JPH0910239A - 遠心鋳造方法および遠心鋳造装置 - Google Patents

遠心鋳造方法および遠心鋳造装置

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JPH0910239A
JPH0910239A JP16621395A JP16621395A JPH0910239A JP H0910239 A JPH0910239 A JP H0910239A JP 16621395 A JP16621395 A JP 16621395A JP 16621395 A JP16621395 A JP 16621395A JP H0910239 A JPH0910239 A JP H0910239A
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JP
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weight
mold
casting
melt
centrifugal
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JP16621395A
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Toshihiro Isshiki
敏浩 一色
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/04Other methods of shaping glass by centrifuging

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dental Prosthetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】鋳造欠陥の発生をより一層低減することが可能
な遠心鋳造方法および遠心鋳造装置を提供する。 【構成】遠心鋳造装置は、溶融ルツボ内に入れたガラス
セラミックスを加熱溶融して鋳型27内に注湯する傾斜
炉型溶融炉、鋳型27に注湯された溶融ガラス38の上
におもり31を設置するおもり設置手段、鋳型27を回
転アームの先端に支持した状態で回転し溶融ガラス38
およびおもり31の遠心力によって溶融ガラス38の鋳
込みを行なう遠心機とを具備する。おもり設置手段は、
回転軸21から回転アーム22の先端にわたっておもり
31が通過されるおもり用通路34が形成され、おもり
用通路34の回転軸21側の入口部34aの上方にはお
もり31を投下するおもり投下機構13が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、歯科補綴物に
用いられるキャスタブルセラミックの鋳造に用いられる
遠心鋳造方法および遠心鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人工歯材料としてキャスタブルセ
ラミックス材料が注目されている。キャスタブルセラミ
ックス材料は溶融温度が高く、従来の金合金,ニッケル
クロム合金等の鋳造に用いられていたような遠心鋳造の
プロセスでは、均一な特性の鋳造品を得るのが困難であ
る。そこで、例えば、特開平1-280453号公報のように、
溶融ルツボ内に入れた歯科用鋳造材を加熱溶融し鋳型内
に注湯する手段と、この手段により歯科用鋳造材の注湯
が行なわれた鋳型を回転アームの先端に支持した状態で
回転し遠心力によって溶融歯科用鋳造材の鋳込みを行な
う遠心機と、この遠心機を溶融歯科用鋳造材が鋳型内に
注湯された直後において急速に回転開始させる手段と、
この手段により急速に回転開始する遠心機による初期衝
撃力および遠心力に対応して鋳型の姿勢が変化するよう
に鋳型を回転アームに対して遠心力ベクトルに平行な軸
周りおよび直角な軸周りに回動可能な如く取付ける手段
とを備えた遠心鋳造装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の遠心鋳造装置は、鋳型を回転アームの先端
に支持した状態で回転させることにより生じる歯科用鋳
造材の溶融体の遠心力のみを利用して、鋳型の内部に溶
融体を鋳込でいる。このため、溶融体の量が少ない場合
には十分な遠心力が得られずに、溶融体が鋳型のキャビ
ティーの隅々にまで行き届かず、鋳造欠陥が生じ易い。
【0004】また、歯科用鋳造材に金属を用いた場合に
は鋳造欠陥が生じても再度溶融して利用することが可能
である。しかしながら、キャスタブルセラミックスは物
性や結晶化時の色が変化するため1度しか使えない。従
って、キャスタブルセラミックス材料を用いた遠心鋳造
は、金属材料に比べてより高い信頼性が要求されてい
る。本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、
鋳造欠陥の発生をより一層低減することが可能な遠心鋳
造方法および遠心鋳造装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、歯科
用鋳造材を加熱溶融して前記歯科用鋳造材の溶融体を得
る工程と、前記溶融体を鋳型内に注湯する工程と、前記
鋳型の湯だまり部に位置する前記溶融体の上におもりを
設置する工程と、前記鋳型を前記鋳型の外の任意の一点
を中心として回転させることにより前記溶融体および前
記おもりの遠心力によって前記溶融体を前記鋳型に鋳込
む工程とを具備する遠心鋳造方法を提供する。
【0006】本発明は、第2に、溶融ルツボ内に入れた
歯科用鋳造材を加熱溶融して鋳型内に注湯する注湯手段
と、前記注湯手段により前記鋳型に注湯され前記鋳型の
湯だまり部に位置する前記歯科用鋳造材の溶融体の上に
おもりを設置するおもり設置手段と、前記おもり設置手
段により前記おもりの設置が行なわれた前記鋳型を回転
アームの先端に支持した状態で回転し前記溶融体および
前記おもりの遠心力によって前記溶融体の鋳込みを行な
う遠心機とを具備したことを特徴とする遠心鋳造装置を
提供する。
【0007】
【作用】本発明の遠心鋳造方法によれば、鋳型の湯だま
り部に位置する溶融体の上におもりを設置した後、鋳型
を鋳型の外の任意の一点を中心として回転させることに
より、溶融体の遠心力に加えておもりの遠心力によって
溶融体を鋳型に鋳込む。これにより、溶融体の量が少な
い場合にもおもりの遠心力が付加されるため、溶融体を
鋳型のキャビティー内に向かって押し込む圧力(以下、
鋳造圧という)が十分に高められる。この結果、溶融体
がキャビティーの隅々にまで行き渡り、鋳造欠陥の発生
が防止される。
【0008】また、本発明の遠心鋳造装置は、注湯手段
により鋳型に注湯されて鋳型の湯だまり部に位置する歯
科用鋳造材の溶融体の上におもりを設置するおもり設置
手段を具備する。従って、遠心機により、このおもり設
置手段によりおもりの設置が行なわれた鋳型を、回転ア
ームの先端に支持した状態で回転して溶融体の鋳込みを
行なった場合、溶融体の遠心力におもりの遠心力が付加
される。溶融体の量が少ない場合にもおもりの遠心力が
付加され、鋳造圧が十分に高められる。この結果、溶融
体がキャビティーの隅々にまで行き渡り、鋳造欠陥の発
生が防止される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明の遠心鋳造装置の一例の全
体的構成を示す縦断側面図である。遠心鋳造装置10
は、遠心機11、傾斜炉型溶融炉12およびおもり投下
機構13を具備する。
【0010】遠心機11は次のように構成されている。
第1に、中心部にモータ20が設置されている。このモ
ータ20の回転軸21には回転アーム22の中央部位が
固定されている。回転アーム22の両端には、各一対の
取付けバー23および24を介して、バケット25,2
6が回動自在に吊下げられている。すなわち、各バケッ
ト25,26は、回転アーム22が回転軸21を中心に
回転した場合、遠心力ベクトルに平行な軸周りに回動し
得るように、回転アーム22の両端に取付けられてい
る。
【0011】回転アーム22の両端部に取り付けられた
バケット25,26の軌道上の任意の一点の上方には、
傾斜炉型溶融炉12が設けられている。傾斜炉型溶融炉
12の内部には溶融ルツボ28が挿入され、加熱手段
(図示せず)により加熱されるようになっている。ま
た、傾斜炉型溶融炉12は、支持部材(図示せず)によ
り回転自在に支持され、第1駆動手段(図示せず)によ
り回転され、傾倒されるようになっている。
【0012】バケット25には、鋳型27が収容され、
バケット26には、バランスをとるためのバランサーが
収容される。本実施例で使用される鋳型27は、図2に
示すように、その上側端部に略漏斗状の湯口部29が形
成されている。湯口部29の底部、すなわち湯口部29
に溶融ガラスを注湯された場合にこの溶融ガラスが貯留
される湯だまり部30は、仮想線で示すおもり31が保
持されるようにおもり31の直径よりも僅かに大きな内
径を有する略円筒状に形成されている。これにより、お
もり31が湯だまり部30に設置された場合に鋳型27
の内面とおもり31とが密着し得る。この湯だまり部3
0はスプルー線32を介して鋳造品に対応する形状のキ
ャビティー33に連通している。
【0013】図3は、本実施例の連続鋳造装置11のお
もり設置機構を示す一部破断断面図である。回転軸21
および回転アーム22の内部には、おもり31を通過さ
せるためのおもり用通路34が回転軸21から回転アー
ム22の先端にわたって形成されている。このおもり用
通路34は、回転時のバランスを考慮して形成すること
が好ましい。
【0014】また、回転アーム22に形成されたおもり
用通路34の入口部34aの上方には、おもり投入機構
13が配置されている。おもり投入機構13は、略円筒
状で貫通孔35の周囲には加熱手段36が設けられてい
る。貫通孔35の下側開口端部35aは、ストッパー3
7により開閉されるようになっている。このストッパー
37により、貫通孔35の下側開口端部35aを閉じた
状態でおもり31が貫通孔35に収容され、保持され
る。ストッパー37は第2駆動手段(図示せず)に連結
されている。この第2駆動手段は、制御手段(図示せ
ず)に電気的に接続されている。この制御手段は、回転
軸21の回転および停止を検出するセンサー(図示せ
ず)に電気的に接続されている。
【0015】本実施例で使用されるおもり31は、溶融
ガラスと接触したときに溶融ガラスの物性に影響を与え
ないような材料で構成されていることが好ましく、例え
ば、白金、窒化ボロンである。窒化ボロンを使用した場
合、溶融ガラスとの濡れ性が悪いので鋳込み後の後の処
理が容易になる利点がある。また、おもり31は球状で
ある。おもり31の重さは特に限定されないが、この場
合には10g(直径10mm)のものを用いた。
【0016】上述のような構成の遠心鋳造装置11を用
いて、ガラスセラミックス製の歯科補綴物を製造する場
合について説明する。まず、傾斜炉型溶融炉12をほぼ
垂直に保持した状態で、溶融ルツボ28にガラスセラミ
ックスのインゴットを収容する。次に、溶融炉12に内
蔵された加熱手段により、溶融ルツボ28を加熱し、イ
ンゴットを溶融させて、溶融ガラスを得る。
【0017】この後、一方のバケット25を傾斜炉型溶
融炉12の下方に位置させた状態で、第1駆動手段によ
り、傾斜炉型溶融炉12を傾倒させる。これにより、溶
融ガラスをバケット25の内部の鋳型27に注湯する。
他方のバスケット26には、バランスをとるため、バラ
ンサーが収納されている。
【0018】溶融ガラスの注湯後、モータ20を駆動さ
せて回転軸21を中心として回転アーム22を回転させ
る。おもり31は回転アーム22に比べて十分に小さい
ので投入されても回転時のバランスは保たれている。回
転アーム22の回転が開始すると、鋳型27は、図3に
示すように水平状態になり、鋳型27の湯だまり部30
が回転アーム22の先端方向を向く。
【0019】一方、回転軸21が回転を介したことをセ
ンサーが検知し、制御手段に信号を出力する。制御手段
は、第2駆動手段に信号を出力し、ストッパー37を引
き、おもり投下機構13の貫通孔35の下側開口部35
aを開く。これにより、おもり31が回転軸21の上端
部に形成された入口部34aに向かって投下する。な
お、おもり31は、おもり投下機構13に内蔵された加
熱手段により、例えば、800℃に予め加熱されてい
る。
【0020】投下したおもり31は、おもり用通路34
を経て鋳型27に向かって飛び出し、湯だまり部30に
嵌合される。このような状態で鋳型27を遠心させる
と、鋳型27に注湯された溶融ガラス38は、それ自体
の重さ(例えば5g)に応じた遠心力に加えて、おもり
31の重さ(10g)に応じた遠心力により、鋳型27
の内部のキャビティー33に向かって鋳込まれる。さら
に、おもり31がおもり用通路34の内部を回転軸21
側の入口部34aから回転アーム22の先端に至る間に
遠心力により加速した運動エネルギーも溶融ガラス38
に伝えられる。従って、溶融ガラス38は十分な鋳造圧
で鋳込まれるため、キャビティーの隅々まで行き渡り、
この結果、鋳造不良を防止できるため、材料のムダを無
くすことができ、鋳造品の再製作の手間(時間および工
数)を省くことができる。
【0021】湯だまり部30は、おもり31の形状およ
び寸法に応じて形成されている。このため、おもり31
を設置し場合に湯だまり部30がおもり31を確実に保
持し、おもり31が鋳型27から飛び出すのを防止して
いる。また、おもり31が湯だまり部30に設置された
場合に鋳型27の内面とおもり31とが密着するため、
おもり31と鋳型27の間から溶融ガラス38が漏れる
おそれが少ない。
【0022】また、おもり31は、おもり投入機構13
に内蔵された加熱手段36により予め加熱されている。
これにより、溶融ガラス38がおもり31との接触によ
り急冷により熱歪みを起こすのが防止される。この結
果、鋳造品の掘り出し時に鋳造品が割れるおそれが少な
くなる。また、温度の低下により溶融ガラス38の粘性
が上がらないので鋳造性が向上できる。鋳造性が向上す
ることにより鋳造欠陥が少ない鋳造物を得ることができ
る。従って、鋳造ミスによる再制作の工数および材料の
無駄を省くことができる。また、より少ない材料での鋳
造が可能となる。
【0023】次に、本発明の遠心鋳造装置10のおもり
を鋳型の湯だまり部に設置するための手段の変形例につ
いて図4および図5を参照して説明する。回転アーム4
1の内部は、図4に示すように、略円柱状の空洞部42
が形成されている。この空洞部42の回転アーム41の
末端部側にはやや口径が小さい小口径部42aが設けら
れている。この空洞部42の内部には、棒状のおもり4
4が抵抗なく摺動し得るように納められている。おもり
44の回転軸43側の末端部は、やや外径が大きな拡径
部44aが設けられている。この拡径部44aは、空洞
部42の小口径部42aの端面により係止され、おもり
44が空洞部42から抜け落ちるのが阻止される。おも
り44の先端部44bには、黒鉛でできたヘッド45が
交換可能に取り付けられている。
【0024】一方、おもり44の拡径部44aの端面に
は、弾性体、例えば、コイルバネ46の一端部が固定さ
れている。このコイルバネ46の他端部は、空洞部42
の終端部42bに固定されている。コイルバネ46は、
図4に示すように回転アーム41が回転していない状態
では、おもり44の大部分が空洞部42の内部に収容さ
れる程度の弾性力を有している。
【0025】このような構成からなるおもりの設置機構
の作用について説明する。傾斜炉型溶融炉12から溶融
ガラス38が鋳型27に注湯された後、回転軸43を中
心として回転アーム41を回転させると、図5に示すよ
うに、鋳型27は水平状態になり、鋳型27の湯だまり
部30が回転アーム41の先端方向を向く。
【0026】一方、回転アーム41の回転数が上がると
おもり44の遠心力がコイルバネ46の弾性力を上回
り、コイルバネ46が伸展する。これにより、おもり4
4が空洞部42から突出し、この空洞部の先端部44b
に取り付けられたヘッド45が鋳型27の湯だまり部3
1まで達する。そして、ヘッド45は溶融ガラス38を
キャビティー33の方向へ押し込むを押すようになる。
これにより、溶融ガラス38は、それ自体の重さに応じ
た遠心力に加えて、おもり44の重さ(15g)に応じ
た遠心力により、鋳型27の内部のキャビティー33に
向かって鋳込まれる。この後、回転が遅くなってくると
コイルバネ46の弾性力により、おもり44は再び回転
アーム41の空洞部42内に引き戻される。この時、ヘ
ッド45は溶融ガラス38との濡れ性が悪い黒鉛ででき
ているので溶融ガラス38の付着はほとんどない。
【0027】上述の変形例では、第1の実施例の効果に
加えて、コイルバネ46の弾性力を利用しておもり44
の設置および取り除きを行うことができるので、センサ
ーやストッパー37が不要である利点がある。
【0028】以上の実施例に基づいて、本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能で
ある。ここで、本発明の要旨をまとめると次のようにな
る。
【0029】(1)歯科用鋳造材を加熱溶融して前記歯
科用鋳造材の溶融体を得る工程と、前記溶融体を鋳型内
に注湯する工程と、前記鋳型の湯だまり部に位置する前
記溶融体の上におもりを設置する工程と、前記鋳型を前
記鋳型の外の任意の一点を中心として回転させることに
より前記溶融体および前記おもりの遠心力によって前記
溶融体を前記鋳型に鋳込む工程とを具備する遠心鋳造方
法。
【0030】(作用)鋳型の湯だまり部に位置する溶融
体の上におもりを設置した後、鋳型を鋳型の外の任意の
一点を中心として回転させることにより、溶融体の遠心
力に加えておもりの遠心力によって溶融体を鋳型に鋳込
む。これにより、溶融体の量が少ない場合にもおもりの
遠心力が付加されるため、鋳造圧が十分に高められる。
【0031】(効果)溶融体がキャビティーの隅々にま
で行き渡り、鋳造欠陥のない鋳造品を得ることができる
と共に、鋳造不良による材料の無駄をなくし、再作製の
手間を省くことができる。
【0032】(2)溶融ルツボ内に入れた歯科用鋳造材
を加熱溶融して鋳型内に注湯する注湯手段と、前記注湯
手段により前記鋳型に注湯され前記鋳型の湯だまり部に
位置する前記歯科用鋳造材の溶融体の上におもりを設置
するおもり設置手段と、前記おもり設置手段により前記
おもりの設置が行なわれた前記鋳型を回転アームの先端
に支持した状態で回転し前記溶融体および前記おもりの
遠心力によって前記溶融体の鋳込みを行なう遠心機とを
具備したことを特徴とする遠心鋳造装置。
【0033】(作用)また、本発明の遠心鋳造装置は、
注湯手段により鋳型に注湯されて鋳型の湯だまり部に位
置する歯科用鋳造材の溶融体の上におもりを設置するお
もり設置手段を具備する。従って、遠心機により、この
おもり設置手段によりおもりの設置が行なわれた鋳型
を、回転アームの先端に支持した状態で回転して溶融体
の鋳込みを行なった場合、溶融体の遠心力におもりの遠
心力が付加される。溶融体の量が少ない場合にもおもり
の遠心力が付加され、鋳造圧が十分に高められる。
【0034】(効果)溶融体がキャビティーの隅々にま
で行き渡り、鋳造欠陥のない鋳造品を得ることができる
と共に、鋳造不良による材料の無駄をなくし、再作製の
手間を省くことができる。
【0035】(3)鋳型が、おもりが設置された場合に
鋳型の内面とおもりとが密着し得るように湯だまり部が
形成されているものである(2)記載の遠心鋳造装置。 (作用)おもりが設置された場合に鋳型の内面とおもり
とが密着し、溶融体がおもりと鋳型の内面の間から漏れ
るのが阻止される。
【0036】(効果)歯科用鋳造材の溶融体の無駄がな
い。 (4)おもり設置手段が、前記回転アームの回転軸から
前記回転アームの内部に前記回転軸から前記回転アーム
の先端にわたって形成されたおもりが通過されるおもり
用通路と、前記おもり用通路の回転軸側の入口部へ前記
おもりを投下するおもり投下手段とからなる(2)また
は(3)に記載の遠心鋳造装置。
【0037】(作用)鋳型が回転を始めた時に、おもり
投下手段からおもり用通路の回転軸側の入口部へおもり
を投下することにより、おもりがおもり用通路を通って
鋳型の湯だまり内に設置される。
【0038】(効果)おもりが回転軸から鋳型まで遠心
力により加速され、その勢いで溶融体を押すため、鋳造
圧ががさらに高められる。
【0039】(5)おもり設置手段におもりを予熱する
加熱手段が備え付けられている(2)ないし(4)のい
ずれか一つに記載の遠心鋳造装置。 (作用)おもりが保持している間に加熱手段で加熱され
る。
【0040】(効果)おもりを予熱することにより、溶
融体と接触したときの溶融体の急冷を避けることができ
る。このため、溶融体の粘性が上がらないので鋳造性が
向上する。また、急冷による熱歪みの発生も防止され、
鋳造品の堀出し時に割れることも少なくなる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の遠心鋳造
方法によれば、鋳型の湯だまり部に位置する溶融体の上
におもりを設置した後、鋳型を回転させることにより、
溶融体の遠心力に加えておもりの遠心力によって溶融体
を鋳型に鋳込む。これにより、鋳造圧が十分に高められ
るため、溶融体がキャビティーの隅々にまで到達する。
この結果、鋳造欠陥のない鋳造品を得ることができると
共に、鋳造不良による材料の無駄をなくし、再作製の手
間を省くことができる。
【0042】また、本発明の遠心鋳造装置では、おもり
設置手段により、溶融体が注湯された後の鋳型の湯だま
り部におもりを設置し、次に、遠心機により、鋳型を回
転アームの先端に支持した状態で回転して溶融体の鋳込
みを行なった場合、溶融体の遠心力におもりの遠心力が
付加される。従って、溶融体の量が少ない場合にもおも
りの遠心力が付加され、鋳造圧が十分に高められる。こ
の結果、溶融体がキャビティーの隅々にまで行き渡り、
鋳造欠陥のない鋳造品を得ることができると共に、鋳造
不良による材料の無駄をなくし、再作製の手間を省くこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠心鋳造装置の一例の全体的構成を示
す縦断側面図。
【図2】本実施例で用いられる鋳型を示す縦断面図。
【図3】図1に示す連続鋳造装置のおもり設置機構を示
す一部破断断面図。
【図4】本発明の遠心鋳造装置のおもりを鋳型の湯だま
り部に設置するための手段の変形例を示す一部破断断面
図。
【図5】本発明の遠心鋳造装置のおもりを鋳型の湯だま
り部に設置するための手段の変形例を示す一部破断断面
図。
【符号の説明】
10…遠心鋳造装置、11…遠心機、12…傾斜炉型溶
融炉、13…おもり投下機構、20…モータ、21…回
転軸、22…回転アーム、23,24…取付バー、2
5,26…バケット、27…鋳型、28…溶融ルツボ、
29…湯口部、30…湯だまり部、31…おもり、32
…スプルー線、33…キャビティー、34…おもり用通
路、37…ストッパー、38…溶融ガラス。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯科用鋳造材を加熱溶融して前記歯科用
    鋳造材の溶融体を得る工程と、前記溶融体を鋳型内に注
    湯する工程と、前記鋳型の湯だまり部に位置する前記溶
    融体の上におもりを設置する工程と、前記鋳型を前記鋳
    型の外の任意の一点を中心として回転させることにより
    前記溶融体および前記おもりの遠心力によって前記溶融
    体を前記鋳型に鋳込む工程とを具備する遠心鋳造方法。
  2. 【請求項2】 溶融ルツボ内に入れた歯科用鋳造材を加
    熱溶融して鋳型内に注湯する注湯手段と、 前記注湯手段により前記鋳型に注湯され前記鋳型の湯だ
    まり部に位置する前記歯科用鋳造材の溶融体の上におも
    りを設置するおもり設置手段と、 前記おもり設置手段により前記おもりの設置が行なわれ
    た前記鋳型を回転アームの先端に支持した状態で回転し
    前記溶融体および前記おもりの遠心力によって前記溶融
    体の鋳込みを行なう遠心機とを具備したことを特徴とす
    る遠心鋳造装置。
  3. 【請求項3】 鋳型が、おもりが設置された場合に鋳型
    の内面とおもりとが密着し得るように湯だまり部が形成
    されているものである請求項2の遠心鋳造装置。
JP16621395A 1995-06-30 1995-06-30 遠心鋳造方法および遠心鋳造装置 Withdrawn JPH0910239A (ja)

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