JPH09101200A - イメ−ジセンサ− - Google Patents

イメ−ジセンサ−

Info

Publication number
JPH09101200A
JPH09101200A JP7282389A JP28238995A JPH09101200A JP H09101200 A JPH09101200 A JP H09101200A JP 7282389 A JP7282389 A JP 7282389A JP 28238995 A JP28238995 A JP 28238995A JP H09101200 A JPH09101200 A JP H09101200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image sensor
photosensitive element
group
general formula
oxytitanium phthalocyanine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7282389A
Other languages
English (en)
Inventor
Itaru Yamazaki
至 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7282389A priority Critical patent/JPH09101200A/ja
Publication of JPH09101200A publication Critical patent/JPH09101200A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】直読の可能な原稿幅サイズイメ−ジセンサ−を
提供することである。 【解決手段】絶縁性基体上に少なくとも個別電極、共通
電極及び感光素子を設けて構成されるイメ−ジセンサ−
において、該感光素子がオキシチタニウムフタロシアニ
ンと下記構造式の化合物を有効成分として含有する光導
電膜を有することを特徴とするイメ−ジセンサ−。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイメ−ジセンサ−に
関する。
【0002】
【従来の技術】感光素子に光導電材料を用いたイメ−ジ
センサ−は、小型化高信頼化に優れ、また、量産効果に
よる低価格化も容易なことから、ファクシミリ等におけ
る画像読み取り装置に広く用いられている。
【0003】従来、感光素子として知られているものと
しては、硫化カドミウム、アモルファスシリコンを用い
た感光素子として特開昭59−54373号公報、特開
昭59−112651号公報、特開昭59−11017
7号公報等があり、P−C−Siを使用した感光素子と
しては特開昭58−118116号公報が挙げられ、ま
た、「日経エレクトロニクス」(1982年4月26
日)では硫化カドミウム、アモルファスシリコンの他に
CdSe、Se−As−Te等を用いた感光素子を紹介
している。
【0004】しかしながら、上記の光導電材料を用いた
イメ−ジセンサ−は成膜方法、感光特性等から感光素子
を大きく作成することは困難であり、原稿読み取りに縮
小光学レンズを必要とし、焦点距離を確保するために画
像読み取り装置全体の大きさが大きくなる問題点があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、直読
の可能な原稿幅サイズイメ−ジセンサ−を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は絶縁性基体上に
少なくとも個別電極、共通電極及び感光素子を設けて構
成されるイメ−ジセンサ−において、該感光素子がオキ
シチタニウムフタロシアニンと一般式(1)で示される
スチルベン化合物を有効成分として含有する光導電膜を
有することを特徴とするイメ−ジセンサ−から構成され
る。 一般式(1)
【化7】 式中、Xは−CHCH−または−CH=CH−を示
し、R及びRはアルキル基、芳香環基または複素環
基を示し、R及びRは水素原子、アルキル基、アル
コキシ基またはハロゲン原子を示し、Rは水素原子、
アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子またはニトロ
基を示す。
【0007】また、本発明は絶縁性基体上に少なくとも
個別電極、共通電極及び感光素子を設けて構成されるイ
メ−ジセンサ−において、該感光素子がオキシチタニウ
ムフタロシアニンと一般式(2)で示されるフルオレン
化合物を有効成分として含有する光導電膜を有すること
を特徴とするイメ−ジセンサ−から構成される。 一般式(2)
【化8】 式中、Ar及びArは置換基を有してもよい芳香環
を示し、R及びRは水素原子、アルキル基、アラル
キル基またはアリ−ル基を示し、Rは水素原子、アル
キル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。
【0008】本発明は絶縁性基体上に少なくとも個別電
極、共通電極及び感光素子を設けて構成されるイメ−ジ
センサ−において、該感光素子がオキシチタニウムフタ
ロシアニンと一般式(1)で示されるスチルベン化合物
と一般式(2)で示されるフルオレン化合物を有効成分
として含有する光導電膜を有することを特徴とするイメ
−ジセンサ−から構成される。 一般式(1)
【化5】 式中、Xは−CHCH−または−CH=CH−を示
し、R及びRはアルキル基、芳香環基または複素環
基を示し、R及びRは水素原子、アルキル基、アル
コキシ基またはハロゲン原子を示し、Rは水素原子、
アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子またはニトロ
基を示す。 一般式(2)
【化6】 式中、Ar及びArは置換基を有してもよい芳香環
を示し、R及びRは水素原子、アルキル基、アラル
キル基またはアリ−ル基を示し、Rは水素原子、アル
キル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。
【0009】上記表現において、アルキル基としてはメ
チル、エチル、プロピル等の基、アラルキル基としては
ベンジル、フェネチル、ナフチルメチル等の基、芳香環
基としてはフェニル、ナフチル等の基、複素環基として
はピリジル、キノリル、チエニル、フリル等の基、アル
コキシ基としてはメトキシ、エトキシ、プロポキシ等の
基、また、これ等の基における置換基としては例えばメ
チル、エチル、プロピル等のアルキル基、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ等のアルコキシ基、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子または
ニトロ基が挙げられる。更に芳香環としてはベンゼン
環、ナフタレン環が挙げられる。
【00010】本発明者等は、直読可能な原稿幅サイズ
のイメ−ジセンサ−を作成すべく、オキシチタニウムフ
タロシアニンを利用した感光素子用の光導電材料につい
て研究の結果、オキシチタニウムフタロシアニン単体を
主成分とした光導電膜よりも、オキシチタニウムフタロ
シアニンとスチルベン化合物またはフルオレン化合物の
少なくとも一方とを主成分とした光導電膜が、とりわ
け、I型オキシチタニウムフタロシアニンとスチルベン
化合物またはフルオレン化合物の少なくとも一方とを主
成分とする光導電膜がキヤリアの移動度が大きく、応答
速度が改善され、繰り返し使用時のSN比低下、強露光
時の光メモリ−特性においても改善され、感光素子用の
光導電材料として好適に用いられることを見出して、本
発明に到達したものである。
【0011】本発明のイメ−ジセンサ−を用いた画像読
み取り装置の構成について説明すると、図3は本発明の
イメ−ジセンサ−を用いた画像読み取り装置の1例の該
略構成図である。この例の画像読み取り装置は照明光源
8、導光系としてのロッドレンズアレイ10、アレイ状
に感光素子が設けられたイメ−ジセンサ−9を有し、そ
の他イメ−ジセンサ−駆動のために不図示の読み取り回
路及び走査回路が必要となる。照明光源8から放出され
た光は原稿7を反射し、ロッドレンズアレイ10を通っ
てイメ−ジセンサ−9に照射される。このイメ−ジセン
サ−9から読み出し回路を用いて原稿7の情報が読み出
されるわけであるが、読み出し方式には、リアルタイム
方式と電荷蓄積方式の2方式がある。
【0012】図4の(A)はリアルタイム方式の読み出
し回路の1例を示す回路図であり、図4の(B)は電荷
蓄積方式の読み出し回路の1例を示す回路図である。
【0013】図4の(A)においてイメ−ジセンサ−9
の各感光素子17は各感光素子17の一方に直列にブロ
ッキングダイオ−ド15の陰極を接続し、他方に切替ス
イッチ16を個別電極14を介して接続し、ブロッキン
グダイオ−ド15の陽極側を共通電極13に接続する。
共通電極13は電源11、負荷抵抗12、電流検知手段
18を介して、切替スイッチ16の他方と共通に接続さ
れる。リアルタイム方式は上記回路構成により、切替ス
イッチ16を順次切換えることによって、感光素子17
の抵抗変化を電流変化に変換し、電流検知手段18によ
って光電変換出力信号として取り出すものである。
【0014】次に、本発明のイメ−ジセンタ−の構成の
1例を説明すると、図1の(A)〜(D)は構成の1例
を説明するための概略的部分構成図である。感光素子の
光導電膜の構成例として、図1の(A)及び(B)に単
層方式、図1の(C)及び(D)に積層方式を示した。
【0015】単層方式は同一光導電層1内に本発明にお
ける光導電材料を分散させて層形成する場合に用い、積
層方式は本発明における光導電材料を各光導電層(ここ
では第一の光導電層1aと第二の光導電層1bの2層)
ごとに組成比、材質等を変えて層形成する場合に用いら
れるものである。
【0016】感光素子の構成としては、図1の(A)及
び(C)に示したプレナ−方式と図1の(B)及び
(D)に示したサンドイッチ方式とがある。サンドイッ
チ方式は絶縁性基板3上において、上部電極2aと下部
電極2b間に光導電層1または光導電層1a、1bを挟
んだものであり、サンドイッチ方式は光導電層厚が電極
間隔となるため電極間隔を高精度、かつ、容易に制御で
きる長所がある。一方、プレナ−方式は絶縁性基板3上
で電極2を同時に形成するものであり、サンドイッチ方
式に比して耐ピンホ−ル特性に優れ、電極を1回の工程
で作成できるので工程が容易化できる長所がある。
【0017】次に、感光素子を構成する材料及び処方に
ついて説明すると、本発明のイメ−ジセンタ−に用いる
絶縁性基板としては、例えば基板側から受光する場合に
は透光性のガラス、セラミック、プラスチックまたはこ
れ等を組み合わせたものを用いる。なお、基板上に形成
される光導電膜側から光照射する場合は、非透光性の絶
縁性基板でもよく、また金属等の非絶縁性の基板上に絶
縁処理された基板であってもよい。
【0018】絶縁性基板上に設置されるセンサ−駆動用
の個別電極、共通電極としては、例えばアルミニウム、
チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバル
ト、ニッケル、銅、亜鉛、鉛、スズ、銀、金、モリブデ
ン、タングステン等の金属膜、これ等金属及び合金2種
以上の多層膜が用いられ、必要に応じて、ITO、酸化
インジウム等の透光性導電膜が用いられる。これ等の導
電膜はスパッタ−法、蒸着法、CVD法等の方法により
成膜され、成膜後にフォトエッチング法等の方法により
所望の形状の電極に形成される。また、工業的にもよく
知られているマスク蒸着法、スクリ−ン印刷法、リフト
オフ法等の方法により電極を形成することもできる。導
電膜の膜厚は0.001〜10μmがよく、更に好まし
くは0.01〜5μmがよい。
【0019】個別電極と共通電極が基板上に平面的に設
置されるプレ−ナ−型(図1の(A)及び(C)図示)
の場合は、絶縁性基板上に光導電膜形成後、電極を積層
させてイメ−ジセンサ−を作成する。一方、基板上に上
部電極、光導電膜、下部電極と積層するサンドイッチ型
(図1の(B)及び(D)図示)の場合は、下部電極を
形成し、次に光導電膜を形成した後、上部電極を前での
材料及び方法で積層させてイメ−ジセンサ−を作成す
る。上部電極及び下部電極の材料は同一である必要はな
く、光導電膜の特性を妨げないものが望ましい。
【0020】光導電膜は、絶縁性樹脂及びオキシチタニ
ウムフタロシアニンと一般式(1)で示されるスチルベ
ン化合物または一般式(2)で示されるフルオレン化合
物の少なくとも一方とを有効成分として含有する。前述
のように、光導電膜が同一層内に樹脂中に分散されたオ
キシチタニウムフタロシアニンと前記スチルベン化合物
または前記フルオレン化合物の少なくとも一方とを含有
する単層方式、光導電膜が樹脂中に分散されたオキシチ
タニウムフタロシアニンを含有する層と樹脂中に前記ス
チルベン化合物または前記フルオレン化合物の少なくと
も一方とを含有する層の積層構造により構成される積層
方式等の光導電膜がある。
【0021】光導電膜に用いる絶縁性樹脂としては、例
えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリ
エステル、ポリカ−ボネ−ト、ポリアリレ−ト、ポリア
ミド、ポリイミド、ブチラ−ル樹脂、ベンザ−ル樹脂等
が挙げられ、成膜性、感光素子としての電気的特性等か
ら選択される。また、これ等樹脂固有の特性を補う目的
で2種以上の絶縁性樹脂を用いたり、可塑剤、酸化防止
剤等を混合することも可能である。
【0022】光導電膜が単層方式の場合、使用されるオ
キシチタニウムフタロシアニン及び前記スチルベン化合
物または前記フルオレン化合物の少なくとも一方と絶縁
性樹脂との混合重量比を示す。 オキシチタニウムフタロシアニン/絶縁性樹脂:1/5
〜5/1 前記スチルベン化合物・前記フルオレン化合物/絶縁性
樹脂:1/5〜2/1
【0023】光導電膜が積層方式の場合、使用されるオ
キシチタニウムフタロシアニン及び前記スチルベン化合
物または前記フルオレン化合物の少なくとも一方と絶縁
性樹脂との混合重量比を示す。 オキシチタニウムフタロシアニン/絶縁性樹脂:1/1
0〜10/1 前記スチルベン化合物・前記フルオレン化合物/絶縁性
樹脂:1/5〜2/1 前記スチルベン化合物と前記フルオレン化合物とを混合
して使用する場合、使用されるゼンキスチルベン化合物
と前記フルオレン化合物との混合比を示す。 前記スチルベン化合物/前記フルオレン化合物:1/9
9〜99/1
【0024】オキシチタニウムフタロシアニン及び前記
スチルベン化合物・前記フルオレン化合物の絶縁性樹脂
に対する混合比率が多すぎると光導電膜と電極及び絶縁
性基板との密着性が低下し、信頼性が損なわれる。ま
た、少なすぎると光導電率が小さくなり、SN比(光電
流/暗電流)を上げることができない。
【0025】光導電膜の膜厚は単層方式においては0.
1〜5μm、好ましくは0.2〜2μmがよく、光導電
膜が積層方式においては、オキシチタニウムフタロシア
ニン層の膜厚は0.1〜2μm、好ましくは0.05〜
1μmがよく、前記スチルベン化合物または前記フルオ
レン化合物の少なくとも一方を含有する層は0.5〜5
0μm、好ましくは1〜20μmがよい。光導電膜の各
層は、例えばディッピング法、ドクタ−ブレ−ド法、ス
プレ−法、ロ−ルコ−ト法等の塗布方法により容易に形
成することができる。
【0026】本発明においては光導電膜にはオキシチタ
ニウムフタロシアニン及び前記スチルベン化合物及びま
たは前記フルオレン化合物を混合し、相互の特性を補う
ことも可能である。また、各種特性の向上及び安定化を
図るために他の添加物を加えてもよい。また、光導電層
を環境及び外力から守るための保護層及びピット間分離
の機能を有する光遮断層等を光導電膜上に設けることも
できる。また、絶縁性基板及び電極との密着性改善及び
光導電膜と電極間の電気的改質のために電極及び絶縁性
基板と光導電層との間に新たな層を設けることも可能で
ある。
【0027】本発明において用いられるオキシチタニウ
ムフタロシアニンはα型(特開昭61−239248号
公報)、A型(特開昭62−67094号公報)等を用
いることができるが、I型(特開平3−128973号
公報)を用いることがより望ましい。
【0028】本発明において用いられるI型オキシチタ
ニウムフタロシアニンのX線回折パタ−ンは、図6に示
すようにブラッグ角(2θ±0.2°)の9.0°、1
4.2°、23.9°及び27.1°の位置に強いピ−
クを示す。上記ピ−クはピ−ク強度の強い上位4点を採
ったものであり、主要なピ−クとなっている。
【0029】オキシチタニウムフタロシアニンの構造は
下記式で表される。
【化9】 式中、X1 、X2 、X3 及びX4 は塩素原子または臭素
原子を表わし、k、m、n及びpは0〜4の整数であ
る。
【0032】本発明において用いられる一般式(1)で
示されるスチルベン化合物と一般式(2)で示されるフ
ルオレン化合物の具体例を表1〜7に掲げる。
【0033】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【0034】
【発明の実施の形態】本発明のイメ−ジセンサ−は次の
ようにして製造される。
【0035】ポリアミド樹脂、編成ポリアミド樹脂、メ
タノ−ル及びn−ブチルアルコ−ルの溶液を調製し、こ
の溶液をマイラ−基板上に図2の(A)に示した共通電
極、個別電極となるIn電極5及び6を有する基
板上に塗布し、乾燥し、次に、I型オキシチタニウムフ
タロシアニン、化合物例3のスチルベン化合物、ポリビ
ニルブチラ−ル、シクロヘキサノンを混合し、サンドミ
ルにて十分に分散を行い、更にテトラヒドロフランで希
釈し、光導電膜用塗料を調製した。この塗料をポリアミ
ド樹脂層を形成したマイラ−基板上にディピング法にて
塗布し、乾燥し光導電膜を形成し、イメ−ジセンサ−を
作成した。
【0036】
【実施例】
実施例1 ポリアミド(商品名CM−8000、東レ(株)製)4
重量部、編成ポリアミド(商品名EF−30T、帝国化
学(株)製)6重量部、メタノ−ル60重量部及びn−
ブチルアルコ−ル30重量部の溶液を調製し、次いで、
この溶液をマイラ−基板上に図2の(A)に示した共通
電極、個別電極となるIn23 電極5及び6を有する
基板上に塗布し、乾燥後の膜厚を0.3μmとした。
【0037】次に、I型オキシチタニウムフタロシアニ
ン15重量部、化合物例3のスチルベン化合物10重量
部、ポリビニルブチラ−ル15重量部、シクロヘキサノ
ン65重量部を混合し、サンドミルにて十分に分散を行
った。更にテトラヒドロフランで希釈、固形分濃度を2
重量%とし、光導電膜用塗料を調製した。この塗料をポ
リアミド層を形成したマイラ−基板上にディピング法に
て塗布し、乾燥後の膜厚を8μmとし、光導電膜4を形
成し、イメ−ジセンサ−(No.1)を作成した。な
お、本実施例では電極、光導電膜の積層順が図1の
(A)及び(C)とは逆になっている。
【0038】実施例2 実施例1において用いたスチルベン化合物に代えて、化
合物例53のフルオレン化合物を用いた他は、実施例1
と同様な方法でイメ−ジセンサ−(No.2)を作成し
た。
【0039】実施例3 実施例1において用いたI型オキシチタニウムフタロシ
アニン(図7にX線回折図を示す)とスチルベン化合物
に代えて、α型オキシチタニウムフタロシアニンと化合
物例60のフルオレン化合物を用いた他は、実施例1と
同様な方法でイメ−ジセンサ−(No.3)を作成し
た。
【0040】比較例1 実施例1と同様にして、In23 電極の形成された基
板上に0.3μm厚のポリアミド層を形成した。次に、
実施例1で使用したと同じI型オキシチタニウムフタロ
シアニン15重量部、ポリビニルブチラ−ル15重量
部、シクロヘキサノン65重量部を混合し、サンドミル
にて十分に分散を行った。更にテトラヒドロフランで希
釈、固形分濃度を2重量%とし、光導電膜用塗料を調製
した。実施例1と同様の方法で光導電膜を塗布し、乾燥
後の膜厚8μmとし、比較イメ−ジセンサ−(No.
4)を作成した。
【0041】比較例2 比較例1において用いたI型オキシチタニウムフタロシ
アニンに代えてα型オキシチタニウムフタロシアニンを
用いた他は、比較例1と同様の方法で比較イメ−ジセン
サ−(No.5)を作成した。
【0042】実施例4 マイラ−基板上に図2の(B)に示した個別電極となる
アルミニウム電極6aを有する基板を作成し、次に、I
型オキシチタニウムフタロシアニン15重量部、ポリビ
ニルブチラ−ル5重量部、シクロヘキサノン85重量部
を混合し、サンドミルにて十分に分散を行った。更にテ
トラヒドロフランで希釈、固形分濃度を1重量%とし、
I型オキシチタニウムフタロシアニン塗料を調製した。
アルミニウム電極6aを有する基板上にI型オキシチタ
ニウムフタロシアニン塗料を塗布、乾燥して0.2μm
厚のI型オキシチタニウムフタロシアニン層を形成し
た。
【0043】次に、化合物例9のスチルベン化合物10
重量部、ポリカ−ボネ−ト(商品名パンライトL−12
50、帝人化成(株)製)10重量部及びテトラヒドロ
フラン50重量部を溶解し、スチルベン化合物塗料を調
製し、この塗料を先のI型オキシチタニウムフタロシア
ニン層の上に塗布、乾燥して8μmのスチルベン化合物
層を形成した。
【0044】更にスチルベン化合物層上に図2の(B)
に示した共通電極となるIn23電極5aを蒸着し、
イメ−ジセンサ−(No.6)を作成した。
【0045】実施例5 実施例4における化合物例9に代えて化合物例37のス
チルベン化合物を用いた他は、実施例4と同様の方法で
イメ−ジセンサ−(No.7)を作成した。
【0046】実施例6 実施例4におけるI型オキシチタニウムフタロシアニン
と化合物例9に代えてA型オキシチタニウムフタロシア
ニン(図8にX線回折図を示す)と化合物例66のフル
オレン化合物を用いた他は、実施例4と同様の方法でイ
メ−ジセンサ−(No.8)を作成した。
【0047】実施例7 実施例4における化合物例9に代えて、化合物例9のス
チルベン化合物と化合物例60のフルオレン化合物を混
合重量比1/9で混合したものを用いた他は、実施例4
と同様の方法でイメ−ジセンサ−(No.9)を作成し
た。
【0048】比較例3 実施例4と同様にアルミニウム電極パタ−ンを有するマ
イラ−基板を作成し、実施例4と同様にI型オキシチタ
ニウムフタロシアニン層を塗布し、スチルベン層を設け
ず、図2の(B)のIn23 共通電極を蒸着し、比較
イメ−ジセンサ−(No.10)を作成した。
【0049】比較例4 比較例3においてI型オキシチタニウムフタロシアニン
に代えてA型オキシチタニウムフタロシアニンを用いた
他は、比較例3と同様にして比較イメ−ジセンサ−(N
o.11)を作成した。
【0050】No.1〜11のイメ−ジセンサ−につい
て、SN比(光電流/暗電流)、繰り返し200回使用
後のSN比、強露光1500ルックス、5分間照射後の
SN比及び光応答速度(立上がり時間:Tu、立下がり
時間:Td)を表8〜10に示す。
【0051】ただし、実施例1、2、3、比較例1、2
の感光素子構造はプレナ−型、実施例4、5、6、7、
比較例3、4の感光素子構造はサンドイッチ型であり、
個別電極間距離は10μm、電極膜厚0.5μmであ
る。
【0052】SN比は感光素子に直流電圧を印加し、電
界強度5×104 V/cmの電界下における光電流/暗
電流で表わした。また、光応答速度は5×104 V/c
mにおける光電流波形(図5参照)よりTu、Tdを求
めた。ここで、図5に示すように、Tuは光電流が最大
電流値の10%から90%になるまでの時間、Tdは光
電流が最大電流値の90%から10%になるまでの時間
をいう。SN比、光応答速度共に測定時の照射光量はタ
ングステンランプで200ルックスである。
【0053】
【表8】
【表9】
【表10】
【0053】表8〜10において、イメ−ジセンサ−N
o.1、No.2及びNo.3はオキシチタニウムフタ
ロシアニンとスチルベン化合物及びまたはフルオレン化
合物とを同一層に分散させた単層方式を用いたが、スチ
ルベン化合物及びまたはフルオレン化合物を含まない比
較イメ−ジセンサ−No.4、No.5、No.10及
びNo.11より優れ、高感度のSN比、繰り返し特
性、耐強露光性能を示すことが知られる。特に積層方式
であるNo.6、No.7及びNo.8及びNo.9で
は103 台のSN比が得られ、改善効果は著しい。応答
速度においても各実施例のイメ−ジセンサ−は比較例の
イメ−ジセンサ−と比べ改善効果は歴然としており、、
本発明における特定のオキシチタニウムフタロシアニン
と特定のスチルベン化合物及びまたは特定のフルオレン
化合物とを有効成分とする効果は明らかである。また、
特にI型オキシチタニウムフタロシアニンと特定のスチ
ルベン化合物及びまたは特定のフルオレン化合物を用い
たNo.1、No.2、No.6、No.7及びNo.
9において、その効果は顕著である。
【0054】
【発明の効果】本発明のイメ−ジセンサ−は、光導電膜
の大面積な成膜が可能であり、その結果、長尺な等倍型
イメ−ジセンサ−を作成することが可能となる。更にま
た特定のオキシチタニウムフタロシアニンと特定のスチ
ルベン化合物及びまたは特定のフルオレン化合物を用い
ることにより、SN比、繰り返し特性、耐強露光性に優
れた有機感光素子が得られるという顕著な効果をそうす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイメ−ジセンサ−の1構成例を説明す
るための概略的部分構成図である。
【図2】本発明のイメ−ジセンサ−のアレイ状構成を示
す概略的平面図である。
【図3】本発明のイメ−ジセンサ−を用いた画像読み取
り装置の1例を示す概略的構成図である。
【図4】読み出し回路の1例を示す回路図である。
【図5】5×104 V/cmの電界下における光電流の
波形図である。
【図6】I型オキシチタニウムフタロシアニンのX線回
折図である。
【図7】α型オキシチタニウムフタロシアニンのX線回
折図である。
【図8】A型オキシチタニウムフタロシアニンのX線回
折図である。
【符号の説明】
1 光導電層 1a 光導電層 1b 光導電層 2 電極 2a 上部電極 2b 下部電極 3 絶縁性基板 4 光導電膜 5 In23 電極 5a In23 電極 6 In23 電極 6a Al電極 7 原稿 8 光源 9 イメ−ジセンサ− 10 ロッドレンズアレイ 11 電源 12 負荷抵抗 13 共通電極 14 個別電極 15 ブロッキングダイオ−ド 16 スイッチ 17 感光素子 18 電流検知手段 19 電界効果型トランジスタ− 20 コンデンサ− 21 走査回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/146 H01L 27/14 C 51/10 31/08 T 31/08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基体上に少なくとも個別電極、共
    通電極及び感光素子を設けて構成されるイメ−ジセンサ
    −において、該感光素子がオキシチタニウムフタロシア
    ニンと一般式(1)で示されるスチルベン化合物を有効
    成分として含有する光導電膜を有することを特徴とする
    イメ−ジセンサ−。 一般式(1) 【化1】 式中、Xは−CH2 CH2 −または−CH=CH−を示
    し、R1 及びR2 はアルキル基、芳香環基または複素環
    基を示し、R3 及びR4 は水素原子、アルキル基、アル
    コキシ基またはハロゲン原子を示し、R5 は水素原子、
    アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子またはニトロ
    基を示す。
  2. 【請求項2】 絶縁性基体上に少なくとも個別電極、共
    通電極及び感光素子を設けて構成されるイメ−ジセンサ
    −において、該感光素子がオキシチタニウムフタロシア
    ニンと一般式(2)で示されるフルオレン化合物を有効
    成分として含有する光導電膜を有することを特徴とする
    イメ−ジセンサ−。 一般式(2) 【化2】 式中、Ar1 及びAr2 は置換基を有してもよい芳香環
    を示し、R6 及びR7 は水素原子、アルキル基、アラル
    キル基またはアリ−ル基を示し、R8 は水素原子、アル
    キル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。
  3. 【請求項3】 絶縁性基体上に少なくとも個別電極、共
    通電極及び感光素子を設けて構成されるイメ−ジセンサ
    −において、該感光素子がオキシチタニウムフタロシア
    ニンと一般式(1)で示されるスチルベン化合物と一般
    式(2)で示されるフルオレン化合物を有効成分として
    含有する光導電膜を有することを特徴とするイメ−ジセ
    ンサ−。 一般式(1) 【化3】 式中、Xは−CHCH−または−CH=CH−を示
    し、R及びRはアルキル基、芳香環基または複素環
    基を示し、R及びRは水素原子、アルキル基、アル
    コキシ基またはハロゲン原子を示し、Rは水素原子、
    アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子またはニトロ
    基を示す。 一般式(2) 【化4】 式中、Ar及びArは置換基を有してもよい芳香環
    を示し、R及びRは水素原子、アルキル基、アラル
    キル基またはアリ−ル基を示し、Rは水素原子、アル
    キル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。
  4. 【請求項4】 オキシチタニウムフタロシアニンがCu
    Kα特性のX線回折におけるブラッグ角2θ±2°が
    9.0°、14.2°、23.9°及び27.1°に強
    いピ−クを有する結晶形のI型オキシチタニウムフタロ
    シアニンである請求項1または2または3記載のイメ−
    ジセンサ−。
  5. 【請求項5】 感光素子が、同一層内に分散されたオキ
    シチタニウムフタロシアニンと一般式(1)で示される
    スチルベン化合物を含有する光導電膜を有する請求項1
    記載のイメ−ジセンサ−。
  6. 【請求項6】 感光素子が、同一層内に分散されたオキ
    シチタニウムフタロシアニンと一般式(2)で示される
    フルオレン化合物を含有する光導電膜を有する請求項2
    記載のイメ−ジセンサ−。
  7. 【請求項7】 感光素子が、同一層内に分散されたオキ
    シチタニウムフタロシアニンと一般式(1)で示される
    スチルベン化合物と一般式(2)で示されるフルオレン
    化合物を含有する光導電膜を有する請求項3記載のイメ
    −ジセンサ−。
  8. 【請求項8】 感光素子が、分散されたオキシチタニウ
    ムフタロシアニンを含有する層と分散された一般式
    (1)で示されるスチルベン化合物を含有する層との積
    層構造により構成される光導電膜を有する請求項1記載
    のイメ−ジセンサ−。
  9. 【請求項9】 感光素子が、分散されたオキシチタニウ
    ムフタロシアニンを含有する層と分散された一般式
    (2)で示されるフルオレン化合物を含有する層との積
    層構造により構成される光導電膜を有する請求項2記載
    のイメ−ジセンサ−。
  10. 【請求項10】 感光素子が、分散されたオキシチタニ
    ウムフタロシアニンを含有する層と分散された一般式
    (1)で示されるスチルベン化合物と分散された一般式
    (2)で示されるフルオレン化合物を含有する層との積
    層構造により構成される光導電膜を有する請求項3記載
    のイメ−ジセンサ−。
JP7282389A 1995-10-05 1995-10-05 イメ−ジセンサ− Withdrawn JPH09101200A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7282389A JPH09101200A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 イメ−ジセンサ−

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7282389A JPH09101200A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 イメ−ジセンサ−

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09101200A true JPH09101200A (ja) 1997-04-15

Family

ID=17651774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7282389A Withdrawn JPH09101200A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 イメ−ジセンサ−

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09101200A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7411072B2 (en) 2002-06-26 2008-08-12 Eli Lilly And Company Tricyclic steroid hormone nuclear receptor modulators

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7411072B2 (en) 2002-06-26 2008-08-12 Eli Lilly And Company Tricyclic steroid hormone nuclear receptor modulators

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100861434B1 (ko) 신규 화합물 및 그 화합물을 사용한 유기 엘렉트로닉스소자
US4081274A (en) Composite layered photoreceptor
DE4228783C2 (de) Elektrophotographisches Aufzeichnungsmaterial
JP3185258B2 (ja) 新規なジアミノ化合物およびそれを用いた感光体
US4066455A (en) Selenium containing multi-active photoconductive element
US5232800A (en) Method for improving charge mobility in electrophotographic photoreceptors
JPH09101200A (ja) イメ−ジセンサ−
JPH05105647A (ja) 新規なフエニレンジアミン化合物およびそれを用いた感光体
JPH06302797A (ja) イメ−ジセンサ−
US5334856A (en) Image readout element with oxytitanium phthalocyanine
US5314775A (en) Photosensitive member comprising a diamino compound
CA1069372A (en) Aggregate photoconductive layer contacting inorganic photoconductive-containing layer in multi-active photoconductive element
JPH05129576A (ja) 画像読み取り素子
JPH01184961A (ja) イメージセンサー
JPS61285774A (ja) 画像読取等倍センサ−
JPS61271868A (ja) 画像読取等倍センサ−
JPS61285262A (ja) 画像読取等倍センサ−
JPS61291657A (ja) 画像読取等倍センサ−
JPS61278177A (ja) 画像読取等倍センサ−
JPS61278176A (ja) 画像読取等倍センサ−
JP3220867B2 (ja) トリアミノ化合物系電荷輸送材料、それを用いた感光体およびエレクトロルミネセンス素子
JPS625672A (ja) 画像読取等倍センサ−
JPH05130327A (ja) イメージセンサー
JPH02162775A (ja) 光電変換素子
JPH07221925A (ja) イメージセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030107