JPH0986939A - 光学素子成形方法および装置 - Google Patents

光学素子成形方法および装置

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JPH0986939A
JPH0986939A JP25033495A JP25033495A JPH0986939A JP H0986939 A JPH0986939 A JP H0986939A JP 25033495 A JP25033495 A JP 25033495A JP 25033495 A JP25033495 A JP 25033495A JP H0986939 A JPH0986939 A JP H0986939A
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JP
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glass
molding
centrifugal
lower mold
arm
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JP25033495A
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Toshiaki Hayashi
俊明 林
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/04Other methods of shaping glass by centrifuging
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/64Spinning, centrifuging or using g-force to distribute the glass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/70Horizontal or inclined press axis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/72Barrel presses or equivalent, e.g. of the ring mould type
    • C03B2215/73Barrel presses or equivalent, e.g. of the ring mould type with means to allow glass overflow in a direction perpendicular to the press axis
    • C03B2215/74Barrel presses or equivalent, e.g. of the ring mould type with means to allow glass overflow in a direction perpendicular to the press axis with means to trim off excess material

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学素子の形状に関係なく形状精度が高く、
かつ成形型の耐久性も高くガラスと融着しにくい光学素
子成形方法および装置を提供する。 【解決手段】 ガラスを坩堝内で溶融してノズル10か
ら下型に供給する手段と、水平方向に回転する回転軸1
6を有するモータ15と、回転軸16から水平方向に少
なくとも1本以上設置されたアーム11と、前記下型を
内部に保持しアーム11の先端に揺動自在かつ着脱自在
に取り付けた加熱可能な遠心容器1と、遠心容器1をア
ーム11から取り外すとともに遠心容器1の位置決め手
段を設けかつ前記下型と上型5間に成形圧を付与する上
下動自在なプレス主軸17により構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子成形方法
および装置に係り、特に溶融ガラスから高精度な光学素
子を成形することができる光学素子成形方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、特開平5−1323
26号公報および特開平4−219328号公報に記載
された技術がある。特開平5−132326号公報の成
形装置は、図9に示すように、回転体50の回転中心部
に溶融ガラス供給口51および湯溜52を設け、湯溜5
2から放射状に伸びる湯道53を介して連絡する空洞の
壁面を成形面54にした成形型55を回転体50の外周
内部に設けて構成されている。56はガス抜き孔であ
る。この成形装置による成形方法は、溶融槽57から溶
融ガラス供給口51を介して湯溜52に溶融ガラスを供
給した後、回転体50を回転させ、遠心力により溶融ガ
ラスを湯溜52から湯道53を通じて回転体の外周部に
流動させて成形型55内部に充填する。その際、遠心力
により成形面54に圧力がかかり、成形面54の形状が
転写される。
【0003】特開平4−219328号公報の成形装置
は、図10に示すように、上壁面に溶融ガラスの投入口
60を設けた水平方向に回転可能なバケット61を配置
し、バケット61内に遠心力が作用する方向に滑動可能
な一対の成形型62を配置して構成されている。そし
て、光学素子を成形する際には、投入口60から一対の
成形型62の間に溶融ガラス63を供給し、その後、バ
ケット61を回転させて遠心力により成形型62の一方
を水平方向に移動させて他方の成形用型62に接近さ
せ、遠心力により一対の成形型62の間で光学素子を成
形する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術には以下の問題点があった。特開平5−1323
26号公報にあっては、図9(a)に示すように、回転
体50を回転させると、遠心力により溶融ガラスには外
方向に力が作用し、溶融ガラスは回転体50の外周部方
向へ流動する。その場合、回転方向に対し成形する光学
素子の中心より外周部では、図9(b)に示すように、
溶融ガラスに対して成形面54に押し付ける矢印58の
方向に力が作用するが、回転方向に対し光学素子中心か
ら内側部では成形面54から離れる矢印59の方向の力
が作用する。よって、成形型55の内部に溶融ガラスが
充填されても、冷却によるガラス収縮により形状精度が
得られにくい。特に、肉厚の薄いレンズでは成形面54
に作用する力が小さくなるため形状精度が得られにく
く、本実験では形状精度0.2μmのレンズは得られな
かった。
【0005】特開平4−219328号公報にあって
は、図10(b)に示すように、遠心成形により溶融ガ
ラス63は一対の成形型62間で挟持されて成形面の下
部から上部へ流動する。よって、径の大きいレンズでは
成形面の全面に流動するまでガラスが成形型62で冷却
され、流動最終部では流動しにくくなるため形状精度が
得られにくい。
【0006】また、上記従来技術は高温の溶融ガラスを
同時に成形するため、成形型の耐久性が低くなりかつガ
ラスが融着しやすい。
【0007】本発明は、前記問題点に鑑みてなされたも
のであり、請求項1の発明は、レンズ形状に関係なく形
状精度が高く、かつ成形型の耐久性も高くガラスと融着
しにくい光学素子成形方法を提供することを目的とす
る。請求項2の発明は、レンズ形状に関係なく形状精度
が高く、かつ成形型の耐久性も高くガラスと融着しにく
い光学素子成形装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のように構成した。請求項1の光学素
子成形方法は、溶融容器内でガラス粘度で102 ポアズ
以下に相当する温度に加熱した溶融ガラスを、水平方向
へ回転自在なアームに揺動自在かつ着脱自在に取り付け
た支持部材に保持した下型に供給し、前記アームの回転
により前記下型を該下型が含まない位置を中心にして少
なくとも300rpm以上の速度で回転させることによ
り遠心力で前記供給ガラスを下型全面に流動させ、流動
完了後にガラス粘度が104 ポアズから108 ポアズに
相当する温度まで前記供給ガラスを冷却した後、プレス
装置により前記支持部材を前記アームから取り外して下
型と上型とにより前記供給ガラスをプレスすることとし
た。
【0009】請求項2の光学素子成形装置は、ガラスを
溶融し下型に供給する手段と、水平方向に回転する回転
軸を有するモータと、前記回転軸から水平方向に少なく
とも1本以上設置されたアームと、前記下型を内部に保
持し前記アームの先端に揺動自在かつ着脱自在に取り付
けた加熱可能な支持部材と、前記支持部材を前記アーム
から取り外すとともに前記下型と上型間に成形圧を付与
しかつ前記支持部材の位置決め手段を設けたプレス主軸
を備えたプレス装置を設けて構成した。
【0010】請求項1に係わる発明の作用を図1および
図2に基づいて説明する。図1は下型を保持した支持部
材を示す断面図で、図1(a)は下型に溶融ガラスを供
給した状態、図1(b)は遠心成形の状態、図1(c)
は下型と上型による成形の状態をそれぞれ示している。
図2は遠心成形時の冷却によるガラスの変形を示す断面
図である。
【0011】支持部材(以下、遠心容器という)1の揺
動は、図1(a)に示すように、下型2の成形面2a中
心を軸として揺動する。ガラス粘度で102 ポアズに相
当する温度の溶融ガラス(ガラスゴブ3)を溶融容器か
ら下型2上に供給し、アームを回転させて遠心容器1を
300rpm以上の回転数で水平に回転させると、図1
(b)に示すように、遠心容器1は水平になるとともに
ガラスゴブ3には下型2の成形面2aへ押し付ける矢印
4方向の遠心力が作用する。この遠心力によりガラスゴ
ブ3は中心から外周部へ流動し、成形面2a形状が転写
された下面が成形される。この際、ガラスゴブ3のガラ
ス粘度が102 ポアズを越えると、粘度が高く遠心力で
は流動しない。また、遠心容器1の回転数も300rp
m未満の速度では遠心力が低く、下型2の成形面2a全
面にガラスが流動しない。遠心成形後、ガラス粘度が1
4 ポアズから108 ポアズまで冷却された後、図1
(c)に示すように、上型5と下型2とで成形される。
ガラス粘度を上記範囲としたのはガラスと型との融着が
生じさせないためであり、ガラス粘度が104 ポアズ未
満で成形するとガラスと型が融着し、また108 ポアズ
を越えると粘度が高く成形できない。また、ガラス粘度
が低い遠心成形にてガラスが融着しないのは、図2に示
すように、ガラス上面が自由面であるため冷却の際の収
縮が抑えられないため、図2(a)の状態のガラスゴブ
3が、図2(b)に示すように矢印6の方向に反るから
である。
【0012】請求項2の発明に係わる作用を図3に示す
光学素子成形装置の概念図に基づいて説明する。ガラス
を溶融し下型に供給する手段は坩堝とノズル等からな
り、ガラスは坩堝にて所定の粘度まで溶融され、溶融さ
れたガラスは遠心容器1に保持された下型2(図1参
照)にノズル10から供給される。遠心容器1はアーム
11の水平方向の回転によって前記遠心力により成形で
きるよう容器軸12を中心として揺動でき、かつジョイ
ント13の溝14を中心としても揺動する。よって、ア
ーム11を水平に回転させることにより遠心容器1は遠
心力で水平となるとともに、図1(b)に示すようにガ
ラスゴブ3が下型2の成形面2aに押し付けられる力が
働く。アーム11はモータ15の回転軸16に設置さ
れ、回転軸16の回転とともに水平方向に回転する。ガ
ラスゴブ3の遠心成形後にガラスゴブ3を下型2と上型
5との間で成形するため、遠心容器1はプレス主軸17
の上方かつ上型5の下方に位置するように停止される。
容器軸12は容器軸12を支持するジョイント13の溝
14から脱着可能となっており、プレス主軸17を上昇
させることにより遠心容器1はアーム11に取り付けた
ジョイント13の溝14から上方に外れ、遠心成形され
たガラスゴブ3は上型5と下型2によりプレス成形され
る。この際、プレス主軸17と遠心容器1とに設けた位
置決め手段により、上型5と下型2は光学軸が合わせら
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[発明の実施の形態1]本発明の実施の形態1を図4お
よび図5に基づいて説明する。図4は本実施の形態の光
学素子成形装置を概略的に示す断面図、図5は図4の装
置に備えた遠心成形部の一部を示す正面図である。
【0014】本実施の形態の成形装置は、図4に示すよ
うに、ガラスを溶融しゴブ状態で溶融ガラス20を下型
2に供給するガラス溶融供給部Aと、下型2に供給され
たガラスゴブ3に下型2方向への遠心力を作用させて下
型2の成形面2a全面に流動させた遠心ゴブ3aを成形
する遠心成形部Bと、下型加熱部Cと、下型2を位置決
めし遠心ゴブ3aをプレス成形する際の成形力を付与す
る下型位置決めプレス部Dと、遠心ゴブ3aを下型2と
の間でプレス成形する上型部Eとから構成されている。
【0015】ガラス溶融供給部Aは、坩堝21、ノズル
10、坩堝ヒーター22およびプランジャー23から構
成されている。坩堝21はPt材またはその合金材から
なり、ガラスは坩堝21内で溶融され、溶融ガラス20
は坩堝21内に貯蔵される。坩堝21の形状は、溶融部
の内径φ100mm、深さ1250mmで、その下部は
下向きに傾斜させた45°のテーパー形状の円錐形に形
成され、円錐形の最下部(頂部)すなわち坩堝21の中
心に溶融ガラス供給用のノズル10が下方に向けて接続
されている。ノズル10は内径10mmで長さ1100
mmとなっている。坩堝21とノズル10の周囲には坩
堝ヒーター22が配置されており、坩堝21とノズル1
0の加熱が可能となっている。この坩堝ヒーター22
は、二珪化モリブデン等のセラミックスヒーターが望ま
しい。また、坩堝21内には、プランジャー23がノズ
ル10と同軸に設置されている。プランジャー23は、
図示されていない駆動装置により上下動自在となってお
り、プランジャー23を上下動させてノズル10を開
放、閉鎖することにより、ノズル10から所望の量の溶
融ガラス20を坩堝21から下型2上に供給し得るよう
になっている。プランジャー23の先端部はr=10の
半球形状に形成されており、プランジャー23を降下さ
せるとノズル23に弁をする構成となっている。
【0016】遠心成形部Bは、ガラス溶融供給部Aの下
方に配置され、モータ15と、アーム11と、ジョイン
ト13と、遠心容器1と、ホルダー24と、下型2から
構成されている。
【0017】モータ15の回転軸16は鉛直上方に向か
って配置されており、この回転軸16にアーム11が水
平となるように取り付けられている。アーム11の先端
には、図5に示すように、遠心容器1を取り付けるた
め、上方に開口した溝14を設けたジョイント13が接
続されており、このジョイント13はアーム11の延長
方向の軸を中心としてアーム11の回転方向へ自由に揺
動自在となっている。
【0018】遠心容器1は下型2およびホルダー24を
収納可能な有底円筒形状となっており、その内径部は公
差±0.0025mmに加工されている。この遠心容器
1は、下型2よりも線膨張率の小さい材料からなり、遠
心容器1の外周部には容器軸12が突設されている。さ
らに、遠心容器1の底部には円錐形の45°テーパーか
らなる円錐形状の下型位置決め26が、内部に収納する
下型2との同軸度が±0.0025mmとなるように形
成されている。この遠心容器1は、容器軸12をジョイ
ント13の溝14に係合させてアーム13に支持され、
図5に示すように、容器軸12を中心にして矢印イ方向
に自由に揺動可能で、かつアーム11を基準にジョイン
ト13を介して矢印ロ方向に自由に揺動可能となってい
る。
【0019】下型2は、成形面2aを上に向けて遠心容
器1内に収納され、ジョイント13に遠心容器1が支持
された状態で前記ノズル10の中心かつ下方に配置され
るとともに、モータ15の駆動により遠心容器1と一緒
に回転するようになっている。この下型2はガラスゴブ
3と融着しにくいAlN、WCにCrNをコートした材
料等が好ましく、その形状は外径φ30mm成形面部の
みが成形する光学素子の径となっている。下型2の成形
面2aは、面形状PV0.3μm以下、面粗さRmax
0.1μm以下に加工されている。また、型外径部は公
差±0.0025mmに加工されており、下型27より
線膨張率の小さい遠心容器1内に下型2を収納し、下型
2と遠心容器1を加熱することにより下型2と容器1は
熱嵌合し、下型2は遠心容器1内に固定される。
【0020】ホルダー24は、遠心容器1の内径部かつ
下型2の成形面部の外周に脱着可能に配置され、成形す
る光学素子の外径を規制するとともに成形後の光学素子
を取り出す際に使用される。このホルダー24は、図4
に示すように中空円筒形状に形成され、その内径部は下
型2の成形面部外周と嵌め合わされる部分とそれより径
が大きいガラス受け部からなっている。この形状により
成形されたガラスはガラス受け部まで流動するため、ホ
ルダー24を搬送することにより成形した光学素子が遠
心容器1内から取り出すことができる。
【0021】下型加熱部Cは、下型ヒーター27と下型
シリンダ28から構成されている。下型ヒーター27は
遠心容器1に収納した下型2を所望の温度に加熱保持す
るためもので、遠心容器1の下方に配置され、その内部
に遠心容器1を挿入させるための開口部が上部に形成さ
れている。この下型ヒーター27は下型シリンダ28に
取り付けられており、下型シリンダ28より上下動さ
れ、上昇した際に遠心容器1が下型ヒーター27内に収
納される。
【0022】下型位置決めプレス部Dは、プレス主軸1
7と図示を省略したステッピングモータ、エアーシリン
ダから構成されている。プレス主軸17は、遠心成形部
Bのモータ12を中心にして下型ヒーター27とは対称
位置に配置されている。プレス主軸17はステッピング
モータにより上下に駆動自在となっており、また下部に
エアーシリンダが設置され、遠心ゴブ3aの成形圧力は
エアーシリンダの空圧により制御される。そして、成形
方向に対するシフト方向の公差は10μmの精度となっ
ている。プレス主軸17の先端部には。高温セラミック
ス材からなる主軸位置決め29が設置されている。主軸
位置決め29は、遠心容器1の底部に形成した下型位置
決め26と同形状で上部を小径にした45°テーパーか
らなる円錐形状に形成されており、光学素子の成形の際
はプレス主軸13が上昇して主軸位置決め29と下型位
置決め26が嵌合し、下型2と上型5が同軸上に位置出
しされる。更に、プレス主軸17を上昇させると、遠心
容器1の容器軸12がジョイント13の溝14を伝わっ
て上方に移動してアーム11から外れ、下型2の成形面
2a上にある遠心ゴブ3aは上型5によりプレス成形さ
れる。
【0023】上型部Eは、上型5と上型ヒーター30か
ら構成されている。上型5は成形面5aを下に向けてプ
レス主軸17および遠心容器1の上方に固定されてい
る。上型ヒーター30は上型5を所定温度に加熱するた
めのもので、上型5の周囲に配置されている。
【0024】ノズル10およびプレス主軸17と下型2
の位置決めは遠心成形部Bのモータ15によって行われ
る。このモータ15はサーボモータからなり、位置決
め、加速、減速が制御可能となっている。
【0025】次に、前記光学素子成形装置を用いて光学
素子を成形する方法を作用とともに説明する。まず、プ
ランジャー23でノズル10を閉鎖した状態でガラスブ
ロックを坩堝21内に投入し、坩堝ヒーター22にてガ
ラス粘度で10ポアズに相当する温度に加熱溶融する。
溶融後ノズル10も同温度に加熱し、プランジャー23
を上昇距離5mm、上昇時間0.8secにて約1.5
gの溶融ガラス20を下型2の成形面2a上に供給す
る。下型2は下型ヒーター27により予めガラス粘度で
1012ポアズに相当する温度で加熱保持しておく。ガラ
スゴブ3を下型2に供給後すぐにモータ15にて遠心容
器1を水平方向に回転させ、約800rpmで5秒間遠
心成形を行う。遠心成形後、遠心容器1を主軸位置決め
29の中心軸上で停止させる。遠心ゴブ3aのガラス粘
度が104 ポアズまで冷却後、プレス主軸17を上昇さ
せる。それにより主軸位置決め29と下型位置決め26
とが嵌合し、遠心容器1はアーム11からはずれ、プレ
ス主軸17により上方に移動される遠心容器1内の下型
2と、予め上型ヒーター30にてガラス粘度で1012
アズに相当する温度に加熱保持された上型5とで遠心ゴ
ブ3aがプレスされ、所望形状の光学素子が成形され
る。この時の成形圧は100kg/cm2 で12秒間行
った。成形後、プレス主軸17が下降され、遠心容器1
は再びアーム11にジョイント13の溝14と容器軸1
2を介して設置される。遠心容器1をアーム11に設置
後、図示されていない搬送ユニットにより、ホルダー2
4を遠心容器1から取り出して搬送する。
【0026】本実施の形態によれば、形状精度PV0.
3μm以下の高精度光学素子が溶融ガラスから成形可能
となった。従来の成形方法では5000ショット程度で
ガラスの融着、型成形面の劣化等が生じたが、本発明の
実施の形態による方法では遠心力で溶融ガラスを下型2
の成形面2a全面に流動させ、温度が低下した後に両面
成形するため10000ショット成形しても型の劣化が
生じなかった。また、外径φ20mmの光学素子でも下
型2の成形面2a上に供給したガラスゴブ3の中心から
ガラスを成形面2aの外周方向へ流動させるため、遠心
成形中に冷却固化することなく成形可能となった。しか
し、従来の方法では全面に流動させることができず成形
できなかった。さらに、本実施の形態では遠心成形後ガ
ラス粘度で104 ポアズで成形したが、外径φ10mm
以下のレンズでは108 ポアズに相当する温度でも成形
可能である。また、遠心成形の回転数を800rpmと
したが、φ5mm程度の光学素子では300rpmでも
成形可能である。しかし、それ以下になるとガラスの表
面張力が強く下型全面に流動できない問題が生じた。
【0027】[発明の実施の形態2]本発明の実施の形
態2を図6に基づいて説明する。図6は本実施の形態の
光学素子成形装置に備えた遠心容器の保持部を示してお
り、遠心容器を保持した状態を上方から見た図である。
なお、保持部以外は、図4に示す構成と同様であるため
図示を省略し、以下の説明においては必要に応じて図4
の番号を用いて説明する。
【0028】本実施の形態の成形装置に備えたジョイン
ト13には、遠心容器1の各容器軸12とそれぞれ係止
する2本の容器取り付けアーム35が遠心容器1の外径
より若干広い間隔を有し、回動軸36を中心にして水平
方向へ回動可能に設けられている。回動軸36側の容器
取り付けアーム35間には、アーム開閉シリンダ37が
配置され、そのロッドの先端に容器取り付けアーム35
が固着されている。このアーム開閉シリンダ37は両端
が同時に動くチャックシリンダを用いてもよく、または
片ロッドシリンダを2本組み合わせてもよい。容器取り
付けアーム35の先部には容器軸12が挿入可能な穴状
の係合部38が設けられており、アーム開閉シリンダ3
7により容器取り付けアーム35を閉状態(平行状態)
としたとき、容器軸12が係合部38に挿入し、遠心容
器1がジョイント13を介してアーム11に揺動自在に
支持され、容器取り付けアーム35を開状態としたと
き、容器軸12と係合部38との係合が解除されて遠心
容器1をアーム11から取り外すことができるようにな
っている。
【0029】次に、本実施の形態の成形装置を用いて光
学素子を成形する方法を作用とともに説明する。成形方
法は前記実施の形態1とほぼ同様であるが、遠心容器1
のチャックタイミングのみ異なる。前記実施の形態1と
同様に溶融ガラス20を下型2に供給してガラスゴブ3
を遠心成形した後、モータ15によりプレス主軸17の
軸上まで遠心容器1を移動して停止する。遠心容器1を
移動した後、遠心ゴブ3aのガラス粘度が104 ポアズ
になるまで冷却し、プレス主軸17を上昇させる。それ
により、主軸位置決め29と下型位置決め26とが嵌合
し、その時点で手でプレス主軸17の上昇を停止する。
プレス主軸17を停止した後、アーム開閉シリンダ37
を作動させて容器取り付けアーム35を開き、遠心容器
1をアーム11から外す。遠心容器1がアーム11から
外れた後、遠心容器1を支持したプレス主軸17を再度
上昇させ、遠心容器1内の下型2と予め上型ヒーター3
0によりガラス粘度で1012ポアズに相当する温度に加
熱保持された上型5とで遠心ゴブ3aをプレスし光学素
子を成形する。この成形が終了した後、プレス主軸17
を下降し、容器軸12と係合部38が対応する位置でプ
レス主軸17の下降を一時停止しする。そして、アーム
開閉シリンダ37を作動させて容器取り付けアーム35
を閉じ、容器軸12を係合部38に挿入して遠心容器1
をアーム11にセットする。これにより、遠心容器1は
再びアーム11に設置される。
【0030】本実施の形態によれば、アーム11に対す
る遠心容器1の取り付け、取り外しを確実に行うことが
で、遠心成形中に遠心容器1がアーム11から外れる等
が生じない。その他の効果は前記実施の形態1と同様で
ある。
【0031】[発明の実施の形態3]本発明の実施の形
態3を図7および図8に基づいて説明する。図7は本実
施の形態の光学素子成形装置に備えた遠心容器と下型位
置決めプレス部を示す断面図、図8は下型位置決めプレ
ス部を示す平面図である。なお、遠心容器の下型位置決
めと下型位置決めプレス部の主軸位置決め以外は、図4
に示す構成と同様であるため図示を省略し、以下の説明
においては必要に応じて図4の番号を用いて説明する。
【0032】本実施の形態の遠心容器1には、その底部
外周面に底部側を小径にしたテーパー形状の下型位置決
め26が設けられている。プレス主軸17の先端部に設
けた主軸位置決め29は、位置決め部材29a、29
b、29cにより3分割して構成され、位置決め部材2
9a〜29cを組み合わせた際に下型位置決め26が嵌
合する凹形状のテーパーからなる主軸位置決め29が形
成されるようになっている。位置決め部材29a、29
b、29cの外面には、ボルト(図示省略)によりプレ
ス主軸17の先端面にそれぞれ固定された位置決め開閉
シリンダ40a、40b、40cが取り付けられてい
る。また、各位置決め部材29a、29b、29cとプ
レス主軸17の間には、精度が±5μm以下のリニアガ
イド(図示省略)が設置され位置決め部材29a〜29
cが位置決めされるとともに、位置決め開閉シリンダ4
0a、40b、40cを作動させることにより位置決め
部材29a、29b、29cが3方向に開閉動し、閉動
作で位置決め部材29a〜29cが図8に示すように接
合し、主軸位置決め29が構成されるようになている。
その他の構成は図4と同様である。
【0033】次に、本実施の形態の成形装置を用いて光
学素子を成形する方法を作用とともに説明する。前記実
施の形態1と同様に、遠心成形した遠心ゴブ3aを位置
決め部材29a〜29cを接合した状態で主軸位置決め
29と下型位置決め26を嵌合させ、遠心容器1を支持
し上昇させて下型2と上型5との間で光学素子をプレス
成形する。成形終了後、プレス主軸17を降下させ、ア
ーム11が遠心容器1を保持する位置でプレス主軸17
の降下を停止させる。プレス主軸17が停止した後、位
置決め開閉シリンダ40a〜40cを作動させて位置決
め部材29a〜29cを外方向に移動して主軸位置決め
29を開き、主軸位置決め29と下型位置決め26との
嵌合を解除した後、さらにプレス主軸17を下降させ
る。それ以降の方法は実施の形態1と同様である。
【0034】本実施の形態によれば、主軸位置決め29
を3分割構成にしたので、主軸位置決め29と下型位置
決め26との嵌合を容易に解除することができる。位置
決めする構成が一体型では高精度で嵌合させるため成形
後抜けにくくなるが、本実施の形態のように3分割構成
にすると、そのような問題が生じない。また、高精度光
軸光学素子の成形の場合、高精度を得るため位置決め径
を大きくするが、位置決め径を大きくすると嵌合面積が
大きくなるため抜けにくくなるが、本実施の形態の構成
ではそのような問題は生じない。よって、高精度光学素
子の成形が可能になる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明では以下
の効果を得ることができる。請求項1の発明では、レン
ズ外径に関係なく形状精度が高く、かつ成形型の耐久性
も高くかつレンズと融着しにくい光学素子成形が可能に
なった。
【0036】請求項2の発明では、レンズ外径に関係な
く形状精度が高く、かつ成形型の耐久性も高くガラスと
融着しにくい光学成形装置が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学素子成形装置の支持部材を示す断
面図で、図1(a)は下型に溶融ガラスを供給した状
態、図1(b)は遠心成形の状態、図1(c)は下型と
上型による成形の状態をそれぞれ示している。
【図2】本発明の光学素子成形方法における遠心成形時
の冷却によるガラスの変形を示す断面図である。
【図3】本発明の光学素子成形装置を概念的に示す斜視
図である。
【図4】本発明の実施の形態1の光学素子成形装置を概
略的に示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1の光学素子成形装置に備
えた遠心成形部の一部を示す正面図である。
【図6】本発明の実施の形態2の光学素子成形装置に備
えた遠心容器の保持部を示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態3の光学素子成形装置に備
えた遠心容器と下型位置決めプレス部を示す断面図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態3の光学素子成形装置に備
えた下型位置決めプレス部を示す平面図である。
【図9】従来技術を示す断面図である。
【図10】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持部材(遠心容器) 2 下型 3 ガラスゴブ 5 上型 10 ノズル 11 アーム 12 容器軸 13 ジョイント 14 溝 15 モータ 16 回転軸 17 プレス主軸 20 溶融ガラス 21 坩堝 24 ホルダー 26 下型位置決め 27 下型ヒーター 29 主軸位置決め 29a、29b、29c 位置決め部材 35 容器取り付けアーム 36 回動軸 37 アーム開閉シリンダ 38 係合部 40a、40b、40c 位置決め開閉シリンダ A ガラス溶融供給部 B 遠心成形部 C 下型加熱部 D 下型位置決めプレス部 E 上型部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融容器内でガラス粘度で102 ポアズ
    以下に相当する温度に加熱した溶融ガラスを、水平方向
    へ回転自在なアームに揺動自在かつ着脱自在に取り付け
    た支持部材に保持した下型に供給し、前記アームの回転
    により前記下型を該下型が含まない位置を中心にして少
    なくとも300rpm以上の速度で回転させることによ
    り遠心力で前記供給ガラスを下型全面に流動させ、流動
    完了後にガラス粘度が104 ポアズから108 ポアズに
    相当する温度まで前記供給ガラスを冷却した後、プレス
    装置により前記支持部材を前記アームから取り外して下
    型と上型とにより前記供給ガラスをプレスすることを特
    徴とする光学素子成形方法。
  2. 【請求項2】 ガラスを溶融し下型に供給する手段と、
    水平方向に回転する回転軸を有するモータと、前記回転
    軸から水平方向に少なくとも1本以上設置されたアーム
    と、前記下型を内部に保持し前記アームの先端に揺動自
    在かつ着脱自在に取り付けた加熱可能な支持部材と、前
    記支持部材を前記アームから取り外すとともに前記下型
    と上型間に成形圧を付与しかつ前記支持部材の位置決め
    手段を設けたプレス主軸を備えたプレス装置を有するこ
    とを特徴とする光学素子成形装置。
JP25033495A 1995-09-28 1995-09-28 光学素子成形方法および装置 Withdrawn JPH0986939A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001083386A1 (de) * 2000-04-27 2001-11-08 Schott Glas Verfahren zur herstellung von dünnen glasartikeln durch pressen
WO2007029715A1 (ja) * 2005-09-06 2007-03-15 Asahi Glass Company, Limited 光学素子の成型装置

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