JP4180203B2 - ダンパ組立体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機の発進クラッチ用ダンパ組立体、及びロックアップクラッチ用ダンパ組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、入力側部材と出力側部材がスプリングを介して回動方向で弾性的に連結され、入力されるトルクの急激な変動を吸収するために、複数のスプリングがらなるダンパ組立体が用いられている。
【0003】
このようなダンパ組立体として、例えば、特開平8−338475号公報に示されるようなものが開発されている。図7は、ダンパ組立体127が組み込まれたロックアップクラッチ101の断面図である。
【0004】
ダンパ組立体は、入力側部材(ピストンプレート109,摩擦材113,ホールドプレート114)と出力側部材(ドリブンプレート110)とに夫々円周方向に沿って複数個のスプリング保持部115,121が設けられ、各スプリング保持部に複数個のスプリング111が直列配置されて収容され、両部材を回動方向に弾性的に連結すると共に、この各直列配置されたスプリング111相互が、前記両部材と相対回動可能な中間部材123を介して連結されている。
【0005】
さらに、中間部材123は、ホールドプレート114の外周側とピストンプレート109の円筒部112の内周側にある隙間d(図8参照)に回動可能に収容される円筒状の連結部124と、この連結部124の一端側に径方向内側に向けて略L字状に折曲形成された複数個(4つ)の爪125とから構成されている。
【0006】
この中間部材123の爪125は、先端側が先細りとなるテーパ状に形成され、スプリング保持部115,121内のスプリング111,111の間に介装されて、入出力部材の相対回動時に、両スプリング111,111をできる限り湾曲変形させることなく直列に作用させるようになっている。一方、中間部材123の連結部124は全爪125を環状に連結するもので、入,出力部材の相対回動時に全爪125を同期回動させて各スプリング保持部115,121内のスプリング111,111を同様に直列作動させるようになっている。
【0007】
以上の構成において、ピストンプレート109の背部に制御油圧が作用してこのピストンプレート109が前進すると、ピストンプレート109の前面の摩擦材113がコンバータカバー102の内側面102aに係合して、コンバータカバー102とタービン104、つまり、ポンプ103とタービン104とがロックアップクラッチ101を介して機械的に直結され、ロックアップ状態になる。この状態において、ロックアップクラッチ101のピストンプレート109に入力されたトルクが複数個のスプリング111を介してドリブンプレート110へ、そしてさらにタービン104へと伝達される。このとき、ホールドプレート114とドリブンプレート110の対応する各スプリング保持部115,121に収容されている一対のスプリング111,111は中間部材123を介して直列に作用し、両スプリング111、111の長さを合わせたばね長でもって伝達トルクを吸収する。
【0008】
しかしながら、前述したような従来のダンパ組立体では、その作動中にエンジンから過大な負荷が掛かると、ダンパ組立体のスプリングが密着し、スプリングが破損する場合がある。また、直列に配置された2つのスプリングのばね定数が異なる場合、ばね定数の弱いスプリングが最初に密着し、そのスプリングが破損する恐れがある。
【0009】
さらに、従来のダンパ組立体では、ホールドプレート114の外周部とピストンプレート109の円筒部との間の円筒状の隙間に連結部材が延在しているため、介装できるスプリングの外径の大きさが制限されたり、ダンパ組立体全体が大型化してしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、ダンパ組立体の作動中にエンジンからの過大な負荷が掛かった場合にも、ダンパ組立体のスプリングが密着し、スプリングが破損することのないダンパ組立体を提供することを目的とする。
【0011】
さらに、直列に配置された2つのスプリングのばね定数を変更した場合でも、ばね定数が小さいスプリングが密着し破損することがないダンパ組立体を提供することを目的とする。
また、ダンパ組立体全体を小型化することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のダンパ組立体は、
リテーナプレートと、ドリブンプレートとを備え、中間部材を介してスプリングを直列に保持し、
該中間部材に設けた第1の突起が、該リテーナプレートに設けた収容部に係合することで該リテーナプレートと該中間部材との相対角度を制限し、
該リテーナプレートに設けた第2の突起が、該ドリブンプレートに設けた当接部に係合することで、該リテーナプレートと該ドリブンプレートとの相対角度を制限することとしている。
【0013】
このような構成により、中間部材に設けられた第1の突起を、リテーナプレートの収容部で規制し、さらに、ドリブンプレートに設けた当接部をリテーナプレートの第2の突起で受け、リテーナプレートに対する中間部材およびドリブンプレートの相対的な角度制限ができる。
【0014】
中間部材の連結部は、スプリングより内径側に延在するので、ダンパ組立体
の外径は変わらない。そのため、ダンパ組立体を小型化できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明は、リテーナプレートと、ドリブンプレートとを備え、中間部材を介してスプリングを直列に保持したダンパ組立体において、該ダンパ組立体は、
該中間部材に設けた第1の突起が、該リテーナプレートに設けた収容部に係合することで該リテーナプレートと該中間部材との相対角度を制限し、
該リテーナプレートに設けた第2の突起が、該ドリブンプレートに設けた当接部に係合することで、該リテーナプレートと該ドリブンプレートとの相対角度を制限するものである。
【0016】
また、ダンパ組立体の構成部品である、中間部材の第1の突起は、内径側または外径側いずれにも設けることができる。
【0017】
さらに、リテーナ部材により、中間部材を介して直列に保持されるスプリングは、ばね定数を互いに異なるものとすることができる。
【0018】
前記ダンパ組立体は、発進クラッチ及びロックアップクラッチとともに用いることができる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施例について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、各図面中同一部分は同一符号で示してある。図1は発進クラッチに適用された本発明のダンパ組立体を示す図2の線A−Aに沿った軸方向断面図である。
【0020】
先ず、発進クラッチ1全体の構成について説明する。発進クラッチ1は湿式多板クラッチ11を有しており、湿式多板クラッチ11のクラッチケース16の内部には出力側の摩擦係合要素であり、ほぼ環状のフリクションプレート12がハブ31の外周にスプライン嵌合し、クラッチケース16の内周に配置された入力側の摩擦係合要素であり、ほぼ環状のセパレータプレート13及びほぼ環状のフリクションプレート12と交互に配置されている。軸方向の外側(図中右側)でバッキングプレート10は、ほぼ環状の止め輪15によって支持されている。
【0021】
それぞれ4枚のフリクションプレート12とセパレータ13とで多板クラッチ11を構成しているが、これら摩擦係合要素の枚数は、設定トルクに応じて任意に変更可能であることは言うまでもない。また、フリクションプレート12の軸方向両面には、ほぼ環状の摩擦材33が接着等により環状に固定されている。もちろん、必要なトルク応じて、フリクションプレート12の片面にのみ固定するようにしてもよい。
【0022】
一方、前記各摩擦係合要素の左側には、クラッチケース16の内壁との間にOリング17を介したピストン18が配置され、ピストン18が図中右方向に付勢されることで、摩擦係合要素との係合が行われる。
【0023】
また、ピストン18の内周側にバックストップの機能を有するワンウエイクラッチ9が設けられている。
【0024】
発進クラッチ1は、更に湿式多板クラッチ11と、湿式多板クラッチ11の外周を覆うハウジング20と、クラッチケース16とハウジング20の間に配置された本発明のダンパ組立体27とを備える。
【0025】
図2は、本発明のダンパ組立体を一部破断した正面図である。ダンパ組立体27は、ハウジング20の内壁側にスプリングを保持するための第1リテーナプレート24および第2リテーナプレート34と、第1及び第2リテーナプレートが画成するスプリング保持部に直列に配置される複数のスプリングを有している。なお、8つのスプリングが、円周方向でほぼ等間隔に配置され、その内、4つのスプリング内部には、外径の小さいスプリングが更に配置され、2重巻コイルスプリングとし、1重巻コイルスプリングと2重巻コイルスプリングを交互に配置する構成である。なお、本実施例では、2重巻コイルスプリングを採用したが、同等のばね力を有する1重巻コイルスプリングとしてもよい。スプリングの数についても、所望のダンパ性能を得るために任意変更できることは言うまでもない。
【0026】
ダンパ組立体27は、さらに、環状の中間部材14、環状のドリブンプレート44とを備える。ドリブンプレート44は、ほぼ環状の基部44aの外周に、第1リテーナプレート24の湾曲部24eと対向する位置に、軸方向断面ほぼL字状の爪部すなわち当接部44dを複数備えている(図1参照)。
【0027】
前記スプリング保持部内のスプリング51、52は、スプリング保持部内でドリブンプレート44に対し相対回動可能な中間部材14を介して直列に連結されている。
【0028】
中間部材14は、環状の連結部14bと、この連結部14bの半径方向内側および外側に向けて突出する突起14aと第1の突起14cとを有する。第1の突起14cは、第2リテーナプレートに当接可能に構成されている。連結部14bから半径方向外側に延在する突起14aは、スプリング51、52の間に介装されて、第1及び第2リテーナプレートとドリブンプレートの相対回転時に、両スプリング51、52が直列に作動する。また、連結部14bは、スプリングに対して(第1及び第2リテーナプレートの)半径方向内側に配置される構成である。
【0029】
次に、第1リテーナプレート24について、図3(a)乃至(d)を参照しつつ詳述する。ここで、図3(a)、(b)、(c)、(d)は、第1リテーナプレート24のそれぞれ、背面図、図(c)のB−B線に沿った断面図、正面図、矢視D部分側面図である。
【0030】
第1リテーナプレート24は、所定厚さを有するほぼ環状の部材であり、ほぼ環状の基部24aを有する。基部24aの半径方向外周には、半径方向外方に延在し、軸方向断面半円状である周縁部24bと、半径方向内周には、半径方向内方に突出する複数のフランジ部24cが設けられている。
【0031】
複数のフランジ部24cは、周方向に等間隔で形成されている。各フランジ部24cには、第1リテーナプレート24を第2リテーナプレート34に、リベット4(図1参照)で固定するための複数の孔24gが円周方向で等間隔に軸方向に貫通して設けられている。なお、本実施例では、各フランジ部24cに、3つの孔24gを設けているが、これに限定されるものでないことは言うまでもない。
【0032】
また、周縁部24bには、第1リテーナプレートの半径方向に離間し、軸方向に湾曲する複数の湾曲部24e、24fが設けられ、装着されたスプリングの軸方向一端部が、この湾曲部の円周方向一端部と当接する。
【0033】
図3(d)は、図3(c)中の矢印Dの方向から見た、第1リテーナプレートの部分側面図である。周縁部24bの先端部には、複数の凹部24hが円周方向で等間隔に設けられている。
【0034】
第2リテーナプレート34ついて、図4(a)乃至(e)を参照しつつ説明する。ここで、図4(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、第2リテーナプレート34のそれぞれ、正面図、図(c)のC−C線に沿った断面図、背面図、矢視D部分側面図、矢視E部分側面図である。
【0035】
第2リテーナプレート34は、第1リテーナプレート24と同様に、所定厚さを有するほぼ環状の部材であり、ほぼ環状の基部34aを有する。基部34aの半径方向外周には、半径方向外方に突出し、周方向で等間隔に4つの突出部すなわち第2の突起34bが設けられ、半径方向内方に、軸方向に貫通した開口である複数の収容部34cが設けられている。この収容部34c内を、後述する中間部材14の第1の突起14cが摺動し、収容部34cによりその第1の突起の円周方向の移動が規制される。
【0036】
また、収容部34cより更に内周側には、第2リテーナプレートをハウジング20に固定するための大きい孔34i、及び第1リテーナプレート24を第2リテーナプレート34に固定するための小さい孔34gがそれぞれ軸方向に貫通して円周方向に複数設けられている。第1及び第2リテーナプレートが組み合わせられた状態では、小さい孔34g及び孔24gは連通し、リベット4を挿着するための孔となる。一方、孔34iは、後述する凹部34jに複数設けられ、ハウジング40の突起部5(図1参照)が挿入され加締められることで、第2リテーナプレートはハウジングに固定される。なお、本実施例では、大きい孔34iを円周方向に等間隔に3つ配列し一つのブロックとし、小さい孔34gも円周方向に等間隔に3つ配列し一つのブロックとし、大きい孔のブロックと小さい孔のブロックが円周方向に交互に配置されている。しかしながら、孔の配列及び数は、本実施例に限定されるものではない。
【0037】
更に、図4(e)は段部34e部分を第2リテーナプレート34の内径側(矢印E方向)から見た図である。図に示されるように、第2リテーナプレート34の内周側には、円周方向で等間隔に設けられた凹部34jを備える。この凹部34jに、前述の孔34iが設けられている。なお、図4(b)中、凹部34jは省略されている。
【0038】
また、基部34aは、円周方向において隣り合う2つの第2の突起34bのほぼ中間部には、軸方向に凸形状で、矢印D方向から見るとコの字状の段部34eを備えている。図4(d)は、図4(c)の矢印D方向から見た段部34eである。段部34eは、軸方向に立ち上がる2つのほぼ平行な側壁34kと、その側壁34k間に延在する天板34fとからなる。天板34fは、基部34aと同一平面にある。
【0039】
次に、中間部材14について説明する。図5(a)、(b)は、それぞれ中間部材14の正面図及びF−F線に沿う断面図である。中間部材14は、スプリング保持部内の2つのスプリング間に介装される突起14aと、この突起を連結する環状の連結部14bと、突起14aに対して半径方向に対向する第1の突起14cと、を備える。本実施例では、突起14a及び第1の突起14cは、円周方向で等間隔にそれぞれ4つ形成されている。突起14aは、円弧状の端部14dと基部14eを有し、基部14eは、端部14dより周方向長さが短く、高さは、スプリングの径とほぼ同じか若干短く寸法付けされている。
【0040】
なお、第1の突起14cは、所定の高さを有し、円弧状の端部14fと基部14gを有し、端部14fと基部14gの周方向長さは、ほぼ同じである。なお、高さ及び円周方向長さは、ダンパ組立体の設定トルクの大きさにより、所望の寸法および形状とすることができることは言うまでもない。
【0041】
上記構成において、トルク伝達経路は次のようになる。例えば、エンジンの出力軸から伝達されたトルクは、第1及び第2リテーナプレート24、34(入力)→スプリング51→中間部材14→スプリング52→ドリブンプレート44の経路で伝達される。
【0042】
スプリング51の設定荷重以上のトルクが入力すると第1の突起14cが作用し、第1及び第2リテーナプレート24,34(入力)→中間部材14→スプリング52→ドリブンプレート44の経路で伝達される。ダンパ組立体の動作としては、入力トルクにより、スプリング51が密着する前に、中間部材の第1の突起14cが、収容部34cの周方向端部に当接する。
【0043】
また、さらに過大トルクが入力すると当接部44dが作用し、第1及び第2リテーナプレート24、34(入力)→ドリブンプレート44の経路で伝達される。この際、ダンパ組立体の動作としては、入力トルクにより、スプリング51が密着する前に、中間部材の第1の突起が収容部34cの周方向端部に当接し、さらに、スプリング52が密着する前にドリブンプレートの当接部44dが第2の突起34bに当接することとなる。このように、スプリング51,52に設定荷重より大きい負荷が加わらない構成となっている。
【0044】
次に本発明のダンパ組立体をロックアップ機構付きトルクコンバータに適用された他の実施例について説明する。図6は、他の実施例であるダンパ組立体67の一部を示す軸方向部分断面図である。ダンパ組立体67は、入力ピストン、すなわちロックアップピストン73と、スプリング51を保持する第1及び第2リテーナプレート24,34と、を備えている。なお、本実施例のダンパ組立体67の構成は、第1実施例のダンパ組立体27とほぼ同じである。つまり、ロックアップピストン73の内壁に第1リテーナプレート24、第2リテーナプレート34が配置され、第1及び第2リテーナプレート24、34が画成するスプリング保持部内に複数のスプリングが直列に配置されている。
【0045】
さらに、中間部材14を構成する突起14aは、2つのスプリングの間に介装され、スプリングを直列に連結する構成である。また、中間部材14の環状である連結部14bは、スプリングの軸方向に延在し、かつ、(第1及び第2リテーナプレートの半径方向に対して)内径側に配置される。
【0046】
ロックアップピストン73には、突起81が設けられており、この突起81に第2リテーナプレート34の孔が嵌合し、加締められ固定されている。第1リテーナプレート24は、第1実施例と同様に、第2リテーナプレート34に固定されている。
【0047】
スプリング51の軸方向一端は、第1リテーナプレートの周縁部とドリブンプレートの当接部に当接し、他端は、中間部材の突起に当接している。なお、スプリングは、第1実施例と同様に、1重巻コイルスプリングと2重巻コイルスプリングとからなる。
【0048】
また、ロックアップピストン73の外面には摩擦材72が貼着されており、ロックアップピストン73が軸方向に摺動してフロントカバー71の内面に当接すると摩擦材72を介してロックアップピストン73とフロントカバー71が密着して、締結状態になり、両者が直結された状態でトルクの伝達が行われる。
【0049】
なお、トルクコンバータ部の出力部材であるタービンライナ84はリベット86によりタービンハブ89に固定されている。ドリブンプレート54は固定端部54bでタービンライナ84にリベット86等で固定されている。
【0050】
上記構成において、トルク伝達経路は次のようになる。エンジンの出力軸に固定されるトルクコンバータ(入力)→フロントカバー71→摩擦板72→ロックアップピストン73→第1及び第2リテーナプレート24、34→スプリング51→中間部材14→スプリング52→ドリブンプレート54の経路で伝達される。
【0051】
第1の突起が作用すると、トルクは、第1及び第2リテーナプレート24,34(入力)→中間部材14→スプリング52→ドリブンプレート54の経路で伝達される。
【0052】
さらに過大トルクが入力すると当接部44dが作用し、トルクは第1及び第2リテーナプレート24、34(入力)→ドリブンプレート54の経路で伝達される。
【0053】
第1実施例と同様に、スプリングに設定荷重より大きい負荷が加わらない構成となっている。
【0054】
なお、以上説明した実施例は本発明を例示として説明するものであって、本発明を限定するものではないことは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】
ダンパ組立体の作動中にエンジンから過大な負荷が掛かった場合にも、ダンパ組立体のスプリングが密着し、スプリングが破損することのないダンパ組立体とすることができる。
【0056】
さらに、直列に配置された2つのスプリング列のばね定数を変更した場合において、ばね定数の大きさに拘わらず、スプリングが密着し破損することがないダンパ組立体とすることができる。よって、スプリング密着や、ばね特性のバラツキの影響を受けないので、ダンパ組立体の作動の安定性を確保できる。
【0057】
中間部材の連結部がスプリングに対して半径方向内側に配置されるので、ダンパ組立体を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダンパ組立体が組み込まれた発進クラッチの図2の線A−Aに沿った軸方向断面図である。
【図2】本発明のダンパ組立体を一部破断した正面図である。
【図3】(a)、(b)、(c)、(d)は、第1リテーナプレートのそれぞれ、背面図、図(c)のB−B線に沿った断面図、正面図、矢視D部分側面図である。
【図4】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、第2リテーナプレートのそれぞれ、正面図、図(c)のC−C線に沿った断面図、背面図、矢視D部分側面図、矢視E部分側面図である。
【図5】(a)、(b)は、中間部材のそれぞれ正面図及びF−F線に沿う断面図である。
【図6】本発明の他の実施例であるダンパ組立体の一部を示す軸方向部分断面図である。
【図7】従来のダンパ組立体が組み込まれたロックアップクラッチを示す図8のA−A線に沿う断面図である。
【図8】図7の一部を破断したB矢視背面図である。
【図9】ドリブンプレートとホールドプレートを取り去った図7のB矢視背面図である。
【符号の説明】
14 中間部材
14c 第1の突起
24 第1リテーナプレート
27 ダンパ組立体
34 第2リテーナプレート
34b 第2の突起
34c 収容部
44 ドリブンプレート
44d 当接部
51、52 スプリング
Claims (5)
- リテーナプレートと、ドリブンプレートとを備え、中間部材を介してスプリングを直列に保持したダンパ組立体において、
該中間部材に設けた第1の突起が、該リテーナプレートに設けた収容部に係合することで該リテーナプレートと該中間部材との相対角度を制限し、
該リテーナプレートに設けた第2の突起が、該ドリブンプレートに設けた当接部に係合することで、該リテーナプレートと該ドリブンプレートとの相対角度を制限すること、を特徴とするダンパ組立体。 - 請求項1に記載のダンパ組立体において、前記ダンパ組立体は発進クラッチとともに用いられることを特徴とするダンパ組立体。
- 請求項1に記載のダンパ組立体において、前記ダンパ組立体はロックアップクラッチとともに用いられることを特徴とするダンパ組立体。
- 請求項1に記載のダンパ組立体を備える発進クラッチ。
- 請求項1に記載のダンパ組立体を備えるロックアップクラッチ。
Priority Applications (2)
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