JPH08122071A - 垂直出測量方法及びその測量用反射器 - Google Patents

垂直出測量方法及びその測量用反射器

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JPH08122071A
JPH08122071A JP28747094A JP28747094A JPH08122071A JP H08122071 A JPH08122071 A JP H08122071A JP 28747094 A JP28747094 A JP 28747094A JP 28747094 A JP28747094 A JP 28747094A JP H08122071 A JPH08122071 A JP H08122071A
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JP
Japan
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reflector
surveying
mirror
distance
horizontal angle
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JP28747094A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kishi
光宏 岸
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Japanic Corp
Original Assignee
Japanic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作が簡単であって、しかも測量時間を短縮
でき、かつ正確な測量が可能な垂直出測量方法及びその
測量用反射器を提供すること。 【構成】 垂直を出す必要のある部材である柱6の上下
に反射器10、11を設置し、一方の反射器10までの
斜距離DU 及び水平方向に対する反射器10における水
平角θu を測量機2で測定し、かつ他方の反射器11ま
で斜距離DD 及び水平方向に対する反射器11における
水平角θD を測量機2で測定し、これら測定結果を用い
て、Du・Cos θU =DD ・Cos θD となるように前記
部材である柱6を移動調整することにより、柱6を垂直
にすることができる。この測量に使用される反射器1
0、11は、円柱状のベース27と、このベース27の
一端面に設けた取付手段28と、ベース27の他端面設
けられ透明カバー29と、透明カバー29内に回転自在
に設けられたミラー体とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作物が垂直になって
いるか否かを測量する測量方法及び当該測量方法におい
て使用する反射器に関するものである。
【0002】さらに詳しくは、本発明は、垂直を出す部
材の上下に前記反射器を設置し、その反射器までの距離
と、当該反射器と水平方向とがなす水平角とを光波測距
儀で測定し、前記各反射器により形成される距離と角度
とから水平方向の距離を求め、前記水平距離が一致した
ときに垂直がでたものとする垂直出測量方法に関するも
のである。また、本発明は、前記垂直を出す部材に簡単
に着脱でき、しかも設置時に反射方向の変更が容易で、
かつ反射方向を変更しても反射点の位置を不動にできる
構造をもった反射器に関するものである。
【0003】
【従来の技術】一般に、建物やその他の工作物を構築す
る場合に、柱等の垂直構築材の垂直状態を測定すること
は、工作物を完全な状態に完成させる上で重要なことで
ある。このため、従来、各種の垂直測量方法が採用され
ていた。
【0004】まず、可視光を用いた垂直測量方法では、
可視光投光機とターゲットとを利用し、例えば前記可視
光投光機を柱の下側において柱から所定距離を持たせて
設置し、かつ前記ターゲットを柱の上側において柱から
所定の距離を持たせて柱に垂直に設置し、前記可視光投
光機から光を前記ターゲットに向けて投射し、そのター
ゲット上の光の位置を見ながら柱を移動させることによ
り、柱の垂直状態を測量するものであった。
【0005】また、レーザー光を用いた垂直出測量方法
では、水平レベルを自動補正し垂直にレーザー光を出射
できる鉛直視準装置と、レーザー光用ターゲットとを用
い、前記鉛直視準装置を柱の設置面であって柱から所定
距離を持たせて設置し、かつ前記ターゲットを柱の上に
おいて柱から所定距離を持たせて柱に垂直に設置し、前
記鉛直視準装置から前記ターゲットに向けてレーザー光
を投射し、これを見ながら柱を移動させて柱の垂直を測
量するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記可視光を用いた垂
直測量方法にあっては、正確な垂直を出すために、投光
機及びターゲットを細心の注意を払って設置する必要が
あり、特にターゲットの面が光に垂直になるように設置
する必要があって、熟練を必要とする欠点があった。
【0007】また、レーザー光を用いた垂直出測量方法
にあっては、水平レベルが自動補正されるため正確な垂
直がだせるが、上述同様に正確な垂直を出すためには、
ターゲットの設置に熟練を要するという欠点があった。
【0008】さらに、上記各従来の垂直出測量方法によ
れば、垂直を出そうとする複数の部材の一つ一つに上記
投光機あるいは垂直視準装置、及びターゲットを設置し
ては測量をしなければならなず、設置及び測量に多量の
手間と時間を要するという欠点があった。
【0009】本発明は、上述した欠点を解消し、操作が
簡単であって、しかも測量時間を短縮でき、かつ正確な
測量が可能な垂直出測量方法及びその測量用反射器を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係る垂直出測量方法は、垂直
を出す必要のある部材の上下に反射器を設置する反射器
設置工程と、前記一方の反射器までの斜距離及び水平
方向に対する前記反射器における水平角を測定する第一
の測定工程と、前記他方の反射器まで斜距離及び水平方
向に対する前記反射器における水平角を測定する第二の
測定工程と、前記一方の反射器側の水平角度と斜距離と
から得た値に前記他方の反射器側のなす水平角と斜距離
とから得た値とが一致するように前記部材を移動調整す
る調整工程とからなることを特徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明に係わる垂直出測量方
法における調整工程は、一方の反射器までの距離を
u 、前記一方の反射器と水平方向とがなす角度をθu
とし、他方の反射器までの距離をDD 、前記他方の反射
器と水平方向とがなす角度をθDとすると、
【0012】Du ・Cos θu =DD ・Cos θD
【0013】となるように前記部材を移動調整すること
を特徴とするものである。
【0014】請求項3記載の発明に係わる垂直出測量方
法における第一の測定工程あるいは第二の測定行程は、
水平方向に対する前記反射器がなす水平角を測定でき、
かつ前記反射器までの斜距離を測定できる光波測距儀に
より測定することを特徴とするものである。
【0015】請求項4記載の発明に係わる垂直出測量方
法における前記調整工程は、水平角θ及び反射器までの
距離D及びその水平角θを測定する測量機からのデータ
を収集し、当該データを基に計算した結果から前記部材
の移動調整の有無及び移動量等を報知できるデータ収集
処理装を備えた光波測距儀を用い、前記データ収集処理
装置からの報知に応じて前記部材を移動調整するここと
を特徴とするものである。
【0016】請求項5記載の発明に係わる垂直出測量方
法は、垂直を出す必要のある部材の上下に反射器を設置
する反射器設置工程と、水平方向に対する前記反射器が
なす水平角を測定でき、かつ前記反射器までの斜距離を
測定できる光波測距儀の測量機により前記一方の反射器
までの斜距離及び水平方向に対する当該反射器における
水平角を測定する第一の測定工程と、水平方向に対する
前記反射器がなす水平角を測定でき、かつ前記反射器ま
での斜距離を測定できる光波測距儀の測量機により前記
他方の反射器までの斜距離及び水平方向に対する当該反
射器における水平角を測定する第一の測定工程と、前記
測量機によって得た一方の反射器の水平角及び斜距離、
他方の反射器の水平角及び斜距離の各データを前記光波
測距儀のデータ収集処理装置に取込み、当該データ収集
処理装置で当該データを基に計算するとともに、その結
果得られた前記部材の移動調整の有無及び移動量等を報
知し、この報知を基に前記部材を移動調整等をする調整
工程とからなることを特徴とするものである。
【0017】請求項6記載の発明に係わる測量用反射器
は、光波測距儀で測量をする際に使用する測量用反射器
において、円柱状に形成されたベースと、前記ベースの
一端面に固定され、前記垂直を出す部材に取り付けるた
めの取付手段と、前記ベースの他端面に着脱自在に設け
られ透明カバーと、前記透明カバー内においてベースの
他端面に回転自在に固定されたミラー取付け部と、この
ミラー取付け部に回転自在に支持されたミラー体とを備
えたことを特徴とするものである。
【0018】請求項7記載の発明に係わる測量用反射器
における取付手段は、ベースの一端面に固定された取付
用磁石で構成したことを特徴とするものである。
【0019】請求項8記載の発明に係わる測量用反射器
における取付手段は、所定の金属板によりコ字状に固定
片を構成し、固定片に底板部と当該底板部の両側に垂設
された側板部とを形成し、当該底板部の側板部とは逆方
向の外側面にベースの一端面が固定し、上記側板部の一
方にネジ穴を設け、前記ネジ穴には固定用ネジ棒を螺合
してなることを特徴とするものである。
【0020】請求項9記載の発明に係わる測量用反射器
におけるミラー体は、その外形が厚さの薄い直方体形状
をしており、長方形をしたミラーと、そのミラーの外周
四側面及びミラー裏面を囲むミラー保護枠とからなるこ
とを特徴とするものである。
【0021】請求項10記載の発明に係わる測量用反射
器のミラーは、所定の材料で構成された数ミクロンmの
直径をもつビーズ球を背景材の上に碁盤目状に整列させ
て固定し、それらビーズ球の上に反射率及び屈性率が小
さい透明板を密着固定し、これらビーズ球を背景材と透
明板とで挟んでサンドイッチ状にしたことを特徴とする
ものである。
【0022】
【作用】本発明は、上記目的を達成するために、請求項
1記載の発明に係る垂直出測量方法は、垂直を出す必要
のある部材の上下に反射器を設置する反射器 設置工程
と、前記一方の反射器までの斜距離及び水平方向に対す
る前記反射器における水平角を測定する第一の測定工程
と、前記他方の反射器まで斜距離及び水平方向に対する
前記反射器における水平角を測定する第二の測定工程
と、前記一方の反射器側の水平角度と斜距離とから得た
値に前記他方の反射器側のなす水平角と斜距離とから得
た値とが一致するように前記部材を移動調整する調整工
程とからなることを特徴とするものである。
【0023】請求項2記載の発明に係わる垂直出測量方
法における調整工程は、一方の反射器までの距離を
u 、前記一方の反射器と水平方向とがなす角度をθu
とし、他方の反射器までの距離をDD 、前記他方の反射
器と水平方向とがなす角度をθDとすると、
【0024】Du ・Cos θu =DD ・Cos θD
【0025】となるように前記部材を移動調整すること
を特徴とするものである。
【0026】請求項3記載の発明に係わる垂直出測量方
法における第一の測定工程あるいは第二の測定行程は、
水平方向に対する前記反射器がなす水平角を測定でき、
かつ前記反射器までの斜距離を測定できる光波測距儀に
より測定することを特徴とするものである。
【0027】請求項4記載の発明に係わる垂直出測量方
法における前記調整工程は、水平角θ及び反射器までの
距離D及びその水平角θを測定する測量機からのデータ
を収集し、当該データを基に計算した結果から前記部材
の移動調整の有無及び移動量等を報知できるデータ収集
処理装を備えた光波測距儀を用い、前記データ収集処理
装置からの報知に応じて前記部材を移動調整するここと
を特徴とするものである。
【0028】請求項5記載の発明に係わる垂直出測量方
法は、垂直を出す必要のある部材の上下に反射器を設置
する反射器設置工程と、水平方向に対する前記反射器が
なす水平角を測定でき、かつ前記反射器までの斜距離を
測定できる光波測距儀の測量機により前記一方の反射器
までの斜距離及び水平方向に対する当該反射器における
水平角を測定する第一の測定工程と、水平方向に対する
前記反射器がなす水平角を測定でき、かつ前記反射器ま
での斜距離を測定できる光波測距儀の測量機により前記
他方の反射器までの斜距離及び水平方向に対する当該反
射器における水平角を測定する第一の測定工程と、前記
測量機によって得た一方の反射器の水平角及び斜距離、
他方の反射器の水平角及び斜距離の各データを前記光波
測距儀のデータ収集処理装置に取込み、当該データ収集
処理装置で当該データを基に計算するとともに、その結
果得られた前記部材の移動調整の有無及び移動量等を報
知し、この報知を基に前記部材を移動調整等をする調整
工程とからなることを特徴とするものである。
【0029】請求項6記載の発明に係わる測量用反射器
は、光波測距儀で測量をする際に使用する測量用反射器
において、円柱状に形成されたベースと、前記ベースの
一端面に固定され、前記垂直を出す部材に取り付けるた
めの取付手段と、前記ベースの他端面に着脱自在に設け
られ透明カバーと、前記透明カバー内においてベースの
他端面に回転自在に固定されたミラー取付け部と、この
ミラー取付け部に回転自在に支持されたミラー体とを備
えたことを特徴とするものである。
【0030】請求項7記載の発明に係わる測量用反射器
における取付手段は、ベースの一端面に固定された取付
用磁石で構成したことを特徴とするものである。
【0031】請求項8記載の発明に係わる測量用反射器
における取付手段は、所定の金属板によりコ字状に固定
片を構成し、固定片に底板部と当該底板部の両側に垂設
された側板部とを形成し、当該底板部の側板部とは逆方
向の外側面にベースの一端面が固定し、上記側板部の一
方にネジ穴を設け、前記ネジ穴には固定用ネジ棒を螺合
してなることを特徴とするものである。
【0032】請求項9記載の発明に係わる測量用反射器
におけるミラー体は、その外形が厚さの薄い直方体形状
をしており、長方形をしたミラーと、そのミラーの外周
四側面及びミラー裏面を囲むミラー保護枠とからなるこ
とを特徴とするものである。
【0033】請求項10記載の発明に係わる測量用反射
器のミラーは、所定の材料で構成された数ミクロンmの
直径をもつビーズ球を背景材の上に碁盤目状に整列させ
て固定し、それらビーズ球の上に反射率及び屈性率が小
さい透明板を密着固定し、これらビーズ球を背景材と透
明板とで挟んでサンドイッチ状にしたことを特徴とする
ものである。
【0034】
【実施例】以下、本発明について図示の実施例に基づい
て説明する。
【0035】図1は、本発明の測量方法を実現するため
の光波測距儀と、垂直を出そうとする部材に取り付けた
反射器とを示す説明図である。
【0036】図1において、光波測距儀1は、水平方向
に対する測量対象がなす水平角θを測定できるととも
に、前記測量対象までの距離Dを測定できるように構成
されており、測量機2と、データ収集処理装置3と、こ
れらを結ぶケーブル4とからなる。この測量機2は、図
1では、三脚5の上に回転可能に取り付けられている。
また、測量機2を取り付けた三脚5は、図1では、垂直
を出す必要のある測量対象である柱6、7、8、9で囲
まれる四方形内の地面上に設置されている。
【0037】前記各柱6の上端部には反射器10が、前
記柱6の下端部には反射器11がそれぞれ設置されてい
る。同様に、前記柱7の上端部には反射器12が、前記
柱72の下端部には反射器13がそれぞれ設置されてい
る。同様に、前記柱8の上端部には反射器14が、前記
柱8の下端部には反射器15がそれぞれ設置されてい
る。同様に、前記柱9の上端部には反射器16が、前記
柱9の下端部には反射器17がそれぞれ設置されてい
る。
【0038】図2は、同実施例で使用する光波測距儀の
具体的構成を示す斜視図である。
【0039】図2に示す光波測距儀1は、大別すると、
測量機2と、データ収集処理装置3と、これらを結ぶケ
ーブル4とからなる。この測量機2は、既に説明したよ
うに、三脚5の上に回転可能に取り付けられている。こ
の測量機2は、詳細は後述するが、レーザー光を例えば
反射器に放射し、前記反射器からの反射光に基づいて前
記反射器までの距離Dを測定できるとともに、そのとき
の水平角度θ(光波測距儀1における水平線に対して、
反射器のもつ角度)を測定でき、しかも当該測定結果
(距離D及び水平角度θ)を電気信号に変換し、ケーブ
ル4を介してデータ収集処理装置3に伝送できるように
なっている。前記データ収集装置3は、詳細は後述する
が、データを収集するとともに、予め定められた計算処
理を実行し、その実行結果や収集結果を音声や表示装置
等(図示せず)を使用して報知できるようになってい
る。また、前記データ収集装置3は、図2では長方形状
の箱体で構成されており、その箱体の上に操作ボタン1
8、19を有するとともに、収集したデータや計算結果
をプリント用紙に印刷して出すトレイ部20が設けられ
ている。
【0040】また、上記測量機2は次のような構造とな
っている。前記三脚5の上には円形の底板21が水平面
で回転可能に設けられており、この底板21の上には所
定間隔で両側支持体22、22が垂設されている。これ
ら両側支持体22、22の間には望遠鏡23が支点24
を介して垂直面で回転可能に軸支されている。この望遠
鏡23は、レーザー光を反射器に向けて発射するととも
に、その反射器からの反射光を目測できるようになって
いる。そして、測量機2では、望遠鏡23の中心軸が水
平方向に対してなす水平角θを例えばインクリメンタル
エンコーダを含む角度測定手段(図示せず)を用いて電
気信号とし、また、レーザー光を発射しかつ反射器から
の反射光が到達するまでの位相を測定し、これを基に反
射器までの距離Dを求めることができるレーザ測路手段
(図示せず、詳細は後述)を用いて当該距離Dを電気信
号とするようになっている。
【0041】まず、図3〜図7は上記測量方法において
使用する反射器を説明するために示すものであり、以下
各図を参照しながら反射器の構造について説明する。
【0042】なお、図1では複数の反射器10〜反射器
17が存在するが、これらは同一構造であるので、これ
らを代表して反射器10を用いて説明することにする。
【0043】また、図3は、当該反射器10を示す側面
図である。また、図4は同反射器の要部を拡大して示す
斜視図である。図5は同反射器を構成するミラー体を拡
大して示す断面図であり、図6はミラーの一部を拡大し
て示す断面図である。図7は同反射器の分解斜視図であ
る。これらの図における同一部材には同一符号を付して
説明を省略することがある。
【0044】図3において、この反射器10は大別する
と、例えばプラスチック等の材料により円柱状に形成さ
れたベース27と、このベース27の一端面に固定され
た取付手段28と、前記ベース27の他端面に着脱自在
に設けられ、例えば透明プラスチック等の材料により構
成された透明カバー29と、前記透明カバー29内にお
いてベース27の他端面に回転自在に固定されたミラー
取付け部30と、このミラー取付け部30に回転自在に
支持されたミラー体31とを備えたものである。
【0045】ここで、上記取付手段28は、厚さが薄い
円盤状の円盤状磁石からなり、その中心軸がベース27
の中心軸に一致するようにベース27の一面に固定され
ている。上記ベース27の他端面には段部32が設けて
あり、この段部32の段部周面33に透明カバー29の
内周面が嵌合するようになっている。この段部32は、
例えばベース27の他端面の外周面を、ベース27の中
心軸に平行に所定の長さにわたって、しかもベース27
の中心軸方向に向かって所定の厚さだけ削り取る等によ
り形成することができる。前記ミラー取付け部30は、
例えば金属製の支柱35と、例えば金属製の支持枠36
とからなり、次のように構成されている。この支柱35
は、その中心軸がベース27の中心軸上に一致するよう
に、ベース27の他端面に回転可能に垂設されている。
この支柱35の他端には、凹形状をした支持枠36が固
定されている。この支持枠36の支柱35の他端への固
定は、当該支持枠36の凹形状の底部の中央部が支柱3
5の中心軸に一致するようになっている。また、前記ミ
ラー体31はその外形が長方形状をしており、長方形を
したミラー37と、そのミラー37の外周四側面及びミ
ラー37裏面を囲むミラー保護枠38とからなる。この
ミラー体31は、その長方形状をしたミラー保護枠38
の長辺方向の中心軸上で、しかもミラー保護枠38の両
短辺に固定ピン39、39を介して回転可能に固定され
ている。そして、前記固定ピン39、39を含むミラー
体31の回転軸と、前記円盤状磁石からなる取付手段2
8の底辺とは、常に距離dを保った状態となっている。
【0046】図4の斜視図において、前記ミラー取付け
部30にはミラー体31が固定ピン39、39により回
転可能に固定されている。このミラー取付け部30を構
成する支柱35は、金属製の円柱棒状体40からなる。
この円柱棒状体40には、所定の直径を有しかつ所定の
長さの太径部41と、これより直径の小さくかつ一定の
長さの細径部42とが形成されている。また、円柱棒状
体40の細径部42には、先端から太径部41に向かっ
て一定の長さにネジ43が切ってある。このネジ43に
は、ナット44が螺合できるようになっている。また、
前記支柱35の他端には、支持枠36が固定されてい
る。この支持枠36は、金属製板を一つの面から見て凹
形状に形成したものである。この支持枠36は、その凹
形状の底部45の中央部が支柱35の中心軸に一致する
ように固定されている。また、前記凹形状をした支持枠
36の底部45に対して垂直に形成された二つの垂直辺
46、46には、底部45から所定の距離位置に透孔が
設けられており、これら透孔に固定ピン39、39を挿
入してミラー体31を固定している。
【0047】図5のミラー体の拡大断面図において、前
記ミラー体31は、ミラー37、ミラー保護枠38、及
び透明ガラス保護面48からなる。上記ミラー保護枠3
8は断面凹状をしており、この凹状部に薄い平板状をし
たミラー37を収納している。これにより、ミラー37
は、その裏面と四側面とが囲まれたことになる。
【0048】また、前記ミラー37は、図6に示すよう
に、例えば黒色をした背景材49と透明板50との間に
ビーズ球51を挟んでサンドイッチ状にしたものであ
る。このビーズ球51は、所定の材料で構成された数ミ
クロンmの直径をもつガラス玉である。このビーズ球5
1を背景材49の上に碁盤目状に整列させて固定し、そ
れらビーズ球51の上に反射率及び屈性率が小さい透明
板50を密着固定したものである。したがって、光は前
記ビーズ球51の一つで反射されることになる。
【0049】図7の反射器の分解斜視図において、前記
円筒形状のベース27の中心軸には、支柱35を構成す
る円柱棒状体40の細径部42の直径よりやや大きな透
孔53が穿設されている。また、円盤状磁石からなる取
付手段28の側から、ナット44を回転させるのに十分
な直径の穴(図示せず)を穿設する。この穴は、ベース
27の他端面から所定の長さ(円柱棒状体40の細径部
42の全長からネジ43の長さを差し引いた長さ程度)
分だけ透孔53が残るように、円盤状磁石からなる取付
手段28の側から穿設する。
【0050】このようにベース27に設けられた透孔5
3に、前記支柱35の円柱棒状体40における細径部4
2を挿入し、円盤状磁石からなる取付手段28の側から
設けられた穴側から前記細径部42のネジ43にナット
44を螺合することにり、ミラー取付け部30はベース
27の他端面に固定されることになる。これにより、ミ
ラー取付け部30は、その支柱35の中心軸がベース2
7の中心軸上に一致して設けられたことになり、ベース
27の他端面において支柱35を軸として回転可能にな
る。
【0051】そして、上記ベース27の他端面に設けた
段部32の段部周面33に透明カバー29の内周面を嵌
合することにより、反射器10は完成する。
【0052】次に、本発明の垂直出測量方法に使用する
光波測距儀1の信号処理系について説明することにす
る。
【0053】図8および図9は、光波測距儀の信号処理
系を示すブロック図である。このブロック図において、
光波測距儀1は大別して測量機2とデータ収集処理装置
3とから構成されている。これらの構成について、以下
にそれぞれ説明する。
【0054】まず、測量機2(図8でそのブロックを示
している)について説明すると、測量機2は、大別して
距離Dを測定するレーザ測路手段61と、角度測定手段
62とから構成されている。このレーザ測路手段61
は、レーザ63、光変調器64、局部発振器65、高周
波発振器66、電力増幅器67、電圧分割回路68、基
準信号ミキサ69、中間周波増幅器70、位相検出器7
1、光電子倍増管72、信号ミキサ73、周波数制御回
路74、望遠鏡23内のプリズム75、凹面反射鏡7
6、凸面反射鏡77、ハーフミラー78、アイピース7
9を備え、次のように構成されていいる。前記レーザ6
3は、例えば10〔mW〕のヘリウム(He)−ネオン
(Ne)ガスレーザを用いればよく、このレーザ63で
発生させたレーザ光を光変調器64で変調してプリズム
75を介して測量対象である反射器(図示せず)に向け
て投射できるようになっている。この光変調器64は、
KDP(KH2 PO4 )からなる電気光学効果素子で構
成されており、電力増幅器67からの高周波電力により
レーザ光を光変調できるようになっている。電力増幅器
67は、高周波発振器66からの発振周波数信号を電力
増幅できるようになっている。この高周波発振器66
は、図示しないが選択スイッチを備えており、局部発振
器65からの基準周波数を基に、例えば50メガ・ヘル
ツ〔MHZ 〕を最高周波数とする数種類の周波数を発振
できるようになっている。
【0055】このように発振器66が数種の周波数を発
振する理由は、測定の曖昧さを除くためである。局部発
振器65は、基準周波数を発振しており、その発振周波
数信号を発振器66、基準信号ミキサ69及び信号ミキ
サ73に供給できるようになっている。電力増幅器67
は電圧分割回路68にも接続されている。この電圧分割
回路68は、電力増幅器67からの所定の周波数信号を
電圧分割して基準信号ミキサ69に入力するようになっ
ている。基準信号ミキサ69は、局部発振器65からの
局部発振周波数信号と電圧分割回路68からの所定の周
波数信号を混合し、所定の中間周波数信号含む混合信号
を形成するようになっている。この基準信号ミキサ69
は中間周波増幅器70に接続されており、混合信号を中
間周波増幅器70に供給できるようになっている。中間
周波増幅器70は、混合信号から所定の中間周波数信号
を形成し、位相検出器71に供給できるようになってい
る。
【0056】前記望遠鏡23の凹面反射鏡76は、図示
しない測量対象の反射器から反射されてきた反射光を凸
面反射鏡77に向けて反射するようにしてある。また、
凸面反射鏡77は、入射する反射光をハーフミラー78
を通して光電子倍増管72に結像するようになってい
る。また、前記ハーフミラー78は、反射光の一部をア
イピース79に反射できるようになっている。
【0057】前記光電子倍増管72では、入力された反
射光の強さに応じて光電子を倍増して電気信号に変換す
るようになっており、その電気信号を信号ミキサ73に
供給するようになっている。信号ミキサ73は、入力さ
れた電気信号と局部発振器65からの局部発振周波数信
号とを混合して混合信号を形成し、当該混合信号を周波
数制御回路74に供給できるようになっている。周波数
制御回路74は、混合信号から所定の中間波信号を形成
し、当該中間波信号を位相検出器71に供給できるよう
になっている。位相検出器71は、周波数制御回路74
からの中間周波数信号と、中間周波増幅器70からの中
間周波数信号との位相を比較し、当該位相、変調周波数
等を基に距離Dをデジタルデータとして求めるようにな
構成となっている。
【0058】また、角度測定手段62は、例えば1回転
で1000パルスを発生するインクリメンタルエンコー
ダ81と、このインクリメンタルエンコーダ81からの
データをデジタルデータに変換する変換回路82とから
構成されている。
【0059】なお、測量機2には、測距系キー操作部8
3、表示器84、及び制御回路85が設けられている。
この制御回路85には、変換回路82、測距系キー操作
部83、表示器84、及び位相検出器71が接続されて
いる。また、制御回路85は、測量機2内における各種
電気回路系の動作を制御するとともに、取り込んだ各種
データを所定の信号形式のデータにできるうようになっ
ている。この制御回路85は、ケーブル4を解してデー
タ収集処理装置3に接続されており、データ収集処理装
置3との間でデータ及び制御信号の通信が行なうえるよ
うに構成されている。
【0060】次に、データ収集処理装置3(図9で示さ
れている)の構成について説明する。このデータ収集処
理装置3は、ランダムアクセスメモリ(RAM)86、
リードオンリメモリ(ROM)87、入力インターフェ
ース88、出力インターフェース89、中央演算処理装
置(CPU)90、音声合成処理回路91、スピーカ9
2、表示ドライバー回路93、LED表示パネル94、
プリンタ95、各種操作スイッチ等のキーボード96、
カード接続装置97を備え、次のように構成されてい
る。このCPU90には、RAM86、ROM87、入
力インターフェース88、出力インターフェース89、
キーボード96及びカード接続装置97が接続されてい
る。また、入力インターフェース88にはケーブル4を
介して制御回路85と、キーボード96とが接続されて
おり、制御回路85からのデータ及び制御信号とキーボ
ード96からの入力データをCPU90に与えられるよ
うになっている。CPU90は、ROM87の内部に格
納されたプログラムに従って動作するようになってお
り、かつ所定の処理結果を基に、音声合成処理回路9
1、表示ドライバー回路93及びプリンタ95を駆動制
御するようになっている。
【0061】また、CPU90は、キーボード96から
の入力データあるいは制御回路85からの入力データ
を、ROM87の内部のプログラムに従って処理すると
ともに、処理結果をRAM86に記憶させ、あるいは処
理した結果を例えばカード接続装置97に接続されたI
Cカード98に記憶させるようになっている。
【0062】上述したように構成された光波測距儀1
と、反射器7を用いて垂直測量方法について、図1、及
び図10〜図14を用いて説明する。図10は垂直を出
す部材、例えば柱が垂直になっていない場合を説明する
ための図であり、図11は柱が垂直に達した場合を説明
するための図である。図12は、図1の平面図である。
図13、図14は測量方法を説明するためのフローチャ
ートである。
【0063】この実施例では、まず、図1及び図12に
示すように、垂直を出す必要のある部材の各柱6、7、
8、9の上下に、各反射器10、11、12、13、1
4、15、16、17をそれぞれ設置し、かつ各反射器
10、11、12、13、14、15、16、17の各
透明カバー29をそれぞれ外して、各ミラー体31が前
記光波測距儀1側を向くように、ミラー体31を回転さ
せるとともに、ミラー取付け部30を回転させる。つい
で、それらの調整か終了した時点で透明カバー29をベ
ース27の段部32に嵌め込む。このように本実施例で
は、まず、垂直を出す必要のある部材である各柱6、
7、8、9の上下に各反射器10、11、12、13、
14、15、16、17を設置し、かつ各反射器10、
11、12、13、14、15、16、17のミラー体
31を調整する反射器設置工程を処理する(ステップ1
01)。なお、以下では、それらの柱6、7、8、9の
内の一本の柱6を例にとり、この柱6を垂直にする場合
を図10及び図11を用いて説明する。したがって、当
該柱6の上下には、反射器10、11が取り付けられる
ものとする。
【0064】いま、仮に、柱6が図10に示すように傾
いているとする。このような状態において、柱6の上側
に設置した反射器10のミラー体31のミラー37の一
点(ビーズ球51)に光波測距儀1の測量機2の望遠鏡
23からレーザ光を与える。すると、当該反射器10の
当該一点から反射光が光波測距儀1の望遠鏡23に受光
される。これにより、望遠鏡23で測量機2において、
反射器10までの斜距離DU 及び水平方向に対する当該
反射器10のなす水平角θU が測定される。このように
して、反射器10までの斜距離DU 及び水平方向に対す
る当該反射器10がなす水平角θU を測定する第一の測
定工程が処理されることになる(ステップ102)。
【0065】これら測定結果は、測量機2からケーブル
4を介してデータ収集処理装置3に与えられる。このと
き、当該測定データがデータ収集処理装置3の所定の記
憶装置(例えば、RAM86あるいはICカード98)
に記憶されたときに、測定OKの合図等が、例えばデー
タ収集処理装置3のスピーカ92から発せられる。この
合図のない場合には(ステップ103;NO)、再度測
定を実行する(ステップ102)。また、前記合図のあ
ったときには(ステップ103;YES)、次の処理に
移行する。
【0066】次には、測量機2の望遠鏡23を下側に向
け、光波測距儀1の測量機2の望遠鏡23から当該柱6
の下側に設置した反射器11のミラー体31のミラー3
7の一点(ビーズ球51)にレーザ光を与える。する
と、当該反射器11の当該一点から反射光が光波測距儀
1の望遠鏡23で受光される。これにより、望遠鏡23
で測量機2において、反射器11までの斜距離DD 及び
水平方向に対する当該反射器11のなす水平角θD が測
定される。このようにして、反射器11まで斜距離DD
及び水平方向に対する前記反射器11がなす水平角θD
を測定する第二の測定工程が処理されことになる(ステ
ップ104)。
【0067】これら測定結果は、測量機2からケーブル
4を介してデータ収集処理装置3に与えられる。このと
き、当該測定データがデータ収集処理装置3の所定の記
憶装置(例えば、RAM86あるいはICカード98)
に記憶されたときに、測定OKの合図等が、例えばデー
タ収集処理装置3のスピーカ92から発せられる。この
合図のない場合には(ステップ105;NO)、再度測
定を実行する(ステップ104)。また、前記合図のあ
ったときには(ステップ105;YES)、次の処理に
移行する。
【0068】次の処理では、データ収集処理装置3のC
PU90は、前記第一の測定工程で得た水平角度θU
斜距離DU とを用いて次の数式1の計算をする(ステッ
プ106)。
【0069】〔数1〕LU =DU ・Cos θU
【0070】この数式を用いてCPU90で計算した結
果LU は、RAM86に一時記憶さける(ステップ10
7)。
【0071】また、データ収集処理装置3のCPU90
は、前記第二の測定工程で得た水平角θD と斜距離DD
とを用い次の数式2の計算をする(ステップ108)。
【0072】〔数2〕LD =DD ・Cos θD
【0073】この数式を用いてCPU90で計算した結
果LDは、RAM86に一時記憶させてる(ステップ1
09)。
【0074】そして、データ収集処理装置3のCPU9
0は、RAM86に格納されている計算結果LU 、LD
同士が一致するか判定する(ステップ110)。
【0075】ここで、データ収集処理装置3のCPU9
0は、計算結果LU 、LD 同士が一致しないと判断した
場合には(ステップ110;NO)、前記計算結果LU
と計算結果LD との大小に応じて柱6の移動方向と、お
およその移動量を、出力インターフェース89を介して
音声合成処理回路91に与える。これにより、それらが
データ収集処理装置3のスピーカ92から音声等で報知
されることになる(ステップ111)。
【0076】この図10の場合には、柱6は上が右側に
傾いているので、データ収集処理装置3のスピーカ92
から、例えば「上を手前に、約30ミリメートル移動し
なさい」と音声報知される。したがって、このようにデ
ータ収集処理装置3において、計算と比較判定と柱6の
移動方向と移動量を報知された結果に基づいて、クレー
ン等を用いて柱6の移動させる(ステップ112)。
【0077】上述した計算(ステップ106〜10
9)、比較判定(ステップ110)、報知(ステップ1
11)及び柱の移動作業(ステップ112)を含む一連
の処理が調整工程における処理である。
【0078】上述したように移動作業を実行した後に
(ステップ112)、再び、第1の測定工程(ステップ
102)に移行する。
【0079】また、上記一連の工程(ステップ102〜
112)を一回から数回実行することにより、当該柱6
が垂直に達したとき(ステップ110;YES)、測定
しようとしている全ての柱について測定が終了したか判
断する(ステップ121)。測定しようとしている全て
の柱について測定が終了していないときには(ステップ
121;NO)、次の柱(例えば柱7である旨、その次
のループでは柱8、その次の次のループでは柱9)の測
定である旨の情報をデータ収集処理装置3に与えて(ス
テップ122)、第1の測定工程(ステップ102)に
移行する。
【0080】また、測定しようとしている全ての柱につ
いて測定が終了したときには(ステップ121;YE
S)、各柱6、7、8、9に取り付けた反射器10〜反
射器17を取外し(ステップ123)、処理を終了す
る。
【0081】このように本実施例では、垂直を出す必要
のある部材(図では柱6、7、8、9)の垂直測量を一
つの場所において一人で行なうことができる。
【0082】また、本実施例では、反射器10、11を
柱6に取付ける取付手段28が円盤状磁石で構成されて
おり、柱6に吸着させるだけでよいので設置が容易であ
り、かつミラー体31は、支柱35を回転軸として回転
させることができるととに、固定ピン39、39を回転
軸として回転させることができるため、設置姿勢を考慮
する必要がなく、設置が容易である。
【0083】なお、上記実施例では、データ収集処理装
置3からの音声報知等により、柱6、7、8、9の垂直
を出したが、もちろん通常の測量機を用い全て手作業
(計算も含む)によっても上記方法を実現することがで
きる。
【0084】次に、第一の測定工程及び第二の測定工程
における測量機2及びデータ収集処理装置3の動作につ
いて説明する。
【0085】まず、前記レーザ63で発生させたレーザ
光は、光変調器64で変調されてプリズム75を介して
測量対象である反射器(図示せず)に向けて投射され
る。この際に、測量を行なう者が第1の測定工程ならば
望遠鏡23を反射器10のミラー37に向けて照準を定
める。これにより、レーザ光は、反射器10の所定の位
置から反射される。この反射レーザ光は、前記望遠鏡2
3に入射し、凹面反射鏡76で反射されて、凸面反射鏡
77に入射される。凸面反射鏡77で反射された反射レ
ーザ光は、ハーフミラー78を通して光電子倍増管72
に結像する。その際に、反射レーザ光は、前記ハーフミ
ラー78で反射光の一部をアイピース79に反射する。
【0086】このようにして光電子倍増管72に入力さ
れた反射レーザ光は、光電子倍増管72において電気信
号に変換される。この反射レーザ光は、レーザ63から
発射された後に、光変調器64において、電力増幅器6
7からの高周波電力により光変調を受けている。したが
って、反射器10で反射されて光電子倍増管72に入力
されるまでに、レーザ光の位相が変化している。
【0087】そこで、電力増幅器67からの変調波信号
の一部を電圧分割回路68を介して取り出し、この変調
波信号を局部発振器65からの局部発振周波数と基準信
号ミキサ69で混合して、中間周波増幅器70に与え
る。これにより、中間周波増幅器70からは変調波信号
の中間周波数信号が得られる。
【0088】一方、光電子倍増管72からの反射レーザ
光の電気信号は、上述同様に、局部発振器65からの局
部発振周波数と信号ミキサ73で混合されて、周波数制
御回路74に入力される。
【0089】これにより、周波数制御回路74からの周
波数信号と、中間周波増幅器70からの中間周波数によ
り、両者の位相差が得られることになる。この位相差が
距離を表す信号となる。
【0090】上述のようにすることにより、距離が測定
できることを数式を使用して簡単に説明する。
【0091】いま、測定対象である例えば反射器10に
送信するレーザ光(光変調器64から出力されるレーザ
光)の強度をAa(t)とし、反射器10までの距離を
Lとし、光電子倍増管72に入力される反射レーザ光の
強度をAb(t)とする。また、τはレーザ光が距離L
を往復するのに要した時間とすると、
【0092】〔数3〕Ab(t)=α・Aa(t−τ)
【0093】ただし、αは減衰を表す係数である。
【0094】と表すことができる。
【0095】局部発振器65から出力される変調波は正
弦波であるので、光変調器64から出力された送信レー
ザ光は、
【0096】
【数4】Aa(t)=Ao(1+m sinωt)
【0097】ただし、mは変調度を表し、0≦m≦1で
ある。
【0098】となる。したがって、反射レーザ光は、
【0099】
【数5】 Ab(t)=α・Ao(1+m sinωt)(t−τ)
【0100】となる。ここで、ω=2π/Tであり、T
は既知であるから、ωも既知である。そして、受信した
レーザ光を局部発振器65からの局部発振周波数を用い
て信号ミキサ73で検波すると、最終的に
【0101】
【数6】cos (ω’t−ωτ)
【0102】の成分を有する信号をえる。
【0103】また、変調波を一部取り出して基準信号ミ
キサ69で得られる信号は、最終的に
【0104】
【数7】cos ω’t
【0105】の成分を有したものとなる。
【0106】したがって、上記両信号を位相検出器71
で位相検波することにより、位相検出器71からは、位
相差ωτの成分を得ることができる。したがって、位相
差ωτに基づいて、
【0107】
【数8】L=cτ/2
【0108】として距離Lが求まることになる。
【0109】なお、数種類の周波数で測定することによ
り、測定の曖昧さを除くことができる。
【0110】また、このとき、望遠鏡23が指示する角
度は、インクリメンタルエンコーダ81により測定され
て、変換回路82で所定の信号に変換されている。
【0111】これら距離Lのデータ及び角度のデータ
は、制御回路85に入力される。制御回路85は、取り
込んだ各種データを所定の信号形式のデータし、ケーブ
ル4を介してデータ収集処理装置3に供給する。
【0112】これら測定結果は、測量機2の制御回路8
5からケーブル4を介してデータ収集処理装置3CPU
90に与えられる。このとき、当該測定データがデータ
収集処理装置3の所定の記憶装置(例えば、RAM86
あるいはICカード98)に記憶されたときに、測定O
Kの合図等が、例えばデータ収集処理装置3のスピーカ
92から発せられる。この合図のない場合には、測量を
行なう者は、再度測定を実行する必要がある。また、測
定がOKのときには、データ収集処理装置3のCPU9
0は、前記第一の測定工程で得た水平角度θU と斜距離
U とを用いて次の数式1の計算をする。この数式を用
いてCPU90で計算した結果LU は、RAM86に一
時記憶さける。
【0113】また、データ収集処理装置3のCPU90
は、前記第二の測定工程で得た水平角θD と斜距離DD
とを用い次の数式2の計算をする。この数式を用いてC
PU90で計算した結果LD は、RAM86に一時記憶
させる。そして、データ収集処理装置3のCPU90
は、RAM86に格納されている計算結果LU 、LD
士が一致するか判定する。ここで、データ収集処理装置
3のCPU90は、計算結果LU 、LD 同士が一致しな
いと判断した場合には、前記計算結果LU と計算結果L
D との大小に応じて柱6の移動方向と、おおよその移動
量を、出力インターフェース89を介して音声合成処理
回路91に与え、それらをスピーカ92から音声等で報
知されるようにする。このようにデータ収集処理装置3
は動作している。
【0114】次に、図15及び図16は反射器の他の実
施例を示すものであり、図15が同反射器の斜視図、図
16が同反射器の正面図である。
【0115】これらの図に示す反射器87は、ベース1
7の一端面に設けた取付手段88に特徴があり、他の構
成は図3〜図6に示す反射器7と全く同一である。
【0116】すなわち、反射器87は、大別すると、例
えばプラスチック等の材料により円柱状に形成されたベ
ース17と、このベース17の一端面に固定され、ネジ
で柱6に取付ける構造をもった取付手段88と、前記ベ
ース17の他端面に着脱自在に設けられ、例えば透明プ
ラスチック等の材料により構成された透明カバー19
と、前記透明カバー19内においてベース17の他端面
に回転自在に固定されたミラー取付け部20と、このミ
ラー取付け部20に回転自在に支持されたミラー体21
とを備えたものである。
【0117】前記取付手段88は次のように構成されて
いる。所定の厚さ、所定の幅を有する金属板89により
コ字状に固定片90が構成されると、側板部91、9
2、及び底板部93が形成されることになる。前記側板
部91、92と底板部93で囲まれる空間が柱6を固定
する空間であり、当該底板部93の外側の面にはベース
17の一端面が固定されている。また、上記側板部92
には、例えば二つのネジ穴94、95が設けられてい
る。そして、二つのネジ穴94、95には、固定用ネジ
棒96、97が螺合されている。前記固定用ネジ棒9
6、97の先端には、当接片98、99が回転自在に設
けられている。また、固定用ネジ棒96、97の後端に
は、固定用ネジ棒96、97を回転させるための回転棒
100、101が設けられている。なお、固定片90の
底板部93には、図示しないが、円柱棒状体40の細径
部42のネジ43に螺合するナット44を回すための穴
が穿設されている。
【0118】上述したような取付手段88の構造を反射
器87によれば、図15及び図16に示すように、側板
部91、92と底板部93で囲まれた部分を柱6に被
せ、ついで底板部93が柱6に当接するようにし、しか
る後固定用ネジ棒96、97を柱6に回転棒100、1
01を使って回転させることにより、当接片98、99
と側板部92とで柱6を挟むことにより反射器87を柱
6に固定している。
【0119】このような反射器87によれば、柱6が鉄
材等でなくても反射器87を固定することができる。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、垂
直を出す必要のある部材の上下に反射器を設置し、前記
一方の反射器までの斜距離及び水平方向に対する前記反
射器における水平角を測定し、かつ前記他方の反射器ま
で斜距離及び水平方向に対する前記反射器における水平
角を測定し、前記一方の反射器側の水平角度と斜距離と
から得た値に前記他方の反射器側のなす水平角と斜距離
とから得た値とが一致するように前記部材を移動調整す
るようにしたので、反射器の設置が簡単かつ短時間でで
き、かつ反射器の設置に厳密さを要しないため設置に熟
練を要せず、しかも測定を一人で行なうことができ、か
つ測量時間も短縮でき、また、測量結果が正確である効
果がある。
【0121】請求項2記載の発明によれば、一方の反射
器までの距離と、前記一方の反射器と水平方向とがなす
角度と、他方の反射器までの距離と、前記他方の反射器
と水平方向とがなす角度とを基に、これの関係が所定の
関係になるようにしているので、正確なる測量が可能に
なる。
【0122】請求項3記載の発明によれば、水平方向に
対する前記反射器がなす水平角を測定でき、かつ前記反
射器までの斜距離を測定できる光波測距儀を用いたの
で、測量結果が正確で、かつ測量作業が容易になる。
【0123】請求項4記載の発明によれば、水平角及び
反射器までの距離及びその水平角を測定する測量機から
のデータを収集し、当該データを基に計算した結果から
前記部材の移動調整の有無及び移動量等を報知できるデ
ータ収集処理装を備えた光波測距儀を用い、前記データ
収集処理装置からの報知に応じて前記部材を移動調整で
きるようにしたので、測量を一人ででき、かつ測量結果
が正確である。
【0124】請求項5記載の発明によれば、垂直を出す
必要のある部材の上下に反射器を設置し、水平方向に対
する前記反射器がなす水平角を測定でき、かつ前記反射
器までの斜距離を測定できる光波測距儀の測量機により
前記一方の反射器までの斜距離及び水平方向に対する当
該反射器における水平角を測定し、水平方向に対する前
記反射器がなす水平角を測定でき、かつ前記反射器まで
の斜距離を測定できる光波測距儀の測量機により前記他
方の反射器までの斜距離及び水平方向に対する当該反射
器における水平角を測定し、前記測量機によって得た一
方の反射器の水平角及び斜距離、他方の反射器の水平角
及び斜距離の各データを前記光波測距儀のデータ収集処
理装置に取込み、当該データ収集処理装置で当該データ
を基に計算するとともに、その結果得られた前記部材の
移動調整の有無及び移動量等を報知し、この報知を基に
前記部材を移動調整等をするようにしたので、反射器の
設置が簡単かつ短時間ででき、かつ反射器の設置に厳密
さを要しないため設置に熟練を要せず、しかも測定を一
人で行なうことができ、かつ測量時間も短縮でき、ま
た、測量結果が正確である効果がある。
【0125】請求項6記載の発明によれば、円柱状に形
成されたベースと、前記ベースの一端面に固定され、前
記垂直を出す部材に取り付けるための取付手段と、前記
ベースの他端面に着脱自在に設けられ透明カバーと、前
記透明カバー内においてベースの他端面に回転自在に固
定されたミラー取付け部と、このミラー取付け部に回転
自在に支持されたミラー体とを備えた反射器としたの
で、正確にレーザ光を反射し、かつ取付けが容易で、し
かも取扱が簡単であるという効果がある。
【0126】請求項7記載の発明によれば、ベースの一
端面に固定された取付用磁石で測量用反射器における取
付手段を構成したので、反射器を被測量部材に固定する
のが簡単になるという効果がある。
【0127】請求項8記載の発明によれば、所定の金属
板によりコ字状に固定片を構成し、固定片に底板部と当
該底板部の両側に垂設された側板部とを形成し、当該底
板部の側板部とは逆方向の外側面にベースの一端面が固
定し、上記側板部の一方にネジ穴を設け、前記ネジ穴に
は固定用ネジ棒を螺合して測量用反射器における取付手
段を構成したので、反射器をネジで簡単に固定すること
ができる。
【0128】請求項9記載の発明によれば、外形が厚さ
の薄い直方体形状をしており、長方形をしたミラーと、
そのミラーの外周四側面及びミラー裏面を囲むミラー保
護枠とから測量用反射器におけるミラー体を構成したの
で、レーザ光の反射が確実で、かつ反射位置が正確であ
る効果がある。
【0129】請求項10記載の発明によれば、所定の材
料で構成された数ミクロンmの直径をもつビーズ球を背
景材の上に碁盤目状に整列させて固定し、それらビーズ
球の上に反射率及び屈性率が小さい透明板を密着固定
し、これらビーズ球を背景材と透明板とで挟んでサンド
イッチ状にして測量用反射器のミラーを構成したので、
レーザ光の反射がピンポイントで行われ、測量結果が正
確になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測量方法を実現するための光波測距儀
と、垂直を出そうとする部材に取り付けた反射器とを示
す説明図である。
【図2】同実施例で使用する光波測距儀の具体的構成を
示す斜視図である。
【図3】同実施例で使用する反射器の全体構成を示す正
面図である。
【図4】同反射器の要部を拡大して示す斜視図である。
【図5】同反射器を構成するミラー体を拡大して示す断
面図である。
【図6】同反射器を構成するミラーの一部を拡大して示
す断面図である。
【図7】同反射器の分解斜視図である。
【図8】同実施例で使用する光波測距儀の信号処理系を
示すブロック図である。
【図9】同実施例で使用する光波測距儀の信号処理系を
示すブロック図である。
【図10】同実施例により垂直を出そうとしている部
材、例えば柱が垂直になっていない場合を説明するため
の図である。
【図11】同実施例により垂直を出そうとしている部
材、例えば柱が垂直に達した場合を説明するための図で
ある。
【図12】同実施例で使用する光波測距儀の具体的構成
を示した図1の平面図である。
【図13】同実施例の測量方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図14】同実施例の測量方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図15】同反射器の他の実施例を示す斜視図である。
【図16】同反射器の他の実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 光波測距儀 2 測量機 3 データ収集処理装置 4 ケーブル 5 三脚 6、7、8、9 柱 10、11、12、13、14、15、16、17 反
射器 23 望遠鏡 27 ベース 28 取付手段 29 透明カバー 30 ミラー取付け部 31 ミラー体 32 段部 48 透明ガラス保護面 49 背景材 50 透明板 51 ビーズ球 61 レーザ測路手段 62 角度測定手段 63 レーザ 75 プリズム 81 インクリメンタルエンコーダ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直を出す必要のある部材の上下に反射
    器を設置する反射器設置工程と、 前記一方の反射器までの斜距離及び水平方向に対する前
    記反射器における水平角を測定する第一の測定工程と、 前記他方の反射器まで斜距離及び水平方向に対する前記
    反射器における水平角を測定する第二の測定工程と、 前記一方の反射器側の水平角度と斜距離とから得た値に
    前記他方の反射器側のなす水平角と斜距離とから得た値
    とが一致するように前記部材を移動調整する調整工程
    と、 からなることを特徴とする垂直出測量方法。
  2. 【請求項2】 前記調整工程は、一方の反射器までの距
    離をDu 、前記一方の反射器と水平方向とがなす角度を
    θu とし、他方の反射器までの距離をDD 、前記他方の
    反射器と水平方向とがなす角度をθD とすると、 Du ・Cos θu =DD ・Cos θD となるように前記部材を移動調整することを特徴とする
    請求項1記載の垂直出測量方法。
  3. 【請求項3】 前記第一の測定工程あるいは第二の測定
    行程は、水平方向に対する前記反射器がなす水平角を測
    定でき、かつ前記反射器までの斜距離を測定できる光波
    測距儀により測定することを特徴とする請求項1記載の
    垂直出測量方法。
  4. 【請求項4】 前記調整工程は、水平角θ及び反射器ま
    での距離D及びその水平角θを測定する測量機からのデ
    ータを収集し、当該データを基に計算した結果から前記
    部材の移動調整の有無及び移動量等を報知できるデータ
    収集処理装を備えた光波測距儀を用い、前記データ収集
    処理装置からの報知に応じて前記部材を移動調整するこ
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の垂直出測量方
    法。
  5. 【請求項5】 垂直を出す必要のある部材の上下に反射
    器を設置する反射器設置工程と、 水平方向に対する前記反射器がなす水平角を測定でき、
    かつ前記反射器までの斜距離を測定できる光波測距儀の
    測量機により前記一方の反射器までの斜距離及び水平方
    向に対する当該反射器における水平角を測定する第一の
    測定工程と、 水平方向に対する前記反射器がなす水平角を測定でき、
    かつ前記反射器までの斜距離を測定できる光波測距儀の
    測量機により前記他方の反射器までの斜距離及び水平方
    向に対する当該反射器における水平角を測定する第一の
    測定工程と、 前記測量器によって得た一方の反射器の水平角及び斜距
    離、他方の反射器の水平角及び斜距離の各データを前記
    光波測距儀のデータ収集処理装置に取込み、当該データ
    収集処理装置で当該データを基に計算するとともに、そ
    の結果得られた前記部材の移動調整の有無及び移動量等
    の報知し、当該報知を基に前記部材を移動調整等をする
    調整工程と、 からなることを特徴とする垂直出測量方法。
  6. 【請求項6】 光波測距儀で測量をする際に使用する測
    量用反射器において、 円柱状に形成されたベースと、 前記ベースの一端面に固定され、前記垂直を出す部材に
    取り付けるための取付手段と、 前記ベースの他端面に着脱自在に設けられ透明カバー
    と、 前記透明カバー内においてベースの他端面に回転自在に
    固定されたミラー取付け部と、 このミラー取付け部に回転自在に支持されたミラー体と
    を備えたことを特徴とする測量用反射器。
  7. 【請求項7】 前記取付手段は、ベースの一端面に固定
    された取付用磁石で構成したことを特徴とする請求項5
    記載の測量用反射器。
  8. 【請求項8】 前記取付手段は、所定の金属板によりコ
    字状に固定片を構成し、固定片に底板部と当該底板部の
    両側に垂設された側板部とを形成し、当該底板部の側板
    部とは逆方向の外側面にベースの一端面が固定し、上記
    側板部の一方にネジ穴を設け、前記ネジ穴には固定用ネ
    ジ棒を螺合してなることを特徴とする請求項1記載の測
    量用反射器。
  9. 【請求項9】 前記ミラー体は、その外形が厚さの薄い
    直方体形状をしており、長方形をしたミラーと、そのミ
    ラーの外周四側面及びミラー裏面を囲むミラー保護枠と
    からなることを特徴とする請求項5記載の測量用反射
    器。
  10. 【請求項10】 前記ミラーは、所定の材料で構成され
    た数ミクロンmの直径をもつビーズ球を背景材の上に碁
    盤目状に整列させて固定し、それらビーズ球の上に反射
    率及び屈性率が小さい透明板を密着固定し、これらビー
    ズ球を背景材と透明板とで挟んでサンドイッチ状にした
    ことを特徴とする請求項8記載の測量用反射器。
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