JPH09100327A - ブロック共重合体の製造方法 - Google Patents

ブロック共重合体の製造方法

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JPH09100327A
JPH09100327A JP25964595A JP25964595A JPH09100327A JP H09100327 A JPH09100327 A JP H09100327A JP 25964595 A JP25964595 A JP 25964595A JP 25964595 A JP25964595 A JP 25964595A JP H09100327 A JPH09100327 A JP H09100327A
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JP
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polymerization
block copolymer
polymer
copolymer
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JP25964595A
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Hiroshi Ida
大嗣 井田
Toshiaki Sato
寿昭 佐藤
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 末端にメルカプト基を有する重合体の存
在下で、エチレン性不飽和単量体およびジエン系単量体
から選ばれた少なくとも一種の単量体を重合することに
より水溶性もしくは水分散性のブロック共重合体を製造
するに際し、該メルカプト基(A)と7〜10族の3価
の化合物および11族の2価の化合物から選ばれた少な
くとも一つの化合物(B)とのレドックス反応によりラ
ジカルを発生させることを特徴とするブロック共重合体
の製造方法。 【効果】 本発明のブロック共重合体の製造方法は、メ
ルカプト基を有する重合体へブロック化率の高い共重合
体を実用的、工業的規模で実施できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブロック共重合体の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】性質の異なる重合体成分の結合からなる
ブロック共重合体は、共重合体成分の組み合わせの多様
性に対応して種々の異なった物性を有し、耐衝撃性樹
脂、高分子乳化剤、分散剤等としての利用のほか、最近
では膜材や医用材料としても注目を集めており、グラフ
ト共重合体とともにその研究例は多岐にわたっている。
【0003】ブロック共重合体の合成法としては、イオ
ン重合によるのが一般的であり、ラジカル重合による合
成法としていくつかの方法が提案されているが、必ずし
も一般的な合成法ではない。
【0004】このような問題に対して、特開昭59−1
89111号には、末端にメルカプト基を有する重合体
の存在下に、ラジカル重合可能なモノマーをラジカル重
合することが提案されている。この場合、臭素酸カリウ
ム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素
等の酸化剤とメルカプト基との組み合わせによるレドッ
クス反応を行い重合を開始しているが、メルカプト基を
有する重合体への共重合は起こるものの、ブロック化率
の高い共重合体を得ることが難しいという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高重
合率までスムーズに重合が進行し、ブロック化率の高い
水溶性もしくは水分散性のブロック共重合体の製造方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の実
情に鑑み、鋭意検討した結果、末端にメルカプト基を有
する重合体の存在下で、エチレン性不飽和単量体および
ジエン系単量体から選ばれた少なくとも一種の単量体を
重合することにより水溶性もしくは水分散性のブロック
共重合体を製造するに際し、該メルカプト基(A)と7
〜10族の3価の化合物および11族の2価の化合物か
ら選ばれた少なくとも一つの化合物(B)とのレドック
ス反応によりラジカルを発生させることを特徴とするブ
ロック共重合体の製造方法を見出し、本発明を完成する
に至った。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いる末端にメルカプト
基を有する重合体は、次に示すような方法によって得る
ことができる。第一の方法は末端に水酸基を有する重合
体を化学反応によりメルカプト基に変換する方法、例え
ば、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコー
ルの両末端の水酸基をハライドやスルホン酸エステルに
変えたのち、チオ尿素を付加してイソチウロニウム塩と
し、アルカリで加水分解する方法が挙げられる。第二の
方法はジチオールとジアミン、ジチオールとジイソシア
ネート等の組み合わせでの縮重合による方法である。第
三の方法は、チオール酢酸などのチオール酸の存在下に
ラジカル重合可能なモノマーをラジカル重合し、得られ
たポリマーをアルカリまたは酸で処理することにより、
分子の片末端にメルカプト基を導入する方法である。た
とえばチオール酢酸存在下に酢酸ビニル等をラジカル重
合し、アルカリまたは酸で処理することにより、末端に
メルカプト基を有するポリ酢酸ビニル等を合成できる。
この他にも重合体の末端にメルカプト基を有する重合体
であれば用い得る。
【0008】本発明に用いるエチレン性不飽和単量体単
位およびジエン系単量体単位としては、ラジカル重合可
能なものであれば特に制限はなく、(メタ)アクリル酸
エステル系単量体、ビニルエステル系単量体、スチレン
系単量体、ハロゲン系不飽和単量体、オレフィン系単量
体、ジエン系単量体等が挙げられる。
【0009】(メタ)アクリル酸エステル系単量体とし
ては、好ましくは炭素数1〜12のアルキル基を有する
単量体単位、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エ
チルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)
アクリル酸ジメチルアミノエチルおよびこれらの四級化
物、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミド−2−メ
チルプロピルスルホン酸およびそのナトリウム塩、(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシエチル、カプロラクトン変性
(メタ)アクリル酸エステル、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド等のα,β−エチレン性不飽和カルボン
酸のN−アルキロールアミド類、エチレングリコール
(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0010】ビニルエステル系単量体としては、蟻酸ビ
ニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック
酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどが挙げられる。スチレ
ン系単量体としては、好ましくは、スチレン、α−メチ
ルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−スチレンスルホン酸およびそのアルカリ金属塩
(ナトリウム塩、カリウム塩等)などが挙げられる。
【0011】ハロゲン化不飽和単量体としては、塩化ビ
ニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデ
ン、臭化ビニリデンなどが挙げられる。オレフィン系単
量体としては、エチレン、プロピレン、イソブチレン等
が挙げられる。
【0012】ジエン系単量体としては、ブタジエン、イ
ソプレン、クロロプレン、ネオプレンなどが挙げられ
る。
【0013】上記の単量体のほかに、(メタ)アクリル
酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等の不飽和カル
ボン酸およびその塩なども共重合可能である。
【0014】本発明に用いる7〜10族の3価の化合物
および11族の2価の化合物から選ばれた少なくとも一
つの化合物(B)は、自己ラジカル発生能を有さず、メ
ルカプト基を有する重合体のメルカプト基(A)とのレ
ドックス反応によってラジカルを発生させる化合物であ
ることが好ましい。7〜10族の3価の化合物として
は、マンガン、鉄、ルテニウム、ロジウム、パラジウム
の3価の化合物が好ましく、11族の2価の化合物とし
ては、銅、銀の2価の化合物が好ましい。これらの化合
物の中でも、マンガン、鉄の3価の化合物および銅の2
価の化合物が特に好ましい。尚、本発明における元素周
期表の族は、IUPACの勧告(1990年)による。
レドックス反応により、3価のイオンの場合には2価の
イオンになり、2価のイオンの場合には1価のイオンに
なる。メルカプト基(A)と化合物(B)との当量比と
しては特に制限はないが、メルカプト基(A)1当量に
対して、化合物(B)は1〜2当量が好ましく、1〜
1.5当量がより好ましい。
【0015】本発明のブロック共重合体の製造方法にお
いては、重合系が酸性であることが望ましい。これは、
ラジカル重合において極めて活性な反応性を示す重合体
中のメルカプト基が塩基性下においては、不飽和単量体
の二重結合へイオン的に付加、消失する速度が大きく、
そのため重合効率が著しく低下するためであり、不飽和
単量体の種類にもよるが、全ての重合操作をpH6以
下、好ましくは、pH4以下で実施することが望まし
い。
【0016】本発明のブロック共重合体の重合方法とし
ては、通常公知の方法、たとえばバルク重合、溶液重
合、パール重合および乳化重合が挙げられ、末端にメル
カプト基を有する重合体の性質により適宜重合方法を選
択できる。また、重合プロセスとしては、回分法、半回
分法、連続法のいずれも採用可能である。また、メルカ
プト基を有する重合体の重合系への添加量、添加方法に
も特に制限はなく、目的とするブロック共重合体の物性
値により適宜選択される。
【0017】本発明で得られるブロック共重合体は、末
端にメルカプト基を有する重合体と単量体の選択によ
り、また両成分重合体の組成、分子量等を調節すること
により、極めて広範囲な性質を有するものとなり、さら
に重合体のブレンド物とは異なる性質、たとえばブロッ
ク共重合体の一方の成分の重合体と他方の成分の重合体
の相溶性が良好であるなどの性質を有していることか
ら、分散剤、接着剤、樹脂、紙、繊維等の加工処理剤な
どの広範囲な用途に応用可能である。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらによって何等限定されるもので
はない。なお実施例中、「部」および「%」はいずれも
重量基準を意味する。
【0019】・ブロック化率の測定 得られた重合体をブロック共重合体と単独重合体に分別
し、NMRでその組成を調べ、以下の式でブロック化率
を算出した。 ブロック化率(%)=(ブロック共重合体中の重合した
モノマー重量)÷(重合したモノマーの全重量)×10
【0020】No.1の重合体:末端にメルカプト基を
有するポリエチレングリコールの合成例 ポリエチレングリコール4000(平均分子量300
0、日本油脂製)500gを塩化メチレン200mlと
ピリジン80gに溶解し、200gのトシルクロライド
を加えて25℃で12時間反応させた。塩を濾過してか
ら濾液を大過剰のエーテル中に投入し、生成したポリエ
チレングリコールジトシラートを析出させ、濾過したの
ち、エーテルで充分に洗浄して、乾燥した。次にこのポ
リエチレングリコールジトシラート500gをエタノー
ル300mlに溶解し、50gのチオ尿素を加えて還流
下96時間反応させた。続いて窒素気流下に水酸化ナト
リウム27gと蒸留水300gを加えて還流下3時間反
応させた。室温まで冷却し、10%硫酸水溶液で中和し
てpH=3〜3.5とした後、塩化メチレン1リットル
を用いて抽出を行い、α,ω−ジメルカプトポリオキシ
エチレンの塩化メチレン溶液を得た。続いてこの塩化メ
チレン溶液をエーテル中に投入し、沈澱したα,ω−ジ
メルカプトポリオキシエチレンをメタノール−エーテル
系で2回再沈精製を行った。得られたα,ω−ジメルカ
プトポリオキシエチレン4000のメルカプト基含量は
沃素による滴定の結果、5.64×10-4eq/gであ
った。
【0021】No.2の重合体:末端にメルカプト基を
有するポリビニルアルコール系重合体の合成例 酢酸ビニル(以下VAcと略記)2400部、メタノー
ル580部およびチオール酢酸0.93部を反応容器に
とり、内部を充分に窒素置換した後、外温を65℃に上
げ、内温が60℃に達したところで、2,2´−アゾビ
スイソブチロニトリル0.868部を含むメタノール2
0部を加えた。直ちにチオール酢酸6.4部を含むメタ
ノール溶液60部を5時間にわたって均一に加えた。5
時間後の重合率50.4%であった。容器を冷却し、減
圧下に残留するVAcをメタノールとともに系外へ追い
出す操作をメタノールを追加しながら行い、PVAcの
メタノール溶液を得た(濃度64.5%)。このメタノ
ール溶液の一部をとり、PVAc濃度50%、[NaO
H]/[VAc]=0.05(モル比)となるようにN
aOHのメタノール溶液を加え、40℃で鹸化してポリ
ビニルアルコール(以下PVAと略記)とした。このP
VAをメタノールによるソックスレー洗浄によって精製
した後水中30℃で[η]を測定し、[η]=7.51
×10-3×P0.64で重合度を計算したところ450であ
り、鹸化度は88.6モル%であった。また、このPV
Aのメルカプト基含量は沃素による滴定の結果、7.6
4×10-5eq/gであった。
【0022】実施例1 No.1の重合体10部に蒸留水110部を加え、溶解
し、ついで硫酸でpH=3.0とした後、あらかじめ窒
素置換したN,N−ジメチルアクリルアミド10部を添
加した。次に硝酸鉄(3価)9水和物2.27部を窒素
置換した蒸留水10部に溶解した水溶液を全量添加し、
30℃で重合を開始させた。重合開始2時間後、重合率
99.5%となり重合を終了した。固形分濃度14.5
%のポリエチレングリコール−ポリ(N,N−ジメチル
アクリルアミド)のブロック共重合体水溶液を得た。上
記共重合体のブロック化率は75%であった。
【0023】比較例1 実施例1において硝酸鉄(3価の9水和物のかわりに臭
素酸カリウム0.94部を用いる以外は、実施例1と同
様にした。その結果2時間後の重合率が99.3%とな
り、ブロック化率は55%であった。
【0024】実施例2 No.1の重合体10部に蒸留水110部を加え、溶解
し、ついで硫酸でpH=3.0に調製し、アクリルアミ
ド10部を加え、窒素置換をして60℃に昇温した。次
に硫酸鉄(3価)2.25部を窒素置換した蒸留水10
部に溶解した水溶液を添加し、重合を開始させた。硫酸
鉄水溶液の添加は、0.4ml/分の速度で30分間均
一に行った。重合開始1.5時間後、重合率99.4%
となり重合を終了した。固形分濃度14.3%のポリエ
チレングリコール−ポリアクリルアミドのブロック共重
合体水溶液を得た。上記共重合体のブロック化率は73
%であった。
【0025】実施例3 No.1の重合体10部に蒸留水110部を加え、溶解
し、ついで硫酸でpH=3.0に調製し、アクリル酸メ
チル10部を加え、窒素置換をして60℃に昇温した。
次に塩化銅(2価)2水和物0.96部を窒素置換した
蒸留水10部に溶解した水溶液を添加し、重合を開始さ
せた。硫酸鉄水溶液の添加は、0.4ml/分の速度で
30分間均一に行った。重合開始1.5時間後、重合率
99.4%となり重合を終了した。固形分濃度14.2
%のポリエチレングリコール−ポリアクリル酸メチルの
ブロック共重合体の分散液を得た。上記共重合体のブロ
ック化率は70%であった。
【0026】実施例4 No.2の重合体10部にイオン交換水257部を加
え、80℃で完全溶解させた。ついで硫酸でpH=3.
0とした後、スチレン100部を添加し、窒素置換後7
0℃まで昇温し、硝酸鉄(3価)9水和物0.4部を添
加して重合を開始した。重合開始7時間後、添加率9
9.5%となり重合を終了した。固形分濃度29%のP
VA−ポリスチレンのブロック共重合体のエマルジョン
を得た。上記共重合体のブロック化率は89%であっ
た。
【0027】比較例2 実施例4において硝酸鉄(3価)9水和物のかわりに臭
素酸カリウム0.1部を用いる以外は、実施例4と同様
にした。その結果9時間後の添加率が99.3%とな
り。固形分濃度30%のPVA−ポリスチレンのブロッ
ク共重合体のエマルジョンを得た。上記共重合体のブロ
ック化率は68%であった。
【0028】実施例5 実施例4においてイオン交換水134部を用いる以外
は、実施例4と同様にした。その結果9時間後の添加率
が99.4%となり。固形分濃度45%のPVA−ポリ
スチレンブロック共重合体のエマルジョンを得た。上記
共重合体のブロック化率は84%であった。
【0029】実施例6 実施例4において硝酸鉄(3価)の9水和物のかわりに
硫酸鉄(3価)、スチレンのかわりにメタクリル酸メチ
ルを用いる以外は、実施例4と同様にした。その結果5
時間後の添加率が99.5%となり。固形分濃度30%
のPVA−ポリメタクリル酸メチルブロック共重合体の
エマルジョンを得た。上記共重合体のブロック化率は8
6%であった。
【0030】実施例7 実施例4において硝酸鉄(3価)の9水和物のかわりに
酢酸マンガン(3価)2水和物0.3部、スチレンのか
わりにアクリル酸ブチルを用いる以外は、実施例4と同
様にした。その結果5時間後の添加率が99.4%とな
り。固形分濃度30%のPVA−ポリアクリル酸ブチル
のブロック共重合体のエマルジョンを得た。上記共重合
体のブロック化率は87%であった。
【0031】実施例8 実施例4において硝酸鉄(3価)の9水和物のかわりに
塩化銅(2価)2水和物0.2部を用いる以外は、実施
例4と同様にした。その結果12時間後の添加率が9
9.5%となり。固形分濃度30%のPVA−ポリスチ
レンブロック共重合体のエマルジョンを得た。上記共重
合体のブロック化率は88%であった。
【0032】実施例9 窒素吸込口、温度計を備えた耐圧オートクレーブに、N
o.2の重合体10部とイオン交換水257部を加え、
80℃で完全溶解させた。ついで硫酸でpH=4.0と
した後、スチレン60部を添加した。ついでブタジエン
40部を耐圧計量器より圧入し、窒素置換後70℃まで
昇温し、硝酸鉄(3価)の9水和物0.4部を添加して
重合を開始した。重合開始7時間後、添加率99.5%
となり重合を終了した。固形分濃度30%のPVA−ポ
リ(スチレン−ブタジエン)ブロック共重合体のエマル
ジョンを得た。上記共重合体のブロック化率は85%で
あった。
【0033】
【発明の効果】実施例に示したように、本発明のブロッ
ク共重合体の製造方法は、メルカプト基を有する重合体
へのブロック化率が高い共重合体を実用的、工業的規模
で実施できるものであることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 末端にメルカプト基を有する重合体の存
    在下で、エチレン性不飽和単量体およびジエン系単量体
    から選ばれた少なくとも一種の単量体を重合することに
    より水溶性もしくは水分散性のブロック共重合体を製造
    するに際し、該メルカプト基(A)と7〜10族の3価
    の化合物および11族の2価の化合物から選ばれた少な
    くとも一つの化合物(B)とのレドックス反応によりラ
    ジカルを発生させることを特徴とするブロック共重合体
    の製造方法。
JP25964595A 1995-10-06 1995-10-06 ブロック共重合体の製造方法 Pending JPH09100327A (ja)

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