JPH09100936A - ゲートバルブおよびそれを用いて構成された半導体製造装置 - Google Patents

ゲートバルブおよびそれを用いて構成された半導体製造装置

Info

Publication number
JPH09100936A
JPH09100936A JP25850295A JP25850295A JPH09100936A JP H09100936 A JPH09100936 A JP H09100936A JP 25850295 A JP25850295 A JP 25850295A JP 25850295 A JP25850295 A JP 25850295A JP H09100936 A JPH09100936 A JP H09100936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve head
gate valve
magnet
outer box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25850295A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Miyazaki
亨 宮崎
Tadashi Suzuki
匡 鈴木
Kaori Kondo
香織 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP25850295A priority Critical patent/JPH09100936A/ja
Publication of JPH09100936A publication Critical patent/JPH09100936A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲートバルブの摺動部をなくすことにより、
異物の発生を低減する。 【解決手段】 ゲートバルブ外壁5内の底面に電磁石か
らなる浮上用磁石6〜6bが設けられ、コントローラ1
2が浮上用磁石6〜6bのN極とS極との切り替えを順
次行い、リニアモータの原理により永久磁石からなるバ
ルブヘッド11を移動させ、磁力によりOリング10に
バルブヘッド11を密着させ搬送口9を閉じる。ゲート
バルブ外壁の端部には電磁石からなるバルブヘッドスト
ップ用磁石7,7aが設けられ、移動中のバルブヘッド
11をバルブヘッド11と同極の磁力により所定の位置
に停止させる。その側面には電磁石からなる接触防止用
磁石8aが設けられ、バルブヘッド11の接触を防止さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲートバルブおよ
びそれを用いて構成された半導体製造装置に関し、特
に、クリーン度が要求される装置に用いられるゲートバ
ルブに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者が検討したところによれば、た
とえば、半導体装置の製造工程において、酸化装置や薄
膜形成装置などのクリーン度が要求される製造装置に用
いられるゲートバルブは、バルブヘッドの移動を行う駆
動系にエアシリンダなどを用いて駆動を行っている。
【0003】また、このゲートバルブの取り付け時に
は、たとえば、チャンバの取り付けを行う位置にシャフ
ト用の孔を設け、チャンバ内と外気とを遮断するために
Oリングなどのシール材を取り付けている。
【0004】なお、この種のゲートバルブについて詳し
く述べてある例としては、株式会社ジャパンマシニスト
社、1986年7月15日発行「知りたいエアトロニク
ス」コガネイ・エアトロニクス研究会著、P90〜P9
7があり、この文献には、各種のエアバルブの概要が記
載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なクリーン度が要求される半導体製造装置のゲートバル
ブでは、次のような問題点があることが本発明者により
見い出された。
【0006】すなわち、ゲートバルブの駆動時にシャフ
トの継ぎ目、シリンダなどを駆動する駆動部が摺動部と
なり、それら摺動部から異物が発生してしまう問題があ
る。
【0007】また、真空処理装置などにおいては、Oリ
ングなどシール材の磨耗などによってチャンバのリーク
の恐れも生じてしまう。
【0008】本発明の目的は、ゲートバルブの摺動部を
なくすことにより、ゲートバルブからの異物の発生を低
減することのできるゲートバルブおよびそれを用いて構
成された半導体製造装置を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明のゲートバルブは、開孔
部が設けられた第1の外箱内に遊挿され、前記開孔部の
開閉を行う磁石により構成された第1のバルブヘッド
と、第1の外箱の内部における底面または上面の少なく
ともいずれかに設けられ、第1のバルブヘッドを浮上お
よび移動させる複数の電磁石により構成されたバルブヘ
ッド移動手段と、該バルブヘッド移動手段を所定の入力
信号に基づいて制御する第1の制御手段とよりなるもの
である。
【0012】これにより、第1の外箱に設けられた開孔
部の開閉を無摺動により行うことができる。
【0013】また、本発明のゲートバルブは、前記第1
の外箱内における両端部に、前記第1の制御手段により
制御され、第1のバルブヘッドを所定の位置に停止させ
る電磁石により構成されたバルブヘッド停止手段を設け
たものである。
【0014】これにより、第1のバルブヘッドの移動時
において、同極性の磁力による反発力で移動している第
1のバルブヘッドを所定の位置に停止させることができ
る。
【0015】さらに、本発明のゲートバルブは、前記第
1の外箱内の側面に、磁石または電磁石のいずれかによ
り構成され、第1のバルブヘッドと第1の外箱内におけ
る側面との接触を防止するバルブヘッド接触防止手段を
設けたものである。
【0016】これにより、第1のバルブヘッドの移動時
または浮上停止時に、第1のバルブヘッドと第1の外箱
内における側面との接触を防止することができる。
【0017】また、本発明のゲートバルブは、所定の位
置に設けられた供給用開孔部の開閉を行う第2のバルブ
ヘッドと、その第2のバルブヘッドの固定を行い、第2
の外箱内に遊挿され、磁石により構成されたバルブ固定
部材と、磁石または電磁石のいずれかにより構成され、
該第2の外箱内面に設けられた第2のバルブヘッドの浮
上、および接触防止用のバルブヘッド浮上手段と、第2
の外箱内における一方の端部に設けられ、バルブ固定部
材の移動を行う電磁石により構成されたバルブ固定部材
移動手段と、該バルブ固定部材移動手段の制御を所定の
入力信号に基づいて行う第2の制御手段とよりなるもの
である。
【0018】これにより、無摺動で第2のバルブヘッド
が所定の位置に設けられた供給用開孔部の開閉を行うこ
とができる。
【0019】さらに、本発明のゲートバルブは、前記バ
ルブ固定部材移動手段を第2の外箱と分離して、その第
2の外箱の外側における一方の端部近傍に設けたもので
ある。
【0020】これにより、ゲートバルブの設置および配
線を容易にすることができる。
【0021】また、本発明の半導体製造装置は、前記ゲ
ートバルブを用いて構成されたものである。
【0022】これにより、良好な半導体装置を製造する
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0024】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による酸化装置に設けられたゲートバルブの断面
図、図2は、本発明の実施の形態1によるゲートバルブ
を平面から見たときの断面図、図3(a)〜(c)は、
本発明の実施の形態1によるゲートバルブの移動原理説
明図である。
【0025】本実施の形態1において、半導体製造装置
の一種である半導体ウエハに酸化膜を形成させる酸化装
置1は、処理室であるチャンバ2および処理前の半導体
ウエハが搬送される搬送室3が設けられている。
【0026】また、チャンバ2と搬送室3との間には、
チャンバ2と搬送室3とをシールするゲートバルブ4が
設けられている。
【0027】このゲートバルブ4は、ゲートバルブ外壁
(第1の外箱)5が設けられ、このゲートバルブ外壁5
の内側における底面の周辺部には、電磁石から構成され
る浮上用磁石6〜6b(バルブヘッド移動手段)が設け
られている。
【0028】また、ゲートバルブ外壁5における両端部
の側面には電磁石からなるバルブヘッドストップ用磁石
(バルブヘッド停止手段)7,7aが設けられ、その両
側面には、図2に示すように、電磁石からなる接触防止
用磁石(バルブヘッド接触防止手段)8,8aが設けら
れている。
【0029】さらに、ゲートバルブ外壁5における一方
の端部近傍には、半導体ウエハ搬送用の搬送口(開孔
部)9,9aが設けられており、チャンバ2側に設けら
れた搬送口9には、シール材であるOリング10が設け
られている。
【0030】また、ゲートバルブ外壁5の内部には、永
久磁石からなるバルブヘッド(第1のバルブヘッド)1
1が設けられており、このバルブヘッド11を移動させ
ることによってゲートバルブ4の開閉を行う。
【0031】そして、バルブヘッド11の制御を行うた
めの浮上用磁石6〜6b、バルブヘッドストップ用磁石
7,7aおよび接触防止用磁石8,8aは、コントロー
ラ(第1の制御手段)12と配線13により接続され、
このコントローラ12に設けられた、たとえば、閉開ス
イッチ(図示せず)によりバルブヘッド11の制御が自
動的に行われている。
【0032】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0033】まず、ゲートバルブ4を閉じる場合につい
て説明する。
【0034】ゲートバルブ4が開いている状態では、バ
ルブヘッド11がバルブヘッドストップ用磁石7の近傍
に位置している。
【0035】また、バルブヘッドストップ用磁石7,7
aは、前述したように電磁石よりなり、コントローラ1
2が永久磁石からなるバルブヘッド11と同極の磁力を
かけて、バルブヘッド11とバルブヘッドストップ用磁
石7を反発させることにより静止する状態のバルブヘッ
ド11を停止させている。
【0036】そして、ゲートバルブ外壁5の内面におけ
る底部に設けられた浮上用磁石6〜6bの内、バルブヘ
ッド11が位置している部分の浮上用磁石6はコントロ
ーラ12によってバルブヘッド11と同じ極性にされて
いる。
【0037】また、ゲートバルブ外壁5の内部における
両側面に設けられた接触防止用磁石8,8aもコントロ
ーラ12により、バルブヘッド11と同じ極性にされて
いる。
【0038】よって、バルブヘッド11は、その反発す
る力によってどの部分とも接触することなく浮上した状
態となっている。
【0039】そして、ゲートバルブ4を閉じる場合、作
業者がコントローラ12に設けられた閉ボタンを押す
と、コントローラ12は浮上用磁石6〜6bにおける隣
接する相互の浮上用磁石6〜6bの各々の極性を順次変
えながらバルブヘッド11を反対側の端部近傍まで移動
させる。
【0040】たとえば、図3(a)に示すように、バル
ブヘッド11がN極であると、バルブヘッド11が停止
している下側に位置する浮上用磁石6もN極となってい
る。
【0041】そして、バルブヘッド11の移動時には、
図3(b)に示すように、浮上用磁石6〜6bがそれぞ
れ交互にN極、S極となり、浮上用磁石6aがバルブヘ
ッド11と異極のS極となるのでバルブヘッド11は引
きつけられる。
【0042】次に、図3(c)に示すように、その瞬間
に浮上用磁石6aの極性は反転し、バルブヘッド11と
同極のN極となり、その隣の浮上用磁石6bも反転し、
異極であるS極となる。
【0043】このN極とS極との切り替わりを順次行っ
ていくことによって、バルブヘッド11が浮上用磁石6
〜6bとの反発力および引き込まれる力により移動し、
バルブヘッド11は反対側の端部近傍まで移動すること
になる。
【0044】また、これら浮上用磁石6〜6bの数を増
やすことによって、より精密なバルブヘッド11の制御
を行うこともできる。
【0045】そして、バルブヘッド11が反対側の端部
近傍まで移動してくると、コントローラ12はバルブヘ
ッド11と同極の磁力を発生しているバルブヘッドスト
ップ用磁石7aの磁力を強め、バルブヘッド11と同極
のバルブヘッドストップ用磁石7aと反発し合う力によ
って接触することなく停止させながら、徐々にバルブヘ
ッドストップ用磁石7aの磁力を弱めて所定の位置に停
止するように制御を行う。
【0046】その後、バルブヘッド11が停止するとコ
ントローラ12は、バルブヘッド11が停止している部
分に位置する浮上用磁石6bをバルブヘッド11と同極
であるN極にして、その磁力を強めることによりバルブ
ヘッド11をその場でより浮上させ、Oリング10と確
実に密着させて搬送口(開孔部)9を閉じる。
【0047】次に、ゲートバルブ4を開ける場合には、
コントローラ12の開ボタンが押されることによって前
述した工程とは反対に、浮上用磁石6bの磁力を弱め、
Oリング10と密着していたバルブヘッド11を下側に
移動させる。
【0048】そして、浮上用磁石6aをS極に反転さ
せ、バルブヘッド11を引きつけた後、浮上用磁石6a
をN極に、浮上用磁石6をS極にさせて、反対側の端部
近傍まで移動させる。ここでも、バルブヘッド11はバ
ルブヘッドストップ用磁石7aとの反発力によって停止
する。
【0049】それにより、本実施の形態1によれば、バ
ルブヘッド11が磁力によって絶えず浮上しているの
で、摺動部分を少なくでき、摺動部から発生する異物を
大幅に低減することができる。
【0050】また、本実施の形態1では、浮上用磁石6
〜6bをゲートバルブ外壁5の内側における底面に設け
たが、図4に示すように、電磁石から構成される浮上用
磁石(バルブヘッド移動手段)6c〜6eを設けるよう
にしてもよい。
【0051】この場合、浮上用磁石6c〜6eの極性
は、コントローラ12によりバルブヘッド11と異なっ
た極性に制御を行い、バルブヘッド11を引きつけるこ
とによって浮上させる。
【0052】また、バルブヘッド11の移動は、本実施
の形態1と同様に、浮上用磁石6c〜6eのN極とS極
とを順次切り替えることによって移動させる。
【0053】さらに、図5に示すように、、ゲートバル
ブ外壁5の内側における底面に浮上用磁石6〜6bを、
上面に浮上磁石6c〜6eを設けるようにしてもよい。
【0054】この場合は、コントローラ12により、浮
上用磁石6〜6bの極性をバルブヘッド11と同極性に
し、浮上用磁石6c〜6eの極性をバルブヘッド11と
異なった極性に制御し、一方でバルブヘッド11を反発
させ、他方でバルブヘッド11を引きつけることによっ
て浮上させる。
【0055】また、バルブヘッド11の移動は、浮上用
磁石6〜6eのN極とS極とを順次切り替えることによ
って移動させる。
【0056】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の
形態2による酸化装置のチャンバに取り付けられたゲー
トバルブの断面図である。
【0057】本実施の形態2では、半導体製造装置であ
る半導体ウエハに酸化膜を形成させる酸化装置1のチャ
ンバ2a内に処理ガス供給用のシリンダタイプのゲート
バルブ4aが設けられている。
【0058】このゲートバルブ4aはシリンダ(第2の
外箱)14が設けられ、そのシリンダ14の内面には電
磁石からなる浮上用磁石(バルブヘッド浮上手段)15
が設けられている。
【0059】また、シリンダ14内には永久磁石からな
るバルブ固定部材BLが遊挿されている。このバルブ固
定部材BLはピストン16がシャフト17の一方の端部
に固定されて構成されている。さらに、シャフト17の
他方の端部にはバルブヘッド(第2のバルブヘッド)1
1aが設けられている。
【0060】そして、このバルブヘッド11aがチャン
バ2aに設けられた処理ガス供給口(供給用開孔部)1
8に取り付けられているシール材であるOリング10a
と密着することにより処理ガスの供給を停止させる。
【0061】また、シリンダ14内のチャンバ2a側の
端部には、電磁石からなるピストン移動用磁石(バルブ
固定部材移動手段)19が設けられている。そして、浮
上用磁石15およびピストン移動用磁石19は、前記実
施の形態1と同様に、配線13aによって接続されてい
るコントローラ(第2の制御手段)12aにより制御が
行われている。
【0062】ここで、ゲートバルブ4aが閉じる場合に
ついて説明する。
【0063】まず、ゲートバルブ4aが開いている状
態、すなわち、バルブヘッド11aがOリング10aと
密着していない状態では、ピストン16はピストン移動
用磁石19により引きつけられた状態となっている。
【0064】たとえば、ピストン16およびシャフト1
7がN極であると、ピストン移動用磁石19はコントロ
ーラ12aによってS極に制御されており、ピストン移
動用磁石19側にピストン16を引きつけて固定してい
る。
【0065】また、浮上用磁石15はピストン16およ
びシャフト17と同極のN極となっており、同極の反発
力によってピストン16ならびにシャフト17はどの部
分とも接触していない状態となっている。
【0066】そして、ゲートバルブ4aを閉じる場合に
は、たとえば、コントローラ12aに設けられた閉ボタ
ンを押すことにより、コントローラ12aがピストン移
動用磁石19をS極からN極に変換し、その反発力によ
ってピストン16をシリンダ14における他方の端部近
傍に移動させる。
【0067】それによって、バルブヘッド11aは処理
ガス供給口18に設けられたOリング10aと密着し、
ゲートバルブ4aが閉じられたことになる。
【0068】また、ゲートバルブ4aを開ける場合に
は、コントローラ12aがピストン移動用磁石19をN
極からS極に変えてピストン16を引きつけることによ
って行う。
【0069】それにより、本実施の形態2においても、
ピストン16が磁力によって絶えず浮上しているので摺
動部分を少なくでき、摺動部から発生する異物を大幅に
低減することができる。
【0070】また、シリンダタイプのバルブをチャンバ
2aに取り付けるシャフト用の孔が不要となり、真空処
理装置などの場合に、それが原因のリークをなくすこと
ができる。
【0071】(実施の形態3)図7は、本発明の実施の
形態3による酸化装置のチャンバに取り付けられたゲー
トバルブの断面図である。
【0072】本実施の形態3においては、半導体ウエハ
に酸化膜を形成させる酸化装置1の処理室であるチャン
バ2bに処理ガス供給用のシリンダタイプのゲートバル
ブ4bが設けられている。
【0073】このゲートバルブ4bは、チャンバ2bの
内側にシリンダ(第2の外箱)14aが設けられてい
る。
【0074】また、シリンダ14a内には永久磁石から
なるピストン16aと同じく永久磁石からなるシャフト
17aの端部とが接続されたバルブ固定部材BLが遊挿
されている。さらに、シャフト17aの他方の端部には
バルブヘッド(第2のバルブヘッド)11bが設けられ
ている。
【0075】さらに、シリンダ14aの内面には電磁石
である浮上用磁石(バルブヘッド浮上手段)15aが設
けられている。
【0076】また、チャンバ2bの外壁には、ピストン
移動手段(バルブ固定部材移動手段)PMが設けられて
おり、このピストン移動手段PM内には電磁石であるピ
ストン移動用磁石19aが設けられている。
【0077】さらに、浮上用磁石15aおよびピストン
移動用磁石19aは配線13bにより接続され、コント
ローラ(第2の制御手段)12bにより制御が行われて
いる。
【0078】そして、このバルブヘッド11bがチャン
バ2bに設けられた、たとえば、処理ガス供給口18a
(供給用開孔部)に取り付けられているシール材である
Oリング10bと密着することにより処理ガスの供給を
停止させる。
【0079】ここで、ゲートバルブ4bが閉じる場合に
ついて説明する。
【0080】まず、ゲートバルブ4bが開いている状
態、すなわち、バルブヘッド11bがOリング10bと
密着していない状態では、ピストン16aはシリンダ1
4aに設けられたピストン移動用磁石19aにより引き
つけられた状態となっている。
【0081】たとえば、ピストン16aおよびシャフト
17aがN極であると、ピストン移動用磁石19aはコ
ントローラ12bによってS極に制御されており、ピス
トン移動用磁石19a側にピストン16aを引きつけて
固定している。
【0082】また、浮上用磁石15aはピストン16a
およびシャフト17aと同極のN極となっており、同極
の反発力によってピストン16aならびにシャフト17
aはどの部分とも接触していない状態となっている。
【0083】そして、ゲートバルブ4bを閉じる場合に
は、たとえば、コントローラ12bに設けられた閉ボタ
ンを押すことにより、コントローラ12bがピストン移
動用磁石19aをS極からN極に変換し、その反発力に
よってピストン16aをシリンダ14aにおける他方の
端部近傍に移動させる。
【0084】それによって、バルブヘッド11bはOリ
ング10bと密着し、ゲートバルブ4bが閉じられたこ
とになる。
【0085】また、ゲートバルブ4bを開ける場合に
は、コントローラ12bがピストン移動用磁石19aを
N極からS極に変えてピストン16aを引きつけること
によって行う。
【0086】それにより、本実施の形態3においても、
ピストン16aが磁力によって絶えず浮上しているので
摺動部分を少なくでき、摺動部から発生する異物を大幅
に低減することができる。
【0087】また、シリンダタイプのバルブをチャンバ
2bに取り付けるシャフト用の孔が不要となり、真空処
理装置などの場合に、それが原因のリークをなくすこと
ができる。
【0088】さらに、ピストン移動用磁石19aをチャ
ンバ2bの外側に設けるので、配線13bの配線をチャ
ンバ内に施さなくともよく、配線作業が容易となり、異
物の発生をより大幅に低減することができる。
【0089】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前
記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0090】たとえば、前記実施の形態1では、接触防
止用磁石8,8aが電磁石により構成されていたが、バ
ルブヘッド11と同極の永久磁石を用いるようにしても
よい。
【0091】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0092】(1)本発明によれば、ゲートバルブにお
ける摺動部がなくなるので、異物の発生を大幅に低減す
ることができる。
【0093】(2)また、本発明では、ゲートバルブを
取り付ける取り付け孔が不要となるので取り付け作業が
容易となり、真空処理装置などにおいては、その取り付
け孔からのリークなどの不具合をなくすことができる。
【0094】(3)さらに、本発明においては、上記
(1),(2)により、半導体製造装置の用いることに
よって、ゲートバルブから発生する異物による半導体装
置の欠陥を低減でき、半導体装置の製造を効率よく行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による酸化装置に設けら
れたゲートバルブの断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1によるゲートバルブを平
面から見たときの断面図である。
【図3】(a)〜(c)は、本発明の実施の形態1によ
るゲートバルブの移動原理説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態による酸化装置に設け
られたゲートバルブの断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態による酸化装置
に設けられたゲートバルブの断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2による酸化装置のチャン
バに取り付けられたゲートバルブの断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3による酸化装置のチャン
バに取り付けられたゲートバルブの断面図である。
【符号の説明】
1 酸化装置 2〜2b チャンバ 3 搬送室 4〜4b ゲートバルブ 5 ゲートバルブ外壁(第1の外箱) 6〜6e 浮上用磁石(バルブヘッド移動手段) 7 バルブヘッドストップ用磁石(バルブヘッド停止手
段) 7a バルブヘッドストップ用磁石(バルブヘッド停止
手段) 8 接触防止用磁石(バルブヘッド接触防止手段) 8a 接触防止用磁石(バルブヘッド接触防止手段) 9 搬送口(開孔部) 9a 搬送口(開孔部) 10〜10b Oリング 11 バルブヘッド(第1のバルブヘッド) 11a バルブヘッド(第2のバルブヘッド) 11b バルブヘッド(第2のバルブヘッド) 12 コントローラ(第1の制御手段) 12a コントローラ(第2の制御手段) 12b コントローラ(第2の制御手段) 13〜13b 配線 14 シリンダ(第2の外箱) 14a シリンダ(第2の外箱) 15 浮上用磁石(バルブヘッド浮上手段) 15a 浮上用磁石(バルブヘッド浮上手段) 16 ピストン 16a ピストン 17 シャフト 17a シャフト 18 処理ガス供給口(供給用開孔部) 18a 処理ガス供給口(供給用開孔部) 19 ピストン移動用磁石(バルブ固定部材移動手段) 19a ピストン移動用磁石 BL バルブ固定部材 PM ピストン移動手段(バルブ固定部材移動手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開孔部が設けられた第1の外箱内に遊挿
    され、前記開孔部の開閉を行う磁石により構成された第
    1のバルブヘッドと、前記第1の外箱の内部における底
    面または上面の少なくともいずれかに設けられ、前記第
    1のバルブヘッドを浮上および移動させる複数の電磁石
    により構成されたバルブヘッド移動手段と、前記バルブ
    ヘッド移動手段を所定の入力信号に基づいて制御する第
    1の制御手段とよりなることを特徴とするゲートバル
    ブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のゲートバルブにおいて、
    前記第1の外箱内における両端部に、前記第1の制御手
    段により制御が行われ、前記第1のバルブヘッドを所定
    の位置に停止させる電磁石により構成されたバルブヘッ
    ド停止手段を設けたことを特徴とするゲートバルブ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のゲートバルブに
    おいて、前記第1の外箱内の側面に、磁石または電磁石
    のいずれかにより構成され、前記第1のバルブヘッドと
    前記第1の外箱内の側面との接触を防止するバルブヘッ
    ド接触防止手段を設けたことを特徴とするゲートバル
    ブ。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載のゲートバル
    ブを用いて構成されたことを特徴とする半導体製造装
    置。
  5. 【請求項5】 所定の供給用開孔部の開閉を行う第2の
    バルブヘッドと、前記第2のバルブヘッドの固定を行
    い、第2の外箱内に遊挿され、磁石により構成されたバ
    ルブ固定部材と、磁石または電磁石のいずれかにより構
    成され、前記第2の外箱内面に設けられた前記第2のバ
    ルブヘッドの浮上、および接触を防止させるバルブヘッ
    ド浮上手段と、前記第2の外箱内における一方の端部に
    設けられ、前記バルブ固定部材の移動を行う電磁石によ
    り構成されたバルブ固定部材移動手段と、前記バルブ固
    定部材移動手段の制御を所定の入力信号に基づいて行う
    第2の制御手段とよりなることを特徴とするゲートバル
    ブ。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のゲートバルブにおいて、
    前記バルブ固定部材移動手段を前記第2の外箱と分離し
    て、前記第2の外箱の外側における一方の端部近傍に設
    けたことを特徴とするゲートバルブ。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載のゲートバルブを
    用いて構成されたことを特徴とする半導体製造装置。
JP25850295A 1995-10-05 1995-10-05 ゲートバルブおよびそれを用いて構成された半導体製造装置 Pending JPH09100936A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25850295A JPH09100936A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 ゲートバルブおよびそれを用いて構成された半導体製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25850295A JPH09100936A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 ゲートバルブおよびそれを用いて構成された半導体製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09100936A true JPH09100936A (ja) 1997-04-15

Family

ID=17321103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25850295A Pending JPH09100936A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 ゲートバルブおよびそれを用いて構成された半導体製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09100936A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100949778B1 (ko) * 2008-01-23 2010-03-30 (주)엘티엘 반도체 제조설비용 전자밸브
US20120222614A1 (en) * 2011-03-03 2012-09-06 Sheu Dongliang Daniel Self-closing embedded slit valve

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100949778B1 (ko) * 2008-01-23 2010-03-30 (주)엘티엘 반도체 제조설비용 전자밸브
US20120222614A1 (en) * 2011-03-03 2012-09-06 Sheu Dongliang Daniel Self-closing embedded slit valve

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950007052A (ko) 웨이퍼 스테이지장치
JP4671292B2 (ja) 磁気的浮上回転処理装置
US11268630B2 (en) Direct-drive flexure-mechanism vacuum control valve
WO2021106799A1 (ja) 基板搬送装置及び基板処理システム
JPH09100936A (ja) ゲートバルブおよびそれを用いて構成された半導体製造装置
JPH09261805A (ja) 磁気浮上アクチュエータ
KR101964327B1 (ko) 웨이퍼 이송 장치
US6279490B1 (en) Epicyclic stage
KR100675559B1 (ko) 자기부상 반송장치
JP2001015571A (ja) ゲートバルブ
JP2631356B2 (ja) ゲートバルブ装置
KR100731997B1 (ko) 자기부상 반송장치 및 그것을 사용한 기판 처리 시스템
JP2807778B2 (ja) 真空内上下受渡し装置
JP2001233450A (ja) 横搬送機構
JPH01168038A (ja) 磁気浮上式案内装置
KR102110307B1 (ko) 웨이퍼 이송 장치
JPH07190228A (ja) 無摺動ゲートバルブ
JPH028548Y2 (ja)
JPH0637175A (ja) 保管箱のキャップ開閉装置
JPH10303134A (ja) 熱処理装置
JP4451544B2 (ja) 扉開閉装置
JPH05272537A (ja) 電磁アクチュエータ
JPH01162328A (ja) 熱処理装置
JPH0327454B2 (ja)
JPH05238683A (ja) 磁気浮上エレベータ