JPH09101035A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JPH09101035A
JPH09101035A JP25619195A JP25619195A JPH09101035A JP H09101035 A JPH09101035 A JP H09101035A JP 25619195 A JP25619195 A JP 25619195A JP 25619195 A JP25619195 A JP 25619195A JP H09101035 A JPH09101035 A JP H09101035A
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fan device
heating
frequency heating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍の食品を内部まで均一に解凍すると共
に、食品の表面に氷の膜等が残ることを防止して、厚く
重ねた薄切り肉を解凍した場合でも、解凍後すぐに薄切
り肉をほぐしたり、剥がしたり可能にする。 【解決手段】 本発明の電子レンジは、加熱室内の食品
を高周波加熱するマグネトロンと、食品に送風する冷却
ファン装置とを備えると共に、マグネトロン及び冷却フ
ァン装置を駆動制御する制御回路を備え、そして、冷凍
された食品を解凍調理する場合に、制御回路によって、
マグネトロンを駆動して食品を高周波加熱した後、冷却
ファン装置を駆動して食品に風を送風するように構成し
たものである。この場合、高周波加熱後の食品への送風
によって、食品の表面の氷の膜等を溶かすことができる
から、厚く重ねた薄切り肉を解凍した場合でも解凍後す
ぐに薄切り肉をほぐしたりできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍された食品を
高周波加熱して解凍する解凍調理機能を備えた電子レン
ジに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】電子レンジにおいて、
冷凍された食品を解凍する場合、重量センサにより食品
の重量を検出し、この検出した重量に基づいて高周波加
熱する時間を設定し、この設定した加熱時間だけ高周波
加熱を実行することにより、解凍調理を自動的に実行す
るように構成されている。そして、この構成の場合、高
周波加熱の出力を残り加熱時間に応じて徐々に弱く変化
させることにより、食品を極力均一に加熱するように構
成されている。
【0003】しかし、上記構成により厚みのある食品を
解凍した場合、食品の内部を解凍できないことがあっ
た。特に、薄切り肉を厚く重ねた塊状の冷凍食品を解凍
する場合、薄切り肉の間に霜や氷が残ることから、解凍
後すぐには、薄切り肉をほぐしたり、剥がしたりするこ
とができないことがあった。また、高周波加熱を終了し
た後においても、食品の表面に氷の膜(グレースと称
す)が残ることがあった。特に、薄切り肉を厚く重ねた
ものを解凍した場合に、上記グレースが残ると、薄切り
肉をほぐしたり、剥がしたりすることができなかった。
【0004】そこで、本発明の目的は、冷凍された食品
を内部まで均一に解凍することができると共に、食品の
表面に氷の膜が残ることを防止でき、薄切り肉を厚く重
ねたものを解凍した場合でも、解凍後すぐに薄切り肉を
ほぐしたり、剥がしたりすることができる電子レンジを
提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電子レンジは、
加熱室内に高周波を供給して食品を高周波加熱するマグ
ネトロンを備え、前記加熱室内に送風するファン装置を
備え、前記マグネトロン及び前記ファン装置を駆動制御
する制御手段を備え、そして、冷凍された食品を解凍調
理する場合に、前記制御手段によって、前記マグネトロ
ンを駆動して前記食品を高周波加熱した後、前記ファン
装置を駆動して前記食品に風を送風するように制御する
ところに特徴を有する。
【0006】上記手段によれば、マグネトロンを駆動し
て冷凍の食品を高周波加熱した後、ファン装置を駆動し
て食品に風を送風するように構成した。このため、例え
ば薄切り肉を厚く重ねた塊状の冷凍物を解凍する場合
に、高周波加熱しただけでは、薄切り肉の間に霜や氷が
残ったり、食品の表面に氷の膜が残ったりすることがあ
るが、この後、該食品に風を送風することにより薄切り
肉の間の霜や氷、並びに、食品の表面の氷の膜等を溶か
すことが可能となる。この結果、解凍後すぐに薄切り肉
をほぐしたり、剥がしたりすることができるようにな
る。
【0007】また、上記構成の場合、制御手段は、食品
の重量または高周波加熱時間に基づいて高周波加熱後の
食品への送風時間を可変するように制御することが好ま
しい。このように構成すれば、高周波加熱後の食品への
送風時間が食品の重量に応じた適切な時間となるから、
食品の量の多少(即ち、重量の大小)にかかわらず、薄
切り肉の間の霜や氷、並びに、食品の表面の氷の膜等を
確実に溶かすことができる。
【0008】更に、制御手段は、高周波加熱後に食品へ
送風する際、ファン装置のファンの回転速度を食品の重
量に基づいて可変するように制御することが良い構成で
ある。更にまた、制御手段によって、高周波加熱後に食
品へ送風する際、ファン装置のファンの回転速度を徐々
に小さくするように制御することも好ましい構成であ
る。また、制御手段によって、高周波加熱後に食品へ送
風する際、ファン装置を間欠駆動するように制御するこ
とも良い構成である。
【0009】一方、加熱室内に熱風を循環供給する熱風
ヒータ及び熱風ファン装置を備え、制御手段によって、
高周波加熱後に食品へ送風する際、上記熱風ファン装置
を駆動して送風すると共に、上記熱風ヒータを駆動する
ように制御することがより一層好ましい構成である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をヒータ付き電子レ
ンジに適用した第1の実施例について図1ないし図5を
参照しながら説明する。まず、ヒータ付き電子レンジの
概略全体構成を示す図2及び図3において、レンジ本体
1の内部には、調理物を収容して加熱調理するための加
熱室2が設けられている。この加熱室2の前面開口部
は、調理物の出入れ口となっていると共に、扉3により
開閉される構成となっている。また、レンジ本体1内に
おける加熱室2の右側には、機械室4が設けられてお
り、この機械室4内にマグネトロン5が配設されてい
る。
【0011】このマグネトロン5は、マイクロ波を加熱
室2内に供給して、加熱室2内に収容されている食品を
高周波加熱(レンジ加熱)するものである。更に、上記
機械室4内には、マグネトロン5や他の電気部品を冷却
する冷却ファン装置6が配設されている。この冷却ファ
ン装置6は、ファン7及びこのファン7を回転駆動する
ファンモータ8から構成されている。上記冷却ファン装
置6により生成された冷却風の一部は、マグネトロン5
を冷却した後、ダクト9及び通気口10を通って加熱室
2内へ送風(供給)されるように構成されている。この
場合、冷却ファン装置6が本発明のファン装置を構成し
ている。
【0012】また、加熱室2の左側壁上部には、多数の
小孔からなる排気口11が設けられている。この排気口
11の外側には、レンジ本体1の外部へ通じる排気ダク
ト12が配設されている。この構成の場合、上記冷却フ
ァン装置6が駆動されて冷却風が通気口10を介して加
熱室2内に送風されることにより、加熱室2内の空気が
排気口11及び排気ダクト12を通って外部へ排出され
るように構成されている。更に、排気ダクト12内に
は、調理物から発生する水蒸気等のガスを検知するガス
センサ13と、調理物から発生するアルコールガスを検
知するアルコールセンサ14とが設けられている。これ
らセンサ13、14は、上記各ガスの濃度に対応する電
圧レベルの電圧信号を検知信号として出力するように構
成されている。
【0013】一方、上記加熱室2の内底部には、食品を
載置するための回転皿15が回転可能に配設されてい
る。この回転皿15は、図3に示すように、RTモータ
16(図4参照)を内蔵する駆動機構部17により回転
軸18を介して回転駆動されるように構成されている。
上記駆動機構部17内には、回転皿15上に載置された
食品の重量を検知する重量センサ19(図4参照)が設
けられている。この重量センサ19は、例えば静電容量
タイプのセンサであり、回転軸18に作用する荷重(食
品の重量)に対応する周波数の周波数信号を重量検知信
号として出力するように構成されている。
【0014】また、加熱室2の後部には、熱風を加熱室
2内に循環供給する熱風供給装置20が配設されてお
り、この熱風供給装置20により加熱室2内の食品がオ
ーブン調理されるように構成されている。上記熱風供給
装置20は、熱風ヒータ21及び熱風ファン装置22と
から構成されている。そして、この熱風ファン装置22
は、熱風ファン23と熱風ファンモータ24とから構成
されている。
【0015】尚、レンジ本体1の前面右端部には、図2
に示すように、操作パネル部25が設けられている。こ
の操作パネル部25には、各種の操作スイッチ26(図
4参照)並びに種々の表示器27(図4参照)が配設さ
れている。上記各種の操作スイッチ26は、種々の調理
メニューを選択設定するためのスイッチや、調理運転を
開始させるためのスタートスイッチや、調理運転時の加
熱の強め弱めを指定するためのスイッチなどである。ま
た、種々の表示器27は、選択された調理メニューを表
示する表示器や、加熱出力を表示する表示器や、時刻や
調理時間を表示する表示器などである。
【0016】さて、電子レンジの電気的構成を機能ブロ
ックにて示す図4において、例えばマイクロコンピュー
タ等からなる制御回路28は、電子レンジの加熱調理運
転全般を制御する調理制御機能を有しており、内部のメ
モリにそのための制御プログラムを記憶している。この
制御回路28が、本発明の制御手段を構成している。そ
して、制御回路28は、各種の操作スイッチ26からの
スイッチ信号、アルコールセンサ14からの検知信号、
ガスセンサ13からの検知信号、並びに、重量センサ1
9からの重量検知信号を受けるように構成されている。
【0017】また、上記制御回路28は、マグネトロン
5を駆動回路29を介して駆動制御し、駆動機構部17
のRTモータ16、冷却ファン装置6のファンモータ
8、熱風ファン装置22の熱風ファンモータ24及び熱
風ヒータ21を駆動回路30を介して駆動制御し、ま
た、操作パネル部25の各種の表示器27を駆動制御
し、更に、調理終了報知や異常報知を行うためのブザー
31を駆動制御するように構成されている。
【0018】次に、上記構成の作用、特には解凍調理の
動作を図1及び図5も参照して説明する。図1に示すフ
ローチャートは、制御回路28に記憶された制御プログ
ラムのうちの解凍調理の制御内容を概略示すものであ
る。この図1において、冷凍された食品を解凍する調理
を行う場合、まず扉3を開放した後(ステップS1)、
冷凍された食品を加熱室2内の回転皿15上に載置して
収容する(ステップS2)。続いて、扉3を閉塞した後
(ステップS3)、操作パネル部25の操作スイッチ2
6のうちのメニュー選択スイッチを操作して解凍調理を
設定する(ステップS4)。そして、操作スイッチ26
のうちのスタートスイッチを操作すると、解凍調理が開
始される(ステップS5)。
【0019】これにより、制御回路28は、RTモータ
16を通電駆動して回転皿15を回転させる(ステップ
S6)と共に、重量センサ19により食品(被加熱体)
の重量を検知する(ステップS7)。この場合、食品の
検知重量をW(単位はg)とする。続いて、制御回路2
8は、解凍調理全体の調理時間Tを次の式に従って算出
する(ステップS8)。
【0020】T=1.1W+500 但し、Tの単位は秒である。
【0021】そして、制御回路28は、解凍調理全体の
調理時間Tに基づいて冷凍された食品を高周波加熱する
時間t1を次の式に従って算出する(ステップS9)。
【0022】t1=T×0.9 また、制御回路28は、解凍調理全体の調理時間Tと高
周波加熱する時間t1に基づいて、食品を高周波加熱し
た後、食品へ送風する送風時間t2を次の式に従って算
出する(ステップS10)。
【0023】t2=T−t1 この後、制御回路28は、マグネトロン5を通電駆動し
て食品を高周波加熱開始する(ステップS11)。この
場合、高周波加熱の出力は、下記の表1に示すように、
高周波加熱時間t1の残り時間に応じて設定される構成
となっている(ステップS12)。尚、表1をVPCチ
ャートという。
【0024】
【表1】 具体的には、上記表1に示すように、高周波加熱時間t
1の残り時間が例えば18分であれば、マグネトロン5
をオンオフするデューティを(オン時間を10秒、オフ
時間を20秒)として加熱する。この場合、加熱出力は
133Wである。この後、高周波加熱時間t1をカウン
トダウンしていくと共に、高周波加熱時間t1の残り時
間が1分少なくなる毎に、上記表1に示す通りに、高周
波加熱出力(マグネトロン5をオンオフするデューテ
ィ)を設定し直して高周波加熱を続けるように構成され
ている。従って、高周波加熱時間t1の残り時間が例え
ば17分になると、加熱出力を120Wのデューティ
(オン時間を9秒、オフ時間を21秒)に変更設定して
加熱するようになっている。
【0025】また、制御回路28は、上記マグネトロン
5を通電駆動するときには、同時に冷却ファン装置6の
ファンモータ8を通電駆動するように構成されている。
この冷却ファン装置6の駆動により、マグネトロン5が
冷却されると共に、加熱室2内が換気される構成となっ
ている。尚、上記高周波加熱時間t1の計時動作は、制
御回路28に内蔵されたタイマにより実行される構成と
なっている。
【0026】そして、この後、高周波加熱時間t1の残
り時間がゼロになると、ステップS13にて「YES」
ヘ進み、制御回路28はマグネトロン5を断電して高周
波加熱を終了する(ステップS14)。ここで、マグネ
トロン5を断電停止したときにも、冷却ファン装置6の
ファンモータ8への通電駆動を続けるように構成されて
おり、もって、上記冷却ファン装置6により食品への送
風運転(高周波加熱後)が開始される(ステップS1
5)。この場合、制御回路28は、上記送風運転と同時
に送風時間t2のカウントダウン(計時)を開始する。
尚、上記送風時間t2の計時動作は、制御回路28に内
蔵されたタイマにより実行される構成となっている。
【0027】この後、送風時間t2の残り時間がゼロに
なると、ステップS16にて「YES」ヘ進み、制御回
路28は冷却ファン装置6のファンモータ8を断電して
送風運転を終了すると共に、RTモータ16を断電して
回転皿15を回転停止し、更に、ブザー31を鳴動させ
て解凍調理終了を報知するように構成されている(ステ
ップS17)。これにより、食品の解凍調理が終了す
る。そして、上述した高周波加熱運転及び送風運転の態
様をグラフにすると、図5に示すようになる。
【0028】このような構成の本実施例によれば、冷凍
された食品をマグネトロン5を駆動して高周波加熱した
後、冷却ファン装置6を駆動して上記食品に風を送風す
るように構成した。このため、例えば薄切り肉を厚く重
ねた塊状の冷凍の食品を解凍する場合に、高周波加熱し
ただけでは、薄切り肉の間に霜や氷が残ったり、食品の
表面に氷の膜が残ったりすることがあるが、この高周波
加熱後、該食品に風を送風することにより、薄切り肉の
間の霜や氷、並びに、食品の表面の氷の膜等を溶かすこ
とができる。この結果、食品の解凍後すぐに薄切り肉を
ほぐしたり、剥がしたりすることができるようになる。
【0029】また、上記実施例の場合、制御回路28
は、食品の重量Wに基づいて高周波加熱後の食品への送
風時間t2を可変するように構成した。これにより、高
周波加熱後の食品への送風時間t2が食品の重量Wに応
じた適切な時間となるから、食品の量の多少(重量の大
小)にかかわらず、薄切り肉の間の霜や氷、並びに、食
品の表面の氷の膜等を確実に溶かすことができる。そし
て、送風運転を無駄に実行することもなく、節電するこ
とができる。
【0030】更に、上記実施例では、高周波加熱後の食
品への送風運転を、マグネトロン5を冷却するための冷
却ファン装置6を使用することにより実現する構成とし
た。このため、専用のファン装置が不要であるから、製
造コストが上昇することがほとんどない。
【0031】尚、上記実施例では、高周波加熱後の食品
への送風時間t2を食品の重量Wに基づいて可変するよ
うに構成したが、これに代えて、食品を高周波加熱する
高周波加熱時間t1に基づいて可変するように構成して
も良い。この場合、高周波加熱時間t1は食品の重量W
に応じた時間であることから、このように可変設定され
た送風時間t2は食品の量の多少(重量の大小)に応じ
た適切な時間となり、上記第1の実施例と同様な効果を
得ることができる。
【0032】また、上記実施例では、高周波加熱後の食
品への送風時間t2を食品の重量Wに基づいて可変させ
るように構成したが、一定時間に固定するように構成し
ても良い。この場合、解凍調理可能な最大重量の食品に
対応する送風時間を上記一定時間として用いることが好
ましく、このように構成すれば、薄切り肉の間の霜や
氷、並びに、食品の表面の氷の膜等を確実に溶かすこと
ができると共に、解凍調理のための運転制御が簡単にな
る。
【0033】更に、上記実施例では、マグネトロン5を
冷却するための冷却ファン装置6によって高周波加熱後
の食品への送風運転を実行するように構成したが、これ
に限られるものではなく、上記送風運転専用のファン装
置を別途設けるように構成しても良い。
【0034】図6は本発明の第2の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。この第
2の実施例では、食品へ送風する運転を実行する専用の
ファン装置を設けるように構成されている。そして、制
御回路28は、上記専用のファン装置のファンの回転速
度を可変させることが可能に構成されている。また、上
記第2の実施例において、冷凍の食品を解凍調理する場
合の食品を高周波加熱する運転は、第1の実施例の高周
波加熱運転とほぼ同じである。具体的には、制御回路2
8は、食品の重量W(単位はg)を検知すると共に、こ
の検知重量Wと次の式とに基づいて、解凍調理全体の調
理時間T(単位は秒)を算出する。
【0035】T=1.1W+500 そして、制御回路28は、上記高周波加熱運転の運転時
間(高周波加熱時間)t1と、高周波加熱後の食品への
送風運転の運転時間(送風時間)t2とを次の各式に従
って算出する。
【0036】t1=T×0.8 t2=T×0.2 さて、第2の実施例において、高周波加熱後の食品への
送風運転は、上記専用のファン装置を駆動して行う。こ
の場合、制御回路28は、ファン装置のファンの回転速
度を、下記の表2に示すように、食品の重量Wに基づい
て可変させるように構成されている。尚、上記送風運転
は、上記算出された運転時間(送風時間)t2だけ実行
されるようになっている。
【0037】
【表2】 そして、上述した第2の実施例による高周波加熱運転及
び送風運転をグラフにすると、図6(a)及び(b)に
示すようになる。ここで、図6(a)は食品の重量が重
い場合を示し、図6(b)は食品の重量が軽い場合を示
している。この場合、食品の重量が重いときの高周波加
熱時間をt11、送風時間t21とし、食品の重量が軽
いときの高周波加熱時間をt12、送風時間t22とす
ると、 t11>t12 t21>t22 が成立する。尚、上述した以外の第2の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。
【0038】従って、上記第2の実施例においても、第
1の実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。
特に、第2の実施例では、高周波加熱後に食品へ送風す
る際、ファン装置のファンの回転速度を食品の重量Wに
基づいて可変するように制御する構成としたので、高周
波加熱後の食品への送風運転の送風強さが食品の重量W
に応じた適切な強さとなるから、食品の量の多少(重量
の大小)にかかわらず、薄切り肉の間の霜や氷、並び
に、食品の表面の氷の膜等を確実に溶かすことができ
る。
【0039】尚、上記第2の実施例では、専用のファン
装置を設け、このファン装置のファンの回転速度を可変
させる構成としたが、これに代えて、マグネトロン冷却
用の冷却ファン装置により高周波加熱後に食品へ送風す
る運転を行うようにすると共に、該冷却ファン装置のフ
ァンの回転速度を食品の重量に基づいて可変させるよう
に構成しても良い。また、上記第2の実施例では、高周
波加熱後の食品への送風運転の運転時間を可変させる構
成としたが、一定時間に固定するように構成しても良
い。
【0040】図7は本発明の第3の実施例を示すもので
ある。この第3の実施例では、食品へ送風する運転を実
行する専用のファン装置を設けると共に、制御回路28
は上記専用のファン装置のファンの回転速度を可変させ
ることが可能に構成されている。そして、第3の実施例
において、冷凍の食品を解凍調理する場合の食品を高周
波加熱する運転の運転時間(高周波加熱時間)t1、並
びに、高周波加熱後の食品への送風運転の運転時間(送
風時間)t2を設定する制御は、第1の実施例の制御ま
たは第2の実施例の制御と同じである。
【0041】ここで、第3の実施例のうちで第1の実施
例と異なるところは、図7に示すように、制御回路28
が、高周波加熱後に食品へ送風する際に、上記ファン装
置のファンの回転速度を徐々に小さくするように制御し
た点である。尚、上述した以外の第3の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。
【0042】従って、上記第3の実施例においても、第
1の実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。
特に、第3の実施例では、高周波加熱後に食品へ送風す
る際、ファン装置のファンの回転速度を徐々に小さくす
るように制御したので、食品の表面に付いている氷の膜
を溶かしながら、該食品の表面が乾燥することを極力防
止できる。尚、上記第3の実施例では、専用のファン装
置を設け、このファン装置のファンの回転速度を徐々に
小さくする構成としたが、これに代えて、マグネトロン
冷却用の冷却ファン装置により高周波加熱後に食品へ送
風すると共に、該冷却ファン装置のファンの回転速度を
徐々に小さくするように構成することも好ましい。
【0043】また、上記各実施例では、食品へ送風する
ファン装置としてマグネトロン冷却用の冷却ファン装置
または専用のファン装置を使用するように構成したが、
これに代えて、オーブン調理用の熱風供給装置20の熱
風ファン装置22を使用するように構成しても良い。こ
の場合、高周波加熱後に食品へ送風する運転を行うとき
には、熱風ヒータ21を断電した状態で熱風ファン装置
22のファンモータ24だけを通電駆動するようにすれ
ば良く、上記各実施例とほぼ同様な作用効果を得ること
ができる。
【0044】更に、上記各実施例では、高周波加熱後に
食品へ送風する運転を行う場合、マグネトロン冷却用の
冷却ファン装置または専用のファン装置または熱風ファ
ン装置22を連続駆動(通電)する構成としたが、これ
に代えて、間欠駆動(通電)するように構成しても良
い。このように構成すると、送風により溶けた食品の表
面部分を食品の内部になじませながら解凍を進めること
ができるので、食品の解凍の仕上がり具合が一層向上す
る。
【0045】一方、食品へ送風するファン装置として、
オーブン調理用の熱風供給装置20の熱風ファン装置2
2を使用する場合に、図8に示す第4の実施例のよう
に、熱風ファン装置22を駆動して送風すると共に、熱
風ヒータ21を駆動するように制御しても良い。そし
て、この第4の実施例の場合、熱風ファン装置22及び
熱風ヒータ21を同期して間欠駆動するように構成して
いる。従って、第4の実施例では、食品のうちの送風だ
けでは溶け難い部分を熱風ヒータ21からの熱により速
やかに溶かすことができる。
【0046】尚、上記第4の実施例では、熱風ファン装
置22及び熱風ヒータ21を同期して間欠駆動するよう
に構成したが、これに限られるものではなく、熱風ヒー
タ21を間欠駆動し、熱風ファン装置22を連続駆動す
るように構成しても良い。また、熱風ヒータ21の出力
を低くした状態で該熱風ヒータ21及び熱風ファン装置
22を連続駆動するように構成しても良い。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、食品を解凍調理する場合に、マグネトロンを駆動し
て冷凍の食品を高周波加熱した後、ファン装置を駆動し
て食品に風を送風するように構成したので、例えば薄切
り肉を厚く重ねた塊状の冷凍食品を解凍する場合であっ
ても、薄切り肉の間の霜や氷、並びに、食品の表面の氷
の膜等を溶かすことが可能となり、解凍後すぐに薄切り
肉をほぐしたり、剥がしたりすることができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すフローチャート
【図2】電子レンジの横断面図
【図3】電子レンジの縦断側面図
【図4】ブロック図
【図5】高周波加熱の出力の変化と冷却ファン装置のオ
ンオフの変化を示す図
【図6】本発明の第2の実施例を示す図5相当図
【図7】本発明の第3の実施例を示す図5相当図
【図8】本発明の第4の実施例を示す図5相当図
【符号の説明】
2は加熱室、4は機械室、5はマグネトロン、6は冷却
ファン装置、7はファン、8はファンモータ、15は回
転皿、16はRTモータ、19は重量センサ、20は熱
風供給装置、21は熱風ヒータ、22は熱風ファン装
置、23はファン、24は熱風ファンモータ、28は制
御回路(制御手段)を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室内に高周波を供給して食品を高周
    波加熱するマグネトロンと、 前記加熱室内に送風するファン装置と、 前記マグネトロン及び前記ファン装置を駆動制御する制
    御手段とを備え、 冷凍された食品を解凍調理する場合、前記制御手段は、
    前記マグネトロンを駆動して前記食品を高周波加熱した
    後、前記ファン装置を駆動して前記食品に風を送風する
    ように制御することを特徴とする電子レンジ。
  2. 【請求項2】 制御手段は、食品の重量または高周波加
    熱時間に基づいて高周波加熱後の食品への送風時間を可
    変するように制御することを特徴とする請求項1記載の
    電子レンジ。
  3. 【請求項3】 制御手段は、高周波加熱後に食品へ送風
    する際、ファン装置のファンの回転速度を食品の重量に
    基づいて可変するように制御することを特徴とする請求
    項1記載の電子レンジ。
  4. 【請求項4】 制御手段は、高周波加熱後に食品へ送風
    する際、ファン装置のファンの回転速度を徐々に小さく
    するように制御することを特徴とする請求項1記載の電
    子レンジ。
  5. 【請求項5】 制御手段は、高周波加熱後に食品へ送風
    する際、ファン装置を間欠駆動するように制御すること
    を特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  6. 【請求項6】 加熱室内に熱風を循環供給する熱風ヒー
    タ及び熱風ファン装置を備え、 制御手段は、高周波加熱後に食品へ送風する際、前記熱
    風ファン装置を駆動して送風すると共に、前記熱風ヒー
    タを駆動するように制御することを特徴とする請求項1
    記載の電子レンジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020153621A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 シャープ株式会社 加熱装置

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