JPH09101152A - 測量機 - Google Patents

測量機

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JPH09101152A
JPH09101152A JP25795495A JP25795495A JPH09101152A JP H09101152 A JPH09101152 A JP H09101152A JP 25795495 A JP25795495 A JP 25795495A JP 25795495 A JP25795495 A JP 25795495A JP H09101152 A JPH09101152 A JP H09101152A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業者による操作の支障となることなく複数の
表示装置での消費電力を抑えることができる測量機を提
供することである。 【解決手段】鉛直角測定回路16は、鉛直方向エンコー
ダ7から出力されるパルスに基づいて、本体部に対する
視準望遠鏡の鉛直角を測角し、CPU15に入力する。
CPU15は、視準望遠鏡の接眼部が本体部の後面側に
位置することを示す鉛直角の値が入力された場合には、
本体部の後面に設けられた表示装置によって表示を行う
とともに、前面に設けられた表示装置による表示を中止
する。これに対して、CPU15は、視準望遠鏡の接眼
部が本体部の前面側に位置することを示す鉛直角の値が
入力された場合には、本体部の前面に設けられた表示装
置によって表示を行うとともに、後面に設けられた表示
装置による表示を中止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の表示装置を
選択的に使用可能とした測量機に関する。
【0002】
【従来の技術】土地の距離や高低等を測量する測量機と
して、従来より、光波測距儀のような測距儀や電子セオ
ドライトのような測角器が一般に用いられている。光波
測距儀は、特定の測点から測定対象地点までの距離を測
量するものである。また、電子セオドライトは、測定対
象地点の方向を、特定の測点を中心とした水平角及び高
度角として測量するものである。また、最近では、この
光波測距儀と電子セオドライトとを一体に組み合わせた
トータルステーションが実用化されるに至っている。
【0003】これらの測量機は、一般的に、基台部,こ
の基台部に対して水平方向に回転自在に設けられた本体
部,及び、この本体部に対して鉛直方向に回転自在に設
けられた視準望遠鏡から構成されている。さらに、測角
器では、視準望遠鏡と本体部との間の鉛直角を測定する
ための角度センサ(エンコーダ等),及び本体部と基台
部との間の相対的水平角を測定するための角度センサ
(エンコーダ等)が設けられている。従って、この視準
望遠鏡によって測定対象地点を視準すると、この基台部
に対する視準望遠鏡の水平角及び高度角として、測定対
象地点の方向が測角できる。また、測距儀では、視準望
遠鏡の視準光軸が、測距光軸と同軸になるように構成さ
れている。従って、この視準望遠鏡によって測定対象地
点を視準することにより、測距光軸を測定対象地点に合
わせることができる。
【0004】ところで、このような測量機では、測量の
結果として得られた測量値(測距値,測角値,等)や操
作の指示を表示するために、表示装置が備えられてい
る。この場合、上述したように、視準望遠鏡が本体部に
対して鉛直方向に回転自在であること,即ち、視準望遠
鏡の接眼部が本体部の表側にも裏側にも向くことができ
ることを考慮すると、本体部の表側と裏側とに夫々表示
装置を設けて、同じデータを表示するのが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2つの
表示装置に夫々同じデータを表示するとなると、表示装
置が一個の場合に比して消費電力が大きくなる。特に、
各表示装置に照明用のバックライトを設ける場合には、
測量機全体としての消費電力が絶対的に大きくなり、測
量機のバッテリーの使用可能時間が短くなってしまう。
それにも拘わらず、一人の作業者が一度に観察すること
ができる表示装置は、2つのうちのどちらか1個のみで
ある。従って、作業者によって観察されていない側の表
示装置は、電力を無駄に消費していることになってい
た。
【0006】本発明の課題は、以上の問題点に鑑み、作
業者による操作の支障となることなく複数の表示装置で
の消費電力を抑えることができる測量機を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、多くの場合に
おいて作業者は視準望遠鏡の接眼部側で測量機の操作を
行うことに着目して、なされたものである。
【0008】即ち、請求項1による測量機は、測量対象
点を視準するための視準望遠鏡と、この視準望遠鏡を傾
動自在に保持する測量機本体と、情報を表示するために
前記測量機本体上の異なった箇所に夫々配置された複数
の表示装置と、前記測量機本体に対する前記視準望遠鏡
の傾動角を測定する傾動角測定手段と、この傾動角測定
手段によって測定された前記傾動角に基づいて前記視準
望遠鏡の接眼部の位置を認識し、この接眼部に最も近い
表示装置のみによって前記情報の表示を行わしめる制御
手段とを備えたことを、特徴とする。
【0009】この測量機とは、電子セオドライトのよう
な測角器であっても良いし、光波測距儀のような測距儀
であっても良いし、これらの機能を併せ持つトータルス
テーションであっても良い。
【0010】測量機は視準望遠鏡を水平方向に傾動自在
に保持しても良いし、鉛直方向に傾動自在に保持しても
良い。各表示装置は、全く同じ情報内容を表示すること
が望ましいが、例えば、一方がデジタル表示をするとと
もに他方がアナログ表示をするように構成されても良
い。この情報とは、測量機による測量結果や操作指示等
の情報である。
【0011】傾動角測定手段は、視準望遠鏡と測量機本
体との間の相対回転角を検出しても良いし、視準望遠鏡
自体の傾斜角を測定しても良い。前者の場合、視準望遠
鏡に接続された可変抵抗器の抵抗値変化として傾動角を
測定しても良いし、ロータリーエンコーダによって傾動
角を測定しても良い。
【0012】制御手段は、傾斜角の範囲を複数範囲に予
め分けておいても良い。各傾斜角の範囲は、夫々、その
範囲に対応する表示装置が視準望遠鏡の接眼部に対して
他のどの表示装置よりも近づく傾斜角の範囲である。こ
のようにすれば、制御手段は、現時点での傾斜角がどの
範囲に入っているかを判断するだけで、対応する表示装
置に情報の表示を行わしめることができる。測量機本体
が前後両面を備えるとともにこれら前後両面に夫々表示
装置を配置している場合には、視準望遠鏡が鉛直方向を
向いたときの傾動角が、二つの傾動角の範囲の中間点と
することができる。
【0013】制御手段は、表示を行う表示装置に対して
は表示データを出力するとともに他の表示装置に対して
は情報表示を停止させる停止信号を出力するように構成
することができる。また、各表示装置が夫々バックライ
トを備えている場合には、表示を行う表示装置のバック
ライトのみを点灯させるとともに、それ以外の表示装置
のバックライトを消灯させても良い。
【0014】請求項2による測量機は、請求項1の測量
機本体が、互いに反対側を向いた前面及び後面を有し、
視準望遠鏡が、その接眼部が前記測量機本体の前面と同
じ側を向く状態とその接眼部が前記測量機本体の後面と
同じ側を向く状態との間で傾動自在となっており、表示
装置が、前記測量機本体の前面と後面とに夫々配置され
ていることで、特定したものである。
【0015】請求項3による測量機は、請求項2の視準
望遠鏡と測量機本体との間が軸によって回動自在となっ
ているとともに、傾動角測定手段が、この軸回りにおけ
る前記視準望遠鏡と前記測量機本体の相対角を検出する
ことで、特定したものである。
【0016】請求項4による測量機は、請求項3の傾動
角測定手段が、エンコーダを有していることで、特定し
たものである。請求項5による測量機は、請求項3の視
準望遠鏡が、前記測量機の使用状態において鉛直方向に
傾動することで、特定したものである。
【0017】請求項6による測量機は、請求項1の制御
手段が、前記情報の表示を行う表示装置に対しては前記
情報を表示するための表示データを出力するとともに、
それ以外の表示装置に対しては表示を停止させるための
停止信号を出力することで、特定したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。本実施形態は、本発明による測
量機をトータルステーションとして適用した例を、示す
ものである。 <トータルステーションの機械構成>図1は、このトー
タルステーションの外観を示す正面図であり、図2は、
図1の左側から見た状態を示すトータルステーションの
側面である。これら図1及び図2から明らかなように、
トータルステーションは、取手部11,本体部2,基台
部3,及び、整準ブロック4を、図面上上方から順に積
載して構成されている。また、略U字状の形状を有して
いる本体部2のU字状凹部2a内には、視準望遠鏡部1
が回転自在に保持されている。以下、これら各構成部分
の説明を行う。
【0019】視準望遠鏡部1は、測角対象地点に配置さ
れた反射プリズム(コーナキューブ)やターゲットを視
準するための視準望遠鏡1aを内蔵しており、その接眼
部1b及び対物部1cが、この視準望遠鏡部1の前後の
端面から露出している。この視準望遠鏡1aは、光波測
距のための変調光の送光光学系,及び受光光学系を兼ね
ている。その他、視準望遠鏡部1内には、この変調光を
出射する発光素子,反射プリズムからの変調光の戻り光
を受光する受光素子,等が内蔵されている。
【0020】この視準望遠鏡部1は、本体部2のU字状
凹部2a内に掛け渡された軸6によって軸支され、図1
の紙面の上下方向に沿って立てた垂直面内で回転(傾
動)可能となっている。視準望遠鏡部1と一体に回転す
る軸6の端部には円盤状の透明スケール7aが固着され
ている。一方、本体部2内には、この透明スケール7a
上に描かれたパターン7c(図3参照)を読み取る検出
装置7bが固設されている。これら透明スケール7a及
び検出装置7bは、インクリメンタル方式の鉛直方向エ
ンコーダ7を構成し、軸6回りにおける視準望遠鏡部1
と本体部2との間の相対回転方向を示すパルスを、その
相対回転角度に対応する個数だけ発生する。また、透明
スケール7a上には原点検出用パターン7d(図3参
照)が描かれている。この原点検出用パターン7dは、
視準望遠鏡1aの接眼部1bを本体部2の後面(図1に
示されている面)側に向け且つこの視準望遠鏡1aの光
軸を水平方向を向けた時に検出装置7bによって検出さ
れる位置に、描かれている。この原点検出パターン7d
を検出すると、検出装置7bは、原点検出を示すパルス
(原点検出パルス)を出力する。
【0021】基台部3は、図2に示すように、トータル
ステーションの使用時において鉛直方向に向けられる軸
9によって、本体部2の底面に軸支される。この軸9
は、軸6の方向に直交する方向を向くように、配置され
ている。このような構成により、基台部3は、図1及び
図2の紙面の左右方向に沿って立てた面内で、本体部2
に対して相対回転可能となっている。この基台部3と一
体に回転する軸9の端部には円盤状のスケール10aが
設けられている。一方、本体部2内には、このスケール
10a上に描かれたパターンを読み取る検出装置10b
が固設されている。これらスケール10a及び検出装置
10bは、インクリメンタル方式の水平方向エンコーダ
10を構成し、基台部3と本体部2との間の相対回転方
向を示すパルスを、その相対回転角に対応する個数だけ
発生する。
【0022】測量機本体としての本体部2は、上述した
鉛直方向エンコーダ7及び水平方向エンコーダ10の
他、トータルステーション全体の制御を行うための回路
を内蔵している。そして、その後面には、この回路によ
って出力される各種データや操作指示を表示する第1表
示装置12aが設けられている。また、その前面には、
第1表示装置12aと同じ内容の表示を行える第2表示
装置12bが設けられている。これら第1表示装置12
a及び第2表示装置12bは、共に、液晶表示素子(L
CD)である。そして、第1表示装置12aは、その背
後(本体部2の内部)に設けられた第1バックライト1
4aによって照明される。同様に、第2表示装置12b
は、その背後(本体部2の内部)に設けられた第2バッ
クライト14bによって照明される。これら各表示装置
12a,12bの下側には、各種データや操作コマンド
を本体部2の内部回路に入力するための入力操作部13
が設けられている。なお、本体部2の後面に設けられた
鉛直方向微調整ネジ2bは、視準望遠鏡部1の本体部2
に対する回転量を微調整するためのネジである。また、
本体部2の下部近傍に設けられた水平方向微調整ネジ2
cは、本体部2の基台部3に対する回転量を微調整する
ためのネジである。
【0023】本体部2の上部には、そのU字状凹部2a
をまたぐように、取手部11が着脱自在に取り付けられ
ている。即ち、トータルステーションの上方に位置する
地点を測距する場合には、この取手部11が測距光軸を
遮ってしまうので、この取手部11を取り外す。また、
トータルステーションの上方後側に位置する点と上方前
側に位置する点との間の角度を測角する場合には、視準
望遠鏡1aの接眼部1bが本体部2の前面と同じ側を向
く状態から後面と同じ側を向く状態へ移動するように、
視準望遠鏡1aを回転させねばならない。従って、この
回転操作の邪魔にならないよう、この取手部11を取り
外す。
【0024】整準ブロック4は、上部板4a及び下部板
4bから構成されて、下部板4bからの突出量が微調整
可能な3個の整準ネジ8をその周方向における等角度間
隔位置に有している。そして、これら整準ネジ8の突出
量を微調整することにより、上部板4aを下部板4bに
対して任意の向き及び角度に相対傾動させて、軸9を鉛
直方向に向けさせることができる。なお、基台部3と上
部板4aとの間は、相互に水平方向にシフト可能な求心
軸受となっており、軸9を所定の測点上に移動させる求
心作業ができるようになっている。図2に示すように本
体部2の側面からその接眼部が突出するように設けられ
た求心望遠鏡2dは、軸9と同軸の対物光軸を有し、上
述の求心作業を行うためのガイドとして機能する。ま
た、上部板4aに設けられた固定ネジ4cは、基台部3
と上部板4aとの間の動きを固定するためのネジであ
る。
【0025】以上の機械構成により、視準望遠鏡部1
は、基台部3に対してあらゆる方向を向くことができ
る。そして、この時の視準望遠鏡1aの方向は、鉛直方
向エンコーダ7及び水平方向エンコーダ10によって測
角される。 <トータルステーションの内部回路>次に、トータルス
テーション内部回路の主要部を、図3のブロック図を用
いて説明する。
【0026】図3において、CPU15は、鉛直方向エ
ンコーダ7の検出装置7bに接続された鉛直角測定回路
16,第1表示装置12a及び第1バックライト14a
に接続された第1駆動回路17a,及び、第2表示装置
12b及び第2バックライト14bに接続された第2駆
動回路17bに、夫々接続されている。なお、この図3
においては、視準望遠鏡部1内に内蔵されている光波測
距用回路,水平方向エンコーダ10,及び入力操作部1
3の図示が省略されている。
【0027】上述の鉛直角測定回路16は、鉛直方向エ
ンコーダ7の検出装置7bから出力される各種パルスを
カウントすることにより、視準望遠鏡1aの鉛直角(傾
動角)を測角する。詳しく述べると、図2に示すよう
に、視準望遠鏡1aの接眼部1bを本体部2の後面側に
向けた状態でこの視準望遠鏡1aの光軸を水平方向を向
けた状態では、上述した如く、鉛直方向エンコーダ7の
検出装置7bから原点検出パルスが出力される。鉛直角
測定回路16は、この原点検出パルスを検出すると、内
部カウンタをリセットして、視準望遠鏡1aの鉛直角を
示しているそのカウント値を“0”にする。従って、こ
の時の視準望遠鏡1aの鉛直角は、0度であると測角さ
れる。
【0028】そして、視準望遠鏡1aが図2の状態から
時計方向に回転すると、+方向の回転を示すパルスが、
その回転角度に応じた個数だけ検出回路7bから出力さ
れる。鉛直角測定回路16は、このパルスを検出する毎
に、内部カウンタのカウント値を+方向にカウントアッ
プする。従って、その回転角が+方向の角度として測角
される。例えば、視準望遠鏡1aの接眼部1bが下方を
向いた時には、その鉛直角が+90度であると測角さ
れ、視準望遠鏡1aの接眼部1bが本体部2の前側にて
水平方向を向いた時には、その鉛直角が+180度であ
ると測角される。
【0029】これに対して、視準望遠鏡1aが図2の状
態から反時計方向に回転すると、−方向の回転を示すパ
ルスが、その回転角度に応じた個数だけ検出回路7bか
ら出力される。鉛直角測定回路16は、このパルスを検
出する毎に、内部カウンタのカウント値を−方向にカウ
ントダウンする。従って、その回転角が−方向の角度と
して測角される。例えば、視準望遠鏡1aの接眼部1b
が上方を向いた時には、その鉛直角が−90度であると
測角される。即ち、これら鉛直方向エンコーダ7及び鉛
直角測定回路16が、傾動角測定手段を構成する。
【0030】制御手段としてのCPU15は、このトー
タルステーション全体の制御を行う中央処理装置であ
る。即ち、このCPU15は、入力操作部13からの入
力に応じて、図示せぬ光波測距用回路に対して測距開始
命令を発行するとともに、この光波測距用回路にて測距
された測距値を受信する。また、このCPU15は、鉛
直角測定回路16にて測角された鉛直角,及び、水平方
向エンコーダ10に接続された図示せぬ水平角測定回路
にて測角された水平角を、受信する。CPU15は、受
信したこれらデータに対して所定のデータ処理を施すこ
とにより、種々の情報を算出する。
【0031】CPU15は、これら受信され又は算出し
た各データ並びに入力指示等の表示データを、制御信号
とともに、何れかの駆動回路17a,17bに対して出
力する。この制御信号とは、各駆動回路17a,17b
を起動させて、表示データを表示可能な状態とするため
の信号である。なお、CPU15は、表示データ及び制
御信号を送信しない側の駆動回路17a,17bに対し
ては、停止信号を出力する。この停止信号とは、駆動回
路17a,17bを停止させて情報表示を停止させるた
めの信号である。具体的には、CPU15は、鉛直角測
定回路16から入力される鉛直角θが−90度<θ≦+
90度の範囲内である場合,即ち、視準望遠鏡1aの接
眼部1bが本体部2の後面側を向いている場合には、こ
の接眼部1bの近傍に位置する第1表示装置12aを駆
動するための第1駆動回路17a対して、制御信号及び
表示データを出力し、接眼部1bから離れた側に位置す
る第2表示装置12bを駆動するための第2駆動回路1
7bに対して、停止信号を出力する。これに対して、鉛
直角測定回路16から入力される鉛直角θが+90度<
θ≦+270度の範囲内である場合,即ち、視準望遠鏡
1aの接眼部1bが本体部2の前面側を向いている場合
には、この接眼部1bの近傍に位置する第2表示装置1
2bを駆動するための第2駆動回路17b対して、制御
信号及び表示データを出力し、接眼部1bから離れた側
に位置する第1表示装置12aを駆動するための第1駆
動回路17aに対して、停止信号を出力する。
【0032】なお、鉛直角測定回路16から入力される
鉛直角θが+90度の場合,及び−90(+270)度
である場合に、両駆動回路17a,17bに対して、制
御信号及び表示データを出力しても良い。この場合両表
示装置12a,12bによって情報表示がなされること
になる。
【0033】各駆動回路17a,17bは、CPU15
から制御信号及び表示データを受信した場合には、対応
するバックライト14a,14bを点灯させるととも
に、対応する表示装置(液晶表示板)12a,12bを
構成する何れかの電極に、選択的に電圧を印可し、表示
データに対応する情報を表示させる。一方、各駆動回路
17a,17bは、CPU15から停止信号を受信した
場合には、対応するバックライト14a,14bを消灯
させるとともに、対応する表示装置(液晶表示板)12
a,12bへの電圧印可を停止し、情報表示を中止す
る。 <実施例の作用>次に、本実施形態による作用を、図4
のフローチャートに基づいて説明する。このフローチャ
ートは、各表示装置12a,12bによって情報表示を
行うためにCPU15にて実行される制御処理の内容を
示すものであり、CPU15に電源が投入されることに
よりスタートする。そして、最初のS1において、鉛直
角測定回路16にて視準望遠鏡1aの鉛直角を測定さ
せ、測定された鉛直角の値を読み込む。
【0034】次のS2では、S1にて読み込んだ鉛直角
に基づいて、視準望遠鏡1aの接眼部1の向きを判定す
る。そして、鉛直角θが−90度<θ≦+90度の範囲
にある場合には、接眼部1が本体2の後面側に位置する
ものと判断し、S3において、第1駆動回路17aに対
して制御信号及び表示データを出力するとともに、第2
駆動回路17bに対して停止信号を出力する。その結
果、図5(1)に示すように、第1表示装置12aのみ
によって表示がなされ、第2表示装置12bによる表示
が停止される。
【0035】これに対して、鉛直角θが+90度<θ≦
+270度の範囲にある場合には、接眼部1が本体2の
前面側に位置するものと判断し、S4において、第2駆
動回路17bに対して制御信号及び表示データを出力す
るとともに、第1駆動回路17aに対して停止信号を出
力する。その結果、図5(2)に示すように、第2表示
装置12bのみによって表示がなされ、第1表示装置1
2aによる表示が停止される。
【0036】何れの場合においても、各信号を出力した
後には、現時点における鉛直角を測定するために、処理
をS1に戻し、以上の各処理を繰り返す。このように、
本実施形態によると、同時に情報の表示を行う表示装置
12a,12bは一個のみに限られる。従って、これら
表示装置12a,12bを構成する液晶表示板にて消費
される電力,及びバックライト14a,14bにて消費
される電力も、約半分に抑えることができる。その結
果、トータルステーション全体の消費電力を抑えること
ができるので、バッテリーの使用可能期間の短縮を防止
することができる。
【0037】なお、このようにして片方の表示装置12
a,12bによる情報表示を停止する場合であっても、
各時点において視準望遠鏡1aの接眼部1bの近傍に位
置する表示装置12a,12bによって、常に情報表示
がなされている。この接眼部1bの近傍とは、視準を行
う作業者がトータルステーションの操作を行っている蓋
然性が高い側である。従って、片方の表示装置12a,
12bによる情報表示を停止しているとしても、作業者
によるトータルステーションの操作に対しては、何らの
支障とならない。
【0038】
【発明の効果】以上のように構成された本発明による測
量機によれば、測量機に設けられた複数の表示装置のう
ち作業者によって観察されていない側の表示装置による
データ表示を停止するようにしたので、作業者による操
作の支障となることなく、複数の表示装置での消費電力
を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるトータルステーシ
ョンの正面図
【図2】 図1のトータルステーションの側面図
【図3】 トータルステーションの内部回路を示すブロ
ック図
【図4】 図3のCPUにおいて実行される制御処理を
示すフローチャート
【図5】 図4の制御処理の結果としてのトータルステ
ーションの状態を示す図
【符号の説明】
1 視準望遠鏡部 1a 視準望遠鏡 2 本体部 7 鉛直方向エンコーダ 12a 第1表示装置 12b 第2表示装置 14a 第1駆動回路 14b 第2駆動回路 16 鉛直角測定回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測量対象点を視準するための視準望遠鏡
    と、 この視準望遠鏡を傾動自在に保持する測量機本体と、 情報を表示するために前記測量機本体上の異なった箇所
    に夫々配置された複数の表示装置と、 前記測量機本体に対する前記視準望遠鏡の傾動角を測定
    する傾動角測定手段と、 この傾動角測定手段によって測定された前記傾動角に基
    づいて前記視準望遠鏡の接眼部の位置を認識し、この接
    眼部に最も近い表示装置のみによって前記情報の表示を
    行わしめる制御手段とを備えたことを特徴とする測量
    機。
  2. 【請求項2】前記測量機本体は、互いに反対側を向いた
    前面及び後面を有し、 前記視準望遠鏡は、その接眼部が前記測量機本体の前面
    と同じ側を向く状態とその接眼部が前記測量機本体の後
    面と同じ側を向く状態との間で傾動自在であり、 前記表示装置は、前記測量機本体の前面と後面とに夫々
    配置されていることを特徴とする請求項1記載の測量
    機。
  3. 【請求項3】前記視準望遠鏡と前記測量機本体との間が
    軸によって回動自在となっているとともに、 前記傾動角測定手段は、この軸回りにおける前記視準望
    遠鏡と前記測量機本体の相対角を検出することを特徴と
    する請求項2記載の測量機。
  4. 【請求項4】前記傾動角測定手段は、エンコーダを有し
    ていることを特徴とする請求項3記載の測量機。
  5. 【請求項5】前記視準望遠鏡は、前記測量機の使用状態
    において鉛直方向に傾動することを特徴とする請求項3
    記載の測量機。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、前記情報の表示を行う表
    示装置に対しては前記情報を表示するための表示データ
    を出力するとともに、それ以外の表示装置に対しては表
    示を停止させるための停止信号を出力することを特徴と
    する請求項1記載の測量機。
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