JPH0783926B2 - 鋳造方法 - Google Patents

鋳造方法

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JPH0783926B2
JPH0783926B2 JP62013615A JP1361587A JPH0783926B2 JP H0783926 B2 JPH0783926 B2 JP H0783926B2 JP 62013615 A JP62013615 A JP 62013615A JP 1361587 A JP1361587 A JP 1361587A JP H0783926 B2 JPH0783926 B2 JP H0783926B2
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mold
temperature
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cavity
casting
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哲男 山崎
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鋳造サイクルの短縮を実現できる鋳造方法に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来のAl合金の低圧鋳造方法は、金型を最適温度に設定
した後、金型内に形成されたキャビティに溶湯を充填
し、次に上記金型を自然冷却し、金型の温度が所定の温
度(上記最適温度より若干高い温度)まで降下した後、
金型から鋳造品を離型させるといった鋳造が行われてい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記従来の方法では、金型の冷却は自然冷却
により行われるため、第4図に示すように、冷却に長時
間に要し、これによって、鋳造サイクルが長くなり、鋳
造品のコストアップを招来する。更に、冷却速度が遅い
ことに起因して、鋳造品の組織が疎くなり、製品の品質
が低下するという問題点も有していた。
本発明は、上記従来の問題点を考慮して成されたもので
あって、鋳造サイクルを短縮して製造コストの低減を図
ると共に、鋳造品の組織を緻密化して製品の品質を向上
させることができる鋳造方法の提供を目的とするもので
ある。
〔課題を解決するためる手段〕
本発明に係る鋳造方法は、上記の目的を達成するため
に、金型を溶湯温度よりも低い所定の最適温度に設定し
た後、金型内に形成されたキャビティに溶湯を充填し、
次に上記金型を強制冷却して金型を前記最適温度よりも
低い温度にした後、金型の冷却を停止し、キャビティ内
の溶湯の熱により金型の温度が前記最適温度よりも上昇
した状態で、金型から鋳造品を離難することを特徴とし
ている。
〔作用〕
上記の構成によれば、金型を強制冷却しているので、キ
ャビティに充填される溶湯の冷却時間を短縮することが
できるとともに、鋳造品の組織の緻密化を図ることがで
きる。
また、キャビティ内の溶湯の熱により金型の温度が前記
最適温度よりも上昇した状態で、金難から鋳造品を離型
しているので、この鋳造品の離型後、金型の温度が前記
最適温度まで降下したときに、次の鋳造サイクルを開始
することができる。従って、鋳造品の離型後に、金型を
前記最適温度まで加熱する工程が不要となり、先の鋳造
サイクルから次の鋳造サイクルまでの準備時間が短くな
る。この結果、鋳造のための準備時間まで含んだ鋳造サ
イクルの短縮を図ることができる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を、第1図乃至第3図に基づいて説明
すれば、以下の通りである。
第2図に示すように、ニクロム線等から成る電気ヒータ
1bが側壁に埋設された炉本体1の内部には、るつぼ2が
設置されており、るつぼ2には溶湯11が充填されてい
る。また、上記炉本体1の上部は炉蓋1aにて塞がれ、こ
れにより、炉の内部が密閉構造を成している。上記炉蓋
1aには、炉内部にはエアを送り、るつぼ2内の溶湯11面
を加圧するエア通路14が接続されている。
一方、炉蓋1aの上方には、金型支持部材5が配設されて
いる。この金型支持部材5の上面中央部には、内部にキ
ャビティ4が形成された金型3が設置される一方、金型
支持部材5の上面両端部近傍にはガイドピン6・6が立
設されている。上記金型3は、上記金型支持部材5に固
定された下型3aと、図示しないエア又は油圧シリンダと
連動して開閉するスライド型3bと、上記ガイドピン6に
昇降自在に支持せる上型支持板7の下面に固定された上
型3cとから構成されている。これら3つの型3a・3b・3c
の内部には、3つの型3a・3b・3c内にエアを送り、上記
キャビティ4内にAl合金の溶湯11が充填された際に金型
3を強制冷却する冷却通路12…が形成されている。上記
上型支持板7の上面には、図示しないエア又は油圧シリ
ンダと連結された開閉軸8が固定されており、また、上
記キャビティ4内には中子15…が設置されている。更
に、キャビティ4と前記るつぼ2とは、下型3aを貫通し
て形成された湯口9と、金型支持部材5を貫通し、上端
が上記湯口9に当接されると共に、下端がるつぼ2内の
溶湯11内に差し込まれた筒状のストーク10とにより連通
されている。
上記鋳造装置にて鋳造を行う場合には、先ず初めに、図
示しないシリンダを作動させる。これにより、上型支持
板7がガイドピン6・6に案内されつつ上昇し、これに
伴って上型3cが上昇すると共に、スライド型3bが側方に
スライドする。次に、中子15…を下型3aの所定の位置に
設置し、さらに、金型3をエアーブローして金型3の清
掃を行う。次いで、再度シリンダを作動させて、下型3a
とスライド型3bとを元の位置に戻し、下型3a、スライド
型3b、及び上型3cとによりキャビティ4を形成する。こ
の後、第1図に示すように、溶湯11をキャビティ4内に
送り込むときの最適温度400℃〜320℃好ましくは約380
℃となるように金型3の温度を設定する。上記の最適温
度とは、キャビティ4内で溶湯の湯回りをよくするこ
とができ、かつ、内部にひけを発生させることなく湯
を凝固できる、いわゆる指向性凝固を行わせることがで
きる、という、上記の条件を満たす温度である。な
お、上記温度の範囲は、湯温、湯の加圧速度、塗型剤の
種類等の違いにより変わるものである。
次に、エア通路14からエアを送り、溶湯11面を加圧す
る。これによって、ストーク10内の矢印Q方向に溶湯11
が押し上げられるので、湯口9からキャビティ4内に溶
湯11が充填される。そして、キャビティ4内に溶湯11が
充填されるにしたがって、金型3の温度は上昇し、最高
温度(650〜700℃)となった後に下降する。この最高温
度に達した状態になった後に、金型3の冷却通路12…に
エアを送り金型3の強制冷却を開始する。この冷却は、
金型3の温度が前記最適温度よりも低くなるまで継続す
る。尚、上記溶湯11面の加圧は、金型3の温度が一旦最
高温度に達した後、押湯可能温度(約500℃)に下降す
るまで継続する。しかる後、金型3が最適温度よりも低
い温度になればエアを冷却通路12…に供給するのを中止
する。このとき、キャビテイ4内の溶湯11は金型3より
高温となっているので、この状態にて金型3を放置すれ
ば、溶湯11の熱は徐々に金型3に奪われる。したがっ
て、溶湯11が冷却するとともに、金型3の温度が最適温
度よりも再度上昇する。この状態で、金型3から鋳造品
を離型させ、再び、中子15…を設置するとともに、金型
3内をエアーブローする。そして、金型3の温度が最適
温度に降下したとき、金型3内に溶湯11を送り込む。
上記のように、金型3の温度が最高温度まで上昇した
後、金型3の冷却通路12…にエアを送り、金型3を強制
冷却して鋳造するので、金型3内に形成されたキャビテ
ィ4に充填される溶湯11の冷却時間が短縮され、従来と
比べて鋳造サイクルを飛躍的に短縮することができる。
例えば、第1図及び第4図はそれぞれ同一物を鋳造する
ときの本発明の例及び従来の例であるが、従来では1サ
イクルに約7分要しているのに対して、本発明では1サ
イクルに約4分しか要しない。この結果、本発明の例で
は従来の例と比べ1サイクルの時間を約1/2に短縮する
ことができる。
さらに、第3図に示すように、デンドライトアームスペ
ーシング(結晶粒の大きさ)と冷却速度とは反比例する
ことが一般に知られている。したがって、本発明の方法
のように溶湯11を強制冷却して鋳造すれば、溶湯11の冷
却速度が著しく速くなるので、デンドライトアームスペ
ーシングが小さくなり、鋳造品の組織を緻密化すること
ができる。
〔発明の効果〕
本発明に係る鋳造方法は、以上のように、金型を溶湯温
度よりも低い所定の最適温度に設定した後、金型内に形
成されたキャビテイに溶湯を充填し、次に上記金型を強
制冷却して金型を前記最適温度よりも低い温度にした
後、金型の冷却を停止し、キャビティ内の溶湯の熱によ
り金型の温度が前記最適温度よりも上昇した状態で、金
型から鋳造品を離型する構成である。
したがって、キャビティに充填される溶湯の冷却時間が
短縮され、デンドライトアームスペーシングが小さくな
り、鋳造品の組織を緻密化することができる。これによ
って、製品の品質を向上させることができる。
また、キャビティ内の溶湯の熱により金型の温度が前記
最適温度よりも上昇した状態で、金型から鋳造品を離型
しているので、この鋳造品の離型後、金型の温度が前記
最適温度まで降下したときに、次の鋳造サイクルを開始
することができる。従って、鋳造品の離型後に、金型を
前記最適温度まで加熱する工程が不要となり、先の鋳造
サイクルからの次の鋳造サイクルまでの準備時間が短く
なる。この結果、鋳造のための準備時間まで含んだ鋳造
サイクルの短縮を図ることができ、鋳造品の製造コスト
を低減することができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すものであって、各工程
における時間と温度との関係を示すグラフ、第2図は本
発明を実施するのに直接用いられる装置の一例を示す断
面図、第3図はデンドライトアームスペーシング(結晶
粒の大きさ)と冷却速度との関係を示すグラフ、第4図
は従来の鋳造方法の各工程における時間と温度との関係
を示すグラフである。 1は炉本体、1aは炉蓋、2はるつぼ、3は金型、3aは下
型、3bはスライド型、3cは上型、4はキャビティ、9は
湯口、10はストーク、11は溶湯、12は冷却通路、14はエ
ア通路である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型を溶湯温度よりも低い所定の最適温度
    に設定した後、金型内に形成されたキャビティに溶湯を
    充填し、次に上記金型を強制冷却して金型を前記最適温
    度よりも低い温度にした後、金型の冷却を停止し、キャ
    ビティ内の溶湯の熱により金型の温度が前記最適温度よ
    りも上昇した状態で、金型から鋳造品を離型することを
    特徴とする鋳造方法。
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