JPH09101032A - 調理用焜炉 - Google Patents

調理用焜炉

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Publication number
JPH09101032A
JPH09101032A JP27990995A JP27990995A JPH09101032A JP H09101032 A JPH09101032 A JP H09101032A JP 27990995 A JP27990995 A JP 27990995A JP 27990995 A JP27990995 A JP 27990995A JP H09101032 A JPH09101032 A JP H09101032A
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JP
Japan
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burner
temperature
exhaust
exhaust gas
support member
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Application number
JP27990995A
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English (en)
Inventor
Tomosaburo Yamazaki
友三郎 山崎
Masahiro Yoshimura
真宏 芳村
Kohei Kobayashi
孝平 小林
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 器体の過熱状態を検知でき、器体の過熱によ
る部品の焼損を防止できるようにする。 【解決手段】 バーナ40の燃焼による排気ガスは、排
気ファン35によって、支持部材20の内側の空間より
支持部材20の開口23および排気通路34を通じて排
気口14bから排出される。排気温度サーミスタ39は
排気ガスの温度を検出し、この温度に基づいて、制御装
置50は、焜炉本体10の過熱を検知し、警告を出力す
ると共に、排気ガスの温度に応じて排気ファン35の回
転数およびバーナ40の燃焼量を制御して排気ガスの温
度および焜炉本体10の温度を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加熱物を支持す
ると共にバーナの炎が外側へ露出しないようにバーナの
炎を囲う支持部材を備えた調理用焜炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、調理用焜炉としては、複数の爪状
突起が形成された五徳によって鍋等の被加熱物を支持す
るものが用いられていた。この焜炉では、被加熱物の底
と焜炉の天板との間の隙間からバーナの炎や炎の熱気が
五徳の外側に露出してしまうので、それによって被加熱
物の取手が加熱され、被加熱物の取手が持ちづらいとい
う不具合があった。
【0003】そこで、例えば、図4に示すような炎露出
防止型の調理用焜炉が提案されている。この焜炉は、焜
炉本体110と、この焜炉本体110内に設けられ、被
加熱物Mを加熱するバーナ140と、焜炉本体110上
に載置され、被加熱物Mを支持する支持部材(いわゆる
五徳)120とを備えている。支持部材120は、バー
ナ140の炎を囲うように環状に形成され、その上面が
全周にわたって被加熱物Mの底面に当接して、バーナ1
40の炎や熱気が支持部材120の外側へ露出しないよ
うになっている。支持部材120の下側には、バーナ1
40を被加熱物Mからの吹きこぼれから保護する内天板
115が設けられている。焜炉は更に、焜炉本体110
内に設けられ、バーナ140の燃焼による排気ガスを支
持部材140の内側の空間から外部に排出するための排
気通路134と、この排気通路134を通じて排気ガス
を支持部材120の内側の空間から外部に強制的に排出
する排気ファン135とを備えている。バーナ140の
燃焼によって生じた排気ガスは、支持部材120の内側
の空間から、支持部材120に形成された開口123、
支持部材120内部の中空空間、内天板115の開口1
15bおよび排気通路134を経て外部に排出されるよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した焜炉では、燃焼に必要な空気の取り入れ部にごみ
が付着したり、バーナ140の変形等の燃焼空間の異常
によって異常燃焼が生じると、排気ガスの温度が異常に
上昇し、器体(焜炉本体110)が過熱状態となり、そ
の結果、制御系や配線等の部品が焼損する場合があると
いう問題点がある。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、器体の過熱状態を検知でき、
器体の過熱による部品の焼損を防止できるようにした調
理用焜炉を提供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、上記目的に加え器
体が過熱状態になったときに器体の温度を低下させるこ
とができるようにした調理用焜炉を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の調理用焜
炉は、被加熱物を加熱するバーナと、このバーナを収納
する器体と、この器体上に設けられ、被加熱物を支持す
ると共にバーナの炎が外側へ露出しないようにバーナの
炎を囲う支持部材と、バーナの燃焼による排気ガスを支
持部材の内側の空間から外部に排出するための排気通路
と、この排気通路を通じて排気ガスを支持部材の内側の
空間から外部に強制的に排出する排気ファンと、排気通
路を通じて外部に排出される排気ガスの温度を検出する
温度検出手段と、この温度検出手段によって検出される
排気ガスの温度に基づいて、器体が過熱状態か否かを判
断する判断手段とを備えたものである。
【0008】この調理用焜炉では、バーナの燃焼による
排気ガスは、排気ファンによって、排気通路を通じて支
持部材の内側の空間から外部に強制的に排出され、排気
ガスの温度が温度検出手段によって検出される。判断手
段は、温度検出手段によって検出される排気ガスの温度
に基づいて、器体が過熱状態か否かを判断する。
【0009】請求項2記載の調理用焜炉は、請求項1記
載の調理用焜炉において、判断手段によって器体が過熱
状態であると判断された場合に排気ファンの回転数を上
昇させる排気ファン制御手段を備え、器体が過熱状態で
あると判断された場合に排気ファンの回転数を上昇させ
ることによって器体の温度を低下させるようにしたもの
である。
【0010】請求項3記載の調理用焜炉は、請求項1ま
たは2記載の調理用焜炉において、判断手段によって器
体が過熱状態であると判断された場合にバーナの燃焼量
を低減させる燃焼量制御手段を備え、器体が過熱状態で
あると判断された場合にバーナの燃焼量を低減させるこ
とによって器体の温度を低下させるようにしたものであ
る。
【0011】請求項4記載の調理用焜炉は、請求項1な
いし3のいずれか1に記載の調理用焜炉において、判断
手段によって器体が過熱状態であると判断された場合に
警告を行う警告手段を備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施の形態に係る調理用
焜炉の構成を表す断面図である。この調理用焜炉は、器
体としての焜炉本体10と、この焜炉本体10内に設け
られ、鍋等の被加熱物Mを加熱するバーナ40と、焜炉
本体10上に載置され、被加熱物Mを支持する支持部材
(いわゆる五徳)20とを備えている。
【0014】焜炉本体10は、内部にバーナ40等を収
容する筐体11を有している。筐体11の前面には、バ
ーナ40の点火および消火を指示するための点消火ボタ
ン12が配設されている。点消火ボタン12の裏側に
は、点消火スイッチ13が配設されており、点消火ボタ
ン12が押圧されると点消火スイッチ13に接触するよ
うになっている。点消火スイッチ13は筐体11内に設
けられた制御装置50に接続されている。この制御装置
50は例えばマイクロコンピュータによって構成されて
いる。
【0015】筐体11の上面は開放されており、その開
放された上面を覆うように天板14が配設されている。
天板14の中央部には開口14aが形成されている。天
板14上には、開口14aを覆うように内天板15が載
置されており、バーナ40を被加熱物Mからの吹きこぼ
れから保護するようになっている。内天板15の周縁部
は開口14aの周縁部上面によって支持されている。内
天板15の中央部には開口15aが形成され、この開口
15aを通して、バーナ40の炎が支持部材20上に載
置された被加熱物Mに接触するようになっている。
【0016】支持部材20は、バーナ40の炎を囲うよ
うに環状に形成され、その上面が全周にわたって被加熱
物Mの底面に当接して、バーナ40の炎や熱気が支持部
材20の外側へ露出しないようになっている。支持部材
20内は中空になっており、底部は開放されている。支
持部材20は、例えばプレス成形によって形成され、材
質は例えばステンレスをほうろうでコーティングしたも
のである。支持部材20の外周側の下端部は天板14の
開口14aの周縁部の上面によって支持されている。支
持部材20の内周側には、支持部材20の中心部に向か
って張り出すように段部22が形成されており、この段
部22によってバーナ40の炎を広く被加熱物Mの底に
接近させることができるようになっている。支持部材2
0の内周側の下端部は内天板15の上面によって支持さ
れている。
【0017】段部22より上側に位置する支持部材20
の内周側の側面には、周方向に略等間隔で複数の開口2
3が形成されており、この開口23を通してバーナ40
の燃焼による排気ガスを支持部材20の内部の中空空間
に案内できるようになっている。支持部材20の内部に
は、内部の中空空間を内側と外側とに分ける仕切り板2
5が設けられている。
【0018】内天板15の下方には燃焼筐30が配設さ
れている。この燃焼筐30は、上部が開放された内外二
重壁構造に構成され、外壁31の上端部は天板14の開
口14aの周縁部下面に当接している。燃焼筐30の内
壁32の上端部は、内天板15の開口15aの周縁部の
下面に当接し、この開口15aの周縁部を下面から支持
している。内壁32の上部には中心部に向かって張り出
した張出部33が形成されており、この張出部33の下
の空間にバーナ40が配置されている。
【0019】燃焼筐30の外壁31と内壁32との間の
空間は、内天板15の外周側の位置に形成された開口1
5bを介して支持部材20の中空空間に連通されてお
り、支持部材20の中空空間と共に排気ガスを排出する
ための排気通路34を構成している。この排気通路34
は、天板14の奥部に形成された排気口14bに連通し
ている。排気口14bの近傍の排気通路34内には、排
気ファン35が配設されており、排気ガスを支持部材2
0の開口23を介して、支持部材20の内側の空間から
排気通路34に吸引し、排気口14bから外部に強制的
に排気できるようになっている。排気通路34には、こ
の排気通路34を通じて外部に排出される排気ガスの温
度を検出する温度検出手段としての排気温度サーミスタ
39が設けられている。排気温度サーミスタ39は、制
御装置50に接続されており、検出した温度に応じた信
号を制御装置50に出力するようになっている。
【0020】排気ファン35は、駆動源として図1には
図示しないファンモータ36を有している。ファンモー
タ36としては直流モータと交流モータのいずれでも良
い。ファンモータ36は制御装置50に接続されてお
り、制御装置50の指示に基づいて所定の電圧の電力が
供給されて駆動されるようになっている。排気ファン3
5の近傍には、排気ファン35の回転数を検知するため
の回転数検出器37が配設されている。この回転数検出
器37は、例えば、発光部と受光部が所定の間隔で対向
配置されたフォトインタラプタによって構成されてい
る。この場合、排気ファン35の回転軸には、所定の間
隔でスリットが形成されたエンコーダ円板38が取り付
けられ、フォトインタラプタの発光部と受光部はエンコ
ーダ円板38を挟むように配置される。回転数検出器3
7は、制御装置50に接続されており、検出した回転数
に応じた信号を制御装置50に出力するようになってい
る。
【0021】バーナ40は、リングバーナによって構成
されており、内周部には内側に向かって開口する炎孔4
1が周設されている。炎孔41の近傍には、点火プラグ
42および失火センサ43が配設されている。点火プラ
グ42は制御装置50に接続されており、制御装置50
の指示に基づいて点火するようになっている。失火セン
サ43は熱電対によって構成されており、この熱電対の
熱起電力によってバーナ40が点火しているか失火して
いるかが検出されるようになっている。そして、失火セ
ンサ43の出力に基づいて、バーナ40が点火している
ときには図示しない電磁安全弁が開弁状態に保持され、
バーナ40が失火すると電磁安全弁が閉弁されるように
なっている。
【0022】バーナ40の外周部は、有底筒状の支持枠
44の上端の開口部に嵌着されている。支持枠44は燃
焼筐30の内側に配設されており、その外周面と燃焼筐
30の内壁32との間には空隙が形成されている。バー
ナ40と燃焼筐30の張出部33との間にも支持枠44
と燃焼筐30との間の空隙に連通する空隙が形成されて
いる。これらの空隙は、バーナ40の燃焼に必要な二次
空気を案内する二次空気通路45を構成している。支持
枠44の底板には複数の開口44aが形成されており、
ここからもバーナ40の燃焼に必要な二次空気を案内で
きるようになっている。
【0023】バーナ40の底部の一部には、バーナ40
にガスを供給するためのガス混合管46の一端部が接続
されている。このガス混合管46の他端部は、比例弁4
7を介して図示しないガス供給源に接続されている。比
例弁47は、図1には図示しない比例弁駆動装置48に
より駆動されるようになっている。比例弁駆動装置48
は、制御装置50に接続されており、制御装置50の制
御により比例弁47の開放量(すなわちガス供給量)を
調節するようになっている。
【0024】焜炉本体10内の中央部分には、ロッド6
1が上下方向に配設され、このロッド61の上端部に、
被加熱物Mの底面の温度を検出するための感熱ヘッド6
0が取り付けられている。ロッド61の下端部は、支持
枠44の下方に延出したブラケット44bによって上下
動可能に支持されている。ロッド61の下端部近傍には
フランジ62が形成されており、ブラケット44bとフ
ランジ62との間にばね63が介装されている。このば
ね63により、ロッド61および感熱ヘッド60は上方
(すなわち被加熱物M)に向かって付勢され、これによ
り、被加熱物Mを支持部材20上に載置した際に、感熱
ヘッド60の上端部が無理なく確実に被加熱物Mの底部
に当接するようになっている。感熱ヘッド60は制御装
置50に接続されており、制御装置50は、感熱ヘッド
60の出力信号に応じて、比例弁47を調節しバーナ4
0の燃焼量を調節し、空焚き等による被加熱物Mの過熱
を防止できるようになっている。
【0025】ロッド61および感熱ヘッド60の周囲に
は、両端部が開放された保護筒64が配設されている。
保護筒64とロッド61および感熱ヘッド60との間に
は空隙が形成されている。保護筒64の上端部は支持部
材20の上面21よりも低くなるように設定されてお
り、被加熱物Mを支持部材20上に載置しても保護筒6
4の上端部が被加熱物Mの底面に接触して損傷すること
がないようになっている。保護筒64の下端部は支持枠
44の底板に挿通されており、保護筒64の下端の開口
から吸引された空気が保護筒64内を通過し、保護筒6
4の上端部と被加熱物Mの底面との間から支持部材20
に向かって放射状に吹き出すようになっている。これに
より、感熱ヘッド60を冷却すると共に感熱ヘッド60
にバーナ40の炎が直接接触することを防止し、感熱ヘ
ッド60が炎の影響を受けることなく被加熱物Mの底面
の温度を正確に測定できるようにしている。保護筒64
の下部には複数の開口64aが形成されており、下端の
開口から吸引された空気の一部が開口64aから保護筒
64外に排出されるようになっている。この空気は、バ
ーナ40の燃焼用の二次空気となると共に、保護筒64
の外周面に沿って上昇し保護筒64を炎から保護するよ
うになっている。
【0026】図2は図1に示した調理用焜炉の回路構成
を表すブロック図である。この図に示したように、制御
装置50には、点消火スイッチ13、回転数検出器3
7、排気温度サーミスタ39、感熱ヘッド60、点火プ
ラグ42、ファンモータ36、比例弁駆動装置48およ
び警告手段としての警告部49が接続されている。警告
部49は、制御装置50によって被加熱物Mの過熱や焜
炉本体10の過熱が検知されたときに警告を出力するも
のであり、発光ダイオード、液晶ディスプレイ、ブザー
等が用いられる。制御装置50は、点消火スイッチ13
から点火信号が入力されると、点火プラグ42、ファン
モータ36および比例弁駆動装置48に制御信号を出力
し、排気ファン35を駆動させると共に、比例弁47を
開放させ、点火プラグ42を点火させるようになってい
る。また、制御装置50は、感熱ヘッド60の出力信号
によって表される温度が所定温度以上のときには被加熱
物Mの過熱と判断し、比例弁駆動装置48に制御信号を
出力して、比例弁47を絞るようになっている。また、
制御装置50は、後で詳しく説明するように、排気温度
サーミスタ39によって検出される温度に基づいて焜炉
本体10の過熱を検知すると共に、排気温度サーミスタ
39によって検出される温度に応じてファンモータ3
6、比例弁駆動装置48および警告部49を制御するよ
うになっている。制御装置50は本発明における判断手
段、排気ファン制御手段および燃焼量制御手段に対応す
る。
【0027】次に、本実施の形態に係る調理用焜炉の作
用について説明する。
【0028】まず、使用に際し、使用者が点消火ボタン
12を押圧し点火を指示する。これにより、点消火スイ
ッチ13はオンの状態となり、制御装置50に点火信号
を出力する。制御装置50は、点火信号に応じてファン
モータ36に制御信号を出力して回転を開始させ、回転
数検出器37の出力をフィードバックして、排気ファン
35を所定の回転数N1 で回転させる。これにより、支
持部材20の開口23の周辺の排気ガスは、開口23か
ら吸引され始める。
【0029】制御装置50は、また、点火信号に応じて
比例弁駆動装置48に制御信号を出力して比例弁47を
開放させると共に、点火プラグ42にも制御信号を出力
して点火プラグ42とバーナ40との間に火花放電を生
じさせガスを点火させる。バーナ40の炎は、図1にお
いて一点鎖線で示したように、一旦中心に向かって集ま
りながら上昇する。
【0030】ここで、支持部材20上に被加熱物Mが載
置されているときは、支持部材20の内側の空間が被加
熱物Mによって閉鎖された状態となり、上昇してきた炎
と熱せられた空気は被加熱物Mの底面に当たりこの底面
に沿って放射状に広がり支持部材20の内周側の側面に
向かって移動する。これにより、被加熱物Mは加熱され
る。ここで、支持部材20には段部22が形成されてい
るので、炎および熱せられた空気は、被加熱物Mの外周
部に至るまで被加熱物の底面から離れることなく被加熱
物の底面に沿って移動する。また、燃焼により生じた排
気ガスは、大部分が、支持部材20の開口23を介して
排気通路34内に吸引される。ここで、排気通路34を
通じて外部に排出される排気ガスの温度(以下、排気温
度ともいう。)が排気温度サーミスタ39によって検出
される。
【0031】本実施の形態では、制御装置50は、以下
のように、排気温度サーミスタ39によって検出される
排気温度に基づいて焜炉本体10の過熱を検知すると共
に、排気温度に応じてファンモータ36、比例弁駆動装
置48および警告部49を制御する。すなわち、制御装
置50は、まず、排気温度が所定の温度T1 以上になっ
たときに、焜炉本体10が過熱状態であると判断する。
この場合、制御装置50は、回転数検出器37の出力を
フィードバックしてファンモータ36を制御して、排気
ファン35の回転数を所定の回転数N2 (N2 >N1
まで上昇させる。図3は排気温度と排気ファン35の回
転数との関係を示したものである。これにより、排気温
度および焜炉本体10の温度の低下が図られる。また、
制御装置50は、排気温度が所定の温度T1 以上になっ
たときには、警告部49を制御して、焜炉本体10が過
熱状態である旨の警告を出力する。
【0032】また、制御装置50は、排気温度が更に上
昇し、所定の温度T2 (T2 >T1)以上になったとき
には、図3に示したように、排気ファン35の回転数を
更に所定の回転数N3 (N3 >N2 )まで上昇させると
共に、比例弁駆動装置48を制御して、比例弁47を絞
りバーナ40の燃焼量を所定量に減少させるか、あるい
は比例弁47を完全に閉じ、ガスを消火させる。これに
より、排気温度および焜炉本体10の温度の低下が図ら
れる。
【0033】このように本実施の形態に係る調理用焜炉
によれば、排気温度サーミスタ39によって検出される
排気温度に基づいて焜炉本体10の過熱を検知し、警告
を出力すると共に、排気温度に応じて排気ファン35の
回転数およびバーナ40の燃焼量を制御して排気温度お
よび焜炉本体10の温度を低下させるようにしたので、
焜炉本体10の過熱を防止することができると共に排気
温度を低下させることができ、安全性が向上する。
【0034】ところで、支持部材20上に被加熱物Mが
載置されていないときは、支持部材20の内側の空間が
開放された状態となり、上昇してきた炎と熱せられた空
気はそのまま上昇する。燃焼により生じた排気ガスも、
支持部材20の外に一部拡散し、一部のみ支持部材20
の開口23から吸引される。そのため、支持部材20上
に被加熱物Mが載置されているときとは排気ガスの流れ
が異なった状態となり、支持部材20上に被加熱物Mが
載置されているときに比べて、排気ファン35の回転数
が小さくなると共に、排気温度が低くなる。従って、排
気ファン35の回転数の変化や排気温度の変化から、支
持部材20上に被加熱物Mが載置されているか否かを検
知することが可能である。
【0035】本実施の形態では、制御装置50は、所定
時間における排気ファン35の回転数の変化量が負の値
で且つその絶対値が所定値以上の場合、あるいは所定時
間における排気温度の変化量が負の値で且つ絶対値が所
定値以上の場合に、支持部材20上から被加熱物Mが外
されたと判断し、裸火が外部に溢れないようにするため
に、比例弁駆動装置48を制御して比例弁47を絞りバ
ーナ40の燃焼量を所定量に減少させる。なお、所定時
間における排気ファン35の回転数の変化量が負の値で
且つその絶対値が所定値以上であり、且つ所定時間にお
ける排気温度の変化量が負の値で且つ絶対値が所定値以
上の場合に、支持部材20上から被加熱物Mが外された
と判断するようにしても良い。
【0036】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実
施の形態では、排気温度に応じて、排気ファン35の回
転数の制御、バーナ40の燃焼量の制御および警告の出
力を行うようにしたが、これら3つのうちのいずれか1
つあるいは2つのみを行うようにしても良い。警告の出
力のみを行う場合でも、使用者が焜炉本体10の過熱を
知ることができ、これにより、使用者がバーナ40の燃
焼量を減少させたり、消火することができ、安全性が向
上する。
【0037】また、上記実施の形態では、焜炉本体10
内に1つのバーナ40しか配設しなかったが、2以上の
バーナ40を備えていても良く、リングバーナ40に加
えてグリル用のバーナを別途備えていても良い。また、
調理用焜炉は、携帯可能なもののみならず、システムキ
ッチン内に組み込まれたものでも良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし4の
いずれか1に記載の調理用焜炉によれば、排気通路を通
じて外部に排出される排気ガスの温度を検出する温度検
出手段を設け、この温度検出手段によって検出される排
気ガスの温度に基づいて、器体が過熱状態か否かを判断
するようにしたので、器体の過熱状態を検知でき、器体
の過熱による部品の焼損を防止することができるという
効果を奏する。
【0039】また、請求項2または3記載の調理用焜炉
によれば、器体が過熱状態であると判断された場合に排
気ファンの回転数を上昇させ、あるいはバーナの燃焼量
を低減させるようにしたので、上記効果に加えて、器体
が過熱状態になったときに器体の温度を低下させること
ができるという効果を奏する。
【0040】また、請求項4記載の調理用焜炉によれ
ば、器体が過熱状態であると判断された場合に警告を行
うようにしたので、上記各効果に加えて、器体が過熱状
態になったときに使用者がこれを容易に知ることができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る調理用焜炉の構成
を表す断面図である。
【図2】図1に示した調理用焜炉の回路構成を表すブロ
ック図である。
【図3】図1に示した調理用焜炉の排気温度と排気ファ
ンの回転数との関係を示す説明図である。
【図4】炎露出防止型の調理用焜炉の一例の構成を表す
断面図である。
【符号の説明】
10 焜炉本体 20 支持部材 34 排気通路 35 排気ファン 36 ファンモータ 37 回転数検出器 39 排気温度サーミスタ 40 バーナ 47 比例弁 48 比例弁制御装置 49 警告部 50 制御装置 M 被加熱物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を加熱するバーナと、 このバーナを収納する器体と、 この器体上に設けられ、被加熱物を支持すると共にバー
    ナの炎が外側へ露出しないようにバーナの炎を囲う支持
    部材と、 バーナの燃焼による排気ガスを支持部材の内側の空間か
    ら外部に排出するための排気通路と、 この排気通路を通じて排気ガスを支持部材の内側の空間
    から外部に強制的に排出する排気ファンと、 前記排気通路を通じて外部に排出される排気ガスの温度
    を検出する温度検出手段と、 この温度検出手段によって検出される排気ガスの温度に
    基づいて、器体が過熱状態か否かを判断する判断手段と
    を備えたことを特徴とする調理用焜炉。
  2. 【請求項2】 前記判断手段によって器体が過熱状態で
    あると判断された場合に前記排気ファンの回転数を上昇
    させる排気ファン制御手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の調理用焜炉。
  3. 【請求項3】 前記判断手段によって器体が過熱状態で
    あると判断された場合に前記バーナの燃焼量を低減させ
    る燃焼量制御手段を備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の調理用焜炉。
  4. 【請求項4】 前記判断手段によって器体が過熱状態で
    あると判断された場合に警告を行う警告手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載の
    調理用焜炉。
JP27990995A 1995-10-04 1995-10-04 調理用焜炉 Pending JPH09101032A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100436947C (zh) * 2005-11-08 2008-11-26 梁富泉 内燃式多功能灶具
JP2010243107A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器

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CN100436947C (zh) * 2005-11-08 2008-11-26 梁富泉 内燃式多功能灶具
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