JPH10274528A - 測量用求心装置 - Google Patents

測量用求心装置

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Publication number
JPH10274528A
JPH10274528A JP9078735A JP7873597A JPH10274528A JP H10274528 A JPH10274528 A JP H10274528A JP 9078735 A JP9078735 A JP 9078735A JP 7873597 A JP7873597 A JP 7873597A JP H10274528 A JPH10274528 A JP H10274528A
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JP
Japan
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light
centripetal
laser beam
laser
height
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Application number
JP9078735A
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English (en)
Inventor
Kazuto Yamada
和人 山田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三脚台を用いて測量機器を設置する際、測量
機器の設置高さが測量の要素として必要とされる場合が
多いにもかかわらず、この測量機の高さの測定が困難で
あり、又、正確に測定することが困難となる場合が合っ
た。 【解決手段】 水準装置23を備えた求心台11を整準ネジ
15を介してスライド台17に取り付けた求心装置10であっ
て、可視光レーザーをビーム状に発射するレーザービー
ム発生手段と、この可視光レーザービームの反射光を検
出する光検出手段37と、前記レーザービーム発生手段か
ら発せられたビームの光が前記光検出手段37に到達する
までの時間により反射点までの距離を算出する演算手段
39と、を求心台11に有する測量用求心装置10とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測量機器、例えば
GPS(全地球測位システム)測量に用いる受信アンテ
ナやコーナーキューブプリズムと呼ばれる機器を設置す
る際、機器を三脚台に固定する装置に関する。尚詳しく
は、三脚と測量機器との間に設け、測量機器を測定点の
鉛直線上に位置させるための測量用求心装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、衛星からの電波を利用して自己の
位置を正確に測定するGPS測量は、地図の作成や地形
変動の測定など、種々の用途に利用されている。このG
PS測量では、衛星からの電波を受信して受信位置を正
確に算出する。従って、電波の受信が作業者などにより
遮られることが無いように、多くの場合、受信アンテナ
を少なくとも2メートル程度以上の高さに設置する必要
がある。
【0003】そして、この受信アンテナ50の設置に際し
ては、図3に示すように、三脚60を用いることにより受
信アンテナ50を所定の高さとし、三脚60の台部61に取り
付ける求心装置10を介して受信アンテナ50を三脚60で測
定点69の鉛直線上に固定している。このGPS測量用の
受信アンテナ50は、アンテナ台53にアンテナ高測定用基
準位置54が設けられると共に、受信アンテナ50における
所定方向を北に向けるためのマーキングもアンテナ台53
に設けられている。又、アンテナ台53の上部に固定され
るアンテナカバー51の内部には、数センチメートル四方
の板状としたアンテナ基板がアンテナ台53の上面に取り
付けられている。更に、アンテナ台53の下部にはこの受
信アンテナ50を求心台11などに固定するアンテナ固定支
柱55を有する。
【0004】尚、アンテナ基板とアンテナ固定支柱55の
位置関係としては、アンテナ固定支柱55の軸線がアンテ
ナ基板が形成する平面と直交するようにしている。又、
アンテナ固定支柱55の軸線がアンテナパターンの中心と
なるアンテナ位相中心を通るようにしている。そして、
GPS測量に際しては、この受信アンテナ50のアンテナ
基板を水平とすると共に、受信アンテナ50のアンテナ位
相中心を正しく測定点69の鉛直線上に位置させる必要が
あった。又、衛星からの電波を受信する位置を正確に知
ることができるものであるから、測定点69から受信アン
テナ50のアンテナ位相中心までの高さも正確に求めてお
く必要があった。
【0005】このように、受信アンテナ50はアンテナ基
板を水平とし、アンテナ位相中心を正しく測定点69の鉛
直線上に位置させて設置する必要があるため、GPS測
量用の受信アンテナ50の設置に際しては、求心装置10を
用いて受信アンテナ50を設置することが多く行われる。
この測量用求心装置10は、求心台11の上部に支持支柱21
を有し、更に、この求心台11に水準器13や求心望遠鏡25
を有し、又、3個の整準ネジ15によりスライド台17と求
心台11との間隙を調整することができるようにされてい
る。
【0006】この水準器13には、多くの場合、気泡管が
用いられている。そして、3箇所に設けられた整準ネジ
15を回転させることにより、求心台11とスライド台17と
の距離を調整し、求心台11を正確に水平に調整すること
ができる。そして、支持支柱21は、求心台11の中央に設
けられ、求心台11の上面などの基準面を水平としたと
き、求心台11の軸線とする支持支柱21の軸線が鉛直線と
一致するように形成されている。
【0007】又、このスライド台17は、三脚60の台部61
に載置して固定することができる。従って、先ず、三脚
60の台部61やこの台部61に載置されているスライド台17
をほぼ水平とするように三脚60の脚部63を開いて測定点
69に設置する。そして、水準器13を確認しつつ整準ネジ
15により求心台11を水平とする。更に、求心望遠鏡25
は、求心台11の中心に内蔵させる反射鏡27により、求心
台11の下方を視認することができるようにされており、
その視野内には十字線などの基準線が設けられている。
【0008】又、この求心望遠鏡25は、求心望遠鏡25の
視野内に設けた基準線の中心点による視野方向が、求心
台11の軸線と一致するように設定されている。このた
め、求心台11を水平とした後、求心望遠鏡25により測定
点69を視認しつつ、基準線の中心に測定点69を一致させ
るようにスライド台17を三脚60の台部61の上で水平方向
に移動させると、水平とした求心台11の軸線即ち支持支
柱21の軸線を測定点69を通る鉛直線と一致させることが
できる。
【0009】尚、求心台11の軸線を測定点69を通る鉛直
線と一致させたときは、止めネジ19を締めることによ
り、スライド台17を三脚60の台部61に固定し、求心台11
が不用意に移動しないようにしておく。このように、求
心装置10の求心台11を水平とし、求心台11の軸線である
支持支柱21の軸線を求心点である測定点69の鉛直線に合
わせることにより、GPS測量用受信アンテナ50のアン
テナ位相中心を測定点69の鉛直線上に位置させたること
ができる。そして、測定点69を通る鉛直線上にアンテナ
位相中心を位置させて受信アンテナ50を固定した後、受
信アンテナ50のアンテナ高測定用基準位置54の高さを巻
き尺などにより測定し、所定のオフセット値を加えてア
ンテナ高さを求めていた。
【0010】又、この測量用求心装置10には、コーナー
キューブプリズムと呼ばれる反射鏡を取り付けることも
ある。このコーナーキューブプリズムは、光波測距装置
などの測量機から発射されるレーザービームなどを入射
光と平行に測量機に戻すように反射する。従って、この
コーナーキューブプリズムを測定点69の鉛直線上に位置
させると、遠方の測量機からコーナーキューブプリズム
を設置した地点までの距離を測量機である光波測距装置
により容易に測定することができる。又、測量機である
セオドライトにより、コーナーキューブプリズムを設置
した地点の方位を容易に測定することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、GPS
測量用の受信アンテナを設置してその高さを測定すると
き、測定点と受信アンテナとの間に三脚の台部や求心装
置が配置されるため、測定点から真上に受信アンテナの
アンテナ高測定用基準位置高さまでの直線距離を計るこ
とができない。従って、測定点を水平にずらせた位置か
らアンテナ高測定用基準位置を水平にずらせた位置まで
の鉛直方向距離を求めるようにしていた。
【0012】しかし、この高さは、多くの場合、2メー
トル程度とされるため、巻き尺の一端を正しく測定点の
水平高さに位置させ、且つ、このときのアンテナ高測定
用基準位置の高さを読み取る作業は、一人で行うことが
できなかった。又、測定点が傾斜地となっている場合や
測定点の周囲に凹凸がある場合、測定点を水平にずらせ
た位置を定めることが困難となることもあった。
【0013】そして、コーナーキューブプリズムの設置
に際しても、遠方からコーナーキューブプリズムを視認
するためには、コーナーキューブプリズムを測定点の鉛
直線上に位置させた状態として所定の高さに固定する必
要が生じることも多かった。そして、この高さを測定す
る場合は、GPS測量用受信アンテナの場合と同様に人
手を要し、又、困難となることもあった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、水準装置を備
えた求心台を整準ネジを介してスライド台に取り付けた
測量用求心装置であって、可視光レーザーをビーム状に
発射するレーザービーム発生手段と、この可視光レーザ
ービームの反射光を検出する光検出手段と、レーザービ
ーム発生手段から発せられたビームの反射光が光検出手
段に到達するまでの時間により求心点である反射点まで
の距離を算出する演算手段と、を求心台に有する求心装
置とする。
【0015】従って、レーザービーム発生手段から発せ
られるビーム光の光軸を求心台の軸線と一致させておけ
ば、整準ネジ及び水準装置により求心台を水平とし、そ
の後、ビーム光で測定点を照らすようにスライド台を移
動調整させることにより、容易に求心装置の軸線と測定
点を通る鉛直線とを一致させることができる。そして、
反射光を検出する光検出手段や距離を算出する演算手段
を有しているから、反射点までの距離、即ち求心装置の
高さを容易に知ることができる。
【0016】又、この求心装置としては、可視光レーザ
ーを発生させるレーザー光発生手段と、この可視光レー
ザーの一部を求心台の基準面と垂直な下方に進行させる
光路変更手段と、光路変更手段により下方に進行する光
をビーム状の平行光線束とするコリメート手段と、ビー
ム状光線束の反射光の内、光路変更手段を透過した光を
検出する光検出手段と、レーザー光発生手段から発せら
れた光が光検出手段に到達するまでの時間により反射点
までの距離を算出する演算手段と、を求心台に有する求
心装置とすることがある。
【0017】このように、レーザー光発生手段から発せ
られた光の内の一部の光の進行方向を求心台の基準面と
垂直な下方に進行させる光路変更手段を有し、光路変更
手段からの可視光を平行光線束とするコリメート手段を
有しているから、この光線束の光軸を求心台の軸線と一
致させておけば、求心台を水平とした後、光線束により
測定点を照らすことにより、容易に求心台の軸線と測定
点を通る鉛直線とを一致させることができる。
【0018】又、光路変更手段を設けると共に、反射光
の内の光路変更手段を透過した光を検出する光検出手段
を設けているから、求心台から下方に照射するビーム光
の光路と光検出手段で検出する反射光の光路とを一致さ
せることができる。従って、求心装置から反射点までの
距離を正確に算出することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る測量用求心装置の実
施の形態は、図1に示すように、求心台11の内部にレー
ザー光発生手段31としてのレーザー発光ダイオードと、
光検出手段37としての受光素子とが組み込まれている。
この求心台11は、3個の整準ネジ15を介してスライド台
17に取り付けられ、スライド台17はネジ穴18を有し、三
脚60の台部61に対して止めネジ19により固定される。
【0020】又、求心台11の上面には、求心台11の中心
に位置させて支持支柱21が取り付けられると共に、周辺
部には気泡管などの水準装置23を有するものです。そし
て、求心台11の中央にして求心台11の軸線に光軸を合わ
せたレンズを設け、このレンズの上方に分割プリズムを
設けるものです。更に、この分割プリズムの側方にレー
ザー発光ダイオードを配置し、分割プリズムの上方に受
光素子を設ける。
【0021】そして、このレーザー発光ダイオードから
発射されるレーザー光は、赤色又は青色などの可視光と
する。又、このレーザー光を分割プリズムに入射するこ
とにより、レーザー光の一部を分割プリズム内で下方に
反射させ、光路を水平方向から鉛直下方の方向に変更す
る。更に、この分割プリズムから下方に照射されるレー
ザー光を、分割プリズムの下方に配置したレンズを通過
させることにより、平行光線束とする。
【0022】即ち、レーザー光発生手段31としてのレー
ザー発光ダイオードから発せられる可視レーザー光の一
部を、光路変更手段33とする分割プリズムにより求心台
11の下方に反射させ、コリメート手段35とするレンズに
よりビーム状の平行光線束とする。そして、光路変更手
段33とした分割プリズムやレーザー光発生手段31として
のレーザー発光ダイオードの位置を定めることにより、
コリメート手段35であるレンズを透過してビーム状とさ
れたレーザー光の光軸を、求心台11の軸線、即ち支持支
柱21の軸線と一致させる。更に、求心台11を水平とした
とき、このレーザービームの光軸に鉛直線を形成させ
る。
【0023】従って、水準装置23により水平を確認しつ
つ整準ネジ15を調整し、求心台11の上面などの基準面を
水平とした後、スライド台17を水平方向に移動調整する
ことにより、コリメート手段35を介して求心台11の下面
から発射される可視光レーザービームにより地上の測定
点69を照らすようにすれば、求心装置10における支持支
柱21の軸線を、求心点である測定点69を通る鉛直線とす
ることができる。
【0024】そして、レーザー光発生手段31から発生さ
せるレーザー光を有色の可視光としているから、照射点
を容易に視認することができ、測定点69への照射の確認
が容易に行える。又、暗い場所などにGPS測量用の受
信アンテナ50を設置する場合でも、容易に受信アンテナ
50の設置を行うことができる。又、測定点69として設け
られる測量標などで反射された可視光レーザービームの
一部は、コリメート手段35としたレンズに戻り、このコ
リメート手段35を通過して光路変更手段33とした分割プ
リズムに入射される。そして、分割プリズムに入射され
た光の一部は分割プリズムの上方へ通過し、分割プリズ
ムの上方に配置した光検出手段37としての受光素子に入
射される。
【0025】従って、この光検出手段37とした受光素子
に入射された可視光レーザーの光に基づき、レーザー光
発生手段31から発射された時間と光検出手段37に入射さ
れた時間との時間差によって、反射点である測量標まで
の距離を算出することができる。この距離の算出は、求
心台11の内部に組み込んだ演算手段39としてのマイクロ
コンピュータにより行う。
【0026】又、このレーザー光発生手段31から発射す
るレーザー光は、パルス光として光検出手段37に入射さ
れたレーザー光と自然光などのノイズ分との分離を容易
としている。更に、パルス光とすることによってレーザ
ー光発生手段31からレーザー光を発射した時刻から光検
出手段37に到達するまでの時間の計測も容易としてい
る。尚、時間差の計測は、発射されたレーザー光の位相
と反射光の位相との位相差により求めることもある。
【0027】そして、一般に測量標などの反射率は低
く、且つ、乱反射された光の内でコリメート手段35を通
して光検出手段37である受光素子に入射される光の光量
は極めて少ないため、光検出手段37の出力は反射された
レーザー光による信号量が小さくなる。従って、光検出
手段37の出力は適宜の増幅を行った後、距離を算出する
演算処理を行うことは言うまでもない。
【0028】このようにして、演算手段39により算出さ
れる距離は、レーザー光発生手段31から光検出手段37ま
での光路長のみでなく、例えば光路変更手段33とした分
割プリズムの反射面からレーザービームの反射点までの
距離としたり、この距離に一定のオフセット値を加えて
求心台11の上面から反射点である測量標までの距離とす
ることができる。
【0029】そして、この演算手段39により算出した求
心台11の高さを、数字として求心台11の側面に設けた表
示部43に表示させる。この表示部43は、液晶表示器やセ
グメント表示器など、適宜の表示器を用い、求心台11の
側面に設ける場合のみでなく、求心台11の上面に設ける
こともある。そして、表示部43を求心台11に設けると共
に、又は表示部43を求心台11に設けることなく、演算手
段39で算出した距離データを取り出すことのできる端子
を求心台11に設け、演算手段39で求めた高さデータを直
接に他のコンピュータに入力することができるようにす
ることもある。
【0030】尚、レーザー光発生手段31や演算手段39を
作動させる電源41も、この求心台11の内部に組み込む。
このように、GPS測量用の受信アンテナ50などを取り
付ける支持支柱21の軸線と一致する光軸の可視光レーザ
ービームを求心台11の下方に照射する求心装置10は、水
準装置23により求心台11の基準面を水平とし、レーザー
ビームを測定点69に照射することにより、受信アンテナ
50などを容易に測量点の鉛直線上に位置させることがで
きる。そして、光検出手段37としての受光素子や演算手
段39としてのマイクロコンピュータを有するから、求心
台11の位置決めを行えば、自動的に求心台11の高さを知
ることができる。
【0031】尚、この求心装置10の演算手段39により算
出して表示する高さが、分割プリズムの反射面の高さで
あるときは、この分割プリズムの反射面の高さ位置を求
心台11の側面などに基準高さとしてマーキングしてお
き、この基準高さ位置から受信アンテナ50のアンテナ高
測定用基準位置54までの高さを測定することにより、極
めて容易に且つ正確に受信アンテナ50のアンテナ高さを
求めることができる。
【0032】又、求心装置10の表示部43に表示される高
さが求心台11の上面の高さとされるものは、求心台11の
上面高さからアンテナ高測定用基準位置54までの高さを
測定することにより、同様に極めて容易且つ正確に受信
アンテナ50のアンテナ高さを求めることができる。そし
て、この支持支柱21には、GPS測量用の受信アンテナ
50を取り付ける場合のみでなく、コーナーキューブプリ
ズムを取り付ける場合においても、同様にコーナーキュ
ーブプリズムを測定点69の鉛直線上に配置することが容
易であると共に、コーナーキューブプリズムを設置した
高さを容易且つ正確に知ることができる。
【0033】又、図1に示した求心装置10では、光路変
更手段33である分割プリズムを設け、光路変更手段33及
びコリメート手段35を介して測定点69にレーザービーム
を照射しているも、光路変更手段33を省略し、レーザー
光発生手段31と光検出手段37とを列べて下向きに配置す
ることもある。この場合は、レーザー光発生手段31とす
るレーザー発光ダイオードの光軸及びコリメート手段35
とするレンズの光軸を共に求心台11の軸線と一致させ、
コリメート手段35を通過したレーザー光を平行光線束と
してその光軸を支持支柱21の軸線と一致させる。
【0034】このように、レーザー光発生手段31とコリ
メート手段35とによるレーザービーム発生手段を形成
し、このレーザービーム発生手段と列べるようにして、
コリメート手段35としたレンズを外す位置に光検出手段
37とする受光素子を配置する。尚、受光素子の下方に
は、コリメート手段35と別のレンズを設けて反射された
レーザー光を受光素子に集めるようにすることもある。
【0035】この場合、レーザー光発生手段31とするレ
ーザー発光ダイオードから発射され、更にコリメート手
段35を介して下方に発射されるレーザービームの光軸を
支持支柱21の軸線と一致させる。このように、求心台11
を水平としたときに鉛直線方向に求心台11から可視光レ
ーザービームを発射し得るようにしておけば、支持支柱
21の軸線を測定点69を通る鉛直線と正しく一致させるこ
とができ、且つ、求心台11の高さも前述の実施の形態と
同様に容易に知ることができる。
【0036】尚、前述の光路変更手段33を用いた求心装
置10では、コリメート手段35を介して下方に照射される
可視光レーザービームの往路と、測定点69の測量標など
で反射されて光検出手段37に入射される光の復路とが共
に一致して鉛直線状となり、正確に求心装置10の高さを
知ることができる。他方、レーザー光発生手段31とコリ
メート手段35とにより構成したレーザービーム発生手段
と列べて光検出手段37を配置する場合は、測量標などで
反射されて光検出手段37に入射される光の復路は鉛直線
から僅かにずれることになる。しかし、この求心装置10
は、通常、人の高さに合わせて1.2メートル乃至1.
5メートル程度に設置され、光検出手段37とする受光素
子の中心軸線とレーザービーム発生手段の軸線とのズレ
量を、数センチメートル以下とすることにより、高さの
測定誤差を0.1乃至0.2ミリメートル程度すること
ができる。
【0037】そして、コリメート手段35を通過させた可
視光レーザービームは、その直径を3ミリメートル乃至
4ミリメートル程度の平行光線束とすれば、水平方向の
位置合わせを容易且つ正確に行うことができる。しか
し、可視光レーザービームは、正確な平行光線束とする
場合に限るものでなく、僅かに拡散するビーム状とする
こともできる。この場合は、求心装置10の高さが高くな
ると、地表へのレーザー光の照射範囲が広くなる。しか
し、光軸が求心台11の軸線と一致していれば、照射範囲
の中央を測定点69に一致させることにより、測量機70な
どを測定点69の鉛直上方に位置させることができる。そ
して、反射光によって求心装置10の高さを即時に自動的
に知ることもできる。
【0038】更に、コリメート手段35などの光学系に、
ビーム中心を示す十字線を設けるようにすることもあ
る。この場合は、可視光レーザービームが多少拡散する
場合であっても、軸線を測定点69を通る鉛直線と一致さ
せることが容易にできる。又、水準装置23は、求心台11
の上面に設ける場合のみでなく、図2に示すように、求
心台11の側面に設けることがある。この場合は、90度
の異なる水平2方向から水準装置23の表示を確認するこ
とができるようにする。従って、求心台11の水平確認を
求心台11の側方から行うことができ、求心台11の高さを
1.5メートル乃至1.7メートル程度と高くしても、
求心台11の水平確認や水平調整を行うことができる。
【0039】このため、GPS測量用の受信アンテナ50
を取り付ける場合は、GPS測量用求心装置10の高さを
人の目の高さに近い高さとして受信アンテナ50を人の頭
よりも高く設置することができる。従って、衛星からの
電波の受信障害を発生させることが少ない高さに受信ア
ンテナ50を設置することが容易となる。又、受信アンテ
ナ50を人の頭よりも高い位置としつつ求心装置10から受
信アンテナ50のアンテナ位相平面までの距離を数十セン
チメートルと短くし、GPS測量用とした求心装置10を
測定点69の鉛直線状に位置させることにより、受信アン
テナ50の設置位置を正確として精度の高いGPS測量を
行うことができる。
【0040】尚、水準装置23としては気泡管に限るもの
でなく、重錘式のもの、又、電気式の水平検出器など、
種々のものを取り付けることができる。更に、レーザー
光発生手段31やコリメート手段35などの光学系は、水平
2軸支持機構を用いて求心台11が僅かに水平からずれて
いる場合においても鉛直線方向にレーザービームを照射
することができるようにすることもある。又、液封支持
機構を用いて求心台11が僅かに水平からずれている場合
においても、鉛直線方向にレーザービームを照射するこ
とができるようにすることもある。
【0041】上記の本発明に係る測量用求心装置をトー
タルステーションと呼ばれる測量機に適用することがで
きる。トータルステーションは、その台部に水準器や視
準望遠鏡を有し、整準ネジにより台部を水平とし、三脚
の台部に対して水平位置を調整して止めネジより固定さ
れる。更に、このトータルステーションは、本体内にマ
イクロコンピュータを有し、高精度で水平方向角や垂直
方向角、及び、目標までの距離を測定し、測定した角度
や距離をマイクロコンピュータに記憶することができ
る。
【0042】このトータルステーションにおいても、台
部に設けられている視準望遠鏡に換えて、レーザー光発
生手段31やこれにコリメート手段35を加えたレーザービ
ーム発生手段、及び、光検出手段37や演算手段39を設け
ることにより、トータルステーションの設置を容易と
し、トータルステーションの高さも極めて容易に知るこ
とができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、水準装置を
備えた求心台を整準ネジを介してスライド台に取り付け
た求心装置であって、可視光レーザーをビーム状に発射
するレーザービーム発生手段と、この可視光レーザービ
ームの反射光を検出する光検出手段と、レーザービーム
発生手段から発せられたビームの光が光検出手段に到達
するまでの時間により反射点までの距離を算出する演算
手段と、を求心台に有する測量用求心装置である。
【0044】従って、レーザービームで測定点を照らす
ことにより、容易に位置合わせをすることができる。更
に、反射光を光検出手段で検出して演算手段により距離
を算出するものであるから、演算手段により自動的に且
つ迅速に求心装置の高さを知ることができる。そして、
可視光レーザービームを使用するものであるから、薄暗
い場合にもGPS用受信アンテナなどの測量機器を容易
且つ正確に設置することができる。
【0045】又、請求項2に記載した発明は、水準装置
を備えた求心台を整準ネジを介してスライド台に取り付
けた求心装置であって、レーザー光発生手段と、可視光
レーザーの一部を求心台の中心で、かつ、求心台の基準
面と垂直な下方に進行させる光路変更手段と、下方に進
行する光をビーム状の平行光線束とするコリメート手段
と、ビーム状光線束の反射光の内、光路変更手段を透過
した光を検出する光検出手段と、レーザー光発生手段か
ら発せられた光が光検出手段に到達するまでの時間によ
り反射点までの距離を算出する演算手段と、を求心台に
有する測量用求心装置である。
【0046】従って、ビーム状としたレーザー光で測定
点を照らすことにより、容易に位置合わせをすることが
できると共に、演算手段により正確且つ迅速に求心装置
の高さを知ることができるものです。そして、可視光レ
ーザービームを使用するものであるから、薄暗い場合に
もGPS用受信アンテナなどの測量機器を容易且つ正確
に設置することができる。
【0047】更に、光路変更手段で進行方向を下方とさ
れ、コリメート手段を介して測定点に向かうビームと、
測定点で反射され、光路変更手段を通過して光検出手段
に入射される光との、光路を一致させ、求心装置の高さ
正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る求心装置の使用例を示す図。
【図2】本発明に係るGPS測量用求心装置を示す図。
【図3】従来の求心装置の使用例を示す図。
【符号の説明】
10 求心装置 11 求心台 13 水準器 15 整準ネジ 17 スライド台 18 ネジ穴 19 止めネジ 21 支持支柱 23 水準装置 25 求心望遠鏡 27 反射鏡 31 レーザー光発生手段 33 光路変更手
段 35 コリメート手段 37 光検出手段 39 演算手段 41 電源 43 表示部 50 受信アンテナ 51 アンテナカバー 53 アンテナ台 54 アンテナ高測定用基準位置 55 アンテナ固
定支柱 60 三脚 61 台部 63 脚部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水準装置を備えた求心台を整準ネジを介
    してスライド台に取り付けた求心装置であって、可視光
    レーザーをビーム状に発射するレーザービーム発生手段
    と、この可視光レーザービームの反射光を検出する光検
    出手段と、前記レーザービーム発生手段から発せられた
    前記ビームの反射光が前記光検出手段に到達するまでの
    時間により求心点である反射点までの距離を算出する演
    算手段と、を前記求心台に有することを特徴とする測量
    用求心装置。
  2. 【請求項2】 水準装置を備えた求心台を整準ネジを介
    してスライド台に取り付けた求心装置であって、可視光
    レーザーを発生させるレーザー光発生手段と、この可視
    光レーザーの一部を前記求心台の中心で、かつ、前記求
    心台の基準面と垂直な下方に進行させる光路変更手段
    と、この光路変更手段により下方に進行する光をビーム
    状の平行光線束とするコリメート手段と、前記ビーム状
    光線束の反射光の内、前記光路変更手段を透過した光を
    検出する光検出手段と、前記レーザー光発生手段から発
    せられた光が前記光検出手段に到達するまでの時間によ
    り反射点までの距離を算出する演算手段と、を前記求心
    台に有することを特徴とする測量用求心装置。
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