JPH0812341A - 溶融ガラス供給方法および装置 - Google Patents

溶融ガラス供給方法および装置

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JPH0812341A
JPH0812341A JP16638794A JP16638794A JPH0812341A JP H0812341 A JPH0812341 A JP H0812341A JP 16638794 A JP16638794 A JP 16638794A JP 16638794 A JP16638794 A JP 16638794A JP H0812341 A JPH0812341 A JP H0812341A
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JP
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glass
gas
nozzle
supply
glass supply
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JP16638794A
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English (en)
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Toshiaki Hayashi
俊明 林
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Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B7/00Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
    • C03B7/10Cutting-off or severing the glass flow with the aid of knives or scissors or non-contacting cutting means, e.g. a gas jet; Construction of the blades used

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラスの供給量にかかわらず、均一かつ所望
の粘度のガラスゴブを、所望の間隔で供給することがで
きる溶融ガラス供給方法および装置を提供することを目
的とする。 【構成】 ガラス供給ノズル1の先端に、ガス圧力また
はガス流を加える手段を設け、ノズル先端に作用するガ
ス圧力またはガス流により溶融ガラスの供給、停止を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガラス光学素子成形に使
用される溶融ガラスゴブの供給方法および装置に関し、
特に、供給間隔の制御が必要な溶融ガラスゴブの供給方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、特公平4
−43850号公報(以下、公報1)、特開平1−21
2236号公報(公報2)、特開平3−199129号
公報(公報3)がある。
【0003】公報1では、ガラス溶融るつぼ内にプラン
ジャー、供給ノズル先端に支えプレートを設置し、プラ
ンジャーの上下動により溶融ガラスの供給量を制御し、
支えプレートにより供給タイミングを制御する方法が開
示されている。この発明によれば、低粘度のガラスでも
ガラスゴブの供給タイミングを制御できる。
【0004】公報2では、溶融ガラスるつぼ上部を密閉
し、るつぼ内に生じる空気の層の圧力を変化させること
により、溶融ガラスの供給量を制御している。この発明
によっても、前述と同様に低粘度の溶融ガラスの供給量
を制御できる。
【0005】公報3では、溶融ガラス供給ノズル外周部
に加熱冷却手段を設置し、ノズルの温度制御を行う。こ
の発明では、ノズルの温度制御によりガラス滴下のタイ
ミングを制御する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の技術では、それぞれ以下のような問題点があった。
【0007】(1)公報1では、図10(a)に示され
るように溶融ガラスの供給、停止を支えプレート22に
て行っているが、低粘度のガラスは付着しやすいため、
同図(b)に示されるように支えプレート22が開くと
支えプレート22に融着し、ガラスの糸引き23が生じ
るという問題点があった。また発明内に記載されている
支えプレートの冷却を行うと糸引きは防止可能である
が、プレートとの接触面のガラスが固化するため均一な
所望の粘度のガラスは供給できない問題が生じる。
【0008】(2)公報2では、供給ガラスの結合力と
ノズル内部の壁との付着力が生じている範囲において、
溶融ガラス供給ノズル径が小さい場合については問題は
生じないものの、ノズル径が大きくなりかつ供給ガラス
粘度が低くなると、ガラスの結合力が低くなってノズル
中心部のガラスが落下するという問題点があった。また
壁面との付着力も低くなるためガラス流動が生じ、溶融
るつぼ上部での減圧ではガラスの流出は停止できないと
いう問題もあった。
【0009】(3)公報3では、ノズル径の大小にかか
わらず溶融ガラスの供給、停止は可能であるが、冷却に
よって停止させたガラスを再び加熱し供給すると、ガラ
スが流動開始する粘度で落下するため、初期のガラスは
温度が安定した状態でのガラスより粘度が高い状態で供
給され、よって供給されるガラス粘度の差が生じる問題
が発生する。特にノズル径が大きくなるとこの粘度差は
大きくなる。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、ガラスの供給量にかかわらず、均一かつ所望の粘度
のガラスゴブを、所望の間隔で供給することができる溶
融ガラス供給方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る本発明の溶融ガラス供給方法および装
置では、溶融ガラス供給部において、ノズル先端にガス
圧力またはガス流により溶融ガラスの供給、停止を行う
こととした。
【0012】また、請求項2では、溶融ガラス供給部先
端に、ガス圧力またはガス流を加える手段を設けること
とした。
【0013】また、請求項3に記載したように、前記ガ
スはガラス供給温度に加熱しておくのがよい。
【0014】また、請求項4に記載したように、前記ガ
ス圧力を加える手段はガラス供給部先端に開閉口とガス
導入口を有する容器から構成するとよい。
【0015】また、請求項5に記載したように、前記ガ
ス流を加える手段はガラス供給部先端の延長方向から9
0度傾いた範囲でかつガラス供給ノズル口方向に向かっ
てガス流が流れるようにするとよい。
【0016】また、請求項6に記載したように、前記ガ
ス流を加える手段は少なくとも2つ以上設けるとよい。
【0017】
【作用】請求項1,2に係わる作用を図1〜4を参照し
て説明する。図1に示されるようにガス導入方向よりガ
ラス供給ノズル1のガラス流動方向を逆の方向3からガ
ス圧力をかけることにより溶融ガラス2の流動は停止す
る。流出させるためには、ガス圧を大気解放することに
より可能である。流動するガラスの量、ノズル径により
流動する力は異なるがガス圧力を変化させることにより
対応可能である。またガラスと非接触で停止、流出可能
であるため、ガラス表面に不純物などの不良や、問題点
となる糸引きは生じない。
【0018】また図2〜4に示されるようにガラス流動
方向と逆の方向以外からガス流を流しても(ガス流方向
19)ガラス滴下後ガラス供給ノズル1先端にはガラス
がなく、かつガラスは粘性が高いため、ガス流はガラス
流動をさえぎる作用をもち、ガラス流を停止することが
できる。また同様にガス流を停止することにより、ガラ
スを流出可能である。装置概要としては図5に示される
ように溶融るつぼ4の下にガスノズル5が設置され、ガ
ラス供給口にガスを吹付ける。
【0019】請求項3の作用はガラスにガスを接触させ
るため、特に少量のガラスは粘度が上昇する。よって供
給の際、再加熱する必要があるが、ガラスに作用させる
ガスの温度を高くすることにより、ガラス表面の温度を
低下させることがないため、温度分布のないガラスゴブ
を供給できる。
【0020】請求項4の作用は、図1に示されるよう
に、ガス圧力でガラス流動を停止させるためにはノズル
先端部を密閉容器の状態にする必要がある。また密閉容
器においてガラス排出のためシャッタ21も必要とされ
る。
【0021】請求項5の作用は図2〜4に示されるよう
に、ガス流によるガラス排出停止は、ガラスの流動をさ
えぎる作用があれば良いため、ガラス流動方向の延長方
向から直角方向の範囲で可能である。
【0022】請求項6の作用は図4に示されるように、
ガラス供給ノズル1の径が大きくなると、ガス流による
ガラス流動停止は困難になる。しかしガス流19を増や
すことにより、ガラスを停止させる力が強くなるため、
ガス流を増やすことにより供給量の多いガラスでも対応
できる。
【0023】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明に係る溶融
ガラス供給方法および装置の実施例を説明する。
【0024】(実施例1)図6に実施例1の装置を示
す。本実施例はガラス成形レンズを製造するためのガラ
ス供給装置であり、ガラス供給ノズルの軸上かつ下方よ
りガスを吹付け、ガス流によりガラス供給を制御する。
【0025】ガラスは溶融るつぼ4により所定の温度に
加熱溶融される。るつぼ材はガラスと反応しない材料、
例えば白金もしくはその化合物が好ましい。るつぼ4は
ヒータ6により加熱される。ヒータ6は抵抗加熱ヒー
タ、もしくは溶融るつぼ4が導電性の材料であれば高周
波加熱が好ましい。溶融るつぼ4の下方にガラス供給ノ
ズル1が設置される。このガラス供給ノズル1もヒータ
6により加熱される。また溶融るつぼ4、ガラス供給ノ
ズル1は、断熱材14により外周部を囲み温度保持可能
になっている。
【0026】ガラス供給ノズル1の下方にガスノズル5
が設置される。ガスノズル5の先端部は、ガラス供給ノ
ズル1と同形状をしている。またガスノズル5はガスノ
ズル駆動シリンダ7上に固定され、ガラス供給方向と直
角方向かつ前後に駆動する。ガスノズル5から噴出させ
るガスはガラス成分を変化させないよう不活性ガスを用
いる。
【0027】ガスノズル5の下部かつ直角方向かつ対向
する位置に一対の成形型9が設置される。成形型9はガ
ラスと融着しにくく、かつ耐熱性の高い材料が用いられ
る。例えばセラミックス材料などを用いる。好ましく
は、WCに耐熱性コートを施したもの、AlN,SI
C,Cr2 3 などが良い。成形型9は型ヒータ8によ
り所定の温度に加熱される。また成形型9および型ヒー
タ8は型シリンダ10に設置され、対向する方向に駆動
する。
【0028】成形の際、ガラスを受けるために受け部材
12が設置される。受け部材12はガラスと融着しない
材料を用いる。好ましくは成形型と同材料または、B
N,PBN,カーボンなどを用いる。受け部材12は受
け部材駆動シリンダ13により固定される。受け部材駆
動シリンダ13は上下に駆動し、成形後、成形レンズ1
1を取出すため、受け部材駆動シリンダ13が下がり、
図示されていないアームにより取出される。
【0029】前記装置を用いた成形方法を示す。本実施
例ではBK7を用い両凸レンズを成形する方法を示す。
溶融るつぼ4は白金、成形型材はWC+CrNコートの
ものを使用した。また供給ガスはArガスを使用した。
ガラスを溶融るつぼ4にてガラス粘度で102 ポアズに
相当する温度に加熱溶融する。溶融されたガラス15は
ガラス供給ノズル1より流下する。断熱材14に囲まれ
た領域はヒータ6によりガラス粘度で102 ポアズに相
当する温度に加熱されガラスの冷却を防止する。流下し
てくるガラス15をガラス供給ノズル1の下方に設置さ
れているガスノズル5より噴出されるガスにより停止さ
せる。本ガラス供給ノズル径はφ10mmであり、ガスノ
ズル5の径も同径である。ガスは流量15l/min、圧力
2kg/cm2で行った。
【0030】ガスノズル駆動シリンダ7によりガスノズ
ル5を後退させ、ガラスを供給する。ガラス15は自重
で滴下し、受け部材12上に落下する。落下後、ガスノ
ズル5はガラス供給ノズル1の下に移動し、ガラス流出
を停止させる。ガラス落下後、型ヒータ8により予めガ
ラス粘度で1013.5ポアズに相当する温度に加熱された
成形型9が、型シリンダ10により前進し、滴下ガラス
を初期圧5kg/cm2で3秒間、その後50kg/cm2で10秒
間プレス成形した。成形後、受け部材12は受け部材駆
動シリンダ13により下降し、成形レンズ11を図示さ
れていないアームにより取出す。取出し終了後、再びガ
スノズル5が駆動し成形する。
【0031】本実施例によれば、ガスノズルの前後駆動
のみでガラス供給の制御が時間の間隔に関係なくでき
る。また断熱材およびヒータによりガラス供給雰囲気が
高温度に保持させるため、ガスを吹付けてもガラス温度
は均一になる。よって供給初期から一定の温度のガラス
が供給できる。
【0032】なお、本実施例ではガス温度を制御しなか
ったが、ガスノズル5内部にヒータを設置することによ
り熱風を吹付けることも可能である。ヒータ材としては
カンタル線、白金線が好ましい。これによりガラス供給
量が少ない場合でもガラス冷却がなくなり、均一な温度
のガラスが供給できる。ガラスに吹付けるガスの温度
は、供給ガラス量やガラスの粘度特性によって変化させ
る。
【0033】本実施例ではガスノズル5を1本とした
が、ガラス供給ノズル1の径が大きい場合、図7に示さ
れるようにガラス供給ノズル1の斜め下方より4本のガ
スノズル5によってガラス流動を停止させてもよい。こ
の場合ガスノズル5はノズル先端の延長上にガラス供給
ノズルが位置するように、ノズル先端部に角度を設け
る。またガスノズル5の図示されていない基端部には図
6と同様なガスノズル駆動シリンダ7が設置され、停止
の際、ガスノズル5を前進させガラスを停止させる。こ
のとき断熱材14に4ケ所穴を設けて、ガスノズル5を
挿通する。ガス流が斜め方向から噴出してもガラスに加
わる作用が停止する方向であればガラス流停止は可能で
ある。また、ガスノズル5の本数を増やすことにより、
さらにノズル径の大きいものも可能である。
【0034】(実施例2)図8に実施例2の装置を示
す。本実施例は実施例1と同様にガラス成形レンズを製
造するためのガラス供給装置であり、ガラス供給ノズル
と直角方向よりガスを吹付け、ガス流によりガラス供給
を制御する。この装置では、ガス流によりノズル先端部
に位置する溶融ガラス2表面の粘度が高くなるため、ノ
ズルから流出しにくくなりガラス流が停止する。粘度が
上昇したガラスにおいては、ガス停止後、ノズルヒータ
による加熱およびノズル内のガラス温度により、すぐに
粘度を低下させることが可能である。
【0035】ガラスは溶融るつぼ4により所定の温度に
加熱溶融される。るつぼ材はガラスと反応しない材料、
例えば白金もしくはその化合物が好ましい。溶融るつぼ
4はヒータ6により加熱される。ヒータは抵抗加熱ヒー
タ、もしくは溶融るつぼが導電性の材料であれば高周波
加熱が好ましい。溶融るつぼ4の下方にガラス供給ノズ
ル1が設置される。このガラス供給ノズル1もヒータ6
により加熱される。
【0036】また溶融るつぼ4、ガラス供給ノズル1
は、断熱材14により外周部を囲み温度保持可能になっ
ている。ガラス供給ノズル1の下方にガスノズル5が水
平の位置に設置される。ガスノズル5の片方にはガスの
噴出、停止のためのガスノズルバルブ17が設置され
る。ガスノズル5内を流れるガスはガラス成分を変化さ
せないため不活性ガスを用いる。
【0037】ガスノズル5の下部にガラス供給方向と直
角方向かつ対向する位置に一対の成形型9が設置され
る。成形型9とガスノズル5の間は、断熱材14および
ヒータ6によって加熱される。成形型9はガラスと融着
しにくく、かつ耐熱性の高い材料が用いられる。例えば
セラミックス材料などが上げられる。好ましくは、WC
に耐熱性コートを施したもの、AlN,SIC,Cr2
3 などが良い。成形型9は型ヒータ8により所定の温
度に加熱される。また成形型9および型ヒータ8は型シ
リンダ10に設置され、対向する方向に駆動する。
【0038】成形の際、ガラスを受けるために受け部材
12が設置される。受け部材はガラスと融着しない材料
が用いられる。好ましくは成形型と同材料または、B
N,PBN,カーボンなどが上げられる。受け部材12
は受け部材駆動シリンダ13により固定される。受け部
材駆動シリンダ13は上下に駆動し、成形後、成形レン
ズ11を取出すため、受け部材駆動シリンダ13が下が
り、図示されていないアームなどにより取出される。
【0039】前記装置を用いた成形方法を示す。本実施
例ではSF11を用い両凸レンズを成形する方法を示
す。溶融るつぼ4は白金、成形型材はWC+CrNコー
トのものを使用した。また供給ガスはArガスを使用し
た。ガラスを溶融るつぼにてガラス粘度で103 ポアズ
に相当する温度に加熱溶融する。溶融されたガラスはガ
ラス供給ノズル1より流下する。断熱材に囲まれた領域
はヒータ6によりガラス粘度で103 ポアズに相当する
温度に加熱されガラスの冷却を防止する。流下してくる
ガラスをガスノズル5より噴出されるガスにより停止さ
せる。本ガラス供給ノズル径はφ10mmであり、ガスノ
ズル5の径も同径である。ガスは流量20l/min、圧力
3kg/cm2で行った。
【0040】ガスノズルバルブ17によりガス流を停止
させ、ガラスを供給させる。ガラスは自重で滴下し、受
け部材12上に落下する。落下後、ガスノズルバルブ1
7が開きガス流が供給され、ガラス流出を停止させる。
ガラス落下後、型ヒータ8により予めガラス粘度で10
13.5ポアズに相当する温度に加熱された成形型9が、型
シリンダ10により前進し、滴下ガラスを初期圧5kg/c
m2で3秒間、その後50kg/cm2で10秒間プレス成形し
た。成形後、受け部材12は受け部材駆動シリンダ13
により下降し、成形レンズ11を図示されていないアー
ムにより取出した。取出し終了後、再びガスノズルバル
ブ17が閉じガラスを供給し成形する。
【0041】本実施例によれば、ガス流の噴出、停止の
みでガラス供給の制御が時間の間隔に関係なくできる。
また断熱材およびヒータによりガラス供給雰囲気が高温
度に保持させるため、ガスを吹付けてもガラス温度は均
一になる。よって供給初期から一定の温度のガラスが供
給できる。
【0042】なお、本実施例ではガス温度を制御しなか
ったが、ガスノズル5内部にヒータを設置することによ
り熱風を吹付けることも可能である。熱風の温度範囲は
ガラス粘度で、1012ポアズ以上が望ましい。それ以下
にするとガラスが停止しない問題が生じる。ヒータ材と
してはカンタル線、白金線が好ましい。これによりガラ
ス供給量が少ない場合でもガラス冷却がなくなり、均一
な温度のガラスが供給できる。ガラスに吹付けるガスの
温度は、供給ガラス量やガラスの粘度特性によって変化
させる。
【0043】(実施例3)図9に実施例3の装置を示
す。本実施例は実施例1と同様にガラス成形レンズを製
造するためのガラス供給装置であり、ガラス供給ノズル
先端部に密閉容器を設置し、容器内部の圧力を変化させ
ることにより、ガラス供給を制御する。
【0044】ガラスは溶融るつぼ4により所定の温度に
加熱溶融される。るつぼ材はガラスと反応しない材料、
例えば白金もしくはその化合物が好ましい。溶融るつぼ
4はヒータ6により加熱される。ヒータは抵抗加熱ヒー
タ、もしくは溶融るつぼが導電性の材料であれば高周波
加熱が好ましい。溶融るつぼ4の下方にガラス供給ノズ
ル1が設置される。このガラス供給ノズル1もヒータ6
により加熱される。また溶融るつぼ4、ガラス供給ノズ
ル1は、断熱材14により外周部を囲み温度保持可能に
なっている。ガラス供給ノズル1の下方に密閉容器20
が設置される。
【0045】密閉容器20の側面にはガスノズル5が水
平の位置に設置され、ガスノズル5の先にはガスの噴
出、停止のためのガスノズルバルブ17が設置される。
ガスノズル5内を流れるガスはガラス成分を変化させな
いため不活性ガスを用いる。密閉容器20の内壁にはヒ
ータ6が設置され、溶融ガラスと同温度に加熱される。
密閉容器の下部にガラス供給用のシャッタ16が設置さ
れ、シャッタ駆動シリンダ18により開閉する。シャッ
タ16と密閉容器20との間は耐熱性パッキンにて密閉
される。またパッキン材付近は水冷され、パッキンの劣
化を防止する。
【0046】シャッタ16の下部にガラス供給方向と直
角方向かつ対向する位置に一対の成形型9が設置され
る。成形型9とシャッタ16の間は、断熱材14および
ヒータ6によって囲まれ加熱される。成形型9はガラス
と融着しにくく、かつ耐熱性の高い材料が用いられる。
例えばセラミックス材料などが上げられる。好ましく
は、WCに耐熱性コートを施したもの、AlN,SI
C,Cr2 3 などが良い。成形型9は型ヒータ8によ
り所定の温度に加熱される。また成形型9および型ヒー
タ8は型シリンダ10に設置され、対向する方向に駆動
する。
【0047】また成形の際、ガラスを受けるために受け
部材12が設置される。受け部材はガラスと融着しない
材料が用いられる。好ましくは成形型と同材料または、
BN,PBN,カーボンなどが上げられる。受け部材1
2は受け部材駆動シリンダ13により固定される。受け
部材駆動シリンダ13は上下に駆動し、成形後、成形レ
ンズ11を取出すため、受け部材駆動シリンダ13が下
がり、図示されていないアームなどにより取出される。
【0048】前記装置を用いた成形方法を示す。本実施
例ではLaSFO3 を用い両凸レンズを成形する方法を
示す。溶融るつぼ4は白金、成形型材はCr2 3 のも
のを使用した。また供給ガスはArガスを使用した。ガ
ラスを溶融るつぼにてガラス粘度で10ポアズに相当す
る温度に加熱溶融する。溶融されたガラスはガラス供給
ノズル1より流下する。断熱材に囲まれた領域はヒータ
6によりガラス粘度で10ポアズに相当する温度に加熱
されガラスの冷却を防止する。流下してくるガラスをシ
ャッタ16が閉じ、ガスノズルバルブ17が開き、ガス
ノズル5より噴出されるガスにより密閉容器20内の圧
力が上昇しガラスを停止させる。ガスは圧力3kg/cm2
行った。
【0049】ガスノズルバルブ17を閉じ、シャッタ1
6がシャッタ駆動シリンダ18により開き、密閉容器2
0内の圧力が低下することによりガラスを供給させる。
ガラスは自重で滴下し、受け部材12上に落下する。落
下後、シャッタ16が閉じ、ガスノズルバルブ17が開
き、ガスが供給され、ガラス流出を停止させる。ガラス
落下後、型ヒータ8により予めガラス粘度で1013.5
アズに相当する温度に加熱された成形型9が、型シリン
ダ10により前進し、滴下ガラスを初期圧5kg/cm2で3
秒間、その後50kg/cm2で10秒間プレス成形した。成
形後、受け部材12は受け部材駆動シリンダ13により
下降し、成形レンズ11を図示されていないアームによ
り取出した。取出し終了後、再びガスノズルバルブ17
が閉じ、シャッタ16が開き、ガラスを供給し成形す
る。
【0050】本実施例によれば、ガラス供給ノズル先端
部のガス圧力のみでガラス供給の制御が時間の間隔に関
係なくガラス供給ができる。また本実施例はガラス供給
ノズル内で溶融ガラスが待機するため、ガラス温度が常
に均一である。よって供給初期から一定の温度のガラス
が供給できる。
【0051】なお、本実施例ではガス温度を制御しなか
ったが、密閉容器20に設置されるヒータ6によりガス
が加熱されるためガス加熱の必要はない。しかし大口径
になるとガス量が増えるため、ノズル先端のガラスが冷
える可能性があるため、この場合ガスノズル5内部にヒ
ータを設置することにより熱風を吹付けると効果的であ
る。ヒータ材としてはカンタル線、白金線が好ましい。
これによりガラス供給量が多い場合でもガラス冷却がな
くなり、均一な温度のガラスが供給できる。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果がある。
【0053】請求項1,2によれば、ガラスの供給量に
かかわらず、均一かつ所望の粘度のガラスゴブを、所望
の間隔で供給することができる。
【0054】請求項3によれば、ガラスゴブの温度を均
一にすることができる。
【0055】請求項4,5によれば、ガラスゴブを所望
の間隔で供給することができる。
【0056】請求項6によれば、ガラス供給量の多いも
のでも所望の間隔で供給することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶融ガラス供給方法および装置の動作
原理を説明する図である。
【図2】本発明の溶融ガラス供給方法および装置の動作
原理を説明する図である。
【図3】本発明の溶融ガラス供給方法および装置の動作
原理を説明する図である。
【図4】本発明の溶融ガラス供給方法および装置の動作
原理を説明する図である。
【図5】本発明の溶融ガラス供給方法および装置の動作
原理を説明する図である。
【図6】本発明の実施例1による溶融ガラス供給装置を
示す斜視図である。
【図7】実施例1の溶融ガラス供給装置の変形例を示す
斜視図である。
【図8】本発明の実施例2による溶融ガラス供給装置を
示す斜視図である。
【図9】本発明の実施例3による溶融ガラス供給装置を
示す斜視図である。
【図10】従来技術の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 ガラス供給ノズル 2 溶融ガラス 3 ガス圧方向 4 溶融るつぼ 5 ガスノズル 6 ヒータ 7 ガスノズル駆動シリンダ 8 型ヒータ 9 成形型 10 型シリンダ1 11 成形レンズ 12 受け部材 13 受け部材駆動シリンダ 14 断熱材 15 溶融ガラス 16 シャッタ 17 ガスノズルバルブ 18 シャッタ駆動シリンダ 19 ガス流方向 20 密閉容器 21 シャッタ 22 支えプレート 23 ガラス糸引き

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融ガラス供給部において、ノズル先端
    にガス圧力またはガス流により溶融ガラスの供給、停止
    を行うことを特徴とする溶融ガラス供給方法。
  2. 【請求項2】 溶融ガラス供給部先端に、ガス圧力また
    はガス流を加える手段からなる溶融ガラス供給装置。
  3. 【請求項3】 前記ガスはガラス供給温度に加熱されて
    いることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ガス圧力を加える手段はガラス供給
    部先端に開閉口とガス導入口を有する容器からなること
    を特徴とする請求項2記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記ガス流を加える手段はガラス供給部
    先端の延長方向から90度傾いた範囲でかつガラス供給
    ノズル口方向に向かってガス流が流れることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ガス流を加える手段は少なくとも2
    つ以上であることを特徴とする請求項2記載の装置。
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