JPH0913541A - 建築パネル接合部材並びにそれを用いた接合構造及び接合方法 - Google Patents

建築パネル接合部材並びにそれを用いた接合構造及び接合方法

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JPH0913541A
JPH0913541A JP16340495A JP16340495A JPH0913541A JP H0913541 A JPH0913541 A JP H0913541A JP 16340495 A JP16340495 A JP 16340495A JP 16340495 A JP16340495 A JP 16340495A JP H0913541 A JPH0913541 A JP H0913541A
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floor
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敏斗 ▲よし▼雄
Toshimasu Yoshio
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁パネルと床の接合においてジベルとして機
能すると同時に、壁パネルの床上への設置において設置
位置のガイド部材としても機能する建築パネルの接合部
材を提供すること。 【構成】 木質系家屋の壁パネル30と床例えば床パネ
ル40との接合部材10である。この接合部材10は、
壁パネル30を床パネル40上に設置する際に壁パネル
30の壁面22をガイドするガイド部12と、その壁パ
ネル下面20と前記床パネル40の上面との間に介在し
壁パネル30の前記床パネル40上での移動を防ぐジベ
ル部14とを含んで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木質系家屋における床
と壁パネルとの接合部材および接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】木質パネル工法における床と壁パネルと
の従来の接合構造の一つとして、接着剤及びスクリュー
釘の斜め釘打によるものが用いられている。このスクリ
ュー釘は構造躯体として、剪断応力に対抗する役割も果
たしている。
【0003】しかしながら、石膏ボードなどの無機面材
を使用した壁パネルでは、無機面材そのものが内壁材と
なり得ることや、釘打を行うとひび割れの危険があるこ
となどから、この接着剤および斜め釘打による床と壁パ
ネルとの接合構造の使用は難しいという問題があった。
【0004】また、前述の構造において釘の代わりに、
ジベルすなわち特に剪断力に対して強い接合作用を持つ
接合部材を用いる構造も知られている。この構造によれ
ば釘打を不要にできるため、工数減少によるコスト削減
が可能ではある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のものを含めて、
ジベルを用いる接合構造においては、一旦、壁パネルを
床上に設置すると、壁パネルと床にジベルの切り起こし
部が圧入されるため、壁パネルと床との位置関係を修正
するために互いに移動させることは困難である。また、
壁パネルの設置がクレーンを用いた大がかりな作業であ
ることも、そういった修正を困難とする。
【0006】また、無理に双方を引き離して、位置修正
を繰り返すと、壁パネルと床がジベルによって損傷を受
け、接合の信頼性が減少するという問題もある。
【0007】かといって、位置ずれをそのままにしてお
くことは、構造部分の歪み、ひいては建築物の強度等に
影響を与えうるため、好ましいことではない。
【0008】したがって、壁パネルと床との従来のジベ
ルを用いた接合においては、壁パネルを適正位置に載置
するために、壁パネルの設置は細心の注意を払いながら
行う必要があり、当然そのための時間と手間を要してい
た。
【0009】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的は、壁パネルと床の接合
において、釘に替わって剪断応力に対抗するジベルとし
て機能するとともにに、ジベル上に壁パネルを立設する
際に壁パネルの位置修正を行う必要のない建築パネル接
合部材並びにそれを用いた接合構造及び接合方法を提供
することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、いずれの階の
壁パネルと床の接合においても、また、壁パネルが内壁
パネルであっても外壁パネルであっても、共通部材とし
て使用できる建築パネル接合部材並びにそれを用いた接
合構造及び接合方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用】請求項1
の発明の建築パネル接合部材は、床上に壁パネルを立設
した状態で、前記床と前記壁パネルとを接合する建築パ
ネル接合部材であって、前記壁パネルを前記床上に立設
する際に前記壁パネルをガイドして、前記壁パネルを前
記床上の所定の位置に導くガイド部と、前記壁パネルの
下面と前記床の上面との間に介在し、前記床上での前記
壁パネルの移動を防ぐジベル部と、を有することを特徴
とする。
【0012】また、請求項3の発明は、請求項1の発明
に係る接合部材を利用した壁、床の接合構造を定義した
ものである。
【0013】さらに、請求項8の発明は、請求項3の発
明に係る壁、床の接合構造の構築方法を定義したもので
ある。
【0014】請求項1、3、および8の各発明によれ
ば、壁パネルを設置する際に、接合部材のガイド部が壁
パネルの壁面に接するようにして壁パネルを下降させる
ことによって、壁パネルの下面がジベル部に到達する前
から、壁パネルを位置決めし、案内することができる。
したがって、壁パネルが床の上面の所定の位置に正確に
案内され、接合部材のジベル部上に、位置出しされた状
態で壁パネル下面の所定の一部が当接するように位置固
定される。その結果、ジベル部及び壁パネルが一旦係合
すると困難となる、壁パネルの位置修正が不要となるた
め、迅速で信頼性の高い施工が可能となる。
【0015】特に、請求項3の発明の構造によれば、ジ
ベル部と壁パネル下面とを最初の係合により確実に位置
固定できるので、壁パネルの位置修正を経た後のよう
に、ジベル部と係合される壁パネルの下面の損傷がな
く、信頼性の高い接合構造を得ることができる。
【0016】また、請求項8の発明の建築パネルの接合
方法によれば、接合部材のガイド部によって、壁パネル
の水平位置が正確に案内されて、床上に設置されるた
め、水平位置の修正の必要が起きず、効率的で信頼性の
高いに建築パネルの接合を行うことができる。
【0017】請求項2の発明の建築パネル接合部材は、
請求項1において、前記ジベル部には、該ジベル部を前
記床上面に固定するための穴が形成され、前記ガイド部
には、該ガイド部を前記壁パネルに固定するための穴が
形成されていることを特徴とする。
【0018】請求項2の発明は、ジベル部を床上面に固
定するための釘等を通す穴をジベル部が有し、ガイド部
を壁パネルに固定するための釘等を通す穴をガイド部が
有するものである。このため、請求項2の発明において
も請求項1と同様な作用、効果を有することに加えて、
ジベル部によって接合部材を床に予め固定でき、ガイド
部を壁パネルに固定して壁パネルと接合部材ひいては床
との一体性を増すことができる。
【0019】請求項4の発明の建築パネル接合構造は、
請求項3において、前記壁パネルの少なくとも一方の壁
面が、前記接合部材と対向する領域に切欠部を有する壁
面材で予め覆われ、前記切欠部が、蓋で覆われることを
特徴とする。
【0020】請求項4の発明によれば、壁パネルの壁面
の接合部材付近の領域を現場にて蓋で覆うことができる
ため、壁パネルの壁面の接合部材付近を除く領域につい
ては、工場にて予め壁面材を取り付けて、パネルの工業
化を促進させることができる。
【0021】請求項5の発明の建築パネル接合構造は、
請求項3において、前記壁パネルは、四角形に枠組され
た縦、横の芯材と、その枠組の両面に貼付された面材を
含んで形成され、前記壁パネルと床とは、前記床の下面
より前記壁パネルの下辺の横芯材の上面に貫通するボル
トと、前記壁パネルの下辺の横芯材の上面側より前記ボ
ルトに螺合されるナットと、により締結され、前記接合
部材は、前記ボルトが配置される位置と対向して設けら
れていることを特徴とする。
【0022】請求項5の発明によれば、接合部材に近接
した位置でボルトが締め付けられるため、接合部材のジ
ベル部と壁パネルの下辺の横芯材との密着性が確実に保
たれ、ジベル部は剪断力に対抗する効果を確実に発揮す
ることができる。
【0023】請求項6の発明の建築パネル接合構造は、
請求項5において、前記壁パネルの少なくとも一方の面
材が、前記接合部材と対向する領域及び前記ナットの締
め付け作業領域に亘って切り欠かれた切欠部を有する壁
面材で構成され、前記切欠部が、蓋で覆われることを特
徴とする。
【0024】請求項6の発明によれば、切欠部および蓋
を、接合部材と対向する領域用およびナットの締め付け
領域用に兼用することができる。
【0025】請求項7の発明の建築パネル接合構造は、
請求項4又は6において、前記壁面材が無機面材で形成
されていることを特徴とする。
【0026】請求項7の発明によれば、壁パネルの壁面
の前記接合部材と対向する領域及び前記ナットの締め付
け作業領域に亘っての領域を除く領域については、工場
にて予め内装材となる無機面材を取り付けて、パネルの
工業化を促進させることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面とともに
詳細に説明する。
【0028】本実施例は、本発明を床例えば床パネルと
内壁パネルとの接合構造に適用したものであり、図2に
は接合部材10が床例えば床パネル40に固定された状
態が斜視図として示され、図1には図2の状態から内壁
パネル30を吊り降ろし床パネル上40に設置しようと
している状態が斜視図として示され、図3には内壁パネ
ル30が設置された状態が斜視図として示されている。
また、図4および図5は、本発明の接合構造を示す壁パ
ネル30の壁面22と平行な方向および直角な方向にお
ける縦断面図である。
【0029】これらの図に示すように、本実施例におい
ては、2枚の床パネル40の境界領域において、壁パネ
ル30の下面20が床パネル40の上面と対面するよう
に配置された状態で、壁パネル30と床パネル40とが
接合されている。また、本実施例においては、壁パネル
30は内壁用の壁パネルである。壁パネル30は、縦、
横の芯材34,32および補強材により四角形に枠組み
された両面に面材が貼付された構造を持っている。
【0030】接合部材10は、このような壁パネル30
と床パネル40とを接合するためのもので、床パネル4
0上面上に密着して配置されるジベル部14と、ジベル
部14から垂直上方に延びるガイド部12とを含んで構
成される。なお、接合部材10は、鉄、真鍮などの金属
あるいはそれらと同等以上の強度を持つ非金属材料例え
ばセラミックでできている。
【0031】ジベル部14は、2枚の床パネル40の境
界線46を利用して固定位置が位置決めされ、接着剤や
スクリュー釘16等で床パネル40上面に密着固定され
る。このときジベル部14のジベルが上方を向くように
配置される。なお、本実施例の場合、ジベル部14の奥
行き(図1にAで示す)は、壁パネル30の横芯材32
の幅(図1にBで示す)の半分となっている。ジベル部
14は、壁パネル30が床パネル40上に立設される
と、壁パネル30の下面20と床パネル40の上面との
間に介在し、主に、剪断力に対抗するように働くため、
壁パネル30の床パネル40上での移動を防止し、それ
ら部材の位置関係のずれによる構造部分の歪み、ひいて
は建築物の強度等への影響を防ぐことができる。また、
ジベル部14には近接して配置されるボルト50との接
触を避けるための逃げ18が設けられている。
【0032】ガイド部12は、壁パネル30を床パネル
40上に設置する際に壁パネル30を案内し、ジベル部
14が壁パネル30の下面20に接触する前に、壁パネ
ル30の床パネル40の床面上での位置を決定する。し
たがって、壁パネル30は正確な水平位置で、ジベル部
14を介して床パネル40上に設置され、壁パネル30
の下面20とジベル部14のジベルとが係合された後は
容易には行えない位置ずれの修正等の必要がない、正確
で迅速な施工が可能となる。また、ガイド部12には、
壁パネル30が床パネル40上に設置された後に、接合
部材10を横芯材32を固定するためのスクリュー釘等
用の穴13が設けられている。
【0033】次に、図面を参照しながら本実施例の接合
構造を工程順に説明する。
【0034】まず、基礎および大引(図示せず)上に床
パネル40を敷設し、壁パネル30を立設する際の基準
となる墨出し線44を床パネル40上に引く。なお、こ
の墨出し線44は、後述するように、本実施例において
は壁パネル30の設置位置が接合部材10によって規定
できるため、必ずしも引かなくてもよい。そして、図2
に示すように、床パネル40の上面に接合部材10のジ
ベル部14が密着するように、2枚の床パネル40の境
界線46を基準として、接着剤およびスクリュー釘40
などを用いて接合部材10を床パネル40上に固定す
る。この固定は、2枚の床パネル40の境界線46の替
わりに前述の墨出し線44を基準にして行ってもよい。
この接合部材10は、クレーンで吊り下げられる1枚の
壁パネル30が取り付けられる範囲内にて少なくとも1
個取り付けられる。本実施例では、壁パネル30の2モ
ジュールにつき少なくとも1個の割合で床パネル40に
取り付けられる。ここで、モジュールとは建築パネルの
最小単位である。なお、接合部材の厚さのために各部材
間の接合部材30が介在しない部分の密着性が損なわれ
ないように、壁パネル30の横芯材32の側面には凹部
36が、壁パネル30の横芯材32の下面20には凹部
38が設けられている。また、これら凹部36,38
は、接合部材10の厚さが、各部材間の接合部材10が
介在しない部分の密着性を損なわない程度である場合、
あるいは他面に凹部を設ける場合には必ずしも設けなく
てもよい。
【0035】次に、図1に示すように、壁パネル30
は、クレーン(図示せず)などにて吊り降ろされ、床パ
ネル40上に固定されている接合部材10のガイド部1
2の上端のレベルに壁パネル30の下端が達した後は、
壁パネル30の壁面22がガイド部12に接する位置に
保たれることによって、壁パネル30がガイド部12に
よって案内される。こうして、壁パネル30の下面20
が接合部材10のジベル部14を挟んで床パネル40の
上面に密着され、壁パネル40の壁面22がガイド部1
2に密着されるように設置される。したがって、壁パネ
ル30は正確な水平位置で、ジベル部14を挟んで床パ
ネル40上に設置され、壁パネル30の下面20にジベ
ル部14のジベルが圧入された後は困難となる位置ずれ
の修正等の必要がない、正確で迅速な施工が可能とな
る。なお、壁パネル30の壁面22に凹部36がある場
合は、この凹部36によっても壁パネル30の設置位置
が規定されるため、壁パネル30の壁面22と直角方向
の位置だけでなく、壁面22と平行方向の位置も、規定
された水平位置で壁パネル30を床パネル40上に設置
することができる。
【0036】そして、基礎または大引(図示せず)から
直立し、図4および図5に示すように、床パネル40と
壁パネル30の横芯材36を貫通するボルト50(1枚
の壁パネルに最低2本)を切欠部26を利用して締め付
けて、床パネル40と壁パネル30とを固定する。本実
施例のように、ボルト50に近接して接合部材30が配
置されると、ボルト50およびナット52による締め付
けによって、接合部材10のジベル部14と壁パネル3
0の下辺の横芯材32との密着性が確実に保たれ、ジベ
ル部14は剪断力に対抗する効果を確実に発揮すること
ができる。
【0037】なお、本実施例では、ボルト50と接合部
材10とが隣接する場合を示したが、これらの位置は離
れていてもよい。ボルト50がある位置付近以外にも接
合部材10を設ける場合は、床パネル40と壁パネル3
0との間に加わる剪断力に対して更に効果的に対抗する
ことができる。
【0038】さらに、やはり切欠部26を利用して、接
合部材10のガイド部12から壁パネル30の横芯材3
2に向けてスクリュー釘等を圧入し、接合部材10と壁
パネル30との一体性を強化する。なお、接合部材10
のガイド部12からの横芯材32へのスクリュー釘等の
打ち込みは必ずしも行わなくてもよい。
【0039】その後、図5に示すように、壁パネル30
の切欠部26を蓋24で覆い、最初から壁面材28で覆
われている部分と均一な表面とする。なお、本実施例に
おいては、接合部材10がボルト50に近接して設置さ
れているため、切欠部26は接合部材10を露出させる
ための切欠であるとともに、ボルト50をナット52に
よって締め付けるための切欠でもある。したがって、蓋
24も別々の切欠のために、それぞれ用意する必要はな
い。
【0040】なお、本実施例において、各部材間の密着
部は予め塗布しておいた接着剤により接着される。
【0041】このような、壁パネル30と床パネル40
との接合構造によれば、壁パネル30に斜め釘打などを
行う必要がないため、設置前から無機面材例えば石膏ボ
ードなどの壁面材28で仕上げられており、釘打の難し
い壁パネルであっても、適切に施工することができる。
さらに、壁パネル30の壁面22の接合部材10と対向
する領域及びナット52の締め付け作業領域に亘っての
領域を除く領域については、工場にて予め壁面材28を
取り付けて、パネルの工業化を促進させることもでき
る。
【0042】なお、本発明は前述した各実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨の範囲内または特許請
求の範囲の均等範囲内で各種の変形実施が可能である。
【0043】例えば、上述した実施例では、接合部材1
0を用いた内壁パネル30と床との接合構造を示した
が、本発明はこれに限らず、外壁パネルと床パネルとの
接合構造にも適用できることは言うまでもない。
【0044】また、接合部材10およびそれを用いた接
合構造は1階の床と壁パネル30との接合の場合につい
て示したが、2階以上の場合でも同様である。その場
合、ボルト50は、階下の壁パネル上部の横芯材から床
と当該階の壁パネル30の横芯材32を貫通して締め付
けられる。
【0045】また、接合部材10のジベル部14から垂
直上方に伸びるガイド部12は、必ずしも板状でなくと
もよく、例えば棒状のものが垂直に伸びていてもよい。
【0046】さらに、上述した実施例では、接合部材1
0のジベル部14が床への固定部を兼ね、ガイド部12
が壁パネル30への固定部を兼ねている。しかしなが
ら、これら固定部は、それぞれ独立した部分として設け
られていてもよい。
【0047】また、上述した実施例では、建築現場での
施工時に接合部材10と床とを接合する例を示したが、
この接合は予め工場で行われるようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1、請求項2および請求項8の発
明によれば、壁パネルを設置する際に、接合部材のガイ
ド部が壁パネルの壁面に接するようにして壁パネルを吊
り降ろすことによって、壁パネルの下面がジベル部に到
達する前から、壁パネルを位置決めし、案内することが
できる。したがって、壁パネルが床の上面の所定の位置
に正確に案内され、接合部材のジベル部上に、位置出し
された状態で壁パネル下面の所定の一部が当接するよう
に位置固定される。その結果、ジベル部及び壁パネルが
一旦係合すると困難となる、壁パネルの位置修正が不要
となるため、迅速で信頼性の高い施工が可能となる 請求項3ないし請求項7の発明によれば、上述の効果に
加えて、ジベル部と壁パネル下面とを最初の係合により
確実に位置固定できるので、壁パネルの位置修正を経た
後のように、ジベル部と係合される壁パネルの下面の損
傷がなく、信頼性の高い接合構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の接合部材を利用して壁パネル
を床パネル上に設置しようとしている状態を示す斜視図
である。
【図2】本発明の実施例の接合部材を床パネル上に固定
した状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例の接合部材を利用した壁パネル
と床パネルとの接合構造を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例の接合構造を示す壁パネルの壁
面と平行な方向における縦断面図である。
【図5】本発明の実施例の接合構造を示す壁パネルの壁
面と直角な方向における縦断面図である。
【符号の説明】
10 接合部材 12 ガイド部 13 穴 14 ジベル部 24 蓋 26 切欠部 28 壁面材 30 壁パネル 32 横芯材 34 縦芯材 40 床パネル 50 ボルト 52 ナット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床上に壁パネルを立設した状態で、前記
    床と前記壁パネルとを接合する建築パネル接合部材であ
    って、 前記壁パネルを前記床上に立設する際に前記壁パネルを
    ガイドして、前記壁パネルを前記床上の所定の位置に導
    くガイド部と、 前記壁パネルの下面と前記床の上面との間に介在し、前
    記床上での前記壁パネルの移動を防ぐジベル部と、 を有することを特徴とする建築パネル接合部材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ジベル部には、該ジベル部を前記床上面に固定する
    ための穴が形成され、 前記ガイド部には、該ガイド部を前記壁パネルに固定す
    るための穴が形成されていることを特徴とする建築パネ
    ル接合部材。
  3. 【請求項3】 床と、 前記床上に立設された壁パネルと、 前記両パネルを接合する接合部材と、 を有し、 前記接合部材は、 前記壁パネルを前記床上に立設する際に前記壁パネルを
    ガイドして、前記壁パネルを前記床上の所定の位置に導
    くガイド部と、 前記壁パネルの下面と前記床の上面との間に介在し、前
    記壁パネルの前記床上での移動を防ぐジベル部とを、 を有することを特徴とする建築パネル接合構造。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記壁パネルの少なくとも一方の壁面が、前記接合部材
    と対向する領域に切欠部を有する壁面材で予め覆われ、 前記切欠部が、蓋で覆われることを特徴とする建築パネ
    ル接合構造。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 前記壁パネルは、四角形に枠組された縦、横の芯材と、
    その枠組の両面に貼付された面材を含んで形成され、 前記壁パネルと床とは、 前記床の下面より前記壁パネルの下辺の横芯材の上面に
    貫通するボルトと、 前記壁パネルの下辺の横芯材の上面側より前記ボルトに
    螺合されるナットと、 により締結され、 前記接合部材は、前記ボルトが配置される位置と対向し
    て設けられていることを特徴とする建築パネル接合構
    造。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記壁パネルの少なくとも一方の面材が、前記接合部材
    と対向する領域及び前記ナットの締め付け作業領域に亘
    って切り欠かれた切欠部を有する壁面材で構成され、 前記切欠部が、蓋で覆われることを特徴とする建築パネ
    ル接合構造。
  7. 【請求項7】 請求項4又は6において、 前記壁面材が無機面材で形成されていることを特徴とす
    る建築パネル接合構造。
  8. 【請求項8】 床の所定の位置に予め固定された接合部
    材のガイド部によって、壁パネルを案内しながら吊り降
    ろす工程と、 案内された前記壁パネルの下面を、前記床の面上に位置
    する前記接合部材のジベル部に当接させて、前記床上に
    前記壁パネルを立設させる工程と、 含むことを特徴とする建築パネルの接合方法。
JP16340495A 1995-06-29 1995-06-29 建築パネル接合部材並びにそれを用いた接合構造及び接合方法 Withdrawn JPH0913541A (ja)

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