JPH09100589A - 建築パネル案内部材ならびにそれを用いた接合構造および接合方法 - Google Patents

建築パネル案内部材ならびにそれを用いた接合構造および接合方法

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JPH09100589A
JPH09100589A JP7258998A JP25899895A JPH09100589A JP H09100589 A JPH09100589 A JP H09100589A JP 7258998 A JP7258998 A JP 7258998A JP 25899895 A JP25899895 A JP 25899895A JP H09100589 A JPH09100589 A JP H09100589A
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wall panel
panel
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JP7258998A
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Koji Hayashi
康治 林
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階上階下の壁パネル上と床パネルとを設置す
るためのガイド機能およびジベル機能を有する建築パネ
ル案内部材を提供すること。 【解決手段】 階下の壁パネル70の上面の一部が床6
0の縁部下面と対面し、この階下の壁パネル70の上面
の他の一部より突出した第1の突出部72の側面が床6
0の側面下部と対面し、階上の壁パネル40の下面の一
部が床60の縁部上面と対面し、この階上の壁パネル4
0の下面の他の一部より突出した第2の突出部48の側
面が床60の側面上部と対面した状態で、階上、階下の
壁パネル70,40と床60とを接合する案内部材であ
る。この案内部材10は、第1の突出部72をガイドし
てその側面を床の側面下部に対面させる第1のガイド部
22,16と、第2の突出部48をガイドしてその側面
を床60の側面上部に対面させる第2のガイド部24,
16と、階上の壁パネル40の下面の一部と床60の縁
部上面との間に介在し、階上の壁パネル40の床60の
上での移動を防ぐジベル部12とを含んで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質系家屋におけ
る床と壁パネルとの案内部材ならびにそれを用いた接合
構造および接合方法に関する。
【0002】
【関連技術および発明が解決しようとする課題】木質パ
ネル工法における床と壁パネルとの従来の接合構造の一
つとして、接着剤および内壁側からのスクリュー釘の斜
め打ちによるものが用いられている。このスクリュー釘
は、単に床と壁パネルとを接合するだけでなく、構造躯
体として剪断応力に対抗する役割も果たしている。
【0003】しかしながら、このような斜め釘打ちが現
場作業である点は、工業化促進によるコスト削減の見地
からすると望ましくない。また、石膏ボードなどの無機
面材を内壁材として使用した壁パネルでは、無機面材そ
のものが内壁の表面材として使用されることがあり、そ
の場合、斜め釘打ちを行うと釘が表面に露出することに
なるため外見上も好ましくない。さらに、釘打ちによっ
て、無機面材にひび割れ等を起こす危険もある。したが
って、このような斜め釘打ちおよび接着剤による床と壁
パネルとの接合構造は、内壁材として無機面材を使用し
た壁パネルと床との接合には、特に適さないという問題
があった。
【0004】前述の構造において釘の代わりに、剪断力
に対して強い接合作用を持つ接合部材であるジベルを用
いる構造も知られている。この構造においては、斜め釘
打ちが不要となるため、前述のように無機面材を内壁材
として用いた壁パネルと床との接合に利用できる。
【0005】ところが、前述のものを含めて、ジベルを
用いる接合構造においては、一旦、壁パネルを床上に設
置すると、壁パネルと床にジベルの切り起こし部が圧入
されるため、壁パネルと床との位置関係を修正するため
に互いに移動させることは困難となる。また、壁パネル
の設置がクレーンを用いた大がかりな作業であること
も、そのような修正をいっそう困難とする。
【0006】さらに、無理に双方を引き離して、位置修
正を繰り返すと、壁パネルと床とがジベルによって損傷
を受け、接合の信頼性が減少するという問題もある。
【0007】かといって、位置ずれをそのままにしてお
くことは、構造部分の歪み、ひいては建築物の強度等に
影響を与えうるため、好ましいことではない。
【0008】したがって、壁パネルと床との従来のジベ
ルを用いた接合においては、壁パネルを適正位置に載置
するために、壁パネルの設置は細心の注意を払いながら
行う必要があり、当然そのための時間と手間とを要して
いた。
【0009】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的は、例えば上述のような
ジベルを介在させる壁パネルと床との接合における壁パ
ネルまたは床の設置において位置修正の必要をなくすた
めに、階下の外壁パネル上に床を設置する際のガイドと
して機能するとともに、その床上にさらに階上の壁パネ
ルを設置する際のガイドとしても機能する建築パネル案
内部材ならびにそれを用いた接合構造および接合方法を
提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、壁パネルと床との接
合において、釘に替わって剪断応力に対抗するジベルと
して機能するとともに、ジベルを介在させて壁パネルま
たは床を設置する際にガイドとして機能し、壁パネルま
たは床の位置修正を行う必要のない建築パネル案内部材
ならびにそれを用いた接合構造および接合方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る建
築パネル案内部材(例えば部材10)は、階下の第1の
壁パネル(例えば部材70)の上面の一部が床(例えば
部材60)の縁部下面と対面し、この第1の壁パネルの
上面の他の一部より突出した第1の突出部(例えば部材
72)の側面が前記床の側面下部と対面し、階上の第2
の壁パネル(例えば部材40)の下面の一部が前記床の
縁部上面と対面し、この第2の壁パネルの下面の他の一
部より突出した第2の突出部(例えば部材48)の側面
が前記床の側面上部と対面した状態で、前記第1、第2
の壁パネルと前記床とを接合する建築パネル案内部材で
あって、前記第1の突出部をガイドしてその側面を前記
床の側面下部に対面させる第1のガイド部(例えば部材
22,16)と、前記第2の突出部をガイドしてその側
面を前記床の側面上部に対面させる第2のガイド部(例
えば部材24,16)と、を有することを特徴とする。
【0012】また、請求項4は、請求項1の発明に係る
案内部材を用いた、第1および第2の壁パネルと床パネ
ルとの接合構造を定義している。
【0013】請求項1および請求項4の各発明によれ
ば、第1ののガイド部は、立設された階下の壁パネル上
に床を敷設する際に、階下の第1の壁パネルの第1の突
出部に係合し、床が階下の第1の壁パネルの所定位置に
正確に敷設されるように案内する。そのため、位置ずれ
の修正等の必要がない、正確で迅速な床の敷設が可能と
なる。また、第2のガイド部は、階上の第2の壁パネル
を床上に設置する際に第2の壁パネルの下面から突出す
る第2の突出部を案内し、床上面が第2の壁パネルの下
面に接触する前に、第2の壁パネルの床面上での水平位
置を決定する。したがって、第2の壁パネルは正確な水
平位置で床パネル上に設置され、位置ずれの修正等の必
要がない、正確で迅速な施工が可能となる。このよう
に、請求項1および請求項4の各発明によれば、第1の
壁パネル上に床を敷設する際にガイドとして機能し、床
上面上に第2の壁パネルを立設する際にもガイドとして
機能する案内部材、そして、床や第1および第2の壁パ
ネルの位置修正を行う必要がなく、構造に歪みのない第
1および第2の壁パネルと床との接合構造を得ることが
できる。
【0014】請求項2の発明に係る建築パネル案内部材
(例えば部材10)は、階下の第1の壁パネル(例えば
部材70)の上面の一部が床(例えば部材60)の縁部
下面と対面し、この第1の壁パネルの上面の他の一部よ
り突出した第1の突出部(例えば部材72)の側面が床
の側面下部と対面し、階上の第2の壁パネル(例えば部
材40)の下面の一部が前記床の縁部上面と対面し、こ
の第2の壁パネルの下面の他の一部より突出した第2の
突出部(例えば部材48)の側面が前記床の側面上部と
対面した状態で、前記第1、第2の壁パネルと前記床と
を接合する建築パネル案内部材であって、床の側面に固
定される固定部(例えば部材16)と、前記固定部下部
に対向して設けられ、前記第1の突出部をガイドしてそ
の側面を床の側面下部に対面させる第1のガイド壁部
(例えば部材22)と、前記固定部上部に対向して設け
られ、前記第2の突出部をガイドしてその側面を床の側
面上部に対面させる第2のガイド壁部(例えば部材2
4)と、前記第1の突出部と前記第2の突出部との間に
介在配置されて、前記固定部と前記第1および第2のガ
イド壁部とを連結する連結部(例えば部材14)と、を
有することを特徴とする。
【0015】請求項2の発明に係る案内部材によれば、
請求項1と同様な作用効果を奏することができる。な
お、請求項2においては、第1のガイド壁部と固定部の
下部が請求項1における第1のガイド部として作用し、
第2のガイド壁部と固定部の上部が請求項1における第
2のガイド部として作用する。
【0016】請求項3は、請求項1または請求項2の発
明に係る建築パネル案内部材において、前記第2の壁パ
ネルの下面の一部と前記床の縁部上面との間に介在し、
前記第2の壁パネルの床上での移動を防ぐジベル部(例
えば部材12)を含んで構成されることを特徴とする建
築パネル案内部材を定義している。
【0017】請求項3の発明に係る案内部材によれば、
鋭い端部を有する突出部例えば直立する切り起こしを有
するジベル部を第2の壁パネルの下面と床パネルとの間
に挟んで、第2の壁パネルを設置することが可能とな
る。このジベル部は、主に剪断力に対抗するように働
き、第2の壁パネルの床上での移動を防止するため、こ
の案内部材によれば、それら部材の位置関係のずれによ
る構造部分の歪み、ひいては建築物の強度等への影響を
防ぐことが可能となる。
【0018】請求項5は、請求項4の発明に係る建築パ
ネルの接合構造において、前記案内部材は、前記第2の
壁パネルの下面の一部と床の縁部上面との間に介在し、
前記第2の壁パネルの前記床上での移動を防ぐジベル部
(例えば部材12)を含んで構成されることを特徴とす
る建築パネルの接合構造の発明を定義している。
【0019】請求項5の発明に係る建築パネルの接合構
造によれば、鋭い端部を有する突出部例えば直立する切
り起こしを有するジベル部が、第2の壁パネルの下面と
床パネルとの間に介在する。このジベル部は、主に剪断
力に対抗するように働き、第2の壁パネルの床上での移
動を防止するため、それら部材の位置関係のずれによる
構造部分の歪み、ひいては建築物の強度等への影響を防
ぐことができる。
【0020】請求項6の発明に係る建築パネルの接合方
法は、床(例えば部材60)の所定の位置に予め固定さ
れた案内部材(例えば部材10)の第1のガイド部(例
えば部材22,16)によって、前記床を案内しなが
ら、第1の壁パネル上に前記床を敷設し固定する工程
と、前記案内部材の第2のガイド部(例えば部材24,
16)によって第2の壁パネル(例えば部材40)を案
内しながら吊り降ろし、前記床上に前記第2の壁パネル
を立設する工程と、を含むことを特徴とする。
【0021】請求項6の発明に係る建築パネルの接合方
法によれば、立設された第1の壁パネル上に床パネルを
吊り降ろして敷設する際に、床の側面に固定された案内
部材の第1のガイド部を、第1の壁パネルの屋外側上面
から突出する第1の突出部にまず係合させることによっ
て、床が案内されて第1の壁パネル上に降ろされ、敷設
される。したがって、床を第1の壁パネル上の正確な水
平位置に、位置修正なしで敷設することができる。ま
た、一旦床を第1の壁パネル上に敷設すると、第1の壁
パネルの第1の突出部と床に固定された案内部材とが係
合するため、敷設後に水平方向の位置ずれを起こすこと
もない。また、第2の壁パネルがクレーンなどにて吊り
降ろされ、第2の壁パネルの屋外側下面から突出する第
2の突出部が、第2ガイド部の上端に達した後は、第2
の壁パネルは第2のガイド部によって案内されるため、
その水平位置が規定される。そのように水平位置が規定
された状態で、第2の壁パネルは、その下面が床の上面
に密着され、第2の突出部の屋内側の側面が床の側面に
密着されるように設置される。したがって、第2の壁パ
ネルは正確な水平位置で、床上に設置される。そのた
め、位置ずれの修正等の必要がない、正確で迅速な施工
が可能となる。
【0022】請求項7は、請求項6の発明に係る建築パ
ネルの接合方法において、前記床上に前記第2の壁パネ
ルを立設する前記工程は、前記案内部材の第2のガイド
部によって前記第2の壁パネルを案内しながら吊り降ろ
し、案内された前記第2の壁パネルの下面を、前記床の
上面に位置する前記案内部材のジベル部(例えば部材1
2)に当接させて、前記床上に前記第2の壁パネルを立
設する工程であることを特徴とする建築パネルの接合方
法の発明を定義している。
【0023】請求項7の発明に係る建築パネルの接合方
法によれば、第2の壁パネルがクレーンなどにて吊り降
ろされ、第2の壁パネルの屋外側下面から突出する第2
の突出部が、第2ガイド部の上端に達した後は、第2の
壁パネルは第2のガイド部によって案内されるため、そ
の水平位置が規定される。そして、第2の壁パネルは、
まず、水平位置が規定された状態でその下面がジベル部
に接触し、その後、第2の壁パネルの下面が案内部材の
ジベル部を挟んで床の上面に密着され、第2の突出部の
屋内側の側面が床の側面に密着されるように設置され
る。したがって、第2の壁パネルは正確な水平位置で、
ジベル部を挟んで床上に設置される。そのため、第2の
壁パネルの下面にジベルが圧入された後は困難となる位
置ずれの修正等の必要がない、正確で迅速な施工が可能
となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】〔第1実施例〕本実施例は、本発明を階下
の外壁パネル、床例えば床パネル、および階上の外壁パ
ネルの接合構造に適用したものである。図2は、本実施
例の案内部材10の床パネル60への取付を分解図とし
て示したものである。図1は、案内部材10を取り付け
た床パネル60を、立設された階下の壁パネル70上に
敷設し、更に階上の壁パネル40を床パネル60上に立
設する様子を分解図として示している。図3は、本実施
例の接合構造の縦断面図である。
【0026】これらの図に示すように、本実施例におい
ては、第1の壁パネルである階下の壁パネル70の上面
の一部が床パネル60の縁部下面と対面し、この階下の
壁パネルの上面の他の一部より上方に突出した第1の突
出部である半胴差72の側面が床の側面下部と対面す
る。そして、第2の壁パネルである階上の壁パネル40
の下面の一部が床パネル60の縁部上面と対面し、この
階上の壁パネル40の下面の他の一部より下方に突出し
た第2の突出部である半胴差48の側面が床パネル60
の側面上部と対面している。本実施例においては、この
ような状態で、階上の壁パネル40、階下の壁パネル7
0、および床パネル60が接合される。
【0027】本実施例の壁パネル70,40は外壁用の
壁パネルである。この壁パネル70,40は、縦、横の
芯材44,78,52,82,および補強材により四角
形に枠組みされた枠材の両面に内壁材42,76や面材
50,80が貼付された構造を持っている。
【0028】案内部材10は、このような階上および階
下の壁パネル40,70と床パネル60とを接合するた
めのもので、床パネル60の上面上に密着して配置され
るジベル部12と、ジベル部12から垂直下方に延び床
パネル60の側面に固定される固定部16と、固定部1
6の上下位置のはぼ中央から垂直にジベル部12と反対
方向に延びる連結部14と、連結部14から垂直上方お
よび下方に延び固定部16と平行で所定間隔離れて配置
される第1および第2のガイド壁部22,24とを含ん
で構成される。なお、案内部材10は、鉄、真鍮などの
金属あるいはそれらと同等以上の強度を持つ非金属材料
例えばセラミックにより形成される。
【0029】固定部16には、案内部材10を床パネル
60の側面に固定するためのネジ釘20等用の穴18が
設けられている。固定部16は、この穴18を通るネジ
釘20等によって床パネル60の側面に密着固定され、
このときジベル部12が床パネル60の縁部上面に配置
される。
【0030】第1のガイド壁部22は、固定部16の下
部とともに第1のガイド部を構成する。この第1のガイ
ド部は、立設された階下の壁パネル70上に床パネル6
0を敷設する際に、階下の壁パネル70の第1の突出部
である半胴差72に係合し、床パネル60が階下の壁パ
ネル70の所定位置に正確に敷設されるように案内す
る。第1のガイド壁部22を含んで構成される第1のガ
イド部によって、位置ずれの修正等の必要がない、正確
で迅速な施工が可能となる。なお、第1のガイド壁部2
2の下部は滑らかに外方に湾曲している。これによっ
て、床60が幾分屋外側にずれて下降して行っても、階
下の壁パネル70上の所定位置に滑らかに案内すること
ができる。
【0031】また、第2のガイド壁部24は、固定部1
6の上部とともに第2のガイド部を構成する。この第2
のガイド部は、階上の壁パネル40を床パネル60の上
に設置する際に第2の突出部である半胴差48を案内
し、ジベル部12が階上の壁パネル40の下面46に接
触する前に、階上の壁パネル40の床パネル60の床面
上での位置を決定する。したがって、階上の壁パネル4
0は正確な水平位置で、ジベル部12を挟んで床パネル
60の上に設置され、階上の壁パネル40の下面46と
ジベル部12とが係合した後は困難となる位置ずれの修
正等の必要がない、正確で迅速な施工が可能となる。な
お、連結部14から下方に伸びる第2のガイド部24の
下部は滑らかに外方に湾曲している。この湾曲によっ
て、案内部材10が側面に取り付けられた床パネル60
が幾分屋外側にずれた位置で階下の壁パネル70上に敷
設しようとしても、床パネル60は所定位置に滑らかに
案内されることになる。
【0032】ジベル部12は、固定部16の上方から直
角方向に連続し、その上面には尖った先端を持ち、上方
を向く切り起こしが分布している。この切り起こしは、
直立し、かつ、様々な方向を向いているため、各方向の
剪断力に十分対抗することができる。前述したように、
ジベル部12は、階上の壁パネル40が床パネル60の
上に立設されると、階上の壁パネル40の下面46と床
パネル60の上面との間に介在し、主に、剪断力に対抗
するように働くため、壁パネル40の床パネル60の上
での移動を防止し、それら部材の位置関係のずれによる
構造部分の歪み、ひいては建築物の強度等への影響を防
ぐことができる。
【0033】次に、図面を参照しながら本実施例の接合
構造を工程順に説明する。
【0034】まず、図2に示すように、案内部材10を
取り付ける位置の床パネル60の側面と上面に、案内部
材10の固定部16とジベル部12の形状に対応する凹
部32,30を設ける。この凹部30,32の深さは、
固定部16の厚さおよびジベル部12の突出したジベル
を除いた厚さにそれぞれ対応しており、案内部材10を
取り付けた際に、固定部16の表面が床パネル60の側
面部表面と同一平面となり、ジベル部12のジベルを除
いた部分の表面が床パネル60の上面と同一平面となる
ようになっている。なお、これら凹部32,30は、固
定部16およびジベル部12の他面側に密着する部材す
なわち階上の壁パネル40の下面および半胴差48の側
面に凹部を設ける場合には、必ずしも設けなくてもよ
い。
【0035】次に、床パネル60の外壁側側面から上面
にわたる所定位置、すなわち前述の凹部32,30が設
けられた位置に、接着剤とネジ釘を用いて、ジベル部1
2が床パネル60の上面に位置するように案内部材10
を固定する。なお、ネジ釘20には、皿ネジが用いら
れ、固定部16のネジ穴18はネジ釘20の頭部が固定
部16の表面から突出しないように皿ネジに対応した形
状に形成されている。
【0036】以上の、案内部材10の床パネル60への
取付までの工程は、予め工場で行ってもよい。その場合
は、現場作業を削減することができる。
【0037】そして次に、図1に示すように、立設され
た階下の壁パネル70の上に床パネル60を吊り降ろし
て、敷設する。このとき、床パネル60の側面に固定さ
れた案内部材10の固定部16の下部と第1のガイド壁
部22とからなる第1のガイド部を、階下の壁パネル7
0の屋外側上面から突出する第1の突出部である半胴差
72にまず係合させることによって、床パネル60はガ
イド部によって案内されて階下の壁パネル70上に降ろ
される。これによって、位置修正なしで、床パネルを階
下の壁パネル上の正確な水平位置に敷設することができ
る。また、一旦床パネル60を階下の壁パネル70の上
に敷設すると、階下の壁パネル70の半胴差72と床パ
ネル60に固定された案内部材10とが係合するため、
敷設後に位置ずれを起こすこともない。
【0038】次いで、階上の壁パネル40がクレーンな
どにて吊り降ろされ、階上の壁パネル40の屋外側下面
から突出する半胴差48が、第2のガイド壁部24と固
定部16の上部からなるガイド部の上端に達した後は、
壁パネル40はガイド部によって案内される。そして、
階上の壁パネル40の下面が案内部材10のジベル部1
2を挟んで床パネル60の上面に密着され、半胴差48
が床パネル60の側面に密着されるように設置される。
したがって、階上の壁パネル40は正確な水平位置で、
ジベル部12を挟んでて床パネル60の上に設置され、
階上の壁パネル40の下面46にジベルが圧入された後
は困難となる位置ずれの修正等の必要がない、正確で迅
速な施工が可能となる。
【0039】なお、半胴差48に凹部を設け、第2のガ
イド壁部24がこの凹部に嵌合するようにすると、この
凹部によっても階上の壁パネル40の設置位置が規定さ
れるため、階上の壁パネル40と直角方向の位置だけで
なく、階上の壁パネル40と平行方向の位置も規定され
た水平位置で、階上の壁パネル40を床パネル60の上
に設置することができる。
【0040】次に、案内部材10の付近に配置された胴
差ボルト86の両端からナット(図示せず)を、階上階
下の壁パネル40,70の内壁材42,76にそれぞれ
設けた切欠部(図示せず)からレンチ等によって締め付
け、階下の壁パネル70、床パネル60、および、階上
の壁パネル40を互いに固定する。この胴差ボルト86
は、図1からわかるように、階下の壁パネル70の横枠
材82、階下の壁パネル70の半胴差72と床パネル6
0側面とが隣接している部分、階上の壁パネル40の半
胴差48と床パネル60の側面とが隣接している部分、
そして、階上の壁パネル40の横枠材52を貫通する。
この締め付けによって、階上の壁パネル40の下面46
と床パネル60の上面との間に挟まれた案内部材10の
ジベル部12から直立するジベルは階上の壁パネル40
の下面46に完全に食い込み、剪断力に対して最大限に
対抗できる状態となる。胴差ボルトは1枚の壁パネル4
0,70に最低2本ずつ用いられる。その後、内壁材4
2,76の切欠部を蓋(図示せず)で覆い、内壁材4
2,76で覆われている部分と均一な表面とする。
【0041】次いで、図示はしないが、階上階下の壁パ
ネル40,70の屋外側の全面を防水シートで覆い、そ
の上から壁パネル40,70の芯材に対応する位置に胴
縁を取り付け、さらにその上から外壁材54,84を取
り付ける。
【0042】なお、これら防水シート、胴縁、および外
壁材54,84の取付は、予め工場において、防水シー
トを階上階下それぞれの壁パネルの屋外側表面の全面に
貼り付け、胴縁および外壁材を階上階下それぞれの壁パ
ネルの屋外側表面の半胴差を除いた全面に取り付けるこ
とによって行っておいてもよい。そして、これらが取り
付けられた階上階下の壁パネル40,70を現場で組み
立てることもできる。この場合、外壁材54,84等が
取り付けられていない、階上および階下の壁パネル4
0,70の半胴差48,72の部分にわたって、幕板6
2を現場で取り付けることによって、壁内部を保護する
とともに、外壁材54,84で覆われている他の部分と
の調和を保つようにすることができる。
【0043】なお、本実施例において、各部材間の密着
部は予め塗布されている接着剤により接着される。
【0044】上述したような、階上階下の壁パネル4
0,70と床パネル60との本実施例の接合によれば、
階上階下の壁パネル40,70から床パネル60に向け
て斜め釘打ちなどを行う必要がないため、設置前から無
機面材例えば石膏ボードなどの内壁材で仕上げられてお
り、釘打ちの難しい壁パネルであっても、階上および階
下の壁パネル40,70と床パネル60のそれぞれの間
に働く剪断力に対して、十分に対抗でき、位置ずれ等を
起こさない接合構造を得ることができる。
【0045】また、胴差しボルト86のナット締めのた
めに設けた切欠部を除く領域については、工場にて予め
内壁材42,76を取り付けることができるため、工業
化が促進できる。
【0046】このように、本実施例によれば、釘に替わ
って剪断応力に対抗するジベルとして機能するととも
に、ジベル部12の上に壁パネル40を立設する際にガ
イドとして機能し、床パネル60および壁パネル70,
40の位置修正を行う必要のない建築パネル案内部材な
らびにそれを用いた接合構造および接合方法を提供する
ことができる。
【0047】〔第2実施例〕図4および図5は、本発明
の第2実施例を示す図である。本実施例は、胴差ボルト
86が、案内部材10の固定部16、結合部14、およ
びジベル部12を貫通できるように案内部材10が形成
され、胴差ボルト86が案内部材10を貫通する位置の
床パネル60の側面に案内部材10が固定される点が第
1実施例とは異なる。それ以外の点については、第1実
施例と同様である。また、各図において、第1実施例と
対応する部分には第1実施例と同一の符号を付し、同一
部分については説明を省略する。
【0048】図4は、本実施例の案内部材10を床パネ
ル60に取り付ける様子を示す一部を切り欠いた分解斜
視図である。本実施例の案内部材10には、胴差ボルト
86が貫通できるように、平面図で見ると円形の切欠き
90,92,94が、これらの図に示したように、ジベ
ル部12、固定部16、および連結部14にわたって設
けられている。
【0049】ジベル部12は切欠き90によって面積が
削られるため、第1実施例の場合に比べると幅広となっ
ており、ジベルとして機能する部分の面積を確保してい
る。また、ジベルは、切欠き90の材料を利用して半円
形に並んで切り起こされたものと、ジベル部12の上面
に分散して切り起こされたものとがある。
【0050】固定部16は、幅方向の中央部が縦方向に
連続して切り欠かれた切欠き92を持つ。ネジ釘20用
の釘穴18は、その切欠き92の両脇に幾分の距離を置
いて設けられている。
【0051】連結部14は、切欠き94によって面積が
削られるため、第1実施例の場合に比べると幅広にし
て、その強度を確保している。
【0052】ガイド壁部22,24は、連結部14に対
応して、やはり第1実施例の場合に比べると幅広となっ
ている。また、幅広なガイド壁部22,24によってネ
ジ釘20の固定が妨げられないように、ネジ釘およびド
ライバーを挿通できる開口96が、固定部16のそれぞ
れの釘穴18に対応して設けられている。
【0053】図5は、第2実施例の案内部材10を用い
た、階上階下の壁パネル40,70および床パネル60
の接合構造を示す縦断面図である。第1実施例と異な
り、胴差ボルト86が貫通する位置に案内部材10が配
置されていることがわかる。
【0054】本実施例によっても、第1実施例の場合と
同様な作用効果を有する案内部材10ならびにその案内
部材10を用いた接合構造および接合方法を得ることが
できる。なお、本実施例の場合、ジベル部12の位置と
胴差ボルト86の位置が第1実施例に比べいっそう近接
しているため、胴差ボルト86の締め付けによる圧力
が、さらに確実にジベル部12の上部および下部の部材
に伝達される。したがって、ジベル部12は一層効果的
に剪断力に対抗することができる。
【0055】〔第3実施例〕図6および図7は、本発明
の第3実施例を示す図である。本実施例は、胴差ボルト
86が案内部材10のジベル部12を貫通できるように
案内部材10が形成され、胴差ボルト86が案内部材1
0のジベル部12を貫通する位置に案内部材10と胴差
ボルト86が配置される点が第1実施例とは異なる。そ
れ以外の点については、第1実施例と同様である。図6
および図7においては、第1実施例と対応する部分には
第1実施例と同一の符号を付し、以下においては、同一
部分の説明を省略する。
【0056】図6は、本実施例の案内部材10を床パネ
ル60に取り付ける様子を示す分解斜視図である。本実
施例の案内部材10には、胴差ボルト86が貫通できる
ように、ジベル部12に円形の切欠き98が設けられて
いる。
【0057】ジベル部12には、前述の円形の切欠き9
8があり、それ以外の部分には尖った先端を持ち上方を
向く切り起こしが分布している。
【0058】固定部16は、ジベル部12から垂直下方
に伸び、ネジ釘20用の釘穴18を持つ。本実施例で
は、釘穴18は固定部16の下方の2箇所のみに設けら
れている。これは、床パネル60の側面に案内部材10
を2本のネジ釘20で取り付け、階下の壁パネル70の
上に敷設すると、その壁パネル70が案内部材10に及
ぼす力によって、固定部16の上部も床パネル60の側
面に確実に密着されるためである。
【0059】連結部14ならびに第1および第2のガイ
ド壁部22,24は、第1実施例と同様である。
【0060】図7は、第3実施例の案内部材を用いた、
階上階下の壁パネル40,70および床パネル60の接
合構造を示す縦断面図である。第1実施例と異なり、胴
差ボルト86が貫通する位置に案内部材10が配置され
ていることがわかる。また、胴差ボルト86の貫通位置
は第2実施例の場合とも異なり、階上階下の壁パネル4
0,70の屋内側となっているため、階上階下の壁パネ
ル40,70の半胴差48,72の部分は全く通らず、
床パネル60を貫通している。
【0061】本実施例によっても、第1実施例の場合と
同様な作用効果を有する案内部材10ならびにその案内
部材10を用いた接合構造および接合方法を得ることが
できる。なお、本実施例の場合、ジベルの位置と胴差ボ
ルトの位置が第1実施例に比し一層近接しているため、
胴差ボルト86の締め付けによる圧力が、さらに確実に
ジベル部12の上部および下部の部材に伝達される。し
たがって、ジベル部12はいっそう効果的に剪断力に対
抗することができる。
【0062】なお、本発明は前述した各実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨の範囲内または特許請
求の範囲の均等範囲内で各種の変形実施が可能である。
【0063】例えば、上述した各実施例では、ジベル部
12が、固定部16の一端から伸び、床パネル60の片
面のみに配置される形状となった案内部材10を示した
が、次のような変形実施も可能である。すなわち、図8
および図9に図2および図3に示した実施例に対応する
例として示したように、固定部16の他端からも直角に
屋内側に伸び、上述した各実施例のジベル部12と上下
対称な形状のもう一つのジベル部12を有する案内部材
10とすることによって、階下の壁パネル70と床パネ
ル60との間に作用する剪断力にも対抗できる接合構造
あるいは接合方法を得ることができる。
【0064】また、案内部材10の連結部14および第
1および第2のガイド壁部22,24は、必ずしも板状
でなくともよく、例えば棒材を用いて同様な縦断面形状
を持つようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】請求項1、請求項2、および、請求項4
の各発明によれば、位置ずれの修正等の必要がない、正
確で迅速な階下の壁パネル上への床の敷設が可能とな
る。また、第2の壁パネルは正確な水平位置で床パネル
上に設置され、第2の壁パネル下面とジベル部とが係合
した後は困難となる位置ずれの修正等の必要がない、正
確で迅速な施工が可能となる。したがって、請求項1、
請求項2、および、請求項4の各発明によれば、第1の
壁パネル上に床を敷設する際にガイドとして機能し、ジ
ベル部上を含む床上面上に第2の壁パネルを立設する際
にもガイドとして機能する案内部材、そして、床や第1
および第2の壁パネルの位置修正を行う必要がなく、構
造に歪みのない第1および第2の壁パネルと床との接合
構造を得ることができる。
【0066】請求項6の発明に係る建築パネルの接合方
法によれば、床を第1の壁パネル上の正確な水平位置
に、位置修正なしで敷設することができる。また、一旦
床を第1の壁パネル上に敷設すると、第1の壁パネルの
第1の突出部と床に固定された案内部材とが係合するた
め、敷設後に水平方向の位置ずれを起こすこともない。
さらに、第2の壁パネルは、その屋外側下面から突出す
る第2の突出部が、第2ガイド部の上端に達した後は、
第2の壁パネルは第2のガイド部によって案内されるた
め、正確な水平位置で床上に設置される。そのため、位
置ずれの修正等の必要がない、正確で迅速な施工が可能
となる。
【0067】請求項3、請求項5、および請求項7の各
発明によれば、鋭い端部を有する突出部例えば直立する
切り起こしを有するジベル部を第2の壁パネルの下面と
床パネルとの間に挟んで、第2の壁パネルが設置され
る。このジベル部は、主に剪断力に対抗するように働
き、第2の壁パネルの床上での移動を防止するため、そ
れら部材の位置関係のずれによる構造部分の歪み、ひい
ては建築物の強度等への影響を防ぐことが可能な案内部
材、接合構造、および接合方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の接合構造を示す分解斜視図であ
る。
【図2】第1実施例の案内部材の床パネルへの取付を示
す分解斜視図である。
【図3】第1実施例の案内部材を用いた、階上階下の壁
パネルおよび床パネルの接合構造を示す縦断面図であ
る。
【図4】第2実施例の案内部材を床パネルに取り付ける
様子を示す一部を切り欠いた分解斜視図である。
【図5】第2実施例の案内部材を用いた、階上階下の壁
パネルおよび床パネルの接合構造を示す縦断面図であ
る。
【図6】第3実施例の案内部材を床パネルに取り付ける
様子を示す一部を切り欠いた分解斜視図である。
【図7】第3実施例の案内部材を用いた、階上階下の壁
パネルおよび床パネルの接合構造を示す縦断面図であ
る。
【図8】変形例の案内部材の床パネルへの取付を示す分
解斜視図である。
【図9】変形例の案内部材を用いた、階上階下の壁パネ
ルおよび床パネルの接合構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 案内部材 12 ジベル部 14 連結部 16 固定部 22 第1のガイド壁部 24 第2のガイド壁部 40 壁パネル(第2の壁パネル) 48 半胴差(第2の突出部) 60 床パネル(床) 70 壁パネル(第1の壁パネル) 72 半胴差(第1の突出部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 611 E04B 2/56 611C 1/61 1/54 311A 1/60 506Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階下の第1の壁パネルの上面の一部が床
    の縁部下面と対面し、この第1の壁パネルの上面の他の
    一部より突出した第1の突出部の側面が前記床の側面下
    部と対面し、階上の第2の壁パネルの下面の一部が前記
    床の縁部上面と対面し、この第2の壁パネルの下面の他
    の一部より突出した第2の突出部の側面が前記床の側面
    上部と対面した状態に、前記第1、第2の壁パネルと前
    記床とを案内する建築パネル案内部材であって、 前記第1の突出部をガイドしてその側面を前記床の側面
    下部に対面させる第1のガイド部と、 前記第2の突出部をガイドしてその側面を前記床の側面
    上部に対面させる第2のガイド部と、 を有することを特徴とする建築パネル案内部材。
  2. 【請求項2】 階下の第1の壁パネルの上面の一部が床
    の縁部下面と対面し、この第1の壁パネルの上面の他の
    一部より突出した第1の突出部の側面が床の側面下部と
    対面し、階上の第2の壁パネルの下面の一部が前記床の
    縁部上面と対面し、この第2の壁パネルの下面の他の一
    部より突出した第2の突出部の側面が前記床の側面上部
    と対面した状態に、前記第1、第2の壁パネルと前記床
    とを案内する建築パネル案内部材であって、 床の側面に固定される固定部と、 前記固定部下部に対向して設けられ、前記第1の突出部
    をガイドしてその側面を床の側面下部に対面させる第1
    のガイド壁部と、 前記固定部上部に対向して設けられ、前記第2の突出部
    をガイドしてその側面を床の側面上部に対面させる第2
    のガイド壁部と、 前記第1の突出部と前記第2の突出部との間に介在配置
    されて、前記固定部と前記第1および第2のガイド壁部
    とを連結する連結部と、 を有することを特徴とする建築パネル案内部材。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記第2の壁パネルの下面の一部と前記床の縁部上面と
    の間に介在し、前記第2の壁パネルの前記床上での移動
    を防ぐジベル部を含んで構成されることを特徴とする建
    築パネル案内部材。
  4. 【請求項4】 床と、 上面の一部が前記床の縁部下面と対面し、上面の他の一
    部より突出した第1の突出部の側面が前記床の側面下部
    と対面する階下の第1の壁パネルと、 下面の一部が前記床の縁部上面と対面し、下面の他の一
    部より突出した第2の突出部の側面が前記床の側面上部
    と対面する階上の第2の壁パネルと、 前記第1、第2の壁パネルと前記床とを案内する案内部
    材と、 を有し、 前記案内部材は、 前記第1の突出部をガイドしてその側面を前記床の側面
    下部に対面させる第1のガイド部と、 前記第2の突出部をガイドしてその側面を前記床の側面
    上部に対面させる第2のガイド部と、 を有することを特徴とする建築パネルの接合構造。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記案内部材は、前記第2の壁パネルの下面の一部と床
    の縁部上面との間に介在し、前記第2の壁パネルの前記
    床上での移動を防ぐジベル部を含んで構成されることを
    特徴とする建築パネルの接合構造。
  6. 【請求項6】 床の所定の位置に予め固定された案内部
    材の第1のガイド部によって、前記床を案内しながら、
    第1の壁パネル上に前記床を敷設し固定する工程と、 前記案内部材の第2のガイド部によって第2の壁パネル
    を案内しながら吊り降ろし、前記床上に前記第2の壁パ
    ネルを立設する工程と、 を含むことを特徴とする建築パネルの接合方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記床上に前記第2の壁パネルを立設する前記工程は、 前記案内部材の第2のガイド部によって第2の壁パネル
    を案内しながら吊り降ろし、案内された前記第2の壁パ
    ネルの下面を、前記床の上面に位置する前記案内部材の
    ジベル部に当接させて、前記床上に前記第2の壁パネル
    を立設する工程であることを特徴とする建築パネルの接
    合方法。
JP7258998A 1995-10-05 1995-10-05 建築パネル案内部材ならびにそれを用いた接合構造および接合方法 Withdrawn JPH09100589A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112900686A (zh) * 2021-01-25 2021-06-04 江苏万年达建设集团有限公司 装配式环筋扣合混凝土剪力墙体系结构及其施工方法
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