JPH06277815A - 歯科用遠心鋳造機 - Google Patents
歯科用遠心鋳造機Info
- Publication number
- JPH06277815A JPH06277815A JP6946593A JP6946593A JPH06277815A JP H06277815 A JPH06277815 A JP H06277815A JP 6946593 A JP6946593 A JP 6946593A JP 6946593 A JP6946593 A JP 6946593A JP H06277815 A JPH06277815 A JP H06277815A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arm
- mold
- sprue
- crucible
- melting furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C13/00—Dental prostheses; Making same
- A61C13/20—Methods or devices for soldering, casting, moulding or melting
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Dentistry (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Dental Prosthetics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 常に一定の回転力を有し、鋳型の細部にまで
溶融物を注入し、周囲に溶融物を飛散させない歯科用遠
心鋳造機を提供する。 【構成】 回転アーム6の一端部に鋳型10を、他端部
にバランサ12を取り付ける。アーム6内に湯口16と
湯道14とを形成する、湯口16をアーム6の回転中心
8に一致する部分に配設する。アーム6の下方に予熱ヒ
ータ20を設け、溶融炉24を回転させる注入装置26
を設ける。予熱ヒータ20で湯道14及び鋳型10を予
熱しておく。アーム6が所定回転数に達した後、溶融炉
24を回転させてルツボ22内の溶融物を湯口16に注
入する。
溶融物を注入し、周囲に溶融物を飛散させない歯科用遠
心鋳造機を提供する。 【構成】 回転アーム6の一端部に鋳型10を、他端部
にバランサ12を取り付ける。アーム6内に湯口16と
湯道14とを形成する、湯口16をアーム6の回転中心
8に一致する部分に配設する。アーム6の下方に予熱ヒ
ータ20を設け、溶融炉24を回転させる注入装置26
を設ける。予熱ヒータ20で湯道14及び鋳型10を予
熱しておく。アーム6が所定回転数に達した後、溶融炉
24を回転させてルツボ22内の溶融物を湯口16に注
入する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補綴部材や修復部材等
の歯科用部材を、遠心力を利用して鋳造する歯科用遠心
鋳造機に関する。
の歯科用部材を、遠心力を利用して鋳造する歯科用遠心
鋳造機に関する。
【0002】
【従来の技術】上述の歯科用遠心鋳造機(以下、単に
「鋳造機」と称する)として、例えば特開昭62−77
167号公報に開示されたものが知られている。この鋳
造機はコイルスプリングの蓄積弾力により回転されるア
ームを具備している。このアームの一端には、湯道を有
する歯科用部材の鋳型が取り付けられる。この鋳型の近
傍には、溶融された鋳造材料が流し込まれるルツボがア
ームに固定されている。このルツボには、鋳型の湯道に
通じた細孔が形成されている。アームの他端には、鋳型
とのバランスを取るバランサが取り付けられている。鋳
造材料を加熱して溶融する溶融炉は、アームの回転半径
の外側に位置するようにして、鋳造機内に設置されてい
る。
「鋳造機」と称する)として、例えば特開昭62−77
167号公報に開示されたものが知られている。この鋳
造機はコイルスプリングの蓄積弾力により回転されるア
ームを具備している。このアームの一端には、湯道を有
する歯科用部材の鋳型が取り付けられる。この鋳型の近
傍には、溶融された鋳造材料が流し込まれるルツボがア
ームに固定されている。このルツボには、鋳型の湯道に
通じた細孔が形成されている。アームの他端には、鋳型
とのバランスを取るバランサが取り付けられている。鋳
造材料を加熱して溶融する溶融炉は、アームの回転半径
の外側に位置するようにして、鋳造機内に設置されてい
る。
【0003】この鋳造機においては、まず、溶融炉によ
って鋳造材料が加熱され溶融される。この後、溶かされ
た鋳造材料のすべてがルツボに流し込まれる。そしてコ
イルスプリングの蓄積弾力によりアームが回転される
と、溶かされた鋳造材料は、遠心力によってルツボの細
孔と湯道とを介してルツボから鋳型に流し込まれる。
って鋳造材料が加熱され溶融される。この後、溶かされ
た鋳造材料のすべてがルツボに流し込まれる。そしてコ
イルスプリングの蓄積弾力によりアームが回転される
と、溶かされた鋳造材料は、遠心力によってルツボの細
孔と湯道とを介してルツボから鋳型に流し込まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この鋳造機に
おいては、溶融された材料を、アームに固定されたルツ
ボに完全に入れた後にアームを回転させている。従っ
て、ルツボへの材料の流入完了時にはアームは回転され
ておらず、停止の状態から徐々に必要な回転数まで上げ
ている。換言すれば、アームの回転速度は一定になるま
でに徐々に変化している。このため、鋳型へ注入される
材料に加わる遠心力は、最初は弱く徐々に強くなって行
き、一定時間後に必要な大きさの力となる。この結果、
ルツボから鋳型に達するまでに時間がかかり、ルツボと
鋳型との間の経路で材料の粘性が上り、鋳型の細部まで
溶融物が鋳込めない事がある。
おいては、溶融された材料を、アームに固定されたルツ
ボに完全に入れた後にアームを回転させている。従っ
て、ルツボへの材料の流入完了時にはアームは回転され
ておらず、停止の状態から徐々に必要な回転数まで上げ
ている。換言すれば、アームの回転速度は一定になるま
でに徐々に変化している。このため、鋳型へ注入される
材料に加わる遠心力は、最初は弱く徐々に強くなって行
き、一定時間後に必要な大きさの力となる。この結果、
ルツボから鋳型に達するまでに時間がかかり、ルツボと
鋳型との間の経路で材料の粘性が上り、鋳型の細部まで
溶融物が鋳込めない事がある。
【0005】又、コイルスプリングの蓄積弾力を利用し
てアームを回転させているので、コイルスプリングの経
時的疲労が発生する。この為、必要な回転力が得られな
くなることがある。さらに、溶融物が入れられるルツボ
は、アームの一端部近傍に固定されており、アームと共
に回転されるので、溶融物が周囲に飛散する可能性があ
る。
てアームを回転させているので、コイルスプリングの経
時的疲労が発生する。この為、必要な回転力が得られな
くなることがある。さらに、溶融物が入れられるルツボ
は、アームの一端部近傍に固定されており、アームと共
に回転されるので、溶融物が周囲に飛散する可能性があ
る。
【0006】本発明は、常に一定の回転力でアームを回
転させ、鋳型の細部にまで溶融物を注入することがで
き、周囲に溶融物を飛散させることのない歯科用遠心鋳
造機を提供することを目的とする。
転させ、鋳型の細部にまで溶融物を注入することがで
き、周囲に溶融物を飛散させることのない歯科用遠心鋳
造機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って本発明による歯科
用遠心鋳造機においては、材料を入れる溶融ルツボを保
持するとともに加熱してルツボ内の材料を溶融する溶融
炉と、この溶融炉とは離間されて配置され、一端に歯科
用部材の鋳型が取り付けられると共に他端に鋳型とのバ
ランスを取るバランサが取り付けられるアームと、前記
アームを回転する駆動装置と、前記アーム内に形成さ
れ、前記アームの回転中心と一致するように配設された
湯口と、前記アーム内に形成され、前記鋳型に連通する
ように前記湯口から前記一端にまで延出した湯道と、前
記溶融炉によって溶かされたルツボ内の材料を、前記駆
動装置による前記アームの回転が所定回転数になった後
に前記湯口に注入する注入装置と、前記鋳型と前記湯道
とを予熱する予熱装置とを具備している。
用遠心鋳造機においては、材料を入れる溶融ルツボを保
持するとともに加熱してルツボ内の材料を溶融する溶融
炉と、この溶融炉とは離間されて配置され、一端に歯科
用部材の鋳型が取り付けられると共に他端に鋳型とのバ
ランスを取るバランサが取り付けられるアームと、前記
アームを回転する駆動装置と、前記アーム内に形成さ
れ、前記アームの回転中心と一致するように配設された
湯口と、前記アーム内に形成され、前記鋳型に連通する
ように前記湯口から前記一端にまで延出した湯道と、前
記溶融炉によって溶かされたルツボ内の材料を、前記駆
動装置による前記アームの回転が所定回転数になった後
に前記湯口に注入する注入装置と、前記鋳型と前記湯道
とを予熱する予熱装置とを具備している。
【0008】
【作用】溶融炉によってルツボ内の材料が溶融される。
駆動装置によってアームが回転される。予熱装置によっ
てアームの鋳型と湯道とが予熱され、加熱される。溶か
された材料は、アームの回転が所定回転数に達した後に
注入装置によって湯口に流し込まれる。流し込まれた溶
融物は、予熱装置によって冷却を防ぎながら遠心力によ
って鋳型に鋳込まれる。
駆動装置によってアームが回転される。予熱装置によっ
てアームの鋳型と湯道とが予熱され、加熱される。溶か
された材料は、アームの回転が所定回転数に達した後に
注入装置によって湯口に流し込まれる。流し込まれた溶
融物は、予熱装置によって冷却を防ぎながら遠心力によ
って鋳型に鋳込まれる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明による歯科用遠心鋳造機の第
1実施例を、図1を用いて説明する。
1実施例を、図1を用いて説明する。
【0010】図1において符号2は、駆動装置であるモ
ータを示す。このモータ2の出力シャフトには、回転シ
ャフト4が連結されている。この回転シャフト4の先端
部には、回転アーム6が固着されている。この回転アー
ム6はモータ2によって回転中心8を中心として回転さ
れる。
ータを示す。このモータ2の出力シャフトには、回転シ
ャフト4が連結されている。この回転シャフト4の先端
部には、回転アーム6が固着されている。この回転アー
ム6はモータ2によって回転中心8を中心として回転さ
れる。
【0011】この回転アーム6の一端部には、鋳型10
が取り外し可能に取り付けられている。回転アーム6の
他端部には、回転時に鋳型10とのバランスを取るバラ
ンサ12が着脱可能に取着されている。回転アーム6に
は、湯道14が形成されている。この湯道14は、鋳型
10に連通されるようにして、回転中心8に一致する部
分に形成された湯口16から回転アーム6の一端にまで
延出している。
が取り外し可能に取り付けられている。回転アーム6の
他端部には、回転時に鋳型10とのバランスを取るバラ
ンサ12が着脱可能に取着されている。回転アーム6に
は、湯道14が形成されている。この湯道14は、鋳型
10に連通されるようにして、回転中心8に一致する部
分に形成された湯口16から回転アーム6の一端にまで
延出している。
【0012】回転アーム6及び鋳型10の回転範囲の下
方には、鋳型10及び湯道14を予熱する為の鋳型予熱
ヒータ20が設けられている。回転アーム6の上方に
は、溶融ルツボ22を保持し、これを加熱する溶融炉2
4が設置されている。この溶融炉24は、注入装置26
によって回転可能に支持されている。この注入装置26
は、これによって溶融炉24が回転されたときに、溶融
ルツボ22の口元が湯道14の湯口16の真上に位置す
るように溶融炉24を支持している。
方には、鋳型10及び湯道14を予熱する為の鋳型予熱
ヒータ20が設けられている。回転アーム6の上方に
は、溶融ルツボ22を保持し、これを加熱する溶融炉2
4が設置されている。この溶融炉24は、注入装置26
によって回転可能に支持されている。この注入装置26
は、これによって溶融炉24が回転されたときに、溶融
ルツボ22の口元が湯道14の湯口16の真上に位置す
るように溶融炉24を支持している。
【0013】溶融炉24には、固定部材28が設置され
ている。この固定部材28は、注入装置26によって溶
融炉24が回転されたときに、溶融ルツボ22が落ちな
いようにルツボ22を溶融炉24に固定する。この固定
部材28は、紙面に垂直な方向に移動可能となってお
り、この結果溶融ルツボ22は溶融炉24から取り外さ
れ得る。このように構成された第1実施例の鋳造機の作
用を以下に説明する。
ている。この固定部材28は、注入装置26によって溶
融炉24が回転されたときに、溶融ルツボ22が落ちな
いようにルツボ22を溶融炉24に固定する。この固定
部材28は、紙面に垂直な方向に移動可能となってお
り、この結果溶融ルツボ22は溶融炉24から取り外さ
れ得る。このように構成された第1実施例の鋳造機の作
用を以下に説明する。
【0014】溶融ルツボ22内に入れられた鋳造材料
は、溶融炉24によって加熱溶融される。鋳型10及び
湯道14は、鋳型予熱ヒータ20により加熱され、この
加熱と共に、回転アーム6はモータ2により回転され
る。回転アーム6の回転数が所定値に達すると、注入装
置26によって溶融炉24が回転され、溶融炉24によ
り加熱溶融された溶融物は下方に流れ落ち、湯道14の
湯口16に注入される。湯口16に流し込まれた溶融物
は、遠心力により湯道14を通り鋳型10に鋳込まれ
る。
は、溶融炉24によって加熱溶融される。鋳型10及び
湯道14は、鋳型予熱ヒータ20により加熱され、この
加熱と共に、回転アーム6はモータ2により回転され
る。回転アーム6の回転数が所定値に達すると、注入装
置26によって溶融炉24が回転され、溶融炉24によ
り加熱溶融された溶融物は下方に流れ落ち、湯道14の
湯口16に注入される。湯口16に流し込まれた溶融物
は、遠心力により湯道14を通り鋳型10に鋳込まれ
る。
【0015】本実施例によれば、溶融物には最初から必
要な押込力が得られ、その押込力は一定で連続的に働く
ので鋳型10の隅々まで溶融物を鋳込む事ができる。こ
の時、鋳型10及び湯道14がヒータ20によって予熱
されているために、溶融物は温度変化がほとんどなく、
鋳造物に失透や割れが発生しない。又、溶融物は、回転
中心8と一致するように設けられた湯口16に注入され
るので、飛散する危険性がなく安全である。次に図2を
用いて第2実施例を説明する。なお、第1実施例と同一
の部材には同一の参照符号を付す。
要な押込力が得られ、その押込力は一定で連続的に働く
ので鋳型10の隅々まで溶融物を鋳込む事ができる。こ
の時、鋳型10及び湯道14がヒータ20によって予熱
されているために、溶融物は温度変化がほとんどなく、
鋳造物に失透や割れが発生しない。又、溶融物は、回転
中心8と一致するように設けられた湯口16に注入され
るので、飛散する危険性がなく安全である。次に図2を
用いて第2実施例を説明する。なお、第1実施例と同一
の部材には同一の参照符号を付す。
【0016】モータ2に接続された回転シャフト4に
は、回転アーム6が一体的に形成されている。回転アー
ム6には、軸心から一端にかけてL字状に貫通した開口
が形成されており、この開口に合致する湯道ユニット3
0がこの開口に嵌め込まれている。
は、回転アーム6が一体的に形成されている。回転アー
ム6には、軸心から一端にかけてL字状に貫通した開口
が形成されており、この開口に合致する湯道ユニット3
0がこの開口に嵌め込まれている。
【0017】この湯道ユニット30は、溶融物とのぬれ
性が悪い黒鉛によって形成されている。この湯道ユニッ
ト30には、湯道14と湯口16とが形成されている。
回転時においてこの湯道ユニット30とのバランスをは
かるため、回転アーム6のバランスウェイト12側の太
さは小さくなっている。
性が悪い黒鉛によって形成されている。この湯道ユニッ
ト30には、湯道14と湯口16とが形成されている。
回転時においてこの湯道ユニット30とのバランスをは
かるため、回転アーム6のバランスウェイト12側の太
さは小さくなっている。
【0018】湯口16は、第1実施例と同様にアーム6
の回転中心8と一致するような位置に形成されており、
この位置から湯道14に連結されるまでの経路は、鋳型
10側に傾斜している。この傾斜によって、回転による
遠心力が溶融物に加わり易くなっている。
の回転中心8と一致するような位置に形成されており、
この位置から湯道14に連結されるまでの経路は、鋳型
10側に傾斜している。この傾斜によって、回転による
遠心力が溶融物に加わり易くなっている。
【0019】湯道14側の回転アーム6の一端部には、
鋳型ホルダ32が形成されている。この鋳型ホルダ32
には、鋳型10が組込み固定される様になっている。鋳
型10の入口には湯留り31が設けてあり、余分に鋳込
まれた溶融物が留る様にし湯道14に溶融物が残らない
様にしてある。一方、回転アーム6の他端には、バラン
スウェイト12が組替え可能で組込まれている。
鋳型ホルダ32が形成されている。この鋳型ホルダ32
には、鋳型10が組込み固定される様になっている。鋳
型10の入口には湯留り31が設けてあり、余分に鋳込
まれた溶融物が留る様にし湯道14に溶融物が残らない
様にしてある。一方、回転アーム6の他端には、バラン
スウェイト12が組替え可能で組込まれている。
【0020】図示しないハウジングには、予熱ヒータ2
0が固着されている。この予熱ヒータ20は、回転アー
ム6の回転範囲の下方及び周側を包囲しており、鋳型1
0及び湯道14を回転中でも予熱できる様にしている。
0が固着されている。この予熱ヒータ20は、回転アー
ム6の回転範囲の下方及び周側を包囲しており、鋳型1
0及び湯道14を回転中でも予熱できる様にしている。
【0021】溶融炉24は回転アーム6の回転中心8上
に設置されている。この溶融炉24は溶融ルツボ22の
保持が可能となっている。溶融ルツボ22の底部中央に
は、溶融物33を排出するための穴34が形成されてい
る。
に設置されている。この溶融炉24は溶融ルツボ22の
保持が可能となっている。溶融ルツボ22の底部中央に
は、溶融物33を排出するための穴34が形成されてい
る。
【0022】この穴34は、耐熱材料で作られた弁36
により塞がれる。弁36は、注入装置として機能する弁
駆動装置38と接続されていて、上下動する事により穴
34の開閉が行われる。この様に構成された第2実施例
の鋳造機の作用を以下に説明する。溶融炉24に溶融ル
ツボ22をセットし、弁駆動装置38により弁36を下
げ、溶融ルツボ22の穴34をふさぐ。
により塞がれる。弁36は、注入装置として機能する弁
駆動装置38と接続されていて、上下動する事により穴
34の開閉が行われる。この様に構成された第2実施例
の鋳造機の作用を以下に説明する。溶融炉24に溶融ル
ツボ22をセットし、弁駆動装置38により弁36を下
げ、溶融ルツボ22の穴34をふさぐ。
【0023】溶融ルツボ22に材料を入れる。鋳型10
を鋳型ホルダ32にセットし回転アーム6に固定する。
他端にはバランスウェイト12を組付け固定する。予熱
ヒータ20により鋳型10及び湯道14を加熱する。
を鋳型ホルダ32にセットし回転アーム6に固定する。
他端にはバランスウェイト12を組付け固定する。予熱
ヒータ20により鋳型10及び湯道14を加熱する。
【0024】溶融炉24により材料を加熱し溶融させ
る。溶融が完了したら、モータ2により回転シャフト4
を回転させ鋳型10に遠心力を与える。必要な回転数に
達したところで弁駆動装置38により弁36を上昇さ
せ、溶融ルツボ22の排出口である穴34を開き、溶融
物33を湯口16に流し込む。湯口16に流し込まれた
溶融物は、遠心力により湯道14を経て鋳型10に鋳込
まれる。この時、余分な溶融物は鋳型10の湯留り31
に留まる。
る。溶融が完了したら、モータ2により回転シャフト4
を回転させ鋳型10に遠心力を与える。必要な回転数に
達したところで弁駆動装置38により弁36を上昇さ
せ、溶融ルツボ22の排出口である穴34を開き、溶融
物33を湯口16に流し込む。湯口16に流し込まれた
溶融物は、遠心力により湯道14を経て鋳型10に鋳込
まれる。この時、余分な溶融物は鋳型10の湯留り31
に留まる。
【0025】この様に、溶融物には最初から必要な押込
力が得られ、その押込力は一定で連続的に働くので鋳型
10の隅々まで溶融物を鋳込む事ができる。この時、溶
融物は温度変化がほとんどないので鋳造物に失透や割れ
が発生しない。
力が得られ、その押込力は一定で連続的に働くので鋳型
10の隅々まで溶融物を鋳込む事ができる。この時、溶
融物は温度変化がほとんどないので鋳造物に失透や割れ
が発生しない。
【0026】又、溶融物33は湯口16から鋳型10ま
で湯道14を通る為、飛散する危険性がないので、安全
である。さらに、溶融炉24が回転中心8上に設置され
ている為、鋳造機の床面積を小さくする事ができる。
で湯道14を通る為、飛散する危険性がないので、安全
である。さらに、溶融炉24が回転中心8上に設置され
ている為、鋳造機の床面積を小さくする事ができる。
【0027】本実施例では、予熱ヒータ20を回転範囲
全体を覆うように図示しないハウジングに固定したが、
鋳型10と回転アーム6の湯道14側の部分に固定し、
スリップリング等を利用し予熱ヒータ20も一緒に回転
させてもよい。これにより、電熱量を削減する事ができ
る。又、湯道内に溶融物が残留した場合の除去手段とし
ては、湯留り31の他に、吸引機構を組付ける事が考え
られる。
全体を覆うように図示しないハウジングに固定したが、
鋳型10と回転アーム6の湯道14側の部分に固定し、
スリップリング等を利用し予熱ヒータ20も一緒に回転
させてもよい。これにより、電熱量を削減する事ができ
る。又、湯道内に溶融物が残留した場合の除去手段とし
ては、湯留り31の他に、吸引機構を組付ける事が考え
られる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、必要な回転力を与えて
いる鋳型に溶融物を流し込む事により、一定した力で一
瞬の内に鋳型内の細部まで確実に鋳込む事ができる。従
って、鋳造物の湯回り不足による不良がなくなる。
いる鋳型に溶融物を流し込む事により、一定した力で一
瞬の内に鋳型内の細部まで確実に鋳込む事ができる。従
って、鋳造物の湯回り不足による不良がなくなる。
【0029】又、モータにより回転を与える為、コイル
スプリングの様な経時的な劣化が無い為安定した回転を
長く維持する事ができる。さらに、溶融物は湯口に流し
込まれた後は湯道内を通り鋳型に鋳込まれるので外への
飛散が発生しない為安全である。
スプリングの様な経時的な劣化が無い為安定した回転を
長く維持する事ができる。さらに、溶融物は湯口に流し
込まれた後は湯道内を通り鋳型に鋳込まれるので外への
飛散が発生しない為安全である。
【図1】本発明に従った第1実施例の歯科用遠心鋳造機
を示す一部破断した側面図。
を示す一部破断した側面図。
【図2】本発明に従った第2実施例の歯科用遠心鋳造機
を示す一部破断した側面図。
を示す一部破断した側面図。
2…モータ、4…回転シャフト、6…回転アーム、8…
回転中心、10…鋳型、12…バランサ(バランスウェ
イト)、14…湯道、16…湯口、20…予熱ヒータ、
22…溶融ルツボ、24…溶融炉。
回転中心、10…鋳型、12…バランサ(バランスウェ
イト)、14…湯道、16…湯口、20…予熱ヒータ、
22…溶融ルツボ、24…溶融炉。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 一博 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 西下 英樹 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 日高 猛 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 福田 宏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 遠心力を利用して歯科用部材を鋳造する
歯科用遠心鋳造機において、材料を入れる溶融ルツボを
保持するとともに加熱してルツボ内の材料を溶融する溶
融炉と、この溶融炉とは離間されて配置され、一端に歯
科用部材の鋳型が取り付けられると共に他端に鋳型との
バランスを取るバランサが取り付けられるアームと、前
記アームを回転する駆動装置と、前記アーム内に形成さ
れ、前記アームの回転中心と一致するように配設された
湯口と、前記アーム内に形成され、前記鋳型に連通する
ように前記湯口から前記一端にまで延出した湯道と、前
記溶融炉によって溶かされたルツボ内の材料を、前記駆
動装置による前記アームの回転が所定回転数になった後
に前記湯口に注入する注入装置と、前記鋳型と前記湯道
とを予熱する予熱装置とを具備することを特徴とする歯
科用遠心鋳造機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6946593A JPH06277815A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 歯科用遠心鋳造機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6946593A JPH06277815A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 歯科用遠心鋳造機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06277815A true JPH06277815A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=13403442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6946593A Withdrawn JPH06277815A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 歯科用遠心鋳造機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06277815A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010125513A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Olympus Corp | 遠心鋳造装置および非晶質合金の遠心鋳造方法 |
JP2010149173A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Olympus Corp | 遠心鋳造装置および遠心鋳造方法 |
KR101145151B1 (ko) * | 2009-11-03 | 2012-05-17 | 심현석 | 비대칭 주형주물의 수직형 원심주조방법 및 그 장치 |
KR20180133705A (ko) * | 2017-06-07 | 2018-12-17 | 자동차부품연구원 | 수평형 진공 원심 주조 장치 및 방법 |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP6946593A patent/JPH06277815A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010125513A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Olympus Corp | 遠心鋳造装置および非晶質合金の遠心鋳造方法 |
JP2010149173A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Olympus Corp | 遠心鋳造装置および遠心鋳造方法 |
KR101145151B1 (ko) * | 2009-11-03 | 2012-05-17 | 심현석 | 비대칭 주형주물의 수직형 원심주조방법 및 그 장치 |
KR20180133705A (ko) * | 2017-06-07 | 2018-12-17 | 자동차부품연구원 | 수평형 진공 원심 주조 장치 및 방법 |
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Legal Events
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