,9bが平面視ハの字状に対向配置され、無端
回動帯9a,9bの外周面に外方に向けて突出する針状
部材10が周方向に沿って2列で多数取り付けられて、
幅広の搬入口11から幅狭の送り出し口12側に向け
て、無端回動帯9a,9bが回転するように構成されて
いる。
【0018】これにより、搬入口11から送り込まれた
藺草苗の母株Wの根部に針状部材10が順次進入してい
き、送り出し口12付近で左右の無端回動帯9a,9b
の針状部材10が円弧状に外方側に離間する際に、母株
Wの根部が引き裂かれ、ほぐし処理されて略一株の藺草
苗に分離されながら、分離された藺草苗が送り出されて
いく。
【0019】搬送部8は左右一対の無端回動ベルト13
a,13b(送り込み機構に相当)により、分離された
藺草苗の茎部を挟持して搬送するよう構成され、無端回
動ベルト13a,13bの搬送始端部は平面視で株分け
部7に一部重なる状態で配置されて、分離された藺草苗
の受け渡しが円滑に行われるように構成されている。株
分け部7と搬送部8とが、伝動チェーン14を介して電
動モータM(動力源に相当)からの動力により回転駆動
されるように構成されている。
【0020】図1に示すように、無端回動ベルト13
a,13bの終端部を苗収納箱1の内部に臨ませてあ
り、藺草苗を支持する支持台6の終端部を苗収納箱1の
内部にまで入り込ませている。支持台6の終端部の下方
に、無端回動ベルト13a,13b及び支持台6から苗
収納箱1に送り込まれた藺草苗を、苗収納箱1の一端側
の壁部15(所定の壁部に相当)側に向けて押し出し操
作する押し出し具16(押圧機構に相当)が備えられて
いる。
【0021】押し出し具16は支持台6の終端部の横軸
芯X周りに揺動自在に支持され、搬送部8の始端側の駆
動軸17に設けられたクランクアーム18と押し出し具
16とが、押し引きロッド19を介して連動連結されて
いる。これにより、搬送部8の回転作動に連動して押し
出し具16が所定ピッチで横軸芯X周りに前後に揺動駆
動されて、苗収納箱1に送り込まれてきた藺草苗が苗収
納箱1の壁部15側に向けて押し出される。
【0022】無端回動ベルト13a,13bの終端部付
近に、送り込まれてきた藺草苗の茎部を受け止めて支持
する平面視コの字状の受け止め具20が、支持台6から
延設する状態で配置されており、搬送部8から送り込ま
れた藺草苗の茎部が受け止め具20により受け止められ
ながら、藺草苗が立ち姿勢となるように藺草苗の根部が
苗収納箱1の底部に入り込むように案内される。
【0023】以上のようにして藺草苗が苗収納箱1に詰
め込まれていくのに伴って、藺草苗を介して間接的に苗
収納箱1の壁部15が、押し出し具16により押し出し
操作されることになって、押し出し具16の押し出し力
により、苗収納箱1がベルトコンベア2の抵抗に抗して
徐々に移動していく。これにより、苗収納箱1に略均一
な密度で藺草苗が詰め込まれていく。
【0024】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】箱詰め装置の全体側面図
【図2】箱詰め装置の全体正面図
【符号の説明】 1 苗収納箱 2 支持機構 13a,13b 送り込み機構 15 苗収納箱の所定の壁部 16 押圧機構 M 動力源
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 根部を下にした立ち姿勢で作物苗を苗収
    納箱(1)に送り込む送り込み機構(13a),(13
    b)と、 前記送り込み機構(13a),(13b)から前記苗収
    納箱(1)に送り込まれた作物苗を、前記苗収納箱
    (1)の所定の壁部(15)側に向けて押圧する押圧機
    構(16)とを備えて、 前記送り込み機構(13a),(13b)の送り込み動
    作に連動して、前記押圧機構(16)が押圧動作を行う
    ように、前記送り込み機構(13a),(13b)と押
    圧機構(16)とを連係し、 前記押圧機構(16)の押圧方向に沿って前記苗収納箱
    (1)を移動自在に支持する支持機構(2)を備えて、 根部を下にした立ち姿勢で前記苗収納箱(1)に送り込
    まれた作物苗を、前記押圧機構(16)により前記苗収
    納箱(1)の所定の壁部(15)側に向けて押圧するこ
    とによって、前記苗収納箱(1)を押圧方向に沿って移
    動させながら、作物苗を前記苗収納箱(1)に詰め込む
    ように構成してある作物苗の箱詰め装置。
  2. 【請求項2】 根部を下にした立ち姿勢で作物苗を苗収
    納箱(1)に送り込む送り込み機構(13a),(13
    b)と、 前記送り込み機構(13a),(13b)から前記苗収
    納箱(1)に送り込まれた作物苗を、前記苗収納箱
    (1)の所定の壁部(15)側に向けて押圧する押圧機
    構(16)とを備えて、 共通の動力源(M)の動力を前記送り込み機構(13
    a),(13b)及び押圧機構(16)に伝達し、前記
    送り込み機構(13a),(13b)の送り込み動作に
    連動して、前記押圧機構(16)が押圧動作を行うよう
    に構成し、 前記押圧機構(16)の押圧方向に沿って前記苗収納箱
    (1)を移動自在に支持する支持機構(2)を備えて、 根部を下にした立ち姿勢で前記苗収納箱(1)に送り込
    まれた作物苗を、前記押圧機構(16)により前記苗収
    納箱(1)の所定の壁部(15)側に向けて押圧するこ
    とによって、前記苗収納箱(1)を押圧方向に沿って移
    動させながら、作物苗を前記苗収納箱(1)に詰め込む
    ように構成してある作物苗の箱詰め装置。
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