JPH09100911A - クラッチのリターンスプリング支持構造 - Google Patents
クラッチのリターンスプリング支持構造Info
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- JPH09100911A JPH09100911A JP7279589A JP27958995A JPH09100911A JP H09100911 A JPH09100911 A JP H09100911A JP 7279589 A JP7279589 A JP 7279589A JP 27958995 A JP27958995 A JP 27958995A JP H09100911 A JPH09100911 A JP H09100911A
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- JP
- Japan
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- spring
- piston
- return spring
- clutch
- return
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D25/00—Fluid-actuated clutches
- F16D25/12—Details not specific to one of the before-mentioned types
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D25/00—Fluid-actuated clutches
- F16D25/06—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch
- F16D25/062—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces
- F16D25/063—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially
- F16D25/0635—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially with flat friction surfaces, e.g. discs
- F16D25/0638—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially with flat friction surfaces, e.g. discs with more than two discs, e.g. multiple lamellae
Abstract
(57)【要約】
【課題】組付が簡単で、小さなスペースでも所要のばね
力とストローク量を確保でき、遠心力による半径方向へ
の変形を抑制できるるクラッチのリターンスプリング支
持構造を提供する。 【解決手段】本発明のリターンスプリング15は、波型
に成形した1枚の板ばねを、波の山同士が当接するよう
に複数回らせん状に巻回形成したものであり、ピストン
11と同心状に配置されている。リターンスプリングの
一端を支えるスプリングシート13の外径側スプリング
当接部13bを内径部よりピストン側へ突出するよう折
曲形成し、ピストンの内径部にリターンスプリングの内
周側を支える円筒状のスプリング支持部11aを形成す
る。ピストン作動時にスプリング支持部の先端部がスプ
リングシートのスプリング当接部の内側へ入り込む。
力とストローク量を確保でき、遠心力による半径方向へ
の変形を抑制できるるクラッチのリターンスプリング支
持構造を提供する。 【解決手段】本発明のリターンスプリング15は、波型
に成形した1枚の板ばねを、波の山同士が当接するよう
に複数回らせん状に巻回形成したものであり、ピストン
11と同心状に配置されている。リターンスプリングの
一端を支えるスプリングシート13の外径側スプリング
当接部13bを内径部よりピストン側へ突出するよう折
曲形成し、ピストンの内径部にリターンスプリングの内
周側を支える円筒状のスプリング支持部11aを形成す
る。ピストン作動時にスプリング支持部の先端部がスプ
リングシートのスプリング当接部の内側へ入り込む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機などに用
いられるクラッチのリターンスプリング支持構造に関す
るものである。
いられるクラッチのリターンスプリング支持構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機の油圧クラッチには、
ピストンを軸線方向に復帰付勢するためのリターンスプ
リングが設けられている。このリターンスプリングとし
ては、実開平2−103564号公報、特開平2−27
8079号公報のように、複数のコイルスプリングをピ
ストンとスプリングシートとの間に環状に配列したもの
が多い。
ピストンを軸線方向に復帰付勢するためのリターンスプ
リングが設けられている。このリターンスプリングとし
ては、実開平2−103564号公報、特開平2−27
8079号公報のように、複数のコイルスプリングをピ
ストンとスプリングシートとの間に環状に配列したもの
が多い。
【0003】しかしながら、この構造のリターンスプリ
ングの場合、遠心力でコイルスプリングが外れないよう
にするため、コイルスプリングをスプリングシートにカ
シメ固定する必要があり、組付に手間がかかるうえ、部
品数が多くなるので、コスト上昇を招く欠点がある。
ングの場合、遠心力でコイルスプリングが外れないよう
にするため、コイルスプリングをスプリングシートにカ
シメ固定する必要があり、組付に手間がかかるうえ、部
品数が多くなるので、コスト上昇を招く欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、1個のコイルス
プリングをピストンおよびスプリングシートと同心状に
配置したものも知られている(例えば、実開昭62−1
21426号公報参照)。この場合には、部品数が少な
く、コイルスプリングをスプリングシートにカシメ固定
する必要がないため、組付が簡単である。
プリングをピストンおよびスプリングシートと同心状に
配置したものも知られている(例えば、実開昭62−1
21426号公報参照)。この場合には、部品数が少な
く、コイルスプリングをスプリングシートにカシメ固定
する必要がないため、組付が簡単である。
【0005】しかしながら、この場合には、コイルスプ
リングの線径が太くなり、ピストンのストローク量が小
さくなるという欠点がある。特に、軸方向に大きなスペ
ースを確保できない自動変速機のクラッチにおいては、
コイルスプリングの有効巻数を十分に取ることができ
ず、所要のばね力を得ることができないという欠点があ
る。
リングの線径が太くなり、ピストンのストローク量が小
さくなるという欠点がある。特に、軸方向に大きなスペ
ースを確保できない自動変速機のクラッチにおいては、
コイルスプリングの有効巻数を十分に取ることができ
ず、所要のばね力を得ることができないという欠点があ
る。
【0006】そこで、本発明の目的は、組付が簡単で、
かつ小さなスペースでも所要のばね力とストローク量を
確保できるクラッチのリターンスプリング支持構造を提
供することにある。他の目的は、遠心力が作用した時、
半径方向への変形を抑制できるクラッチのリターンスプ
リング支持構造を提供することにある。
かつ小さなスペースでも所要のばね力とストローク量を
確保できるクラッチのリターンスプリング支持構造を提
供することにある。他の目的は、遠心力が作用した時、
半径方向への変形を抑制できるクラッチのリターンスプ
リング支持構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ピストンを軸線方向に付勢するリターン
スプリングを備えたクラッチにおいて、上記リターンス
プリングは、波型に成形した1枚の板ばねを、波の山同
士が当接するように複数回らせん状に巻回形成したもの
であり、上記リターンスプリングはピストンと同心状に
配置されており、上記リターンスプリングの一端を支え
るスプリングシートの外径側スプリング当接部が内径部
よりピストン側へ突出するよう折曲形成され、上記ピス
トンの内径部にリターンスプリングの内周側を支える円
筒状のスプリング支持部が形成され、ピストン作動時に
上記スプリング支持部の先端部が上記スプリングシート
のスプリング当接部の内側へ入り込むように構成された
ものである。
に、本発明は、ピストンを軸線方向に付勢するリターン
スプリングを備えたクラッチにおいて、上記リターンス
プリングは、波型に成形した1枚の板ばねを、波の山同
士が当接するように複数回らせん状に巻回形成したもの
であり、上記リターンスプリングはピストンと同心状に
配置されており、上記リターンスプリングの一端を支え
るスプリングシートの外径側スプリング当接部が内径部
よりピストン側へ突出するよう折曲形成され、上記ピス
トンの内径部にリターンスプリングの内周側を支える円
筒状のスプリング支持部が形成され、ピストン作動時に
上記スプリング支持部の先端部が上記スプリングシート
のスプリング当接部の内側へ入り込むように構成された
ものである。
【0008】リターンスプリングは波型の板ばねよりな
るので、軸線方向の厚みを小さくでき、軸方向スペース
の小さな自動変速機のクラッチ部に用いることができ
る。また、単に板ばねを螺旋状に巻回形成しただけで
は、十分なばね力を得ることが難しいが、本発明では波
型板ばねの波の山同士を当接させてあるので、リターン
スプリングを圧縮した時、波の山同士が突っ張り合い、
十分のばね力を得ることができる。さらに、1個のピス
トンに対し、リターンスプリングが1個で足りるので、
部品数が少なく、かつスプリングシートにカシメ固定す
る必要がないので、組付も簡単である。
るので、軸線方向の厚みを小さくでき、軸方向スペース
の小さな自動変速機のクラッチ部に用いることができ
る。また、単に板ばねを螺旋状に巻回形成しただけで
は、十分なばね力を得ることが難しいが、本発明では波
型板ばねの波の山同士を当接させてあるので、リターン
スプリングを圧縮した時、波の山同士が突っ張り合い、
十分のばね力を得ることができる。さらに、1個のピス
トンに対し、リターンスプリングが1個で足りるので、
部品数が少なく、かつスプリングシートにカシメ固定す
る必要がないので、組付も簡単である。
【0009】波板ばねよりなるリターンスプリングは半
径方向の剛性が低いので、遠心力が作用した時、半径方
向の変形量が大きい。そこで、本発明では、リターンス
プリングの一端を支えるスプリングシートの外径側スプ
リング当接部を内径部よりピストン側へ突出するよう折
曲形成し、ピストンの内径部にリターンスプリングの内
周側を支える円筒状のスプリング支持部を形成し、ピス
トン作動時にスプリング支持部の先端部がスプリングシ
ートのスプリング当接部の内側へ入り込むように構成し
ている。
径方向の剛性が低いので、遠心力が作用した時、半径方
向の変形量が大きい。そこで、本発明では、リターンス
プリングの一端を支えるスプリングシートの外径側スプ
リング当接部を内径部よりピストン側へ突出するよう折
曲形成し、ピストンの内径部にリターンスプリングの内
周側を支える円筒状のスプリング支持部を形成し、ピス
トン作動時にスプリング支持部の先端部がスプリングシ
ートのスプリング当接部の内側へ入り込むように構成し
ている。
【0010】このように構成すれば、リターンスプリン
グの未支持部のスペースをスプリングシートの折り曲げ
分だけ少なくでき、ピストンが作動すれば、スプリング
シートのスプリング当接部とピストンのスプリング支持
部とをオーバーラップさせ、リターンスプリングの内周
側を完全に支持できる。そのため、遠心力によるリター
ンスプリングの半径方向の変形を防止できる。
グの未支持部のスペースをスプリングシートの折り曲げ
分だけ少なくでき、ピストンが作動すれば、スプリング
シートのスプリング当接部とピストンのスプリング支持
部とをオーバーラップさせ、リターンスプリングの内周
側を完全に支持できる。そのため、遠心力によるリター
ンスプリングの半径方向の変形を防止できる。
【0011】なお、本発明におけるクラッチとは、自動
変速機に用いられるクラッチのほか、他の動力伝達装置
のクラッチであってもよく、油圧によって動力を断続で
きるものであればよい。
変速機に用いられるクラッチのほか、他の動力伝達装置
のクラッチであってもよく、油圧によって動力を断続で
きるものであればよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかるクラッチを
備えた前進3速・後退1速のFR式自動変速機の概略を
示す。この自動変速機は、トルクコンバータ1、トルク
コンバータ1を介してエンジン出力軸2と連結された入
力軸3、2個のクラッチC1 ,C2 、2個のブレーキB
1 ,B2 、ラビニヨウ型遊星歯車機構4、ワンウエイク
ラッチOWC、出力軸5等を備えている。
備えた前進3速・後退1速のFR式自動変速機の概略を
示す。この自動変速機は、トルクコンバータ1、トルク
コンバータ1を介してエンジン出力軸2と連結された入
力軸3、2個のクラッチC1 ,C2 、2個のブレーキB
1 ,B2 、ラビニヨウ型遊星歯車機構4、ワンウエイク
ラッチOWC、出力軸5等を備えている。
【0013】遊星歯車機構4の第1サンギヤ4aは、C
1 クラッチを介して入力軸3と連結されており、第2サ
ンギヤ4bは中間軸6およびC2 クラッチを介して入力
軸3と連結されている。キャリヤ4cはB2 ブレーキお
よびワンウェイクラッチOWCを介してケーシング7と
連結されている。なお、ワンウェイクラッチOWCはキ
ャリヤ4cの正転(エンジン回転方向)のみを許容す
る。上記キャリヤ4cは軸長の長いロングピニオン4d
と軸長の短いショートピニオン4eとを支持しており、
第1サンギヤ4aはロングピニオン4dと噛み合い、第
2サンギヤ4bはショートピニオン4eを介してロング
ピニオン4dと噛み合っている。ロングピニオン4dの
みと噛み合うリングギヤ4fはハブ8を介して出力軸5
と接続されている。
1 クラッチを介して入力軸3と連結されており、第2サ
ンギヤ4bは中間軸6およびC2 クラッチを介して入力
軸3と連結されている。キャリヤ4cはB2 ブレーキお
よびワンウェイクラッチOWCを介してケーシング7と
連結されている。なお、ワンウェイクラッチOWCはキ
ャリヤ4cの正転(エンジン回転方向)のみを許容す
る。上記キャリヤ4cは軸長の長いロングピニオン4d
と軸長の短いショートピニオン4eとを支持しており、
第1サンギヤ4aはロングピニオン4dと噛み合い、第
2サンギヤ4bはショートピニオン4eを介してロング
ピニオン4dと噛み合っている。ロングピニオン4dの
みと噛み合うリングギヤ4fはハブ8を介して出力軸5
と接続されている。
【0014】上記自動変速機は、クラッチC1 ,C2 、
ブレーキB1 ,B2 およびワンウエイクラッチOWCの
作動によって、表1のような変速段を実現している。な
お、表1において、○は作動状態を表している。
ブレーキB1 ,B2 およびワンウエイクラッチOWCの
作動によって、表1のような変速段を実現している。な
お、表1において、○は作動状態を表している。
【0015】
【表1】
【0016】図2はC1 クラッチの詳細構造を示す。C
1 クラッチのクラッチドラム10の内側には、ピストン
11が軸方向に移動自在に配置され、クラッチドラム1
0とピストン11との間に油室12が形成されている。
クラッチドラム10の内径部には、スプリングシート1
3の内径部13aがワッシャ14によって止着されてお
り、このスプリングシート13とピストン11との間に
リターンスプリング15が配置されている。なお、16
はクラッチハブ、17はクラッチドラム10に係止され
たクラッチプレート、18はクラッチハブ16に係止さ
れたクラッチディスクである。
1 クラッチのクラッチドラム10の内側には、ピストン
11が軸方向に移動自在に配置され、クラッチドラム1
0とピストン11との間に油室12が形成されている。
クラッチドラム10の内径部には、スプリングシート1
3の内径部13aがワッシャ14によって止着されてお
り、このスプリングシート13とピストン11との間に
リターンスプリング15が配置されている。なお、16
はクラッチハブ、17はクラッチドラム10に係止され
たクラッチプレート、18はクラッチハブ16に係止さ
れたクラッチディスクである。
【0017】このリターンスプリング15は、図3に示
すように、波型に成形した1枚の板ばねを、波の山15
a同士が当接するように複数回らせん状に巻回形成した
ものである。なお、リターンスプリング15の座巻き部
15bは平板状に形成されている。
すように、波型に成形した1枚の板ばねを、波の山15
a同士が当接するように複数回らせん状に巻回形成した
ものである。なお、リターンスプリング15の座巻き部
15bは平板状に形成されている。
【0018】上記リターンスプリング15の一端を支え
るスプリングシート13の外径側スプリング当接部13
bは内径部13aよりピストン11側へ寸法zだけ突出
するよう折曲形成されている。
るスプリングシート13の外径側スプリング当接部13
bは内径部13aよりピストン11側へ寸法zだけ突出
するよう折曲形成されている。
【0019】上記ピストン11の内径部には、リターン
スプリング15の内周側を支える円筒状のスプリング支
持部11aが一体に形成されている。そして、スプリン
グ支持部11aの先端とスプリングシート13の内径部
との間の寸法xが、ピストン11のストローク必要寸法
となっている。スプリング支持部11aの外径寸法dは
スプリングシート13のスプリング当接部13bの内径
寸法Dよりやや小さく設定されており、そのためピスト
ン作動時にスプリング支持部11aの先端部がスプリン
グシート13のスプリング当接部13bの内側へ入り込
むことができる。ピストン11の非作動時には、スプリ
ング当接部13bとスプリング支持部11aとの隙間y
がリターンスプリング15の未支持部となるが、この距
離yは小さいので、リターンスプリング15が遠心力に
より半径方向に変形するのを防止できる。
スプリング15の内周側を支える円筒状のスプリング支
持部11aが一体に形成されている。そして、スプリン
グ支持部11aの先端とスプリングシート13の内径部
との間の寸法xが、ピストン11のストローク必要寸法
となっている。スプリング支持部11aの外径寸法dは
スプリングシート13のスプリング当接部13bの内径
寸法Dよりやや小さく設定されており、そのためピスト
ン作動時にスプリング支持部11aの先端部がスプリン
グシート13のスプリング当接部13bの内側へ入り込
むことができる。ピストン11の非作動時には、スプリ
ング当接部13bとスプリング支持部11aとの隙間y
がリターンスプリング15の未支持部となるが、この距
離yは小さいので、リターンスプリング15が遠心力に
より半径方向に変形するのを防止できる。
【0020】上記のように、波型に成形した板ばねを螺
旋状に巻回形成したリターンスプリング15を用いるこ
とにより、軸線方向の厚みを小さくでき、軸方向スペー
スの小さな自動変速機のクラッチC1 に用いることがで
きる。また、単に板ばねを螺旋状に巻回形成しただけで
は、十分なばね力を得ることが難しいが、本発明では波
型板ばねの波の山15a同士を当接させてあるので、リ
ターンスプリング15を圧縮した時、波の山同士15a
が突っ張り合い、十分のばね力を得ることができる。ま
た、1個のリターンスプリング15で構成できるので、
部品数が少なく、かつリターンスプリング15の端部を
スプリングシート13にカシメ固定する必要がないの
で、組付も簡単である。
旋状に巻回形成したリターンスプリング15を用いるこ
とにより、軸線方向の厚みを小さくでき、軸方向スペー
スの小さな自動変速機のクラッチC1 に用いることがで
きる。また、単に板ばねを螺旋状に巻回形成しただけで
は、十分なばね力を得ることが難しいが、本発明では波
型板ばねの波の山15a同士を当接させてあるので、リ
ターンスプリング15を圧縮した時、波の山同士15a
が突っ張り合い、十分のばね力を得ることができる。ま
た、1個のリターンスプリング15で構成できるので、
部品数が少なく、かつリターンスプリング15の端部を
スプリングシート13にカシメ固定する必要がないの
で、組付も簡単である。
【0021】なお、図2ではピストンのスプリング支持
部でリターンスプリングの内周側を支持したが、スプリ
ングシートの外径部にリターンスプリングの外周側を支
持する部分を延設してもよい。この場合には、リターン
スプリングの内周側および外周側をピストンとスプリン
グシートのスプリング支持部で支持できるので、未支持
部を無くことが可能である。
部でリターンスプリングの内周側を支持したが、スプリ
ングシートの外径部にリターンスプリングの外周側を支
持する部分を延設してもよい。この場合には、リターン
スプリングの内周側および外周側をピストンとスプリン
グシートのスプリング支持部で支持できるので、未支持
部を無くことが可能である。
【0022】さらに、本発明のリターンスプリングは、
C1 クラッチおよびB2 ブレーキのほか、他のクラッチ
(C2 クラッチ)にも用いることができる。また、本発
明は前進3速のFR式自動変速機に限らず、他の構造の
変速機やカップリング装置など種々の動力断続装置に適
用できる。
C1 クラッチおよびB2 ブレーキのほか、他のクラッチ
(C2 クラッチ)にも用いることができる。また、本発
明は前進3速のFR式自動変速機に限らず、他の構造の
変速機やカップリング装置など種々の動力断続装置に適
用できる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
リターンスプリングは波型の板ばねで構成したので、軸
線方向の厚みを小さくでき、ピストンのストローク量を
確保できる。そのため、軸方向スペースの小さなクラッ
チにも用いることができる。また、波型板ばねの波の山
同士を当接させてあるので、リターンスプリングを圧縮
した時、波の山同士が突っ張り合い、十分のばね力を得
ることができる。さらに、1個のピストンに対し、リタ
ーンスプリングが1個で足りるので、部品数が少なく、
かつスプリングシートにカシメ固定する必要がないの
で、組付も簡単となる。
リターンスプリングは波型の板ばねで構成したので、軸
線方向の厚みを小さくでき、ピストンのストローク量を
確保できる。そのため、軸方向スペースの小さなクラッ
チにも用いることができる。また、波型板ばねの波の山
同士を当接させてあるので、リターンスプリングを圧縮
した時、波の山同士が突っ張り合い、十分のばね力を得
ることができる。さらに、1個のピストンに対し、リタ
ーンスプリングが1個で足りるので、部品数が少なく、
かつスプリングシートにカシメ固定する必要がないの
で、組付も簡単となる。
【0024】さらに、本発明ではスプリングシートの外
径側スプリング当接部を内径部よりピストン側へ突出す
るよう折曲形成し、ピストンの内径部にリターンスプリ
ングの内周側を支える円筒状のスプリング支持部を形成
し、ピストン作動時にスプリング支持部の先端部がスプ
リングシートのスプリング当接部の内側へ入り込むよう
に構成したので、リターンスプリングの未支持部のスペ
ースをスプリングシートの折り曲げ分だけ少なくでき、
ピストンが作動すれば、スプリングシートのスプリング
当接部とピストンのスプリング支持部とをオーバーラッ
プさせ、リターンスプリングの内周側を完全に支持でき
る。そのため、遠心力によるリターンスプリングの半径
方向の変形を防止できる。
径側スプリング当接部を内径部よりピストン側へ突出す
るよう折曲形成し、ピストンの内径部にリターンスプリ
ングの内周側を支える円筒状のスプリング支持部を形成
し、ピストン作動時にスプリング支持部の先端部がスプ
リングシートのスプリング当接部の内側へ入り込むよう
に構成したので、リターンスプリングの未支持部のスペ
ースをスプリングシートの折り曲げ分だけ少なくでき、
ピストンが作動すれば、スプリングシートのスプリング
当接部とピストンのスプリング支持部とをオーバーラッ
プさせ、リターンスプリングの内周側を完全に支持でき
る。そのため、遠心力によるリターンスプリングの半径
方向の変形を防止できる。
【図1】本発明のリターンスプリング支持構造が適用さ
れる自動変速機の一例の断面図である。
れる自動変速機の一例の断面図である。
【図2】図1の自動変速機のクラッチ部分の拡大断面図
である。
である。
【図3】リターンスプリングの一例の斜視図である。
C1 クラッチ 10 クラッチドラム 11 ピストン 11a スプリング支持部 13 スプリングシート 13a 内径部 13b スプリング当接部 15 リターンスプリング 15a 山
Claims (1)
- 【請求項1】ピストンを軸線方向に付勢するリターンス
プリングを備えたクラッチにおいて、 上記リターンスプリングは、波型に成形した1枚の板ば
ねを、波の山同士が当接するように複数回らせん状に巻
回形成したものであり、 上記リターンスプリングはピストンと同心状に配置され
ており、 上記リターンスプリングの一端を支えるスプリングシー
トの外径側スプリング当接部が内径部よりピストン側へ
突出するよう折曲形成され、 上記ピストンの内径部にリターンスプリングの内周側を
支える円筒状のスプリング支持部が形成され、 ピストン作動時に上記スプリング支持部の先端部が上記
スプリングシートのスプリング当接部の内側へ入り込む
ように構成されたクラッチのリターンスプリング支持構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7279589A JPH09100911A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | クラッチのリターンスプリング支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7279589A JPH09100911A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | クラッチのリターンスプリング支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09100911A true JPH09100911A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17613101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7279589A Pending JPH09100911A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | クラッチのリターンスプリング支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09100911A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007255653A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Daihatsu Motor Co Ltd | 自動変速機 |
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1995
- 1995-10-02 JP JP7279589A patent/JPH09100911A/ja active Pending
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