JP2008008765A - 下向計測装置及び管部材の推進位置計測方法 - Google Patents

下向計測装置及び管部材の推進位置計測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008008765A
JP2008008765A JP2006179635A JP2006179635A JP2008008765A JP 2008008765 A JP2008008765 A JP 2008008765A JP 2006179635 A JP2006179635 A JP 2006179635A JP 2006179635 A JP2006179635 A JP 2006179635A JP 2008008765 A JP2008008765 A JP 2008008765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
downward
telescope
propulsion
pipe member
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006179635A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Kataoka
正信 片岡
Hideo Koyasu
英夫 子安
Toshihiko Akaha
俊彦 赤羽
Tomio Iguchi
富生 井口
Yukio Maruoka
幸夫 丸岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP2006179635A priority Critical patent/JP2008008765A/ja
Publication of JP2008008765A publication Critical patent/JP2008008765A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

【課題】計測装置本体の鉛直下方向又は斜め下方向にある被計測物の位置を正確に計測できる下向計測装置、及び管部材などを地中の鉛直下方向又は斜め下方向に推進させる際に、管部材の推進位置を正確に計測できる管部材などの推進位置計測方法の提供を課題とする。
【解決手段】下向計測装置150本体の鉛直下方向又は斜め下方向にある被計測部151のターゲット152の位置を計測する下向計測装置150であって、ターゲット152を視準する望遠鏡153を有するトランシット154と、望遠鏡153の光軸153bが鉛直方向と平行に、且つ望遠鏡153の対物レンズ153aが下向に配置された状態で、望遠鏡153が鉛直線の両側にそれぞれ所定の角度だけ回動自在に支持される支持台155とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、下向計測装置及び管部材の推進位置計測方法に関する。
管部材などを地中に埋設する工法として、推進工法或いはシールド工法などの非開削工法が知られている。このような非開削工法では、管部材などを所定の方向に進行させるため、管部材などにおける先端部の推進位置を計測するのが一般的である。
管部材などの推進位置を計測する方法としては、レーザ光による計測方法、光波による計測方法、ジャイロコンパスによる計測方法などが知られている。
特開平5−164549号公報
しかしながら、従来の管部材などの推進位置を計測する計測方法は、管部材などを水平方向に推進させる場合には計測できるが、管部材などを鉛直下方向又は斜め下方向に推進させる場合には計測が困難であった。管部材などの推進位置を正確に計測できないと、推進方向がずれた際に修正することが困難であり、管部材などを所定の位置に正確に埋設できなくなる。
そこで、管部材などを地中の鉛直下方向又は斜め下方向に推進させる場合に、管部材などの推進位置を正確に計測できる技術が望まれている。また、管部材の推進位置に限らず、計測装置本体の鉛直下方向又は斜め下方向にある物体の位置を正確に計測できる計測装置が望まれている。
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、計測装置本体の鉛直下方向又は斜め下方向にあるターゲットの位置を正確に計測できる下向計測装置、及び管部材などを地中の鉛直下方向又は斜め下方向に推進させる際に、管部材などの推進位置を正確に計測できる管部材などの推進位置計測方法の提供を課題とする。
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
(1)本発明は、
下向計測装置本体の鉛直下方向又は斜め下方向にあるターゲットの位置を計測する下向計測装置であって、
前記ターゲットを視準する望遠鏡を有するトランシットと、
前記望遠鏡の光軸が鉛直線と平行に、且つ前記望遠鏡の対物レンズが下向に配置された状態で、前記望遠鏡が鉛直線の両側にそれぞれ所定の角度だけ回動自在に支持される支持台と、
を備えたことを特徴とする。
本発明では、下向計測装置におけるトランシットの望遠鏡が下向きに支持されているので、計測装置本体の鉛直下方向又は斜め下方向にあるターゲットの位置を、トランシットで正確に計測できる。
この構成により、鉛直線に対するトランシットの傾きを調整することができるので、ターゲットの位置をより正確に計測できる。
(3)前記トランシットは、前記望遠鏡を鉛直面内で回動自在に支持する水平軸と、前記水平軸の両端部を支持するケース部と、前記ケース部に設けられ前記水平軸と直交する鉛直軸と、前記鉛直軸を回動自在に支持する軸受け部とを有し、前記軸受け部が前記支持台に取り付けられ、前記トランシットが、前記鉛直軸の下側に配置されているのが好ましい。
この構成により、トランシットが支持台の下に吊り下げられるので、トランシットを安定よく支持できると共に、支持部分の構成を簡略化できる。
(4)また、本発明は、
推進装置によって管部材が地中の鉛直下方向又は斜め下方向に推進される際に、前記管部材の推進位置を計測する推進位置計測方法であって、
前記管部材の先端部における内側にターゲットが設けられると共に、前記推進装置に前記管部材の内部空間と整合する貫通孔が設けられ、
前記推進装置における前記貫通孔の上方に、前記貫通孔及び前記管部材の内部空間を通して前記ターゲットの位置を測定する下向計測装置が配置され、
前記下向装置は、前記ターゲットを視準する望遠鏡を有するトランシットと、
前記望遠鏡の光軸が鉛直線と平行に、且つ前記望遠鏡の対物レンズが下向に配置された状態で、前記望遠鏡が鉛直線の両側にそれぞれ所定の角度だけ回動自在に支持される支持台とを備え、
前記管部材の推進中に、前記下向計測装置の前記望遠鏡によって前記ターゲットが視準されることにより、前記管部材の推進位置が計測されることを特徴とする。
本発明では、推進装置によって管部材が地中の鉛直下方向又は斜め下方向に推進される際に、推進装置の上方に配置された下向計測装置のトランシットによって、前記管部材内のターゲットが視準され、ターゲットの位置が正確に計測される。従って、例えば管部材の推進方向がずれた場合でも、そのずれが正確に計測されるので、正確な推進方向に修正できる。
本発明によれば、計測装置本体の鉛直下方向又は斜め下方向にあるターゲットの位置を正確に計測できる。また、管部材が地中に鉛直下方向又は斜め下方向に推進される際に、管部材の推進位置を正確に計測できるので、推進方向のずれを修正でき、管部材などを正確な方向に推進できる。
以下、本発明に係る下向計測装置及び管部材の推進位置計測方法の実施の形態を、添付した図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施の形態》
図1は、本発明に係る第1の実施の形態の下向計測装置150を示す。この下向計測装置150は、位置を計測すべき被計測部のターゲット171,172を視準するための望遠鏡153を有するトランシット154と、望遠鏡153の光軸153bが鉛直線と平行に配置され、且つ望遠鏡153の対物レンズ153aが下に向けられた状態で、望遠鏡153を鉛直線の両側にそれぞれ所定の角度θ(図2参照)だけ回動可能に支持する支持台155とを備えている。なお、図1は、望遠鏡153の対物レンズ153aが、水平方向
に向けられた状態を示している。
トランシット154は、上記望遠鏡153と、この望遠鏡153を鉛直面内で回動自在
に支持する水平軸156と、この水平軸156の両端部を支持する略門型のケース部157と、このケース部157を水平方向に回動自在に支持するべく水平軸156と直交する鉛直軸158と、この鉛直軸158を回転自在に支持する軸受け部159と、トランシット154の鉛直線に対する傾きを調整する整準調整部180と、トランシット154の水平度を検出する気泡管181と、外部から視認可能なプリズム182とを有している。ケース部157には、測定結果などを表示する表示部165が設けられている。
次に、上記各構成要素について説明する。トランシット154は、以下に説明する部分以外、一般的なトランシットと同様なので、その詳細な説明を省略する。
トランシット154の望遠鏡153は、図2に示すように、その対物レンズ153aが
鉛直下方向に向けられた状態から、水平軸156を中心として鉛直線C1の両側にそれぞれ所定の角度θだけ回動自在に支持されている。
本実施形態では、所定の角度θ=110°である。従って、トランシット154の計測範囲は、水平軸156の中心軸線156aの両側で、水平線C2から20°斜め上に伸びる線C3,C4より下側の扇形部分となる。
また、図1に示すように、鉛直軸158の下端部には、フランジ158aが設けられている。このフランジ158aは、ケース部157の上端部に取り付けられている。
図3に示すように、軸受け部159は、鉛直軸158が挿入された円筒状の軸受け箱160と、この軸受け箱160の内周面における両端部に設けられ、鉛直軸158の両端部に嵌合されたアンギュラー玉軸受け161,161とを有している。
上下のアンギュラー玉軸受け161,161間には、小径の内輪用間座162と、大径の外輪用間座163とが配置されている。また、軸受け箱160の上端部には、コ字状の内輪押さえ164がボルトで取り付けられている。この内輪押さえ164の両脚部は、上側のアンギュラー玉軸受け161の内輪に当接されている。
上下のアンギュラー玉軸受け161,161は、背面組み合わせによって配置されている。また、鉛直軸158は、通常のトランシットの鉛直軸より長く形成されている。本実施形態では、鉛直軸158が通常のトランシットにおける鉛直軸の約2倍の長さに形成されている。
また、アンギュラー玉軸受け161,161には、予圧がかけられている。これにより、鉛直軸158の回転中に、アンギュラー玉軸受け161,161ががた付くのを抑制できる。
上記外輪用間座163の長さL1は、上記内輪用間座162の長さL2より長く形成されている。これにより、内輪用間座162が内輪押さえ164によって押さえられる力が小さくなったときに、上下のアンギュラー玉軸受け161,161の内輪161aが、鋼球161bに押しつけられ、鋼球161bと内輪161a及び外輪161cとのがた付きが抑制される。従って、鉛直軸158を中心として望遠鏡153が回転する時に、望遠鏡153の振れを小さくできる。
図3に示すように、軸受け箱160の上端部には、フランジ158bが設けられている。このフランジ158bは、整準調整部180の水平板部180a上に固定されている。水平板部180aの外周部には、3本の調整ボルト180bが水平板部180aと直交する方向に螺入されている。
この調整ボルト180bの水平板部180aに対する螺入長さを調整することにより、鉛直線C1に対するトランシット154の傾きを調整できる。
上記支持台155は、トランシット154を取り囲むように、且つ互いに所定の間隔をあけて平行に配置された3本の脚部155a,155a、及びこれらの脚部155a,155aの上端部を連結する上水平部155bと下端部を連結する下水平部155dにより形成されている。上水平部155bの中央には上部孔155cが、下水平部155dの中央にも孔155eが設けられている。また、下水平部155dには、複数の固定孔155fがあけられている。そして、下水平部155dが、測量架台166にボルト155hで締め付け固定されている。
上記トランシット154の鉛直軸158及び軸受け部159の上部側は、支持台155における水平部155bの上部孔155cから上方に突出している。
また、トランシット154の整準調整部180は、支持台155の水平部155b上に配置されている。整準調整部180の調整ボルト180bは、支持台155の水平部155b上に載置されている。
このように、本発明の下向計測装置150は、トランシット154における望遠鏡153の光軸153bが鉛直線C1と平行に、且つ対物レンズ153aが下向きに配置されると共に、望遠鏡153が鉛直線C1に対して両側にそれぞれ所定の角度θ、本実施形態ではθ=110°の角度で回動自在に支持されているので、下向計測装置150の鉛直下方向及び斜め下方向を含む広範囲にあるターゲット152の位置を正確に計測できる。
また、トランシット154が支持台155における上水平部155bの下側に吊り下げられているので、トランシット154を安定よく支持できると共に、トランシット154の取付部分の構成を簡略化できる。
《第2の実施の形態》
図4は、本発明に係る第2の実施の形態の管部材の推進位置計測方法を説明する図である。
この管部材の推進位置計測方法は、図5に示すように、地中深部の構造物である例えば共同溝11と、地中浅部の構造物である例えばマンホール12間にケーブルなどを通すため、ケーブルなどを挿入する管路式シャフト13を敷設する際に、この管路式シャフト13を構成する一又は二以上の管部材13aを、推進装置1(図4参照)によって地中の鉛直下方向に推進するときに、管部材13aの推進位置を計測するものである。
図4に示すように、推進装置1は、管部材13aに回転力及び推進力を加える小口径推進機16と、この小口径推進機16支持する架台22と、小口径推進機16の上方に配置された下向計測装置150と、この下向計測装置150を固定する測量架台166とを備えている。
なお、図4中の符号21は、架台22を水平方向に移動自在に支持する水平移動ベース、30は沈砂槽、31は濁水処理装置、32はスラッジ回収槽、33は発電機、37はスクイズポンプである。なお、沈砂池30,濁水処理装置31及びスラッジ回収槽32では、管部材13aの推進中に、管部材13aの周囲の隙間から地上に排出される泥水の処理が行われる。
次に、上記各構成要素について説明する。小口径推進機16は、管部材などを地中の水平方向に推進するために使用されている一般的なものを使用できる。但し、ここでは、小口径推進機16の推進方向が、鉛直下方向になるように配置されている。
この小口径推進機16は、従来から小口径配管(直径150mm〜800mm程度)を水平方向に推進させるために使用されているものである。このような小口径推進機16を用いる工法としては、アリトン(登録商標)工法などを例示できる。
この小口径推進機16は、図6(a),(b),(c)に示すように、管部材13aが接続される減速機52、この減速機52を上下移動自在に支持する上下移動テーブル50、この上下移動テーブル50の全長を変更するための架台ジョイント金具51,減速機52の主軸52aに回転力を与える回転用油圧モータ53、減速機52を上下移動させる推進チェーン54、推進チェーン54を駆動するチェーン駆動用油圧モータ55、推進ジャッキ56などを有している。
上記減速機52,回転用油圧モータ53及び推進ジャッキ56は、上下移動テーブル50に沿って上下移動される。上記減速機52の主軸52aには、スイベルジョイント40(図4参照)を介して管部材13a及び管部材13a内に挿入されるインナーケーシング14が取り付けられている。
減速機52の主軸52aには、下向計測装置150の望遠鏡153によって管部材13aの先端に設けられたターゲットである汎用輝度LED(発光ダイオード)171及び高輝度LED172(図8参照)を視準するための貫通孔52bが設けられている。
小口径推進機16は、図4に示すように、架台22によって支持されている。また、架台22は、水平移動ベース21上に配置されている。これにより、小口径推進機16を水平移動させて、複数の管部材13a,13a・・・を隣接させて埋設できる。
上記管部材13aには、図7に示すように、小口径推進機16の主軸52aに取り付けられた管状のインナーケーシング14と、このインナーケーシング14に溶接で一体に接続され、掘削水を掘削ヘッド15側に送る送水管17が管部材13aの内周に接することなく挿入されている。
また、インナーケーシング14の先端部には、掘削ヘッド15が設けられている。この掘削ヘッド15は、管部材13aの先端から露出されている。
この掘削ヘッド15の先端部には、図8に示すように、インナーケーシング14の中心軸線14aに対して傾斜した傾斜板15bを有している。この傾斜板15bの外周には、図9に示すように、超硬ビット15dが多数設けられている。
なお、図8中の符号15aは外殻部、15cは底板部、15eは掘削水を吐出する吐出口、15fはカバーである。
管部材13aの推進方向を調整する場合には、インナーケーシング14及び管部材13aの回転を停止し、高輝度LED172が汎用輝度LED171と基準位置の延長上にくるように、掘削ヘッド15における傾斜板15bの向きを調整した後、管部材13aの回転を停止したまま推進させる。
そうすると、回転が停止している傾斜板15bにインナーケーシング14の中心軸線14aと交差する方向に土圧が作用し、掘削ヘッド15すなわち管部材13aの推進方向が
変わる。このようにして、管部材13aの推進方向を調整できる。
管部材13aの推進方向を調整した後、インナーケーシング14、管部材13a及び掘削ヘッド15を回転させて、管部材13aの推進を継続する。
また、図8に示すように、インナーケーシング14の先端部における内側には、防水ターゲット部170が設けられている。
この防水ターゲット部170は、図10に示すように、計測用のターゲットである汎用輝度LED(発光ダイオード)171、及び高輝度LED172を有する円筒状のターゲットヘッド173と、ターゲットヘッド173に取り付けられた電池ホルダー174を有している。電池ホルダー174には、各LED171,172に電流を供給する乾電池175が収容されている。
なお、図10中の符号176は乾電池175を付勢するスプリング、177は電極板、178a,178bはパッキン、179は防水用の充填剤である。
汎用輝度LED171と高輝度LED172は、図11に示すように、ハレーションによる相互干渉が起きないように、適宜な間隔をあけて配置されている。汎用輝度LED171は、ターゲットヘッド173の中心軸線173a上に配置されている。また、高輝度LED172は、ヘッド面板15bの先端部の方向にあわせて設置されている。
また、上記防水ターゲット部170は、インナーケーシング14の防水された内側空間に配置されている。防水ターゲット部170の汎用輝度LED171及び高輝度LED172は、インナーケーシング14の上部側に向けて配置されている。これにより、小口径推進機16側から、インナーケーシング14の内部空間を通して各輝度LED171,172を視認できる。
上記下向計測装置150は、図12に示すように、門型の測量架台166上に取り付けられている。また、下向計測装置150は、小口径推進機16の上下移動時における上限位置より上側に配置されている。
この推進装置1によって管部材13aを地中の鉛直下方向に推進する場合は、小口径推進機16によって、管部材13aに回転力と推進力が加えられる。これにより、管部材13a及び掘削ヘッド15が回転し、地盤が掘削されて管部材13aが地中に推進される。
また、管部材13aの推進中は、送水管17を介して掘削ヘッド15の吐出口15e(図8参照)から掘削水が吐出される。これにより、土砂の掘削が促進される。また、掘削ヘッド15によって掘削された土砂が、管部材13aの回転力により掘削水と混合されて泥土化される。この泥土は、掘削ヘッド15と管部材13aとの外径差によって生じる隙間を通って地上に排土される。この泥土は、地盤と管部材13aとの隙間で滑材として作用し、管部材13aと地盤の付着により生じる推進力の増加を抑制できる。
管部材13aは、所定の方向に正確に推進させる必要がある。そこで、本発明では、下向計測装置150によって、管部材13aの推進位置が測定される。
下向計測装置150によって、管部材13aの推進位置を計測する場合は、図13に示すように、下向計測装置150の望遠鏡153によって、小口径推進機16の主軸52aにおける貫通孔52b、及びインナーケーシング14の内部空間を通して、インナーケーシング14内の汎用輝度LED171,及び高輝度LED172が視準される。これによ
り、汎用輝度LED171及び高輝度LED172の位置すなわち管部材13aの推進位置が計測される。
次に、汎用輝度LED171はターゲット173の中心軸線173a上に配置されていることから、基準位置と比較され、汎用輝度LED171の位置ずれ量が求められる。また、高輝度LED172は、ヘッド面板15bの先端方向にあわせて設置されていることから、ずれの方向が求められる。
ここで、汎用輝度LED171が位置ずれしている場合は、上記のように、高輝度LED172が汎用輝度171と基準位置の延長線上にくるように、掘削ヘッド15における傾斜板15bの向きが調整された後、管部材13aの回転が停止されたまま管部材13aが推進されて推進方向が調整される。そして、管部材13aの推進方向が修正された後、管部材13aが回転されて推進が継続される。
このように、本発明では、管部材13aを地中の鉛直下方向に推進させる際に、下向計測装置150によって、管部材13aの先端部に設けられた汎用輝度LED171及び高輝度LED172の位置、すなわち、管部材13aの推進位置を正確に計測できる。
そして、この計測結果に基づいて、管部材13aの推進方向を修正して、管部材13aを所定の方向に推進できる。これにより、管部材13aを所定の位置に正確に埋設できる。
なお、従来、水平方向の小口径推進工事における通常の測量器の設置は、(1)計測装置整準後に、(2)予め設けた計測器設置基準点を求心望遠鏡で覗き位置決めを行い、(3)推進軸線上に設けた前後の基準点を視準望遠鏡で覗き基線合わせを行うことにより、設置していた。
しかし、管路式シャフト工法においては、鉛直軸に沿って推進を行うため、計測器設置基準点を定めて求心することが困難である。
また、斜め下方向の推進においては、計測器設置基準点の求心は技術的に可能であるが、作業が困難である。これらの理由により、計測器の再設置は極めて困難である。
このため、本発明では、下向計測装置150の上部中心にプリズム182を設け、地上に設置した別の光波測量機で視準し、その距離と角度を読み取ることで常に同じ位置に下向計測装置150を設置できるようにした。
なお、上記実施の形態では、管路式シャフト13を地中の鉛直下方向に敷設する場合について説明したが、図14に示すように、共同溝11とマンホール12の水平位置がずれている場合には、管路式シャフト13を斜めに敷設する必要がある。
この場合には、図15に示すように、管路式シャフト13を敷設すべき方向に合わせて上記小口径推進機16が傾斜した状態で設置される。また、下向計測装置150は、小口径推進機16の上方に配置される。この場合、下向計測装置150を傾斜させる必要はない。
管部材13aの推進位置を計測する場合は、図16に示すように、下向計測装置150の望遠鏡153を管部材13aの推進方向に合わせて傾け、汎用輝度LED171及び高輝度LED172を視準する。これにより、管部材13aの推進位置を正確に計測できる。
本発明の第1の実施の形態に係る下向計測装置を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る望遠鏡の視準範囲を示す図であり、図1のA矢視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る軸受け部を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る管部材の推進装置を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る管路式シャフトを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る小口径推進機を示す図であり、図6(a)は正面図、図6(b)は側面図、図6(c)は底面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインナーケーシング及び掘削ヘッドを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る掘削ヘッド及び計測ターゲット部を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る掘削ヘッドの超硬ビットを示す図であり、図8のB矢視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る計測ターゲット部を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るターゲットの配置を示す図であり、図10のC矢視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る推進装置及び下向計測装置の配置を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る管部材の位置計測方法を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る管路式シャフトを斜めに敷設した状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る管部材を斜め下方向に推進させる方法を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る管部材の推進位置計測方法を説明する図である。
符号の説明
1 推進装置
11 共同溝
12 マンホール
13 管路式シャフト
13a 管部材
14 インナーケーシング
14a 中心軸線
15 掘削ヘッド
15a 外殻部
15b 傾斜板
15d 超硬ビット
15e 吐出口
15f カバー
16 小口径推進機
17 送水管
21 水平移動ベース
22 架台
30 沈砂池
31 濁水処理装置
32 スラッジ回収槽
33 発電機
37 スクイズポンプ
40 スイベルジョイント
50 上下移動テーブル
51 ジョイント金具
52 減速機
52a 主軸
52b 貫通孔
53 回転用油圧モータ
54 推進チェーン
55 チェーン駆動用油圧モータ
56 推進ジャッキ
150 下向計測装置
151 被計測部
152 ターゲット
153 望遠鏡
153a 対物レンズ
153b 光軸
154 トランシット
155 支持台
155a 脚部
155b 上水平部
155c 上部孔
155d 下水平部
155e 下部孔
155f 固定孔
155h ボルト
156 水平軸
157 箱部
158 鉛直軸
158a,158b フランジ
159 軸受け部
160 軸受け箱
161 アンギュラー玉軸受け
161a 内輪
161b 鋼球
161c 外輪
162 内輪用間座
163 外輪用間座
165 表示部
166 測量架台
170 防水ターゲット部
171 汎用輝度LED
172 高輝度LED
173 ターゲットヘッド
174 電池ホルダー
175 乾電池
176 スプリング
180 整準調整部
180a 水平板部
180b 調整ボルト
181 気泡管
182 プリズム

Claims (4)

  1. 下向計測装置本体の鉛直下方向又は斜め下方向にあるターゲットの位置を計測する下向計測装置であって、
    前記ターゲットを視準する望遠鏡を有するトランシットと、
    前記望遠鏡の光軸が鉛直線と平行に、且つ前記望遠鏡の対物レンズが下向に配置された状態で、前記望遠鏡が鉛直線の両側にそれぞれ所定の角度だけ回動自在に支持される支持台と、
    を備えたことを特徴とする下向計測装置。
  2. 鉛直線に対する前記トランシットの傾きを調整する整準調整部を有することを特徴とする請求項1に記載の下向計測装置。
  3. 前記トランシットは、前記望遠鏡を鉛直面内で回動自在に支持する水平軸と、前記水平軸の両端部を支持するケース部と、前記ケース部に設けられ前記水平軸と直交する鉛直軸と、前記鉛直軸を回動自在に支持する軸受け部とを有し、前記軸受け部が前記支持台に取り付けられ、前記トランシットが、前記鉛直軸の下側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の下向計測装置。
  4. 推進装置によって管部材が地中の鉛直下方向又は斜め下方向に推進される際に、前記管部材の推進位置を計測する推進位置計測方法であって、
    前記管部材の先端部における内側にターゲットが設けられると共に、前記推進装置に前記管部材の内部空間と整合する貫通孔が設けられ、
    前記推進装置における前記貫通孔の上方に、前記貫通孔及び前記管部材の内部空間を通して前記ターゲットの位置を測定する下向計測装置が配置され、
    前記下向計測装置は、前記ターゲットを視準する望遠鏡を有するトランシットと、
    前記望遠鏡の光軸が鉛直線と平行に、且つ前記望遠鏡の対物レンズが下向に配置された状態で、前記望遠鏡が鉛直線の両側にそれぞれ所定の角度だけ回動自在に支持される支持台とを備え、
    前記管部材の推進中に、前記下向計測装置の前記望遠鏡によって前記ターゲットが視準されることにより、前記管部材の推進位置が計測されることを特徴とする管部材の推進位置計測方法。
JP2006179635A 2006-06-29 2006-06-29 下向計測装置及び管部材の推進位置計測方法 Pending JP2008008765A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006179635A JP2008008765A (ja) 2006-06-29 2006-06-29 下向計測装置及び管部材の推進位置計測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006179635A JP2008008765A (ja) 2006-06-29 2006-06-29 下向計測装置及び管部材の推進位置計測方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008008765A true JP2008008765A (ja) 2008-01-17

Family

ID=39067109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006179635A Pending JP2008008765A (ja) 2006-06-29 2006-06-29 下向計測装置及び管部材の推進位置計測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008008765A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008060798B3 (de) * 2008-11-28 2009-12-24 Technische Universität Dresden Einrichtung zur Durchführung tachymetrischer Winkel- und Streckenmessungen
JP2012173130A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Kobe Univ ミラー調整治具、構造物変状検知システムおよび構造物変状検知方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5319083Y2 (ja) * 1972-12-15 1978-05-20
JPS6119094U (ja) * 1984-07-09 1986-02-04 関東電気工事株式会社 削進工法の方向修正装置
JPS63165699A (ja) * 1986-12-26 1988-07-08 日本鋼管株式会社 片押し方式による管推進工法
JPH05164549A (ja) * 1991-12-17 1993-06-29 Nissan Kensetsu Kk トランシットの吊下方法とこの方法に使用する吊下装置
JPH09101152A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Asahi Optical Co Ltd 測量機
JPH10293029A (ja) * 1997-02-20 1998-11-04 Asahi Optical Co Ltd 機械高測定機能付測量機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5319083Y2 (ja) * 1972-12-15 1978-05-20
JPS6119094U (ja) * 1984-07-09 1986-02-04 関東電気工事株式会社 削進工法の方向修正装置
JPS63165699A (ja) * 1986-12-26 1988-07-08 日本鋼管株式会社 片押し方式による管推進工法
JPH05164549A (ja) * 1991-12-17 1993-06-29 Nissan Kensetsu Kk トランシットの吊下方法とこの方法に使用する吊下装置
JPH09101152A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Asahi Optical Co Ltd 測量機
JPH10293029A (ja) * 1997-02-20 1998-11-04 Asahi Optical Co Ltd 機械高測定機能付測量機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008060798B3 (de) * 2008-11-28 2009-12-24 Technische Universität Dresden Einrichtung zur Durchführung tachymetrischer Winkel- und Streckenmessungen
JP2012173130A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Kobe Univ ミラー調整治具、構造物変状検知システムおよび構造物変状検知方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2014286916B2 (en) Alignment system for alignment of a drill rod during drilling
KR102069344B1 (ko) 지하공동의 3차원 탐사장치
CA1186677A (en) Method and means for drilling in rocks
PT1552103E (pt) Actuador direccional para cabeça de perfuração
CN205908255U (zh) 高精度液压螺旋水平定向钻
JP2008008765A (ja) 下向計測装置及び管部材の推進位置計測方法
JP2014070488A (ja) 削岩リグ及び削岩ユニットの位置決め方法
CN111735491A (zh) 一种测量准确的电缆管道检测装置
JP2018066659A (ja) 重機類の位置姿勢計測システム
JP4957094B2 (ja) 管部材の推進装置
JP2006133213A (ja) 測量器械設置用台
JP2945990B2 (ja) 掘削機本体等の位置検出方法
JP2012241379A (ja) 削孔ロッドの配置角管理システム及び配置角管理方法
JPH04237793A (ja) 孔曲り測定と孔曲り修正機構を組み込んだロータリーパーカッションタイプの礫層対応超小口径掘進工法
CN105898236A (zh) 智能化数字式钻孔全景摄像装置
JP2011236629A (ja) 推進工法における掘削ヘッド回転速度検出装置
CN109882155A (zh) 一种井下勘测方法及设备
JP2005337826A (ja) レーザーマーキング方法及び装置
JPH08170914A (ja) 推進工事における偏位測定方法および装置
JP4226177B2 (ja) 薄型目視式トランシット
CN211718522U (zh) 用于工程测量的激光测距仪
JPH0849495A (ja) 小口径管推進機の掘進方向制御方法およびその装置
JP7366370B2 (ja) トンネル掘削機の測量装置
JP3069034B2 (ja) 推進工法における測量装置および測量方法
JP2764679B2 (ja) 推進掘削によるヒューム管埋設工法と該工法に使用する自動測量用自走装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090325

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20111122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120403

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02