JP2000074670A - 測量装置の機器高測定装置 - Google Patents
測量装置の機器高測定装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 三脚上に設置した測量装置の機器高を、
一人で、容易に、正確に測定することができる測量装置
の機器高測定装置を提供すること。 【解決手段】 測量装置の機器中心点高さを求める機器
高測定装置であって、前記機器高測定装置は、測量装置
部と地上に置かれた基準装置部とで構成され、前記測量
装置部は、下方に向いた光軸を有する光学系と、前記光
軸の方向を偏向させる偏向手段と、前記光軸の方向の変
化量を示す偏向角を検出する偏向角検出手段とを備え、
前記基準装置部は、所定の距離離して配設された2つの
ターゲットを有し、前記測量装置の機器高を求めるため
に、前記光軸を前記ターゲットの各々に一致させるため
の前記偏向角を求める機器高測定装置とした。
一人で、容易に、正確に測定することができる測量装置
の機器高測定装置を提供すること。 【解決手段】 測量装置の機器中心点高さを求める機器
高測定装置であって、前記機器高測定装置は、測量装置
部と地上に置かれた基準装置部とで構成され、前記測量
装置部は、下方に向いた光軸を有する光学系と、前記光
軸の方向を偏向させる偏向手段と、前記光軸の方向の変
化量を示す偏向角を検出する偏向角検出手段とを備え、
前記基準装置部は、所定の距離離して配設された2つの
ターゲットを有し、前記測量装置の機器高を求めるため
に、前記光軸を前記ターゲットの各々に一致させるため
の前記偏向角を求める機器高測定装置とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測量装置の機器高
を求める機器高測定装置に関する。
を求める機器高測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地上の測量基準点の上に三脚を据え、測
量基準点の鉛直上方に設置した測量装置で、他の2点間
の水平角ならびに高度角を測定する場合は、測量装置の
機器中心を座標の原点として測定した測定値を、測量基
準点を座標の原点とした値に変換する必要がある。この
座標変換のために、測定基準点から測量装置の機器中心
までの高さ(機器高)を測定しなければならない。
量基準点の鉛直上方に設置した測量装置で、他の2点間
の水平角ならびに高度角を測定する場合は、測量装置の
機器中心を座標の原点として測定した測定値を、測量基
準点を座標の原点とした値に変換する必要がある。この
座標変換のために、測定基準点から測量装置の機器中心
までの高さ(機器高)を測定しなければならない。
【0003】従来、機器高は、巻き尺を使って、測量装
置の外ケースの側面に形成された指標と測量基準点との
距離を測定していた。
置の外ケースの側面に形成された指標と測量基準点との
距離を測定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例の方法で
は、測量基準点を通る垂線に対して斜めに測定すること
になり、測量基準点から測量装置の機器中心までの高さ
を正確に測定することができなかった。また、作業者は
巻き尺のテープ始端を測量基準点に当て、テープ他端の
目盛りを読まなければならず、一人の作業者では困難で
あった。
は、測量基準点を通る垂線に対して斜めに測定すること
になり、測量基準点から測量装置の機器中心までの高さ
を正確に測定することができなかった。また、作業者は
巻き尺のテープ始端を測量基準点に当て、テープ他端の
目盛りを読まなければならず、一人の作業者では困難で
あった。
【0005】そこで、本発明の目的は、三脚上に設置し
た測量装置の機器高を、一人で、容易に測定することが
できる機器高測定装置を提供することにある。
た測量装置の機器高を、一人で、容易に測定することが
できる機器高測定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の装置は、下方に
向いた光軸を有する光学系と、前記光軸を偏向させる偏
向手段と、前記光軸の変化量を示す偏向角を検出する偏
向角検出手段とを有する測量装置部で構成された測量装
置の機器中心点高さを求める機器高測定装置であって、
前記測量装置の機器高を求めるために、前記光軸の方向
を前記光軸と地表との交点が所定距離変位するように変
化させることを特徴とする機器高測定装置である。
向いた光軸を有する光学系と、前記光軸を偏向させる偏
向手段と、前記光軸の変化量を示す偏向角を検出する偏
向角検出手段とを有する測量装置部で構成された測量装
置の機器中心点高さを求める機器高測定装置であって、
前記測量装置の機器高を求めるために、前記光軸の方向
を前記光軸と地表との交点が所定距離変位するように変
化させることを特徴とする機器高測定装置である。
【0007】そして、上記装置において、地上に置かれ
た、所定の距離離して配設された2つのターゲットを有
する基準装置部を更に備え、前記測量装置の機器高を求
めるために、前記光軸を前記ターゲットの各々に一致さ
せるための前記偏向角を求めるようにした。前記各機器
高測定装置は、前記測量装置が設置された地表におい
て、前記光線を前記所定の距離移動させる前記光線の偏
向手段の偏向角から機器高を求めることができる。
た、所定の距離離して配設された2つのターゲットを有
する基準装置部を更に備え、前記測量装置の機器高を求
めるために、前記光軸を前記ターゲットの各々に一致さ
せるための前記偏向角を求めるようにした。前記各機器
高測定装置は、前記測量装置が設置された地表におい
て、前記光線を前記所定の距離移動させる前記光線の偏
向手段の偏向角から機器高を求めることができる。
【0008】或いは、本発明の装置は、下方に向いた光
軸を有する光学系と、前記光軸の方向を所定の角度変化
させる偏向手段とを有する測量装置部で構成された測量
装置の機器中心点高さを求める機器高測定装置であっ
て、前記測量装置の機器高を求めるために、前記光軸の
方向を前記所定角度変化させることを特徴とする機器高
測定装置である。
軸を有する光学系と、前記光軸の方向を所定の角度変化
させる偏向手段とを有する測量装置部で構成された測量
装置の機器中心点高さを求める機器高測定装置であっ
て、前記測量装置の機器高を求めるために、前記光軸の
方向を前記所定角度変化させることを特徴とする機器高
測定装置である。
【0009】そして、上記装置において、地上に置かれ
た、離間距離を変更自在に配設された2つのターゲット
と、前記離間距離を検出する距離検出手段とを有する基
準装置部を更に備え、前記測量装置の機器高を求めるた
めに、前記所定の角度変化する光軸方向の夫々におい
て、前記各ターゲットの各々が前記光軸の各々に一致す
るようにしたときの前記離間距離を求めるようにした。
た、離間距離を変更自在に配設された2つのターゲット
と、前記離間距離を検出する距離検出手段とを有する基
準装置部を更に備え、前記測量装置の機器高を求めるた
めに、前記所定の角度変化する光軸方向の夫々におい
て、前記各ターゲットの各々が前記光軸の各々に一致す
るようにしたときの前記離間距離を求めるようにした。
【0010】前記各機器高測定装置は、前記光線の方向
を前記所定の角度させたときの、前記測量装置が設置さ
れた地表における前記光軸の変位量から機器高を求める
ことができる。そして、前記いずれの場合も、前記測量
装置部は、入力された前記偏向角と前記所定の距離、若
しくは入力された前記離間距離と前記所定の角度とに基
づいて機器高を求める演算手段を備えることが好まし
く、前記演算手段は、前記測量装置が備える演算手段で
兼ねることができる。
を前記所定の角度させたときの、前記測量装置が設置さ
れた地表における前記光軸の変位量から機器高を求める
ことができる。そして、前記いずれの場合も、前記測量
装置部は、入力された前記偏向角と前記所定の距離、若
しくは入力された前記離間距離と前記所定の角度とに基
づいて機器高を求める演算手段を備えることが好まし
く、前記演算手段は、前記測量装置が備える演算手段で
兼ねることができる。
【0011】なお、前記いずれの場合も、前記光学系
は、光線を下方に投射する投光装置とすることができ
る。前記のうち、基準装置部を備える場合においては、
少なくとも一方のターゲットは、前記光線を受光した時
に電気信号を前記演算手段に出力する受光手段を有し、
前記演算手段は、前記受光手段からの電気信号を受けた
時の前記偏向角検出手段から偏向角、又は前記距離検出
手段からの離間距離を受け、機器高を求める演算をなす
ようにすることが好ましい。
は、光線を下方に投射する投光装置とすることができ
る。前記のうち、基準装置部を備える場合においては、
少なくとも一方のターゲットは、前記光線を受光した時
に電気信号を前記演算手段に出力する受光手段を有し、
前記演算手段は、前記受光手段からの電気信号を受けた
時の前記偏向角検出手段から偏向角、又は前記距離検出
手段からの離間距離を受け、機器高を求める演算をなす
ようにすることが好ましい。
【0012】このようにすることによって、機器高を更
に容易に求めることができる。前記基準装置部に代え
て、前記偏向手段によって方向が変化する光軸の、地表
における間隔を求めるための目盛を有する目盛板である
機器高測定装置としても良い。基準装置部を用いないの
で安価な装置を提供できる。そして、前記光学系の光軸
は、前記測量装置の機器中心点を通る鉛直線に一致して
いることが好ましい。前記測量装置を設置する際の求心
作業にも用いることができる。
に容易に求めることができる。前記基準装置部に代え
て、前記偏向手段によって方向が変化する光軸の、地表
における間隔を求めるための目盛を有する目盛板である
機器高測定装置としても良い。基準装置部を用いないの
で安価な装置を提供できる。そして、前記光学系の光軸
は、前記測量装置の機器中心点を通る鉛直線に一致して
いることが好ましい。前記測量装置を設置する際の求心
作業にも用いることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図面を参照して説明する。なお、各図において、同一の
部分には同一の符号を付して説明を簡略にする。図1
は、本発明の実施の形態例の構成を示す図である。同図
において、測量装置10が、その基準軸(後に詳述)が
鉛直で、且つ測量基準点である測量点Sを通る鉛直線上
にその機器中心点Pが来るように三脚50上に設置され
ている。測量装置10の下部には光線を下方に向けて投
光する光学系20を含む測量装置部が設けられている。
図面を参照して説明する。なお、各図において、同一の
部分には同一の符号を付して説明を簡略にする。図1
は、本発明の実施の形態例の構成を示す図である。同図
において、測量装置10が、その基準軸(後に詳述)が
鉛直で、且つ測量基準点である測量点Sを通る鉛直線上
にその機器中心点Pが来るように三脚50上に設置され
ている。測量装置10の下部には光線を下方に向けて投
光する光学系20を含む測量装置部が設けられている。
【0014】測量点Sの位置には、水平方向に所定の距
離離れた位置に前記投光された光線を一致させる2つの
ターゲットを有する基準装置部30が配設されている。
基準装置部30については後に詳述する。測量装置10
は、各種の測量装置であって良い。例えばセオドライ
ト、トータルステーション、レベルの場合、いずれも図
1に示すように水平面内で回転自在な望遠鏡11を有す
る。望遠鏡11の水平回転の回転軸Bが前記基準軸であ
り、望遠鏡11の光軸と前記水平回転の回転軸Bとの交
点が機器中心点Pである。レベル以外の測量装置の望遠
鏡11は鉛直面内での回転も自在で、その回転軸Aも前
記機器中心点Pを通る。
離離れた位置に前記投光された光線を一致させる2つの
ターゲットを有する基準装置部30が配設されている。
基準装置部30については後に詳述する。測量装置10
は、各種の測量装置であって良い。例えばセオドライ
ト、トータルステーション、レベルの場合、いずれも図
1に示すように水平面内で回転自在な望遠鏡11を有す
る。望遠鏡11の水平回転の回転軸Bが前記基準軸であ
り、望遠鏡11の光軸と前記水平回転の回転軸Bとの交
点が機器中心点Pである。レベル以外の測量装置の望遠
鏡11は鉛直面内での回転も自在で、その回転軸Aも前
記機器中心点Pを通る。
【0015】測量装置10がトータルステーションと共
に用いるコーナーキューブである場合には、コーナーキ
ューブの頂点が機器中心点であり、これらを三脚50上
に支持する軸の軸線が基準軸である。測量装置10が衛
星からの信号を受信して位置を求めるGPS装置のアン
テナである場合には、GPSアンテナの中心点が機器中
心点であり、これらを三脚50上に支持する軸の軸線が
基準軸である。
に用いるコーナーキューブである場合には、コーナーキ
ューブの頂点が機器中心点であり、これらを三脚50上
に支持する軸の軸線が基準軸である。測量装置10が衛
星からの信号を受信して位置を求めるGPS装置のアン
テナである場合には、GPSアンテナの中心点が機器中
心点であり、これらを三脚50上に支持する軸の軸線が
基準軸である。
【0016】測量装置10は、下面に設けられた3本の
整準ネジ28で前記基準軸が鉛直になるように調整(こ
れを整準という)され、図示しない固定ネジで三脚50
に固定される。測量装置部の詳細を図2(a)に示す。
図2(b)は同図の側面図である。図2(a)、(b)
において、21は発光ダイオード、レーザダイオードな
どの光源である。光源21からの光は集光レンズ22に
よって細いビームとされ、光軸上に45°に斜設された
反射鏡23で反射され、装置の下面に設けた開口29か
ら下方に投光される。上記21〜23で光学系20を構
成する。
整準ネジ28で前記基準軸が鉛直になるように調整(こ
れを整準という)され、図示しない固定ネジで三脚50
に固定される。測量装置部の詳細を図2(a)に示す。
図2(b)は同図の側面図である。図2(a)、(b)
において、21は発光ダイオード、レーザダイオードな
どの光源である。光源21からの光は集光レンズ22に
よって細いビームとされ、光軸上に45°に斜設された
反射鏡23で反射され、装置の下面に設けた開口29か
ら下方に投光される。上記21〜23で光学系20を構
成する。
【0017】反射鏡23は、前記ビームの反射点を中心
として回動自在な回転軸24に支持されている。回転軸
24は、ねじりバネ25などによって一回転方向に付勢
されており、反射鏡23が45°になる位置で反射鏡2
3が当接するように測量装置10の筐体に設けられた当
接面26に前記付勢力によって当接されている。そし
て、反射面23が当接面26に当接したとき、下方へ投
光されるビームの光軸は測量装置10の基準軸と一致す
るように光学系20の位置が調整されている。
として回動自在な回転軸24に支持されている。回転軸
24は、ねじりバネ25などによって一回転方向に付勢
されており、反射鏡23が45°になる位置で反射鏡2
3が当接するように測量装置10の筐体に設けられた当
接面26に前記付勢力によって当接されている。そし
て、反射面23が当接面26に当接したとき、下方へ投
光されるビームの光軸は測量装置10の基準軸と一致す
るように光学系20の位置が調整されている。
【0018】従って、反射面23が当接面26に当接し
た状態で、整準された測量装置10からのビームが測量
点Sに投光されていれば、測量装置10の機器中心点は
測量点Sの鉛直線上にある。このように測量装置10を
設置する作業を求心作業という。回転軸24は、測量装
置10の筐体外に延び、外部からねじりバネ25の付勢
力に抗して回転可能である。回転軸24を回転させると
反射鏡23が回転し、ビームの投光される方向が変化
し、基準装置部30上における投光位置が移動する。
回転軸24にはその回転角度を検出するエンコーダ27
などの検出手段が設けられている。反射鏡23を角度θ
回転させた時、反射鏡23で反射されて下方に投光され
るビームの方向は角度2θ変化する。即ち、光軸の偏向
角は2θである。 基準装置部30上における投光位置
の変化量Lは、図1を参照してL=H1*2θ(式1)
である。但しθは回転軸の回転角度(単位;ラジア
ン)、H1は反射鏡23でのビームの反射点と基準装置
部30との距離である。
た状態で、整準された測量装置10からのビームが測量
点Sに投光されていれば、測量装置10の機器中心点は
測量点Sの鉛直線上にある。このように測量装置10を
設置する作業を求心作業という。回転軸24は、測量装
置10の筐体外に延び、外部からねじりバネ25の付勢
力に抗して回転可能である。回転軸24を回転させると
反射鏡23が回転し、ビームの投光される方向が変化
し、基準装置部30上における投光位置が移動する。
回転軸24にはその回転角度を検出するエンコーダ27
などの検出手段が設けられている。反射鏡23を角度θ
回転させた時、反射鏡23で反射されて下方に投光され
るビームの方向は角度2θ変化する。即ち、光軸の偏向
角は2θである。 基準装置部30上における投光位置
の変化量Lは、図1を参照してL=H1*2θ(式1)
である。但しθは回転軸の回転角度(単位;ラジア
ン)、H1は反射鏡23でのビームの反射点と基準装置
部30との距離である。
【0019】再び図2に戻って、測量装置10は、後に
詳述する基準装置部30のターゲット31A(図3参
照)からの受光信号の強度を表示する表示部43と、あ
らかじめ記憶手段41に記憶させた、基準装置部30の
ターゲット31A、31Bの間隔Dと測量装置10に固
有の定数H2(反射鏡23でのビームの反射点から機器
中心点Pまでの高さ)及び基準装置部30に固有の定数
H3(詳細は後述する)と、ターゲット31A、31B
から受けた受光信号に基づいて生成される一致信号が生
成されたときのエンコーダ27からの出力とに基づい
て、測量装置10の機器高を演算するCPUなどで構成
された演算手段42からなる処理部40を更に備えてい
る。
詳述する基準装置部30のターゲット31A(図3参
照)からの受光信号の強度を表示する表示部43と、あ
らかじめ記憶手段41に記憶させた、基準装置部30の
ターゲット31A、31Bの間隔Dと測量装置10に固
有の定数H2(反射鏡23でのビームの反射点から機器
中心点Pまでの高さ)及び基準装置部30に固有の定数
H3(詳細は後述する)と、ターゲット31A、31B
から受けた受光信号に基づいて生成される一致信号が生
成されたときのエンコーダ27からの出力とに基づい
て、測量装置10の機器高を演算するCPUなどで構成
された演算手段42からなる処理部40を更に備えてい
る。
【0020】次に基準装置部30の詳細を図3によって
説明する。同図(a)は平面図、(b)はそのA−A断
面図である。基準装置部30は、保持部材35の上面3
5Aの既知の所定の距離D離れた位置に、測量装置10
から投光されたビームを一致させる2つのターゲット3
1A、31Bを備えている。ターゲット31A、31B
は、夫々その上面に投光されるビームの光束の径とほぼ
同径の開口を有する絞り32A、32Bと、該絞り32
A、32Bの直下に配置され、前記開口を通過したビー
ムを受光し、その受光強度を示す電気信号を受光信号S
A、SBとして処理部40に出力する受光部33A、3
3Bとで構成されている。
説明する。同図(a)は平面図、(b)はそのA−A断
面図である。基準装置部30は、保持部材35の上面3
5Aの既知の所定の距離D離れた位置に、測量装置10
から投光されたビームを一致させる2つのターゲット3
1A、31Bを備えている。ターゲット31A、31B
は、夫々その上面に投光されるビームの光束の径とほぼ
同径の開口を有する絞り32A、32Bと、該絞り32
A、32Bの直下に配置され、前記開口を通過したビー
ムを受光し、その受光強度を示す電気信号を受光信号S
A、SBとして処理部40に出力する受光部33A、3
3Bとで構成されている。
【0021】基準装置部30は、支持部材35の下面3
5Bの、一方のターゲット31Aの真下に前記開口と同
軸上に尖端を有する突起部34を有し、該尖端を測量点
Sに一致させ、且つ2つのターゲットの開口を結ぶ直線
が前記測量装置10から投光されたビームの移動方向に
一致するように配設されている。ターゲット31Aから
前記尖端までの高さが前記H3である。
5Bの、一方のターゲット31Aの真下に前記開口と同
軸上に尖端を有する突起部34を有し、該尖端を測量点
Sに一致させ、且つ2つのターゲットの開口を結ぶ直線
が前記測量装置10から投光されたビームの移動方向に
一致するように配設されている。ターゲット31Aから
前記尖端までの高さが前記H3である。
【0022】なお、基準装置部30は、上面35Aに設
けられた支持部材の水平を検知する気泡管36を参照し
て、下面35Bの、他方のターゲット31B側に設けら
れた下面35Bからの長さが調整自在の支持脚34Aの
前記長さを調整して、支持部材35が水平になるように
配設されている。支持脚34Aの地表側端面は基準装置
部30が安定して設置されるよう平面とされている。
けられた支持部材の水平を検知する気泡管36を参照し
て、下面35Bの、他方のターゲット31B側に設けら
れた下面35Bからの長さが調整自在の支持脚34Aの
前記長さを調整して、支持部材35が水平になるように
配設されている。支持脚34Aの地表側端面は基準装置
部30が安定して設置されるよう平面とされている。
【0023】従って、測量装置10が整準され、且つ概
略求心されると、ビームがターゲット31Aの開口を通
して受光部33Aに受光され、ターゲット31Aからの
受光信号SAが処理部40に送出される。そして、正確
に求心されたとき、表示部43に表示された受光信号の
強度は最大となる。即ち、表示部43の表示が最大強度
を示す位置に測量装置10の水平面内の位置を調節する
ことによって、測量装置10の求心作業を正確に短時間
で行うことができる。
略求心されると、ビームがターゲット31Aの開口を通
して受光部33Aに受光され、ターゲット31Aからの
受光信号SAが処理部40に送出される。そして、正確
に求心されたとき、表示部43に表示された受光信号の
強度は最大となる。即ち、表示部43の表示が最大強度
を示す位置に測量装置10の水平面内の位置を調節する
ことによって、測量装置10の求心作業を正確に短時間
で行うことができる。
【0024】図4に処理部40の構成のブロック図を示
す。押しボタンスイッチ44が前記表示部43に隣接し
て設けられている(図2(a))。押しボタンスイッチ
44を押すと、第1の一致信号S1が生成される。即
ち、押しボタンスイッチ44が押されたことが演算手段
42に認識され、エンコーダ27の回転角度θ1が演算
手段42に入力される。
す。押しボタンスイッチ44が前記表示部43に隣接し
て設けられている(図2(a))。押しボタンスイッチ
44を押すと、第1の一致信号S1が生成される。即
ち、押しボタンスイッチ44が押されたことが演算手段
42に認識され、エンコーダ27の回転角度θ1が演算
手段42に入力される。
【0025】処理部40は、ターゲット31Bから受け
た受光信号SBの強度が最大になったときに第2の一致
信号S2を発生する一致信号発生回路45を備えてい
る。この第2の一致信号S2が演算手段42によって認
識され、エンコーダ27の回転角度θ2が演算手段42
に入力される。そこで、回転軸24を回転させてビーム
の投光位置を変化させ、ビームがターゲット31Bの開
口32Bを通過するように移動させる。すると、ビーム
がターゲット31Bの開口の位置にきた時、ターゲット
31Bの開口を通してビームを受光した受光部33Bか
らの受光信号SBは最大となり、第2の一致信号S2が
処理部40の一致信号生成回路で生成され、この時のエ
ンコーダ27の回転角度θ2が演算手段42に入力され
る。
た受光信号SBの強度が最大になったときに第2の一致
信号S2を発生する一致信号発生回路45を備えてい
る。この第2の一致信号S2が演算手段42によって認
識され、エンコーダ27の回転角度θ2が演算手段42
に入力される。そこで、回転軸24を回転させてビーム
の投光位置を変化させ、ビームがターゲット31Bの開
口32Bを通過するように移動させる。すると、ビーム
がターゲット31Bの開口の位置にきた時、ターゲット
31Bの開口を通してビームを受光した受光部33Bか
らの受光信号SBは最大となり、第2の一致信号S2が
処理部40の一致信号生成回路で生成され、この時のエ
ンコーダ27の回転角度θ2が演算手段42に入力され
る。
【0026】エンコーダ27に代えて反射鏡23の回転
角度を示す機械式の目盛を設け、受光信号S1、S2が
最大となったときの値を読み取り数字キー等によって入
力しても良い。演算手段42は、前記式1においてθ=
θ2−θ1、L=Dとして、H1=L/2θの演算を行
い、更にH=H1+H2+H3を演算して機器高Hを求
める。なお、(θ2−θ1)は、前記光軸の偏向角であ
る。
角度を示す機械式の目盛を設け、受光信号S1、S2が
最大となったときの値を読み取り数字キー等によって入
力しても良い。演算手段42は、前記式1においてθ=
θ2−θ1、L=Dとして、H1=L/2θの演算を行
い、更にH=H1+H2+H3を演算して機器高Hを求
める。なお、(θ2−θ1)は、前記光軸の偏向角であ
る。
【0027】求めた機器高Hは、測量装置10が備えた
演算手段(不図示)に伝達され、測量機による測定値の
補正に利用される。このような測量機による測定値の補
正は、従来の測量機においても手入力された機器高のデ
ータを用いて行われている。D=300mm、H1=15
00mmの場合、機器高測定精度1mmを得るためには反射
鏡の回転角度を15”程度の分解能で検出することが必
要である。このようなエンコーダは高価であるので、適
当な拡大機構、例えば回転軸から離れた位置で反射鏡2
3を押して回転変位させるネジ軸を用いることもでき
る。
演算手段(不図示)に伝達され、測量機による測定値の
補正に利用される。このような測量機による測定値の補
正は、従来の測量機においても手入力された機器高のデ
ータを用いて行われている。D=300mm、H1=15
00mmの場合、機器高測定精度1mmを得るためには反射
鏡の回転角度を15”程度の分解能で検出することが必
要である。このようなエンコーダは高価であるので、適
当な拡大機構、例えば回転軸から離れた位置で反射鏡2
3を押して回転変位させるネジ軸を用いることもでき
る。
【0028】なお、演算手段42は、必ずしも機器高測
定装置専用に備える必要はなく、測量装置10が備える
演算手段で上記処理を行うようにしても良い。図5は、
そのようにした場合の測量装置(この場合はトータルス
テーション)10の構成の概略ブロック図である。同図
において、測量装置10は、測距を行う光波測距装置
5、光波測距装置5の望遠鏡の光軸方向の測角を行うエ
ンコーダ6、各種の測量プログラムや測量データ等を記
憶するメモリ4、上述の機器高測定装置7等、及びこれ
らの制御と測量結果を求める演算をする制御演算部3で
構成されている。メモリ4、制御演算部3が、夫々図4
に示した機器高測定装置を構成する記憶手段41、演算
手段42を兼ねる。
定装置専用に備える必要はなく、測量装置10が備える
演算手段で上記処理を行うようにしても良い。図5は、
そのようにした場合の測量装置(この場合はトータルス
テーション)10の構成の概略ブロック図である。同図
において、測量装置10は、測距を行う光波測距装置
5、光波測距装置5の望遠鏡の光軸方向の測角を行うエ
ンコーダ6、各種の測量プログラムや測量データ等を記
憶するメモリ4、上述の機器高測定装置7等、及びこれ
らの制御と測量結果を求める演算をする制御演算部3で
構成されている。メモリ4、制御演算部3が、夫々図4
に示した機器高測定装置を構成する記憶手段41、演算
手段42を兼ねる。
【0029】図6は、図5の測量装置が各種測量作業を
行うために備える測量プログラムのメニュー構造の例で
あり、図7は、前記測量プログラムによって表示部1に
表示されるメインメニュー等の画面である。作業者は、
表示部1に表示されたメニューの番号をキーボード2で
選択して特定の測量作業プログラムを実行させる。測量
装置10の電源をONにすると、図7のメインメニュー
画面(図6の51に対応)が表示部1に表示される。
メインメニュー画面では、測距・測角を行うプログラ
ム「基本観測」等(図6の52に対応)と共に、前述の
機器高測定装置によって測量装置10の機器高を測定す
るプログラム「機器高測定」が選択可能である。測量装
置10を整準した後、メインメニュー画面で「機器高
測定」を選択すると表示部1の表示が機器高測定画面
(図6の53に対応)に変わり、光源21が点灯されビ
ームが測量装置10の下方に向けて射出される。このビ
ームを参照して前述の如くして測量装置10の求心作業
を行う。
行うために備える測量プログラムのメニュー構造の例で
あり、図7は、前記測量プログラムによって表示部1に
表示されるメインメニュー等の画面である。作業者は、
表示部1に表示されたメニューの番号をキーボード2で
選択して特定の測量作業プログラムを実行させる。測量
装置10の電源をONにすると、図7のメインメニュー
画面(図6の51に対応)が表示部1に表示される。
メインメニュー画面では、測距・測角を行うプログラ
ム「基本観測」等(図6の52に対応)と共に、前述の
機器高測定装置によって測量装置10の機器高を測定す
るプログラム「機器高測定」が選択可能である。測量装
置10を整準した後、メインメニュー画面で「機器高
測定」を選択すると表示部1の表示が機器高測定画面
(図6の53に対応)に変わり、光源21が点灯されビ
ームが測量装置10の下方に向けて射出される。このビ
ームを参照して前述の如くして測量装置10の求心作業
を行う。
【0030】そして、機器高測定画面で「求心完了」
を選択するキーボード2を押す。すると、処理部40で
第1の一致信号S1が生成され、そのときのエンコーダ
27の回転角度θ1が演算手段42に入力される。次い
で、ビームがターゲット31Bの開口32Bを通過する
ように反射鏡23を回転させる。これによって、第2の
一致信号S2が生成されて、そのときのエンコーダ27
の回転角度θ2が演算手段42に入力され、機器高Hが
演算され表示部1に表示されると共にメモリ4に記憶さ
れ、メインメニュー画面に戻る。
を選択するキーボード2を押す。すると、処理部40で
第1の一致信号S1が生成され、そのときのエンコーダ
27の回転角度θ1が演算手段42に入力される。次い
で、ビームがターゲット31Bの開口32Bを通過する
ように反射鏡23を回転させる。これによって、第2の
一致信号S2が生成されて、そのときのエンコーダ27
の回転角度θ2が演算手段42に入力され、機器高Hが
演算され表示部1に表示されると共にメモリ4に記憶さ
れ、メインメニュー画面に戻る。
【0031】そして、「基本観測」等を選択して、所要
の測量を行う。選択された「基本観測」等のプログラム
は、測量結果を求めるために所定の演算を為すときに、
メモリ4に記憶された機器高Hを参照し、必要な補正、
座標変換を行い、その結果を表示部1に表示する。な
お、反射鏡23は、45°になる位置に係止されると共
に、この位置を通過して、投光光軸をターゲット31A
側に偏向させる方向とは反対方向にも回転自在とし、且
つ、処理部40にターゲット31Aからの受光信号SA
の強度が最大になったときに第1の一致信号S1を発生
する第2の一致信号発生回路を備え、ビームがターゲッ
ト31A及びターゲット31Bに連続して一致し、これ
らを通過するように回転軸24を回転させ、各ターゲッ
トの開口32A、32Bにビームが一致した時のエンコ
ーダの回転角度θ1、θ2が自動的に演算手段42に入
力されるようにすることもできる。押しボタンスイッチ
44を押す操作が不要になるので操作が容易となる。こ
の場合も、反射鏡23が45°になる位置に係止された
状態において求心作業を行うことができる。
の測量を行う。選択された「基本観測」等のプログラム
は、測量結果を求めるために所定の演算を為すときに、
メモリ4に記憶された機器高Hを参照し、必要な補正、
座標変換を行い、その結果を表示部1に表示する。な
お、反射鏡23は、45°になる位置に係止されると共
に、この位置を通過して、投光光軸をターゲット31A
側に偏向させる方向とは反対方向にも回転自在とし、且
つ、処理部40にターゲット31Aからの受光信号SA
の強度が最大になったときに第1の一致信号S1を発生
する第2の一致信号発生回路を備え、ビームがターゲッ
ト31A及びターゲット31Bに連続して一致し、これ
らを通過するように回転軸24を回転させ、各ターゲッ
トの開口32A、32Bにビームが一致した時のエンコ
ーダの回転角度θ1、θ2が自動的に演算手段42に入
力されるようにすることもできる。押しボタンスイッチ
44を押す操作が不要になるので操作が容易となる。こ
の場合も、反射鏡23が45°になる位置に係止された
状態において求心作業を行うことができる。
【0032】さて、基準装置部30は、所定の距離離間
した位置に2つのマーク(目盛)を有する指標板(目盛
板)に代えることができる。指標板上に投光されたビー
ムを前記マークの各々に一致するように反射鏡23を回
転させ、前記ビームが前記指標の各々に一致した時に押
しボタンスイッチ44や、機器高測定画面で指示され
たキーボード2を押して第1の一致信号S1及び第2の
一致信号S2を生成させれば、前記と同様にして機器高
Hを求めることができる。
した位置に2つのマーク(目盛)を有する指標板(目盛
板)に代えることができる。指標板上に投光されたビー
ムを前記マークの各々に一致するように反射鏡23を回
転させ、前記ビームが前記指標の各々に一致した時に押
しボタンスイッチ44や、機器高測定画面で指示され
たキーボード2を押して第1の一致信号S1及び第2の
一致信号S2を生成させれば、前記と同様にして機器高
Hを求めることができる。
【0033】また、測量装置の下方を向いた光学系20
は、ターゲット31A、31Bを視準する望遠鏡とする
ことができる。この場合、基準装置部30は前記指標板
で良い。この場合も、第1の一致信号S1及び第2の一
致信号S2は、前記2つのマークの各々を視準した状態
で押しボタンスイッチ44や、機器高測定画面で指示
されたキーボード2を押すことによって生成されるよう
にする。
は、ターゲット31A、31Bを視準する望遠鏡とする
ことができる。この場合、基準装置部30は前記指標板
で良い。この場合も、第1の一致信号S1及び第2の一
致信号S2は、前記2つのマークの各々を視準した状態
で押しボタンスイッチ44や、機器高測定画面で指示
されたキーボード2を押すことによって生成されるよう
にする。
【0034】前記指標板のマークを同心円状のものとす
ることによって、ビームの偏向方向に前記2つのマーク
Bを結ぶ方向を合わせることが不要となる。更にビーム
が直線に沿って偏向される必要もなくなる。又、別の実
施の形態の例として、反射鏡23を、前記投光光軸の偏
向角が所定の値となる2カ所で係止可能とし、基準装置
部を2つのターゲットの間隔を変更自在とすると共に、
前記2つのターゲット間の距離を検出する距離検出手段
を設け、受光信号S1、S2が最大となったときの前記
距離検出手段の出力を演算手段42に入力するようにし
ても良い。この実施の形態例にはエンコーダ27は含ま
れない。
ることによって、ビームの偏向方向に前記2つのマーク
Bを結ぶ方向を合わせることが不要となる。更にビーム
が直線に沿って偏向される必要もなくなる。又、別の実
施の形態の例として、反射鏡23を、前記投光光軸の偏
向角が所定の値となる2カ所で係止可能とし、基準装置
部を2つのターゲットの間隔を変更自在とすると共に、
前記2つのターゲット間の距離を検出する距離検出手段
を設け、受光信号S1、S2が最大となったときの前記
距離検出手段の出力を演算手段42に入力するようにし
ても良い。この実施の形態例にはエンコーダ27は含ま
れない。
【0035】本実施の形態例において、反射鏡23の前
記2カ所(例えば、光軸に対し45°の位置及びここか
ら角θだけ回転した位置)への係止は、測量装置10の
筐体に設けられた反射鏡23が前記2つの位置において
反射鏡23が当接する2つの当接面と、例えば反射鏡2
3を前記2つの位置の中間点を境界としてより近い方の
当接面にスナップアクションによって当接させるスナッ
プアクションバネとによって実現され、反射鏡23に反
射されたビームは反射鏡23が前者位置の時、鉛直下方
に投光され、後者位置の時、鉛直から2θ傾斜して投光
される。
記2カ所(例えば、光軸に対し45°の位置及びここか
ら角θだけ回転した位置)への係止は、測量装置10の
筐体に設けられた反射鏡23が前記2つの位置において
反射鏡23が当接する2つの当接面と、例えば反射鏡2
3を前記2つの位置の中間点を境界としてより近い方の
当接面にスナップアクションによって当接させるスナッ
プアクションバネとによって実現され、反射鏡23に反
射されたビームは反射鏡23が前者位置の時、鉛直下方
に投光され、後者位置の時、鉛直から2θ傾斜して投光
される。
【0036】図8に本実施の形態の例の基準装置部30
0の平面図を示す。基準装置部300のターゲット31
0A、310Bは前記ターゲット31A、31Bと同様
の構成であるが、ターゲット310Bは支持部材350
にターゲット310Aと310Bとを結ぶ直線方向に沿
って移動自在である。即ち、支持部材350には前記直
線方向に沿ってT型溝320が設けられており、ターゲ
ット310Bの下面に設けたT型部材が前記T型溝に嵌
合している。支持部材350の側面にはターゲット31
0Bの移動量を検出するリニアエンコーダ330が距離
検出手段として設けられている。
0の平面図を示す。基準装置部300のターゲット31
0A、310Bは前記ターゲット31A、31Bと同様
の構成であるが、ターゲット310Bは支持部材350
にターゲット310Aと310Bとを結ぶ直線方向に沿
って移動自在である。即ち、支持部材350には前記直
線方向に沿ってT型溝320が設けられており、ターゲ
ット310Bの下面に設けたT型部材が前記T型溝に嵌
合している。支持部材350の側面にはターゲット31
0Bの移動量を検出するリニアエンコーダ330が距離
検出手段として設けられている。
【0037】前記距離検出手段を距離を示す機械式の目
盛とし、受光信号S1、S2が最大となったときの値を
テンキー等で入力しても良い。演算手段42は前記入力
された距離検出手段の出力Lと記憶手段41に予め記憶
された所定の光軸の偏向角2θとからH1=L/2θを
演算し、前記と同様にして測量装置10の機器高Hを求
める。
盛とし、受光信号S1、S2が最大となったときの値を
テンキー等で入力しても良い。演算手段42は前記入力
された距離検出手段の出力Lと記憶手段41に予め記憶
された所定の光軸の偏向角2θとからH1=L/2θを
演算し、前記と同様にして測量装置10の機器高Hを求
める。
【0038】この場合、基準装置部300は、前記光軸
が偏向されていない場合と前記所定量偏向された時の基
準装置300上での投光位置の距離を測定する目盛板と
しても良い。前記目盛板は、長さを測る通常の物差しで
も良いし、前記物差しの目盛lをH1=l/2θによっ
て高さに換算した目盛を有する目盛板、或いは該目盛板
の目盛を測量装置の固有値H2及び基準装置部300の
固有値H3だけオフセットした目盛を有する目盛板であ
っても良い。
が偏向されていない場合と前記所定量偏向された時の基
準装置300上での投光位置の距離を測定する目盛板と
しても良い。前記目盛板は、長さを測る通常の物差しで
も良いし、前記物差しの目盛lをH1=l/2θによっ
て高さに換算した目盛を有する目盛板、或いは該目盛板
の目盛を測量装置の固有値H2及び基準装置部300の
固有値H3だけオフセットした目盛を有する目盛板であ
っても良い。
【0039】この場合も、測量装置の下方を向いた光学
系20は、目盛板を視準する望遠鏡とすることができ、
更に前記目盛板の目盛を同心円状のものとすることがで
きる。上記いずれの場合も、反射鏡23と回転軸24と
で構成される偏向手段は、光軸を所定の角度偏向させる
種々の手段に変更することが可能である。例えば、図9
(a)に示した光軸を中心として回転自在な2枚の光学
くさび60とすることができる。或いは、図9(b)に
示した光軸上に配置され該光軸に垂直方向に偏位する投
光レンズ70としても良い。前記偏向手段による光軸の
偏向角は光学くさび60の回転量を検出する検出手段、
或いは投光レンズ70の前記偏位量を検出する検出手段
によって検出され、処理部40に入力される。
系20は、目盛板を視準する望遠鏡とすることができ、
更に前記目盛板の目盛を同心円状のものとすることがで
きる。上記いずれの場合も、反射鏡23と回転軸24と
で構成される偏向手段は、光軸を所定の角度偏向させる
種々の手段に変更することが可能である。例えば、図9
(a)に示した光軸を中心として回転自在な2枚の光学
くさび60とすることができる。或いは、図9(b)に
示した光軸上に配置され該光軸に垂直方向に偏位する投
光レンズ70としても良い。前記偏向手段による光軸の
偏向角は光学くさび60の回転量を検出する検出手段、
或いは投光レンズ70の前記偏位量を検出する検出手段
によって検出され、処理部40に入力される。
【0040】以上説明に用いた実施の形態例では測量装
置部は測量装置10の本体の下部に設けられていたが、
図10に示したように測量装置10の本体と三脚50と
の間に測量機本体10と共に整準されるユニット60と
して設けても良く、この場合、光学系20は測量装置1
0の機械中心点Pの鉛直下方を観察する測量装置の付属
機器である求心望遠鏡装置の光学系を利用し、その下方
に図9に示したような偏向手段を設けることもできる。
置部は測量装置10の本体の下部に設けられていたが、
図10に示したように測量装置10の本体と三脚50と
の間に測量機本体10と共に整準されるユニット60と
して設けても良く、この場合、光学系20は測量装置1
0の機械中心点Pの鉛直下方を観察する測量装置の付属
機器である求心望遠鏡装置の光学系を利用し、その下方
に図9に示したような偏向手段を設けることもできる。
【0041】
【発明の効果】三脚上に設置した測量装置の機器高を、
一人で、容易に、正確に測定することができる。更に、
同一装置を用いて、測量装置の求心作業を容易に行うこ
とができる。
一人で、容易に、正確に測定することができる。更に、
同一装置を用いて、測量装置の求心作業を容易に行うこ
とができる。
【図1】 本発明の一実施の形態例の構成を示す図
【図2】 測量装置部の構成を示す図
【図3】 基準装置部の構成を示す図
【図4】 処理部40の構成のブロック図
【図5】 測量装置の概略ブロック図
【図6】 測量プログラムの階層構造を示す図
【図7】 表示部に表示される画面の例を示す図
【図8】 本発明の別の実施の形態例の基準装置部
を示す図
を示す図
【図9】 別の光軸偏向手段を示す図
【図10】 測量装置部を別ユニットとした例を示す
図
図
10……測量装置 31……ターゲッ
ト 20……光学系 33……受光部 21……光源 40……処理装置 23……反射鏡 41……記憶手段 24……回転軸 42……演算手段 27……エンコーダ 43……表示部 30……基準装置部 44……押しボタ
ンスイッチ
ト 20……光学系 33……受光部 21……光源 40……処理装置 23……反射鏡 41……記憶手段 24……回転軸 42……演算手段 27……エンコーダ 43……表示部 30……基準装置部 44……押しボタ
ンスイッチ
Claims (9)
- 【請求項1】 下方に向いた光軸を有する光学系と、前
記光軸の方向を変化させる偏向手段と、前記光軸の方向
の変化量を示す偏向角を検出する偏向角検出手段とを有
する測量装置部で構成された測量装置の機器中心点高さ
を求める機器高測定装置であって、 前記測量装置の機器高を求めるために、前記光軸の方向
を前記光軸と地表との交点が地表において所定の距離変
位するように変化させることを特徴とする機器高測定装
置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の装置に、 地上に置かれた、所定の距離離間して配設された2つの
ターゲットを有する基準装置部を更に備え、 前記測量装置の機器高を求めるために、前記光軸を前記
ターゲットの各々に一致させるための前記偏向角を求め
ることを特徴とする機器高測定装置。 - 【請求項3】 下方に向いた光軸を有する光学系と、前
記光軸の方向を所定の角度変化させる偏向手段とを有す
る測量装置部で構成された測量装置の機器中心点高さを
求める機器高測定装置であって、 前記測量装置の機器高を求めるために、前記光軸の方向
を前記所定の角度変化させることを特徴とする機器高測
定装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の装置に、 地上に置かれた、離間距離を変更自在に配設された2つ
のターゲットと前記離間距離を検出する距離検出手段と
を有する基準装置部を更に備え、 前記測量装置の機器高を求めるために、前記所定の角度
変化する前記光軸方向のそれぞれにおいて、前記ターゲ
ットの各々が前記光軸の各々に一致するようにしたとき
の前記離間距離を求めることを特徴とする機器高測定装
置。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
装置において、 前記測量装置部は、入力された前記偏向角と前記所定の
距離、若しくは入力された前記離間距離と前記所定の角
度とに基づいて機器高を求める演算手段を備えたことを
特徴とする機器高測定装置。 - 【請求項6】 請求項1〜請求項5に記載の装置におい
て、 前記光学系は、光線を下方に投射する投光装置であるこ
とを特徴とする機器高測定装置。 - 【請求項7】 請求項2又は請求項4に記載の装置にお
いて、 前記光学系は、光線を下方に投射する投光装置であり、 前記基準装置部の少なくとも一方のターゲットは、前記
光線を受光した時に電気信号を前記演算手段に出力する
受光手段を有し、 前記演算手段は、前記受光手段からの電気信号を受けた
時の前記偏向角検出手段からの偏向角、又は前記距離検
出手段からの離間距離を検出し、機器高を求める演算を
なすことを特徴とする機器高測定装置。 - 【請求項8】 請求項1又は請求項3に記載の装置であ
って、 前記偏向手段によって方向が変化する光軸の、地表にお
ける間隔を求めるための目盛を有する目盛板を更に備え
ることを特徴とする機器高測定装置。 - 【請求項9】 請求項1〜請求項8に記載の装置におい
て、 前記偏向手段は、前記偏向手段からの光軸が前記測量装
置の機器中心点を通る鉛直線に一致する位置に係止可能
であることを特徴とする機器高測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10241320A JP2000074670A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 測量装置の機器高測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10241320A JP2000074670A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 測量装置の機器高測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000074670A true JP2000074670A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17072551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10241320A Pending JP2000074670A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 測量装置の機器高測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000074670A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103234498A (zh) * | 2013-03-05 | 2013-08-07 | 哈尔滨工业大学 | 一种精密离心机相交度的测量方法及其装置 |
CN103759718A (zh) * | 2013-12-20 | 2014-04-30 | 河南理工大学 | 全站仪快速放样方法 |
CN106767540A (zh) * | 2016-12-19 | 2017-05-31 | 北京控制工程研究所 | 一种交会测量相机光轴与反射镜夹角误差标定方法 |
CN110887465A (zh) * | 2019-12-25 | 2020-03-17 | 浙江奇剑工具有限公司 | 智能多用途激光测量仪 |
-
1998
- 1998-08-27 JP JP10241320A patent/JP2000074670A/ja active Pending
Cited By (6)
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