JPH0781970B2 - ダイカスト製品のブリスター試験方法 - Google Patents

ダイカスト製品のブリスター試験方法

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JPH0781970B2
JPH0781970B2 JP10424890A JP10424890A JPH0781970B2 JP H0781970 B2 JPH0781970 B2 JP H0781970B2 JP 10424890 A JP10424890 A JP 10424890A JP 10424890 A JP10424890 A JP 10424890A JP H0781970 B2 JPH0781970 B2 JP H0781970B2
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temperature
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俊三 青山
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、ダイカスト製品のブリスター試験方法に関
し、詳しくは製品内部のガスの巻き込み位置、量及びそ
の大きさを製品の加熱によって製品表面にあらわれるふ
くれ(もり上がり)の発生状況により確認するためのブ
リスター試験方法に関する。
〈従来の技術及びその問題点〉 一般に、ダイカスト製品のブリスター試験は製品が熱に
よって形状の変形を来たさない程度の一定温度(保持温
度)例えばアルミニウム合金にて鋳造されたアルミダイ
カスト製品の場合、500℃位の一定温度に加温コントロ
ール(保持)された中で内部のピンホールや鋳巣の巻込
まれたガス圧によって製品表面にふくれが発生する500
℃くらいの加熱温度域まで製品を加熱せしめてガスの巻
き込まれている位置、量及びその大きさの確認を行な
う。即ち、所定の鋳造圧力にて鋳造されたアルミダイカ
スト製品の場合、該鋳造圧力に近い圧力にて巻込みガス
は製品内部に閉込められピンホールや鋳巣となって製品
内部に残るため、ガスの巻き込まれている位置の製品素
材が巻込まれたガス圧によって変形し表面にふくれとな
ってあらわれる500℃位の加熱温度域までアルミダイカ
スト製品を加熱せしめてふくれの発生状況を見てガスの
巻込み状況を確認している。尚、上記加熱温度域は500
℃位が望ましい温度域とされ、斯る温度500℃位まで製
品を加熱せしめることによってガスの巻き込まれている
全ての位置、量及びその大きさを確認できるとされてい
る。
ところが、従来のブリスター試験方法は500℃位の一定
温度に加熱コントロールせしめた加熱炉(通常、熱風
炉)内にアルミダイカスト製品を投入して、製品表面に
あらわれるふくれの発生状況により製品内部のガスの巻
き込まれている位置、量及びその大きさを確認する様に
していたため、表面にふくれがあらわれる加熱温度域50
0℃位まで製品を加熱昇温せしめるのに時間が掛りす
ぎ、結果として数多く鋳造された製品中から選びだした
製品のみを確認するといった通常一般的に行なわれてい
る製品品質のチェックにしか使用できなかった。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされたものであ
り、その解決しようとする技術的課題は、表面にふくれ
があらわれる加熱温度域に敏速に加熱昇温せしめること
ができるブリスター試験方法を提供して、製品内部のガ
スの巻き込み状況を確認しながら鋳造条件の変更及びそ
の設定を行ない、ガスの巻き込みが少ない鋳造管理を実
現することにある。
〈技術的課題を達成するための手段〉 上記課題を達成するために本発明が講じる技術的手段
は、ダイカスト合金との濡れ性、反応性が低く一定温度
に加温コントロールした媒体溶湯中にダイカスト製品を
浸漬し、所定の時間が経過した後にダイカスト製品を取
り出すことを特徴とする。
〈作 用〉 而して、上記した本発明の技術的手段によれば、ダイカ
スト製品を一定温度に加温コントロール(保持)された
媒体溶湯中に浸漬する。このとき、ダイカスト合金との
濡れ性、反応性の低い媒体溶湯を使用しているためにダ
イカスト製品は媒体溶湯との反応による腐食等は少な
く、しかも媒体溶湯が表面に付着することなく該媒体溶
湯熱によって有効且つ敏速に加熱される。そして、予め
設定した所定の時間が経過した後に媒体溶湯中からダイ
カスト製品を取り出すことによって該製品表面にふくれ
が確認される。
〈実施例〉 本発明の実施の一例を以下説明すると、第1図は本工法
を使用するブリスター装置Aを示し、斯るブリスター装
置Aは鉄製ルツボ1の側周面及び底面外側に断熱材2を
密接状に設け、且つ加熱手段として鉄製ルツボ1の側周
面及び底面壁部内にシースヒータ3を巻回埋設して構成
し、前記鉄製ルツボ1にてダイカスト合金との濡れ性、
反応性が低い媒体溶湯B一定温度(保持温度)に加温コ
ントロールし、該溶湯B中にダイカスト製品Cを浸漬し
て該製品Cを加熱せしめ所定の時間が経過した後に取り
出す。
尚、図中4は鉄製ルツボ1の開口部を閉鎖する鉄や耐火
物などの所望の材料にて形成した開閉蓋である。
次に、本工法と従来法のダイカスト製品Cをふくれ発生
温度域まで加熱昇温するために掛る時間を下記の実験条
件により行なった比較例を説明する。
a.製品材料:ADC12(アルミニウム合金ダイカスト12種) b.製品形状:第2図に示す(製品の重量127.3g) c.測温位置(温度センサーの挿入位置):第2図のA−
A断面中心部 d.保持温度(本工法は溶湯温度、従来法は炉内温度):5
00℃位 e.製品加熱温度(ふくれ発生温度域):500℃位 尚、ここで本工法は媒体溶湯Bとして鉛(Pb)を用い、
この鉛をブリスター装置Aの鉄製ルツボ1内で溶解し鉛
溶湯を一定温度に加温コントロール(保持)する。
而して、アルミ(ADC12)ダイカスト製品の加熱昇温状
態を第3図(本工法)、第4図(従来法)に昇温曲線で
夫々示す様に従来法の場合はアルミダイカスト製品が50
0℃位の加熱温度に達するまでに20min掛るのに対し、本
工法の場合は1.0minである。
従って、本工法はアルミダイカスト製品を鉛溶湯中に浸
漬してから1.0min経過した後に取り出すことによって、
製品内部のガスの巻き込み位置、量及びその大きさを表
面にあらわれたふくれによって確認することができるこ
とから、1.0min毎にて製品内部のガスの巻き込み状況を
敏速に確認しながらダイカストマシンの鋳造条件、例え
ば射出機構のプランジャー速度の低速、高速を変更した
り、低速から高速に切換わるタイミングを変更して射出
スリーブ内におけるアルミ溶湯への空気の巻き込みを少
なくするといった射出条件などの変更及びその設定を行
ない、それによってピンホールや鋳巣の少ない製品を鋳
造する鋳造条件を適確に判断することができるため、高
い品質の製品を鋳造する鋳造管理が実現できる。
尚、本工法使用のブリスター装置Aは鉄製ルツボ1に熱
を蓄熱しながら媒体溶湯Bを加温せしめるために、媒体
溶湯Bの温度管理を高い精度のもとで行なうことができ
るものである。
〈発明の効果〉 本発明のブリスター試験方法は叙上の如く構成してなる
から、ダイカスト製品を一定温度に加温コントロールさ
れた媒体溶湯熱によって有効且つ敏速にふくれが表面に
あらわれる加熱温度域例えば500℃位に加熱昇温せしめ
ることが出来る。
従って、製品内部のガスの巻き込み状況を確認しながら
ダイカストマシンの鋳造条件の変更及びその設定を行な
うことができるため、ガスの巻き込みが少ない高い品質
のダイカスト製品を鋳造する鋳造管理をブリスター試験
方法にて実現することが出来る。
依って、所期の目的を達成し得た。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明ブリスター試験方法に使用したブリスタ
ー装置の一例を示す縦断面図、第2図は本工法と従来法
の加熱昇温実験に使用したダイカスト製品の試料を示
す、第3図は本工法で得られた昇温曲線を示す実験グラ
フ、第4図は従来例で得られた昇温曲線を示す実験グラ
フである。 尚、図中 B:媒体溶湯(鉛溶湯) C:ダイカスト製品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイカスト合金との濡れ性、反応性が低く
    一定温度に加温コントロールした媒体溶湯中にダイカス
    ト製品を浸漬し、所定の時間が経過した後にダイカスト
    製品を取り出すことを特徴とするダイカスト製品のブリ
    スター試験方法。
JP10424890A 1990-04-18 1990-04-18 ダイカスト製品のブリスター試験方法 Expired - Lifetime JPH0781970B2 (ja)

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